ドラマーはん、出番でっせ!~D_DriveのDrums Drive vol.2 <第1部>
D_Drive、エライ!
今日レポートするライブのタイトルの表記なんだけど、「Drum」に「-s」をつけて複数形にしている。
「Drums」と複数形にすると、「ドラム・セット」と言う意味になるだけでなく、楽団内におけるパートを意味することになる…と、以前イギリスの人から教わったことがある。
「Vocals」なんてのもそう。
だから海外のアーティストのCDなどに表記されているパート別のクレジットは、必ずと言っていいほど「Vocals」とか「Drums」とか必ずと複数形で表示されている。
日本のはダメよ。わかっていないから。
ライブのメンバー紹介でも「オン・ボーカル、〇〇〇!」とか「オン・ドラム、×××!」とか単数形でやっているけど、ネイティブさんたちはまずこんなことをしない。
翻って見るに『Drums Drive』はドラム・パートの人がドライブしまくっちゃう!という意味を込めて付けたタイトル…だと解釈します。
ま、「ドラムス」と「ドラム」ぐらいなら大して気にならないんだけど、とにかく「ツーマン」、「スリーマン」だけは止めて欲しい。
本当に恥ずかしい。
イギリス人も嗤っていたよ。
それと、最近どうにも耳についてシンドイのが、日本のバンド業界ではギターとアンプの間を接続する電線を指している「シールド」という言葉。
「知っておきたいバンド用語 あなたはいくつわかりますか?」なんてクイズが時々facebookに上がってくるでしょう?
投稿にあの電線の写真が添えられているところを見ると、恐らく「シールド」と答えさせたい設問が含まれているのであろう。
そんな投稿を私が読むとカリカリ来てまた血圧が上がってしまうので見ないようにはしているのだが、まぁ、大抵そんなところだろう。
そりゃ私もギターを始めた頃、楽器屋のお兄さんのマネをしてアレを「シールド」と呼んで、「線」とか「コード」と呼んでいる子たちをあざ嗤っていましたよ、ハイ。
なんか、こう~、専門家っぽい感じがしてカッコよく思ったものだった。
いつの頃からかは覚えていないが、海外では誰もアレを「シールド」と呼んでいないことに気が付いてピタリと止めた。
もう20年以上は経っているかな?
イヤ、私だって日本人だからして和製英語を認めないワケではゼンゼンありませんよ。
確かに便利な表現もたくさんあるからね。
でも、「シールド」は和製英語というよりも、世界の標準から見るともはや日本人だけにしか通用しない「方言」と言った方がよいだろう。
勘違いしないでね…方言はとてもいいものですよ。
私なんか東京生まれの東京育ちなので、「方言」とか「ナントカ弁」を話すことができる人たちをうらやましく思うのです。
あの線のことは世界標準語で「ギター・ケーブル」という。
Marshallに出入りするようになってから知ったのは、イギリスでは「ギター・リード」とも呼ばれているということ。
いくら中に被覆線が入っていても、英米でアレが「シールド」と呼ばれることはない。
他にもチョーキング、ビブラート、カポタスト…色々あるんだけどね。
ドラムスも大変なんですよ、言葉の違いの差を埋めるのが…。
こちとら元々がギター属の人間なので、ドラムスのことは通りいっぺんのことしか知らない。
チョットしたNATALのパーツをイギリスにオーダーするにも正しくはどういう単語を使っていいのかがわからず頭をヒネることが少なくない。
例えば、下のレバー。
「響き線(スナッピーと呼んでいる人が多いけど、私はこっちの方が断然カッコいいと思っている)」というスネア・ドラムの裏についているらせん状の細い針金を締めたり緩めたりするバーツ。
「ストレイナー」というのが一般的のようだが、「Snare Throw(スネア・スロー)」というらしい。
コレにもマイッた。
バスドラムを固定するための「足」。
コレも「レッグ」で十分通用するんだけど、「Spur(スパー)」だっていうんだよね。
そんなような名前のスーパーマーケットがあったような…。
ホレス・パーランというジャズ・ピアニストがいるんだけど、その人に『On the Moment of the Spur』というアルバムがある。
好きなピアニストなので、かつて「On the Moment of the Spur」の意味を調べたことがあった。
コレは「出来心で」とか「とっさに」みたいな意味なので。
それでその時に「spur」が何たるかを知った。
「spur」とはカウボーイが馬に乗るときに履くブーツの踵についている「拍車」のこと。
ナンでバスドラムの足が拍車なんだろうネェ。
これ以上は時間の無駄になるので考えない。
さて、そのドラム・パートの人がコチラ。
毎度おなじみChiiko。
…ということで、今回のレポートはドラマーはんをぎょうさんフィーチュアしてお送さしてもらいまっさ!
「フロア・ライブ」と称してして生音を聴かせるライブの時にはサオ・チーム3人がステージからフロアに降りて演奏しているが今日はその逆。
NATALドラムスが客席にセットされた。
客席からはこういう眺め。
このパターンで演奏するのは今回で2回目となる。
今回ステージに上がるのは…
Seiji
…と愛用のJVM410Hと1960B。
Yukiと…
愛用のJVM410Hと1960A。
Toshi
Toshiくんはエデン、イヤこれは方言か…。
イードゥンのワンハーフのスタック。
ショウはさっそくChiikoちゃんのドラムスでスタート。
1曲目は…コレは珍しい、「Lost Block」を持ってきた。
「ベルリンの壁崩壊」にインスパイアされてSeijiさんが作ったヘヴィ・ワルツ。
この曲も上海やNAMMでよく演奏した。
アンサンブルとリズム隊のテレコのパートがスリリング!
そして、壮大なアンサンブル・パートを経て曲は劇的に終焉を迎える。
改めて聴くと他に類をみないカッコいい曲だな。
続いてはシングル・リリースされたYukiちゃん作の「Begin Again」。
Seijiさんのワウ・ペダルを効果的に使ったソロ。
ここでもドラマチックなドラミングを見せてくれるドラマーはん。
そして、全編にわたってYukiちゃんのギターが暴れまくった!
次もChiikoちゃんのフィルから…
Seijiさんが弾くシャープなリフへ…「Attraction 4D」。
中間部のギター・アンサンブル。
転調に転調を重ねて…
サビのメロディにつなぐ演出は何回聴いてもタマらんね!
「皆さん、こんばんは!
今日もたくさんお集まり頂きましてありがとうございます。
西川口Heartsで『Drums Drive』ということでございますけれども。
向こう正面のChiikoさん、みなさ~ん、どうですか~?」
「イエ~イッ!」
「Chiikoさん、お客さんを完全に引き連れてるわ!
こっちからの景色がすごいですよ!
さて、今日は今演った3曲をD_DriveのYouTubeチャンネルで配信しました。
誰か見たかな~?
で、ココからは会場の皆さまだけが見ることができる…という感じでお届けしようと思っています。
今日はまだ音源化されていない新曲も用意してございます。
そちらをYouTubeでゴニョゴニョやるとアレがアレでチョット難しいので、先ほどの3曲だけを配信させて頂いたというワケです。
今日も最後までお付き合いください!
次の曲は…
「Thumbs Up」!
前々回のレポートだったかな?
文京区小石川の徳川家康のお母さんのお墓がある「伝通院」に下の「指塚」というモノがあることを紹介した。
伝通院は「指圧の心は母心」で一世を風靡した浪越徳治郎さんの菩提寺であることからこの指塚が設置されているのだが、浪越さんは指圧の専門学校を作ったこともそこに書いた。
コレがその浪越さんが創立した「日本指圧専門学校」。
場所は伝通院の近くなんだけど、先日車で通りかかってそのあまりの立派さに腰を抜かしてしまった!
お詫びに腰を揉んでもらいたいわ!
Chiikoちゃんが叩くマーチ風のドラムスに…
Toshiくんがブイブイいわせて…
ギターチームは「浪越ポーズ」!
本当は違うんですよ…「ジョナサン・ポーズ」ね。
ヨソでは耳にしない音列を使ったSeijiさん作の楽しいナンバー。
シングル・リリースされたこの曲でも全員のソロがフィーチュアされる。
続けて「Wings」。
Yukiちゃんが可愛がっているインコ、レモンちゃんとラムちゃんに捧げた曲。
「ライムちゃん」じゃないですからね。
「ラムちゃん」です。
Yukiちゃんのカッティングから…
ヘヴィに展開していく人気曲。
この曲調からすると、Yukiちゃんのインコたちはめっぽう頑丈で強そうだ!
もしかしてメタル製?
「ありがとうございます!
今演った2曲は久しぶりなんです。
ココのところ、意外と演っていなかったという。
さて、私たちは昨日は群馬に行ってまいりました。
前橋の『Diver』というライブハウスだったんですが2年半ぶり?…47ツアーの時に行ったきり。
昨日はすごく寒かったんですよ。
春なのにこんなに寒くなるとは…ということで、春から冬に戻ったかのような曲を演りたいと思います。
「ユーミー」という曲です」
「『ユーミー』ってどんなスペル?」
あ、「どんなスペル?」って言った。
この「スペル」の使い方も基本的には和製英語なんですよ。
「spell」という単語は「つづる」という意味の動詞しかない。
名詞で使うと「呪文」とか「まじない」とかいう意味になっちゃう。
ジミヘンの「Purple Haze」の「♪ Whatever it is, that girl put a spell on me」という歌詞が出て来るけど、コレは「オマエの呪いをかけてやる」という意味。
でも、残念ながらこの歌詞はパクり。
1956年のスクリーミン・ジェイ・ホーキンスという人の「I Put a Spell on You」が元。
「(言葉の)つづり」という意味の名詞は「spelling」。
だからココは…「『ユーミー』ってどんなスペリング?」とするのが正しい英語…イヤ、日本語か。
Seijiさん、うるさいこと言ってゴメン。
でも「ツーマン」ほどはうるさく言わないので安心してください。
「え~、『U_Me』と書いて『ユーミー』?
『you-Me』ということで『あなたと私』ですか?」
ハイ、じゃコレどうぞ。
広島市に本社がある「イズミ」という会社が展開している「ゆめタウン」というスーパーマーケット、あるいは大型ショッピングセンター。
かつては「you me town」と表記していたが、後に「town」を省略して「ユーミー」になったそうだ。
これらの写真は先々月行って来た長崎で撮ったんだけど、そういえば一昨年うどんを食べに行った高松でも見かけたわ。
でもその頃、この曲はまだなかったばってん。
「今日も換気タイムを設けさせて頂きたいと思っております。
この後に3曲演った後、換気タイムになります。
Chiikoさん、その間はドラムセットをジロジロ見ても大丈夫なんですよね?
お座りとタッチは禁止でお願いします」
それでは「U_Me」いってみましょう!
スーパーは「you me」で夢。
D_Driveは「U_Me」で梅。
今年も自家製の梅酒と梅干が楽しみだ!
この曲のドラムスはムズカシイ…とか。
D_Driveのレパートリーの中でも一、二を争う「D_Driveならでは」のナンバーだと私は思って入るのです。
Seijiさんの澄み切ったクリーン・トーンでスタートするのは「Unkind Rain」。
今日もYukiちゃんの情感豊かなギターの音色が会場に響きわたる。
Toshiくんも繊細なソロを添える。
様々なテクニックを駆使して「悲しみの雨」を表現する。
第1部を締めくくったのは「The Last Revenge」。
これまたD_Driveを代表するナンバーのひとつ。
第2部も楽しみだ!
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Website
<第2部>につづく
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