【姉妹ブログ】
【Marshall Official Web Site】
【梅村デザイン研究所】
Marshall Blogに掲載されている写真並びに記事の転載・転用はご遠慮ください。

« HIGH VOLTAGEの思い出 <その1> | メイン | Marshall Records 第1弾アーティスト! »

2017年2月 7日 (火)

HIGH VOLTAGEの思い出 <その2>

コレが1日目のパス。
スポンサー特権のパスだったのかどうかはわからないが、どこでも超スイスイのVIP扱いだった。

10場内の物販コーナー。
世界中どこでも同じようなモノを売ってる。

30

このフェスティバルは開催の2か月前にガンで亡くなったRonnie James Dioのへのトリビュートの意味合いも含まれ、『RONNIE JAMES DIO Stand Up & Shout Cancer Fund』というガン撲滅団体への寄付を募った。
「レジ袋(=Plastic bag)をご要望の方は寄付をご考慮ください。そしてロック・レジェンドの公式チャリティにご協力願います」

20v私もふたつほど買い物をした。
ひとつはフェスティバルのプログラム。
記念品ね。
「Official Programme」とイギリス綴りになっているところがうれしい。

40表4にはRonnie。

50コレも売り物。
ラミネート・パスみたいに見えるけど、パスはあくまでブレスレット。
コレには会場の地図とタイム・テーブルが載ってるの。
すごく便利。
日本のフェスでは、よくタイムスケジュールが載った紙を持って歩くけど、アレはたいていクシャクシャのなっちゃうじゃない?
コレは首から下げておいて、サッと見ることができるので存外に使い勝手がよい。
もちろん、いい記念になる。

60当時の為替レートで1,500円ぐらいだったかな~。
ランヤードが付いてこの値段が安いのか高いのかサッパリわからんが…イヤ、高いか…とにかく記念、記念!

70それと売店で配っていたチラシ。
ELP、Malilion、Asia、Argentの当日の演奏が録音されて終演後にはCDになっているという。
この4組が選ばれた理由は、このフェスティバルの目玉だかららしい。
Argentが気になったが買ってはこなかった。

80場内は色々なアトラクションがあってことの他にぎやかだ。

110こんなオブジェから…

120クラシック・カーの展示まで。

130売店もいくつか散在している。

100
さて、こちらはパスがないと絶対に入れない舞台裏。

140「Cabin」と称する文字通り「小屋」を設置して、出演者にMarshallを試してもらうワケ。
当時はまだMarshall Fridgeはなかったが、連中はこういう時は必ず冷蔵庫を持って来てスタッフやお客さんに冷たいものを提供する…でも、今回はなし。
しかも、普通の水じゃなくて、なんか変なスポーツ・ドリンクみたいなヤツだったのですごくイヤだった。
普段からそんなものを口にしない上に、激ヌルなんだもん!

150vま、狭いし、暑いし、正直それほど繁盛してはいなかったな。

170vさて、いよいよライブを観に行くよ~!
昨日、完全書き下ろしと言ったけど、セットリストなんかはさすがに覚えていないので、昔の記事を参考にしたことを正直に申し添えておく。
  
さすがProgステージ、こんなTシャツの人を発見!
私も同感!
この人、きっといい人だよ。チョット理屈っぽいかも知れないけど。

190vまずはFocus!
フランクフルトでJan AkkermanやThjis van Leerに会ったことはあっても、Focusは観たことがなかった。
ようやく観れる!
残念ながらJanはいなかったけど、ドラムはオリジナル・メンバーのPierre van der Lindenだった。
私にとっては、「Focus」という名前で「Focus」の形をして「Focus」の曲を演奏してくれるだけで十分なのだ…なんて書くと、「ダメだそんなの!オレは1974年に厚生年金で観たぞ!」なんていう人がきっと出てくるんだよね~。
いいんだよ、そんなの。早く生まれている分、早く死んじゃうぞ!…なんて失礼なことも言えないわな。逆転もあり得るからな。
その時の演奏はあまりにも不愛想で、粗削りで、評判が大層悪かったとか…それでもそっちが観たかったよ!
でもこのFocusの始終ニコニコで楽しい演奏も捨てたもんじゃない。
さすがにThjisも年老いて、声はレコードとに同じというワケにはいかないようだが、フルートの音色が実に美しく力強い。
少しだけ最初の方を見逃してしまったが、「Focus II」、「House Of The King」、「Sylvia」など有名曲をバッチリ演奏してくれた。
もちろんハイライトは「Hocus Pocus」。
観客全員でライララ、ライララと大合唱だよ!
その場にいてみなよ!…泣けるぜ~。
まさか生きてる間にロンドンで本物のFocusとみんなで「♪ライララ、ライララ」と大合唱できるとは思わなかった。
いいね、歌詞がない曲は!

180終わり次第メインのClassic Rock StageにThe Answerをチラリと観に行って、すぐさまProg Stageに戻る。
Focusの次に出たBIGELFを観るためだ。
しかし、The Answerもスゴイよね。
メイン・ステージ出演者の中で最もキャリアが浅いというか、格が下なのに大舞台に登場できたのは、CLASSIC ROCK誌が力を入れていたからなのであろう。
Cormac Neeson、カッコいいもんね~。
ギターのPaul MahonはVintage Modernを使っいて、終演後、Marshallのキャビンに訪れた時少し話をした。
名刺を欲しがったので渡した。
  
あ~、中に入って写真撮りたいな~。
いくら最強のパスでも「Press Pass」がないと絶対にプレス・ピットには入れない。当たり前だけど。
210v
さて、BIGELF。
メロトロンを多用したLA出身のプログレ・バンド。
そういえばコレはスティーブに教えてもらったんだっけ。

200ボーカルズ/キーボーズのDemon Foxのカッコよさといったらない。
もちろん曲がいいからなんだけどね。
BIGELFはこの2週間後にサマソニで来日した。
配給しているレコード会社の友人のおかげでステージやインタビューの写真を撮らせてもらい、メンバーに間近で会うことができた。
最近どうしてるんだろう?
いいバンドなのにな~…Marshallじゃないけど。

1_ph_44 BIGELFが終わらないうちにClassic Rock Stageに走る!忙しい~!
Gary Moore!
スゴイ人気だった。

220Garyはこの年の4月、ブルース・セットで21年ぶりに来日していた。
持参した1959SLPの調子が悪くなってしまい、わたしが会場のJCBホール(当時)まで引き取りに行って、修理してまた配達したのだった。
その時のギター・テクが来ていて、当然「ヤアヤア!」ということになった。
グレッグっていったけかな~。すごく感じのいいヤツだった。
あ~、中に入って撮りたいな~。
というのは、その4月の来日公演で、連絡がうまく取れずプレス・パスがゲットできなかったのだ。
また来年日本に来るかもしれないから…と、この時は気楽に考えていた。

230vGaryはこの時も1959SLPと1960Xキャビ。
やはりもんのすごくデカイ音だった。
野外で後ろの方にいてもMarshallの生音が耳元までスッ飛んでくるような感じだった。
やっぱり、今まででGary Mooreのギターの音が一番大きかったかな?
この時はハード・ロックのセットだった。
先にチョット触れたように、日本人のファンの多くがこのフォーマットでの来日を期待し、翌年再度日本にやって来るという話もあったようだが、永遠に実現しなくなってしまった。
皆さん、ご存知の通り、この7か月後、帰らぬ人となってしまったからだ。
したがって、私はGaryの最後のハード・ロック・セットも観た少ないであろう日本人のひとりとなった。
2月6日の昨日がGaryの命日だった。

240ハイ、今度はProg Stageに急げ!
だんだん疲れて来た…。
お互いのステージの音が干渉しないように結構ステージの距離があるのよ。自転車が欲しい!
BIG ELFの次にProg Stageの登場したのはZappa Plays Zappa。
これまたスゴイ人気!
コレで観るのは3回目かな?

250Dweezilのユッタリとした手拍子でスタート。
1曲目は「Purple Lagoon」だった。
お客さんのノリもスゴイ!
メドレーでそのまま「Florentine Pogen」へ。わたしなんかはもうこの時点でめまいがしちゃうよね。
前回の来日時、ボーカルズのRay WhiteがドタキャンしてしまったおかげでドラムのJoe Traversが歌わなくてはならなかった。
今回はそんなこともなく、ドラミングに専念できて、演奏自体は前回の来日時よりも格段によくなった。
あの時は撮らせてもらった写真は宝物だ。
その後、「Cosmik Debris」が続く。"Look here brother~"のところは結構お客さんも大合唱!日本じゃ考えられない。
そして「Inca Roads」!
ようやく聴けた。過去2回の来日、総計4回、東京の全公演を観たけど演らなかったけんね。
それだけに感無量。
いつもダラ~と長尺で演奏する曲がセットリストに入るが、今回は「Big Swifty」。相変わらずジャズ・オリエンテッドのJamie Kimeのソロが最高にカッコいい!
Jamieどうしてるかな?
さらに「Easy Meat」。
ドワッ!「Latex Solar Beef / Willie The Pimp」が出て来た!うれしい!
次の「Apostrophe(')」は大ウケ!
クライマックスはリズム隊が大爆発する「Keep It Greasy」。
そして最後は「Peaches En Regalia」で〆た。やっぱりこの曲は世界中で大人気だね。
アンコールはなし。
ナンダカンダいって2日間でステージを最初から最後まで丸々観たのはコレだけだったわ。

260楽屋にDweezilを訪ねると、「エ~!何でここにいるの?!」と私を見てメチャクチャ驚いていた。
当たり前か。
同じくJamieもビックリしていた。
前回の来日時、下の写真を見せてDweezilにサインを入れてもらった。
Dweezilはこの時のことを覚えていてくれて、「私のことがわかるの?」と尋ねると、「もちろん!ダディのコレクターだろ!」と言い当ててくれた。
ま、大したコレクションではないので気が引けますが…。

1_img_0283_2 そして、この1週間後、フジ・ロックでまたDweezilとJamieに会った。
この時もDweezilはビックリしながら…「ねぇ、キミは一体どこに住んでいるんだい?」と真顔で尋ねられたよ。
そりゃそうだよね、行くところ、行くところに現れるんだもん。でも2回だけです。偶然です。
下はこのロンドンのステージのそででスタッフの人に撮ってもらった。
写りはすこぶる悪いけど大切な一枚。

270vForeignorをチョコっと観る。
やっぱりハイライトは「Cold as Ice」。
メンバーは異なれど、1978年、高校の時に武道館で観た初来日公演と同じだ!
ステージそでにアルト・サックスを投げるIan McDonaldがカッコよくて、とても印象に残っている。

280このフェスティバルはとにかく時間がかぶってしまうのが泣き所だ。
観たいものが多いので仕方ないのだが…。
で、空き時間にはベース・キャンプであるMarshallのキャビンに帰る。
キャビンに居るとSteve Howeなんかがチラリとのぞきに来たりするんよ。
この時は…グワッ!
Billy Gibonsが来てる!

350v_2Dusty Hillも!

320

この身のこなし…カッコいい~。
イヤ、正直ZZ Topのファンであったことは一度もないんだけど、やっぱ興奮するよ~。
1974Xにとても興味があったようだ。

310

Marshallのスタッフが「彼は日本のShigeだよ」と紹介してくれると、Billyはキチっと礼儀正しく私に挨拶をしてくれて、「今度日本に行った時にはMarshallを頼むよ!」と言った。
「も、もちろんです!」なんて答えたけど、ゼンゼン来ないね。
とても物腰が柔らかくて大人の雰囲気が濃厚な人だった。
Dustyも気さくとても感じがヨカッタ。

330

記念撮影の悪い例。
みっともないな、私は!テレビに映った小学生か?!
写真を撮るなら撮るで、お願いしてチャンと撮らせてもらわんか!

340
この頃、Prog StageにはAsiaが出ていた。
今にして思えばJohn Wettonの姿をもう一度見ておくべきだった…と思わないこともないが、何しろAsiaは苦手で…。
それと、もうクタクタになって来ていて、Prog Stageまで往復するのがあまりにもシンドかったのね。
もちろん、それがAsiaでなくてKing Crimsonだったら飛んでっちゃったけどね。
   
ということで、Classic Rock Stageに居続け。
さてさて、1日目の観客のお目当てのひとつは間違いなく、HEAVEN & HELL 'A Tribute To Ronnie James Dio' だろう。
今回のシンガーはノルウェイのMASTERPLANというバンドのJorn Landeという人。
290
そして、Glenn Hughes!
Glennはこの2年後、Marshallの50周年記念コンサートで近くで拝見することになったワケだが、この時は初めてだったもんだからあまりにもスゴイ声にビックリしたわ。
  
ほとんどBLACK SABBATH系を通っていない私だが、すっかり見入ってしまった。
何といってもTonny IommiとGeezer Butler、Vinnie Appiceたちのの存在感が尋常ではない!
お客さんも大喜びで、「Heaven & Hell」では当然の大合唱となった。「♪オ~オ~オ~オ~、オ~オ~オ~オ~オオオ~」って。
今、急に思い出したんだけど、Zappa Plays ZappaがO-EASTの時に「このバンドはもうこのツアーで終わりなのよ。今度はHeaven & Hellに付くのよ」って言っていたっけ。

300ようやくMetal Hammer Stage!
何か雰囲気がエラク違うな~。平均年齢が30歳ぐらい下がるのよ。
でもコレだけは観とかないと!
Black Label Societyだ!

360緞帳が落ちると…出たァ~、これぞロックのステージ!
やっぱり鳥肌が立つゼイ!
4段積みが10列!やっぱりマーシャルの壁はサマになるネェ。
問答無用でカッコいい!

370ところでこのBLS、前日までマーシャルの工場でこの日のためのリハーサルをやっていた。
泊まっているホテルがいっしょだったので毎晩レストランやバーでいっしょになった。
明るくていい人たちなのよ。
ホテルのバーで見ていて気が付いたんだけど、Zakkって財布を持っていなくて、お札をグルグル恵方巻みたいにして丸めて輪ゴムで留めてるのよ。
で、イギリスのホテルのバーはキャッシュ・オン・デリバリーだから一回ごとにカウンターで支払わなければならない。
すると、Zakkはポケットに手を突っ込んで、その恵方巻を取り出して、輪ゴムをハズして、ピッとバーテンに札を渡すワケ。
その所作がカッコいいんだ!
アレ、日本人じゃサマにならないよ~。
ところで、Zakkってサインするときに「SDMF」って書くんだけど、コレ、「Strength, Determination, Merciless, Forever」の略なの?
私は「Society of Dwellers of Mother F*#cker」ってアメリカのニックから教えてもらったんだけど。
だからニックは私のことを「TDMF(Tokyo Dweller of Mother F*#cker」と呼ぶワケ。
私も彼を「ADMF」と呼び返している。「A」は「Arizona」だ。
いつか私の見ている前でニックがこのことをZakkに説明したことがあって、恥ずかしかったわ!

390もう9時を過ぎた。
いよいよヘッドライナーの登場だよ!

400ZZ Top!
イヤ~、カッコよかったな~。

410やっぱり長年トップの地位を確保し続けるだけあって、もう非の打ちどころのない完璧なパフォーマンス。
もうこういうのは演奏がウマいとかヘタとか、音がいいとか悪いとか、そういう次元ではなくて、「空気」だね、「空気」。
もう「ZZ Top」という空気をドンドン吐き出されてきて、辺り一面「ZZ TOP」になっちゃうの。
やっぱり洋楽を学ばないとダメだね。
相変わらず洋楽のエキスを取り入れて国内の音楽が作られている部分はあるんだろうけど、「目黒のさんま」と同じで、骨を抜いてすり身にしたさんまなんて食えたもんじゃない。
あるいはお子様向けの「離乳食」と言ったほうが適切か…。
離乳食ばかりじゃ歯は丈夫にならない。この場合は「耳」だね。
こんなステージを目の当たりにすると、日本人はエンターテイメントに関しては子供のままだと思わざるを得ない。あるいは「幼稚化」の一途をたどっているとでも言おうか。
それとね、お客さんも大人なのよ。出し物が出し物だけに、実際ジジババが多かったんだけど、音楽の楽しみ方がよくわかっている…という感じ。
見ていてお客さんもカッコいい。
最後まで観たかったけど、そんなことをしたら地下鉄が混みまくっていつホテルに帰ることができるかわからなくなっちゃうので、ダニーと早めに退散。
もちろん「Tush」を口ずさみながら…。

430コラ~、バカどもめが!
ゴミを捨てるんじゃない!
Zakkがヘッドライナーを務めてひと足先に全プログラムを終了したMetal Hammer Stage。
こういうところだけはイヤだな。
でも、格差社会のイギリスのこと、コレってもしかしたら一種のNoblesse Oblidgeで、故意にゴミを持ち帰らずその場で捨てていくことによって、「ゴミ拾い」という仕事を作り出すようにしているのかな…そんなことないか?
イヤ、オジさんはそんなことは許さん!
ゴミを捨てるな~!

440つづく

(敬称略 2010年7月23日 ロンドンにて撮影)