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2014年12月17日 (水)

ALICE in The DEAD WORLD FINAL HALLOWEEN Party ”a closed wonderland”

Trick or treat!!
もうジングル・ベルなのに今頃ハロウィンでゴメンね。順番でやってるからね~。

それにしても!ここ数年のハロウィンの盛り上がりはスゴイね!…なんて書いてもだいぶ時間が経っっちゃってさすがに盛り上がらネェな…。ゴメンね、順番でやってるからね。

クリスマス、バレンタイン・デイ、そしていよいよハロウィン。意味もわからず着々と西欧文化を吸収して、上手にビジネスに転嫁しとりますな。まさに政府も国民も立派な「アメリカ病」。
次は何だ?
復活祭か?…鶏卵屋がよろこぶぞ!
謝肉祭か?…焼肉屋が困るぞ!
感謝祭か?…七面鳥の供給は間に合うか?
キリスト教が終わったら仏教か?でも仏教は「花まつり」ぐらいだもんな~。
…と少々毒づいてみたが、何が言いたいのかというと、何でも見境なくワケもわからずにマスコミの伝にひっかかりなさんな…ということ。どうせ全部商売の餌食になっちゃうんだから。
ま、それも日本経済を循環させているひとつの原動力には違いないんだけど、このハロウィンなんてのは、海外では子供のためのお祭りだからね。
試しに何人かの外人の友達に自国の様子を訊いてみたけど、特別なケースを除いては子供以外仮装なんかしないってサ!
「国際化」だの「グローバリゼーション」だのと騒いで、早期英語教育の導入なんて盛んにやってるけど、世界に出て外人を相手にするつもりなら、英語を勉強する前に世界の常識を勉強した方がいい。
同時に、外人にミッチリと説明できるよう、自分の国の文化や歴史を勉強するべきだと思う。

なんて書き出すと、この後、記事を進めにくくなってしまうが、んなことは先刻承知。
今日のレポートは10月31日のあるコンサート。
大声を出して渋谷の街を練り歩いて人様に迷惑をかけるゾンビ達と違って「ライブハウス」という密室での生バンド入りの仮装パーティ…すなわち、映画『ロッキー・ホラー・ショウ』のコンサート版と思っているから!
メッチャおもしろかったんよ!
…ということで、腰に手を当てながらハロウィンにTime Warp!(←我ながらウマい!)

当日最初に出演したのはB.T.T.Bというグループ。
この写真、演奏前に準備をしているワケではない。

10終始一貫して後ろか横向き。お客さんの方をほとんど向かないのだ!

20_2MCではちゃんとお客さんに話しかける。
リーダーの小柳氏。
小柳さんは私の友人なのだが、初めて演奏している姿を拝見した。スゴイ迫力!Graham Bond OrganizationとかHawkwindにいそうな感じ!

30v小柳さんに後から聞いた話しによると、このバンドは気の合う連中がポコっと集まってナニも決めずにとにかく演奏してみようという趣旨なのだそうだ。
70v
「集団即興演奏」という、こうした手法は、実はジャズの世界ではOrnette ColemanやJohn Coltraneが50年前以上に試みていて、ロックでも似た手法を取り入れた例がこれまでにもあったが、ポピュラリズムを追及するロックでは珍しいことだ。

ノイズに近い壮絶な演奏に乗るデス・ボイス。
40v

ケイオスに次ぐケイオス(最近、世間ではやたら「カオス」という言葉を耳にしますが「Chaos」は英語では「ケイオス」と発音するので、今のうちに直しておこう!)。ベースは2人いるし!

60v_2そして、パワーに次ぐパワー!
どんなスタイルであるにせよ、パワーを求めるロックにはMarshallは絶対に欠かすことのできない要素だ。
錯綜するめいめいのフレーズが偶然一体と化す瞬間は何とも言えない快感がある。
50v

続いての登場は、Vagu*Project。
ドラム・パートに打ち込みを使ったトリオ。今は「打ち込み」って言わない?「同期」?

80_2ギター&ボーカルのYuI。

90_2ベースはRyo。

100vギターはShinya。

110vこの格好はもちろんハロウィン仕様。いつもはこんな衣装を着けていないのだそうだが、実にキマっている!
120
YuIさんの黒い羽根がまた実によく似合ってる!

2_img_0014 Ryoさんなんかケンタウロスだからね。馬がくっついちゃってる。すごく動きにくそうだったけど、どうせやるならコレぐらいやんなきゃ!
そういえばお客さんの中に「トマトの輪切り(!)」の仮装をしているスゴイ人がいたナァ。

1_img_0027 バリバリとギター・ソロもキメるYuIさん。もちろん生粋のMarshallプレイヤーだ!

S_img_0016 ShinyaさんもMarshallだ。

S_img_0024 馬を背に暴れまくったRyoさん。

2_img_0032 基本的にはメタリックなサウンドなのだが、中には「祭りサウンド(っていったらいいのかな?)」のような曲からモロに中近東風のメロディをモチーフにした曲なんかもあってナニが飛び出してくるか見当がつかない。実におもしろい!
人間のプレイするドラムで聴いてみたい!

130Vagu*Projectの詳しい情報はコチラ⇒公式ホームページ

1403番目の登場はグリム。

150そしてこの日のヘッドライナーはSaTaN。
タイトルにあるように、ルイス・キャロルの『不思議のくにのアリス』をベースにしたショウ。「Final」とあるのは、過去に何回かこの演目をかけてきたが、この日を最後にする…ということだ。
ところで、この『不思議の国のアリス』、ルイス・キャロルというのはペン・ネームで、本当はイギリスの数学者が書いたものって知ってた?
これまでにもこの児童小説をモチーフにした音楽作品があったと思うが、やっぱり私はナント言ってもChick Coreaの『The Mad Hatter』だろうナァ、月並みだけど。
「Humpty Dumpty」なんて超有名曲も入っているし、全編Alice漬けのジャズ・ファンタジー巨編、とでも言おうか…この日、会場に来ていたSaTaNファンの皆様に…おススメしませんが…。

「The Satanic Horror Show」と銘打ったSaTaNのステージ。
冒頭はアリス役のHI-NAが登場。

155そこにMr.SaTaNが加わる。

160SaTaNはボーカルのMr.SaTaNと…

170vギターのHI-NAのデュオ・チーム。

180v昔はリズム隊もいたのだが、紆余曲折してメンバーが出入りしているいるうちに、この形に落ち着いたそうだ。

190何で私が取材にお邪魔したかと言うと、ある時ヒョコッとココ鹿鳴館にお邪魔した時、ステージに目をやると、何ともメルヘンチックなアイテムで埋め尽くされていて、異様な雰囲気。
スタッフの方に話しを聴いてみると、「SaTaN」だと言う。以前からポスターで見かけるモノすごいメイクをした2人に興味があった。
しかも、ギターの人はMarshallだという。そんなものだから、「ナニか面白そうな企画があったらMarshall Blogで取材させて!」とお願いしてあったのだ。それがこのイベントだったってワケ。

210

ここもサウンドはメタリックな曲が多いが、ショウ仕立てになっていて、まるでちょっとしたロック・ミュージカル。

220v

曲目や写真をズラズラとただ並べるのはMarshall Blogの流儀ではないが、ちょっと曲目だけでも惹かれるものがあると思うのでセットリスト、いや「ストーリー」を紹介しておく。
-STORIES-
opening~意味なしアリス
#1. ALICE in The DEAD WORLD/死体の国のアリス
#2. LAUGHIN' SONG(FROM WONDERLAND)/(不思議の国の)笑いの歌
#3. THE NIGHTMARE BEFORE HALLOWEEN/ハロウィン前夜の悪夢
#4. HELLP!/ヘルプ!
#5. THE BLOODY BRIDE~NIGHT OF THE LIVING DEAD/血塗れの花嫁~ゾンビ達の夜~
#6. The Revenge of Toys/おもちゃの逆襲
#7. Twinkle/トゥインクル~星になった二人~
#8. BLEED-GO-ROUND/ブリードゴーランド
#9. HELL IS HEAVEN!?/地獄は天国!?
#10. CORPSE'S PARADE/コープスパレード~死者達の行進~
#11. Hauntillusion!/ホーンティリュージョン!
#12. SAY GOOD-BYE/現世にさようなら

~地獄のENCORE
#13. (a)wi~S.O.S(Sacrifice of the SaTaN)/遺…悪魔のいけにえ

まるでAlice CooperがそれこそAliceを演じるためのものかのようだ。
こういうのスキなんだよね~。

230
それともうひとつスゴイのはお客さんとのコミュニケーション。
235
ステージに合わせて一糸乱れず、かつ一心不乱に踊りまくる!
みんなハロウィンで仮装しているもんだから、まるで「スリラー」の中に入り込んだ気分!

200ナニをするのかと思ったら用意してきたドリンク剤をみんなで飲み干すなんてシーンも…ビックリしちゃったよ!

260

HI-NAさんはア・カペラのギター・ソロも披露。

240vこんな格好でバリバリ弾きまくるギャップがまたおもしろい。

250ステージのセットに隠れて見えないが当然Marshall。JCM2000 DSL100と1960Aだ。

340v

アクションもハデハデ~!

280v

腰を低くして動き回るMad Hatter役のMr.SaTaNのパフォーマンスも実に魅力的だった。

270途中でマッシュルームを生でた食べるシーンも…「ホントにコレ生で喰って大丈夫なのか?」

290vメルヘンチックなナンバーからド直球のメタル・チューンまで、このバンドもナニが出て来るかサッパリわからないレパートリー。「Help!」まで演ってたからね。

300Mr.SaTaN、大熱唱!

310v宙を舞うギター!
内容といい、パフォーマンスといい、メチャクチャおもしろかった!来てヨカッタ~!

320vSaTaNの詳しい情報はコチラ⇒SaTaN Official Site

このサイトを見ると1月の鹿鳴館のワンマン・コンサートを以て「無期限活動停止」と謳っているが、そうなの?
もしそうならモッタイないな~。
このバンドも人間のリズム隊が入った状態で観てみたかったな~。

330さて、せっかくなので、ハロウィンで着飾ったファンたちの様子をご覧頂くことにしよう。
お願いして写真を撮らせて頂いた。

350紫の髪にお菓子のデコレーション!アリスというよりヘンゼルとグレーテル?ご自分で考えたそうだ。ナイス・デコレーション!

360もう見事としか言いようがない!このまま撮影所へ行ってホラー映画に出演できるでしょう!

370彼女はネコ。このピンクのシマシマのネコは「The Cheshire Cat(チェシャー・キャット)」というそうです。
「Cheshire」というのはイギリス北西部の地域(「-shire」はイギリスのひとつの行政区画)。もともと「grin like a Chshire cat(チェシャ猫のように笑う)」という慣用表現があって、キャロルはここからあのピンクのネコにチェシャー・キャットという名前を付けた。
この「grin like a Chshire cat」という表現は「ワケもなくニヤニヤ笑う」という意味。だから、あの猫、いつもニヤニヤ笑ってるでしょ?
なぜチェシャー・キャットがいつも笑っているかは諸説あるらしい。

380v「犬?」って訊いたら、「ウサギです~!」って叱られちゃった!ゴメンね~!そうだよね、アリスに出て来るのは、不思議の国への導き手の「白ウサギ」だよね!

390v一目瞭然。アリス。ただBloodyなAlice。死体の国から来たアリスだ。「I Love the Dead(その死体が好き)」はAlice Cooperの名曲だ。

1_img_0204皆さん、ご協力ありがとうございました。
あ~、おもしろかった。ハロウィンもこうしてる分にはなかなかいいもんだ。

400(一部敬称略 2014年10月31日 目黒鹿鳴館にて撮影)

***** お 知 ら せ *****
1993 年に出版され、当時もっとも詳しかったマーシャルに関する書籍『THE HISTORY OF Marshall(日本語未訳)』を、マーシャルの創業50周年を記念し大幅に改訂・増補して2013年に出版されたのが『THE HISTORY OF Marshall THE FIRST FIFTY YEARS』。

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そして、その日本語版がついに出来する!
レ アなアイテムを中心とした数百点にも及ぶ商品やマーシャルの歴史に名を残す重要人物のカラー写真(本邦初公開多数)、歴史的文書、ヴィンテージ・カタロ グ、販促アイテム、ミュージシャンや関係者の興味深い証言を満載してジム・マーシャルの波乱万丈の人生から、50年にわたって時代をロックし続けた名器た ちを立体的に詳述する。
マーシャル社が制作に全面的に協力したロックやギターを愛する者必携のマーシャル・バイブル!
なんて言うとカタっ苦しいけど、写真見てるだけでも十分に楽しいわ、コリャ!…という一冊。

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<内容>
ジ ム・マーシャル物語 爆音の父/Marshallサウンドの誕生/歴代のモデル(JTM45から新DSLまでを網羅)/スピーカー・キャビネット/50周年記念コンサート(コ レはマーブロが勝つな…/関連商品/Celestionスピーカーについて/マーシャル・シリアル・ナンバーの読み方…他、400ページ以上の充実したコ ンテンツ!

帯(腰巻)が付くとこんな感じ。

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アンプ大名鑑[Marshall編]
著 者:マイケル・ドイル、ニック・ボウコット
監 修:ワタシ
発 売:12月19日(金)
体 裁:B5判/並製/400頁強(オールカラー)
価 格:本体4,500円+税

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