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2017年9月 6日 (水)

電波は飛ぶ、飛ぶどこまでも~Marshall HEADPHONESの新商品 <スピーカー編>

  
疲れ目の症状を緩和するための商品のテレビCMをよく見かけるでしょ?
飲み薬もあるよね。「目、肩、腰の疲れに!」みたいなヤツ。
ノドに関する商品も色々出てる。
鼻だってあるじゃんね。息の通りを良くするヤツとか、イビキ防止の絆創膏みたいなヤツとか。
花粉症の季節になると、目と鼻に関するこうした、いわゆる「ケア商品」は大忙しだ。
このあたりの商品の市場たるや相当巨大なモノに違いない。
じゃ耳は?
耳はケアされているのか?
耳栓のコマーシャルなんて見た記憶がないし、耳のケア製品って「耳かき」と「綿棒」ぐらい?
耳だって疲れてるゾ~。
耳は何も文句を言わないけど、クタクタになってるゾ~…と思うワケ。
私の耳は特にヒドイと思う。人一倍使ってきたからナァ。
  
なつかしいナァ。
ナショナルの「スタジオマックff」とかいう下のラジカセ。
1973年の発売だというから…そうそう確かに小学校5年生の時だった。
出てすぐに買ってもらった。
ワイアレス・マイクが内蔵されているのがカッコよかったんだけど、ほとんど使わなかったな。
コレ、調べてみると定価が34,800円だったそう。
1973年の大卒の初任給って80,000~85,000円だったっていうから、オッソロシク高価なものだったのね…天国にいるお父さん、ありがとう!
その頃、国鉄の初乗りは30円。ハガキの送料は5円だって!ダマってりゃ郵便料金ってものすごく高くなってるんだな~。
このラジカセで、FMの映画音楽の番組をエアチェックしてテープが伸びるほど聞いた。
その後、その映画音楽がビートルズに代わる中学1年生の終わりぐらいまでこのラジカセを愛用していた。
起きている間中、コレで音楽を流していた。
昔の電化商品は実にシッカリと作られていて、その間一度も調子が悪くなったことはなかった。
だから、そんな高価なモノではあったけど、オツリは3回ぐらい来てると思う。

Ff_2もうそれから何度も家の中のオーディオ機器は変わっていったが、今の今まで、家にいる間は起きている間中何がしかの音楽が鳴り続けている。
今は珍しくLaurindo AlmeidaとCharie Byrdのデュエット・アルバムを聴いている。
ブラジルもタマにはいいもんだ。
最近は、事務所ではMarshall HEADPHONESのBluetoothスピーカーの最大モデルWOBURNがヴォリューム1以下で音楽を鳴らしてくれている。Marshallらしく超ラウドなのだ。
コレはCDプレイヤーにRCAで直結させて使っている。

50r4a6474倉庫で作業する時も同様に音楽が付いて回る。
コチラはインターネット・ラジオの音源をBluetoothを利用して事務所のコンピュータからSTOCKWELLに送り出している。
おかげで、こうして四六時中音楽に囲まれているというワケ。
だから、耳が働きすぎだ!っていうのよ。
気の毒に、私のミミちゃん…。
Marshall Blogの取材でライブ会場に行けば、撮影場所の関係でドデカイPAスピーカーにさらされる。もちろんガッチリ耳栓はしているが、それでもものすごい負担だろう。
夜はイヤホンを突っ込まれて、寝入るまでジャズを聴かされてる。
真剣な話、耳って休ませなくて大丈夫なのかね?
目はつぶることができるけど、耳と鼻は心臓と同じで24時間働いてら…なんてことは今生まれて初めて気づいた。
ん~、確かに総じてBluetoothってのは便利だな。
ミミちゃんゴメン!

50r4a6469しかし、Bluetoothってなんで「青歯」なの?
昔は「味噌ッ歯」の子がたくさんいたけど最近は見かけなくなったね。しかし、「味噌ッ歯」なんてスゲエ表現がよく思いついたもんだ。見習わなきゃイカン。
「味噌ッ歯」は英語で「Circular Carries」っていうんだって。
今度どう?バンド名に…「サーキュラー・キャリーズ」なんてカッコいいじゃん?
チョット脱線。
子供と言えば…昨日のことなんだけど、遊びながら下校する女の子たちを見かけた。
我々も子供のころやった、ジャンケンの勝敗で歩数をキメて進むヤツだ。
グーで勝てば「グ-リ-コ」で3歩。
パーで勝てば「パ-イ-ナ-ツ-プ-ル」で6歩。
チョキで勝てば「チ-ヨ-コ-レ-イ-ト」でコレも6歩。
やったでしょコレ?
で、その女の子たちもコレをやっていたワケ。
ところがどうも様子がおかしいのよ。
まず、ジャンケンのかけ声は「3時のお~や~つ」ってやる。我々はどうだったっけ?「ジャンケンポン」だっけ?
そういえば、どこかの地方では「ジャンケン」のことを「ジャイケン」って言うでしょ?アレ不思議。
話を戻して…。
見ていると我々のモノとはゼンゼン流儀が違うのね。
グーで勝てば「グ-ミ」で2歩なの。3時のおやつだけにグミを食べるらしい。
で、チョキは「チョコ」なの。だから2歩。ま、コレは歩数の数え方は違えど、我々と同じ。チョコレートはやっぱりお菓子の王様だ。
さて、こうなるとパーが俄然気になってくるじゃん?
なのでしばらく見ていたら、勝負がどうにもグーとチョキで決まり続けている。
つまりグミとチョコよ。
とうとうガマンできなくてその女の子たちに尋ねた。
「オジサンの時はね、あ、オジサンは怪しいモノなんかじゃないんだよ。Marshall Blogっていうのやってるんだけど、見たことある?あ、ない。
イヤ、オジサンの時はグーはグリコで…」と説明た。
まず「グリコ」でポカンとしてるんだよ。
「で、オジサン、さっきから気になっちゃってるんだけど、パーで勝つとどうなるの?」と訊いた。
するとひとりの子が小声で「パフェ」と答えてくれた。
ん~、時代は変わったわ~。
待てよ、「グ-ミ」、「チョ-コ」、「パ-フェ」って全部2歩じゃないの?それじゃおもしろくないじゃん?!
お巡りさんが通りかかって職務質問されてもかなわないんで、お礼を言ってその場を去った。
  
さて、Bluetooth。
この奇妙な名前は「ハーラル・ブロタン(Harald Blåtand)」という10世紀のデンマーク国王に由来しているんだって。
この「ブロタン(Blåtand)」ってのを英語に音訳したものが「Bluetooth」。
「ブロタン」→「ブルタン」→「ブルトゥン」→「ブルートゥーン」→「ブルートゥース」ぐらいか?
古代のデンマーク語では「ブロ」は「浅黒い肌」、「タン」は「英雄」という意味なのだそうだ。
だから、その王様の名前の意味から英語名を決めていたら、「Bluetooth」は「Tanned Hero」かなんかになっていたハズ。
ロゴはその王様の頭文字の「H」と「B」を合体させたモノ。
で、この王様、ナニをやらかしたかというと、ノルウェーとデンマークという異種民族を「交渉」によって無血統合させた人なのだそうだ。
白人は戦争大好きだからね、こうして武力を用いないで国家間でなにかをやり遂げるというのはスゴイことなのだ。
開発者のエリクソン社はスウェーデンの企業で、「多数存在する無線通信規格を統一したい」という願いを、同じ北欧の仲間であるデンマークのブロタン王の偉業に絡めてBluetoothと名付けたのだそうだ。
思った通り味噌ッ歯とは関係なかった。

Bt  
Bluetoothの由来もわかったところで今日の話題。
でも、Bluetoothと関係のない、その先のMarshall HEADPHONESの新商品の話。
下の写真がソレ。
もう、後光がさしちゃってるよ!
何ていうモノかというと「WIRELESS MULTI-ROOM SYSTEM」というシロモノ。

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見た目は今までのBluetoothスピーカーと何ら変わらない。
「マルチ」という言葉が気になるけど、「リモコンがついたのか?」ってぐらいの感じ?

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ところがココにはスゴイ進歩が詰まってるんだって。
それな何かというと、Wi-Fi。
BluetoothではなくてWi-Fiで音源の電波を飛ばすことができるのだ!…って、「オマイさん、それがどういう意味かわかってるのかえ?」ってことでしょ?
そうなの、私はにわかには何のことやらその意味がわからなかったの。
一体どこからこんなにメカ音痴になっちゃったんだろうな~…ってんでMarshall HEADPHONESの方にお願いしてコレについて勉強させて頂いた。

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結果!
BluetoothではなくWi-Fiを利用することによって、複数台のスピーカーを同時に鳴らすことができるのだそうだ。
そうか、Bluetoothって1回線しか電波を送ることができないもんね。
またSpotifyだのに直結できる利点があるのだそうだ、Wi-Fiだから。
他にもRCAジャック、普通のオーディオ・ミニ・ジャック、もちろん従来通りBluetoothも使用できる。
しか~し!
コレはWi-Fiの環境が整っている場所での話。
大分普及してきたのかも知れないけど、日本の一般家屋でWi-Fiが飛んでいる所なんてまだまだ少ないでしょう?
こんな私でもイギリスに行って帰ってくると、日本のIT環境の僻地っぷりには驚くわな。
決して困りはしないけど。
言い換えると、これだけWi-Fiの環境が異なると海外の人に不親切なんだよね。
一般の日本国民って、私も含めて本当に海外のことを知らないよ。いまだにテレビで喧伝されていることだけしか知らない。
かといってインターネットがあっても同様。
それどころか、インターネットが発達したおかげで、日本がドンドン世界標準から切り離されていってると思う。原因は英語。
英語が苦手なもんだから他の先進国に比べて極端に情報量が少ないのだ。
昔はよく「島国根性」という言葉を耳にしたけど、最近はまったく聞かなくなった。
開き直っちゃったんだね。
J-POPを見ているとそれを一番実感する。
それとね、ウィキペディア。
信頼性の問題は別にして、海外の事柄を調べるときには正直よくウィキを利用するが、海外の事物を調べる時、日本の記事を見ることはほとんどない。95%以上ぐらいは英語版を利用している。
だって情報量が雲泥の差だもん。英語も平易で読みやすいし。
マスコミの閉鎖性の問題もあるけど、その英語版ウィキを使うたびに、海外から取り残されていることを確信するのだ。
ITテクノロジーもそう。
昔、今のMarshallの社長のジョンが社内でITの仕事を担当していた頃…15年ぐらい前の話ね…私が工場に行くたびに「Cutting edge」という言葉を使って、「シゲ、今、日本の最新のIT機器はなんだい?ナニが流行ってるんだい?」と我が国のコンピュータ事情を尋ねてきていたけど、今は全く訊いてこなくなった。
Marshallの社長として時折日本に来るようになって、日本のIT環境のお粗末さを知ったからだ。
新しい携帯電話やゲームソフトが一日中テレビで紹介されていて、いまだに「日本は世界一のIT技術を誇る国」だなんて思っている人…違うんですよ!
こんな商品の出現を目の当たりにすれば、海外のWi-Fi普及の進みっぷりが知れようというものだ。
  
フフフン、こう見えてもウチはバッチリなんだ、Wi-Fi。家中ビュンビュン飛んでるの。
結構便利なもんだよね。
先日Marshallの社長が来日した時も、事務所にWi-Fiが飛んでるもんだからすごく安心していた。
  
で、話題を戻すと、今度はひとつの音源で複数のスピーカーを同時にならせるようになるワケね。
リビングでも、ダイニングでも、トイレでも、倉庫でも、スピーカーが置いてありさえすれば、同時にどこでもThe Shaggsが聴けるということ。もちろんAnthony BraxtonでもシュトックハウゼンでもOK。

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そして、Wi-Fiを経由することによりBluetoothより音質が向上するそうな。
確かにBluetoothって音量のレベルがチョット低いもんね。

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プリセット・コントロールがついていて、自分がストアした音源にワンタッチでアクセスすることができる。
何だかCODEみたいだな。

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最初の写真にあったリモコンは実はスマホ。
「Marshall Multi-Room」というアプリをインストールすれば手元のスマホでスピーカーをコントロールできる。
ってコレ、もう完全にCODEじゃんか!

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環境に応じて3つのタイプがラインナップされる。
大きい方から、WOBURN、STANMORE、ACTONの3種類。
日本での発売は今のところ未定。

Marshall HEADPHONES製品の詳しい情報はコチラ⇒NAVYS
英語版はコチラ⇒Marshall HEADPHONES Official Web Site

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しかし、1962年のこのJTM45から55年。
Marshallもずいぶん遠いところまで来たな~。
チョコやグミやパフェで小出しに歩んでいたら到底たどり着けんぞ。

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(協力:NAVYS INC.