CURE METAL NITE 2016 - THE LAST <前編>
ロビーに並んだ夥しい数の祝い花。これらはホンノ一部。
このロビーの様子を見ただけでも今日レポートするライブ、そして、その音楽の人気や支持が高さを窺い知れよう。
大分時間が経ってしまって恐縮だが、今日は8月に開催された『CURE METAL NITE 2016』の様子をレポートする。
今回で三回目。
記念すべき第一回目はMarshall Blogでもレポートした。
あの時は二日興行なれど、さほど広くないライブハウスでの開催となったため、会場は完全にスシ詰め状態。
客席中央部の壁側に据えた脚立にほとんど上がりっぱなしのキツイ撮影だったことが思い出される。
二回目からはガツンと広い会場に場所を移した。
そして、残念ながら今回が最後の開催となるそうだ…エ~!
ナニはともあれ結局スシ詰め状態の客電が落ちる。
ショウのタイトルがステージに投影される。
スライドで出演者が紹介され、数々のヒットアニメサウンドを手掛ける高梨康治が紹介されるとひと際大きな歓声が上がった。
太鼓の茂戸藤浩司。
ギターは藤澤健至。
健至さんはMarshall!
ジョー・サトリアーニのシグネチャー・モデル、JVM410HJSち1960Bを使用。
ゲスト出演のヴァイオリンは水谷美月。
ベースはおなじみ、満園庄太郎。
魅惑のコーラス隊、Remiと…
ますだみき。
みきちゃん、三年前とかなりのイメージチェンジ!
オープニングは「プリキュアオールスターズ大活躍!」。
イヤ~、二度目なのでわかっちゃいるけど、スゴイのよ、この盛り上がり方が!
ショルダー・キーボードを提げて華麗なソロを披露する高梨さん。
Marshallと7弦ギターのコンビネーションで縦横無尽なプレイを繰り広げる健至さん!
高梨さんの前の客席は興奮したファンが組んずほぐれつの大騒ぎ。
曲は「堪忍袋の緒がきれました!」へと続く。
美月ちゃんのヴァイオリンとの掛け合いもスリリングだ。
ワタシ、ヴァイオリンが入っているバンドって大好きなんだよね。
コレもん。
こういうのはうらやましいと思うね。
私も何かと物事に夢中になる性格だけど、ここまで入り込むことはできないの。
皆さんこの記事を読んでまたこの時の興奮を呼び覚ましてくれたらうれしいナァ。
健至さんのギター・アンプはMarshallだということだけは忘れないで!
「ようこそ!3年目!CURE METALは最後です!完全燃焼します!」
シレっとアナウンスする高梨さんのMCにお客さんは「エ~~~!」。
そりゃそうなるわね。
「次は皆さんの大好きな曲!」…「プリキュア♪ハートフルビートロック」!
ヘヴィメタル!
でも確かにハートフルでゴキゲンなメロディが楽しいね!
タイトル通り、いかにも「巨悪に立ち向かうヒーロー(ヒロイン)の雄姿」の雰囲気?
ここでもバッチリとメタル感が発揮されている。
へへへ、「ランラン・タイム」。
実は、二年前に初めて観た時に一番印象に残っていたのはこの曲だったりして…「レッツプレイ!プリキュアモジュレーション」。
Remiちゃんとみきちゃんの「ランラン」の歌声が前の曲との雰囲気をガラリと変えてしまう。
続けて「プリキュアスマイルチャージ」。
いい曲だナァ。
チョット脱線するけど、こういう女性のコーラスとか子供の合唱団とかってモノスゴイ音としての「力」を持ってるんだよね。
で、この曲は違うけど、児童音楽なんてのもその一種で、いい童謡って親しみやすい上にすごく説得力がある。
例えばJethro Tullの代表作『Thick as a Brick』のA面の最後のメロディとか、ローマ法王の前で演奏することを許されたというイタリアのプログレッシブ・ロックグループ、Latte E Mieleの名作『Papillon』なんていうのもいい例だ。
私はパンク・ロックって自分から聴くことは絶対にないが、限りなく童謡に近いと思っていて、あるいは童謡をそのままロック・バンドで乱暴に演奏すればパンク・ロックになると信じている。
だから、パンク・ロックというものが支持され続けていると分析しているのだ。
ここまでは前回と同じ展開だったとか…。
そして、ココでさらにドカっと盛り上がる。
プリキュアシリーズの九作目、『スマイルプリキュア!』で日野あかね/キュアサニー役を演じた田野アサミがゲストで登場したのだ!
曲はもちろん、キュアサニーのキャラクターソング「オンリーワンダフル!」。
元気いっぱいのステージングに会場に大きな花が咲いたようだった。
「太陽があるということは月があります。この曲をアサミが歌うことなはい。
今、ここにいる皆さんだけが体験できる。
泣くぞ~!
スペシャルな曲をスペシャルなこの空間に!」と、アサミさんはもう一曲、「MOON~月光~ATTACK」を熱唱。
次に用意されていたのは五人で歌う「笑う笑えば笑おう♪」という曲。
Remiちゃん、みきちゃん、ヴァイオリンの美月ちゃん、そしてアサミちゃんとステージに女性四人が集まってはいるがもうひとり足りない。
するとスクリーンに「道」の文字が…すると客席からどよめきが起こる。
ナンダ、ナンダ?
私にはサッパリわからん。
「寄り道、脇道、回り道…しかしそれらもすべて道!」という名セリフにちなんだものなのだそうだ。
博多駅前の道も大変だが、ここ新宿も大変な盛り上がり。
コレは盛り上がるにキマってるわナァ。
アニメをまったく知らない私だってウキウキしちゃんもんね。楽しいなッ!
茂戸藤さんが担ぎ太鼓でフロントへ…。
メンバーの誰かが「あ~あ、出て来ちゃったよ…」とボソっと言ったのがおかしくおかしくて!
高梨さんのキーボード・ソロを経て、ここからは『プリキュア』から離れた高梨さんの作品が立て続けに披露された。
『Fairy Tail』から「ドラゴンフォース」と「3人のドラゴンスレイヤー」。
台風のような茂戸藤さんのパワーでメンバーもあおられっぱなしだ!
茂戸藤さんって、過去知らない間に撮影させて頂いて、前のMarshall Blogにご登場頂いたことがあったんだよね…茂戸藤さんがポール・ギルバートと共演した時のことだった。
市川さんもエキサイト!
この打楽器チームは後半でたっぷりフィーチュアされる。
『ログホライズン』から「メインテーマ 2014 ver.」を披露。
そして、10月から放映が始まったアニメ『All Out!!』のメインテーマを演奏した。
この曲がフルサイズで人前で演奏されるのはコレが初めてのこと。本邦初公開だ!
『All Out!!』はラグビーをテーマにした作品。
何と、日本ではラグビーのアニメというのはコレが初めてなのだそうだ。
そうか…そう言われてみるとそうなのかも知れない。ルールを知ってる人からして少ないもんね。
これも五郎丸効果のなせるワザなのか?焼きおにぎりでも食うか!
そうしたエポックメイキングな作品の音楽制作が委嘱されるというのも高梨さんの売れっ子ぶりを物語っているに違いない。
高梨康治の詳しい情報はコチラ⇒Team-MAX