MARSHALL RECORDS 次はMarshall RECORDSの近況。 ココもかなりパワフルにやってるな~。
★PRESS TO MECO★ この度Marshall RECORDSが新しいバンドと契約を交わした。 真ん中でニコニコしている好々爺がプロデューサーのSteve Tannett。 80年代のイギリスの音楽界で活躍した業界の有名人物だ。
ロンドンからブライトンに向けて南に下ったクロイドンとクロウリー出身のメンバーからなるトリオ。 「PRESS TO MECO」とは、宇宙飛行士がシャトルの打ち上げの時に使うNASAの用語なのだそうだ。 「MECO」は「Main Engine Cut Off」の略だって。スティーブは「ミーコ」って発音していた。 シャトルが軌道に乗ってメインのエンジンを切る時にコレを言うらしい。 チョット「♪Grand control to Major Tom」を彷彿とさせますな…我々の世代には。 メンバーのルークは「もう引き返せないけど、全て大丈夫!」という意味を込めてバンド名にしたのだそうだ。
★FOR THE RECORD★ で、Marshall RECORDSは自社のアーティストのショウケース・ツアーを開催した。 昨晩、プロデューサーのスティーブから聞いたのだが、ロンドン公演にはMarshall社長夫妻も訪れたそうで、ツアー全体を通して大盛況だったようだ。 こういうのに呼んでよ~! ライブの撮影とMarshall Blogでのレポートでいい仕事しまっせ~!
THE GUITAR SHOW コレはロンドンで開催するGUITAR SHOWとは違って、メタルの故郷、バーミンガムで開催するヤツ。 2月24と25日に開かれるんだけど、24日のイベントには、MarshallがスポンサーになってTHE DARKNESSが登場するんだって~! 観たい、見たい、I wanna see the show!(ココではワザと「wanna」って書いた。普段は絶対に書きません) こういうのに呼んでよ~! ライブの撮影とMarshall Blogでのレポートでいい仕事しまっせ~!
チョット脱線。 Paulのヒット曲に「Jet」ってあるでしょ? 歌詞の中に「♪I thought the Major was a lady suffragette」って出てくる。アノ気持ちいいところね。 この「suffragette」というのは「参政権拡張論者」のこと。だからこの「Major(曹長というのが一般的な訳語なのかしらん?)」は女性の参政権拡大を支持している人ということになる。 この曲が収録されているのはWingsの1974年のヒットアルバム『Band on the Run』。 Paulはそれより2年前に大ヒットしたDavid Bowieの『Ziggy Stardust』に収録されている「Suffagette City」を聴いてこの言葉が頭に残っていて、「Jet」の詩を書いたそうだ。だから意味はほとんどないとのこと。 私も中学生の時に「Jet」や「Suffragette City」を聴いて「サフラゲット」ってヘンな音の単語だな…って思ったんだよね。 ちなみに日本では女性の国政参加が認められたのは終戦直後の1945年のことで、今年で73年目となるようだ。
続けると… 「男女平等は達成したのでしょうか?それとも、今でももっとキャンペーンや認識が必要なのでしょうか? 我々(Marshall)は『CAN YOU CIC IT?』と手を組んで。音楽業界に在籍する女性にその辺りのことを尋ねてみた」 この「CAN YOU CIC IT?」というのはイギリスの音楽業界で働くことを希望する女性を援助する団体で、「CIC」というのは「Community Interest Company」の略のようだ。
さて、この『ロック魂』。 上述のように、プログレ夢中なりし時にはじめて接したこともあって、その後のアルバムもいくつか買ってはみたものの、お熱になることはついぞなかった。 でも、私にはこの『ロック魂』で十分。 「Go Down」、「Dog Eat Dog」、「Bad Boy Boogie」、「Hell Ain't a Bad Place to Be」そして「Whole Lotta Rosie」…これだけロックの名曲が収録されていればバッチリでしょう。 マイルスで言えば「Kind of Blue」、コルトレーンで言えば「Blue Train」、古今亭志ん生で言えば「火焔太鼓/黄金餅」のカップリング盤、ぐらいスゴイ。(クラシックはいい例えが思い浮かばなかった) そして、それらの曲の数々はMarshallがなければ絶対にこの世にあり得ない音楽なのだ。
ということで、『ロック魂』のタイトル曲に触れて、まずはマルコム・ヤングに哀悼の意を捧げたいと思う。 原題が「Let There Be Rock」。 まずタイトルがいい。 使役動詞「let」に「there is, there are」構文を組み合わせて「ロックあらしめよ」とした。 聖書の「創世記(Genesis)」からの引用。
God said, "Let there be light," and there was light. 神は言った「光よあれ」、すると光があった。
Frank Zappaもこのあたりをアレンジして演っている。「神は3つの間違いを犯した」ってヤツね。長くなるからかココには書かないけど。 この「Let There Be Rock」は曲だけでなく、曲奏がアキレるほどカッコいい。 内容は1955年の「ロック創世記」。 コレがChuck Berryの「Roll Over Beethoven」の「アンサー・ソング」というか、連作になっているところが実におもしろい。 チャック・ベリーの方は、「この刺激的な音楽でベートーベンなんかぶっ飛ばしちゃおう!チャイコフスキーにも教えてやろう」と歌っている。 そしてAC/DCの方は、そのチャイコフスキーに神様の役どころを回すのだ。
DeezerやUrban Development、さらにLiveNationのような団体が担当する100を超える会合に250名を超す講演者を招き、さらに過去10年以上の間にBBC Music Introducingを通じて成功を収めた先輩たちから話を聞くチャンスがあります。
すでに一部が発表されている通り、The Libertines、Bugzy Malone、Blossoms and The Courteeners、また、Annie Mac、Huw Stephens、Steve Lamacq、Jo Whiley、MistaJamといったキラ星のような人気DJや業界のエキスパートの参加も決定しています。
ミュージシャンがこと細かなアドバイスが得、自分たちの曲が業界のエキスパートに耳に入るよう、BBC Music Introducing Feedback Centreが全面的にAmplifyと絡むこととなりました。
ね? ジムの右にいるおジイちゃんはジョン・ケントといって、長年ジムのショウファーを務めた人。 最初チョットこわかったけど、色々なところで一緒になっているウチに仲良くなり、「シゲ、シゲ」とずいぶん可愛がって頂いた。ご高齢を理由に2005年にMarshallを離れたが、どうしていらっしゃるかな? ジョンが運転するこの車に私も何回か乗せてもらった。 (写真は『The Father of Loud』より転載しました)
John AbercrombieはECMレーベルの看板ギタリストとして数々のアルバムを残しているが、私は彼の弾くギターが苦手でしてね~。 フワフワ、何ともつかみどころのないプレイのよさがどうも理解できないでいた。 下の写真はジャズの入門書によく出て来るDave HollandとJack DeJohnetteとのトリオ『Gateway』。 コレですら好んで聴くことはなかった。
Gil Evansの有名なJimi Hendrix作品集『The Gil Evans Orchestra Plays the Music of Jimi Hendrix』。 1974年の作品。 ギターはアバークロンビ―と川崎燎。 これも名盤の誉れ高いアルバムだ。 私はGilが大スキで、少なくない枚数のアルバムを持っているが、コレが一番苦手。 だってホンモノのJimiを聴いていた方がいいもん。
Gilのアルバムの流れからなのか、約20年後にはこんなアルバムにも参加している。 オルガ二ストのLonnie Smithのトリオ盤。 その名もズバリ『Purple Haze』ときたもんだ。 Lonnie Smithって、インド人みたいな、あのターバンを巻いたオッサンね。 タイトルになっている「Purple Haze」の他にも「Up from the Sklies」とか「Gypsy Eyes」なんかを演ってるんだけど…どこがいいのかサッパリわからん。 「Voodoo Chile」なんてコレ違う曲何じゃないの?というぐらい原型を留めていない。 「Purple Haze」に至ってはレゲエだもん。
私のアバークロンビ―はとにかくコレ。 Lew TackinがプロデュースしたGeorge MrazとPeter Donaldとのギター・トリオ・アルバム。 選曲がいい。 「In Your Own Sweet Way」、「My Foolish Heart」、「There is no Greater Love」、「Beautiful Love」、「Nardis」、そしてColtraneの「Bessie's Blues」。 Peter Donaldは初期の秋吉敏子のオーケストラで活躍したドラマーで、歯切れのようドラミングが快感。 Miroslav Vitous同様、チェコ出身のGeorge Mrazは好きなベーシストのひとり。 彼のコントラバスはヴァイオリンで言うストラディバリウスやガダニー二のような貴重品で、ケースだけで200万円するとかいう話を聞いたことがある。当たり前か。 また、ものスゴイ酒豪で、Thad Jones=Mel Lewis Orchestra(サドメル)の一員で来日した時、公演前日に大量の酒を飲み、翌日重度の二日酔いに陥ってしまった。 サドメルを「ビッグバンドのコルトレーン」と例えたトランぺッターがいたが、それほど困難極まりない音楽の低音部を割れるような頭痛の中でまったくピッチを狂わすこともなく完璧な演奏をしたらしい。 その音源はライブ・アルバムになっていて私も時折聴いているが、そうは思えないナァ。 そんな最高のリズム隊に乗って、フワフワではあるけど、縦横無尽に弾きまくるアバークロンビ―が実にクールでカッコいい。