Marshall Blogに掲載されている写真並びに記事の転載・転用はご遠慮ください。
【姉妹ブログ】
【Marshall Official Web Site】
【CODE/GATEWAYの通信トラブルを解決するには】

« Different Colors ~ SHOW-YA x Gacharic Spin <後編> | メイン | CURE METAL NITE 2016 - THE LAST <前編> »

2016年11月11日 (金)

TOKYO HIGH SCHOOL ROCK 2016

10月1日…学生の頃はうれしかったな。
学校が休めるのがなんだってあんなにうれしかったんだろうね?
学生やっているウチが一番楽だなんてことにはその時はついぞ気がつかないもんだ。
 
さて、ナゼ10月1日が「都民の日」になったのか…?
林先生なら知ってるだろうナァ。
私は知らなかったので、これを機に「いち都民」として調べてみた。
ちょっとゴチョゴチョ書くが、高校生諸君、学校を休めるんだからこれぐらいの文章はガマンして読んでもらいたい。
     

東京は昔、「東京府東京市」といった。
東京市、京都市、大阪市の三つは「市制特例」といって、これらの市が設置された1889年5月~1898年(明治22~31年)まで、当時の社会的背景を利用することによって実現するかもしれない独裁政治を防止するために、権力の強い「市長職」を置かなかった。
他の一般の市には「市長」さんはいたのよ。
その後、その「市制特例」が撤廃されて東京も普通の「市」となり「市長」を置くことになった。
それが1898年10月1日の出来事だったというワケ。
その10月1日を記念して、1952年に9月27日に東京都が「都民の日条例」を制定し、同年10月1日から施行した。
つまり、最初の「都民の日」はそのたった3日前にキマったんだって!
当時の学生も突然休みが増えてよろこんだことだろう。
ちなみに「県民の日」は設けている県とそうでない県があるようだ。
東京と同じ「市制特例」が施行されていた大阪も京都も「府民の日」ってないんだって。
♪ねぇフーミン、ナンチャッテ。
  
で、何で「都民の日」を休みにするかというと、その目的は、「都民の一体感や自治意識を高め、また福祉を増進する」ということらしいんだけど、休んじゃえばこっちのもの。
せっかく学校が休みなんだからロックで楽しんじゃおうぜ!…というイベントのレポートが今日の記事。
この『TOKYO HIGH SCHOOL ROCK』は、コンテストではなくて、オーディションを経て勝ち残った4バンドがO-WESTのステージに上がることができるというスタイル。
今回で9回目の開催となる。
年々応募者の数が増え、また、演奏や音楽のレベルも毎回アップし、今回も審査にかなり骨を折ったとのことだ。
ちなみに、応募者の中にはギター・リフがあって、ギター・ソロがあって、ヘヴィなリズム隊に乗って男性的なボーカルが暴れまわる…という往年のハード・ロック・スタイルのバンドはゼロ。皆無だったそうだ。
我々が高校の時はまずディープ・パープルだったけどね。
間違いなくハード・ロックは世代間の伝承に失敗し、「絶滅危惧種」の音楽の代表格になったことがここでも容易にうかがえる。
Marshallは最初か2回目からかこのイベントをサポートさせて頂いているが、今回は2014年以来のレポート。

10_2最初にステージに上がったのは神奈川から来た「ニトロデイ」。
10月1日は神奈川もが休みなの?…という心配には及ばない。ナゼなら当日は土曜日だったのだ。

20_2 男女2名ずつの4人編成でオリジナル曲を披露。
「ナニナニ風のサウンド」なんて形容したいんだけど、もはや私には不可能。
我々の世代なら普通はなじみのないスタイルのロックだ。

30v_2そういう音楽を聴き、影響を受けて来た世代だからそれも当然のこと。
もうそこにディープ・パープルの幻影を求めてはならないのだ。

50v_3「エ?」と耳を疑うようなアルペジオ。
とっても自由でよろしいな。
それにしても、女子のバンド・メンバーってのはホントに当たり前になったね。

40v_3
「原爆オナニーズ」のTシャツを着てる!
オジちゃん、37年前、自分が高校生の時に「なぞなぞ商会」の前座で登場したこのバンドを見たわ。

60v_3誰かを目的にライブハウスに赴くというのと違って、こうして受動的に若者の音楽を聴くのはとても刺激になるし、彼らの今の嗜好を掴むいい勉強になる。
70

次は「hula-hoop」という女子のトリオ。
フラフープできる?
自慢じゃないけどアタシャ見事なまでにできない。一回転もさせられない!
しかし、若いのによくフラフープなんて知ってるね。

80「歌詞はネクラで曲ポップ」のネクラ・ポップを標榜しているのだそうだ。

90v歌詞の内容としては高校生の日常を歌っている。可愛らしくて、何よりも品がいいところが気に入った。

100v一体誰の影響を受けて曲を作っているのだろう?なんてことが気になるね。

110v出番が終わった後、実は少しお話をさせて頂いた。
「ねごと」が好きなのだそうだ。

120こういう早くからオリジナリティを発揮しているバンドには、とにかく色んな音楽を聴いていいものを吸収してもらいたいと思う。
まだ、キミたちが知っている音楽は氷山の一角の一角にも満たないのだから。

130

三番手は「メチルオレンジ」。

140ボーカルをフィーチュアしたハッピーハッピーなポップ・ロック。

150v3曲演奏したうちの2曲がオリジナル。
コピーの1曲が何かは聴いただけではサッパリわからん。

160vここも5人メンバーのうち3人が女性!

170vそのせいかアンサンブルもしっかりしていてコーラスがきれいだ。

180vドラムの彼女、メッチャうまかったな。もうグルーヴ感がゼンゼン違う。
今高校2年で、ドラムは1年生の時に始めたそうだ。誰かによっぽど教わっているのかと思ったらそうではないとのこと。
いつの時代でもいるんだよね~、そういう人って。

190v我々が若い頃は照れちゃって、人前でこんなにソレっぽく演奏することなんてとてもできなかったナ。
ただ突っ立ってるだけが関の山。
ステージでのこうした所作も含めて、コレが彼らの「ロック」なんだな~。
ちなみに私が彼らぐらいの時はマイケル・シェンカーに夢中になってUFOのコピーを演っていた。その前はウィッシュボーン・アッシュだった。

195コレはビックリしたよ。
だって4番目に登場したのがゲストなんだもん!普通最後でしょ?
…と思って仲良しのスタッフに理由を訊いてみたら、「高校生のイベントですから、やっぱりトリは高校生にしないと!」…いいイベントだ~。
でも調べてみたら2014年の時も真ん中でゲストが登場していた。
…ということでMAGIC OF LiFEがステージに上がった!

200高津戸信幸

210v山下拓実

220v渡辺雄司

230vそして、我らが岡田翔太朗!

240v短い持ち時間だが、大激演はいつも通り。

250MAGIC OF LiFEは9月7日に発表したニュー・アルバム『X-1A』が大好評だ。
そして、このアルバムを引っ提げて明日から全国ツアーがスタートするのだ。

190cd「高校生はいいよね。MAGIC OF LiFEは栃木の高2年の時からの仲間で、その頃に書いた曲をいまだに歌っているんだ」
うん、高校の時は楽しかったな。
私は絶対にプロギタリストになろうと思っていた。結果、ならないで命拾いしたわ。

270おお~!名曲「スターチス」。
コレはホントいい曲だと思う。

9_img_0219 MAGIC OF LiFEの曲は繊細さと豪放さが複雑に混ざり合っている。
そのあたりを演出するダイナミクスのカギを握っているのはなんといってもドラムだ。
255v

いつもはメイプルのキットを使っている翔太朗くんだけど、今日は皆と同じバーチのキットを使って頂いた。
メイプルよりは落ち着いた深みのあるサウンドだが、翔太朗くんのドラミングの持ち味であるキレの良さは全く変わらない。

260

フランスでドラムのことを「バッテリー(Batteries)」と言うが、まさにバンドの原動力とでもいうべき推進力にあふれたドラムを聴かせてくれる。
そういうドラマーにはNATALがピッタリだ!

280vMAGIC OF LiFEの詳しい情報はコチラ⇒official web site

290どーすんだよ、プロの後!
どのツラ下げて出てくりゃいいんだよ~、なんてことは心配ご無用!

300_2 チャンと元気のいいのが出てきて立派にトリの大役をこなした!

Img_0061 「豆腐メンタル」というグループ。
最近、フト気が付いたんだけど、食べ物を扱う商店で豆腐屋さんって特殊だと思わない?
肉屋でも魚屋でも、ま、加工はするにしても、基本的には右のモノを左に動かして商売するのに対して、豆腐屋さんって「メーカー」なんだよね。
自分のところで商品を作ってるの。
パン屋もそういうところがあるけれど、それは最近の話。昔のパン屋さんは仕入れしたものをただ売っている店ばかりだった。
豆腐好きだな~。
おいしい豆腐屋さんが近所にあるとホッとする。
ハイ、ここで脱線クイズ。
コレは以前にも書いたけど、豆腐は冷ヤッコの夏と鍋物の冬、どちらが売れ行きがいいでしょ~か?
答え…ケタ違いに冬の方が忙しいそうです。

310v「サイン、コサイン、タンジェント」か~!
ああ、高校生らしくて素敵!
三角関数好きだったけど、社会に出てから一回も使ったことないな~。コタンジェントとかコセカントとかいうのもあったよね?

320vジャージに入ったロゴを見るにアソコだね、学校は…オレンジがスクール・カラーのところ。
大学のビッグバンドでいえば「二ューオレンヂスウィングオーケストラ」やね?

330vなんとなく往年のP-MODELを思わせるような独特のサウンド。
好きなことをドンドンやればいい!

S41a0373プロの後というキツイ状況で見事にトリの重責を果たした豆腐メンタルだった!
  
それにしても、女子パワーの何と強いことよ!
待てよ、数えてみると今日出た4つのバンドのメンバーの男女比って6:10で女の子の方がゼンゼン多いじゃねーか!
我々が高校の時は、そうだな~、たぶん30:1とか20:0とか、そんなだったよ。
スタッフの方に尋ねると、今日はタマタマ女子が多かったのではなく、応募者全体を見ても女子の方が多いらしい。
そこで提案。
男子はもっと男性にしかできないような硬派なロックをやったらどうかね?
要するにハード・ロックということになるけど。
…と言いたいところなんだけど、プロの世界を見てもガール・バンドの方が硬派だからね~。
ま、どんな音楽をやるにしても、色んな音楽を聴いて勉強してもらいたい。
今、テレビやインターネットから自然に耳に入ってくる音楽は、「流行」という錦の袈裟をかざして耳ざわりがよく聴きやすいかもしれないけど、どう聴いても風雪に耐えることができるようなシロモノではない。「流行っている」ということは「短期間のうちに消えてなくなる」ということだ。
一生付き合えるような音楽を早いうちに見つけることができるのはとてもシアワセなことだ。
音楽は知れば知るほど奥が深く、そして面白いものです。
どんどん探求して豊かな人生の糧にしてもらいたいと思う。
もし、本当にこれからも音楽を続けていきたいと思っている人に、ふたつの言葉を贈りたいと思う。いつもMarshall Blogで書いていることだ。
ひとつは「音楽の将来は現在にはなく、過去にしかない」ということ。
もうひとつは「平和でなければ自由に音楽を楽しむことはできない」ということ」だ。
  
ナンカいつもの読者に読んでもらいたいんだか、高校生に読んでもらいたいんだかわからない内容になっちゃった!
とにかく『TOKYO HIGH SCHOOL ROCK』、来年も楽しみだ!

S41a04021965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2016年10月1日 TSUTAYA O-WESTにて撮影)