田川ヒロアキ at 日大&田川ヒロアキ in 岡山
我々の世代にとって、「学祭」というのはとても強い響きを持っていた。30年前ぐらいの話し。
そもそも今、「学祭」なんて言葉を使うのかしらん?
秋になると「いくつの大学に呼ばれた」というのがミュージシャンやロック・バンドの人気のバロメーターになった。
また、学祭への出演が成功への足掛かりとなることもあった。
「学園祭の女王」なんて表現ももはや死滅したのではなかろうか。
そして、どこでも安価で見ることができるそうした人気ミュージシャンのコンサートは大入りの満員で、祭りのメイン・イベントになり、テレビでもしょっちゅうレポートしていた。
今ではそうしたことが全くなくなった、というワケではないのであろうが、音楽に関していえば、残念ながらあの盛り上がりは完全に失せてしまったように見える。
趣味が多岐にわたり、若者が音楽に興味を示すケースが少なくなったことが大きな原因であろう。音楽よりもダンス。ギターよりもゲーム…。
いつの時代も若者は流行に敏感だ。その若者を惹きつけるような強烈な個性を持った同世代の音楽ヒーローがいないことも指摘されよう。
つまり時代の変化ということだ。
そんな環境にあって、田川ヒロアキが11月の初めに日本大学商学部の『きぬた祭』に出演して、かつての学園祭の盛り上がりを思い出させてくれるような気合の入った演奏を展開してくれた。
今日のメニューはまずそのレポート。
学園祭といえば模擬店。コレハ何十年経っても変わらない光景だね。
ま~、それにしてもきれいな学校で驚いたよ。コレ、大学の中だからね~。
今日の会場。巨大な体育館だ。
開演時間が迫り、続々とお客さんが入り始める。
今日はバッキング・トラックに合わせての演奏。
したがってお供はいつものJMD501のみ。
オープニングはいつも通りの「Sea Scape」。
巨大な会場の隅々まで美しいギター・サウンドが飛び交う!
人気曲「My Eternal Dream」。
初めて見るお客さんは猛然と弾きまくるヒロアキくんの演奏に口アングリ。
MAZDAの一大イベント、『FAN FESTA 2014 in OKAYAMA』のテーマ・ソングも披露された。
軽快でポップな曲調で会場が盛り上がる!
今秋、岡山・広島地区のテレビや街頭で頻繁に流れたこの曲の出来に満足だったのだろう。堂々たる演奏!
ピアノで弾き語るのは「平和の風」。「♪風吹け、風吹け、平和を連れてこい」…ナンカこの曲の歌詞が染み入りますナァ。
どこまでも美しく迫る「Ave Maria」。照明も素晴らしい!
そして、炎の「カラムーチョ」も!
これだけの大会場、次回は是非バンド・パフォーマンスで登場してくれることを期待している。
さて、ここから第2部。
場所は岡山。そう、例の『MAZDA FAN FESTA 2014 in OKAYAMA』の会場だ。
前日は天候が悪く、折からの寒波の接近ですさまじい寒さだったが、当日はご覧の通りの大晴天!
筑波、富士等々、日本中のサーキットに現れては激演を繰り広げる「サーキットの狼」!
もちろんどこのサーキットでヒロアキくんをサポートするのはMarshallだ。
この出番の前日、レセプション・パーティが開催され、そこでも充実のパフォーマンスを展開した。
このパーティにはロータリー・エンジンの開発者も出席され、ヒロアキくんの演奏を堪能されたそうだ。
Marshallで言えばKen Branみたいなもんだからね。(ken Branが誰かは下で紹介している『アンプ大名鑑[Marshall編]』をご参照あれ!)
「かつて独自のロータリーエンジンでルマン 24 時間レースを制し、そ して今も革新的な新世代技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」で走る歓 びを提供するマツダと、先天性の全盲により一般的な演奏方法を見 ることなく、ギターのネックを逆から持つ独特なプレイスタイルを確立 した田川ヒロアキさんの曲には、独自の世界感を追求するという共 通性を持つことが採用のきっかけとなりました」…というのが今回のヒロアキくんのイベントへの起用の理由だ。
同社のお歴々も実際のヒロアキくんの演奏を見て、その起用の理由を納得されたことだろう。
おお!ギターと車の色がいっしょ!これは本番前日のようす。それにしても寒そうだな~。
田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano
(一部敬称略 ①きぬた祭編:2014年11月1日 日本大学商学部体育館にて撮影 ②MAZDA編:2014年12月6&7日 岡山国際サーキットにて撮影→写真提供:吉岡美瑞穂さん)
***** お 知 ら せ *****
1993 年に出版され、当時もっとも詳しかったマーシャルに関する書籍『THE HISTORY OF Marshall(日本語未訳)』を、マーシャルの創業50周年を記念し大幅に改訂・増補して2013年に出版されたのが『THE HISTORY OF Marshall THE FIRST FIFTY YEARS』。
そして、その日本語版がついに出来する!
レ アなアイテムを中心とした数百点にも及ぶ商品やマーシャルの歴史に名を残す重要人物のカラー写真(本邦初公開多数)、歴史的文書、ヴィンテージ・カタロ グ、販促アイテム、ミュージシャンや関係者の興味深い証言を満載してジム・マーシャルの波乱万丈の人生から、50年にわたって時代をロックし続けた名器た ちを立体的に詳述する。
マーシャル社が制作に全面的に協力したロックやギターを愛する者必携のマーシャル・バイブル!
なんて言うとカタっ苦しいけど、写真見てるだけでも十分に楽しいわ、コリャ!…という一冊。
<内容>
ジ ム・マーシャル物語 爆音の父/Marshallサウンドの誕生/歴代のモデル(JTM45から新DSLまでを網羅)/スピーカー・キャビネット/50周年記念コンサート(コ レはマーブロが勝つな…/関連商品/Celestionスピーカーについて/マーシャル・シリアル・ナンバーの読み方…他、400ページ以上の充実したコ ンテンツ!
帯(腰巻)が付くとこんな感じ。
アンプ大名鑑[Marshall編]
著 者:マイケル・ドイル、ニック・ボウコット
監 修:ワタシ
発 売:12月19日(金)
体 裁:B5判/並製/400頁強(オールカラー)
価 格:本体4,500円+税
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