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2017年7月28日 (金)

Marshall EYEWARE~サングラスの新しいラインナップ

   
Marshallのメガネとサングラス、大のお気に入りで大切にいつも使っている。
そのMarshall EYEWEARが新作を発表しているので、今日はそのラインナップを紹介しちゃう。
しかし…私は生業としてこうしたファッション関係の仕事に関わったことはないけど、大変だよね~。
いつも「早い、早い」と騒いでいるけど、次から次へと新しいデザインの商品を市場に投入していかなければならないファッション関係の方々が感じる「時の早さ」は私の比ではないだろう。
かつて私が従事していたセメントなんて、紀元前3000年の古代エジプトの時代に発見されてからというもの、ほとんど変わってないんだから!

今回発表されたサングラスは16種類。
Marshall EYEWEARの魅力といえば、洗練されたデザインと高位な品質、そして、Marshallのスクリプト・ロゴ。それに加えてミュージシャンにちなんで付けられるモデル名だ。
今までのモデル名を踏襲したものある一方、今回は新しい仲間も加わった。
それではひとつずつお目にかけよう。

10まずは「BOB」。
Bob Dylanにちなんで付けられた名前ね。
内側の模様がイキだね。
見えないところのオシャレに気を遣う江戸っ子タイプ。
Bobblackconfetti_side_result台形で上の辺が下より長いく、手がレンズ・フレームの一番上についているデザインのことを「ウェリントン・タイプ」っていうんだって。
名前の由来はニュー・ジーランドのウェリントンにちなんでいる説があるが、他の説もいくつかあって正確なところは不明らしい。
ジョニー・デップがかけていたことで人気が再燃した。

Bobblackconfetti_result美人がかけるとこうなる。
アッタマちっちぇーなー。

Bob続いては「BRYAN」。
こういうのは見た目通りで、「ラウンド・タイプ」と呼ぶそうだ。
John Lennonをはじめ、マハトマ・ガンジー、島崎藤村、井上ひさし、笑福亭鶴瓶…丸メガネを愛用している人って結構多いよね。
でも、このタイプって似合う人と極端に似合わない人がハッキリしちゃう気がする。
私は全くダメ!
明治の文豪みたいな人の写真にやたらと丸メガネを見かけるのは、昔はコレがスタンダードなシェイプだったんだろうね。
江戸時代なんかの映画やドラマに出て来るメガも必ず丸い。
これは当時四角いレンズを作る技術がなかったからだろうか?

Bryanmattehavana_resultBRYANも上のBOB同様、前のモデル名の継続組。
Bryan Ferryの「Bryan」。
以前紹介した時に「Brian」と「Bryan」の違いについて触れた。
イングランド北部に「y」のブライアンが多いようなことを書いたが、あながちそうでもないようだ。
「Stacy」と「Staci」とか「Jeff」と「Geoff」のように、特段綴りの違いに意味がないようだが、「Bryan」というのは元々アイルランドのSurname、つまり、「姓」だったようだ。
それが派生してGiven name、すなわち「名前」に使われるようになったらしい。
ちなみに「John」と「Jon」は「h」の有無で意味が違うので要注意。
JohnはJohn、JonはJonathan。
ついでにJimはJames、JoeはJoseph。JackはJacobまたはJohn。
こういう愛称のことを「Diminutive」という。

Bryanmattehavana_side_result今度は「DEBBIE」。
当然BlondieのDeborah Harryから。

Debbieamber_resultコレもウェリントン・タイプ。
大き目のレンズとフレームでとてもかけやすいとのこと。
見るからに顔がスッポリ収まる感じだもんね。

Debbieamber_side_resultコレは大胆だな…ギザギザが。
「スタッド」って言うんだって。
このモデルは「FIONA」。
Fiona Apple Maggartというアメリカのシンガーソングライターにちなんでいる。

Fionared_leo_black_resultサングラスだけ見るとギョッとするようなインパクトだけど、こうして似合う人がかけるとカッコいいね~。
こんなのが似合う日本人はなかなかいないだろうな~。
頭が小さくて、細面で、鼻筋が通っていて、そして、背が高くないと、アニメに出て来る意地悪女子キャラみたいになっちゃいそう。

Fionaこういう吊り目っぽいデザインを「フォックス・タイプ」というそうだ。
よく「キツネ目」とかいうけど、実際のキツネの目って別に吊り上がってないと思わない?
西洋の童話でズル賢い役柄が多いからああいうイメージになっちゃったようだ?
日本は違う。新見南吉の「ごんぎつね」なんかは泣ける話だよね~。

Fionared_leo_black_side_resultコレも大胆だな~。
「GRACE」というモデル。
私が付けたら完全に溶接工員になっちゃうな~。

Gracesilver_on_silver_resultと~ころが、ホラこの通り!
コレも似合う人にはバッチリとハマる。
当然、Grace Jonesがモデル名の元。

Grace特徴は一枚もののレンズだそうです。
なるほど。
Marshallのロコは耳に引っ掛ける部分に入ってる。
Marshall EYEWEARの中でもハイエンド・モデルのひとつ。

Gracesilver_on_silver_side_result

Jack Whiteから名前がついた「JACK」。
フレームの上部分のみが眉毛のように太いのが特徴。
この手のデザインは「サーモント・タイプ」と呼ばれ、丸顔や四角顔の人にハマるそうだ。
Jackmatte_black_result

「サーモント(Sirmont)」ってなんじゃらホイ?と思って調べてみると…1950年代、アメリカ軍の将校にモントという人がいた。
このお方、眉毛が非常に薄く、ルックスに威厳が無いことにとても悩んでいたんだって。
昔、〚傷だらけの天使〛というテレビ・ドラマで、「眉毛のハゲ!」というセリフがあって大笑いしたが、まぁ、それに近かったんだろう。
それで、フレームに意匠を凝らして、モントさんの顔に威厳が出るようなメガネを作った。
そうして生まれたのが、このあたかも眉毛が濃いように見えるデザインのフレーム。
そこから「Sir Mont」という名前がついたんだって。
じゃ、メガネをハズした時どうすんだよ?
ズルっときちゃうじゃんね。
だからマジックで眉毛を書いちゃえばヨカッタんだよ。今なら入れ墨か?
でも、コレのおかげで、現在おしゃれを楽しんでいる人がたくさんいるというワケ。
アメリカの「眉毛のハゲ」に感謝だね?

Jackmatte_black_side_result

コレはそのサーモント・タイプと人気のラウンド・タイプを合体させたデザインの「HENRY」。

Henryred_leo_resultRollins BandのHenry Rollinsにちなんだ…と言ってもアタシャ全然知らないんだけど。
その代わりSonny Rollinsだったらいくらでも語れるぜ!
Henryred_leo_side_result

これも前ラインナップから引き継がれた「JIMI」。
「Jimi」という名前に説明は要らないだろう。

Jimiblack_leather_resultGRACE同様、ラインナップの中でもハイエンドのモデル。Jimiblack_leather_side_result

Joey Ramoneの「JOEY」。
こういうタイプのデザインを「ボストン・タイプ」という。
何で「ボストン」かというとTom Scholzが愛用していたから…ではない。
ゴメン!RamonesもBostonも全然知らないのです!

Joeymatte_havana_resultマサチューセッツのボストンで流行したためこの名前が付いたそうだ。
ボストンってハーバード大学やマサチューセッツ工科大なんがあるでしょ?
だから、アメリカの中でもエリート色が強く、知的なイメージがボストンにはあるんだって。
結果、このボストン・タイプには優しくて柔らかで、知的な雰囲気があって、ジョニー・デップがこのタイプのアイウェアを身に付けたことにより流行したらしい。
スゲエな、デップ。
ウェリントンとボストンの「トン2階級」制覇だ。

Joeymatte_havana_side_resultま、この写真では知的というより…どっちかっていうと、コエーな。

JoeyMarshall Blogらしく、「ボストン」で全然関係ない方へ脱線しておこう。
「ボストン」で私がおなじみなのは「Boston Tea Party」。
日本語では「ボストン茶会事件」なんて妙な訳が充てられているが、これはアメリカの独立直前にボストンで発生した暴動事件だ。
当時の植民地人が宗主国であるイギリスのヒドイ統治政策、すなわち、ビートルズの「Taxman」よろしく何でもかんでも税金をかけてしまうやり方に反抗して、港に停泊してあった船から積み荷の紅茶を海に投げ捨ててしまったという出来事。
「party」というのは、「パリ―ピーポー」のパーティではなくて、「党」という意味ね。
…ということにはさして興味がなくて、私がコレになじみがあるのは、The Sensational Alex Harvey Band(以下SAHB)に「Boston Tea Party」という曲があるからなのだ。
それがコレ。
歌詞を読むと、チャンとこの事件について歌っている。

カッコいいな~。
数年前にMichael Schenker Groupの前座として日本で演奏したと聞いたが、やっぱり、アータ、Alex Harveyがいなけりゃ残念ながら意味がない。
メッチャかっこいい声!ちょっと俳優のジョー・ペシみたいな。
Alexは47歳の若さで亡くなった。
死因は心臓発作だったが、グラスゴーの出身ゆえイギリス人の間では酒の飲み過ぎで死んだと思われているようだ。ま、酒も十分に関係していたんだろうけど…。
「スコットランドの出身」というだけで、イギリス人の間でも「大酒のみ」を意味するからね。
この人は元々R&Bの歌手で、私もその時代の音源を集めたコンピレーションCDを持っているが、タマらんよ!
そして、ピエロみたいな格好をしたギタリストはZal Cleminson。
MarshallとSGの組み合わせで独特のクランチ・サウンドを奏でた。
この人は1977年にSAHBが解散すると、自分のバンドを経てNazarethに加入した。
そして、1979年4月にNazarethが来日。
渋谷公会堂へ観に行ったけどカッコよかったな~。
Manny Charltonが下手、Zalが上手に立っていた。私の席は前から2列目のMannyの真ん前だったのでよく覚えている。
Nazarethは観に行っておいてヨカッタと思うロック・バンドのひとつだ。
でも、できればAlex HarveyのSAHBが観たかったな…。
   
次はもう大好きな「JOHNNY」!
なぜ大スキかというと、自分が愛用してるから。
ホントにかけやすくて、車を運転する時はい~っつもかけてる。
Johnnyblack_wood_side_resultコレもウェリントン・タイプの仲間。
ま、名前の由来がJohn Rydomというところが私には馴染まないが…。
しかし、この人、Jonny Rottenなんてステージ・ネームをよくつけたな~。
私は、パンクは大の苦手だけど、デビューアルバムのタイトルの「Bollocks」なんてのはいいね。
「bollocks」はイギリス英語で「最低のもの」を表すと同時に「最高のもの」を表す。
アメリカに住むイギリス人が車のナンバーの登録に「B.O.L.L.O.X」なんで申請してよろこぶらしい。
映画なんかの影響か、イギリス人はアメリカのスラングや変わった表現を容易に理解するが、反対にアメリカ人はイギリス人のスラングとか特殊な表現がわからないことが多いようだ。
かつてアメリカのスラングの本をMarshallの副社長に見せたところ、「普段は絶対に使わないけど、意味は全部わかる」と言っていた。
反対に、Marshallの若い連中に教わったスラング的な表現をアメリカ人に使うと、「?????」の嵐だったことがあった。Johnnyblack_wood_result次は「JUNE」。
何でいきなりJune Cater Cash?
Juneはシンガーソングライターで、Johnny Cashの奥さん。
あ、要するに上のJONNYとツガイになってるのか…。

Junered_glitter_side_resultなんかこう、ペネロープ号に乗っている淑女がかけていそうな…。
これは新入りさんかな?


Junered_glitter_result
モデルさんかけるとカッコいいな~。

Juneこれは初登場の「LEE」。
あ~、David Lee Rothね。
わかるような気がするな。

Leematte_havana_resultこうして実際にかけているところを見ると案外レンズが大きいね。
私には無理だ。

Leeこの「マット・ハバナ」というフレームは高級感があってステキだな。

Leematte_havana_side_resultこれも新しい「LIAM」。
こういうシェイプは「ティアドロップ」というそうだ。
ピックみたいだね。
LIAMは当然OASISのLian Gallagherから。

Liammatte_black_resultこのメタリックな感じは他のモデルと一線を画しますな。

Liammatte_black_side_result「MICK」も従来からのラインナップ。
まぁ、説明するまでもないだろう。
このMickはMott the Hoople、Bad CompanyのMick Ralphsから…んなワケない。
前回はMick Taylorでボケたんだっけね。
当然Mick Jagger。Mickolive_turtle_result

コレもティアドロップ・タイプ。
この形はアメリカ空軍にも正式採用されているパイロットの定番サングラスなんだって。
Mick元々は飛行中に太陽光線から来る眼球疲労を軽減させるために考案されたもの。
だからこの形のレンズは人間の眼球軌道を全てフォローするようになっているのだそうだ。
また、パイロット用のマスクを着用しても邪魔にならない形になっていて、ヘルメットを被ったままでも着用することが出来るまっすぐなテンプル(上の差し渡し)がこのシェイプの特徴だ。
しかしサ、骨格の違いからか、日差しの違いからか、白人はサングラスというものを洋服のように着用しているという感じだよね。
アメリカやイギリスに行って車に乗せてもらうと、必ずと言っていいほどみんなごく当たり前にサングラスをかける。
またソレがどんな冴えないオッサンでもよく似合うんだよね~。
昔はこういうの「トンボ・メガネ」とか呼んでた。
コレ、日本のメーカーが作ったら名前は「HIROKI」かな?

Mickolive_turtle_side_resultラウンド・タイプの「NICO」も既存のラインナップだ。

Nicosilver_crystal_resultシンプルで飽きの来ない落ち着いたデザインがいいね。

Nicosilver_crystal_side_result最後に紹介するのは「ROBERT」…Plantだ!

Roberthavana_resultウェリントン・タイプですな。
写真のカラーは「ハバナ」。
このカラー、ゴージャスでカッコいいんだけど私には似合わないんだよな~。
憧れのモデル?

Roberthavana_side_result以上の16種類。
今日ココで紹介したそれぞれのカラーはMarshall EYEWEARの輸入代理店のエムズ・プラスさんのおススメのモデルだ。
ラインナップはココに挙げただけでなく、それぞれのモデルごとにフレームとレンズのカラー・バリエーションがいくつかあるのでMarshall EYEWAREのウェブサイトをご参照頂きたい。
  
サングラスが大活躍する夏本番はこれからだからね。
Marshall EYEWAREでバッチリきめて夏をエンジョイしよう!←おおよそマーブロらしくないセリフですな。
  
Marshall EYEWAREの新しいラインナップの詳しい情報はコチラ⇒Official Website

Marshalleyewear(敬称略)