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2014年12月

2014年12月27日 (土)

秋CANTA '14 秋の少食健康習慣TOUR~千秋楽 at 新宿BLAZE

イヤ~、マイッた、マイった…。去年はセキひとつ出さなかったのに、2~3日前から高熱出してウンウン唸りながら寝込んでしまった。
ここ数年、熱なんか出したことなかったのでツラかったのなんのって!
今朝から大分ラクになった。

ところで、Marshall Blogによくご登場頂いているバンドやミュージシャンのコンサート会場にカメラを持ってお邪魔すると、たくさんのお客さんに声をかけられる。
「見てますよ!」
「いつも見てますよ!」
「こないだ鼻クソほじってたでしょ?」
「立小便したらダメですよ!」
「歯磨いてますか?」
「ウォシュレット長時間は体に良くないですよ!」
「万引きしたらすぐにつかまりますよ!」
とか…。
まるで保護観察期間の仮釈放中の元凶悪犯はこんな感じなのか?という気分になるが…というのは真っ赤なウソ。
ご覧になって頂いているのは私が鼻クソをほじり散らかしているところではなく、Marshall Blogのこと。
こうした激励のお言葉頂戴するのは実にうれしいものだ。Marshall Blogをやっている甲斐を感じる。
そして、こうした読者の皆さんの温かいお声が「毎日更新」の大きな原動力になっていることは間違いない。
私、褒められると伸びるタイプですのでドンドン声をかけてくださいね。その代り、文句は一切お断わりね。文句がある時は読まなきゃいいんだから。
怒られるとビビっちゃって何もできなくなるタイプですのでよろしくお願いします。

それで、最近フト気が付いたのだが、お声をかけて頂く確率というか機会というか、はたまたチャンスというか、状況というか、そういったものがバンドによってパターンが異なることがわかってきた。
例えば、Marshall Blogへのアクセス数がものすごい数に上る割には誰にも声をかけられないバンドもいれば、そうでないケースもある。
その中で、強力にポジティブなバンドのひとつがCANTAだ。
会場に入る時、開演前、終演後、退場時、私を見かけるとたくさんの方々から「Marshall Blog楽しみにしていま~す!」と本当によくお声をかけてくださる。

そんな熱心なCANTAファンの皆さんのご期待は裏切るわけにはいかない!…と床から這い出して今コレを書いているのであ~る!
どうしても年内にこの秋のツアーの千秋楽をアップしたかったからね!
そして、この記事が2014年のMarshall Blog納めになる。

10ルーク篁

20vMASAKI

30v雷電湯澤

40vまずは機材関係から…。
今日のステージのようす。

45ルークさんのMarshall。

501959をヘッドに戴いたフル・スタックが2セット。

60v実際に鳴らしているのはソデに設置してある1959RR。キャビネットはMF400B。

70足元のようす。

80続いて雷電さん。

90NATALである。
NATALは「ナタール」と「タ」にアクセント置いて発音する。ハイ、言ってみて!
「ナタール」。

1965創業のイギリスの老舗パーカッション・ブランド。
それをMarshall社が買収し、数年前からドラム・キットを生産している。
おかげさまで、Marshall Blogに登場してから1年チョット…多くの方からのご支持を頂戴し、自分でも信じられないぐらいのスピードで知名度がアップしている。
皆さん、ありがとうございます!

100雷電さんのキットは10"、12"、16"、22"のアッシュでフィニッシュはグロス・ブラック。
「音がいい。自分の技術で楽器をコントロールしやすい」と大好評をいただき、先のデーモン閣下と今回のCANTAの秋のツアーで全面的にご使用頂いた。

110それとすごくうれしかったのは雷電さんのこのお言葉…
「N-A-T-A-L…コレ、ロゴがすっげぇカッコいいんだよね~」
あ、ありがとうございます!同感ですッ!

120v…ということでステージ中央から下手をMarshall一家で占めさせて頂いたのが今回のCANTAのツアーなのだ!

130CANTAファンなら間違いなく全員の方にチェックして頂いていると信じているが、このツアー、初日の柏の公演もMarshall Blogでレポートさせて頂いている。
そして、今日が千秋楽。もちろん会場は超満員!
前回のレポートではネタバレを避けるために一切曲目を記さなかったので今回は遠慮くなくセットリストに沿ってレポ―トしましょうね。

140オープニングは「Feel Your Light」。

150力強いオープニングでまずはひと盛り上がり。

160vどのバンドも千秋楽になると演奏も完全にこなれて最高潮に達するケースが多いが、CANTAも同様。

180v
3人が「吸ったり、吐いたり」、本当に呼吸も合わせているかのようなコンビネーションを見せてくれる。

190
続けて「愛という名の下に」。

170vサード・アルバムのタイトルがスラっと出て来なくてお客さんに助けてもらう…という子芝居つきで「Fly!」。

200vルークさん、ギターをTriumph Vに変えて「Love Drives me Crazy」。

205ルークさんのギターの音が好きだ。とにかく昔聴いたMarshallの音がするからだ。

210特にこのVを弾いた時の音!
実にきれいに枯れた中域が張り出していて、ハッキリと聞こえてくるピッキングひとつひとつの音がいかにも「エレクトリック・ギター」を感じさせてくれる。

220v続けて「No, No, No, Yeah, Yeah, Yeah!」。
コレはちょっとCANTAっぽくない感じがしてまた楽しいね。

230v自らのNATAL評を証明するかのような雷電さんの緩急自在なドラミングがまた素晴らしい!

240シットリと「あなたに」…。

245vここはお客さん全員、いつも「シーン」と聴き入っちゃう。

250vルークさんの振りが印象的な「Fantasize」。

270

ナゼかはわからないんだけど、私にとってこの「Fantasize」と「HEAVEN'S WAITING」ってモノすごくCANTAのイメージを感じるんだよね。歌詞といい、メロディといい、演奏といい…。
自分だけのCANTAの代表曲なのだ。それがまた不思議と『My Generator』に入ってる。

260「Dry & Heavy Blues」では10ホール・ハーモニカをプレイ。

265今日も絶好調のMASAKIさん。思う存分テクニックを駆使したダイナミックなベース・プレイは見ていて快感そのもの!

275v自身が主宰する「東上線の会」を終えたばかりだという。昔一度拝見したけど、アレ、おもしろかったナァ。MASAKIさんの「ひとりハチャトゥリアン」というのにはハラがよじれるほど笑った。
…ということで、プレイだけでなく今日もMC最高!
宅配便のネタで大爆笑を誘った。面白かったネ。

2_img_0253 ショウは後半に突入して「1400km/h」。

280v時速1400kmのドライビング・チューン。

290v圧倒的な疾走感で会場は興奮のるつぼと化す!

300v続けて「Tonight3」。
200v_2

ヤカン・プレイは欠かせない。

330もちろん叩き手の良さによるものだが、NATAL、いい音だな~!

340vオオ~ッと、ここでサプライズ!

341vステージ下手から登場したのはバースデイ・ケーキ。

34211月21日が雷電さんのお誕生日…私と1日違いだ!そして、雷電さん、SHOW-YAのsun-goさんと同じ誕生日!

343景気よく「フ~」か~ら~の~

344いちごツマミ喰い!

344_2おめでたい儀式が終わっての本編最後の曲は「月とチャリとGuitar」。
本編12曲。これぐらいでいいのよ。
もうチョット聴きたいぐらいがいいの。サブ・タイトルにもあるでしょ、「少なめが調度いいよね!」って!アンコールもあるだろうし!

350v…で、ホラ、アンコール!
勝手に私のお待ちかね「HEAVEN'S WAITING」。何ともサビのメロディが印象的なのだ。

360次は皆さんがお待ちかねだったのでは?

380
タオル回しの「春の嵐」!

370vそして、アンコール3曲目は「オルタナ」。

390v一番最後はスゴかった!

395男性客を大勢ステージに上げての大合唱!「ア・ソング・フォー・ジ・アダルト」。
代わる代わるマイクを手にしてみんな元気よく歌ってくれた。CANTAも以前に比べて男性客が増えたかな?

チョット関係ないけどひとこと…最近、アメリカで騒ぎになった『The Interview』とかいうコメディがあるでしょ?アレ、邦題頼むから「ジ・インタビュー」にしてもらいたいんだよね~。

400そして、いつも通りルークさんは客席へ。

410続いて雷電さんたちも!
ペッチンペッチン頭を叩かれている左の人はベーシストの大桃俊樹さん。
最近は閣下のベンドで雷電さんと一緒にプレイされていた。

420一見ステージのようだが、ルークさん達がたっているのはミキサー卓の前!お客さんは全員後ろを向いている。

430そして、ステージに戻り、いつものカキ回し大会!

440イヤ~今日も色々盛りだくさんの楽しいステージでした。
来年も企画が盛りだくさんでCANTAの動きがますます楽しみだ!

450CANTAの詳しい情報はコチラ⇒CANTA official web site

1_img_0139NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)

NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2014年11月16日新宿BLAZEにて撮影)

***** お 知 ら せ *****
1993 年に出版され、当時もっとも詳しかったマーシャルに関する書籍『THE HISTORY OF Marshall(日本語未訳)』を、マーシャルの創業50周年を記念し大幅に改訂・増補して2013年に出版されたのが『THE HISTORY OF Marshall THE FIRST FIFTY YEARS』。

B_original

そして、その日本語版がついに出来した!
レ アなアイテムを中心とした数百点にも及ぶ商品やマーシャルの歴史に名を残す重要人物のカラー写真(本邦初公開多数)、歴史的文書、ヴィンテージ・カタロ グ、販促アイテム、ミュージシャンや関係者の興味深い証言を満載してジム・マーシャルの波乱万丈の人生から、50年にわたって時代をロックし続けた名器た ちを立体的に詳述する。
マーシャル社が制作に全面的に協力したロックやギターを愛する者必携のマーシャル・バイブル!
なんて言うとカタっ苦しいけど、写真見てるだけでも十分に楽しいわ、コリャ!…という一冊。

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<内容>
ジ ム・マーシャル物語 爆音の父/Marshallサウンドの誕生/歴代のモデル(JTM45から新DSLまでを網羅)/スピーカー・キャビネット/50周年記念コンサート(コ レはマーブロが勝つな…/関連商品/Celestionスピーカーについて/マーシャル・シリアル・ナンバーの読み方…他、400ページ以上の充実したコ ンテンツ!

帯(腰巻)が付くとこんな感じ。

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アンプ大名鑑[Marshall編]
著 者:マイケル・ドイル、ニック・ボウコット
監 修:ワタシ
発 売:12月19日(金)
体 裁:B5判/並製/400頁強(オールカラー)
価 格:本体4,500円+税

コチラでお買い求めになれます⇒amazon

2014年12月25日 (木)

Merry Christmas from Marshall!!

みなさん、楽しいクリスマスをお過ごしのことと存じます。
日頃よりMarshallをお引き立て頂きまして誠にありがとうございます。
イギリスから皆さんへクリスマス・カードが届きました!

Merry Christmas!!

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Guitar Show 2014~三宅庸介&足立祐二

いよいよ2014年も残すところ1週間。
年越しそばですよ。
ホントに今年も早かった。
今年も変則的な更新はあったにせよ、Marshall Blog毎日更新は何とか完遂できそうだ。
それもこれも、ご協力頂けるミュージシャンやその関係者の方々、そしてご愛読頂いている読者の皆様のおかげと感謝しております。
あんまり書くと年内の最終回で書くことがなくなっちゃうのでここでストップさせてもらうが、今年もずいぶんいろんな方々にご登場頂いた。
その中で、登場回数が高いグループに入って頂いているギタリストが三宅庸介さんだ。すなわちStrange Beautiful & Loud。
今日のレポートは11月下旬の三宅さんのステージ。
この後、三宅さんは年内はもう一度ギグを行っているが年内のMarshall Blogへのご登場はコレが最後となる。
今回は、足立YOU祐二さんのトリオを迎えてのダブル・ヘッドライナーという企画。(「ツーマン」とか「スリーマン」という言葉はとても恥ずかしい日本製英語ですから使わないようにしましょう)
10
2014年は三宅さんにとってもきっと重要な年になったに違いない。

20v

それは4月に渾身のセカンド・アルバム『Orchestral Supreme』をリリースしたからだ。
ファースト・アルバムの方法論を推し進め、一段と研ぎ澄まされた楽器の音で奏でられる孤高の世界。ジャケットもいい!(しつこいか?)
MarshallとNATALサウンドがテンコ盛り。

30cd

もし…もしですよ、レコード会社が完全に採算やらヒット性を度外視して、スタイルを問わず、ギタリストに自由に音源を作らせたらどういう音楽が出揃うだろう。
内容はミュージシャンのワガママし放題。スタジオ使い放題。人材使い放題。
しっかりとした演奏技術を持っていることだけが条件。
速弾き作品ばっかりになちゃうかな?
そこで思うのが、そうした時に三宅さんが追及しているような音楽が果たして出て来るであろうか?ということだ。
言い換えればオリジリティに満ちた音楽。
もちろん三宅さんの他にもそうした自分だけの音楽性で勝負をしているミュージシャンやバンドはたくさんいることだろう。
私はね、そういう人たちやバンドを応援したいんですよ。さもないと日本のロックは絶滅するよ、ホントに。
もちろん純なるMarshallプレイヤーということもあるけどね。

良識を持ってキチンと歴史を勉強し、経験を積んでいるプロ・ミュージシャンや業界関係者、音楽愛好家の方々と話をしていると、とにかく世の中の音楽がドンドンつまらなくなっているということでいつでも意見の一致をみる。これがホントの「世界の終わり」。
マァ、何をどうやってもうあのロックの黄金時代へ戻ることはできないことがわかっているだけに、『Orchestral Supreme』のような作品は砂漠のダイアモンドのように見えるのだ。ジャケットもいいし…。

40三宅庸介

50v山本征史

60金光健司

70今日の三宅さん、1959SLPと1960AXだ。

80v1959で育った世代の人だからね、前々から1959で弾くとSBLの音がどうなるかと考えていたんだけど…スゴかった。

90征史さんはいつもの1992SUPER BASS。

95vKKはNATAL。
NATALは「ナタール」と読みます。「タ」にアクセント。「ナタル」でも「ネイタル」でもありませんのでよろしく。

100今日はバーチのキットだ。

110v1曲目は景気よく「Virtue」。

120ドワ~、1959SLPから横殴りで飛び出してくるピュアなMarshallトーン!

130vその怒涛のサウンドに全く引けを取ることのないリズム隊!

140ドラムのフィルで入る2曲目は…

150『Orchestral Supreme』から人気の「murt'n akush」。

160このエキゾチックなテーマはいつ聴いてもカッコいい。初演時の衝撃は今も忘れない。5/4拍子に何の違和感も感じられない。お客さんに大ウケだったもんね。
170v
そしてワルツ、「Bloom」。このバンドは存外にワルツが多い。
210

続いて「mani」。これもハードなワルツ。

200

三笑亭可楽のようぬい味わい深い語り口で、三代目桂三木助のようにイキにベース・ラインを紡ぐ征史さん。
220
ちなみに三代目桂三木助(自殺した三木助のお父さん)は本名を「小林七郎」といって、ホンモノの博徒だった。鉄火場では「隼の七」と呼ばれていたそうだ。メッチャかっこよくね?
同じ賭博でも今のカジノなんかとは雲泥の差だよ。本当に日本の文化はこの先どうなっちゃうんだ?

180v感情を爆発させるKK。なんともドラマチックなドラミングだ。それを一身に受けるNATAL!何たる音楽的なコンビネーション!

190v「Petal」。これもいかにも三宅さんらしいメロディを持った曲。自分でも気に入っているとか。

230v

イヤ~、それにしてもスゲェな…1959は!70年代はみんなこれだったんだから!うまくなきゃ到底使えなかった。やっぱり「ロック・ギターの音色」そのものなんだよね。
だからこそ歴史に名を刻み、歴史を作り続けている。1959がまたロックのステージの主役になる時代が来ることを祈っている。それこそが「ロックの再興」だからだ。
ちなみに『アンプ大名鑑[Marshall編]』の監修の仕事をしていて一番大変だったのは1959のところだった。

240そして、「Ring」。奇跡のギター・リフ。まさに炎だ。そしてあなたにここにいて欲しい!

1_img_0205 中間のベースとドラムのキメはいつ聴いてもスリリング。
1_img_0254わかっちゃいるけどいつも鳥肌!

3_img_0179 最後は「if」。
SBLのテーマ曲的な存在?
三宅さんのこの熱演ぶり!きっと1959がこうさせたに違いない。

250_2三宅庸介の詳しい情報はコチラ⇒Yosuke Miyake's Strange, beautiful & Loud

260v続いて登場したトリオは足立YOU祐二率いる「丸ノ内線の会」。
ベースのMASAKIさんが「東上線の会」っていうのをやってたけど、丸ノ内線も現れた。
丸ノ内線は銀座線に次いで2番目に古い東京の地下鉄路線。あの面妖なU字路線は軍の物資を運ぶための地下路だったとか…。
以前、東京になじみのない人に「新宿から池袋に行くにはどうするのが便利?」と訊かれて、「あ、それなら丸の内線ね。1本で行けるわよ!」と教えた人がいた。オイオイ、山手線を使いなさいってば!

270v今日のYOUさんはJCM900 4100。

280v独特なんだよね~、YOUさんのMarshallの音。YOUさんが一体どうやって音を作っているのかと思って、三宅さんが観察したところ、プラグ・インした瞬間からもうYOUさんの音になっていたという。

290また、曲が独特なんだよね~。ポップな部分とまるで火曜サスペンスで出て来そうなスリリングな部分が絶妙なバランスで混じりあっている。そこがタマらんのよ!

300v「どっかで聴いたがことあるような…」と思わせておいて、思い切り意表を突いてくる。これがYOUさんミュージックの快感。

310それにしてもなんて端正にギターを弾く人なんだろう。すべての音や動きが計算されつくしていて、見ていて「完璧」という言葉しか思い浮かばない。

足立祐二の詳しい情報はコチラ⇒You's Alien blog

320vアンコールは三宅さんが加わっての「Little Wing」。今年は、三宅さん、「Little Wing」のあたり年だったな~。

330ソロリソロリとギター・バトルに突入する。

340トリッキーなフレーズを連発するYOUさん!

345vスロー・テンポの曲なのに、どこからともなく、ものすごい熱気が押し寄せて来る。

350ややブルージーなフレーズを次々に繰り出す三宅さん。

355v

ふたりとも捨てフレーズのない濃密な演奏だった!

360皆さんには2015年も独自路線を突っ走ってもらいたいと願ってやまない。

370<おまけ>
チョット、これ見て!
いつも三宅さんのライブにお越し頂いているファンの女性の右手の薬指!「Marshall」だぜ!
ネイリストの方によると、最後の「l(エル)」ふたつが難しかったそう。
どうもありがとう!

380NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)

NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
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(一部敬称略 2014年11月21日高円寺SHOWBOATにて撮影)

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1993 年に出版され、当時もっとも詳しかったマーシャルに関する書籍『THE HISTORY OF Marshall(日本語未訳)』を、マーシャルの創業50周年を記念し大幅に改訂・増補して2013年に出版されたのが『THE HISTORY OF Marshall THE FIRST FIFTY YEARS』。

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マーシャル社が制作に全面的に協力したロックやギターを愛する者必携のマーシャル・バイブル!
なんて言うとカタっ苦しいけど、写真見てるだけでも十分に楽しいわ、コリャ!…という一冊。

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2014年12月24日 (水)

杉本篤彦 Plays Wes Montgomery

クリスマス・イブか…。
テレビなんかを見ていると、ここ数年クリスマスに関する行事もものすごく縮退した感じがするんだけど…。以前はもっともっと大騒ぎしていたような気がする。
それじゃ静かに聖夜を過ごそうってんで、今日のMarshall Blogはジャズの話しでもしようか。
もちろんMarshallがらみ。
メタル一辺倒のシュレッダーの皆さんもWes Montgomeryの名前を聞いたことがあると思う。
ウェス・モンゴメリー…「モントゴメリー」ではない。
ジャズ・ギターの大巨人である。
「大巨人」といっても何かトンデモナイ奏法を発明したとかいうことではなく、すさまじいまでのテクニックと極端にデカい音楽的スケール、何とも味わい深い音色で、ジャズの世界では日陰者の「ギター」をいう楽器をサックスやトランペットと対等に渡り合える主役楽器に高めた「偉大なギターのイノヴェーター」ということになるのだろう。
ま、Wesの説明をしているとキリがないので、興味のある人は各自お調べいただきたい。

一般的にWesの愛器はGinson L-5CES。後年シグネチャー・モデルもリリースされている。
アンプはFenderの他にStandelというトランジスタ・アンプを愛用していた。
Wesはピックを使わず親指でピッキングしてたため、音の立ち上がりの速さを稼ぐために故意にトランジスタ・アンプを使っていたと私は見ているのだが、どうだろうか?
数年前、アメリカのMarshallのディストリビューターの副社長が私に興奮して話しかけてきたことがあった。この人はジャズ・ギタリストで、私がジャズを好きなのを知っている。
「シゲ!Standelを手に入れたぞ!しかも、●●ドルでゲットしたんだ!」
●●が結構な値段だったやに記憶している。
Standelは50~60年代のアメリカのスタジオ・ミュージシャンがこぞって愛用したブランドで、そのプレイヤーのリストを見ると、Merle Travis, Chet Atkins, Hank Garland, Buddie Emmons,そしてWes Montgomery。
要するにクリーン狙いですな…といってもまだ「ディストーション」を使う音楽がなかた時代の話しだからね。
反対に考えると、いかに「Marshallがロックを変えた」ということがわかるというものだ。
ところが、このStandelというブランドはなかなかの発明家で、ナント、世界で初めて「Piggy Back」を発売したというのだ。すなわち、アンプとキャビネットが別々になった我々で言うところの「スタック」である。
この他にも、世界で初めてギター・アンプのコントロールに「Treble」と「Bass」を分けて搭載したのもこの会社。さらにクローズド・バックのキャビを開発したのもこの会社らしい。ホンマかいな?

…とWesのアンプがわかったところで今日の主役に登場して頂こう。
もうMarshall Blogではおなじみの杉本篤彦だ。
杉本さんは1996年に『Club Montgomery』というWesのカバー・アルバムをリリースしているほどのWesファンだ。
S_img_0070
お相手はベースの江上友彦
S_img_0103
場所は池袋。
今日のレポートは「MONTGOMERY LAND」というドンズバの名前のジャズ・バーだ。

1_wm1マスターによれば、Wesの名ライブ・アルバムにちなんで「Full House」という店名にしようと思ったが、すでに同じ名前の店があった。
それでは、Wes Montgomeryにちなんだ他にゼッタイない名前を付けよう…ということで「MONTGOMERY LAND」と名付けたそうだ。
「Montgomeryland」はBuddy、Monkという兄弟と組んだThe Montgomery Brothersの1958年のアルバムのタイトルだ。
ま、こんな名前の店、他にあるワケないよね。
店内にはこんな肖像画も…『Boss Guitar』ですな。

S_img_0080ジャズ・バーにはつきものの高級オーディオ機器もバッチリ完備。McIntoshとJBLが中心のセット。
いつかは家にいいオーディオ・セットを据えて音楽三昧したいよな~。でも、本気でやるとなると、オーディオにかかるコストは楽器とひとケタ違うでね。
200Vの電気引き込んだりしてね。
そうそう、200Vで思い出したんだけど、横浜の元町の端っこにある「DON」というクレープ屋さん。学生の頃、今の家内(当時はいわゆる彼女)と元町でデートをすると、よくこの「DON」でクレープを買って食べた。30年以上前の話し。
で、その時のオジちゃんがいまだにクレープを焼いていて、先日EARTHSHAKERの取材に行った時に、ひっさしぶりに元町に寄って、家内とこのクレープ屋さんを訪れた。
「あっら~、そうですか~」なんて話から始まって、「元町もスッカリ変わってしまいましてね~。あんなにあった元町ならではのブランドがメッキリ減って、チェーン店ばっかりになってしまい、おもしろくもなんともないですよ!」とこぼしていた。
「しかし、30年以上もクレープを焼いていると、やっぱりその丸い鉄板も摩耗でダメになるでしょ?何代目かなんですか?」なんて訊いてみると、竹トンボみたいな道具でクルクル生地を伸ばしているぐらいでは、あの鉄板はまったくダメージがないらしい。
30年以上前と同じ鉄板なのだそうだ。ただ、アレを温めるヒーターとかスイッチ類がダメになってしまうので何度も交換したそうだ。
そこで驚いたのが、「ウチもね~、電力200V引いてるんですよ~」とそのオジちゃんが言うではないの!
「え~、クレープって200Vで焼いてるのかよ~」とビックリ。
イギリスの電気湯沸かし器よろしく、熱効率が100Vより断然良いのだそうだ。なんでもノウハウがあるもんですナァ。
…コレが言いたかっただけ。
ああ、あんまり身体の調子が良くないのに「クレープの200V」でだいぶエネルギーを消耗してしまった。

1_mc2 杉本さんもベースとのデュオでWesの曲ばかりを演奏するのは初めてのこと。
オープニングは、先にも出た名ライブ盤『Full House』から。
ジャケットがまたカッコいい!さすがBlue Note、Prestigeと並ぶ三大ジャズ・レーベル。これを見ながら演奏を聴けば、ギタリストなら誰しもL-5のナチュラルが欲しくなるというもの。
ロック一辺倒のギタリストには、このアルバムに収録されているDizzy Gillespie作のブルース、「Blue'n' Boogie」を是非聴いてもらいたい。さっき記した「すさまじいまでのテクニックと極端にデカい音楽的スケール」という意味がわかると思う。

Fh_2 杉本さんが選んだのは、Wes作のタイトル・チューンの「Full House」。これもカッコいい曲だ。
そう、Wesは数多くの名曲も作っているのだ。

S_img_0051 葉山のジャズ・フェスティバルそうる透・和佐田達彦とのトリオ、SWSでもレポートした通り、杉本さんは大のMarshall好き。
かつては第三世代のMGを愛用されていた。

S_img_0006 最近はJVMのコンボ。JVM215C。
さすがにチャンネル/モードはCLEAN/GREEN。もっともクリーンなサウンド。
杉本さんはMarshallのクリーンの魅力をよ~くご存じで、独特の奏法ともマッチして素晴らしい音を出してくれる。
Marshallのクリーンってスゴイ好き。

S_img_0052続いて「Mr.Walker」。
これはギター・ジャズ・アルバムの金字塔『The Incredible Jazz Guitar』からの1曲。

Ijg R&Bとかソウルっぽい音楽がハマる杉本さん。こうしたラテン調の曲もバッチリだ。
このアルバム、さすがに名盤中の名盤といわれるだけあって、やっぱり何回聴いても聴き飽きることがない。
でもね、このアルバムで一番好きな個所は1曲目の「Airegin」のTommy Flanaganのピアノ・ソロで2コーラス目に入る直前の4小節。いつも悶絶してしまう。
ちなみにこの「Airegin」はテナー・サックスの巨人、Sonny Rollinsのオリジナル。「Airegin」を反対から読むと「Nigeria(ナイジェリア)」になる。

S_img_0009_2 Gershwinの「Fascinating Rhythm」を引用する江上さん。右手の力が強いのか、弦高が低いのか、E弦が指板にバッチンバッチン当たる音がカッコいい!
ちなみにこの「Fascinating Rhythm」はDeep Purpleの「Burn」のリフの元になったと言われている…私はそうは思わないけどな~。

S_img_0016 再び『The Incredible Jazz Guitar』から「Four on Six」。これもWes作の有名曲。原曲がGeorge Gershwinの「Summertime」。
杉本さんの解説によると、この曲のタイトルは「6本の弦の上の4本の指」という意味なのだそうだ。
もしこれがDjangoなら「Two on Six」になる!

S_img_0035 以前、あのLenny Whiteが日本を代表するジャズ・ギタリストとこの曲で共演するのを観たことがある。
この曲はWesのオリジナル作品の中でもかなり有名かつ人気のある曲で、テーマにガッツリと大きなキメが入っているのだが、Lennyは全くそれを知らないで、ほとんどそのキメを無視してチンチキチンチキとレガートだけでテーマをやり過ごしていた。
Lennyといえば、Retuen to Foreverの『Hymn of the Seventh Galaxy』の頃、アメリカではドラム界のトップに君臨したと言われている人。そんな人がそんなだったんですよ!
ガンとしてキメなかったのは立派と言えば立派!Wesがキライだったんだりして!

ズ~と有名な5度のリフをでベースソロのバッキングをする杉本さんもカッコよかったが、ここは二人のスリリングな4バースが大きな見所だった。

S_img_0022『A Day in the Life』から「Angel」。Jimi Hendrixのアレではない。ブルージーなテーマを持つイージーリスニング編。
杉本さんお得意のダブル・オクターブが炸裂!
そこから素晴らしいコード・ソロへとなだれ込んだ。

S_img_0061 続いても人気曲。『Goin' Out of my Head』から「Nptown Blues」。ビッグ・バンドを従えて颯爽とソロをキメまくるWesが快感なのだが…

Goh こっちの方がカッコいい。(杉本さん、ごめんなさい!)Oscar PetersonのMPS盤、『Hello Herbie』。ギターはHerb Ellis。
ブレーキが効かなくなった大型トラックが山道の下り坂を全速力で走り抜けるようなドライブ感があまりにもすさまじい!
「Exactly Like You」という対照的な2曲目にも注目して欲しい。このHerb Ellisのバッキング。ジャズ・ギターを勉強している人なら必ずや聴いているであろう「4つ切り」の名演。1小節にたった4回しか弾かないのに、これをマスターするのは至難のワザ。
1小節に何百個の音符を詰め込むシュレッディングを習得するのも相当な鍛錬が必要だが、恐らく、カッコよくこの「4つ切り」を弾けるようになる方がそれより難しく、マスターするのに時間がかかるのではなかろうか?

Hh 前半はやや不思議な音使いで、後半はグイグイとブルース・フィーリング満点のフレーズをブチ込む。
杉本さんのソロは、シングル・ノート・ソロ、オクターブ・ソロ、コード・ソロと展開させていく。もちろんWesの手法そのものだ。

S_img_0092スゴかったのはコード・ソロ!
ザックザック弾きまくる杉本さんのコードの連発にピタリとつけるJVM。メチャクチャ音がいいのに加えて、押し出し感がハンパじゃない!
コードのひとつひとつの音がハッキリと、かつ伸びやかに飛び出してくる。
もちろんこれは杉本さんに「腕」によるものだが、やっぱりJVM…いいナァ。

S_img_0056 休憩をはさんで、第二部のオープニングは「Road Song」。ギター・ジャズの分野においてはPat Martinoの名演もよく知られている。
もともとは「O.G.D.」というタイトルだった。「O.G.D.」とは「Organ, Guitat & Drum」の略と言われている。
ここでも杉本さんはシングル・ノート・ソロ→オクターブ・ソロ→コード・ソロと展開し、熱っぽく名曲を仕上げる。

S_img_0046 続いて『Su Much Guitar!』の1曲目、「Twisted Blues」。
コレはあんまり聴かないナァ…と、CDを棚から出して来て聴いてみると…いいナァ。
こうして聴いてみると、ずいぶんWesも指グセで弾いていることがわかる。ヨソで聴いたフレーズがゴロゴロ出て来る。
この「Twisted Blues」という曲、今まで気にしたことがなかったのだが、コード進行が異常に難しく、ジャズ界の重鎮ベーシストがソロを断った…という逸話が残っているらしい。

3_smg …なんてことを全く感じさせないプレイ。

S_img_0084 ソロできっと何かのフレーズを引用してくれる江上さん。ここではMilesの「Jean Pierre」。
他の曲では「Rhythm-a-Ning」やら「Blue Bossa」やら元ネタを探すのも楽しい。
江上さんも元はEDENの「Higway Man」を使っていたとのこと。

S_img_0034 2曲続けてA&M時代からの1曲。いかにも杉本さんの選曲らしい。
まずは『Down Here on the Ground』から「Up and at It」。
これまたブルージーな8ビート・チューン。ゴリンゴリンのオクターブが冴えわたる!

S_img_0059 続けて『A Day in the Life』から一発屋Percy Sledgeの「When a Man Loves a Woman」。
ここはリバーブをシッカリと聴かせて鈴を鳴らすような音で弾いてくれた。もちろんJVM内蔵のデジタル・ディレイだ。ん~、いい音!
S_img_0072

これがアルバム『A Day in the Life』。第一部に演奏した「Angel」もこのアルバムに収録されており、もちろんThe Beatlesの「A Day in the Life」も演奏している。
ところで、この「A Day in the Life」が収録されている『Sergent Pappers~』がアメリカで発売されたのが1967年6月2日。
そして、このWesの「A Day in the Life」が録音されたのが4日後の6月6日のことだったそうだ。
この一連のCTIの作品はDon Seveskyらの大仰なオーケストラ・アレンジがされていることでよく知られているが、この曲も同様。
その大仰なアレンジがたった4日で果たして仕上げられたのか…という「?」がこの録音にある。
どうも、これはプロデューサーのCreed Taylorが裏で手を回して『Sergent Pappers~』を発売前にゲットしていたという話しが残っているらしい。
このアレンジを聴いて感動しまくったPaulは、未発表だった「Let It Be」をCreed Taylorに「もう、好きにしちゃって!」と寄贈したのだとか…ホンマかいな!という名盤だ。私は滅多に聴かないけど…。

Dil_2最後は『The Wes Montgomery』収録の「Jingles」。込み入ったテーマを持つ曲。

S_img_0126これも杉本さんの歌心を満載したソウルフルなソロが素晴らしかった。

S_img_0078杉本さんとMarshall…ジャズ・ギターの黄金コンビですナァ。
ひとりでも多くの人にこの温かくもスリリングな演奏と図太く美しいギター・サウンドを聴いてもらいたいと思う。

杉本篤彦の詳しい情報はコチラ⇒杉本篤彦オフィシャルブログ

S_img_0059_2杉本さんのパフォーマンスを土台に簡単なWes Mongomeryのガイドをしたつもりだったが、ロック・ギタリストの皆さん、いかがだだっただろうか?
Marshallのクリーン、いいよ~。

S_img_0124(一部敬称略 2014年11月14日 池袋MONTGOMERY LANDにて撮影)

***** お 知 ら せ *****
1993 年に出版され、当時もっとも詳しかったマーシャルに関する書籍『THE HISTORY OF Marshall(日本語未訳)』を、マーシャルの創業50周年を記念し大幅に改訂・増補して2013年に出版されたのが『THE HISTORY OF Marshall THE FIRST FIFTY YEARS』。

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そして、その日本語版がついに出来した!
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マーシャル社が制作に全面的に協力したロックやギターを愛する者必携のマーシャル・バイブル!
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ジ ム・マーシャル物語 爆音の父/Marshallサウンドの誕生/歴代のモデル(JTM45から新DSLまでを網羅)/スピーカー・キャビネット/50周年記念コンサート(コ レはマーブロが勝つな…/関連商品/Celestionスピーカーについて/マーシャル・シリアル・ナンバーの読み方…他、400ページ以上の充実したコ ンテンツ!

帯(腰巻)が付くとこんな感じ。

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アンプ大名鑑[Marshall編]
著 者:マイケル・ドイル、ニック・ボウコット
監 修:ワタシ
発 売:12月19日(金)
体 裁:B5判/並製/400頁強(オールカラー)
価 格:本体4,500円+税

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2014年12月22日 (月)

BATTLE OF FORCE 2014 <後編> MARINO&MEDUSA

『BATTLE OF FORCE 2014』の後編。
今日のトップ・バッターは、当日実際には2番目にステージに上がったMEDUSAから。

MEDUSAは1983年結成。1991年に活動を休止したが、紆余曲折を経て2010年に活動を再開した。

10_3この種のロックでは異例のツイン・ボーカル。
同性のマルチ・ボーカル・スタイルですぐに頭が浮かぶのはThree Dog Nightかクリスタル・キングか…。一時のThe MothersもFlo & Eddie、すなわちMark VolmanとHoword Kaylanを擁して独特の音楽世界を構築した。
つまり、バンドの最大の個性である「声」の幅を広げることによってサウンドの可能性を格段に高めることができるのだ。

20_2MEDUSAの中心人物、ドラムの河合正嗣。
ドワッ!ナント片手!

40v河合さんは不運にもこのコンサートの数日前に左手を骨折してしまった。
しかし!その逆境をモノともせずステージに上がったのだ!

50_2これぞ名人芸。目をつぶっていれば何にもわからん。何の不自由も感じられない。
よくスティックが折れてしまったり、誤って落してしまい片手で数小節を乗り切るドラマーを見かけるが、河合さん、ステージを通してそれだからね。
気迫もすさまじい!

70v

…かと思うと結構余裕で楽しそう!素晴らしいドラミングだった。
後でお訊きしたところ、身体のバランスを保つのにご苦労なさったそう…。
NATALを初めてお試し頂いてお気に召して頂いた。
河合さんは以前からNATALのことをとてもお気になすっていて、リハーサルでチューニングして鳴らしたら一発でハマってしまったとか。
演奏後もプロのドラマー仲間からも「メチャクチャよかったよ!」と好評だったそうだ。
大層お気に召して頂いてとてもうれしかった!
今度は両手でゼヒ!

60MEDUSAの詳しい情報はコチラ⇒MEDUSA Offisical Web Site

80_2そして、いよいよトリが登場!MARINO!

90吉田"LEO"隆

100v大谷"RAVEN"令文

120v鎌田"Mr.KAMADA"学

130v板倉"JUN"淳

140待ってました!…とばかりの大歓声!
土石流のように飛び出してくるハードなサウンドは「Midnight Believer」。

150令文さんの背後にはいつものMarshall。
180
やっぱり令文さんには1959。これが業界スタンダード。

170v続いて「Roll to Death」。

190v矢継ぎ早に「Break」。

160v
ドラムのイントロから「Shake Down」。
「♪Shake, Shake down」のくだりはもちろん大合唱だ。
210v
ファスト・チューンの連続にこの日の演奏にかける4人の限りなく高いテンションを感じざるを得ない。

200vまだまだ続く、HT(ハイ・テンション)ナンバーは「約束の丘」。

250

イヤ~、スゴイ!汗、汗、汗!そして轟音に次ぐ轟音!

240v

やっぱりロックはこうでなきゃいけネェぜ!…と言いたくなる見本のようなパフォーマンスだ!

220v「Station」~「Dancing in the Moonlight」。

230執拗に観客をあおる令文さん。お客さんもとめどなく盛り上がってしまう。

235MARINOのステージも終盤に差し掛かる。

235vメロディアスなソロが炸裂する「Far Away」。しっかし、いい音だにゃ~。ま、Marshallの正面のお客さんは1週間ぐらい耳から「キーン」が抜けないだろうけど…。

260「From all of us, to all of you」。

280vそして本編最後は「Impact」。

320

ひと口に「30年」といっても、人それぞれ、長い人もいればアッと言う間の人もいることだろう。果たしてロックはどうだったか…。
このMARINOの演奏を聴いていると、30年前が「昨日」のことで、でロックはナニも変わっていないような気がする。
しかし、鹿鳴館の外へ出るとそれが間違いであることを自覚せねばならない。
30年前が「昨日」であるかのように感じるのは「願い」であり、現実的に巷間のロックはそれとはとんでもなく遠いところへ来てしまった。

285

いつか令文さんのギターはサウンドだけでなく、ロックの黄金時代の空気をにヒネリ出してくれる…と書いたことがあった。
前回ご登場頂いた中間さんにしてもそうなのだが、こういう人たちは一種の「歩くタイムマシーン」だね。
いつでもあの「ロック」が「ロック」だった時代に連れて行ってくれる。
ここで言うロックとは野太いボーカルの声、ギター・リフとソロ、へヴィなリズム隊…これらを擁する音楽のことだ。
そして、このロックは不滅だ。なぜならオリジナルのロックの血統を正しく受け継いでいるからだ。

290v最後に大暴れする令文さん。もちろんお客さんの目は令文さんにクギ付けだ。
300v
アンコールは「Rising」と「犬も歩けば…」。
310
それにしてもすさまじいステージだった。「30年の時の流れ」なんて関係ないね!
ロックここにあり…この日出演したすべてのバンドが永久に活動してくれることを願っている!

330MARINOの詳しい情報はコチラ⇒MARINO公式サイト

令文さんは年明け10日に開催される『ROCK'NROLL RESEARCH』と銘打ったMarshallプレイヤーがゾロリと登場するイベントに出演する。お見逃しなく!

Gb 大谷令文の詳しい情報はコチラ⇒大谷令文ホームページ

340vNATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)

NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2014年11月2日目黒鹿鳴館にて撮影)

***** お 知 ら せ *****
1993 年に出版され、当時もっとも詳しかったマーシャルに関する書籍『THE HISTORY OF Marshall(日本語未訳)』を、マーシャルの創業50周年を記念し大幅に改訂・増補して2013年に出版されたのが『THE HISTORY OF Marshall THE FIRST FIFTY YEARS』。

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2014年12月21日 (日)

【追悼】KAZ南澤さんのこと

12月20日早朝、KAZ南澤さんが亡くなられた。
予てより闘病中とはお聞きしてはいたが、突然の訃報に驚いた。
私はKAZさんとはほんの数回お会いしただけで、エラそうにここに追悼文を掲載する資格はないかもしれないが、才能ある音楽家をまたひとり失ったことに関する残念な気持ちを書き表さないではいられないし、Marshallをプレイして頂いたファミリーの一員に敬意を示さずにはいられないのである。

10KAZさんに初めてお会いしたのは2011年5月2日。仙川のKICk BACk CAFEでのことだった。

2_img_0552 それは伊藤広規さんが企画する東日本大震災のチャリティ・イベントだった。

20vまさにいぶし銀の唄とギターで満員のお客さんを唸らせたKAZさん。

30vリズム隊はA*I。
広規さんと…

40v青山純さんだった。

50_2当日の出演者全員で演奏したThe Bandの「The Weight」は涙もののパフォーマンスだった。
この時、KAZさんはMarshallのVintageModernのコンボ、2266Cを弾いてくださり、大層お気に召して頂いた。
終演後、KAZさんとMarshallの話しをした。
KAZさんは『The History of Marshall』の原著を読んでくださっており、その頃発売になったJim Marshallの半生記、『The Father of Loud(爆音の父)』の翻訳の仕事がしたい…とおっしゃられていたのをよく覚えている。

60_2それから半年もしないうちにKAZさんと再会する機会が訪れたのは『いわき街なかコンサートin平』の時のことだった。

2_img_0003 2011年10月16日、ステージはメイン会場のいわきアリオス。

70_2森園勝敏、中村哲、そしてここでもリズム隊はA*Iという超豪華メンバー。
100v

110
持ち時間を大幅にオーバーする熱演で、本当に素晴らしいショウだった。

80vその名演は伊藤広規& His Friendsという名義で『Relaxin' at IWAKI ALIOS』というライブ・アルバムとなった。
「伊藤広規& His Friends」は森園さんの発案で、アルバム・タイトルは私が提案させて頂いた。
40近くの候補を上げた中から選んでいただいたものだ。出自は「Relaxin' at Camarillo」。Charlie Parkerの代表作でもある「C」のブルースだ。
達人だけがクリエイトできるレイドバックしたあの素晴らしい演奏に「Relax」という言葉がピッタリだと思ったのだ。

90cd私は、撮影した写真を使用して頂いただけでなく、アルバムのライナー・ノーツを書かせて頂くという僥倖に恵まれた。

93liner「好きなだけ書いていい」とのご指示を頂戴し、1曲ずつの解説を交え、アッと言う間に9,000字も書いてしまった。
あの演奏に言及し出すと筆が止まらなかったのだ。

95linerSteve Millerの「Baby's Callin' Me Home」で始まったこのステージ…

120vRascalsの「Groovin'」やKAZさんのオリジナル曲も演奏され、まさに「音楽を聴いた~」という充実のステージとなった。

130vこの時もKAZさんは2266Cを使用し、四人囃子の「Lady Violetta」ではシブ~いギターソロを聴かせてくれた。
そういえばこの時、どなたかがおいしい日本酒を差し入れてくれて、開演前にみんなで結構飲んだんだっけ。

140さらに1年後の2012年10月20日、またしてもいわきアリオスでご一緒させて頂いた。

2_img_0667 楽屋にご挨拶に行くと、KAZさんは一番奥の窓際に座っていらして、ニコニコしながら元気に「オーっす」っと挨拶し返してくれた。

150この時は森さんは不参加で、ギターはKAZさんおひとり。

160v唄にギターにとKAZさんは溌剌としたパフォーマンスを披露してくれた。

170v当然この時もリズム隊はA*I。

180v結局、私はKAZさんもアオジュンさんも、演奏に接するのはこの時が最後になってしまった。

190vこの時はVintageModernのハーフ・スタックをご使用頂き、バリバリとソロを弾いてくれた。
とにかくKAZさんは隅々まで心を込めて丁寧に歌い、そしてギターを弾いていらした。それは、もはや「好き」を通り越した、生半可ではない音楽へのリスペクトの表れであり、ものすごい「気迫」に満ちたものであった。
また日本の音楽界はひとつの宝を失った。

210v

KAZさん、素晴らしい音楽をありがとうございました。

200どうか安らかにお眠りください。

220v(一部敬称略)

2014年12月20日 (土)

【号外】プロジェクトM~Marshallを著せ!

予てより大騒ぎしておりました新しいMarshallの本、『アンプ大名鑑 [Marshall編]』が昨日発売となった。
予定通りの発売となり、ひとまず胸をなでおろしている。
おかげさまでたくさんの予約も頂戴し、ライブ会場限定での先行発売でも大好評を頂いた。
すでにお買い上げ頂きました皆様、これからご購入を予定されている皆様には心から感謝申し上げます。

私は「監修」という大役を仰せつかり、当書の制作他の業務に参画させて頂いた。
すでにMarshall Blogでは制作レポートを掲載したが、こうした機会は滅多にないので、完成を見た現在、プロジェクトを振り返りながら今一度本書をご紹介させて頂きたい。

10v 本著は1993年に上梓された『THE HISTORY OF Marshall』を大幅に改訂・増補した『THE HISTORY OF Marshall THE FIRST FIFTY YEARS』の日本語版だ。
前著はJCM900までを掲載していたが、本著では新DSLシリーズまでが網羅されている。
したがって、JCM900シリーズまでのモデルについての記述は前著からの転用もところどころ見受けられるが、前著は日本語版が制作されなかったので、事実上日本語での公開は今回が初めてとなる。
また、JTM45や1959、1962といったMarshallの歴史の根幹をなすモデルについては、1993年以降も研究が進み、新しい情報や未公開写真がふんだん追加された。

さらに、前著ではあまりフィーチュアされることがなかったKen BranやDudley Craven、Terry MarshallやKen Flegg等、Jim以外のMarshallスタッフにも十分にスポットが当てられている。

20

全463ページの半分近くの紙幅を埋めんとする写真は圧巻。
希少モデルの細部にいたるまでの写真だけでなく以前に見たことのないアーティストの写真や歴史的な書類、広告等、ページをめくるたびにニヤっとさせられてしまう。
50
フォト・クレジットを見ると、存外に個人蔵のものが多い。この本を編むために多方面から集められたのだ。(頻出する「Matt York」はアメリカはフェニックス在住のフォトグラファー。50周年イベントの時にいっしょになって以来、友達付き合いをさせてもらっている)

30なんといってもうれしいフル・カラー!
こんなものに惹かれるなんて不思議だよね~?いくら見てても飽きないよ。

40ところで、監修の仕事は難航を極めた。
勝手知ったるMarshallのこと、やり出せば簡単にできるだろう…とタカをくくっていたのがそもそもの間違いだった。
『THE HISTORY OF Marshall』の原文にトライした方は少なからずお思いになったことと思うが、ノンネイティヴにとっては、なかなかに手ごわい文章が散見されるのだ。

それに加えて、ミュージシャン独特の英語表現も多く、何度も何度もイギリスやアメリカの友人にメールをして教えを乞うた。
海外で活動したことがある人には釈迦に説法となるが、せっかくの機会なので日本のギタリスト諸兄にいくつか例を示そう。

●crank : 「アンプをフルテンにする」という意味。もし、海外の人と演奏する時、「Hey, why don't you crank it up!!」なんて言われたらグイっとやって欲しい。
おもしろいことにこの「フルテンにする」という意味を持つスラングは他にもものすごくたくさんあるらしくて、「dime」なんていうのも同じ意味だそうだ。やっぱ外人は爆音好きということを物語るエピソード。
●break up : 「お別れ」という意味ではない。コレはボリュームを徐々に上げて行って、クリーンの音がクランチに変わり出すポイントを指す。日本語では「クリップ」って言うのかな?

●chunk : 右手でミュートをしながらパワーコードを8分で刻んでゾンゾンやるでしょう。アレ、「チャンク」って言うんだって。

…等々、こんなものどこの辞書を調べても出てるワケがない。英米に住んでバンドをやるか、外国の音楽か楽器の関係者に友人を持つしかない。
さらに、つまらない…というか、日本人には理解不能なジョークが結構ちりばめられている。コレは訳しようがないんだよね。そのまま訳しても到底面白くない。かといって相対する表現を考え出すのは至難のワザだ。
また、当時の文化やロックの名曲やアルバムのタイトルをシャレで引用している文章がやたら多い。
下訳をちょっと読んで意味がわからないのは大抵コレ。
おかげさまでこっちはだいぶ歳を喰ってるもんだから、古い曲はすぐにわかる。
そうでないのは、原文を読んで、ネットで調べて、それでもわからなければ海外の友人にメールして…ひとつの文章を仕上げるのに1時間近くかかってしまうなんてことはザラだった。
結局、原文をすべて読むことになったが、得たものも大きかった。

それとね、誤植かなんか知らないけど、原著にはモデルの名前や真空管の本数等の仕様に関する誤記が結構あったんですよ。
おかげさまでこっちは比較的頭に入っているのでスイスイと誤りを見つけることができたけど、コレ知らない人だったら大変なことになっていたと思う。
すなわち英語版より日本語版の方が正確ということ!

392ページにわたる原著を訳出するのはプロとはいえかなり忍耐のいる仕事だったと思う。
ここで改めて翻訳を担当された水科哲哉さんと脇阪真由さんに心から御礼申し上げる次第である。

作業としては、下訳をデータで頂き、内容をチェックしてemailでやり取りをした。その後、レイアウトした紙資料を推敲するのだが、データ段階でかなりしっかりチェックしたつもりでも、まだまだ誤りやヌケが多く、訂正を加えられた。それが下の写真。
毎日徹夜してこの作業にあたった。
もちろんこればっかりやっているワケにはいかない。
Marshall Blogは毎日更新したいし、取材に出かけなければネタに尽きてしまう。
取材に出れば、今度は写真の整理に時間を取られてしまう。
イヤ~、久しぶりにまいりましたね~。でも、自業自得なの。もっと余裕をもって作業にあたればなんてことはないハズだったのです。

そうして下の写真のように推敲を重ね、表記の統一等、細大漏らさずチェックしたものの、まだまだ断然ヌケが多く、出版社である㈱スペースシャワーネットワークのご担当、岩崎梓さんが根気強く、そして女性特有のキメ細かさでそれをフォローしてくれた。

最後には締切が目前に迫り、チェックし終えたページを次から次へと宅急便で送り、最後はバイク便で原稿の受け渡しをするに至った。
ま、ちょっとした「手塚治虫」気分?

60岩崎さんには色々ワガママを言ってしまい恐縮至極である。そのひとつが表紙の写真。
よせばいいのに、自分で撮るって言っちゃったのよ!

実は四角くて大きい被写体って撮影が難しいんですよ。
正面で撮るとなると、ゆがみが出やすくかなり、引いて撮らないとうまくいかない。こっちは1993年度版の『THE HISTORY OF Marshall』を参考に、てっきり斜めに撮るもんだと思ってるから、「やらせて欲しい!」と申し出たワケ。
それで斜めに撮っていたら先方のデザイナーさんから「やっぱり正面でお願いします」というリクエストが来たからさあ大変。
「それじゃあ」というので、ハンブルな我が「Shige Studio」を片付け直して、引きで撮れるようにした。
それが下の写真。
1959と1960AXの美麗極まりないルックスのおかげで、キャビネットのモアレが心配ではあったけど、オモテは、ま、すぐに何とかなった。

65v問題は表4の写真だった。
デザイナーさんから「裏面のパネルを開けて撮っちゃってください」との指示。「撮っちゃってください」ったって、アータ…。
まぁ、コレには滅法時間がかかった。
ご存知の通りAキャビのバッフル版には角度が付いているので、スピーカーの上2ケと下2ケに当たる光の角度がゼンゼン違うわけですよ。
ウマく光が当たったかと思うとリアパネルに写り込みが出たり、白とびしたりで難しいことこの上ない!「ドツボ」ってやつ。
それで、家内に頼んで付き合ってもらい「あーでもない、こーでもない」とレフ板の角度をミリ単位で変えながら、何時間もかかって撮影したのが下の写真。
「そんだけ時間をかけてこのザマか?!」と笑わば笑え!ああ、もうブツ撮りの仕事来ねーな…。
でも面白かった!

70その他、この時予備で撮ったJVMや1959のイメージ写真も大変気に入って頂き、何点か使って頂いた。

90本著の前書きにも記したが、株式会社スペースシャワーネットワークの岩崎梓さんにはこの場をお借りして改めて感謝の意をささげたい。ありがとうございました。

100最終的には私の苦労なんざどうでもよくて、とにかく皆さんにこの本を楽しんで頂きたい。

ロックを聴き始めた中学生の頃、ミュージックライフ誌のグラビアページで初めてMarshallの姿を目にしてからかれこれ40年近くが経つ。
あの時、まさか40年後にマーシャルに勤め、マーシャルの本の制作に携わることになろうと一体どうして想像できたであろう。
この仕事をして、またますますMarshallが好きになった。

書店で見かけた際には是非、お手に取ってご覧になってみてください。
よろしくお願いします!

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2014年12月19日 (金)

BATTLE OF FORCE 2014 <前編> HURRY SCUARY&QUORUM

今から30年以上前、1982年の話し。
当時、LOUDNESSやBOW WOW、子供ばんど、カルメン・マキ&5X等、ハードでへヴィなロックが市民権を得、今までにない盛り上がりを見せていた。
1982年10月24日、新宿ロフトにMARINOと44 MAGNUMが出演した。それは『関西へヴィメタル東京殴り込みギグ』と銘打ったイベントで、関西で活躍しているへヴィ・メタル・バンドを紹介するのが目的だった。この前日と前々日にはEARTHSHAKERが2日連続で新宿ロフトに出演していた。
このイベントが大成功し、その流れで1984年、関西へヴィ・メタルの歴史的名盤といわれている『Battle of Metal』や『Heavy Metal Force』というアルバムが制作された。
今日レポートするのは、これらのアルバムの30周年を記念して催されたジャパニーズ・メタルの一夜『BATTLE OF FORCE 2014』だ。

冒頭、音楽評論家の大野祥之氏がステージ上に上がり、このコンサートに素敵な解説を付け加えてくれた。
なぜなら、『関西へヴィメタル東京殴り込みギグ』の企画を新宿ロフトに持ち込み、ブームに火をつけた人こそ大野さんだったのだから…。
30年前のことをまるで昨日のことのように話す大野さん。いい時代だった。
会場は超満員。
あの当時の熱気をそのままお客さんが持ち帰ってくれたかのようだ。

05このコンサートは東京と大阪で開催され、それぞれにオープニング・アクトが登場した。

10_2東京公演はおなじみQUORUM。

20浪岡真太郎

30v北川遊太

40v盆子原幸人

50石川達也

60v有り体に書けば「大先輩バンドに混ざって本格的なパフォーマンスを展開してオープニング・アクトの重責を見事に果たした」…とかなんとかなるんだろう。

80もちろんそのことに間違いはないのだが、育った環境がまったく異なる若者が30年の時を経て、同じ音楽の土俵に上がっていることを感慨深く思うのだ。

90v逆に言うと、30~40年前はみんなこんな感じだったんだけどね…。
でも、QUORUMにチープなレトロ感がないのは、やはろ70年代洋楽、つまりハード・ロックの芯にガッツリ喰いついているからだろう。
140v
今日も冴えわたる遊太くんのギター!
110v
もちろん遊太くんのギターもQUORUMのサウンドもMarshallなしには考えられない。だって、Marshallがなければできなかった音楽を演ってるんだから!

100vパワフルでタイトなドラミングを展開する達也くんはNATAL。

120達也くんは残念ながら今年末を以て脱退してしまう。今後の彼の活躍にも大いに期待したい。

130vハープも披露した真太郎くん。先月はIan Paiceとの共演を果たした。

150v今年は年間100回のライブ達成をめざしてまっしぐらに駆け抜けてきたQUORUM。
来年はSXSWへの出演も決まったという。
新ドラマーを迎えての新たな展開が実に楽しみだ。

QUORUMの詳しい情報はコチラ⇒QUORUM Official Site

160当日2番手で登場したのはMEDUSAだったのだが、記事のバランスを考慮して構成をアレンジする。
Marshall Blogでは先にHURRY SCUARYにご登場いただくことにしよう!

170南安秀

180vトミー・ポートマン

190v西野潤一

200v出原卓

210vそして、中間英明。

220v中間さんひっさしぶりだな~。この日、中間さんにお会いできるのも楽しみのひとつだった。
自分では「ゼンゼン変わっちゃったよ~」なんておっしゃっていたが、何にも変わっちゃいない!
330v
そして、変わらないものがもうひとつ。
それはMarshall。
240v
1959を背に相変わらずの轟音で楽しそうに、うれしそうに、ギターを弾きまくる中間さんが実に印象的だった。

230オープニングは「Inquisition」。

260この日を待ち望んでいたお客さんも多かったのだろう。ものすごい歓声!

270vソロの時は当然、中間さんが何かをキメるたびに客席がシャープに反応する。
250
切れ味のよい重低音でグイグイとバンドを引っ張る西野さん。

280vこのイベントのためにわざわざアメリカから駆けつけたというトミー。

290出原さんは「Legend Of Rock」や「鹿鳴館伝説」等のレポートでMarshall Blogには時折ご登場頂いている日本を代表するウルトラ・パワー・ヒッター。古巣でのプレイがこれまた素晴らしい!

300v2曲目は「Dirty Street」。「静」から「動」へハードに展開する構成。わかっちゃいるけどコレがタマらん!コレでいいのだ!

310vミディアム・テンポでジックリ聞かせる「We Can Try Again」。
2_img_0289
中間さんのソロ・アルバム『Point of No Return』から「In 2040, On The Beach」。メロディアスにして徹底的にハードなギター・ソロ!これぞ中間節。

320

続けて同じくソロ・アルバムから「Wings of Destiny」。この曲カッコいいナァ~。

2_img_0341 自在にメロディを操る指さばきが美しい。
この『Point of No Return』というアルバム、サウンド・プロデューサーとして森園勝敏さんが参画していて、だいぶ前にこの作品について森さんに尋ねたことがあった。
「もう完成していてほとんど手を入れる必要がなかったナァ」とおっしゃっていた。
こんな曲を聴けば、森さんの言葉も即座に納得できる。

2_img_0226

西野さんとトミーのコーラスが素敵な「Open Your Eyes」。

295時代のロックを代表するかのような「Crazy」。

2_img_0470雄々しく叫び狂うボーカルとギターに感動する。

350vそして最後は「Feelin' High」。

340
イヤ~、なんかひとつの格闘技の試合を見たような、ひとっ風呂浴びたような…軽薄な音楽しか見当たらない今にあっては暑苦しいほどの重厚感…しかし、コレこそが一時代「ロック」って呼ばれていた音楽そのものなんだよね。
30年という風雪に耐え抜いた「ロック」に最大の賛辞を送りたい。

360v中間英明の詳しい情報はコチラ⇒Official Website

370v<後編>につづく

380NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)

NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2014年11月2日目黒鹿鳴館にて撮影)

***** お 知 ら せ *****
1993 年に出版され、当時もっとも詳しかったマーシャルに関する書籍『THE HISTORY OF Marshall(日本語未訳)』を、マーシャルの創業50周年を記念し大幅に改訂・増補して2013年に出版されたのが『THE HISTORY OF Marshall THE FIRST FIFTY YEARS』。

B_original

そして、その日本語版がついに出来する!
レ アなアイテムを中心とした数百点にも及ぶ商品やマーシャルの歴史に名を残す重要人物のカラー写真(本邦初公開多数)、歴史的文書、ヴィンテージ・カタロ グ、販促アイテム、ミュージシャンや関係者の興味深い証言を満載してジム・マーシャルの波乱万丈の人生から、50年にわたって時代をロックし続けた名器た ちを立体的に詳述する。
マーシャル社が制作に全面的に協力したロックやギターを愛する者必携のマーシャル・バイブル!
なんて言うとカタっ苦しいけど、写真見てるだけでも十分に楽しいわ、コリャ!…という一冊。

J_cover

<内容>
ジ ム・マーシャル物語 爆音の父/Marshallサウンドの誕生/歴代のモデル(JTM45から新DSLまでを網羅)/スピーカー・キャビネット/50周年記念コンサート(コ レはマーブロが勝つな…/関連商品/Celestionスピーカーについて/マーシャル・シリアル・ナンバーの読み方…他、400ページ以上の充実したコ ンテンツ!

帯(腰巻)が付くとこんな感じ。

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アンプ大名鑑[Marshall編]
著 者:マイケル・ドイル、ニック・ボウコット
監 修:ワタシ
発 売:12月19日(金)
体 裁:B5判/並製/400頁強(オールカラー)
価 格:本体4,500円+税

コチラでお買い求めになれます⇒amazon

2014年12月18日 (木)

田川ヒロアキ at 日大&田川ヒロアキ in 岡山

我々の世代にとって、「学祭」というのはとても強い響きを持っていた。30年前ぐらいの話し。
そもそも今、「学祭」なんて言葉を使うのかしらん?
秋になると「いくつの大学に呼ばれた」というのがミュージシャンやロック・バンドの人気のバロメーターになった。
また、学祭への出演が成功への足掛かりとなることもあった。
「学園祭の女王」なんて表現ももはや死滅したのではなかろうか。
そして、どこでも安価で見ることができるそうした人気ミュージシャンのコンサートは大入りの満員で、祭りのメイン・イベントになり、テレビでもしょっちゅうレポートしていた。

今ではそうしたことが全くなくなった、というワケではないのであろうが、音楽に関していえば、残念ながらあの盛り上がりは完全に失せてしまったように見える。
趣味が多岐にわたり、若者が音楽に興味を示すケースが少なくなったことが大きな原因であろう。音楽よりもダンス。ギターよりもゲーム…。
いつの時代も若者は流行に敏感だ。その若者を惹きつけるような強烈な個性を持った同世代の音楽ヒーローがいないことも指摘されよう。
つまり時代の変化ということだ。

そんな環境にあって、田川ヒロアキが11月の初めに日本大学商学部の『きぬた祭』に出演して、かつての学園祭の盛り上がりを思い出させてくれるような気合の入った演奏を展開してくれた。
今日のメニューはまずそのレポート。

10残念ながら雨模様。

20学園祭といえば模擬店。コレハ何十年経っても変わらない光景だね。

30教室に設置されたステージで催されつ数々のアトラクション。

40ま~、それにしてもきれいな学校で驚いたよ。コレ、大学の中だからね~。

50こんなおしゃれな校舎、我々の世代は想像すらできなんだ。

60v今日の会場。巨大な体育館だ。
開演時間が迫り、続々とお客さんが入り始める。

70そして、ショウがスタート!

80今日はバッキング・トラックに合わせての演奏。
したがってお供はいつものJMD501のみ。
100
オープニングはいつも通りの「Sea Scape」。

115
巨大な会場の隅々まで美しいギター・サウンドが飛び交う!

120
人気曲「My Eternal Dream」。

2_img_0061 初めて見るお客さんは猛然と弾きまくるヒロアキくんの演奏に口アングリ。

140
MAZDAの一大イベント、『FAN FESTA 2014 in OKAYAMA』のテーマ・ソングも披露された。

105

軽快でポップな曲調で会場が盛り上がる!

90今秋、岡山・広島地区のテレビや街頭で頻繁に流れたこの曲の出来に満足だったのだろう。堂々たる演奏!

130v

ピアノで弾き語るのは「平和の風」。「♪風吹け、風吹け、平和を連れてこい」…ナンカこの曲の歌詞が染み入りますナァ。

150

どこまでも美しく迫る「Ave Maria」。照明も素晴らしい!

160

そして、炎の「カラムーチョ」も!

110vキマった~!

170vこれだけの大会場、次回は是非バンド・パフォーマンスで登場してくれることを期待している。

180コレは開場前のようす。物販も大好評だった。

185さて、ここから第2部。
場所は岡山。そう、例の『MAZDA FAN FESTA 2014 in OKAYAMA』の会場だ。
前日は天候が悪く、折からの寒波の接近ですさまじい寒さだったが、当日はご覧の通りの大晴天!

190特設ステージに颯爽と現れた田川ヒロアキ!

200v筑波、富士等々、日本中のサーキットに現れては激演を繰り広げる「サーキットの狼」!

1_dscn7439 もちろんどこのサーキットでヒロアキくんをサポートするのはMarshallだ。

210vこの出番の前日、レセプション・パーティが開催され、そこでも充実のパフォーマンスを展開した。

220vこのパーティにはロータリー・エンジンの開発者も出席され、ヒロアキくんの演奏を堪能されたそうだ。
Marshallで言えばKen Branみたいなもんだからね。(ken Branが誰かは下で紹介している『アンプ大名鑑[Marshall編]』をご参照あれ!)

「かつて独自のロータリーエンジンでルマン 24 時間レースを制し、そ して今も革新的な新世代技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」で走る歓 びを提供するマツダと、先天性の全盲により一般的な演奏方法を見 ることなく、ギターのネックを逆から持つ独特なプレイスタイルを確立 した田川ヒロアキさんの曲には、独自の世界感を追求するという共 通性を持つことが採用のきっかけとなりました」…というのが今回のヒロアキくんのイベントへの起用の理由だ。
同社のお歴々も実際のヒロアキくんの演奏を見て、その起用の理由を納得されたことだろう。

230vおお!ギターと車の色がいっしょ!これは本番前日のようす。それにしても寒そうだな~。

田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano

240(一部敬称略 ①きぬた祭編:2014年11月1日 日本大学商学部体育館にて撮影 ②MAZDA編:2014年12月6&7日 岡山国際サーキットにて撮影→写真提供:吉岡美瑞穂さん)

***** お 知 ら せ *****
1993 年に出版され、当時もっとも詳しかったマーシャルに関する書籍『THE HISTORY OF Marshall(日本語未訳)』を、マーシャルの創業50周年を記念し大幅に改訂・増補して2013年に出版されたのが『THE HISTORY OF Marshall THE FIRST FIFTY YEARS』。

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そして、その日本語版がついに出来する!
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2014年12月17日 (水)

ALICE in The DEAD WORLD FINAL HALLOWEEN Party ”a closed wonderland”

Trick or treat!!
もうジングル・ベルなのに今頃ハロウィンでゴメンね。順番でやってるからね~。

それにしても!ここ数年のハロウィンの盛り上がりはスゴイね!…なんて書いてもだいぶ時間が経っっちゃってさすがに盛り上がらネェな…。ゴメンね、順番でやってるからね。

クリスマス、バレンタイン・デイ、そしていよいよハロウィン。意味もわからず着々と西欧文化を吸収して、上手にビジネスに転嫁しとりますな。まさに政府も国民も立派な「アメリカ病」。
次は何だ?
復活祭か?…鶏卵屋がよろこぶぞ!
謝肉祭か?…焼肉屋が困るぞ!
感謝祭か?…七面鳥の供給は間に合うか?
キリスト教が終わったら仏教か?でも仏教は「花まつり」ぐらいだもんな~。
…と少々毒づいてみたが、何が言いたいのかというと、何でも見境なくワケもわからずにマスコミの伝にひっかかりなさんな…ということ。どうせ全部商売の餌食になっちゃうんだから。
ま、それも日本経済を循環させているひとつの原動力には違いないんだけど、このハロウィンなんてのは、海外では子供のためのお祭りだからね。
試しに何人かの外人の友達に自国の様子を訊いてみたけど、特別なケースを除いては子供以外仮装なんかしないってサ!
「国際化」だの「グローバリゼーション」だのと騒いで、早期英語教育の導入なんて盛んにやってるけど、世界に出て外人を相手にするつもりなら、英語を勉強する前に世界の常識を勉強した方がいい。
同時に、外人にミッチリと説明できるよう、自分の国の文化や歴史を勉強するべきだと思う。

なんて書き出すと、この後、記事を進めにくくなってしまうが、んなことは先刻承知。
今日のレポートは10月31日のあるコンサート。
大声を出して渋谷の街を練り歩いて人様に迷惑をかけるゾンビ達と違って「ライブハウス」という密室での生バンド入りの仮装パーティ…すなわち、映画『ロッキー・ホラー・ショウ』のコンサート版と思っているから!
メッチャおもしろかったんよ!
…ということで、腰に手を当てながらハロウィンにTime Warp!(←我ながらウマい!)

当日最初に出演したのはB.T.T.Bというグループ。
この写真、演奏前に準備をしているワケではない。

10終始一貫して後ろか横向き。お客さんの方をほとんど向かないのだ!

20_2MCではちゃんとお客さんに話しかける。
リーダーの小柳氏。
小柳さんは私の友人なのだが、初めて演奏している姿を拝見した。スゴイ迫力!Graham Bond OrganizationとかHawkwindにいそうな感じ!

30v小柳さんに後から聞いた話しによると、このバンドは気の合う連中がポコっと集まってナニも決めずにとにかく演奏してみようという趣旨なのだそうだ。
70v
「集団即興演奏」という、こうした手法は、実はジャズの世界ではOrnette ColemanやJohn Coltraneが50年前以上に試みていて、ロックでも似た手法を取り入れた例がこれまでにもあったが、ポピュラリズムを追及するロックでは珍しいことだ。

ノイズに近い壮絶な演奏に乗るデス・ボイス。
40v

ケイオスに次ぐケイオス(最近、世間ではやたら「カオス」という言葉を耳にしますが「Chaos」は英語では「ケイオス」と発音するので、今のうちに直しておこう!)。ベースは2人いるし!

60v_2そして、パワーに次ぐパワー!
どんなスタイルであるにせよ、パワーを求めるロックにはMarshallは絶対に欠かすことのできない要素だ。
錯綜するめいめいのフレーズが偶然一体と化す瞬間は何とも言えない快感がある。
50v

続いての登場は、Vagu*Project。
ドラム・パートに打ち込みを使ったトリオ。今は「打ち込み」って言わない?「同期」?

80_2ギター&ボーカルのYuI。

90_2ベースはRyo。

100vギターはShinya。

110vこの格好はもちろんハロウィン仕様。いつもはこんな衣装を着けていないのだそうだが、実にキマっている!
120
YuIさんの黒い羽根がまた実によく似合ってる!

2_img_0014 Ryoさんなんかケンタウロスだからね。馬がくっついちゃってる。すごく動きにくそうだったけど、どうせやるならコレぐらいやんなきゃ!
そういえばお客さんの中に「トマトの輪切り(!)」の仮装をしているスゴイ人がいたナァ。

1_img_0027 バリバリとギター・ソロもキメるYuIさん。もちろん生粋のMarshallプレイヤーだ!

S_img_0016 ShinyaさんもMarshallだ。

S_img_0024 馬を背に暴れまくったRyoさん。

2_img_0032 基本的にはメタリックなサウンドなのだが、中には「祭りサウンド(っていったらいいのかな?)」のような曲からモロに中近東風のメロディをモチーフにした曲なんかもあってナニが飛び出してくるか見当がつかない。実におもしろい!
人間のプレイするドラムで聴いてみたい!

130Vagu*Projectの詳しい情報はコチラ⇒公式ホームページ

1403番目の登場はグリム。

150そしてこの日のヘッドライナーはSaTaN。
タイトルにあるように、ルイス・キャロルの『不思議のくにのアリス』をベースにしたショウ。「Final」とあるのは、過去に何回かこの演目をかけてきたが、この日を最後にする…ということだ。
ところで、この『不思議の国のアリス』、ルイス・キャロルというのはペン・ネームで、本当はイギリスの数学者が書いたものって知ってた?
これまでにもこの児童小説をモチーフにした音楽作品があったと思うが、やっぱり私はナント言ってもChick Coreaの『The Mad Hatter』だろうナァ、月並みだけど。
「Humpty Dumpty」なんて超有名曲も入っているし、全編Alice漬けのジャズ・ファンタジー巨編、とでも言おうか…この日、会場に来ていたSaTaNファンの皆様に…おススメしませんが…。

「The Satanic Horror Show」と銘打ったSaTaNのステージ。
冒頭はアリス役のHI-NAが登場。

155そこにMr.SaTaNが加わる。

160SaTaNはボーカルのMr.SaTaNと…

170vギターのHI-NAのデュオ・チーム。

180v昔はリズム隊もいたのだが、紆余曲折してメンバーが出入りしているいるうちに、この形に落ち着いたそうだ。

190何で私が取材にお邪魔したかと言うと、ある時ヒョコッとココ鹿鳴館にお邪魔した時、ステージに目をやると、何ともメルヘンチックなアイテムで埋め尽くされていて、異様な雰囲気。
スタッフの方に話しを聴いてみると、「SaTaN」だと言う。以前からポスターで見かけるモノすごいメイクをした2人に興味があった。
しかも、ギターの人はMarshallだという。そんなものだから、「ナニか面白そうな企画があったらMarshall Blogで取材させて!」とお願いしてあったのだ。それがこのイベントだったってワケ。

210

ここもサウンドはメタリックな曲が多いが、ショウ仕立てになっていて、まるでちょっとしたロック・ミュージカル。

220v

曲目や写真をズラズラとただ並べるのはMarshall Blogの流儀ではないが、ちょっと曲目だけでも惹かれるものがあると思うのでセットリスト、いや「ストーリー」を紹介しておく。
-STORIES-
opening~意味なしアリス
#1. ALICE in The DEAD WORLD/死体の国のアリス
#2. LAUGHIN' SONG(FROM WONDERLAND)/(不思議の国の)笑いの歌
#3. THE NIGHTMARE BEFORE HALLOWEEN/ハロウィン前夜の悪夢
#4. HELLP!/ヘルプ!
#5. THE BLOODY BRIDE~NIGHT OF THE LIVING DEAD/血塗れの花嫁~ゾンビ達の夜~
#6. The Revenge of Toys/おもちゃの逆襲
#7. Twinkle/トゥインクル~星になった二人~
#8. BLEED-GO-ROUND/ブリードゴーランド
#9. HELL IS HEAVEN!?/地獄は天国!?
#10. CORPSE'S PARADE/コープスパレード~死者達の行進~
#11. Hauntillusion!/ホーンティリュージョン!
#12. SAY GOOD-BYE/現世にさようなら

~地獄のENCORE
#13. (a)wi~S.O.S(Sacrifice of the SaTaN)/遺…悪魔のいけにえ

まるでAlice CooperがそれこそAliceを演じるためのものかのようだ。
こういうのスキなんだよね~。

230
それともうひとつスゴイのはお客さんとのコミュニケーション。
235
ステージに合わせて一糸乱れず、かつ一心不乱に踊りまくる!
みんなハロウィンで仮装しているもんだから、まるで「スリラー」の中に入り込んだ気分!

200ナニをするのかと思ったら用意してきたドリンク剤をみんなで飲み干すなんてシーンも…ビックリしちゃったよ!

260

HI-NAさんはア・カペラのギター・ソロも披露。

240vこんな格好でバリバリ弾きまくるギャップがまたおもしろい。

250ステージのセットに隠れて見えないが当然Marshall。JCM2000 DSL100と1960Aだ。

340v

アクションもハデハデ~!

280v

腰を低くして動き回るMad Hatter役のMr.SaTaNのパフォーマンスも実に魅力的だった。

270途中でマッシュルームを生でた食べるシーンも…「ホントにコレ生で喰って大丈夫なのか?」

290vメルヘンチックなナンバーからド直球のメタル・チューンまで、このバンドもナニが出て来るかサッパリわからないレパートリー。「Help!」まで演ってたからね。

300Mr.SaTaN、大熱唱!

310v宙を舞うギター!
内容といい、パフォーマンスといい、メチャクチャおもしろかった!来てヨカッタ~!

320vSaTaNの詳しい情報はコチラ⇒SaTaN Official Site

このサイトを見ると1月の鹿鳴館のワンマン・コンサートを以て「無期限活動停止」と謳っているが、そうなの?
もしそうならモッタイないな~。
このバンドも人間のリズム隊が入った状態で観てみたかったな~。

330さて、せっかくなので、ハロウィンで着飾ったファンたちの様子をご覧頂くことにしよう。
お願いして写真を撮らせて頂いた。

350紫の髪にお菓子のデコレーション!アリスというよりヘンゼルとグレーテル?ご自分で考えたそうだ。ナイス・デコレーション!

360もう見事としか言いようがない!このまま撮影所へ行ってホラー映画に出演できるでしょう!

370彼女はネコ。このピンクのシマシマのネコは「The Cheshire Cat(チェシャー・キャット)」というそうです。
「Cheshire」というのはイギリス北西部の地域(「-shire」はイギリスのひとつの行政区画)。もともと「grin like a Chshire cat(チェシャ猫のように笑う)」という慣用表現があって、キャロルはここからあのピンクのネコにチェシャー・キャットという名前を付けた。
この「grin like a Chshire cat」という表現は「ワケもなくニヤニヤ笑う」という意味。だから、あの猫、いつもニヤニヤ笑ってるでしょ?
なぜチェシャー・キャットがいつも笑っているかは諸説あるらしい。

380v「犬?」って訊いたら、「ウサギです~!」って叱られちゃった!ゴメンね~!そうだよね、アリスに出て来るのは、不思議の国への導き手の「白ウサギ」だよね!

390v一目瞭然。アリス。ただBloodyなAlice。死体の国から来たアリスだ。「I Love the Dead(その死体が好き)」はAlice Cooperの名曲だ。

1_img_0204皆さん、ご協力ありがとうございました。
あ~、おもしろかった。ハロウィンもこうしてる分にはなかなかいいもんだ。

400(一部敬称略 2014年10月31日 目黒鹿鳴館にて撮影)

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2014年12月16日 (火)

KNOT FEST JAPAN 2014のCrossfaith

昨日のBring Me The Horizenに続いて今日はCrossfaith。
「続いて」という意味は、双方『KNOT FEST JAPAN 2014』に出演した…そういうつながりね。
また、この2つのバンドは大変近しい関係にあり海外で共演することも多い。
これはKNOT FESTの時のレポート。

10v見て!コレすごいでしょ。写真はほんの一部だからね。
みんなこんなスーツケースをゴロゴロ転がしながら泊りがけで観に来るんだよ。
帰る時、間違えないようにするの大変だろうな。ま、番号札と荷物を交換するんだろうけど、みんな同じ形してるからね。
これが一斉に海浜幕張駅に向かって移動する光景はさぞかし壮観で、ゴロゴロとスゴイ音がするんだろうな。

20そして、Crossfaith!
午後3時頃の登場だったのだが、まるでトリのステージのような盛り上がりよう!
すさまじいまでの人気、恐ろしいほどのハイ・テンション!
そういえば去年の今頃、渋谷のO-EASTで撮影させてもらったんだけど、あまりの熱気でレンズが曇ってしまって撮るのにひと苦労したんだった!
あの何倍もの規模で盛り上がりまくってる。

30Kenta Koie - Vocal

70 Hiroki Ikegawa - Bass

80Terufumi Tamano - Panorama, Program

90Tatsuya Amano - Drums。
そしてステージには上下8台ずつの1960!美しい!
50
ギターはKazuki Takemura。
60v
日本でもモノスゴイ人気を誇るCrossfaithだが、海外でも絶好調の活躍ぶりを見せる。実際にこの幕張の2日後には『APOCALYZE NOW 2014 TOUR』の一環としてイギリスはブリストルのステージに立った。
その後、ブライトン、ロンドン、バーミンガム、ニューキャッスル、グラスゴー、マンチェスターとイングランドとスコットランドを回った。
そして、いつもMarshallの壁を背後に従えてくれている。

サディスティック・ミカ・バンドが、The Beatlesを排出した国民の誇りとして他国のロックを認めようとしなかったイギリス人を前にロンドンで演奏してから40年…。
ロックはずいぶん遠いところへ来たが、40年前と比べ「世界」は格段に近くなった。
40
これが今のロック。そこからブルースの香りを嗅ぎ取ることは全く不可能だ。
あるのはすべてを破壊しつくさんともする圧倒的なパワーと勢いだ。
コレは確かに若い人でないとできない音楽だ。
体力的な理由もあるが、我々世代にはまったく組み込まれていない、演る方も、聴く方も若い人たちだけが持つ音楽的DNAがなせるワザといえよう。
PAシステムとデジタル・テクノロジーの発達と共にここまで来た今の若者のロック…The WhoやJeff Beck、Led ZeppelinがMarshallの爆音を得てロックを開拓した歴史を思い出さずにはいられない。

100Crossfaithの世界での活躍を祈って止まない

Crossfaithの詳しい情報はコチラ⇒Crossfaith OFFICIAl WEB SITE

110(一部敬称略 2014年11月15日 幕張メッセにて撮影)


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2014年12月15日 (月)

Bring Me The Horizen at Wembley Arena

以前勤めていた会社のトイレに入ると、チョットした宣伝ということで、その会社が配給をしているシンバルのエンドーサーの小さなアーティスト写真が飾ってあった。
「ブリング・ミー・ザ・ホライズン」…それがそのドラマーが属しているバンドの名前だった。「It's a Beautiful Day」とか「Johnny Hates Jazz」式の文章型のバンド名が妙に印象に残った。
何せトイレに入るたびに出くわすもんだから…。
加えて、その写真のドラマーはまるで小学生のように幼く、「こんな子供がエンドースしているのか…一体どんな音を出しているんだ?」と、そのバンドに少し興味を持ったのも事実だった。

それから大分経ったが、昨年のLOUD PARKで初めて音を聴いた。
こっちはあの可愛い顔をしたドラマーの印象しかないもんだから、その爆発的なメタル・コア・サウンドに驚いてしまった。
そして、Bring Me The HorizenはKNOTFEST JAPAN 2014にも出演し、大いにイベントを盛り上げた。

今日のレポートはそのBring Me The Horizen。
KNOTFEST JAPANのそれではなく、ロンドン公演のレポートだ。
Marshallのアーティスト担当、Joel Mananが写真を送ってくれたのでそのステージの模様を紹介する。

10_912月5日、会場はWembley Arena。
そう、Marshallの創立50周年を記念するイベント『50 YEARS OF LOUD LIVE』を開催した会場だ。
完全ソールド・アウト。

15このバンド、以前はアメリカのバンドかと思っていたんだけど、イギリス中部はヨークシャーの出身。
若い人たちの間では信じられないぐらいの人気を誇り、母国イギリスの他にも、ヨーロッパやアメリカのメジャーなロック・フェスティバルに頻出しており、Marshallの1960を30~40台並べることでも知られている。
でも、今回のこのウェンブリーのステージはチョット感じが違う。
下は仕込みのようす。
Joelも私と同じようなことをしてるんだナァ。

20いつもは普通の1960Bをドバっと積み上げるんだけど、今回は白で固めた。

30ヘッドは1959。キャビネット上段は1936。プラークは「JCM900」になっている。
下段は1960B。いわゆる「ワン・ハーフ」と呼ばれているスタック方式。
ホワイトのエレファント・グレイン・カバリングとフレット・クロス。ゴールドのラージロゴ。Status Quoでも出て来そうな…。

40あの轟音が蘇るようなショット!
まぁね、60~70年代のロックで育った輩にはまさに「What's going on」状態。何せ激しい。
こういうのばっか聴いていれば、そりゃ「Led Zeppelinのサウンドがスカスカ」に感じるわナァ。
ヤヤヤ、写真の右下に見えるのは…。

50JCM800 2203が3台。これが上手のソデ。
70v
下手側にはJCM900 4100が2台。
時が経って、どんなにロックが変わりゆこうとも、ロックはMarshallを必要としている。
結論 : Marshall never die!
そういうこと…。

60(2014年12月5日 London Wembley Arenaにて撮影 Special thanks to Joel Manan)

***** お 知 ら せ *****

1993 年に出版され、当時もっとも詳しかったマーシャルに関する書籍『THE HISTORY OF Marshall(日本語未訳)』を、マーシャルの創業50周年を記念し大幅に改訂・増補して2013年に出版されたのが『THE HISTORY OF Marshall THE FIRST FIFTY YEARS』。

B_original

そして、その日本語版がついに出来する!
レ アなアイテムを中心とした数百点にも及ぶ商品やマーシャルの歴史に名を残す重要人物のカラー写真(本邦初公開多数)、歴史的文書、ヴィンテージ・カタロ グ、販促アイテム、ミュージシャンや関係者の興味深い証言を満載してジム・マーシャルの波乱万丈の人生から、50年にわたって時代をロックし続けた名器た ちを立体的に詳述する。
マーシャル社が制作に全面的に協力したロックやギターを愛する者必携のマーシャル・バイブル!
なんて言うとカタっ苦しいけど、写真見てるだけでも十分に楽しいわ、コリャ!…という一冊。

J_cover

<内容>
ジ ム・マーシャル物語 爆音の父/Marshallサウンドの誕生/歴代のモデル(JTM45から新DSLまでを網羅)/スピーカー・キャビネット/50周年記念コンサート(コ レはマーブロが勝つな…/関連商品/Celestionスピーカーについて/マーシャル・シリアル・ナンバーの読み方…他、400ページ以上の充実したコ ンテンツ!

帯(腰巻)が付くとこんな感じ。

J_cover_with_belt
アンプ大名鑑[Marshall編]
著 者:マイケル・ドイル、ニック・ボウコット
監 修:ワタシ
発 売:12月19日(金)
体 裁:B5判/並製/400頁強(オールカラー)
価 格:本体4,500円+税

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2014年12月12日 (金)

NEW AGE REVOLUTION <後編>~mintmintsの巻

さて、『NEW AGE REVOLUTION』の後半はmintmintsの出番!

10_2ニュー・アルバム『Hell Train』をリリースしたばかりの気合に満ち溢れたステージ!

20_2石原"SHARA"愼一郎

30v_2五十嵐"sun-go"美貴

40v_2寺沢功一

50v_2向山テツ

60v_2今日は全部Marshallでオジちゃん、ホクホクよ~!ま、そういうところへ選って来てるんだけど…。

70_2まずはSHARAさん。

80_2ヘッドはJVM410H。下段はサブ。

90v_2キャビはMF400B。

100v足元のようす。

105一方のsun-goさん。

110vやっぱりJVM410H。キャビネットはDave Mustineのシグネチャー1960BDMだ。

120v_2足元のようす。

130ま、要するにお二方ともいつもとまったく同じバックライン。だからいつもとまるっきり同じ音。

140_2これが9月にリリースされた最新作『Hell Train』。
Marshall Blogで何度か触れているようにウチの社長のJonathanはmintmintsがお気に入りで、このアルバムもシッカリ持ってる。
ジャケットにJVM2のハーフスタックが描かれているでしょう?ロゴは「Marshall」ではなくて「Mintmints」になってるのね。
社長はちゃんとコレに気づいてSHARAさんに「気に入った!」ってメールしてた。仲良しだからね、あの二人。で、SHARAさんも「Special Thanks」でキチンを敬意を表している。

また中の写真がいいんだな~。誰が撮ったのかというと、オレだ、オレだ、オレだ~!
170cd
エエイ、ついでに自慢してやれ!
mintmintsというとよく見かけるポスターにもなったこの写真…これもワタクシめが撮らせて頂きましたんよ。SHARAさん、いつもありがとうございます~!

2_ps 自慢タイム終わり。だんだんあからさまになってきてゴメンね。
さて、1曲目は『Hell Train』から「Aladdin」。

150v_2アルバムはこの曲の前に「Dark Aladdin」と名付けられたコワイ雰囲気の短いサウンド・コラージュが収録されていて、今回はオープニングSEでそれが流された。
SHARAさんは元来そういうものがあまりスキではなかったが、ハタとひらめいてメンバーに相談した。みんなに断られるかと思ったらみんなノリノリだったという特別編だ。
その不気味なサウンドから急転直下、錐揉み飛行で「Aladdin」が飛び出してくる。

160vけたたましい、上下する電子音のイントロからいかにもmintsらしいメロディが飛び出してくる。

190

何といってもこの曲を強く印象付けているのは大サビのギターのオクターブのすさまじいグリッサンドだろう。コレは一度聞いたら忘れないよ。ライブではもちろんのプレイを完璧に再現している。

180_22曲目は『Love & Mints』から「Everyday」。

210
SHARAさんのMCをはさんで「Five Years」。もちろんDavid Bowieのアレじゃないよ。
『Hell Train』から。
ミディアム・テンポのセンチメンタルな曲。ソフトに、そして、ほとんど祈るように(←ココ、元ネタわかりますか?)メロディをなぞるSHARAさんのギターが感動的だ。
280
しかし、リズム隊はどこまでもへヴィで剛健。これがmintmints。
220
タイトルから容易に推測できる通り、そう、mintmintsのデビュー5周年をテーマにした曲だ。
早いな~、もう5年かよ~。
5年前ってどんなだったっけな…チョットのぞいてみよう。
ポケタポケタポケタポケタ…。

200v2009年4月の野音。SHARAさん、まったく変わんないな~。
SHARAさんが手にしているのはmintmintsのファースト・アルバム『whitemints』。
「ウッシ―(SHARAさんは私のことをこう呼ぶ)、できたで!聴いてみて~!」と自信ありげにCDを私にプレゼントしてくれたのがまるで昨日のようだ。
今ではmintmintsが日本を代表する「インスト・バンド四天王」の一角であることを否定する人はいないだろう。

2_img_0941_2この時の野音のSHARAさん。『HARDなYAON』というイベント。ステージにズラリと並んだMarshall。楽しい企画だった。

2_img_1261_2続いても『Hell Dance』からミディアム・ナンバー「Soumatou」。サビのメロディが実に印象的。
とても美しい曲だが、テーマは「死の瞬間」。「走馬灯のようによみがえる」…というヤツだ。
アレは本当らしいね。
260

てらちんのMCからつなげたのは『Splash』収録の「Rare Temple」。疾走感あふれる直球ナンバー。

240
『Hell Train』から「Echo」。コレ、いい曲だナァ~。
300v

7月にレポートしたレコーディングの風景はこの曲に取り組んでいた時のもの。
アレがCDの音源になって、こうしてナマで演奏されて…こういう風に曲が生まれて成長していく姿を目にするのは楽しいね。

250v一糸乱れぬ絶妙なツイン・リードを聴かせる、その名も「Twin」。

245

SHARAさんの轟音に一歩も引けをとらないsun-goさんの図太いギター・トーン。ふたりともJVM410Hを使っているということもあるが、それ以上タイトに聴こえるプレイの一体感は2人が持つ「ロックの空気感」が共通しているところが大きいからなのではなかろうか。

270v

今度はテツさんのMCから「Koutetsu」。「Rare Temple」やら「Kotetsu」やら…おもしろいね。

290テツさんのアップテンポ気味でのドラミングって、ナマの時、「♪ドンタタドンタ、ドンタタドンタ」って聞こえることが私にはあるんだけど、今回気がついた。「ドン」がバスドラ、「タ」がスネアね。
テツさん「♪ドンタドドンタ、ドンタドドンタ」って叩いてるんだわ。
コレがものすごく独特なノリを醸し出してるんだ…つまり私なりの勝手な「テツ・ビート」の解釈。
すこぶるカッコいい!

230

ディレイ・トリック炸裂の「Cube」。コレは5年前の『whitemints』。コレもギターもさることながらシャープなリズム隊が素晴らしい!

310このあたりは『whitemints』地帯。

320サビのメロディをSHARAさんのギターに合わせて思わず口ずさみたくなってしまうような人気曲「Bakuon」。

340v
そして、本編最後はmintmintsのテーマ・ソング的イメージ(私の勝手イメージだけど)の「Ghost」。

330圧倒的な演奏で全14曲がアット言う間に過ぎたステージだった!

350そして、アンコール!
sun-goさんのカッコ!今日はミニスカ・ポリスだって!

360すごくいいと思うんですけど!

370v曲はアルバム・タイトル曲、「Hell Train」。
「Hell Dance」に続けて演奏すべく作られたナンバー。「本気のダンス・チューン」に仕上げようと「Soul Train」を観て研究したとか…そこから「Train」が…。
テーマの7&8小節目のメロディがタマらん!それと中間部のキメね。

380vここまでもパワフルなパフォーマンスを見せてくれたsun-goさんだけど、コレで一層エネルギーが放出されてる感じ?イヤ、この時を待っていた感じ?
お客さんの目は一気にsun-goさんに!

390vちゃんとギターも弾いてますから!
440v
そして最後はお待ちかねの「Hell Dance」!もちろんファンもジュリ扇片手に大騒ぎ!

400はちきれんばかりのsun-goさん!sun-goさんのデビュー30周年を祝うイベント『素敵にHell Dance』も楽しかったもんね~!

410v色んな意味で盛り上がるmintmintsのステージ。
結成5年を迎え、クリエイティビティがますます冴える。これからまたどういう風に展開していくのか…SHARAさんの動向に目が離せない!

420石原"SHARA"愼一郎のブログはコチラ⇒OFFICIAl BLOG
明日は横浜でEARTHSHAKERだよ!

450mintmintsの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャル・ホームページ
460(一部敬称略 2014年10月24日 横浜7th Avenueにて撮影)

***** お 知 ら せ *****

1993 年に出版され、当時もっとも詳しかったマーシャルに関する書籍『THE HISTORY OF Marshall(日本語未訳)』を、マーシャルの創業50周年を記念し大幅に改訂・増補して2013年に出版されたのが『THE HISTORY OF Marshall THE FIRST FIFTY YEARS』。

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2014年12月11日 (木)

NEW AGE REVOLUTION <前編>~EROS→の巻

新しくバンドやアーティストをMarshall Blogにお迎えるのはとてもうれしく、そして楽しいことだ。
貴重な切手のコレクションにまた一枚素敵なアイテムが加わっていくような感覚と言ったらいいのだろうか?
それが日本のロックの歴史を作って来たような方ともなれば尚更のことだ。

今日、ご登場いただくのは高橋ヨシロウ率いるEROS→。

10これはロンドンはピカデリー・サーカスの「エロスの像」。今、ここでは関係ない…。
2_img_0218
ヨシロウさんといえばACTION。「もうひとつのACTION」として2008年に結成されたのがこの「EROS→」だ。

20ベース&ボーカル、高橋ヨシロウ。

30vドラム、秋田エイジロウ。(もうひとりのドラマーは本宮ヒトシさん。暗くて写真がどうしても撮れなかった!ごめんなさい!)

50v
ギターは大谷令文
武長カズヒトさんのトラでの参加だ。

40v何度も書いているけど、私は高校の時からよくライブハウスに出入りをしていた。その頃、よく周りの年上の人たちから「山水館」という名前を聞かされた。ヨシロウさんがやっていたバンドだ。

70

そして、アルバム『魅惑劇』がリリースされた。NOVELA…ヨシロウさんだ。斜め後ろの席に座っていたロック好きの飯島君が学校へ持ってきたのをハッキリ覚えている。

60vその後、ヨシロウさんがACTIONを結成し、活躍の場を広げて行くが残念ながら私はそのステージを拝見したことがなかった。
もうだいぶ前の話しになるが、誰のライブの時だったかは思い出せないのだが、原宿のクロコダイルでヨシロウさんのスタッフとご一緒させて頂く機会があって、ACTIONのアルバム『Mystic Blue』を頂戴した。気に入ってよく聴いていた。
ACTIONにはこういうアルバムもあるでね。いいジャケット!1988年の『OVERLOAD』。

Ol そして、今回初めてEROS→でヨシロウさんのステージを目の当たりにした。

80ピュアでストレートなロック…素直にカッコいい!スカっとするわ。もうこれ以上書くことなし!って感じ。
もう最初の音が出だした途端、すさまじいまでのロック・フィーリングが飛び出してくる!

120v
令文さんはもちろんMarshall。

90vヨシロウさんのロック・スピリットに呼応するかのような「剛音」そして、また「轟音」!いつもの1959ではないが、正真正銘、令文ギターのリアル・ロック・トーンだ!

100「日本のロック」の権化のようなサウンド。ここでいう「日本のロック」というのはただ単に「日本人が演奏しているロック」という意味ではない。

130v日本人が海外の黄金時代のロックを咀嚼して自分たちなりに編み出した日本人だけのロックだ。
何世代も経た日本のバンドしか手本にしていない、今のテレビに出ているようなバンドとは血統が違う。

135vこの雰囲気タマらんね~。もうこういうロックの雰囲気を持った人たちは出て来ないだろう。音楽には「空気」がつきもので、曲はコピーできてもこの空気感はマネのできないものなのだ。
つまりその「空気」とはミュージシャンの生き様とイコールだからだ。

140迫りくる問答無用のハード・ドライヴィン・チューンで観客も燃えに燃える!

150vドライでクリスピー極まりないな秋田さんのドラム!

2_img_0041 ファットでへヴィなギター。
ロックかくあるべし!160エンディングは「ACTION/100000VOLT」。有名なフリもバッチリ!もちろん客席は大盛り上がりだ!

1_img_0057 EROS→の詳しい情報はコチラ⇒100000VOLT CLUB

180<後編>につづく

(一部敬称略 2014年10月19日 横浜7th Avenueにて撮影)

***** お 知 ら せ *****

1993 年に出版され、当時もっとも詳しかったマーシャルに関する書籍『THE HISTORY OF Marshall(日本語未訳)』を、マーシャルの創業50周年を記念し大幅に改訂・増補して2013年に出版されたのが『THE HISTORY OF Marshall THE FIRST FIFTY YEARS』。

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2014年12月10日 (水)

Charles Locke Welcom Party <後編>~マルベリーズ

昨日の続き…。
何だか知らんけど、ド~ップリとハマッちゃったのがこのマルベリーズ。
オープニングは「人間狩り」という曲。
10ボーカルとキーボードの★(スタァ)。

20v_2ギターのクッキー。

30vベースはカミーユ。

40vドラムは英太郎。

50v英太郎さんのNATALはアッシュ。フィニッシュはホワイト・スウォール。どこへ行くにも持っていく英太郎さんの相棒だ。

60マルベリーズを知ったのはこの英太郎さんのNATALがらみ。
今回で実物を見るのは2回目。彼ら流に言えば「2回目の逢瀬」。何となく初めて見る前からこうなるような妙な予感があったんだよな。「こうなる」っていうのは「ハマっちゃう」ってこと。
そんな危ないバンドがマルベリーズ…。

70v今回物販コーナーでおもしろいものを見つけた。
LPの上に乗っている向かって右のハガキ大のもの。要するに絵ハガキ、というか年賀状。

80Frank Zappaの『Absolutely Free』になってる!

90もういっちょ。こっちは『Freak Out!』。このデザインを転用しているのはよく見かける。「Help, I'm a Rock!」ということか?

100Zappaネタに限らずこういうことはドンドンやってもらいたい。近い将来消滅するかもしれないLPやCDジャケットの楽しさやおもしろさ、ひいては黄金時代のロックのの素晴らしさをアッピールするいいキッカケになるかもしれないからだ。110カッコいいリフから始まる2曲目は「暴虐のオベリスク」。

130へへへ、実はこの曲、私のリクエストなんだ~!スタァさん、ありがとう。
世直しの戦いに臨む勇ましい兵士の物語が、疾走感あふれる正統派ハード・ロックに乗せて語られる一大スペクタクル!

140vアルバムでは「愛のプロローグ」という1分程度の小品に連続して収録されているのだが、この曲に入る瞬間、ナゼかElton Johnの『Goodbye Yellow Brick Road』の「Funeral for a Friend」~「Love Lies Bleeding」の流れをいつも思い出す。
160v
3年ぐらい前にイギリスでEltonを見た時、オープニングがこの流れだった。小便チビリそうになった。
バンドのメンバーはギターがDavey Johnstone、ドラムがNigel Olssonだった。もうひとつの方ももらしそうになった。でも、海外に行くと食生活が変わって胃腸の弱い私は便通が悪くなってしまうので、もらす心配はない。
残念ながら全盛期のベースDee Murrayは亡くなってしまったので、その姿を見ることはできない。
そういえば、一時日本のTVコマーシャルに盛んに出ていたハンサムなチェロのデュオ・チームもステージに上がっていたっけ。

150v「♪最後の戦だ!狼煙を上げろ!」…このルックスとは何の関係も見い出せないところがまたいい。
こんな曲、今時他にゼッタイない。最高にカッコいいよ。
何の「戦い」を素材にしたんだろう?今度会ったら訊いてみよう。

アルバムだとコレに続いて「クリスティーナ」という曲が入っているんだけど、これがカンツォーネなんだよね。寡聞にしてよくは知らないが、ロック・バンドでカンツォーネっぽい曲で思い浮かぶのはなんといっても10ccの『Original Soundtrack』に入っている「The Film of my Love」だ。情熱的でいいもんだ。
ちなみに私はChristina、Christine、Christian、Christopherという名前の友達を取り揃えている。全部ひっくるめて「クリス」だ!

関係ないけど、能登半島の突端に「狼煙」っていう地名の場所があるの知ってる?

170スタァさんがピアノに向かい、ファースト・アルバム収録の「恋のつぶて」。

190vこの曲がまたいいんだわ~。
この夏、マルベリーズのCDをゲットして、車の中で聴きながら家内と葉山へ行ったんだけど、帰りには彼女、ほとんどの曲に合わせて「♪フムフム」とメロディを口ずさんでいたからね。
その中の一曲。
ようするに曲がよくできていて、耳になじみやすいということ。

200「僕は君より美しい」…。というか、今時女性の方が男性よりよっぽど雄々しくて、「私はあなたよりたくましい」ということも言えるのではないかしらん?

210「僕なき世界」

220そしてまたスタァさんがピアノに…「恋の願い」だ。「My Melancholy Blues」気分?
前回の「Bohemian Rhapsody」~「海よ」はヨカッタな~。

240私は「なつかしの昭和」のように、「昭和」を懐かしむ表現や類する行為がすごくイヤなのね。なぜなら自分の中身、特に好きな映画や音楽は100%「昭和」だから。いまだに昭和に生きているのだ。
だって音楽や映画のピークは「昭和」にしかないワケ(ロックは年代として70年代中盤まで)。そのほとんどがオリジナルだから古くなることもない。
ここで敢えていえば、マルベリーズの魅力は「昭和の魅力」なのかもしれない。それは「なつかしい」という意味ではなく、「ロックの黄金時代」が詰まっているということなのだ。

250vこのハードなロッカバラードには一種のハイライトが仕込まれている。

260それはクッキーさんのスペシャル・パフォーマンス。客席に降りて、「コレは」とお目当ての女性のためにギター・ソロを捧げるのだ。

270こんな感じ。
写真撮ってるよ、この娘!この写真、後でどうするんだろうね~?
透さんはマーチング用のドラムでコレをよくやってたナァ。(メイクはなしよ)アレも最高におもしろかった。

290国内盤『Something/Anything』のToddだ~!
この国内盤、中学生の時に買ってずっと持っていたんだけど、だいぶ後になってディスク・ユニオンに売ってしまった。それがものすごい高価だったのでビックリしたことがあった。
売らなきゃヨカッタ…。

…とこんな感じでクッキーさんがグイグイ迫り寄ってくれるのだ!

280v

今日もバッチリきまった。ギターも持ち替えて最後にもうひと暴れ!

300ギターもギターだけど、ストラップはまたスゴイ!

2_img_0585 ハチャトゥリアンの「剣の舞」。
コレ、以前ROLLYさんが歌っているのを見たことがあって、スタァさんに出自を尋ねたところ、尾藤イサオなのだそうだ。「♪サンド~」の尾藤さんね。
尾藤さんはウチの近所の小・中学校のOBで、ウチの子たちの先輩に当たる。また、叔父が同級生だった。元々尾藤さんは「♪サンド~」の前に本職はジャグラーで、子供の頃から舞台に立ち、その叔父によると学校にはほとんど来なかったらしい。傘の上でサイコロを転がすなんざお茶の子さいさいのハズだ。
230v
この曲、例の上へ下への大騒ぎっぷりで皆さんもよくご存じのことと思う。
大分前にMASAKIさんが「ひとりハチャトゥリアン」と称してベースで独奏していたのを見た日にゃハラが痛くなるほど笑った。

「ハチャトゥリアン」と聞いてこの曲以外のことを知っている人はかなり少ないのではないか?
もともと「ハチャトゥリアン」ってのはAram Khachaturianという名前。イニシャルは「K」なんだぜ!…なんて威張っている私も何にも知らないんだけど、『ガイーヌ組曲(Gayane Suites)』というアルバムを持ってる。
ハチャトゥリアンという人はアルメニア人(The Whoの「Armenia City in the Sky」好き!でもこれはThe Whoの曲ではなくてSpeedy Kingというイギリスのシンガーソングライターの作品)なんだけど、この曲、「アラビアのロレンス」がいつ出てきてもおかしくないようなエキゾチックなメロディがテンコ盛りになっていてなかなかに味わい深い。
この組曲はバレエのためのもので、第2曲の最後に「剣の舞(Saber dance)」が出てくるのだが、元々この曲は含まれていなかった。
ところがそのバレエの初演の前日に急に「剣を持って戦いの踊りを踊る」シーンが書き足されたもんだからサァ大変!
困ったのはハチャトゥリアン、慌てて徹夜で書き下ろしたのがこの「剣の舞」。
この慌てて作った曲がハチャトゥリアンの名を一躍有名にしたが、曲があまりにも有名になってしまい、「ヨォ!『ミスター剣の舞』!」なんて呼ばれ、この曲を書いたことを後悔したという。
ゼイタクを言うんじゃない!
カリンニコフだとかシマノフスキーとかオネゲルとか、鳴かず飛ばずの作曲家がいくらでもいるんだから!(オネゲルはメッチャかっこいいよ)
ハチャトゥリアンで思わず道草しちまった!
350
ところで!
取って付けたようで言いにくいんだけど、初めて聞いた時からスタァさんの声って尾藤イサオに近いと思ったんだよね。

310v実は私は尾藤イサオの声が好きで、高校ぐらいの時に「悲しき願い」のリバイバル・ヒットして、こうしてシングル盤を買ったんだ!
それもあってマルベリーズがいいのかもしれない。

2_img_0003 それに、ステージではギターを手にしないが、スタァさんは本格的なモデルを何台も保有する大のMarshallマニアなのだ!

340

最後は「君にグッバイ」。

320シャープなゴーゴー・ビートのイントロでドライブする名曲「君にハロー」の姉妹編。

330v「♪君にハロー」、「ハロー」とやるところを「♪君にグッ」、「バイ」とやる。オッシャレ~!
そして、半音ずつドンドン転調していく。

180

こういう自分のネタを使い回すところが実にシブイ。そう、Zappaがよく用いた手法だ。

360vみなさん、Sailorも好きなのかな?ショウを観ていると感じないんだけど、音源を聴いているとすごくそういう感じがする。
このバンドの人たちはとにかく音楽をよく聴いている。「よいミュージシャンはよいリスナーたれ」を地で行くような人たちだ。
だからクリエイトする音楽に厚みがある、そこがこのバンドの大きな魅力だ。
聴くべき音楽がたくさんある我々の世代はラッキーだ!

370リズム隊もゴージャス!

2_img_0452 NATALサウンドがマルベリーズの音楽にスッカリ溶け込んでいるのがうれしいよ!

380結成20年を迎えるマルベリーズ。益々の活躍を期待している!
あ、今日は「I Love Me」演らなかったな…。

390マルベリーズの詳しい情報はコチラ⇒マルベリーズ公式ファンサイト

400最後は出演者全員で「Yellow Submatrine」と他1曲。
にぎやかなフィナーレとなった!

410最後は駒ちゃんのご挨拶。
お疲れさまでした!

420vNATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)

NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2014年10月26日 吉祥寺ROCK JOINT GBにて撮影)

***** お 知 ら せ *****

1993 年に出版され、当時もっとも詳しかったマーシャルに関する書籍『THE HISTORY OF Marshall(日本語未訳)』を、マーシャルの創業50周年を記念し大幅に改訂・増補して2013年に出版されたのが『THE HISTORY OF Marshall THE FIRST FIFTY YEARS』。

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そして、その日本語版がついに出来する!
レ アなアイテムを中心とした数百点にも及ぶ商品やマーシャルの歴史に名を残す重要人物のカラー写真(本邦初公開多数)、歴史的文書、ヴィンテージ・カタロ グ、販促アイテム、ミュージシャンや関係者の興味深い証言を満載してジム・マーシャルの波乱万丈の人生から、50年にわたって時代をロックし続けた名器た ちを立体的に詳述する。
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<内容>
ジ ム・マーシャル物語 爆音の父/Marshallサウンドの誕生/歴代のモデル(JTM45から新DSLまでを網羅)/スピーカー・キャビネット/50周年記念コンサート(コ レはマーブロが勝つな…/関連商品/Celestionスピーカーについて/マーシャル・シリアル・ナンバーの読み方…他、400ページ以上の充実したコ ンテンツ!

帯(腰巻)が付くとこんな感じ。

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アンプ大名鑑[Marshall編]
著 者:マイケル・ドイル、ニック・ボウコット
監 修:ワタシ
発 売:12月19日(金)
体 裁:B5判/並製/400頁強(オールカラー)
価 格:本体4,500円+税

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2014年12月 9日 (火)

Charles Locke Welcome Party <前編>~Charles Locke & アカシックレコーズ

タイトルにあるCharles Locke(チャールズ・ローク)はLA在住のシンガーソングライターで、The Rolling Stones、Bob Dylan、Paul Simon、Jesse Ed Davis、Tom Petty等々、名だたるアーティストのコンサー­ト音楽の制作を手がけてきた。
先般レポートしたMr.Tのコンサートにも出演していた女流ベーシスト、駒沢さっ­きがアメリカにいた時代にLocke氏と親交を深め、今回のライブが実現した。
今回の来日公演は全5回。
その千秋楽には個性豊かなゲスト・バンドが共演し、楽しい音楽イベントとなった。

当日のトップ・バッターはアカシックレコーズ。

10ボーカルは平山純枝。

20松川純一郎のギター。

30vベースは尾形慶次郎。

40vそして、ドラムは英太郎。

50v英太郎さんはNATAL(ナタール)プレイヤー。

60アッシュのキットを愛用してくれている。

70vアカシックレコーズはクラシックなロックからソウル、R&Bの名曲を演奏するバンド。

80ボーカルの純枝さんをフィーチュアした聴かせるバンドだ。

90何しろ純枝さん、声がデカい!ソウルフルなボーカルと底抜けに明るいキャラクターがダイナミックなことこの上ない。

100そして、そのボーカルをガッチリと固めるベテラン・バンド陣のパフォーマンスが素晴らしいのだ。

110オープニングはStevie Wonderの『Fulfillingness' First Finale』から「You Haven't Done Nothing」。

120私はソウルは「超」がつく全く門外漢なんだけど、このあたり、すなわち『Music of my Mind』から『Hotter Than July』までの70年代のアルバムは全部持っていて時々聴いている。
どれもこれも信じられないぐらいの曲のクォリティの高さだよね。
何年か前にSummer SonicでStevie Wonderが来日した時、野球場のステージにトリで出演した。
最後まで丸々観たいのはヤマヤマだが、帰りの電車が混むのがイヤなので、早めに切り上げることにした。どうしたかというと、知らない曲が出てきた時点で席を立つことにした。ところが…「Living for the City」やら「Don't You Worry 'bout Thing」やら演る曲、演る曲、どれも知ってる曲どころか好きな曲ばっかりで、ほとんど全部観てしまったことがあった。
今更私がStevie Wonderのスゴさを語ったところでクソの役にも立たないことはよくわかっている。
ナニが言いたいのかというと、このアカシックレコーズ、選曲がいいのよ!

130続いては「Somebody to Love」。

2_img_0212Jefferson系統はナゼかダメなんだよね。どうしても受け付けない。サンフランシスコに行った時、Grace Slickの家も遠巻きに見たりしたんだけど…(だからナンダ?)。
さすがにこの曲はいいけどね。アカシックの演奏もゴキゲンだ!

150v自然に元気づけられてしまうような活気あふれるMCからつなげたのはPatti Austinの「Havana Candy」という曲。カリプソだ。いい曲だね~、コレ。純枝さんにピッタリだ。
カリプソはいいよね。このウキウキするようなリズムとメロディが「かわら版」の役割をしていたというのだからおもしろい。要するに「河内音頭」だ。

160vつづいてThe Yardbirdsの「Shape of Things」。

170v松川さんは過去にベースの尾形さんといっしょに何度か旧Marshall Blogにお出になって頂いたことがあった。
今日はMarshallでドライブしまくり!

180アカシックはJeff Beck Groupバージョンでこの曲をプレイ。つまりボーカルはRod Stewart。Rodまでカバーする純枝さんのふり幅がハンパじゃない?
この曲、何といっても好きなのはNazarethバージョンだな。Dan McCaffertyの歌がなんといってもスゴイ。まるで別の曲のようだが、原曲の雰囲気を壊さない。ココがNazarethの優秀なところで、Joni Mitchellの「This Flight Tonight」をバリバリのハードロックで演ったとこなんかあまりにもカッコよかった。
アカシックも演ったらどうかしら「This Flight Night」。

185vMichael Jacksonの「Never can Say Goodbye」。「♪ノノノ。ノノノ」ね。

190ん~、「英太郎さん+NATAL」いいナァ~。
アッシュのバシッとした音色がこうした曲にもバッチリとマッチする。

200続いてはOtisの「Hard to Handle」。

205この日、尾形さんは体調がかなり思わしくなかったそうだ…なんてことをツユとも感じさせない確かなグルーヴ!ルックスからしてグルーヴしてる!

220v
最後は「Superstition」。

240
出番の最後を飾るにふさわしいエキサイティングなプレイ!

210v猛然とドライブする4人!

230vジャズ以外の黒人音楽をほとんどと言っていいほど聴かない私には実にいい刺激になるアカシックレコーズのステージなのであった!

250ちなみに「アカシックレコード(Akashic Record)」というのはレコード会社ではないからね。
「アカシャ年代記」といって、宇宙の全ての現象を予め記載したデータバンクのことだそうだ。
我々がいつどこで何をするかとか、いつ生まれて、どう生きて、いつ死んで、どう輪廻転生するか等、全て書かれているんだって。
音楽だけでなく、色々と勉強になりました!

260vひとバンドはさんで登場したCharles Lockeのグループ。

270ボーカルとギター類、Charles Locke。

280vギターはそのまま松川純一郎。

290vベースはこのコンサートの仕掛け人でもある駒沢さつき。

300キーボード、逆瀬川隆司。

305vドラムは岡井大二。

310_2大二さん、今日は英太郎さんのアッシュのNATALを拝借。

320大二さんがいつも使っているNATALはバーチだ。

325さて、Charles。
音楽は典型的なシンガーソングライターによるアメリカン・ロック。

330ウマいもヘタも関係なく、「とにかく音楽を楽しんじゃおう!」というタイプ。

340この手のステージの特徴は演奏する側がまず楽しんじゃってる…ということだろう。
460v
バック陣ももちろん楽しそう!

350v大二さんの顔を見れば一目瞭然だ!

390
ギター・バトルなんてないない!誰かと一緒にプレイすることが楽しいのだ。

410
私もMarshallの仕事をするようになって、音楽に関係する多くの外人と接するようになって理解したことだが、やっぱり「音楽の在り方」みたいなものが日本人の意識とゼンゼン違うんだよね。
「おぬしら、歌詞にメロディをつけて口にすることがそんなに楽しいのか?!」と感心してしまう。
楽器関係もそう。
もちろん外人でも機材好きはゴロゴロしているし、機材を楽しんでいるのもよく伝わってくるんだけど、そこに必ず「音楽」がついて回っているように感じるんだよね。
Marshallもそう。
「何年製の1959のトランスがどうの」ということよりも「何年製の1959で誰が何を演奏した」ということの方が大切にしているイメージ。
日本でも年配の方々、つまりロックが上り調子にあった時代を過ごした人たちはこういう傾向があるように思う。ま、時代だから仕方のないことなんだけど…。私もアンプ屋、つまり機材屋だけど、子供の頃から約40年この世界に接してきて今の「機材狂奔時代」はさすがに行きすぎだと思うよ。
そうした時、こういうCharlesのような音楽のオーガニックさに迫力を感じる。

380
大二さんと鉄壁のコンビネーションを見せる駒ちゃん。Knackの「My Sharona」なんかカッコよかったよん!
ところでこの曲、大ヒット曲だけあって「♪ドドダダドッタ~ドッタ~ドドタ~」のところは誰でも知ってるとおもうけど、中盤から後半にかけたギター・ソロのところで曲調が変わりすぎるぐらい全く変わっちゃうの知ってた?

400大二さんのドラム・ソロ・コーナーも!

420日本人離れした大二さんのドラムを心底カッコいいと思う。

430vサラサラっとお茶漬けを流し込むように軽く叩き出すドラム・ソロは「名人芸」以外の何物でもない!

440日本のロックの権化、大二さんにはまだまだ教わりたいことが山ほどありましてな…。チョット今考えていることがあるのさ!

360v
ギター・チームも盛り上がってます!

450聞けばナント今回ツメツメのスケジュールで5日間完全連続の興行だったんだって!
そんな中、疲れを全く見せずに歌いきったMr. Locke!やっぱり楽しそう!

4705日間お疲れさまでした!
480
<後編>につづく

NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)

NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2014年10月26日 吉祥寺ROCK JOINT GBにて撮影)

***** お 知 ら せ *****

1993 年に出版され、当時もっとも詳しかったマーシャルに関する書籍『THE HISTORY OF Marshall(日本語未訳)』を、マーシャルの創業50周年を記念し大幅に改訂・増補して2013年に出版されたのが『THE HISTORY OF Marshall THE FIRST FIFTY YEARS』。

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そして、その日本語版がついに出来する!
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2014年12月 8日 (月)

BRASH☆BEAT登場!!

今日はMarshall Blogの新しい仲間を紹介する。
ボーカルのKOJIを中心としたカルテット、BRASH☆BEAT。『UPANSAD presents S.U.N.S act9』というイベントに出演した時のレポート。

「brash」というのは「ブラシ」じゃないよ。「ブラシ」は「brush」。「brash」というのは「元気のいい」とか「精力的な」という意味。
もうひとつ「生意気な」という意味がある。
まさにそんなトンガった感じのストレートなKOJIさんのパフォーマンスにロックの原点を見た!

10これはKOJIさんが約1年前にリリースしたフル・アルバム『NW8』。
ロンドンはSt. John's Woodのレコーディング・スタジオでレコーディングされた。

2_nw8BRASH☆BEATは…
ボーカル/ギターのKOJI。

20vギターのHIDE。

30vベースのSHOGO。

40vそして、ドラムはNATAL(ナタール)の山口PON昌人。

50vアルバム収録の「心に銃を持つ少年(A Boy With a Gun in the Heart)」でスタート。

2_img_0015 すさまじい疾走感!

2_img_0013 続けて「Blind Generation」。何かに怒りをぶつけるようなエネルギーに満ち溢れた演奏だ。
パンク・ロック・ムーブメント以降の「日本のロック」というイメージ。
最近はこうした元気のいい、良い意味でプリミティブなバンドを滅多に見かけなくなった。

70ギターもバリバリ弾いちゃうKOJIさん。もちろんアンプはMarshallだ。

1_img_0032 ギターのHIDEくんは私のものすごい古い友人なのよ。色んな現場で行き会ってきたけど、実はMarshall Blog初登場。
物静かなナイスガイ。しかし、ステージに上がると狂暴なギター・マシンと化す!そうなるためにはもちろんMarshallが不可欠!

80「Last Resistance」。
スタッカートの4分のバッキングが恐ろしいまでの昂揚感をクリエイトする。

90vアルバム冒頭に収められているリード・チューン的「Are You Satisfied?」。タイトルからして典型的な日本のロック!コレでいいのだ。

110v

ロック・ビートもフリーも関係なく、4ビートで問答無用にスイングする従来型のジャズを形容する時に「ストレート・アヘッド」という言葉を使うが、BRASH☆BEATの音楽を言い表すにはこの言葉をジャズから借用するのが一番適当かもしれない。
そう、テレビに出ているようなバンドの形態をしているだけの軟弱なロックもどきとリアルなロック・バンドを区別する時には、これからはこの言葉を使うといい。

100「ストレート・アヘッドなロック」!
KOJIさんの強烈な個性と…

120それこそ「心に銃を持つ永遠のロック少年」たちのドライブ感あふれるバッキングあっての賜物だ。

130_3セットリストは最後までアルバム収録の曲からのチョイス。
「Crying for the Moon」と…

140v「Let's Get Through the Night」で締めくくられた。

150「ロックに理屈はいらネェ」と主張しているかのような6曲。短いステージではあったが、KOJIさんの言いたいことは言い切っていたかのように見えた。
終演後、KOJIさんに、「観ていてARBを思い出しましたよ」と話しかけたところ、「ARB好きなんですよ!そういう日本のロックを演っていきたいんです!」とおっしゃった。
私はKOJIが「日本のロック」という言葉をを使ってくれたことがすごくうれしかった!

160v2012年からBRASH☆BEATの活動に取り組んでいるKOJIさん。実はハワイからスタートさせた海外での活動も盛んで、2013年にはサンタモニカ、イギリスではロンドン、ブライトン、シェフィールドでの演奏も経験している。
これからも国内外での濃いプロジェクトが目白押しで目が離せない~!

170ところで、KOJIさんのアルバムのタイトル『NW8』なんだけど…。ビートルズ・マニアならすぐにピンと来たかもしれない。そう、「NW8」はAbbey Roadスタジオがある場所の番地なのだ。

BRASH☆BEATの詳しい情報はコチラ⇒KOJI☆STYLES

2_nw8ar(一部敬称略 2014年10月24日 四谷OUTBREAKにて撮影)

***** お 知 ら せ *****

1993 年に出版され、当時もっとも詳しかったマーシャルに関する書籍『THE HISTORY OF Marshall(日本語未訳)』を、マーシャルの創業50周年を記念し大幅に改訂・増補して2013年に出版されたのが『THE HISTORY OF Marshall THE FIRST FIFTY YEARS』。

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そして、その日本語版がついに出来する!
レ アなアイテムを中心とした数百点にも及ぶ商品やマーシャルの歴史に名を残す重要人物のカラー写真(本邦初公開多数)、歴史的文書、ヴィンテージ・カタロ グ、販促アイテム、ミュージシャンや関係者の興味深い証言を満載してジム・マーシャルの波乱万丈の人生から、50年にわたって時代をロックし続けた名器た ちを立体的に詳述する。
マーシャル社が制作に全面的に協力したロックやギターを愛する者必携のマーシャル・バイブル!
なんて言うとカタっ苦しいけど、写真見てるだけでも十分に楽しいわ、コリャ!…という一冊。

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<内容>
ジ ム・マーシャル物語 爆音の父/Marshallサウンドの誕生/歴代のモデル(JTM45から新DSLまでを網羅)/スピーカー・キャビネット/50周年記念コンサート(コ レはマーブロが勝つな…/関連商品/Celestionスピーカーについて/マーシャル・シリアル・ナンバーの読み方…他、400ページ以上の充実したコ ンテンツ!

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アンプ大名鑑[Marshall編]
著 者:マイケル・ドイル、ニック・ボウコット
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2014年12月 5日 (金)

犬神サアカス團Z単毒公演「狗供養」~TOKYO BAKA EXPO2014より

ワタシと同輩、あるいは諸先輩方々はよく覚えていらっしゃることと思う。
時は1981年(だったらしい)、ドリフターズの仲本工事と志村けんが競馬のノミ行為で逮捕され謹慎。その2人抜きで『8時だョ!全員集合』を乗り切ったことを。
1981年と言えば私は大学生で、まさか「全員集合」を見る歳でもなく、興味はあったが番組は見なかったように記憶している。
今の若い人にはピンとこないだろが、何しろそれはMick JaggerとRon Wood抜きでRolling Stonesをやるようなもの。Beatlesで言えばPaulとGeorge抜き。Led ZeppelinだったらJimmy PageとJPJ抜きか?
Jimi Hendrix ExperienceだったらJimiとNoel抜きのMitch Mitchelのドラム・ソロ状態(ELPならCarl Palmerのソロ、BBAならCarmine AppiceかTim Bogertティム・ボガートのソロ)。
ウィッシュボーン・アッシュならテッド・ターナーとアンディ・パウエル抜き…って両方成立してるし!ジェネシスならピーター・ガブリエルとスティーヴ・ハケット抜き…おーっと、これも成立!
BoxerならMike PattoとOllie抜き…。
Aphrodete's ChildならVangelis PapathanassiouとAnargyros "Silver" Koulouris抜き、SBBならJózef SkrzekとJerzy Piotrowski抜き…ってわかんね~!だいたい読めね~!
でもね、Aphrodete's Childはギリシア、SBBはチェコ。SBBはカッコいいよ。
イカン、つい夢中になってしまった!
でも、こういうのを考えるの大好き!
おもしろいのが思いついたらfacebookに投稿して、皆さんのアイデアも聞かせてくだされ!

さて、話を戻すと、失礼ながらコレが不幸にも降りかかってしまったバンドがある。
ま、端的に言えば、どうしてもバンドの主役となるボーカルがやむを得ずお休みしてしまうというパターンだ。
それにも全くめげず、ボーカルという大役をみんなでぶんたんして 乗り切ったバンドが犬神サアカス團である。
20周年記念コンサートの記事の時に記したようにボーカルの凶子姉さんが手術療養のために一旦一線を退き、残りのメンバーで活動しているのが『犬神サアカス團Z』だ。
カラムーチョに続いてまた「Z」!


今年も下北沢で開催された『Tokyo Baka Expo(略称は「バカスポ」)』に出演した。

10v例によって冒頭はコント。凶子姉さんがいないのがチト寂しいが、開演前には「気合の入ったコント見せますよ!」と明兄さんの意気込みも聞けたことだし期待大。
今回は、三題話のような「いつ、どこで、誰が、ナニをした」で即興で何かをやってみよう…という趣向。

20これが結構妙な展開で大ウケ!

30構成を担当する橋沢さんも大熱演!プロの役者さんだからね、入り込み方が違う!

40真剣に取り組む姿に犬神の底抜けのまじめさを見たね。素晴らしい!
そういえば、MCの中で「Z(ゼット)」の呼び方に触れていた。
「ゼ」ではなく「ト」にアクセントを置いて語尾を上げて欲しいということだ。「ゼット↘」ではなくて「ゼット↗」ということね。

ここで、昔よくやった英語の発音のテストね。
次の言葉で最もつよく発音する個所を番号で答えなさい…というヤツね。
Marshall (1. Mar 2. sha 3. ll)
若い人は「3」と答えるんじゃないかね?もちろん正解は「1」だ。

コレね、昔すごく不思議に思ったことがあって調べたことがあった。
だって、ギターを「ギター↗」、マーシャルを「マーシャル↗」なんて発音するなんておかしいでしょう?
こと楽器の名前に関していえば、すべて本来の発音と逆になってる。
私が知る限り、「マーシャル↘」を「マーシャル↗」と呼んでいる民族は日本人だけだ。

この現象は、当該の言葉にいかに親近感を持っているか…で決まるらしい。
例えば、「Marshall」という言葉が初めて入って来た時は、本来の「マーシャル↘」式に呼んでいたが、その名前が一般的になるに従い語尾が上がり出して「マーシャル↗」となる…イヤ、なったハズだ。
「フェンダー」も「ギブソン」も語尾を上げて発音するのは日本民族だけに違いない。
…と、ここでおもしろいことを発見した。
これは先の「親近感」を当てはめると失礼なことにもなりかねないのだが、ドラム・ブランドのことである。
Gretch、Sonor、Ludwig、、DW、Rogers等の輸入ブランドだけでなく、TAMAやPearlのような国産ブランドも語尾を下げて呼んでいるではないか!
コレはどうしたことだろう?言葉の長短に関わるのかと思うとそうではない。
弦楽器族と打楽器族の人間性の違いか?
一方シンバルは、Zildjianは語尾上げだがSabianは語尾下げだ。
おもしろい。

こういう現象は、文法だけでなく、発音もいかに日本語が英語から遠いかを思い知らされせてくれる。
また、こうしたローカルな発音方法を確立してしまうことが、英語を勉強する上での大きな障害になっていることも認識すべきだと思う。
でもね、コレはやっていくと自然に矯正されるけどね。Marshallの連中と英語で話す時に「マーシャル↗」と英文の中で語尾を上げで発音することはほぼ不可能なのだ。
もちろん「ゼット↗」と発音する印欧語系の民族はこの世にいないだろう。

50凶子姉さんからのビデオ・レターも!スッカリ元気とのことで安心した。

60さて、今日のZのステージ。

70Marshall、NATAL、EDENのこの光景はすっかり犬神サアカス團のステージではおなじみ!

80そして、始まった!3人!

90犬神情次2号

100v犬神ジン

110v犬神明

120v当然、思うことは「凶子姉さん抜きでナニを演るんだろう?」だろう。
犬神の曲を3人で演奏するだけだろう…と思ったら大間違い。犬神の曲を交えながら「Z」、イヤ「ゼット↗」のレパートリーを組み込んだきた。
もっと正確に言うと;

1.  Zのオリジナル曲

2. 元々男性メンバーが歌っていた犬神サアカス團の曲

3. 犬神サアカス團の曲

…という構成になっとる。

130オープニングは「青い鳥」。情次兄さんのZオリジナル曲。いいナァ~、こういう曲は。
ストレートなエイト・ビートに生活感あふれる歌詞がスリリングにマッチする。

1402曲目は明兄さん作、Zオリジナル曲「危険なハーブ」。
昨日もヒドイ事件があったね。世の中ドンドンひどくなる。
そんな世の中を憂いた社会派犬神サアカス團の真骨頂。

3_img_0049 犬神サアカス團の「鬼畜」。
『鬼畜』の岩下志麻はヨカッタね~。

「気絶するほど恐ろしい」、「Passion」、「未来はない」等のZのオリジナル曲、元々男性メンバーが歌っていた「気ままな旅を」をプレイ。

3_img_0002
そして、「ビバ!アメリカ」。またアメリカおかしくなってるね。
それと定期的に発生する人種差別問題。
フランク・キャプラって知ってる?『或る夜の出来事』とか『スミス都へ行く』とか『素晴らしき哉人生』とか『オペラハット』とかを撮った映画監督。
古き良きアメリカの良心を描いたこれらの作品を観てジーンと来ない人はまずいまい。『素晴らしき哉人生』を観て落涙しない人は、よっぽど心に翳りがあるか、危険ハーブでもやっているとしか思えないほどの感動モノだ。アメリカでは、もう1~2週間もすると今年もテレビで放映されるのだろう。
ところが、このヒューマニズムにあふれた映画を世界に向けて発していた裏側では凄絶な人種差別を黒人していたんだよね~。コレを聴いてイヤになっちゃってね。要するにフランク・キャプラの作品は「アメリカよいとこ」のプロパガンダ映画だったワケ。
それでも、映画の作り方は「超」が5ケぐらいつく一流なので、観出せばそんなこと忘れて何回でも涙を流しちゃうんだけどね。
ひとつ、そのあたりの話しで有吉佐和子の『非色』という人種差別問題を扱った最高に面白い小説があることに触れておく。

アメリカ病はもういい加減に直さないと!なんて思っていたらこの日本、ドンドン重症になってきたね。犬神サアカス團に世直ししてもらいたいわ!

170
ボーカルはみんなで分担。
情次兄さんも汗ダクダク流して「ボーカルは大変だ」なんて言ってたけど、おもしろいのは、みんななぜか凶子さんみたいな歌い方になっちゃう!
もちろん曲を書いている人が同じなので似てしまうのは当然なのだが、これも20年の間に知らない間にしみ込んだバンド愛の象徴なのだろう。
だってこの方々、絶対にJanisよりも、Joniよりも、Ellaよりも、Sarahよりも、ひばりよりも、百恵ちゃんよりも、岩崎宏美よりも、柏原よしえよりも、河合奈保子よりも凶子姉さんの歌を聴いてるんだもんね。
犬神色濃厚で大変よろしいな!

150明兄さんのドラム・ソロから…
210v
明兄さんが歌うのは「悪魔は俺だ!」。犬神サアカス團、2001年リリースの『暗黒残酷劇場』収録のナンバー。
エライ盛り上がりようだ!

160v歌から解放されてノビノビとギター・ソロに打ち込む情次兄さん。今日も2203サウンドの図太いが炸裂!

180vZオリジナルの「こんなのロックじゃねェ」。ジン兄さんのボーカル。

3_img_0075 「♪こんなのロックじゃねぇ!ただのポップスさ」…いつもマーブロで騒いでいるのでコメントは省略。

190「共同体」~「陰謀論PART2」とZオリジナルで固める。

200v「陰謀論PART2」がまたいい。犬神然とした「陰旋法」のギターリフから耳なじみのよいメロディへ。
何となくRingoの「It Don't Come Easy」を思い出してしまった。

3_img_0089

そしてアンコールは團の自殺の唄」。

220vと血と涙は出なかったが、熱いのと冷たいのとがまぜこぜになった汗にまみれた充実したショウだった。あ、笑いはたくさんあった。

230来年の「バカスポ」も楽しみだ!

TOKYO BAKA EXPOの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

240犬神サアカス團Zは来る12月7日、渋谷のTSUTAYA O-WESTで犬神サアカス團とダブル・ヘッドライナーで登場する。
つまり凶子姉さんがカムバックするのだ!これは見逃せないぞ!
凶子姉さんもホラ「来てね~!」と手を振ってる!

犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒公式家頁

250気になるのはメンバーが付けているZバッジ。これを付けているとみおんな仲間になれるのだ…そうだ。

260
Zバッジはコンサート会場で入手可能。
写真のCDはZのシングル盤だ。今日演奏した「陰謀論PART2」と「こんなのロックじゃねぇ!」は『Z-1』に、「青い鳥」と「危険なハーブ」は『Z-2』に収録されている。

ZのCDは現在『Z-3』までリリースされていて、「未来はない」と「気絶するほど恐ろしい」が収録されている。残りの「Passion」と「共同体」が入った『Z-4』も近日リリースの予定だそうだ。

270(一部継承略 2014年10月22日 下北沢楽園にて撮影)

***** お 知 ら せ *****

1993 年に出版され、当時もっとも詳しかったマーシャルに関する書籍『THE HISTORY OF Marshall(日本語未訳)』を、マーシャルの創業50周年を記念し大幅に改訂・増補して2013年に出版されたのが『THE HISTORY OF Marshall THE FIRST FIFTY YEARS』。

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そして、その日本語版がついに出来する!
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2014年12月 4日 (木)

摩天楼オペラ~AVALON TOUR DAY at 日比谷野外音楽堂<後編>

さて、<後編>。
今年はこの摩天楼オペラが野音納めになった。また来春までこの象さんともお別れだ。

1_img_0151やっぱり子供の頃から通い慣れているせいか、日比谷野音はいいね。好きな会場だ。
1983年に大幅に改装されたけど、雰囲気はその前のまま。この「ビルに囲まれた小さな音楽のオアシス」というシチュエーションが魅力的なのだ。
そして、日本武道館とか日比谷野音とか、歴史を刻んだ音楽の名刹(?)は間違いなくその環境とブランドで演者をインスパイアし、名演を産む。
にもかかわらず、日本はそういう歴史的な施設を何の未練もなく消滅させてしまう。たとえば新宿厚生年金会館。そして、もうすぐ中野サンプラザ・ホール。
地震の多い日本のことだから、老朽化した建造物に手を入れながら存続させていくことは、建築技術的にも経済的にも大きな問題となることはわかるのだが、いかにもモッタイナイ。
Her Royal Majesty、Drury Lane、Lyceum、Prince of Wales等々、挙げ出したらまったくキリがないが、ロンドンの劇場の多くは19世紀の建物を大事に大事に使って歴史を守っている。Mel Tormeで有名なShubert Alleyやら『Cats』のWinter Garden等、ブロードウェイの劇場の多くも、かなり古く、歴史を感じさせる建物が多い。LAの「Shrine Auditorium」なんてのもそのひとつだ。
もっとも東京に関していえば、関東大震災と東京大空襲ですべてを失ってしまったので、無理もない。もし、このふたつの大惨事がなければ、そして、もっと古跡を愛でる風土があれば、間違いなく東京は世界でもズバ抜けて魅力的な観光地になっていただろう。
話しは反れたが、とにかくそういう歴史を持つ劇場がなくなるのは、同時に日本における音楽の歴史も抹消され、後世への音楽文化の伝承が断たれるような気がして悲しくなるのである。
野音は開業から90年を迎えたが、どうかこのまま存続して欲しいと願う。

この日も野音はご多分に漏れず、素晴らしい名演を生み落とした。

10_2ステージにはMarshallの壁。

20_2それを操るAnzi。
30_2
この光景。AnziとMarshallの壁は切っても切れない。

25苑 ~sono~

40_2彩雨 ~ayame~

50_2燿 ~yo~

60v悠 ~yu~

70_2ステージは本編後半に入る。
「クロスカウンターで乾杯したいんだよ!」という苑の叫びで始まったのは…

75『AVALON』から「クロスカウンターを狙え」。
「クロスカウンター」には興奮したよ。何せ「あしたのジョー」はリアルタイムだからね。この「あしたのために その3」が本当にできるかどうか、当時実際に試して顔に青アザを作ったヤツがいたっけ。

80_2ニュー・アルバムから「蜘蛛の糸」…

90「INDEPENDENT」~「ANOMIE」と続く。

110v_2
ここで一転。
ステージからヒラヒラと真っ白な鳥の羽が舞い落ちる。

120_2
苑が亡き友人に捧げたバラード、「友に捧ぐ鎮魂歌」だ。
いつかも泡のようなものをステージに舞わせて感動的な空間を作り出していたが、野音の開放的な舞台でのこの演出は効果てきめん!
風がなくてヨカッタ!

130v
昨年の暮れにシングル・リリースし、『AVALON』にも収録された「Orb」。

100_2

そして、また合唱隊がステージ壇上に並び「天国の在る場所」を演奏。
160_2
会場はこの一大スペクタクルに大興奮!
155
本編最終コーナーを飾るにふさわしい力強く、荘厳なパフォーマンスだ。

140

続けてインストの「journey to AVALON」。
そう。きれいにスタートに戻ったワケ。

150_2

素晴らしい演出!
ショウ全体があたかもひとつの曲になっているかのような、こうした作り込まれたストーリー性のあるステージはいいね。
これで本編18曲を終了した。

165都会の夜空にこだまする「アンコール」。

170_2アンコールの1曲目は本邦初披露となった「致命傷」。
なんぞ物騒なタイトルだが、10月末に「ワンコイン・シングル」としてリリースした、『オレん家のフロ事情』というテレビ・アニメの主題歌。
摩天楼オペラ初のアニメとのタイアップだそうだ

180_2思い返してみるに、摩天楼オペラに初めて接したのはまだインディーズの時代で、よくDELUHIと活動を共にしていた頃だった。

200vその時Anziさんのプレイを初めて見たのだが、確かなテクニックとバンド・サウンドを重視したバランスの取れたプレイ、そして何よりもそのMarshall愛に私はスッカリやられてしまった。

2_img_0472アレから何年経って、何回このバンドを拝見したかはわからないが、何しろスケールがドンドン大きくなっていることにいつも感動する。

220v_2それは、メンバーの音楽への真摯さがそうさせていることは間違いないそして、それがすごく伝わってくる。

230v他とはチョット違うけど、奇を衒うことはない…この絶妙なサジ加減が魅力であり、サウンドを成長させる源になっているのだと思う。

240_2アンコール2曲目はファースト・アルバム『Justice』より「IMPERIAL RIOT」。

250v_2ステージ後方の檀上で弾きまくるAnzi!

260v全員が持てる力を出し切って主役になった夜。

270v「喝采と激情のグロリア」。
会場との大合唱は感動の嵐!

2_img_0498 そして、最後の最後は「GLORIA」。

190_2

猛然と疾駆する5人。

280Marshallの壁に向かって跳躍をキメるAnzi!

290すべてが終わり、月の下で、割れんばかりの拍手の中の極楽鳥たち!

300悠の最後の雄叫びもいつも通り!

そうそう、もうひとつ。摩天楼オペラのコンサートはお客さんの男性比率が大変高いことを書き添えておく。
やっぱり野郎には「ハード・ロック好き」のDNAが組み込まれていて、摩天楼オペラのサウンドがシッカリと応えてくれることをみんな知っているのだ。
次はナニをしてくれるのか…楽しみだ!

310摩天楼オペラの詳しい情報はコチラ⇒摩天楼オペラOFFICIAL WEBSITE

330v(一部継承略 2014年10月18日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

***** お 知 ら せ *****

1993 年に出版され、当時もっとも詳しかったマーシャルに関する書籍『THE HISTORY OF Marshall(日本語未訳)』を、マーシャルの創業50周年を記念し大幅に改訂・増補して2013年に出版されたのが『THE HISTORY OF Marshall THE FIRST FIFTY YEARS』。

B_original

そして、その日本語版がついに出来する!
レ アなアイテムを中心とした数百点にも及ぶ商品やマーシャルの歴史に名を残す重要人物のカラー写真(本邦初公開多数)、歴史的文書、ヴィンテージ・カタロ グ、販促アイテム、ミュージシャンや関係者の興味深い証言を満載してジム・マーシャルの波乱万丈の人生から、50年にわたって時代をロックし続けた名器た ちを立体的に詳述する。
マーシャル社が制作に全面的に協力したロックやギターを愛する者必携のマーシャル・バイブル!
なんて言うとカタっ苦しいけど、写真見てるだけでも十分に楽しいわ、コリャ!…という一冊。

J_cover

<内容>
ジ ム・マーシャル物語 爆音の父/Marshallサウンドの誕生/歴代のモデル(JTM45から新DSLまでを網羅)/スピーカー・キャビネット/50周年記念コンサート(コ レはマーブロが勝つな…/関連商品/Celestionスピーカーについて/マーシャル・シリアル・ナンバーの読み方…他、400ページ以上の充実したコ ンテンツ!

帯(腰巻)が付くとこんな感じ。

J_cover_with_belt
アンプ大名鑑[Marshall編]
著 者:マイケル・ドイル、ニック・ボウコット
監 修:ワタシ
発 売:12月19日(金)
体 裁:B5判/並製/400頁強(オールカラー)
価 格:本体4,500円+税

こちらでお買い求めになれます⇒amazon

2014年12月 3日 (水)

摩天楼オペラ~AVALON TOUR DAY at 日比谷野外音楽堂<前編>

ズッと先だと思っていたのに、早いものでアッという間にこの日になっちゃった。

摩天楼オペラの日比谷野音。
9月にリリースされたサード・アルバム『AVALON』を携えた全国16か所のツアーの千秋楽。
もちろん会場は超満員!

10オープニングは30人の合唱隊を背後に4人でインスト曲、「journey to AVALON」をプレイ。

1_img_0051 そして、ステージに摩天楼オペラのシンガーが登場し、5人が揃う。

20苑 ~sono~

40彩雨 ~ayame~

50燿 ~yo~

70悠 ~yu~
60
そして、Marshallに映ったこのシルエット…

80Anzi ~anzi~

100堰を切ったように日比谷の街に溢れ出す音の洪水!

30
「天国の扉」~「隣に座る太陽」…と、冒頭はアルバム『AVALON』と同じ展開。

110苑、MCの第一声…「クソ!最高じゃねぇか!」…なんて口の悪い!
「オレの歌声がこの空に吸い込まれていくんだよ!」と野音で演奏することの爽快さを隠しきれない。

130
でも本当にそういいたい気持ちがよくわかる雰囲気なのだ!

2_img_0269

「RUSH!」…

150「Psychic Paradise」と続き…

160『AVALON』にもどって「輝きは閃光のように」と「3時間」をプレイ。

170彩雨以外のメンバーがステージを降り、そのままキーボード・ソロへ…。
静まりかえった日比谷の夜空に響くキーボードの音色。スゲェ緊張感!暗めの照明と相まって幽玄の世界が目の前に広がった。

2_img_0218 めくるめくAnziのテクニック。

2_img_0186

でもやたらと弾き過ぎない。ギター・ソロが完全に曲の一部にドラマチックに溶け込んでいる。絶妙のバランス。それが摩天楼オペラのサウンド。
やっぱり「ロック」にはカッコいいギター・ソロは絶対に必要なんだよ。
なぜかって?それはね、「ロック」だからなんですよ。これしか説明できません。そして、これが最も適切な説明であることを若い人たちに理解して欲しい。
120v
そして、このMarshallの壁。コレでロックギターはパーフェクトになる。
昨日、イギリスBBCが制作したMarshallのドキュメンタリーをジックリ見たせいか、このAnziさんのMarshallに一段と萌えるわ~。
180
手前味噌にはなるけど、本当にMarshallの音楽の業績というものは空恐ろしいぐらい大きいことを再認識できた。
ロックを築いたあまりにも偉大なミュージシャンがこぞってMarshallを愛で、自分たちの音楽をクリエイトした。
ステージ上の彼らの背後には、必ずMarshallの壁があった。コレがロック・ギターの歴史なのだ。
そして、その延長線上にAnziがいる。
うれしい限りである。
2_img_0282

もう子供のころから何回見たことだろう…Marshallの壁は野音の大舞台にベストマッチする。
Anziさんも必ずやこのコーディネーションにインスパイアされていたハズだ。
140v
同じく『AVALON』から「Stained Glass」。

210鉄壁のリズム隊。もちろんオペラ・サウンドの要。

220v開演直前「もうゼンゼン大丈夫っスよ!」と胸を張っていた悠。その言葉に全くウソはなかった。

230「Jolly Rogerに杯を」…

190
得意のサオ回しがキマる!しかし、この光景!美しい!

240摩天楼オペラの詳しい情報はコチラ⇒摩天楼オペラOFFICIAL WEBSITE

250vここまでが中盤。<後編>つづく。

260(一部継承略 2014年10月18日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

***** お 知 ら せ *****

1993 年に出版され、当時もっとも詳しかったマーシャルに関する書籍『THE HISTORY OF Marshall(日本語未訳)』を、マーシャルの創業50周年を記念し大幅に改訂・増補して2013年に出版されたのが『THE HISTORY OF Marshall THE FIRST FIFTY YEARS』。

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そして、その日本語版がついに出来する!
レ アなアイテムを中心とした数百点にも及ぶ商品やマーシャルの歴史に名を残す重要人物のカラー写真(本邦初公開多数)、歴史的文書、ヴィンテージ・カタロ グ、販促アイテム、ミュージシャンや関係者の興味深い証言を満載してジム・マーシャルの波乱万丈の人生から、50年にわたって時代をロックし続けた名器た ちを立体的に詳述する。
マーシャル社が制作に全面的に協力したロックやギターを愛する者必携のマーシャル・バイブル!
なんて言うとカタっ苦しいけど、写真見てるだけでも十分に楽しいわ、コリャ!…という一冊。

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<内容>
ジ ム・マーシャル物語 爆音の父/Marshallサウンドの誕生/歴代のモデル(JTM45から新DSLまでを網羅)/スピーカー・キャビネット/50周年記念コンサート(コ レはマーブロが勝つな…/関連商品/Celestionスピーカーについて/マーシャル・シリアル・ナンバーの読み方…他、400ページ以上の充実したコ ンテンツ!

帯(腰巻)が付くとこんな感じ。

J_cover_with_belt アンプ大名鑑[Marshall編]
著 者:マイケル・ドイル、ニック・ボウコット
監 修:ワタシ
発 売:12月19日(金)
体 裁:B5判/並製/400頁強(オールカラー)
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