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2020年2月

2020年2月27日 (木)

NAMM2020レポート vol.11~最終日 <後編:さらばアナハイムの巻>

 
2020年のNAMMのレポートも今日で終わり。
ブースやブース内のデモをレポートするだけでなく、イーストLAでの『Showcase Live』や『The 2020 SHE ROCKS AWARDS』など、いつもと違う催しもあってレポートを書いていて楽しかった。
 
私が生まれて初めてNAMMに来たのは1999年だったかな?
たかだか20年チョットの経験だし、必ずしも毎年来ていたワケではないけど、「NAMMも変わったな~」なんて思うことが色々あるワケ。
昔話は老害ののひとつであることはよくわかっているけど、今回はそういう印象を強く受けた。
05大きな変化のひとつはコレ。
下の写真は5、6年前に撮ったもの。
「NAMMは一般の方には公開していません NAMMショウは音楽製品業界に関わる方々のみに限定されています」
かつては築地…じゃない、豊洲の市場みたいなモノだった。
一方、世界で一番大きな楽器の展示会だったフランクフルトのMUSIK MESSEは最後の2日(金曜&土曜日だったかな?)のみ、有料で一般客に公開していた。
だからその2日間は、年末のアメ横か三社祭の浅草みたいな人出で会場内は猛烈にゴッタ返すのが常だった。
NAMMも同じだった。
会期後半の土日になると、若い子を中心に、どうみても業界の人ではなさそうな連中が会場になだれ込み、最終日の閉館時間までギンギンに賑わっていた…というのが私のNAMMの印象。
それが、「去年から」と聞いたが、NAMMショウも後半の2日は一般に開放するようになったというのだ。
「それじゃ土日はフランクフルトどころじゃなさそうだな…」と心配したのだがさにあらず。
日曜日もお昼を過ぎるとスッカスカになってしまうというのだ。
Nm_img_0282_1Marshallの連中も「最終日となる日曜は来客が期待できない」というのだ。
翌日が仕事なのでサッサと帰っちゃうんだって…ウッドストックのジミヘンか?!
そういう私も日曜日は会場へ行かず、朝の便でホテルから直接空港へ向かって日本に帰るなんてことをよくした。
それは土曜日だけでなく日曜日も会場が混み合ってしまって仕事にならないから…という理由だった。
それがどうだ?…日曜日の午後になるとMarshallの連中が言っていたように、会場は見る見るウチに閑散とし出し、昨日までのにぎわいはどこへやら…財津一郎じゃないけど「さびしい~!」になってしまった。
それとも「昔は日曜日もにぎわっていた」というのは私の思い違いだったのかな?
あるいはアノ光景はまぼろしだったのか?
06それと、今回は会期中ほとんどMarshallのブースに詰めていて世間にあまり出なかったせいもあるが、日本からお見えになった関係者の方々にお会いすることがほとんどなかった。
反対にMarshallのブースの私にワザワザご挨拶にお越し頂きました皆様にはこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。
以前は日本でお会いすることはなくても「NAMMでバッタリ!」という方々がたくさんいらっしゃったが、今回はサッパリだった。
そして、一般の方も。
数年前まではfacebookで「NAMMへ行って来ます!楽しんで来ます!」とか「NAMMへ来てます!最高!」なんて投稿を山ほど見かけたが、私のfbのアカウントでそういう投稿を見かけたのは、NAMMを至高の喜びとされているようなミュージシャンおひとりだけだった。
みんな、どこへ行ってしまったのッ?

400 それと、会場に遊びに来ているミュージシャン。
繰り返すが、会場内を頻繁に見て回ったワケではないので、私の観察が間違えているのかも知れないが、いつも必ず会場アチコチのブースで見かけるミュージシャンにも出くわさなかった。
リーランド・スクラーとか、トニー・レヴィンとか、ヴィクター・ウッテンとか…(ナゼかベーシストばかりだな。ベーシストはNAMMが好きなのかな?)。
ロベン・フォードも見かけなかった。
ラリー・コリエルも、ホールズワースも、ジョー・ベックも、もう二度とNAMM会場で見かけることはない。
時代の大きな変化を感じてしまう。

0r4a0187 さて、最終日の午後のMarshallブースのデモンストレーションはPRESS to MECOから。
もうスッカリおなじみですね…Marshall Recordsのヘッド、スティーブ・タネットがステージに上がってMECOを紹介した。35MECOのNAMM 2020最後のパフォーマンス。
今回もオープニングは「Familiar Ground」。

40Luke Caley

50Adam Roffey

60Louis Williams

70相変わらず美しい3人のハーモニー。
このチームの最大のウリだ。

100v

90v

110v『Showcase Live』や以前のブースでのデモンストレーション同様、Marshall Recordsからリリースされているアルバム『Here's to the Fatigue』からの曲を次々と演奏する。120ハーモニーだけでなく三人三様の歌声が限りなくレパートリーの幅を広げる。

130

140

150そしてエキサイティングなインスト・パート。

160Lukeはバリバリとシュレッドするようなタイプではないが、よく練られたツボを得たプレイが実に魅力的。

170Adamは時にピック、時に指で弦をはじいてバンドを低音を鮮やかに彩る。

180vリード・ボーカルズが多く、どちらかと言うと歌に注目が行きがちだけど、ルイスのドラム・プレイは素晴らしい。
そのプレイはドライブ感が満点なだけではなく、ひとつひとつのプレイが実にシャープなのだ。

190NAMM初日の前日、MECOの連中と会食したことははるか昔にレポートした
その時、席がAdamの隣になってずいぶん音楽の話をしたんだけど、やっぱり日本の同じ世代のミュージシャンと聴いている、あるいは聴いて来た音楽がゼンゼン違うんだよね。
お国が違うので仕方ないんだけど、Adamは20歳台半ばでもチャンとビートルズはマスターしているし、歴史的なロックをチャンと勉強している。
ま、ロイヤル・ファミリーとシェイクスピアとブリティッシュ・ロック(「UK Rock」という呼び方はNG)はこの人たちの国の莫大な財産だからね。
おっと、Marshallもそうだった。
そこで別の記事にも書いた通り、MECOの音楽は今風ではあるけれども、ベーシックな部分は伝統のブリティッシュ・ロックにシッカリと根差していると思うワケ…とAdamに伝えると大変喜んでいた。

210「Here's to the Fatigue」、「If All Your Parts Don't Make a Whole」、「A Quick Fix」、「White Knuckling」と若さ溢れる演奏を聴かせてくれた。

240Press to MECOは6月6日にMarshall Arenaで開催される第2回目の『Marshall Live』への出演が決定している。

260s_2NAMM2020のMarshallブースのステージの最後を飾ったのはD_Drive。
その前に…ジョンがステージに上がった。
何事かと思ったら、まずはブースにお越し頂いたお客さんへの締めのご挨拶。270そして、スタッフで記念撮影をするのでステージの前を開けてください…というお願い。
「ハイハイ、下がって、下がって~。スイマセンな~」
お客さんがいなくなってからやればいいのに…こういうところがまたオモシロい!

11_0r4a0646 コレがこの時の写真。
Marshall、Marshall USA、Press to MECO、D_Driveが大集合。

280続いてタネさん。
例のアレ。
「フロム・オッサ~カ~、ジャプァ~ン(アメリカ人だと'ジャぺア~ン'になる)…ディィィィ、ドゥラ~イヴ!!!」
「ヴ」ではちゃんと下の唇を上の歯に引っ掛けての正しい発音でバンド名を呼び上げてくれた。

290D_DriveもコレがNAMM2020最後のパフォーマンス。

300Seiji

310vYuki

320vToshi330vChiiko

340vまずは「Cassis Orange」。
最後のセットはレギュラー・チューニングの曲をお届けしたよ。

350_co冒頭で最終日の午後は寂しくなってしまう…て書いたでしょう?
時は3時半。
もう既に2階はどこもガランガランだったの…D_Driveがパフォーマンスを披露するMarshallのブースを除いては!
530正直、「最後はスカスカでも仕方ないな…会場に人がいないんだから」と覚悟していた。
ところがドッコイ!
コレはうれしかった。

3604人もそんなことを考えていたのかどうかは知らないけど、とても楽しそうに演奏していた。

370

380

390続けて「M16」。

400_m最後の最後まで押したり…

410引いたり…

420たくさんのお客さんの前で銃撃戦を披露した。

430ギターだけでなく、毎日換えるステージ衣装でも来場者の耳目を引いたYukiちゃん。

435MECOのメンバーたちもD_Drive最後の舞台をジッと見守ってくれた。

440続いてはGALA2が初演だった「Livingston's Thumbs Up」。

450_ltuやっぱり耳をそば立ててしまう独特のメロディ。
そして、フィーチュアされる4人それぞれの見せ場。

460v

470v

480

490やっぱりこの曲はスゴい。
ウケもいい。
ジョンもホラ、この通り。
コレはホントの「Livingston's Thumbs Up」!
正確には「Livingston's Thumb Up」なんだけどね。
もしジョンがマイクを手にしていなかったら「Thumbs Up」になっていたことは間違いない。
そんな演奏。
 
「Livingston's Thumbs Up」の曲名の由来についてはコチラ⇒Hearts presents Sex Concerto Drive~D_Driveの巻

500最後のデモンストレーションもあと2曲。
まずは「Attraction 4D」。
何度も書いてイヤらしいようだけど、毎回こうしてたくさんの人が集まってくれて本当にありがたかった。

510v_4dお客さんたちはカメラを持ってブース内を駆けずり回ったり、機材の世話をしている私のことをD_Driveのマネージャーだと思うのだろう。
演奏が終わるたびに沢山の人が私に近寄って来て、おホメの言葉をかけてくれるのもうれしかった。
中には「好きな日本の食べものがドーノコーノ」なんてうすらトボけたことで話しかけて来る人もいるのだが、皆さんD_Driveのことを熱狂的にホメてくださる。

520私も大きな興味があったので、こりゃいいチャンスだと思い、そうした皆さんに「一体全体、D_Driveのナニがいいのか」を尋ねてみた。
さほど多くはないサンプリング数なので普遍性は低いかも知れないが、まず皆さん「曲がいい」とおっしゃる。
「曲のナニがいいのか?」と更に問い進めると「メロディがとてもいいんだよ」と何人かに言われた。
その彼らの評価の中にはアニメもゲームも介在しない。
コレがまたうれしい。
海外に行って現地の人と話していて、昨今の日本のロックが話題に上った時、アニメやゲームの話題を避けて通ることができないのが普通なのだ。
まだ「成功した」だなんていうことは口が裂けても言える状態ではないが、このあたりは「D_Driveの音楽」の快挙だと言っていいと思う。
540それと、バンド・メンバーがとても個性的だというのだ。
ある人は4人の印象をこう言い表してくれた。
Seijiさん  :ギターの達人。テクニック最高。ギターに入り込んでいる姿が印象的。
Yukiちゃん :魅力的なルックス。それでいてギターがスゴくてビックリする。
Toshiくん  :いつもニコニコしていてクレイジーで目が離せない。
Chiikoちゃん:あの体躯であのドラミングは信じられない。ワン・アンド・オンリー。
…だそうだ。

550この感想を聞いて、『プロフェッショナル』という古い映画を思い出したわ。
もちろんリアルタイムで観たワケではないけど、この頃のアメリカ映画は本当にオモシロかったナ。
少年の頃、夢中になってテレビで観たよ。

Pf そんな4人のパフォーマンスに接する時、いつでもどこでもタネさんは真剣だ。
D_Driveの音楽は自分の会社の商品だからね。
今回もすべての演奏をこの眼差しで観察していた。535最後の最後は「The Lasr Revenge」。

560最後までよ~ウケた!ウケまくった!
お疲れさまでした。570そして締めもタネさん!
タネさんには今回も色々なことを教わりました。

580終演後、お客さんw送り出してからステージを使ってMarshallのウェブサイト用にSeijiさんとYukiちゃんのインタビューを収録。
そういえばアレどうなったのかな?結構苦労したんよ。

0r4a0936すべて終わったところでステージをバックに記念撮影。

0r4a0939 それを見つけて…おお~っと、タネさん乱入~!590…と思ったらジョンとジョールまで!

600こんなボードまで作ってくれました。

610せっかくなのでイギリスから来ているMarshallのスタッフと。
上海に引き続いて、皆さんにはとてもよくして頂きました。

620夜はこんなん頂きました。
珍しく魚。
House of Bluesの裏というか表にあるフォレスト・ガンプをテーマにしたレストラン、「Bubba Gump」。
東京も春日と豊洲にあるよね。

625「Press to DRIVE」の無言の会話。
お互い携帯の翻訳ソフトを使って盛り上がってるの!

630レストランの前で最後の記念撮影。

640ホテルに帰って私はナイト・キャップ。
D_Driveの4人は翌日のフライトに備え、荷造りをするために部屋に帰っちゃった。
写真の左手はMECOのアダム。
アダムは大酒のみ。強いだけでなく、酒の知識がとても豊かで色々と教わって楽しかった。
あとブリティッシュ・スラング。
やっぱりコレを学ぶのはオモシロい。
コレばかりはこういう時だけしか学べないからね。すぐ忘れちゃうんだけど、メモして来たヤツをまたいつかどこかでお披露目したいと思う。11_img_2800_2さらばNAMM。
また来年!
そう、D_Driveは来年のNAMMにも招待され、Marshallブースで演奏することが決定しましたとさ。
その頃までにコロナが収まっているといいな。
イヤ、その前に上海があるんだ!
どうなる上海!650<おしまい> 

200

(一部敬称略 2019年1月19日 アナハイム NAMMショウにて撮影)

2020年2月26日 (水)

NAMM2020レポート vol.10~最終日 <「ふぃっしゃ~い」ってナンダ?の巻>

  

2020年のNAMMもいよいよ最終日。
しかし、コレつくづく思うけど…コロナが流行る前でヨカッタね~。
この日は館内の写真を撮るために、みんなより早くホテルを出てひとりで会場に向かった。
下の写真を撮っていると…
「ふぃっしゃ~い、ふぃっしゃ~い」…という声が聞こえて来る。
え、ダレ?
「ふぃっしゃ~い」ってナニ?「いらっしゃ~い」じゃなくて?
「ふぃっしゃ~い、ふぃっしゃ~い」…
え、もしかして私?
コレって私に話しかけてんの?
「ふぃっしゃ~い、ふぃっしゃ~い」…
声のする方を振り向いて尋ねた。

11_0r4a0232 「Are you talkin' to me?(私に話かけているの)」
「Yes! Fish Eye, 15mm, F2.8」とか言うのよ。
あ、「ふぃっしゃ~い」って「Fish Eye」、つまり「魚眼レンズ」のことを言っていたのね?
見ると手にはゴッツいビンテージのカメラ。
私のことを同じカメラ・マニアだと思ったのだろう。
近寄ると、ポケットからフィルムの箱を取り出して、頼んでもいないのにそのフィルムについて詳しく説明し出した。
私、写真は撮るけどカメラや撮影機材にはまったく興味がないんですけど…。
なんでも、そのフィルムはひと箱何万円もするそうで、日本へ行くとそのフィルムを買ってくるとか。
「シノゴ」とかいうヤツね。
すると、「そこへ立ってみな。ポーズを付けて!」と言われ、指示に従うと昔式の球のストロボをたいて、手にしていたビンテージ・カメラで私を撮影したのだ。
ボンッ!!
すると、カメラからフィルムを取り出して自分のポケットにしまい込んだ。
ポラロイド・カメラだったのね?
ココでハッと気が付いた。
ああ~、やられた~!私としたことが…。
コレって先に写真を撮っておいて「ハイ、1枚XX円です」って金を取られるヤツじゃないの?
しかもフィルムが高いって言ってたからナァ。失敗したナァ。
ま、1,000円ぐらいなら記念にいいか…と覚悟したけど、5,000円って言われたらダッシュで逃げようとキメ込んだ。20彼はしばらく一方的にカメラの話をして来たが、私は値段のことが気になって話がまったくアタマに入って来ない。
5分も経ったろうか…彼はさっきしまったフィルムをポケットから取り出し、ペロっとシートを剥がして私に見せてくれた。
恐る恐る「H,h,h,how much?」と尋ねると、彼はニヤっとして、片方のポケットから取り出した写真ケースにその写真を差し込み、反対側のページにサインをしながら「It's free」と言った。
11_0r4a0235「た、た、助かった~」
となるとナニかお礼をしなくては…。
「私はMarshallに努めていて、Marshallのブログをやっています。たくさんの人が毎日そのブログを見ているんですよ。よろしかったらアナタの宣伝にその写真を掲載させてください」ぐらいのことを言ってみた。
すると、「それじゃ、こうすればいいじゃん!」と写真の隣に愛用のビンテージ・カメラを置き、例の高価なフィルムも並べてくれた。
朝っぱらから結構ビビったけどいい思い出になった。

写真のケースにしてくれたサインは「LOUIS MENDES」となっていて、その名前をインターネットで調べてみると、確かに「ニューヨーク在住のフォトグラファー」ということであったが、この時の彼とは似ても似つかない風貌だった。
そのフォトグラファーは今年80歳になる黒人だったのだ。
ところが、この人はメンデスさんという人は「スナップフォトの哲学」を旗印に50年近くニューヨークの路上で行き交う人のスナップショットを撮る超有名なフォトグラファーだったのだ。
ウェブサイトの写真の中ではメンデスさんも、このNAMMの彼と同じようなビンテージのカメラを手にしている。
ナンカ、そんなつながりなんでしょうな。
つまり私は通りかかりの「スナップショットの哲学」のモデルになったワケ…ヤッタ!
料金にビビってないでもっと詳しく話を聞いてくればヨカッタ。
今度お目にかかった時には私の方から話しかけてみよう。
30さて、最終日。
こんな来場者を発見。
いい人に違いない。

50会期中の4日間、MarshallのブースのステージにはPress to MecoとD_Drive以外のアーティストも上がり、デモンストレーションを披露した。
例えばニタ・ストラウス。

60ニタはハーフスタックでCODEの魅力を満員のお客さんに伝えた。
お客さんからサンプル・サウンドのリクエストに応えるんだけど、チラリと弾くフレーズが「Eighteen」だとか「School's Out」だったりしてうれしい。「Poison」も演ってたな。
ナニせ、今この人がアリス・クーパーの音楽のギターを担当しているワケだからね。
トリビュート・バンドでも、コピー・バンドでもないホンモノのアリス・クーパーのバンドだもん。

70vお客さんとのQ&Aもタップリ。
また、トークがベラボーにウマいんだよね。
向こうの人は本当に人前で話をするのが上手だ。
子供の頃からそういう訓練を受けてるんだろうね。
こういうイベントでシドロモドロになってしまったり、つっかえつっかえ喋ったりしている人を見たことがない。
そして、必ず笑いを取る。
向こうでは人を笑わせることができる人は尊敬されるからね。
80Marshallのインターナショナル・デモンストレーターもステージに上がってトークに加わる。
スティーブのバーミンガム英語が素晴らしい。
アメリカ人はこのスティーブの英語をどう感じるんだろうナァ。
「英語の故郷の国の英語」だからね。
残念ながら生涯経験することのない感覚だけど、こういうことにものすごく興味がある。100バッキングトラックに合わせてオリジナル曲も演奏した。
カッコいいのよ。
身体をクネらせて、髪を振り乱して…カッコいいことこの上ない。
ロックと女性の色気でムンムンしてる。
いくらガール・バンドが盛んな日本でもこの脂っこさを自然に出せる女性ギタリストってのはいないナァ。90vスティーブももちろんデモンストレーションを担当した。

110人気のSTUDIOシリーズをプレイ。

120vオリジナル曲に乗って華麗なテクニックで素晴らしいMarshallサウンドを聞かせてくれた。130ヨソから帰って来てブースに入れなかったほど盛況だったのは…

140リジー・ヘイルのデモ。
イヤ~、スゴイ人気だった!

150さて、最終日のD_Driveのデモはまたまた10:30から。
この日は午前と午後で2回ステージに上がった。

160Seiji

0r4a0692 Yuki

180vToshi

190Chiiko

0r4a0704 最終日、張り切ってイキましょう~!

220Seijiさんが白、Yukiちゃんがこっちのギターを提げているということはドロップDのセット。

230v1曲目は「Gradation」。
「こんな曲もやってるんですよ~、アメリカの皆さ~ん」とD_Driveの多様性を披露。

240Chiikoちゃんの必殺フィルのイントロから…

250「GEKIRIN-逆鱗-」をブチ込む!

260vNAMM2020の最終日の朝もヘヴィにキメろ!
290v今回も満員御礼!

270続けて「Russian Roulette」。
Seijiさん、Tシャツがいいぞ!

0r4a0737 さらに「1,000,000 hp」。

310今回もギター・チーム2人のアクロバチックな掛け合いにお客さんは口アングリ。

300vこの曲はそうしたD_Driveのアクロバチックな部分をわかりやすくアッピールするのに最適なのだ。

320最後もヘヴィに「Screw Driver」。

340リズム・チームもギター・チームに負けない重厚なプレイで応戦。

350v4人がそれぞれの個性を発揮し、Marshall/NATAL/EDENの魅力を押し出すとてもいいデモンストレーションになった!

330v満員のお客さんが4人を鼓舞したこともあったナ。
ウケるな~、アメリカ!
上海の時のアイドル的なウケ方とは異なり、聴いているお客さんがD_Driveの音楽をお気に召していることがヒシヒシと伝わって来るようなウケ方なのだ。360NAMM2020のデモンストレーションも残すところ午後の1回のみ!
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive OFFICIAL WEB SITE

370ところで…NAMMの悩みのタネのひとつは昼食。
理由は簡単。
高くてマズイ。
私はたいてい抜いてしまう。
もしくは、朝ホテルのビュッフェ(本当の発音はバフェ、「フェ」にアクセント。間違えても「バイキング」とは言わない)でチョイと余分に頂戴して来た菓子パンを持って行って、お腹が空いてガマンできない時にそれをパクつく程度。
昔は10ドルも出して気が遠くなりそうにマズいヤキソバとチャーハンのセットとか、バンズにペロンとハンバーグを挟んだだけのハンバーガーなんかを食べていたが今はヤメた。
今回も「ランチをしようか」的にチャンと摂った昼食はこの1回だけだったかな?
NAMMの会場の裏というかディズニーランド側に出ている屋台(?)のファストフード。
時間をズラしても結構混んでいてね、無難にホットドッグを食べようとしたんだけど、結構並んでいたのでムカっときて断念。140_2一番空いていたヤツにした。
「ピタ」ってヤツ。
しらなかったんだけど、コレってギリシャ料理だったのね?
コレがホントの「It's Greek to me」!
他になかったので仕方なくチョー久しぶりにコーラを飲んだ。
久しぶりに飲むと…ウマいな。380ピタ単体で13ドル。
コレで1,500円ぐらいだからね。どーよ。
上に書いたように、昔はだいたい何でも10ドルだったんだけど、今は何でも13ドル。
それでも美味しかったからよしとするか!…いいや、今回の記事の締めくくりとして気持ちよく終わりたいところだけど、ウソはいけないな。
13ドル損した。390<最終回につづく>
 

200 
(一部敬称略 2020年1月19日 アナハイムにて撮影)

2020年2月23日 (日)

NAMM2020レポート vol.9~3日目はフォ~!

  

NAMM3日目。
この日はタネさんのリードで近くの「Denny'sへ」行って朝食を摂ることにした。

10この日もスンゲエ混んでた。
「この日」というのは、実はこの前日にも来ていて、オーダーしたまではヨカッタんだけど、あまりの混雑具合に料理がなかなか出て来なかった。
やがて10:30から始まるブースでのデモに間に合わなくなりそうになってしまった。
仕方ないのでタネさんデイブにドギーを頼んで、それをブースでお昼に頂いた…というワケ。
この日は早めに入店したので大丈夫。

20私が頼んだのはコレ。
朝からコレ。
名前は忘れちゃったけど、ハンバーグとポテトを粉々にしてチーズと目玉焼きを乗っけた体のヤツ。
ジョン・ベルーシもビックリだ!(『Saturday Night Live』の「The Olympia Restaurant」なるコントに"I don't want a cheese burger, too early for cheese burger!(朝っぱらからチーズバーガーは喰えんよ!"というセリフが出て来る)
量の多さは織り込み済み。
なんたってこっちにはToshiくんという強力なフードファイターがいるからね。
…と思っていたら案外イケたな。
ところが、味の濃いコト、濃いコト!
減塩生活を導入している最近だったらまず食べられなかったナ。303日目のデモは3:30から。
時間がタップリあるので、D_DriveやMarshallの皆さんと分かれてカメラのCFカードのデータを読み込みカードリーダーを買いに出かけることにした。
私、どうもカードリーダーを持って来るのを忘れやすくて、これまでホーチミンと上海で現地調達しているの。
ホーチミンの時は入手するのに本当に苦労したっけ。汗ダクダクになってね。
興味のある人はコチラ⇒ベトナムへ行ってきた!~私のホーチミン vol.3
 
なので、今回は離日する前にヨドバシカメラで新調した少々グレード高めのヤツを間違いなく持参して、使うのを楽しみにしていたのだ。
ところが前の晩、カードを差し込んで使おうとしたら、パソコンの画面に「これを使うには電力が足りません」みたいなエラーメッセージが出てしまって手も足も出ない。
あの手この手で何度試しても結果は同じ。
そこで、翌日近くのスーパーに買いに行こうと決めていたのだ。Img_2600まず一番近くとはいえ、ホテルから1ブロック離れている「CVSファーマシー」というドラッグストアに。
こんなの数年前にはサッパリなかったんよ。
「CVS」は「Consumer、Value、Service」だって。
しからばサービスして頂きましょう!ということで、小さいながらもPCグッズの売り場で訊いてみると、取り扱いはなし。
「ターゲットに行けばきっとあるわよ」と言われて、ホテルをはさんで反対方向へ歩き、「Target」というスーパーへ向かった。40v私はそのTargetというスーパーに行ったことがなくて、たった「2、3ブロック先にある」と聞かされてゲンナリした。
「House of Blues」の時にも書いたけど、この辺りの1ブロックの距離はスゴいからね。
しかもCVSは反対側に1ブロック。
それが加算されるので結構な距離になる。
50でも行かねばなるまい!
覚悟をキメて歩く。60お、こんなのあるんだ?
トリの照り焼き丼。
スゲエ量だな。
味はどうなんだろう?

80しかし、暑い!
この日、東京では雪が降ったとか、降らないとか。
交差点で信号待ちをしていたオジさんが半袖&短パンという格好していたので話しかけてみた。
「暑いですね~。今日東京では雪が降ったとか…」
「そう?私はインディアナポリスから来てるんだけど、ブリザードで雪が15インチ積もったそうだよ。同じ国だなんて信じられん!ガッハッハッハ!」
だって…負けた。

90あ!この真ん中のメキシコ料理店、Marshallの連中と一緒に大分前に来たことがあるぞ!100着いた~!
コレが私の標的(Target)!

110スンゲエでかいスーパー・マーケット。
昔はアメリカへ来るとスーパーが一番オモシロかったけど今はそうでもなくなったな。
イギリスのスーパーは相変わらずオモシロいけど。
で、さっそく家電のコーナーに向かい、店員にカード・リーダーがあるかどうかを尋ねる。
コレがまた煮ても焼いても食えないようなボケ店員。
「2列向こうの列の一番右に下にあるよ」とかいうので喜んでそこへ行って探してみたんだけど…ない。
近くの棚やカメラ・コーナーを探してみたけど…やっぱりない。
その店員に再確認してみると「カード・リーダーはありません」って平気で言うんだよ。
「じゃ、どこで買えるのよ?」と訊くと「Best Buyなら絶対にあるよ」と教えてくれたのはいいだけど、「ソレ、歩いて行けるの?」と尋ねると「ムリ、ムリ!」だって。
疲れがドッと出たぜ。

120「ああ、それじゃ日本に帰るまで撮った写真データを編集することができないナァ」とガックリしながらトポトポ歩いてホテルを目指した。
エエイ、ヤケ食いじゃ!とばかりに途中でアイスクリームを食べることにした。
「イタリアン・アイス」…ウマそうじゃんね。
やたらと暑いときてるし。
140このアイスクリーム屋さん、隣接しているのが小児歯科というのがスゴイ。
「イタリアン・アイスをタップリ食べて虫歯を作りましょう!」ってか?
「Orthodontics」というのは「歯科矯正」のこと。

160店舗横の窓口でオーダーをする。
たくさんの窓口…コレって夏になるとスゴイ行列ができるのかしら?
お店の中で食べることもできる。

190店の入り口のガラスに貼ってあったステッカー。
いいね、こういうのは。
公共の場での廃煙が徹底的してる。
私もタバコを止めて13年。
タバコのニオイがツライ。
でも今、歳を取って来て思うに…ホント止めてヨカッタわ。

180テッテレ~!
もちろん色んなフレイバーがあるんだけど、基本に立ち返ってバニラにしてみた。
Lサイズで600円ぐらいだったか?
コレが……ウマくない!
ソフトクリームの割には固めで、何と言うか…脂っこい。
ただ冷たいだけでミルクの風味がほとんど感じられないワケ。
アメリカはこういうモノがおいしいハズなんだけどな。日本のソフトクリームの方が断然おいしい。
とても全部食べることが出来なかった。200v「あ~、疲れた」と、万歩計を見ると、もう少しで10,000歩。
こうして朝のウチからヘロヘロになっていたらフォー屋を発見。
イヤ、あるのは知っていたんだけど忘れてた。
この日の夜の予定は自由行動だったので夕食をフォーにすることにキメた。
少し元気がでた。2103:30になって3日目、3回目のデモ演奏スタート!

10_2Seiji

20vYuki

30vToshi

40v_2Chiiko

50v次々とブースに入って来るお客さん。60_2今日は「Cassis Orange」からスタートして…
150_2「Attraction 4D」へとつなげる。80v珍しいパンツ仕様のYukiちゃん。

90v今日も元気いっぱいのリズム隊!

100_4dChiikoちゃんはもう余裕シャクシャク!

110_2今回初めての「Lost Block」。

120_lbD_Driveのシリアスな面をフィーチュアする1曲。

130イギリスでも上海でもあまり演ってこなかったナンバーだけど、こういう場所でのこうした厳しい曲もいいもんです。

140v次…Seijiさんの弾く和風リフをジックリ聴いているMarshallの面々。
特にジョンはいつでも真剣にD_Driveの演奏に接してくれる。

160_m16曲は「M16」。
175vお客さんたちはSeijiさんとYukiちゃんの掛け合いのパートにドップリとのめり込んでいた。

170コレも珍しめの「Mr.RAT Boots」。

0r4a0010Toshiくんに一瞥をくれるYukiちゃん。

180_ratハイ、Toshiくんどうぞ!

190v思う存分弾き狂うToshiくん。
このバンドのベース・ソロは人気のコーナーだ。

200そして、怒涛のアンサンブルパート。
このドライブ感は他の追随を許さないぞ!

200v_2以前にも書いたことがあるけど、この曲って、見どころのベース・ソロの他に、最後にリズムが変わるところが最高にカッコいいんだよ。

210vNAMMのお客さんにそれが伝わったかどうかはわからないけど。220v4人が一丸となってそのクライマックスになだれ込む光景は圧巻だ!

230vジックリと聴き込んでくれた満員のお客さん。
コリャ、どう見てももっと聴きたい顔だ。
腕時計を見るとまだ5分近く持ち時間が余っていたので、タネさんに「もう1曲演らせてもいいか?」と確認すると即座に「Go ahead, go ahead!!」の反応。

0r4a0035楽器を降ろそうとするSeijiさんにストップをかける。
「ん?」
「Seijiさん、もう1曲、もう1曲!」250バンド内に伝令が回り「The Last Revenge」のイントロに入った。

260

270vお客さん、大喜びでした。

280

290

300演奏後はお客さんと記念撮影。
この方、シンガポールだったかな?
「D_Driveは絶対にウケます。ゼヒ私の国に来てクダサ~イ!」って。
ありがたい話です。
アニメもゲームも全く関係ない、音楽だけで勝負しているD_Driveの取り組んでいいることが海外で受け入れられるのはとてもうれしいこと。
だからこそMarshall Recordsからお声がかかったんだけどね。

310おお~っと!
ココで私にとてもうれしい来客が!
写真の向かって左はJC。
名前はMarshall的にちょっとナンだけど、以前アコギの仕事を通じて仲良くなった。
アコギの仕事をしていたのに彼は熱心な真空管アンプ・マニアでね、ウチにも遊びに来てくれたことがあった。
そして向かって私の右の方はマイク・ドイル。
「マイク・ドイル」の名前を耳にしてピンとくる方はれっきとしたMarshallマニア。
今、JCはマイクと同じ職場にいて、今回私がNAMMに来ることを知って、私に引き会わせるためにわざわざマイクを連れて来てくれたのだ。
ジョンはもちろんマイクのことをよく知っているので4人で記念撮影と相成った。11_img_2741 マイクはこの本の著者。
「あの本でたくさんMarshallの勉強をしました」とマイクに言うと「あの前の本は知ってるかい?」と『The History of Marshall』のことを私に尋た。

Lo_2「もちろん!ジミ・ヘンドリックが表紙の本ですよね」と答えるとマイクは満足そうにしていた。
コレね。2jh ビンテージのMarashallの記述に時折『初代のMAJORはそのルックスから「Pig」と呼ばれる』なんてのを見かけるけど、コレは発売していた時にそう呼ばれていたのではない。
1993年に『The History of Marshall』を編む時にマイクがつけたアダ名なの。
コレね。

1967 Nick Bowcottとの共著になっているが、コレがマイクのMarshallに関する最も新しい著書。
一時Marshall Blogでも盛んにPRしたのでこの表紙を記憶されている方も多かろう。Ffyその日本語翻訳本がコレ。
私は翻訳のチェックと全体の監修をさせて頂いたのだが、か~なりシンドイ仕事だった。
普段の勉強不足がたたり、見たこともない慣用表現を読みほどくのに時間がかかり、締め切りが近づくに連れて徹夜の日が続いた。
当時、日本語バージョンが出来したことをマイクもすごく喜んでくれて、アメリカのMarshallのディストリビューターを通じてマイクにも1部謹呈させて頂いた。
「ようやくShigeに会うことができた!日本語版の制作に協力してくれてありがとう!」とマイクは丁寧にお礼を述べてくれた。
イエイエ、こちらこそ!死ぬほど苦労したけど、とても光栄なお仕事でした。

Adコレらの英語版の書籍の出版元はすべて「Hal Leonard Corporation(ハル・レナード・コーポレーション)」。
ハルは北米でのビートルズやディズニーの出版権を保有するミルウォーキーの大手音楽出版社。
全米2位かな?
私は何年かの間、教則ビデオの仕事をドップリとさせて頂いた。
その時の担当が下の写真のブラッド・スミス。
ブラッドに会いにハルのブースを訪ねると、彼は丁度オープンスペースでお客さんとミーティングをして、私を発見するなりハグハグしてくれた。
そして、フザけて「シゲ!オレの代わりにミーティングをしてくれ!」というので、喜んでブラッドが座っていたイスに腰をかけて、「Ok guys, how much are you gonna buy?」と咄嗟にやってみた。
ブラッドはゲラゲラ笑っていたけど、そのお客さんはビックリしていた。
ブラッドは私のノリがいいことをよく知っているのだ。
トンカツが大好きで、2人で御茶ノ水の「いもや」に行ったこともあるし、お互いの子供に土産を買おうと、ポケモンセンターに行ったこともある。
スミスさん…そう、レッチリのチャド・スミスのお兄さん。
おかげで、ウチ家族はレッチリが来日するたびにVIP待遇でコンサートに招待してもらった。Img_2763コレは大分以前のNAMMの時にブラッドが撮ってくれた写真。2cs この日、前日にD_Driveが出演したHouse of Bluesにスティーヴ・ヴァイが出演するということで、D_Driveの4人はタネさんの口利きでゲスト・パスをゲットしてそのコンサートに行くことになった。
「シゲはいいのか?」とタネさんが親切に誘ってくれたんだけどお断りした。
私はザッパ・ファンを長いことをやっているので、「Steve Vai」の名前はかなり昔から知っていて、ズッと観たいと思っていた。
そして、2007年にZappa Plays Zappaと来日した時に初めてその演奏を目の当たりにした。
おいどん、もうそれでスッカリ満足しちゃったばい。

彼の名はスティーヴィー・ヴァイ
クレイジーなヤツさ
11月のことを思い出す
彼は尻を叩いてもらいたがるんだ
なんてね…「Stevie's Spanking」からの一節。
コレね。

T0uそういえば、スティーヴ・ヴァイって誕生日が6月6日で、1966年に6歳になったんだってね。
さて、ナンでこんなことを書いたかと言うと、スティーブ・ヴァイが「Black Page」をコピーしてザッパに譜面を送ったところ、採譜係りとして採用された…という話ね。
そのヴァイが採譜したザッパのギター・ソロ集が『The Frank Zappa Guitar Book』。
最近あんまり見かけなくなったけど、コレもブラッドの所が出版元だった!
どうしてもコイツが言いたかった。
コレね。Zbコンサートに行かなかったもうひとつの理由はコレ。
朝通りかかって思い出したこの店のフォーがどうしても食べたかったの。
いつも書いている通り、海外に来るとこういうダシ系の汁モノが恋しくなっちゃうんだよね~。3307時ぐらいにお店に入ったんだけど、激混み。
「35分お待ち頂きます」と言われたんだけど、そんなのヘッチャラよ。
でもコレがナゼか35分。誰が来ても「35分お待ちいただきます」なの。「30分では空かない」という意味なのかな?
しばらくの間、順番が来るのを立って待っていたら、待合のイスに1人分のスペースができた。
すると、そのスペースの隣に座っていた10歳ぐらいの男の子が私を手招きして「座りませんか?」と誘ってくれた。
その横にいたお母さんがそうするように言ったようだった。
お礼を言ってその男の子の隣に座ると、「どちらから?」とか「何をしに?」と、お母さんとの会話が始まった。
このおしゃべりがベラボーに楽しかった。
その親子はテキサスからディズニーランドに遊びに来たとのことで、「私も34年前に行きましたよ…ハネムーンで!」、「アッラ~!」なんてスッカリ盛り上がってしまった。
ところが、アメリカの政治の話になると途端に真剣になってトランプの問題について語り、今週の大統領選も「対抗馬が弱すぎるので絶望的」とタメ息を漏らしていた。
ものスゴくトランプを忌み嫌っていた。
私も日本の今の状況を説明すると、とても興味深そうに聞いてくれた。
するとその時…340お母さんがズッと私と話をしているせいで飽きてしまったのか、間に座っていた男の子が急に立ち上がって席から離れた。
するとそのお母さんは急に怖い顔になり、その子にこう言った。
「コラ!オジさん(私のこと)にチャンと'前を失礼します'と断ったの?していないでしょう!オジさんに謝りなさいい!」キツく注意したのだ。
今、日本にこんなことをするお母さんはいるだろうか?
私は感動してしまったよ。
向こうの親は自分の子供がエチケット違反をすると、公衆の面前でもシッカリと叱って礼儀を教えるからね。
いつもはとても温和なオーストラリア人の友人が、居酒屋で行儀の悪いコトをした自分の娘をその場でキツく叱ったのを目の当たりにしたこともある。
そんなことを知っていたので、実はこのフォー屋の時、とても申し訳なさそうに私に詫びるその子に対して何て言ったらいいのか困ってしまった。
「Don't worry about that!」となぐさめればお母さんの注意が無駄になるし、反対に「Behave at your age!」とお母さんと一緒になって叱るワケにもいかないし…ま、実際にコレはできないけどね。
「It's OK」ぐらい言ってあげたのかな?
そうこうしているウチに私の晩が来たので、2人に挨拶をして自分の席に向かった。
とても楽しい、アッという間の35分だった。350牛肉のフォーに白飯をオーダー。
フォーは当然パクチー抜き。
コレには苦労した。
ロンドンのハマースミスのベトナム料理屋で「パクチー」のことを英語で「コリアンダー」と言うことを教わって以来、各地でフォーを食べる時「パクチー抜き」に何ら問題が起こらなかったが、ココはダメだった。
「No coriander please」とウエイトレスに伝えると例のアレ。
「ハアァァァァ?」
「ハアァ」じゃねーんだよ。
パクチーを入れるなって言ってんだよ。
でも「パクチー」と言っても通じないどころか、他のウエイトレスを集めて4人ぐらいで「コリアンダーってナンダ?」とヒソヒソやりだした。
誰一人コリアンダーを知らないことがその会議の様子を見て取れる。
ダメだ、コリャンダー。
この後、どうなったと思う?
そのウエイトレス、「コリアンダーは入っていません」とキッパリと言いに来た。
アータ、コリアンダーがナニかわかったの?…と心配になった。
私パクチー、ホントにイヤなんです。
どんなに小さいカケラでも、たったひとつですぐにわかる。
…で、運ばれて来たのがコレ。
フォーは大盛り。
ひとり炭水化物まつり。
結果、パクチーはどうなったか?
コレがね………入ってなかったの!
もし入っていたらチップは出さんつもりだったんよ。360見た目はさほどよくないけど、美味しかった~!
やっぱ、ヴァイよりフォーだわ。
大盛りペロリよ、ペロリ。
フォーって牛肉のお出汁で美味しいよね。
さっきのテキサスのお母さんも「このあたりで一番おいしいモノを出すレストラン」と聞いてやって来たって言ってた。
満足満足。
しかし!チップの習慣はいまだに苦手。370最後に…あのカードリーダーはどうなったか…。
Marshallのブースに持って行ってコンピューターに詳しい人に相談したところ、ピンが曲がっているのではないか?と言う。
「これを使うには電力が足りません」みたいなエラーメッセージが出ているんだからピンは関係ないと思うんだけど…なんてやっていたら、それを聞いていたルークがサッとカードリーダーを手に取って分解した。
カッターナイフを取り出して刃先を何本かのピンに当てて動かした。
それから私から受け取ったCFカードをカードリーダーにハメ込むと、ア~ラ不思議!
何の問題もなくパソコンがカードのデータを読み込み出したのだ。
イヤ~、うれしかったな。
アナハイムの街を歩き回った苦労も一瞬でスッ飛んだよ。
そしてひとつ勉強になった。
ありがとうルーク!380<つづく>
 

200 
(一部敬称略 2020年1月18日 アナハイムにて撮影)

2020年2月21日 (金)

WOMEN'S POWER SPECIAL 2019~ AZAZEL+JEKYLL

 
日本を代表する女性ロック・バンドのイベントのひとつ、『WOMEN'S POWER』に久しぶりにお邪魔して来た。

10v今回のお目当てはコレ。

20『Marshall GALA2』で暴れまくってくれたMayoの…

150 AZAZELが仲良しのJEKYLLをボーカルズに招いたパフォーマンス。
AZAZELとJEKYLLが合体して「ジキゼル」。30ステージに上がったのは…
 
空也

30vYuri

40vMayo

50vそして、JEKYLL☆RONOVEからJEKYLL。

60v「アー・ユー・レディィィィィッ?」

70出て来るなりものスゴイ迫力で観客をアオるJEKYLL。

0r4a0175この声、この迫力!
猛烈なロック・フィーリングをまき散らす!

230v空也のリフからスタートしたのは「EGOIST」。
もちろんMarshallで。
こういうスタイルの曲はMarshallでないと音も見た目もサマにならない。

90vトラディショナル風味満点のドライビング・チューン。

100ヘヴィなドラムスがグイグイ引っ張る今風のハードロックだぜ!

110vそしてJEKYLLの魅力的な歌声が炸裂!
カ~ッチョいい~!
やっぱりロック・ボーカルズは「声」じゃのう。

120v「まだまだイクぜ~!」
2曲目は「Bloom」。

130この曲も空也のギター・リフで滑り出す。
クラシックには「メヌエット」とか「ロンド」とか「ソナタ」とか曲の形式を表す言葉ってあるでしょ?
それと同じように、「ロック」というのはギター・リフとギター・ソロがある音楽の形式を指すんだよ。
そして、そういう音楽が死に絶えようとしているのだ。
ああ、何とかしてこの「ロック」の伝統を守りたい!140vyuriのデス・ボイス爆発。

0r4a0155当然Mayoのドラミングが曲をハードに演出する。
実に男っぷりのいいドラミングだ!

150v「AZAZELです!
みんな、平日でも来てくれるなんて…」170「最高でーす!!」
ソレってN★OTOくんのタオルじゃないのッ?
「Carp」って書いてあるし。

210「Women's Power、やっと出れました!30年以上も続いている伝統のイベントですからね」
第1回目が1991年だそうです。
スゴイよね。
「今日はMIYABIの代役を頼まれました。
いつもはJEKYLL☆RONOVEというバンドで汚い人たちと演っています。
この機会を頂きありがとうございます。
仲良しのAZAZELと一緒でテンションが上がっています!」
今日はJEKYLLとAZAZELで「ジキゼル」になっているけど、紗良ちゃんをボーカルズに迎える時には「サラゼル」になる。
先日、AZAZELのライブの予定を見ていて腹を抱えて笑った。
まだボーカルズがキマっていないらしく、その予定に「だれゼル?」と表記してあったのだ。
おかしくない?S41a0155 「姉さん、とっても忙しいので今日引き受けてくれるなんて思いもしませんでした!」

S41a0091…と、手に持っていたモノを頭上に掲げた。
「12月6日にJEKYLL☆RONOVEのニュー・アルバムが出ました!」
頼みもしないのにサプライズでジキロノの新作の宣伝をしたのだ。
いい人だ~!

190vコレがそのニュー・アルバム『A Dream within a Dream』。
ワタシも聴かせてもらったけど、いいのよ~。
もちろんN★OTOくんのギターはMarshallだし。
こういうロックを演っていてくれる若いバンドがいてオジちゃんとてもうれしいわ。

200cd出番は早くも後半に突入。220Mayoのバスドラムが容赦なく迫りくるのは「DISCLOSE」。

S41a0100 そして、またデス・ボイス。

S41a0090 その間を突き抜けて来るJEKYLLの歌声!

80この曲もロックの伝統に根差したゴキゲンの1曲だ。

240何周も回って、そろそろこういうハード・ロックのブームが起こってもいい頃だと思うんだけどな~。
イヤイヤ、「ブーム」はヤメとこう。
消費税増税前の駆け込み需要のように、そんな一時的な盛り上がりがあるから落ち込みが大きいんだ。
ハードロックというスタイルはクラシックでいえばモーツァルトやベートーベンのような「古典派」、絵画で言えばモネやルノワールのように、「ロック」という音楽スタイルの幹でいてさえくれればいい。

245vステップを揃えて「HELIX」。

0r4a0043 観客をアオりながら歌ってますます会場のテンションをあげるJEKYLL。

260v空也とのカラミもバッチリ!

270Mayoは後ろで叩き狂ってるし…。

280vやっぱり仲良しのバンドのコラボレーションというのはいいモノですな。

290出番の最後を締めくくったのは「Song for」。
全曲アップテンポで狂熱のステージを披露した4人だった!

300v

310v

160v

340vみなさんはMarshall Blogには後日の『MAYO FEST』のレポートにご登場頂きま~す。
360『MAYO FEST』ではMayoはNATALを叩いていますからね。
お楽しみに!
 
AZAZELの詳しい情報はコチラ⇒AZAZEL OFFICIAL WEB SITE

180vJEKYLL☆RONOVEの詳しい情報はコチラ⇒JEKYLL☆RONOVE official site

350vそれと、本日!
ジキロノの2人、JEKYLLとN★OTOは「THE GOLD DIGGERS」というチームで吉祥寺のCressendoに出演する。Ms_2 ドラムスはロサンゼルスをベースに活動するDOLLFACEのドラマー、misai。
misaiちゃんはNATALプレイヤーだ。
まさにゴールドな組み合わせが楽しみだ!Ms_1_2 「gold digger」というのは「金鉱堀り」か
でも、さすがmisaiちゃんですな。
The Golddiggersはかつてラスベガスで活躍した女性のエンターテインメント・チームの名前。
ちなみに170年以上前にカリフォルニア集まった金鉱堀りを「49ers(フォーティナイナーズ)」という。
コレは1848年に金鉱が発見され、その翌年に殺到したから。「49年組」ってところか。
もちろんNFLの「サンフランシスコ・フォーティナイナーズ」の由来はコレ。

49_2 それとついでに…「金鉱堀り」の映画をご紹介。
1948年、ジョン・ヒューストン監督、ハンフリー・ボガート主演の『黄金』がそれ。
『黄金』なんてクソみたいな邦題が付いているが、原題は「シエラ・マドレの宝物」という。
かつてスティーブン・スピルバーグが何かのインタビューで「夢中になって観た」と言っていた。
「They sold their soul for the treasure of Sierra Madre」とある通り、砂金を見つけて欲に目がくらみ、ドンドン頭がおかしくなっていく金鉱堀り達の物語。
もうアカデミー賞に意味がなくなって久しいが、コレはアメリカのエンターテインメントが世界一だった頃の作品。
ちなみに、この作品は監督賞と助演男優賞(ウォルター・ヒューストン)がオスカーを獲得している。
残念ながらボギーは主演男優賞を獲れなかった。
『ハムレット』のローレンス・オリヴィエにかなわなかったんだね。
ローレンス・オリヴィエはイギリスのシェイクスピア男優。『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラ、つまりヴィヴィアン・リーの旦那様だった。
とにかく、コレは72年前の映画(黒澤明で言うと『酔いどれ天使』が公開された年)だけど、観ずに死んでいくのはあまりにもモッタイナイ!
私は父の影響で、子供の頃にこういう映画を観て育ちました。
ああ、また観たくなって来た!
Treasure_2
200 
(ほとんど敬称略 2019年12月11日 渋谷TSUTAYA O-WESTにて撮影)

2020年2月20日 (木)

NAMM2020レポート vol.8~THE 2020 SHE ROCKS AWARDS <思い出編>

D_Driveの演奏が無事終わったところでチョット会場の外に出て周辺を探索。

10_2「Garden Walk」という複合施設。

30_3アチコチがイルミネーションで彩られてなかなかいい感じ。
一番いいのは人がゼンゼンいないことか…。

50_2それにしても、平日の夜とはいえナンだってこんなに人がいないんだろう。
まだそれほど遅い時間ではなくて、お店が全部閉まっているワケでもないのに。

40 立派な竜のイルミネーションが目を惹く。
誰もいないけど。

45思っていたよりかなり広い。

65おお~っと!
オモシロいモノ発見!
もう、今日のマーブロはコレをやりたくて編んだようなもの。
チョット付き合ってください。

70_2ネズミ。
さっきの竜のイルミネーションもそうなんだけど、ココはナゼか中国テイストが濃厚。
こないだ『Marshallで中国語を学ぼう!』なんて記事を書いたけど、コレを発見したらもう居ても立ってもいられなくなってしまい、置いてあったヤツ全部チェックして来た!
見て回った後でわかったんだけど、コレは要するに干支のオブジェなんだね。
まずはネズミから。
日本では干支のネズミは「子」と書くけど、中国ではモロに「鼠」。
ただし、コレは干支のネズミで、ホンモノのネズミは「老鼠(ラオシュウ)」という。
しかしナ~、ネズミもいいけど、どう見てもコレはミッキーじゃん!

80v_2「丑」はそのまま「牛」。
おなじみの「子丑寅卯…」というのは元々時刻を表す記号に過ぎなかったのだが、古代の中国の人たちが覚えやすいように、それぞれの記号に動物をあてハメたという説があるらしい。
 
オイオイ、チョット待てよ!
コリャ、どう見ても「豚」だぞ!ツノが生えた豚。
ちなみに「豚」は中国語だと「猪」になるようだ。
昔は「豨」や「彘」と書いたらしい。後のヤツはもはや字の成り立ちすら解読できん!

90v…と思ったらさっそく出て来た「猪」。
確かに「豚」のルックスになっているし、「豚」を中国語では「猪」というのも知ってるけど、「豚年」なんて干支にはないじゃん?
一瞬コレらのオブジェは干支ではなかったのか…と思ったら、中国の「亥年」は「豚年」なんだって!
「ブタ年生まれ」はチョット抵抗あるな~。
よく名前に干支の一文字を入れることがあるでしょ?「辰也」とか。
昔は「亥吉」とか「卯三郎」とか「寅之介」みたいに昔は結構そういう名前があった。
あれ、ヘタをすると「ブタヤ」とか「ブタサブロウ」とかになっちゃうわけよ。
「姓は車、名はブタ次郎。人呼んで、フーテンのブタさんと発します」なんてね。
ブタはイノシシを家畜化した動物で、日本にも弥生時代に北九州で飼育されていたけど、日本は森林が多くいくらでもイノシシが獲れたのでブタは広まらなかった。
そこへ仏教が伝来して肉食が禁忌とされたため、いつの間にかブタが忘れられてイノシシがメジャーになった歴史があるのだそうだ。

100vコレは「犬」だね。
かつて犬神サアカス團は幟に「狗神大明神」と記していた。
犬好きの皆さん、大型犬は「犬」、小型犬は「狗」と字を使い分けるの知ってた?

110v_3「又」に「鳥」で「ニワトリ」だって!
ま、コレは言われなくてもニワトリに見えるけど。

120v「猴」は「猿」。「ましら」ですな。申。
コレもルックスですぐにわかる。
「猿」はチンパンジーやオランウータンのような類人猿を指し、「猴」はその他の一般的な猿を意味するそうです。

130vコレはわかりやすい。
「羊」は「未」ですな。

140v「马」ってナンだ?
コレには苦労させられた。
見た目ではコイツがナンなのか皆目見当がつかん。
字の形は「鳥」っぽいんだけど、鳥は「鸡」もう出ちゃってるからナァ。
仕方がないので総画数で片っ端から当たってみた。
簡体字とはいえ、妙な形じゃん?まず画数がよくわからない。
「马」って何画だと思う?
3画だった。
そして、何を意味するかというと、ナント「ウマ」。
おおい!角が生えてるじゃねーかよ!
でも言われてみると字のフォルムとしては「马」は「馬」っぽいね。

150v_3コレも一目瞭然…「巳」とわかる。

160v_2コレもサッパリわからなかった。
ルックスでも判別できない。
ま、残っている干支の残りを当てハメればコレがナニかわからないことはないんだけど、それじゃロマンがない。
かといって「龙」なんて字は生まれてこの方見たことがない。
そこで意地で調べる。
やり方はまた総画数を使う。
5画…答えは「竜」だった!
「龙」はドラゴンだってよ。
ま、フィギュアとしてはそう見えなくもないか?

170v_2あ~、今回もいい勉強になった。
「寅」と「卯」はなかったな。
夜間は立ち入り禁止になっているエリアにあったんでしょう。
こういう知っていないより知っていた方が良いかどうか怪しい知識を蓄えるのは実に楽しい。
身に付けておかなければならない知識は誰しもが持っているからね。
こんなツマらないことを知っているか否かが案外人間の知的厚みを膨らませているのではなかろうか?
私は薄っぺら極まりないけどよ!180_3さて、ソロソロ会場に戻ろう…と思ってフト入り口のサインを見上げると…おお!

190_2右下に「D_Drive」が入ってる!
「OPENING:D_Drive」だって!
当たり前だけどうれしい。

200_3スージー・クアトロのステージ。
スージーは「Icon Award」というタイトルを受賞。
そして、「Johnny B. Goode」を演奏した。
会場は「♪ゴー!ゴー!」で大合唱。
大いに盛り上がっていたけど、ワタシとしては「The Wild One」を演って欲しかったナァ~。

210_2「Inspired Award」というタイトル。
この人はカッコいいね~。
私は実際の音を聴いたことがなくて、Yukiちゃんに薦められてステージを拝見した。

220_3Halestormのリジー・ヘイル。
240v歌もギターもスゴイわ。
Marshallでヨカッタよ。敵に回したくはないアーティストだ!
そして、後でまた出て来るけど、とても気さくなで魅力的な人なのだ。
この賞のプレゼンテーターを務めた私の友人のADSMが下の写真のステージそでに写ってら。
11_0r4a0854 ステージの大スクリーンにスポンサーのロゴが映し出される。
『SHE ROCKS AWARD』はコレらのスポンサーが以下のショウをサポートしている。

★Dreaming Out Loud Award
★Icon Award
★Mad Skills Award
★Innovator Award
★Trailblazer Award
★Inspire Award
★Champion Award
★Powerhouse Award
★Excellence Award
★Vision Award
★Legend Award
 
Marshallがスポンサーを務めているのは「Opening Act」ね。
このうち、「Vision Award」はジェフ・ベックのサポートをしていたタル・ウィルケンフェルドが受賞した。
彼女はベースで弾き語りを演じたんだけど、出番の前に楽屋で発声練習を熱心にしていた。
コレがスゴく魅力的な声でね。
フト気が付くと、楽屋は私とタルちゃんの2人きりになっていた。
ダマっているのもナンなので、「すごく魅力的な声ですね」と話しかけた。
「アラ、どうもありがとう」とニコニコしながら答えてくれたんだけど、その物腰が信じられないぐらいステキなの。
幼い女の子のようでもあり、成熟した大人の女性のようでもあり…なんかこう、猛烈に人を引き寄せるナニかを持っているんだな。
「私はMarshallに勤める傍らフォトグラファーをやっていて、数年前にジェフと東京に来た時にあなたの写真をお撮りしたんですよ!」と伝えると…
「それはそれは~!どうもありがとう!」と、トロけてしまいそうな笑顔で返答してくれた。250_3イベントも大詰め!
出演者がサインを入れたギターが披露された。
ギターを掲げている女性はミンディ・エイベアという女性サキソフォニスト/シンガー。
Aerosmith、Duran Duran、スモーキー・ロビンソン、グレッグ・オールマンと共演し、グラミー賞に2度ノミネートされた人。

260_3コレをクジで来場者にプレゼントするという趣向なんだけど、ナント、ゲットしたのは『Marshall GALA2』にも来てくれたウチのアレックスだった!
そして、イベントは終了。

270_3「終演後は記念撮影をしますので、自分の出番が終わっても帰らないでください」というお触れが事前が出ていた。
その撮影タイムとなった。280_3コレがグダグダ。
仕切る人がまったくいないので、みんなどこでどうやって撮ったらいいのやら困ってる。
D_Driveも右端のYukiちゃんしかいない!

290_2それでもギンギンに盛り上がってしまうのが向こうの人たち。
仕切りのマズさに文句を言う人なんて誰もいない。
「じゃぁさ、じゃぁさ、今度はみんなで足を上げて撮ろうよ!いっせ~のセッ!(デッ!だったかもしれない)」なんてやってるところ。
なんて脂っこい皆さんでしょう!

300_2D_Driveのメンバーも勢揃い。
2階席で観ていたYukiちゃん以外の3人が、突然始まった記念撮影に驚いてダッシュで駆けつけて来たのだ。
しかし…『SHE ROCKS』だけあって、男性はSeijiさんとToshiくんだけ!

310_2結構メディアが来ていたんだナァ。

320楽しそうな4人。
結構長い1日だったね。

330_2ウワッ!ナンダカンダでこんなに賑やかになってた!

340_2アメリカの東海林さんと。

350_2Yukiちゃんリジーを捕獲!

360_2さっそく記念撮影。
「Please look at the most expensive camera!」と言ったらリジーに大ウケ。
そして、私の方を見てくれたわ!370_2お互いにピックを交換。

380_2

390_2こうして楽しい1日は過ぎて行った。
帰りはUberでホテルに戻った。
で、ホテルのバーでNight Capして終わり。

400vD_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive OFFICIAL WEB SITE
 
あ~、楽しかった。
来年はどんなかな?410_2<つづく>
 

200 
(一部敬称略 2020年1月17日 アナハイム HOUSE of BLUESにて撮影)

2020年2月19日 (水)

NAMM2020レポート vol.7~THE 2020 SHE ROCKS AWARDS <オープニング・アクト編>

 
前回は『SHE ROCKS AWARDS 2020』の開演時間が迫り、ゾクゾクとお客さんが会場に入って来た…ところまでレポートした。

440Marshallの皆さんもほぼ揃った…かな?

480レッドカーペットも無事に終了して、楽屋ではパフォーマンスの最終チェック。
ビデオでは見れないよ~、こんなとこ。450おお~っと!
またしてもタネさん乱入~!
舞台に上がる前の景気づけ。

470ほぼ時間通りのスタート。
司会の方が…アラ、楽屋でご一緒させて頂いたこの方、司会者だったのね?…D_Driveを紹介。30_2「From Japan, D_Drive!」
 
イケイケ~!

40_2Seiji

50vYuki

60vToshi

70vChiiko

80v黒づくめの衣装に身を包んだ4人のパフォーマンスは「Attraction 4D」で滑り出した!90_4d今年で8年目となるこのイベント。
(多分)初の日本人による演奏。
感動的ではあるまいか!105会場が大きかろうが、小さかろうが、外人だろうが、日本人だろうが、いつもと変わらぬ安定した演奏を繰り広げる4人。

110v_2

120_2

0r4a0985

130_2客席の皆さんは口アングリ。
こんなの今まで見たことなかったんでしょうな~。
みなさ~ん、これがD_Driveの「Driving Rock」ですよ~!

135_22曲目もSeijiさんからスタート。
JVMの美しいクリーン・トーンだ。

0r4a0958 Yukiちゃん作の「Unkind Rain」。
この曲はタネさんの提案でセットリストに組み込まれた。
イベントの性質としてイケイケの若い人たちばかりが集まっているワケではないので、一般の人が普通に聴いていられる曲も演奏するべき…というアドバイスがあり、「そうだ、『Unkind Rain』を演るといい!」ということになったのだ。
実際この曲はイギリスでも評判がヨカッタ。

150v_2Yukiちゃん、入魂の演奏。

160vToshiくんのフレットレス・ベースによるソロも美しく会場に響き渡る。

170vそして後半のドラマチックなパートを劇的に演出したChiikoちゃん。

S41a0666 Marshallのスタッフと相談した結果、今回はMCはまったくなしということにした。
とにかく演奏に集中しようというのがその目的。
そうして矢継ぎ早に演奏した3曲目は「Cassis Orange」。

190_coD_Driveのキラー・チューン。
ドライビング・ロックの魅力を満開させる!

S41a0636

210

220_2

230_2親しみやすいメロディはやっぱりこういう場にふさわしい。

250_2でもポップさに流されないハードな側面もバッチリとアッピールできた。

240_2そして、2人のギター・プレイには、やっぱり皆さんJaw-droppingでしたな。

260_2大喝采!…以上。

270_2お疲れさまでした!
Well done, D_Drive!!
 
この後、私とタネさんはステージに残されたペダル類の撤収で大忙しでございました。
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive OFFICIAL WEB SITE

280_2<つづく>
 

200 
(一部敬称略 2020年1月17日 アナハイム HOUSE of BLUESにて撮影)

 

2020年2月18日 (火)

NAMM2020レポート vol.6~THE 2020 SHE ROCKS AWARDS <レッドカーペット編>

 
NAMM2020、2日目。
ナンダカンダでコレが今回のハイライトだったかな~。
ロック界に貢献した女性を称える賞、『SHE ROCKS AWARDS』の授賞式。
以前よりMarshall Blogで騒いでいた通り、とうとうD_Driveがそのイベントのオープニング・アクトとしてステージに上がったのだ。10しっかしね~、今は何でもビデオじゃん?
イベントが終わると、もうすぐにYouTubeに動画が上がっちゃう。
ナント便利な世の中になったことよ…と思う反面、なんてロマンのない世の中になったことかと思うことも少なくない。
こちとらブログだ。
「写真と文章」で勝負してるでしょ?
インパクトとしては、やっぱりどうしても「音と動画」のビデオにはかなわん。
負け惜しみもチョットあるけど、でも、このビデオって「両刃の剣」という側面も否めないのではなかろうか?
理由のひとつは、ライブ・ビデオの場合、どうしても全編を伝えることはできないでしょう?
もちろん皆さん、一番いいところをピックアップしてお見せすることが多いんだろうけど、取り敢えず公開された部分が全てになってしまうじゃん?
他にもいいところがあったかもしれないし、他の部分に興味を示す人も多いかも知れない。
「動画撮影はご遠慮ください」としているライブが多いことは知っているが、ヘタに不本意なモノがアップされて広まってしまったら、その動画がミュージシャンの命取りにならないとも限らない。
最早、「人のビデオに戸は立てられない」からね。
そして、なまじっかインパクトが強いだけに、ビデオで観た部分しか人の記憶に残らないんだよね。
子供のビデオなんかがいい例で、子供が小さい時の記憶って、ビデオで見ているシーンそのままなんだよね。
本当はそのビデオの前後が一番楽しかったのかも知れないのに、ビデオ以外の部分だけが残って、他の部分は片っ端から忘れちゃう。
その点、写真は点で記録せざるを得ず、結果ビデオに比べて情報量が圧倒的に少ないので、その点と点の間のことも記憶に残りやすい。
そこに写真を適切に説明する魅力的な文章があれば言うことない。
簡単にスキップすることもできて時間の節約にも有利だし、長い期間を記録に残すことができるのも写真の特長のひとつだろう。
でも、最終的に一番重要な情報媒体は「文章」だろう。
しかも、日本はイギリスと並ぶ世界一の文学大国だからね。我々には文章を愛するDNAがあるのだ。
そして、本当に優秀な文章は写真にもビデオにも勝るのだ。
 
さて、この『SHE ROCKS AWARDS』も前日のThe House of Machinesでの『SHOWCASE LIVE』も既に動画が上がっちゃってるんだよね~。
なので、Marshall Blogはそうした動画では絶対に見れないシーンをタップリお届けしようかと思ってる。
「見たか、ビデオ!ココまで見せることはアンタにはできまい!」っていう感じね。
さっそく…こっちは会場に向かうところからやるよ!
 
この日、午前中に2回目のデモンストレーションを済ませたD_Driveは、午後になって『SHE ROCKS AWARDS 2020』の会場のHOUSE of BLUESに向かった。
歩いて…。
私はこのホールは初めてだったんだけど、地図で見るとNAMMの会場の前の大通りから1.5ブロック。
この辺りの1ブロックのサイズがやたらとデカいことはもちろん知っていたけど、(過去にコレでヒドイ目に遭ったことがあった。トイレ関係ね)タクシーやらUberを使うほどの距離でもないので歩いて向かった。
結果、D_Driveの皆さんには悪いコトをしたよ。
手ブラで歩く分には何でもない距離なんだけど、ギターやベース、エフェクターに着替えでしょ?
私も重いカメラを背中にしょって…。
コレはシンドかった!
20同行してくれたMarshall RecordsのタネさんもYukiちゃんのギターを運んだりして手伝ってくれたんだけど、着く頃にはみんなをヘロヘロになってしまった。

30コレがHOUSE of BLUESの外観。
なんかボウリング場に来た感じ。

40『Anaheim Garden Walk』という複合施設の中の一角だ。

50入り口の階段を上がった右がHOUSE of BLUES。

60『SHE ROCKS AWARDS』は「Celebrating Women in Music」なのだ!
一応またやっておきますが、「award」は「アワード」ではなくて「アウォード」ですから。
70入り口でパスを交付してもらう。
スタッフは全員女性。
初めての方々だったのであろうか、手順が結構バタバタになっていたけど、感じのいいことこの上なし。

80裏面はスポンサーのロゴがゾロリ。
Marshall、いいポジションだ!
デカくて目立つし。

90コレはプログラム。

100ココにも錚々たるスポンサー・ブランドがゾロリ!

110vMarshallの広告ページ。
リジー・ヘイル曰く「Marshallは私にとってロックンロールのアルファとオメガなの」。
「alpha and omega」というのは「最初から最後まで」という意味。
つまり、リジーのロックンロールはMarshallで出来ているということだ。120その対抗ページには、おお!我らがD_Drive。
「開いた口がふさがらないギターと火の玉リズム・セクションによるユニークなサウンドが織りなすハイ・エナジーのインスト・ロックバンドが日本の4人組D_Driveだ。ギターはSeijiとYuki、べースはToshi。そしてドラムスはChiiko。日本では数枚のアルバムをインディーズでリリース。Marshall Recordsと契約後、世界デビューアルバムである『Maximum Impact』を発表した」
ん~、ちょっと照れ臭い。
というのはD_Driveの音楽を説明しているところには、私が一番最初に書いたD_Driveの英文のプロフィールがほぼそのまま使われているのよ。いいのかね、ワタシなんかの英語で…。
上野で撮った写真も実に思い出深いのだ。

130楽屋エリアのようす。
壁にかかっているのはナニ?スケート・ボード?
写真の下に見えるこの日のホットミールのメインは、グリルド・チキンと、珍しく鮭だった。
あんなところにレスポールが飾ってあるけど、特に珍しいものではなかったようだ。

135我々の楽屋。
ラスベガスで活躍しているNATALの女性ドラマー、misaiちゃん(現在来日中)から教わったんだけど、楽屋のことをホントに「Green Room」って言うのね。
イギリスでは聞かなかった。
フツーに「Dressing Room」と呼んでいたよ。
コレ、気になって調べてみると、本来「green room」というのは楽屋や控室のことではなくて、楽屋とステージの間のスペースを意味していた。
ホット・ミールなんかがセットされている廊下みたいなスペースね。
出演者たちの目を休めるためにこのスペースがかつては緑色だったことが多いからこの名が付いたとされているようだ。
それがいつしかゴッチャになって今では「楽屋」を意味するようになったとか。
 
この楽屋のトイレのカギの調子が悪くて、D_Driveのメンバーにスゴイ事件が起こったんだけど、マァ、ココに書くのは遠慮しておこうか。
こういう事件こそはビデオに撮っておいて欲しかったな…。

140イベントに参加したアーティストのサイン入りギター。

150vスージー・クアトロやベースのTALちゃんのサインはわかりやすいな。
D_Driveのサインはどれだ?160店内を見て回ってみる。

170何しろデカい店だ。
200_2こんな壁画が飾ってある。

180鬼太郎の「妖怪ポスト」でしょう、コレ?
手紙を入れるとどこかで鬼太郎のゲタの音がするヤツ。

185ロビーの壁一面にもスケートボードがズラリ。

190トイレの中にレミーがいた。
先日Marshallの人から聞いた話。
Motorheadが出演したどこかのコンサート会場での話。
その会場は完全に禁煙で、それを無視して施設内でタバコを吸おうものなら1,000ポンド(もっとだったかもしれない)の罰金が科せられるという厳しい取り締まり体制が敷かれていた。
そして、スタッフがレミーの楽屋に行って飛び上がった。
そこでレミーは悠然と紫煙をくゆらせていたのだ。
それを見たスタッフはビックリ仰天して「レミー!ダメだよ、ココでタバコを吸っちゃ!1,000ポンドの罰金を払わされるよ!」
それを聞いたレミー、全く動じず、そしてタバコを吸い続けながら平然とこう言った「ああ~?1,000ポンドォ?高ェタバコだナァ」
スゴい、スケールが違う。
215vまさに『浦安鉄筋家族』の大沢木大鉄である。

Daitetu 店内にはこんな立派なショップも併設されている。

220オリジナルTシャツ他のグッズが所せましと展示されていた。230ステージではリハ―サルが進行中。
女性のためのアウォードとだけあって、受付同様ステージ回りのスタッフもほとんどが女性。
D_Driveが挨拶すると、「ビデオ見たわよ~!」とか「カッコよかったわよ!」なんて気さくに声をかけてくれる人が何人もいた。
でもね、リハーサルは結構大変だった。
というのは、バンド機材を丸抱えで転換するのはオープニング・アクトのD_Driveだけなワケ。
まずは必要な機材が昨日のHouse of the Machinesから運ばれて来ているのを確認しておいて、指示と同時にソデからMarshall、NATAL、EDENを舞台に押し込んだ…のはいいんだけど、バミリがゼンゼン考慮されていなくて、ヘタをするとSeijiさんのポジションが司会者のプロンプターの後になったりしちゃう。
「どうしたらいんだろう?」という局面もあったが、コチラが「こうして欲しい」と言うと「イエッ!」と答えて打てば響くような対応をしてくれる。
で、フト気が付いたらアンプのケーブル類が一切見当たらない!
結構ビビった。
走り回って探したところ、ステージソデの棚にそのケーブル一切合財を入れた大きなバッグがしまってあるのを発見!…事なきを得た。
見たか、ビデオ。
こんなことまでレポートできまい?250D_Driveリハーサル中。
最初は例によって「Too loud」の指示が出たけど、今回は音量については比較的フリーだった。
モニター卓も女性のスタッフが担当していて(美人)、適切な対応でバッチリ中音をコントロールしてくれた。

260さぁて、リハも無事に終わって、日も暮れて来て…開演時間が迫って来た。

270楽屋で待機していたD_Driveにお声がかかった。
長い長い廊下を歩いて指示されたポイントに向かう。
「シゲ、コレって『Spinal Tap』みたいじゃんよ!」とタネさん。490タネさんが言っているのはもちろんコレね。
クリーブランドのコンサート会場で迷ってしまい、出番の時間になってもバンドが舞台にたどり着くことができないシーン。

11_st4「ハッロ~、クリーブランド!」と大声を上げながら陽気にD_Driveをエスコートしたタネさんであった。

10v目的地はココ。
お店の入り口。

280D_Driveが姿を現すと早速サインを求めるファンの方々が!290ワザワザピックガードを持って来てる人もいるわ。

3054人ともバッチリとサインをカマしたった。

300さて、コレはナニかというと「レッドカーペット」と呼ばれる記者会見。

285色んなメディアの人が来て写真を撮ったり、インタビューをしたり。

330コレ、事前に段取りをナ~ンにも聞かされてなかった。
ただ「レッドカーペットがあるよ」ということぐらい。

340でも、4人は堂々とした面持ちで対応していた。
380Toshiくんの隣にいる女性スタッフが手にしている紙には「D_Drive」って書いてある。
このままズリズリと左の方向に移動して行くワケ。
例えオープニング・アクトでも完全に対等な扱い。

350「コッチ向いて下さ~い」
アッチを向いたり、コッチを見たりで結構忙しい。

360後から「ディ~ドゥラ~イヴ!」という声が聞こえて来た。
その声の方面を見ると、ジョンやゲイリーたちMarshallの面々のご到着!

370現地在住の日本人女性のメディアの方もいらっしゃった。

390インタビューに答えるYukiちゃん。

400…ったく、最後の方の男性のインタビュアー、少しは遠慮すればいいのにオッソロシク速い英語でマイッタ!

410D_Driveの4人には初めてのレッドカーペットをお楽しみ頂けたようだ。

420最後はスポンサーのひとつである「HIPPEAS」というお菓子を手にパチリ。
「HIPPEAS」なんていい名前だね。
もちろん「Hippies(ヒッピーズ)」のシャレ。

430「Organic Chickpeas Puffs」というスナック菓子。
「Chickpea」というのは「ひよこ豆」のこと。
HippeasコレはHIPPEASの広告。
ハハハ!「Give Peas a Chance」だって!ウマいね。
ジョン・レノンだね。
他の広告には「Vegan」、「Certified Gulten-Free」と謳ってあった。
ひと袋頂いて食べてみたけど、「Puff」というのは日本で言うところの「カール」みたいなヤツ。
でも、決定的に違うのは「Organic」とあるように、成分をチェックしてところ、やっぱり「調味料(アミノ酸等)」が使われていなかった…ということで安心して頂きました。

Hp2お客さんがゾクゾクと会場に入って来た。
さぁ、『SHE ROCKS AWARD 2020』もうすぐ始まるよ~。

440<つづく>
 

200 
(一部敬称略 2020年1月17日 アナハイム HOUSE of BLUESにて撮影)

2020年2月17日 (月)

Choji Birthday Live "December Club Session vol.2"

 
♪マーブル、マーブル、マーブル、マーブル、マーブル・チョコレート…なんてCMソング知ってる?
今でもやってるのかな?
コレは古いよ~。
調べてみると、私が生まれる前からテレビでやっていたようで、ソロソロ60年近く経つことになる。
作詞も作曲も'いずみたく'さんだそうだ。
 
最近はペースが落ちたものの、毎晩のようにライブハウスへ出かける生活を長いことしてきたが、行ったことがない都内のライブハウスがまだまだ沢山あるんだよね。
例えば今日のレポートの舞台となるの新宿の「Marble」というお店。
聞けば今年で16年目になるという。
恥ずかしながら、お店の名前すら存じ上げなかった。
やっぱり仲良くして頂いているミュージシャン、あるいはMarshall関連の楽器を使って頂いていないミュージシャンが出演しているお店にいくことは基本的にないからね…縁がないところには縁は生まれないもんです。
今日はMarshallアーティストが出演するということで初めてコチラにお邪魔した。10v昨年に引き続いてお邪魔したI don't Like Mondays.のChojiくんのバースデイ・ライブ。
メンバーは前回同様…

20長崎兆志

30ChojiくんのMarshall。
1987Xと1936の組み合わせ。

40v足元のようす。

50もうひとりのギターは芳賀義彦、ヨティ。

60vヨティもMarshall。
JCM2000 DSL100と1960Aを使用した。

70vベースはおなじみ満園庄太郎。

80vドラムスは黒瀬蛙一。

90v1曲目はインストで「Django」。
「Django」とくればまず頭に思い浮かぶのはジョン・ルイスの「Django」…かと思ったらさにあらず、ジョー・ボナマッサだそう。

S41a0158ボナマッサは何度かMarshall Blogにご登場頂いた。

Jbロンドンでも2度ほど拝見した。
1回はVictoria Parkで開催された『High Voltage』というロック・フェス。
もう1回は有名なジャズ・クラブ「Ronnie Scott's」でClass5の発表会だった。
ジョーには失礼なんだけど、このクラブに入れたことがすごくうれしかったのをよく覚えていマッサ。Rsjb続けてビートルズの「Helter Skelter」。

100_hsChojiくんは歌が歌えるからいいよナァ。
ギタリストの余技の枠をはるかに超えた見事な歌いっぷりなのだ。

110v「今年もシアワセです。最後まで楽しんでいってください!2曲続けて演ります」

120_mcまず1曲目は1971年のJeff Beck Groupのアルバム『Rough and Ready』からの1曲。
私はこの時期のジェフ・ベックが苦手でしてね。
せっかくChojiくんが選んでくれた古いナンバーだったんだけどピンと来なかった。
でも「Rough and ready」の意味は知ってる。
「間に合わせだけど、それで十分」みたいな意味。

130_sitジェフ・ベックのアルバム・タイトルって英語が苦手な日本人に「?」と思わせるヤツがあるよね。
「Blow by blow」はボクシングの実況中継から生まれた「具(つぶさ)に」という意味の慣用表現。間違えても「ギター殺人者の凱旋」という意味ではない。
コレはこのアルバムのアメリカでの広告のキャッチコピーの直訳。
「Wired」は「興奮状態」とか「覚醒状態」とかいう意味だ。
お!…もうひとつよく知ってるヤツが目に入った!

140ありがとうございます!
『Marshall GALA2』のTHE GUV'NORSの時のChojiくんも最高にカッコよかった
この日、キネマ倶楽部にお越し頂いた方々も多く、たくさんの人に「シゲさん」と声をかけて頂き、その上、GALA2に対するおホメの言葉と「次回も必ず行きます!」なんておっしゃって頂いたのはとてもうれしかった!150vThin Lizzyの「Waiting for an Alibi」。160_alb「ゲイリー・ムーアがThin Lizzyに戻った!」と、鳴り物入りでリリースされた1979年の『Black Rose』から。
この時は私もまだ高校生だった。
学校でThin Lizzyを聴いているヤツなんてほとんどいなかったが、私がそのずっと以前からColosseumIIもThin Lizzyも好きだったので、このことに喜んだのを覚えている。
Thin Lizzyのピークだったネェ。
でも、このアルバムは「Black Rose」の後半以外はあんまり聴かなかったナァ。
その後、その後半のアイリッシュのパートもFairport Conventionが何年も前に演っていたのを知ってちょっとガッカリしたっけ。
あ、ツマらないことを書いてゴメンナサイ。
コレ、私が好んで書いているんじゃなくて、Chojiくんの選曲が書かせているんですよ!
 
Chojiくんの演奏はといえば、さすがゲイリー・ムーア好きとだけあって、歌もギターも完璧!170ヨティとのツイン・リードも美しくキマった!

180「チョット危険なタイトル」と紹介した次の曲はレジの「Benny and Jets」。
ナンで危険なんだろう?…今度教えてもらおう。

190v_mcコレが、やりたい放題の破天荒なアレンジ!

200でもすごくヨカッタ!
ただひとつ…個人的には「♪ベベベベニアンジェッツ」の「ツ」はスタッカートではなく、「ツス~~~~~~~~~~~~」と思いっきりやってもらいたかったかな?
ワザとそうしなかったんだろうけど。
でもすごくオモシロかった!

210v「やりたいようにやってます!」
ココでは選曲が二転三転して苦労したという話。
わ~か~る~!
基本的に年に1回のことだから「アレも演りたい」、「コレも聴かせたい」ってなっちゃうよね。
「2019年12月6日の誕生日に作った歌を聴いてもらおうかな」220…とオリジナル曲「ヒバリ」を披露。

240GALA2に出演した時にも「Sanctuary」という自作曲を持って来てくれたChojiくん。
アレもとてもヨカッタ。
今回はバラード。
Chojiくんの書く曲は深みがあって聴きごたえがあるのだ。233第1部最後のセクション。250_agまずは「American Girl」…って知らんけど、と思ったらトム・ペティの曲。
知らないワケだ。
「American Woman」なら知ってるけど。Guess Whoね。
トム・ペティは数年前に亡くなったねェ。

260vシンプルでゴキゲンなポップ・ドライビング・チューン!270庄太郎ちゃんと…

280黒瀬さんの鉄壁のリズム隊のプレイが最高に気持ちいい!

290最後はジョン・サイクスの「Bad Boys」。
スイマセン。コレも知りませんでした。
ナンにも知らないワタシ…面目ない。
クラシックな演目を選んでくれるChojiくんだけど、やっぱり世代の違いを感じるわ。
もっとも私は1980年以降のロックを自分からすすんで聴くことはなかったからナァ。

300バリッバリ弾いちゃうChojiくん!
また音がいいんだ!
320vドッカンと盛り上がって第1部の幕を降ろした。310第2部~。
ドメタルのツインリード。コリャ曲を知らない私でもわかる。
Iron Maidenだ!

340_ah曲は知らなくてもIron Maidenとすぐにわかるところにメイデンのスゴさがある。
それに私、ドラムスのニコ・マクブレインとは知合いですから。
ニコはジム・マーシャルと仲良しだったんだよ。
曲は「Aces High」。

350歌うはTAKASHI。

360v「たかし~!」、「タカシ~!」、「TAKASHI~!」…ものスゴイ歓声!
TAKASHIくんもGALA2に来てくれたそう。どうもありがとう!370続いてAC/DCの「Back in Black」。

380_wtj盛り上がること必至の大メジャー・チューン。

390「ゴキゲンなロック・ナンバーをお送りするお祭り気分の企画」と称して「Welcome to Jungle」を。

400ギター・チーム炎の大活躍!
さらにWhitesnakeの「Crying in the Rain」を取り上げた。

420v「今日一番の目玉曲…みんな大好きYesです!」

430_ra「聴くのは楽しいけど、演るのは大変!」とこの大作に取り組んだが、よどみない演奏はサスガ!

470v_ta避けて通れない重要なキーボーズのフレーズをヨティがギターでうまく再現していたのが感動的だった!
ヨティはハンドワイアード・アンプの大ファンでMarshallだと1974Xを愛用してくれている。
そうそう、それと私の知り合いに「中村ピアノ」ちゃんという昭和歌謡のシンガーソングライターがいるんだけど、彼女の『東京ディスコティック!!』というCDのレコーディングにヨティが参加していることを知って驚いた!440「去年も同じことを思っていたんですけど、昔からの友達と色々な人との縁がつながって、重なって今日があります。
これからもこうして続けてやっていきたいと思います。
1曲バラードを聴いて頂きます。」
TAKASHIくんとは中学校1年生の時に初めてバンドをやったそうな。
演奏したのは「Let It Be」とルナシーの曲。

450_mc_2そんなTAKASHIくんとこの日演奏したバラードはEuropeの「Carie」という曲。

450v_cr第2部もコレでいよいよクライマックス!460Asiaの「Time Again」…480そしてG-Forceの「Hiroshima」を演奏して本編を締めくくった。500しかし、Chojiくんはカッコいいね。
久しぶりに出て来た「ホンモノのロック・ミュージシャン」という感じだ。
今日演奏した曲の数々は普段アイドラで演っている音楽とはお呼びも付かないが、Chojiくんはテレビに出ているようなバンドの子たちとは「ロック度」がゼンゼン違う。
ギターの腕については触れるまでもなく、歌が歌えて、背が高くて、包容力があって、カッコを付けていないのにカッコいい。
男の私から見てもそう思う。
私のような年寄りから見ると、今の時代、カッコつけていることが一番カッコ悪い。
こんな帽子をかぶって、スカーフを巻いて…コレが似合う人はそうはいまい。
Chojiくんのように自然にロック・ミュージシャンのカッコよさを醸し出せる人が滅多にいなくなった。
この日のChojiくんのステージを観ていて改めてそんなことを思った次第であります。510vアンコール。
「どうもありがとう!本当に完全なる生バンドってどうですか?男の汗が飛んで行くでしょ?
ギターの曲を作って来ました。
『Phoenix』といいます。
『ヒバリ』とか鳥系が多いですね」
そういえばGALA2に持って来てくれたオリジナル曲も『Sanctuary(禁猟区)』だった。「聖地」という意味もあるけどね。

520_en_mcジックリとギターを聴かせるChojiくん。
プレイは当然のこととして、Marshallとレスポールの組み合わせによるサウンドの妙をタップリ味併せてくれた。

530v「シンミリして終わるのはナンなんで、TAKASHIを呼んでドカンといきますかッ!」
TAKASHIくんも「お祭り!お祭り!いきますか!」なんていいながら飛び出したのは…

540Deep Purpleの「Highway Star」。

570怒涛のリズム隊に…

550v

560v絶叫するTAKASHIくん!580お定まりのギター・ソロもバッチリ決めて「お祭り」…四人囃子じゃない!っつーの!
Chojiくんのバースデイ・ライブがにぎにぎしく終了した。
 
Chojiの詳しい情報はコチラ⇒I Don't Like Mondays.Official site

590最後はみんなで記念撮影。

600「どうもありがとう!本当にありがとう!
今年も最高でした!」

610終演後、応援に来ていたGALA2のTHE GUV'NORSのメンバーたちと。

Group2_2そしてChojiくんも加わってパチリ!
お疲れさまでした!
また来年。

Group2_1 

200 
(一部敬称略 2019年12月6日 新宿Marbleにて撮影)

2020年2月14日 (金)

NAMM2020レポート vol.5~NATALとD_Driveデモンストレーションの2回目

NAMM2020の2日目。

10今日のレポートはまず1階から。

15メインの展示場となる1階ホールの入り口。
今回のセキュリティは建物の外でIDを見せて、手荷物検査を受けるシステムだったが、以前はこの入り口でIDを厳しくチェックしていたこともあった。
とりわけ2001年9月の「同時多発テロ」の翌年はセキュリティが死ぬほど厳しかったっけ…。
昔は携行するIDとしてパスポートのコピーもOKだったが、今はもうホンモノでないとNGになった。
パスポートの現物を持って歩くのはイヤだよね~。ホント、イヤ。201階の打楽器コーナーにNATALのブースがある。
ドラムス、シンバル、パーカッションの展示が集中するこのエリアは、かつては工事現場にも似た阿鼻叫喚の雑音地獄だったが、最近はそうでもなくなった。
それでも耳栓をしたけどね。

30NATALのブースでまず目に飛び込んでくるのはこのツーバスのキット。

40どこかで見たことがある感じでしょう?
そう、Marshall仕様なの。

50フロント・ヘッドはソルト&ペッパーのフレット・クロスにプレキシの「NATAL」のロゴ・プレート。

60ゴールドとブラックのコーディネーションはMarshallカラーそのもの。

70

80プレイヤー側からの眺めはこんな感じ。

90

100ま、実際にこんなセッティングはないだろうけど。110色だけでブランドのイメージを表現できるなんて実にありがたいことだ。
これもMarshall(もうすぐ)60年の歴史の賜物!

120他にもドラム・キットを展示。
 
イメージ・キャラクターのひとりジェイミー・モリソン。
Stereophonicsが渋谷のO-EASTに出演した時にジェイミーに会ったけど、すごく感じの良い若者だった。

140v展示のキットは7プライ、チューリップ・ウッドの人気のシリーズ、Cafe Racer。

130NATALのラメのフィニッシュは大変美しゅうございますからね…こんなスローンもありでしょう。

150Ray HearneはHakenというバンドのドラマー。
「Haken」って「ハケン」?それとも「ヘイケン」?
まさか「派遣」の「Haken」じゃないだろうな~?
2007年に結成したロンドンのプログレ・メタルのバンド。
気になったので調べてみると、なかなかにカッコよかった。
来日したら喜んでサポートさせて頂きますよ~。

160上位機種の「Originals」のキット。

170ショーン・ムーアはManic Street Preachersのドラマー。
去年の来日公演は私が用意したNATALをプレイしてもらった。

180vコレはお求めやすい価格帯のシリーズ、ARCADIA(アルカディア)。
そして、よく売れているというNATALのカホン。

190スネアいろいろ。
真ん中の茶色いのはチューリップ・ウッドのスネア。
その隣はARCADIAのメタルの14"x8"スネア。

200ビギナー向けモデルDNAのキットと…210スネア・ドラム。

215NATALブースを守るためにイギリスからやってきたゲイリー(左)とジョージ(右)。

2201階をひと通り見て回った後、2階のベース・キャンプに戻る。

230Marshallが支給してくれた名前入りの水筒。
ペットボトルのまま水を飲んでいるのはみっともないということね。
Ryan、Stephen、Joel、Thomas、Philippaと来て…Shigeだよ、シゲ。
カッコ悪ぃナ~。
コレ、今気がついたんだけど、Steveの水筒が「Stephen」だし、Tomのヤツが「Thomas」になってるじゃんね。
すると私のはShigeじゃなくて「Shigeyuki」になってもいいハズなんだよけどな…ま、ワケもわからずに長いだけの日本人の名前なんかどうでもいいか…。
ってんで「譲二」さんとか、「健」さんなんてお名前がうらやましかったりする時がありますな。

240さて、ブースのステージはというと、2回目のD_Driveのデモンストレーション。

250Seiji

260vYuki

270vToshi280vChiiko290v今日もノリノリ!

300…というのは、やたらとお客さんが多いのよ!
正直、完全に想像以上。
ま、私が言うのもナンだけど、ブースがにぎわうのはせいぜい土曜日ぐらいかと思っていたのです。
コレ…開催2日目、金曜日の朝っぱらだよ!

0r4a0707以前の回に書いた通り、Marshallのブースは2階にあって、下の大ホールでのデモと違って、通りがかりの人が寄っていく…ということが起こりにくい。
2階までワザワザ上がって来てくれるのはMarshallの展示かデモ演奏を目当てにしているお客さんが多いことは間違いない。
もちろんMarshallを見に来て偶然D_Driveのデモに出くわすというケースが少なくないことはあろうが、熱心にD_Driveの演奏に見入るお客さんの姿を見ていると、どうもそうでもないようなのだ。
つまりD_Driveの演奏を目当てに来てくれているということ。
♪な~んでか………知ってる?、「なんでかフラメンコ」の堺すすむ。

90もちろんインターネットを通じて、D_Driveのアメリカでの認知度がある程度確立されていることがある。
もうひとつはコレだったのではなかろうか?
NAMMに関する速報がテンコ盛りに掲載されている『UpBeat』という会期中に日刊で発行されるフリーペーパー。
近隣のホテルの部屋には毎朝コレが差し込まれる。0r4a0009_2その中の1ページ。
Marshallのブースの宣伝。

0r4a0010_2_2その右下に毎日Press to MECOとD_Driveのデモンストレーションの情報が掲載されたのだ。
コレを見て来た人も多かったんじゃないかと思う。
だって、ナンの情報もなしに時間通りに2階のMarshallのブースに大挙してお客さんが押しかけて来るなんてあり得ないもん。
3、4日目にはリピーターさんも結構いたしね。
D_Driveがどうしょうかいされているかと言うと…
「『ドライビング・ロック』いう独自のスタイルを持つ日本のインスト・バンドがD_Drive。ハードロックとメタルをミックスした複雑なメロディによって生まれるスリリングなパフォーマンスは見逃せません」
コレ、誰が書いたのかな?私ではないけど、よくわかってらっしゃる!
で、見逃したくないお客さんがドドっと集まって来たというワケなの。

0r4a0014_2 今日の1曲目はYukiちゃん作の「GEKIRIN-逆鱗-」。310v朝っぱらからMarshallのブースにはおおよそカリフォルニアらしくないヘヴィなサウンドが鳴り響く!
コレでいいのだ!

320続いては「Russian Roulette」。
またヘヴィ・チューン。
そう、2人のギターを見ればわかるように、この回はドロップDチューニングのナンバーを並べて演奏したのだ。
330_rrいつもならショウの後半の激しいパートで演奏する曲ばかり。

340リズム隊の2人も遠慮なくヘヴィに演じてくれた…まだ朝の10:40なんだけどね。350でもココでガラリと雰囲気を変える。10:46ぐらいかな?
Seijiさんのギターでスタートしたのは…

360vD_Driveのポップ・チューン「Gradation」。
皆さん「ホホウ…こんな曲も演っているのか~」と思ったのかどうかは知らない。
とにかく『Maximum Impact』を聴いて欲しい。
この曲が入っているから!
370_gdコレがD_Driveの世界デビュー・アルバム『Maximum Impact』。

MiYukiちゃんとのツイン・ギターで奏でる美しいメロディはカリフォルニアっぽいではないか!
「カリフォルニアっぽい」といえば、こんなこともやったっけな~⇒マーブロ聖林に行く

390奇抜なエンディングもバッチリキマった。
このパートこそみんな聴いててどう思ったかな?

380vオラオラオラオラ~!
景気よく「1,000,000 hp」でも行ってみるか~!
今、まだ朝の10:50。

4102人のアクロバチックなギターの掛け合いにみんなビックリ。

420こんなにお客さんが入ってるんだからと、Seijiさんに「ミリ音頭をやったら?」と合図を出したんだけど、「イヤ」だって。

0r4a0793暴れまくるToshiくん。

430v「Crazy Bassist」の名に恥じないハジケっぷり!440今回、Chiikoちゃんのドラミングへの評価は生半可じゃなかった。

450また別の機会に書くつもりだけど、どこで演っても聴衆の度肝を抜いたよ。460最後もヘヴィに「Screw Driver」。

470_sdこのデモンストレーションも盛大にウケまくった!
お昼を挟んで、この日は現場を変えてもうひと仕事!
Work hard D_Drive!480v_2

490v

500v

510vD_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive OFFICIAL WEB SITE

530_2<つづく>
 

200 
(一部敬称略 2020年1月17日 アナハイム・コンベンション・センターNAMM会場にて撮影)

2020年2月13日 (木)

MUTANT MONSTER 『今年の嫌な事、360°大掃除ワンマンライブ ~春がきて、夏がきて、冬の頃には忘れるわ~』

  
昨年末のMUTANT MONSTERのワンマン・ライブ。
ロゴ・タオルを手に「ハイ、ハイ、ハイ、ハイ!」と元気に飛び出してきた3人。

10位置について~、いよいよスタート!

11_0r4a0010BE

30vMEANA

40vCHAD

60vMEANAちゃんのMarshall JCM900 4100と1960A。
そして、MUTANT MONSTERロゴのフロント・ヘッドをまとったCHADちゃんのNATAL。

50NATALはアッシュのブラック・スワール。
タムは13"だ。

70スネアは前回Marshall Blogでもレポートした渋谷で使った14"×5.5"のメイプル。

80 オープニングは「ABNORMAL」。
100vMEANAちゃんからBEちゃんとボーカルズをリレーして…90_abノッケからミュータント節炸裂!

0r4a0125BEちゃんとMEANAちゃんがCHADちゃんの背後のステージに上がって「最後までよろしく!」…とツカミはバッチリ!

20そう、前回に弾き続いての企画だそうで、タイトルにある通り360°ファンに囲まれてのステージ。
有名なビートルズのワシントンD.C.のコンサート・フィルムを思い出しますな。
リンゴがグラッグラのドラムスのライザーを自分でクルリと回すヤツね。

120_kw2曲目は「可愛いだけじゃいられない」。
ステージの上のお客さんはこんな眺め。

130ひとりぼっちでステージの下に残されたCHADちゃんが強烈なエイトビートを叩き出す。

140vまた下へ降りて来て2018年のフルアルバム『突然変異』のオープナー「パラレルワールド」。
160_haこの曲もツイン・ボーカルズの魅力満点!

150_pw続いて「離してあげる」。
前回も書いたが、私が初めてMUTANT MONSTERを観た時に最も印象に残った曲。

180_yr「ワンマンへようこそ!
去年も言ったけど…近いね!照れる~!
最後まで楽しんでいきましょう!」170v_mc「踊りましょう!」と「有料恋愛」から「Orion」へ。
「Orion」はいいね。
「♪オリオン、オリオン、オリオン、リオン、リオン」の「リオン」がすごくいい。
The Kinksの「Victoria」の「-toria」を思い出しちゃう。
それとココのパート、メロディの最後を2回下げて、3回目に上げるでしょ?
コレが実に気持ちい。
それとまさかのピカルディ・ケイデンス!
190v_or
「そっちはどうですか~?」

210ステージ下で孤軍奮闘していたCHADちゃんのドラムスに…

0r4a0106 BEちゃんのベースがかぶさって…

0r4a0076 「♪オッオッオ~オオ」で盛り上がる「猫かぶり」。

200MEANAちゃんのギター・ソロ。

0r4a0192 コレはMEANAちゃんの足元。
ギターとアンプの間に挟んでいるのはディレイとチューナーとワイアレスの受信機のみ。
歪系のエフェクターは一切使わず、クランチーなトーンはMarshallで作っている。
ディレイの使い方も独特で、なかなかの個性派なのだ。205ココでメンバー各々がライブのタイトルにある「今年の嫌な事」を発表。
まずはBEちゃん。
「コンビニで買う甘いものが好きで、カステラが大好きなの。
フワフワでおいしそう…と思ってパッケージ買いしたのね。
で、下のピロピロをハズすじゃん?
そしたらナント、ザラメがないの!ザラメを食べるために買ったのに!
それが今年一番イヤなことだった。
後はハッピーでした…皆さんのおかげです」
フーム、チョット周りの人に訊いてみたところ、BEちゃんだけじゃなく、皆さんあのザラメがすごく好きなのね。
「ザラメ糖」っての売ってるから、それを買って来て食べれば「ハッピーの極み」ではなかろうか?と思うのはザラメ素人か?
230vそんなカステラ好きのBEちゃんにはこの曲をどうぞ。
「世間胸算用」という曲。
「カステラ」がバンバン出て来るブキミーな1曲。
カステラの語源はポルトガル語であることはよく知られているよね。
他にも、合羽、金平糖、襦袢、天婦羅等々、ポルトガル語を語源とする日本語がある。
いつかMarshallのパーティでポルトガル人と同じテーブルになったことがありましてね。
向こうは「沈黙は悪」という文化なので、同じテーブルに座ったからには何かしら会話をしないとマズイ。
そこで、この辺りの話をしたんだけど…全くウケなかったナァ。
Smz「イヤなこと…考えたらあった!」
2番手はCHADちゃん。
「中國に行った時にBEがお腹をコワして何本か演って、4時間ぐらいかけて杭州に向かっている時、今度は私のお腹が痛くなっちゃったんですよ。
で、その時ズッと車の中でマイケル・ジャクソンが大音量で流れていて、こっちはトイレに行きたくて行きたくて…でも英語も日本語も通じない。
MEANAが『便所』って書いて現地の人に見せてもゼンゼン通じない。
1時間苦しんだ後、車のショウルームの社員用のトイレを借りたのね。
そのおかげで日本に帰って来て、お腹が痛くなると頭の中にマイケル・ジャクソンが流れて来るんですよ!
コレが私のイヤなこと」
ホント、中国に人ってテコでも英語を話そうとしないんだよね。
他の記事にも書いたけど、簡体字が当たり前なので、筆談しようにも我々が使っている漢字はまず通用しない。
でもね、実際に試したワケじゃないけどトイレは「厠」と書けば絶対通じるよ。
「厠所」と書けば尚バッチリ。
ちなみに、また書くけど「机上・枕上・厠上」…コレ、勉強する時に最も集中できる三大て適所。240「満員電車が大ッキライ!
女性専用車両に乗ろうと思ったんです。空いてると思ったし、みんなより背が高いのでいい空気が吸えると思ったワケ。
そしたら隣の女性がハイヒールで私の足をグリグリしてきたの…それがイヤなこと」
満員電車、イヤだよね~。
松戸のバンド、ウシャコダに「♪また明日もイヤな満員電電車、ギューギュー・ラッシュアワー」っていう楽しい曲があった。

250v「いざまいらん」と「Sparkling」。

0r4a0061「去年もこうして12月の中旬ごろにワンマンをやりました。
ここまでの道のりは険しくて大変でした。
ここまで来れたのは皆さんのおかげです。
私たちは三重県伊勢市の小さな小さな町から出て来ました。
次はその時の気持ちと東京の冷たさと、戦って生きていくという歌です」

11_0r4a0073 BEちゃん熱唱の「東京」。270v_tyoそのBEちゃんの熱唱に呼応するCHADちゃんのセンシティブなドラミング。

275v続けて「最終電車」。

280_sdこの辺りはジックリと聴かせるショウの中盤。

280vステージへ上がって「走り出せ」。

290_hdタイトル通りのドライビング・チューン。
290vコレいい曲だな。
やっぱりサビのメロディがとても印象的だ。

Img_0091 またフロアに戻って「煙火」。
写真を撮るのも大変だよ~!
そのまま「日本が死ぬ日」。

310_nrs_nshショウはクライマックスに差しかかる。

320妖しいリフが耳に残る「黒に染めろ」。

330v_knコレはサビの前の「♪必死に守る それはホントに必要なモノか」の「か」のAbのところが何とも気持ちいい。
|Bb|Bb|C|と来て、次の|C⇒Caug⇒A7|のキメでドミナントモーションしてDmにつなげるところ。
実にカッコいい。

340v「リセットボタン」から…

350_rb「バババブル」!

360「バババブル」好き~!

365コール&レスポンスで盛り上がる!
そうだ、大抵のことはナントカなる!
400_nwそして、3人は「LAZY GUY」、「NO WAY!」、「Girl's FIGHT」の3曲でハジけ飛んで本編を終了した。

370v_bb

380

390v「OK!OK!」のアンコール。
お客さんから寄せられた「イヤなこと」コンテスト。
CHADちゃんがクジ引き式で選んで…
410読み上げる。
●車庫入れで車をブツけた人
●毎年起こる自然災害
●仕事をしたのに料金を取りっぱぐれた人…等々。
読まれた皆さんに記念品がプレゼントされた。420そしてもうひと暴れ!
「全部忘れてコッパミジンになりましょう!」と「木っ端微塵ロケット」。
コレもいい曲なのだ。

450「MUTANT MOSTERのみがカワイイ」!

460v360°で盛り上がっております!

465アンコールのもう1曲は「バラバラ」。475楽しくて、カッコよくて、カワイイ3人!…

450v

470v

480vアンコールを含めて全22曲。
360°、まさに「全方位」のファンに向けたMUTANT MONSTERからの特大の年末プレゼントだった!

490MUTANT MONSTERの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAL WEBSITE

11_3ft 

200 
(一部敬称略 2019年12月1日 下北沢MOSAICにて撮影)

2020年2月12日 (水)

NAMM2020レポート vol.4~Marshall Records Special Showcase <後編>

 
前回からお届けしているMarshall RecordsのSHOWCASEライブのレポート。

Scl 会場となったイースト・ロサンゼルスのTHE HOUSE OF MACHINESの店内の様子を紹介しておきましょう。10_2ステージが組み上げられる前の店内の様子。
30_2ステージ側から見た店内。
結構広い。20_2天井からは無数のバイク・ヘルメットが吊るされている。40_2お店のロゴサイン。
「THOM」はもちろん「THE HOUSE OF MACHINES」の頭文字。50_2ドカンと掲げられた「DON'T BE A DICK」のサイン。
「Dick」なんて言葉が使われているので変な意味かと思うけど、コレで「イヤなヤツになるなよ」という意味。70_2「マシンの家」というぐらいなので、もちろんバイクも展示されている。
展示というよりガレージかな?

80_2ステージの背後がそのガレージになっている。

100…という感じのお店。

90_2今日のレポートはD_Driveの次にステージに上がったPress to MECOの出番。

110_2外はスッカリ暗くなっていい感じ。

115またタネさんがマイクを握ってPress to MECOを紹介した。 

120vPress to MECOを観るのは昨年6月の『Marshall Live』以来。

130_2Luke Caley

140vAdam Roffey

150vLewis Williams

160v_2オープニングは「Familiar Ground」。170まずはルイスのリード・ボーカルズから。
このバンドは3人とも歌うことができるからね。
ルイスは歌だけじゃなくてシャープなドラミングも素晴らしいの。
S41a0350ルイスにピッタリと寄り添うルークのコーラス。

210vそしてヘヴィなアダムのベース。
もちろん他の曲ではリード・ボーカルズを聴かせてくれた。

200vそんな3人だけあって、とにかく分厚くて美しいコーラス・ワークが素晴らしい。
もうね、CDを聴いているみたいに3人とも音程が完璧なの。
英米と日本のロックの決定的違いのひとつはコーラス・パートだよね。
まさに音楽的ルーツの違いを感じるポイントのひとつだ。
この「音楽的ルーツの違い」ね…コレについては別のPress to MECOのレポートの時にまた書かせて頂く。
0r4a0606ステージはMarshall Recordsからリリースされたアルバム『Here's to the Fatigue』からのレパートリーを中心に進行する。

Htf外からは丸見え!

215_2骨太なシャッフル「Here's to the Fatigue」。
私が知る限り、こういうサウンドは日本の若いバンドさんからは絶対に出て来ない。240_2ルークの耳に目をやると栓をしてるでしょ?
本人に理由を確かめたところ、コレ、うるさいからではなくて自分の声をモニターしやすくしているんだって。
方式は違えど目的は鶴田浩二の手と同じだね。
ああ、私はなんて古いヤツなんだろう。
でも新しいモノはあんまり欲しがらない。

230_3「If All Your Parts Don't Make a Whole」もコーラスが最高。

0r4a0569 イヤイヤ、この曲、すごくいいナァ。
時折出て来る5/4拍子でハッとさせられ、サビのサブ・ドミナントマイナーでホロっとさせられる。
アレンジもすごく凝っていてMECOの魅力がテンコ盛りだ。250他にもアルバムから「A Quick Fix」や「White Knuckling」をプレイ。260_2とにもかくにも演奏がウマい。
サウンド自体は今の若いバンドのそれに相違ないが、やっぱり「イギリスのチーム」だけあって、かぐわしきブリティッシュ・ロックの香りが感じられ、日本の若いバンドとは根っこが全く違うことを感じさせられる。

S41a0366

280v_2  290vPress to MECOの詳しい情報はコチラ⇒Press to MECO Official Site220締めもタネさん!

300v「ショウケース」の主旨通り、2バンドともそれぞれの音楽の魅力を十分にアッピールしたライブとなった。290_2帰りは大型バスでみんなでアナハイムへ。
後にジョンが写ってる。
あの人たち、こういう帰りのバスの中って必ず歌合戦になるんだよ。
アレ、ナンなんだろうな。
次から次へと曲をかけて、それに合わせてみんなで歌う。
イッパイ引っ掛けて気分良くなって「歌でも歌うか!」ってなところなんだろう。
そういう気分に洋の東西の違いは関係ないようだ。
でもイギリス人と一緒にいると『時計じかけのオレンジ』の冒頭のシーンを思い出さなくもないが…(ソロソロShige Blogで『キューブリック特集』やります!)。
当然、全編英語だからほとんど加わることができない…どころか、知らない曲ばっかりなの。
でもみんな楽しそうに歌っている。
こういうところでも日本と西欧諸国の間で「音楽」の存在缶や価値観が大きく異なることを実感するね。
 
ちなみにコレはUberではなくてチャンとしたバス。
数日前の新聞に出ていたけど、Uberって7四半期連続で赤字なんだってね。
今回のレポートの最初で「アメリカではUberが大活躍」なんて書いたけど、実情は厳しいらしい。
そこへもって来て今「個人事業主扱い」となっている運転手を近い将来「従業員」扱いにしなければならず、そうなると社会保障費の負担がそのまま会社の財政を圧迫して会社はますます苦境に立たされることになるのだとか。
タクシー業界とか例のシャトルバスだとかの業界がロビイストを使って政治家を動かし、逆襲したのかな?…なんて思っちゃうね。
こんなところでも従来型の事業形態とIT革命後の事業形態の摩擦が見て取れますな。

320_2<つづく>  

200_3

(一部敬称略 2020年1月17日 ロサンゼルス The House of Machinesにて撮影)

2020年2月10日 (月)

NAMM2020レポート vol.3~Marshall Records Special Showcase <前編>

  
NAMM初日の午前中のブースでのデモンストレーションがうまくいって胸をなでおろしていると、すぐにお出かけの時間になった。
NAMMの会場があるアナハイムからイースト・ロサンゼルスへ向かうのだ。
用向きはコレ。
レーベル・メイトのPress to MECOとのダブル・ヘッドライナーでMarshall Recordsのショウケース・ライブに出演するという寸法。
ロンドンでも演ったいわゆる「顔見世興行」。

11_11_records_showcase_combined_pagアナハイムから40分ぐらいかけてやって来たのはこんなところ。

10お世辞にも「品が良い」とは言い難い雰囲気じゃない?

20そこら中にこうした壁画が描かれている。

60すぐ近くにワーナー・ブラザーズの施設がある。
今は他の会社に吸収合併されちゃったけど、昔、ワーナー系の音楽出版社とはよく一緒に仕事をしたものでしてね。
その時の先方の担当者の女生徒とはいまだに時々連絡を取り合っている。

50こういうのキックボードって言うんだっけ?
コレに乗っている人をこの辺りでよく見かけると思ったら、「貸しキックボード」なんてのがあるんだね。
ロンドンなら「ボリス・バイク」か。70夜の部の現場はココ。

40「The House of Machines」というライブ・レストラン。

30

80ホラ、入り口にこの日のライブ告知がしてある。
D_Driveの写真は上海のホテルの入り口で私が撮ったモノ。

90店内に飾ってあったロサンゼルスの地図。
赤い部分が今我々がいるところ。
どうやらハリウッドあたりからは大分東にいるようだ。
東京でいうと葛西ぐらいのイメージか?
チガウカ?ロサンゼルスはアホみたいに広いでネェ…と言っても広さは東京23区の2倍程度なんだって。
ゼンゼンたいしたことないのに、実際に行ってみるとエラク広く感じるな。

100vお店のお兄さんに「今晩出演するバンドです。機材を搬入してもいいですか?」と尋ねると、すごく親切に対応してくれて、このホールに案内してくれた。
左に見える大きな木の扉は必ず閉めておいてください…と言う。
隣の事務所にいる大きな犬が入って来ちゃうんだって。
自分たちの機材を搬入してひと休みしているD_Drive。

110予め舞台にセットされていたのが、ナゼかSTUDIOシリーズとOriginのコンボ。

11_img_2518何でだろう?
このレストランの所有物なのかな?
さすがSTUDIOシリーズ。
アメリカでもスゲエ人気なんだな、きっと。

Img_2517 我々の機材はコッチ。
1202日後に『She Rocks Award』で使う機材が届いていた。

130NATALもバッチリ。
で、テッキリこのホールで演奏するのかと思っていたら大間違い。

140時間になるとステージ屋(っていうのかな?)がやって来て、表のレストランに簡易ステージを作ってPAをセットしてくれた。
今晩のステージはコチラ。

150Seijiさんが使用するJVM410Hと1960BV。

160vコチラはYukiちゃんのJVM410Hと1960A。

170vToshiくんのEDEN一式。
Toshiくん、このセットに大感激。
何でも初めてEDENを所有した時のヘッドと同じ機種だったとか。

180vNATALはメイプル・オリジナルズ。

190順調にリハ終了。
この日、PAを担当してくれたお兄さんがまたスゴクいい人だった…名前は忘れちゃったけど。
ロスにやって来て演奏する日本のバンドの音響を何度も担当したことがあるって言ってた。
その彼、D_Driveの演奏にブったまげていたよ。200_2開演まではリラックス・タイム。
日本に来た時のアレックスの写真て談笑するメンバー。

215この毛むくじゃらとその隣の人…現地のD_Driveファンで、わざわざイラストを描いて持って来てくれたの。
うれしいね~。
この人たち、本番中にモッシュしてた。
Seijiさん曰く、後にも先にもD_Driveの音楽でモッシュしてる人を初めて見たとか。
220_2 そして定刻になってショウがスタートした!

210冒頭、ステージでマイクを握ったのはMarshall Recordsの親分、スティーブ・タネット。
我々は親しみを込めて気安く「Tane-san、Tane-san」なんて呼んでるけど、タネさん、こう見えても70年代中盤のロンドン・パンク・ムーブメントの時流に乗って、Menaceというバンドでギターを弾いてブイブイいわせてた。
MenaceはWardour StreetのMarqueeに出演していたんよ。
 
ロンドンのMarqueeについてはコチラをどうぞ。
   ↓    ↓    ↓
①【イギリス-ロック名所めぐり】vol.19~Marquee物語 <前編>
②【イギリス-ロック名所めぐり】vol.20~Marquee物語 <後編>

230「フロム・オッサ~カ~、ジャッパ~ン……ディ~ドゥライヴ!!!!!!!」240ド迫力のタネさんの紹介に続いてのオープナーは「M16」。260よかよか、この曲のD_Driveならではの「和風メロディ」がまさに「ショウケース」に持って来いだ。

270v弾き慣れた曲で滑り出しは好調!

280vSeijiさんとYukiちゃんが掛け合いで表現する「銃撃戦」のシーン。
外はいつ銃撃戦が起こっても不思議はなさそうな物騒っぽいエリアでの演奏だけに迫力も増すゼ。290「物騒」といえば…ココからそう遠くない南カリフォルニア大学の向かいに「Shrine Auditorium(シュライン・オーディトリアム)」というキャパ6,300人の大ホールがある。
1926年に再建され、かつてはアカデミー賞やグラミー賞の授賞式に使われていた由緒正しい施設。
ハイハイ、ボケてないですよ~。
以前にも書いたことは覚えています。
せっかく近くまで来たのでまた書いておこうと思ってサ。
エキゾチックなルックスなので「Shrine(神社)」というのかと思っていたら、コレ、フリーメイソンの内部の組織の名前なんだってね。
Shrine 内装も荘厳でそれはそれは素晴らしい。
というのは、20年近く前、NAMMの時に一度入ったことがあったの。
そりゃカリフォルニアの冬はとても温暖だけれど、会場内はギンギンに冷房をきかせてあって、とても居られる状態ではなかった。
出し物もマイケル・マクドナルドで私の好みからかなり遠くかけ離れていたので、暖を取りに会場の外へ出た。
周囲は特に賑やかなワケでも、閑散としているワケでもなく、ま、黒人が多いかな?程度で何の気なしにブラブラと歩いてシュラインに戻った。
後で聞いて青くなった。
その辺りは黒人の大暴動があって、数年経った当時でも「夜間のひとり歩きは危険」と言われているエリアだったのだ。
今はどうか知らないけどね。
一応、私、海外では「君子、絶対に危うきに近寄らず」を標榜しているもんですから。Inside 脱線ついでに…。
このシュラインでライブ録音されたアルバムをご紹介。
まずはテナー・サックスのスタン・ゲッツの『Shtan Gets at the Shrine』。
ゲッツも若い頃は滅多に聴かなかったけど、今はよく聴くようになった。

Getsz ロック・リスナーにはコレ。
みんな大好きGenesisの1974年の超名盤『The Lamb Lies Down on Broadway』ではなくて…

Lambコレ。
1998年にリリースされた未発表音源を集めた4枚組のボックスセット『Genesis Archive 1967-75』。
このセットに1975年1月の『The Lamb Lies Down on Broadway』を全曲完全再現したライブ音源が収録されている。
うれしいなったら、うれしいな!
そして、この音源を録音したのがこの「シュライン・オーディトリアム」なのよ。
どうだ!驚いたか?
驚かないか…こんなことで喜んでるのはいつだって私だけなのね?Arc_2 ウン、マーブロらしいいい脱線だった。
 
銃撃戦に勝利したかのような自信に満ちたSeijiさんの表情!
実は旅の疲れが出てさっきまであんまり調子がよくなかった。
ところがひとたびネックを握ればこの通り!
どんだけギターが好きなのよ?
でもね、D_Drieの良いところのひとつは、これだけのギター・バカ…失敬!マーブロで使う「ギター・バカ」という表現はギタリストに対する畏敬の念を込めたホメ言葉です…がやっているバンドの割には「ギター・ギター」していないところなんだよね。
「ああ、またギター・ソロか…」というところがひとつもない。
そういうところが海外の人に認められた要因のひとつだと思う。
だってコレだけ「速弾き」が氾濫し、成熟した今、これ以上シュレッダーは必要ないでしょう。
肝心なのはシュレッディングの技術を使って、いかに自分だけしかできない独創的な音楽を作るということでしょう。
295v続けてD_Driveの最古のレパートリーのひとつ「Cassis Orange」。300これまた演りなれた曲だけあって、演奏は「立て板に水」の如し。

310_2ギター・チームの完璧なコンビネーションに初めて見る人はジョウ・ドロッピング!

320「We are D_Drive from Japan!」
Yukiちゃんの英語のMCも板についてきた!

330vそのままYukiちゃんフィーチュアで「Unkind Rain」。340_urToshiくんの哀しみのベース・ソロ。350vこの曲もすごく評判がいいのよ。S41a0241ココで新曲「Livingston's Thumbs Up」。360_ltuギター・チームが奏でる印象的なテーマ。

370v

380vそして、トリッキーなギター・ソリ。
毎回書いてるけどヤッパリ素晴らしい。

390そしてベース・ソロ。
右に写っているのは例のモッシュの人たち。

395目の前で暴れまくる連中を鼓舞する激しいプレイだ!

400軽快なバッキングと…

410ところどころに挟み込まれたピックアップ・ソロがスリリングなChiikoちゃんのドラムス。

415vもちろんジョンは両手の親指を立てていた…に違いない!?
最後は「Attraction 4D」で締めくくった4人。
もうこの曲はMarshallの連中にもおなじみで、Seijiさんがイントロを弾くと「コレコレ~」みたいな感じになるのです。

420_4d

430

440v

450vロサンゼルスでのShowcaseライブ無事終了!

460そして、再びタネさんのMCがあって、D_Driveは大歓声に包まれつつ出番を終えた。
あのPAのお兄さんもヤンヤヤンヤの拍手だった!
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive OFFICIAL WEB SITE470<後編>につづく
 

200_3

(一部敬称略 2020年1月17日 ロサンゼルス The House of Machinesにて撮影)

2020年2月 7日 (金)

Marshallで中国語を学ぼう!

  
全くどうでもいいことなんだけど、こういうことがオモシロくて仕方ない。
イヤね、上海のMusic CHINAでD_Driveがデモ演奏をしたブースを運営している中国のMarshallのディストリビューターである「algam」の総合カタログを見ていたんだけど、「なるほど~」と思わされる漢字の表記がたくさんありましてね。
読み方はゼンゼンわからないけど字面を追っていると大変に興味深い。
ということで、今日はalgamのカタログのMarshallのページを教材にして「中国語つづり方教室」を開講してみたいと思う。
 
♪ギタリストたちが言うことにゃ、言うことにゃ
Marshallアンプはいいアンプ
てなことを言われてみたい、言わせたい
…Marshallつづり方狂室
  
こんなの知ってる人いる?
まずいないだろうね。
「笑う門にはハッピーカムカム」…なんてね。
私もリアルタイムでは柳亭痴楽を見たことがないもんな。
 
さて、分厚い総合カタログのMarshallのページ。
CODEがまずフィーチュアされている。

10その扉のキャッチコピー「淋漓尽致演奏」。
ウ~ム、「淋漓尽致」か…。
なじみのない字は「漓」ってヤツだけだな。
調べてみると「リ」と呼んで「薄い」とか「したたる」とかいう意味らしい。
すると「淋しくしたたって」、「尽くして地に至る」…一体ナンノこっちゃ?
こういうのを考えるのがオモシロイいんだけどサッパリわからんな…「リィンリィーヂィンヂィ」ぐらいの発音。
コレ、「徹底して余すところなくさらけ出す」ことらしい。
Marshallを使えばそういう演奏ができる…ということよ!

20ココで謳っているCODEの特長は3つ。
 
1.  外部链接
イヤ~、苦労したゼ、この「链(リエン)」という字を探すのは!
コレ、「鎖」という意味。
つくりの方だけで「連」という意味なので、「外部機器」すなわち「手机(携帯電話)」とつないで操作することができます…ということ。
2. 软件操作
ハイ、「軟件」ってなんでしょう?
「软」は「軟」の簡体字。
そして、「軟」は「ソフト」でしょ?
そう!すなわち「軟件」で「ソフトウェア」ということ。
専用ソフトの「GATEWAY」で操作してチョーダイね~、とか言ってる。
3. 创建音色
「创建」は「創建」。「作成する」という意味。
「色々な音色を作ることができますよ」ということね。

30「吉他音箱」のコーナーにいってみよう!
「吉他」はギターだね。
中国語は我々の言葉みたいにひらがなやカタカナがないものだから、音もすべて漢字で表す。
「的士」なんてのもいい例だよね。
コレは「タクシー」のこと。でも発音は「ティーシー」ってするみたい。
「吉他」は「チーー」と「タ」にアクセントを置いて発音する。
残念でしたね、「六弦」じゃなくて。
「音箱」は「インシャン」と読んで、「アンプ」というより「スピーカー」を意味するようだ。
しかし、「音箱」なんていいね。
戦時中の外来語禁止を思い浮かべなくもないが、ロマンチックじゃない?
その下にあるのは「晶体管吉他音箱系列」。
MGシリーズのページなので「チンフィクァン」みたいに発音する「晶体管」が「トランジスタ」を意味することがわかる。
「系列」は「シリーズ」だよね。
日本人なら一発で想像がつく。「シィリィ」みたいな発音。

40JVMのページ。
JVMはフル・ヴァルブのモデル。
だからJVMシリーズは「电子管吉他音箱系列」だ。
「电」は「電」の簡体字ということを既に知っているから「真空管」のことを中国では「电子管」と呼ぶことがわかる。
発音は「ディエンツークァン」みたいな。
コレ、今から発音を覚えるのは無理だね。
なまじ字面で意味と我々流の音がわかっているもんだから、根こそぎ異なる本家の発音を叩き込むのは最早不可能だろう。
アメリカ英語の発音よりはるかにムズカシイ。
でもイギリス英語の発音は本当にムズカシイ。

50「吉他箱体」…もうコレは簡単。
スピーカー・キャビネットってすぐにわかる。
「1960系列」か…残念だナァ。
ここは「壱玖陸零系列」ぐらいしてもらいたい。
だいたいMarshallだって「麻亜謝琉」とかやってもらいたかったんだよナァ。

60アコースティック楽器用のモデルのASのページ。
「原声吉他音箱」と来たもんだ。
「原声」というのは「原音」という意味らしいのだが、それに「吉他」がくっつくと「アコースティック・ギター」になる。「イェンシェンジィタ」みたいな発音。

70ミニ・アンプのMS-2のページ。
「微型音箱」だって。
「微型」なんてのも実にいい表現ではなかろうか?

0r4a0002_2 その下にあるのは「效果器&踏板」。
もうコレは一発でわかるよね。
エフェクターとペダル。
コレが実にオモシロイ。
カタログに出ているエフェクターの種類は次の6種類。
下の写真のオレンジ色のところをひとつひとつ見ていくと…
0r4a0004

まずは、「圧縮(ー)」。
これは簡単だね。すぐにコンプレッサーということがわかる。
Marshallで言うと「ED-1」、すなわち「Edward the Compressor」。
今頃ナンですが…コレってどうして「エドワード」なのか知ってる?
Marshall Blogに書くのは多分初めてだと思うんだけど、コレってシャレなの。
11世紀のイングランドにエドワードという王がいて、この人、「聖人」だった。
いつかどこかに書いたことがあったけど、「聖人(Saint)」ってのはキリスト教の社会においてはベラボーに地位が高い聖職なのね。
そう簡単に「聖人」になることは難しく、死後何百年経ってからようやく聖人になれたなんて人もいるぐらい。
敬虔なキリスト教信者だったジョン・コルトレーンは自分の死を前にして「私は聖人になりたい」と言った…なんて話をナニかの本で読んだことがある…ような気がする。
で、このエドワード王、呼び名を「懺悔王」と言った。
「懺悔王」というのは聖人への称号のひとつらしんだけど、英語では「Confessor」という。
『私は告白する(I Confess)』なんてドンズバなタイトルのヒッチコックの映画にある通り「confess」というのは「告白する」という意味。
今風に言えば「コクる」ですな。
そして、この懺悔王エドワードを英語で言うと「Edward the Confessor」となるワケ。
そう、「Confessor」と「Compressor」を引っかけた、ただのダジャレ。
お後がよろし…くないようなのでサッサと中国語に戻りましょうか?

Ed1 

次は「 失真(シューチュン)」。
コレ、な~んだ?…「真」を「失う」って。
つまり物事がイビツになること。「イビツ」を漢字で書くと「歪」。
そう!つまり「歪み系」のエフェクターなの。
ココではGuv'norIIとJackhammerがそれに当たるらしい。

Gv2

Jh1  

オモシロかったのはコレ…「过載(ーツァイ)」。
「过載」というのは「過負荷」のことなんだって。
過負荷?
「変身」?それはフランツ・カフカだ。
何だろう「過負荷」って…少し考えた。
残りのエフェクターは空間系とBluesbreakerIIだけだ…。
そうか!過負荷、つまり「オーバードライブ」だ!
オモシロいな~。

Bb2

次の「延迟(ェンー)」もわかりやすい。
我々日本人なら「延迟」という字面を見て「尺」が「延びる」ことが容易に類推できる。
…ということは…ディレイしかない。
Marshallのデジタル・ディレイ、「Echohead」のことね。

Eh1

一方、「混响(ンシャン)」は全くわからなかった。
「响」という漢字は見たことがないので、ヒントは「混」しかない。
「ナニかを混ぜる」にしても一体なんだろう?
ピッチシフター?
イヤイヤ、Marshallはピッチシフターをやっていない。
降参して調べてみると、「混响」というのは「残響」、すなわちリバーブのことなの。
Marshallでは「Reflector」という。

Rf1

最後は「模块(モーイ)」。
もう皆目見当がつかん!(←ここシャレになってます)
「模块」というのは「modulation」という意味。
トレモロのVibratremとコーラス系のRegeneratorが「模块」だ。

Vt1

Rg1

( )の中は私のバカ耳でとらえた発音のカタカナ表記。
ちゃんと中国語を学んでいらっしゃる皆さんから「ゼンゼンなっとらん!」と叱られそうだが、とにかく「私にはこう聞こえる」程度に受け止めておいて頂きたい。
上がったり下がったり…アクセントがメッチャクチャ複雑だし、日本語にない音がたくさんあるので、何とも聞き取りにくく、たとえ正確に聞き取れたとしても、それを仮名で書き表すことが非常に困難だ。
 
もうひとつ、「踏板」というのもいい表現だ。
読んで字のごとく、コレは「ペダル」という意味。
要するにココではフットスイッチのことを指している。

100Lifestyle商品もチャンと載っている。
「耳机」はヘッドホン、もしくはイヤホンのことを指す。
「入耳式」は読みの通りで、耳の中に入れて使う「インイヤー」タイプ。
チョットわからないのは、後に出て来るヘッドホンも「入耳式耳机」にカテゴライズされていること。
一方、このイヤホン・タイプのモデルには「耳道式耳机」という説明が付いている。
「耳道式」!
コレもいい表現だな~。どういうことかが一目瞭然で理解できる。
英語の「bellybutton」とか「armpit」とか「eyelid」みたいな感じだね。

110一方ヘッドホン。
「头戴式耳机」という言葉があるようだが、ココには「耳挂式耳机」という説明が付いている。
「挂」というのは「掛」ということね。要するに「耳掛け式」。
しかし、この「机」という字の活躍がスゴイね。
「手机」がいい例でしょう。
「手机」というのは携帯電話のこと。
しからば「机」とはどういう意味か…。
調べてみると「機械」ということなのだそうだ。
「手机(ショウジー)」…言い得て妙だな。

11_0r4a0043一方、Bluetoothスピーカーの方はいとも簡単。
「音箱」だもん。
発音は「シャン」。

120ドラムス関連はどうか。
NATALのページを見てみる。
「原声套鼓」と来たもんだ。
「原声」はASのところで出て来たね。「アコースティック」ということ。
ドラムのことは中国語で「鼓」だけど、コレに「覆いかぶさる」という意味の「套」がつくと「ドラムキット」という意味になるようだ。

130スネア・ドラムは「军鼓(チンクー…に聞こえる)」という。
この「军」というのは「軍隊」という意味。

140最後はEDEN。
ベースは中国語でどう言うか…。
「低音吉他」で来るかと思ったらさにあらず。
カタログのEDENのページを見るとまず「贝斯箱头」とある。
この「贝斯」。
「斯」ってのは「瓦斯(ガス)」の「ス」だ。
するとこの「ス」は、まさか「ベース」の「ス」かァ?
「贝」は「貝」の簡体字。だんだん慣れて来たゾ。
これで「べー」って読むのか?
どうもそうらしい。
「贝斯」は「ベース」。まさかの表音表記だった!
ま、「吉他」と同じか。
一方、「箱头」は「アンプヘッド」のこと。
「头」は「頭」という意味なんだって。150もうひとつ気になったのはコレ。
他のブランドのページにも盛んに出て来る「配件」。
コレは「付属品」という意味。「イチン」と読む感じ。
アクセサリーというところか。

160オモシロ半分で書き始めたこの記事…書き上げるのにかなり時間がかかっちゃった。
何しろ簡体字の元を突き止めるのが大変で!
もう二度とやらんぞ。
 
しかし、思い返して見るに私が大学に入ったのはカレコレ40年前のこと。
私の学んだ(ウソ、ほとんど学んでいない)学部では、第二外国語にドイツ語、フランス語、ロシア語のコースがあって、私の記憶が正しければ、中国語のコースが新設されてそれほど時間が経っていなかったように思う。
我々の時代はドイツ語の人気が最も高かった。
コレはドイツ語が同じゲルマン語系の英語と似ているから勉強がラクで単位が取りやすい…という理由からだった。
私もそれを聞いて迷わずドイツ語コースを選択した。
もっともコレはちゃんと勉強する人の話で、勉強する気がない上にそもそも英語すらロクにできなかった私のような人間には「英語に似てる」もヘッタクレもなかったんだけどね。
反対に中国語を選択する友人は少なかったように思う。
しかし、簡体字を覚えれば、今日の記事じゃないけれど結構意味を類推できる中国語は学習にとても有利だったように思う。
それでも当時は人気のある科目のようには見えなかった。
アレから40年。
それがどうだ!
今となっては良くも悪しくも中国は世界の主役国のひとつとなって、今や日本の経済は中国人の爆買い頼みとなってしまったではないか!
おまけに自分も上海まで行くようになって…。
こんなことならやっぱり中国語を専攻しておけばヨカッタと少しだけ臍を噛む思いをしているのである。
 

200

2020年2月 4日 (火)

Hearts presents Sex Concerto Drive~D_Driveの巻

 
2番手でステージに上がったのは…

12hbD_Drive!
 
オープニングは「Attraction 4D」。
ん~、安定のドライビング・ロック・サウンド!

10Seiji

20vYuki

30vToshi

40vChiiko

50vこの日もバツグンのD_Driveサウンドをブッ放してくれていたのは…
SeijiさんのJVM410と1960Aのハーフ・スタック。

60vYukiちゃんのJVM410Hと1960B。
あ、Chiikoちゃんが移り込んでる。

70vToshiくんのEDEN WT-800。

80そしてChiikoちゃんのNATAL。

902曲目は「The Last Revenge」。

100人気曲のリレーで会場は一気にヒートアップ!

110「今日は強烈なイベントに参加させて頂いてありがとうございます!
D_Driveは10周年を迎えて、今『感謝の47都道府県ツアー』を展開しておりまして、今日は埼玉県を踏破ということになります。
色んな所へ行きます。
長いツアーになりますがよろしくお願いします。
さて、Seijiさん作のちょっと変わった感じの新曲を演りたいと思います。
まだタイトルは決まっていません」

120vこの後、タイトルが決まった。
タイトルは「Livingston's Thums Up(リビングストンズ・サムズ・アップ)」。
 
ココから<読み物>。
この曲は『Marshall GALA2』が初演で、客席にいたMarshall社々長のジョナサン・エラリーに直に捧げられたことはGALA2のレポートに記した通り。
その時も当然仮題だった。
その後、Seijiさんと「新曲のタイトルどうします?」なんて話をしていて「やっぱりジョン社長にちなんだ名前がいいですよね?」ということになって2人で色々考えた。
曲調が曲調だけにナニか明るいヤツがいい。
すると2人で気が付いたのが、よくやるジョンの仕草。
「いいよ!」とか「グー!」という意味でジョンはよく両手の親指を立てて見せるのだ。
いわゆるサム・アップね。
コレ。
122tuキタない手で悪かったな…オレの手だ!
ジョンはよく両手でコレをやるので複数形にして、「サムズ・アップ」を使ってナニか考えることにした。
この辺りは私の得意とするところ。
そもそも、このジェスチャーがどこから来ているかを考える。
コレ、その歴史はローマ時代にさかのぼるらしい。
グラディエーターから来てるのね。
ラッセル・クロウの映画にも出て来るけど、戦士が決闘をして、敗者を生かしておく時には親指を立てる「thumb up」。
トドメをさして息の根を止めるときは親指を下に向けて「thumb down」。
ん~、コレを知ったところで曲名には使えないな…。
待てよ…映画でのラッセル・クロウの役名は「マキシマス」。
D_Driveの世界デビュー・アルバムのタイトルは『マキシマム・インパクト』。
コレでナニか作れないか…とも思ったんだけど、ジョンとゼンゼン関係ないもんね。

Gt単刀直入に「Jonathan's Thumbs Up」とすればいいんだけど、それじゃオモシロくない。
どうしてもひとヒネリ加えたい。
「ジョナサン、ジョナサン…」と数日間考えてアイデアが降りてくるのを待った。
 
ハンバーグか? そりゃレストランの「Jonathan's」だ…まさか!
 
そこで思いついたのが「カモメ」!
今の若い人は知らないだろうけど、アメリカで1970年に出版された『カモメのジョナサン』という世界的なベストセラー小説があったのを思い出した。
1973年には映画化されてコレも大ヒット。
私も映画館に観に行ったけど、ピンと来なかったな。
とにかく、この小説の原題は『Jonathan Livingston Seagull — a story.』という。
コレだ!と思い、カモメのジョナサンの名字である「Livingston」を「Thumbs Up」にくっ付けたというワケ。
恐る恐るSeijiさんにこのアイデアを伝えると一発でお気に召して頂いて決定。
そして、先日のNAMMで当のジョナサンにこのことを説明すると…さっそく両手の親指を立ててくれた!
Bookどうせだから<脱線>。
最近は「サム・アップ」が浸透して「OKサイン」をする人が以前に比べて少なくなったような気がするが、この「OKサイン」、場所によっては危険なジェスチャーとなることはよく知られているでしょ?
危険ではないんだけど、こんな話を思い出した。
ベテランのロック・シンガーから昔々直接お聞きした話。
レコーディングで熱唱していて、ディレクターがミキサー室のガラス越しに「OKサイン」を盛んに出して来る。
それに気が付いたベテランのシンガー、ナニを思ったのか「ナンダ!ナンだってこんな時に小銭を出せなんて言ってくるんだ!」と考えた。
その曲が終わると、そのシンガーは半ば怒り気味にミキサー室に足を踏み入れ「ホラよ!」とポケットから数枚の100円玉を取り出してそのディレクターに突き出した。
それを見てポカンとしているディレクター。
それもそのハズ、ディレクターの「OKサイン」は「バッチグー!」を表していたのだった。
…と文字にしてしまうとオモシロくも何ともないが、現場では相当ウケただろうな~。
122okjそして、コレは本当にオモシロくない話。
このOKサイン。
向きを変えるとこうなる。
このサイン、今では「白人至上主義」を表すんだってね。
122wpj中指、薬指、小指で「W」、すなわち「White」を意味し、人差し指と親指で作った輪は「P」の輪を示す。
「P」は「Power」の「P」なのだそうだ。
合わせて「White Power」。
世の中、加速度的におかしくなってる。

Wpilさて、「Livingston's Thums Up」。

130_lt以前にも書いたがホールトーン・スケールやディミッシュ・スケールを駆使してメロディをつないだ息もつかせない「ローラー・コースター・ソング」。

140v次々に出て来る魅力的なメロディ、トリッキーなプレイを組み込んだ息もつかせぬギター・ソリ。
コリャ、ジャズで言ったらまさしくToshiko Akiyoshi & Lew Tabackin Big Bandのサックス・セクションですな。150最近のアレンジではベース・ソロも追加。

160ドラムスのピックアップ・ソロも鮮やかだ。

170Marshall Recordsのヘッドのタネさんも一発で気に入ってくれて、NAMMで生演奏を聴いて大喜び。
もちろんこの曲を捧げられたジョンも最高にお気に召してくれた。

175しかし…コレばかりはSeijiさんの作曲能力を賞賛しないワケにはいかないでしょう。
昨年の6月のロンドンのショウケース・ライブの時にチラチラと弾いていたフレーズの断片がこんな名曲になるとは!
間違いなくSeijiさんのマスターワークのひとつになったと思う。
この調子でジャンジャン曲を作りなさ~い!

200v続いて2番目に新しい「Begin Again」はYukiちゃんの作品。220vYukiちゃんらしいハードでドラマチックな展開がこれまた大きな魅力の1曲。
250ur続けてバラード「Unkind Rain」。
この曲はことのほか海外でウケが良い。S41a0770中盤でフィーチュアされるToshiくんのソロ。
フレットレスに持ち替えて雰囲気倍増。260「あと3曲…ココから飛ばしていきます!」

270ギター陣は竿を持ち替え。
ここからドロップDゾーン。

280_gr壮絶なドラム・イントロは…

290_gr「GEKIRIN-逆鱗-」だ!
コレもYukiちゃんの作品。
3曲続けてYukiちゃんの曲を続けた「Yukiちゃんコーナー」でした。
先日の細川たかしとの共演も無事に終わってヨカッタヨカッタ!300「1,000,000 hp」でたたみ込む。

300v_hpこの「一体ナニが起こったんだ?」と思わせるバカ騒ぎぶりがいい。

310_2竿の関係で頻繁には演らなかったが、NAMMでもウケがヨカッタ。320vToshiくんも大暴れ!

360最後は「Screw Driver」。
340長年弾きこんだD_Driveの愛奏曲のひとつ。
そのエキサイトぶりは4人とも尋常ではなかった!
コレがMCでYukiちゃんが言っていた「強烈なイベント」の所以?
330_sd

340v

S41a1016

350ToshiくんへのSeijiさんのヘッドロックもキマっていた。

S41a1052次回のD_DriveはまたNAMMレポートで!
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive OFFICIAL WEB SITE

05_2 <おしまい>
 

200_3
(一部敬称略 2019年11月29日 西川口Heartsにて撮影)

2020年2月 3日 (月)

Hearts presents Sex Concerto Drive~CONCERTO MOONの巻

 
今日は西川口Heartsから。
CONCERTO MOONとD_Driveの組み合わせはありそうで…ある。
『Edge of Strings』というイベント。
インスト版CONCERTO MOONという体裁ではあったが、以前に顔合わせは経験している。

10v最初にステージに上がったのはCONCERTO MOON。

10島 紀史

20v芳賀 亘

30v三宅 亮

40v中易繁治

50v河塚篤史

60v1曲目は「Concerto Moon」。

70すっごい久しぶりじゃない?
全ての公演を見ているワケではないけれど、シンガーが芳賀ちゃんになって初めて聴いたような気がする。

80vナント言ってもこの曲の魅力はノンちゃんのギター・ソロ。

90リストの美しい旋律が島式に炸裂した!

100その美しい旋律を美しい音色で聴かせてくれるのがノンちゃん愛用のMarshall MAJOR1967。
先日の『Marshall GALA2』でも最もMarshallらしいサウンドを響かせてくれた。

110v続けて「Struggle to the Death」。

130聴く者にツベコベ言わせないひたすらストレートなハード・ロック・チューンで加速度的に会場は盛り上がる!

120もちろんこの曲でもシャープなギター・ソロをタップリお見舞いしてくれたノンちゃん。

S41a0056「こんばんは!川口で演らせて頂くのは初めてなのです」
そうだよね、私もノンちゃんとは15年以上の付き合いいなるけど、川口でCONCERTO MOONを観た記憶はない。
「皆さん豊洲にもいかないでようこそ川口Heartsにお越しくださいました…オレが豊洲に行きたいよ!」
この日、豊洲PITで『Generation Axe』演ってたんだよ。アタシャ、西川口の方がいいわ。
280v3曲目は「Noah's Ark」。

160ドラマチックなこの曲はサビのメロディがいいんだよね~。

S41a0001 「そう来たか!」、イヤ「そう来たくなるよね~」と思わせてくれる中近東フレーズ。
曲のイメージにベストマッチだ。

190vステージ中央でコンビネーションの良さをバッチリと見せつけてくれる2人。

180亮くんのシンフォニックなキーボーズが会場を包み込む。
2304曲目は雰囲気を変えて『Rain Forest』から「Lonely Last Journey」だった。

180vそして、ガツンと「Savior Never Cry」を!
290
キラー・チューンのひとつとだけあって飛ばす、飛ばす!

260豪放磊落にして微妙玄通なリズム隊。

250そのプレイは綱紀粛正ながら自由闊達だ。

315ギター・ソロのたびに上がる歓声とコブシ。
人気曲だけあって客席からのレスポンスがひと際目立つ。

240v「来年(2020年のこと)は春先まで皆様の前で演奏はしません。
ナゼ春先までライブをしないのかと言うと…このメンバーで真新しい作品を作ろうと思ってるんですよ。
2月ぐらいからレコーディングを初めて5~6月、最悪でも夏休みの頃にはリリースしたいと考えています。
作品が出来上がった暁には皆さんのところへ行きたいと思っていますし、この西川口も今回関係ができましたのでまた舞台に上がらせて頂きたいと思っております」
そう、ミュージシャンの仕事は音楽を作ることなのだ。イコール、アルバムを出すことなのだ。
「古い!」とか「前時代的!」とか笑わば笑え。
時代の趨勢には抗えないけど、やっぱり「配信」は音楽に対する「背信」だと思う。
人間、モノを作らなきゃ!
そして、「自分たちだけの音楽作る人」のことを「アーティスト」というのだ。
今の音楽界にあって、こうしたハードロックやヘヴィメタルの分野でCONCERTO MOONのようにほぼ定期的にアルバムをリリースするバンドがいることは奇跡に近いような気がするよ。
とにかくノンちゃんにはガンバってもらいたいのだ!

310CONCERTO MOONのステージは早くもクライマックス。

0r4a0098 まずは「Black Flame]。

300vギターを持ち替えたノンちゃん。
ますますさえる指さばき!
330v河塚さんの完全燃焼間近の激演がまたスゴイ!

345もうイッチョ!

S41a0439 「From Father to Son」だ~!

340vそして、出番の締めくくりに「Take You to the Moon」をプレイ。
350初めての西川口Heartsをメタル色に塗りつぶした5人なのであった!

380v

390v

S41a0128

410v

420v初の西川口、大成功!
新曲を引っ提げての次回のステージが楽しみだ!

430このいつもノンちゃんが最後にやるジェスチャー、コレがナニかようやくわかった!
 
CONCERTO MOONの詳しい情報はコチラ⇒CONCERTO MOON Official Site

440 <つづく>
 

200_3
(一部敬称略 2019年11月29日 西川口Heartsにて撮影)

2020年2月 1日 (土)

【Marshall GALA2】vol.1:仕込み&リハーサル

6_marshall_gala_2_logo2_2 『Marshall GALA2』を開催してからもう1週間が経ってしまった!
鶯谷にお越しくださいましたお客さま、ご出演頂きましたアーティストの皆さま、お手伝い頂きましたスタッフの皆さま、そして東京キネマ倶楽部の皆さま…誠にありがとうございました。
心から感謝申し上げます。
 
    ★    ★    ★
 
前回、『Marshall GALA2』の日程をキメるためにMarshallの社長が来日したのは1年半前のこと。
この時は「まだまだ100万年ぐらい先のことじゃん」と思っていたけど、アッと言う間に年が明けて、「ソロソロ内容を考えて、アーティストさんのスケジュールを押さえなくてはマズイ!」とビビり出したのがもうかなりの昔のことのよう。
薄っすらとは言え、始終GALAのことを考えていたので、一旦プランを組み立て出したら作業は案外早かった。
1回目のGALAで出来なかったこと、2回目でやってみたかったこと、おなじみのMarshallファミリーの顔、新しいMarshallの仲間のサウンド…などを頭の中でグルグルかき回してお目当てのアーティストの連絡を取った。
前回もそうだったんだけど、「アッチの人がもしダメだったらコッチの人」なんてことはほとんどなくて、凡そ初めからショウの中身は頭の中でキマっていた…かな?
1年近く先の予定がガッチリ入っている方もいらっしゃったし、そんなに早くから予定を入れるとレギュラーの仕事に差し障りがあるかも知れない等の理由で出演依頼を断念せざるを得ない方々もいらっしゃった。
でも、概ね皆さん一発でOKして下さった。
中には「Marshallのためなら!」と、スケジュールを変更してまでオファーを受けて頂いた方もいらっしゃった。
最高にうれしかった。
そして、6月の中旬にイギリスへの出張から戻って内容を最終的にまとめ、7月5日にMarshall Blogにその内容を発表。
さらに1週間後の12日にチケットを発売。
発売直後はスタート・ダッシュでかなりの枚数が出、コリャ楽勝でソールド・アウトだな…とタカをくくっていたらトンデモナイ!
途中で停滞し出した時は正直ビビったゼ。
そして、このあたりから時間の経つのが早いのなんのって!
10月には上海へ出張したりしてジックリGALAの準備に取り組んでいる時間がない。もちろんGALAの準備以外もやらなければならないことは山ほどある。
結局細かい仕事は開催が押し迫った時分になってしまい、関係者の皆様にはご迷惑をおかけしてしまったことは否めまい。
準備の面で助かったのは物販やケータリングの分野を家内が全て引き受けてくれて無難にこなしてくれたこと。
家内はほとんど全てのアーティストの皆さんと顔見知りでもあるし、色々な面で助けてもらった。
本当に沢山の方々のサポートを得て乗り切ることができたけど、家内が手伝ってくれなかったら実現できなかったと言っても過言ではあるまい。
冒頭からナンですけど、この場をお借りして改めて家内にはお礼の気持ちを伝えたい。
とにかく燃えに燃えて燃え尽きた『Marshall GALA2』なのであった。
 
   ★    ★    ★ 
 
さて、GALAロスも大分薄まって来たところで今日からしばらくの間、『Marshall GALA2』レポートをお送りします。
ま、「GALAロス」と言っても私の場合、精神的なモノではなくて、ひたすら「体力のロス」なんだけどね。
会場内を約25,000歩、1日で3kg近く痩せたわ。
 
第1回目の今日はマーブロらしく開演前の様子から。

10それにしてもアッという間にやって来た『Marshall GALA2』本番当日。
チョットした目的があって早めに家を出て、キネマさんに到着したのは朝8時。

20さすがキネマさん。
すでに私が作ったMarshallの壁のプラン通りにキャビネットを並べてくれていた。

30まずは照明のセットから。

40この日使用するNATALもバッチリ。

50今Marshallのキャビが乗っている黒い部分はエキストラ・ステージ(いわゆる出ベソ)になっていて、準備ができたところでこのステージをセリ上げ、一気に機材を舞台に乗せる。

60機材を舞台に乗せ終わってエキストラ・ステージを下げたとこと。
これから舞台の直前までイスが設置される。

80コレが今日のステージのデフォルト。
中央にNATAL。
その両脇をEDENで挟み、その左右にはMarshallのフルスタックが4セットずつ。
コレがロック・コンサートの舞台の正式なルックス。
ハイハイ、「昔の人間」と笑わば笑え…ギター・アンプが置いていないロック・コンサートのステージなんて私は認めない。
そんなの「奇形」だとすら思っている。
だって、「ロック」という音楽はギターとギター・アンプがあったからできた音楽なんじゃないの?
重かろうが、邪魔だろうが、ロック・ギターなんてものはチャンとアンプで鳴らして、空気を揺らして人様に感動を与えるモノだよ。
音は当然いまだに真空管アンプの方がいいワケで、そもそもコッチの方が問答無用でカッコいい。
どんなに時代が変わってもテクノロジーが進化してもこのMarshallがゾロリと並んだ光景は「ロック」という音楽の一部なんだ。
そして、この光景が見たかったらいつでも『Marshall GALA』に来てください。

70リハーサルに向けての準備が粛々と進む。

90一方、コチラは物販コーナー。

95Marshall GALA2のオリジナルTシャツに…
100トート・バッグ。

110名物、マーガラ・スナック。
お買い上げ頂きました皆さん、ありがとうございました!

96オリジナル・グッズの販売を手伝ってくれた「ザ・ブッパン・スリー」の皆さん。
愛称は「ブッピー」。
左から…いつもおしとやかなタラちゃん、いつもダイナミックな茉央ちゃん(1人だけ台に乗っているワケではありません)、いつもプラズマな明日香ちゃん。

120パスの準備もバッチリ。
コレも作るの大変だった!…って、100%家内がやってくれたんだけど。
私は中身を作ってコピーしただけ。
裏面にはこの日のタイムテーブルが載ってる。
このアイデアは2010年にロンドンで開催された『High Voltage』というロック・フェスのパクリ。

130照明のチェックもスムーズに進行。

140イスも並べ終わったよ。
こうして見るとなかなか壮観ですな。
「いい音楽を鑑賞する場所」って雰囲気が出とる。

150そしてリハーサルがスタート。
まずはHELL FREEZES OVERから。
チョット朝早かったんだけど、快く一番手を引き受けてくれました。
でも、一番若くて新しいチームだから…。

160後ろ姿は私。
厳しく演奏をチェックをしている…ワケではなくて、ジッとして体力を温存しているのです。

170


リハーサルは本番時の転換の時の練習でもあるのね。
ステージ周りのスタッフさんにもこの時ほぼ初めて段取りを体験して頂く。
このあたりは1回目の時も完璧に切り回してくれた私のアシスタントのTazzyちゃんが勝手知ったるところ。
今回もバッチリとスタッフさんをリードしてくれた。
さてリハはまた若い順で、2番手はTHE GUV'NORS。
イヤ、決して年齢でリハの順番をキメたワケではありませんよ~。
さもないと「最後のチームはどうなんだ?」ってことになっちゃうじゃんね?
190セッセとペダルのセットをする雄太くん。

200今回も面倒なステージプランに付き合ってどんなムリでも受け入れて頂き、完璧な音響を仕上げてくれたPAの白水さん。
終演後「すごくオモシロかったです!」とおっしゃって頂いた時は、それがたとえお世辞だとしてもすごくうれしかった。
だってこういうのを毎日ご覧になっているプロ中のプロの人からのお言葉だからね。
モニターさんやステージ上の音響スタッフさんにも大感謝!

220「お昼の準備が出来ましたので手の空いている方からドンドン召し上がってくださ~い」とアナウンスしているのかな?

180 今回もお昼はカレーライス。

230文京区は春日の名店、「スーラジ」からのホットミール。
このお店はTHE GUV'NORSの真壁雄太くんに教わったんだけど、Marshallの社長も行ったことがあるんよ。
ちなみにイギリスの方々は、歴史が歴史だけにナンの違和感もなくカレーライスを召し上がる。
日本人だけじゃなくてイギリス人もカレーが大好きなのにはインド人もビックリだろう。
Marshallの工場があるミルトン・キーンズにもメチャクチャおいしいカレーを出すインド料理店があるし、ロンドンのインド料理店のカレーはどれもおいしい。
もちろん、社長はスーラジのカレーを美味しそうに召し上がっていた。
そういえば、アメリカ人はカレーライスのことを「Rice and curry」って言うけど、そういえばMarshallの連中は「Curry」としか言わないな…。

240わざわざスーラジのママさんが出張してくれた。

250給仕の仕方をブッピーの3人に伝授。

270この日のメニューはキーマカレー。
写真はPONさんの撮影…「宙に浮くカレー」らしい。

12cr カレーの盛り付け方もマスターしたし…

12currry後はお客さん(?)が来るのを待つだけ!
いらっしゃ~い!

12curry2 こんな人いた?
3階にこもって開演前のビデオを操作してくれた。

275アーティストさんが到着するにつれて物販コーナーがにぎやかになって来る。
KellyさんのCD各種。

280MASHAくんのSilexのst&2ndアルバムと雄太くんの新作『乾為天(けんいてん)』。

290コチラはHELL FREEZES OVERの『Speed Metal Assault』と池尻喜子さんの発売されたばかりの『池尻家×SHOKO solo project “Sonicscape”×深井麻梨恵』。

300おなじみMarshall RecordsからD_Driveの『Maximum Impact』。

320クルベラブリンカの直近2作とファースト・アルバム。
数作を飛び越して遡ってファースト・アルバムを持参したのは、この日一緒に演奏するオガンちゃんがレコーディングに参加しているから。

330まきちゃんの諸作。
最近作の『絶対領域』(左)のジャケットはNATALプレイヤーであるFATE GEARの森はるかちゃんのデザイン。

340sun-goさんが参加しているdead branch brothersの作品。

350LAZY guns BRISKYも最新作『Riot Bulb』等々、とてもにぎやか!

360それらを完璧にさばいてくれたのが「ザ・ブッパン・オールスターズ」!
向かって左は馬場さん。
物販のプロフェッショナルの博美さんから数えきれないほどのアドバイスを頂戴した。
右端は今回も物販部長を務めさせて頂いた私の家内。
馬場さんやブッピーの皆さんには、マーガラ・スナックやTシャツ・セットの収め込み等、事前にも大変お世話になってしまい、本当に感謝している。
そして、巻き添えを食ってしまって事前準備を手伝うハメになってしまったミュージシャンの中村ピアノちゃんにもココでお礼を申し上げておく。

365前回同様Marshall Lifestyle商品も展示された。

370リハーサルがサクサクと進む。

380Kellyさんだ!

390vチョット思うところがあって、皆さんのリハーサルのようすを録画させて頂いた。

400D_Driveは大掛かりな転換があってリハの段階で心配していたんだけど、素晴らしいスタッフのおかげで難なくクリア。
本番に向けての心配を簡単に払拭してくれた。
続いての犬神さんのリハも順調。
ちゃんと幟をセットしたところがスゴイ。

420スタッフの皆さんも会場の整備に余念がない。

440SPIN OFF四人囃子 #1!450プロ・スタッフのおかげでキーボーズのセッティングもスンナリ。
左下は坂下さんにキーボードを1台貸与頂いたTHE CORAL CANDIESの喜子さん…付きっ切りでサポートして頂いた。
どうもありがとうございました。

460このチームのリハも見ごたえ満点。

470大二さんも念入りにドラム・キットをセット。

490演奏が始まるとみんなヤッパリ食い入るように見ちゃいますな。

480リハの最後からひとつ前のGOTWEE3 with KAZUE AKAO。

510vノンちゃんの遠慮なしのMarshallサウンドがスゴイ!そしてデカい!
若いギタリストたちが集まって来ちゃった。

520vCazさん、PONさん、ノンちゃん…ん~、シッカリとひとり足りませんな~。
そう、オガンちゃんがチョットした交通のトラブルでリハ時間に間に合わなかったのだ。
でもゼンゼン心配しなかった!
ナゼならオガンちゃんだったから。プレイになんの心配があろうものか!
Dsc_2989さあ、リハーサルも次で最後。

505sun-goさん率いるTHECORAL CANDIES。

530大阪から前乗りして前日のリハに参加してくれたまきちゃん。

540vsun-goさんのやさしいリードがメンバーの緊張を和らげる。

550vお、この2人のポーズは⁈

590ほぼ予定時刻通りにリハーサルは完了。
皆さん、ご協力ありがとうございました。
リハ終わりの時間にキネマ倶楽部に来るように頼んでおいたMarshall一行も自力で無事到着。
社長はオッソロしくpunctualな人なのです。
 
今日の役者と裏方が全員揃ったところで恒例の記念撮影…と言いたいところなんだけど、GOTWEE3の4人は欠席。
ナント、プライベート・リハーサルをするためにオガンちゃんが到着し次第キネマ倶楽部から近くのスタジオに向かったのであった。
やっぱりコレだけの人を集めるってのは大変なことよ。
しかし、ココまでアッと言う間だった。
もうイザ本番になってしまうともっとアッと言う間なのはわかっている…結構寂しいんだよね。

600照明の手直しをした後は定刻の4時に開場。
今回の客入れBGM…Alice Cooper、Roy Wood、Robin Trower、Blue Oyster Cult、The Who、Sparks、Sweet、Steve Miller Band、Status Quo、Sailor、Paris、The Sensational Alex Harvey Band、Nazareth、UFO、Led Zeppelin…ってなとこだったかな?

開演の20分間にはMarshallが制作したビデオを上映。 
1. サザエさんとMarshallの工場を見学しよう!
2. 波平と思い出のMarshall
3. アーティスト・スポットライト~ロビン・トロワー&タラちゃん
4. 磯野家のMarshall 2019
の4本で~す!…ンガクク。
 
本当は私、『サザエさん』が苦手で、幼い頃に見た記憶しかないのです。でも「ンガクク」は知ってる。
コレらの4本は別の記事でそれぞれ紹介させて頂きます。

610
そして開演時間の5時になった!

500

<つづく>
  

200_3  
(一部敬称略 2019年11月9日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

【Marshall GALA2】vol.2:オープニング & THE CORAL CANDIES

6_marshall_gala_2_logo2 5時…定刻通りに客電が落ちて会場に鳴り響くのはアリス・クーパーの「Cold Ethyl」。
かつて、かのSlashに「この世で一番カッコいいギター・リフ」と言わせしめた『Welcome to my Nightmare』のB面の2曲目に収録されたアリスとボブ・エズリンのペンによる名曲。
第1回目の時にもこの曲をオープニングSEに選んだ。
イヤ、Slashが「カッコいい」と言ったから使ったんじゃ決してないよ。
Slashがそういう風に言う以前から私は「アホほどカッコいい曲」だと思っていたから!

1 そして舞台に現れたのがコイツ!

2 私です。
GALAの経緯と趣旨、そしてお定まりの上演中の注意事項についておしゃべりさせて頂いた。
30vそして、今回もはるばる地球の裏側から飛んできてくれたMarhshallの皆さんを紹介した。
社長のジョナサン・エラリー。
もうおなじみですな?

40奥様のエリー。
エリーとはもう長いよ~。
初めてMarshallの工場に行った時からずいぶん面倒をみてもらった。
そして我々、10ccの大ファンなのだ。
やっぱりブリティッシュ・ロックのいい時をリアルタイムで、しかも本場で経験されているのでエリーとロックの話をするのはすごく楽しいね。

50マーケティングの担当重役アレックス・クームズ。
アレックスも奥さん同伴だ。

60そして、いよいよ『Marshall GALA2』スターティン!(←コレ言うの忘れた!)
最初のチームのメンバーを紹介する。

70大山まき

80池尻喜子

90Azu

100Mayo

110そして、最後に呼びこまれたのは五十嵐☆sun-go☆美貴!

「THE CORAL CANDIES」というのは私が勝手に付けさせて頂いたチーム名でしてね。
「coral」というのは「珊瑚」でしょ。
始めは「珊瑚とくれば人魚」ということで「THE CORAL MERMAIDS」としたんだけど、待てよ…sun-goさんってよく自分のこと「キャンディ」とか言ってるな…ということを思い出して「THE CORAL CANDIES」とさせて頂いたのです。

120スゴイ歓声の中、ドヘヴィなギター・ソロをブチかます!
そして、おなじみのあのリフ。

130さぁ始まるよ~!
1曲目は「私は嵐」!
説明は不要だと思うけど一応書いておけば、SHOW-YAのキラー・チューンのひとつね。
3Mayoちゃん、イケ~!

150ノッケからスロットル全開のまきちゃん。
期待通りの…イヤ、期待以上のパフォーマンス!

160v喜子さんは他のメンバーとはチョット異なるフィールドからの参加だったんだけど、んナァことは関係ない。
猛烈にノリノリだ~。
それこそ音楽にジャンルに垣根はないのだ!(ホントはあるのよ)

170sun-goさんのソロか~ら~の~…

180vベース・ソ~ロ~!

Dsc_3403 最初のリハーサルの時は試行錯誤していたけど、バッチリじゃないの~!Dsc_3126 そして、そして…

210「嵐」ポーズ!

57 スゴイでしょ、「嵐」ポーズの3元中継!
SHOW-YAの時は必ず上手から狙っているので、このポーズを下手から見たのはココ10年の間で初めてかも知れない。
ナンダカンダでSHOW-YAさんのステージをカレコレ10年撮らせて頂いております、ハイ。
ソレは私の勲章なのです。
 
この日、スチールをお願いしたのは前回同様に吾妻仁果ちゃん。
ビデオは山田智久さん。

220やっぱりウケたナァ。
当たり前のことだけど、ウケたわ。
前回のMashaくんの時もそうだったんだけど、最初のチームのパフォーマンスがウケると、ま、大体全部ウマく行くね。
精神的にすごくラクになるの。
今回もバッチリ!
でもね、実はこのTHE CORAL CANDIESをオープナーにするアイデアは私じゃないのよ。
チョット、電話で押したり引いたりしたんだけど、コレはsun-goさんのアイデアだったのです。
だって、アータ、普通はこんなメンツでこんな内容のパフォーマンスは最後の方にキープしておくのがイベントの定石ってもんでしょう?
1日年上なだけぐらいではsun-goさんには逆らえないのでリクエストを聞き入れさせて頂いた。
結果大オーライ!…sun-goさん、どうもありがとうございました!

230矢継ぎ早に2曲目に突入。
喜子さんの壮大で勇猛なキーボードの音色から…

240_be 「BATTLE EXPRESS」!

250♪Show me the…

260v♪Power!

270凄まじいドライブ感!

280Mayoちゃん必死です。
赤いスネアドラムがお似合いだね。
このスネアは今夏の布袋寅泰さんのツアーでドラムスを担当したイギリス人ドラマー、スティーブ・バーニーが絶賛していたモノ。
「日本で一番ラウドなガール・ドラマー」の呼び声高いMayoちゃんにあって最高のパフォーマンスを引き出してくれた。
やっぱりNATALっていいな。

290_2そして、この曲の見どころ、聴きどころはナント言ってもキーボーズと…

300ギターのバトル。

310_2「はい、キーボーズどうぞ!」
 
あ、気が付いた?
ココまで「キーボード」と「キーボーズ」と2種類の言葉を使い分けているでしょ?
一応、私の中では「キーボード」は楽器、「キーボーズ」はパートを指すように当てハメているのです。
そういう意味で「歌のパート」は「ボ―カルズ」、歌い手さんのことは…「シンガー」かな?「ボーカリスト」って海外ではあんまり耳にしないような気がするので。

320さすがドリムシ仕込みのキーボーズ!
キャプテンの常用フレーズにテクニカルなヤツをタップリと加えちゃう!

330対するはロック・スピリット全開の轟音ソロ!

S41a0013 そこへ持って来て1959フルテンみたいな声のまきちゃんボーカルズと来たもんだ!
ナンカ、ドアタマからスゲエもん見ちゃってる感じだぞ!
今日のお客さん、ヨカッタね~。チケット早く買って正解でしたね~。

340v「祭りだ、祭りだ~!」とまきちゃん。
イヤイヤ、特に「お祭り」ではないんですよ、サブちゃんじゃないんですから。
でもすごいテンション。
何よりもみんな楽しそう!

350v_mc「MCをする時間があるなら、その持ち時間を演奏に費やしてください」と全出演者にお願いしておいた。
MCは幕間でタップリ聞けるでしょ?
ってなことですぐに3曲目。

360_fairy「Fairy」ですよ。

370vベストヒットSHOW-YAの体だぜ!

380ひとりだけ、Azuちゃんは『NAONのYAON』でsun-goさんと共演済。

390v「Fairy」ポーズもキメてくれた。

400ステージ狭しと練り歩くsun-goさん。

410ココでもギター・ソロと…

420キーボード・ソロ。

430vしかし、バッチリなのよ、まきちゃんのフリが。
確かにひと月ぐらい前に「嵐」と「Fairy」の振り付けのことは電話で伝えたんだけどね。
YouTube見て研究してきてくれたのかな?
うれしいわ。

440そして、サオ回し!
やってくれました。
Mayoちゃん、ジッと見てるわ。

5 今回のMarshall GALAの各チームの持ち時間は20分。
だからもう最後の曲。
締めくくりは「限界LOVERS」。

470_glまきちゃんは来れなかったけど、初めてリハーサルで顔を合わせたのが10月末のこと。
もう本番が終わっちゃうよ。
こういうセッション・バンドって終わりがすぐ来ちゃうから寂しいね。
でも、GALAを通じて新しい出会いがあってその後の活動を共にしたりするケースもあるワケ。
やっぱりそういうのを目の当たりにするのは企画したモノとしてはとてもうれしいよね。
 
まずはTHE CORAL CANDIESの皆さんは最後の1曲の演奏をお楽しみアレ!

480v

500v

510v

Dsc_3214

490vまきちゃん、ジャ~ンプ!

8_dsc_3326 「私は嵐」⇒「BATTLES EXPRESS」⇒「Fairy」⇒「限界LOVERS」…スゴいセットリスト。
私が普段SHOW-YAさんのライブ写真を撮っていて最も気合いが入る4曲だぜ。
「とんかつ」⇒「すき焼き」⇒「天ぷら」⇒「火鍋」のようなフルコース。
「いきなりステーキ」⇒「天や」⇒「天下一品(コッテリ)」⇒「和幸」のハシゴと言ってもよいかもしれない。
それが終わっちゃった~!

530間髪入れずインタビュー・コ~ナ~。

540前回のGALAは3年前の2016年。また3年後にGALAを開催するとすれば2022年。
それはMarshallの創業60周年に当たるのです。Marshallの還暦。
そして、私はMarshallと同じ年。1962年だからBluesbreaker年の生まれ。
sun-goさんは私と生まれ年が同じで誕生日が1日違い…ということは?
もうキャプテンのことは言っていられなくなる…というお話。
私なんかは男も「Fading Beauty」で年を取ることはそう悪いことではないと思っているし、若い時分に戻りたい…なんてこともそうは思わない。
でもね、とにかく身体が疲れやすく、疲れが取れにくくなってきたのだけは何とかして欲しわ~。
そこへ行くと「慣れ」とはいえ、sun-goさんなんかスゴイ体力だよな~。

550「Marshall GALAにでることができて死ねる」とまで言ったMayoちゃん…生きろ!
そして感動の涙?!
一番好きなギタリストのsun-goさんとの演奏にナニかあってはイケないと、猛練習を重ねてくれたMayoちゃん。
どうもありがとう!
NATAL使っててヨカッタね~。
NATALを使っていなかったら出れませんでしたよ~。
とにかく最高のドライビング・ドラムスでした!

550v「高校の時にガールバンドをやっていて、SHOW-YAを見て『こんなにカッコいいバンドがいるのか!』と憧れました。
今日こうしてsun-goさんと一緒に演奏できて感無量です!」

8_dsc_3530 GALA2にご出演頂くに当たってsun-goさんはチームの人選を私に任せてくれた。
でも、シンガーについてはリクエストをお持ちだった。
私もシンガーについては腹案があった。
sun-goさんとその「シンガー案」を出し合ったところ、見事「まきちゃん!」と意見が一致した。
で、すぐにまきちゃんに電話。
そしてスケジュールを調整した上でご快諾頂いた…というワケ。
sun-goさんは秋田で開催されたイベントで既にまきちゃんと共演済みだった。
一方、私がまきちゃんとお近づきになったのは山口PON昌人さんの紹介だった。
やっぱりまきちゃんにお願いしてヨカッタ!
555v喜子さんとは今回初めてご一緒させて頂いた。
sun-goさんからメンバーの人選を任され、Azuちゃんは元よりsun-goさんの知り合いだし、ドラムスはMayoちゃんに決まっていたし…でも、キーボーズは困っちゃったのね。
こっちはMarshall屋ですからキーボード・プレイヤーのカードは少ないじゃん?
どうしようかと迷った挙句、1回目のGALAにNEO ZONKというグループで登場して頂いた長崎祥子ちゃんにお願いしてみた。
すると祥子ちゃん自身はスケジュールが入っていてNGだったんだけど、責任を感じて代わりに紹介してくれたのが喜子さん。
最初はまったく存じ上げなかったんだけど、聞いてみたらそのNEO ZONKで1回目のGALAに出てくれた、NATALドラマーの伊藤ショボン太一と大の仲良しで、ベーシストのご主人と一緒に活動しているっていうじゃないの!
後はトントン拍子でした、ハイ。

560vsun-goさんの活動状況報告。
日本中回って相変わらずお忙しい!
そんなお忙しい中本当にありがとうございました!

556そして、前回の記事で触れたように皆さん、CDを持ち寄ってくれたのでご紹介させて頂いた。
CD売りましょうよ、CD買いましょうよ。
形になっていないモノで音楽を聴くってのはやっぱりおかしいよ。
そんなの絶対に頭や心に残らないってばよ。

557…ということで、この日、皆さんが物販コーナーに展示した作品をご紹介。
sun-goさんは昭和歌謡アコースティック・ロック・バンドdead branch brothersの2作。 
なんか両方ともスゴイ迫力のジャケット・デザインだな…。
ちなみにコチラのバンドではsun-goさんは「ミーコ」と呼ばれているので要注意。はじめ誰のことかサッパリわからなかった。

Dbb1_2

Dbb2_2 まきちゃんはフル・アルバムと最近作のシングル。
今回はSHOW-YAのコピーだったけど、まきちゃんはオリジナル曲もすごく良くて、チャンスがあればそれらの曲でまたGALAに出てもらいたいナァ。
右のシングルのジャケット・デザインはNATALドラマーのFATE GEARの森はるかちゃんの手によるモノ。

Mo1

Mo2 喜子さん関連の作品。出たばっかり。
ご主人とのチーム「池尻家」と上で触れた祥子ちゃん、さらにRie a.k.a SuzakuちゃんのイベントGG3なんかでキーボードを弾いている深井麻梨恵ちゃんらによるコンピレーション・アルバム。
まだ私は聴けていなくて残念!
このアルバムのレコ発ライブが今月の26日に吉祥寺のシルバーエレファントで開催されるのが楽しみ。ドラムスはNATALのショボンちゃん。

IjそしてAzuちゃんが参加しているLAZY guns BRISKYの『Riot Bulb』。
先日ミュータントモンスターとのダブルヘッドライナー・ショウがあったので取材に行ってきたんだけど、相変わらずのLAZYの世界は展開していてオモシロかった。

Headerあ~、カッコよかった。
こんなに盛り上がっちゃって…次に出て来るチームは大変だぞ!

6 <つづく>
 

200_3   
(一部敬称略 2019年11月9日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

 

【Marshall GALA2】vol.3:HELL FREEZES OVER

 

6_marshall_gala_2_logo2 『Marshall GALA』を制作していて一番大変なこと…でも一番楽しいことは、その内容をキメること。すなわちどなたにご出演を依頼するかということなのね。
土台、Marshall/NATAL/EDENという楽器ブランドを宣伝するためのイベントなので、当然それらの楽器をご愛用されている方にご出演頂くのが望ましいことは言うまでもない。
動員のことを考えると当然知名度が高い方、あるいはバンドがありがたい。
巷間のイベントでは「ダレダレが出るのでチケットが即完!」なんてことを耳にするが、正直「いいナァ」なんて思うこともありますよ。
「Marshall」の名に便乗してそういうバンドさんにお願いすることも色んなツテを通じてできないこともない。
でもね~、ソレをやったら意味がないのよ。『Marshall GALA』は「ロック・フェスティバル」ではないし、それならどこでもやっていることだからね。
「Marshall GALA」は、他では観れないことをやりたい。
例え他で観ることができるバンドでも違う環境で演奏してもらいたい。
とどのつまりは、「動くMarshall Blog」でありたいんだよな~。
どなたかが『Marshall GALA』のことを「シゲさんの、シゲさんによる、シゲさんのためのコンサート」と形容してくれたが、まさにドンズバですよ。
英語で言うと「Hit the mark!」
でも「Almost hit the mark!」かな?
「ための」のところがチョット違う。
「コンサートが成功して社内の評価が上がる」ということを考えれば確かに「ための」はあり得るかも知れない。
でも、失敗したらヤバいじゃん?日本の会社と違うからね。
おかげさまで結果オーライでここまで来て「次回もまた」ということにはなっているのは大きな幸いなんだけどね。
その「ための」は「シゲのため」ではなくて、「お客さんのため」なんですな。
それも普通のお客さんじゃない。
「いい音楽をユックリ聴いて、観て、楽しみたいお客さん」のためなの。
騒ぐだけがロック・コンサートじゃないでしょ?
「ロック」だって音楽のひとつなんだから、「チャンと聴いてもらいたい」と思っているハズだし、実際我々の世代は「音楽を聴くために、動くホンモノを観るために」武道館や厚生年金会館や渋谷公会堂に行ったのですよ。
レコードは高かったし、YouTubeどころかビデオすらなかった時代だからね。
ま、そんなことを考えながら3年間出演者を考えているワケ。
 
やり方には2つあって、昨日レポートしたTHE CORAL CANDIESのように『Marshall GALA』でしか観ることができないセッション・バンドを組んで頂くのがひとつ。
コレが忙しい皆さんのスケジュールを合わせるのが大変!でも、自分のドリーム・バンドだからして思いをめぐらせるのはとても楽しい。
「自分だけの夢のバンド」なんて、中学生の頃考えたりしなかった?
「まず、ギターはリッチー・ブラックモアだな…。ボーカルズはカバーデイルじゃなくてイアン・ギランの声がいいな。ドラムは…やっぱりイアン・ペイスだろうな。キーボードとベースはよくわからないからジョン・ロードとロジャー・グローヴァ―でいいや…アレ?コレって結局Deep Purpleじゃねーか!」
…なんてね。私だってDeep Purpleに夢中だった時期があった。
GALAにおいてのこういうセッション・バンドさんにはやっぱりよく知られた曲をコピーしてもらうのが常道だし、それがまた楽しい。
クセのあるミュージシャンが集まって既存の曲がどう料理されるのかを楽しむ。
それと、もうひとつはパーマネントのチームに出て頂いて、シッカリ自分たちの音楽を演奏して頂く。
コレにも2つの意味合いがあって、ベテランのバンドさんの妙技や確固たる音楽性を楽しんで頂くということがひとつ。
もうひとつは、頑なに自分たちだけの音楽を演っている若めのバンドさんを紹介するということ。
今、「音楽の良し悪し」というモノがコンサート会場の規模やフェスティバル参加の可否でキマっているように見受けられるでしょ?
そんなんじゃイカン。
音楽が最初に来ないと!
そこで自分たちしかできない音楽を貫き通しているミュージシャンに少しでも世に出るチャンスを与えることができれば、イヤ、チャンスとなるキッカケだけでも与えることができればいいナァ…と思って「コレは!」と思う若いチームを出してあげたいと思ってるんだ。
ハヤリスタリではない音楽をやってガンバっている若い人たちを何とかしてあげないと!ということ。
でも、もちろんMarshallを使ってなきゃダメよ。
だっていい音楽を作るにはMarshallが必要でしょう?
そんなMarshallの家族を紹介する場が『Marshall GALA』なのです。
まぁ、世間的、規模的には全く大したコンサートではないけれど、こうして色々と考えてやってるワケです。
あ~、イカン!チョット書きだしたらこんなに長くなってしまった!
 
さて、『Marshall GALA2』のステージに2番目に上がったのはHELL FREEZES OVER(以下「HFO」)。
私との付き合いはまだそう長くはないが、どうしても今回のGALAで紹介しておきたかった平均年齢25.6歳のチーム。
トップバッターのTHE CORAL CANDIESとは対照的に、男、男、男~!

05TREBLE "GAINER" AIDYSHO

10vRYOTO

20vHIROTOMO

30vTAKUYA

40vTOM LEAPER

50vTOMくんが叩くNATALの高速フィルでステージはスタート!
ヘビメタだ~!

60こういうヤツね。

7

 RYOTOくんの弾く高速リフは「BURN YOUR LIFE」。
80「イエェェェェェェェェェェェェェェ!
オマエら座ってたって声ぐらい出せるだろォォォォォォォォォ!!!!!」
親の敵にでも出くわしたかのような大絶叫。
やっぱりコレはロックにあってしかるべきモノだな。

70そして、まずはHIROTOMOくんのソロ。

S41a0083 それを引き継いでのRYOTOくんのソロ。

90_2どこまでも疾駆するTOMくん。

100vそれにピッタリと寄り添うTAKUYAくんのベース。
コリャ若くなきゃできんわナァ~。
25.6歳か…その頃アタシャもう「お父さん」だったよ。毛はキミたちに負けなかったゾ!

110最初のTHE CORAL CANDIESがバカ受けすることはわかりきっていた。
その次に出るチームはチョット気の毒にも思った。
修行をしてもらうなんてつもりは毛頭なかったけど、とにかく若さと激しさでつないでもらおう…と思い、HFOに2番手での出演をお願いした。
もちろん心配なんかナニもしていなかったよ。
そして、1曲目が終わった後のこの大きな歓声!
やっぱり私の構想は間違っていなかったと思ったね。
この日、間違いなくHFOはこの1曲目で新しいHELL RAISERS(HFOのファンのこと)を獲得したのであった。

Dsc_3599 2曲目はミディアム・ファストの「GRANT YOU METAL」。

120v中間部のキメからRYOTOくんのソロ。

130vTAKUYAくんのピック・アップもバッチリ!
リッケン、いいね~。
EDENの音ってのはやっぱりヌケがよろしいな~。

Dsc_3470 曲の後半ではHIROTOMOくんのソロも炸裂した。

140v「『Marshall GALA2』に呼んでくれて本当にありがとう!」
イエイエ、こちらこそ参加してくれてありがとう。
HFOの皆さんも気合いをタップリ入れてくださいましてね。
事前の準備はRYOTOくんとズットやり取りをしていたんだけど、その気合いが形になって色んなことをリクエストしてくれるワケ。
スモークを炊いてどうこう…とか、緞帳が開いたらどうこう…とか。
うれしいんだけどね~。
RYOTOくんは『Marshall GALA』を見たことがないので仕方ない。
すると…「待てよ、GALAが初めてなのは何もRYOTOくんだけじゃないな」…と思い、出演者の皆さんに「GALAのステージはこういうモノです」ということを慌ててアナウンスした。
答えイッパ~ツ!
私はこう説明した…「高校の文化祭を想像してください」…と。
スモークもない、緞帳ももない(←コレ、Zappaの『Does Humor Belong in Music?』みたいで却ってカッコいいな)…飾り気のない舞台にとにかく次から次へとバンドが出て演奏をして頂きます。
…てな具合。
RYOTOくんにもイッパツでご納得頂いたようだった。
 
そしてGAINERくんのMC…「Marshallってのは、さっきビデオでも流れていたんだけど、ロックというジャンルにおいてスゴク大きな貢献を残したひとつの…あの~…なんて言うか…『会社』だよね」
いい!
まさか「会社」という言葉が出てこようとは!ここはせめて「ブランド」とか「楽器」とかでしょう!
 
HFOの皆さんは1993年あたりの生まれだ。
つまり70年代のハードロックも80年代のヘヴィメタルも、リアルタイムで全く経験できなかった。
でも、こんなに若い人たちがMarshallの意味合いを咀嚼して、Marahallがなければできない音楽を演奏してくれている。
スゴくうれしいことですよ。
コピーではなくて若い彼らの音楽でロックやMarshallの魅力を伝えてくれている。
コレこそが本当の『伝承』だと思うワケ。
だからHFOに出てもらった。

150_mc「Marshallの壁…ホント素晴らしいよね!今時こんなの観れないよね、マジで。チョースゴいよ!」
GAINERくん、ありがとう!
オジちゃんが高校生ぐらいの頃はどこへ行ってもこうだったんだよ。
そして、最高の『ロック』を聴くことができたんだ!
ステージにギター・アンプが置いてない…なんて考えられるかい?
おかしいだろ?
ロックってギターで演るもんだろ?
そんなギター・アンプがないような地獄のステージなんかHFOのパワーで凍らしてしまえ!

155「オマエらMarshall好きなんだろ?ということはデカい音が好きなんだろ?
デカい声が好きということはデカい声だせるよナァ!イケるよナァ!」
今日、こういう場面はココだけです。
すごく目立ってヨカッタと思います。

150v3曲目は「END THE BREATH OF THE NIGHT」。

150_3コレまた目の覚めるようなドライビング・チューン!160GAINERくんの声がまたいいんだわ。
「野太い声」というワケではないんだけど、よく抜けて迫力がある。
ただただ素っ頓狂に高い声を出せばいいワケではないのだ。
210vココでも徹底的にバンドをドライブさせるTOMくんのドラム!

175中間部で弾くRYOTOくんのピックアップ・フレーズがいかにもHFOらしくて気持ちいいぞ!

1802人のソロから…ツイン・リードのパートへ。
さりげないこういうアレンジを挟み込むところがニクイ。

200最後を締めくくったのはメロディアスなHIROTOMOくんのソロ。

190vHFOのステージの最後を飾ったのはキラー・チューンの「OVERWHELM」。

220_4イケイケ~!

230やっぱり私にとってはHFOはこの曲の印象が一番強いかな?
初めて彼らを見た時のことをまるで昨日のことのように思い出すゼ…って、まだ1年チョット前のことだったわ。

230v

240v

250v

260v

Dsc_3589_2 キックのフォーメーションもバッチリとキマった!

8  20分にわたって文字通り「Speed Metal Assault(高速鋼鉄攻撃)」しつくしてくれたHFO…最高!

270インタビューのコーナー。
HFOのCDを手にしてバンドとの馴れ初めについて語る私。

290コレがそのCD『Speed Metal Assault』。
このMarshallが描かれているジャケットの使用許可をめぐってHFOと近しくなったのだった。
その前にも一度、ある人を通じて紹介してもらったことがあたのだが、フェイドアウトしてしまった。
だからこのCDが今回のGALA出演の架け橋になってくれたというワケ。

340cdHFOがイス席の会場で演奏したのは今回が初めて。
「緊張した」というRYOTOくん。
それでも手を上げてくれている人がいたので、「自分たちの音楽が届いているんだ。それなら立っていようが、座っていようが関係ない」と思ったという。ココで拍手が沸き上がった。
もちろん立ち上がって楽しんでいるお客さんもいらっしゃったけどね。

320「売れようと思ってやっているワケではなくて、好きだからやっているんです!」

300v長髪に細いジーンズ、そしてドラマーはハダカ。
ステレオタイプと笑わば笑え。
コレがロックの正装なのだ。

310RYOTOくんにHFOの野望を尋ねると「100年後にも残る音楽を作りたい」と答えてくれた。
大きな会場で演奏することだけを成功と考えるようになってしまった双六のような現在のロック界からは、100年どころか1年持ちこたえる音楽すら出て来ることはほとんどないだろう。
そんな野望を抱く5人のメンバーが同じ方法を向いて頑張っているHELL FREEZES OVERの姿に期待と感動を覚えるのだ。
とにかく続けろ!止めちゃダメだぞ!
 
HELL FREEZES OVERの詳しい情報はコチラ⇒Official website

285<つづく>
 

200_2  
(一部敬称略 2019年11月9日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

【Marshall GALA2】vol.4:Kelly SIMONZ Co. with GENKI

 

6_marshall_gala_2_logo2_2 『Marshall GALA2』の3番手はKellyさん。
後でビデオを見て思い出したんだけど、Kellyさんのお名前を呼びあげる時、私ずいぶんフェルマータしていたのね?
イヤ、確かココはそういう風にしよう…と予めキメていたんだ。
リズム隊の2人を紹介した後、こうやった。
「死ぬほど弾いて頂きましょう!ケリ~~~~~~~~~~~~~~~~~~、サイモン!」

9 ココも元々キメてあった。
「Kellyさん、GALAのステージではまずドアタマにア・カペラで煙が出るほど弾きまくちゃってください」
「了解です」
なんのためらいも迷いもなく引き受けたKellyさんが愉快で頼もしい。

20vそして約束通り「煙」どころか「炎」が出るほど弾きまくってくれた。

10 Marshallのイベントととなると腕自慢のギタリストがゾロゾロ出て来てゲップが出るほどギターを聴かされてしまう…どうしてもこういう内容になりがちなのね。
Marshallだからそれもおかしくないし、それこそが本分であったりもするんだけど、いくらギター好きでも4時間半もそれをやられた日にはゲンナリしちゃうよね。
『Marshall GALA』の台本を書く時に大いに注意していることのひとつはこの部分なのです。
Marshallはギター・アンプだけど楽器ジャン?
楽器は音楽を作るための道具ジャン?
それならいくらギター・アンプ・ブランのコンサートでも「音楽ファースト」にしたいジャン?
それを実践しているつもりなんだけど、ココだけは一本槍でやろうとキメていた。

30それを見事に演じてくれたのが…Kelly SIMONZ!

40vまずはトリオで演奏。

50ベースはBLIND FAITHの盟友、KAZ。

60vそして、ドラムスはNATALドラマーである石川達也にお願いした。

70v「Kellyさん、バンドの名前をどうしますか?」
今回はドラマーが達也くんということで普段とは異なるチーム名をKellyさんに考えて頂いた。
キチンとしているKellyさんのこと、数日後にチャンと連絡があって、「Kelly SIMONZ Co.(ケリー・サイモン・カンパニー)にしましょう」ということに相成った。
80そのKelly SIMONZ Co.の1曲目はKellyさんの人気曲「Future Destination」。

90vア・カペラの炎のソロのテンションをそのままトリオ演奏に盛り込んだ!

100vどこかにも書いたけど、実はキネマ倶楽部さんをご紹介頂いたのはKellyさんでしてね。
またKellyさんには私が撮るライブ写真をお気に召して頂いて、もう長いこと撮影させて頂いているのね。
そんな関係もあって、東京キネマ倶楽部のステージに立つKellyさんは私にはとってもおなじみなんだけど、この時はMarshallのコンサートということで、やっぱりチョット雰囲気が違うね。
KellyさんのMarshallへの愛情が込められた演奏…私にはそう見えたよ。

11 演奏の内容自体はいつも通り。
イヤ、持ち時間が長くない分、完全試合を達成せんとする9回裏に直球だけで勝負に臨むピッチャーのような気迫がスゴかった。
ホントはそんなピッチャーに会ったことはないけど。
でも絶対スゴイ迫力じゃん?

12 KAZさんのテクニカルなベース・ソロ!

110そのKelly剛速球を受け止める2人の演奏も希薄に満ち溢れたモノだった。

120vそしてエンディングでは…オオっと!Kellyさんもサオ回しダァァァ!
ね、気合いが入ってるでしょ?…いつもそうだけど。
スゴイ歓声だった!

13 「ありがとうございます!いつもはMCが長いんですけど、今日は時間がないのですぐ演ります!」
ゴメンなさいね~。
Marshall GALAのモットーのひとつは「しゃべりより演奏」ですので…Kellyさんはチャンとその辺りを理解してくださった。
そこで、すぐにスペシャル・ゲストをご紹介。
Kelly SIMONS Co, with GENKIのGENKIさんだ!

130vKellyさんとGENKIさんはこの日が初共演。
キネマ倶楽部さんのはからいで実現したのだが、やっぱり大きな話題になりましたナァ。
Marshall=イギリスということでLed Zeppelinナンバーを演奏して頂いた。

140まずは「Since I've Been Loving You」。

180_wllMarshall GALA史上…といってもまだ2回しかやっていないが…はじめてのZeppelinナンバー。
165事前に「ストラトキャスターで演っちゃうもんね」的な宣言もあったKellyさん。
全然OK!
190v前回のGALAではルーク篁さんと共演。
そして今回はGENKIさんとKellyさんの初共演にジョン・ボーナム役で参加。
売れっ子です。
ヨカッタね~、NATALを使ってて!
イエイエ、いつもムリをお願いしてスミマセン!

160vMarshall GALA唯一のバラード。
コレってMoby Grapeの「Never」が元曲だって言われているんですってネェ?
こっちの方がケタ違いにカッコいいんですけど。
イヤ、私はMoby Grapeが苦手なもんですから。
Jefferson AirplaneとかDeadとか…どうにも近寄りがたい。
やっぱりイギリスなんだナァ、私は。

170名曲の名フレーズをジックリ弾きこむKellyさん。

200そして、GENKIさんの歌声に触発されて爆発!

150vそしてもう1曲は「Whole Lotta Love」。

210Led Zeppelinをコピーしたことがほとんどない、というKellyさん。
やはり、この日この曲を始めて人前で演奏したのだそうだ。

S41a0092そのKellyさんを完璧にバックアップしたリズム隊も最高にゴキゲンだった!

220v

230vそういえば、ステージから2階の客席を見ると、社長夫人のEllieは、頭を揺らして一緒に歌いながら演奏を楽しんでいたナァ。
そうだよナァ、コレはEllieたちの国の音楽だもんね~。
コレをリアルタイムで、しかもLed Zeppelinの現場で体験しているんだもん、羨ましいよナァ。

240
そしてKellyさんはレスポールだろうが、ストラトだろうが…はたまたツェッペリンだろうがパープルだろうが…でもそんなのカンケーねェ!
生粋のKelly節で思いっきりやってくれた!

Dsc_3714 GENKIさんの素晴らしい熱唱とKelly SIMONZ Co.のド迫力の演奏。
コレまたGALA史に残る名演だった!
キネマ倶楽部さん、ありがとうございました!

245GENKIさんはこの後に他のお仕事があったので早々にキネマ倶楽部を離れた。
「GENKI has just left the building」ってヤツ。
そこでひっさしぶりにKellyさんと舞台でトーク。
…というのは、カレコレもう8年ぐらいになるのかな?
私が前の会社を辞める直前ぐらいに渋谷の楽器店でKellyさんにMarshallのクリニックのデモンストレーターをお願いしたことがありましてね。
2人でしゃべりまくったな~。
今回はそれ以来のこと。

250しっかし、よくしゃべるな~。
何かこのインタビューの文字お越しをしようと思ったんだけど、しゃべりすぎ!
しかも、ほとんど内容なし!
最高だぜ!…と思っていたら、Kellyさんスイマセン。
ビデオを見て実にイヤな気分になったのは…ハイ、完全にわたしがしゃべりすぎてますな。
でもサ、久しぶりで楽しかったんだもん!

260こんな時はいつも冷静なKAZさんに逃げよう。
EDENについてコメントを頂戴した。
「EDENのサウンドはとてもクリアでロックにとてもよくマッチします。Kellyさんのギター・サウンドはとてもヌケがいいので普通のベース・アンプだと負けてしまって聞こえなくなっちゃうんですよ。でも皆さん…今日は聞こえましたでしょうか?」
「超バッチリ聞こえました!」代わりの大きな拍手頂きました!
KAZさんありがとう!

270音楽活動20周年を迎え、数か月前に同じステージで演奏したマーク・ボールズとの活動も決まって周辺がますますにぎやかなKellyさん。
今月もこういう企画で盛り上がってます。
「来年の抱負を大いに語る」か…コリャ徹底的にしゃべりそうだな。
オモシロそうだ。

Fc_2そして、今年も『船上のフェリークリスマス』。
上は私が撮った写真。
Kellyさん、このポーズがお気に入りなのね?

Fc_1  
Marshallをお供にいつでもどこでもガツンと弾きまくり続けてくださ~い!
 
Kelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Kelly SIMONZ official website

280<つづく>
 

200   
(一部敬称略 2019年11月9日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

【Marshall GALA2】vol.5:THE GUV'NORS

『Marshall GALA2』も早くも前半最後。
あんなに準備が大変だったのにもうコレで半分終わっちゃうなんて…。
幸いここまで順調でお客さんにもお楽しみ頂けているようだし、ナニよりなんだけどね。
GALA2の4番手はTHE GUV'NORS。
コレもおススメだったんですよ。
一刻も早く皆さんにお見せしたかったチームのひとつ。
もうチーム名の由来は前回のGALAに登場したMASHAくん率いる「THE SHRED MASTERS」の流れで「Marshallのエフェクト・ペダルの名前シリーズ」だということは既にこのMarshall Blogでお知らせしてきた通り。
Marshall GALA名物の「他では決して観ることのできない(であろう)ワンオフ・パフォーマンス」のひとつ。
「ワンオフ(One off)」というのは「1回限り」ということね。

15 前回のGALAではトップバッターで登場して一発で会場を沸かしてくれたMASHA。

30忙しいI Don't Like Mondays.のスケジュールを何とかやり繰りして参加してくれたChoji。

40ヒマそうにブラブラしていたので出てもらった真壁雄太。
ウソです、ウソです。
さすがに「ヒマ」なぐらいではMarshall GALAには出れません。

50ベースには笠原藍。ライブ・レポートではMarshall Blog初登場!

60ドラムスは石川達也。
達也くんは前回のTHE SHRED MASTERSのドラマーでもあり、今回はKellyさんのチームから連続でステージに上がってもらった。

701曲目はゲイリー・ムーアの「Back on the Streets」。

20イントロの♪ティラリラティラリラ…を華麗にこなすChojiくん。

80それに5度をかぶせる雄太くん。

90バッチリとハモってハイタッチ!
いいね~。
コレよコレ、コレ…コレがやりたかったの。
本当はコレに3度を加えて三声でハモらせたかったんだけど、私のアレンジがマズイせいで、どうも和声がおかしくなってしまう上に、3度のメロディの運指がこの速さだととてもややこしいので断念。
でもリハーサルで聞かせてもらって大満足。オモシロかった。

16 そしてChojiくんの歌。
コレがまたいい。
チョット鼻にかかった声がとても魅力的。
去年の暮れのChojiくんのバースデイ・コンサートでこの曲を演っているのを見て「コレだ!」と思った。
この曲が収録されているゲイリー・ムーアの同名のアルバム、『Back on the Streets』は私が高校生の時にリリースされて、夢中になって聴いたものだった。
「このイントロの♪ティラリラをハモリでやったらオモシロイのにな…」と何となく長年思っていて、Chojiくんが演奏しているのを見て閃いたのだ。
そして、リクエストしたというワケ。110v当然、ギター・ソロもタップリとブチ込んだ。
まずはChojiくんから。
130MASHAくんを見て!
雄太くんに「おいでおいで」をしているの。

17 それにすぐ気付いた雄太くん。
MASHAくんの所に急いで駆け寄った。

18 そして2人でバッキングのハモり。
MASHAくんの気転の利いたステージさばきでした。

145今度はMASHAくんとChojiくんがバッキングに回る。

19 雄太くんのソロ。
前回のGALAにはスタッフで参加してくれた雄太くん。
今回は華々しくステージで弾きまくってくれた。

160vそして、最後はMASHAくんのソロ。

170Chojiくんと雄太くんがバッキングに回って美しいハーモニーを奏でてくれた。

20 どうよ、いいアイデアでしょう~?

180フロントのギター・バカ3人(←ホメ言葉ですから)を容赦なくプッシュするリズム隊の2人。

190v藍くんはEDENに直結。
メッチャいい音を出すのよ!
もちろん音だけじゃなくてプレイも完璧。

200v 革ジャンで統一した衣装もバッチリじゃん!
ものスゴイ歓声で1曲目を演奏し終わったTHE GUV'NORS。

205「THE GUV'NORSです。ありがとう!」
Chojiくんはカッコいいのう。
真っ赤なシャツにマフラー、ギターの位置は低いし、背が高いからこんな帽子を被っても実によく似合う。
「『Sanctuary(サンクチュアリ=神聖な場所)』というオリジナル曲を持って来ました!」
おお~、うれしいね~!

210「コレだけのMarshallがあれば、ある意味ココは『聖地』です!『ロックの聖地』と言っても過言ではないと思います。

21 そういう気持ちで作ってきました!『Sanctuary』です!」

S41a0197
達也くんの♪ドンドンパンに合わせてみんなで手拍子。
そういえば達也くんは前回も「♪ドンドンパン」演ったね。

230vそういう曲ノリのいい曲だからして…
240皆さん、初めて耳にする曲なのに大盛り上がり!250そこへMASHAくんが弾くメイン・リフが斬り込んで来る!

260_sc雄太くんがそのリフをオクターブ上で重ねる。

270vそしてChojiくんがテーマを弾き出す。
雄太くん、MASHAくんとハモリの相手を交代させながら曲は進む。

280vん~、よくできた曲だな~。

295展開部ではガラリとファンク調に…ベース・ソロも交えて藍くん大活躍!

290MASHAくんのソロはいつも通り美味しいフレーズの大連発!
クライングしております!

300そして雄太くんのソロ。
この辺りのソロ回しをダラダラやっちゃうと飽きられちゃうんだね。
ソロ回しは長いことやっちゃダメね。ソニー・ロリンズじゃないんだから、普通、ソロなんてのは長ければ長いほど内容が薄くなるモノだから。
ところが「Sanctuary」はそれを知ってか実にコンパクトにまとめたね。

310vそしてトリプル・ギターのハーモニー。
ソロあり、キメありの構成の妙ですな。

22 数回合わせただけとは到底思えない鉄壁のアンサンブル。

320このままパーマネントで活動してもらいたい感じじゃん?

330v最後は作者のChojiくんのソロで締めくくった。
お客さんもジ~ックリ鑑賞いたよ。
そう、コレでいいのだ!

335メンバー紹介に続いて3曲目に移る前にMASHAくんのMC。
「続いて演奏する曲はボクがこの日のために作った曲です」
またまたうれしいね~。
ロックの世界では「初演」を認識することってほとんどないでしょ?
クラシックは「『春の祭典』の初演はパリのシャンゼリゼ劇場」なんてすごく「初演」を大切にしている。
だって200年ぐらい前の記録がバッチリ残っていたりするからね。
ナゼかと言うと、初めて人前で演奏した曲が、どのように受け入れられるかでその曲の運命が決まってしまったり、作曲者や演奏者の評価も大きく左右されるからなんだな。
上の「春の祭典」なんかはあまりにもセンセーショナルでシャンゼリゼ劇場が上へ下への大騒ぎになってしまったなんてのは有名な話。
だからね、Marshall GALAもそんな場所になればうれしいな~…なんて思うワケ。
後になって「この曲は10年前、2019年11月9日のMarshall GALA2で初めて演奏した曲です。すごくウケて評判になりました!」…という風になればいいな。

360「我々ギタリストはMarshallに育てられて来ました。このMarshallのバカでかい音を世界に届ける…という大志や使命を授かっているんですね。
今から演る曲には、そのMarshallに対して敬意と決意の意味を込めて『Got A Large Ambition(大志あり)』というタイトルを付けました」
いいタイトルだ!
「そして、この『Got A Large Ambition』という4つの単語の頭文字をつなげてみてください。G-A-L-A…GALAなんですよ!
みんなに楽しんで頂くために作って来た曲なんです!」
おお~!ありがとう!

350「ちょっとココで…今日はイギリスからMarshallの社長がお見えになているということで…ボクもカッコつけたいと思ってスピーチの原稿を持って来たんですよ!
読んでいいですか?…緊張するナァ!」
大拍手の反応があり、MASHAくんがMarshall一行に向けてスピーチを送った。
「緊張するナァ~…Hello,  Jon, Ellie, Alex and Megan!」
お、まるで示し合わせたかのようにキレイに手を振る5人。練習したのかしらん?

23  「I hope you are having a good time in Marshall GALA2.  Please let me introduce the song we are going to play from now.  I composed this song for Marshal GALA2.
We were brought up by Marshall.  And Marshall gave us the ambition to become big names and deliver the loud sound of Marshall to the world.
So I named this song ‘Got a Large Ambition’ with resolution and gratitude to Marshall.
I think you get aware, when you put the initial of words in the song title, we get ‘G-A-L-A’. This is our GALA song!  I hope you like it!」
ぐらいのことを言っていたね~。

380v「緊張する!」の連発だったけど、ナンノナンノ、スラスラと流暢なスピーチを聞かせてくれた。
さすがMASHAくん、英語でもクライング!(←いい意味での「泣き」です)
しかし、今回のMarshall GALAはスゴいね。こんなシーンまで出て来ちゃったんだから!

370さて、その「Got a Large Ambition」、コレがまたヨカッタ!
シンプルなリフと身体が思わず動き出してしまうような軽快なリズム!

390_galaまずはMASHAくんがテーマを弾き…
400v雄太くんがハモリを乗せる。
チョットもの悲しいメロディ。

400それがChojiくんがパワフルに弾くリフにづながる。
このコントラストが快感!
そのままChojiくんのソロへ…おお!ハッとするようなフレーズをさりげなく出してくるところがニクイ!

410Chojiくんが指をさしているのは下手のサブステージ。
そしてMASAHAくんの視線の先には…

420真壁雄太!
誰かやるだろうとは思っていたけど…やっぱりやりやがったな~!
もう、雄太くん、スゴい張り切りようだったからな~。
GALAのステージがよっぽどうれしかったし、楽しかったんだろうね。
ありがたいことです。

430vMASHAくんのソロを経て怒涛のエンディングへ!

24 達也くんが後で大暴れしております!

Img_0074 GALA2前半のクライマックスだァ~!

450ハイ、終わり。

25 インタビュー・コーナー。

470「ボク、2回目なんですよ!メチャクチャ光栄です!」
上に書いたようにMASHAくんは前回も大いに盛り上げてくれて、お世話になりっぱなしなのだ!
今回が英語もペラペラとやってくれちゃって。
こんなMASHAくん、GALA以外では見れないよ!

490v「ボク、前回と合わせて4ステージ演らせて頂いているんです。多分過去最高だと思います」
そりゃそうだ!
「でもギャラ同じなんですよ
ゴメンね~。
「こういうイベントに呼んで頂けて仲間たちや大先輩と一緒に演奏出来てうれしく思っています!」
達也くんは年明けからMASHAくんのSilexで活動を始めるということで私も大変楽しみにしているのです。
いよいよSilexにNATALサウンド…うれしいね。絶対いいにキマってる。

500v「普段はメジャー7thの音楽を演っています」
そのメジャー7thのバンドI Don't Like Mondays.の過密なスケジュールを縫ってご出演頂いたChojiくん。
Chojiくんとは比較的新しいお付き合いなんだけど、本当に出てもらってヨカッタと思っています。
「そうスか!」、「そうスか?」と言うだけで、うるさいことや細かいことは一切言わない男らしいヤツ。
曲まで作ってきてくれて…。
しかも「シゲさんに出会えてヨカッタ!」なんて言われてごらんなさいよ。
感謝感激です!

480v前回はスタッフ、今回はパフォーマーとしてステージに上がった雄太くん。
「いつもお世話になっています!アッという間に終わってしまって…もう1回演ってもいいですか?」
いいワケねーだろ!
「でも本当に気持ちヨカッタです!」
よかったよかった!
ナンダカンダ言って雄太くんにも色々とお世話になっちゃっててね~。

520vこの藍くんも同様。
元々キマっていたベーシストが不幸にして左手に大ケガを負ってしまい、出演を断念せざるを得なくなってしまった。
そこで雄太くんが連れて来てくれたのが藍くんだった。
「ムチャクチャ気持ちヨカッタです!」

510v下の写真は「顔合わせ会」の時のようす。
左端がその元々キマっていたベーシストの颯(はやて)くん。
本番は残念だったけど、写真登場してもらおう。
しかし…こんな冬の格好をしていた頃から準備していたんだぜ。
コレでいいモノが出来ないワケがない!

0r4a0169「60周年に『Marshall GALA3』があれば是非また出たいです!」とMASHAくん。
なるほどコレがホントの「Got a Large Ambition」!
 
みなさん私のツマらないワガママに付き合ってくれてどうもありがとう!

530<つづく>
 

200   
(一部敬称略 2019年11月9日 東京キネマ倶楽部にて撮影)