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2017年10月

2017年10月20日 (金)

【秋のsun-go祭り:千秋楽】 FATE GEAR~OZ -Rebellion- Release Tour Final!

   
すでにMarshall Blogに幾度となく登場してもらっているFATE GEARが今年6月に『OZ-Rebellion-』というアルバムをリリースした。
第一印象…ジャケットがいいね。
まるで『インディ・ジョーンズ』のポスターみたい。
デザインはドラムスのHarukaちゃんの手によるものだそうだ。
実はコレは本の表紙になっていて、ちゃんと表4に背表紙が描かれているところがニクイ。
内容は劇団わたあめ工場の『Oz-1526』というストーリーを元にしたコンセプト・アルバムだ。
今時コンセプト・アルバムなんてうれしいね。
コンセプト・アルバムというコンセプトは1966年のThe Kinksの『Face to Face』が最初と言われているようだが、インターネットの普及でCDが売れなくなった昨今、アルバム収録された曲全体で意味やテーマを形成する「コンセプト・アルバム」というのは近い将来この世から姿を消すのではなかろうか?
ココでもデジタル・テクノロジーの進化が音楽を殺している。
この『Face to Face』…いいよ~。
今の若い人たちは、演る方も聴く方も1971年の『Muswell Hillbillies』までのThe Kinksあたりを聴いて、「ロックのいい曲とはどんなものか?」を研究するといい。
特に演る方は「ロックの曲」の作り方の偉大な教科書、あるいは参考書になるハズだ。
ちなみに、このアルバムに収録されている「Sunny Afternoon」という曲は「およげ!たいやきくん」の元ネタだ。
さて、今回FATE GEARはこのアルバムのリリースを記念してツアーを企画。
今日は目黒鹿鳴館で開催されたそのツアーの千秋楽のもようをレポートする。

4_2oz_2CDの冒頭に収録されている壮大な「Noah's Ark - The End of Darkness」がオープニングSEで会場に流れる。
コノ曲、アレンジが岡垣さんなのね?
すごい立体的な仕上がりになっていて、途中Mike Oldfieldの「Tubler Bells」を思わせるメロディが出て来て思わずニヤっとしてしまう。
メンバーのシルエットが白い緞帳に浮かび上がると、満員の客席から大きな歓声が上がった。

1_img_0002 そして緞帳が開く。
そこには背を見せるFATE GEARの5人の姿が…。

1_img_0005_2そして、ソールドアウトの満員の観客の前で、1曲目の「New Gate」とともにFATE GEARの冒険が始まった!

30スゴイ勢いで突き進む勇猛果敢なナンバー。

2_img_0300 中間部にはスリリングなキメが待っている。

2_img_0306 そしてキーボーズのソロから…

50v皆さん、待ってましたの隊長のギター・ソロへ!

60胸のすくようなアップテンポに乗って意外な展開を見せるこの曲はショウのオープナーにもってこいだ。

70v2曲目はとびきりへヴィなミディアム・チューンの「Lunatic-faced」。

80この重々しいドラムス!
やっぱりNATALはいいなぁ~。

90HARUKAちゃんの使っているNATALはメイプル。
22"のツーバス・キットだ。

100Mina隊長のギター・ソロ。
220vMina隊長はMarshall。
向かって左のDSL100Hと1960Aのコンビネーション。

120続いては「Queen of the War」。
この曲はおもしろい。
ケルト風っていうのかな?

130歌のメロディも他のメタル・バンドとは違っていて、私なんかにはすごく「FATE GEAR」を感じる曲。

140皆さん一生懸命やっているところ大変恐縮なんですけど、最近のドメスティック・メタルってもうどれを聴いても同じに聴こえます。
コーラスでガ~っとヘヴィに大騒ぎして、サビに入ると歌謡曲。
ハッとするようなメロディになかなかめぐり会えないんだよな~。
ズバリ言っちゃってゴメンね。
でもさ、みんな横並びで同じことをやっていてもしょうがないでしょう?
もう皆さんのやりたいことはわかったから、人とは違う音楽を演ることに若き情熱と労力を費やすべきだと思いますよ。
「様式美」ということもあるんだろうけど、生き残るためにも是非そうした方がいい。
そのためにはインプットしかない。
徹底的に色んな音楽を聴いて盗んじゃえばいいんだよ。
音楽なんてほとんどズッとそれの歴史なんだから。
盗んでそれをどう料理するのかが腕の見せ所なのね。
もうギターの速弾きは腕の見せ所のウチに入らないことはみんなよく知っているハズだ。
いつも言っている「音楽の未来は現在にはない。音楽の未来は過去にしかない」というのはこういうこと。
音楽評論家やライターさんはこんなこと言ってくれませんよ!
で、好みは分かれるところだろうけど、FATE GEARのこの曲なんかとってもいいと思いますよ。
あ、他のバンドさんがこんなことをやっていたのかどうかは私は知りません。
私だってこの世にあるすべての音楽を聴いてチェックしておくことはできませんので!
他のバンドにはないおもしろさを素直に感じただけ。
さて、この曲も中間部でハードな様相を見せる。
ギターのフレーズがトラディショナルで好感が持てますな。

150ジャンジャン行くよ~!
ダウン・チューニングの響きがスリリングな「Architecture Slave -Dictator-」。

160vNicoちゃんの声はどちらかというと女性らしいカワイイ系の声になるのだろうが、こういった曲にマッチするところがまたおもしろいね。

170v「Good Old Days」では前キーボーズ・プレイヤーのKurumiちゃんがゲストとして駆けつけ、一生に演奏してくれた。

180チョット変わった雰囲気。
コレも他のメタル系バンドにはチョットないテイストかな?
どっちかというとプログレッシブ・ロック的でいい感じ!

190Kurumiちゃんのソロ。
引っ掛けのところなんかReturn To Foreverの「No Mystery」のチック・コリアみたいでカッコいい!

200vベースソロも披露!

210vもちろんギター・ソロも!

110v「the Truth of this World -I am...-」を続けて演奏したところで…

1_img_0067 乗組員紹介コーナー。
「乗組員」ってのはメンバーってことね。
彼女たち、FATE GEARという飛行艇で大陸を調査している最中だから。
銃を持っての紹介。
危ないナァ…もしタマが当たっちゃったらどうするつもりなんだろう。

225ということで、銃は終演後に目黒警察署に押収された。
その銃がコレ。

226ドラムス、Haruka。

230vベースはErika。

240キーボーズはYuri。

250vボカルズはNico。

260vそしてギターはMina隊長!

270vメンバー…イヤ、乗組員の紹介で盛り上がった後は急速調の「Scars in my Life」でさらに盛り上がる!

280キャッチーなメロディでストレートに爆走する迫力の1曲。

290キーボードパイプオルガンの荘厳なイントロの「Farewell -炎の餞-」。
「餞」ね。
祝儀袋の「餞別」を「銭別」と書いていたヤツが昔いたが、コレでは「手切れ金」になっちゃうって。
「餞」は「はなむけ」ね。

310v連続するスピードチューンに会場は大騒ぎ!

300vおお~、Mina隊長がセンターに躍り出て弾いたギター・ソロは中近東風だ!

320ココでドバっと雰囲気が変わってドバラードの「Oyasumi」。

330そして、最後までCD通りにもう1曲のバラード「Ray -Over The Rainbow-」を熱唱。340隊長のソロもシットリとフィーチュアされた。

2_img_0443 こうしてアルバム『OZ -Rebellion-』の完全再現が完了した。
すなわち、本編の終了。

2_img_0009 さて、アンコールで登場するまで少しお時間を頂いて脱線しましょうか?
この『OZ -Rebellion-』のストーリーの下地はタイトルが仄めかしているように、『オズの魔法使い』なのだそうだ。
私は母が読んでくれた絵本で幼少の頃からこのストーリーに親しんでいたが、小学生の時にテレビで初めて映画を観た。
ドロシーの住むカンザスのシーンはモノクロで、竜巻に飛ばされてオズに行ってしまった瞬間からカラーになるなんてマァ、感動したネェ。
私の世代、テレビははじめモノクロで、幼いウチにカラーになった。
アレ、テレビがカラーになったのはいつからだろう。
最初の頃、色のついている放送は新聞のテレビ番組欄に「カラー」って表記されていたよね。
そのうち形勢が逆転して、白黒の番組には「モノクロ」という印が付くくようになって、それもいつの間にかなくなっちゃった。
『オズの魔法使い』はヴィクター・フレミングによる1939年の作品。
1939年といえば、戦前ですからね。
ドイツがポーランドに侵攻して第二次世界大戦が勃発した年。
この2年後に太平洋戦争が始まった。
映画のカラーフィルムが実用化されたのが1937年だというから、かなり最初期の総天然色作品ということになる。
この「総天然色」なんていいう表現は素晴らしいね。昔は「カラー」のことをこう呼んだ。
主演のジュディ・ガーランドが好きでしてね~。
ジュディ・ガーランドはミッキー・ルーニーという男の子役と組んで数々の映画に出演して大きな人気を博したが、1969年に睡眠薬の過剰摂取で死亡した。
自殺だったらしい。
プライベートは必ずしも幸せな生涯ではなかったようだが、ジャズの歌手としても素晴らしい仕事をした。
白人の割には太くて、黒人ほどコテコテではない声がとても好き。
お嬢さんのライザ・ミネリより全然素敵。
そんなだからウチには何枚もジュディのCDがあるけど、何しろ『Best of』みたいなのが多くて、ものすごいダブリようなんだよね。
つい先日も見たことがない、ジャケットがステキな2枚組のベスト盤を買ってしまったばっかり。もちろん内容はほとんど既に持っている音源なんだけど。
で、メタル&ハードロック・ファンにもおなじみの「We must be over the rainow」ね。
ジュディが歌う「Over the Raibow」はやっぱり殺人的にいい曲だよね。
Harold Arlenという人の作品。
この人は、有名曲をココに並べたら多すぎて怒られちゃうぐらい、たくさんの名曲を作ったティンパンアレイの大作曲家。
私は若いミュージシャンにことあるごとに「最初はツマらないだろうけど、ティンパンアレイの曲を聴いて作曲に役立てるといいよ」とオススメしている。
そこにはビートルズもキンクスもザッパも、後に偉大なロック・ミュージシャンがやったことが全部入っているから。
ナニがオススメか知りたきゃオレんとこへ来い!
ところで、この『オズの魔法使い』のテーマってなんだと思う?
ドロシーのお供をするカカシがアメリカの農夫、ブリキマンが鉄鋼業の工員、ライオンがウィリアム・ジェニングス・ブライアンというアメリカの政治家…という暗喩を含んでいる政治的な作品という見方もあるようだが、私はこの映画に関しては、単純に「我が家」がテーマだと思ってるのね。
ドロシーが言うでしょ?
「家へ帰りたい。家が一番いい」って。
黄色いレンガの道を通って、ようやく面会する西だか東だかの美しい魔女からもらった赤い靴のカカトを3回鳴らし、住み慣れたカンザスの家に帰る。…大好きな家族が待つ「我が家」に。
コレに気が付いたのは『フォレスト・ガンプ』を観た時かな?
映画の中でガンプはジェニーに向かって何度も「家へ帰ろう」って言うでしょう?
ところがジェニーは家で不幸な幼少時代を過ごしているので、自分の家がキライ。
でもガンプと一緒になって、「家庭」の意味を知って、余命短いながらも家族と幸せな時間を過ごす。
ナニせガンプはAppleの大株主だからさ。
アメリカ人って、引っ越しが全然平気なんだよね。
反面、家自体がどこにあろうと、自分が安心して過ごせる「我が家」とか「家族」というものをすごく大切にする。
今はどうだか知らないけど、アメリカ人の「家」に対する考え方はものすごく合理的だ。
若い時に結婚して所帯を持つと、まず小さな家を買う。
収入も多くないし、子供がいないから手に入れるのは小さくて安い家で十分だ。
その内、子供が生まれ、収入が幾分増えてくると、今まで住んでいた家を売って、以前より広い家を買う。
売る家は不動産の価値が大抵上がっているので、元本を割ることがなく、次の家を買う時の強力な資金元になる。
今度は子供が増えたり、大きくなって手狭になるとまた同じことを繰り返す。
そして、子供たちが成長し、息子が独立、あるいは娘が嫁いで家族が減ると、大きな家は必要なくなってしまうので、その家を売って、今度は小さな家を買う。
もちろん大きな家を売って、小さな家に買い直すワケだから、不動産価値の上昇も相まって発生する売却益は老後の生活に大きな潤いを与える。
合理的ではあるまいか?
コレは国土の広さの違いも大きく関係しているが、「家」になじむイヌ的なアメリカ人の感覚と、「土地」になじむネコ的な感覚の日本人の生活習慣の違いも大きいに違いない。
これはニュー・イングランドから西へ西へと開拓を進めたアメリカ人のフロンティア精神と厳格な藩制度により地域間の行き来が禁じられていた日本人のDNAの違いも関係しているのだろう…なんて勝手に解釈してるのです。
脱線終わり。
アンコールに移りましょう。
  
ヒョコッとステージに現れ出たのはMina隊長。
「まだ終わるには早いよね?これからゲスト・コーナーに突入しますよ~!
私がステージをご一緒させて頂くのは2013年以来かな?
すごく優しい方ですよ~!
1曲は私のリクエストです」

350…と、緞帳が開いてステージには6人の姿が!
FATE GEARプラス…

360五十嵐sun-go美貴!
諸星和己、STARMARIEと続いたMarshall Blogの『秋のsun-go祭り』の千秋楽だ!

365vもちろんsun-goさんは「Anyway, Anyhow, Anywhere」Marshall。
向かって右がsun-goさんのキャビネット1960BDM。
ヘッドは今はJCM900 4100が乗っているが、コレはOAのZestriaのギタリストが使ったモノ。
Marshallでありがとう!
sun-goさんが実際に使ったのはいつものJVM410H。
ちなみに「Anyway, Anyhow, Anywhere」は、1965年のThe Whoのヒット曲。
「とにかく、どうしても、どこでも」という意味。
ご存知の通りThe WhoのPete Townshendは、1962年のMarshallの第1号機の開発に深く携わった人ゆえ、この頃はMarshallを使っていた。
ところが、翌年ジム・マーシャルの息子のテリーとケンカをして「絶対、何が何でも、どこにいても」Marshallを使わなくなってしまい、ジムが生きている間はとうとうMarshallを使わずじまいだった。
しかし、ジムは終生ピートと仲がよく、2012年に開かれたジムのお別れの会でもビデオ・メッセージを贈って来てくれた。
「ジム、あばよ!」的な内容で、それが実にカッコよかった。

120さて、sun-goさんを迎えての演奏曲は「紅」。

370盛り上がるわね~、当然。
470Nicoちゃんの歌にも力がこもる!

390SHOW-YAのアルバム、『Glamorous Show』でも取り上げた曲だけあって、sun-goさんのプレイも板についたもの。

400vsun-goさんとの2曲目は「限界LOVERS」!

440いいな~、ホンモノとの共演!
みんなうれしそう!

450

460

480

490vsun-goさんのソロもバッチリとキマって…

500v大興奮のゲスト・コーナー終了~!

510FATE GEARはステージに残りアンコールはそのまま継続。

520曲は「MEGABULLETS」と「Romancer」。

530大熱演で最後まで飛び続けた5人!

540v

550v

560v

570v

580vさらに、もう一度アンコールに応え、チームのテーマソング「Fate Gear」を演奏してツアーを完了させた。
今日を境に、また新しい大陸にテリトリーを広げてもらいたい。

590…という内容が下のDVDに収録されている。
その名もズバリ『OZ -Rebellion- Release Tour Final!』。
発売は10月25日。
当然、私のヘタな解説やつまらない脱線は収録されていないが、sun-goさんが登場するゲスト・コーナーも入っていないので予めご了承頂きたい。
純粋にFATE GEARの航行をお楽しみアレ!

FATE GEARの詳しい情報はコチラ⇒FATE GEAR official site

600dvd

<<<NATAL NEWS>>>
NATALのドラム・キットが叩けるスタジオ、高田馬場のバズーカスタジオに新しい仲間が増えました。
14" x 6.5"のスチール・スネア・ドラム。
メッチャ評判がいいそうです!
うれしいわん!
1_3img_4207パーツはすべて「ブラッシュト・ニッケル(Brushed Nickel)」という仕様。
新型のスネア・スロー(Snare Throw)の感触も実にいい感じ。

1_2img_4208カ~!
居合わせたドラマーにチョット叩いてもらったんだけど、何たる音ヌケ!そして深い!
こりゃアンサンブルの中でもクッキリ音像が浮かび上がってくるのは間違いないな。
自分がドラマーだったら欲しいわ~。
  

1_2img_4212

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★上記のスネア・ドラムだけでなく、NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

 

(一部敬称略 2017年9月3日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2017年10月19日 (木)

【秋のsun-go祭り:中日】 FANTASY THEATER ~ STARMARIE 

  
寒い!
暑いより寒い方が好ましいことはいつもMarshall Blogに書いている通りだけど、コリャやりすぎだってば!
【秋の】なんてタイトルの付けたけど、マジで【冬の】にしようかと思ったよ。
…ということで昨日のかーくんに続いてsun-goさんご登場のライブレポートの第2弾だよ。
  
やって来たのは久しぶりの中野サンプラザ。
高校生の頃、何十回私もこの階段に並んで開場を待ったことか…。

10v今日はSTARMARIEの2回目の中野サンプラザ公演なのだ。

20_2ロビーにはファンからSTARMARIEへ贈られた大きな寄せ書きがズラリ。

30台湾をはじめとした海外での公演も数多くこなしているSTARMARIE。

40日本語のメッセーに混ざって、漢字のメッセージがたくさん見受けられる。
「加油」しかわかりませんな。

50関係者からの色紙もズラリと飾られていた。
アレ?
見覚えのあるお姿?…と思ったら浩二さん!
シンガポールで一緒だったのか…。

60えみつんからも。
えみつんのバンドのドラマーはNATALプレイヤーなのだ。

70緞帳が上がりステージに姿を見せたSTARMARIE。

80STARMARIEは歌とダンスの5人組のチーム。
バンドは入らない。

90木下望

100v高森紫乃

110中根もにゃ

120v松崎博香

130渡辺楓

140v以上の5人が一糸乱れず、独特なロック・チューンにに乗って歌って踊るのだ。

150オープニングは今年4月にリリースした『FANTASY THEATER』の冒頭を飾る「ホシノテレカ」。
失礼ながら私は今回までSTARMARIEを存じ上げなかったのだが、ステージ後ろに投影された歌詞を読んで仰天したわ。

160以前にも書いたことがあるけれど、映画で悲しい場面にワザと明るい音楽や効果音を付けたりすることを「対位法」と言うが、まさにそれが目の前で起こってるのよ。
こんなアイドル風のお嬢ちゃんたちが5人も集まっているもんだからスッカリ甘ったるいポップソングを歌うのかと思っていた。

170ところが、これらの写真からはまったく想像できない、ダークでヘヴィな、世間の不幸を一心に背負ってしまったようなことを歌ってるんだよね。
180一部の歌の内容だけについてマーブロ的に言えば、「カワイイ犬神サアカス團」か…。
コレは強力だわ。1905人のコレオグラフフィがあまりにも激しいので、時折メンバーがステージから降り、代わりに数人のパントマイマーたちが現れて場をつなぐ。

200MCは一切ないのも実に効果的な演出。
「ナツニナレ!」、「ぐらんぱぐらんぱ」、「ステラとスバル 宇宙のラブストーリー」と次から次へとバッキングトラックに合わせて歌い、そして踊りまくる。

210「ぐらんぱぐらんぱ」はもうじき死期を迎えるおじいちゃんと孫娘の話。
そして、「ステラとスバル 宇宙のラブストーリー」はロミオとジュリエットかな?
昴はおうし座の中の7つの星。谷村新司のことではない。
ステラ・スティーヴンスという女優がいるように、また「Stella by Starlight(星影のステラ)」というジャズのスタンダードがあるように、「ステラ」は女性の一般的なファーストネーム。
この名前はテネシー・ウィリアムスの「欲望という名の電車」でウマく使われていた。
大学の米文学の授業で原文を読まされたが、その内容は何も覚えちゃいない。
もっぱらエリア・カザンの映画の方だわね。
マーロン・ブランドー扮するスタンリーと財産を巡って、精神を病んだお姉さんのブランチと妹のステラの確執が繰り広げられる。
「ステラというのはラテン語で『星』という意味だけど、ブランチは『蛾』という意味なのよ!」みたいなシーンがあって、すごく印象的だった。
映画では『風と共に去りぬ』でスカーレット・オハラを演じた絶世のイギリス美女、ヴィヴィアン・リーがブランチを演じて見事2度目のアカデミー主演女優賞をゲット。
かわいそうなスタンリーの友人、ミッチに扮したデカ鼻のカール・マルデンは助演男優賞。
そして、ステラを演じたキム・ハンターも助演女優賞を獲得した。
この頃のアカデミー賞は価値も権威も今とはケタ違いに高かった。
ちなみにキム・ハンターはオリジナルの『猿の惑星』でチンパンジーのジーラを演じた人。
チャールトン・ヘストン演じるテイラー船長のキスを受けて恥じらうジーラは猿ながらとてもチャーミングだった。
日本での文学座の舞台では、そのヴィヴィアン・リーが扮したブランチの役を杉村春子が演じ当たり役となった。
私はお芝居にはほとんど興味がないが、杉村春子のブランチだけは観ておけばヨカッタと今でも時々思い出しては臍を噛む思いをしている。
あ、STARMARIEファンで初めてMarshall Blogをご覧になられる方はビックリしたかも知れませんな。
一体、このブログはナニについて書いてるんだ!?って。
コレがMarshall Blog名物の「脱線」というヤツです。
今日は映画で脱線しています。
すぐ元に戻りますから!

220「かけおちしようよ」、「スペル・オブ・ブック」、「三ツ星レストラン・ポールからの招待状」と曲は続く。
この「三ツ星レストラン」はおもしろいね。
「♪お迎えにあがりましょう 自慢のロールス・ロイス 明日あの世へ行くこと 決まったアナタ!! そう、アナタ!!」
ブラック・ファンタジーとでも言おうか、こういうコンセプトは実に素晴らしい。

230vさらに「サーカスを殺したのは誰だ」。
こうなるともう完全に寺山修司状態。あるいは瀧口修造か。

240vこうした曲がズラリと並び独特の世界を演出する。
こんなの今まであった?

250ステージ狭しと華麗に舞う5人のパフォーマンスも素晴らしい。
大変な運動量だ。

260ショウの中盤。
Marshall JVMのフルスタックがステージの中央にセットされる。

270vsun-goさんの登場だ!

280五十嵐sun-go美貴!
大きな歓声が浴びせられる。

290sun-goさんがSTARMARIEにまずジョインしたのは「ママは天才ギタリスト」。
STARMARIEの2014年のサード・アルバム『ファンタジーワールド3』に収録されている人気曲を、今年リリースした『FANTASY THEATER』に採録。
いわゆる「セルフカバー」てーヤツだね。
その新しいバージョンのアレンジとギターをsun-goさんが担当したというワケ。
300v残念ながら私はこの曲を存じ上げなかったが、タイトルを耳にした瞬間頭に浮かんだのがジョニー・ウインター。
私はジョニー・ウインターがどちらかというと苦手なのだが、若い頃、唯一好きで聴いていたアルバムが、本名をタイトルにした『John Dawson Winter III』という作品。
それでナニをどう思ったのか、それには『俺は天才ギタリスト』という邦題が付けられていたからだ。

310vアルバム発表時のsun-goさんのメッセージを引く(「エンタメウィーク」2017年4月4日付け記事より)。
  
「ギタリストの私にとって、自分のバンド、もしくは関わったユニット以外での全面リアレンジした曲がCDとして世に出るのはギタリスト生活40周年で初めてのこと。
今年の私のキャッチコピー『ワイドル(Wildなidol)』として、この曲をSTARMARIEと一緒にプレイできる日を楽しみにしています」

320vその楽しみにしていた日がやってきた!

330楽しそうなワイドル、sun-goさん!

340vMarshallのフル・スタックがバッチリお似合い。
シチュエーションはどうあれ、いつものJVM410Hと1960BDMの「sun-轟音」が鳴り響く!

360vSTARMARIEのメンバーとの絡みも完璧。

370v

380私の方はと言えば、予めsun-goさんの出番の段取りを聴いていて、それがそう長くないことは知っているでしょ?
だからシャッターチャンスを逃しがないようにと必死!
無我夢中で構図をキメてシャッターを切る。
「俺は凡才カメラマン」だからして!

390vその甲斐あってか、我ながらお気に入りのsun-goさんが撮れたと思っている。
少しでも多くsun-goさんファンの皆さんにsun-goさんと私のコラボ作品をお目にかけたい!
…と、いうことで、今日はもう四の五のキャプションを付けないで、一部「五十嵐sun-go美貴写真集」としてお楽しみあれ!
あ、Marshallのことは忘れちゃイヤよ。

400

410vキャッコいい~!

420

440vキマった~!

4302曲目、sun-goさんはセンターからステージ上手に移動。
1_img_0330曲は2013年の『ファンタジーワールド2』から「お化け屋敷に就職しよう」。

450ポジションが変わっても絶大なる存在感と爆音で独自の雰囲気を作り上げるsun-goさん。

1_img_0331本編でのsun-goさんの出番はこの2曲。
大変にヘヴィな2曲でございました。
やっぱ最高にカッコいいわ、美貴ちゃん。
我々、来月お誕生日なんだよね~。

460vあ~、興奮した。
また雰囲気がスッカリSTARMARIEワールドに戻ってステージが進行する。
紫乃ちゃんのピアノ・ソロからそのピアノをバックに「ヘブンズ・ウェディング」

480「私の居ない世界で君は明日を迎えられる?」、ニュー・アルバムから「さよならお弁当」と「屋上から見える銀河 君も見た景色」が続く。
コノね~、「さよならお弁当」という曲はかなり衝撃的だったな。
私は甘い卵焼きは好きではないのでお弁当に入れて欲しくはないが、この曲、小学校の時に岡林信康の「チューリップのアップリケ」をラジオで初めて聴いた時に似たショックを与えてくれたわ。
何ともやるせない歌詞だが、音楽のパワーに満ち溢れている曲だと思う。

490そして、本編の最終セクション。

2_img_0246シングル「メクルメク最高!」と「名もなき星のマイホーム」を歌い、そして踊って本編の幕を下ろした。
照明も素晴らしかった。

470アンコールではメンバーが客席の間を縫って登場。
まずは「タイムマシーン・ラブ」とニュー・アルバムから「FANTASTIC!!」を披露した。

500v「あ~、やっとしゃべれるぞ~!」と、しばしMCコーナー。
本編では一切MCがなかったからね。

510「スポンサーから帰りにパパイヤのジュースが配布される」ことがアナウンスされた。
「太陽が育てた完熟パパイヤのドリンク」という商品。
私はマンゴーとかキウイとか、新しめの南洋の果物はほとんど食べないのね。
インド料理屋のマンゴー・ラッシーぐらい?
あ、若い人にはわからないだろうけど、こういうのは私が子供の頃は日本にはまだなかったの。あったのかも知れないけど、普通の果物屋さんに置いてあることはまずなかった。
だから不慣れなのね。
決してキライというワケではなくて、食べるチャンスがないだけということ。
でも、コレはおいしかった!
パパイヤのジュースってのはまだ珍しいんだって。

4_pp_2 さらに、後援の新日本プロレスから、デビュー25周年を迎える永田裕志選手がステージに登場してひと言ご挨拶。
激アツだ!

520そして、sun-goさんも登場。

530「天才ではなくて極悪ギタリストなんです。
30年前、1987年にココで演りました。ジャニーズの振り付けを教わって踊りました」
そして、STARMARIEから…「sun-goさんと一緒に盛り上がって終わりたいと思います!」
イエ~!

540vFairyに持ち替えたsun-goさん。

550v曲は「姫は乱気流☆御一行様」。

560では、しばしアンコールのsun-goさんとSTARMARIEの共演をお楽しみアレ!
600

565v

570

580

590v

610

620

630

640vラストはサオ回し!
よ~く見てて!
せ~の~!

650グ…

660ル…

670リ…

680ン…690パ…

700と回して…

710キャッチ!

720そして、フォロースルー。

730ココまでフォローしないと距離は伸びない…

740そして忘れちゃいけないのが…ポーズ!

750ドヤ顔もバッチリ!
ここまでできて10点満点。

760vイヤ~、パフォーマンスといい、曲といい、そしてsun-goさんのカッコよさといい、実に見ごたえのあるショウだった。
しかし、「お弁当」の歌は何ともショックだナァ。
忘れていたのに記事を書いて思い出しちゃったよ。
ナンにせよ、音楽の力ってのはスゴイもんです。

770v来年10周年を迎えるSTARMARIE。
2月4日には3度目の中野サンプラザ公演が決定している。
未体験の人はこのオリジナリティあふれるファンタジー・ワールドに足を踏み入れてみてはいかが?
  
STARMARIEの詳しい情報はコチラ⇒STARMARIE OFFICIAL WEBSITE

780
(一部敬称略 2017年8月30日 中野サンプラザホールにて撮影)

2017年10月18日 (水)

諸星和己 BIRTHDAY LIVE Volt-age47

 

こうした恒例の催しとなるとどうしても同じような書き出しになってしまうが、「歴史を刻む」という意味ではそれもひとつの楽しみと言ってよいだろう。
「Volt-age」と銘打ったかーくんのバースデイ・コンサート。
今はなき横浜BLITZの「43」からお邪魔し続けて、今回で5回目!
Volt-ageも「47」となった。
もはやMarshall Blogには欠かすことのできない重要な年中行事のひとつなのだ。
  
今回はブルーのライトの幽玄な雰囲気の中、ピアノをバックに、かーくんがスポットライトの下に現れた。
オープニングはシットリと「Graduation」。

10一転してステージが燃え上がる。
光GENJIの30周年を記念した「Vibes XXX」で光GENJIのメドレーを!

20諸星和己
180v_guそして、おなじみのバンド・メンバーは…
ギターに五十嵐sun-go。

40vsun-goさんはMarshall。

50愛用のJVM410Hと1960BDM。

60v足元のようす。
SHOW-YAの時よりチョット複雑だ。

70下手のギターは田中”TAK”拓也

80vTakちゃんもVolt-age46からMarshall。

90vSilver Jubilee 2555Xと1936V。

95足元のようす。
前回とゼンゼン違う!

96キーボーズに佐藤真吾。

100vベースは梅田潤。

110vドラムスは前回はお休みだったがドラムの吉田太郎が復帰。

120v今回はパーカッションの中村順一と…

130vコーラス隊のふたりも加わった。

140封印していたという光GENJIナンバーがゾロゾロ飛び出してくる。

160もちろん客席はナミダナミダの大興奮!

150v30年前というと、「一生懸命なサラリーマン」の3年生の頃だな。
まったく流行に疎い私でもこのあたりの光GENJIの曲はかなりなじみ深いですな。
スゴイことだと思う。
私はテレビの歌番組をまったく見ないし、この頃普段聴いている音楽といえばもうジャズ一辺倒だった。後はヘンテコリンなマイナーなロックばっかり。
それでも知ってるもん。
どれだけ光GENJIの人気がスゴかったかを思い知る。
今、そういう曲って本当になくなったよね。

180v2曲終わったところでMC。
「めでたく47歳を迎えることができました。
たくさんの誕生日への電報、メッセージ、どうでもいいコメントをありがとうございました!」
キタキタ~、お楽しみのかーくんトーク!
「今日はバースデイ・ライブじゃん?いつもはオレの好きな曲を演るんだけど、今日は皆さんが主役だよ。皆さんが大好きな曲を演りますよ。
デビューの頃からの付き合い…」
…と、話題がsun-goさんに。

170v「『30周年なんだからこういう曲がいいんじゃない?』と、sun-goがリハの時に口出してきたんだよ」
「口出し」!相変わらずのかーくん節。
「sun-goちゃん…ウチのファンはそんなに甘いもんじゃないと言ったんだけど、やっぱりsunちゃん…女心をよくわかってらっしゃる。で、その通りやったらリハが大変だった!」
今日はそういうセットリストというワケ。
4_img_0101ラップ調の「GROWING UP」が続く。
音玉でみんなビックリ!(私も)

2_img_01284曲目は「Meet Me」。

190_mmこの曲でかーくんはハーモニカを披露。

200「わかる人は一緒に歌ってください!」
「あ・き・す・と・ぜ・ね・こ」では大胆なスモークをバックにギターを手にした。

210_ak若い人は「あきすとぜねこ」なんて知らないだろうに…と思っていたら光GENJIのおかげで大リバイバル・ブームになったんだってね?
何でも名前を数値化して占ったとか…。
我々が小学校だった頃、つまり45年ぐらい前は、女の子たちが折り紙で作った「パクパク」とか「パックン」というのを使って「あ・き・す・と・ぜ・ね・こ」ってやってたよ。

220v「皆さんの顔を見てると、こういう曲が好きなんだね。元気が出る曲。今日のセットリストはsun-goさんがほぼ決めてるから!
イキな計らいのsun-goに拍手を!」

4_img_0175 前の曲とはガラっと雰囲気が変わって「Hello」。

230_hlジックリとシッカリと歌うかーくんに全観客の熱い視線が注がれる。

30v「Doll」が続く。

250v_dlここでTakちゃんのソロが大フィーチュア。
270ステージセンターで「やったるで!」炸裂!
ん~、Marshallのサウンドはやっぱり素晴らしい。

260続けて「Gimmie Attention」。
宝石のように輝くミラーボールが抜群の演出効果をもたらす。
そう、かーくんのショウは照明がキレイなのよ。

280_gaかーくんはジャケットを脱ぎ捨ててヒートアップ!
290vTakちゃんとウメさんが揃い踏むのは「BREAK DOWN BOY」。

300_bdbショウも中盤に差し掛かり、加速度的にエキサイトメントが増してきたよ!
かーくんは「KEEP ON RUNNIN'」で帽子をかぶって見せてくれた。

300_korsun-goさんはギター・ソロから…

4_img_0122_3 サオ回し!
ハイ、キマった~!

310v今度はサングラスにタバコ。
このタバコのシークエンスはおなじみ。
曲は「Never give up」。

320v_nguこの曲ではブレイクダンスも交えてカッコよくキメまくっちゃう。

330vシャツも脱いでもろ肌を見せるかーくん。
「最後!飛ばしていくぜ~!」
本編最後のセクションの最初は「WINNING RUN」。

340v_wr続けて「COUNT DOWN」。
かーくんの水しぶきがsun-goさんを直撃!

350v_cdハイ、私のカメラもしっかり頂戴しました!

1_img_0146 水もしたたるギター・ソロ!
sun-goさんとMarshallのコンビネーションがクリエイトする轟音が響き渡る。

430vさてさてクライマックス!
今度はアコースティック・ギターを手にしたかーくん。

360v_tasun-goさんもアコギ。

370vTakちゃんは変わらずエレクトリックとMarshall。

390v歩み出るウメさん……とくれば「Try Again」でしょう!

380v そして「Try Again」と来れば何といってもコレでしょう。
待ってました!

400フロント陣4人がガッと集まってみんなで景気よく楽器をかき鳴らすこのシーンはいつ見てもスカっとするぜ!

410本編を締めくくったのはピアノをバックにかーくんが歌い込む。
つまり、ショウの冒頭の形に戻ったワケだ。
そして曲は「I'LL BE BACK」…ん~、いい構成!

420_ibbアンコール。
「はい、みんな手をつないで…ありがとう!」
手を下ろした途端、「さぁ、帰るぞ~!」
エエ~?

440コレで終わるハズもなく、お誕生日のセレモニー・コーナーに突入。
バースデイ・ケーキ登場!

450いくつになってもうれしいもんですな。

4802回ほどローソクを吹き消したかーくん。

490そして、白いローラー・スケート靴が献上された!

460「コレを履くってこと?」
期待満々のお客さんの視線がスケート靴に集まる。470vバンドを交えて「Happy Birthday」をみんなで合唱。
「もう1足持ってきて!」と左右の靴が揃えられ、イスに座ってそれらを履く。
「普段、履く時の姿は見せていないからね。ハイ、履きました!
誕生日をやってもらったのでこの曲をみんなにプレゼントします。

2_img_0559 イスに座りながらかーくんが歌ったのは「Love snow」。

500vsun-goさんはアコギで熱唱に花を添える。

510vそして、かーくんがイスからスックと立ち上がる。
もうそれだけで大きな歓声!

520vスイ~っと軽やかにステージの上をすべるかーくん。
曲は例の光GENJIのメドレー「Vibes XXX」。
コレは盛り上がるにキマってるじゃんね!

550クライマックスでは銀テープも飛び出し、会場の興奮は最高潮に達した。

540何でもなくツルツルっと滑っちゃうところが何ともカッコいいのよ!
小学生の頃、区民センターの屋上でガラガラ滑ってた我々とはワケが違う。
お客さんたちもとてもうれしそうにステージに熱い視線を送っていたよ。
これでアンコールも終了。

530でも、まだまだコレじゃ収まらない!
モノスゴイ「かーくんコール」に応えてステージに再度現れたかーくん。

560「夏の思い出に!」と、最後は弾き語りで「あの夏の日」を熱唱して『Volt-age 47』のプログラムをすべて終了した。

570今回も歌に踊りに、ドキドキのトークに、と見どころがテンコ盛りのバースデイ・コンサートだった!
「48」も楽しみ!
  
諸星和己の詳しい情報はコチラ⇒KAZUMI MOROHOSHI Official Website
580vこの後もsun-goさん関連の記事を掲載しますからね~。ファンの皆さんはお楽しみにね!
    
sun-goの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャル・ブログ

2_img_0343(一部敬称略 2017年8月12日 ZEPP Divercityにて撮影)

2017年10月17日 (火)

NAKED CULMINATION~OZ RAM INDIO

   
今日は初登場の若いチーム、OZ RAM INDIO。
ドラマーだけはNATALプレイヤーとして既に紹介済みだ。
彼らの3枚目のミニ・アルバム『NAKED』のリリースを記念した『NAKED GENERATION』と題した、ツアーのファイナル公演。
この日だけ『NAKED CULMINATION』という企画名が付された。
「culmination」という言葉は、普通定冠詞のtheをともなって「最高点」という意味を成すが、努力をした「結果」という意味合いで用いられることも多いようだ。
努力に努力を重ねて来たスポーツ選手が試合で見せる内容のような…つまり、「集大成」ということ。
この日のライブはチャージは無料。
最近時折見かける「投げ銭ライブ」というヤツ。
OZ RAM INDIONのこの日に賭ける猛烈な「思い」を感じさせるではあるまいか。

10OZ RAM INDIOは男女2人ずつの4人編成。

20ボーカルズのMeg。

30vギターはKaeDe。

40vKaeDeくんはMarshallプレイヤー。

50v足元は今時にしてはエラくシンプル。
DSLの純正フットスイッチを使ってくれているのがナニやらうれしい。

60ベースはrhythm。

70vそして、ドラムスはRin。

80vRinくんはNATAL。
アッシュのブラック・スワール。

90ペダル類もNATALだ。

100新しいミニ・アルバムの内容通りにスタートしたライブ。

110コレが今年5月に発表した9曲入りのミニ・アルバム『NAKED』。
コレがいいのよ!
やっぱり若い人が演っている音楽なので、正直世代が大きく異なる私には、1回聴いてすぐに「気に入った!」というワケにはいかないんだけど、何回か聴いているウチにビビビときた。
だから、この日のライブをとても楽しみにしていた。

120cd「結果は?」と言えば、期待通り素晴らしいものだった。
Megちゃんのパワフルな歌声。

130KaeDeくんのクールなリフとメロディアスなソロ。

140rhythmちゃんのヘヴィな低音とアグレッシブなキャラクター。

150そして、Rinくんのテクニカルでクリスピーなドラミング。

160vそして、みなぎる若さ…。
Megちゃんはまだ19歳だってーからね。
ところで、最近CDではすごくいいのに、ナマの演奏を聴くと「アララ?」なんてことがよくある。
演奏がマズイということではないよ。
コレ、昔は反対だったんだよ。
おっかなビックリ、バカっていねいに録音したスタジオのバージョンより、はじけ飛んだパワフルなライブ・バージョンの方が聴きごたえがあってカッコいいことが多かった。
ところが、デジタル技術が発達してからというもの、CDの音が昔のライブ録音並みの迫力になっちゃったでしょ。
楽器のクォリティの進化もあるよね。
それに加えて、スタジオで色々と凝ったことをするのはいいんだけれど、それをライブで緻密に再現できないケースが多いように私には感じられる。
もちろん、スタジオで作ったものと実際の生演奏が違うのも魅力のひとつであることは百も二百も承知している。
しかし、最近の若いバンドさんたちは、CDとライブの演奏の差があまりにも激しいのよ。
仕事柄、ライブで聴いた曲を、家に帰ってCDのスタジオ・バージョンで確認することが多いのだが、「ハラ?コレ同じ曲?」なんてこともそう珍しくない。
大抵「なんだ、こんなにカッコいい曲だったの?」となる。
このあたりのことが巷間で指摘されているのを見かけないところを見ると、それが当たり前の時代なのか、私の耳や感性が狂っているのか…ま、多分後者なのだろう。
で、このOZ RAM INDIO…ホメすぎかもしれないが、CDはCDなりに、ライブ演奏はライブなりに、双方がそれなりの魅力を持っているように感じた。

170Rinくんはドラム・ソロを披露。

180NATALアッシュのサウンドのナント気持ちのいいことよ!

190v中盤ではMegちゃんとKaeDeくんのアコースティック・セットもはさみ込まれた。

200熱唱するMegちゃん。
何やらコピー曲を演ったというんだけど…若いバンドさんが演るコピー曲は元がほとんどわからないのよ、ゴメンね。
調べてみるに…ワンオクだったのね。
アコースティック・セットのもうひとつは「Among You and Me」という曲。
アレ?ナンで「among」にしちゃったんだろう?
「among」は2つ以上のモノに囲まれた状態に使う前置詞。
2つの時は「between」を使うのが英文法の鉄則。
歌詞がわからないんだけど、きっと何かロマンチックな意味が設定されているのでしょう。
歌の文句だからいいけど、もし試験だったら「×」になるので一応書いておきました。
ちなみにイギリスでは「among」を「amongst」と言います

210v後半は衣装をチェンジしての登場。

220Megちゃんは熱唱ぶりも十分に魅力的なのだが、何しろ、身のこなしがカッコいいのよ。
ダンスをやっているということなので、それも当然なのかもしれないが、ポーズがビシっとキマる。
ただ手を上げ下げしているだけでもゼンゼン違うんだよね。
また、そのしぐさが大ゲサでなく、とても自然で曲によくマッチしているのだ。

230v曲はKaeDeくんのペンによるものが多いようだが、聴きごたえのあるものばかりだ。
聞けば、KaeDeくんのアイドルはナント、ラリー・カールトンだという…道理で。
ギター・ソロも決してシュレッドしまくらない、曲のためのギターソロを展開していたのが印象的だった。
ところで、今の若い人たちって、ものすごく「和」のテイストを持ってるんだよね。
ファー・イースト・ファミリー・バンドのようなタイプを除けば、我々の世代のロックには決して見られなかった要素だ。
別の言い方をすれば、「ブルースから遠い音楽」ということ。
しかし、kaeDeくんの曲はどこかトラディショナルなロックの香りがするんだな。
その若い感性の部分と伝統的な部分の混ぜ具合がこのバンドの曲の魅力なんだと思う。

240vドラムスとベースのインタープレイなんかも見せてくれた。

260v何しろサービス精神も満点なのよ!

Img_0411 最後まで全くゆるみのない歌声を聴かせるMegちゃん。

270v本編20曲、猛然とダッシュで走り抜けた!
コレがOz Ram Indioの「Culmination」!

280アンコールに応える4人。
でも、この姿も12月21日の渋谷eggmanまでのことだそうだ。
この日はまだ発表されなかったが、年内でOZ RAm INDIOは解散する。

290せっかくいいバンドを見つけたと思ったんだけどね~。
モッタイナイ。
若い人たちのバンドはみんな短命だ。
才能あるメンバー皆さんの今後の活動に期待している。
300vOZ RAM INDIOの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAL WEBSITE

310(一部敬称略 2017年9月10日 渋谷GARRETにて撮影)

2017年10月16日 (月)

CANTAの15年 "黒歴史" 千秋楽

  
最近は結成30周年とか35年周年とかいうバンドがゾロゾロ出てきた。
それは取りも直さずベテラン勢が元気に活動していることを示すワケで、とても素晴らしいことだと思う。
しからば世界規模で見て、現役で最もキャリアの長いチームはどこか?…と調べてみると、どうもザ・ベンチャーズらしい。
1959年のデビューというから58年のキャリアということになる。
いいね、今なら「ザ・ヴェンチャーズ」と書くところだろうけど、以前「ベンチャーズ」と綴るところがいい。
「デズニーランド」みたいなものだ。
アレ、お年寄りがナゼ「ディズニー」ではなく「デズニー」となってしまうのかというと、日本語に「ディ」という発音がないかららしい。
ま、今もないんだけどね。「ディズニー」は外来語の固有名詞だもん。
その代わり、昔の人は「ぢ」と「じ」の音を使い分けることができたとか…。
さて、日本ではどうなるか?
ジャズのビッグバンドになるが、宮間利之とニューハードが1958年から活動を開始。
1950年に結成された前身も含めれば67年のキャリアということになり、コレが最長らしい。
…と言いたいところだが、宮間さんが昨年94歳の若さで亡くなったため、オーケストラが現存しているのかどうかは不明。
下がその宮間利之とニューハード。2002年の撮影。
真ん中でアルトサックスを吹いているのは私の親友。
大学時代にビッグバンドで一緒に演奏していた。
今もバリバリに第一線で活躍している。
大学時代、「将来、彼はプロのジャズ・ミュージシャンになり、私はジャズ喫茶のマスターになる」という契りを交わした。
彼はチャンとその約束を果たしたが、私はMarshallになっちゃった!
すまん、約束は忘れてくれ!
オレは今の仕事が大スキなんだ!

Nh 30周年記念とかになると、よく「いいですか?30年というと、私たちがデビューした時にオギャーと生まれた赤ちゃんが、今30歳になってるんですよ!」
って言うじゃない?
ホントだよね。
早いもんですよ、ヨソの家の子が大きくなるのは…。
で、ルークさんは地球デビュー30年になるワケだけど、CANTAは15周年。
「15年」というヤツをこの話に当てハメてみると、チョット微妙な感じがすることを発見した。
  
「オマイさん、こないだ生まれた横丁のクマさんとこの子ね…」
「オウ、あの与太郎かい?」
「そう、もう15になるんだってサ」
「そうかい」
で終わっちゃうような…。
  
それよりも!
「オマイさん、こないだ75って言ってたウラの八っつぁんね…」
「オウ、どうした?グエェでも悪くしたのか?」
「そうじゃないよ、もう90になるんですってよ」
「それじゃオメエ、『卒寿』じゃねーか!コイツぁメデェ!オメエ、近所のマイバスケットでも行って赤飯買って来ネェ!」
…なんてこともあるもんで。
同じ「15」でも当てハメるところによって、印象てぇモノがずいぶんと違うもんでございます。
エ~、エヘン(咳払い)。
我々のロックの世界ってーと、30年連れ添う徒党もあれば、アッという間に離れ離れになってしまう連中も多いようで…。
近頃の若いバンドってイヤぁ、チョット売れて来るってーと、すぐバラバラになってしまう。
これじゃイケませんな。
同じ志を持って集まった連中だ。
最後の最後まで添い遂げてもらいたいと思うワケでしてな。
やっぱり~、「15周年」てーと、メデテェもんでございます。
オイ、どうしたい!エエ?
CANTAの『黒歴史』もオメェ、千秋楽だってーじゃねーか。
  
落語を聴かない方にはMarshall Blogがブッ壊れてしまったのではないかとお思いの方もあろう。
コレは古今亭志ん生風にやってみたところ。
大学の時に夢中になった落語が最近私の中で猛烈なブームになっていましてな…。
ヒマさえあれば志ん生を聴いてるてぇヤツで。
あ、イカンイカン、また!
それに加えて浪曲という新しい楽しみを見つけてしまって、広沢虎造の声にウットリしている毎日なのである。
浪曲って、日本の「ひとりミュージカル」だからね。
すごくおもしろい。 
  
CANTAの15周年を祝う3週連続のコンサートもいよいよ最終回になってしまった。
グループの歴史を振り返って3週連続でライブハウスのステージに立つ…なんて企画はなかなかないんじゃないの?
今にして思うと何のパロディだったのかな?…というのは、東京おとぼけキャッツが5日連続で渋谷の屋根裏に出演したりしたこともあった。
また、彼らは「日本で一番高いところで開催するコンサート」と称して、東京タワーの展望台でライブをしたり(私は両方とも観に行った)。
高いところつながりで言えば、当時世界で最も高いギャラを取ると言われたジャズ歌手のエラ・フィッツジェラルドが、空を飛ぶ飛行機の中でコンサートをしたり(コレは観ていないが話題になったのは知っている)…とか、マァ、皆さん色々とやられているワケだけど、このCANTAの企画も必ずや珍しい部類に入ることだろう。
それも今日が千秋楽。
3週間なんてアッという間だったね。

10最終回の今日は7枚目から9枚目のアルバムからのレパートリー、つまり一番最近のCANTAの姿をお見せすることになるワケよね。

20ルーク篁

30vMASAKI

40v雷電湯沢

50vこの3回すべてのステージでルークさんのお供をしたMarshall…

55v1959RRと1960X。
15年目のCANTAのMarshallを記憶に留めておこう。

50v前回は「1959講座」もやっちゃったからね。
記念にクローズ・アップを1枚。

60ショウの冒頭は早速7枚目から「たった…」と…

70v「NATURAL BORN FIGHTERS」を続けて演奏。

80さすが『セヴン』からの曲ともなると何となく楽勝に演奏しているように見えるのは目の錯覚か?
イギリスの名門プログレッシブ。ロック・バンド、ソフト・マシーンにも『Seven』というアルバムがあるんだけど、双方『7』と表記しないところがおもしろい。
私はこのソフト・マシーン好きが昂じて、出身地のカンタベリーまで2回行ったわ。
原宿アストロはこのシリーズだけで3回。
ああ、コレで終わっちゃうなんて寂しいナァ。

90「サンキュー!ありがとう!CANTA黒歴史・千秋楽へようこそ!」
ルークさんの最初のMC。
「一番最近に近い音楽を演るワケですけど楽しみにしていましたか?」
お客さんが「イエ~!」で応える。
「その楽しみ加減をオレたちにブツけてくれ~!
再度お客さんの「イエ~!」。
「受け止めました!」
170v…と、ルークさんが『セヴン』とそれに続くアルバム『My Generator』の話をしていると、どうもお客さんは早く演奏が聴きたい様子。
それを敏感に見て取ったルークさん…「曲だね?わかったよ!オマエたちとはわかり合えない!」とお客さんをイジってピアノから始まる「Flower Song」。
2013年の『My Generator』からのチョイスだが久しぶりの演奏となったそうだ。

100「行こうぜ!」
「シャボン玉放りDay」と「Fantasize」をつなげる。
この「シャボン玉」は濃密な社会派ソングなんだね~。
ルークさんとは政治の話をしたことは一切ないけれど…とにかく今度の選挙、皆さん必ず投票しに行ってくださいね。

110「Fantasize」は最近でもよく取り上げる重要ナンバーだもんね。
それだけに実に濃密な演奏となった。
あ、他の曲ももちろん十分濃いです。

120「この辺の曲も楽しいね!
大丈夫かい?
みんなボクのつまらない話について来てくれるかい?
ついさっき『わかり合えない』って言ったけど、わかり合っちゃったからね!
音楽は壁をブチ破る時があるからね。
このライブの中にもそういう瞬間があったら大成功かもね!」と、ルークさんは客席の後ろまでウインクを届けた。
イントロがお気に入りという「Home」。

130vエエ~、「壁」なんてあったんですかッ?
確かにMarshallの壁はなかったけど…。
このシリーズ、CANTAとお客さんの間に壁を感じた瞬間はまったくなかったよね!
「Home」と連続に披露したのは最近作、桃の『LOVE FIXXXER』から「My Dear Friend~世界は寂しいでできている~」。

140vこれまで初日、中日と「暗黒」っぽいイメージで構成した中盤。
イヤ、実際はゼンゼン違ってただただカッコいいんだけどね。
今回もそういう設定にした。
ルークさん曰く、「ボクの中ではシットリした曲。シットリした中にも骨太さがある最悪の暗い曲です」
またまた~。
演奏したのは「Born to Love」、そして「Campanella」。

1503曲目にはギターを持ち替えて、『My Generator』から「Round & Round」。

220v白いストラト・タイプのレフティ。
このギターを弾くルークさん、始めて見た。
使用したのもこの曲だけだった。

180vココで恒例のMCコーナー。
「3日目、ありがとう!アッという間の6月だったね!」

190v「今日はかなり緊張感があります。15周年にふさわしいイベントができてヨカッタ。」

200vルークさんがMASAKIさんに合流。
吹き出しちゃったのはダテ眼鏡の前防衛大臣の話。
ルークさんがそのダテ眼鏡を手ではなく口でそっとハズしてあげるとかナンとかで大盛り上がり!
「次のライブはメガネのお客さんが増えちゃったりして!」
あ、Marshallもメガネやサングラスをやってますからね。
伊達や酔狂ではありません。
コチラをご参照あれ。
「あんなこともやりたい、こんなこともやりたい」という楽しみな話を経て…
「さぁ、盛り上がる曲をやっていこうか!コレも久しぶりです!」

210『セヴン』から「一滴」。  

165間髪入れずに「Make My Day」と来て…

160「デカい声出して行こう!」と「HEAVEN'S WAITING」!

230ルークさんとお客さんを猛然とプッシュしまくるリズム隊がまさに一大スぺクタクル!

240途中みんなでジャンプしたりして楽しかったね!

250v「楽しかったかい?!
オレも楽しかった~!オマエらのおかげだぜ!
最後の最後でわかり合えたな!」
そんなことないでしょうって!
「次の曲は最高に気に入っている曲!…その後でアンコールでもやったら?」とルークさんが紹介した千秋楽の本編を締めくくる曲は最新作の『LOVE FIXXXER』から「EVERYBODY NEEDS SOMEBODY」。

260ルークさんにいわれないまでも、もちろん早速アンコール!
「イヤ~、千秋楽。ヨカッタね。
いい企画だったね。おもしろかった。
アルバムを1枚ずつ演るのもいいかもしれないね!」の言葉に盛大なレスポンス。
アンコール最初の曲は『セヴン』から「MIRACLE」。

270v「ミラクル起こしていこうぜ!
じゃあお祭りだ!」
「Virginity」と「Bound for Freedom」…

280vそして「月とチャリとGuitar」をプレイして千秋楽のプログラム、そして、『CANTAの15年"黒歴史"』3公演すべての演目を完結させた。
これほどアッという間の3週間もなかったね。

290vそして、ショウを締めくくるルークさんのクリシェ…「またやろうな!また来いよ~!」
3回とも実に楽しく、見ごたえのあるショウだった!

300この分だと20周年なんかすぐに来ちゃいそうだね。
楽しみだ!
現在『秋CANTA’17 夜の匂いに目眩を覚えた、それは15の秋でした♥』と題したツアー続行中!
 
CANTAの詳しい情報はコチラ⇒CANTA Official Web Site

310v(一部敬称略 2017年6月29日 原宿ASTRO HALLにて撮影)

2017年10月13日 (金)

ポタフェス 2017~私の秋葉原


お、今日は「Friday the 13th」ですな?
しからば、朝からセロニアス・モンクを聴くことにしよう。
          
今日は、前回の開催時にもレポートしたポータブル・オーディオの展示会、『ポタフェス』のレポート。
コレが本体なんだけど、出て来るのはズ~ット後のこと。
その前に…ハイ、出ました「私の~」シリーズ。
イヤですね~、長くて、ツマらなくて…。
そんなジジイの取るに足らない思い出話などまっぴらゴメン!という方は、どうぞツラ~っと飛ばしてくださいね。
どうせ十にひとつもタメになることなんて書いちゃいないんだから。
今回はポタフェスが開催される秋葉原の思い出をやります。
同時代に当該のエリアをブラブラしてた人には「なつかしい!」なんて場面もあるかも?
  
ではさっそく…。
「アキバ」は「アキバ」でも、いきなり秋葉原ではないところからスタートするよ。  
下は日本で初めて報道規制が導入されたことで知られる、1963年に発生した凶悪な営利誘拐事件、いわゆる「吉展ちゃん事件」の犠牲者である、当時4歳だった吉展ちゃんが連れ去られた「入谷南公園」のすぐそばにある神社。
「秋葉神社」という。
  
秋葉原ってなんで「秋葉原」っていうのかを知ってる?
私は知らなかったんだけど、知って結構驚いたんよ。
もちろんこの秋葉神社が関係している。

10_3江戸時代、「火事とケンカは江戸の華」と言ったぐらい昔の東京には火事が多く、明治に入ってもその様相は変わらなかった。
ケンカぐらいならいいけど、火事は困るじゃんね。
で、火事に苦しむ庶民のことを案じて、明治初期に時の天皇のお母さんである英照皇太后のご発案で、今の秋葉原に神社を建立した。
火事が起こらないように願った神社だったので、そもそもはそれを「鎮火社」と呼んだらしい。
一方、浜松にある「秋葉山」の山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の宗派に「秋葉権現」というのがある。
秋葉権現は火防の神様と知られることより、人々はその秋葉原の「鎮火社」のことを勝手に「秋葉さま」とか「秋葉さん」と呼ぶようになった。
実際は秋葉権現とは何の関わりもないのに…だ。
それがいつのまにか「秋葉社」と呼ばれるようになり、その周辺の火除地(「広小路」ってヤツね)を「『秋葉』がある『原』っぱ」ということで「秋葉原」と呼ぶようになったんだと。
そんなんでいいのかッ?!
AKB48のメンバーはもちろんこのことをご存知だろうナァ。
そして明治21年(1888年)に秋葉原の駅ができることになり、オリジナルの秋葉神社は境内地を払い下げて、現在の場所に引っ越して来たんだとさ。

3_aj現在の秋葉原、中央通り。
銀座周辺では「銀座通り」と呼ばれる、新橋から上野を結ぶ日本の「通り」界のスーパー・スターだ。
通りの重要度から言えば、ロンドンならオックスフォード・ストリートかリージェント・ストリート。
ニューヨークならフィフス・アヴェニューだ。
正面は上野広小路。

20その中央通り沿いのモダンなビルで「ポタフェス」は開催される。
ココへは後でまた戻ってくるね。

30そのモダンなビルのあたりで上野方面を背中にすると、前方に緑色の総武線の鉄橋が見える。
この辺りは世界に冠たる「電気の街」の心臓部と言ってよいだろう。

40_2第二次世界大戦後、神田の須田町(後述)に主に真空管を取り扱う電気部品の闇市が立った。
それが秋葉原に移転し、1949年にGHQが都市のインフラ整備のために「露店撤廃令」を出した際、代替地を提供した。
その提供された土地が秋葉原駅のガード下で、現在も元気に営業している下の写真の「ラジオストアー」や「ラジオセンター」となった。
そして、これが「電気の街」の礎となったのだそうだ。

50ロンドンにもトッテナム・コートロードという電気街のつもりでいるらしいエリアがあるが、ココに比べたら「屁」のニオイすらしない(失敬!)。
コレはかつて私が勤めていた会社の先輩から聞いた話だが、ジム・マーシャルとともにMarshall Amplificationを興したエンジニアのケン・ブランがかつて来日した際、「アキハバ~ラに行きたい」と言い出し、連れて行ったところ、このラジオ・センターに入り込み、バッグいっぱいの電子部品を買い込んだそうだ。
それから程なくすると、Marshallの歪みエフェクターの名機、「ガヴァナー」が発表された。
イギリスから送られてきたサンプル品の中身を見たところ、そこにはラジオセンターで買ったに違いない「Made in Japan」のパーツがふんだんに使われていたのだそうだ。

60そのケン・ブランと私。
ケンはMarshallの創始者のひとりであるにもかかわらず、今となっては社内の極めて限られた重役や、ごく親しい古い友人しかその動静を知らない。
私もMarshallの仕事をしている以上、何とかして一度お会いできないものかとそのチャンスが来るのを狙っていた。
そのチャンスがジムのお別れの会の時にやって来た。
ジムが私をケンに会わせてくれたのだ。
その時に撮影した1枚がコレ。
完全に舞い上がっている私…だってメッチャうれしかったんだもん!
この時から5年、元気にしていらっしゃるかしら?
え?私が帽子を取ったところを初めてみたって?
だからいつも言ってるじゃん、薄いって!

3_img_5798最近は大規模免税店として外国からの観光客でにぎわっている「LaOX」。
ココはかつて「朝日無線」といった。
私が中学生の時分は、「エレキなら朝日無線」といわれていて、私も初めてのギターとアンプは朝日無線さんにお世話になった。
考えてみると、生まれて初めて目にしたMarshallの実物もココでだった。
よく古くからある秋葉原の電気屋さんで「〇〇無線」というのを見かけるが、あの「無線」というのはハムとかの無線ではなくて、「ラジオ」のことなんだって。
「ハム」って言葉も使わなくなったね。
70v_3そのほぼ向かいの「TAX FREE 愛客旺」というタレ幕がかかっているビルもかつては朝日無線で、ここの2階にはシンセサイザー・コーナーがあった。
時々イジりに行ったものだが、たいていは操作方法がわからず音が出ることはなかった。
1階のオーディオ売り場には「Lカセット」のデッキなんかが並んでいた時分の話だ。

80v_3万世橋の手前を右折する。
すっかり、カラオケ屋になっちゃったけど、ココは最近まで石丸電気の2号館だった。
この上の方の階には倉庫を改装したようなチョットしたホールがあって、数年前にポール・ギルバートが来て演奏したんだよ。
かつてはレコードも豊富に取り扱っていて、閉店処分セールの時には結構買わせて頂きました。
そこに残っていたアイテムは普通の人なら見向きもしないようなゲテモノだったけど、私は結構ウハウハでしたわ。

90vその向かい。
「AKIBAガールズステーション」とあるビル。
昔は石丸電気3号館「レコードセンター」というレコードの専門店だった。
1階から5階まで全部レコード。
ビートルズから始まって、トッド・ラングレン、フランク・ザッパ…いったいココで何枚買ったかな?
1階が歌謡曲、2階が洋楽、3階がジャズ、4階がシングル盤と国内のロック、5階がクラシックの売り場だった。
繰り返すけど、全部レコードね。
CDなんてモノが姿を現す何年も前の話。
初めてのジャズのレコード、チャーリー・パーカーの『マッセー・ホール』もココで買ったのをよ~く覚えている。

100v_3今はアニメのお店になっている。
先日、アニメの勉強をしようと思い立ち、チョット中に入ってみた。
「アニメ」といってもソレそのものではなくて、声優さんや音楽に関係することを調べに行ったのだ。
もうどれも同じに見えちゃって…不慣れなジジイには何がなんだかサッパリわからない。
ってんで、アラレちゃんみたいなメガネをかけた若い女性店員さんにいくつか質問を投げかけてみた。
すると、「よくぞ、マァ、私に訊いてくださいました~!」という風情で、その説明たるや完全に「立て板に水」。
アニメの暴走機関車!一向に止まる気配がない!マ、私も人のことは言えた義理ではないが…。
コチラも負けずに質問を繰り返すで大いに盛り上がっているところに他のお客さんが現れて講義は終了。
ナニせこっちは何も買わないから。
しかし彼女、実に親切でタメになった。

110v_2実はアニメの勉強もあったけど、久しぶりに中に入ってみたくなっっちゃってサ。
懐かしかったな~。
建物自体の構造は何ら変わっていないんだけど、展示物は似ても似つかないものばかり。
この踊り場のウインドウにはかつて発売されたばかりのレッド・ツェッペリンの『永遠の詩』が飾ってあった。
今は『バチカン奇跡調査官』だ!ナンダそれは?

111vこの踊り場も懐かしい!

120v_2信じられないだろうけど、この踊り場の壁に下の写真のようなフィル・マンザネラの『リッスン・ナウ!』の巨大なジャケット画を飾っていたことがあった。
いくら大型レコード店でも壁一面を使ってフィル・マンザネラの新譜をプッシュするなんてこと、今では絶対に考えられないでしょ?
スゴイ時代ですよ。
松本孝弘でも布袋寅泰でもなくて、フィル・マンザネラですよ。
ナゼこれを覚えているかというと、ロキシー・ファンだった私は、店員さんにおねだりして、その壁に貼られていた巨大なポスターを使用後にもらったからだ。
もちろんただお願いしてもそんなものをゲットできるワケがない。
そのポスターをくれた店員さんは、そのフロアの主任さんで私の家の近くに住んでいた。
何度もその人からレコードを買っているうちに顔見知りになり、お互いに近くに住んでいることを知ったのだ。
当時は春になるとまだ国鉄のストライキがあった。
学生はすぐに学校が休みになったが、社会人はそうはいかない。
何とかして会社に行かなければならない。
そこで、その店員さんは通勤のために私の自転車を貸して欲しい、とストの前夜にウチを訪ねて来たのだ。
もちろん貸して差し上げた。
そして貸しを作った。
そしてそのポスターをもらった。
イヤ、ポスターだけでなく、その後ずいぶんといろんな販促品でサービスしてもらったな。
こっちはまだ子供だったから、そんなものでもとてもうれしかったものだ。
あの人、考えてみると、今ではもう70歳は軽く超えているだろうな…どうしてるかな?
  
それにしても、やっぱりレコードひとつとっても本当に風情がなくなったよね。
我々の世代は、音を聴いたことがないバンドに出くわして興味を持つと、考えに考えて、想像に想像を重ねて、大枚2,500円を用意して、電車に乗ってこの石丸電気に行って、その聞き覚えのないバンドのレコードを探して、清水の舞台の三倍ぐらい高いところから飛び降りるようにして2,500円を支払って買ったものだ。
もしそれがツマらなかったり、自分の好みでない音楽だったら、2,500円はパァだよ、パァ。
でも、決してそんなムダはしない。
どうするかというと、そのツマらなかったレコードが好きになるまで徹底して聴くのだ。
今でいえば超「ヘビロテ」を組んで、朝から晩まで聴き込んで強引に好きになってしまう。
そうすると不思議なモノで、またそこから他のバンドや音楽への興味が広がって来るんだな。
昨日も東京ではまだ知名度の低いバンドをMarshall Blogで紹介した。
そのバンドに興味を持った人はどうするか…「YouTubeでどんなんかチェックしてみよっと!」
それが自分の好みでなければ…ハイ終わり。
こんなんでCDが売れるワケがないわな。
もっともYouTubeに音源なり動画なりを投稿する方もする方だ…ということなんだけれど、コレも時代の趨勢だから抗えないのもよくわかる。
インターネットの普及でよくなったこともたくさんあるけれど、こと音楽に関しては、上辺は便利になったかもしれないが、音楽の質としては、恐ろしいほどの退化を強いられているのではないだろうか?
コレは演る方だけでなく、聴く方にも言えることなのだ…と最近強く思う。

125cdこんな記事を書いていたら奇跡が起こった!
石丸電気で買い物をすると、下のような和田誠が描いた人気アーティストの似顔絵が施された黄色い紙袋にレコードを入れてくれた。
この袋がひとつのステイタスだった。
なつかしいナァ~。
一生懸命石丸電気でレコードを買っていた頃は、モッタイなくてこの紙袋を捨てられず、段ボール箱に入りきらないぐらい保管していた。
でも結局みんなどっかへ行っちゃったな。
今回もこの記事を書くに当たって、「ああ、あの黄色い袋を1枚ぐらい大事に保存しておけばヨカッタな~」と後悔していた。
ところが、先日、普段は寄りつかない近所のリサイクルショップの店頭にエサ箱(レコードを展示する箱)が置いてあることを発見し、なんの気なしに箱の中を見てみると、ナント!この黄色い袋が入っているではないか!
そこでレコードを買って、黄色い袋をオマケにもらおうと思ったのだが、欲しいアイテムが見事に1枚もない。
しかも存外に値段が高かったので、イチかバチか袋だけ頂けないかお願いしてみた。
「ナニかを買ってお願いするのがエチケットだとは思うのですが、あいにく…」と切り出すと、「ああ、どうぞどうぞ!」と快く譲ってくれた。
LP用のビニール製とEP用の紙袋だ。
片面にはジャズとポップスの人気アーティストの似顔絵が載っている。
時代を感じるぜ~!
サッチモ、マイルス、コルトレーン、キース…そもそもジャズ・ミュージシャンが多いところからして猛烈なタイムマシーン感覚に襲われる。
ディランやスティーヴィー・ワンダーやエルヴィスやビートルズの面々は別にしても、シャルル・アズナブール、ポール・モーリア、オリヴィア・ニュートン・ジョン、アンディ・ウィリアムスは今なら絶対に載せてもらえないだろうな。
  
私が記憶している限りでは、この袋は2代目のデザインかな?
この前の時期は人名が水平に入っていて、ビートルズの4人も初期のルックスだったような気がする。
それにしてもいい時代だな~。

3_img_0009片面はクラシックの方々。
今より盛んだったんだろうね。
ブラームスが丸っきりザ・バンドのガース・ハドソンになってる。
私の頭の中にあるワルターとかオイストラフとかストラヴィンスキーの顔ってこの袋の絵の顔なんだよね。
3_img_0013この袋には別の思い出があって、ある時、PANTA&HALのリハーサルにお邪魔させて頂いたことがあった。
その時、ギターの平井光一さんに無理をお願いして「HALのテーマ」のコード進行を教えて頂いた。
「11th」だの「13th」だの、ロック狂いの青年には何しろチンプンカンプンだったけど、とにかく書き留めておこうと思った。
ところが、ノートなんか持ち合わせているワケがない。
ハッと思い浮かんだのがこの黄色い袋。
PANTAさんにサインをもらおうと思って、リリースされたばかりの『1980X』をこの黄色い袋に入れて持参していたのだ。
そして、慌てて黄色い袋を破いて、その裏面に平井さんが口にする聞き慣れないコードの名前をツラツラと書いて行ったのだ。
アレ、どこへ行ったかな。
ああいうものは大事にしているつもりでも、自然になくなっちゃうね。
ま、37年も前のことだからな…。
下はその時の『1980X』。

3_img_0015 時代が下って、紙がビニールになった。
キャラクターも若干替わって、貞夫さんやオスカー・ピーターソン、ロッド、イヴ・モンタンが加わった。
また、ジョージ・ベンソンなんかも入って来たところを見ると、クロスオーバー・ブームの後…ということになるんだろうね。
不思議なことに、ビートルズには「The Beatles」という表記がなくて、「John、Paul、George、Ringo」とメンバーのファースト・ネームだけが表示されている。

3_img_0003クラシックの方はストラヴィンスキーとオイストラフが失格になってポリーニとワーグナーがエントリーした。
オイオイ、イゴールは載せとけよ!
それほど頻繁に通った石丸電気のレコード・センターだが、家に取り置いていた段ボールに入りれないほどの黄色い袋は、ある時から徐々に白い袋に替わって行った。
その白い紙袋には「HUNTER」という文字が印刷されていた。
私の中古レコード人生の到来である。

3_img_0006店を出て右に進む。
昔はこのあたりも店先に巨大なスピーカーをディスプレイしたオーディオ関連の電気屋さんがズラリと軒を連ねていたんだけどな…。
その中のひとつに「九十九電気」というお店があって、「つくも」という読み方を覚えた。
どうして「九十九」を「つくも」と読むのかはまた別に機会に。

120_2どこだっけな~…。
このあたりの地下にとてもおいしい札幌ラーメン屋があったんだよ。
とても気風のいいオバちゃんが店を切り盛りしていた。

130_3それと、並びにカレーライス屋があったの。
家庭風もいいところで、今にして思えばよくあんな店に入ったな…と思うんだけど、その店は食後にコーヒーをサービスしてくれてね。
コーヒーたってアブクだらけのインスタントよ。
でも中学生にはそんなんでもモノすごく得をした気になっちゃうワケ。
カレーの味は悪くなかったような気がするな。

140_2その向かいの「千代田区万世会館」。
イヤ、私の親友がお父さんの葬式をココでやったというだけ。

150_3『鬼平犯科帳』にも出てくる昌平橋付近の総武線ガード下。
ここは江戸時代、広小路だったという。
つまり火避け地。
延焼を防ぐために幕府が建物を作らせなかった空き地エリア。
もちろん上野の広小路も同様。

160_2私が以前勤めていた会社の直属の上司の家族は、かつてこのあたりで喫茶店を経営していた。
「アノな、いいこと教えてやろうか?のコーヒーってのはな、原価が安いんだよ。だから流行さえすれば喫茶店ってのはとてつもなく儲かるんだ」とよく話していた。
スターバックスもドトールもない時代の話だ。
実際ここにあったその上司の家族の店はモノすごく流行って、笑いが止まらないぐらい儲かったらしい。
この上司、私が転勤してお別れした後、社内旅行の宿泊先で心臓が止まってアノ世に行ってしまった。
まだ、40歳になるかならないかぐらいの若さだったのでかなりビックリした。

170コレが昌平橋。
最初に神田川にかけられたのは1624年から1645年の間のことだという。
明治41年には「昌平橋」という駅が仮で設置され、明治45年(1912年)にすぐ隣に万世橋駅ができるまで名古屋までの中央本線の始発駅として活躍した。

180_3昌平橋から万世橋方面を望む。
今、この高架の下がショッピングセンターになっている。
いいね、こういうのはロンドンみたいで。
いいことはドンドン真似しなさい。

190_2「マーチ エキュート神田万世橋」という名称らしい。
名前がよくないな…長すぎるよ。
写真の向かって右側はかつて交通博物館があったところ。

200交通博物館で撮ったウチの下の子の写真。
カワイかったな~。ダッコしたいな~。
下の子はとても色が白く、髪が完全に栗毛色で、日に当たるとオレンジ色に輝いた。
その頃はオリンピックが開催される前の長野に住んでいて、外人に接する機会がほとんどない現地の人たちがウチの子を見かけると、「見て見て!外人の赤ちゃんだよ!」などとよく言っていた。
それがどうだ?
高校からアメリカンフットボールを始めた彼はみるみるウチにゴツくなってしまい、今ではタテもヨコも私よりデカい屈強なアンちゃんになってしまった。
子供たちは家内に連れられて何度も交通博物館に来たようだが、私自身は自分が子供の頃から不思議と縁がなく、とうとう一度も入ることなく2007年に博物館は閉鎖してしまった。

3_2img_4665 それ以前、同じ場所には、すでに上でチョコっと触れた中央本線「万世橋駅」があった。
その名残りを「マーチ エキュート神田万世橋」の2階で見ることができる。
ホームの屋根を支える柱の一部だ。

210v_3つまり、今立っている場所がホームの一部ということになる。
ここから先は少々この万世橋駅の話題になる。

220_2私がナゼこの万世橋駅に興味を持ったのかというと…実はバリバリの鉄道マニアだからだ。
というのは、まったくのデタラメ。
地下鉄はすごく好きだけど、あいにく普通の鉄道に興味を示すことはない。
それよりも、ロンドンに行くようになってからというもの、自分が生きてきたこの東京という街の昔の姿に興味が沸くようになった。
そして、その関係の本を読んでいたときに、「明治の頃、神田須田町は日本でもっともにぎやかな繁華街だった」ということを知ってかなり驚いたのだ。
神田須田町はココの周辺のエリアを指す。
須田町がにぎやかでナゼ驚くか…。
それは地下鉄銀座線の神田駅がそもそもの始まり。
銀座線の神田駅には、JRへの乗り換え客でにぎわう出口とは反対に昇降客が少ない須田町へ向かう出口があるのね。
今ではこんなにきれいに、そしてモダンになってしまったけど、昔はかなり古式ゆかしいスタイルだった。

3_img_4672で、地下鉄の改札と出口の階段を結ぶ通路には「須田町ストア」という、ま、今でいえば駅地下があった。
上に登場した「千代田区万世会館」でお父さんの葬式をやった友人が小川町に住んでいて、中学の頃、時折この決して短くない距離の地下道を利用したのだ。
コレがものすごく不思議な空間だった。
商店街といっても、多くの店がトタンの戸にヒモを巻いて閉めていて、とても薄暗く、子供が見ても斜陽感丸出しで、気味の悪い雰囲気だった。
開いているお店といえば、床屋とか、歯医者とか、服の仕立て屋ぐらいで、間違っても流行りのスイーツを扱う店などなかった。
下は現在のようす。
ココに地下商店街があった形跡はまったくなく、工事中ではあるが、すっかり明るくなっている。

3_img_4670かつてはこんな感じだったが、これもかなりキレイにした後、あるいはキレイにした部分だけを撮ったんじゃないかな?

Scsそれで、「須田町」というと自動的にこのさびしく暗い「須田町ストア」のイメージが重なり、この辺りがかつては日本で最もにぎやかだったことなどとても想像できず興味を持った。
それで万世橋駅とつながって来るワケ。
後になってわかったことなのだが、この地下街、須田町がかつてにぎやかだったので作られたワケではないというのだ。
地下街は、地下鉄の利用客を増やすための地下鉄会社のアイデアだったそうだ。
浅草や上野にも古い地下街があるのはこのアイデアによるもの。
つまりやっていることは今とナニも変わらないのだ。

3_img_4667「マーチ エキュート神田万世橋」に展示している万世橋駅のジオラマ。

230_2今、この模型を見ているのと同じ場所にこんな立派な駅舎があったのだ。
チョット大げさに言えば、ロンドンの国際駅、「セント・パンクラス駅」にも劣るまい。Mbイヤ、ちょっとかなわないか?この激ゴシックには。

3_img_0831 「マーチ エキュート神田万世橋」にはこのジオラマの他にほんのチョットだけ万世橋駅に関する資料が展示されている。

240_2「何だよ、こんなの東京駅のパクリじゃんかよ!」なんて思うことなかれ。
万世橋駅舎は東京駅ができる以前の建物なのだ。
しかし、意匠が似ているのもムリはない。
東京駅や日銀の本店を手掛けた辰野金吾という人が設計したからだ。
こんなものが今も街の中にあったらさぞかしステキだったろうね~。
しかし、そうは問屋が卸さないのが、またもや大正12年(1923年)の関東大震災。
駅舎は焼失したが、仮の駅舎が造営され、震災の遺体の安置所に利用されたそうだ。
その後、東京駅ができ中央本線の始発駅の座を奪われ、さらに神田駅や秋葉原駅ができたことが追い打ちをかけ、結果昇降客が激減し、駅としての役目を終え、昭和18年に廃止された。
かくして須田町の栄華は人々の記憶から消えてなくなったのであった。

250_2「マーチ エキュート」の外廊下から昌平橋を望む。

270_3目の前には元石丸電気2号館の背中がそびえる。
かつてここには石丸電気の赤い白抜きの「石」という巨大なロゴ・サインが施してあって、中央線のすべての乗客の目に入ったものだ。

280v外に出て今度は万世橋から「マーチ エキュート」を一望する。
写真の左端、ビールのブリュワリーがあるの。

260何種類かのオリジナル・ビールを飲ませるお店で、おいしかった。

310_2グルッと回って万世橋のかかる中央通りまで戻ってきたよ。
1676年に架けられた万世橋の前身は筋違橋(すじかいばし)といって、現在のロケーションとは異なるが、徳川将軍が江戸城から上野の寛永寺に赴く際にこの橋を渡ったいう。
想像するとすごいよね。
江戸城を出た将軍様ご一行がゾロゾロと万世橋を渡って中央通りを進み、上野広小路を過ぎ、坂を上って寛永寺にたどり着く。
何のことはない、普段よく自転車や車で通る道だけど、将軍様が歩いたのかと思うとロマンを感じるよナァ。
見てみたかったナァ。ま、「下に~、下に~」で庶民はその姿を見ることはできなかったんだろうけど。
今のこの万世橋は昭和5年に建造されたものだ。
立派だね~。

325そして、今回この記事を書くに当たって、万世橋に関して初めて気がついたことがあった。
子供の頃から数え切れないぐらい渡っていたのだが、興味がないので全く目に入って来なかったのであろう。
それは、この船着き場。
かつて盛んだった水運の名残だ。
市場があった秋葉原は物流の要所だった。
窓の付いた小部屋は、昔は荷揚げ作業員の詰め所とか、荷揚げ作業の道具を保管するスペースに供されていたのだろう。
今は向かいにある万世警察の機材倉庫になっているらしい。

326不思議なのは対岸の設備。
手すりが見えていて、小部屋を経て橋のたもとの中に入れるような様相を示しているが、上には公衆トイレがドッカと設置されていて、この手すりのフロアに降りる階段がない。
少し調べてみた。
この設備に気が付いて、その存在を不思議に思う人はどうも私だけではないらしく、色々なサイトで取り扱われていた。
結果、この小部屋が何のために作られたのかハッキリしたことはわからないらしい。
単なるデザイン上のものという説や、銀座線の工事のための設備という説、いまだにナゾなのだそうだ。

327コレはチョット番外編。
というのも秋葉原から御徒町方面へ少し行ったところのロケーションだから。
建物のデザインがカッコいいので興味を持った。
ご覧の通り銭湯。
「燕湯」といって2階が宝石屋になっている。
宝石商が並ぶ御徒町はマンハッタンで言えば5番街だからね。それにしても銭湯の上に店を構えることもないように思えるが…。
で、私は入ったことはないのだが、調べてみると、やっぱりこの銭湯…ひとクセあった。
昭和25年に作られた建物と内部にある岩山の装飾が国の登録有形文化財に指定されているというのだ。
特にその岩山の装飾は、本物の富士山の溶岩で作られていて、国立公園となっている富士山は、現在は溶岩などを持ち出すことが厳禁となっているためメッチャ貴重なのだそうだ。
それと、湯。
ちなみに銭湯を「お風呂」と呼ぶのは関西弁なんだって。
江戸っ子は「湯屋(ゆうや)」と呼ぶのが正しい…と、古今亭志ん生が言っておりました。
で、この銭湯、朝6時から入れるというのだ。
昔、秋葉原にあった「ヤッチャバ」の早朝の労働者や行商の人たちのための慣習のなごりなのだそうだ。
そう!今、ヨドバシカメラがあるあたりって、私が中学ぐらいの頃まではデカい青物市場だったんだよ!
そのお湯が尋常でなく熱いらしい。
銭湯の一番風呂は湯が硬く、普通より熱いものと相場が決まっているが、燕湯は朝48~50℃まで沸かしてそのまま自然にさましていくスタイルらしい。
アータ、48℃のお湯なんてとてもじゃないけど入れませんよ。
その後、自然にさますといっても、平均で45~46℃までしか下がらないのだそう。
私も熱い風呂が好きなんだけど、45℃でもまずムリです。
実は家の近くにもそれぐらいの温度にしている銭湯があるんだけど、なかなかに強烈だ。
「お湯が喰いついてくる」てェヤツ。
普通、「熱い風呂」って言っても、最初思いきってガバっと入っちゃえば、湯を揺らさない限り、マァ気持ちのいいもんですよ。
ところが、これぐらいの温度になるとそうはいかない。
入っていればいるほど際限なく熱くなってきて、何やら自分が茹でられているような心持ちになってくるのだ。
もうその時分には、熱いとかヌルいとかいうことは最早問題ではなくなり、生きるか死ぬかの二者択一になってくる。
それほど熱い。
行ってみようかな…燕湯。

328ハイ、中央通りに戻って来ました。
コレで終わりかと思ったらこれからが今日の本題。

330去る7月15&16日の2日間にわたってポータブルオーディオの祭典、「ポタフェス」が開催された。

340_2以前、昨年12月に開催された冬の「ポタフェス」をレポートしたが、「Spring & Summer」と称される、この夏場に開催される「ポタフェス」が「主」なのだそうだ。

350_2今回もたくさんのポータブル・オーディオ・ファンが詰めかけていた。
来場者の数は2日間で56,000人に上ったという。

360_2あ!こんな人も!
うれしいね~。

370さて、ナゼ私がポタフェスにお邪魔しているのかといえば、当然コレ。
Marshall HEADPHONESのスタンドを覗きに来たのだ。

380_2前回は2階の室内の会場にスタンドを設けていたが、今回はメイン・エントランスを数メートル入った左側。
モノスゴイ人通りだ。
420_2展示はもはやおなじみのBluetoothスピーカーと…

390vヘッドホンの数々。

430最も目立つロケーションだけあって、すぐ近くにはステージが設置されていて、耳をつんざくような大音量でアニメ系アイドルがライブ・パフォーマンスを展開している。

450大音量なら負けないゼ。
こっちを誰だと思ってんだ?
Marshallさんだぞ!
…と、いうことで、特段頼んだつもりはないのだが、私のためにスタンド内にあるすべてのMarshallスピーカーを使って大爆音のデモンストレーションしてくれた。
曲は「Highway Star」。
イヤま~、スゴイのなんのって!
さながら「♪Nobody gonna take our speakers…」ですわ。
恐らく、フェスを通して一番の爆音だったのではなかろうか。
もっとも他はヘッドホンとかの展示だでね。

400「お!Marshallじゃん!」なんて言いながらひっきりなしにお客さんが立ち寄ってくれて大変な賑わいを見せていたMarshall HEADPHONESスタンドであった。

440_2Marshall HEADPHONESはこうした展示会だけでなく、全国各地でコマメにポップアップ・ショップを展開しているのね。
東京は終わってしまったんだけど、10月22日まで京都と福岡、さらにオンラインのコンラン・ショップで「hoping LONDON」という展示会が開催されていて、Marshall HEADPHONESも参加している。
 
hoping LONDONの詳しい情報はコチラ⇒THE CONRAN SHOP

410_2さて、今回もポタフェスの会場をグルリと見てみましょうかね。

4601階の会場では即売のコーナーを設置。

470_2「アニソンのためのイヤホン」だって。

480こちらは「女性ボーカルにおススメのイヤホン」だそう。
正しくは「ボーカルズ」ね。

490_2冬は1階と2階のみの展示だったが、今回は地階も使用していた。

500_2前回、初めて来た時は「こんな世界があったのかッ!」とかなり驚いたけど、今回はゼンゼン慣れっこよ!

510_2そういえば、今年の初めに白山通りで交通切符を切られちゃってさ…。
担当のお巡りさんがすごく若い人で、私の来ていたシャツのMarshallロゴに気が付いてしゃべり出したんだっけかナァ?
そのお巡りさんはイヤホンが趣味だというワケ。
それで、このポタフェスをことを教えてやったの。
ついでにMarshall Blogにレポートが掲載されていることも教えてあげた。
すると、「見ます!見ます!」とものすごくよろこんで違反を帳消しにしてくれた…というのはウソ。
違反は違反でガッツリやられて9,000円振り込んできたよ。
私はズ~っとゴールド免許だったのよ、長いこと車に乗らなかったから。
で、Marshallの仕事を始めて車に乗るようになったら一発で庶民の免許に逆戻り。
アレ絶対に「ゴールド免許=車に乗らないこと」なんだよね。
だからあのシステムには意味がない。

520様子はわかっていたつもりでも、やっぱりスゴイな、この世界は!

530もう皆さん、夢中になってイヤホンを耳に突っ込んでる。

550v業者さんに話を聞くと、皆さん、家の中と外で同じクォリティの音質で音楽を聴きたがっている…のだそう。

540スピーカーとイヤホンの音質の差にこだわるなら話はわかるが、家の外にいようが中にいようが、イヤホンで聴いている分には大差ないと思うのだが…。

560vケーブル類がスゴイんだよ。
イギリス式に言えば「リード」。
聞けば、何でもメーターで30万円するケーブルなんてのもあるらしいよ

570ケーブル製作の実演コーナーなんてものある。

580試聴しているお客さんの装置を見せてもらった。
ね、iPodみたいなヤツにヘッドホン・アンプをくっつけて聴いてるワケ。
業者さん曰く、「現代の音楽は現代のヘッドホンで聴くべし」…だそうです。
ま、そうでも言わなきゃ商売になりませんからね。
そうなると、チャーリー・パーカーをSPで聴いてみたくなるような気がしないでもない。

590v海外ブランドも目立ってたナァ。

600こんなものも。
欅で作ったヘッドホン・スタンド。
お値段は想像にお任せします。

610vコレが一番いいわ。
イヤー・マフ。
私は仕事柄ライブ会場に行くときは必ず耳栓を携行している。
演奏自体がうるさいからではなく、写真を撮っていると、どうしてもPAスピーカーの直前に立たなければならないことが多く、その爆音から耳を守るためにどうしても必要なのだ。
で、自分の耳に合わせて成型できるドラマー用の耳栓を愛用しているんだけど、完全に遮音することは全くムズカシイ。
ところが、このヘッドホン型のヤツは素晴らしいね。
スゴイ遮音性能。
ハメると「シーン」となる。
でもナァ…。

620vコレをハメている姿を一生懸命演奏しているステージ上のミュージシャンにはお見せできないよね~。
失礼すぎるわ。

630vスタンプ・ラリーなんかも開催していて人気を呼んでいた。
 
次回のポタフェスが12月16&17日、同じ場所で開催されることが決定している。

640vMarshall HEADPHONESの詳しい情報はコチラ⇒日本語版オフィシャル・ウェブサイト

650さて、場所は変わって、Marshallの事務所。
ココでは3台のMarshallスピーカーを使っている。
向かって左からWOBURN、STANMORE、そして、ポータブル・タイプのSTOCKWELL。

660最近、レコード・プレーヤーを導入したため、かつてはWOBURNだけだったシステムにそれより小ぶりのSTANMOREを追加して、LPをWOBURNで、CDをSTANMOREで再生するようにしている。
ちなみに…このWOBURN、Marshallの工場があるBletchleyの近隣の町の名前なんだけど、発音がややナゾ。
代理店の方は「ウバーン」と呼んでいるし、私は「ウォバーン」だと思っていた。
で、デモ動画でネイティブの人の発音を確認してみた。
カタカナにすると「ウォウバン」が一番近い感じがするな。

670ふたつとも大のお気に入りで事務所にいる間はズッと鳴らしっぱなし。
双方、抜群の音質だが、真剣に音楽を聴こうとするならWOBURNの方が上。
スピーカーも筐体も大きいので音がすごくリッチでクリアなのだ。
ところが、WOBURNは本物のMarshall同様、小さい音量で鳴らすことが大の苦手。
つまりボリュームが「ゼロか大」の2種類しかない。
そうなると辺りが寝静まった夜中なんかはチョット厳しい。
そこでSTANMOREに助けを求める。
適材適所ですな。
小さめの音量で実に優雅に、そしてバランスよく音楽を鳴らしてくれる。
それとSTANMOREってナゼかクラシックを聴く時にいいんだよね。
すごく音がまとまるの。
ジャズは断然WOBURN。
ロックはどっちでもOKかな?

680それと、やっぱり見た目がいいな。
Marshallが生活に中にあるってのはとてもステキなことだ。

690ああ~、ずいぶん長くなってしまった。
最後までくださった皆さん、お付き合いありがとうございます。
今、もっと長いヤツに取り組んでいるんだけど、またよろしくね!

 

2017年10月12日 (木)

火の神からの一撃~ヒヌカムブロウ登場!

 

質問。
「オールディーズ、ハード・ロック、プログレッシブ・ロック、サザン・ロック、パンク・ロック、パブ・ロック、ジャズ・ロック、ヘヴィメタル、J-POP…世の中には色々なスタイルのロックが存在しますが、アナタが『ロック』という言葉を耳にして直感的に思い浮かぶのはどういうタイプのロックですか?」
  

ロックに関して言えば、リアルタイムで聴いたモノもあれば、後追いで親しんだモノもあるし、新しいモノにはかなり疎いけれど、私の場合はプログレッシブ・ロックが一番好きなのね。
いつかも書いたように、プログレッシブ・ロックほど定義が曖昧なジャンルもないと思うが、マァ、ブリティッシュやイタリアンの器楽演奏を中心とした、大ゲサでややこしく、テクニカルな音楽が私にとってのプログレッシブ・ロック。
だからFaustとかAsh Ra TempelとかKraftwerkみたいなジャーマン・プログレは対象にならない。
そういうのが一番好き…というだけの話。
で、冒頭の質問に私が答えるならば、ナンダカンダ言って、ブルースを礎ににした飾り気のない、シンプルでエンターテインメント性の高い、エイトビートの音楽こそが「Rock」っていうところに落ち着く気がする。
それは70年代の初期にしか存在しない音楽で、Led Zeppelinでも、またDeep Purpleでも、はたまたビートルズでもないのね。
どんなにハードなスタイルを採っているにせよ、売上第一主義の80年代以降のモノとは一線を画しているロック。
どんなバンドをイメージするかというと、Humble PieとかStatus Quoって言えばいいのかな~。
録音技術のレベルによるところもあるかも知れない。
飽くまでも自分だけの感覚よ。
ある人は「The Shaggsこそがロックだ」と思っている人もいるかも知れないし、あるいは「Devoこそがロックだ」という人もいるかも知れない。
若い人に同じ質問をすれば、「ゲスの乙女極み。」…アレ?反対か。「ゲスの極み乙女。」と答える子もきっと少なくないだろう。
要するに世代の問題か。
だからこんな質問はナンセンスなんだけど、今日紹介するチームは紛れなく「ロック」だと思うんだよね。
  
その名を「ヒヌカムブロウ」という。
名古屋を拠点に、2009年に活動を開始したバンド。
7年前、ヒヌカムブロウが下のファースト・アルバムをリリースした時、某ギター雑誌に籍を置く、学校の後輩にして親友の編集者が「コレ聴いてみてください。カッコいいですよ!Marshallですし…」と、親切にもサンプル盤を送ってくれたのが始まりだった。
マァ、聴いてみて驚いたね。
「カッコいい!」という言葉しか思い浮かばなかった。
そして、ココで今一度冒頭の質問に戻って答えるならば…「こういうのこそがロックだよ!」

Hb1当然、上京したらMarshall Blogの取材にお邪魔しようとしていたのだが、そのチャンスがまったく巡って来ないウチに、正直徐々に忘れていってしまった。
それが、Marshallの事務所を開設して、若いミュージシャンが出入りするようになり、「こんな音楽聴いたことあるか?」とか、「こういうのカッコいいだろう!」と頼まれもしないのに彼らにロック、ジャズ、クラシック、民族音楽の音源を聴かせ、「迷惑音楽塾」みたいなことをやっているウチにヒヌカムブロウのことを思い出した。
そして、上のファースト・アルバムを若い連中に聴かせると、「ウワ!カッコいい!コレ誰ですか?」と百発百中でジャケットを手にするのだ。
若い人たちは、ヒヌカムブロウが私がまだ若かりし頃に親しんだ古いバンドだと思うらしく、現在活動している名古屋のバンドであることを伝えると大抵が驚くね。
そんなことが幾度もあって、私のヒヌカムブロウ熱が再燃してしまった。
そこで、先述の出版社の友人にお願いして再度間を取り持ってもらった。
するとどうだろう、ヒヌカムブロウは丁度セカンド・アルバムを発表して東京へやって来るというではないか!
何たるタイミング!
まさに「I'm on fire!」。
コレはMarshallの社長夫人が日本に来た時に教わったんだけど、物事がすごくスムーズに行っている時に使う表現。
例えば、電車の乗り換えがうまく行ったり、待たずにエレベーターが来たり、行く先の信号が全部青になっていたり。
まさにヒヌカムブロウの状況が「I'm on fire」だったのだ。
そりゃそうだ、「ヒヌカム」というのは縄文言葉で「火の神」を表すのだから!
そして「ブロウ」は「Blow」…「ヒヌカムブロウ」で「火の神様の一撃」だ。

3_img_0002 その一撃をくらわせてくれたのが…
ボーカルズ/ギター/ハーモニカのコースケ。

2_img_0010ギターはエイリ。

30vベースはケンタロウ。

40vそして、ドラムスがオガサワラ…の4人。

50v1曲目は「Hard to Handle」というアルバム未収録のゴキゲンなエイトビート・ナンバー。

60やっぱりこういうロックは気持ちがいいね!
言っちゃ悪いけど、私が若い頃はこういうロックを演奏するバンドがたくさんいたんだけどね。
ベルボトム履いてさ、タバコは必ずハイライトだった。

3_img_0035 「ヒヌカムブロウといいます。よろしくね!『手の鳴るほうへ』!」
ウォ~、CDとおんなじだ~!
タマりまへんな~!

80v「手の鳴るほうへ」はファースト・アルバムの冒頭を飾るアルバムのリード・チューンだ。

90コースケさんはハーモニカをブロウ。

100vイヤ~、でらカッコええがね~!

110アーシーなブルース調の曲なんだけど、サビの展開が意外なんだよね。
コレもよくMarshall Blogで若い人たちにお願いしている「トラディションと現代の感性の融合」のひとつ形なのではないだろうか?

120vギターを手にしたコースケさん。
3曲目は「Break Out Boogie」。

130今年リリースしたセカンド・アルバム『夜明けの風』に収録されているゴキゲンなアップテンポのブギ。
3の感覚。
そう!
今の若い人たちがやっている音楽は「3と4」がないんだよね。だから我々世代にはロックに聴こえて来ない。
「3」はいつも書いているように三連のこと。ブギとかシャッフルを表す。
「4」はコード進行。トニックから4度進行する曲がない。あるいは少ない…というか聴いたことがない。

3_2img_4705 しっかしいい声だな~。
声だけじゃなくて、歌い回し方が何とも言えないんだ。

140エイリさんの歌を歌うようなボトルネック・ギターが気持ちいい!

150再度MCがはさまれ、お客さんから「バンド名はどういう意味なの?」と質問が飛び、すでに上に記したバンド名の由来を説明した。
それほど東京はなじみがないのかな~。
今時、毎週のように大阪から東名をぶっ飛ばして東京に通うバンドさんがたくさんいるじゃない?
名古屋からならしょっちゅう東京に来ていたんじゃないかしら?と思っていたらさにあらず。
ナント、ナント、コレが初めての東京での演奏となるのだそうだ。
またしてもビックリよ。
メンバーに東京ギライの人がいるのか、はたまた、ただのスケジュールの問題なのか、結成して10年近くになるのにこんないいバンドが東京で演奏したことがなかったというのはどうしても信じられん。
昔はそういうケースはいくらであったけどね…。
考えてみると、名古屋ということで言えば、なぞなぞ商会だってそうだったもんな~。
私は東京で都合3回ほど拝見したが、それも2年とか3年越しでの話。
毎週のように「なぞ商」が吉祥寺のライブハウスに出演するなんてことはついぞなかったもんね。

160次も『夜明けの風』から「悪魔と踊る影法師」。
歌い出しは「ルパン三世」を思い出させるが、ヘヴィな内容な歌詞が曲にマッチしてとても聴きごたえのある1曲だ。

170vエイリさんのギター・ソロがフィーチュアされ…

180v後半ではコースケさんとのツイン・リードの場面も登場する。
見ごたえ満点のヒヌカムブロウ!

240続いてはファースト・アルバムからシットリめに「Lonesome man」。

190この曲ではエイリさんを大フィーチュア。

1_img_0113エイリさんは1987Xに1936をセットしていた。

3_img_0070 楽しい時間はアッという間に過ぎるもんでございまして…。
鉄壁のリズム隊に支えられて最後の曲。

200vファーストから「カンカン照りの太陽」。

210vココでもエイリさんのボトルネックが炸裂!

2_img_0031どれもトラディショナルなテイストに満ち溢れたステキな曲なんだけど、コースケさんの声だけでも楽勝で聴かせちゃう。
やっぱりこういうのを「ロック」っていうんだよ。

220vひとつのメディアであるMarshall Blog(←コレばっかり。決して調子に乗っているワケではありません。いいバンドやショウをジャンジャン紹介したいだけなのよ!)がこれだけホメそやしたんだから、皆さんもヒヌカムブロウを観てみたくなったでしょう?
私も是非東京の皆さんにお見せしたい!…と思ってスケジュールをチェックしてみたけどダメ。
東京、来ませんわ。
興味のある人はウェブサイトをこマメにチェックしてチョ!
コースケさん、スケジュールがキマったら私には連絡よろしく!
  
ヒヌカムブロウの詳しい情報はコチラ⇒ヒヌカムブロウ公式サイト

250(一部敬称略 2017年8月19日 吉祥寺BLACk AND BLUEにて撮影)

2017年10月11日 (水)

鋼鉄のハート、Silex!

  

勉強不足でスミマセン!
正直に白状するけど、ワタクシ、STEELHEARTというバンドをまったく存じ上げませんでした。
27年ぶりの来日か…ファンはうれしかっただろうな~。
その東京公演の前座に我らがSilexが登場した。
今日はそちらの模様をレポートする。
ところで、「前座」という言葉がスッカリ使われることがなくなったが、私は「サポート・アクト」なんて言うよりゼンゼンいい思っている。
私は英語のことがとても好きだけれど、何でもかんでも英語にしちゃうのがすごく恥ずかしい。
「ワイズ・スペンディング」ってナニよ?
美しく、理知的で上品極まりない我々の大切な日本語をないがしろにして、公の人がこんな言葉を恥ずかしげもなく使うことは到底「ワイズ」に思えない。
将来ナニが起こるかわからないご時世だ。
「The Super Volunteers」とか「The Drafted Warriors」だの、何やらカッコよさそうな言葉がお上から出て来ないように、若い人たちには付け焼刃でいいから勉強して、毅然とした態度で今度の選挙に臨んでもらいたい。
さて、それとは関係なしに、「前座」と同じように、最近聞かなくなった言葉に「ぼうや」ってのがある。
これだけ現場に行っていて、まったく聞いた記憶がない。
「ボウイ」じゃないよ、「ぼうや」。
今風に言えば「ローディ」ということになるんだろうけど、今や「ローディ」はショウビジネス界の一大ビジネスに成長している感もあるので、「ぼうや」とか全然イメージが違うモノになってるか?
あ、「付き人」って言えばいいのか…。
昔はプロ・ミュージシャンを志す若者はみんな師匠について、荷物を運んだり、楽器の手入れをしたり、身の回りの世話をして、現場で実地の研修をして、人脈を広げてデビューのチャンスを狙ったものだ。
今をときめくスター・ミュージシャンが「若い時に〇〇さんのぼうやをやっていたんですよ」なんて話を聞くのはすごくおもしろいものだ。
芸能界では今でもそういうシステムが当たり前だし、ロックの世界でも昔はそれが普通だった。
今は学校があるからね。
学校でひと通りそういうことを教えてもらえちゃうので、ワザワザ小意地の悪い先輩についたりしなくても習得できちゃう。
人脈なんて広げなくてもスッポ~ンとアニメかなんかの仕事も転がり込んできてくれる。
あ、いいとか悪いとか言っているんじゃないですよ。
そういう世の中になった…ということを言っているだけ。
  
ハイ、今日のマクラは以上。
さて、ノリにノッてるSilex。

10Pete Klassen

15vMasha

20vステージにはSTEELHEARTが合計3セットのMarshallフル・スタックがセットしてくれていた。
ありがとうSTEELHEART!
やっぱり見た目の破壊力が違うね~、フル・スタックは。
もうそこにあるだけで無条件に「ロック」だよ。

30でもMashsaくんのMarshallは裏にセットされてたの。
愛用のJCM800 2203!

50キャビネットは表の1960AXを使用した。

40hibiki

60vhibikiくんはEDEN Terra Nova TN-501。
よ~、抜ける~。

70vYosuke Yamada

80vそして、サポート参加のYosisi。

90会場は開演前からスゴイ熱気だった。
Silexを目当てに来ていた人もかなり多かったんじゃないかしら?

100オープニングは「Everlasting Symphony」。
Mashaくんのソロではひときわ大きな歓声が上がった。

110あまりにも熱狂的な反応にSilexのテンションもいいように上がりまくる。

120v続いての曲はファースト・シングルから「Cancion De Amor」。

130vここでもMashaくんがクライング!
会場を埋め尽くすMasha+Marshalサウンドが素晴らしい。

140vアタマは3曲ブッ続け。
「Metal Nation」が締めくくった。

150Roxy Musicの前座を務めたサディスティック・ミカ・バンドじゃないけれど、「前座が本編を喰った」なんて話が昔からあるけど、まさにそんなことを狙っているかのような気合いの入りようだ。
STEELHEARTのステージはこれからだし、もちろんSilexも普段通りにプレイしているに違いないのだが、そんな勢いを感じたわ。
その理由のひとつはギタリストの背後のMarshallだろう。
Marshallは単にギターの音をアンプリファイするだけではないのだ。
ステージ全体をアンプリファイすることができるのだ。

160時間がないので短めのMCをはさんで、Silexからのプレゼントがファンに贈られた。

170それがナニかと問うならば?
---問うならば~!
久しく筋少さんにもお邪魔していないナァ。
Silexはこの日、完全初披露となる「An Evening in Paradise」という新曲を演奏したのだ!
230vMashaくんによると「メンバーのエッセンスが凝縮されたSilex流のハードロック」…まさにその通り!
作った本人が言っているんだから間違いないし、間違いなかった。
今後のSilexの重要なレパトワのひとつになることだろう。

180v勘を取り戻したのか、Silexの曲に慣れたのか、チョット前よりもアクションが激しくなったYosisi。
好きなんだ~、彼の動きが!
初めてYosisiを見た時に「ふなっしー」を思い出したことをCrying Machineのライブ・レポートに書いたことがあった。もう4年以上も前のことだ。
そして先日とうとう、本物のふなっしーをMarshall Blogにお迎えした
信じられないぐらいのアクセス件数にタマげちゃったよ!
そして、これだけ沢山の人にMarshall Blogが読まれているのかと思ってチョットこわかったね。
で、そのふなっしーの記事内でYosisiのことを書いて、4年以上前のライブ・レポートにリンクを張っておいた。
するとどうだろう。
予想をはるかに超える数の読者がそのCrying Machineの記事を読みに行ってくれたのだ。
もちろんこっちはそれを期待していたんだけど、ナニが起こるかホントわからない世の中ですわ。
田川ヒロアキがいつも「Marshall Blogはひとつのメディアである」と言ってくれる。
彼はロック・ギタリストで活躍すると同時に作曲家としてものすごく裾野の広い仕事をしているんだけど、日本国中、津々浦々、行く先々で「Marshall Blog見ましたよ!」と言われるらしいのだ。
そういう状況を指して「ひとつのメディア」だなんて言ってくれるのはとてもうれしいことだし、これからもそうありたいと思っている。
とにかく、制作に協力してくれる皆さんと、読者の皆さんに感謝感謝なのだ!
190vもちろん「Silexの新曲」とあってお客さんたちは大喜び!
超大ウケの反応にメンバーもうれしそうだった。

200v新曲の後はおなじみの「Cry for the Moon」。

210vhibikiくんの必殺ワザ、「又兵衛」!
又にベースを突っ込んでいるからです。今、私が勝手にそう呼んだだけです。
でもhibikiくん、コレ好きだよな~。
しかしさ、チョットしたタイミングや態勢のズレでベースのペグがアソコに当たっちゃったらイテエだろうな~!
そんなシーン…見てみたいと思いませんか?
hibikiくん、よろしく!

250もう一度MCをはさんで最後のセクションに突入した。
今一度Marshallの壁の前で写真を撮っておきましょうね。

220v曲はSilexの第1キラー・チューン「Standing on the Grave of Yesterday」。
そして、最後を「Cry for You」で締めくくった。

240今秋、Silexの待望のファースト・フルアルバムのリリースが決定した。
そのリリースに合わせ、『DRAMATIC METAL NATION』と銘打ったツアーが決定している。
順風満帆にますます勢いを強めるSilex。
これからの活動が楽しみだ。

260vSilexの詳しい情報はコチラ⇒Silex official website

270(一部敬称略 2017年8年15日 渋谷WWWにて撮影)

2017年10月10日 (火)

CANTAの15年 "黒歴史" 中日

  
黒歴史の「中日」。
前回も超満員だったけど、今日はドラゴンズ・ファンで満員御礼。
今年のペナント・レースは最下位だったようだけど、熱心なファンの多いこと!
え?チガウ?
「中日」ってドラゴンズじゃないの?…と冗談を言ってみたところで、私が野球に何の興味も知識もないことはMarshall Blog読者の皆さんは先刻ご承知か。
ホ~ント、スポーツって見ないわ。
Marshall Blogに最も縁遠い話題はスポーツなのね。
ちなみに今月のヤングギターは「ギターと人体」という特集を組んでいて、ギタリストの皆さんに「運動はしていますか?」とか「食事に気を遣っていますか?」とか、クリニックで出て来るような質問でアンケートをしている。
ルークさんも登場するんだけど、普段おつきあいしている方がとても多く、プライベートの一部を知っている私にはメチャクチャおもしろかった。
  
さて、今日も原宿のアストロ・ホールから。
このハコには忘れられない思い出がありましてね…。
私が初めて司会のマイクを握り、ズラリとMarshallを並べてHandwiredシリーズの商品発表会をココでやったのです。
2004年のことで、出演は土方隆行さんに北島健二さん、それにFuzzy Controlといった方々。
もうアレから13年も経っているのか…。
ハコのスタッフの皆さんにはとてもご親切にして頂きましてね~、それ以来今でも仲良くしてもらっています。
それと7年前にココで10ccを観たんだよな~。
もうオリジナル・メンバーはGraham Gouldmanしかいなかったけど、最初から最後まで、細部に至るまでバンドの演奏に合わせて歌えたコンサートって、人生のウチでココで観たその10ccと、Zappa Plays Zappaだけだわ。
  
そんなアストロ・ホールで観るCANTA。
デビュー15周年を記念する3週連続のコンサート。
今日はその2回目のようすをレポートする。

05「中日」に演奏されるのは4~6枚目のアルバムに収録された曲たち。
  
「行くぜ東京ッ!」
オープニングは6枚目のアルバム『Green Horn』から「Go Faster! Go Faster! Go Faster! Go Faster! 」。
続けて同じアルバムから「愛という名の下に」。

10ルーク篁

20vMASAKI

30v雷電湯澤

40vルークさんの背後には今日もMarshall。
Marshallコレクターのルークさんのこと、15周年を記念してご自身のコレクションを披露すべく、毎回違うMarshallがセットされるのかな?と勝手に思い込んでいたけどさにあらず。
「初日」と同じ1959RRと1960AXがステージに上がった。

50vMASAKIさんの背後はおなじみの特注のヤカン・スタンド。

60vそれと、コレ。
十手。
気になるナァ~。

70v2曲終えたところでルークさんのMC。
「『黒歴史』の中日です!1~3枚目の曲を演った初日が好評だったからね!
ファースト・アルバムには『Everything’s Gonna Be Happy』と、『すべてよくなるでしょう!』というタイトルをつけてみた」
外人は「Everything's gonna be alright!」とかその手のセリフが好きなんだよね。
イギリスでは「I always look on the bright side of my life」というのが有名。
コレはエリック・アイドルが歌ったモンティ・パイソンの挿入歌で、ロンドン・オリンピックの閉会式にも本人が登場して歌っていた。
で、ルークさん…「そんなことあるワケないじゃん!」だって!
ハイ、すべてがウマくいくことなんてそうはない。
「でも、そんな感じを表現したくてそのタイトルをつけた。そういうバンドにしたかった。
3枚目までとても好評で、心に闇を抱えていらっしゃる皆さま…闇を抱えながらも日々頑張っていらっしゃる。それが美しいんですよ!
ほいで…」
ココで皆さん大爆笑。
せっかくいい話をしているのに、ルークさんが「ほいで」なんていう言葉でつなぐから!
「今日は4枚目の『百花颯鳴』から『Green Horn』までの曲を演奏します」とシャツの腕をまくった。
「ジャケットで来たシャツ。腕をめくると白い『細腕繁盛記』なのさ…」
『細腕繁盛記』…久々に聞いた言葉だ。
「銭の花の色は清らかに白い。だが蕾は血がにじんだように赤く、その香りは汗の匂いがする…」
学校から帰ると、母が家の仕事をしながら昼間の再放送を時々観ていて耳にこびりついている。
こっちはまだ子供だったので、「こんなのナニがおもしろいんだろうな~」といつも思っていた。
そういえば、「カギっ子」っていう言葉は絶滅したね。
ウチは母が専業主婦だったので、家のカギを持って学校へ行くことは一度もなかったけど、当時はそんな言葉があったぐらい共稼ぎとか母子家庭は珍しかった。
仮にお母さんが働いていてもおジイちゃんやおバアちゃんが家にいるとかね。
言葉ってのは本当に「時代を映す鏡」だね。
  
さて、MCに続いては4枚目の『百花颯鳴』ゾーン。
「In my Room」と「1959」。

80v5枚目の『流星と春の嵐』から「World Wothout End」も続けて演奏。

90この曲では途中でチョットしたトラブルがあったが、「♪愛してま~す」が逆にすごく印象的に聴こえた。

100「アレ?素通り?」と古くからMarshall Blogをご覧の皆さまはお思いになったことかも知れない。
ナニが?って「1959」よ、「1959」。
こんなにおいしい脱線ネタを私が放っておくワケがない。
ナントならば…「1959」はMarshallを代表するシンボル的モデルなのだから。
…ということで、頼まれてもいないのに、今日だけの「Marshall大学」をココで開校しましょうね!
いつもライブ会場で声をかけて励ましてくれるCANTAファンの皆さんへ、「1959」を1.2倍楽しむための特別講義だよ。
まず、「マー大」の校章はコレ。
Mar_logo校舎はココ。
イギリスはウエストミンスターシャー、ミルトン・キーンズにあるMarshallの本社工場。

9_img_5982いいから、いいから、行った気になって!

9_img_5993ルークさんはこの曲の中でこう歌う。
「♪WOW WOW 1959 DREAMIN' フルテンで始めよう 100WのECSTACY 真空管がCRY」または、「♪WOW WOW 魂の解放者 ROCK'N'ROLLの夢を叶えた影の功労者」…。
ナント素晴らしい。
「さすがルークさん!」としか言いようがないじゃないか!
ま、私も長年にわたっていい加減色んな音楽を聴いてきたけど、「絶対」とは言わないが、世界広しと言えどもこれだけドンズバでギター・アンプのことを歌った曲って他にないんじゃないかな?
「ギター」の名の付いた曲は「Johnny Guitar」だの、「While my Guitar Gently Weeps」だの、「Guitar Jamboree」だの、そう珍しくはないけど、アンプのモデル名がタイトルの曲はやっぱり他に思い浮かばない。 
1960年代の中頃、爆音合戦に明け暮れていたロンドンのロック・シーンから生まれた名器。
それまではギター・アンプというものは、せいぜい50W程度の出力で十分であった。
要するにその程度の音量で事足りる音楽しかこの世になかった。
ある時、「100Wのギター・アンプを作って欲しい」と、Marshallの創始者、ジム・マーシャルに依頼したのはThe Whoのピート・タウンゼンドだった。
ロックが大きく変化しようとしている時代だった。
想像を絶する大きなギターの音がピートの作る音楽に必要だったのだ。
ピートは1966年以降Marshallを使わなくなってしまったが、1962年にMarshallが最初に発売したモデルの開発にも大きく関与した人。
そうして1965年、「1959 SUPER LEAD」としてこの世に生を受け、現在まで「Marshallの歴史的代表機種」として100か国にも及ぶ世界のマーケットで流通している。
以上が歴史。
細かいことをチョット書いておくと…。  
Marshallではギター用のアンプのことを「LEAD」と呼んだ。だから1959の正式名称は「1959 SUPER LEAD」という。
よくMarshallの4桁の数字を用いた型番を、そのモデルが発売された年と考えている人がいるが、全く関係ないどころか、この数字には何の意味もない。イヤ、チョットある。
この数字は実はMarshall自身ではなく、60年代から1981年まで世界のMarshallの販売を一手に請け負っていたロンドンのRose Morrisという楽器店がつけたもの。
世界で最も有名なスピーカー・キャビネット、1960は1959と同時に売り出されたため連番になっている…程度のもので、そもそもMarshallは1962年の創業だから、1959年にはまだこの世に存在していなかった。
しかし、後付けで「1959の定義」というモノがあって;
●100Wのヘッド(コンボの場合はアタマ2桁に「19」ではなくて「21」が用いられた)
●4インプット(向かって右端のギター・ケーブルをつなぐ穴が4つある仕様)
●マスター・ボリュームなし。
…こんだけ。
こういう状態のアンプはどんな形をしていようと、Marshallではすべて「1959」という名前になる。
下の写真は現在も販売しているほぼ原形の「1959SLP」というモデル。
一時はコントロール・パネルにアルミが使われていた時代があった。
現在流通しているこの1959は、復刻の際、オリジナル同様のプレキシ・グラスという材質をコントロール・パネルに採用し直したので、「SUPER LEAD PLEXI」と称し、さらに型番にその頭文字を付して「1959SLP」として他の復刻モデルと区別した。
それにしてもカッコいいデザインだよな~。私の年だともう40年以上目にし続けているけど、まったく飽きが来ない。
やっぱりジムはアッパレだよ!

21959slp_frontすぐ下は1970年代、「JMP期」と呼ばれていた頃の1959。
見た目は変わったが、やはり定義通り、「4インプット、マスター・ボリュームなしの100Wヘッド」だ。
私は大学の時、コレを使っていた。
何しろ音がデカくて、歪んだことなどただの一度もなかった。
大きさでマイッタのは、音よりもその図体。
ライブハウスなんかで目にしている分には何でもないのだが、コレとスピーカー・キャビネットを自分の部屋に入れてごらん。
デカいよ~。
それに、いくら見た目がイカしていでも狭い部屋の中では邪魔だわ。
使わないMarshallほど重くて邪魔なものはないからね。

2jmp19591981年にJCM800シリーズが発売され、デザインが大幅に変わっても定義に則って1959は存続した。

8001959下はJCM800シリーズの代表機種、2203。
上の1959とほとんど同じでしょう?
ところが、仕様は全く異なっているのね。
なんだか「こち亀」みたいになって来たな…。
この2203は2インプットでマスター・ボリュームが搭載されているのね。
つまり…
●100Wのヘッド
●2インプット
●マスター・ボリュームあり
…というのが2203の定義。この仕様のモデルはすべて2203となる。(50Wは2204)
1980年代、この2203が世界的にアホほど売れてMarshall社は莫大な外貨を獲得し、ジム・マーシャルはエリザベス女王から表彰された。
コントロール・パネルが以前のモデルに比べて左右にガバチョと広がっちゃったでしょ?
今では当たり前のルックスだけど、このシリーズが発売された時、世界のMarshallファンがヒックリ返って驚いたらしい。

2203Marshallに興味のある方は、こんな本があるので是非読んでみてください。
コチラは私が監修した『アンプ大名鑑<マーシャル編>(スペースシャワーブックス刊)』。
よせばいいのに、表紙の写真も私が撮らせて頂いた…大変だった。

Ad コチラはほとんど私の文章と写真で構成された、Marshall社の50周年を記念して刊行した『Marshall Chronicle(シンコーミュージック刊)』
コチラは企画段階から参画させて頂き、取材をし、関係者にインタビューをし、すごく大変だったけどおもしろかったな~。
「日本で初めてのMarshallの本」ということもあって燃えたわ~。

Mc さあ、1959がわかったところで、黒歴史でルークさんがお使いになっているMarshallをもう一度見てみよう。
すでに記した通り、モデル名は「1959RR」だ。
「RR」は1982年に飛行機事故で25歳の若さで夭折した天才ギタリスト、ランディ・ローズの頭文字。
ランディがMarshallの工場に行った時に施してもらった改造をそのまま採用したシグネチャー・モデルだ。
元々はマスター・ボリュームが付いていない、4インプットの100W仕様のヘッド…すなわち1959なんだね~。
  
1959が発売されてから52年が経過した。
50年以上経っても中身が変わらない電化製品なんて他にある?
ないでしょう?52年ですよ!
ナゼ1959は変わらないか?
理由はルークさんが歌ってくれている。
「夢を叶えた影の功労者」…
雑誌でもなんでも皆さんギターばっかり注目するけど、そのギターの音を出しているのは誰なんですか?
ギター・アンプでしょうが!
Marshallはその独特の音でロックの歴史を変えたんですな。
もちろん、それはピート・タウンゼンド等の偉大なミュージシャンの音楽的アイデアのおかげなのね。
楽器はいつでも音楽の僕なんです。
ジム・マーシャルが亡くなった時、ギターマガジンに寄稿した追悼文に「あの黒い大きな箱には夢がつまっている」と書いた。
今でもそう思っているし、だから長年見続けて来ても飽きが来ない。
夢に飽きてしまう人はいないでしょ?
「真空管の夢」…。
私はルークさんのギターの音が好き。
もちろんそれはルークさんの指先から出される「ルーク篁のギターの音」なんだけど、すごくMarshallっぽいんだな。
不思議なもので、Marshallを使っていてもそれほどMarshallっぽい音がしないギタリストもいるのね。
いいとか悪いとかじゃないんですよ。
そのルーク・ブランドのギター・サウンドはMarshallの心臓部でもある真空管じゃないと作れないんだな~。
どんなにデジタル・テクノロジーが進化しても、絶対にこのホンモノの真空管のサウンドを超すことはできない。
考えてみると、真空管のアンプというのは、音だけでなく、「ロックの空気」を同時に作っているからなんだな。
「大音量の代名詞」…。
説明不要でしょう。
チョットだけ書くと、ピート・タウンゼンドのアイデアがギターの多様性を進化させ、ジェフ・ベックのカッコいいギターがそれを昇華させ、ジミー・ペイジがそれを見てレッド・ツェッペリンでハードロックを大爆発させた…そしてそこにはいつもMarshallが放つ大音量のギターがあった。
つまりMarshallの大音量がなければ、今のロックは別のモノになっていたであろうということ。
誰よ?「そっちの方が静かでヨカッタ」なんて言ってるのは?
ロック・ギターの同義語、1959。
どんなにギター・アンプのデジタル・テクノロジーが進化しても、1959は永久にビクともせんよ、ガハハハ!
講義終わり。
    
さて、ルークさんの「1959」には加えて「You Really Got Me」、「Heaven and Hell」、「Whole Lotta Love」というロックの名曲のタイトルが散りばめられている。
いいね、こういうのは。10ccっぽくて好き。
日本のロックは歌詞に固有名詞的を使うのが苦手だからね。
「Michelle」、「Lucille」、「Angie」、「Lola」、「Layla」…女性の名前を題名にした曲ひとつとっても洋楽はこうだ。
コレが日本だと、「お富さん」、「順子」、「おゆき」、「サチコ」…となる。
ま、しょうがないか。
Marshallの親友が昔、フランクフルトの展示会の時、参加者が200人にも及ぶ大パーティの壇上から挨拶をした。
普段、私なんか英語の挨拶を聴き取るにはやはり相当な集中力が要るのだが、この時はスラスラと彼の英語をすべて聴き取ることができた。
ナゼなら彼は10分近い挨拶の原稿を完全にロックの曲の題名だけで書いたのだ。
「Rock Island Line」だとか「Guitar Boogie Suffle」なんていかにもイギリス(Marshall)らしいのも出て来てとてもおもしろかった。
アレ、録音しておけばヨカッタな…残念ながら、その親友は数年前に天国に行ってしまったので、もう永久にあの挨拶を聞くことはできない。

50v_2「中日」に戻る。
「久しぶりに演る曲ばかりで、もう十分だろう?」
「エエ~!」
「じゃもうチョット演ろうか…」と「破綻ライダーV3」と「Rolling Days」をプレイ。
  
その後のMCでルークさんがうれしいことをおっしゃってくれた。
「みんな音楽を買う気ないでしょ?もっと音楽にお金を使って欲しいね。今はCDを買わないでネットで拾ってきちゃうもんね」
そうだ、そうだ!
CANTAファンはそんなことないでしょうけど…。
芸術にお金をかけないで楽しむことなんてことは土台できないんですよ。
だって芸術は「お金と時間」できているんだもん。
芸術というものは、作る方もそれを鑑賞する方もある種同じ立場だと私は思っている。
つまり鑑賞する方も、その芸術を理解する努力や勉強をして初めて本当に楽しめるものだということ。
お金と時間をかけて自分の好きな芸術を追求すればドンドン面白く、そして深くなってくる。
音楽でいえば、その最高峰はイタリア・オペラだろう。
私もそれを目指しているんだけど、ロッシーニやヴェルディの方で私のことを寄せ付けてくれないんだよな~。でも、プッチーニの「ラ・ボエーム」だけは私を迎え入れてくれたよ。メッチャかっこいい。
皆さんだって、お金と時間をかけて原宿までお越し頂いたワケでしょう?
インターネットで家にいながらにして、クリックひとつで無料で手に入れた音楽なんか絶対に心に入って来ないって!
そんなのその時だけの、そして上辺だけの楽しみに過ぎないよ。
ルークさんはこう続けた。
「音楽との出会いを大事にして欲しい。ライブ会場はそういう場でしょう。だから今日も大切に演っていきたい」
ところが…コレは先日、大手のライブハウスのブッキング・マネージャーから聞いた話。
最近は若い人の足がライブハウスからも遠のいているのだそうだ。
ナンでだと思う?
フェスだけで十分なんだって。
各地で開催しているロック・フェスに行くことがステイタスになっていて、もうそれだけで満足している若者が多いらしい。
そうなると、もうアニメのコンサートの方がケタ違いにスゴイ。
私が若かった頃に体験したような「ロックの興奮」がそこにあるもんね。
ロック界はアニメ界に頭を下げて、出会いの機会をシェアしてもらったらどうだろうか?
どうせ同じような音楽を演っているんだから。
  
ああ、毒づいた感じになってしまってゴメンね。
ちょいとルークさんの威を借りてしまったよ。

120「『初日』に最悪のセクションと言いましたけど、それが好きな人が多いみたいだね~」
イエイエ、前回の記事に書いたように、「初日」のあのパート、すごくカッコよかったですよ。
それと同じコーナーが次。
「Someday」、「Always」、「パピヨン」と3曲立て続けに演奏した。
140vゼンゼン最悪じゃないし!
「Someday」のルークさんのスライド・ギターもヨカッタです。
このバンドは一切譜面を使わないので久しぶりに演る曲は大変でしょうね、確かに。
皆さんとっても忙しいし。

130v雷電さんのMC。
「1週間、アッという間ですね!すごい勢いでやって来ちゃったよ!今回は全部で50曲ぐらいあるからね、来る日も来る日もCANTAの曲を聴いています。
久しぶりの曲はやっぱり緊張するね~!」
雷電さんは楽屋でも緊張しているようには見えないけどな~。

160v続いてMASAKIさん。
「どーもッ。皆さんの心の隙間を埋めに来ましたよ。その時代のグッズ…タオルやTシャツを持ってきてくれてありがとう!ナウなヤツを持て来てくれた人もありがとう!」
いつも通りの「立て板に水」式のMASAKIさんトークが素晴らしい。
「ボクは『やすきよ』になりたいんですよ。何も決めずにドンドン客席が沸いちゃう。そういう風になりたいですね!」
十分なってますから!

170v早くも「中日」も最終セクション。
最後は5枚目と4枚目からの曲を交互に並べた。
「お願い♡ロック」、「Plesure Dome」、「1400km/h」。

150vようやく出て来た十手!
いつ出るかと思っていたのでスッキリした。
タライ、ヤカン、十手…噺家のカゼとマンダラみたいですな。

190v連日CANTAの研究に取り組んだ雷電さんのドラミングには一分のスキもない!

Img_0012「ありがとう!おかげさまで楽しくできました!
いよいよ佳境です!
なんていい曲だらけなんだ!ヨカッタね~、いいバンドにめぐり会えて。
今日は4、5、6枚目のアルバムからの選曲。
この曲で終わってみたいと思います」
「エエ~!」
「いいじゃないの!アンコールすれば!」
ルークさん節が炸裂。
「いつもイントロダクションではじまるんだけど、『エ~』とか一度もないんですよ。皆さん、この曲うれしくないのかな?」
ルークさんが弾いたイントロは「Rainbow」。
すかさず客席から「エエ~!」
ん~、CANTAはステージと客席のコンビネーションが素晴らしい!

180CANTAはいつもアンコールの隅々まで盛り上がるけど、今回もすごかったよ。
このMASAKIさんの舞い!
ホントにこういうの上手だな。
やすきよ以上です。

230アンコールは「SHINE」…
240 「オルタナ」…

220v「So Alive」と続けて…

210v「春の嵐」で「中日」の幕を閉じた。

Img_0404お客さん、楽しそう!

Img_0399 雷電さんもタオル回し!

Img_0303_1ルークさんって最後に「またやろうな!また来いよ~!」っていうセリフで〆るでしょ?
アレがすごく好き。
また来たくなっちゃうよね。
高木守道もビックリの最高に充実したステージだった!

250vCANTAの詳しい情報はコチラ⇒CANTA Official Web Site

260v<千秋楽>につづく

(一部敬称略 2017年6月14日 原宿ASTRO HALLにて撮影)

2017年10月 6日 (金)

WORLD GIRLS GUITAR COLLECTION vol.0 <後編>

 
CYNTIAとMary's Bloodのステージが終わったところで今度はEYEちゃんとSAKIちゃんがMCで登場。
「初めての対バンだったね!」…って、そうなんですか?
野音で何度も見ているせいか、MaryとCYNTIAはしょっちゅう対バンをやっているのかと思っていた!

10「次はいよいよお待ちかねのWORLD GIRLS GUITAR COLLECTION!
始めるよ~!手拍子よろしく!」

20そして、緞帳が上がると、人気のガール・ギタリストがゾロリ!
ステージ上手から…

30AYUMI

50CYNTIAのYUI。

40センターを飛ばして…
LoVendoЯから宮澤茉凛。

60Mary's Bloodではサポート・ギターの他コーラスでも大活躍してくれたYASHIRO。

70そして、中央はMary's BloodからSAKI。
ちゃっき~!

80v<前編>でEYEちゃんとSAKIちゃんが触れた通り、この企画は『NAONのYAON 2017』で大好評だった、ガール・ギタリストが一堂に会したセッションの再現だ。
5人のガール・ギタリストが古今東西のロックの名曲を切れ目なくメドレーで引き倒す「ロックのファッション・ショー」なのだ。

901曲目というか、1巡目は「Burn」でスタート。
オリジナル・バージョンでは21回繰り返される耳タコのリフもメドレーなら安心!
Deep Purpleつながりで「Smoke on the Water」へと続く。

100vガラっと変わって「Ultra Soul」。こういうところに時代の移ろいを感じますな、オジサンは。
また洋楽に戻ってNight Rangerの「Don't Tell me you Love me」。

110vまた雰囲気が変わってSantanaの「Euroa」。
いわゆる「哀愁のヨーロッパ」。
この「Europa」が「ヨーロッパ」か木星の第2衛星「エウロパ」のどちらを指すか…という論争もあるが、この曲ってLos Angeles Negrosというチリのバンドの「Y volvere」という曲と全く同じだって知ってた?
平たく言えば、「哀愁のヨーロッパ」に歌詞がついてるってこと。
どちらの方が先かというと…Santanaの負け。5年ほど「Y volvere」の方が先なのだそうだ。
やっちまったな~。
ちなみに、この曲ってコーラスの最後のメロディがメジャーで終わるでしょ?
こういうマイナーのメロディをメジャーで解決させる手法を「ピカルディの三度(Picardy TriadもしくはPicardy Cadence)」と呼ぶそうです。
もちろん、出元はクラシック。
音楽人が使っている歴史的専門用語みたいなものは、ほとんどクラシックの人たちが始めている。
「ツェーマン」とか「ゲーセン」と数字を音階名で表すのはもちろん、「ロイク」とか「ナオン」のような文字の順番を入れ替えるいわゆる「倒語」も同様。
コレ、正式な倒語のルールっていうのがあって、ナゼか2文字の言葉は文字をヒックリ返さないで、間に音引きをいれて表現するらしい。
例えば、「寿司」のことをよく「シース―」と呼んでいるが、これは誤りで、正式には「スーシー」となる…と山下洋輔が著書の中で論陣を張っていた。

1_0r4a9074 SAKIちゃんが今日も愛用しているのは、トレード・マークのMarshall JVM410Hのハーフスタック、タトゥー・モデル。

160vメドレーはジャンジャン続く。
Metallicaの「One」からもう一度「Smoke on the Water」に戻る。

140vそして「Hotel California」からまた「Burn」に戻って1曲目を終了した。

130vしかし、コレはウマく考えたよね。
「ガール・ギタリストだけのギター・オーケストラ」とでも言おうか…。
だってコレは日本ならではの企画でしょう。
海外にはこんなにバリバリ弾くギター女子はそういないもん。
そのうちMarshall GALAでパクらさせて頂こうかな?
ウチでやる場合は、全員Marshallギタリストになるけど…。
5年後にはMarshallも創立60周年を迎えるでね。
その時にいいかもね~、華やかで!
「マガギ大集合!」なんつって…「マーシャル・ガール・ギタリスト」の略です。
150v5人のギタリストをサポートしたのは…
キーボードにジャッキー池田。

170vベースは平元純平。

180vそして、ドラムが杉村良介。

190vSAKIちゃんオリジナルのほんわかムードのMCがはさまれる。

200「チッタ盛り上がってますか~?息が切れちゃったよ~!」
そして、各メンバーから感想が述べられた。

210v2曲目はKISSの「Detroit Rock City」で始まった。
私が中学2年、すなわち41年前に流行っていた曲。
1曲目はまんま『NAONのYAON 2017』の再演だったが、ここから先は本邦初公開!

230しかし、このギターを弾きながらランウェイを闊歩する姿ってのはカッコいいもんだね。
パリでも見ることはできないよ。川崎じゃなきゃ見れない!

120SAKIちゃんのこんなサングラス姿もココでしか見れないんじゃん?

2_s41a0776「China Grove」から「Sweet Child O'Mine」、「Don't Stop Believin'」、「Let it Go」と続く。
さらに切れ目なく「Owner of a Lonly Heart」、「You Give Love a Bad Name」、「Livin' on a Prayer」、
「One Night Carnival」が飛び出してきた。
Guns 'n' Roses、Def Leopard、Journey、Bon Jovi等々…やっぱり世間の「ロックの伝統の名曲」ってのは80年代のモノが多いんだね。
こういう選曲を目にすると、今でも60~70年代のロックしか自発的に聴かない私なんぞ、本当に古い人間って感じがするわい。
同じクラシックでもワタシなんぞは「バロック」世代なのか?
もし私がこのメドレーを作ることになったらどうしよう…ジジイのためのメドレー。
The Who、The Kinks、Robin Trower、Free、UFO…結局、イギリスばっかりになっちゃう。
ナゼ、ジジイのためのメドレーかというと、昔はドップリとロックを聴いているごく普通の女の子は少なかったから。
でも、この辺りのバンドの曲を歌なしで演るのはムズカシイでしょう。
ギターで歌のメロディをなぞるのがシンドイからだ。
そうか…翻ってみるに、こうした企画となると、俄然80年代以降の曲が多く選ばれるのは、80年代に入ってロックが一般大衆化してメロディが格段にわかりやすくなったということなんだろうな。
イヤ、わかりやすいから一般大衆化したのか?…その両方か?
いずれにしても「70年代は遠くなりにけり」だね。

240皆さん、燃えたぎるような入魂の演奏で熱気も気魄もすさまじい。
もちろんそれに応えるお客さんの興奮も最高潮に達している!

250お!コレは古い!「Layla」。
その次には「Heavy Rotation」、「Love Gun」と何しろバラエティ豊か!
最後はMr. Bigの「Daddy, Brotherm Lover, Little Boy」で締めくくった。
コレは知ってる。こないだの武道館でも演ってたよ。
…とマァ、何しろ見ているコッチも息が切れそうな怒涛のロック・メドレー。
作る方も覚える方も大変だったことでしょう。
でも、その素晴らしいコンテンツに浴びせられた大歓声でその苦労が報われたのではないかしら?

260「欲しがりの皆さんにもう1曲プレゼントします!」
アンコールではEYEちゃんとCYNTIAのSAKIちゃんも加わった!

270曲は「I was Made for Lovin' you」。
「皆さん、ノリノリで踊ってくれたらうれしいです!」

280vこうして見ると、KISS強し!トータルで3曲も出て来た。
そういうものなのかKISSってのは!
ま、盛り上がるもんね!

290最後の力演を見せる5人の雄姿!

300v

310_2

320v

330

340vあ~、よ~盛り上がった!

350最後は出演者全員でランウェイを練り歩く。

360

370「どうもありがとう~!」

380今回も大好評だった『WORLD GIRLS GUITAR COLLECTION』。
ナント来る11月25日の開催される『CLASSIC ROCK JAM』で再々演されることになった!
やっぱり恐るべしガール・パワー!  
  
CLASSIC ROCK JAM 2017の詳しい情報はコチラ⇒CLUB CITTA' LIVE INFORMATION

Crj「バイバ~イ!」

390まだやってる!
ちなみにステージは女性ばっかりでとてもいいニオイだったらしい。

400さて、昨日もお伝えした通り『Raise the Flag Tour 2017』と題して来週の月曜日、柏PALOOZAを皮切りにMary's Bloodはツアーをスタートさせる。
今回のツアーは全16公演。
全国細かく巡るよう工程を組んだそうだ。
そして千秋楽は11月19日の品川インターシティホール。
是非アナタの街でMary's Bloodを!

Fl
Mary's Bloodの詳しい情報はコチラ⇒Mary's Blood Official Site

410(一部敬称略 2017年7月14日 CLUB CITTA'にて撮影)

2017年10月 5日 (木)

WORLD GIRLS GUITAR COLLECTION vol.0 <前編>~Mary's Blood & CYNTIA

   

緞帳の降りた舞台に登場したのはMary's BloodのEYEちゃんとSAKIちゃん。
「イェ~イ!盛り上がってるか~い?まだ始まってないけど~!」
たしかに…。
「〚NAONのYAON〛の時にやった『GUITAR GIRLS COLLECTION』を抜き取ってシッカリ聴いてもらおうということ!」と、このイベントの説明からスタート。

10_2コレね。
今年の『NAONのYAON』でやったヤツ。
この時のレポートはコチラ

830「世界初だから『WORLD COLLECTION』っていう名前をつけた」…そうだ。
その前に、今のガール・バンド界を代表する2つのグループがステージに上がった。
まずは…

20_2CYNTIA!

30_2SAKI

40vYUI

50vAYANO

60vAZU

70vサポート参加の夏芽。

80vCYNTIAは日比谷野音以来…というか、『NAONのYAON』以外でのMarshall Blogへの登場は滅多にないよ。

90_22曲目の「閃光ストリングス」ではSAKIちゃんが登場!
スゲエ歓声!

100v「ツインSAKI」でいきなり盛り上がる!

110いつもの野音仲間だからね。イキもピッタリ。

120_2YUIちゃんとのギター・バトルは前半の、そのまた前半の見せ場。
そう、この日はイベントのタイトルが示すように、ファッション・ショーのスタイルを模したコンサ―トゆえ、ランウェイが設けられた。
要するに「出ベソ」ね。
時々こういう現場で撮影のお仕事を頂戴するんだけど、コレ、結構大変なんだよね~。

130上下の移動で、いつもの何倍もの時間と労力がかかってしまうのよ。
それとどうしも逆光の場面が増えてしまう。
でも普段とは違う写真が撮れるのでシャッターを切っていておもしろい!140ハッピを着て、大きなウチワを手にしたAYANOちゃんのこのパーフォーマンスは初めて見た。
チョット私にはむずかしかったな~。
いつも野音ではCYNTIAの他、サポートでモクモクと鍵盤を叩いている姿しか見たことがないので結構ビックリしました。

155AZUちゃんはMarshallのベース・キャビネットVBC412を愛用してくれているんだぜ。今日は違うけど。

150_2CYNTIAらしい、可愛くて、激しくて、にぎやかなステージで会場は大いに盛り上がった!

160_2CYNTIAの詳しい情報はコチラ⇒Cyntia Official Website

170続いてはMary's Blood。
ダークな照明の中に佇む5人。

180EYE

190v_2SAKI

200vSAKIちゃんは今日も愛用、かつトレード・マークのMarshall JVM410Hのハーフスタック、タトゥー・モデル。

210v_2RIO

220vMARI

230v_2そしてサポート参加の社。

235vオープ二ングは「Coronation Day」。
「戴冠の日」ね。
Mary's Bloodの「Mary」はヘンリー八世の長女、あるいはスペインから嫁いだ最初の奥さん、キャサリン・オブ・アラゴンの娘、あるいは「1000日のアン」で知られるヘンリー八世のアン・ブーリンの娘であるエリザベスI世の腹違いのお姉さんのMaryを指している。
父への恨みを晴らすべく、カソリックを擁護し、容赦なくプロテスタントを弾圧した「血のメアリー(Bloody Mary)」。
実はほぼ同じ時代のスコットランドの女王もMaryといった。
この辺りがやたらと忙しい。
そして、このスコットランドのメアリーは当時の君主(スぺインの無敵艦隊を破ってイギリスを一気に世界の一等国ののし上げた)エリザベス一世の意思に反して、国家反逆罪で処刑されてしまう。
コレでスゴイ話があるんだけど、あまりにも血なまぐさいので、さすがにガール・バンドちゃんの回ということもあるし、今日は止めとく。
そうだナァ、犬神サアカス團の時にでも書くか…あ、今、犬神サアカス團のライブ・レポートで大脱線を制作中なの。
ほぼ取材が終わってコレから書くところ。
その手の話に興味のある方は乞うご期待!

240ランウェイの先端に立ってポーズをキメるEYEちゃん。
カッコいい~。
コチラは移動が大変です。

250_2コブシを振って観客をあおるSAKIちゃん。
浴びせられる歓声も大きいわ~!

260v2曲目は「I'm Dead」。

270_2SAKIちゃんのソロが冴えわたる!
280vココでMaryが6人編成になる。

290「邪悪なオーラを中和してくれる」と紹介されて登場したのはYUIちゃん!
さっきのお返しですな。
曲は「Moebius Loop」。
「メビウス」といえばサ、今、タバコってスゴイね、種類が!
「メビウス」って昔の「マイルドセブン」のことでしょ?
私は止めてようやく10年が経ったけど、その間にメチャクチャ銘柄が増えたよね~?
コンビニで「メビウスください」とお客さんが言うと、店員さんが「ア、バンゴーデオネガイシマ~ス」なんて答えているシーンに出くわすことがあるけど、アレはムリもないと思う。
私はフランク・ザッパに憧れてWinstonが吸いたかったんだけど、強くて断念。KENT MILDを愛飲してた。
止めてから2年ぐらい吸っちゃった夢を見たけど…ホントに止めてヨカッタと思う。

300ココでEYEちゃんからMaryのライブ告知。
それは10月9日、つまり来週から全国16か所を巡るツアー。
今回はいつもより細かい行程になっているそうなので、より多くの人にMary's Bloodを観て頂けそうだ。
305vMaryの持ち時間もはや後半!
「Bloody Birth Day」を持って来た。

310「オイ、チッタ!声の準備できてるか?」
コール&レスポンスで盛り上がるコーナー。

320_2SAKIちゃんもガンガンあおって会場の熱を上げていく!
よくさ、最近のコンサートって「かかって来いよ!」ってやるじゃない?
誰が最初にアレをやり出したのかは知らないけど、本当にお客さんたちがステージに上がってかかってきたらどうするの?
「イケるのか~、チッタ~?」なんてのも昔はそれほどやらなかった。
外タレのマネッコなんだろうけど、地名を当てハメるパターンもあるでしょ?「イケるのか~、渋谷~?」みたいに。
今、渋谷だけでも数え切れないほどのライブハウスがあるので、アレは住所までキチンで入れたらどうかと思うんだよね。
例えば、「イケるのか~、渋谷区道玄坂2-14-8~!」みたいに。コレはO-EASTの住所。
一方、O-WESTになると、「イケるのか~、渋谷区円山町2-3~!」と、すぐ向かいにあるのに町名がガラっと変わってしまう。
おもしろいね~。
すいません、こんなことで紙幅を割いてしまって!
ま、アホな冗談だけど、タオルを回したり、独特なフリで曲に合わせて身体を動かしたり…ずいぶんコンサートのやり方も変わったもんだよな~、とつくづく思うワケ。

330v_2今日もゴリンゴリンに攻めまくるMaryのリズム隊。

340v_2容赦なくハードでヘヴィな押し出しがタマりません!

350続いては「Marionette」。

360vいかにもMaryらしい、ストレートに突っ走るドライビング・チューン。

380v_2この曲はギターのバッキングがおもしろい。
セカンド・コーラスにだけリフ処理が施されている。
それとサビの8小節パターンが繰り返される、その2回目に入る前のバッキングがおっそろしくクールなんだよね。

370v最後の曲。
「Counter Strike」!

2_s41a0243 これまたお得意の剛速球メタル・チューン!

390ランウェイの周りはもうエキサイトメントのカタマリ!
みんな大よろこびだ~!

400さてさて、上述のEYEちゃんがMCで触れていたツアーとはコレ。
『Raise the Flag Tour 2017』だ。
初日は10月9日の柏PALOOZA。
そして千秋楽は11月19日の品川インターシティホール。

Fl アナタの街でMary's Bloodを!
440v_2

420v_2

430v_2

450v…と、ひとまず、CYNTIAとMary's Bloodで大いに盛り上がっておいて、ショウはこの後メイン・ディッシュの『WORLD GIRLS GUITAR COLLECTION』に移ったよ!
 
Mary's Bloodの詳しい情報はコチラ⇒Mary's Blood Official Site

460_2<後編>につづく
 
(一部敬称略 2017年7月14日 CLUB CITTA'にて撮影)

2017年10月 4日 (水)

TOKYO HIGH SCHOOL ROCK 2017

  
月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也
 
今日は内容に合わせて芭蕉でスタートしたよ。
そう、今年も10月1日がやって来た。
それにしても…2017年もあとたった3月かよ~!
ったく信じられんな、この月日の経つ早さときたら。
10月1日は「都民の日」で学校が休み…ということで、高校生バンドのライブをやろう!と第1回目を開催したのが2008年。
あの時、高校3年生で出演してくれた子たちは今頃25、26歳になって、毎日額に汗して働いていることだろう。
「赤痢オルガン鳥」とか「ほめごろし」の子たちはみんな元気でやってるかな?
なつかしいな…でも、そんなこととは全く関係なく、今年も「都民の日」名物『TOKYO HIGH SCHOOL ROCK』が開催された。
今回でもう9回目!

10このイベント、Marshallは第1回目から機材でお手伝いさせてもらっているのです。
なので、今回もステージにはMarshall JCM2000 DSL100と1960A。

10vNATALのドラム・キット。
今回はアッシュね。

20そして、ベース・アンプのヘッドには、大人気のスグレモノTerra Nova TN-501。
せっかく一生懸命演奏するんだから、気持ちよくいい機材で臨んだ方が気持ちいいもんね!

30まず最初にステージに登場したの司会の深野叶子さんからこのイベントの主旨が説明された。
以前は司会もいなくて、シレ~っと始まって、シレ~っと終わっていたんだけどね。
司会者を立てたのはとてもいいことだ。
叶子ちゃん、チョット緊張した面持ち?
できれば私が替わってあげたいわ。

40今回のトップバッターは鷺宮の都立武蔵丘高等学校からLyric Jack。50森口楽絃

60旭朋子

70前田梨沙

80江田遥

90女性3人に男性1人のいわゆる「ハーレム状態」。
この反対、すなわちボーカルズが女の子でバックがみんな男の子…というパターンは昔からあったが、こういうのは時代の変化がなせる業ですな。
今、共学の高校の吹奏楽部なんて、ほとんど男子がいないでしょう?
120「こんなに広いステージで演るのは初めてです。スゲエ景色で感無量です!最後まで楽しんでください!」とあいさつして、熱唱を見せてくれた森口くん。

100各バンドの持ち時間は20分。
その限られた時間で苦労して作った自分たちの曲を精一杯披露する。130vベースの梨沙ちゃんのプロ顔負けのアクションがカッコよかった!

110v2 パートナーの遥ちゃんとのコンビネーションもバッチリ!

140v楽しそうに、また、とてもシッカリした演奏でトップバッターの重責を完璧にこなしたLyric Jackだった
1502番手はガール・バンド。
都立武蔵丘高等学校の旋光少女…って、前のチームと同じ高校じゃん!
そう、同じ高校の2つのバンドが別々に応募して、双方オーディションを通過してしまったのだとか。
ロックが盛んな学校なのかな?

160山家潮音

170v関絵理奈

230v河田夏子

190vかわいい!
夏子ちゃんのエフェクター、ポーチのクッションが敷いてあった。
コレは女子ならではの所業でしょう。

200福田彩瑛

210v「いい日、悪い日あるじゃないですか?たとえ悪い日でも、今日という日はその日しかない。ガンバリましょう!」という曲を作りました。
そう、「明るく陽気にいきましょう(by ぴろき)」!

1_img_0464ナンじゃ?この夏子ちゃんベースの音。
オッソロシク抜ける~!そして深い!
EDENのTerra Novaはやっぱりスゴイわ! 
やっぱり女子はこういう音ヌケの優れたベース・アンプを使うといいね。

2_img_0726 理奈ちゃんのギター・ソロも各曲でフィーチュア。
やっぱりアンプは真空管に限るでしょ?180v「今日はこんなステージに立つことができてうれしいです!人生の中で忘れられない経験となりました。最後に私たちの大スキな曲をやります!」
とあいさつして右手を高く上げた。

220旋光少女も4曲。
若々しく、ガール・バンドの魅力に満ちたステージを見せてくれた。

240v今日はトリもガール・バンドなんだけど、女子パワーは相変わらずスゴイよ。

250仕事中の私。
右手にハメている黒いベルトは決してアクセサリーではない。

1_2img_9004 転換が終ると、その前のシーンとは雰囲気がガラっと変わって、ギターふたりが向き合ってイントロを奏で始めた。

2603バンド目はPatchworks 。
日本大学第二高等学校から。
日大二高の最寄り駅は、荻窪、阿佐ヶ谷、下井草…なるほど、アッチの方か。270池田将人

280関本晃輔

290v西原和哉

300v米久保隼介

310vこの日、初めての私立高校からのエントリー…。
イヤ、それより、この日初めてのボーイ・バンド!
あ、今ワタシ、生まれて初めてここで「ボーイ・バンド」という言葉を使ったよ。
ナゼなら私の世代は、バンドってのは「ボーイ」がやるのが当たり前だったので、ワザワザ「男の子」と付け加える必要が全くなかったからね。
もちろん私が通った高校にはボーイ・バンドしかなかった…アレは男子校だったからか。

320「皆さん…盛り上がってますか?
ステージの折り返し地点ですけど、最後まで盛り上がっていきましょう!」
西原くんのメッチャ恥ずかしそうなMC、ヨカッタよ~!見ていてこっちがドキドキしたわ!

330v派手なアクションを交えてバリバリとMarshallを鳴らしてくれた関本くん!
いいギターの音を出したかったら、ギターよりもアンプに気を遣うこと。
音を出しているのはギターではなくてアンプなんだから。
ステージで弾く場合は最低限真空管アンプを使おう!
つまりMarshallということね!

340vタイトでカッコいいドラミングを披露した米久保くん。NATALのことを絶賛してくれていたらしい。
パッとみるとミュージシャンというよりアスリートっていう感じだけど、彼、ドラムスだけじゃなくて、コーラス・ワークが抜群に素晴らしかった。

350v曲は池田くんが作っているのかな?それともみんなでやっているのかな?
どの曲もなかなか作りがシッカリしていて聴きごたえがあった。

360さて、怪しげな照明の中ステージに現れ、トリを務めたのは神奈川県立厚木高等学校のSEED。
5人編成のガール・チーム。
「都民の日のイベント」と謳っている『TOKYO HIGH SCHOOL ROCK』だけど、今年は10月1日が日曜日に当たったので、東京近隣の高校にまで門戸を広げたそうだ。
千葉県民の日は6月15日、埼玉県民の日は11月14日、そして神奈川県民の日は…ないらしい。
「県民の日」があるところは、県内で何がしかの大きな行事があったり、「ナニかが何年目を迎える」という記念事業があると、「その日を〇〇県民」の日にしよう!住民が自主的に盛り上がり、その要望が県議会に上程され「県民の日」が決定してきた。
ところが神奈川県にはそういう盛り上がりがなかったんだって。
でも、神奈川県には「市民の日」というのがあって、横浜は6月2日、川崎は7月1日に制定されているそうだ。
あ、それとね、今はどうだか知らないけど、我々世代の横浜市民って多分漏れなく「横浜市歌」が歌えるんだよ。
どうして10月1日が「都民の日」になったのかはコチラに書いておいたので興味のある人は読んでごらん。
ね~、タメになるでしょう、Marshall Blogって?!
アンプもブログもMarshallにキマりでしょう!

460SEEDは、矢萩栞奈。380v池田澪菜

390v武田萌

400v村川佳乃

410v伊藤真依

420v今風のJ-POP風ロックっていうのかな?ま、我々の世代から見ると「電化フォーク」っていうイメージなんだけど、そういうのとは全く異なるサウンド。
見た目からは想像できないドロドロっとした昭和のイメージ。
いいね~。

430vこのイベントはコンテストではないので、奇を衒って目立とうとする必要は全くない。
力まずに自分たちの音楽を演ればいい。
それでもこうしてチョコっと雰囲気の違ったバンドが出てくるところがおもしろいんだよね。

1_img_0716この日、キーボーズは全編を通じて佳乃ちゃんひとり。
コレはイヤでも目立ちますな。

1_img_0703 なるほど、彼女たち、「暗い音楽」を標榜しているのね。
そんなダークなロックでもNATALがバッチり。
NATALっていい音でしょう?

2_img_0909 そしてMarshallでバッチリとハードなギター・ソロを披露してくれた澪菜ちゃんも大活躍!

440vスッカリ入り込んでしまっている栞奈ちゃんの渾身のパフォーマンスはもちろん大きな見どころだったね。

450コレで高校生の演奏は終わり。

370イベントはゲスト・コーナーに突入。
今日のゲストは大阪出身のラックライフ。
彼らも高校の同級生で結成したのだそうだ。
今風のロックにちょっとハードなボーカルズが乗ってとてもいい感じ!
会場を大いに沸かせた!

470全員集合。
やっぱり女子強しだナァ。
数えてみると男女比は5:12。
70%が女性ということになる。
応募の段階でも7割とまではいかないまでも、感覚的に見て6割は女性だったらしい。
  
繰り返すが、このイベントはコンテストではない。
こんな光景と見ると、いかにも「結果発表!ダラララララララ」みたいな感じだけどさにあらず。
最後に出演者からひとことずつメッセージを発してもらった。

480みんな口々にこの日のステージに立てた感動を述べてくれた。

490今日出演の皆さんが演奏してくれたのは100%自作曲。
つまり全部オリジナル曲でコピーは1曲もなかったそうだ。
このライブはコピー曲を禁止しているワケではない。
しかし、みんな苦労して自分たちで作った曲を披露してくれたのだ。

500もちろんこのイベントに出演するにはオーディションを経なければならない。
年々出演を希望する応募者の数は増えているが、ハードロックやヘヴィメタル・バンドの応募はとうとう皆無になったそうだ。
70年代あたりのスタイルのロックは、日本の若者の間ではすでに絶滅していると言っても過言ではないだろう。
とても残念で悲しいことだが、伝承に失敗したのだから仕方がない。
510私から若い方々へお願いしたいことがふたつある。
ひとつは続けること。
ふたつ目は、とにかくジャンルを問わず少しでも多くのいい音楽を聴く努力をすること。
生意気言ってゴメンね。
私も若いミュージシャンに接する機会が少なくないが、今の時代、皆さんはあまりにも音楽のインプットの量が少なすぎると思う。「音楽の幅」という意味ね。
でもそれはキミたちのせいではない…そういう風にしてしまったのは、後先を考えなかった「売り上げ至上主義」の音楽関連産業に従事する大人たちなのだから。
世の中にはクラシックから、ジャズから、民族音楽から…素晴らしい音楽がたくさんあって、キミたちはまだ何も聴いていないに等しい。
モッタイないよ!
人生なんてアッという間。
若い頃から垣根を取り払って色々な音楽を聴くクセを付けるといい。
私もキミたちに劣らないロック狂いの少年だったけど、20歳前にジャズを聴くようになったことで、音楽人生が飛躍的に拡充した。
民族音楽も大スキだし、今はクラシックにも夢中になっている。個人的には古いロックなら今でももちろんよく聴いているよ。
生きている間に少しでも多くの素晴らしい音楽を聴いて感動してください。
自分で音楽をやるのはそれからでも遅くない。
あ、ゴメン、もうひとつあった。
アノね、コレは実際に年を取って気がついたことなんだけど、「何かに感動する」ってのは若い人が持つ特殊技能のひとつなんだよ。
たくさんの経験を経て年を取ると、感性が著しく衰えて、チョットやソットのことでは感動しなくなる。
だからこそ、若いウチに色んな音楽を聴いておくことが大切なんだ。
私もビートルズを聴いてトリハダが立った頃に戻りたいよ!

520最後は記念撮影。
「オラオラ、そこの!もっと寄って寄って!」…ウソ、もっとゼンゼンやさしいです、私は。

1_2img_9013「ハイ、撮るよ~!ワン、ツー、スリ~!」

1_2img_0249 「パシャ!」
お疲れさまでした!
来年の「10周年記念」でまたお会いしましょう!

530

<<<NATAL NEWS>>>
NATALのドラム・キットが叩けるスタジオ、高田馬場のバズーカスタジオに新しい仲間が増えました。
それは14" x 6.5"のスチール・スネア・ドラム。
コレね。
見た瞬間、「オオ~!」っと声を出したくなるようなたたずまい。
実にゴージャスじゃあ~りませんか!
普通のスチールとは異なりチョット黒味がかっている。

1_3img_4207パーツはすべて「ブラッシュト・ニッケル(Brushed Nickel)」という仕様。
新型のスネア・スロー(Snare Throw)の感触も実にいい感じ。

1_2img_4208カ~!
居合わせたドラマーにチョット叩いてもらったんだけど、何たる音ヌケ!そして深い!
こりゃアンサンブルの中でもクッキリ音像が浮かび上がってくるのは間違いないな。
自分がドラマーだったら欲しいわ~。
  

1_2img_4212

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★上記のスネア・ドラムだけでなく、NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

 

(一部敬称略 2017年10月1日 渋谷TSUTAYA O-WESTにて撮影)

2017年10月 3日 (火)

NATALドラム・クリニック by ペギ&翔太朗

 
初めて来た…八王子のMatch Vox!
以前からお邪魔したいとは思っていたんだけど、ウチから遠いこともあって、なかなかその機会が訪れなかった。でも今回、ペギちゃんがそのチャンスをひねり出してくれた。
グッドモーニングアメリカのペギちゃんのドラム・クリニックだ。
ペギちゃんのドラムスといえば…そう!
NATALね。
そのNATALつながりで仲良しの翔太朗くんをゲストに迎えた企画。
コレがメッチャおもしろかったんよ~!

05vさすがグッドモーニングアメリカのホームだけあって店内にはこんな寄せ書きが。

06さて、今日のデモンストレーターは…
まずは西の横綱。
グッドモーニングアメリカから、ペギ!

20v当然いつもステージでペギちゃんが使っているNATALのドラム・キットが持ち込まれた。

3010"、12"、16"、24"のメイプル。
フィニッシュはシルバースパークル。

40スネアドラムは14" x 6.5"の同じくメイプルのステイヴ・スネア。
「ステイヴ」とは「桶」のことね。
普通のスネア・ドラムとは異なり、縦に木を組み合わせて、まさに桶状に組み立てられているNATALの人気商品。

50バスドラムのペダルもNATAL製だ。

60続いて東の横綱。
MAGIC OF LiFEから岡田翔太朗!

70v翔太朗くんもいつもはシー・スパークルという青いメイプルのキットを使ってくれているんだけど、今回はちょうどツアーのための機材運搬の都合で持参できず。
ってんで、ウチから持って来たのがアッシュのキット。
12"、16"、22"のシンプルなセット。
ラーメンで言えばチャーシュー、メンマ、ナルトだ。これだけで十分においしい。
フィニッシュはブラック・スワール。
以前「スウォール」と言っていたけど、「スワール」に発音を訂正します…今ココで。

80スネア・ドラムは14"x5.5"のブビンガ。
パリっとした音が気持ちいいのだ。

90…と機材は揃った。
役者も揃ってる。
さて、この2台のドラム・キットをどう配置しよう…と、みんなで色々と考えた。

10普通であれば当然ステージにドラム・キットを乗せてお客さんの方に向けるところなんだけど…。
結果、フロアの真ん中にキットを2台設置して、お客さんにはステージとその他の客席スペースに座って頂こうということになった。

100この通り、2台のドラム・キットが角を突き合わせたようなルックス。
これが大成功!
ペギちゃんのグレート・アイデアだ。110リハーサル。
バッキング・トラックの動作確認や音量のバランスをチェックに余念がない。
で、ペギちゃんは時間が空きさえすれば、いつでも練習してるんだよ。

120PCに向かって真剣な面持ちの翔太朗くん。
実はバッキング・トラックにトラブルが発生したようで、色々と対処を試みている所。
でも慌てず、お店のPCに詳しい方の援助を仰ぎながら難なく問題をクリア。

130v定刻になり、司会者が大きな拍手を浴びながら登場!

140私です。
さぁ、「♪明るく陽気にいきましょう!」…とは、ぴろきではないので言わなかったけど、冒頭でNATALについて説明させて頂いた。
若い方を中心に満席状態だ。

150vそして、ペギちゃん登場!
ペギちゃんとは6月にも日本工学院八王子専門学校さんでNATALのクリニックを開催させて頂いた。
その様子はコチラ⇒ペギちゃんのNATAL体験教室!in 八王子
今日は雰囲気がゼンゼン違うよ。

160そして翔太朗くんも登場!
おお~、茶系で統一した帽子にストールがバッチリじゃん!

170まずはご挨拶代わりに1曲ずつ演奏してもらった。
先行はグドモさんチームで「コピペ」。

190v人気のグドモ・ナンバー。
実はこの前日も渋谷のO-WESTで開催された『凌ぎ合う』でペギちゃんと一緒だった。
その時にアンコールで演奏したのが「コピペ」。
場所も、形態もゼンゼン違う環境で2連チャンで聴いた!

200クリニックだろうとなんだろうと容赦なくNATALを打ち込むペギちゃん。
もちろんNATALもピッタリとペギちゃんのアグレッシブなプレイに着いて行くよ。

210v後攻のマジックさんチームは「線香花火」。

220vペギちゃんは翔太朗くんのことを「ストールの男」なんて呼んでいたけど、ナンカ若い頃のマーカス・ミラーみたいですな。
「イナセなドラマー」感タップリ!

230翔太朗くんらしいドッシリしたドラミングはいつ聴いてもカッコいい。
アッシュもすごくいいんじゃない?

240vこのレポートでは先にやってしまったが、演奏の後はドラマー・サイドの観点で使ったNATALの解説を詳しくしてもらった。
材質や音の特徴、気に入っているところ等々。
せっかくなので、24インチと22インチのバスドラムの音の違いなんかも実演してもらった。
恥ずかしながら、この日初めて知ったのは口径が2インチ、すなわり5.08cm違ってもバスドラムから出て来る音のピッチは変わらないということ。
ところが、音の奥行きの違いがあまりにも違うのでビックリ!

260クリニックではお定まりの「練習方法について」や曲の中で使われているドラミング・パターンを実演を交えて解説してくれた。

280そして、ふたりがドラマーとして、バンドの創作活動に音楽的にどう参加しているかを熱心に語ってもらった。
こういうのは面白いね。
私はドラマーではないので、「ドラマーがナニを考えているのか?」、結構目からウロコが落ちるような話だったな。
こういう話を聞くと、ますますグドモやマジックの音楽を聴くのが楽しみになる。
「ああ、コレがあの2人が言ってたヤツか~」みたいな。
あ、ナベちゃん、Zildjianの解説も知ってる範囲内でしておきましたから。
オマエがZildjianのナニを知っているんだ?って?
へへへ、ナニを隠そう、日本で最初に出たZildjianの歴史本、『ジルジャンの軌跡(The History of Zildjian)』の日本語版の翻訳の監修は私が担当したのだ!
下訳の仕上がりがかなり厳しくて、結局原文をすべて読んでしまった。
それでだいたいのことは覚えちゃった。
好きなジャズのドラマーがイッパイ登場したので面白かった。

270次もスペシャル。
またしてもペギちゃんが持ってきてくれたアイデアでこの日ならではの企画が実現!
それは曲のSwitch。
つまり、翔太朗くんがグドモの曲を、ペギちゃんがマジックの曲を演奏したのだ。
翔太朗くんはナニを演奏ったのかというと、「鉛色のスターゲイザー」。

290コレはメッチャ面白かった。
金ちゃんの声に、幸一ちゃんのギターなのにドラムがMAGIC OF LiFE!

1_img_0081その反対にペギちゃんは「呼吸」をプレイ。

2_img_0215ペギちゃんの「♪オッオッオッオ」もいいね~。
やっぱりガラっとサウンドが変わるよね。
そう、ロック・バンドの要ってドラムスとボーカルズなんですよ。
ギター・アンプ屋が言うのもナンですが、ロック・バンドってギターやベースが変わっても、あるいはマズくても、聴いている分にはマァ何とかなる。
でも、ひとたびシンガーとドラマーが変わるとそうはいかない。
ヘタをすると、ゼンゼン違うバンドになってしまい、クォリティが極端に上がり下がりするのだ。
もちろんギターやベースも大切。
「アンサンブル」を重視するのであれば、どちらかというとベースの方が重要だろうね。
ギターは仮にヘタクソでも「個性」として乗り切れることがあるけど、ベースはそうはいかない。
反対にいいバンドってたいていいいベーシストがいるものだ。
ついでに言うと、ジャズのオーケストラもやっぱりドラムが一番重要なんだよね。
ドラムスと、メロディを奏でる「リード・ラッパ」と呼ばれる「第1トランペット」の2人の良し悪しで20人近くで編成されるオーケストラの良し悪しのすべてがキマってしまうと言われているんだよ。

2_img_0213お客さんトライコーナー!

K10ペギちゃん、このコーナーが大スキで、実際にお客さんにジャンジャンNATALを叩かせちゃう!

K20vお、若きドラマー!ウマかった!
将来のNATALのお客さま、よろしくお願いします。
  
「お父さん、お母さん、今日ペギさんと翔太朗さんのドラム・クリニックに行って来て、そこでスゴイものを見たんだ!」
「おう、それはヨカッタな!一体ナニを見て来たんだい?」
「ナタールだよ!ナタール!」
「『ナタール』?何だいそれは?頭痛薬かなんかかい?」
「違うよ!ドラム・キットだよ!ボク、ナタールのドラムキットが欲しいんだ!」
「あ、そうか!ドラムスのナタールか!道理でどこかで聞き覚えのある名前だと思ったよ。
アレは音は最高だし、値段もお手頃だってみんな言ってるぞ…ナタールを選ぶなんてさすがお父さんの子だ!
お父さんもドラム・キットを買うなら絶対ナタールがいいと思っていたんだ」
「じゃ、買ってくれるの?!」
「ああ、ただしナタールじゃなきゃダメだぞ!ヘタな買い物はしたくないからな」
「やった~!将来、ボクもジーン・クルーパを目指すぞ!」
…なんて会話がこの後、彼の家であったかどうかは知らない。
  
若い方々に説明しておきますが、「ジーン・クルーパ」とは、ジャス・ドラム史上最も偉大とされる1930~40年代に一世を風靡したアメリカのジャズ・ドラマーです。
Marshallの創始者、ジム・マーシャルは元々はドラマーで、ジーン・クルーパがジムのアイドルでした。

K30vガールズも容赦せず。
はじめは少し端化しそうなんだけど、すぐ楽しくなっちゃう。

K40v腕自慢の猛者も当然出て来るね。

K60vそんな腕自慢にも評価が高いのがNATALなのよ!

K50続いては、コレもクリニックには欠かさないQ&Aコーナー。
事前に質問を集めて置いて、2人には私が選んだ質問に対して答えて頂いた。
当然、笑いが絶えませんな~。
私としては、少しでもお客さんに笑って頂こうと必死です。
クリニックが成功するかどうかは、「笑い」が多いかどうかなのよ。
私はMarshallのクリニックを全国で数え切れないほどやったんだけど、結局コツは商品の説明ではなくて「笑い」だということを学んだ。
話がツマらないと、どんなに上手に商品を説明しても、素晴らしいデモンスストレーションをしてもお客さんを惹きつけることはムズカシイ。
エ?それにしてはヘタだったって?
ホっとけ!

250恒例のプレゼントコーナー!
ハイ、クイズ。間違い探しね。
ちなみに間違い探しは英語で「Error recognition(エラー・リコグニション)」という。
問題です…♪ジャカジャン!…上の写真と下の写真の翔太朗くんの大きな違いはナンでしょう?
チッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッ…はいブー!
答えはストールです。
上はストールを首に巻いているけど、下の写真ではそれを着けていないでしょう?
翔太朗くん、自作の練習パッドの他に、臨時のプレゼントととして、抽選で当たったお客さんに首に巻いていたストールをその場で差し上げちゃったの!
太っ腹!
やっぱり見た目はウソをつかないね!
あ、私も「太っ腹」なんですけどね…見た目だけ。

311ぺぎちゃんはマメでね~、使用済みシンバルやらナニやら、いつもこまごまとグッズを用意して来てくれるのです。

312ペギちゃん名物の「Tシャツプレゼント」。
Tシャツのプレゼントなんて珍しくないのにナゼ「名物」かと言うと…ペギちゃんのプレゼントしてくれるシャツは新品ではなくて、既にペギちゃんが着用したモノなのです!
もちろん完璧に洗濯は済ませてあるよ。
だから抽選に当たったファンにはタマらないアイテムなのだ!

313最後のコーナーもペギちゃんが練って来てくれたアイデア。
ふたりがドラムスに向かう。

320その通り!
ふたり同時に演奏しようというのだ!

330曲は色々悩んだが、結局先ほどの「レパートリー・スイッチ・コーナー」で翔太朗くんがプレイしたグドモの「鉛色のスターゲイザー」を再演することになった。

350さっき見せてくれた通り、チャンとさらってきているので翔太朗くんのドラミングは完璧。
380そして、本家、余裕のドラミング!

370火花散らす…というより仲良しのドラマーが、心からドラムスを、そして音楽を演奏することを楽しんでいるようだった。
その2人をつないでいるのは…NATAL!

390さて、Marshall Blogでも2回にわたってレポートしている通り、無事に活動を再開させたグッドモーニングアメリカ。
明日、10月4日にはニューアルバム『502号室のシリウス』をリリースするよ~!
  
グッドモーニングアメリカの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAL WEBSITE

Cdg_2一方、MAGIC OF LiFEはニューアルバム、『Niemeyer』を引っ提げて全国ツアー中!
 
MAGIC OF LiFEの詳しい情報はコチラ⇒official web site

380cdそして、11月11日には再びココ八王子でグドモ主催のイベント『八王子天狗祭 ~2017~』が開催される。
グドモは当然だけど、MAGIC OF LiFEも登場するよ~。
コレも楽しみだね。
  
『八王子天狗祭 ~2017~』の詳しい情報はコチラ⇒特設公式ウェブサイト

396flイヤ~、我ながら本当に面白いイベントだったな~。
欲を言えば、もうチョットしゃべりたかったか?
しかも昔のロックの話。
ダメね。コレをやっちゃうと若い人たちイヤがっちゃうのね…レッド・ツェッペリンとかジミ・ヘンドリックスとか。
ところで、講義の内容やQ&Aの細かい内容は故意に割愛させてもらいましたよ。
イジワルでしょう~?
違うのよ!
もしそのあたりを見たり聞いたりしたかったら、是非、現場へ来てください…ということなの。
クリニックはPCやスマホの中で起こってるんじゃない!
現場で起こっているのさ!
  
そうそう、ひとつ驚いたことがあったんだ!
終演後、楽屋でお店の方に「ペギちゃんのお友達」というドラマーをご紹介して頂いた。
彼もNATALを高く評価してくれていて、とてもうれしかったんだけど、アレ?チョット待てよ…。
どっかで会ったことがあるナァ~…と思って二、三質問をさせてもらってビックリ仰天!
昔、私はマキシマム・ザ・ホルモンのベースの上ちゃんとお仕事をさせて頂いていた時期があったのね。
で、ある楽器のPRで、ベースマガジンの付録DVDの撮影があった。
その時、上ちゃんが連れて来たドラマーはまだ子供、子供した弟さんでね。
でも、演奏はバッチリだった。
その楽屋で会った彼というのは、その上ちゃんの弟さんの「上原晃」くんだったの。
スッカリたくましくになっちゃって言われなければゼンゼンわからなかった。
お互いに「あ~、アノ時の!?」なんて言っちゃって。
更に驚いたことには西村守くんのFury of Fearのサポートもやったことがあるっていうんだよ!
長いことやってるとこういうことが起こっておもしろいね。
  
…と私が楽屋でこうしている間に、ホールではドラム・キットを片づけるまでの寸暇を惜しんでグドモの「言葉にならない」をお客さんみんな演奏していたようだ。
  
最後に出演者3人で記念撮影…っていうのはウソ。
翔太朗くんの首にはお客さんにプレゼントしてしまったストールが巻かれているからね。
コレはリハ―サルの後に撮った1枚。
とてもいい記念になりました。
ああ、またやりたいナァ~!

400

 

<<<NATAL NEWS>>>
NATALのドラム・キットが叩けるスタジオ、高田馬場のバズーカスタジオに新しい仲間が増えました。
それは14" x 6.5"のスチール・スネア・ドラム。
コレね。
見た瞬間、「オオ~!」っと声を出したくなるようなたたずまい。
実にゴージャスじゃあ~りませんか!
普通のスチールとは異なりチョット黒味がかっている。

1_3img_4207パーツはすべて「ブラッシュト・ニッケル(Brushed Nickel)」という仕様。
新型のスネア・スロー(Snare Throw)の感触も実にいい感じ。

1_2img_4208カ~!
居合わせたドラマーにチョット叩いてもらったんだけど、何たる音ヌケ!そして深い!
こりゃアンサンブルの中でもクッキリ音像が浮かび上がってくるのは間違いないな。
自分がドラマーだったら欲しいわ~。
  

1_2img_4212

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★上記のスネア・ドラムだけでなく、NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

 

(一部敬称略 2017年8月3日 八王子Match Voxにて撮影)

2017年10月 2日 (月)

【号外/お知らせ】 記事最下部の「いいね!」ボタンについて

      
これまでMarshall Blogでは、それぞれの記事の最下部にfacebookの「いいね!」ボタンを表示しておりましたが、この度、そのボタンを削除させて頂きました。
長年にわたりましてそのボタンを押してMarshall Blogをお引き立て頂きました皆様には心から感謝申し上げます。
  
以前の記事内で、同じライブ・レポートを<前編>と<後編>に分けて掲載した時、<後編>で押されるその「いいね!」の数が必ず<前編>より少ない…ということを記しました。
テレビ・ドラマなどでは最終回の視聴率が際立って高い傾向がありますが、マァ、「SNSの場合はこんなものか?」と勝手に理解しておりました。
  
ところが今回、ある記事で<前編>と<後編>の「いいね!」の数に100倍以上の開きが出てしまい、さすがにコレはおかしいのではないか?と思い、私なりに調べてみました。
原始的ではありますが、「いいね!」を押してくだすった方の実際の数と記事に表示されている「いいね!」の数字を比べてみたのです。
するとどうでしょう…見事、実際に押して頂いた方の数が、記事の「いいね!」の数字より多かったのです。
つまり、何票かが「死に票」になっていたのです。
多少のタイムラグがあるのでしょうが、迅速性を身上とするIT関係のシステムにあっては、それも甚だ不都合なことではないか?と思うのです。
「不都合」であると私が思う理由は最後に記します。
さて、当方といたしましては、ブログを運営している会社にこの現象を報告し、相談してみました。
返答は「今のところ正常に機能しているのでしばらく様子を見て欲しい」ということでした。
  
ところが、とうとうこんなことが起こってしまいました。
自分が作ったものを自賛するのがイヤなので、私はこのボタンを一切押すことはありませんでした。
しかし、今回の問題の調査をするためにボタンを押したところ、驚くべことに目の前に表示されていた数字が減少してしまったのです。
同様の事象があったことは、ある方からもお聞きしていました。
もう「ダメだ、コリャ」と思いました。
  
また、ブログ自体のアクセス件数が極めて多いにも関わらず、この「いいね!」の数が信じられないほど少ないことも日常茶飯事でした。
すなわち、実際のMarshall Blogへのアクセス件数とこの「いいね!」の数が全く連動しないのです。
もうひとつ…10年近くMarhall Blogをご覧頂いている愛読者の皆様でもこのボタンの存在や意味についてご存知ない方が少なくないということもわかりました。
もうコレ、意味ないじゃん?
   
基本的に私はこういったデータにはなるべく拘泥しないように努めています。
こうした指標にこだわり出すと、際限なく、また手段を選ばず成績(と思われるもの)を伸長させることだけにノメリ込んでしまう恐れがあるからです。
コレは大企業の「売り上げ至上主義」に酷似しており、一時問題になった、無茶なことをする動画投稿者同様、ロクな結果をもたらさないことはわかりきっています。
私がやりたいことは、皆さんに興味を持って少しでも楽しく読んで頂けるような記事を書いて、長年培った経験を活かしてステキな音楽を紹介し、結果、Marshall、NATAL、EDENの宣伝に役立てることです。
コレに尽きます。
とは言え、こういった人気のバロメーターとなり得るデータは、にぎやかであった方が張り合いがあることも確かです。
しかしながら、そのデータが信用できないものであった場合は…?
謝ったデータを鵜呑みにして、「ああ、このブログはたった数人にしか読まれていないのか…」などという風評被害を被らないとも限りません。
よくある話ですが、この情報化時代、いかに適切な情報をつかみ取ることが肝要で、かつムズカシイかということを改めて思い知りました。
そこで、突然ではありますが、以上のことを勘案し今回の措置を取ることにしたワケです。
ご理解頂きますれば幸甚に存じます。
  
何やらシリアスな筆致になってしまいましたが、Marshall Blogは記事最下部の「いいね!」ボタンを廃止した以外にはナニも変わりません。
今後ともMarshall Blogをお引き立て頂きますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
  

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M_natal_square_2

M_eden_square

CANTAの15年 "黒歴史" 初日

 
時折ココに書いているけど、仕事柄色々なタイプのライブにお伺いしていて気付くのは、バンドによってファン皆さんの気質が明らかに異なることだ。性別や年齢層にそれぞれ差が出て来るのは当然のことであろうが、何というか、バンドによってファンの皆さんの立ち居振る舞いや雰囲気が違うのは見ていてとてもおもしろいナァ。
そして、会場の規模は大小さまざまなれど、どこへ行っても大抵お声をかけてくれる方がいらっしゃる。
「Marshall Blog見てますよ!」
「今回もレポート楽しみにしていますよ!」
という類のヤツで、大変励みになる。
名は伏せるが、Marshall Blogにかなりの頻度でご登場頂いているバンドで、どうも私のことは認識していることは明らかなんだけど、何年もの間、誰ひとり一向に声をかけてくれる方がいらっしゃらないバンドがあった。
先日とうとうそれが氷解した。
「アノ、Marshall Blogのシゲさんですよね?いつも楽しみにしています!がんばってください!」
キタキタキタ~!そのバンドのライブ会場で私に声をかけてくだすった方が現れ、とうとう鎖国が破られた。
すごくうれしかった。
ま、別に声をかけて頂きたくてMarshall Blogをやっているワケではないんだけどサ。
そこで、それまでの状況を説明して、どうしてお声をかけて下すったのかを尋ねてみた。
「イエ、私はこのバンドのファン歴が浅いんです。以前から話しかけたかったんですが、先輩方を差し置いてシゲさんにお声をかけるのはおこがましいと思って…」
そ、そんなバカな!
でも、この方は、今まで他のファンの人たちが私に声をかけていなかったことに気がついていたことになる。
なかなかスゴイ世界だ。
ホント、Marshallは体育会系ギター・アンプでもないし、Marshall Blogは封建制度厳しき平成幕府ではないから!
あまりにも忙しくて、更新するのが本当にツライ時も結構あるのよ。
そんな時には、そういう風にお声をかけて頂いたことを思い出すんだ。
するとまたヤル気が出て来るってもんですよ。
反対に初めてお邪魔するバンドさんなんかは完全アウェイ状態で寂しいね。
ダ~レも声をかけてくれない。そりゃそうだ、知らない人ばっかりだからね。
そこへ行くと、いつも書いている通り、CANTAはホーム感が旺盛なんだな。
多くのファンの皆さんが気軽に声をかけてくれる。
「アレ!レポート出るんですか?」
「今回も楽しみにしています!」
「オイこら!シッカリやるんだぞ!」
…なんてね。
そうしてお声をかけて頂いたのに掲載が大幅に遅くなってしまってゴメンなさいね。
ハイ、いよいよやります!
6月に開催された『CANTAの15年 "黒歴史"』の3本立てレポート!
CANTAの15周年を祝ってMarshallも大活躍~!!
お楽しみアレ。
  
いつもナニか変わったことを目論んでいるいるCANTA。
15周年を記念するイベントのひとつは、歴史を振り返って過去のアルバムに収録されている曲を時代順に3回に分けて再現するというもの。
1週間に1回。
3週連続で、ココ原宿ASTRO HALLのステージにCANTAの3人が姿を現したのだ!
10今日はその<初日>のレポート。
「初日」は初期の3枚のアルバムからのセットリストが組まれた。
オープニングは2002年のファースト・アルバム『EVERYTHING'S GONNA BE ALRIGHT』から「Dry & Heavy Blues」。
続けて同アルバムから「108」。
さらに2003年のサード・アルバム『NON-HOMOGENIZED』収録の「Fly!」をプレイ。

20ルーク篁
背後にはMarshall。
60v今日は15周年記念事業の一環ですからね、歴代のMarshallを長年愛用されてきたルークさんがどのモデルをチョイスするか興味があった。
ヘッドはランディ・ローズのシグネチャー・モデル、1959RR。
スピーカー・キャビネットは1960AX。
ん~、そう来たか…。
この組み合わせはモロに70年代のハード・ロック盛んなりし頃のサウンド狙っていると言って間違いないだろう。
すなわちMarshallが築いたロック・ギターの栄光のサウンドだ。
今、世の中にはコレに似たようなギター・アンプがゴロゴロしているが、このサウンドこそがオリジナル。
後の似て非なる輩はすべてコピーなのだ。

70vMASAKI

40v雷電湯澤

50v会場はも~、超満員!
何やらドアタマから信じられないぐらいの盛り上がりよう。
「ありがとう!上がってんじゃん~!素晴らしい。お前らの心意気受け取ったぜ!」
…と、まずはご挨拶。
「今回は内容的には残念な歌ばかりです」
お客さん「エ~!」の大合唱。
「残念なモノが多い方が実りある人生だと思います」
????
「自分以外にできる者はいない…と歌った曲です」と次のセクションにつなげた。

90曲はファーストから「Nothing But Me」と…

80v2003年発表のセカンド・アルバム「fraction」から「Smile Again」。

100v「今やファーストもセカンドも手にはいらないからね。まさに『黒歴史』!」
ここでウルトラセブンの話に突入。
ルークさん、ウルトラセブン好きだな~。
ま、7枚目のアルバム・ジャケットをあんな風にするぐらいだもんな。
ペロリンガ星人っていうのが出て来る「円盤が来た」というエピソードについて楽しそうに話されていた。
私もウルトラセブンはリアルタイムで夢中になって観ていたつもりだが、全く覚えてないんだよね。
ウルトラマンに出て来る怪獣の名前は今でも完璧に言えるんだけど。
続いてサード・アルバム、「NON-HOMOGENIZED」から2曲。
「破綻ライダー」と「ワルツ」だ。

110音楽シーンが目まぐるしく変化していく中、コアな部分を出して、自分の音楽を探求していた頃にこのCANTAのサード・アルバムが制作されたという。

130v「どんなことをしても根っこは変わらない。その根っこ魂を見せておくよ」と、中盤では「Beautiful」、「いいな」、「It's a Fine Day」の3曲を演奏。
曲を終えて、「最悪だったでしょう?」なんてルークさんはおっしゃっていたが、イヤイヤ、メッチャかっこよかった!勉強不足で恐縮なのだが、初期のCANTAを存じ上げない私だが、ものすごく楽しめたな。
最近のCANTAにはない、ダークでヘヴィなフィーリングが私なんかには実にシックリくる。
何て言うのかな~、『Virgin Killer』や『Taken by Force』を聴きこんだ後に『In Trance』や『Fly me to the Rainbow』を聴くような感じ?
わっかるかな~、わっかんね~だろうな~。
言い換えると、『In a Silent Way』とか『Bitches Blew』や『Agharta』を聴いた後に『Bags Groove』や『Walkin'』を聴いた感じ?
もっとわっかんね~だろうな~。

180メンバー紹介からMCコ~ナ~!
まずは雷電さん。
「今日は最初の3枚からだけだもんね。
初期の雷電さんがムズカしくてね~!まさかその時は15年後の自分をいたわった曲なんか作らないもんね~!
また15年経ったら30周年だぞ!
その時は速弾きどうなってるんだろうね~?」

135v続いてMASAKIさん。

145v「今日はもうしゃべらずに終わるのかと思いましたよ!
緊張感のある曲が終わってホッとしました」

140vルークさんも合流。
「面白いことを言わないとギターを持たせてもらえないみたい!」

150楽しいトークのあとはいよいよ最終セクション。
「思い出したか~?」と「日本と私」。

160「J・A・P・A・N」…お客さんのフリもバッチリ。
コレ楽しいね~!
普段のステージでもやってもらいたいな~。

170「Good Morning, Wild Times!」、「Tonight3」と続けた。
そして、最後に「この曲があったからCANTAをやろうと思った」と前置きして「Irritation」を演奏して本編を終了した。

70アンコールではアコギを手にした「愛の夏」を熱唱。

190そして、「盛り上がっちゃう?やっちゃう?カラ元気上等!」と会場をアオるルークさんのリードでもう3曲が奏でられた。
MASAKIさんはもちろんスライト・ヤカンを披露。

200v「The World is Mine?」、「Romantic Warrior」、「Remember Flame」の3曲。
最近のステージでは耳にすることのない曲がテンコ盛りで、CANTAの違う一面が垣間見れてとても面白かったナ。
やっぱ「黒」はいいわ!

210vMarshall Blogは<初日>に引き続き<中日>、<千秋楽>とすべての「黒歴史」公演を取材させて頂きました。
追って順にレポートを掲載していきますが、次のレポートがいつ掲載させるかキマっていないので、毎日Marshall Blogをチェックしてね!

CANTAの詳しい情報はコチラ⇒CANTA Official Web Site

220v<中日>につづく

(一部敬称略 2017年6月14日 原宿ASTRO HALLにて撮影)