【sun-goだョ!全員集合】素敵にHELL DANCE PARTY! <前編>~DESTROSE編
「8月31日」だから語呂合わせで「サ・ン・ゴー」……ってどこが?
全然関係ない…。
8月はホント、マーブロ的にsun-goさんは忙しかった。諸星和己のサポート、D_Driveのワンマン。
そして最終日に控えていたのがこの大イベント…名付けて『素敵にHELL DANCE PARTY!』。
ナンダ、ナンダ?!
副題を見ればわかる…「素敵にダンシングから30回目の8月31日」。
そういうこと。
1985年の8月31日にシングル『素敵にダンシング』でSHOW-YAはデビューしたのだった。
ということで、ここで1985年の日本の音楽界を眺めてみると…
「なんてたってアイドル」、「あの娘とスキャンダル」、「Romanticが止まらない」、「愛人」、「翼の折れたエンジェル」、「恋におちて」、「タッチ」、「セーラー服を脱がさないで」、「ホテル」、「天使のウインク」等々。
スゴクない?バブル前夜。
これはホ~ンノ一部だからね。その中から上の曲をどういう基準でココに選んだのかというと、「私でも歌える曲」ということ。
私は生まれてこの方、一度も流行歌を追いかけたことがない。歌詞はまったく正確でないにしろ、コレらは歌える。また、今でもあちこちで耳にする曲だよね。おそらくこれからも歌われ継がれていく曲たちに違いない。
そういう曲がジャンジャン世の中に出てきた時代…今の音楽シーンとは雲泥の差だ。
これを今やったらどうなるか…
「2014年のヒット曲を眺めてみると…AKBときゃりーぱみゅぱみゅの●$▲@#」…以上?
これでも別に構わないけど、果たして「♪あいうぉんちゅ~」だの「♪つけまつげ~」と歌っている人が30年後にいるのかしら?
それともうひとつ。
チェッカーズとかC-C-BとかTUBEとかバンド形態の歌手のヒット曲が少なくないことに気付く。
これは、反対にオーケストラをバックにカワイコちゃん歌手が職業作曲家の曲を歌う機会が減ったことを示している。でもまだ「歌謡曲」は存在した。そういう時代だった。
そんな中でsun-goさんはSHOW-YAでデビューしたのであった。
そのデビュー30周年を祝うイベントを今日から3回にわたってレポートする。昨日のかーくんのレポートと合わせると今週は全部sun-goさんだ。
sun-goだョ!全員集合!!
当日会場ロビーでは新しいsun-goさんのシグネチャー・モデル「Fairy」の体験試奏会も併催された。
ん~、このチラシ、写真がいいな~。
こういうのは大抵恥ずかしがっちゃって「イヤイヤ、お先にどうぞ…」なんてことになるのだが、トンデモナイ!
憧れのsun-goさんと同じギターとだけあって、「我先に!」と長蛇の列ができた。
私もmntmintsのPVの撮影の時にユックリ弾かせてもらったけど、しなやかなアクションで鳴りもとてもよく、各弦のバランスも申し分のないとてもよくできたギターだ。
試奏用のアンプにはJVM215Cが用意されたが、そちらの評判も上々だった。
冒頭、sun-goさんがステージに上がる。ご挨拶とこの日の企画についての説明だ。
主旨は記事の最初に書いた通り…今日は「sun-goまつり」なのだ!
今日も一日、sun-goさんの背後でお供を務めるはMarshall JVM410Hと1960BDM。
sun-goさんのあいさつの後、すぐにステージに登場したのはDESTROSE。
Harunaちゃんが叩くドラム・キットはNATAL(ナタール)。メイプル・シェル。美しいブルーのフィニッシュはシー・スパークルだ。
4月に加入した里彩ちゃんも完全にバンドに溶け込み、こうしたHR/HR関連のイベントでは欠かせないファースト・コール・バンドになった。
9月24日にはファン待望の、里彩ちゃんを迎えての初のCD5曲入りのミニ・アルバム『The Prologue』をリリース。
CDのタイトルは『序章』だが、収録されているパフォーマンスはすっかりクライマックス。
ボーカルが里彩ちゃんに替わって、力強い中にもフェミニンな魅力が醸し出されるようになってすごくいいと思う。
いくらへヴィ・メタルだからといって、何も無理しておっかなくする必要はナニもない。
優れた女流メタル・バンドが盛んなのは日本だけの話し。何度も書いてきたが、本場イギリスでも日本にはかなわない。
もう今ではこうしたホネのあるロックを演奏したがる男の子も減ってしまったが、男子の後塵を拝することのない、女性特有の魅力を発揮したへヴィ・メタルをクリエイトしてもらいたい。
これが日本のガール・バンドに望むこと。そして、DESTROSEはそれを実践してくれていると思っている。
オープニングはいつも通りの「破壊の薔薇」。
「破壊の薔薇ッ!」と自らがクールにタイトル・コールするところがまずカッコいい。
そして続けて「Lifer 13」をプレイ。
「ホネのあるロック」になくてはならない魅力的なギター・プレイもたっぷりとフィーチュア。
成美ちゃんのガッツのあるプレイに加えて…
随所で見せるミキちゃんのテクニカルなプレイが冴えわたる。
ニュー・アルバム『The Prologue』からタイトル・チューンの「Prologue」と「悠遠」。
各メンバーの作品が収められた『The Prologue』。「Prologue」が里彩ちゃんのペンによる曲だ。
「悠遠」がHarunaちゃんの作品。
どちらの曲に対しても大きな歓声が飛び交っていた。
ところでそのHarunaちゃん。ナント、今年いっぱいでDESTROSEを脱退してしまうという…実に残念!あの星型シンバルのクルクルはもう見れないのか?
ファースト・アルバムから2曲。「Skyliner」と「Fenixx」。こういった元よりあったレパートリーも完全に自家薬籠中のモノにしている里彩ちゃん。
自身に満ちた歌いっぷりが見ていて気持ちいい!
その旧作にはさまれたのは「Rewrite the Curse」。
『Prologue』収録のベースのmihoちゃんの曲だ。
重量感あふれるベースと完璧なコーラスに加え、華麗にアクションをキメたmihoちゃんの存在感も大きい。
ここまで以上7曲。アっという間だったが、その圧倒的なパフォーマンスはsun-goさんの30周年を記念するイベントのオープニングにふさわしい印象的な内容だった。
また、メンバー・チェンジを余儀なくされるDESTROSEだが、困難を乗り越えてますますの成長ぶりを見せてくれることだろう。
DESTROSEの詳しい情報はコチラ⇒DESTROSE official website
今日はsun-goまつり…コレだけで終わるワケがない!
待ってました!で最後にsun-goさんが加わるのだ。
もちろんSHOW-YAのあの名曲。sun-goさんの作品だ。
DESTROSEお得意のレパートリーということもあって安定した素晴らしい演奏!
ん~、それにしてもスゴイ存在感。
決してsun-goさんだけに当てはまる話しではないが、ひとつことを30年も熱心に続けるとこうも「存在感」というものが溢れ出てくるか…。
人間、何事も勉強と修行じゃのう。
DESTROSEの30年後も実に楽しみじゃ。
sun-goの詳しい情報はコチラ⇒sun-go☆ Blog
SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA OFFICIAL SITE
sun-goさんのリードでエンディングもバッチリきまった!
コレは今日一日楽しいコンサートになるぞ~!
<中編>につづく
NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
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(一部敬称略 2014年8月31日 下北沢GARDENにて撮影)