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2017年10月12日 (木)

火の神からの一撃~ヒヌカムブロウ登場!

 

質問。
「オールディーズ、ハード・ロック、プログレッシブ・ロック、サザン・ロック、パンク・ロック、パブ・ロック、ジャズ・ロック、ヘヴィメタル、J-POP…世の中には色々なスタイルのロックが存在しますが、アナタが『ロック』という言葉を耳にして直感的に思い浮かぶのはどういうタイプのロックですか?」
  

ロックに関して言えば、リアルタイムで聴いたモノもあれば、後追いで親しんだモノもあるし、新しいモノにはかなり疎いけれど、私の場合はプログレッシブ・ロックが一番好きなのね。
いつかも書いたように、プログレッシブ・ロックほど定義が曖昧なジャンルもないと思うが、マァ、ブリティッシュやイタリアンの器楽演奏を中心とした、大ゲサでややこしく、テクニカルな音楽が私にとってのプログレッシブ・ロック。
だからFaustとかAsh Ra TempelとかKraftwerkみたいなジャーマン・プログレは対象にならない。
そういうのが一番好き…というだけの話。
で、冒頭の質問に私が答えるならば、ナンダカンダ言って、ブルースを礎ににした飾り気のない、シンプルでエンターテインメント性の高い、エイトビートの音楽こそが「Rock」っていうところに落ち着く気がする。
それは70年代の初期にしか存在しない音楽で、Led Zeppelinでも、またDeep Purpleでも、はたまたビートルズでもないのね。
どんなにハードなスタイルを採っているにせよ、売上第一主義の80年代以降のモノとは一線を画しているロック。
どんなバンドをイメージするかというと、Humble PieとかStatus Quoって言えばいいのかな~。
録音技術のレベルによるところもあるかも知れない。
飽くまでも自分だけの感覚よ。
ある人は「The Shaggsこそがロックだ」と思っている人もいるかも知れないし、あるいは「Devoこそがロックだ」という人もいるかも知れない。
若い人に同じ質問をすれば、「ゲスの乙女極み。」…アレ?反対か。「ゲスの極み乙女。」と答える子もきっと少なくないだろう。
要するに世代の問題か。
だからこんな質問はナンセンスなんだけど、今日紹介するチームは紛れなく「ロック」だと思うんだよね。
  
その名を「ヒヌカムブロウ」という。
名古屋を拠点に、2009年に活動を開始したバンド。
7年前、ヒヌカムブロウが下のファースト・アルバムをリリースした時、某ギター雑誌に籍を置く、学校の後輩にして親友の編集者が「コレ聴いてみてください。カッコいいですよ!Marshallですし…」と、親切にもサンプル盤を送ってくれたのが始まりだった。
マァ、聴いてみて驚いたね。
「カッコいい!」という言葉しか思い浮かばなかった。
そして、ココで今一度冒頭の質問に戻って答えるならば…「こういうのこそがロックだよ!」

Hb1当然、上京したらMarshall Blogの取材にお邪魔しようとしていたのだが、そのチャンスがまったく巡って来ないウチに、正直徐々に忘れていってしまった。
それが、Marshallの事務所を開設して、若いミュージシャンが出入りするようになり、「こんな音楽聴いたことあるか?」とか、「こういうのカッコいいだろう!」と頼まれもしないのに彼らにロック、ジャズ、クラシック、民族音楽の音源を聴かせ、「迷惑音楽塾」みたいなことをやっているウチにヒヌカムブロウのことを思い出した。
そして、上のファースト・アルバムを若い連中に聴かせると、「ウワ!カッコいい!コレ誰ですか?」と百発百中でジャケットを手にするのだ。
若い人たちは、ヒヌカムブロウが私がまだ若かりし頃に親しんだ古いバンドだと思うらしく、現在活動している名古屋のバンドであることを伝えると大抵が驚くね。
そんなことが幾度もあって、私のヒヌカムブロウ熱が再燃してしまった。
そこで、先述の出版社の友人にお願いして再度間を取り持ってもらった。
するとどうだろう、ヒヌカムブロウは丁度セカンド・アルバムを発表して東京へやって来るというではないか!
何たるタイミング!
まさに「I'm on fire!」。
コレはMarshallの社長夫人が日本に来た時に教わったんだけど、物事がすごくスムーズに行っている時に使う表現。
例えば、電車の乗り換えがうまく行ったり、待たずにエレベーターが来たり、行く先の信号が全部青になっていたり。
まさにヒヌカムブロウの状況が「I'm on fire」だったのだ。
そりゃそうだ、「ヒヌカム」というのは縄文言葉で「火の神」を表すのだから!
そして「ブロウ」は「Blow」…「ヒヌカムブロウ」で「火の神様の一撃」だ。

3_img_0002 その一撃をくらわせてくれたのが…
ボーカルズ/ギター/ハーモニカのコースケ。

2_img_0010ギターはエイリ。

30vベースはケンタロウ。

40vそして、ドラムスがオガサワラ…の4人。

50v1曲目は「Hard to Handle」というアルバム未収録のゴキゲンなエイトビート・ナンバー。

60やっぱりこういうロックは気持ちがいいね!
言っちゃ悪いけど、私が若い頃はこういうロックを演奏するバンドがたくさんいたんだけどね。
ベルボトム履いてさ、タバコは必ずハイライトだった。

3_img_0035 「ヒヌカムブロウといいます。よろしくね!『手の鳴るほうへ』!」
ウォ~、CDとおんなじだ~!
タマりまへんな~!

80v「手の鳴るほうへ」はファースト・アルバムの冒頭を飾るアルバムのリード・チューンだ。

90コースケさんはハーモニカをブロウ。

100vイヤ~、でらカッコええがね~!

110アーシーなブルース調の曲なんだけど、サビの展開が意外なんだよね。
コレもよくMarshall Blogで若い人たちにお願いしている「トラディションと現代の感性の融合」のひとつ形なのではないだろうか?

120vギターを手にしたコースケさん。
3曲目は「Break Out Boogie」。

130今年リリースしたセカンド・アルバム『夜明けの風』に収録されているゴキゲンなアップテンポのブギ。
3の感覚。
そう!
今の若い人たちがやっている音楽は「3と4」がないんだよね。だから我々世代にはロックに聴こえて来ない。
「3」はいつも書いているように三連のこと。ブギとかシャッフルを表す。
「4」はコード進行。トニックから4度進行する曲がない。あるいは少ない…というか聴いたことがない。

3_2img_4705 しっかしいい声だな~。
声だけじゃなくて、歌い回し方が何とも言えないんだ。

140エイリさんの歌を歌うようなボトルネック・ギターが気持ちいい!

150再度MCがはさまれ、お客さんから「バンド名はどういう意味なの?」と質問が飛び、すでに上に記したバンド名の由来を説明した。
それほど東京はなじみがないのかな~。
今時、毎週のように大阪から東名をぶっ飛ばして東京に通うバンドさんがたくさんいるじゃない?
名古屋からならしょっちゅう東京に来ていたんじゃないかしら?と思っていたらさにあらず。
ナント、ナント、コレが初めての東京での演奏となるのだそうだ。
またしてもビックリよ。
メンバーに東京ギライの人がいるのか、はたまた、ただのスケジュールの問題なのか、結成して10年近くになるのにこんないいバンドが東京で演奏したことがなかったというのはどうしても信じられん。
昔はそういうケースはいくらであったけどね…。
考えてみると、名古屋ということで言えば、なぞなぞ商会だってそうだったもんな~。
私は東京で都合3回ほど拝見したが、それも2年とか3年越しでの話。
毎週のように「なぞ商」が吉祥寺のライブハウスに出演するなんてことはついぞなかったもんね。

160次も『夜明けの風』から「悪魔と踊る影法師」。
歌い出しは「ルパン三世」を思い出させるが、ヘヴィな内容な歌詞が曲にマッチしてとても聴きごたえのある1曲だ。

170vエイリさんのギター・ソロがフィーチュアされ…

180v後半ではコースケさんとのツイン・リードの場面も登場する。
見ごたえ満点のヒヌカムブロウ!

240続いてはファースト・アルバムからシットリめに「Lonesome man」。

190この曲ではエイリさんを大フィーチュア。

1_img_0113エイリさんは1987Xに1936をセットしていた。

3_img_0070 楽しい時間はアッという間に過ぎるもんでございまして…。
鉄壁のリズム隊に支えられて最後の曲。

200vファーストから「カンカン照りの太陽」。

210vココでもエイリさんのボトルネックが炸裂!

2_img_0031どれもトラディショナルなテイストに満ち溢れたステキな曲なんだけど、コースケさんの声だけでも楽勝で聴かせちゃう。
やっぱりこういうのを「ロック」っていうんだよ。

220vひとつのメディアであるMarshall Blog(←コレばっかり。決して調子に乗っているワケではありません。いいバンドやショウをジャンジャン紹介したいだけなのよ!)がこれだけホメそやしたんだから、皆さんもヒヌカムブロウを観てみたくなったでしょう?
私も是非東京の皆さんにお見せしたい!…と思ってスケジュールをチェックしてみたけどダメ。
東京、来ませんわ。
興味のある人はウェブサイトをこマメにチェックしてチョ!
コースケさん、スケジュールがキマったら私には連絡よろしく!
  
ヒヌカムブロウの詳しい情報はコチラ⇒ヒヌカムブロウ公式サイト

250(一部敬称略 2017年8月19日 吉祥寺BLACk AND BLUEにて撮影)