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2018年5月23日 (水)

New Edition Vol.1の I DON'T LIKE MONDAYS.

  
日本ではよく午後の時刻を「16時30分」とか「22時10分」とか言い表すでしょ?
アレを海外でやると、時々「Oh, military time!」て言われて驚かれるんだよね。
彼らにはきっと「ひとろくさんまる時」とか「ふたふたひとまる時」みたいに聞こえるに違いない。
それでは連中は午後の時刻をどう言い表すのかというと、午後の4時半だったら単に「Four thirty」と言う。たいていは「A half passed four」と言う。もう午前か午後かは当事者同士はわかっているのでコレだけでいい。
朝の4時半に用事があるなんてことは滅多にないからね。
22時08分だったら単に「Ten eight」と言う
コレが22時10分だったら多分「ten ten」とは言わずに「Ten passed ten」と言うだろう。
相手が時差のあるエリアにいる時や、昼か夜かの念を押す時には時刻の後に「am」か「pm」をくっ付けるだけ。
イギリスは緯度が高いので一番日の長い6月中旬では夜の10時半ぐらいまで明るいし、冬は3時には暗くなってしまう。
日本とは大きく違う日照時間がこういう違いを生み出すのかな…なんて勝手に思っていたりする。
もうひとつ、こうした感覚の違いに曜日の取り扱いがある。
連中は滅多なことでは日にち(date)を口にしないんだよね。
日を指定する時、すべて曜日(day)で済ませちゃう。
「Last Sunday」とか「Next Wednesday」とか…。
それより先や過去のことの話はしない…と言えばウソになるが、私の感覚ではとにかく曜日を優先しているように見える。
例えば、ひと月先の旅行のスケジュールについて話をする時、我々は恐らく「〇〇日」と具体的に日にちを使って当該のの日を言い表すのが普通だが、彼らはそういう時でも曜日で言い表すんだよね。
もう心は彼の地に行ってしまっていて、その旅程の中に出て来る曜日を使って日を言い表す。
具体的にやってみると、今月の8日から12日までウチの社長が来日した。
ここのところ、レギュラーな行事として社長が来日した際、Marshall、NATAL、EDENをご愛顧いただいているプロ・ミュージシャンの方々に順番に出席いただく会食の場を設けている。
今回は9日だった。
でも、事前にスケジュールをスリ合わせる時、社長はガンとして「9日」って言わないんだよね。「水曜日」って言うの。
ま、私は海外に住んだことがないので、あくまでも部外者的な観察を経ての発見なので例外もたくさんあるだろうけど、こういうことがひどく面白いのだ。
 
さて、今日はそんな曜日がグループ名に入っているバンドのライブ・レポート。
I Don't Like Mondays.の登場だ。

10ボーカルズの悠。

20vギターは兆志。

40vベースが謙二。

50vそしてドラムスは秋気(しゅうき)。

60v兆志くんはMarshall。

80vこの日はJCM900 4100に1936を使用。

90vI Don't Like Mondays.がMarshall Blogに登場するのはコレが2回目。
前回は2016年の4月にお台場で開催された『CHIMERA GAMES TOKYO Vol.1』というイベントのレポートだった。

100その時以来、このチームとは没交渉になっていたのだが、先日レポートした福島を応援するイベントで兆志くんと再会
お台場の時に彼が「ゲイリー・ムーアのファン」と言っていたのがとても印象的でね…焼けぼっくいに火がついたように、その福島イベントの時にお近づきさせて頂いた。
それが今回のステージのレポートにつながったというワケ。
舞台は代官山UNITで開催した『New Edition Vol.1』というイベント。

120I Don't Like Mondays.はトリで登場。
「今日はみんなで楽しもうよ!」
「Don't Look Back」で幕を開けたステージはそのまま続けて2曲目の「Shape of Love」に突入。

110v相変わらずのシャレオツなファンク・サウンド。
そこでブチかまされる兆志くんのゲイリー・ムーア魂のソロ。
このコントラストが気持ちいいのだ!

130vさらに続けてファンキーに「Fire」。

140ちなみにI Don't Like Mondays.は思いっきりその頭文字を取って「アイドラ」と呼ばれている。
「アドラマ」とは言わない。
「マ」はどこへ行ったのかは敢えて訊くまい。
そんなことを考えている「間」などないゴキゲンなファンク・サウンドなのだ。
チョチョチョチョ、その前に…さっきから「ファンキー」だの「ファンク」だの言ってるけど、私は本当にこの手の音楽を全く通っていない門外漢なので、他に適切な形容詞が見つからないのですよ。
今日はそのこところを割り引いて読んでくださいね。
そもそもこの手の音楽にMarshallが使われていることが珍しいワケだから。

150ところがね~、いいんですよ。
Marshallのクリーン・サウンドってのはこうした16ビートのカッティングに実にキレイにフィットするんですよ。
しかも今日はキャビネットが2x12"なのでヘヴィすぎることもなくとてもいい感じ。

2_img_0058 そして、その小気味よいカッティングか~ら~の~、ソロがド~ン!
実によろしいな。

160そんなギターと軽妙洒脱な悠さんをガッチリ支えるリズム隊。

170vこの手のサウンドだと大抵キーボーズが入ったり、ともすればサックスを入れて下世話なサウンドになっちゃうところをこのチームはレッド・ツェッペリンやヴァン・ヘイレンと同じインストゥルメンタリゼーションで演っているところが素晴らしい。

180「そんなもんですか、トーキョー!」
少しハード目に「Tokyo Brothers」。

190v続いては2枚目のフルアルバム『Fashion』から「Freaky Boy」。
滑らかな律動感がタマらんね。

200_2「今日初めて観るっていう人はいますか?」
その初めてのお客さんたちに向かって…「今日は特別な夜になりそうですね!」と、ちょっとユッタリに「Super Special」。

210さらに昨年12月の配信シングル「My Girl」。

220いかにもアイドラらしい軽快なナンバーですな。
お客さんたちもとても楽しそうだった。

230v完全に曲の一部としていい具合に組み込まれたギター・ソロ。
このメリハリ感がいい!

240ゴキゲンな時間は過ぎるのは早うございまして…もう最後のセクション!

250曲は「Tonight」。
もうこのあたりはまさにステージ客席が一体化してる…っていうヤツ!
元々身体を動かしやすいタイプの音楽だからね。
そりゃ盛り上がるにキマってる。
270vそして最後。
「みなさんとステキな時間を過ごして元気をもらいました!明日からまた頑張れます!人生を楽しみましょう!」と、「We Are young」を演奏して本編を締めくくった。

260vもちろんすぐさまアンコール。

300まずは「Girlfriend」。
この雰囲気!

310最後まで気合いの入った演奏を聴かせるバック陣。

320vさらにもう1曲…「On my Way」を演奏。

280vこうして興奮のイベントは幕を降ろしたのであった!

290vI Don't Like Mondays.の詳しい情報はコチラ⇒I Don't Like Mondays. Official Site

330  
<<第2部>>

I Don't Like Mondays.は、去る5月10日、インドネシアのジャカルタで開催された特区・フェスティバル『Stellar Fest 2018』に招聘された。
その時の写真とレポートを兆志くんが送ってくれたのでココで紹介しておこう。

2_sf アジアは私の担当エリアということで、先日アジア地区のロック・フェスについて調べてみた。
すんごいイッパイあんのよ!
ビックリしちゃったよ。
いつの間にかこのフェス文化ってのが世界中に定着したね。
日本にも「フェスには行くけど、コンサートには行かない」とか「ワンマン・コンサートなら行くけど、イベントには行かない」とか、ライブの形態が細分化するにつれてお客さんの動きにも変化が出てしまって、動員に高等なノウハウが必要になってしまった感がある。
アジアの他の国ではどうなんだろう?

350v事前に兆志くんはこのフェスがパンク・ロック寄りのイベントと聞いていたらしいのだが、実際に参加してみると、アイアン・メイデンを想起させるよなプログレ感を持った現地がバンド出演していたとか。
4年前にフェスに出演した時も同じ感覚だったという。
ん~、「プログレ感」ってのが気になるな。
プログレッシブ・ロックってのはサ、あのどんよりした長く寒い冬を持つイギリス特有の音楽だからね。
乾季と雨季しかない一年中暑い国での「プログレ感」ってのはどういうモノだろうか?

4004年前にアイドラを観て、今回の参加をとても楽しみにしていたという現地のファンの方が大勢いたとのこと。
こういうのはうれしいよね~!

380別の日には現地のユー・チューバーの人たちとコラボしたり、ラジオに出演してちょっとしたジャカルタ語のゲームにチャレンジしたりと、現地の方と触れ合うことができて楽しかった…という。

370そして、旅の楽しみと言えば、食べ物。
どれも美味しかったって!
最後に現地のスタッフに連れて行ってもらった「シンガポール」という中華料理店(ややこしい!)で食べた炒飯とフライドチキンが絶品だった…って、兆志くん、そんなのどこでも食べられるでしょうが!
インドネシアでは猿、コウモリ、コブラを食べることができるらしいじゃん?
あ、私はそういうのからっきしダメです。
そういえば、最近立て続けに台湾の料理が苦手というミュージシャンに会ったな。
八角っての?2人ともどうしてもアレがダメだって言ってた。
台湾の料理には何にでも入っちゃってるから、日本からカップ麺やらレトルト食品を色々持って行かなければならないんだって。
で、その「シンガポール」の隣にある「1/15」なるおシャレなカフェのカフェオレが絶品だったとのこと。
ふーん、偶然昨日のマーブロでやったばかりだけど、やっぱりインドネシアもコーヒー豆はアラビカ種ではなくてロブスタ種なんだね。
ちなみにアイドラのボーカルズの悠さんのお兄さんがジャカルタで「FUKUROU」というレストランを経営していて、滞在中はかなりお世話になったとのこと。
そちらのかき氷が最高だったのと、帰国直前に飲んだ味噌汁が体に染みわたったのだそうだ。
「さよならジャカルタ!」で味噌汁?!
オイオイ、すべて日本でも食べることができるモノじゃんか!

360もちろんステージはMarshall!
ハハハ!アンプの上のMarshallバッグはうれしいね!

390I Don't Like Mondays.は9月30日の大阪を皮切りに全国8か所を回るツアーを決定している。
東京は10月8日の品川ステラボール。
楽しみですな~。
益々のご活躍をお祈りしております…Marshallと共にお願いします!

410v 

200_3 
(一部敬称略 2018年3月27日 代官山UNITにて撮影)