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2018年3月 5日 (月)

BLIND BIRD 桐嶋直志さん逝く

  
あまりの驚きにどうやって書き出していいのかわからない…。
いまだに信じられないのだが、BLIND BIRDのフロント・マン、桐嶋直志さんが去る2月22日に心不全で急逝された。
A40v私が初めて直志さんにお会いしたのは2014年4月のことだった。
場所は目黒の鹿鳴館。

A10Marshallを通じて昔からの知り合いの小松優也くんと…

320v_2 NATALをご愛用頂いている山口PON昌人さん、

A30更に三宅庸介さんとの共演を通じてお近づきになった河野充生さんが参加しているバンドということで近しい印象はあったのだが…。

340v 失敬ながら主役の直志さんだけは存知上げていなかった。
初めてお会いする直志さんはとても礼儀正しく、「すいません!ボク、Marshall使ってないんですよ!」なんてすまなそうにご挨拶してくれたっけ。

180v_2 事前にPONさんから聴かせてもらっていたサード・アルバム『仮想粒子』の出来も素晴らしく、私は一発でBLIND BIRDが気に入ってしまった。

A20cdそして、ちょくちょくライブの会場に足を運んではMarahall Blogにレポートを掲載させて頂いていた。
ある時、直志さんが私にこう言ったのを覚えている。
「あの~、ナンでボクらにそんなに親切にしてくれるんですか…?」
もう何度もお会いしているのにこんなことを訊いてくるなんて、驚くやら、おかしいやら。
「BLIND BIRDが好きだからですよ!」
と答えたと思う。
そして、何回かライブに通っているウチにステージに異変が起こった。

A60v直志さんのギター・アンプがMArshallになっていたのだ!
モデルは優也くんとおそろいのJCM800 2203 と1960Aだった。
この時も驚いたナァ。

A504枚目のアルバム『SPICY SWEET』もスゴクよかったんだよね。

10cd こんなイベントにもお邪魔したっけな~。
寒いし、時間は早いしで、かなりお客さんの入りはしょっぱかったけど、4人は曇り空に向けて爆音を轟かした。

A70「Keep the Tension」を演ったのをよく覚えてる。

A80その後、期せずして優也くんが脱退。
新しいギター、ONOCHINさんを迎えてからは、本当にタマタマ足が遠のいていて、実はPONさんに連絡をして「今度またカメラを持って遊びに行くよ!」なんて話をしたばかりだった。
携帯の通話記録を調べると、このPONさんとの電話は2月20日…直志さんが亡くなる2日前のことだった。

A90あの声といい、作る曲といい、そしてあの存在感といい、なかなか他に例を見ない音楽家だった。
また日本のロック界は大きな才能を失った。
 
直志さん、どうぞ安らかにお眠りください。

A110v<Marshall BlogのBLIND BIRD>
飛べ、BLIND BIRD!
在と無とのはざまで生きる髭 ツアー・ファイナル~BLIND BIRDニュー・アルバム発表!!
BLIND BIRD~TOUR FINAL 初ワンマン!!!!!!!!!
New Year, New Era Blind Bird Tour 2015 Final
Spicy Sweet Tour Final‼︎ 
Electric Killer Show!!のBlind Bird
Thunder Snake ATSUGI 14th Anniversary SPECIAL LIVE!!~BLIND BIRDの章
CHIMERA GAMES TOKYO Vol.2~BLIND BIRD とKeiji by ZERO
No sleep 'til Saitama STSN-9 <後編> Blind Bird番外編3とDisqualia

 

200

2018年2月24日 (土)

謎の"美女"ギタリスト Plays Marshall and Enjoyed 焼売!!

 
ライブ会場では先行発売されているものの、新しいシングル『GEKIRINー逆鱗ー/Gradation』のリリースを3月に控えているD_Drive。 
1_d4c2ad7557a7a5f47d8cec0a4be6a901先週は新横浜での単独コンサートを大成功させたばかり。
しかし、考えて見るとですよ、チョット前までは「祝!東京初ワンマン!」なんて鬼の首を取って炒めて食べちゃうぐらいの騒ぎだったのに、もう最近じゃシレっとワンマンやっちゃうからね。
それほど速いペースではないにしても、曲もジリジリと増えてきているし、バンド活動の充実感みたいなモノにみなぎっているかのように見える。
以前にも書いたけど、D_Driveの場合は、「ハイ、一丁上がり!」ってな具合に簡単に曲を作ることができないからね。
曲を増やすと言ってもそれはそれは大変なことだ。
かといって、やはり音源を作ることは音楽家の本業であり宿命だからして、絶対に作品を世に出すことを止めてはならない。
しかも、生き馬の目を抜くようなロックという人気商売の世界にいるのだからして、泳ぎに疲れたマグロやサメよろしく、ひとたび動きを止めてしまえばそれまでなのだ!
…だなんて『細腕繁盛記』みたいなことを言っているけど、前作の『Last Revenge/The Shape of Your Life』に続いて、今回のように小出しにシングルを出すのは実にいい戦術だと思う。
そういう作品が集まった時点でアルバムをコンパイルすればいいし、まったく同じ音源をアルバムに収めるのがイヤなら、チョットしたテイク違いを録っておいて、それをアルバムに押し込めばファンの楽しみを損なうこともないだろう。
このシングルからアルバム作るやり方というのは、何のことはない、60年前のレコードビジネスに逆戻りしているだけなんだよね。
実はこの方法を採用しているのは何もD_Driveだけではなくて、先日久しぶりにお茶を飲んだレコード会社の友人も「先祖返り」という言葉を使ってこのリリース方法が横行して来ていることを口にしていた。
D_Driveの場合はチョットこの方法を取り入れる理由が異なるが、結果的には、最早「アルバム」というものは「幻」の音楽アイテムになって来たようだ。
そして、「アルバム」という土俵が無くなった時点で「プログレッシブ・ロック」や「コンセプト・アルバム」という芸術は終わり。
「胡椒軍曹」が泣いてるわい。
そして、そこから10年もすれば「プログレッシブ・ロック」や「コンセプト・アルバム」という言葉もこの世から無くなる。
「物」が無くなるということは「言葉」が無くなるということだからね。
ITというとてつもないテクノロジーの進化のおかげで、レコード産業は販売形態を60年も前の姿に戻らなければならない…だなんて、ナント皮肉なことなんだろう?
しかも「progressive」なんてのは「進歩的な」とか「前進的な」という「進化」の意味を表す言葉なのにね…。
こういう事象は、知らないだけで、音楽業界だけでなく他の色々な業界で起こっているのかも知れない。
  
とにかくD_Driveにはドカドカとクォリティの高い曲を作って、ジャンジャンと世の中に送り出してもらいたい。
ガンバれ!

05…で、ガンバってるメンバーのひとりがYukiちゃん。
SONY XperiaのCMが終わっちゃったのはとても寂しいんだけど、岐阜や札幌のローカルのテレビCMなどに出演してグイグイとその知名度をアップし、D_Driveのファン「D_Driver」を増殖させている。

07そんな注目を集めているYukiちゃんがTBSのバラエティ番組に登場した。
おととい。22日の夜中、1時38分から放映された『谷原章介の25時ごはん』という番組。
私なんぞはとてもこんな時間には起きてはいられないので、タイマーをセットして翌日ジックリと鑑賞しようと思っていた。
ところが、「せっかくYukiちゃんがテレビに出るんだから!」と頑張ってリアルタイムで見たよ!
BBCでは映らないようだったけど、イギリスにも連絡しておいた。
そのうちMr.BeanとYukiちゃんが共演すればいいんだけどナァ。
150vこの番組の収録内でYukiちゃんがギターを弾くということで、Marshallがお供をさせて頂いた。
そして、私はそのMarshallのお供をさせて頂いた。
つまり、終始収録を見学させて頂いたのね。
この手のテレビ番組の収録に立ち会わせて頂くのは初めてのことだったので、メッチャおもしろかった。
Yukiちゃんのおかげですわ。

10出番の時間が近づいて、まずはリハーサル。

20v車にYukiちゃんのスーツケースを積む時、バカに重いな…と思っていたらエフェクターをチャンと持って来てたの…マジメだから。
慎重に、でも神経質にすぎない程度に音作りを進める。
照明の数が多いのでチョットだけノイズが気になった場面があったけど、問題なし!

40今回Yukiちゃんが使ったのはJVMの50W、1x12"コンボのJVM215C。
せっかくのテレビなのでドカンとフルスタックの壁でも用意してあげたかったんだけど、設定が「谷原さんのお住まい」ということなので、「コンボで十分です!」というリクエストに従った。

70Yukiちゃんはご存知の通り、いつもはJCM2000 TSL100を愛用してくれていて、JVMに触れることは滅多にない。
「JVM、音、作りやすいわ~」
って言ってたよ。

50v番組の途中、キッチンに移動して料理をする谷原さんと共演するシーンがあるので、Marshallも場所を移してカメラとサウンドのチェック。
なんか、Yukiちゃん、借りて来たネコちゃんみたいに小さくなってんな~。
遠慮してんのかナァ、緊張もしてるだろうしナァ…と心配していたのは私の間違いだった。

60番組のディレクターさんと段取りの最終確認をしてもう即本番。
Yukiちゃんが本番用の衣装に着替えて来た。

85v番組のキャッチで「あのCMで話題!!謎の"美女"ギタリストが番組初出演!!」とされていたんだけど、「謎の」という部分に笑った。
だって、SeijiさんはD_Driveがデビューする前からの友達だし、D_Driveがデビューした9年前からMarshallでサポートさせてもらって来てるからね…「そうか、世間ではyukiちゃんは"謎"とされていたのか~!」って思ってサ。
だから日本中の人がみんなMarshall Blogを読んでくれればいいのよ。

80vココでもう1回番組の趣向を引いておくと…
都内某所にある「谷原邸」に集まる業界で話題の夜型人間を谷原さんの手によるオリジナルの「深夜食」でもてなすという内容。
谷原さんのレシピは訪れた夜型人間さんのイメージから考案され、最後に一緒にその料理を頂くワケね。
その料理のコーナーの前は谷原さんとYukiちゃんのトーク・コーナー。
実際の放映では時間の関係で大幅にカットされていたけど、収録の時には、XperiaのCMの話に始まって、ありとあらゆることについて谷原さんと会話をしたのね。
ご家族のこと、D_Driveのこと、ギターのこと、Marshallのこと、食べ物のこと、そしてロックのこと…
コレがすんごい面白かったのよ。
特にD_Driveの話のところでは「リーダーのSeijiさん」とYukiちゃんがしきりに言うもんだから、谷原さんも覚えちゃって、しまいにはガンガン「Seijiさん」の名前を出すようになっちゃった!
「え、それでSeijiさんは大丈夫なんですか?」とか「それでSeijiさん、ナンて言ってました?」とか、コリャ間違いなく次週のゲストはSeijiさんに決定だな…と思ったんだけど違うみたいだね?(『笑っていいとも!』じゃない!)
 
また谷原さんがステキでね~。
さわやかだし、声はいいし、物腰は柔らかいし、話題は豊富だし、背は高いし…で、私もああいう人に生まれたかったな~。
きっと前世にとてつもない善行を積まれたに違いない。
それで、とにかく音楽が大スキなのだそうだ。
とりわけヘヴィ・メタルがお好みで、Yukiちゃんとずいぶんその辺りの話をしていたし、私が着ていたヨットパーカーに付いているMarshallのロゴを見つけるなり、「カッコいいパーカーですね!どこで買えるんですか?」なんて声をかけてくださった。
 
でも何よりもスゴかったのはYukiちゃんよ。
緊張はしていたんだろうけど、「物怖じ」ナニするものぞ!
もう始終堂々としていて、ハキハキと谷原さんの問いに答える姿は「カッコいい」そして「頼もしい」としか言いようがない。
しどろもどろになったりする瞬間など全くなかった。
私、MVの撮影と頭の中がゴッチャになっていたのか、収録が始まって、どこかで「ハイOKです!では本番行きま~す」ってなるかと思っていたのね。
ところが、Yukiちゃんが登場して、谷原さんに挨拶をして、ソファに座って、谷原さんからの質問に答えて…一向にリハーサルが終わるようすがない。
あんまり不思議に思って、撮影のスタッフの方に尋ねてみた「コレ、リハですよね?もう1回はじめっから撮るんですよね?」って…。
すると「あ、コレ本番す!」っておっしゃるのよ。
…ということはYukiちゃん、予め質問の内容はわかっていたものの、何の予行演習もなく、段取りもすべて頭に入れた上で、完全にブッツケ本番で受け答えをしていたワケよ。
D_DriveのステージでのMCも実に堂々としたモノだけど、今回はマジでビックリしたな。
「そんなに飲んで大丈夫?」ってぐらい赤ワインをグイグイやってたからな~。
気分がヨカッタに違いない。

90v谷原さんからのたってのリクエストでXperiaのCMソング「Voices」をア・カペラで披露。
ココはテレビで放映された通り。
Yukiちゃんはやり直し全くなしの完全ワンテイク。

100vさすがこんな番組をお持ちなだけあって谷原さんメッチャ料理がお上手。
それで、谷原さんがYukiちゃんのイメージで作った一皿は…。
「焼きキムチーズ焼売」!
ミュージシャン向けのレシピらしく、ナンでもイタリア代表のチーズと韓国代表のキムチ、そして中国代表の焼売のセッションだって!
そして、これまた谷原さんのリクエストで、料理をする谷原さんとYukiちゃんのギターのセッションが行われた!

110Yukiちゃんがバリバリ弾く傍ら、谷原さんは包丁の音とヘドバンで対抗!
コレはおもしろかったな~。
こんなの初めて見た。
Yukiちゃんも真剣だよ!
ジム・マーシャルもMarshallアンプが料理と共演するとは思ってなかっただろうな。
  
あ、私の前でのジムと料理の話はタブーにしてね。
理由はコレです⇒ありがとうジム・マーシャル!<中編>~I Remember Jim! 2

120vこの後、試食のコーナーがあって、Yukiちゃんから谷原さんへのオリジナル曲演奏なんでことも盛り込まれてたでしょ?
もうね~、盛りだくさんで、できればカットなして皆さんにご覧に入れたいぐらいだったのよ!
まぁ、とにかくYukiちゃんのスゴさに圧倒されっぱなしの1日だったわ。

130最後に谷原さんにごあいさつ。
当然Marshall Blogをオススメ致しました。
「どうでもいいことしか書いていないんですけど…」とマーブロを紹介すると、「ナニ言ってるんですか!どうでもいいところが大切なんですよ!」と谷原さん。
「それならMarshall Blogはバッチリですよ!」と私。
ご覧になってくれたかナァ?
  
YukiちゃんとD_Driveのますますの活躍をお祈りして今日は終わり。
お疲れさまでした~。
翌日は眠かった!
年寄りの午前様は危険ですな。
140D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site
 

200 (一部敬称略 2018年2月5日 都内某所谷原氏邸にて撮影)

2018年2月18日 (日)

英太郎対ショボン、NATALゴーラウンド組 第一回戦

 
コレはおもしろいな~…ってんで、急遽記事をひとつ編んでご紹介することにした。
  
何でも東京近郊にドラマーが集まる公園があるのだそうだ。
プロアマ問わず、天気のいい日にはドラマーさんたちが自慢のキットを持ち寄ってドシャメシャやっているのだろう。
NAMMの会場のようにコレを屋内でやられた日には耳から血を流さんばかりの、阿鼻叫喚の「打楽器地獄」となるであろうが、屋外ならどんなに暴れてもタカが知れている。
楽しそうだな~。
夏は暑くてとてもできなかろうが、冬は日向ぼっこと練習の一挙両得だ。
そんな情報を送ってくれたのが12月にデビューしたサイキック・サーカスのドラマー、諸藤英太郎。
練習熱心な英太郎さんは、この公園にNATALを持ち込んで腕を磨いている。
以前にも偶然NATAL仲間の元OZ RAM INDIOのドラマー、りんくんとバッタリ出くわしたと聞いてビックリしたことがあった。
そして、今回は…

10v_2Marshall GALAにも出演してくれた売れっ子ドラマーのショボンちゃんと一緒になったというワケ。

20v_2そして、期せずしてNATAL対決が実現!
その動画がコレ。
この公園、いつもこんなことやってんのかね?
今度行ってみようかな…。


パチパチパチパチ!
やっぱいいね、NATALは。
出回っていないので目立つし…。
 
英太郎さんが使用しているキットはメイプルのシー・スパークル。
コンフィギュレーションは10"x8"、12"x10"、14"x14"、20"x18"。
英太郎さんはこの他にはバスドラムが22"のアッシュのキットも愛用している。

30_2一方、ショボンちゃんはバーチ。
12"x6"、14"x12"、16"x14"、22"x18"という組み合わせ。
浅いね。
フィニッシュはサンバースト・フェイド。

40お2人さん、ありがとうございます!
またライブに遊びに行かせてね~。

50_2ちなみに、タイトルはThe Kinksのパロディです。

Lola  

200_4

(一部敬称略 写真提供:諸藤英太郎)

2018年2月16日 (金)

八面六臂のD_Drive~ランボッギーニと深夜食

  
しかし…色んなことをやりますな~、D_Drive。
1月の下旬にはランボルギーニの神戸ショウルームの1周年を記念するパーティにSeijiさんとYukiちゃんのギター・チームがお呼ばれして演奏を披露した。
ちょうど私がNAMMに行っている間のことで、「ランボルギーニ、大成功でした~!」という報告が日本にいるSeijiさんから入り、アナハイムで一緒にいた社長のジョンをはじめとしたMarshallの仲間にこのことを伝えると大変喜んでくれた。
世界広しといえどもランボルギーニと関わっているMarshallプレイヤーはそうはいないだろうからね。
で、気になったのは「Lamborghini」の発音。
そんなもん早速確認するにキマってる。
すると、連中は「ランボッギーニ」って「ギ」にアクセントを置いて発音していたね。
だから今日のタイトルはイギリス式に「ランボッギーニ」としてみた。
だから誤謬ではござらんよ。
ところで、「牛」なんだね、ランボッギーニは。
やっぱり「牛」はいい。
群馬県の太田市に行くと「牛沢」というところがある。
やっぱ気品を感じる地名だわ。
インドへ行けば「神様の使い」だしね。
赤い「馬」もいいけど、今日は「ウッシー」で行こう!

1_催し物としては、ランボルギーニの関係者のみが出席できるパーティで一般の方は入ることができない。
会場に展示されたランボルギーニの隣に特設ステージを設置された。

20そして、ステージの上には見慣れたD_DriveのMarshallたち。
Marshallはギター・アンプ界のランボルギーニだからね。
だからこの場がとてもシックリくる。
フェラーリでもあるんだけど。
MGというダイハツ、もしくはスズキもある。

30おおカッコいい~…車が。
ウソウソ。
いつになくおすまし顔のSeijiさん。

40v 会場は超満員で、最高の盛り上がりを見せたとのこと。

50演奏したのは例のXperiaのテーマ・ソング「Voices」。
集まった人は絶対「おお~、アレじゃん!」って騒いだハズだ。

60そして、「The Last Revenge」、「The Shape of Your Life」、「Cassis Orange」、「Attraction 4 D」とおなじみのD_Driveナンバーを披露した。

70v 素晴らしい演奏に感動したランボルギーニからこの車がギャラとして贈られたが、Marshallをはじめとした機材が積めないのでSeijiさんはキッパリとお断わりした。
男だ!…ウソこけ!

80  
ハイ、次はYukiちゃん。

1_img_0677コレはおもしろい仕事だった~!
YukiちゃんがTBSの深夜番組『谷原章介の25時ごはん』にゲストでお呼ばれしたのだ。
この番組は、都内某所にある「谷原邸」に集まる業界で話題の夜型人間を谷原さんの手によるオリジナルの「深夜食」でもてなすという内容。
ダイエット中で8時以降はナニがあろうと食べ物を口にしていない今の私にはあまりにも恐ろしいお話。
谷原さんのレシピは訪れた夜型人間さんのイメージから考案されるというワケ。
Yukiちゃんのイメージとは?
谷原さん、一体ナニを作ってくれたのかな~?
もちろん谷原さんの手作り料理を頂くだけでなく、2人のトークもテンコ盛り。
谷原さん、メタルが大スキということで、Yukiちゃんとのトークもで盛り上がり!
Yukiちゃんがギターの腕前を披露するシーンもバッチリ…のハズ。
このYukiちゃんのプレイがまた面白かったんよ~。

1_img_0018
Yukiちゃんのお供をしたのはMarshall。
まさか谷原邸にフルスタックを持ち込むワケにもいかないのでコンボ。
JVM215Cが起用された。
でも、あの谷原さんの様子では3段積みの方がよろこんでくれかも知れないな。
なんなら台所に壁を作っちゃえばヨカッタ!
これがホントの「Kithen-Marshall」!(←コレがわからない人は拙著『Marshall Chronicle(シンコーミュージック刊)』あるいは『アンプ大名鑑(スペースシャワー刊)』を読んでくだされ!)

1_img_0055_2放映は今からちょうど1週間後の2月22日、深夜の1時38分~2時07分。
見てね~!
私は録画しますわ。夜に弱いもんで…。
放送後には「メイキング・オブ・25時ごはん~だから私は、深夜食」をMarshall Blogでお届けする予定。
今日はココまで。
 
番組の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

1_img_0083さて、D_Drive。
3月28日にニュージングル『GEKIRINー逆鱗ー/Gradation』のリリースも決定して今、ノリにノッているワケよ。
皆さんよりひと足先に両方聴かせてもらったけど、実にいい感じ。

D4c2ad7557a7a5f47d8cec0a4be6a901
当日になってしまったけど、実は今日新横浜のNew Side beachで7時からワンマンなの。
しかも、Seijiさんのお誕生日が重なった。
新しいシングルを先行発売するって!
今から数時間後、新横浜でお会いしましょう!

380D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site

 

200_5


(一部敬称略 ※ランボッギーニの写真提供:Seijiさん ランボッギーニの写真撮影:Chiikoちゃん)

2018年2月 9日 (金)

Marshallだより~MARSHALL.COM <後編>

 
  
NATAL INTERVIEW WITh
JOSH TOUCHTON IN NAMM

チョットNAMMの話題に逆もどり。
コレはインターネットのドラム・レッスン・サイトっていうのかな?…DrumeoというところがNAMMの期間中にシリーズで配信していた様々なドラムス関連のメーカーとのインタビュー。
NATALの番が回って来て、アメリカのNATAL担当のJosh Touchtonが登場した。
下がその動画。
冒頭、インタビュアーが「NATAL」を「ネイタル」と発音したのを矯正しもせず、完全シカトで「ナタール」とブッちぎるジョシュがカッコいい!
それにしても後半のジョシュの英語の速いこと、速いこと!いくら母国の言葉とはいえ、よくも速くしゃべれるな~。
だで、要旨だけかいつまんで、意訳交じりでインタビューの内容をお送りさせてもらいますね。  

「NAMMは初めてではないよね?」とインタビュアー。
「私はNAMMは古くてもう24回目になるかな?成長する会社もあれば、悲しいけど撤退していく会社もあった。みんないい製品を世に送り出す努力をしているのを長年見てきたよ」

1_8josh3 ココでNATALの紹介に入る。
「NATALは1965年にイギリスのアラン・シャープというパーカッショニストが始めたんだ。イギリスの天候に合わせたファイバー・スキンヘッドのコンガやボンゴを作ったんだね。
それから程なくして、それをジョン・ボーナムが使ったりした。(ジョンの左手に見えるコンガはNATAL製。下に掲載したオマケの画像も見てね)…

Bonham_playing_natal_congas_2 …『Whole Lotta Love(胸いっぱいの愛を)』のパーカッションは全部NATALなんだよ」

Lz「ローリング・ストーンズもNATALを使っていたし、ディープ・パープルの『Made in Japan』のジャケットに写っているコンガもNATAL製なんだ…

Mj …その後もデュラン・デュランやケイト・ブッシュなんかもNATALを使っていた」
「へ~、知らなかった」…とインタビュアーさん。
覚えておいてね~。

1_8josh5 「そして、NATALは2010年にMarshallに買収され、ドラム・キットの製造を始めた。Marshallの創始者のジム・マーシャルはドラマーだったんだよ。
デザインはすべてオリジナルだよ。
楽器がよく鳴るように色々なアイデアが盛り込まれているんだ。
私はこれまでいくつかのドラム会社に勤めて来たし、大のビンテージ・ドラムス・オタクなんだ。グレッチ、ロジャース、スリンガーランド…そういうビンテージものが大スキでね。
ある人との個人的なツテでこうしてNATALで働くことになった。まだ、NATALとの関係は時間的にそう長いものではないけれど、マジでNATALのドラムスに魅力を感じているんだ」

1_8josh1
…とココで今回のNAMMで展示したジョシュのおススメ製品を紹介。

1_8josh6 「NATALには『Cafe Racer(カフェ・レーサー)』というシリーズがあって、アメリカではとてもよく売れているんだけど、今回新しく始めたこの『Cafe Racer 59'』というのが素晴らしいんだ。
今までのモノよりグっとビンテージのフレイバーが濃い…
1_0r4a4358…ワックス・フィニッシュ、ドライでダークなサウンド、それでいてサウンドはアグレッシブ。それに値段もお手頃なんだよ!」
上下の写真はNAMMで展示されていたCafe Racer 59'のキット。
1_0r4a4359「私はNATALをコレクターの家の片隅に飾って置くだけのようなドラム・キットにはしたくないと思っているんだ。
NATALを打ちのめして(beat up)キズだらけにして欲しい。
楽器に付いたキズは物語だからね。
キズの多いキットはよく鳴るし、驚くような話がバックグラウンドにあることが多いんだよ!」
いいこと言うわ~!

1_8josh4  
<オマケ>
インタビューの中でジョシュが言っているようにジョン・ボーナムはNATALのコンガをかなり愛用していたようだ。
音もさることながら、ツェッペリンの長時間に及ぶショウに対応できるチューナラブルの機能も気に入っていたのだろうか?

Jb1 残念ながら当時日本には入って来なかったのだろう。
よって当時のNATALを知る日本人はほとんどいない。

Bonham_playing_natal_congasjpg_2当時は海外の音楽の情報自体もゼンゼン入ってこなかったというからね。
でも、決して有名ではないけれど、皆さんのおかげで、日本におけるNATALはもはや「無名のドラム」ではなくなったと確信している。
これからやぞ!

Bonzo_1  

    
ESPの学校案内
ESPさんには公私共にお世話になっております。
「私」の方では時折写真撮影の仕事をご発注して頂いている。
Shige Blogで紹介した通り、昨年末も若き人気シンガーソングライターの井上苑子ちゃんのコンサートを撮らせて頂いたりした。
そして、「公」の方では、この私がですよ、大分以前から何度も教壇に上がらせてもらってるのです。この私が!
最近はご無沙汰ではあるのだが、Marshallやギター・アンプについての単元を預からせて頂いただけでなく、イベントについての講義なども持たせて頂いたことがある。
聴講する生徒さんは皆さん熱心でね~。
他の学校で「ロックの歴史」の授業をやった時なんか、ほぼ全員机に突っ伏して昼寝よ。で、私が「レッチリ」の名前を出した途端、その全員がガバっと起き出して私の話に耳を傾けたのには驚いた!
ESPの生徒さんはそんなことは絶対ない。
結局、私の授業を受けてくれた生徒さんも全員ではないにしろ、数年後には私と同じ音楽の現場に出て来ることになる。
ホントに時々だけど、「先生!」なんて声をかけてくれる子がいるのですよ。
「え、先生って誰?あ、オレか?」みたいな。
「あの時。先生の授業を受けていたんですよ~!」なんて言われてごらんなさい。
どれだけうれしいことか!
でもね、先生なんかではなくて、ただのMarshall屋なんですよ!
他にも楽器業界に就職を希望する大勢の生徒さんたちに向けて、楽器業界のベテランが集まって座談会をやったこともあった。
舞台で同席した楽器店の知り合いの重役が私を指して、「この人みたいに熱心にやらなきゃ!この人がやっているMarshall Blogを見なきゃダメですよ!」みたいにおっしゃってくれて、うれし恥ずかしで驚いたことがあった。
まだ、Marshall Blogやってるんです~。
さて、そんな思い出がテンコ盛りのESPさんからまたしても光栄なるお仕事を頂戴した。
来年度の学校案内に載せる入学志望生への「ひとことコメント」を寄稿させて頂いたのだ。
実は以前にも何度かお手伝いさせて頂いたことがあったんだけど、Marshallの名前の下では初めてかな?
一応我ながら、私ならではのことを書いたつもり。
1_brESPさんは4月から名称を「専門学校ESPエンターテイメント東京」に改め、新たな一歩を踏み出す。
おめでとうございます!
これからも公私ともによろしくお願いします。
 
専門学校ESPエンターテイメント東京の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

 
  
 MARSHALL RECORDS
次はMarshall RECORDSの近況。
ココもかなりパワフルにやってるな~。

Mr
★PRESS TO MECO★
この度Marshall RECORDSが新しいバンドと契約を交わした。
真ん中でニコニコしている好々爺がプロデューサーのSteve Tannett。
80年代のイギリスの音楽界で活躍した業界の有名人物だ。

1_2meco ロンドンからブライトンに向けて南に下ったクロイドンとクロウリー出身のメンバーからなるトリオ。
「PRESS TO MECO」とは、宇宙飛行士がシャトルの打ち上げの時に使うNASAの用語なのだそうだ。
「MECO」は「Main Engine Cut Off」の略だって。スティーブは「ミーコ」って発音していた。
シャトルが軌道に乗ってメインのエンジンを切る時にコレを言うらしい。
チョット「♪Grand control to Major Tom」を彷彿とさせますな…我々の世代には。
メンバーのルークは「もう引き返せないけど、全て大丈夫!」という意味を込めてバンド名にしたのだそうだ。

1_77e39dbca1b947b0a0ce67936acb6694こんな感じ。
とてもいいね。
サビのバッキングのトリルのフレーズがおもしろい。
こうして3連のリズムで演るところがいかにも海外のバンドらしい…なんて私は思っちゃう。
ハードなリズムでも現代っ子(←これは死語か?)らしく、なかなかに凝ったメロディはかなりキャッチー。
いくらメロディがポップでも、シンガーの声が男性的なのでJ-POPのようには決してならない。
ROCKだ!
そして、昨日プロデューサーとSkypeで話をしていたんだけど、彼ら演奏テクニックがスゴイらしい。好きなアーティストはFrank Zappaなんだって。コリャ気が合いそうだ!
やっぱり向こうは違うわ。今、日本の若いバンドさんで「Zappaが好き!」と言える子はまずいないだろう。
とにかく小説でも芸術でも何かを作り出す時はインプットが大切。
9割インプットして1割アウトプットするぐらいでないと人を感動させるモノは作れないって。
小説家は9割が取材だって。いい取材ができればいいモノが書けたのと同様だとか…。
ミュージシャンもとにかく色んな音楽を聴かないと、小手先のモノはできても本当におもしろいモノはまず作れないだろう。
その点、ビートルズもロクに知らない今の若いミュージシャンたちは本当に気の毒だと思う。
もっとも、私なんかは10割インプットだからナニも作ることができないんだけれど。
   
そして、デビュー・アルバム『Here's To The Gatigue』が3月にリリースされる。
それは聴きたいナァ。

PRESS TO MECOの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャル・ウェブサイト(英語版)

  
★REWS★
マーレコいち押しのガール・チーム。
「ハ~イ、シュイギ~!」と、チョット前にスティーブが彼女たちからのビデオ・メッセージを私に送ってくれたんだけど、やっぱりピキっとしていてカッコいいんだよね。
「早く日本に行きた~い」なんて言ってた。
皆さん、よろしく。

1_2rewsそのREWSがいよいよ『PYRO』なるアルバムを発表して昨年の12月にレコ発ツアーを実施した。
オックスフォード、ノーウィッチ、レスター、ベドフォード、シェフィールド、ヨーク、レディング、バーミンガム、カーディフ、ブリストル、そしてもちろんロンドン等を回る16公演の大ツアー。
ク~、イギリス行きて~!
ここでひとつ学んだのは、いわゆる我々が「レコ発ツアー」と呼んでいるヤツ…コレ、英語で「Album Release Tour」って言うのね。
そのままでヨカッタのか…。
それと、今日からBBCのRADIO1で彼女たちの曲がオンエアされるのだそうだ。
RADIO1といえば、「イエイ、レイディオウゥワ~ン」というジミ・ヘンドリックスの声が頭に浮かぶね。
プロデューサーが言っていたんだけど、REWSは「メタルでもない、ポップだけど、ロック」という路線を狙っているそうで、まさにそうだと思う。
なかなかこういうタイプのガール・バンドっていないといえば、いない?
日本のガール・バンドはたいていメタルかアイドルか…ってなるもんな。
やっぱりこのあたりも栄光のブリティッシュ・ロックの血脈(けちみゃく)と言えるのではなかろうか?

1_resizeあ~あ~、ピクチャー仕様のレコードまで作っちゃった!
スゴい力の入れようでしょう?

1_2lpどんな感じか『PYRO』のリード・チューン、「Your Tears」を聴いてみよう。
…フーム、サビのメロディがおもしろいな。「Picardy traid(ピカルディ・トライアド)」ってヤツをちょっとヒネッた感じ?
MarshallとNATALでジャンジャン活躍してもらいたい。

REWSの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャル・ウェブサイト(英語版)

  
  
★REIGNING DAYS★
「レイニング・デイズ」も4月13日にデビュー・アルバムをリリースする。

1_2rdコレがその『ECLIPSE』。
このバンドも若いサウンドながら、やっぱりゴリっとしたロック・テイストがあるところがイギリスらしいんだよね。
どこの出身なんだろう?

Rdeclipse発売済みのシングル「Gravity」を聴いてみようか?
「Out of sight」なんて歌詞が出て来てビックリするわ。Zappaのかつてのお家芸だからね。
やはり日本の若いバンドとJ-POPと決定的に違うのは「声」かな?
録音の仕上げ方もかなり違うように私には聞こえるんだけど…。
とにかくこのチームもアルバムが楽しみだ。

REIGNING DAYSの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャル・ウェブサイト(英語版) 

 
★KING CREATURE★
最後に従来型Marahallっぽいヤツら。
昨日の記事ではMarshallのステレオタイプについて触れたけど、この方々はその部類でしょうな。
それだけに、傍らで見ていてもマーレコが力を入れて来た感が私にはあるのね。
イヤ、私自身やっぱりこの手のトラディショナルなハードロックがシックリ来るということなのかな?
フムフム、MOTORHEADの前座をやっていたのか…。
イギリスの一番西の先っちょのコーンウォールの出身。

1_2kcそのKING CREATUREの初めてのフル・アルバム『VOLUME ONE』がMarshall RECORDSからリリースされた。
ん~、ジャケットもそれっぽい!
このレーベルから出て来る作品のジャケット・デザインは何かがは真ん中に集まる傾向があるね。
「日の丸式」っていうの?
ハハ~ン、さては彼らも日本へ来たいんだな?

1_king2曲リード・チューンがあるんだけど、ジャカましい方をご紹介。
「Lowlife」という曲。
Marshall、NATAL、EDENで気分爽快!
やっぱりこういうのがいいわ、オジさんは!
ナンカ一番それっぽくない人がギター・ソロを弾いているけど、いいね~。レス・ポールでさ。トラディショナルなフレージングがカッコいいよ。
やっぱりイギリスを感じさせてくれるワイ。

KING CREATUREの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャル・ウェブサイト(英語版) 
  
   
★FOR THE RECORD★
で、Marshall RECORDSは自社のアーティストのショウケース・ツアーを開催した。
昨晩、プロデューサーのスティーブから聞いたのだが、ロンドン公演にはMarshall社長夫妻も訪れたそうで、ツアー全体を通して大盛況だったようだ。
こういうのに呼んでよ~!
ライブの撮影とMarshall Blogでのレポートでいい仕事しまっせ~!

1_26904749_1627158047378010_8265935   

   

THE GUITAR SHOW
コレはロンドンで開催するGUITAR SHOWとは違って、メタルの故郷、バーミンガムで開催するヤツ。
2月24と25日に開かれるんだけど、24日のイベントには、MarshallがスポンサーになってTHE DARKNESSが登場するんだって~!
観たい、見たい、I wanna see the show!(ココではワザと「wanna」って書いた。普段は絶対に書きません)
こういうのに呼んでよ~!
ライブの撮影とMarshall Blogでのレポートでいい仕事しまっせ~!

Bgs
  

SPOTIFY
「♪スポティファイ、はじめました~」…だそうです。
いつもマーブロに書いているように私はこういうのをプライベートではやるつもりはないんだけど、チョット覗いてみたら、まぁマーシャルだこと!
我々世代がヨダレを垂らしてよろこびそうなソングリストがアップされていた。
そうそう、こういう伝統を切り離しては絶対にダメ。
伝統は、一日では絶対に作ることができないとても大切な財産だからね。
  
やっぱりコレ、やってみるかも…飽くまで仕事でだよ。

Spo

がるメタる!
過去にもいくつかMarshallが関連した、あるいはそれに類する音楽ゲームがあった。
記憶に新しいところでは、直接Marshallは関係しなかったが、D_DriveのYukiちゃんが発表会でデモンストレーターを務めたゲームなんてのもあったね。(グワッ!あれから6年も経ってる!)
そして今般…。
猛烈にグラブっているゲームのヒット・メーカー、DMM.COMからNintendo Switch向けのソフト『がるメタる!』が発売になり、ゲーム界では大きな話題となっている…って、ナント昨日発売されたばかりのホヤホヤ!

Gm …と知った風なクチをきいてはみたけど、そもそも「Nintendo Switch」っていうのはナンでしょう?
もう、ゲームと言えば「スーパーマリオブラザーズ」で止まっちゃってるから…。
そこで、ウチの下の子に訊いてみた。
「Nintendo Switchって知ってる?」
「ああ、ゲームの?兄ちゃん持ってるよ」
と来た。
ウチにあった…。
あのバカ…いい歳こいてまだゲームなんかやってやがる。今からでも遅くないから本を読めってんだ!
で、コレがNintendo Switch。セガレから借りて来た。
Nintendoさんのハードだったのね?ゲーム・ボーイの進化形ですな?

1_0r4a4806『がるメタる!』はそのNintendo Switch用のソフトで、分野としては「リズム・ゲーム」というヤーツ。
ハイ、ご同輩の皆さん、この辺りで状況がおわかり頂いたことでしょう。
  
コレがね~、スゴイんですよ。
そして、うれしんですよ。
チョット画面を見せてあげるね。

1_10_2 ドォォォォ~ン!
Marshallの壁ですよ、壁。
上下それぞれフル・スタックが3セットずつ。
もうコレだけで「ロック」になっちゃってる。

1_20 しかも!
下手はJVM410Hのスタック。

1_30 上手は2203かな?

1_40 うれしいね~、コレは!
イヤってほど見ているMarshallなのに、こういうシチュエーションで接するとまたナゼかすごくうれしいんだよね。

50 このゲームのストーリーはといえば…。
ある男子高校が突如異星人にさらわれて女子高生と身体が融合して精神が同居する状態となってしまう。
そして、その男の子(女の子?)がガールズメタルバンド「K.M.G.」(吉祥寺メタルガールズ)の一員となってメタルの力で地球を救う…という壮大すぎるストーリー。
ナニから地球を救わなくてはならないのかと言えば、地球を侵略しようと企む異星人だ。
ま、本音を言えば、地球を救う前にまず音楽業界をメタルで助けてもらいたいような気もする。
とにかくプレイヤーはドラマ―としてそのバンドのメンバーと協力してその異星人と戦うことになるワケだ!
  
…とマァ、スーパーマリオしか知らないオッサンがつべこべ言ったところでラチが開くワケがないのでココはサッサとDMMさん制作の説明動画を見てみよう。

そして、こんな動画も公開されている。

こりゃヒット間違いないなしでしょう!
Marshallが地球防衛のお役に立てて光栄至極でございます!
 
がるメタる!の詳しい情報はコチラ⇒DMM.COM公式ウェブサイト

  

以上~!
よせばいいのに、一旦やり出したらアレもコレもと、2日間、記事を作るのメッチャ苦労したわ!
文章を書くのはそう大儀ではないんだけど、も~切ったり、貼ったり、大きくしたり、小さくしたりでクタクタですわ。
それだけMarshallの動きが活発ということで…。
また来週!
 

1__2 (一部敬称略 ※協力:専門学校ESPエンタテインメント東京、DMM.COM)

2018年2月 8日 (木)

Marshallだより~MARSHALL.COM <前編>

  
先週と先々週のMarshall Blogは、現地から、そして帰国後のNAMMレポートを掲載させてもらった。
しかし、アレですな~。
ノートPCってモノはどうしても壊れやすいでしょう。
お店の人に訊いても、持ち歩くことと、小さい筐体による熱の問題があって、壊れないノートPCはない…って言うんだよね。
ものスゴイ高いヤツは別よ。コレは貧乏人の話だからね。
で、決して乱暴に扱っているワケではないにもかかわらず、買って1年チョットぐらいで壊れるPCが今まで実際にいくつあったことか…。
そしてその修理代の高いことよ!
近い将来壊れるのがわかっていて買い物するのも実にシャクなのだが、仕事柄どうしても可搬性のあるPCが必要なので買わざるを得ない。
それならば!と貧乏人が考えたのが、最低限必要な機能を持っている一番安いモデルを短期間で買い換えて行こう…という作戦。
もう4年も5年も使えなくてもいい、どうせすぐ壊れちゃうんだからせいぜい2年も使えればいい、そして壊れたらチャッチャと新しく次の安いPCを買えばいい…ということね。
やっぱダメだわ、コレも!
昔のワード・プロセッサーのように和文タイプの代わりに、本当に文字だけ打っている分には問題ない。
ハナからそのチープなPCでは写真を扱う仕事はするつもりはなかったんだけど、今回のNAMMの現地レポートのようなものを書く時はどうしても写真を取り扱うことになる。
そうするとどんなに写真を軽くしてもダメなんだわ。
たくさんの写真データを毎日のように扱うので、普段は汎用メーカーの製品なれど、その中の1番上か2番目のグレードのデスクトップPCをズッと使っているワケ。
それだけに安いノートPCのパフォーマンスたるや、もう「悲惨」以外のナニモノでもない。
遅いし、動きは不安定だし…。
やや作戦失敗…。
実はあの現地のNAMMのレポートも完成間近にしてデータがすべて吹っ飛んだ!っていうのが何回かあったのよ。
懲りて少しずつ書き進めては「保存」をするんだけど、何しろ動きが遅いでしょ?「待ち」の時間が苦痛で苦痛でつい「保存」作業を怠ってしまう。
そして、段々いい感じになって来て、「いよいよ完成!」なんて時にデータがすっ飛ぶようにできてる。
3時過ぎまでかかってやってたんですわ。
幸か不幸か、時差ボケでそう眠くはなかったんだけどね。
で、今日の「Marshallだより」はまずその地獄の現地レポートの補足的内容からスタートする。
   
  
MARSHALL.COM
私は「Marshall」というブランドを意識してカレコレ40年チョット、そしてMarshallに関連する仕事を始めてしてから今年から21年目に入るが、今回のNAMMはMarshallの56年の歴史の中でひとつの大きなターニング・ポイントになった…と、しみじみ思うのだ。
イメージなどと言うモノは、それこそ十人十色だとは思うが、JCM2000からMODE FOURぐらいまでのMarshallは、80年代のヘヴィ・メタル旋風の影響で、そのビジュアルといえば、黒、鋼鉄、雷、ドクロ、ライオン、蛇、皮ジャン、スタッド等々の重厚長大でモノモノしいアイテムを是とする向きが強かったことは否めないだろう。
やっぱりコレはあまりにも前時代的だよね。
ところが…。
20年の間、内部からMarshallを見て来たワケだが、誰かが「ハイ、ここでヘビメタのイメージは卒業!」なんて掛け声をかけたワケでもないのに、音楽の移り変わりに合わせて徐々にイメージが変わって来た。不思議なモノだ。
しかし、今回は違う。
NAMMレポートでも触れたように、Marshallが「イメージ・チェンジ宣言」を自ら発したのだから。
まずは、本家のオフィシャル・ウェブサイト。
もう見てくれた?
あ~あ~、すっかりオシャレでカッコよくなっちゃって…。

Four URLがMARSHALL.COMに変わって、内容も一新。
コレが今のMarshallだ。

1_2ws_2 このウェブサイト…当時はよく「ホームページ」って呼んでいたよね。この言葉もほとんど聞かなくなった。
Marshallの場合だと、MODE FOURを発表するチョット前ぐらいに立ち上げたのかな?
MODE FOURの発売は2003年のことだから、恐らく2002年ぐらいに始まったのではないかと推測する。
覚えている人いる?
MODEO FOURが発売になってからはトップページに輪っかみたいなのが出てくるヤツ。
あの頃から比べたら隔世の感があるよね~。

1_2codej 立花隆が、「インターネットが世の中を変える」とかなり早い時期に予見していたけど、ホントにその通り。
インターネットで何でも調べることができるようになったとか、通販が盛んになったとかいうこともあるけど、私が言っているのは、目に見えないところでの変化なのね。
例えば音楽の配信。
そりゃ使う人には配信は便利かもしれないけど、コレによってどれだけ多くのCDの製作に関わっていた業者がダメージを受けたことか…。
レコード会社だけではなくて、CDの盤を製造する会社やその原料を収めるメーカーや商社。その材料を運ぶ運送屋。運送屋が動かなくなれば燃料屋が困る。また車両の減耗が進まなければ買い替えの機会も減って車屋も困る。
まだまだたくさんある。
CDのケースだけでもそれと同じことが言える。
ブックレットもそう。ライターさんについては言うに及ばず、印刷のための紙やインクも使わなくなる。すると同じくそこで商社行為をしてる業者や運送屋も困る。
雑誌や本も同じ。
こうして考えると世の中ってのはものすごく大きなスケールで回っていて、それぞれが深く緻密に関わっていることがわかる。
CDや本だけを取ってもこうなんだから、社会全体ではそれはそれはものすごいシステムができあがっていて、それを一撃で一網打尽でズタズタにしたのがインターネットなんだね…ということを立花先生がおっしゃっているのかどうかは知らない。
マァ、「風が吹けば桶屋が儲かる」的な話だけど、変わる世の中にはやっぱりある程度追いついていく必要があるもんね。
そんなだから、Marshallもドンドン変わっていかないと!
…と、まずその表れがこのオフィシャル・ウェブサイトというワケ。
マジで力が入ってますから。
あ、思い出しちゃった。
この「マジ」っていうことば、チョット前の若い人が言い始めた言葉だと思うでしょう。
イエイエ、コレかなり古い言葉なんですよ。
…というのは八代目の桂文楽がナニかの噺で使っていたのを聞いて驚いたのよ。
「マジでゲスよ」みたいに使ってる。
あの録音は昭和30年代じゃないかな?遅くても40年代。八代目の文楽は昭和46年に亡くなっているから。
こういう音源を聴いてマスコミの人が流行らすんだろうネェ。

1_2ntj 「MARSHALL.COM」の旗印の下、NATAL、EDENとLIFESTYLEというファミリー・ブランドが一緒になって実によろしいと思いますな。
こうなることをワタシャずっと願っていたよ。
1_2jでもね、コレからなのよ。
NAMMでのミーティングによれば、このウェブサイトは、「コレからやぞ!」…っていう意気込みがスゴかった。
そのミーティングで驚いてしまったのがMarshall Blogのナント評価の高いことよ!
もしかしたら「日本人の1億2千万人ぐらいが読んでいる」と勘違いしているのでは?という感じ。
そんなには読んでない。
Marshallの連中は自動翻訳ソフトで英語に訳して読んでるみたい。
アレって、英語を日本語にすると、どうにもキテレツな日本語が出来てきちゃうけど、その反対は結構正確みたいよ。かなり自然に理解できると言っていた。
脱線も英語で読んでるみたい。
怒られるかと思ったら、「Marshallや音楽だけでなく、ああいうことが大切なんだ」とおホメの言葉を頂戴した。
どうしよう!今度Marshallのスタッフが日本に来て「シゲ!吉原に連れて行ってくれ!」なんて言われたら…。
ま、それは冗談として、Marshall Blogは今のまま何も変えずに突っ走って欲しいということだった。
将来、Marshall Blogがこの本家のウェブサイトと深い関係を持つ日が来るかもしれない…とだけ現時点では言っておこう。わかんないよ。

1__2  
本家Marshallのウェブサイトはコチラ⇒MARSHALL.COM

   
  
WE ARE MARSHALL
そんな新しいMarshallのブランド・イメージ動画がコレ。
鉄骨も骸骨も出て来ない。
チョットそれっぽい人も出て来るけどね。

でも、やっぱりハードロックやヘヴィメタルを通じて長い間ロックのサウンドを作り続けているブランドだけあって、ロック度は満点だと思う。
ウマく作るもんだな~。

1_0r4a4111


  
ORIGIN 
続いてはNAMMで発表したORIGIN。1_8c8d47c689c5401d81ed7143ec1a12b6おかげさまで私のNAMMレポートにもたくさんの好意的なご反応を頂いてうれしい限り。
そのORIGINのPR動画がコレ。

「弁当始めるんですか?」なんてコメントがひとつぐらい来るかとも思ったけど、そんなことを考えていたのはどうも私だけだったみたい。
実物を見て来た本人がそれじゃ先が思いやられるよね!
じゃ、言おう。
オール・バルブ・アンプのORIGINは、デジタル世代のプレイヤーへのMarshallからのひとつの回答だ!
キマった~。
日本での発売日が見えてきた時点で情報をアップデイトさせて頂く。

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WHAT'S IN A CENTURY?

Marshall Blogにもたくさんのガール・バンドにご登場頂いているが、皆さん、日本って質&量ともに世界一のガール・ロック・バンド、あるいは女性ロック・インストゥルメンタリストが活躍している国だって知ってる?
このことはMarshall Blogを通じてMarshall本社もすごく注目しているんだよね。
それもそのハズ…「こういうことをしていたのか!」というのが下の動画。
現在音楽業界で活躍する女性が集まって開かれた「女性にとっての音楽業界はこの100年の間にどう変わったか?」をテーマにした座談会。
先日のNAMMでMarshallのブースに遊びに来てくれたAlice Cooperのギタリスト、Nita Straussの顔も見える。

1_4e9a0c9be0c749ad9026c7177e61a828 MARSHALL.COMでこの動画に付けられているテキストを読んでみると…
「この100年の間にずいぶんと色々なことが起こりました。戦争の時もありました。平和の時もありました。新しいテクノロジーを発明し、様々な病気を根絶してきました。しかし、イギリスにおいては、女性に選挙権が与えられてからたった100年しか経っていないことをアナタはご存知ですか?
そうした女性参政権運動(suffragette movement)や女性の選挙権獲得の徹底したキャンペーンは女性の社会的な権利に大きな変化をもたらしました。
しかし今、我々はどこにいるのでしょう?」
  
チョット脱線。
Paulのヒット曲に「Jet」ってあるでしょ?
歌詞の中に「♪I thought the Major was a lady suffragette」って出てくる。アノ気持ちいいところね。
この「suffragette」というのは「参政権拡張論者」のこと。だからこの「Major(曹長というのが一般的な訳語なのかしらん?)」は女性の参政権拡大を支持している人ということになる。
この曲が収録されているのはWingsの1974年のヒットアルバム『Band on the Run』。
Paulはそれより2年前に大ヒットしたDavid Bowieの『Ziggy Stardust』に収録されている「Suffagette City」を聴いてこの言葉が頭に残っていて、「Jet」の詩を書いたそうだ。だから意味はほとんどないとのこと。
私も中学生の時に「Jet」や「Suffragette City」を聴いて「サフラゲット」ってヘンな音の単語だな…って思ったんだよね。
ちなみに日本では女性の国政参加が認められたのは終戦直後の1945年のことで、今年で73年目となるようだ。
  
続けると…
「男女平等は達成したのでしょうか?それとも、今でももっとキャンペーンや認識が必要なのでしょうか?
我々(Marshall)は『CAN YOU CIC IT?』と手を組んで。音楽業界に在籍する女性にその辺りのことを尋ねてみた」
この「CAN YOU CIC IT?」というのはイギリスの音楽業界で働くことを希望する女性を援助する団体で、「CIC」というのは「Community Interest Company」の略のようだ。
  
さらに…
「このビデオは2つのパートで構成されていて、音楽業界の様々な分野から参加した2つの女性のグループが、かかる業界において女性陣が今どういう位置にいるかを検証し、また依然として残っている問題にスポットライトを当てる。
この最初のビデオでは過去に起きたことを振り返って、この100年にナニがあったのか?ということを考察する」
…と、いうのが下のビデオ。
画面を見ればわかるように背後にはMarshallがズラリ。
というか、ハッキリ言って、こっちのグループは、工場のシアターの舞台の上でディスカッションをしている。
しゃべっている内容は各自でご確認頂くこととさせて頂くが、スゴいね、やっぱり欧米の人のこういう意識は。日本は永久にムリでしょうな。
イギリスには、この男女平等、あるいはレディ・ファーストの精神もモノスゴイ歴史があるから。
その話はまた別の機会に。

  

   
MARSHALL INSTAGRAM IN JAPAN
「facebookはもう年配の方しかやってないんです」…と、仲良しのギタリストから以前より聞き及んでいた。
「道理でシックリ来ると思っていた」のが、それを聞いた感想。
Marshall Blogの更新を告知するためにTwitterもやっているんだけど、どうもアレの面白さがわからん。
若い人はアレがいいんでしょ?
そこへ持ってきてInstagramだよ。
もうさ~、SNSに殺されちゃうよ。
困っちゃうのはそれぞれにメッセージ機能がついてるじゃない?
SNSに普通のメール、それから携帯のショートメール、それにLINEでしょ?
人それぞれ得意種目が違うんもんだから、どうしても色々なアプリを使うことになる(この「アプリ」と言う言葉がこの場合適切かどうかもわからない)。
「どこで読んだんだっけかナァ~。あの人はfacebookのMessengerだったか?
あ、ないな…そうか、ショートメールか!イヤ違う!普通のメールだ!ありゃりゃ、やっぱりTwitterのメッセージだ!」
なんてことが時々ある。
手紙とまでは言わないから、電話に戻そうよ~。グラハム・ベルが寂しがってるぞ!(ちなみにベルはスコットランドの出身だ)
そもそも「電話してもいいですか?」ってメールして来るのはおかしいだろ。
タイミングが悪かったり、出たくなければければ電話になんか出やせんよ。用があればドンドンかけて来い!
そこへ行くとメールっていうやつは24時間私生活に入り込んでくるでね。
いつでも読めるということは、いつでも追いかけられているということだ。
上に書いた通り、立花さんが予見した通り、ITは従来の生活を変えてしまったんだよ…なんてことを言っておきながら通算10年、2,200本もMarshall Blogの記事を書いてりゃセワないんだけど。
結局ITに一番お世話になってんのはテメエだったりして…。
 
で、ですね、Marshallのマーケティングの親分とNAMMでこんな話をした。
イギリスでもやっぱりfacebookは完全に年配の方向けのSNM(イギリスではSNSのことをSocial Network Mediaと言う)になっているのだそうだ。
しからば、最も若い人たちの間で訴求力が強いSNMはナニかと尋ねたところ、即座に「Instagram」という答えが返って来た。
ホ~ラ見ろ、facebook!サッカーバーグだけがそんなに儲けていいワケがない…と思ったらこのInstagramってのもfacebookの仲間なんだってね~?
それで、イギリスではTwitterはダメなんだって。どうも若者に人気がないらしい。
というので、私も「shige_marshall」というアカウント名でInstagramをやっているので是非フォローして頂きたいのであ~る。
そしてもうひとつフォローしてもらいたいアカウントがコレ。
「marshall.japan」
あるいは、「マーシャルアンプ」で検索をかけて頂きたい。
コレはナニかというと、Deep Purpleが2回目に来日した1973年からMarshallの輸入販売をしているヤマハミュージックジャパンさんのMarshallに関するInstagramのアカウントだ。
私のInstagramは自慢げに自分の撮った写真を並べてMarshall Blog更新の告知をしているだけだが、ヤマハさんの方は基本的にMarshall本家のInstagramの投稿を移植するスタイルで展開する予定とのことだ。
アータ、コレが今日からスタートですって!
目指せ一番乗り!
よろしくお願いします!

Instagram740x320 まだ書きたいことがいくつかあるんだけど今日はコレでおしまい!
他に取り組んでいた英語の仕事で疲れちゃった!
…ということで<つづく>。
 

1__3

2018年1月20日 (土)

菅原卓郎とCODE100H~デジマートマガジンから

 
私も長いことMarshallの仕事に関わって来て、これまで色々なやシリーズが出て来るのを見てきた。
大きなシリーズともなるとなかなか全ラインナップを一辺に発売できない…というか、しないで来たのが普通だ。
JCM2000の時もそうだった。
DSLは、DSL401やDSL201等のコンボがヘッドの後に発売された。TSLの時などTSL601やTSL602がヘッドの発売から遅れること2年経ってから市場に投入されたのだった。
このヘッドを優先に発表する方式は、スタックがMarshallのシンボルということだけでなく、今にして考えてみると、「スタック王国」のアメリカの市場を考慮していたのかも知れない。
一方、フラッグ・シップ・シリーズとは別にエントリーモデルのMGシリーズなどは小さなモデルを先行して発売するのが常だった。
そして、今回のCODEシリーズも同じ。
TSLの時ほどではないにしろ、CODEもラインナップが出そろうのに時間がかかったな~。
CODE15、CODE25、そしてCODE50の登場から2年近くの時を経て、昨年の終盤にようやく発売されたのがCODE100のヘッドとコンボ。
こうして、ようやくシリーズが完結した。

20その甲斐あってか、CODEの100Wモデルが大変好調だ。
特にヘッドのCODE100Hが人気を呼んでいる。
機能的には他のCODEのモデルと大差はないが、「100W出力」という仕様なので、ライブでも活躍させることができるところが評価されているようだ。
そして、信じられないほどのコストパフォーマンス!
もうひとつ付け加えると、機能が必要以上に細かすぎず、シンプルでユーザー・フレンドリーな使い勝手がウケていると聞いた。

30そんなCODE100Hのインストラクション動画がデジマートマガジンにアップされ話題を集めている。
デモンストレーターは9nn Parabellum Bulletの管原卓郎!

40卓郎くんはズッとMarshallを愛用してくれている。
チョット時間をさかのぼってみよう。
コレは2008年頃の写真。

50この頃、Vintage Modernというシリーズが発表となり、それを試しているところ。
なつかしいな~。
10年前か…。
コレでVintage Modernの2466をスッカリ気に入ってもらって9mmのステージで愛用して頂いた。
このVintage Modernってのはいいアンプでね~。
残念ながらあまり長くない発売期間を経て製造を終了してしまった。

60v卓郎くんは大人でね~。
いつも笑顔ですごく落ち着いていて、発言も思慮深く、わたしよりズッと年下なのに人間ができていらっしゃる。
フランク・ザッパの息子、ドゥイージル・ザッパに会った時も同じ印象を受けたのをハッキリ覚えている。
もうネ、卓郎くんとおしゃべりをしようものなら、自分の軽さがフィーチュアされてしまって実に恥ずかしい!
人の話を最後までよく聞いて、瞬時にその意図を咀嚼して、完璧な計算を基に導き出した最も適切な返答を、相手にわかりやすくユックリしてくれるのだ。
でも、ずいぶん長いことお会いしてないんだよな~。
2014年のMETROCKの時に楽屋村で私を見つけて声をかけてくれたんだったっけ…。
あ、それと三軒茶屋の裏道を私が車で走っている時にスレ違ったんだことがあったんだ。
卓郎くんは運転している私にすぐに気がついて、通り過ぎて停まった私の車にワザワザ戻って来て挨拶してくれたんだよね~。

70vだから久しぶりに卓郎くんに会えるということで、カメラを持って今回の撮影にお邪魔するのをとても楽しみにしていたんだけど、どうしてもそれが叶わなかった。
撮影日の直前にウチのセガレが足に大ケガを負ってしまって、病院への送り迎えや入院の準備などで忙殺されてしまったのだ。
ま、私なんかいてもいなくても撮影には何の支障もないので、全く心配も要らないんだけどね。
却って静かでいいぐらいだ。
  
そして、いよいよその動画が完成して公開された。
案の定、卓郎くんは実によい仕事をしてくれた。
チョット内容を紹介しておくと…。
  
当然、CODEに入っているサウンドを紹介。
JTM45に始まって…

80JCM800…。
卓郎くんはJCM800で9mmのセカンド・アルバムのレコーディングに臨んだとのこと。
「(CODEには)最高の800が入ってる!」
なんてことを言ってくれた。
本心か否かはこの卓郎くんの表情を見ればわかるだろう。

90DSLのオーバードライブ・サウンド…

100ジョン・フルシアンテが好き…とJubileeはクリーン・トーンも。110同様にMarshallの最も重要なモデルのひとつである1959については、ラインのサウンドも収録。

130今回のデモンストレーションには同時発売のCODEのスピーカー・キャビネット、CODE412を使っているのだが、この1959では1960と組み合わせたサウンドも紹介してくれた。
それぞれ音像が異なるので、色々とトライして頂くのも一興だ。
120最後は卓郎くんのまとめコーナー。
操作性やCODEを使ってみたい場面、音の印象、気に入った機能、そしてCODE100Hの魅力…等について語って頂いた。
卓郎くんのトークはやっぱり説得力があるナァ…。
落ち着いているからナァ。
もし小学校の時に卓郎くんが同じクラスにいたら、間違いなくお母さんから「菅原くんを見習いなさい!」って言われてるな。
  
デジマートマガジンの動画はコチラ⇒菅原卓郎 meets CODE100H

  

9mm Parabellum Bulletの詳しい情報はコチラ⇒official site

140
Marshall CODEの詳しい情報はコチラ⇒日本語版オフィシャル・ウェブサイト

150

2018年1月11日 (木)

明けましておめでとうございます

  
新年あけましておめでとうございます
 
ナンダ、今頃?…とお思いになる方も多くいらっしゃることでしょう。
新年早々から更新をスタートさせようとしていたんだけど、年末から色んなことが身辺に起きてしまって、どうしても記事を制作する時間が取れなかったのです。
で、今仕込みの真っ最中。
ネタがないワケでは全くないのです。
日頃からカツカツでやっているものだから、不可抗力の出来事が勃発すると毎日の更新ができなくなりますな。
もうすぐ再開します。
  
しかし、最近は「年末年始感」がエラく薄らぎましたな。
新しい年に入ってもう10日が過ぎちゃった。
関東はもう松の内が明けているけど、関西はまだ松の内の最中。
まだそういう時節なのに「お正月」という感じがまったくしない。
それでもまた、今年確実にひとつ歳を重ねるのですわ。
インターネットで個人の情報を登録する時に生年月日を入れることがあるでしょ。
アレって入力する空欄の右側に印がついていて、それをクリックするとズラ~っと西暦が出て来て、その中から自分の生年を選ぶようになってるじゃない?
アレが年々面倒になっていくのよ。
あの西暦の順番は間違いなく現在から過去にさかのぼって表示されてるのが普通。
大変なの。
2018  2017  2016  2015…1965  1964  1963  1962と自分の青年に行きつくまで56行もさかのぼんなきゃならないのよ!
本当に古い人間になって来た感じがするのですわ。
ま、古くたって良いものは変わらない…なんてことを目指したいものです。
 
ところで、新年早々、イヤな話を見つけてしまった。
インターネットでは「音楽ビジネスの新しいモデルが定着し、アメリカの音楽市場がV字回復した」と喧伝されている記事をご覧になった方も多いと思う。
「新モデル」というのはストリーミングのことで、アメリカでは音楽業界の収益の60%をストリーミングが占めるようになったという。
ダウンロードによる配信は19%、CDなどのフィジカル商品はもはや16%と「まだCDなんてものがこの世にあるのか?」と言わんばかりの風前の灯。
レコードの復活は幻だったのか?…いつもなら、「音楽はレコードやCDで聴くモノだ!配信などで1曲ずつ聴いて音楽の良さのナニがわかる!」と青筋を立てて文句をいうところだが、今日は怒りの矛先がチョイと違う。
このインターネットの記事は「数人のヒップホップのミュージシャンがストリーミングを通じてヒットを飛ばし、巨万の富を得ている。だから音楽界に希望あり」のように私には読み取れるのだが、コレはダメだって!
日本もかなりそういう一極集中の傾向が強いが、こんなことやってると本当に音楽がダメになっちゃう。
しかも、その成功のカギは音楽ではなく、ITの取り扱いの巧拙によるところが大きいように感じ取れるのだ。
「売れている音楽」がダメな音楽だとは言わない。内容はどうでも多くの人に受け入れられるモノをクリエイトするのは大変なことだ。
でも、売れているものだけが「良いモノ」ではない。
聴き手にも他にもっとおもしろいモノはないかいな?と色々な音楽を興味を持ってもらいたいんだよね。
音楽界の「勝てば官軍」は芸術性を重要視しない、ただの「売上至上主義」だからね。
コレは相当マズイ状況だと思うし、そういう状況をいまだにアメリカン・ドリームのように扱って記事を書いている人の良識を疑う。
もし書き手が本当に音楽を愛している人なら、音楽の一極集中の危険性を訴え、「もっと色んな音楽を聴くべきだ」とココは警鐘を鳴らすべきだと思うのだが…というのはインターネットの個人登録の西暦を56行もさかのぼらなければならない古い人間の考えなのか?
  
でもね、イヤな話というのはコレでもない。
上のインターネットの情報に呼応するかのように掲載されていた新聞の記事だ。
その記事によると…2017年のアメリカの音楽業界の売り上げで、ラップ等のヒップホップ組がロック組の売り上げを抜き去ったというのだ!
我が同輩はココで悲鳴を上げているハズ。
そのデータは、当のストリーミングの再生数の集計によるものなのだが、シェアを見ると;
  
ヒップホップ、R&B    24.5%
ロック            20.8%
ポップ ス         12.7%
カントリー                       7.7%
ラテン                             5.9%
その他             28.4%
  
となっている。
R&Bは「ヒップホップ」の枠に繰り込まれてラッキーだったな。
「カントリー」が強いのがいかにもアメリカ。そして、ヒスパニック系の人口の多さを示しているのであろう「ラテン」が支持されているのもおもしろい。
1940年代、最も人気の高い音楽だったジャズは「その他」の中に埋没してしまっている。
  
とうとうこういう時代が来たね。
これからアメリカに生まれてくる子は、こういう音楽の勢力図を見て育つ。
そして、世界中の「アメリカ病」に冒された企業と若者がそれに追随する。
1980年代に商業アイテムとして甘い汁を吸い続けた「ロック」という音楽が斜陽の一途をたどっていることを認めざるを得ない。
文化の伝承に失敗したとしか言いようがあるまい。
でもね、コレはストリーミングを使っている人たちの中だけのシェアだから、先のインターネットのデータを照らし合わせてみると、アメリカ国内でストリーミングを使用して音楽を購入している人の60%の人のウチの24.5%がヒップホップの愛好者ということになる。
つまり全体の14.7%がコレにあたる。大したことない?
さらに、ストリーミングを使用しているリスナーは恐らく若い人が多いであろうから、そうしたヒップホップのような音楽の人気度が高まっているように見える…と分析できなくはあるまいか?
CD等のフィジカル・プロダクツ派の16%の人たちが全員ロックのCDを買っているとすれば、ヒップホップに勝ってるということよ…そんなことあり得ないか。
ヤダな~、ヒップホップ。Marshall使わないんだもん。
ま、私は何が何でもMarshall、NATAL、EDEN、そしてMarshall Blogを通じてロックを支持しますよ!
ちなみに、仕事でその必要がある時は別だが、私はストリーミングなるものをプライベートでは一生導入しないことでしょう。
だってそんな聴き方、音楽に対して失礼だもん。
 
今年も頑固ジジイとMarshall Blogをよろしくお願い申し上げます。

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2017年12月31日 (日)

さよなら2017 今年のMarshall Blogをホンの少しだけ振り返る

  
チョッ~ト、ゴメンなさ~い!
Marshall Blogは世間一般の動向に合わせて年末は28日まで更新するのを常としていたんだけど、今年は31日まで更新を続けようと思っていたのね。
ところが!
facebookなんかでつながっている方々はご存知だと思うけど、普段から仕事が山積みになっているところへ持ってきて、プライベートでエライことが起こってしまい、とても記事を更新する時間がなかったのです。
ま、ひとりで書いているから仕方ない。
でも年末のご挨拶はキチっとしておかないと気が済まないので、今日、この投稿で2017年のMarshall Blogを〆させて頂きます。
  
今年投稿した記事はコレを含めて242本。
2017年の公休日は117日なので稼働日数は248日なんだと。
そこへ年始と夏の休みを加えれば、マァ毎日更新は達成したかと…この計算も年々セコくなっているような気が自分でもしておりますが…。
これらの記事を書くためにホールやライブハウス、各種イベントに赴いた回数は131回。
計算が大幅に合わないのは2本立て以上の記事が多数あるため。『NAONのYAON』なんか今年は9本立てだったでネェ。
反対に取材にお邪魔したけど、残念ながら記事にならなかったライブもいくつかあるよ。
Marshall Blogのステイタスが少しはあっての話か、どこの現場へ行っても大変丁重に扱って頂いて、どこでも楽しく充実した取材になりました。
この場をお借りしましてご関係者の方々に心から感謝を申し上げます。
    
皆さま、今年もMarshall Blogをご愛読頂き誠にありがとうございました。
来年もMarshall NATAL、EDEN、そしてMarshall Blogをよろしくお願い申し上げます。

Marshall_logo_square

M_natal_square

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2017年12月 9日 (土)

2017はSHOW-YA、2018もSHOW-YA

  
「年末か~…」。
この数年この時分になると、私にはうれしい季節の風物詩が届く。
それは、翌年のSHOW-YAのカレンダー!
今回の2018年分も私が撮った写真をたくさん載せて頂いた。
こうして苦心して録った自分の写真や文章が形になるのは、いつになってもとてもうれしいものです。
今年も「ロックの女王様」たちをイッパイ撮らせて頂いた。
それにしてもスタッフの方々、選ぶの大変だろうナァ。
私の感覚では、写真ってモノは撮るより、選んだり、キチッと保管したりする方がよっぽど大変だと思っている。

20去年は30周年記念ということで、色んな企画が目白押しだったが、今年はややユッタリ・ムードだった。
チョット今年のSHOW-YAを振り返ってみると…
スタートは4月の『NAONのYAON』。
コレはSHOW-YAのファンの方々とも話をしたんだけど、昨年の最後のコンサートが六本木で終了した時、「ああ、次は4月野音か…。まだ大分先のことだナァ」…なんて寂しがっていると、アッという間に年が明けて、年度が変わって『NAONのYAON』がやって来ちゃう。
ホント、早いよ。

057月には『GET YOUR SHOW-YA 2017』と題した夏のツアーで大阪、名古屋、川崎でコンサートを開催。
「今年は鹿鳴館がないんですかね~」とザンネンがっていたファンがいらしたが、チョット待てよ…
私なんか「エ~?! 鹿鳴館で演ったのって去年だっけ?今年じゃなかったっけ?」というアリサマ!
筒井康隆の小説で時間の経過がやたらと早くなってしまう男の話があったが、私はアレになっちゃってんのかね?

440そして、9月になると2年ぶりとなる待望のオリジナル・アルバム『AURORA』を発表。
コレはヨカッタ!
私なんか聴いた瞬間「そうこなくちゃ!」と快哉の声を上げたよ!
そして、2か月後のレコ発をメッチャ楽しみにしていた。
しか~し、「さとみさんが大ケガを負ってしまった」という衝撃のバッド・ニュース!

15cdレコ発ライブの直前に開催されたミニ・ライブと握手会ではさとみさん抜きで敢行。

120鹿鳴館が今年のことだったと勘違いしている私のことだからして、2ヶ月なんてアッという間にやって来る。
初めてお邪魔した品川のインターシティ・ホール。

10寺田恵子

30v_2五十嵐☆sun-go☆美貴

40v中村美紀

50v角田mittan美喜

60v やっぱりさとさんは欠席。
残念だったけど、その穴を埋めるべく趣向を凝らした内容がとてもステキだった。
今回はコレをもってインターシティのライブ・レポートに代えさせて頂く。

80エ?チャンとやれ!って?
もうMarshall Blog飽きたでしょうに~。
…なんてことはツユほども思っていないので、いつも通りドップリやりますので乞うご期待!
  
すでに次の『NAONのYAON』も4月29日に開催されることだし、来年もSHOW-YAと決め込みましょうや!
野音まで丸4ヶ月…またアッという間だぞ、コリャ。
  

SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

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2017年12月 1日 (金)

【号外】 メランコリック写楽解散

ももすチャンが脱退したため、本日紹介したメランコリック写楽は解散しました。
おしまい。

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2017年11月28日 (火)

お待たせしました!いよいよCODE100発売!

  
Marshall歴代の名器のサウンドを詰め込んだCODEシリーズ。
クォリティの高さとお求めやすい価格で、日本だけでなく世界中で大好評を頂いております。
そんな中、「100Wモデルはまだかいな?」とか「スタックが待ち遠しいね!」というお声もを頂戴していました。
そのご期待に応えていよいよCODEの100Wシリーズが発売となります。
コレにてCODE家、ほぼ全員集合!
しかし、ココまで時間がかかったな~。
「CODEの意味とは?」なんてやっていたのがスゴイ昔のような感じがするわ。
ま、コレも「デジタル時代へのMarshallの回答のひとつ」として、それだけジックリと取り組んで来たというワケで…。
今回も驚きのコスト・パフォーマンスで迫ります。
是非、CODEの「100Wワールド」をご堪能くださいまし!

10今回発売となるのは100WのCODEのスタックとコンボ。
やっぱりMarshallとくればスタックだよね~。

20ヘッドはCODE100H。

30機能や操作方法は既発売のCODE50と同じ…なんだけど、プリセットの内容が異なっている。
あの音質とヴァーサティリティを100Wの出力で、ステージの上で活用したい!とお望みの方へのHoly Grailだ。

40リア・パネルはこんな感じ。
かなりシンプル。
CODE100系(電車みたいだな…)にしかない機能として、センド&リターンが搭載されている。
「好みのプリアンプとパワーアンプの間にお気に入りの自前のエフェクターをカマして、ヘヘヘ」…なんてことができるワケ。
スピーカー・アウトプットのミニマム・インピーダンスは8Ω。
だから1960Aをお持ちの方はMONO16Ωに結線してスピーカーを4発鳴らすこともできるし、STEREO8Ωにつないでタテ2発のスピーカーを鳴らすこともできる。
ただ、4発鳴らすときにはMONO4Ω、つまり1960のインプット・パネルを後ろから見て向かって左側には絶対に結線しないように…CODEが壊れちゃうからね。50同時発売のスピーカー・キャビネットはCODE412。
Marshall伝統の4x12"のスピーカー・コンフィギュレーション。
今回はAもBもなくて、この1種類だけ。

60コレ、アングルドになっているんだぜ。
サイズはかつてのAVT2000やMGのキャビネット同様、1960系よりひと回り小さい設計になっている。
スピーカーはCODEシリーズ用のカスタム・スピーカーを採用している。
701960Aに見慣れているとずいぶん雰囲気が違う感じがするわ。
ちょっとおサレな感じ?
このフレット・クロスが雰囲気づくりに役立っているね。
90リアはこうなってる。
入力は120Wでインピーダンスは当然8Ω。

80お次はコンボ。
CODEの100Wのコンボはそのまま「CODE100」。
12"のカスタム・スピーカーを2発搭載している。

110アンプ部の機能はCODE100Hと同じ。

120リア・パネルの様子。
コレもCODE100Hと同じ。
「ステージでギンギンにCODEを鳴らしたい」というコンボ派の方にベスト・マッチするモデル。

130以上、発売は明日、12月29日。
価格はすべてオープン・プライス。
  
あ、それと!
CODE100系には専用フットスイッチが付属しているが、パフォーマンスを存分に活かすには、やはり既発のフットコントローラーが欠かせないだろう。

135…と、CODEシリーズもほぼ完結したけど、このシリーズの魅力はハードだけではないからね。
「MY MARSHALL」なるウェブサイトのコミュニティを活用しなければCODEの楽しさを全部知ったことにはなりません。
「家に帰るまでが遠足」であるように、「MY MARSHALL」までがCODEなのです。
今、先生とっても良いことを言いましたよ~。
  
MY MARSHALLを利用するには本国Marshallの英語版ウェブサイトへの登録が必要だが、日本の輸入販売代理店のヤマハミュージックジャパンがその方法を説明しているのでご参照頂きたい。
  
詳しくはコチラ⇒CODEをフル活用するなら、MYMARSHALLへ登録!

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Marshall Blogをいつもご覧の方ならご存知の通り、普段「真空管アンプ、真空管アンプ」と騒いでるじゃない?
商売っ気の強いブランドだったら、手のひらを返したように、「CODEは真空管アンプに迫るサウンドです」ってな宣伝惹句を書くことだろう。
私は正直に言うよ。
どんなに優秀なデジタルの技術を持ってしても真空管アンプのサウンドにはどう転んでもかないません。
デジタル・デヴァイスは「こんなところか…」という「妥協」との戦いで、真空管アンプは「もっと良くなるはず」という「音」との戦いだと思ってる。
それはまるで、効果が大きいアミノ酸の開発の競争と、おいしい野菜を作るために土壌の研究から取り組んでいるサマに例えられるような気がするのだ。
でも、このCODEというシリーズは,、50年以上にわたるの歴史を俯瞰して、Marshallが苦心惨憺して開発した自分たちのオリジナル・サウンドを自分でモデリングしている「Marshallのカタマリ」のようなモデルなんですわ。
コレは真空管では実現できない。
考えてみれば、私なんかがMarshallを知った頃って「UNITナントカ」といって、今でいう1959や1987のようなビンテージのレンジしかなかった。
80年代に入りJCM800が、それから10年経ってJCM900が出て、JCM2000になって、JVMが現れた。
我々の世代はこの長い歴史をその時代の音楽と絡めてすぐ目の前で見て来たので、「Marshallがどういうもので、ナニをやって来たのか?」ということがごく自然に身体や耳に刷り込まれているけど、今の若い人はそうはいかないもんね~。
だからこそCODEを通じてMarshallの魅力を知ってもらいたいと思うのですわ。
CODEは、ホンモノがホンモノをマネしてるホンモノなんだから。
それで真空管アンプに興味を持ってもらって、将来バリバリと真空管アンプでギターを弾き倒して、「いい音」と「いい音楽」で聴衆を魅了してもらいたいと願っている。
とにかくデジタルからデジタルに買い上がることだけは避けた方がいいんじゃないかしらん?
だって人間はアナログでできているんだから!取り戻すべきはアナログですよ。
一方、本物のサウンドを良くご存知のベテラン勢の方々はCODE100をステージに上げて、曲ごとにMarshallを換えて演奏する…なんておもしろいんじゃない?
「この曲は1959で、コレは2203で演るか…」なんてね。
CODEの楽しみ方は色々なのだ!

100そんなCODEの魅力を伝えてくれるイベントが下記の要領で開催される。
KellyさんがCODE100で暴れくれるという企画。
定員がキマっているのでまだ空きがあるかどうかわからないが、是非、チェックしてくだされ!
 
期  日 :12月3日(日) 15:00開演
会  場 :イケベ楽器アンプステーション店内特設会場
定  員 :20名様

詳しくはコチラ⇒アンプステーション公式ウェブサイト

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2017年11月20日 (月)

【訃報】 マルコム・ヤングのこと

 
2014年から「Dementia」のためバンドを離れていたAC/DCのマルコム・ヤングが11月18日他界した。
1953年(昭和28年)の生まれというから享年64歳。
大分早い。
イヤ、それよりも2014年でバンドを脱退した時点で「もう復活はあり得ない」とアナウンスされているところを見ると、そのだいぶ前から病状に苦しんでいたハズだ。
若いのに大変気の毒なことだ。
「Dementia」とは「痴呆症」のこと。
私はこの言葉に敏感だ。
実際に苦しむのは罹患者より周囲の人達だったりするのだが、「その人が徐々にその人でなくなってしまう」あまりにも残酷な病気だ。
しかも、一旦罹患してしまうと、完治することがあり得ない。
昨今の情勢を観た時、妙薬が開発されない限り、私はあらゆる意味において日本という国はこの病気に滅ぼされてしまうのではないか?とさえ思っている。
  
さて、AC/DC。
私がこのバンドの音を初めて耳にしたのは高校生の時だった。
1977年、『ロック魂』という邦題が付けられた彼らの3枚目のアルバムが日本でリリースされた時だった。(国内盤の発売は1978年だったのかも知れない)
当時、プログレッシブ・ロックに夢中だった私は、「何とシンプルなハード・ロックなんだろう!」と驚き、そして「カッコいい!」とも思ったが夢中になることはなかった。
一番ビックリしたのは、前例を知らないBon Scottの声質だった。
次に、半ズボンでランドセルを背負っているリード・ギタリスト。
聞けばオーストラリアのバンドだという。
私はその頃からイタリアやフランスのプログレッシブ・ロック・バンドは部分的に聴いていたが、やはり「ロック」といえばイギリスかアメリカが当たり前で、「オーストラリアのロック・バンド」ということにかなり奇異な印象を持ったものだ。
例外的にSebastian Hardieなんてカッコいいプログレのバンドがオーストラリアにはいるのは知っていた。三文役者のギターの大竹さんに教えてもらったのだ。
 
Marshall Blogで何度か触れているが、日本は世界では「ロック後進国」と評価されている向きがあると聞いた。
AC/DCのコンサートのチケットが売れ残る国は経済先進国の中で日本だけなのだそうだ。
この傾向はAC/DCだけでなく、ストーンズなども同様と聴いた。
理由はカンタンだと思う。
若者がそうしたトラディショナルなロックを敬遠していて、世代間の伝承ができていないからだろう。
そんな世界的なオージー・バンドでも、イギリスへ行くとAC/DCってのは完全にブリティッシュ・ロック扱いなんだよね。
それは1960年代の初頭にオーストラリアに移民したヤング家がスコットランドのグラスゴー出身だったからかも知れないが、オーストラリアがイギリス連邦の一員だからではないか?と私は思っている。
国旗にユニオンジャックが入っているイギリス連邦の加盟国は、イギリスが戦争に巻き込まれた際、問答無用で女王(あるいは王)のために戦わなければならない。
ま、オーストラリアはイギリスの流刑地だった歴史を持つ子分みたいなものだから、そこは「世界の一等国」の自負を持つイギリスのこと、オーストラリアのロックをブリティッシュ・ロックにくくっちゃうことぐらい朝飯前なのかもしれない。
そうえば、オーストラリアには「芸能界がない」ということを現地の人から聞いたことがある。
正確に言えば、オーストラリア現地の芸人だけでは回せないということなのだろう。
しかし、そこは英語圏だからして、アメリカやイギリスのモノをチョチョイと拝借すれば何ら問題がない。
そして、ヨーロッパやアメリカからの慰問よろしく、オーストラリアやニュージーランドにツアーをしに来て、ついでに帰りがけに日本へ寄って小遣い稼ぎをする…ってとこでしょうな。
  
さて、この『ロック魂』。
上述のように、プログレ夢中なりし時にはじめて接したこともあって、その後のアルバムもいくつか買ってはみたものの、お熱になることはついぞなかった。
でも、私にはこの『ロック魂』で十分。
「Go Down」、「Dog Eat Dog」、「Bad Boy Boogie」、「Hell Ain't a Bad Place to Be」そして「Whole Lotta Rosie」…これだけロックの名曲が収録されていればバッチリでしょう。
マイルスで言えば「Kind of Blue」、コルトレーンで言えば「Blue Train」、古今亭志ん生で言えば「火焔太鼓/黄金餅」のカップリング盤、ぐらいスゴイ。(クラシックはいい例えが思い浮かばなかった)
そして、それらの曲の数々はMarshallがなければ絶対にこの世にあり得ない音楽なのだ。
  
ということで、『ロック魂』のタイトル曲に触れて、まずはマルコム・ヤングに哀悼の意を捧げたいと思う。
原題が「Let There Be Rock」。
まずタイトルがいい。
使役動詞「let」に「there is, there are」構文を組み合わせて「ロックあらしめよ」とした。
聖書の「創世記(Genesis)」からの引用。
 
God said, "Let there be light," and there was light.
神は言った「光よあれ」、すると光があった。
 
Frank Zappaもこのあたりをアレンジして演っている。「神は3つの間違いを犯した」ってヤツね。長くなるからかココには書かないけど。
この「Let There Be Rock」は曲だけでなく、曲奏がアキレるほどカッコいい。
内容は1955年の「ロック創世記」。
コレがChuck Berryの「Roll Over Beethoven」の「アンサー・ソング」というか、連作になっているところが実におもしろい。
チャック・ベリーの方は、「この刺激的な音楽でベートーベンなんかぶっ飛ばしちゃおう!チャイコフスキーにも教えてやろう」と歌っている。
そしてAC/DCの方は、そのチャイコフスキーに神様の役どころを回すのだ。
 
光よあれ、すると光があった
サウンドよあれ、するとサウンドがあった
ドラムスよあれ、するとドラムスがあった
ギターよあれ、するとギターがあった
ロックよあれ!

そして、皆さんご存知の通り、この後アンガスのギター・ソロに続くワケだ。
何というカッコよさ!トリハダ立つわ~。
ココでひとつ気が付かなければいけないのは、ネイティブの人たちは「翻訳」という過程を抜きにしてダイレクトにこのカッコよさを味わっているということだ。
残念ながら英語を解さない日本人は、私も含めてこのあたりのロックの愉しみ方を知らない。
だから「彼女がいなくなっちゃったので味噌汁を自分で作った歌」の方が好まれてしまうワケだ。
さて、チャイコフスキーは1893年に亡くなっているので、実際にはこんなことを言うことはできなかったのだが本当にいいアイデアだと思う。
こういうヤリ方こそが、ロックに対する本当に「リスペクト」なのではなかろうか?
しかし、チャック・ベリーはなぜチャイコフスキーにしたんだろう?
当時、アメリカとソ連は冷戦のさなかだったので、「チャイコフスキーよりビル・ヘイリーの方がカッコいいよ!」という一種の「あざけり」だったのかな?
それともアメリカではチャイコフスキーが人気だったのかな?
何しろこのアルバムは、今の日本の若い人たちに真っ先に聴いてもらいたい必須洋楽の1枚であることに間違いないと思っている。

Cdそして、時は下って2010年3月。
9年ぶりとなるAC/DCの来日公演にお邪魔した。
会場はさいたまスーパーアリーナ。
外タレの場合、たいていMarshallのサポートをすることでコンサートにお邪魔することが多いのだが、この時、AC/DCにはヘッド1個、キャビ1個の貸し出しもしなかった。
にもかかわらず迎え入れてくれたのはナゼだったか覚えていない。
  
Marshallの連中から「AC/DCは、バンドで1960を600台所有していて、本国に200台、アメリカとイギリスにそれぞれ200台ずつ保管してあって、ツアーの先々でそれらを活用する」ということを聞いて時は笑ったナ。
また、AC/DCの音楽を演るにはMarshallは絶対に不可欠で、ツアーで赴いた先々で程度のいいMarshallを手に入れる専門の鑑定師がいることも知った。
絶対ウソだと思ったけど、両方本当のことらしい。
当然日本にはそんな量のMarshallをキープしていないワケで、この時は専用飛行機ですべての機材を空輸したと聞いた。
機材と言っても、楽器だけでなく、PAシステムやステージの床板に至るまですべて持ち込み。
つまり、借り物がないので毎回同じ状態でで準部ができるというワケ。
スタッフも同様。
すなわち、演奏する空間さえあれば、世界中どこへ行っても自前のスタッフだけで大コンサートを開催できるというのだ。
同時にコレはツアー先の現地スタッフがステージ周りの世話をする需要が無いことを意味している。
したがって、よっぽどの関係者以外はステージに近づくことができない。
我々のような「平たい顔族」の人間が必要以上にステージ設備に近づこうものならすぐに部外者だとわかってしまうのよ。
ところがこの時、ツアー・マネージャーが私の胸の「Marshall」のロゴを見つけて声をかけてくれた。
「キミはMarshallから来たのかい?それならステージ設備を案内してあげよう!」
コレがメッチャおもしろかった。
以前にも部分的に紹介したことがあったように記憶しているが、今日のMarshall Blogはマルコムの仕事場をまとめて紹介して故人を偲ぶことにする。

T_img_0039 ステージ上手の1960BX。
コチラはアンガスのもの。
10台全部鳴らしている!

T_img_7566 コチラはマルコムのバックライン。
やっぱりこのLCフレットのキャビが並ぶといいね。
音なんか出さなくたって何とも言えない70年代のロックの芳香が漂ってくる。

T_img_7568 これらのキャビネットをどうやって鳴らしているのかというと、ステージの下には「Marshallルーム」とも呼ぶべき空間があって、そこに1959のタワーがセットされているのだ。

T_img_7569 ゼ~ンブ1959!
先述の鑑定士が目利きを働かせて集めた1959の逸品たちだ。
このステージの下のスペースにはギターのリペア・ルームまで設置してあって、ギター・テクがアンガスのSGの調整をしていた。
このステージ下には他にも仕掛けが隠されていて、ショウの間、ダックウォークをするアンガスを下から捉えてステージの大スクリーンに映す場面がある。
ツアー・マネージャーがステージ床に空けられた幅10cmぐらいの細長い穴を見上げて曰く、「ホラここを見てごらん。この上をアンガスが通過するんだよ!たった数秒だけどね!」
ステージ下の床にはレールが敷いてあって、アンガスの動きに合わせてカメラがそのレールの上を行き来するようになっているワケ。
アンガスがその上を通り過ぎるのはホントに数秒!
それだけのためにステージ床に細長~い穴を空けて、透明のアクリル板が埋め込んであるのだ。
他にも、他の世界的なバンドが使っていたという、アンガスのお立ち台みたいなヤツだとか、ペッチャンコになっているRosieだとか、ステージ後ろにズラリと用意された大砲だとか、惜しげもなくすべて見せてくれた。
メチャクチャおもしろかったし、世界を又にかけるバンドのスケールの大きさに圧倒された。

T_img_7571 別れ際には「お土産だよ!」といってピックをプレゼントしてくれた。
「アンガスのはないんだ…」とホンの少し済まなそうな表情をしていたけど、イエイエ、十分です。
マルコムのピック…大事にします。

T_img_7576 何しろ、世界中どこでも毎回同じ条件で演奏できるので、リハーサルの必要はなし。
極端なことを言うと、自家用飛行機で近隣の空港に着いて、そのまま会場にやって来て、ギターを受け取って、その流れで演奏することができるらしい。
ま、さすがにそんなことは本当にはしないであろうが、メンバーの姿はまったく見えなかった。

T_img_7573 アンガスやブライアンばかり目立ってしまい、ステージのやや後方でMarshallを背に一心不乱にギターをストラミングするマルコムはどうしても地味な存在に見えてしまったが、AC/DCサウンドの重要な役割を果たしていたことはよくわかっている。
ロック界の重要なバンドの要を失ったことは、ロック界の大きな損失であることに他ならない。
  
謹んでお悔やみ申し上げます。
LET THERE BE ROCK!!

T_img_7572 (敬称略 2010年3月14日 さいたまスーパーアリーナにて撮影)

2017年11月 6日 (月)

だから私は…D_Drive Yukiのケータイ

ここのところスケジュールがうまく合わず、MarshallBlogとはしばらくご無沙汰だったD_Drive。
相変わらずD_Driveはバリバリとライブ活動にいそしんでいる。
その激務を縫って、Yukiちゃん+D_Driveがスゴイことになった。

T_img_0673 D_Driveへの注目度の高さか、このニュースはおっそろしいほどの伝番力で巷間に広がっているので、ご存知の方も大勢いらっしゃると思う。
SONYの携帯電話、XperiaのコマーシャルにYukiちゃんとD_Driveがイメージ・キャラクターに抜擢され、この度その動画が公開となった。
コレによってYukiちゃんとD_Driveがこの携帯電話のカタログ、ウェブCM、そしてテレビCMに登場することになるのだ。
YukiちゃんのテレビCMの放映時期はまだ未定だが、昨日の昼間テレビを見ていたら、もうこのCMシリーズのウチの1本が流れていたので、ブラウン管の中のYukiちゃん、イヤ、コレは古いか…お茶の間でYukiちゃんに会えるのもきっともうすぐのことであろう。
しかし、「お茶の間」なんて言葉も死語だよな~。
  
そのテレビCMがコレ。
auの30秒バージョン。

おお~!
Yukiちゃんの声と軽い関西弁だ!
まずコレに感動。
撮影中、つい普段の口調で、「よってからに、ワテはエクスペリアでんがな」と言ってしまって何度かNGを出してしまったとか…(ウソ)。
曲はこのCMシリーズのために書き下ろされた「Voices」というオリジナルソング。
ま、ファンとしては「Runaway Boy」か「Russian Roulette」あたりでガツンといきたかったような気もするけど、Yukiちゃんだけそういうワケにもいくまい。
早くテレビで見たいね~。
もちろん、演奏はD_Drive。
そのMVがコレ。
「女優Yuki」の演技と、タッピングで始まる親の仇を取るかのような激しいソロに注目!

もうひとつ、撮影中につい口にしてNGを出してしまったセリフがもうひとつ。
「だから私は、Marshall。」
…なワケはないんだけど、レコーディングには愛用のJCM2000 TSL100を使用した。
コレね。

170SeijiさんはJCM2000 DSL100EC。

140vShimaちゃんもEDENでなくては気が収まらないハズだ。

153vさて、もうひとつ。
Yukiちゃんの「インタビュー編」なる動画も用意されている。

しかし、うれしいね、こういうのは。
コレを契機にドカっとブレイクしてもらいたいものだ。
  
いつも記事に書いているように、Seijiさんとは付き合いも長く、D_Driveには比較的最初期からお邪魔させて頂いている。
もちろん、今の前の時代からMarshall Blogにご登場いただいている。
それにしも、コレまで色々あったナァ。
…ってんで、新しいMarshall Blogになってから印象に残っている記事をチョコッとリストアップしてみた。
見落とした記事があれば是非チェックされたい。
 

祝!D_Drive初の東京ワンマンライブ (2012年8月5日)

6a0163044657d3970d0177448ef37e97_2  

YUKI in AKIBA~『Rocksmith』デモンストレーション (2012年10月27日)

Yuki_img_1353   

【NAMM2013レポート】Sunday~最終日 (2013年1月25日)

Nm_img_3426   

D_Drive in 平成26年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業 (2015年2月21日)

70   

【Marshall GALA レポート】 vol.9: D_Drive (2016年3月6日)

20 やっぱりこうして記録が残っているのは大変いいことだよね。
いつでも見て、楽しかったことを思い出せる。
やっぱりこう言うのさ…「だから我々は、Marshall Blog。」

T_img_0640今回をキッカケにD_Driveの音楽に触れてくれる人が爆発的に増加してくれることを願って止まない。
そして、器楽演奏のカッコよさを知ってもらって、楽器を演奏する人が1人でも多くなって欲しい。
だから私は、D_Drive。
  

D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site

150_3



2017年10月 2日 (月)

【号外/お知らせ】 記事最下部の「いいね!」ボタンについて

      
これまでMarshall Blogでは、それぞれの記事の最下部にfacebookの「いいね!」ボタンを表示しておりましたが、この度、そのボタンを削除させて頂きました。
長年にわたりましてそのボタンを押してMarshall Blogをお引き立て頂きました皆様には心から感謝申し上げます。
  
以前の記事内で、同じライブ・レポートを<前編>と<後編>に分けて掲載した時、<後編>で押されるその「いいね!」の数が必ず<前編>より少ない…ということを記しました。
テレビ・ドラマなどでは最終回の視聴率が際立って高い傾向がありますが、マァ、「SNSの場合はこんなものか?」と勝手に理解しておりました。
  
ところが今回、ある記事で<前編>と<後編>の「いいね!」の数に100倍以上の開きが出てしまい、さすがにコレはおかしいのではないか?と思い、私なりに調べてみました。
原始的ではありますが、「いいね!」を押してくだすった方の実際の数と記事に表示されている「いいね!」の数字を比べてみたのです。
するとどうでしょう…見事、実際に押して頂いた方の数が、記事の「いいね!」の数字より多かったのです。
つまり、何票かが「死に票」になっていたのです。
多少のタイムラグがあるのでしょうが、迅速性を身上とするIT関係のシステムにあっては、それも甚だ不都合なことではないか?と思うのです。
「不都合」であると私が思う理由は最後に記します。
さて、当方といたしましては、ブログを運営している会社にこの現象を報告し、相談してみました。
返答は「今のところ正常に機能しているのでしばらく様子を見て欲しい」ということでした。
  
ところが、とうとうこんなことが起こってしまいました。
自分が作ったものを自賛するのがイヤなので、私はこのボタンを一切押すことはありませんでした。
しかし、今回の問題の調査をするためにボタンを押したところ、驚くべことに目の前に表示されていた数字が減少してしまったのです。
同様の事象があったことは、ある方からもお聞きしていました。
もう「ダメだ、コリャ」と思いました。
  
また、ブログ自体のアクセス件数が極めて多いにも関わらず、この「いいね!」の数が信じられないほど少ないことも日常茶飯事でした。
すなわち、実際のMarshall Blogへのアクセス件数とこの「いいね!」の数が全く連動しないのです。
もうひとつ…10年近くMarhall Blogをご覧頂いている愛読者の皆様でもこのボタンの存在や意味についてご存知ない方が少なくないということもわかりました。
もうコレ、意味ないじゃん?
   
基本的に私はこういったデータにはなるべく拘泥しないように努めています。
こうした指標にこだわり出すと、際限なく、また手段を選ばず成績(と思われるもの)を伸長させることだけにノメリ込んでしまう恐れがあるからです。
コレは大企業の「売り上げ至上主義」に酷似しており、一時問題になった、無茶なことをする動画投稿者同様、ロクな結果をもたらさないことはわかりきっています。
私がやりたいことは、皆さんに興味を持って少しでも楽しく読んで頂けるような記事を書いて、長年培った経験を活かしてステキな音楽を紹介し、結果、Marshall、NATAL、EDENの宣伝に役立てることです。
コレに尽きます。
とは言え、こういった人気のバロメーターとなり得るデータは、にぎやかであった方が張り合いがあることも確かです。
しかしながら、そのデータが信用できないものであった場合は…?
謝ったデータを鵜呑みにして、「ああ、このブログはたった数人にしか読まれていないのか…」などという風評被害を被らないとも限りません。
よくある話ですが、この情報化時代、いかに適切な情報をつかみ取ることが肝要で、かつムズカシイかということを改めて思い知りました。
そこで、突然ではありますが、以上のことを勘案し今回の措置を取ることにしたワケです。
ご理解頂きますれば幸甚に存じます。
  
何やらシリアスな筆致になってしまいましたが、Marshall Blogは記事最下部の「いいね!」ボタンを廃止した以外にはナニも変わりません。
今後ともMarshall Blogをお引き立て頂きますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
  

Marshall_logo_square

M_natal_square_2

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2017年9月30日 (土)

【号外】 CROSSWIND 『LIVE II』出来!

  
今年5月に故小川銀次さんが率いたCORSSWINDの未発表ライブ音源の制作に関するクラウドファンディングの案内をした。
ただただ「クラウドファンディングやりま~す!」なんていう記事はMarshall Blogらしくないので、そのライブ音源を収録した会場、すなわち有楽町にあった「Lo-Dプラザ」の個人的な思い出を詰め込ませて頂いた。
その記事がコレ⇒CROSSWINDの未発表ライブ音源とLo-Dプラザの思い出
  
そして、そのファンディングは見事に目標を達成し、この度、そのライブアルバムが出来した。
タイトルは『LIVE II』。
ん~、シンプル~。
CROSSWINDは、同じLo-Dプラザでの演奏を収録した『LIVE』というアルバムを過去に発表しているので、音源としては直系の「続編」というワケだ。
しかし、内容はそのタイトルとは正反対で、CROSSWINDらしいたくさんの複雑な仕掛け含んだ、入り組んだ超絶な演奏が77分にもわたって収録されている。
録音はアナログ。
いいね…やっぱりあたたかい。
  
それにしても銀次さんのギターが素晴らしい。
音といい、フレーズといい、これほど「一聴して誰」とわかるギタリストもそう多くはあるまい。特に日本ではそうだ。
既成のフレーズにとらわれずに、さりとて、やたらと奇をてらうことなく、自分だけの歌を歌い上げている。
銀次さんと音楽の話をしていて、「ジョン・コルトレーン」の名前が出たことが幾度かあったが、確かに『Live at Village Vanguard』あたりのコルトレーンを標榜していたのかもしれないナァ…私には長尺のソロがそんな風に聴こえたよ。
録音は1982年。
時代はイングヴェイ前夜。
こういうギターこそ、イングヴェイ以降の若いギタリストたちに聴いてもらいたい。
こんなにバリバリ弾いているのに最後まで飽きさせない。
ナゼなら、ココに収録されているのは「ギターのための音楽」ではなく、「音楽のためのギター」だからだ。
それとね、そうる透のスゴイこと!
透さんはもちろん今でもキレッキレなんだけど、このキメだらけの音楽を微塵の狂いもなく、しかも至極音楽的に処理して見せてくれる。
まぁ、カッコいいことこの上ない。
このCDは不世出のインスト・ロック・バンドの貴重な音楽を35年ぶりによみがえらせ、後世に伝える重要な役割を果たしたと言えるだろう。
若い人が聴きなさい!

1_0r4a3705_2ライナー・ノーツには透さん他のCROSSWINDの元メンバーからのメッセージの他に、クラウドファンディングに参加された方々のお名前が掲載されている。
私が言うのもナンだけど…ご協力ありがとうございました。
クラウドファンディング期間終了後も「参加したい」という方々が多数いらっしゃったそうだ。
コリャ『LIVE III』も期待できるかな?

1_0r4a3707さて、この『LIVE II』の発表を記念してイベントが開催されることになった。
『CROSSWIND未発表音源追悼CD、『LIVEⅡ』爆音再生会』というタイトルのイベント。
内容はそう…そういうことです。
開催は10月29日(日曜日)。開演は13:00。
場所は新橋のライブバーZZ
CROSSWINDの元メンバーも参加して、にぎやかかつ豪華なイベントになるようだ。
  
そうそう、このアルバム、演奏だけでなくて、ところどころMCも収録されていて、若かりし銀次さんの肉声を聴くことができるの。
銀次さんがディスク・ジョッキーを務めた、あの不愛想なFMの番組を思い出してしまったよ!
私はまだ銀次さんの声を覚えているけど、こういうのはすごく貴重だと思うワケ。
幸いにもこうして銀次さんのギターのサウンドは半永久的に耳にすることはできるけど、「声」となるとそうはいかない。
人の声って、覚えているようでも、時間が経つと忘れてしまうものなんだ。

2017年9月14日 (木)

国を挙げてロックを盛り上げるぞ!あ、イギリスの話ね。

  
今日の記事は質問から…。
「音楽に夢中になっていますか?
自分の音楽で成功したいと思いますか?
音楽業界やその筋のエキスパートとお近づきになりたいですか?
自分の音楽を広く聴いてもらいたいですか?
もっとライブの機会を増やしてファンの幅を広げたいと思いますか?」 20 突然ビックリした?
今日の記事は、約1週間前に本国のMarshallのウェブサイトに掲載されたニュースの書き出しでスタートしてみた。
タイトルはコレ。

10 単語はたった4つだけどパッと見るとチョットややこしい。
文章は「BBC INTRODUCING」が「AMPLIFY」を「HOSTS」するということ。
「BBC INTRODUCING」というのは、BBCが放送しているラジオ番組の名前。
まだどことも契約をしていないデビュー前のバンドやアーティストを発掘するプログラムだ。
「HOSTS」はいいでしょう。新宿歌舞伎町のアレとは違いますよ。ま、ココでは「関わる」ぐらいの意味。
そして、「AMPLIFY」。
コレはMarshallのようなの増幅装置のことではなくて、イベントの名前。
Marshallのウェブサイトのニュースは、この記事の冒頭の引用から以下のようにつながっていく。
 
        *          *          *         *  
 
何百ものDJやアーティスト、そして業界のプロたちが、音楽で身を立てる方法をあなたに伝授する機会を見逃す手はありません。
他の人達よりもあなたが目立つように、また自分の曲がプッシュされるように、150にも及ぶ音楽やライフ・スタイルのブランド並びに製品を選択してください。
     
10月6~8日までエクセル・ロンドンにおいて、音楽業界の関係者が一ヶ所に結集して『Amplify(アンプリファイ)』が開催されます。
ユニークなワークショップのプログラムを通じて、一対一で業界のプロから成功のノウハウを学ぶチャンスが到来するのです。
  
DeezerやUrban Development、さらにLiveNationのような団体が担当する100を超える会合に250名を超す講演者を招き、さらに過去10年以上の間にBBC Music Introducingを通じて成功を収めた先輩たちから話を聞くチャンスがあります。
  
すでに一部が発表されている通り、The Libertines、Bugzy Malone、Blossoms and The Courteeners、また、Annie Mac、Huw Stephens、Steve Lamacq、Jo Whiley、MistaJamといったキラ星のような人気DJや業界のエキスパートの参加も決定しています。
    
ミュージシャンがこと細かなアドバイスが得、自分たちの曲が業界のエキスパートに耳に入るよう、BBC Music Introducing Feedback Centreが全面的にAmplifyと絡むこととなりました。

30 チケットの購入はコチラ⇒https://introducingamplify.com/tickets

Amplifyのプログラムの詳しい情報はコチラ⇒https://introducingamplify.com/programme

        *          *          *         *
 
…ってな感じ。
このニュースの原文はコチラ⇒Marshall Amplification Official Web Site

BBC MUSIC INTRODUCINGの詳しい情報はコチラ⇒Official Web Site

 
Deezerとはフランスに拠点を置くストリーミングの会社。
Urban Developmentは音楽事務所っていうことになるのかな?制作会社っていうのかな?Marshall Recordsの事務所も入っているロンドンのKings Crossにほど近いTileyard Studioに居を構えている。
さらにLiveNationは数年前に日本法人も設立したエンタテインメント制作会社。20分に1回、世界のどこかでLiveNationが手掛けるイベントが開催されているという世界的な企業。
 
ExCeはロンドンにあるコンベンションセンター。ロンドンのウォーターフロント再開発地区であるドックランズ内にあり。東京ビッグサイトみたいなイメージだね。
 
そのイベントをMarshallがサポートします…と、マァそういうニュースだったワケ。
ね、ウェブサイトにもガッツリMarshallのロゴが入ってる。

40やっぱりイギリスはスゴイね。
ご存知の通りBBCといえば国営放送。
大ゲサに言えば国を挙げてロックを伝承し、新しい才能を育てている…ことになろうか。
さすがにブリティッシュ・インヴェイジョンからこっち、ロックを重要な外貨獲得のひとつと位置付けているのがよく理解できる。
エリザベス女王がクラプトンやジミー・ペイジやブライアン・メイなんかをバッキンガム宮殿に招いてレセプションをする国だ。
イギリスや16の主権国家の君主(オーストラリアの女王もエリザベス女王なのよ)にしてイギリス国教会の首長(プロテスタントの頂点)がロックくんだりのミュージシャンを家に招いてパーティをするんだよ。
日本で言えば天皇陛下が人間国宝級の歌舞伎役者や雅楽奏者を皇居に呼んで宴席を設けるようなイメージか?
連中はいいよね、言葉のバリアがないので、世界中に儲けの要素が転がっているんだもん。
人口は日本の半分、国土は2/3のイギリスという国が作り出すロックがいまだに世界のトップに君臨しているのは、やはりこういう努力を怠らないからということもあるのか?
同時に、いくらイギリスとはいえ、いかに新しい才能が枯渇して来ているかを表している…と見るのも妥当なのかも知れない。
  
(今日のバナーに写っているのはBBCタワーです)





2017年9月 7日 (木)

50人のロックンロール

  
今年の3月の記事で、Marshallの工場があるミルトン・キーンズがオープンして50年を迎えたことをレポートした。
  
記事はコチラ⇒【イギリス-ロック名所めぐり】 vol.27~Marshallが「Milton Keynes Business Achievement Award 2017」を受賞!

10_2Marshall Amplificationは「ミルトン・キーンズ」という街の発展に貢献した企業として、この記念すべき年に、最も権威のある「Business Achievement Awards」という賞を受賞した。
そのお礼というワケではないんだろうけど、今回Marshallでは「50」にちなんだイベントを開催することにしたそうだ。

20場所は当然ミルトン・キーンズのMarshallの工場。
「シアター」と呼ばれている設備。
この建物がそれ。
これまでにもMarshall Blogに何度か登場しているが、コレを機に思いで写真を撮り混ぜてシッカリと案内しちゃおう。

30「Theater」じゃなくて「Theatre」ね、イギリスだから。
あ、そうそう、Wordでサ、「program」とか「honor」とか、イギリス綴りでタイプすると、ミス・スペリングを知らせる赤い波線が付いちゃんだよね。
「Programme」とか「honour」みたいなヤツね。「favour」もそう。
アレはどうかと思うんだけどナァ。
元はといえばイギリスの言葉じゃんか?こんなところにも「アメリカ病」が入り込んでいるのだと思うよ。
それなのに「シアター」は「theatre」とタイプしても赤い波線は付かないんだゼ。
おかしくない?
何かしらの一定の規則があるんだろうな。

40建物の前に停まっているのはジムが愛用していた「N1 AMP」のナンバー・プレートが付いたVOLVO。
「N1 AMP」とは「ナンバーワン・アンプ」ね。

50vね?
ジムの右にいるおジイちゃんはジョン・ケントといって、長年ジムのショウファーを務めた人。
最初チョットこわかったけど、色々なところで一緒になっているウチに仲良くなり、「シゲ、シゲ」とずいぶん可愛がって頂いた。ご高齢を理由に2005年にMarshallを離れたが、どうしていらっしゃるかな?
ジョンが運転するこの車に私も何回か乗せてもらった。
(写真は『The Father of Loud』より転載しました)

Jj コレがシアターのロビー…といっても2年前のようす。
90こっちはホールへの入り口。
時折模様替えをしているので今はもう写真とは違っているかもね。

60入り口のとなりの壁。
かなりのイメージ・チェンジなのよ。

100かつてはこんな感じで、同じ壁一面にサイン入りのアーティスト写真が飾ってあった。

70コレもかなり前に壁にかかっていたバックステージパスのコレクション。

80vこんな飾りを置いていたこともあった。

Img_0016Zakkのフル・スタックも。

120v中に入る。
どうだろう…スタンディングでギチギチに詰めれば500人以上入るかな?
かなり広い。

130ステージのようす。
基本的には商品のデモンストレーションに使用する。

140コレは2006年秋のVintage ModernとJVMの発表会の時のようす。
DougはVintage Modernを紹介した。

150研修会や展示のスペースとしても活用している。

160コレは上のVintage ModernとJVMの発表会の時のようすだね。
この時は「今話題のバンド」という触れ込みでThe AnswerがOA的に出演した。
出演したのはいいんだけど、The Answerの一番のウリのCormac Neesonのノドの調子が悪いとか言って、インストで演りやんの。
ま、ギター・アンプの発表会だから問題ないといえば問題なんだけどサ。
Cormacメッチャかっこいいからね~。

170こっちはMAシリーズを立ち上げた時か…なつかしいな。
同時にカラーMGもリリースしたんだね。

180またシアターはMarshallを愛用してくれているバンドのリハーサルの場として提供されることもある。
コレはZakk WyldeのBlack Label Societyの時のようす。

190リハなんだから何も壁まで作る必要はないと思うんだけど…。
でも、マイク・スタンドからギター・スタンドまで、何から何まで本番と同じ状態でリハをしている感じだった。
それがプロなんだね~。

200vBLSは何日かこもってミッチリとリハーサルをして、最終日、機材を片付ける前にMarshallの従業員をシアターに招待してその成果を披露した。
私もその一部始終を見せてもらった。
歌は抜きだったが、耳をツン裂くようなモノスゴイ爆音で、はじめは大人数だった従業員も最後の方ではわずかしか残っていなかったナァ。
そして、Zakkはこの後、ロンドンのヴィクトリア・パークで開催されたHigh Voltageにこのバックラインを従えて登場し、UKツアーに出かけた。
その時のようすはコチラ⇒HIGH VOLTAGEの思い出 <その2>210Casabianというレスターのバンドがリハーサルに使う時にカチ合ったこともあった。

220まさに機材が揃ったところというタイミングだったのだろう。
お母さんがコノ状態を見たら「コラ~、片づけなさ~い!」と怒り出しちゃいそう。
コレはアメリカ人から聞いたんだっけな~?
「部屋をキレイに片づけなさい!」とお母さんが叱る時、「Clean up your room, spick-and-span!」なんて言うらしい。
俄然気になるのは「spick-and-span(スピック・アンド・スパン)」でしょ?
そんな名前のバンドもいたよね?
コレは「真新しい」とか「チリひとつない」という問答無用でキレイな状態指す表現。
何でそう言うの?…知りたいでしょ?
16世紀ごろの英語では、「spick」は「釘」のことを、「span」は「木質チップ」という意味を表したそうだ。
当時は航海が盛んな時期で、安全を期して船に使う釘や木材は必ず新品を使っていたのだそうだ。
それが18世紀になると「とてもきれい」という意味に転じたんだって。
私はspick-and spanにするのが苦手な方です。

230新商品のテストやミュージシャンの試奏の場としても使われる。
広規さんもホラ!
同じベーシストの山田直子さんもココでEDENを試したことがあるんよ。
その昔、AC/DCのAngus Youngが試奏した時、通りの向かいの荒物屋まで音が聞こえたというが、シアターで試奏している分にはもうそういうことも起こるまい。
Ritchie Blackmoreもそんな話があったね。ノンちゃんがよく話してくれる。

240vそれから会議にも使われる。
昔は年に一回世界中のディストリビューターが集まって、新商品やプロモーションやマーケット対策等々、ありとあらゆることを話し合って情報を共有したものだ。
たいてい3日間、朝8時から5時近くまでドップリ英語でね~、ま~、疲れることこの上ない。

250英語もシンドイんだけど、寒いのがツラくてね~。
火の気がなくてとてもヒンヤリしてる。
「シゲ、風邪でも引いたのか?」と毎回訊かれたが、5、6月でもこっちは厚手のセーターを着なきゃとてもいられない。ダウン・ジャケットを着て会議に出たこともあった。
でも見て、奥に立っている2人、半袖でしょう?
アレはイギリスとカナダの人。
皆さん寒い国に住んでいらっしゃるんですよ。
オーストラリアも日本ほどは暑くないようなので、ウン、今考えてみると、日本が一番暑い国だったんだね。

260さて、コレでシアターの紹介は終わり。
ミルトン・キーンズの50周年を記念してMarshall Amplificationがココでナニをやるのかというと…コレ。
Led Zeppelinの「Rock and Roll」を50人同時に弾いてしまおう!という企画。

270_epコレに入ってるヤツよ。
CLASSIC ROCK誌によるところのブリティッシュ・ロックの名作第1位のアルバム。
ヨカッタ「B&%n」じゃなくて!
4s で、今、Marshallのウェブサイトでこのイベントへの参加者を募集している。
ご丁寧にMarshallのデモンストレーターのスティーヴがこの先発売されるCODE100Hで弾く教則動画と譜面まで提供してくれているよ。
  

3_2_50  

「50For 50」か…私だったら課題曲にFrank Zappaの「Fifty-Fifty」を選んでいたかも?!
  
ウェブサイトはコチラ⇒50 FOR 50

 で、ですね、このウェブサイトに出ている勧誘文がおもしろかったのでチョット訳出してみた。
こういうのは文化の違いがわかってすごくおもしろい。
コレを読んで「オレも!」、「私も!」というイギリスまで行ける猛者がいらっしゃれば、是非申し込んでみてくだされ!
当然ギャラは出ないけど限定のMS-2ぐらいはもらえるかも?
  
ココから。
------------------------------------------------------------------------
Marshall社はMarshallにしかできない方法でミルトン・キーンズ開設50周年を記念します。
限定生産するMS-2を使って、ひとつの曲をユニゾンで演奏する50人のギタリストをご招待します。
演奏技術は問いません。

その曲とは、レッド・ツェッペリンの「Rock and Roll」です。
  
開演:午後5時

  
<応募条件>
応募をする方は次の条件を承諾頂きます。
●参加者は9月27日(水:現地時間)の午後3時にMarshall本社にお越し頂き、3時45分から始まるリハーサルの準備を完了させておいてください。

  • 参加者は本番の時に譜面を見ることのないよう、予め練習してきてください。
  • 参加者は自分のギターを持参すること。
    3~5mのシールドまたはスクリーンされている良質なケーブルとピックも忘れずに。(註:チッ、ギター・ケーブルを「ギター・リーズ」って言って欲しかったな)
  • 交通費は自己負担です。
  • 参加するために必要とされる練習や教育に要する時間に関してはすべて参加者の責任となります。Marshallはそうした時間のために損失するかもしれない経済的なロスについて一切責任を取ることはありません。
  • 18歳未満の参加者は付き添いが必要です。
    Marshallの設備内で発生する参加者の行動や健康、安全に関してはその付き添いの方に責任を負って頂きます。
  • Marshallの施設内における飲酒、法的に禁止されている物質の摂取は厳禁です。
    疑わしき状態の参加者は演奏する機会を失い、退場して頂きます。違法の物質を発見した場合には警察に通報します。
  • 参加者は収録する映像や音声に関する権利が完全にMarshallに帰属することにご同意頂きます。使用に供される媒体は現存するもの、将来発明されるものを問いません。また、その権利は永久に継続するものとします。
    さらに、それらの素材をMarshallの許可なしに第三者に分配することを禁じます。
  • 参加者はその場にふさわしくない、もしくは他人に不快感を与えると思われる服装を着用しないでください。また、つまづきやすい服装や身体の弱点を露出するような服装の着用も控えてください(靴も同様)。
  • 参加者が直接的、または間接的にこのイベントに関して利潤を得ることを禁止します。

   

<タイム・テーブル>

3:00 – 3:45pm  工場内のシアターで練習

3:45 – 4:45pm  製品デモンスとレーションと展示会(Marshallが担当)

5:00~     50人による「Rock and Roll」パフォーマンス

5:15 – 7:00pm  King Creature(キング・クリーチャー)他によるライブ・ショウ(Marshallが担当)

7:00    終了

  

<場所>
Marshall工場内、シアター

 

★場内の駐車場は無料です。ファースト・アベニューとロマール・コートにも停めることができますがMarshallは駐車に関する責任は負いません。
(註:駐車場はコレね)

280

 <申込書>

名字

名前

年齢

演奏レベル  □ビギナー  □中級  □上級

メール・アドレス

電話番号
------------------------------------------------------------------------

コレ、もし日本の楽器メーカーがやったら曲はナニになるのかね?

290

 

2017年9月 6日 (水)

電波は飛ぶ、飛ぶどこまでも~Marshall HEADPHONESの新商品 <スピーカー編>

  
疲れ目の症状を緩和するための商品のテレビCMをよく見かけるでしょ?
飲み薬もあるよね。「目、肩、腰の疲れに!」みたいなヤツ。
ノドに関する商品も色々出てる。
鼻だってあるじゃんね。息の通りを良くするヤツとか、イビキ防止の絆創膏みたいなヤツとか。
花粉症の季節になると、目と鼻に関するこうした、いわゆる「ケア商品」は大忙しだ。
このあたりの商品の市場たるや相当巨大なモノに違いない。
じゃ耳は?
耳はケアされているのか?
耳栓のコマーシャルなんて見た記憶がないし、耳のケア製品って「耳かき」と「綿棒」ぐらい?
耳だって疲れてるゾ~。
耳は何も文句を言わないけど、クタクタになってるゾ~…と思うワケ。
私の耳は特にヒドイと思う。人一倍使ってきたからナァ。
  
なつかしいナァ。
ナショナルの「スタジオマックff」とかいう下のラジカセ。
1973年の発売だというから…そうそう確かに小学校5年生の時だった。
出てすぐに買ってもらった。
ワイアレス・マイクが内蔵されているのがカッコよかったんだけど、ほとんど使わなかったな。
コレ、調べてみると定価が34,800円だったそう。
1973年の大卒の初任給って80,000~85,000円だったっていうから、オッソロシク高価なものだったのね…天国にいるお父さん、ありがとう!
その頃、国鉄の初乗りは30円。ハガキの送料は5円だって!ダマってりゃ郵便料金ってものすごく高くなってるんだな~。
このラジカセで、FMの映画音楽の番組をエアチェックしてテープが伸びるほど聞いた。
その後、その映画音楽がビートルズに代わる中学1年生の終わりぐらいまでこのラジカセを愛用していた。
起きている間中、コレで音楽を流していた。
昔の電化商品は実にシッカリと作られていて、その間一度も調子が悪くなったことはなかった。
だから、そんな高価なモノではあったけど、オツリは3回ぐらい来てると思う。

Ff_2もうそれから何度も家の中のオーディオ機器は変わっていったが、今の今まで、家にいる間は起きている間中何がしかの音楽が鳴り続けている。
今は珍しくLaurindo AlmeidaとCharie Byrdのデュエット・アルバムを聴いている。
ブラジルもタマにはいいもんだ。
最近は、事務所ではMarshall HEADPHONESのBluetoothスピーカーの最大モデルWOBURNがヴォリューム1以下で音楽を鳴らしてくれている。Marshallらしく超ラウドなのだ。
コレはCDプレイヤーにRCAで直結させて使っている。

50r4a6474倉庫で作業する時も同様に音楽が付いて回る。
コチラはインターネット・ラジオの音源をBluetoothを利用して事務所のコンピュータからSTOCKWELLに送り出している。
おかげで、こうして四六時中音楽に囲まれているというワケ。
だから、耳が働きすぎだ!っていうのよ。
気の毒に、私のミミちゃん…。
Marshall Blogの取材でライブ会場に行けば、撮影場所の関係でドデカイPAスピーカーにさらされる。もちろんガッチリ耳栓はしているが、それでもものすごい負担だろう。
夜はイヤホンを突っ込まれて、寝入るまでジャズを聴かされてる。
真剣な話、耳って休ませなくて大丈夫なのかね?
目はつぶることができるけど、耳と鼻は心臓と同じで24時間働いてら…なんてことは今生まれて初めて気づいた。
ん~、確かに総じてBluetoothってのは便利だな。
ミミちゃんゴメン!

50r4a6469しかし、Bluetoothってなんで「青歯」なの?
昔は「味噌ッ歯」の子がたくさんいたけど最近は見かけなくなったね。しかし、「味噌ッ歯」なんてスゲエ表現がよく思いついたもんだ。見習わなきゃイカン。
「味噌ッ歯」は英語で「Circular Carries」っていうんだって。
今度どう?バンド名に…「サーキュラー・キャリーズ」なんてカッコいいじゃん?
チョット脱線。
子供と言えば…昨日のことなんだけど、遊びながら下校する女の子たちを見かけた。
我々も子供のころやった、ジャンケンの勝敗で歩数をキメて進むヤツだ。
グーで勝てば「グ-リ-コ」で3歩。
パーで勝てば「パ-イ-ナ-ツ-プ-ル」で6歩。
チョキで勝てば「チ-ヨ-コ-レ-イ-ト」でコレも6歩。
やったでしょコレ?
で、その女の子たちもコレをやっていたワケ。
ところがどうも様子がおかしいのよ。
まず、ジャンケンのかけ声は「3時のお~や~つ」ってやる。我々はどうだったっけ?「ジャンケンポン」だっけ?
そういえば、どこかの地方では「ジャンケン」のことを「ジャイケン」って言うでしょ?アレ不思議。
話を戻して…。
見ていると我々のモノとはゼンゼン流儀が違うのね。
グーで勝てば「グ-ミ」で2歩なの。3時のおやつだけにグミを食べるらしい。
で、チョキは「チョコ」なの。だから2歩。ま、コレは歩数の数え方は違えど、我々と同じ。チョコレートはやっぱりお菓子の王様だ。
さて、こうなるとパーが俄然気になってくるじゃん?
なのでしばらく見ていたら、勝負がどうにもグーとチョキで決まり続けている。
つまりグミとチョコよ。
とうとうガマンできなくてその女の子たちに尋ねた。
「オジサンの時はね、あ、オジサンは怪しいモノなんかじゃないんだよ。Marshall Blogっていうのやってるんだけど、見たことある?あ、ない。
イヤ、オジサンの時はグーはグリコで…」と説明した。
まず「グリコ」でポカンとしてるんだよ。
「で、オジサン、さっきから気になっちゃってるんだけど、パーで勝つとどうなるの?」と訊いた。
するとひとりの子が小声で「パフェ」と答えてくれた。
ん~、時代は変わったわ~。
待てよ、「グ-ミ」、「チョ-コ」、「パ-フェ」って全部2歩じゃないの?それじゃおもしろくないじゃん?!
お巡りさんが通りかかって職務質問されてもかなわないんで、お礼を言ってその場を去った。
  
さて、Bluetooth。
この奇妙な名前は「ハーラル・ブロタン(Harald Blåtand)」という10世紀のデンマーク国王に由来しているんだって。
この「ブロタン(Blåtand)」ってのを英語に音訳したものが「Bluetooth」。
「ブロタン」→「ブルタン」→「ブルトゥン」→「ブルートゥーン」→「ブルートゥース」ぐらいか?
古代のデンマーク語では「ブロ」は「浅黒い肌」、「タン」は「英雄」という意味なのだそうだ。
だから、その王様の名前の意味から英語名を決めていたら、「Bluetooth」は「Tanned Hero」かなんかになっていたハズ。
ロゴはその王様の頭文字の「H」と「B」を合体させたモノ。
で、この王様、ナニをやらかしたかというと、ノルウェーとデンマークという異種民族を「交渉」によって無血統合させた人なのだそうだ。
白人は戦争大好きだからね、こうして武力を用いないで国家間でなにかをやり遂げるというのはスゴイことなのだ。
開発者のエリクソン社はスウェーデンの企業で、「多数存在する無線通信規格を統一したい」という願いを、同じ北欧の仲間であるデンマークのブロタン王の偉業に絡めてBluetoothと名付けたのだそうだ。
思った通り味噌ッ歯とは関係なかった。

Bt  
Bluetoothの由来もわかったところで今日の話題。
でも、Bluetoothと関係のない、その先のMarshall HEADPHONESの新商品の話。
下の写真がソレ。
もう、後光がさしちゃってるよ!
何ていうモノかというと「WIRELESS MULTI-ROOM SYSTEM」というシロモノ。

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見た目は今までのBluetoothスピーカーと何ら変わらない。
「マルチ」という言葉が気になるけど、「リモコンがついたのか?」ってぐらいの感じ?

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ところがココにはスゴイ進歩が詰まってるんだって。
それな何かというと、Wi-Fi。
BluetoothではなくてWi-Fiで音源の電波を飛ばすことができるのだ!…って、「オマイさん、それがどういう意味かわかってるのかえ?」ってことでしょ?
そうなの、私はにわかには何のことやらその意味がわからなかったの。
一体どこからこんなにメカ音痴になっちゃったんだろうな~…ってんでMarshall HEADPHONESの方にお願いしてコレについて勉強させて頂いた。

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結果!
BluetoothではなくWi-Fiを利用することによって、複数台のスピーカーを同時に鳴らすことができるのだそうだ。
そうか、Bluetoothって1回線しか電波を送ることができないもんね。
またSpotifyだのに直結できる利点があるのだそうだ、Wi-Fiだから。
他にもRCAジャック、普通のオーディオ・ミニ・ジャック、もちろん従来通りBluetoothも使用できる。
しか~し!
コレはWi-Fiの環境が整っている場所での話。
大分普及してきたのかも知れないけど、日本の一般家屋でWi-Fiが飛んでいる所なんてまだまだ少ないでしょう?
こんな私でもイギリスに行って帰ってくると、日本のIT環境の僻地っぷりには驚くわな。
決して困りはしないけど。
言い換えると、これだけWi-Fiの環境が異なると海外の人に不親切なんだよね。
一般の日本国民って、私も含めて本当に海外のことを知らないよ。いまだにテレビで喧伝されていることだけしか知らない。
かといってインターネットがあっても同様。
それどころか、インターネットが発達したおかげで、日本がドンドン世界標準から切り離されていってると思う。原因は英語。
英語が苦手なもんだから他の先進国に比べて極端に情報量が少ないのだ。
昔はよく「島国根性」という言葉を耳にしたけど、最近はまったく聞かなくなった。
開き直っちゃったんだね。
J-POPを見ているとそれを一番実感する。
それとね、ウィキペディア。
信頼性の問題は別にして、海外の事柄を調べるときには正直よくウィキを利用するが、海外の事物を調べる時、日本の記事を見ることはほとんどない。95%以上ぐらいは英語版を利用している。
だって情報量が雲泥の差だもん。英語も平易で読みやすいし。
マスコミの閉鎖性の問題もあるけど、その英語版ウィキを使うたびに、海外から取り残されていることを確信するのだ。
ITテクノロジーもそう。
昔、今のMarshallの社長のジョンが社内でITの仕事を担当していた頃…15年ぐらい前の話ね…私が工場に行くたびに「Cutting edge」という言葉を使って、「シゲ、今、日本の最新のIT機器はなんだい?ナニが流行ってるんだい?」と我が国のコンピュータ事情を尋ねてきていたけど、今は全く訊いてこなくなった。
Marshallの社長として時折日本に来るようになって、日本のIT環境のお粗末さを知ったからだ。
新しい携帯電話やゲームソフトが一日中テレビで紹介されていて、いまだに「日本は世界一のIT技術を誇る国」だなんて思っている人…違うんですよ!
こんな商品の出現を目の当たりにすれば、海外のWi-Fi普及の進みっぷりが知れようというものだ。
  
フフフン、こう見えてもウチはバッチリなんだ、Wi-Fi。家中ビュンビュン飛んでるの。
結構便利なもんだよね。
先日Marshallの社長が来日した時も、事務所にWi-Fiが飛んでるもんだからすごく安心していた。
  
で、話題を戻すと、今度はひとつの音源で複数のスピーカーを同時にならせるようになるワケね。
リビングでも、ダイニングでも、トイレでも、倉庫でも、スピーカーが置いてありさえすれば、同時にどこでもThe Shaggsが聴けるということ。もちろんAnthony BraxtonでもシュトックハウゼンでもOK。

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そして、Wi-Fiを経由することによりBluetoothより音質が向上するそうな。
確かにBluetoothって音量のレベルがチョット低いもんね。

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プリセット・コントロールがついていて、自分がストアした音源にワンタッチでアクセスすることができる。
何だかCODEみたいだな。

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最初の写真にあったリモコンは実はスマホ。
「Marshall Multi-Room」というアプリをインストールすれば手元のスマホでスピーカーをコントロールできる。
ってコレ、もう完全にCODEじゃんか!

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環境に応じて3つのタイプがラインナップされる。
大きい方から、WOBURN、STANMORE、ACTONの3種類。
日本での発売は今のところ未定。

Marshall HEADPHONES製品の詳しい情報はコチラ⇒NAVYS
英語版はコチラ⇒Marshall HEADPHONES Official Web Site

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しかし、1962年のこのJTM45から55年。
Marshallもずいぶん遠いところまで来たな~。
チョコやグミやパフェで小出しに歩んでいたら到底たどり着けんぞ。

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(協力:NAVYS INC.

2017年8月24日 (木)

【訃報】 ジョン・アバークロンビーのこと

  
ジャズ・ギタリスト、ジョン・アバークロンビ―(John Abercrombie)が心不全で亡くなった。
享年72歳。
今日は急遽予定を変更してこのジャズ界の大御所ギタリストについて少し書かせていただくことにした。

10_p「少し」というのは、彼について「少し」しか知らないからだ。
それなのにナゼ私がMarshall Blogでこの悲報を取り上げたのかは最後の方でわかる。
  
John AbercrombieはECMレーベルの看板ギタリストとして数々のアルバムを残しているが、私は彼の弾くギターが苦手でしてね~。
フワフワ、何ともつかみどころのないプレイのよさがどうも理解できないでいた。
下の写真はジャズの入門書によく出て来るDave HollandとJack DeJohnetteとのトリオ『Gateway』。
コレですら好んで聴くことはなかった。

2_img_0209 Gil Evansの有名なJimi Hendrix作品集『The Gil Evans Orchestra Plays the Music of Jimi Hendrix』。
1974年の作品。
ギターはアバークロンビ―と川崎燎。
これも名盤の誉れ高いアルバムだ。
私はGilが大スキで、少なくない枚数のアルバムを持っているが、コレが一番苦手。
だってホンモノのJimiを聴いていた方がいいもん。

30_2Gilのアルバムの流れからなのか、約20年後にはこんなアルバムにも参加している。
オルガ二ストのLonnie Smithのトリオ盤。
その名もズバリ『Purple Haze』ときたもんだ。
Lonnie Smithって、インド人みたいな、あのターバンを巻いたオッサンね。
タイトルになっている「Purple Haze」の他にも「Up from the Sklies」とか「Gypsy Eyes」なんかを演ってるんだけど…どこがいいのかサッパリわからん。
「Voodoo Chile」なんてコレ違う曲何じゃないの?というぐらい原型を留めていない。
「Purple Haze」に至ってはレゲエだもん。
  
他にもBilly Cobhamの『Crosswinds』や『Total Eclipse』なんかも聴いてはいるが、どうもシックリこなかった。

40_2私のアバークロンビ―はとにかくコレ。
Lew TackinがプロデュースしたGeorge MrazとPeter Donaldとのギター・トリオ・アルバム。
選曲がいい。
「In Your Own Sweet Way」、「My Foolish Heart」、「There is no Greater Love」、「Beautiful Love」、「Nardis」、そしてColtraneの「Bessie's Blues」。
Peter Donaldは初期の秋吉敏子のオーケストラで活躍したドラマーで、歯切れのようドラミングが快感。
Miroslav Vitous同様、チェコ出身のGeorge Mrazは好きなベーシストのひとり。
彼のコントラバスはヴァイオリンで言うストラディバリウスやガダニー二のような貴重品で、ケースだけで200万円するとかいう話を聞いたことがある。当たり前か。
また、ものスゴイ酒豪で、Thad Jones=Mel Lewis Orchestra(サドメル)の一員で来日した時、公演前日に大量の酒を飲み、翌日重度の二日酔いに陥ってしまった。
サドメルを「ビッグバンドのコルトレーン」と例えたトランぺッターがいたが、それほど困難極まりない音楽の低音部を割れるような頭痛の中でまったくピッチを狂わすこともなく完璧な演奏をしたらしい。
その音源はライブ・アルバムになっていて私も時折聴いているが、そうは思えないナァ。
そんな最高のリズム隊に乗って、フワフワではあるけど、縦横無尽に弾きまくるアバークロンビ―が実にクールでカッコいい。

50_2さて、Marshall Blogがなぜジョン・アバークロンビ―の訃報を掲載しているのかというと、コレ。
HUDSON MUSICというビジュアル・チュートリアル・グッズのレーベルの『The Hudson Project』というCD。
Steve GaddやTerry Bozzioらの教則ビデオを制作し、ビジュアル・チュートリアル・グッズをいち早く世間に定着させたDCIの創設者、ロブ・ウォリスとポール・シーゲルが1998年に立ち上げた教則ビデオ・レーベルがHUDSON MUSICだ。
前に勤めていた会社では、このレーベルがスタートする時からビジネスに関わらせて頂いた。
「日本に既に存在する同名のゲーム会社との商標問題はクリアになっているか?」なんてこともやったっけな。
主宰者のロブとは話もよく合って仲良く、とても楽しく仕事をさせて頂いた。
ロブもポールもドラマーだったので、HUDSON MUSICからはドラム系の作品が多くリリースされたが、アレでずいぶんドラムのことを勉強させて頂いた。
そのことが今のNATALの仕事に少なからず役立っていると思う。
このCDは、レーベル創設時にリリースした同名のビデオが元にあって、その音源だけをまとめた作品。
当時はまだDVDなんてなかったんよ。ビデオだけ。
そのうちDVDが出て来て「ビデオ」というモノが強制的に「VHS」と名前を変更させられ、その姿を消すまでそう時間はかからなかった。
このセッション、Bob Berg、John Patittucci、Peter Erskineというそうそうたるメンバーのアルバムで、色めきだったが、「なんだよ、ギターはアバクロかよ」とチョイとガッカリした…当時はね。

60ところがですよ、ビデオの中身を見てビックリ!
アバークロンビ―がMarshallを使っているじゃないの!
あのフワフワした音ってMarshallで出してたの?というワケ。
ま、いつもMarshallを使っていたのかどうかはわからないが、このセッションではJCM900の2x12"コンボ(2502、4502、4102のどれか)を使用している。
下はCDスリーヴの表4に載っている写真。
遠目だろうが、画像が不鮮明だろうが、ひと目でそれとわかるMarshallのルックスはあまりにもパワフルだ。
このことを知ってかなりアバクロが身近になったような気になった記憶がある。
ちなみに今も販売している1922という2x12"のスピーカー・キャビネットがあるでしょ?1936をひと回り小さくした感じのヤツ。
アレはこのコンボのエクステンション・キャビネットだったんだよ、確か。

70_2このHUDSON PROJECTがキッカケになったというワケでは決してないんだけど、ホント、ここ数年何となくアバクロが気になってチョコチョコと買っては聴いていたりした。
右のヤツは一部でギター・シンセを使っていて「アリャリャ~」という感じだが、普通のギターで弾くストレートアヘッド・ナンバーなんかはトリハダもの。
まぁ、アバクロもさることながら、Peter Erskineのカッコいいこと!
左の白いSteeple Chase盤はAndy LaVerneとのデュエット・アルバムもか~なり素晴らしい。
ウォーキング・ベースでピアノのバッキングを入れたり、ほとんどオーソドックスなギター・ジャズを聴かせてくれている。
『ピーター・パン』の「Never Never Land」なんか演っちゃって…選曲も大変センスがよろしい。
最後の「Softly」なんてめっちゃカッコいいよ。

2_img_0213今になって考えてみると、この人は既成のジャズ・フレーズを単純につなぐようなスタイルを全く採らず、自分だけのオリジナルのフレーズ、言い換えれば自分だけの単語や文章で音楽を綴っていたということなんだなァ。
私のバカ耳は長い間それを理解できなかったのだ。
そして、せっかくその良さがわかって来たというのに…今回の訃報だ。
残念でならない。
偉大なスタイリスト、そしてアーティストのご逝去を心からお悔やみ申し上げる次第である。
  
YouTubeに「The Hudson Project」の動画が上がっていたので紹介しておく。
アバークロンビ―の後ろのMarshallに注目。

(敬称略 ※冒頭の写真はCDのスリーヴから引用させて頂きました)