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2018年5月

2018年5月22日 (火)

ベトナムに行ってきた!~私のホーチミン vol.8 <最終回>

  
日本もだんだん暑くなってきたね~。
イヤだな~、夏。
でも今年は何となく気がラクなんだよね。
ナンとならば、まだ日本が寒い時期にすでにベトナムで激ヘビーな真夏を味わったからサ。
どんなに暑くなっても「あのベトナムに比べれば…」と思いさえすれば、日本の夏なんて乗り切れそうな気がするのだ。
それほど暑かったベトナムの旅もいよいよ最後。
ベトナムから日本へのフライトは夜の11時半発。最終日もタップリ1日現地をすごすことができる。
ありがたいような、迷惑のような…。
ま、ココまで来ればジタバタしても仕方ない。買い漏れているお土産をゲットするためにまた街へと繰り出した。
 
こんなおしゃれなレストランのディスプレイを発見。

05スーツやアオザイの1日仕上げなんてのも人気のお土産らしい。

15vこれ、前回登場した居眠りばあさんが扱っていたグリーティング・カード。
なかなかよくできていて、見つけた時は必ずお土産に買って帰ろう…と思ったが、どこでも売っていることが判明して止めた。

10「サイゴン・スクエア」というマーケット。
アメ横のガード下の店を数限りなくかき集めた感じ。
洋服やバッグ等、コピー商品を取り扱っている小さな店がギッチギチに詰まっている。

40そんな中で見つけたのがこの小さなお店。
「ナンだろう?」と思って立ち寄ると、若い店員さんが英語で声をかけてきた。
コレ、石鹸屋さんなの。
とても感じのよい2人の応対がうれしい。
最近、時々家内が天然成分だけを使った石鹸作りを楽しんでいることもあって少しお土産に買ってみた。

45マンゴー、レモングラス、はちみつ、ココナッツ、それにベトナムのオリジナル・フルーツ味ってのをを買ってみた。
「味」ったって石鹸だから食べられるワケではないんだけれど、すごくよくできてる。いい香り。
でも、それほど安くはない。

46実は旅の中盤からお腹がユルくなっちゃってね~。
前半は胃、後半は腸だ。
痛くはないんだけど、水より薄いやつがサラサラ~っとね。尻を緩めた途端、オットットット…みたいな。
そういう感じだから外に出るのもチョット怖かったの。
そんな時に大助かりだったのが、サイゴン・スクエアの向かいにあるこの高島屋。
「サイゴン・センター」という最新のビルに入っている。

70入り口には、おお~!ローズちゃん!
ベトナムに来ているとは思えないホーム感。
実はローズちゃん、Marshall Blogに登場するのコレで3回目なんだよね。
初登場はコレ⇒Music Jacket Gallery 2016
2回目はコレ⇒Marshall HEADPHONES~音のあるくらし

80v でも、男の子がいるのは知らなかった。
ローズ郎くんかなんかいうのかな?

90店内はスゴイよ。
最上階までズドーンと吹き抜けになっていて、新しい分少なくとも日本橋の髙島屋よりキレイ。

100そして、何よりもキレイだったのがココのおトイレね。
ウォシュレットこそ付いていないまでも、日本でもそうは見かけない清潔感漂う空間。
「ク~、これならいくらでもできる~!早くまたもよおさないかなッ!」なんてね。

110やっぱり入っているお店もシャレている。
ココは地下の食料品売り場。
家内に頼まれたチョコレート屋さん。

120こんなオシャレなパッケージなのよ。以前も書いたと思うけど、ベトナムはカカオがとれるのでチョコレートの生産が盛んなんだと。
で、この「Pheva」というお店が人気で、以前はハノイにしかなかったのだが、高島屋のオープンとともにホーチミンにも開店した。
いくらか買ったけど、チョコレートに色々と混ぜ込んだタイプのヤツが多くて、私の口にはチョットばかし合わなかった。
でも、家内に言わせると大変おいしいそうです。
そうそう、この売り場、支払いのシステムが変わっていて各店舗にはレジがないの。
どうなっているのかというと、フロアに何カ所か集中レジみたいのが設置されていて、どの店でも買い物をすると請求書みたいなモノを手渡される。
で、ソイツをその集中レジに持って行って支払いを済ますというシステム。
私が行った時は空いていたけど、このシステムだとお客さんが集中した時なんかは相当な待ち時間になるハズだ。

130さぁて、困ったのが子供たちへのお土産。
あまりお土産を買って帰ることはないんだけど、今回は「Tシャツ」というリクエストがバッチリ提示されていたので、数枚買って行くことにした。
なるべく変なTシャツがいい…という。
街を歩いていると怪しげなTシャツ屋がゾロゾロ並んでいるが、そういうところで買うのもどうかと思い、意を決してあのマーケットで買ってみることにした。
ホーチミン最大と言われるベンタイン市場だ。

140コレまでも冷やかしで幾度となく入ってはいるものの、「買い物をするぞ!」と決心して足を踏み入れたのはコレが初めてのこと。
ちなみに「冷やかし」は吉原から出た言葉。語源を知りたい人はコチラをどうぞ。
150入り口に設置してある注意書き。
コレがわからん。
「持ち物に注意」はわかるのだが、いくら考えても左右のピクドグラムが何を言おうとしているのかがわからない。
男性が両手を降ろしている緑の方はOKで、ナゼ後ろ手に組んでいる赤い方はNGなのか?
「両手をフリーにしておきなさい」ということなのか?
もしそうだとしたらもうチョット何か描きようがありそうなもんだけど…。
皆さん、コレどう思います?教えて~!

145どうせ奥へ入っても置いてあるものは同じなので、入ってすぐの店で買うことにした…というより、このオバちゃんの勧誘に負けた。
いつもなら完全シカトと決め込むところだけど、今日は買うつもりだからね。オバちゃんの言いなりになってみた。
オバちゃんと言っても私より大分若いな。
それがスゴくてさ。
私が会社をやったら恐らくは営業として採用するわ。
さて、こういうところは当然商品に値札を付けていない。最初は吹っ掛けてくることも知ってる。
となれば当然値段を訊くでしょ?
すると「どっち?」とすかさず日本語で訊き返して来る。
「どっちってナニが?」と尋ねると「円か~?ドンか~?」と来る。
こっちは残りのドンを限りなくすべて使うつもりだったので、ドンのほうが都合が良いと思い、ドンで頼むと、やっぱりわからないのよ。
オバちゃんはそんなマゴマゴしている私の様子を見て取ると、「あ、それ?100,000ドン!500円!!」とか「ハイ、それは400,000ドン、2,000円!!」とかズバズバ押し込んでる。
やっぱり値切ってみると当たり前のように値段が下がってくる。
「OK。じゃ6枚買うから〇〇円にしてよ」とか言ったら「さっき、その値段でいいって言ったジャン!」と注意されてしまった。
「チョット、写真撮らせて」と頼んだら、しっかり商品を宣伝してやんの。
でもオバちゃんゴメン!半目になっちゃった!

160例のドンコーイ通りのラッキープラザに出かけていくらか食料品を買い増した。
お腹が危なくなったら髙島屋へ駈け込めばいいから安心。

170_2家内のリクエスト通り、ココナッツ・オイル、ハス茶、ドライ・フルーツ、コショウ等々、ベトナムの特産品を買い込んだ。
やっぱり安いわ~。

196ことのほか「ライム塩胡椒」とかいう調味料が出色だった。
ライムとは言うものの、レモン風味の塩コショウ。
何にでもマッチしてすごくいい感じ。
1本60円。
でも、やっぱり好事魔多し…というほどではないけど、まず封を開けてないヤツを見て。
ナゼか中身が2/3ぐらいまでしか入っていない。
容器が大きいのか、内容が少ないのか…何か理由があるのだろうか?
次、黄色いキャップを開けると普通は付いているはずの穴の開いた内部キャップがない。
ドバっといっちゃう危険性大。
この穴の大きさと内容量からすると、ひと振りで全部なくなっちゃうかも?

S33173121_1495775433865555_77305943 ココナッツ・オイルは日本に比べて格安だというので2ビンほど買って行ったが、後にコイツがスーツケースの重量制限の大敵となった。
ココナッツやドライフルーツがお好みなら…と試しに買ってみたのが下のヤツ。
いかソーメンではない。
それこそココナッツのドライフルーツってヤツ。
これがかなり高レベルのズイマ。
ただ甘いだけなんだけど、変にココナッツの風味があって、噛むとジャリジャリと砂を噛んでいるようなイメージ。
ウチはもう食べないので、Marshallの事務所に来る若いミュージシャンたちに強引に食べさせちゃおう。

1_img_6582それとコーヒー。
以前、ウチの下のセガレがインドネシアの「コピ・ルアク」というジャコウネコのウンコから採取したコーヒー豆を私の誕生日にプレゼントしてくれた。
ジャコウネコが食べたコーヒー豆が消化されずに熟成され、ウンコと共に排泄される頃には豆のコクが著しく増しているというモノ。
一体誰がそんなモノを最初に試したかが気になるところだが、ジャコウネコだってそうそうウンコばっかりしてもいられないので、おのずから生産量が限られ、値段にハネ帰って来る。
要するに超高級品なワケ。
で、ラッキー・プラザのコーヒー売り場には「WEASEL」というラベルの付いたコーヒーがたくさん並んでいる。
「weasel」とはイタチのことね。
ベトナムでは「コピ・ルアク」と同じことをイタチを使ってやっていて、タヌキ・コーヒーなんてのもあるらしい。
お店の売り場にある日本語の説明書きにはすべて「ジャコウネコ」と記してあったが「weasel」は「イタチ」だ。
例のお店の女の子が「高級品です」というのでひとつ買ってみた。
200gで600円。
他のコーヒーに比べると2~3倍の値段だ。
さすが「イタチ野郎」!

197つまりこういうこと。
コレがやりたくてココまで引っ張った…というワケではなくて、このイタチ・コーヒー、一緒にベトナムに行った元同僚が後に調べてくれたんだけど、どうもそこらで売っているイタチ・コーヒーはすべてマガイものらしい…と言うのだ。
そこで私も合羽橋の老舗コーヒー問屋「ユニオン」に豆を買いに行くついでにそのあたりのことを教わって来た。
実はベトナムで獲れるコーヒー豆は「ロブスタ種」といって我々が普段飲んでいる「アラビカ種」というものと種類が異なるのだそうだ。
「アラビカ種」の方が品質が上らしいので、単純な比較はできないが、その店では例の「コピ・ルアク」50gを2,000円程度で販売していて、それでもかなりお買い得なのだそうだ。
つまり、上の200g入りに換算すればその値段は8,000円。
繰り返すが、私は上の商品を600円で買った。
やっぱりどうもクサイ思ったよ、ウンコだけに!
美味しかったかって?ウ~ン、次のチャンスがあっても買わないでしょうな。マズくはないんだけど、取り立てておいしいワケでもなかった。

198ナンダカンダで飛行機のチェックインの時間が近づき空港へ移動した。
受付の女性はすべてアオザイ姿。
すべて現地人スタッフ。
イヤ~、今回は久しぶりにスーツケースの重量の調整に苦労したよ。
こんなの23年前に初めてニューヨークへ行った時以来。あの時は本をいっぱい買っちゃったんだよね。
今回もそんなことになる予定はなかったんだけど、どうにも預け荷物の上限である23kgをクリアできない。
カメラとPCの重量でどうにもならないのだ。
ナゼかその元の同僚が秤を持っていてくれてね、大分助けられた。
とにかく少しでも重量のあるものをスーツケースから出さなければならない。
まずはカメラとPCだわね。機内持ち込みのバッグに突っ込む。
他にも携帯ウォシュレットも取り出してバッグに突っ込む。
すぐにバッグが満杯になってしまった。
いくらもしないのを知っているので、例のベンタイン市場にスポーツバッグを買いに外に出た。
「グェェェェ!あ、暑い!」
しばらくホテルの中にいたので外が酷暑であることをスッカリ忘れていたのだ。
これじゃ飛行機に乗る前に汗でビチョビチョになっちゃう!…ってんで、すぐに引き返した。
するとその元同僚が「これでよければ」…と、自分のパソコンを取り出して、空になったその取手の付いたケースを貸してくれた。
「ありがとう…」
それにも詰め込むだけ詰め込んで、何とか23kgをクリア!
そうして意気揚々と空港に向かったというワケよ。
おかげで機内持ち込みのバッグには、つまり私の背中にはカメラやらPCやらが移って来てこの世のモノとは思えないほどの重さになっちゃったけどね。
でもヨカッタよ~、見ていたらやっぱりカウンターで荷物を整理させられている人がいたもん。

200手荷物検査でチョット引っ掛かっちゃった。
X線検査の担当者から「何か『マシーン』が入っているのか?」と訊かれて、最初なんのことかと思ったが、すぐに携帯ウォシュレットのことだとわかった。
何て答えたのかは覚えていないが、「トイレで使うヤツ」ぐらいのことを言ったのかな?
その彼は「オ~、イエス!」とすぐに理解した。
今度は「見たい?」とこちらから訊くと「No thank you!」だって。
彼が携帯ウォシュレットを知っているところを見ると、多くの日本人が携行していることが容易に想像できる。
アレは確かによい。
別に紙でもいいんだけど、海外に行くとどうしても生活のリズムが崩れしまい、硬くなるか、柔らかくなるか…いずれにしても携帯ウォシュレットがあると大変便利なのだ。
おススメ。
 
空港のコンコースに並ぶ売店。
コレらの売店で流通している標準の通貨はナゼかドルなんだよね。
値段の表示にベトナム・ドンが見当たらないのだ。
最後の最後に持っているドンをすべて使ってお土産を買った。
それでもいくらか残ったけどね。
「全部使ってくれ」と店員さんに残ったドン札を差し出したところ、「ココで買えるモノはありません!」だって!

210出立を待つ搭乗客。11:00過ぎだよ。
ナイト・フライトってのはあんまりいいもんじゃないな。
乗るまでに疲れちゃって…かと言って飛行機の中でガンガン寝られるワケでもなし…

230…ということで、以前から観たいと思っていた『ラ・ラ・ランド』が飛行機のビデオの中にあったので、観てみた。
ジャズ・ピアニストと女優の卵のラブ・ストーリー・ミュージカル。
あまりにもスタンダードな物語の設定。
「ミュージカル作品」としては古いミュージカル映画を観慣れている私なんかにはどうも素直に入って来ないナァ。
挿入歌については、気持ちはよくわかる。
冒頭のフリーウェイを舞台にしたモノすごい長回しのダンス・シーケンスや夜中の山の上シーンのような撮影技術には圧倒されちゃうけど、アイリスやワイプをチョコチョコ使うところなんかは、古いモノを新しいテイストで強引に作り直した感じがあまりにも強いと思った。
でもね、ジャズ・ファンならニヤリとさせらるシーンが結構あって楽しい。
彼女が部屋に入ってきて何の気なしにイスに座ると「そこに座るな!それはホーギー・カーマイケルが座ったイスなんだぞ!」なんてシーン。
コルトレーン、エヴァンス、シドニー・ベシェ、チック・ウェッブ、カウント・ベイシーなんて名前がジャンジャン出てくる。
チャーリー・パーカーのアダ名がナゼ「Bird」か、なんてシーンもあったな。
主人公のセブが登場するライブのシーンも結構凝って作ってあって好感が持てる。
特にジャズ・コンボのシーン。
昔、『グレン・ミラー物語』で、トロンボーンを吹くことができなジェイムス・スチュアートが本人の役を演じた時、必死に練習してスライドのポジションを覚えたとか…1か所だけ間違えてしまったらしい。
セブがキーボーズを弾くシーンにはそんな丁寧さが感じ取れる。
そもそもチック・コリアとハービー・ハンコックを足してマッコイ・タイナーで割ったようなフレーズが信じられないぐらいカッコいいんだよね。
後で調べてみたら、あのピアノはセブを演じたライアン・ゴズリング本人が弾いているとか。
元々はピアニストじゃないのよ。
向こうの役者はホントにスゴイ。
途中で気が付いたのは『La La Land』というタイトルについて。
コレって、フランス語の定冠詞「La」とLos Angelsの「LA」、それに「Land」を組み合わせているんだな?
つまり、映画やジャズを題材にロサンゼルスという街の魅力を伝えようとしているのだろう。
ま、でもジャズはやっぱりニューヨークだからね~。
まばゆい陽光の下でコルトレーンやパーカーの名前が出てもどうもピンと来ない。
「La」は女性名詞に付ける定冠詞だから、ロサンゼルスは女性ということになろうか?
 
まったく上げてるんだか、下げているんだかわからない感想文になっちゃってるけど、この映画に関してどうしても書きたいことがある。
ひとつ胸に突き刺さるような印象的なシーンがあったからだ。
それはいつも私が考えていることに対する回答でもあり、賛同でもあり、反対に悩みを増長するものでもあり…。
それはセブが彼女に向かって悔しそうにこう言うくシーン。
「みんなは『ジャズは死にかけている』って言うんだ。そんなことない!でも彼らは『ジャズはもう十分に生きたじゃないか。だからもう死なせてやれ!』って。そうはさせない。ボクはジャズ・クラブを作ってまたジャズを盛り上げるんだ」
正確ではないが、ま、こんな感じ。
「もう死なせてやれ!」というところでヤラれた。

Lll私にはセブのセリフの「ジャズ」という言葉が「ロック」という言葉に聞こえたからだ。
「ロックはもう十分に生きた。ロックはもう死なせてやれ」って…そう聞こえたんだよね。
ジャズは進化に進化を重ね、最後は「何でもあり」のフリー・ジャズに行きついたところでやることがなくなりニッチも(ジャズだけに)サッチも行かなくなってしまった。
ところが、ウィントン・マルサリスあたりのスターを得て、「新主流派」というしかつめらしい名称のもと、見事先祖がえりを果たして生きながらえている…どころか若い優秀なミュージシャンが続々と現れている。
小規模ながら演る側、作る側、聴く側のすべてが若返り、バランス良く機能しているとも言えよう。
そこへ行くと、あれほど流行ったフュージョンはどうなったか?美人ジャズ・ボーカルズはどうなったか?
熱心なファンも多いことだろうから結果はご想像にお任せするが、やっぱり流行りものは必ず終わりがl来るということだ。
ちなみに落語もジャズ同様のことが起こっているらしい。両方とも何回死んでるかわからないからね。
少しぐらいじゃヘコたれない。
さて、今のロックはどうだろう?
ずいぶんとルーツから遠いところまで来てしまって…果たして「ロックは元気に生きている」と言えるのだろうか?
 
もう少し『ラ・ラ・ランド』から引用させていただく。
これもセブが友人からの意見。
「ケニー・クラークやセロニアス・モンクを相手にするな。伝統を守ってばかりじゃ革命はできない。若いヤツを相手にしなきゃダメだ」
ケニー・クラークは1940年代のビ・バップ・ムーブメントの時にジャズ・ドラミングのスタイルを進化させ、現在の奏法を確立したとされる大イノベーター。
セロニアス・モンクも、同時期にオリジナリティあふれる曲を数多く世に送り出し、また、独特な奏法でモダン・ジャズの創生に大きな足跡を残したピアニスト。
しかし、セブはケニーもモンクも手放すことができない…我々で言うとツェッペリンやパープルだ。
そして、やっぱり若い連中を視野に入れないと、芸能事はいずれ滅びるということをこの映画は言っているのだと思った。
さらに私がいつも言っている通り、伝統的なロックに今の若者にしかない感性を注いで新しいモノを作るしかロックには残された道はない…ということを再認したわ。
つまりロックの未来は過去にしかない。
だれか「未来は過去からやって来る」なんてこと言ってたな。同感である。
そして、この映画こそがそれを実践している…ということに気が付いた。
 
今、『スパイナル・タップ』の劇場での日本初公開に備えて、配給会社の方とチョコっと仕事をご一緒させて頂いているのだが、昨年の映画の興行収入はこの『ラ・ラ・ランド』のおかげで上々だったそうだ。
とてもいいことだ。
私には主人公の2人がフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの焼き直しに見えても、若い人たちの目にはさぞかし新鮮に映ったことだろう。
コレを機に、オリジナルのミュージカル映画やジャズに興味を持ってくれるとうれしいね。
そこにはLAどころか、アメリカの一番いい時代が詰め込まれている。
ネタバレになるので映画の結末については触れない、私には甘々のラブ・ミュージカルがロックを題材にした激辛の社会派ドラマに感じた。
おかげで飛行機の中ではゼンゼン眠れなかった!

Lllああ~、帰って来た~。
実際には早朝に成田に着いたんだけど…。
やっぱり日本が一番いい。

245vアレほど使い切ってしまおう!と決心したベトナムドンであったが、結果的には下の写真のように21,500ドンも残ってしまった!
あ~、損した!…と思って円に換算してみると、アラ?
104円だって!
ホーおじさん、オレの勝ちだな?

240さて、お土産後日譚。
上にも書いたように、私が滅多にお土産を買って来ないものだから子供たちは例のベンタイン市場で買い込んで来たTシャツに大喜び。
下の竜の刺繍のヤツ以外は大ウケ。

190どうせ買うならと思いっきりフザけたヤツにしようと思い、お世話になったフォー・ネタのモノを中心に選んでみた。
3枚ずつ渡して「さっそく着てみよう」ということになった。
すると、それぞれの部屋から叫び声が聞こえてきた。
180「ウワ~、ナンダこれ!」とか、「着れね~!」とか「脱げね~!」と叫んでいる。
どういうことかと思ったら、このTシャツ、紙のように全く伸び縮みがしないのだ!
素材がおかしいのかというと、綿100%で問題はない。
どうも生地自体の編み方が普通ではないようなのだ。
伸び縮みがするということは、面積が広がる分だけ糸を使っているワケで、このTシャツはその辺りを思いっきり節約しちゃってるのね。
だから本当に紙と同じなのよ。
サイズが小さかったらまず着ることはできないし、着れたとしてもそれがパンパンな状態だったら上半身を動かすことは不可能だ。
私も着てみたが、コレはヒドイよ。
そういえば、アソコで買った時、商品には一切触らなかったのを思い出した。
アレがホントの「やばいTシャツ屋さん」だったのね。

170『私のホーチミン』はこれにて終了!
ヨカッタですね~、皆さん。
長い間お付き合いくださいましてありがとうございました。
レポートをご覧頂いた皆様は、私がベトナムに対してあまり良い印象を持っていないとお思いかもしれない。
確かに2日目ぐらいはあまりの暑さに耐えかねて東京に帰りたくて仕方なかったけど、日本に帰っても4ヶ月もすればベトナムのことも言えなくなるし、街の様子にも比較的すぐに慣れたしで、今にしてみると満更でもないかと…イヤ、やっぱり東京がいいわ。
でもね、あのエネルギッシュなバイクタクシーのオッサンや必要以上に親切なホテルのスタッフ、ガッツリ居眠りしていたモノ売りのオバサン、そして、ヤバいTシャツ屋さん…今頃みんなどうしてるかな?なんて思っちゃうんだよね。
あの人たちは昨日も今日も、明日も10年後も同じことをしているんだろう。
本当に色んなことを見て、聞いて、考えて、学んだ1週間の旅だった。
しかし…私はまたベトナム工場に行くことがあるのだろうか…。
さらばホーチミン・シティ、その時まで!

250 

200 

(2018年3月12~18日 べトナム、ホーチミン市にて撮影)

2018年5月19日 (土)

chemical drive ~ MOMO & THE SHOCKERS TOKYOとTHE LOVEROCK VIOLENT


ステージにセットされたMarshallとNATAL。
コレらがガンガン使われたイベントのレポート。

10NATALはアッシュのブラックスワール。

20_2Marshallは上手がJCM900 4100(写真)とJCM2000 DSL100。

30v『chemical drive』と銘打った筋金入りのバンドのトリプル・ヘッドライナー。
「Chemical」は私、スゴイですよ。
何しろ学校出たての頃は化学品会社にいたからね。でもセメントのことしか知らないの。
 

トップバッターはTHE LOVEROCK VIOLENT。

40ボーカルズとギターに木村直樹。

50vギターはAtsuo。

60vキーボーズに清水賢治。

70vベースは臼井OZMA孝文。

80vドラムスは乙部-オトチ-ヒロ。

90vオープニング・ナンバーは「Rage」。
ストレートなエイトビートのジャパニーズ・ロック。

100木村さんの熱唱がグイグイと迫って来る。

120v随所で魅せるAtsuoさんのギター・ソロも大きな聴きどころ。
やっぱりチャンとしたロックのギターはMarshallで鳴らさないと!ってこと。

130v最初「ザ・ラヴロック・ヴァイオレント」というバンド名を聞いてチョットだけビックリした。
ナンとならば、Marshallのイギリスの本社の仲良しに「ラヴロックさん」という人がいるから。

140この写真の右の赤ちゃんを抱っこしてるのがラヴロックさん。
ザック・ワイルドも顔がほころぶ可愛さの赤ちゃんは次女のコニーちゃん。今はもうリトル・レディだけどね。
ただ、「Loverock」とはスペリングがひと文字違っていて「Lovelockさん」なのです。

1_img_8100CLASSIC ROCK JAMやDAIDA RIDAで何度もご一緒させて頂いている。
清水さんのキーボーズから始まるのはバラード。

150vギターを降ろしてジックリと歌い込む木村さん。

160vあとはお客さんの手拍子が盛んに鳴り響くノリノリ・ナンバーが続く。

170OZMAさんのアクションはいつも通り!
ロックだわ~!

190vAtsuoさんも負けてない!

180vやっぱりこのアッシュの音というのはソリッドなロックにピッタリだね。

200_2「面影」という曲で締めくくった全8曲、全力疾走のステージだった!
 
THE LOVEROCK VIOLENTの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAL WEBSITE

2102番目に登場したのはMOMO & THE SHOCKERS TOKYO!

220広島から駆けつけてくれたMOMO!

230vギターは西尾ともひろ。

240v下手のギターは大雅(たいが)。

250vベースはTIOSHI。

260vそして、ドラムスは我らが山口PON昌人!

270vPONさんはいつもNATALのアッシュ。
だから鳴らしどころが完全にわかってらっしゃる!

280vMOMOさん、スゴイ迫力!
まず出で立ちからして強力だ。

29044口径の弾丸もハジキ返しそうなバックルのついたベルト。
310アチチチチチ!ホットロッドな足元!
320そして、BLIND BIRDのTシャツ。

300もちろん見た目通りのマスキュリンな歌声で暴れまくってくれた。
ロックというモノは本来はこういう声で演る音楽だったんだけどね。
イヤ、こういう声で演奏するのが「ロック」という音楽なのサ…我々の世代は。

330コチラのチームもジャパニーズ・ロック・フィーリングむき出しのゴキゲンなパフォーマンス!

340そうなんだよね~、大雅くん。
某所で何回も会ってるんだよね~。
ゴメンね、オジさん気がつかないで。
DSL100で着実なギターを聴かせてくれた。

350実は…恥ずかしながら…GargoyleのTOSHIさんにも気が付かなかった!
コレのチョット前には犬神サアカス團のステージで撮影させて頂いたのに!
終演後、「アレ、TOSHIさん!観にいらしてたんですか?」なんて言ったら、「今、出てたんですよ!」ってな具合。
だってゼンゼン雰囲気が違うんだもん。
恥ずかしいったらありゃしない。
MOMOさんとはずいぶん長いお付き合いなのだそうだ。

360この日は3月7日だったのだが、ココでPONさんからひと言。
「丁度ひと月前の2月7日にこのステージでBLIND BIRDのライブを演りました。それは今年初のステージでとてもいいライブになりました。
その後、桐嶋直志が2月22日に心不全で突然この世を去ってしまった…」
と、直志さんのことに触れ、言葉を続けた。
「MOMOが直志に『この曲をオレにくれ!』と頼んだ曲があります。ひと月前にココで演った曲です」

1_img_0264そして、「桜ひとひら」という直志さんの曲を演奏した。

370MOMOさんの熱唱。
BLIND BIRDのTシャツはMOMOさんの直志さんへの感謝の印だったのである。

380vギターを降ろしたMOMOさん。
次の曲でも魂のさらけ出すような熱唱が続いた。400vココで雰囲気を変えて「Are you ready?」とお客さんと声出しをした後、再びMOMOさんがギターを手にして持ち時間の最終コーナーに突入した。

Img_0313 昨年5月にリリースしたアルバム『12 Strings Ablaze~炎の12弦~』からタイトル曲他をプレイ。

390vいかにもベテランらしいガッツのあるロックを聴かせてくれた!

410vMOMOの詳しい情報はコチラ⇒MOMO-SNAKE BITE LOVE

420 

200 

(一部敬称略 2018年3月7日 渋谷La Mamaにて撮影)

 

2018年5月18日 (金)

RagnarøkKr 神々の黄昏 <後編>~ Draculea

  
道を歩いていて、外人から「What's your sign?」と訊かれたらどう答える?
「サ、サイン?…ナンの?」
野球のキャッチャーだったら「スライダー」とかフザけて答えるかもしれない。
芸能人だったら「色紙とペンは持ってるの?」と応対するかも。
実際にいきなり外人から「What's you sign?」と声をかけられることは絶対ない。
コレ、「あなたの星座は何ですか?」という意味だから。
知っていなかったら意味が分からない英語表現のひとつではあるまいか?
私は外国の友人からすら訊かれたことはないが、せっかく勉強して覚えたので外人に試したことは何回かある。
もちろんキチンと答えてくれます。
ナンでこんな書き出しになっているのかとい言うと、『RagnarøkKr 神々の黄昏』の<後編>は占星術をモチーフにした曲をレパートリーに持つシンフォニック・メタルバンド、Draculeaが登場するからだ。
Marshall Blog初登場!10v_2Kellyさんのステージの終了後、ほどなくして「Gateway to the Great Abyss」をイントロに据えてステージにその姿を見せたDraculea。
大所帯だ。

20Kellyさんのステージの最後にYAMA-Bさんと「Now Your Turn」をデュエットしたKaiser Dracul。
外宇宙より来たるアウタースペース・ゴッドの一族で、暗黒聖書SAGAの創造主。
土星の環の「暗黒螺旋城」に住むアンダーワールドの皇帝。
そして、地上における姿は魔術師だ。
何やらやたらと忙しそうだ。
ノスフェラトゥの"H.E.L"KAISER.Draculは水瓶座だ。

30v_2Draculeaの大きな特徴は2人のバッキング・ボーカルズを擁していること。
下手に陣取るのは射手座のYUTAH。

40v_2対する上手のバッキング・ボーカルズを担当するのは天秤座のAAYA。
ちなみに英語では「vocal」という言葉はパートを表す名称で、たとえ1人でも「vocals」と複数形にするのが普通だ。

50v_2蟹座のベーシストはブロンズの車騎王、MASAKI。

60vギター・パートも2人。
山羊座のYUTAROは「紅の星騎士」。

70v対して双子座のSINは「白の月騎士」だ。

80v_2キーボーズは乙女座の銀の錬金術師、TAITO。

90vドラムスは2バンド掛け持ちで登板した「ローズの竜騎士」…YOSUKE。
おつかれさまです。

100v_21曲目は「星座XIII BIBLE BLACK 暗黒聖書」。
なるほど「暗黒聖書」か…40年前、中学生の頃「星無き暗黒聖書」に夢中になったナァ。
今でもそういう人は多いんじゃないかしら?

110Kellyさんの時とは異なる雰囲気で一気に会場をDraculeaの空気に変えてしまうKEISERさん。

120v_2そのKEISERさんを完璧にサポートするバック陣とのコンビネーションが素晴らしい。
見てすぐにわかる。

130前述した通り、Drasuleaのレパートリーは星座にちなんだ曲ばかり。
私は占星術にはまったく詳しくないが、世の中星座をモチーフにした事物がナント多いことよ…となると、いちいち何か余計なことをくっつけたくなるのがマーブロ流。
特に音楽の分野は星座がらみのネタが豊富なんだよね。
今日はチョットそんなところをイジらせて頂きたい。
  
3曲目は「Taurus♉牡牛座 | Undead Minotaurus / アンデッド・ミノタウロス」。
ミノタウロスはギリシャ神話に登場する、頭が牛で身体が人間の格好をした怪物。
牛の頭なんて重いモノが乗っかってたら肩コリ間違いないぞ~。
あ、でも西洋人って日本人とは骨格が違っていて肩コリしないんだってね。うらやましい。
で、ミノタウロスは日本にもいるということはいつかも書いたことがあるよね?
また書いちゃおう。
「~の件」の「件」と言う字は「にんべん」に「牛」って書くでしょ?この字は「けん」の他に「くだん」と読むことは皆さんもご存知の通り。
日本のミノタウロスはその字の通り「くだん」という妖怪だ。
「くだん」は元々、頭が人間で身体が牛の格好をした妖怪がいるとされていた。
それが次第に上下が逆さになって、「くだん」はミノタウロスのように頭が牛で身体が人間という説が定着した。
どちらが好みかは人によって分かれるところだが、この「くだん」は災厄を寄せ付けないという不思議な力を持っているいう言い伝えがあった。
まさに「アンデッド・ミノタウロス」。
だから第二次世界大戦中も、あたり一面焼け野原になったにも関わらず奇跡的に空襲から逃れた家は「アソコには『くだん』がいるんじゃないか?」などということがまことしやかに言われたらしい。
私は「くだん」のことを中学生の時に呼んだ小松左京の「くだんのはは」という短編で知った。結構ショックを受けたな。
当時『日本沈没』とかで小松左京が流行っていたんだよね。
もちろんこのタイトルの出自は二葉百合子のアレ。
後から知って秀逸なアイデアだと思った。
小松左京って、確か京都大学のイタリア文学科を出てるんだよね。
「イタリア文学」なんて相当珍しい。ダンテとかボッカチオとかを学んでいたのかナァ?
 
このDraculeaの曲はとてもドラマチックなメロディが印象的だ。

140v_2バリバリ弾きまくるYUTAROさんとの絡みが絵になるね~。

1503曲目は「ARIES♈牡羊座 | Armor The Curse of War / 呪いのアーマー」。
ハードなドライビング・パートからジックリと歌い上げていくパートのコントラストが美しい。

160KEISERさんの力唱が聴きどころの!「LEO♌獅子座 | The Berserker Load / 野獣の王冠」。
「♪Fire~!」で盛り上がる!
「berserker」は「狂暴な」を意味する「berserk」の動作主名詞で「戦場で狂暴になり無敵の強さを示した戦士、狂暴な人」のこと。
ザック・ワイルドのニックネームは「Berserk」だったよね?

180_2声楽の人たちが自分のノドを「楽器」と呼ぶように、やっぱり「声」は最高の楽器だからして、Three Dog Nightじゃないけど、トリプル・ボーカルズなんてのはサウンドが大変ゴージャスになりますな。

190v神社の狛犬のように、こうして舞台の左右に2人の歌い手が陣取っている見た目も立派なのだ。

170v「CANSER♋蟹座 | Sheherazade / 戦慄のシェヘラザード」はこの手のチームにしては珍しい6/8のリズム。
ん~、聴かせどころが多いぞ!
「シェエラザード」と来ればリムスキー・コルサコフをイジると思ったでしょう?
いいえ、詳しくないことは書きません。

200vこの日、比較的バッキングのパートを中心にプレイしたSHINくん。
SHINくんとは結構前からの知り合いで、楽屋に顔を出した瞬間に声をかけてくれた。うれしかった。
シンプルなチャイナ服がかえって目立ってていいぞ!

210_2反対にリード・プレイをふんだんに聴かせてくれたのがYUTAROさん。
ア・カペラのギター・ソロを披露。
Marshall JVM410Hを使用。

230v_2YUTAROさんはJVMを使ったことがないとのことで、当日のリハーサル前に電話で使い方を説明したのだが、もう一発でJVMのキモを掴んで素晴らしいサウンドを聴かせてくれた。

240v_2反対に、このことはJVMの使い方が見た目より格段にシンプルで使いやすいということの証明でもある。

Jvm410h_2 イヤ~、弾くわ弾くわ。
まさに炎のようなシュレッディング!

250vそして、ドラム・ソロ。

260v_2BLIND FAITHの熱演があったのがウソのようなパワーみなぎるプレイ!

270v電光石火で四肢を繰り出す!

280v_2このパートだけで壮大なストーリーが成立しているかのような劇的な展開だった!

290KEISERさんが衣装を変えて登場。
曲は「LIBRA♎天秤座 | Elysion / エリシオン」。
「エリシオン」とはギリシャ神話に登場する楽園の名前だ。
勇猛果敢な曲調が気持ちよい!

300_2語学力は別にしてアメリカ人との会話で困ることのひとつに度量衡がある。
ヤード・ポンド法ってヤツ。
マイルぐらいはまだいいんだけど、インチとかポンドとか、ついでにファーレンハイトとか、本当にわからん。
前にも書いたけど、ヤードポンド法を採用している国は、チョット前まではアメリカとリベリアとミャンマーだけだったが、そのリベリアもメトリックに移行、ミャンマーは現在混在しているそうだ。
さぁさぁ、どうするアメリカ!
ヤードポンド法を止めろ!
でもね、メトリックを採用しているイギリスもところどころ混在していて、特にナゼか人の体重については「ストーン」という単位を使うんだよね。
1ストーンは14ポンド、イコール6.35kgだって。
私、最近1ストーンとチョット体重を落として現在11と1/2ストーンになった!
それで、このポンド。
英語の発音では「パウンド」ね。プロレスの選手紹介の時はナゼか「パウンド」って言うね。
コレは普通「Lb.」と表記する。
「Pound」なのに「L」と「b」と「.」…ヘンだと思わない?
例えば下の1976年のラサーン・ローランド・カークのアルバム。
大大大スキで、学生の頃毎日聴いていた。
このアルバム、『天才ローランド・カークの復活』というアジもソッケもない邦題が付いていたが、原題は『The Return of the 5000Lb. Man』という。つまり「5000ポンド男の帰還」。
2tはないにしても、ラサーンは実際太っていたからね。
ナゼ「Lb.」が「ポンド」を表すかというと、元は天秤座から来ているのだそうだ。
天秤座のシンボルって「はかり」でしょ。
「Lb.」というのは「Libra pondo」を省略した表記なのだそうだ。
つまり、ラテン語で「libra」は「はかり」を意味し、「pondo」は天秤ばかりの一方に乗せる「分銅」を意味する。
「.」は「省略しています」という印。コレは英語も同じ。
こういうことを知るのは実に楽しい!
 
さて、このアルバム、ジェフ・ベックでおなじみの「Goodbye Pork Pie Hat(ラサーンは作曲者のチャールズ・ミンガスのコンボに在籍していた)」やコルトレーンの「Giant Steps」、「There Will Never Be Another You」や「Sweet Georgia Brown」といったスタンダード。さらにはミニー・リパートンの「Lovin' You」までバラエティに富んだ曲を取り上げているのね。
ラサーンは生まれた時は普通に視力を持っていたが、看護婦のミスで目に何かの薬品が入ってしまい不幸にも失明してしまった。
その後、独創性あふれる天才的な演奏で名声を得るが、脳卒中で倒れてしまい半身不随になってしまった。
それにも変わらず不屈の闘志で作り上げたアルバムがコレ。
だから「The Return」なワケ。実に感動的なアルバムなのです。
ロック・ファンにもおススメ。

Lb もうひとつ天秤座で脱線させて!
今度は1979年のフランク・ザッパのロック史上最高峰の名盤『Sheik Yerbouti』に収録されている「Dancin' Fool」という名曲から。
当時のディスコ・ムーブメントを揶揄した曲で、最後の方にディスコでナンパをするシーンが出て来る。
こんな感じ。

Hey darlin', can I buy you a couple of drinks?
Lookin' for mister Goodbar? (Cutie sugar)
Here he is
Wait a minute, I've got it, you're an Italian (Cutie sugar)
Hu? You're jewish?
Oh, love you're nails (Cutie sugar)
You must be a Libra
You place or mine?
  
ネェ、彼女!ナンカおごらせてよ。
ミスター・グッドバーでも探してるの?(♪キューティ・シュガ~)
それならココにいるよ~。(美しい女教師が麻薬とセックスにおぼれていくという内容の1977年のアメリカ映画、『ミスター・グッドバーを探して』からの引用)
チョット待って、ハハンわかったぞ…君はイタリア系だね?(♪キューティ・シュガ~)
アレ、それともユダヤ系?
おお、爪がいいね~。(♪キューティ・シュガ~)
キミは天秤座に間違いないね。
キミのところへ行く?それともボクのところに来る?
 
コレの「天秤座」が意味するところは何だろう?
残念ながらわからないんだけど、きっと良くないことにキマってる。
それというのも、この「Cutie sugar」という合いの手のコーラスが空耳になっていて、「気にしな~い」という日本語に聴こえるの。
私なんかは面白がってアメリカ人の友達にルーツのことを訊いちゃうけど、ディスコくんだりで「イタリア系」だの「ユダヤ系」だの、こんなことしたら失礼にキマってるわね。
あ、私がアメリカ人にルーツを尋ねる時はチャンと許可を取ってから話していますからね。
だから「はいはい、気にしな~い!」という感じで、ザッパが本当に日本語でこの合いの手を入れたのでは?という噂がかつてあった。
絶対そうだと思う。
イヤ、そうであって欲しい。

Sb 雰囲気を変えて「Virgo♍乙女座 | The Scion of Paradise / 楽園の末裔」。310ブッ速い曲でシャウトしまくるKEISERさんはもちろんだが、こうしてジックリと歌い込むのKEISERさんもまたとても魅力的だ。

320ちなみにテナー・サックスの巨匠、ウェイン・ショーターの1964年の『Night Dreamer』というアルバムに「Virgo」という曲が収録されている。
ショーター本人が乙女座なのだそうだ。

Nd今回のセットリストには入っていなかったが、Draculeaには「PISCES♓魚座 | The Creater / クリエイター」という魚座の曲もある。
上の『Might Dreamer』とブルーノートつながりで言うと、アート・ブレーキ―にはドンズバで『PICES(ピスシス=魚座)』というアルバムがあるんよ。
お、そうだ、ここでのテナーはウェイン・ショーターだわ。

Pisもういっちょ、ジャズの星座アルバムを紹介しておきましょうか?
1974年にリリースされたジュリアン・キャノンボール・アダレイの『Love, Sex and the Zodiac』という作品。
ま、ジャズというよりファンクっていうのかな?
キャノンボールは最後の方はファンクになっちゃったからね。
このアルバムも「Leo:Rosebud(バラのつぼみ)」とか「Virgo:For Pam(パメラに)」などと、すべての星座それぞれにイメージされる言葉が与えられていて、それに基づいた妙な語りを含む曲に仕立てられている。
だから収録曲もイントロダクションを除いて12曲。
コレが泣きたくなるほどツライ…聴くのが。
今、この項を書くので仕方なく聴いているが、人生でこのアルバムを聴くのはコレで2回目。
1回目を聴いた後、おそらく死ぬまで聴くことはないと思っていた1枚をKEISERさんが引っ張り出してくれた!
世間の評価もすこぶる低いようなのでおススメしません。
救いは2人のピアニスト。
ひとりはハル・ギャルパー。
そして、もう1人は何とジョージ・デューク!
ジョージは昔キャノンボール・クインテットのレギュラー・ピアニストだったからね。

Love_sex_and_the_zodiac 1973年のローリング・ストーンズのアルバムで「Angie」が収録されていることで人気がある『Goat Heads Soup』ってのあるじゃない?
中学校2年の時に友達が買って回し聴きしてたんだよね。
アレって邦題が『山羊の頭のスープ』となっていて、アレ「やまひつじの頭のスープ」だと思ってたの。バカでしょう?
ヒッチコックにも『山羊座のもとに』という作品があるね。評判があまり良くないので見たことないけど。
原題はそのまんま『Under Capricorn』という。
Draculeaのショウも終盤に入って出て来たのがその山羊座。
TAITOさんの分厚いキーボーズ・サウンドに包まれた「Capricorn♑山羊座 | Legion / レギオン」。

S41a0803 コレまた壮大な曲調だった。

330_2ヘビーに「水瓶座♒️ AQUARIUS God the Chaos 混沌神の舞踏」。
340v随所でYUTAROくんのシュレッディングがフィーチュアされたが、KEISERさんとのコンビネーションは最後まで完璧だったね。

350水瓶座といえば、「アクエリアス」。
「アクエリアス」といえばフィフス・ディメンション。
1969年のこの大ヒット曲を印象的に使った映画があった。
スティーブ・マーチンとゴールディ・ホーンの『アウト・オブ・タウナーズ』という1999年のコメディ。
ゴールディ・ホーンが最高にお茶目でカワイイの。
この人、ものスゴイ良家の出で、ひいおじいさんかナンカの名前がアメリカの独立宣言文の中に入っているらしい。
何の予備知識もなくレンタル・ビデオで借りて来て観たんだけど面白かった。
でも見初めてすぐに気がついた。
「アレ?コレどこかで観たことがあるぞ!」って。
それで思い出したのが…。

Outoftownersmp ジャック・レモンとサンディ・デニスの『おかしな夫婦』という1970年の作品。
なるほど、原題を調べてみると「The Out-of-Towners」と同じ。
私はこっちの方が好きかな?
でも両方面白いよ。
ナゼなら脚本がニール・サイモンだから!
ちなみに、オリジナルの方の音楽を担当しているのはクインシー・ジョーンズです。
この頃クインシーはこんな仕事をたくさんしていたんだろうね。
さらにちなみに…クインシー・ジョーンズについて皆さんはどうお思いか存じ上げませんが、元々はトランぺッターでカウント・ベイシー・オーケストラにいた人ですからね。
ナンであんなんなっちゃったんだろうね?

Oft 最後を締めくくったのは「射手座♐️ Sagittarius Celeritas Chiron 光速のキローン」。
「キローン」は日本では「ケイロン」ともされるようだが、ギリシャ神話に登場する半人半馬の怪物。
ケンタウロス族の賢者なのだそうだ。
「ケンタウロス」は英語では「センター」と発音するからね。要注意。

360vタイトル通り、急速調のドライビング・チューン!
イケイケ~!

370最後の最後までド派手に叩きまくったYosukeくん!
お見事~!

390歌にMCにDraculea独特の世界を構築した"H.E.L"KAISER.Draculさん。
大熱演の連続に大きな歓声が浴びせられた。

380v_2こうして二人の魔王が出会い、神々の世界が終わった…。
 
ところで、冒頭に戻って「What's your sign?」と訊かれたらどう答えるか?
私は蠍座なので、「Scorpio」を例に採ると、「I'm a Scorpio」と言う。
コレ、不定冠詞の「a」を入れるところがミソ。
たくさん蠍座の人がいるウチのひとり…という感覚なのかな?
ザッパの「You must be a Libra」もそうなってるでしょ?
アレ?ところで蠍座の曲って演らなかったじゃん?!
次回よろしくお願いしま~す。
  
Draculeaの詳しい情報はコチラ⇒Draculea Official Web Site

400

200  
(一部敬称略 2018年3月11日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

2018年5月17日 (木)

RagnarøkKr 神々の黄昏 <前編>~ Kelly SIMONZ's BLIND FAITH

 
今日お届けするのは、3月に開催された『Ragnarøkkr 神々の黄昏』というイベント。
「神々の黄昏」とくれば。どうしたってワーグナーの『ニーベルングの指環』ですな?
ワーグナーは聴かないな~。どうやって接すれば良いのかがサッパリわからない。
でも、ヒトラーもそうであったようにワーグナーには狂信的なファンが世界中にいて、そういう人たちを指す特別な言葉がある。
「ワグネリアン」…という。
カッコいいね~。
「エリントニアン」なんてのもある。
コレはデューク・エリントン楽団のメンバーを指す言葉。
エリントンのオーケストラのメンバーであることはそれだけ名誉あることなのだ。
以前もチョコっと書いたけど、ジャズ・ギタリストで松坂慶子さんのご主人である高内春彦(ハル)さんの著書によれば、アメリカの音楽はすべて、今も昔もデューク・エリントンでできているのだそうだ。
実は雑誌の取材で、私は過去に何度かハルさんとご一緒したことがある。
仕事柄、私もたくさんのギターの達人にお会いするけど、ハルさんの演奏には舌を巻いた。
ジョー・サトリアー二とか、ハルさんとか、「本当にギターのウマい人」とはああ方々を指すのだろう…と思わざるを得ない。
まるで息を吸うようにギターを自然に弾き、その場で「自分だけの音楽」が成立してしまう…という感じ。
で、ハルさん、Marshallがお好きなんですよ。
それで色々とお話を伺うと、とにかく優しい口調で、信じられないぐらい何でも上手に説明してくださる。
ニューヨークの黒人がハルさんにブルースを習いに来るというぐらいで、話の何しろ説得力が凄まじい。
そんなハルさんがジャズの歴史という音楽の歴史を俯瞰した一冊がコレ。
ジャズ理論についても詳しく言及していらっしゃってすこぶる面白い。
また表紙がいいね、『Somethin' Else』で。
ジャズ・ファンに限らず、音楽ファンの皆さんにはいつか読んで頂きたい一編だ。

Hb 久しぶりにMarshall Blogを更新したもんで、いきなり思いっきり脱線してしまった。
で、この「神々の黄昏」の原語が「Ragnarøkkr(ラグナロク)」という言葉。
ミュージシャンなら気になるよネェ…「ø」が。
「Aø」なんて、ポコッと大文字のアルファベットの隣にくっ付けてやれば、Am7の5度が半音下がっちゃう。
いわゆる「ハーフ・ディミニッシュ」ね。「Am7-5」とか「Am7b5」とも書くけど、ジャズの連中はツラりと「Aø」って記す。
もちろん、「Ragnarøkkr」の場合はそんなことはゼンゼン関係なくて、コレはスカンジナビアの方で使われる「o」と「e」を合わせた文字。「oe」と発音するようだ。
スウェーデンに「Niels-Henning Ørsted Pedersen」という有名なベーシストがいた(2005年死去)。「ニールス=ヘニング・エルステッド・ペデルセン」とカタカナでは表記されるが、きっと真ん中の「エルステッド」は「オェルステッド」と発音するのが正しんだろうね。
ちなみにぺデルセンはベルギー人のフィリップ・キャサリンというギタリストと組んでSteeple Chaseというスウェーデンのレーベルから何枚かのアルバムを出しているけどカッコいいよ。
このギタリスト、レスポール・カスタムでガンガンとジャズを弾いちゃう。
ロック・ファンにわかりやすく言えば、オランダのFocusのヤン・アッカーマンの後任で、『Focus Con Proby』というアルバムに参加している。
Focusファンには冷遇されているアルバムだけど、私は好き。
ちなみにこのアルバムでドラムスを担当しているのは、Journeyに参加する前のスティーヴ・スミス。
それと、キャサリンは1975年に2度目のFocusの来日公演に参加している。モノの本によるとエラく評判が悪かったようだけど、私は観たかったな~。
大スキなギタリストで、学生の頃この人が参加しているアルバムを探して歩いたものです。

1_fcpで、スカンジナビアの古語で「神々の運命」を意味する言葉「Ragnarøk」は、北欧の神話で「終末の日」や「世界の滅亡」を表すのだそうだ。
また、13世紀のアイスランドの詩人スノッリ・ストゥルルソンという人が著した『エッダ』という詩の教本や9~13世紀の『古エッダ』と呼ばれる歌謡集では「Ragnarøkkr」と呼ばれ、「神々の黄昏」と訳される。
ワーグナーはコレを「Götterdämmerung (読めない!)」というドイツ語に訳して『ニーベルングの指環』の最終章のタイトルとした。
だから、日本語でも「Ragnarøkkr」には「神々の黄昏」という訳語が当てられるのだそうだ。
ブリッジ通訳みたいな感じだね。
  
そんな『Ragnarøkkr』を冠したダブル・ヘッドライナー。
出演はDraculeaとKelly SIMONZ's BLIND FAITH。
「二人の魔王が出会う時、神々の世界は、終わる。」…まず最初の魔王にお出まし頂こう!

10v最近作『Overture of Destruction』のオープナー「Overture」でショウはスタートする。
 
Kelly SIMONZ

20vKAZ

30vYosuke Yamada

40vKellyさんのホーム、東京キネマ倶楽部のサブ・ステージに現れたYAMA-Bが3人に加わる。

50v曲はアルバム通りの進行で、タイトル・チューンの「Road to Destruction」。

601曲目からトップにギアを入れてブッ飛ばすKellyさん!

70中間のバロッキッシュなキメがカッコいい。
そのパートからつなぐギター・ソロ。CDではまさに鬼気迫る演奏を聴かせてくれる。
もちろんライブではそのCDのプレイを上回る激演となる!

80vキレ味鋭いKellyさんのリフでスタートするのは「Road To Ruin」。
「Road to」シリーズ。
やっぱりこういうのはMarshallのサウンドじゃないとダメね。

90_rtrYosukeくんのバスドラムがドコドコと迫りくる!

100vメロディアスなサビでYAMA-Bさんの声が会場に響きわたる。

110vギアはトップに入れたまま。
ストレートなエイト・ビートに乗って思いっきりアクセルをベタ踏み!

120vさて、ココでマーブロ的には避けて通れないのが「Road to」シリーズでしょう。
コレは1940年代にビング・クロスビー、ボブ・ホープ、ドロシー・ラムーアという人気スターがレギュラーで出演したハリウッドのコメディ映画シリーズ。
日本では「Road to」が「珍道中」と翻訳されてやはり大きな人気を博した。
下はそのウチの4作品、『モロッコ珍道中』、『アラスカ珍道中』、『南米珍道中』、『バリ島珍道中』。
戦中の映画ですよ。
日本人がヘロヘロになっている時にアメリカ人は『珍道中』を観てハラを抱えて笑ってたワケ。
一方、ニューヨークではビ・バップのムーブメントが隆盛を極め、「モダン・ジャズ」が誕生した頃。
それだもん。アメリカなんかに勝てるワケないよ。
とにかく、映画や音楽に関しては30年代、40年代、50年代とアメリカは一番いい時代を過ごした。
さすがに私も数本しか観ていないが、やっぱり面白いよね。
マルクス兄弟なんかもそうだけど、「お笑い」のオリジナルネタが山ほど詰まっている。
ちなみにQueenの『オペラ座の夜(A Night at the Opera:映画のタイトルは'オペラは踊る')』と『華麗なるレース(A Day at the Races:映画は'マルクス一番乗り')』の原題はそのマルクス兄弟の映画のタイトルをそのまま頂いている。

130v

140vちなみにボブ・ホープはジム・マーシャルが熱心に活動していた「ウォーター・ラッツ」という芸能関係者が運営する慈善団体の会長を務めていたことがあり、ジムはそのことを何度か私に話してくれた。
当然、コチラもボブ・ホープといえば「Roat to」シリーズと知っているので、そのあたりの話をしたことがあった。
ちなみにブライアン・メイやリック・ウェイクマンもそのウォーター・ラッツの会員だ…ということはもう何度も書いている…それを知ってて書いていますのでご安心ください。

150v

160vもう一発!
前作『At the Gates of a New World』から「Bound For Glory」。

170_bfg快調に飛ばすKellyさん。
とても気持ちがよさそうだ。
いつかの「怒り」をテーマにした新宿の時とはゼンゼン表情が違うもん。

180KAZさんが送り出す低域が急速調に輪をかける。
ベース・アンプはもちろんEDEN。
ヘッドがWT600、キャビネットはD410XSTだ。

190この曲も中間部に設けられたバロッキッシュなキメが魅力。
どうしてもどうしても、バロック音楽って聴けないんだけど、Kellyさんのならいいな。
昔、イギリスの古楽とロックを融合したGryphonっていうバンドがいてね、なかなかヨカッタのよ。200ノリノリのKellyさん…曲よりも高速でスケールの大きな音符を叩き出す!

210『Overture of Destruction』から「Regeneration」。

0r4a4826 この曲のポイントはナント言っても勇ましいサビのメロディでしょう。
1回聴いたら忘れない。
それこそワーグナーの楽曲に出てきそうだ。
あ、Marshall Blogでは「楽曲」という言葉はクラシックにしか適用しません。
広辞苑では「楽曲」という言葉を「音楽の曲」と説いてはいるが、その後に「声楽曲・器楽曲・室内楽曲・管弦楽曲などの総称」としている。
ロックやジャズには「曲」という言葉を使うのが適当だと私は強く考えるのであ~る。
「ワルキューレ」とJ-POPの曲を並列で「楽曲」と呼んでいるのをワーグナーが知ったらアタマから湯気を出して怒るって!

220v_rgYosukeくんはこの日、両バンドを通じて出ずっぱりだったのだが、エネルギーの配分など一切考慮しない激演ぶりを見せた。

230vKellyさんがマイクを握る「I Am Your Judgement Day」…実際には握っていないけど。

250_ijd70年代ブリティッシュ・ロック風のサウンドが好き。
この曲も最近はスッカリKellyさんのステージでは定番になったね。

260vさて、Kellyさんのステージの中盤。
ココがもスゴかった。
怒涛のインスト3連チャンだ~!

270_opまずは「Opus#1」。

280vKellyさんのテーマ・ソング的存在?
「やっぱコレっしょ!」感がスゴイ。325猛烈な密度のソロ。
息をつくヒマなど与えはしない。

330KAZさんとのイキもいつも通りピッタリだ!

290vYousukeさんがハジキ出す3連から始まるのは「The Wrath Of GAIA~Suite NO.1」。
「wrath(ラス)」というのは「激怒」という意味。

310_wジョン・スタインベックがピューリッツァー賞を獲った「怒りの葡萄」の原題は「The Grapes of Wrath」という。ちなみにスタインベックはこの作品を対象にして、発表から23年後にノーベル文学賞をもらった。
私は原作も読んだし、ジョン・フォードの映画も観たけど、イヤな話でね~、アレ。
こっちはスカッと、そしてどこまでもヘヴィにKellyミュージックが鳴り響く!

320vさらに~、インスト三段活用の最終段階は「Opus#3」。
『Overture of Destruction』収録のシンフォニック・インスト・ナンバー。

340_op3同じ「Opus」でもこの曲はクラシックのモチーフをジックリ煮込んだようなやり方。
そうだな…モーツアルトの25番の第1楽章の第1主題みたいなイメージかしらん?
「ナニ、クラシックを引き合いに出してカッコつけてんだよ、マーブロは!」なんて言われそうですな。
その通りです。でもクラシックはすごく好き…もっとも普段はアマデウスなんて聴かないけどね。
でも、ハッと「交響曲第25番」がアタマに浮かんだのだ。

350vKAZさんだから平然と弾いているように見えるけど、このコーナーはかなりガッツが必要だったハズだ。

360そして、YAMA-Bさんが戻ってKellyさんのステージは最終楽章を迎える。
「Journey To The Gates」から「At The Gates Of A New World」へ。

370_gnw前作『At The Gates Of A New World』の冒頭の再現だ。

380v火の玉のようなスピード・チューン。

390v指板を駆け巡るKellyさんの指!
しかしKellyさんの手自体はふっくら、やわらか、しなやかだ!

400vさらに「N.W.O」!

440「コレでもか!」と押し込んでくる音の洪水にファンはノックダウン!

450「ココでボクの洗礼を受けなければならない人がいます…」
「洗礼」って…!
サブ・ステージから姿を現したのは、"H.E.L"KAISER.Dracul!
この後に登場するDraculeaの魔王だ。

470v曲はKellyさんのリード・チューンのひとつ「Now Your Turn」。

480魔王の共演…イヤ饗宴、イヤ狂炎!

490Kellyさんのデモーニッシュなギターと…

500vKAISELさんのサタニックな雰囲気が相性バツグン!

520 Kellyさんのソロもトコトンきまって…

510こんな感じで終了。
イヤ~、締めて1時間、かなり密度の濃いステージだった!

530vさて、Kellyさん、次はトモ藤田さんとの共演。イヤ、競演か。
以前、『TOMO & KELLY GUITAR ACADEMY』と題してココ東京キネマ倶楽部にもご登場頂き、Marshall Blogでレポートしているが、今回は京都と大阪での公演だ。
そちらのエリアの方はゼヒ!

以前の記事はコチラ ↓  ↓  ↓
Kelly SIMONZ~TOMO & KELLY GUITAR ACADEMY 2016 <前編>
Kelly SIMONZ~TOMO & KELLY GUITAR ACADEMY 2016 <後編>
Tomo & Kelly Guitar Academy 2015 <前編>
Tomo & Kelly Guitar Academy 2015 <後編>

540vKelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Official Website

550<後編>につづく
 

200_2 
(一部敬称略 2018年3月11日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

2018年5月10日 (木)

Marshall Dinner 2018

 
Marshall社社長ジョナサン・エラリーとエリー夫人が来日。
日頃よりMarshall、NATAL、EDENをご愛用頂いているミュージシャンの方とディナーを共にした。

1_0r4a1982来日の目的はこのディナーの他にもうひとつ。
それはMarshall GALA2開催の打ち合わせ。
Marshall GALA2を来年の後半に開催することを社長自らがディナーの挨拶の中で発表した。
さぁ~、またヤルぞ~!
皆さん、またよろしくお願いします。
 
Marshall GALAとは別に、これからもこのMarshall Dinnerを続けて、Marshall、NATAL、EDENをご愛用頂いているMarshallファミリーのメンバー同士の親交を深めていきたいと思う。

1_0r4a2023  

200 
(2018年5月9日 Hard Rock Cafe UYENO-EKI TOKYOにて撮影)

 

2018年5月 9日 (水)

ベトナムに行ってきた!~私のホーチミン vol.7

 
…ということで、ナゼゆえ私がベトナムへ行ってきたのかは、前回の記事でよくおわかり頂けたと思う。
ネ、遊びに行ってきたワケではないの。
そして日本へ帰って来てまたチョット考えさせられててしまった…というのはコレ。
私はライブに取材に行く時、頂いたバックステージ・パスを下のようにして首からブラ提げている。
別に格好をつけているワケでも、さりとてMarshallの宣伝をしているワケでもない。
こういう風にしているのには理由がある。
だいぶ前の話になるが、かつてはパスを太ももに貼っていた。
ある夏、貼ってあったはずのパスを失くしてしまい往生したことがあったのだ。
知らない間に汗で剥がれてしまったんだね。
それ以来、下のようなパス・ホルダーを使用している。

1_2img_6377 ところが、タマにこのパス・ホルダーを忘れてしまうことがありましてね…。
先週、渋谷のライブハウスに行った時もそうだった。
そんな時は観念してパスをペロリと身体のどこかに貼り付けてしまうことが多いのだが、この時は違った。
長い間使っていたビニールのケースもボロボロになってしまっていたので、新しく作ることを思い立った。
東急ハンズへ行ってビニールのケースをゲット。
「コレで安心!」と東急ハンズを後にしたところで気が付いた。
あ!ランヤードを買い忘れた!
「ランヤード」とは首から吊るすヒモのことね。
そう思った瞬間、ハンズの斜め向かいのビルの地下にある100円ショップが目に入り、そこでランヤードを買い込んで下のようなパス・ホルダーを急ごしらえした。
こんなの東京に住んでいれば何でもないこと。
でも、「何でもない」ことについては普段考えたりしないのが当たり前。
そして、この時フト考えてしまったのです。
「もし、コレがホーチミンだったらどうなるんだろう?」って。
もちろん土地勘がないこともあるが、CFカードくんだりを探し求めて街をさまよい歩いたぐらいなのだ。
必要なモノが、必要な時にたちまち手に入るこの東京の利便性はあまりにもスゴい。
便利であることに文句をつける気はないんだけど、「果たしてこんなに便利でいいんかな?どこかで大きなしっぺ返しをくらんじゃないか?」と、少し怖い気すらしてしまったのだ。
その代表は「水」。
蛇口をヒネって出て来る水がそのまま飲める国が世界で15しかないとは…。
こんなことベトナムに言っていなければ絶対に考えないこと。
こんなジジイでもそういう発見があるんから、感受性が豊かな若いうちに何事も経験を積んでおくのが良いのだ。
イヤ、私もまだまだ若いということか…若いと思いたくなったのは年を取った証拠か?
ま、何でもいいや!

2img_6379まずは、また街で見かけたモノから…。
何かの食べ物の屋台、ガタガタの歩道、そしてその向こうには道路を埋め尽くすバイクの大群。
私のベトナムの印象を1枚の写真にまとめてみた…ウソ、偶然です。

10コレも商店ですからね。
またこのイス!
街中にあふれかえってる。
ものスゴイ売り上げに違いない。

20歩道でムキ出しになっている変圧器。
子供がよじ登ってイタズラできる高さになっている。

30v下は別の場所にあった変圧器に付いていた警告板。
ホラ!ガイコツもマイってるぐらいアブナイんだよ。
ま、おおよその検討はつくけど、「CAM SO!」ってのを調べてみた。
ギャハハハ!
この「cam」っての単語、発音によって10個も意味があるぞ!
しかも名詞はオレンジから、糠、罠、顎、楽器と何の脈絡もない!
動詞は、感じる、怨む、固定する、唖然とする…とこれまた余りにも意味がバラバラでコッチが唖然とするわ。
恐るべしクォック・グー。
その中に「禁じる」という意味があった。
「so」にも7つほど意味があるようだが、その中に「触る」というのがあった。
要するに「CAM SO!」は「触るな!」ということなんだな?
Img_6063
レトロ感漂うカッコいい消火栓。

Img_6056さて、この日は会議も終えた帰国の前日。いよいよ人生初の東南アジアへの旅も最後に近づいた。
旅の最後といえば…お土産。
億劫なんだよね~、お土産買うのって。
でも今回はこと細かく家内から指示をもらっていたのでラ~クラク。
指定のアイテムを手に入れに、汗をふきふき、またノコノコと街へ出かけた。

40何やら大きなイベントを控えているらしく、例の市庁舎の前には舞台のようなものが設営されていた。

50目指すはドンコーイ通り。
暑さにはもうスッカリ覚悟が出来ていたのでドンとコーイ!

55市庁舎の前のグエン・フエ通りをまた歩く。

70改めて見回してみると、なかなかいいもんですな。
この丸みを帯びたコーナーが終戦直後の東京の「カフェ建築」を連想させる。

0r4a6557 しかし、歩いていてフト思い出したんだけど、この国って社会主義国なんだよね。
そう、何回か前の記事に書いたように、なぜベトナム戦争が起こったかを考えれば当然のことだ。
今、「社会主義国」と呼ばれる国は世界で5つしかないんだってね。
中国、北朝鮮、キューバ、ラオス、そしてこのベトナム。
日本にいて「社会主義国」なんて聞くと、北朝鮮のような国情が真っ先に思い浮かぶけど、普通にしている限り、ホーチミン・シティが社会主義国の首都であるなんてことを感じさせられる局面は全くない。
しかし、調べてみると、刑法の第79条に「国家転覆罪」が謳ってあって、その縛りはかなりキツく、観光客とて公の場で政府を批判したりするとこの法律が適用されるのだそうだ。
街が「汚い」とか「臭い」とか言ってゴメンね!
また、政情は共産党の一党独裁で、個人資産に制限が課され、法律も簡単に変わってしまうらしい。
加えて警察の権限が大変強いとのことで、数日前に見た駐車違反者に向かって信じられないぐらいの剣幕で怒鳴っていた警官の行為もうなずける。

80ドンコーイ通りに来た。
まだあるのかどうか知らないけど、茅場町に「ドンコーイ」というエスニック料理店があったが、コレが元なのね。
それにしては、木曜日の夜のベリーダンスが呼び物になっていたのはナゼか?
アレはトルコかなんかでしょ?

90日本で言えば銀座の中央通り、ニューヨークなら五番街、ロンドンならオックスフォード・ストリートかリージェント・ストリートってとこか?

100通りには商店がビッシリと立ち並んでいて、歩道には物売り、マッサージの勧誘がひしめきあっている。

120こういうのもフレンチ・コロニアル様式の建物なのかしらん?

1402階部分が道路側にせり出していて、歩道の屋根の役割を果たしている。
コレ、いいアイデアじゃん?
イギリスのヨークなんかにも2階や3階部分がせり出している建物がたくさんあったが、アレは肉を干すためのスペースだと聞いた。

160なかなか小ジャレたお店が並んでいて観光客もワンサカ。
そういえば靴磨きがスゴかったナァ。
スニーカーだろうがナンだろうが、少しでも汚れているとしつこく観光客に声をかけて来る。
放っておくとひざまづいて勝手に磨きそうな勢いだ。
必要でなければ絶対に目を合わせないことだ。
それか、ビーチサンダルを履いておく。まさかビーサンを磨くことはあるまい。

210大きな建物はやはりコーナーが丸く作られている感じ。

130ハイ、ここ。
「ラッキー・プラザ」といって、1~2階が土産物店で3階がスーパー・マーケットになっている。
イヤ、3階も土産物屋か?

170観光客も多く、店内には日本語がバンバン飛び交ってた。
みんな「エ~っと、1万ドンが50円だから~」ってやってる。
家内からのオーダーは、調味料、ナッツ、ドライフルーツ、ココナッツ・オイルとかそういうヤツ。
どこに何があるのかサッパリわからないので、若い女性店員さんに助けを乞うた。
英語で話しかけると、「ニホンゴデオネガイシマス」と来たもんだ。
おとなしくて、とても感じの良いお嬢さんで、似たような商品を選ぶ時など、遠慮なくダメな商品はダメと言ってくれて、2人でケタケタ笑いながら楽しい買い物をした。

180ちなみに、今回の写真はすべて携帯電話での撮影。
もう一眼レフを持って歩くのがツラくなっちゃって…。

190v爆睡。
暑いからね~。疲れてついウトウトしちゃうよね~。
しかし、オバちゃん、それじゃまったく店番にならないじゃん!

205フォー屋。
笑っちゃったのは、こんなのにも「コンボ」のメニューがあるの。
「コンボ1」はフォーに飲み物がついて59,000ドンだから300円弱。
やっぱコンボは得だ~!?

206vこんなクラッシーなホテルもある。

220コレはドンコーイ通りを抜けたところにあるホテル。
320v思いっきり逆光でどうやってもうまく撮れないけど、周囲はこんな感じ。

240あ!大魔神!…なワケないんだけど、真ん中に写っている銅像。
近くへ寄って確かめることにした。
ところが、目の前の道路の交通量があまりにも激しくて、待てと暮らせどわたるチャンスがやって来ない。
それでも辛抱強く待ってみた。
でもダメ。
本当に車やバイクが切れないのよ。

250少し離れたところに押しボタン式の信号があることに気がつき、面倒だったがこのままでは一生道路が渡れなさそうだったので移動してボタンを押すことにした。
コレがそのボタン。
このホースは何だったんだろうナァ?

Img_6034 この銅像は大魔神ではなく、陳興道という大越の皇族にして武将。
「大越」とは昔のベトナムの国号。
ベトナム名をTran Hung Dao(チャン・フン・ダオ)という。
1257年にモンゴル軍が侵攻して来た時に完膚なきまでにやっつけた英雄だそうだ。
また、1282年に元が攻め込んで来た時、時の皇帝がビビって降伏しようと言ったが、「戦わずして降伏するぐらいなら私の首を差し出せ」と言って徹底抗戦の構いを見せた…男だね~。

260チャン・フン・ダオが指さしているのはサイゴン川。
こっちから元が攻めて来たのかね?

270ココはサイゴン川の水上バスの発着場なんだけど、風が強く吹いていてナント気持ちのいいことよ!
しばらく涼んでいったよ。

280もう一度ドンコーイ通りに戻ってさっきとは逆の向きで進む。
330なるほど、ココもなかなかに味わい深い建物が並んでるわ。

290

300v

310v高級ナイトクラブって感じ?
関係ないや…と思って通り過ぎようとした時、ハッと気が付いた。

340v目に入ったのはステージの写真。
ん、もしや…。

350心霊写真みたいだけど…赤い枠のところ。
おお~、Marshallじゃないの~!
コレなんだろうAVT100かなんかかな?
スゲエな…Marshall。
ドンコーイ通りも制覇している。
その強さ、チャン・フン・ダオ級!

1_nc 次回は涙の<最終回>。
 

200  
(2018年3月12~18日 べトナム、ホーチミン市にて撮影)

2018年5月 8日 (火)

LOUDNESS World Tour 2018~RISE TO GLORY <後編>

 

アッという間にショウも後半に入る。
二井原さんがステージから降りて舞台に乗っているのは3人…10高崎晃

20_2山下昌良…

30v演奏しているのは新作『RISE TO GLORY』のインスト曲「Kama Sutra」。
曲のタイトルに「ドキッ!」だけど、実はアルバムの中でも特にナマで聴いてみたかった曲のひとつ。
期待通りメッチャかっこいい!好きだわ~。

40vCDではドラム・ソロがフェイドアウトして曲は終わるが、ナマは違う。
ココからドラム・ソロが始まった!50_2今度はステージにただひとり…。
病気療養中の鈴木"あんぱん"政行に代わってLOUDNESSをドライブさせた西田竜一のドラム・ソロ!

60v手でシンバルを叩き…

70観客をアオり…

S41a0746 持ちうるエネルギーのすべてを発散するかのような充実のドラム・ソロだった!

80_2二井原さんが戻って「Ghetto Machine」。
「Ghetto Machine」が出るとは思わなんだ。

90_gm高崎さんはギターを「Burned Natural」に持ち替え。

100v_2人気投票では17位を獲得し、『SAMSARA FLIGHT』の「FAN'S BEST SELECTION」に収録された曲。
二井原さんの歌う「Ghetto Machine」も好き。

110v_2高崎さんが舞台の中央に歩み出てお立ち台に上がる!

120v_2長尺のソロ。
どんなに長いソロでも無駄なフレーズが出て来ることは決してない。
すべてのフレーズが「高崎晃」だ!

130_2さらに「Black Widow」。

150_bwコレもカッコいいリフを持つ曲だ。
こうしたリフを持った曲がまたジャンジャン出て来る世の中になって欲しいナァ。
だって、「リフ曲」というスタイルのはロックしかできない大きな特権じゃん!
パンク/ニューウェイブ以降、ジャンジャカとコードをかき鳴らすスタイルの曲ばかりになってしまったけど、それならフォークにもできる。
「リフ」だよ、ロックは「リフ」。
そして「リフ」の主役はギター。
そのギターを鳴らすのはMarshallと相場がキマってる。
ロックはコレで決まり…至って簡単な方程式だ。

130vココで二井原さんが「神戸の天才的なドラマーです!」とあらためてRYUさんを紹介した。
「実はこのツアーが始まる2週間前にあんぱんさんのことがあって、ドラムを叩いてくれる人がいないんですよ!
1週間で20曲。LOUDNESSの曲はムズカシイですからね。
それで『オレたちを助けるつもりでやってくれないか?』と西田くんに電話で打診したんですわ。
そしたら『オス!やらせていただきます!』と言ってくれてツアーに参加してくれたんです!」

165RYUさん、いい顔!
170v_2「皆さんもご存知の通り、あんぱんが脳梗塞で倒れました。命に別状はなく、身体もだいぶ動くようになって、スティックを持って叩けるようになって来ました!」
二井原さんが手にしているのは各地のファンからの寄せ書き。

175v「コレが6枚目です。1枚ずつあんぱんにあげるたびに号泣ですわ!ああ見えても涙モロいですからね!」
そして、ヨーロッパ・ツアーと9月21日のZEPP DIVER CITYの情報が告知された。

1761987年の『Hurricane Eyes』から「This Lonely Heart」。

180v_lh後半になってますます冴えわたる高崎さんのギター。
それにしても素晴らしいサウンドだ。

190v_2さらに「In the Mirror」でたたみかける!

200膨大なレパートリーを誇るLOUDNESSの中でもひときわ人気の高い曲だけあって、「きっと演るだろう」…とわかっちゃいるけどテンションが上がるね。

250いよいよ本編最後!
「Crazy Doctor」で4人が観客席にのしかかる!
幸せの予定調和だ。

S41a0781

210

220_2

230v_2今日は前半が新曲、後半がおなじみの曲という、言ってみれば2部構成のようなセットリストが組まれたことになる。
どっちもいいね。
私は『METAL MAD』も『THE SUN WILL』も、新しいLOUDNESSが好きでしてね。
だって、こうした伝統的なハード・ロックの新しいネタなんて他で聴けないじゃない。
しかもLOUDNESSだからね。
違うか…LOUDNESSだから楽しみなのか。
どんな曲が飛び出してくるか、常に新作を楽しみにしている1人なのだ。
そして、いつも思うのは「音楽って『曲』だナァ」ということ。
子供の頃は速弾きだけで夢中になっていたけど、速弾きはただの音楽を作るための手段に過ぎない。
やっぱり音楽なんだからまず「曲」がよくなければダメだよね。
あと「音」。
楽器の別を問わず「音」や歌い手の「声」が悪ければせっかくの名曲も楽しむことはムズカシイ。
LOUDNESSにはその両方があって余りある。

240イヤ~、もうこれ以上盛り上がるのはムリ!っていうぐらいに大興奮の本編だった。260_2アンコールは今日2回目のドラム・ソロから…。
でもRYUさんじゃないよ!

270Akira Takasaki on Drums!

S41a0923 高崎さんのドラム・ソロは幾度となく拝見してるけど、密度の濃い、味のあるソロなんだよね~。

280v_2今日もビシっとキメてくれました。
スティックを投げて…

290v本職に戻る。
ギターは「Rising Sun」…テンションがまた一段と上がるというモノ。
ッしゃ~、このリフ!
「LOUDNESS」だ!

300v_2二井原さんはあんぱんさんの「I WILL BE BACK!!」タオルを携えての登場!

305vまだまだ続く人気曲に客席は大熱狂の様相を示す。
そして、それにガップリと組み合う4人!

310_ld

320v

330

340アンコールの2曲目。
これが最後の曲。

346コンサートの締めくくりではおなじみの「S.D.I」だ!

350_sd規格外の巨大機関車が全速力で突っ走っていくかのようなド迫力!
356

355

360そして、今日はコレで見納めの高崎さんのソロ。
もっと見たい~!

370vそしてクライマックスからの~

380エンディング!

400私のカメラ~!
重いでしょう~?
二井原さん、いつも最後に自分の携帯で客席を撮影しているからね。

410イヤ~、とにかくトンカツと天ぷらと焼肉とすき焼きを一辺に食べたかのような「これでもか!」のコッテリコンサート。
大満足です。
9月のDIVER CITYが待ち遠しい!

420それまで『RISE TO GLORY -8118-』を聴いてガマンしよう。
好評発売中!

440cdLOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS Official Website

430  

200 
(一部敬称略 2018年3月22日 ZEPP TOKYOにて撮影)

2018年5月 7日 (月)

LOUDNESS World Tour 2018~RISE TO GLORY <前編>

本年1月にLOUDNESSが前作『THE SUN WILL RISE AGAIN』から約4年ぶりに満を持してリリースした『RISE TO GLORY -8118-』。
昨年末にEXシアターで発表した通り、その新作を引っ提げてのツアーが催され、東京公演にお邪魔してきた。
アルバムがまだリリースされていなかった前回のステージでもリード・チューンを1曲披露していて、アルバムへの期待が募る一方だった。
その後アルバムがリリースされ全貌を知った時、当然「ナマで聴いてみたい!」という欲望と期待が高まらない方がおかしいワケで、首を長くしてその日を待ちわびていた。
そして、いよいよその時が到来したのだ!

10cd会場は勝手知ったるZEPP TOKYO。
ロビーには夥しい数の祝い花。

20いつものように「樋口宗孝がん研究基金」のスタンドも設置されていた。

30そして、今回目を惹いたのがこの寄せ書き。

60このツアーの1ヶ月前、2月の初旬に脳梗塞で入院したドラマー、鈴木"あんぱん"政行を励ますメッセージ。

40一日も早い復帰を願って、あんぱんさんへに応援の言葉を送るファンが後を絶たない。

50「I WILL BE BACK!!」というあんぱんさんのメッセージが入ったタオルも注目を集めていた。

70v開演と時間となり、客電が落ちる。
ステージには様々な色で照らし出される「LOUDNESS」ロゴ。
場内に満ち溢れるオープニングのSEはアルバム冒頭の「8118」だ。
コレは否が応でも興奮しちゃうよね~!

75そして、メンバーがステージに現れ、ショウが始まった!
オープニングはアルバムと同じ流れで「Soul on Fire」。

80二井原実

90v高崎晃

100v山下昌良

150vあんぱんさんに代わってLOUDNESSのドラム・スローンに座ったのは西田竜一!

160v「Soul on Fire」が昨年末のステージでも演奏された曲だ。

170vこの迫りくる疾走感!
タマらんわ~。

180そして高崎さんのソロ。
一段と歓声が高まる!
それにしてもいい音だにゃ~。
このグリーンのギターは「お初」かな?

190v高崎さんの本日の愛器のラインナップ。

110vバックラインはいつもの世界の「高崎セット」。

120v

130今回の足元のようす。

140続けて「I'm Still Alive」。

200_isaちょっとファンキーなイントロを経て曲は爆発。
RYUさんの切れ味鋭いドラミングが小気味よい。

220言いたいことだけを言って、決してムダぐちをきかないソロ。
この曲、アルバムではフェイドアウトしてるんだけど、もちろんライブではピタリと着地を決めてくれた。

230v「Tokyo, say yeah!
お約束通り新しいアルバムを引っ提げて戻って来ましたよ!まさか、新しいアルバムを聴いていない人はいないよね?
聴いてきた人?」
客席を振り返ってみたら限りなく全員に近い人が手を上げてた!
「ウソはいかんよ、ウソは!今日は新曲もタップリやります。
歌えるものならウサ晴らしに歌って、楽しんで帰ってくださいよ~!」
イヤ、ウソではなくて、手を上げた人全員、すなわちこの時ZEPPにいた人ひとり残らずアルバムを聴いていたんじゃないかしら?
みんなLOUDNESSの新作を楽しみに待っていたんですよ、二井原さん!

240v_mcさらにアルバム通りに曲は進む。
典型的なハード・ロック・チューン「Go for Broke」。

250_gfbこういうストレートなハード・ロックを演ってビシっとさまになる日本のバンドってないんだよね。LOUDNESSはやっぱりどこを切っても洋楽の香りしかしない。
歌詞に出て来る「golden gate」ってナンのことだろう。

260予想を裏切ってポップに展開するこのギター・ソロ・パート。
でもチョットしか見せない…そこが実にウマい!

270v「誰が長渕やねん!『乾杯』歌うぞッ!」
二井原さんがアコギを手にしたのは「Until I See the Light」。
デューク・エリントン作のスタンダード・ソングに「I'll Beginning to See the Light」という陽気な曲があるが、「光を見る」まではヘヴィにカマす!

280v_uisl高崎さんもアコギをプレイ。
流麗にソロ・メロディを奏でる。

280vそしてエレクトリックに持ち替え、重厚なサウンドをお見舞いする。
この曲の泣きのソロもいいな~。
おいしいフレーズがテンコ盛りだ。

290客席も大層盛り上がって、この曲はすごくウケが良いようだった。

300v「どうもありがとう!楽しんでますか?
こうして新曲を人前で演奏するのはコレで5回目ぐらいなんですけど、だいぶ慣れて来ました。歌っていても楽しいです。
次の曲はアルバムのタイトル・チューンです」

310v_mcギターをRed Flameに持ち替えた高崎さん。

320もちろん曲は「Rise to Glory」…LOUDNESSのハード・ロック賛歌。

330v山下さんの地を這うような重厚な低音が気持ちいい~!

340vやっぱりいいナァ、こういうロックは。
今の若い人たちって、こうしたロックを聴かないままに人生を終わらせてしまうのだろうか?
いくら時代は変わるにしても、「ロック」が「ありがとう」や「がんばれ」を歌う音楽だと思ったままこの世を去って行くのだろうか?
そんなのモッタイない!

345「ロック」とひと口に言っても色々なスタイルがあるけれど、プログレッシブ・ロックの大ファンである私でも、最終的にはこうしたハード・ロックが最も「ロック」をイメージさせるんだよね。
この素晴らしい「ロック」のサウンドを何とか未来の世代にパスしていきたいものだ。

350「大丈夫ですか?ちょっぴりスピードアップしますか!」
ニューアルバムから「Massive Tornado」。

360_mt二井原さんの言葉通りガツンとヒートアップ!

365vドワ~!
まさに巨大な竜巻が迫りくるようなマッシヴなサウンド!

385「♪Massive Tornado」と連呼する二井原さんがすさまじい。
こういうところは「Blackstar Oblivion」をチョット連想させる…私にはね。
昨日ちょうどテレビでやっていたんだけど、よくサイズの大きな食べ物を指して「ボリューミー」とか言うでしょう?
ああいうの、ヤメてもらいたい。
そんな英単語はないよ。
「マッシヴ」って言えば、それだけで正しい英単語をひとつ覚えることができるのに!

380vコレね中間部がすこぶるカッコいいんだよ。
ギター・ソロのキメのパートね。
起承転結の「承」に当たるのかな?
少し落としてクレッシェンドしていってからのギター・ソロ~!

390まだまだ続く新作コーナー。
雰囲気が変わって「Rain」。
ドラムスのRYUさんは普段「Ra:IN」でも活躍中だ。

400_raどうしようもない絶望感あふれる歌詞と曲の雰囲気。
そして二井原さんの身体が張り裂けんばかりの熱唱!

410vこの曲のイントロってスゴイと思わない。
イントロが先にできたのか、曲の本体が先にできたのか、あるいは同時に作られたのかはわからないけど、チョット中華風なイントロ・フレーズとダークでヘヴィな曲本体をくっ付けるこのアイデア!
それが決してチグハグになってなくて、むしろこの曲はこのイントロでなければダメ…という感じすらして来る。
いつか菅沼孝三さんのソロ・アルバムに高崎さんが提供した曲がちょっとカントリー調のモノで、あまりにも意外な作風だったので、レコーディングにお邪魔した時ビックリしたことがあった。
でも、何をやっても「高崎さんの音楽」になっちゃうんだよね。
420vココで新作から離れてヒット・パレードのコーナー。
まずは「Crazy Night」

430_cnいつものLOUDNESSの3人に…。

440

445v

450vRYUさんが加わった「Crazy Night」。
やっぱり百戦錬磨のスキルフルなドラマーだけあって何の違和感もなし。
ナチュラル至極なプレイはさすが!

460vそして、「Let It Go」が続く。

465_lig「Crazy Night」は2位、「Let It Go」は12位にファンから選出された人気曲。
そりゃこのあたりは盛り上がるにキマってる!
485鮮やかなギター・ソロにひときわ大きな歓声が上がった。

480高崎さんのアルペジオから始まったのは…

490_ncm『THUNDER IN THE EAST』から「Never Change Your Mind」。

500とてつもなくスケールの大きなギター・ソロが会場の隅々にまで響き渡る!

0r4a7044 ココまでがショウの前半。

510LOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS Official Website

520<後編>につづく
 

200 
(一部敬称略 2018年3月22日 ZEPP TOKYOにて撮影)

2018年5月 6日 (日)

ベトナムに行ってきた! vol.6 ~ MAV見学 <後編>

 
Marshallベトナム工場見学の<後編>。
エレクトロニクスのエリアから木工の工程を経て、カバリングを貼る前の段階ですること。

10それは、ケーシングへの黒塗料の塗布。
コレもイギリスの工場でやっている工程だ。

Bp この機械の内側の壁には水が流れているのね。
何のためかと思ったら、機械を汚さないようにするためだって!

20vイギリス式。

1_img_0069 長年やってると、この通り「まっくろくろすけ」になっちゃう。

1_img_8306 さて、カバリング貼りの工程に入る。
すべての作業の中でももっとも技術を要するとされている工程。
まずはカバリングの材料を切り出す。

40_2ケーシングには予め特殊な接着剤が塗布してあって、カバリングを材料をスッポリとかぶせる。50_2後は余分な素材を切り落として…

60_2キレイに切り落とすよ~。
女性は手先が細かいからこういう作業には有利だろう。

70_2スゴイ!人海戦術。
生産量が多いからね。
それでも機械化せず飽くまで手作りで対応している。
考えてみれば、多少のデザインの変更は避けられないが、初めからカバリングを貼り付けた化粧板を作っておいて、それを切って組み立てた方がはるかに作業効率がいい。
でもそれをやらないのが「Marshall Quality」…すなわち「伝統」だ。
56年前からこのやり方でやっているのだ。

80_2この工程、イギリスの工場では男性だけが従事しているが、どうだろう、MAVでは女性の数の方が多いのかな?

90_2イギリスのようすを見てみようか?
こちらもケーシングにカバリングをスッポリとかぶせて…

1_img_0396切ったり、貼ったりする。
まったく同じ。

1_img_1845手にする道具はカッター・ナイフとハサミとこの人が右手に持っている白い棒。
私はコレが気になって、気になって…何という道具がを尋ねてみた。

1_img_0053「あ~コレかい?オレたちは『ボーン(Bone)』って呼んでるゼ」
なるほど。
このボーン、狭い角っこなど指が入らない箇所に当ててしごき、カバリングをケーシングに完全に密着させるスグレモノ…ってほどのモンでもないか?

1_img_8307 ベトナムに戻って…とにかくみんなモクモクと作業をしている。
これだけ若い人が集まっていればたいてい笑い声のひとつも出そうなモノだけど、聞こえてくるのは「シャッシャッ」というカバリング素材を切る音か、「カツカツ」という素材を貼り付ける音だけ。

100_2みるみるうちにカバリングをまとった美しいケーシングが作り出されていく。

110_2完成品は厳重に保管され最終工程に送られるのを待つ。

120_2

130_2こちらはバッフル板にフレット・クロスを打ち付ける工程。

140_2ココも女性ばっかり。150_2「バチンバチンバチンバチン」というステイプラーの音が小気味よい。

160_2イギリスではやはりオジちゃんが担当している。

1_img_0088 場内は飲食も携帯も厳禁!
イヤイヤ、みなさん真剣でとてもそんなことできる雰囲気ではありません。

170_2さぁ、いよいよ仕上げ工程。

180_2コーナー・ガードを取り付けて…と。

190_2この辺りもイギリスの工場とまったく同じだ。

200_2クドイようだけど、こちらはイギリス工場のようす。

1_img_0082 コーナー・ガードを付けたり…

1_img_8265リアパネルを取り付けたり…。
イギリスで生産しているモデルは大きくて重いので、このセクションは男性でないとまず務まらない。

1_img_0044同様にこの工程はベトナム工場でも男性が多いが、女性がいないでもない。
シャシを取り付ける。
ベトナム工場の製品はトランスが小さいモデルだからね。女性でもOK。

210イギリスの工場で聞いたことだが、実はこうした最終段階に近い工程が一番大変なのだそうだ。

220理由はふたつ。
上で触れたように、最終段階に近づけば近づくほど、搭載された部品の数が増えて重量が増す…ということがひとつ。

230_2スピーカーなんかが取り付けられると格段に重量が増すからね。

260_2コレはリアパネルを作っているところ。

240_2前の工程でカバリングが貼られた部材にメッシュを取り付ける。250_2そして、今ひとつの理由は、取り扱っているモノに絶対にキズを付けないように細心の注意を払わなければならないということだ。
リアパネルをはめ込んで慎重にビスを埋めていく。
この段階でツルッなんて、電動ドライバーでカバリングを破いちゃったら台無しだからね。
コレが大変なんだって。

270出来上がったアンプが送られる先は…

280_2最終チェックの工程。

290回路的にはOKでも、イザ商品になって音が出ないなんて言ったらコトだからね。

300vそして、最後の製造部のセクションに到達。
検品済のステッカーを貼って…

310_2ビニール袋をかぶせて…
330_2オリャ~、段ボール箱への詰め込みだ~!

320_2ココも大変な作業だよ。
落としたりして商品にキズを付けたりしたら大変だからね。

325腰に気をつけれ~!
ココまでが製造の工程。

340_2一方、出来上がった商品を保管しておく倉庫はどうなってるのかな?

350_2世界中に送り出される直前のMarshallがパンパンに詰まってる。

360_2コレ、何の脈略もなく、雑然と積まれているように見えるでしょう?

370さすがにそんなことはなくて、列ごとに行き先がキマっていて、順番がくるとガバ~っと積みだして倉庫は毎日スッカラカンになる。
世界中に出荷しているからね。

380vちょうど外では20ftコンテナーが積み込みをしていた。

390_2南シナ海を横切ってこのコンテナーはどこへ行くんだろうね~。

400…ということで「ジョナサンの扉」を通って工場見学は終わり。

405v従業員の皆さんはお昼。
ホント、日当たりが強くてアツイ!
でも、女性の皆さんがさしているのは日傘ではなくて雨傘です。

410_2コレが従業員の食堂。
工場の周囲には食べ物屋さんなんて全くないからね。
天然のエアコンつき。

420_2従業員全員と一緒に記念撮影をしようということになった。
ベトナムの皆さん、とても小柄で私でもノッポの部類に入っちゃう。
みんなニコニコしてとても感じがいいんだよね。
以前、日本の企業がベトナムに進出し出した時、よくこんな話を聞いた。
「ベトナムの人は気立てがおとなしくマジメ。そして勤勉でとてもよく働く。まるで昔の日本人のようだ」って。
そんなこと聞くと今の日本人は「騒々しいばっかりで、まったく働かない」…みたいになってしまうけど、言わんとしていることはよくわかる。
終戦後、丸裸になってみんなで必死にナニかを作っていた時代があった。
今では世界的に産業の構造がスッカリ変わってしまい、日本における「モノづくり」の大切さが忘れられてしまった。
日本人が一番得意な分野なのに…。
工場の皆さんが脇目を振らず、一心不乱にモノづくりに取り組んでいる姿を見ていたらそんなことを考えてしまった。

430_2工場の女性事務員さんたち。
向かって左端の女性はイギリス本社から来ていたヘレン。

440_2心のこもったホスピタリティでとても充実した工場見学となった。
会議は大変だったけどね…いつものことなんだけど。
コレまでにも英語で知恵熱を何回出したことか。
450_2ご丁寧にこんなお土産まで頂戴した。
ベトナムの「こけし」ってところかな?
すごく気に入って事務所に飾っている。

590vさて、はじめてのベトナム工場。
<前編>の冒頭に書いた通り、私はイギリスの工場を何度も訪れているが、初めて見たベトナム工場の製造の光景はイギリスのそれと寸分たがわぬモノであった。
ジョンがビデオの中で述べているように、両工場の責任者の密接度が窺えるというものだ。
マァ、双方の工場で異なる点と言えば、ベトナムは女性従業員の比率が高いことぐらいかしら?
もうひとつ、コレもジョンが触れていたが、設計やエンジニアリングはすべてイギリスの本社工場で行っているということ…例えて言うなら、頭がイギリス工場。

1_img_5980身体がベトナム工場ってこと。
その管理体制は相当厳重なモノであることがヒシヒシと伝わって来た。
つまり、Marshallにはイギリスもベトナムもない…両方がMarshallなのだ。

1_0r4a6454そんな意識でもう一度ビデオをご覧くだされ!

ハイ、帰るよ~。
あ、そうだ!外はこの景色だったんだ。
長時間工場の中にいて忘れてた。

470_2ナニをやってるんだろうネェ?
ココでもあのイスが大活躍している。

480_2道路の間の空き地には何頭かの牛が草を食んでいた。

490_2出た~!
大スキ、この電線!

500_2またあの高速道路を通ってホーチミンへ帰ろう!

510_2一部にはバイク専用のレーンがあって。帰宅する人たちがワンサカだった。

530_2市街に入ってきた。

540_2グリーンベルトで見かけたオッサン。
鶏は後で食べる用。
チョット変なこと書いていい?
よくテレビで「ゲテモノを食べる罰ゲーム」なんかがあるでしょう?
アレ…肉系のモノって最初イヤがっていても、意を決して食べた時にキマって言うのが、「おいしい~!これイケますよ。ウン、鶏肉みたい」。
どんなにキテレツなモノの肉を食べてもみんな「鶏肉みたい」って言う。
決して「あ、牛肉の味ですね」とか「豚にソックリな味です」とは言わない。
ということは、逆に考えてみると我々が普段テッキリ鶏肉だと思って食べている肉が鶏肉ではない…ということがあるのかも知れないね…んなことないか。
もうひとつ、この手のゲテモノ食いの定番のリアクションに「おいしい~。すごく濃厚でクリーミー!まるで白子みたい!」というヤツ。
白子もよく出て来る…私は白子を食べないので関係ないけど。

550_2ギャハハ!
郊外へ向かう反対の方向はかなりの交通量だ。

560_2ドワ~!
まるで飛来するイナゴの大群のよう。
コレがホントのイナゴ・ライダー!

570_2帰って来た~、私のホーチミン!
ラッシュアワーだけあって市内はさすがに混み混みだわ。

580_2この後、みんなでバスに乗って市街から30分ほど離れたエリアに会食に出かけた。
ビックリしたよ、
そのエリアはベトナムでも最も富裕層が集まる高級住宅街で、暗くてよくは見えなかったんだけど「ナニこれ?寺か?」みたいなアホほどデカい邸宅が立ち並んでいたからだ。
そこには東京でもお目にかかることができないような豪奢なレストランがひしめき合っていて、ズルズルとフォーをたぐるのが当たり前のエリアと地続きだととてもは思えない。
我々の会食の会場はその中の1軒だった。
「THE DECK」というお店。

1_img_5892名前の通り、デッキになっている。
雰囲気満点で、さすが高級レストラン、生ガキを出していたよ。

1_img_5893傍らを流れるサイゴン川。
時折巨大な藻が流れて来てギョッとしちゃう。
何しろデッキなので空調設備は付いていないが、夜になると噴き出す風がとても心地よい。
デパートの屋上で汗をダラダラとかきながら大ジョッキと皮だらけの鳥の唐揚げを交互に口に運ぶのとはワケが違う。
東京の真夏はこうはいかない。
エアコンよりこっちの方がはるかに気持ちいい。

1_img_5894デザートのチョコレート・アイスクリーム。
ベトナムはカカオの生産が盛んでチョコレートがおいしい。
このアイスクリームもメッチャおいしかった!
でも早く食べちゃわないと、アッという間に溶けちゃうぞ!

1_img_5898会議は延べ3日にわたって催された。
600_21日目は工場の会議室。
2日目以降は『私のホーチミン』で紹介したホテルの会議室で行われた。
ホテルの会議室は冷房が効いていて今度は寒かったよ。こんなこともあろうかと、念のために長袖を持って行ってヨカッタ。

610_2 
★★★オマケ★★★
よく外人は日本人のマネをして半ばフザけて「〇〇サン」と「さんづけ」で我々のことを呼ぶんだよね。
ディストリビューターの中にダニエルという名前の人がいてね。
私のことを「シゲさん、シゲさん」と呼ぶワケ。
そうなるとこっちも「ダニエルさん」と「さんづけ」呼ばないと失礼じゃない?
で、「ダニエルさ~ん」と呼んでいたら彼も私もある時フト気が付いて、大笑いしながら相手のことを指さして同時にこう叫んだ!
「キャラリキー!!!!」
どうもどこかで聞いたことがあるな~…とお互いに思っていたんだな。
そう、『ベスト・キッド』のラルフ・マッチョの役名が「ダニエル」なんだよね!
もうコレがおかしくておかしくて!
『ベスト・キッド』の原題は『Karate kid』。アメリカ式に発音すると「キャラリキー」となる。
もちろん、私はダニエルにこう言ったよ。
「No no Daniel-san, I'm not Shige-san…Miyagi-san 」
そうしてダニエルさんと2人でケタケタ笑っていたら他の連中も集まって来て、「お~、ダニエルさん!」とか「ミヤギさん!」と言って喜んでいた。
この映画、そんなヒット作だったのか!
ン、チョット待てよ…もしかして外人が「〇〇さん」とやりたがるのは、まさかこの映画の影響なのかな?
今度誰かに訊いておくね。

1_bk
<つづく>
次回から『私のホーチミン』に戻ります。
でももうすぐこの『ベトナムに行ってきた!』シリーズもおしまいだよ…寂しいナァ。
  

200  
(2018年3月12~18日 べトナム、ホーチミン市にて撮影)

2018年5月 5日 (土)

ベトナムに行ってきた! vol.5 ~ MAV見学 <前編>

 
3月の末から『ベトナムに行ってきた!』と題して、ホーチミン市での滞在記を連載してきた。
初めて訪れた東南アジアの都市で見聞きしたことはどれもが大変刺激的で、良きにつけ悪しきにつけ、興味をそそられるモノばかりであった。
まだ記事2回分ほどの素材が残っているので、このままもう少し続けてベトナムを離れるところまでお届けしたいと思っている。
色々オモシロおかしくレポートを書いていはいるつもりなんだけど、決して遊びに行ったワケではありませんからね。
ベトナムには仕事で行ったんです。
そして、『ベトナムに行ってきた!』の第5弾にして、ようやくシリーズの本題である「仕事」の部分に移ることができる。
「仕事」というのは、Marshall社が所有するベトナム工場の見学と新商品に関する会議に出席することだ。
そして、今回から2回にわたってそのベトナムの工場見学のレポートをお送りさせて頂く。
記事の準備はできていたんだけど、ナンだってこのタイミングまで投稿を送らせたのかというと下のビデオの公開を待っていたから。
そこで、まずは皆さんにはそのビデオをご覧頂きたい。

Marshall Blogでもおなじみのジョナサン・エラリー社長がビデオの中で述べているのは以下の通り。
  
まずはじめに、平素よりご支援を頂いている世界中のマーシャル・ファンの方々に厚く御礼申し上げます。
今回このMarshallの内部を捉えたビデオをココにご紹介することをうれしく思います。とりわけイギリスとベトナムの両工場で我々の製品を製造してくれている高いスキルを持ったスタッフたちをご紹介できるのは喜ばしいことです。

ENGINEERING
 
ELECTRONICS
 
WOOD MILL
 
イギリスとベトナムにある工場は両方ともMarshall社が所有し、運営していることを強調して申し上げるのは重要なことです。
このことが意味しているのは、長年にわたって信頼を得続けている高い水準を確かなものにするためのすべての工程は我々が完全に監督しているということです。
 
両工場の責任者たちは毎日連絡を取り合います。そして、すべての製品はイギリスで発案、設計し、そしてテストされた後、生産の段階に至ります。
 
COVERING
 
FINISHING
 
QUALITY ASSURANCE
 
これからも両方の工場から新しくエキサイティングな製品が飛び立っていくことを楽しみにしています。

1_2je   
1週間の工場通勤を含めて、私はイギリスの工場に30回ほど行っていて、工場内のオートロックのドアの暗証番号まで知っているんだけど、この製造現場をフィーチュアしたビデオはとてもよくできていると思った。
まさにMarshall、つまりジョンが述べていることを的確に表現していると感じた。
  
Marshallを内部から見続けて20年…。
時代とともに色々なことが大きく変わった。
つい最近、世界に冠たるギター・メーカーの破産が喧伝されているけれど、ギターは大変だと思うよね。
オリジナルのアイデアを携えた新興のブランドをマーケットに食い込ませるのも本当に苦労するけど、皮肉なことに伝統を持っているブランドの方が苦労しているように見えるナァ。
そして、「伝統」にがんじがらめになってしまうことの恐ろしさを感じる。
その点、Marshallはエレクトロニクス技術の変遷のおかげで、常に商品に変化を加えて行く必要が出て来るところがかえってビジネスの強みになっている。
そりゃ、新規に何かを開発するのは大ごとだし、伝統も頑なに守っているけどどね。
このビデオでイギリスの工場をベトナムの工場のイメージを交錯させることで、Marshallというブランドの強みを上手に表現したと思う。
  
それでは、いよいよMarshallのベトナム工場へ皆さんをお連れするよ!
外は暑いから気をつけれ~。
ササ、まずは冷房の効いたバスに乗り込んで…と。

10vもちろんバスはMarshall号!
工場までの所要時間は1時間弱。

20ホーチミン市街から少し離れただけで景色がウソのように変わってしまう。

30スゴイよ、このマンションの新築ラッシュは!
ハジッコとはいえアジア大陸の一部だからね、ベトナムには地震がないのかと思っていたら、そうでもないんだってね。
50年に1回ぐらいはM6~7クラスのデカいのがあるらしい。ここ100年の間にM6クラスのヤツが32回もあったんだって。
こんなに高いビル建てちゃって大丈夫なのか?
ちなみに、上のジョンは、生まれてから現在までただの一度も地震を経験したことがないそうだ。
だからイギリスはああやって古い建築物が今でも使われているんよ。
もちろん古いモノをみんなで大切にするという国民性によるところも大きい。
しかし、あの市街の地元の皆さんの様子からして、一体どういう人がこういうところに住むのだろうか?

40こんなところに待ち時間の表示までついている立派な信号機が…。
そしてみんなキチンと信号の色に従っている。
ナンダ、ナンダ、やればできるんじゃないか!

45いかにも「最近できました!」という感じのキレイな道路。
その通りで、ジョンによると、道路がなかった去年は工場に行くまで2時間以上かかったのだそうだ。

50ETCまで完備。
道路の建設には日本の資本が入っている。

60郊外へ出ると道の両側は『地獄の黙示録』に出て来るような密林!

70渋滞はなし。
約1時間で着いたのは海が近いエリアだ。

80なんか、ベトナムの原風景みたいなところって感じ?

90…かと思うとこんなにキレイに整備された道路も。
どうもこの辺りは海外の企業を誘致した一種の工業団地になっているようだ。

95着いた~!
門柱にはおなじみのMarshallのスクリプト・ロゴ!
コレだけでかなりのホーム感だぜ!

100ド~ン!

120コレがMarshallのベトナム工場、Marshall Amplification Vietnam…略して「MAV」ね。

110ユニオン・ジャックがはためく~。

130コレが事務所棟。
え?暑くないのかって?
アツイ、アツイ!
安定の暑さですわ。日本の真夏ぐらい。

140なかなかに広々としている。
かなりの規模ですよ…Marshall社の商品だけ作っている工場だからね。

150我々はMarshallの社員と欧米のディストリビューターの一行だったんだけど、ナント、工場従業員たちの歓迎つき!
160ひとりひとりに花束が手渡されて…照れるわ~。
170早速事務所棟に入る。
2階にあるホール。
ココで新商品の試作機のデモが行われた…のはいいんだけど、エアコンがついてなくて玉の汗をかいてしまった。

155館内にはそこかしこにこの工場で生産されているモデルがズラリと展示されている。

157しかし、こうして見るとMGシリーズもずいぶんと歴史を重ねてきたな~。
私がMarshallに関わり始めた時はまた「Park by Marshall」だったからね。

1561階にある「ジョナサンの扉」。

180ジョナサンとはもちろんこの人。

190「ジョナサンの扉」を開けて工場の中に潜入~!

200まずは資材置場。

210vココで作っている製品のありとあらゆる材料が保管されている。
イギリスの工場と同じ。

230トランスや配線材類…

240段ボール…

250スピーカー類…

270vその他色々、必要なモノがすぐに取り出せるように、また材料の不足により製造が滞ったりすることがないようよう徹底した管理が施されている。

280製造ラインの部屋に移動。
どこもかしこもピッカピカ!

290v「パーツ部」…基板を製造する工程。

300ドヒャ~!スゲエ人数!
360向かい合った作業台の真ん中にベルトコンベアが設置してあって、ユ~ックリと流れている。

320ベルトコンベアで流れて来る基板に自分が担当するパーツを取り付ける作業。

330作業に誤りがないように、工程を詳しく記した作業指示票が各セクションに貼られている。

370vとにかく皆さん、ヨソ見やおしゃべりなど一切せず、モクモクと自分の仕事をこなしている。
我々見学者が気にならない、と言えばウソになろうが、それでもこの集中度合の高さは立派なものだ。

350コレがイギリスの工場だと家族の写真やグラビアの切り抜きが壁に貼ってあったりするんだけどね。
そんなモノは皆無。
とにかくマジメ!
そして、全員女性。

340コレはイギリス工場の同じ工程のようす。
やはり女性比率が高い。

1_img_0009コレはMS-2を組み立てているところ。

380ケースにパーツを取り付けて…

390ジャンジャン出来上がって来る。
MS-2は従前よりイギリスの工場では作っていなかったので、私は初めてこのシリーズを作っているところを見たことになる。

410こっちはCODE。

420CODEはやっぱり世界的に大ヒットしていて、製造に大あらわなのだそうだ。

430デジタル部が正常に作動するかのチェック。

440もちろんCODEだけでなく、各モデルとも厳重なチェックを受ける。

450

460検査を通過して完成した基板がズラリ。
コレはなんだ?
Originかな?

470コレらの基板はこの次のセクション、すなわち組み込みの工程に送られる。

480ココはイギリスの工場にない工程。

490何をやっているのかというと、トランスを作ってるの。

500コレは銅線を巻く機械。
軸に刺したトランスのコアが高速で回転して、銅線を巻いた回数がインジケーターに表示される。

510ココはワニスの含浸の工程。

550組み立ての終わったトランスをワニスの入った槽に漬け込む。
560ワニスを含浸させることにより、トランスの絶縁機能が強化され、機械的強度が増し、湿気やホコリの侵入を防ぐようになる。
トランスの製造をしていないイギリスの工場では見ることができない光景だ。

570最終的な仕上げをして…

530あとは基板に載せられるのを待つだけ。

540コチラはイギリスの工場でもおなじみの木工工程。

580材料を切り出して…
600必要なサイズに裁断していく。

590側板、天板や底板に使われるモノから補強材に至るまでサイズは様々だ。

605天板等の主材に補強材を貼り付けていく工程。

610チーズ・フォンデュをしているところ…なワケない!
材料を熱した接着剤に浸す。

620そして接着。
こうすることに寄って接着剤が固化する速度が飛躍的に上がるのだ。

630その部材を組み込んでいく工程。

640コレはCODEのケーシングだな?

645v組み込んだ部材の表面を滑らかにする。
角にRを付けたりするのもイギリスの工場とまったく同じ工程だ。

650コレはイギリス工場ね。
1_img_0107やっていることは全く同じ。
違うのはハラの出具合ぐらいか…。
おいしいエールを毎晩パブで飲んでるからね~。

1_img_0102 ズラリと並んだケーシング。

660次はカバリングを貼り付ける工程だ。

670<後編>につづく

200  
(2018年3月12~18日 べトナム、ホーチミン市にて撮影)

2018年5月 2日 (水)

第3回 がんばっぺ福島!応援の集い <後編>

 
列席者に配布された升。
コレに福島の銘酒を注いで…オ~ットットットットット、そんなに注いじゃイケねぇよ。コイツァ口の方から迎えに行くテェやつだ。
ココいらで酒にちなんだ噺でも一席やりたいところだけど、当日は車で飲めなかったので…なし。
「冷やでもよかった…」と五代目桂文楽のオハコ、「夢の酒」で<後編>はスタート。

10_2休憩をはさんで、ステージには福島県富岡町出身のシンガー、伊藤優大が登場した。

20_2あたたかな歌声…このナイロン・ギターの弾き語りっていうのはサウンドが柔らかですごく魅力的なんだよね。

30v司会のお2人はスッカリお召替え。
ステージはこの辺りからまた雰囲気が変わっていく。

35次に登場したのは、福島三人娘×という名のトリオ。

40_2ボーカルズの唐橋宙子。

50vヴァイオリンに加藤菜々子。

60vそして、ピアノと作曲は奏音(かなで)。

70v福島三人娘×と優大くんのコラボレーション。
歌うはディズニーの「A Whole New World」。

80_2そして、今度は福島三人娘×にハワイアン・ダンサーズがジョインする。

90_2客席はもうハワイ気分?

100_2主催社のひとつである無洲のスタッフも加わって何ともいい雰囲気。
ああ、この手前の無洲の方…ヒロアキくんの結婚式の二次会の撮影をしていた時、まさか誰かが下にいるだなんて思わないから、70-200mmのレンズを装着した飛び切り重いカメラを持った手を無造作に振り降ろしちゃったんだよね。
そしたらちょうどカメラの下を通りかかった彼女の頭をそのカメラで思いっきりブン殴っった形になってしまって…。
「だ、大丈夫ですかッ?」
ヘタをすれば脳震盪でも起こしかねない相当な激痛だったに違いないにもかかわらず、「大丈夫ですよ!」と笑顔で答えてくれた。
その後も心配していたんだけど、今日こうしてとてもしなやかなアクションでフラを踊ってくれていらっしゃる姿を目の当たりにしてホッとした。
本当にスミマセンでした!

110_2ウワ~!
全員で踊ってる!

120_2スパリゾート・ハワイアンズのファイヤー・ナイフ・ダンスチームの「Siva Ola」の2人の演技。

130_2普段は大きなナイフの両端に火を灯してブンブン振り回すスリル満点のダンス。
今日は電気仕掛けのナイフでの激演。

140vドンドン濃厚になって来るハワイ・ムード…ということで私もハワイで脱線させて頂きましょう。
下のCDは、ラスベガスの老舗ホテル、シーザーズ・パレスのボウル・ルームにおけるフランク・シナトラ、サミー・デイヴィスJr.、リナ・ホーン、デューク・エリントン、アン・マーグレット等、アメリカのショウ・ビジネスを代表するようなキラ星のようなエンターティナーの名演を収録したコンピレーション・アルバム。
ヘヘヘ、実は私、新婚旅行の時に同じ場所でサミー・デイヴィスJr.とジェリー・ルイスの共演を観たんですわ。
一生の思い出+自慢+宝物なんです。
で、このアルバムにはもうひとりの大スター、アンディ・ウィリアムスの「ハワイの結婚の歌」が収録されている。
アンディのビロードのような美声で聴くおかげもあるけど、それを割り引いても殺人的にいい曲だよね~。
で、私のアヤフヤな聞き取りで恐縮なんだけど、アンディはMCでこんなことを言っているの。
「この曲は数え切れないほどの歌手がレコーディングしているポピュラーなモノですが、ある時私は歌詞を忘れてしまい、正確な『ハワイ』という地名の発音もわからなくなってしまったことがありました。
そこで、色んな人に『ハワイ』の発音を確かめてみたのですが、「ハ」にアクセントを付ける人、「ワ」にアクセントを置く人、あるいは「ハヴァイ」と発音する人…もう人それぞれなのです。
その後、ハワイに行って確かめるチャンスに恵まれました。
ビーチにいた白髪頭の80歳がらみの現地の男性に私はこう訊いたのです。
『ハワイで一番大きな島の名前は何といいますか?』
するとその男性はこう答えました。
『ハヴァイ島じゃよ』
そうか!『ハヴァイ』と発音するのが正しいのか!
私はとてもうれしくなって彼に『サンキュー!』と伝えました。
即座に彼はこう答えました…『ユー・アー・ヴェルカム!』」
ハイ、アメリカ人はココでドッカ~ンです。
お後がよろしいようで…。

145cdそれではスパリゾート・ハワイアンズ・ダンシング・チームの皆さん、どうぞ~!

150_2ハワイの音楽というと、スラック・キー・ギターのギャビー・パヒヌイ、仕事で覚えたケオラ・ビーマーとレッドウォード・カアパナぐらいしか知らないんだけど、いいもんですな。
しきりに登場するあのターンバックが何ともいえないよね。

170vもうココは書くことなし。

175

180_2ん?
もしかしてフラはMarshall Blog初登場かな?

190

200v

210_2そして、いよいよ~…

220_2ロックの出番!
「五十嵐公太・寺田恵子withフレンズ」がステージに上がった!

230_2五十嵐公太

240v寺田恵子

250v_2満園庄太郎

260vChoji

270v_2I Don't Like Mondays.のChojiくんはMarshall。
JCM900 4100を使用。

280v_21曲目は「学園天国」。
「ふくしま~!まずはオッサンから~!オッサンいくぞ~!」
そんな恵子さんが大スキ。
オッサンたちが小学生から中学生ぐらいの時のヒット曲になるのかな?
ちなみに私は小学校5年生かなんかでした。

290_gt今日もバッチリとアゲアゲの庄太郎ちゃん!

300v容赦なくテンションを上げまくる公太さん!

320v「♪ヘ~イヘイヘイヘ~イヘイ!」…こんなの盛り上がるにキマってる!

310_2Chojiくんのスキルフルなソロがキマった!

340_2怒涛のアンサンブルで一気に盛り上がりの頂点に達するステージ。

330「盛り上がってるか~ッ!」
「オオオオオオ~!」
皆さん、日頃のストレスを根こそぎにするかのような凄まじい反応。
「去年だっけ?公太くんから電話を頂きました。『こういうイベントがあるんだけど出ない?』と誘われました。話を聞いて胸が熱くなって出演させて頂くことにしました。
ひとりひとりが元気でないといけません」と恵子さんが出演に至った経緯を説明した。

1_img_0403 そして、2曲目は元気に「ああ無情」。

350_aaあ~あ~、火に油注いじゃって!
取り返しのつかないことにならなければいいけど…。

360v「♪プワプワプワプワッ」!
わかるわ~。
80年代、どこへ行ってもカラオケはコレだった。その頃、今となっては信じられないことに私もネクタイ締めてスーツ着ていたからね。
あの頃はみんなで食事がてらに居酒屋に行ってガッツリ飲み食いして、そこから行きつけのスナックを2、3軒ハシゴするなんてのが普通だった。
当時はスナックとかへ行くとカラオケって「1曲100円」とかでサ…ビデオ・ディスクとかいうヤツが出だした頃の話。みんなで100円玉を出し合って順繰りに歌っていたでしょ?
その頃、私は地方勤務だったので小さなスナックのカラオケはまだ8トラだった。歌詞カードをビラビラめくってね。
パソコンもスマホもない時代…なつかしいな。
 
チョットチョット、最前列で携帯なんかイジってる場合じゃありませんぞ!

370勝手知ったるアンさんナンバーだからして、恵子さんもすさまじい迫力!
日曜日の『NAONのYAON』もスゴかったよ~!
恵子さんの神通力で天気は晴らしちゃうし、サービス満点のステージ運びで最高のエンタテインメントを見せてくれた。
『NAONのYAON』をMarshall Blogでレポートするのは大きな喜びであり誇りでもあるのだ!

380そんな恵子さんをドライブさせるバック陣!
こちらも激演以外のナニモノでもない!

390v_2

400v_2

2_img_0329 「ココでひとりギタリストを紹介します。9年ぶりに再会しました」と恵子さんに紹介されて登場したのはヒロアキくん…あ、世界の田川ヒロアキ
「9年ぶり」というのは、2009年に日比谷の野音で開催した『HARDなYAON』の時のこと。
実は私もこの時初めてヒロアキくんとお近づきになった。
ヒロアキくんは震災の翌年から始まったこのイベントの前身から参加している無洲の福島応援団の重鎮だ。

410vヒロアキくんが加わっての1曲目はバラード。
SHOW-YAの最近作『AURORA』に収録されている「風の電話」のことを歌った「VOICE」。

420_2「風の電話」については以前のMarshall Blogの記事から転載する。
「それは、電話線がつながっていないダイヤル式の黒電話のことで、傍らにはノートが置いてある。
場所は東日本大震災で壊滅的な被害を受けた岩手県上閉伊郡大槌町…そのある私邸の庭に設置されている電話ボックス。
来訪者はその線のつながっていない電話で亡き人に自分の想いを伝えたり、ノートに気持ちを記載したりする。
ことの始まりは震災前年…その私邸の主人である庭師が、亡くなった年上のイトコともう一度話をしたいとの思いで、海辺の高台にある自宅の庭の隅にその電話ボックスを設置したのだった。
その翌年に発生した東日本大震災の生存者が、震災で失った家族への想いを風に乗せて伝えられるように…と、その庭師は自宅の敷地を整備し、電話ボックスを開放した。
その電話機の横には…
「風の電話は心で話します。 静かに目を閉じ、耳を澄ましてください。 風の音が、又は浪の音が 或いは小鳥のさえずりが聞こえたなら、あなたの想いを伝えて下さい(註:読点と句読点は筆者。漢字はママ)」
という言葉が添えられているのだそうだ」
恵子さんはこの話を聞いて居ても立ってもいられなくなってこの曲を作った。

430v庄太郎ちゃんはベース・ソロを披露。

435v会場の1,200個の耳が恵子さんの心のこもった熱唱に傾けられた。

450_2ヒロアキくんのギター・ソロが曲をドラマチックに盛り上げる。
短期間で世界から23万回以上のアクセスを稼いだ先日のMarshallのデモンストレーション動画は激しい演奏に終始したが、こうしたバラードでのヒロアキくんの演奏も特筆すべきモノだ。
何しろ音が美しい。
「Marshallを美しく鳴らす第一人者」と呼んでも差し支えないであろう。

450v使用したMarshallはJVM210Hと1960BV。

405v 「最後の曲です」
「エエ~!」
「うるせぇんだよ!」…と、さすがにこの日はやらなかったので、私が今やっときました。

460vChojiくんが奏でるイントロからスタートしたのは…

470v_ayRCサクセションの「雨上がりの夜空に」!

490v_2またまたお客さん大よろこび~。

495ハツラツとしたバンドの演奏には身体を動かさずにはいられない。
仕事柄私は毎晩のようにこういうのだけど、ライブハウスなんかに普段行くことのないであろう皆さんとってはとてもなく大きな刺激だったのではないかしら。
そんな機会を作ったバンマスの公太さん。
実は主催社のひとつ無洲の浅野社長の高校の同級生。私とも同じ年~。

480ヒロアキくんのソロ。
今度は極端に激しいヤツ!

500スーツやワンピースをお召しになった方々のエキサイティング風景。
実にいいもんです。
ナゼか盆踊りの雰囲気を出てしまっているのは、昭和に育った者のだけが成し得る特殊技能か。
こうして人が純粋に音楽を楽しんでいる姿は美しい。

520庄太郎ちゃんのドラゴン・ファイヤーもキマった!
刃のロシア公演も大ウケだったと聞く。
コチラも「世界の」満園庄太郎だ!

530v_2お名残り惜しゅうけど、エンディング!

535「どうもありがとう!」
短いながらも圧倒的なパワーで福島を応援した恵子さん。
やっぱりスゴイわ!

540vココでサプライズ・ゲストとして元雅夢の三浦和人が登場。
「もうオレはいいんじゃない?」
前のステージが派手だっただけにチョットやりにくそう。
「素敵なパーティに呼んでくれてありがとうございます」と代表曲「愛はかげろう」を歌い出すと会場は水を打ったような静けさを取り戻し、三浦さんの歌に酔いしれた。
名曲強し!

560vいよいよクライマックス。
出演者全員が参加してのフィナーレだ。

570ココまで司会で活躍していた浅野社長がギターを手にして登場。
歌うはザ・サベージの「いつまでもいつまでも」。580ホンモノのザ・サベージ、奥島吉雄さんも登場!

590vやっぱりいい曲だね~。
今はこうした後世に残るような、そして老若男女を問わず口ずさめる名曲が全くなくなってしまったのはとても寂しいことだ。

600そして、奥島さんがプロデュースを手掛けた中島みゆきの曲を最後に演奏した。
曲は「時代」。
610恵子さんが本気で歌うとスゴイの!
声が抜けちゃって、抜けちゃって!

620何しろ目にも、耳にも、口にも盛りだくさんな内容の4時間!
この思いは間違いなく福島に届けられたことであろう。
 
株式会社 無洲の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

630終演後、楽屋ではバンドのみんなで記念撮影。
公太さんは次の予定が迫っていて急いで会場を離れたので残念ながら写っていない。

640浅野社長と世界の2人。

6509年ぶりの2人。

660ついでに私も…。
3日前にもご一緒させて頂いた。
私、光栄にも2011年からの長きにわたってSHOW-YAさんのライブのオフィシャル・フォトグラファーを務めさせて頂いておりますが、こんなことしたの丸っきり初めてなんよ!
恵子さん、どうもありがとう!

670 

200 
(一部敬称略 2018年3月3日 ベルサール東京日本橋にて撮影)

2018年5月 1日 (火)

第3回 がんばっぺ福島!応援の集い <前編>

  

東日本大震災から7年。
今も災禍に苦しむ方々がいらっしゃる一方、そうした方々を支援するイベントやそれに取り組む人々がいる。
今日と明日のMarshall Blogは、『がんばっぺ福島!応援の集い』と題したイベントのレポートをお送りする。
今回は、SHOW-YAの寺田恵子や田川ヒロアキ他の人気ミュージシャンを交えての開催となった。
「続けることに意味がある」…このキャッチコピーにあるように、続けることって本当に大変なことだと思う。
「始める」ことより、「続ける」ことの方がはるかにムズカしい。「終わる」こともまた相当にムズカしい。
しかし、始めないことにはナニも始まらないからね。
3回目を迎えたこのイベント、これからもズッと続いて行くことが窺い知れるパワフルなものだった。

10ところで、「福島」というと、私には強力な思い出が2つある。
ひとつは2010年の5月末に郡山の私立美術館で開催された『スウィンギン・ロンドン 50's-60's ―ビートルズたちが輝いていた時代―』という企画展のオープニング・イベントして催された鮎川誠さんとSHEENAさんとの鼎談。
【SHEENA & THE ROKKETS 35周年記念特別企画】鮎川さんとMarshallとわたし』という記事に詳しく記したのでココでは内容については触れないが、この後、SHEENAさんが急逝したこともあって「郡山」は一生忘れられない場所となった。

05そして、その翌年、2011年の10月。
場所はいわき。
長年にわたって山下達郎さんのベース・パートを担当している伊藤広規さんのバンドが「いわきアリオス」に登場し、写真撮影をさせて頂いた。
広規さんも東日本大震災のチャリティに熱心に取り組んでいて、このライブもその一環だった。
この時の演奏が録音され『Relaxin' at IWAKi ALIOS』としてリリースされ、写真だけでなく、私が書いたライナー・ノーツもご採用頂いた。
それからというもの広規さんのオリジナル・アルバムのすべてに寄稿させて頂いていることは私の大きな自慢のひとつだ。
一度消滅してしまったこのコンサートのレポートを、本当に偶然ながら先週アーカイヴ的にMarshall Blogに復活させたのでゼヒご覧頂きたいと思う。
  
記事はコチラ⇒RE-BIRTH WITH MUSIC! ~ いわき街なかコンサート2011

06以上が私の福島の強力な思い出。
そして、この日…場所は日本橋ながら福島関連のイベントとして心に残る楽しい思い出となった。

20会場は著名芸能人の披露宴かと見紛うばかりの大規模なモノ。
600席だって!
もう向こうの方は霞んで見えやしない。
ココで福島の食材やお酒、そして様々な演芸を味わおうというワケ。

25会場のロビーのようす。
福島の名産&特産品がズラリと並ぶ。

140日本酒類の展示が目立つ。
そう、福島は日本酒の生産量が全国第7位の酒どころなのだ。

30福島の日本酒のスゴイところはその生産量だけではない。

50「全国新種鑑評会」という100年以上(!)の歴史を持つ日本酒の品評会で5年連続で金賞を受賞。
そして、金賞受賞銘柄数が日本一多いのも福島県なのだそうだ。

90お、我がいわきからも!

80ワインだって負けちゃいない!

60所せましと美味しそうなモノが並んでいる。

40おお~、「ままどおる」!
ままどおるは郡山は三万石の銘菓。
思い出すナァ、美術館のことを!

95喜多方のラーメンはもう完全に全国区だけど、餃子も頑張ってる?
しかし、全国で展開しているこの餃子の「名物化」合戦もスゴイものがあるよね。
もはや焼餃子もラーメン、カレーに続いて完璧に日本のオリジナルのメニューになった。

70なでしこJAPANからも応援が!

100鮫島彩選手のユニフォーム。

110マグロやカジキの油漬けの缶詰なんてもの用意されていた。

120展示品は食品だけじゃないよ。

130地元の高校生が作ったアクセサリー。

160いわき海星高等学校の生徒さんの作品。

170んッ?
コレは下関産。

180そのご本人はリハーサルを前にアンプのセッティング中。

190vその傍らでポケットに手を突っ込んだままアレやコレやと指図をする態度の悪い鬼コーチ。

200リハーサルが終わったところで出演者並びにイベント・スタッフが全員集合しての記念撮影。

205そして、開場。

210これだけの客席がすべて埋まるのよ。

220このイベントを協賛・後援している企業の数々。
大手ばっかりよ。
そして主催者は毎日新聞社とレストラン企業無洲。

230お客さんが席に収まったところでいよいよイベントがスタート!

240司会はテレビでおなじみ中井美穂。

250v災害の犠牲者の方々に黙とうを捧げた後、主催社のひとつ毎日新聞社国際事業室顧問の常田さんからご挨拶

1_img_0011 次いでイベントの「第1部」として「未来を生きる福島の子どもたちへ」と題された対談が始まった。
マイクを握っているのは内堀福島県知事。

260そして、対談者は東芝ブレイブルーパスの大野均選手。

270v元読売巨人軍の鈴木尚広氏。

280vそして、ココから第2部。
司会にこのイベントの主催社のひとつである株式会社無洲の浅野社長が加わる。

290vこのイベントの合言葉「がんばっぺ福島!」のエールで気合いが入った!。

295するとステージにはズラ~っと福島の作り酒屋さんが並んだ。

296そして、鏡開き。310福島県酒造組合の会長さんの音頭で「カンパ~イ!」。
300テーブルには福島の食材を使った料理が並んだ。

450それには地元の若者からの丁寧なメッセージが添えられていた。

460ステージでは「和の響演」と題したパフォーマンスがスタートした。

320まずは迫力の「山木屋太鼓」。

330v平成13年に発足した福島県川俣町のチーム。
川俣町にある山木屋地区も避難区域であったが、ちょうど1年前に解除になった。

340山木屋太鼓のテーマは「美しい自然、そしてここが故郷」。
昨年には「Blissfest」という北ミシガンの音楽祭から招待を受け遠征したという。

350v続いても「和」。
小湊美和・昭尚姉弟with Friendsというチームで「春よ、来い」。

355三味線の小山清雄。

360ギターに斎藤純一。

370vヴァイオリンの土屋雄作。

380vそして、小湊昭尚の尺八と…

400vお姉さんの小湊美和が加わって「東京ブギウギ」転じての「福島ブギウギ」。
当然福島弁が飛び出してく~る~!

390vさらにお姐さんが加わって「炭坑節」。
ま、炭坑節ってのは田川市が発症と言われているんだよね。

410コレは壮観でしたよ~。
全員立ち上がって踊っちゃったんだから。
子供の頃、盆踊りって楽しかったナァ。

420出演者の席も全員ダンシング!
ウチのカミさんまで踊ってら。こういうの大スキだからな~。

430コチラの姉さんも負けちゃいない!
恵子さん、完璧でした。
ね~、昔はこういうの楽しかったですよね~。

440ガラリと雰囲気が変わってジャズ。
松平恒和ジャズバンドと銘打ったクインテット。

470クラリネットの松平恒和。

480vテナー・サックスの上野まこと。

490vピアノで参加の仁井田真樹さんは300年以上続く郡山の蔵元「仁井田本家」の女将。

500v_2ベースは福澤宏明。

510vドラムスは五十嵐公太!

520v曲はまず「All of me」。
いかにもベニー・グッドマン!
私はモダン一辺倒で普段は聴かないんだけど、スイングもいいもんですな。
ジム・マーシャルとほぼサシで食事をした時、話題に困って「好きなドラマーは誰ですか?」と尋ねたところ、子供のようなうれしそうな顔をして「ジーン・クルーパ!」と答えてくれたのを思い出した。

530v松平さんの法被の襟には「戊辰一五〇年」とある。
「戊辰」とは「戊辰戦争」のこと。
「薩摩・長州・土佐vs.奥羽越列藩同盟」の内戦があったのが慶応4年、この年が「つちのえたつ」だったことより「戊辰戦争」と呼ばれている。
もうひとつ、今年150周年に当たるモノはな~んだ?
そう、今盛んにやってるでしょ、明治維新が150周年。
そりゃそうだよね、幕府が倒れて明治維新が実現したんだから。
で、ナゼ松平さんが「明治維新」ではなくて「戊辰戦争」の150周年の法被をお召しなられているのかというと…このお方は最後の会津藩主、松平容保の曾孫、すなわちひ孫であられるのだそうだ。
楽屋でご一緒させて頂いたんだけど、道理で気品があると思ったんだよ。
この時、徳川の菩提寺、上野寛永寺の北白川宮能久親王(きたしらかわのみやよしひさしんのう)、すなわち輪王寺宮の東北への逃避行を描いた吉村昭の『彰義隊』を読み終えたばかりでサ、ワタシ、興奮しちゃって!
こちとら江戸っ子よ、佐幕派よ。法被を着るなら『彰義隊』って銘を入れちゃうよ。
ナニもお話できなかったけど、ひとつだけ教わった。

540それは葵のご紋。
コレは上野の寛永寺の通用門にひっ付いている徳川家の葵のご紋。
ワザワザ行って撮ってきた。

560かたや、松平さんが羽織っている法被に入っている葵のご紋。
似てるけど、葉脈のデザインがゼンゼン違うでしょ?
コチラは「会津葵」というのだそうだ。
日本のこうしたグラフィック・デザインってのは本当にカッコいいよ思うよ。
シンプルで、清楚で、味わい深く、そして意味が深い。

550vココでシンガーが加わる。

565川澄はるかさんが歌うのは「Tennessee Waltz」。
テネシーにいるのかと思ったポール・ギルバートが飲み屋にすぐにやって来たっていう話しがあってね…ポールがいたのはテネシーじゃなくて田無だったという。ホンマか!
もう1曲はナゼか「Bei Mir Bistu Shein」という原題が定着しているアンドリュー・シスターズの「素敵なあなた」。

570v公太さんのド派手なフィルが刺激的なドラミングも冴えに冴えてジャズのセットは終了した。

580v会場では福島さんの銘酒が存分にふるまわれたが…私は飲めないの、車だから。

1_img_0054 ロックの<後編>につづく
 

200_2 
 
(一部敬称略 2018年3月3日 ベルサール東京日本橋にて撮影)