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2020年1月

2020年1月31日 (金)

NAMM2020レポート vol.2~MarshallブースとD_Driveデモ初日

 

1月17日、いよいよ『NAMM2020』がスタート。202年ぶりのNAMM。
やっぱりこの出で立ちを目の当たりにするとエキサイトするナァ~…なんてことは全くない。
ただただ「仕事!」って感じなのだ。

30入り口の前の様子もいつも通り。

40建物の中に入る。
フト左に目をやるとNAMMの役員の顔写真が並んでいるボードが目に入った。

50コレだ。
ナントはなしに役員の皆さんのお顔をひとつひとつ覗いていくと…

60vオワ~、ダグ!
そうか、ダグ・レディがNAMMの役員になっているのか…。
以前はダグの務めるミルウォーキーの大手音楽出版社Hal Leonardの社長のラリー・モートンが務めていた役をダグが継いだのかな?
ダグはキーボード・プレイヤーでね、来日した時に地下鉄のなかでSteely Danの話になったことがあった。
何の曲だか忘れちゃったけど、みんなで小声で歌っていて、音を伸ばすパートになると、ダグが「シ~シックス~」とコード名で歌ったのがとても愉快だった。
こういうことはいくらでも覚えてるな。
おめでとうダグ!701階ホールの入り口…には行かないで…

802階に上がって来た。
階上は比較的大きなブランドのブースが多く、それぞれが独立した部屋になっている。
だから歩いていて「お!〇〇のブースだ」とタマタマ見つけるよりも、「〇〇のブースが2階にある」と認識してお見えになるお客さんが多い…ハズ。

90そんなエリアにMarshallのブースはある。

120入り口の左側にはイメージ動画のためのスクリーン。
『Marshall Live』の時のD_Driveの姿も会期を通じて盛んに映しだされていた。

140右側はJCM800のスタック。

150中はこんな感じ。

160広さの割には展示アイテムが少ない。

170私だったら少しずつでもいいから総花的にすべてのシリーズを並べちゃうよ。
どんなにギューギューでも押し込んじゃう。

180フィーチュアされていたのは…
昨年のNAMMで発表されたSTUDIOシリーズ。

210一昨年リリースされたORIGINシリーズ。
こんだけ~。
アレは「どんだけ~」か。

220昨年もシャレでベース型やら六角形やらのMarshallを参考展示していけど、今回はコレ。
ORIGINシリーズの変種。

230「J.Scott Studios」の作品。
J.Scott Studioは、Marshallでグラフィックデザインを担当しているJay Scottが運営するデザイン・チーム。
ウーム、ジェイってこんなことしていたのか…知らなかった。
前回Marshallに行って事務所で仕事をしていた時、「Shige, cuppa?」と声をかけて紅茶を入れてくれたのがジェイだった。

240前にも書いたけど、「Cuppa」は「Cup of a tea」の略。
The Kinksの『Muswell Hillbillies』に「Have a Cuppa Tea」という曲がある。
いい曲よ。
サビの歌詞が「♪Have a cuppa tea」と「♪Halleluja Rosie Lea」となっていて、恐らくレイは「tea」と「lea」で韻を踏ませたのだろう。
で、この「rosie lea」。
意味は「バラの草原」なんだけど、調べてみると「Rosie Lea Tea」という紅茶のブランドがあるようで、それがこの曲に出て来る「Rosie Lea」に関係しているのが定かではないが、うれしい。
というのは、この「Rosie Lea」なるブランドを私は知らなくて、ウェブサイトで調べてみたら、コレが実にいい感じ!
私、紅茶とかハーブ・ティーが大好きなのよ。
インターネットでオーダーもできるんだけど、そんな無粋なことはしたくない。
今度イギリスに行く時のお楽しみのためにガマンしておくのだ。

Mhしかし、ジェイすごいな。

250右のグレイのヤツはまた別モノね。

260リアはこんな感じ。
「THE NOT-SO-BLACK BOX」か…。
「それほどブラック・ボックスじゃないよ」、つまり「変なことはしないよ」とMarshall製品のスタンダード・カラーが「黒」であることへのダブル・ミーニングになっているのかな?

270コントロール・パネルもすごくいい!

280_2笑っちゃったのが、ワンオフのこの手作り「OWNERS CARD」。

290「よくやった!『THE NOT-SO-BLACK BOX』を手に入れたね。
コレにゃメッチャ時間がかかったよ。
だからキミには心の底から楽しんでもらいたい。
 
愛をこめて
ジェイ」ってなことが書いてある。

300vコレはクリストファー・ブラウンというアーティストの「Far from Home」という作品。

310作品のキャプションに「暗闇で起こることのパノラマ」とある。

320何やら重苦しい感がしないでもないが、デザインはとてもいい。

330_2もうひとつは「The Journey」というORIGIN。

350作者はエミリー・ボーというアーティスト。

260_2このタグもイラスト。
「Nathan」というのはリーズのミュージシャン、Nathan Syaersのこと。

370このモデルの制作過程をドキュメントした動画がMarshallのウェブサイトにあっているので紹介しておくね。

日本では導入されない予定だが、デザイン・ストアのSTUDIOシリーズのカスタム・オーダーが今夏から始まる情報が開示されていた。

390例えばこんなヤツとか…

400vこんなヤツ。

0r4a0109蛇ガラね。

0r4a0113 アンプ類の展示と言えば他に…
DSLシリーズ…

410CODEシリーズ…

420MGシリーズのそれぞれのハーフ・スタック…以上。

430Tシャツゾロリ。

440「Jim Marshall製品は工場メンテナンス要員に有能な人材を募集しています。人事のウッド夫人にご連絡ください」という人材募集広告をあしらったデザイン。

450こうした商品が出て来るたびに書いてるけど、Marshallも変わったよナ~。

490ほんのちょっと前までは、デザインといえばドクロ、ヘビ、ライオン、鋼鉄あたりが相場だった。

480今やコレもんだからね。
ん~、どこをどう見てもMarshallっぽさを感じさせないな~。

470もちろんLifestyle製品も勢ぞろい。

520バッグやら…

530

540Bluetoothスピーカーやら。

550今年のMarshallのブースはザっとこんなところ。
あ、それともうひとつ…

560_2このデモンストレーション・ステージね。
Marshall、NATAL、写真には写ってないけどEDENで固めてある。

200いよいよD_Driveの出番。

570NAMM初日、朝11:30~12:00。
コレがD_Drive最初のデモンストレーションの予定。
初日、つまり木曜日の午前中だぜ!
しかもロケーションは2階。
そんなんで人が集まるのかよ⁈と心配していたら…バッチリだった!
ギューギューでブースのドアが閉まらないぐらい…と言ったらウソになるが、十分を十分上回る人出!
アタシャ、ホッとしたよ~。
そして、コリャ大丈夫だな…と思った。

0r4a0342 Seiji

580vYuki

590vToshi

600vChiiko

610vD_Driveの竿チームは今から7年前、日本のギター・メーカーのブースでデモをしたことがあったが、バンドでNAMMに出演するのはコレが初めてのこと。
そこで…というワケでもないが、「コレがD_Driveでっせ!あんじょうよろしく頼んまっさ、アメリカはん!」という名刺がわりに、以前演っていた「Hyper Driving High」で初めて「Over R.E.V.」で締めくくる、というセットリストを採用した。知らんけど。

650D_Driveは

そして「M16」。

630真ん中の銃撃戦のシーンでは、お客さんがSeijiさんのYukiちゃんの掛け合いを固唾飲んで見入っていた。
初めてD_Driveを観た人(ほとんど全員だと思うけど)は驚いたと思うよ。
1曲終えた時の大歓声の大きいこと、大きいこと!
その歓声はあたかもアメリカがD_Driveを歓迎しているように聞こえた。

640_2矢継ぎ早に「Cassis Orange」。

660v

700v

670v

680v円熟のキラー・チューン。
親しみやすいメロディに一層大きな歓声が上がった。
うれしいな~。

690MCはなしで「Attraction4D」から…

710「The Last Revenge」へ。

720v

730v

740

750そして、すでに書いた通り「Over R.E.V」で締めくくった。
大歓声!
大成功!
正直、D_Driveの音楽はヨーロッパの方がウケるかと思っていたけど、コリャ、アメリカだな。
ナンカそんな印象を持ったNAMM2020の初日だった。
次回も楽しみだ。
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive OFFICIAL WEB SITE

760<つづく> 

200_3 
(一部敬称略 2020年1月14~20日 アナハイムにて撮影)

 

2020年1月30日 (木)

『K3』レコ発コンサート~池尻喜子×長崎祥子×深井麻梨恵

05チョット、ごめんなさいね…今日のタイトルのこと。
勝手に『K3』なんて入れさせてい頂いたけど、「Keybordsが3人」ということです。
今日レポートするアーティストやイベントに関連する表記には一切そうした表現は使われていないことをまず申し上げておきます。
ようするに「G3」のマネをしてみただけ。
だって、正式なタイトルがメッチャ長いんだもん!
イギリスのウェールズにある「LLANFAIRPWLLGWYNGYLL-GOGERYCHWYRNDROBWLL-LLANTYSILIO-GOGOGOCH(ゲルゴウゲールウクウィールンドロブウリスランダスイハオゴゴゴッ)」という駅名よりは短いか?この最後の「ゴゴゴ」ってのが気になるな。
一方、「supercalifragilisticexpialidocious(スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス)」よりは長いんだどね。
ナニはともあれ「キツイ、汚い、危険」の「3K」ではありませんから…「K3」です!

10vイベントの正式なタイトルは下の本公演のチラシにあるように『池尻家×SHOKO solo project "Sonicscape"×深井麻梨恵 1st Compilation Album Release LIVE!!!』という。
ね?長いでしょ?

20vつまり…
 
池尻喜子

30v深井麻梨恵

40v長崎祥子
 
…の3人の女性キーボード・プレイヤーをフィーチュアした珍しいコンサート。

50v言い換えると、この3人の音楽をコンパイルしたアルバムの発売記念ライブなのだ。
コレがそのコンピレーション・アルバム『池尻家×SHOKO solo project "Sonicscape"×深井麻梨恵』…結局長ェ!

60cdスリーヴのデザインは、先日Silexの再始動のステージでドラムをプレイしてくれた内田伸吾さん。
皆さん多才ですな~。65そして、その3人の鍵盤姫たちを終始サポートしたのが…

ギターの樋口征宏。

70v樋口さんはMarshall!

80vベースは池尻晴乃介。

90vドラムスはウチ(NATAL)の伊藤"ショボン"太一。

100vショボンちゃんはNATALのウォルナットとバーチのキットを所有しているんだけど、持ってこれないのでウチのCafe Racerを使用。
以前のライブで叩いてこのキットをスッカリ気に入ってもらったのだ。

110スネアはコレ。激深胴。

11_s41a0050NATALのMETAシリーズのアルミ・シェル。14"×8"。
ショボンちゃんが叩くそのサウンドは素晴らしいのひと言。
音はどこまでも深く、切れ味鋭し。

70冒頭、池尻家のメンバー2人がごあいさつ。
「皆さん、こんばんは!火曜日だというのにたくさんお集まり頂きありがとうございます。今日はキャッチーな曲を選んで来ましたので楽しんでいってください!」

120喜子さんは昨年の11月3日に開催された『Marshall GALA2』でSHOW-YAのsun-go☆さんのチーム「THE CORAL CANDIES」で演奏して頂いた。下の写真はその時撮影したモノ。
Marshallとはそんなご縁。
そしたらアータ、NATAL Drumsのトップ・エンドーサーであるショボンちゃんと大の仲良しだって言うじゃないの!
それで大接近。
11_dsc_3209『Marshall GALA2』でもシッカリ「池尻家」をPRされていらっしゃいました。
その節は大変お世話になりました!

11_img_0014 さて、ステージはそのまま池尻家の演奏に突入。

1301曲目はCDのオープナー「Breaking the Limit」。

140v冒頭から暴れまわるショボンちゃん。
ク~、やっぱりいいね、ショボンちゃんのドラミングは!

150v派手なアクセントでスケールの大きさを強調する。
メロディはキャッチーだ。
喜子さんは「キャッチーな曲」とフザけて言ったのかも知れないが、演っていることは複雑でも70年代のロックで育った我々世代にはものすごくキャッチーというかポップに聴こえる。
もちろんいいとか悪いとかではないよ。
そもそも私はこういう込み入った音楽が大好きだでね。
世代が違うということ。
「世代の違い」は「ブルース感覚の有無」の違いということになるのかもしれない。
この曲でもクライマックスのメロディなんかホントにキャッチーですごく魅力的だ。160一糸乱れぬアンサンブルに織り込まれ行く樋口さんのギター!
ショボンちゃんも樋口さんもレコーディング・メンバーだ。170vどんな曲でもいつも楽しそうに演奏する喜子さん。
見ているコッチも楽しくなってくる。

180v「ハイ、ありがとうございます!池尻家です!
飛ばしましたね~。大丈夫ですか?
『祥子』、『麻梨恵』の2人のキーボード・プレイヤーの名前と共にCDを発売さえて頂きました。
今年に入ってこの企画を思いついて、ココまで長かった!
感無量です!
1曲目のタイトルは「限界突破」という意味で、2曲目は「Life Size」、「等身大」という曲です。
両方ともCDに入っています。
『限界突破』したけど『身の丈』で行こう!…という曲です。」180ピアノと…

260vベースの静謐なデュエットからスタート。

11_s41a0035 アンサンブルになって鋭いギターが斬り込んで来る。
やっぱりプリもパワーもホンモノの真空管のアンプで弾くと音がいいね。
音の太さと抜けがゼンゼン違う。
シュレッディング・ソロも素晴らしかった!

200曲はいいようにハードに盛り上がってい~く~!

220この曲でも縦横無尽なショボンちゃんのドラミングが大活躍。
こういう音楽のキモはやっぱりドラムスだよな~。

S41a0390「夫婦でナニかやろうということで一昨年から活動を始めました。アルバムまで出せるようになったのは皆さんのおかげです。
今後は『池尻家』単独のアルバムを出したいと思っています。次の曲は、そのアルバムに入れたいな~と思っている曲です。
晴くんの曲で今日唯一のバラードです」
5月23日のお2人の結婚記念日にここシルバーエレファントで記念ライブをするのだそうだ。
エ~、ウチも5月23日に入籍したんだゼ。はるか昔のことだけど。

325「日野」という曲。
日野はあの東京の日野。
私は中央線の駅すら降りたことがないのでわからないが、日野をイメージして作られた曲なのだそうだ。270樋口さんはアコースティックに持ち替え。

290v喜子さんの優しいピアノに乗って…S41a0091パートナー、晴くんのテクニカルでメロディアスなベースが徹底的にフィーチュアされた。

300v6弦ベースの音域の広さを前面に打ち出した説得力のあるプレイ!
そうか、日野ってこんなところなのか…今度行ってみようかな?という感じ。310ココでハッキリとCD販売の告知。
「悩んでいるなら買ってください。買って後悔してください。
買わないで後悔するより、買って後悔してください!」
なるほど………え、それって結果的に買わない方がよくない?
大丈夫です。
この手のサウンドがお好きな方にはバッチリのアルバムですから!

320v池尻家のステージの最後を飾ったのは…

330喜子さんのキラー・チューン「Yakudoshi」。
作曲が苦手だと思っていた喜子さんがこの曲を作ったことにより開眼したというおめでたい曲。

340「これでもか!」という劇的に展開を重ねる曲を完璧なコンビネーションで聴かせてくれた4人!

350

370v

370

380v5月23日の『結婚記念日ライブ』もこの調子で盛り上がることだろう。

390続いての出番は麻梨恵ちゃん。

400サポートの面々は変わらず。
樋口さん…

420v晴くん…

430ショボンちゃん。

440麻梨恵ちゃんはRieちゃんの『GG3』という企画で過去に2度ほどMarshall Blogにご登場頂いている。
460v1曲目はアルバム収録の「Help Me」。
チョット昔のScott HendersonのTribal Techみたいなサウンド。
コレはカッコいい!

490麻梨恵ちゃんの弾くメロディが実にクール!
そして、オルガン・ソロ!

450地を這うような晴くんのベースと…

11_s41a0180 ショボンちゃんのドラミングの絡み合いがまた爽快!

500v「ありがとうございます!新鮮な気持ちで聴いてくれてありがとうございます」
パソコンが苦手という麻梨恵ちゃんはレコーディングの準備に1年かかったとか…。
「次の曲は月が光っているイメージで作りました」

470v「Super Moon」という曲。
さらにアルバム収録の「Beyond the Green」をプレイ。480最後に初めてのオリジナル曲だという「Wonder」を演奏して持ち時間を終了した。

510v最後はSHOKO solo project "Sonicscape"のステージ。

520まずはアルバム収録のナンバー「Your Tale」。
祥子ちゃんのピアノによる美しいワルツのメロディから…

530vシャープなアンサンブルに。

540v祥子ちゃんも2016年の第1回目の『Marshall GALA』にNEO-ZONKとしてご出演頂いた。
好きだったんだよな~、NEO-ZONK。
この時、確かCDの物販で最も売れ行きがヨカッタのがD_DriveとNEO-ZONKだった。
それだけ衝撃的だったのね。

280 もちろんその時もドラムスはショボンちゃん+NATAL。
『Marshall GALA2』に出演した喜子さんは祥子ちゃんのご紹介。
祥子ちゃんはショボンちゃんのご紹介だった。
ショボンちゃんはバズーカスタジオのご紹介。
バズーカスタジオはCONCERTO MOONのノンちゃんのご紹介。
ノンちゃんは某楽器店のご紹介。
これだけのつながるのに15年かかってる。

330 「次の曲は安心して聴けると思います」
2曲目は、晴れの日に出かける女の子をイメージした曲、「Sunny Day」。

550v樋口さんのソロもフィーチュア。

570v「ショボンちゃんとは結構長い付き合いなんですよ。
私、こう見えても大阪人なんです。上京してからすぐにセッションでショボンちゃんと知り合いました。
たくさんのいい仲間と知り合い、東京生活もすごく楽しいです」
次の曲はアルバム収録の「Pararira」。
「タイトルに意味がないという私には珍しい曲です。コミカルな曲で、ショボンちゃんをフィーチュアしております」
祥子ちゃんってメチャクチャしゃべりが上手なんだよな~。
声がとってもいいからね。
そのトークはまるで歌のようだ。

580サンバですな。
コレもメロディがとてもいい。
この旋律が「パラリラ」って聞こえる…とか言ってたかな?
そういう曲名って結構あるんだよね。
有名なところでは山下洋輔の「グガン」とかね。
しかし、祥子ちゃんって優れたメロディメーカーだよね。

560そしてショボンちゃんのドラム・ソロ!590もうコレは写真を見てどんなにスゴいソロだったかをご想像頂くより仕方ない。

610v

620v音がまたいいんだ。
ショボンちゃんがNATALプレイヤーでホントよかったわ。

600

630vさらにアルバム未収録の曲をもうひとつ。
「最後に道がついて光がさし、『大丈夫』と思った時にできた曲」と曲紹介し、密度の濃い演奏を披露して出番を終了した。

640アンコールは『キーボーズだよ!全員集合』状態。

650下手に長崎祥子。

660v中央にこのイベントをまとめた池尻喜子。

670そして上手には深井麻梨恵。

680以上の3人を完璧にサポートした3人。

690vチョコチョコっと歌モノのバックを演るのとはワケが違うからね。
キメと変拍子だらけの面倒なヤツを片っ端から片づけて行った。
お疲れさまでした!

700曲はLiquid Tension Experimentの「Acid Rain」。
好きだね~!

710最後は記念撮影タ~イム!
あ~、オモシロかった!

720

200_3 
(一部敬称略 2019年11月26日 吉祥寺シルバーエレファントにて撮影)

2020年1月29日 (水)

NAMM2020レポート vol.1~激レアさんがやって来た。

 
2年ぶりにNAMMに行って来た。
しかし、新型コロナには困ったネェ。
日本を発ったのは2週間前のことで、まさかこんな大きな騒ぎになるとは思いもよらなんだ…というより、その時にニュースになっていたかさえも定かではない。
もし、今現在に行くことになっていたらどうだろう?
アメリカだからヘッチャラ?
イヤ、やっぱあんまりいい気はしないよ。
そういえば何年か前のNAMMのこと…。
NAMMから日本に帰った直後に40度近い高熱を出したことがあった。
同じくNAMMに行っていた同業他社の仲良しも全く同じだったと後に聞いた。
すると、Marshallの連中も12人中10人、イギリスに帰って高熱を出して寝込んだというのだ。
こうした災厄は以前にもあったらしく、人はコレを「ナム風邪」と呼んでいると教わった。
私が初めてNAMMに行ってから20年が経つが、後にも先にもナム風邪に罹ったのはその1回限り。
巨大と言えども窓のない設備に、世界中から来た何万人の人が一堂に集うんだから風邪のひとつも流行しても不思議はなかろう。
おかげさまで今回も全く大丈夫だった。10ロサンゼルス空港到着。
今回は機内で全く映画を観なかったナ。興味をそそる作品がナニひとつなかった。
着陸の数時間前から隣に座っていたオーストラリア人のオジさん(と言っても私よりゼンゼン若いが…)と政治や日本の歴史についておしゃべりをしていたらアッという間に着いた。
その人、東南アジアから成田経由で現在住んでいるロスに帰る途中で、日本には来たことがないという。
その私との会話で日本で大変興味を持ったので、今度必ず行ってみる…というのだ。ホンマか?
しかし、政治の話を英語でするのはムズカシイなぁ。自分の語彙の少なさに愕然とする…のでいつも勉強しようと思うのだがなかなかできんね。
下の写真にYukiちゃんが写っているように、D_DriveがMarshallのブースでデモンストレーションをしたり、イベントに出演したりで、今回は怪しい通訳、兼頼りないロードマネージャーとしてバンドに同道した。

20いつもは空港を出た所にいる「SUPER SHUTTLE」という乗り合いのワゴンを使うんだけど、今回はD_Driveの楽器もあるのでMarshallのエマがチャーターしてくれた大型ワゴンでアナハイムへ向かった。
それが…

30後で聞いて驚いたんだけど、この「SUPER SHUTTLE」って昨年末で廃業しちゃったんだって!
そう言われてみれば、下の写真の青い車を見かけなかったような気もする。
Uberだって。
Uberが急速に普及して絶滅してしまったそうだ。
タクシーも壊滅状態らしい。
チョット調べてみると、アメリカでは日本の感覚で言うところの「白タク」行為が認められているため、車を持っていてヒマな人はみんなUberに登録して運転手を始めちゃうんだって。
日本は道路運送法で自家用車に第三者を乗せて大火を得ることには国の許可が必要だからね。
今では日本にもUberはあるけど、アメリカの状況とはワケが違う。
でも、先日ある若い女性ギタリストが事務所にMarshallを取りに来ようとしたんだけど、あいにく身体の具合が悪くて車の運転ができない。
そこでスタッフがアレンジしたのがUber。
指定したJVMと1960が詰める大きさの車がやって来て積み込んで行った。
コストにもよるけど便利といえば便利に違いない。
しかし…インターネットが出始めの頃、立花隆先生が「インターネットが世の中のすべてを変える」と予見していらしたが、全くその通りになったな。

40今回も宿泊は定宿のDouble Tree by Hilton。
イギリスのMarshallのそばにあるDouble Treeの関係。
写真は窓から見える景色。
左端にNAMMの会場が見える。

50着いた日は特にナンの予定も入っておらず、夕方、みんなと近くのイタリアン・レストランで会食。

60店内にはソフィア・ローレンのようなイタリアの世界的スターの写真が所狭しと飾ってあった。
印象的だったのは、フランク・シナトラの写真がやたら多かったこと。
シナトラの両親はイタリア系アメリカ人だからね。
また『ゴッドファーザー』観たくなってきたぞ!
下の写真、右端の遠くの方でMarshall Recordsのヘッド、タネさんがしっかりアッピールしながら写り込んでる。

70翌朝の朝食。
どうだ!キタねェだろ~!色どりが最悪だろう!
いつも家内から「シゲちゃんの朝ごはんは殺風景ね!」と笑われてしまう。
我ながらヒドイと思うわ。
マーブロでは何度も海外での食事のことを書いてきているけど、本当にツライ。
朝ごはんが一番ツライ。
このホテルは長期滞在者のためにビュッフェのメニューを1品だけ毎日変えているのだそうだ。
でもすでに2日目にはゲンナリ…。

75それと海外に出た時の家内の言いつけ…ヨーグルトを食べるように。
元来あまり好きではないヨーグルト…やっぱりウマくない。
762日目、パスを交付してもらう。
係の人が「アナタ日本人?私、京都生まれなのよ!」なんて言いながら対応してくれた。
この写真、パスを見せたいワケじゃない。
見せたいのは2連のMarshallのランヤード。特製のNAMM用だ。
125np1D_Driveの皆さんはMarshallのブースのステージで明日から始まるデモンストレーションのためのサウンドチェックとリハーサル。

100サササと手早くセットしていつもの演奏。
海を渡ってもお手の物です。

105別の回で詳しくお見せするけど、今回のMarshallのブースはこんな感じ。
今、最終仕上げ段階。

110その傍らでガンガン演っちゃうよ~。

120「タネさん!演るよ!」
タネさんはその新曲を大層気に入っており、新曲を演奏するというので呼んできた。
マンツーマンで聴いてき頂いてメッチャ喜んでた。
そういえば、タネさんこのMONCLERの薄手のダウンジャケットをず~っと着てたな…。
上海のフェイク・マーケットで買ったんだぜ。

130細工は流々仕上げを御覧じろ…ってか?
120Vでゴキゲンの竿チーム。

140この日の夕食はタネさんアレンジで近くの新しく出来たステーキハウスに。
私のフィレ・ステーキ。
レアで焼いてもらった。
美味しかったんだけど、「オレはライオンか?」と思うほど中はマジ卍の生状態。
コレがホントの『激レアさんを連れてきた。』だった!
ものすごく柔らかくて美味しかったけどね。
ちなみに肉が柔らかいことを表現する形容詞は「soft」ではなく「tender」。
コレはジム・マーシャルから教わった。
してみると…ですよ。
エルヴィスの「Love me Tender」って名曲があるでしょ?
アレってどうして「Love me Tenderly」にならないんだろう。
ココは副詞の「tenderly」になるハズ。
コレは「Poetical License」といって、英語は詩の場合、文法よりも言葉のリズムを優先する慣習があって、それに則っているのだそうだ。
ビートルズの「Ticket to Ride」なんかも平気で「She don't care」なんてやってるもんね。
ビートルズの場合は黒人英語に憧れての話なのかもしれないけど。
Zappaにもあるよ、「She don't wanna get drafted, she don't wanna go(彼女は徴兵なんかされたくない)」って。このメロディ、とても「She doesn't」では歌えない。
コレでオモシロいが「If you speak English good, you don't speak it well(英語を'ウマク'話しているなら、アナタは英語を'うまく'話していない)」ってヤツ。
コレ、文法的に正しくは形容詞の「good」ではなくて副詞の「well」にしてやらないと。
イヤミなひと言ですな。
文法は実にオモシロい。

150D_Drive、レーベルメイトのPress to Meco、そしてMarshallで記念撮影!
今日はコレでおしまい。
短いでしょ?
連載の構成上、ココで1回切っておきたかったのです。
160<つづく>
 

200_3_2 
(一部敬称略 2020年1月14~20日 ロサンゼルスにて撮影)

2020年1月28日 (火)

厚真町復興LIVE in 東京~小寺聖夏ワンマンLIVE

 

052018年9月6日、『北海道胆振(いぶり)東部地震』発生。
最も高い震度は北海道で初めて観測された「7」。
その震度7を経験したのが勇払(ゆうふつ)郡の厚真(あつま)町だった。
甚大な被害を被った厚真町の復興をサポートする『厚真町復興LIVE in 東京』と銘打ったコンサートが今日のライブ・レポート。

10v今日の主役、小寺聖夏(こでらせいな)の出身地が厚真町だ。

20_2歌と三味線の小寺聖夏。

30vバックを固めるのは…
ギターにTAZZY。

40vキーボーズ/コーラスに加藤佐代子。

50v_2ベースは外道の松本慎二。
松本さんも北海道のご出身だ。

60vドラムスは辻伸介。

70v_2TAZZYちゃんはMarshall。
え?…そうなの、あの2回のMarshall GALAで私を完璧にアシストしてくれたあのTAZZYちゃん。
こっちの姿が本職ね。
思慮深く、実直な人柄ということもあったけど、こうしてミュージシャンとしてのノウハウを持っているのでGALAでの私のアシスタントをお願いしてきたのだ。
80TAZZYちゃんの愛器はSilver Jubilee 2555X。
この日のキャビネットは1960BV。

90v_21曲目は「Grasp」。
「grasp」というのは「ギュッと握る」とか「把握する」という意味。

110_2三味線の音色がアクセントの軽快なアンプ・テンポ・ナンバー。
この曲調に三味線の音はかなり新鮮ですよ。
少なくとも私は過去に聴いたことがありません。
そして、この聖夏ちゃん…とってもスゴイ方なのです。その話は追って…。

120_2曲を一段とドラマチックに仕立てるギターのメロディ。

200v_2続いてはスローなシャッフルの「深呼吸」。
そして「Even if」。
ゴメンね、こんな話ばっかりで…でも、なんかタイトルが気になるナァ…。
「even if」は「たとえ~だとしても」。「もし」の内容がNGだとしても、アーダコーダとやる譲歩の表現ですな。
似たようなヤツに「even though」があるけど、「if」は「もし」の内容が「仮定」の場合、「though」はその内容が「事実」の場合、と使い分ける。
…とどうでもいいことを書いてるけど、どうにも素晴らしいのが聖夏ちゃんの歌声。
「ミディアム・テンポのバラード」とでもいうのかしらん?とてもいい感じ!

130vその聖夏ちゃんの歌を完璧なハモリでサポートする佐代子さん。
アッラ~、チョット調べさせて頂いたら、王様のサポートでThe Whoを演奏されたりしてるのね?
王様もずいぶんご無沙汰しちゃってるナァ。
久しぶりにお会いしたいナァ。

150_2カバーも含まれていたけど、基本的に曲は聖夏ちゃんのオリジナル。
コレがどれもチョチョイとヒネってあって実にオモシロい。
最近、「~のカバー曲を演ります」っていう場面に出くわす時、そのカバーの元を曲を知っていることが極端に少なくなったな。
それと圧倒的にわからないのがテレビに出て来る若い男優さんね。
出演作に全く興味がないこともあるけど、みんな顔が似通っていて見分けがつかん!

160_2TAZZYちゃんは数曲でアコースティック・ギターも披露した。

170v続けて「Silent Blue」。

190_2お、TAZZYちゃんのペダルボードの中に「Marshall」印のピックケース発見!

210_2第1部を締めくくったのは「声が出る限り」。

S41a0074思いのたけを込めた「歌」を佐代子さんのキーボーズに乗せて聴くものに感動を運んだ。 S41a0254休憩の後の第2部は「あの約束」から。
聖夏ちゃんは白いブラウスにお召し替えをしての登場だ。

230_2「♪あの約束をホンモノにするため」…いい曲だな。

270v松本さんの円熟のプレイ。
外道のギンギンの松本さんと同一人物とは思えん!

250vTAZZYちゃんのソロ。
Jubileeサウンド炸裂!

290v「♪君を幸せにするって本気で思ったから」…んん~、今の私にはかなりグッとくるな~。理由はヒミツ。

240_2MCをはさんで「Perfect」。

300vココで再度カバー曲。
ネタは「はじめてのチュウ」…キテレツね。
コレはウチの上の子が小さい時に見ていたので知ってる。

310それを英語版で!
この曲も人気がある曲ですな。
あいらしいかしとメロディがウマい具合に絡みあって、サビのサブドミナントマイナーで感動を呼び起こす。
人の心を揺さぶる曲の多くはクロマチックをうまく使っている…というのが私の持論。
今、その最高峰だと思っているのはレナード・バーンスタインの「I'm so Assimilated」というミュージカルあるいはオペレッタの挿入歌。
興味のある人は聴いてみて!

S41a0333 「東京」という曲。
この曲もカバーなのだそうだけど、オリジナルの方のお名前を伺ったが…ごめんなさい、やはりわかりませんでした。
ひとつ言えるのは、「東京」に関する曲を作ることができるのは東京出身ではない方々の特権だ…と思う。

S41a0352ココで再び三味線を手にした聖夏ちゃん。

320「三味線メドレー」と題して聖夏ちゃんの三味線をフィーチュア。

340vところで冒頭で聖夏ちゃんのことを「スゴイ人」と書いたが、スゴイ人なのだ。
3歳から民謡、5歳から三味線とピアノを習い、現在では創設60年の歴史を持つ「日本郷土民謡協会」の全国大会で、7歳の時にグランプリを受賞。
そして、8歳でブラジルで三味線と民謡を披露したという。
さらに!10歳でニューヨークのカーネギーホールで三味線と民謡を披露したのだ!
アンドリュー・カーネギーだよ~。鉄鋼王だよ~。
私も何回か経験あるな、カーネギー・ホールは…前まで行った。

S41a0366パンチーでシャープな辻さんのドラミング。しかし、歌の邪魔は絶対にしない。
この日、辻さんとは初対面だったが、共通の友人がいたこともあって楽屋で色々と話し込んでしまった。楽しかった。
その上、NATALをご存知でいらっしゃってね、「NATALは無名じゃないですよ!」っておっしゃってくれた。うれしかった。

260_2図太いMarshallサウンドでサポートに徹するTAZZYちゃんのプレイも気持ちヨカッタ!
お供をしたのはMarshall Silver Jubilee!

330v第1部同様、しっとりと「羽」で締めくくり本編を終了した。

S41a0345 アンコール。
聖夏ちゃんは座奏で「津軽じょんがら」を披露。

360_2いいね~。
問答無用でカッコいい。

370最後の最後はにぎやかに「Life is Box of Chocolate」。
フォレスト・ガンプですな?
イヤ、先週たまたまMarshallの連中とアナハイムの「Babba Gump」に行ったばっかりだったんですよ!
みんな口々に「Life was like a box of chocolates. You never know what you’re gonna get」ってやってた。
ところが!
ナント、聖夏ちゃん、ガンプを知らないでこの曲を作っていたんだって!
きっとフォレストのように心が美しい方なのだ!

450バラエティに富んだ聖夏ちゃんの音楽を完璧にサポートした4人!
とてもいいライブだった!

380v

390

400v

410v最後はみんんで記念撮影!
厚真町の完全なる早期復興をお祈り申し上げております。

460TAZZYちゃんは終演後楽屋で愛器とパチリ!

470v

200_3_3 
(一部敬称略 2019年11月15日 新中野 弁天にて撮影)

2020年1月27日 (月)

高梨康治~FAIRY TAIL Music Live~竜王音楽祭

 

「fairy tail」というのは「おとぎ話」とか「童話」とかいう意味の英語の正式な名詞の連語のひとつ。当然このことは知っていたけど、コレに形容詞があるとは知らなんだ。
間に「-」を入れて「fairy-tale」とすると「おとぎ話のような」とか「信じられないぐらい美しい」という形容詞に早変わりする。
そんなFairy-tailなコンサートのレポート。
 
テレビ東京系6局ネットで放送中のアニメ『FAIRY TAIL』の第1期より音楽を手掛けてきた高梨康治によるライブイベントが『高梨康治~FAIRY TAIL Music Live~竜王音楽祭』。
昨年9月末の開催から時間が大分経過してしまったが、今日のMarshall Blogはそのレポート。

20 
会場のロビーにぎやかに彩る祝い花の数々。
高梨さんと何度もココのステージに立っている田野アサミさんのお名前が目を惹く。

30メンバーを紹介するビデオが終わり、緞帳が上がる。

40音楽とキーボーズの高梨康治。

250ギターは藤澤健至。

60ヴァイオリンに水谷美月。

70v満園庄太郎のベース。

90v2人歌姫。
ますだみき と…

110Remi。
以上はMarshall Blogでは『Cure Metal』のレポートを通じておなじみの高梨一家の面々。

100さらにシンセサイザーのFunta7。

80vそして、ドラムスは實成峻。
まさかココで峻くんと一緒になるとは!
イヤ、facebookで事前に知ってたけどね。

120「皆さん、ようこそ『竜王音楽祭』へようこそ!心をひとつにして楽しんでいきましょう!」
オープニングの「ドラゴンフォース」と「3人のドラゴンスレイヤー」。
高梨さんのソフトなMCを挟んで「ドラゴンスレイヤー(ナツの怒りのテーマ2)」、「鉄竜~くろがね~」、「ナッツvs未来ローグ」…次々と飛び出してくる『Fairy Tail』サウンド!

125同時に飛び出して来るのは健至さんの極上Marshallサウンド。

130JVM410のハーフスタックが2セット。

140健至さんのJVMはJVMでも…

150強力なノイズ・ゲートを搭載したジョー・サトリアーニのシグネチャー・モデル、「JVM410HJS」なのだ!

160もうノッケから「待ってました」の大盛り上がり!
「次はみんなの大好きな『エルザ』の曲。エルザの髪の色は何色?ライトを持っている人はその色にしてください!」
「エルザ・スカーレット」…「スカーレット」だからして「赤」。
続いて「キョウカ襲撃」。

170「ココでヘヴィなヤツを…」と「魔法境の旅人」から…

190「童子切のエセル」
エセル!いい名前だ。
私の場合の「エセル」は、まずFrank Zappaの25分の大作「Billy the Mountail」の準主人公。
そして、「この世で一番カッコいいリフ」とかのSlashに言わせしめたAlice Cooperの「Cold Ethel」。
ZappaもAliceも『FAIRY TAIL』とは関係ないけど…「エセル」はいいね。
続けて「解き放たれたし力」。195v「ココでまさかのアコースティック・コーナー」と高梨さん。
写真はバリッバリのエレキだけど、健至さんのアコギをバックに高梨さんがリコーダーの演奏を披露した。

210曲は「ミラジェーンのテーマ」。
Remiちゃんの美しい歌声もフィーチュア!

245v美月ちゃんの流麗なヴァイオリンが彩を添えた。

180v「次はみんなのソロを大フィーチャーしたいと思います。みんなの好きな『グレーのテーマ』!」

230ギターやヴァイオリンの他に庄太郎ちゃんのベースと…

200v峻くんのドラムスにスポットが当てられた。

235ココから後半戦…「FAIRY TAIL メインテーマ 2014」。
「みんなこの曲大好きですよね!オレもです」と締めくくっておいて、「さて、ファイナル・シリーズ。新曲を作りました。がんばって作りました!まだCDになっていないので、今日は皆さん、世界初です!
『ナツのバトル』、『エルザのバトル』、2発続けてお聴きください!」と惜しげもなく新曲を披露。

50vみきちゃんが叫んでシャウターとしても実力を見せつけた。

225ヘヴィなムードに戻って「ミストガンのテーマ」と「処刑人との死闘」。

240「魔法大戦」、「エルザ対エルザ」、「雷炎竜吠える」と続けていよいよクライマックス!

220「本当にありがとうございます。
長いことやりたいと思っていたことがかないました。皆さんのおかげです!
快く力を貸してくれたメンバーにも感謝しています」…と高梨さんが挨拶をして「FAIRY TAIL メインテーマ」を演奏し本編を締めくくった。
260アンコールにはサプライズで原作の真島ヒロさんも登場。

290_2高梨さんに花束が贈られ、「最後の魔法」、「フェアリーテイル 新たな冒険」を演奏して全プログラムを終了した。

280v 

200_3_2 
(一部敬称略 2019年9月28日 新宿ReNYにて撮影)

2020年1月22日 (水)

D_Drive Drove Music CHINA 2019 ~ 私の上海 vol.7 <最終回>

 

11_0r4a0806昨夕、NAMMから戻りました。
ホント、年々時差ボケがシンドくなりますな。
おかげさまでD_Driveの音楽はどこへ行っても大盛況。
正直、こんなにウケるとは思わなかった。
Marshallの連中も驚いたのではないであろか?
…と、いうことで早速NAMMのレポートと行きたいところだけど、ダメよ、ダメダメ!10まだこっちが残っているのです。

20『Music CHINA』も開催4日目、最終日の午後。
いよいよD_Drive最後の「演示(=デモンストレーション)』がスタート!

30でも、今回は様子がいつもと違う。
D_Driveの「♪ハッピーバースディ」の演奏に導かれてステージに登場したのはスティーブ・スミス!
スティーブ・スミスといってもFocusやJourneyやVital Informationのドラマーじゃないよ。
Marshallのインターナショナル・デモンストレーターのSteve Simith。
コレ、正真正銘のサプライス。
ジョンが「シゲ、カクカクシカジカで、D_Driveに『Happy Birthday to You(本当のタイトルは知りません)』を演奏するように頼んでくれ」というので、早速D_Driveのメンバーと打ち合わせ構成をキメて、その通りバッチリ演奏してもらった。
本人はエラくビックリして、うれしいやら恥ずかしいやら…。
私なんかはモノスゴク気持ちが悪いんだよねコレ…実は。
というのは、コレ、何の前触れもなく、全く説明もなく、主役がいきなり舞台に遭って「お誕生日おめでとう!」ってやるワケ。
つまりお客さんはスティーブのことを知らないので、一体今ナニがステージで起こっているのかがわからないワケ。
私だったら「皆さ~ん、いきなりすみません!実は今日はカクカクシカジカで、みんなでスティーブのを祝ってあげてください!」ってやらないと気が済まない。
パーティの時なんかも同じで、ナンノ挨拶もなくナントなく始まって、いきなりスポンっと終わっちゃう。
文化の違いのナント面白いことよ!
おめでとうスティーブ!

11_hbssそして、D_Drive。
バッコンバッコンと今日はChiikoちゃんのドラムスでスタート。

200続くSeijiさんのリフ。

80vYukiちゃんもドロップチューニングのギターに持ち替えて演奏するのは「1,000,000Hp」。
アクロバチックなパフォーマンスがウケるのでは?と私からリクエストさせて頂いた。

90v案の定4人の超絶アンサンブルにお客さんは口をアングリさせていたぜ!
ただし、Seijiさんのアレはなし。

100vPAのジェフも最後のサポートに力が入る!…そうでもなさそうか?

11_0r4a0182 2曲目は「Russian Roulette」。

210前の曲に続いてまたしてもハードな展開に携帯でビデオを撮るお客さんの手に力が入る!…って、ビデオなんか後で見るにしてもせいぜい数秒でしょうに!
最近はコンサートへ行ってもステージを見ないで携帯の画面を見ている人ばっかりだもんね。
そんなのモッタイない!240vさらに「Screw Driver」を重ねて来た!

220最後のデモ・ステージはドロップ・チュー二ングを得て徹頭徹尾ヘヴィにキメたぜ!

230vD_Driveの硬派な面をアッピールする(D_Driveの曲は全部硬派だけど)とてもハードな展開。260vコレが上海での最後の演奏かと思うと寂しいが、ガマン、ガマン。
ナントならば、来年も出演が決定したのだ!
次回は別のもっと大きなステージで演奏する可能性も出て来た。
だって、お客さんが多すぎちゃってココじゃセマすぎちゃうんもんね。

2504日間、お疲れさまでした!
Seiji

40Yuki

50Toshi

60Chiiko

70今回最後のお客さんとの記念撮影。
「ハイ、奶酪!」
チーズは中国で「奶酪(ナイ)」と言うらしい。

270ハイハイ、すぐに撮影コーナーへ!
グエ!すでにモノスゴイ行列!

280ドワ~!

290一体いつからD_Driveはこんな人気者になったの?…と、思わずわが目を疑いたくなるような光景!

300ジョンも傍らで見守ってくれている。

310タネさんも真剣なまなざしだ。
次のアルバムのことでも考えているのかしらん?それとも全英ツアーか?

315みんなうれしそ~!

320D_Driveはこのブログで発掘されたんですよ~!
ところで中国でMarshall Blogって見ることができるのかしらん?

330控室に帰っても忙しい!

340コレはナンカのウェブサイトの取材。
流暢な中国語で質問に答えるYukiちゃん…さすがにそんなワケなくて、アチラさんに日本人のスタッフがいたの。

350色々と面倒をみて頂いた中国のMarshallのディストリビューター、algam CHINAともコレでお別れ。

375Seijiさんのお隣はフランスalgam社々長のジェラルド・ガルニエさん。
実は、今から18年前、Marshallの創立40周年記念パーティの時にガルニエさんご夫妻とテーブルをご一緒させて頂きましてね。
その時、奥様がまるでロイヤル・アスコットの時にイライザ・ドゥーリトルが被っていたような帽子をお召しになられていた。
今回、関係者全員が集まったパーティの時に社長にこのことを話すと「おお~!あの時の!」とうれしそうで懐かしんでくれた。
うれしかった。
360PAのジェフとも。
まったく、開催前日のサウンドチェックの時はどうなることかと思いましたぜ!

11_0r4a0020そして楊さん。
楊さんは日本語がベッラベラ、我々のでずいぶん面倒をみて頂いた。
2日目辺りからお願いしたオープニングのMCもとてもありがたかった!

11_img_1575私も楊さんと。
楊さん、私の古い友人の真ちゃんによく似ていて、すごく親近感が持てた。
そして、とても感謝しているのは、楊さんの爆音に対する気遣い。
やっぱり、この会場にも「サウンド・ポリス」なる過剰な音量による演奏を取り締まる人たちがいて、D_Driveのデモが始まると毎回「音が大きすぎる」と指摘されているようだった。
イヤ、わからない。
そうでなかったのかも知れないが、サウンド・ポリスが来ると楊さんが一手に対応を引き受けてくれて、気持ちよくいつもの音量で弾くことができるように最後の最後までD_Driveを守ってくれた。
ま、音量を下げればいいだけの話なんだけどね。
そして、下の写真を「Marshall Blogに掲載してもよろしいですか?」と許可を願い出ると「もちろんです!とても光栄なことです!」ととても喜んでくれた。
今年も10月にお会いできることを今からとても楽しみにしている。
なんか、肩を組んでいるワリには2人の間が離れているように見えるが、コレは後ろのalgamのロゴが写るように…という私の配慮です。
くっつくのをイヤがっているワケでは決してありません!

370v夜はMarshallの皆さんとドイツ料理の店へ!
「グワッハッハッハッツハッ、ディ~ドラ~イブ!」…タネさんがいると、いつでもその場の雰囲気が最高に明るくなるのだ。

380翌朝、チャーター・バスに乗ってみんなで空港へ。

390これから初めて上海へいらっしゃる読者の皆さんにいいこと教えてあげる。
私、空港で荷物検査にひっかかったの。

全日空の受付のお姉さんにスーツケースを渡してその場でX線検査機に通したところ、「荷物検査が必要です。お手数をおかけしてすみませんがアチラに行って頂けますか?」とやさしく言われて「ハイハイ」とその女性が指差す「行李検査室」というところに入って行った。
すると中には見るからにケンカの強そうな軍服のような制服を着た屈強な検査官がいて、私の分も含め、検査を通過しなかったいくつかのスーツケースを前にしてモノスゴイ形相と怒声で何か叫んでるワケ。
恐らくは「ハイ、荷物を開けてください」とか言ってるんだろうけど、中国語の発音ってキツイじゃない?
どう考えても激怒しているようにしか思えない。
もう完全に『ディアハンター』のあのベトナムのジャングルのロシアン・ルーレットのシーンみたいなワケ。
「マオッ!」ってやつね。
一昨年はベトナムにも行ったし、上に書いたようにD_Driveには「Russian Roulette」っていう曲もあるし、去年は「マオちゃん」というお友達もできたし…ヤレヤレ、よくできた話だと思ったよ。
そして、マズこのままじゃ日本に帰れないと思ったね。
荷物を開けたものの、どうしていいかわからない。
オッサンはただ怒鳴るだけだし。
部屋の中には他にも日本人の方がいらして、するとその中のひとりが「バッテリーがダメなのではないか?」と言い出した。
大正解。
何でもカメラやビデオのバッテリーをスーツケースに入れて預けることができないらしい。
慌ててカメラやビデオからバッテリーを摂り出して、係員に提示して手荷物にしまって見せた。
すると若い係員が出て来て「OK、OK」とやって荷物をベルトコンベアに乗せて無罪放免となった。
って、アタシャナニも悪いコトしてませんから!残念!

MaoD_Driveは関西国際空港、私は成田…ということで別々の搭乗ゲートを利用したんだけど、成田便はなんとタラップ式。
とにかく空港がアホみたいに広くて、駐機場所まで乗るバスの時間がナント長いことよ!

400イヤ~、しかし、国際線でこんなタラップで飛行機に乗るなって一体いつ以来だろう?
昔、フランクフルトであったような…。
こうなると、もうビートルズ気分を味わいたくなるね。
誰かANAの法被を持って来てくれい!

11_img_1602お土産報告。
家内のリクエストでお茶をゲット。
先日紹介した「豫園」のようなところに行けば、観光客用のチャンとしたお土産用のお茶を買うこともできるが、それじゃオモシロくない。
地元の人が日頃から飲んでいるヤツの方がよかろうと、D_Driveの女子チームと普通のスーパーマーケットに行ってみた。
「コレ本当にお茶かッ?」と我が目を疑いたくなるようなシロモノもあってオモシロイから片っ端から買って来た。
スーパーのオヤジ、ニンマリしてた。

410その中でスゴかったのがコレ。
「檸檬茶」の名の通り、レモンを乾燥させて作ったお茶。
コレがスゴイ。
少しレモン以外のニオイが気になるが、慣れれば酸っぱくてスゴクおいしい。
家内もこういったハーブティの類がが好きなので「おいしいね!」なんて言いながらレモンの味を楽しんでいた。
ところが…。
夜、寝る前に飲んだところ大変なことが起きた。
2人ともオシッコが止まらなくなってしまったのだ。
何回トイレに行ったかな?
それも、チョロチョロではなくて、トイレに行く度に力まなくても何リットルもジャバジャバと盛大に出てしまうのだ。
もう、身体中の水分が出きってしまうのではないか?と心配になった頃ようやく収まった。
このお茶のせいではないのかも知れないと、安全を見て昼間1人で事務所で淹れて飲んだところ、やはり明らかにトイレに回数が増えた。
皆さんもお気をつけあれ!
え、他のお茶はどうだったかって?
梅干しのタネみたいヤツとか、菊の花のヤツとか…あ、もう買いません。

11_2lt それとコレ。
女性用のハンドクリームなんだけど、どこへ行っても見かける。
パッケージがいかにも中国らしく、値段もお土産に手ごろなのでいくつか買ってみようとYukiちゃんたちと小さなコレの専門店に入ってみた。
色んなグレードがあるんだけど、お手頃なシリーズにはパッケージのデザインが全部12種類あった。
下の写真は外箱で、中に缶が入っている仕組み。
従って色や香りを外からチェックすることができない。
そこで、12通りの中身が同じなのか、違うのか店員のお姉さんに英語で確認してみた。
まったく英語ダメなの。
外人が頻繁に来るような店以外では「ワン、ツー、スリー」すら英語を口にしようとしない。
ナンカ英語に恨みでもあるのかな?
ま、確かにイギリスはアヘン戦争で徹底的に中国にアコギなことをしたけどね。
それで困って、「そうだ!我々は漢字があるじゃないか!」と筆談することを思いつき、Yukiちゃんにペンを借りて、メモ用紙にこう書いて店員のお姉さんに見せてみた。
「是内容全部同様的?」
もちろん適当な漢字の文章だけど、ゼッタイに通じると思った。
ところが、そのお姉さん、まったく読めなった。
「読もうとしなかった」のではなくて、真剣にメモを見て、「ん~~~~」みたいな感じ。
しかし、ひと文字を読めないようなのだ。
イヤ、私はどちらかというと達筆な方ですから…字が汚くて読めないということはない。
コレには結構ビックリしたよ。
後で中国に詳しい人に訊いたら、年寄りはOKだけど、若い人たちは簡体字以外の漢字…すなわち我々が日常的に使っている漢字を読むことが不可能なのだそうだ。
もっとも日本の若い人も旧字体が読めない子が多いだろうね。
私は漢字のことを英語で言い表す時「Chinese character」とか「Chinese letters」と言っているが、コレはね「Japanese Kanji」と呼んだ方がよさそうだね。
オリジナルではないけど、作った人たちが最早使ってないんだもん。
でも、そのお姉さん、私が5個買ったら1個オマケしてくれた。
それじゃあ、ということでもう5個買い足したらまた1個オマケしてくれた。
そうこなくちゃ!
漢字は苦手でも商売は上手なようである。

420そして、いくらもしないトランプを4種買ってみた。
左上から時計回りに…中国の軍人の肖像をあしらった「中國将師」。
文化大革命で活躍した人物を集めた「文革风伝人物」。
「毛沢東語録」、コレは説明不要。
そして「民国老照片」というのは昔の中国の古い写真を集めたモノ。
だからナンだ?と訊かれれば「自分への土産だ」としか答えられないアイテムね。
イヤ「风」はチョットしたクイズだったよ。
日本のパソコンで簡体字を入力することってできないでしょ?
ただ、我々の漢字を簡体字に変換してくれるウェブサイトはいくらでもあるので、「云」の前にナニが来るか…。
エライ人を称える図柄だから…はじめは「伝説」と想像したんだけど、ゼンゼン違う。
で、「評伝」という単語が思いついたら一発で「風伝」という答えを得た。
「風かんむり」だしね。
オモシロかった。

11_cards在这个时间,系列記事完成!
コレでNAMMレポートに移れます。
 
あんなにイヤがっていた上海行きだったけど、今年も楽しみにしている私です。
D_Driveさん、次回もよろしく!

11_0r4a0695 <おわり> 

 

200_3 
(2019年10月8日~14日 上海にて撮影)

2020年1月16日 (木)

D_Drive Drove Music CHINA 2019 ~ 私の上海 vol.6

 

さて、早くもMusic CHINA最終日。
この日は当初1回の演示(デモンストレーション)が予定されていたが、開催直前になって2回演奏することになった。
結果、大正解。
2回とも大変なにぎわいを見せた。
その前に…。
昨日までのデモンストレーションでD_Driveの人気が期待以上に大きいことがわかり、サイン入りポストカードをまずは大量に増産。10朝、控室に入るなりスタート。

20セッセセッセ…。

30そして、第1回目のデモ…の前にMarshallチーム全員で舞台で記念撮影を撮ることに。

40コレ、写真を撮っている私の後ろにはもうお客さんがゴマンといて、演奏の開始を「今か今か」と待ってるのよ。
平気でこんなことしちゃう。

50そして、スタート。
いきなり出て来てシレっと演奏するのも不愛想なので、数回前からalgam Chinaの楊さんに中国語で呼び込みしてもらうことにしていた。
中国語で「スタートする」ことを「開始」っていうのかな?
どうも私には「D_Drive開始!」って聞こえたんだよね。
楊さんの隣の少年はもう耳をフサいでる。オイオイ、これからからだぞスゴイのは!

55v楊さんのメンバー紹介で…
「セ~ジ~!」

70v「ユ~キ~!」

80v「トシッ」

90v「チ~コ~!」

100v「開始!」

60今日も1回目のデモはレギュラー・チューニングのナンバーを演奏。
Seijiさんのディレイ・トリックを使ったイントロから…

110Yukiちゃんがリフを切り込む。

120v「The Lat Revenge」だ。
そうだ、今日は上海Last Dayだからね。

130暴れまくるToshiくんの後ろ…ジョンがシッカリ見てくれてるよ~。
エライな~。
毎回必ず演奏を傍らで見守ってくれる。

140Chiikoちゃんも余裕のパフォーマンス。

150vやっぱり『Maximum Impact』収録の曲を取り上げよう…ということで「M16」。

160そして最後はおなじみをカマして「Cassis Orange」。

170

180

190v

200v今回も大ウケの演示となった!2101回目の記念撮影。
もうたくさんの人がこの裏の撮影コーナーへ移ってD_Driveがやって来るのを待ってるよ。
そして、あのポストカードをプレゼントすつというワケ。

220さて、今回は本場の上海を離れて東京は根津の上海へやって来た。
ココは「海上海(はいしゃんはい)」というその名の通り上海料理を取り扱う中華料理店ね。
LOUDNESSのマネージャーの隅田さんに教わって以来スッカリ気に入っちゃって、家族でしょっちゅうお邪魔している。
チョット変わったメニューも良くて、ナニを食べてもとてもおいしいの。
上海から帰って数日後、GALAの準備を手伝ってくれたスタッフを伴ってお邪魔した。

230それだけ気に入ったお店だけあって、もう何度も来ているんだけど、全く気が付かなかったのが店内の壁に飾ってあった古い写真。
恐らく80年ぐらい前に撮ったモノであろう。
ま~、驚いたね。

240私は数日前に見てきた景色と変わらないのだ。

245コレはどこかはわからないけど、おそらくは実際に見てきた光景であることは間違いない。

250コレ!
この前を歩いたよ。

260v上海初の近代建造物と云われている「Broadway Mansion」。

270vそして右下の「Garden Bridge」橋も全く今も同じ!

360_2 スゴイよね。
浅草あたりは別として、80年前の東京の写真を見せられて「ドコソコ」と言い当てることなんてほとんど不可能であろう。
いつも言っているように関東大震災とアメリカによる無慈悲な空襲により東京は完全に昔の姿を失ったからね。
 
そしてこの夜景も80年前のまま。
もちろん照明の進歩で夜景の見え方は変わっているだろうけど、基本的は変わらない。
繰り返すが、東京にこんな光景はほとんどない。
浅草?
もう羽子板市の光景もほおずき市の光景も「風前の灯」だ。
そう言う意味では関西の方がマシだろう。
いまだに千日前や新開地の景色は50年前の浅草にソックリだ。

280実際、この夜景の中を歩くのは素晴らしくロマンチックだよ。

290正直、あまり気が進まなかった上海行きもこの夜景で完全に自家薬籠中に入った感じ。

300それだけに川辺の散歩道はものスゴイ人!
320そうかと思うとモダンな建物が入り込んでくる。

310v川の向こうは対照的に近未来的な光景。
360いいね~、「我♥上海」。

370vこのナイト・クルーズはさぞかし見ごたえがあるだろうね。
両岸がスゴイから。

340川ベリもライトアップした噴水でデコレートされている。

350しからばココでMarshall+D_Driveで記念撮影。

390以前紹介したギューツラフ信号台も夜になるとこうして美しくライトアップされる。

390v見れば見るほど感慨深い。
というのは…、

400v読んだのです。
この信号台を作ったドイツ人キリスト教宣教師、カール・フリードリッヒ。オーギュスト・ギューツラフが登場する小説を!
それは『氷点』でおなじみの三浦綾子の『海嶺』という作品。
あのね、問答無用でオモシロいです。
文庫で3巻組、1,000ページチョット…一気に読んだ。
主人公はギューツラフではなく、天保年間の岩松、久吉、音吉という3人の伊勢の漁師。
江戸に向かう途中、遠州灘で嵐に遭い。1年2か月太平洋を漂流した挙句、アメリカ/カナダ国境に漂着し、現地のインディアンに助けられたのはいいが、奴隷としてこき使われる。
それをイギリス人に救出されてロンドンまで行ってしまうという実話。
もう、とにかくオモシロい。
うれしいのは物語の中に幼少の頃のラナルド・マクドナルドやハリー・パークス出て来るところ。
ラナルド・マクドナルドは日本に憧れ単身来日し、オランダ語一辺倒だった鎖国時代に日本の通詞(通訳)に英語を教えた人。
ハリー・パークスは幕末から明治初期に駐日英国公使を務めた人。

420b私は三浦綾子をよくは知らないが、以前読んだこの『夕あり朝あり』というクリーニング業大手の『白洋舎』を創始した人の物語はヤケクソにオモシロかったので『海嶺』にも安心して飛びついた。
基本のテーマはキリスト教、もしくは「神」です。
でも、全く押しつけがましいところがなくて気持ちよく読める。

430しかし、漂流モノといったら何といっても吉村昭(また出た!)。
この『大黒屋光太夫』も最高にオモシロかった。

440bそして、吉村昭は前掲のラナルド・マクドナルドの物語も執筆している。
『海の祭礼』という作品。
コレも最高にオモシロかった。

450b…いうことで夜の散歩もおしまい。
公共厠所へ寄ってホテルへ戻った。
しかし、いつから「便所」なんて言葉を使うようになったんだろうね?
昔の日本人はトイレのことを「厠(かわや)」と言った。
中国に教わったんだね。
「厠」のままでよかったのに!
「机上、枕上、厠上(きじょう、ちんじょう、そくじょう)」…コレ、最も勉強に適した場所。
すなわち、人間が最も気持ちを集中しやすい場所なのだそうだ。
孔子だか、老子だか、孟子だか、養子が行った言葉。イヤ、養子さんは言わないか…。

460<最終回につづく>

200_3 
(2019年10月8日~14日 上海にて撮影)

2020年1月15日 (水)

Girls Guitar Three vol.2~Rie a.k.a. Suzaku、磯貝真由 & 桜花

05前回、「出演を引き受けてくれる女性ギタリストアはなかなかいないんですよ~」なんて主宰するRieちゃんがMCで言っていたけど、ナンノナンノ!
前回の開催からひと月チョットでもう2回目の開催となった『Girls Guitar Three』…略して『GG3』。
この企画はオモシロイ。

10v主宰者のRie a.k.a. Suzaku。

20v今回、ホスト・バンド…イヤ、女性だからホステス・バンドか…を務めるのが、
キーボーズに深井麻梨恵。

25vエルフリーデから星野李奈。

30vそして、FATE GEARから森はるか。

40vはるかちゃんは今回もNATALのCafe Racerシリーズ。
スネア・ドラムもNATALのメイプルだ。

50トップ・バッターで登場したのは桜花。
「桜花」と書いて「さくら」ちゃんと読む。

60vまずはアコースティック・ギターでバリバリとシュレッディングしてくれた曲はイングヴェイ・マルムスティーンの「Flamenco Diablo」。

70そう、この装束を見れば一目瞭然、桜花ちゃんは生粋のマルちゃんなのだ!
こういうデザインの上着は「ナポレオン・ジャケット」とか言うんだっけ?
女性がやるとこうなるのか…ドレス版もオツなもんですな~。

80「初めまして…桜花です」と簡単に自己紹介をしてバンドのメンバーを迎え入れる。
Rieちゃんとは桜花ちゃんが小学校4~5年生の頃からの知り合いで「一緒に演ろうね!」と言い出してから6~7年越しで今日の共演に至ったという。
え?桜花ちゃんは何歳かって?…17歳でいらっしゃいます。
私が17歳の時なんてイングヴェイもまだ出て来てなかったゼ。
170vバンドが加わっての2曲目は「Little Savage」。

90ストラトキャスターに持ち替えた桜花ちゃん。
150もちろんアンプはMarshall。
ヘッドはこの日持ち込んだ自慢の1982年製の2203。
フルフェイス仕様のJCM800シリーズがスタートしたのは1981年。
1982年製でJMPスタイルというところがいかにもMarshall社の製品らしい。
私なんかの世代はJCM800よりも、この顔の方に親しみを感じるだろう。
私も大学生の時にJMPの1959のハーフ・スタックを持っていた。

110vやっぱり音はいいね。
デジタル・テクノロジーで何でもモノマネができるようになってしまった現在、真空管アンプはいかにも持ち運びが大変だし、メンテが面倒なのはわかるが、女性こそ真空管アンプを使ってギターの音を太くするべきだと思うんだけどナァ。
桜花ちゃんの場合は、演っている音楽が音楽だけに真空管アンプから逃れることはできない…ということもあるけどね。
頼むぞ桜花ちゃん!

120今日は様々なドラミング・スタイルをこなすはるかちゃん。
一発目がイングヴェイだし。
でもNATALが付いていれば大丈夫!

130v3曲目に演奏したのは「Spellbound」。
195遠慮も澱みもなくバリバリ弾いちゃうイングヴェイ節!

140vバック陣の完璧な伴奏も見事だ。
麻梨恵ちゃんはまた別の機会に同じ場所でのライブ・レポートでMarshall Blogにご登場頂く予定。

160最後は「Trilogy Suite op5」。
190Rieちゃんじゃないけど、実は私も桜花ちゃんが10歳ぐらいの時から知っていましてね。
でも、演奏を拝見するのは今回が初めてだった。

100v今日はイングヴェイのコピーのみのセットリストだったけど、色んな音楽を聴いて、そのテクニックを駆使した「桜花ちゃんだけの音楽」づくりをしてくれるのを楽しみにしている。
なんたって、芸事の命は「仕込みの早さ」なんですわ。
それと…「速弾きは音楽」だけど、「音楽は速弾き」ではありません。180v桜花の詳しい情報はコチラ⇒桜花 SAKURA Official Website

2002番手の登場。
「こんにちは~!磯貝真由です!『マーティ』と呼んでください」
250v真由ちゃんは『ゼッタイ弾ける!』のライブDVDの時からかな?
アレは何年前のことだったろう?…結構経つな。
でも、演奏を拝見するのはその時以来。

220真由ちゃんはオリジナルで固めてきた。
しかも4曲のウチの半分はこの日のために書き下ろしてきた…という気合いの入れよう!
1曲目は「violet liquor」。

240赤ワインがお好き…ということで作った曲。
シャレオツなサウンド。260vイングヴェイとはゼンゼン違う曲調でも大丈夫ね。NATALが付いてるからね。

270v2曲目はユッタリと「願い」という曲をプレイ。

230vそして、新曲を披露。
元気ムードの「fateful day」。

S41a0195 最後は「to the ocean」の熱演で出番を締めくくった。
写真の通りのモロ入魂プレイなんだけど、ギターだけじゃなく、真由ちゃんはおしゃべりもとても上手でね。
彼女ならではのステージ運びがとても楽しかった。

290vこのイベントは各チームだいたい4曲ずつ。
転換のお待たせなし。
ということで、飽きる間もなく、アッという間にトリの出番となってしまう。

300今回もトリを飾ったのは『GG3』を主宰するRie a.k.a. Suzaku。

310v前回もオープニングで取り上げた「Urban Highway」でスタート。

320続けて「Top Runner」。
そういわれてみると、今日のRieちゃんはアスリートっぽいコスチュームだ。
「音に魂を入れた」というナンバー。
350v三人三様のギター・プレイを高いスキルでバックアップしたホステス・バンドの3人!
次の「Wangan Street」では各々のソロもフィーチュアされた。

330v

340v

360v最後を締めくくったのは「Furinkazan」。
昨年の11月にロンドンで開催された『Metal Matsuri』というイベントで演奏した時にはテンポがいつもの1.5倍だったとか!
そのテンポで弾き切ったのが大きな自信になったそうだ。

325この曲のテンポを大幅に上げて弾くのはさぞかし大変だったことだろう…というほどの「ボス・キャラ曲」。
そういえば井上靖ってノーベル文学賞の候補になっていたんだってね~。
私も『風林火山』は読んだけど…サッパリ覚えてないな。『氷壁』なんてのはオモシロかったね。

370vアンコールはもちろん全員集合のセッション大会。
1曲目は「Burn」。

380「♪バ~~~~ン!」
歌ったのは真由ちゃん。
コレがギタリストの余技とは遠くかけ離れた本格的ボーカルズ!
メッチャカッコよかった!

390v「この曲は桜花ちゃんが演りたいって言ったんだよね~」

430「次の曲がマーティさんが演りたいって言った曲」

435はるかちゃんのドラムスでスタートしたのは「Led Boots」。
リズム隊の皆さん、お疲れさまでした。

460v

400

410そしてカラフルなギターを聴かせてくれた3人の『GG』!
今回も演奏におしゃべりに、と楽しいイベントでした!

420

S41a0168_2

440次回も楽しみにしています。
「我こそは!」というガール・ギタリストの皆さん!Rieちゃんからお誘いがあったらどうぞよろしく!

470

200 
(一部敬称略 2019年10月24日 吉祥寺シルバーエレファントにて撮影)

2020年1月 9日 (木)

D_Drive Drove Music CHINA 2019 ~ 私の上海 vol.5

  

開催3日目。
この日は土曜日とだけあって、来場者の数がどれだけスゴイことになるのかビビっていた。
会場の入り口はさすがにかなり込み合っていたが、中に入るとそれほどでもない。
NAMMの土日なんていうと、ハラが立って来るぐらいの混み合いようだが、ココはそうでもなかった
わりかしユッタリ。
それだけ会場のスケールが大きいのだ。

10土曜日と日曜日のデモ演奏は2回ずつ。
1回目が始まった!

20Seiji

30vYuki

40vToshi

50vChiiko

0r4a0759今日も快調に『Maximum Impact』からの曲を演奏する。

70「Attraction 4D」…

80たまにはバラードということで「Unkind Rain」。

0r4a0469 「Mr. RAT Boots」…

90「Cassis Orange」…等々のおなじみのナンバー。

100お客さんは全員ケータイでビデオを撮ってる。
こんな世の中に誰がした!

110でも、スゴイ熱気で盛り上がってる!

120デモの後は撮影会。

130ま~、とにかくスゴイ人気!

140この人はアコギのデモンストレーターね。

150ハイ、1回目終わり~。

160控室に戻ってサイン入れ。
そこへ通りかかったジョンが「ジャンジャン働け~!」と言って…いない。
180セッセセッセ。
実は、当初デモの後にサイン会をする計画にしていたのだが、直前になって来訪者が途方もなく多くなることが予想されたため、急遽プランを変更。

170ハガキ大のブロマイドに予めサインを入れてファンに配ることになったのだ。

190そして2回目のデモ。

200もう1回メンバー紹介だよ。

Chiiko

240vToshi

230vYuki

210vSeiji

220v気がついた?
そう、SeijiさんとYukiちゃんのギターが変わったね。
ドロップ・チューニングの曲を弾くために現地調達したのです。

250もうこの頃になるとYukiちゃんは中国語はベラベラだ!…是真実又嘘?

260vということでココまで披露して来なかった曲をプレイ。

270v

280v

290v

60すなわち「GEKIRIN-逆鱗」…

310「Russian Roulette」…

340v

350v「Screw Driver」などだ。

330v

320vドロップ・チューニングとだけあってヘヴィなナンバーが多く、重厚なステージとなった。

330ハイ、記念撮影。

340すぐ裏に移動して撮影会。

350またまたスゴイ人!

360皆さん、とてもうれしそうでした。

370

380Marshallの皆さんとも。
毎回デモが大盛況で気分上々!

3903日目もお疲れさまでした!

400夕食を頂いた後は高層ビルのテッペンのバーに行こう!ということになってご一緒させて頂いた。
ジョンが下の写真のビルの最上階だ…と教えてくれたけど違った!
しかし、このビルもスゴイな。
コレ確か警察署の向かいだったな。

410v正しくはコッチ。
1階に受付がある。
この後、高速エレベーターでギュイーンと最上階まで上がるんだけど、Marshallの連中が口々に「Baby shark」と言っている。
「Baby shark」?
「Mud shark」なら知ってるけど…あるいは「Baby snakes」?

420階上に上がって意味がわかった。
このバーでは水槽で小さなサメを飼っていたのだ。

430窓の外はこんな感じ。
皆さん、飲み物をオーダーする時、しきりに「No ice please!」とやってらっしゃる。
私もウエイターにそう告げたのだが、運ばれてきたジントニックには盛大に氷が入っていた。
仕方なしに飲んでみたけど、とりあえず何ともなかったよ。

123mt ココでも記念撮影。
D_Driveは女子チームだけ。
Seijiさんは『GALA2』に向けて部屋で作曲作業中…かな?

440さて、ダンスとD_Driveミュージックとマルチメディアの融合『チェリーを三つ入れてください。』がいよいよ今週末に迫ったよ!
楽しみだ!
 
詳しくはコチラ⇒ENTERART OFFICIAL WEBSITE

12small_origそして、『チェリーを三つ入れてください。』の後、一日空けてD_Driveはアメリカへ飛ぶ。
NAMM期間中にハリウッドで開催されるPress to Mecoとのショウケース・ライブも楽しみだ。
新しいイメージが出来上がって来た。

121bf217ba23274ef4812324cf4b136a92<つづく>
 

200   
(2019年10月8日~14日 上海にて撮影)

2020年1月 3日 (金)

D_Drive Drove Music CHINA 2019 ~ 私の上海 vol.4

 

開催2日目の『Music CHINA』。

10「W5」がD_Driveが演奏するMarshallのブースが入っている建屋。
見るからにデカそうでしょう?

20v会場の中庭。
こんなに広い。

30何でもデカい。

40コレは無料で配られる『中国(上海)国際楽器展覧会』のガイドブック。
「指南」はわかる。
「观众」はナンダ?英語で「Visitor」となっているから「来客」か?…それにしては字が違いすぎる。
調べてみると「观众」は「聴衆」という意味だそうです。

50会場の見取り図。
下の列の一番左が我々のベースキャンプ「W5」。
「電子電声総合館」となってる。
多分、コレ1つか1つ半あれば東京の「楽器フェア」全部が収まっちゃうのではないか?というサイズ。
それが12棟もある。
「楽器フェア」は隔年の開催だけど、コレは毎年開催だからね。
イヤイヤ、デカけりゃいいってもんじゃない!と言いたいところだけど…イヤ、まさにその通りだと私は感じたな、悪いけど。

60Marshall Recordsの親分にしてD_Driveの発見者、スティーブ・タネット。
いわゆる「タネさん」。
イヤ~、本当にオモシロかった。
…というのは、タネさん私より5つ年上の生まれも育ちもロンドンの生粋のロンドナー。
しかも業界で長いキャリアをお持ちの方だ。
70年代のロンドンのロック・シーンの話をタップリとお伺いした。
伝説的なバンドはもちろん、信じられないようなアーティストの共演を山ほど観て来ているワケ。
しかも「ああ、レインボーで観たな~」とか「マーキーで何回観たかな~」とか「もうヤメてくれ!」というぐらいの羨ましさ!
「屋根裏」だ「ロフト」だなんて言ったところでかなうワケがない。
古いロックだけじゃなく、映画の話も絡んできて、ま、向こうも「シゲ!ナンでそんなこと知ってるの?」と少しは舌を巻いて頂いたんだけど、とてもとても!
日本に来るチャンスがあったらMarshall Blogでインタビューをやらせてもらうことになってるの。

70で、タネさんと2人でブラブラと会場を歩いて見て回った。

80この辺りは「電子電声総合館」。
日本風に言うと「LM館」みたいな感じ?
110なんかどこかで見たことがあるようなデザインだな。

90ま~、だいたいこういう展示会なんてのは世界中どこへ行っても同じだわな。

120しかし、とにかく広い!

130世界最大と言われるフランクフルトのMusik MESSEよりデカいな。
もっともアレが上海へシフトしているワケなんだけど。

140

150

160そう、目立ったのはアコースティック楽器のデモンストレーション。
ひと昔前風に言うならフォーク・ミュージックっていうヤツ。

100そこら中でアコギをかき鳴らして歌っている。
それがまたやたらとデモンストレーターが若いんだよね。
まだ、ロックは夜明け前なのかな?
明後日ファンキーさんにお会いするのでこの辺りの状況をお尋ねしようかと思ってる。

170管楽器ももちろん大量に展示してある。

180この人なんかバリバリのビ・バップを吹いていたよ。

190まだまだ歩くよ~。
実はクタびれちゃってタネさんと2人でベンチで休み休み見て回ったのだ。
それぐらい広い。

200ピアノもスゴイ!
呆れるほどたくさんのメーカーがジャブジャブ展示してる。

210タネさんと「お、アレを見に行ってみよう」と訪ねたのが…

220「民楽館」っての?
「Traditional Chinese Instruments」の展示。

260入った途端「♪ビエ~」ってスゴイの。
何ていう名前か知らないけど、あのダブルリードの篳篥みたいな笛の音。
アノ音が脳天を突き刺すワケよ!

230ココはひたすら大蛇の革の展示。
二胡に使うんだね。
こんながいる国なんだもんナァ、中国って。
日本とゼンゼン違う。

240琵琶の展示もなかなかに壮観ですよ。
この楽器ってネックとボディがワンピースの単木削り出しなんだね。
知らなかった。

250展示を見ていて頭の中に浮かんできたのは1997年のパット・メセニーのアルバム『Imaginary Day』。
このアルバムってメチャクチャ上手に中国音楽のエッセンスを取り込んで独特のメセニー・ミュージックをクリエイトしてるでしょ?
「芸術性」と「娯楽性」と「大衆性」と「独創性」というそれぞれが相反する要素をすべて包含した偉大が音楽がメセニー・ミュージックだと私は思っていて、音楽の種類は異なれどD_Driveもこういうクリエイティビティを目指してもらいたいと思っているのです。

Pmとかなんとか考えたり、おしゃべりに夢中になって歩いていたら2人ともスッカリ迷ってW5に帰れなくなっちゃた!
 
ドワ~、なんだアリャ?
あんな高ェところにナニかたくさんブラ下がってる。

270タネさんと私はの頭に浮かんだのは「♪Always look on the bright side of life」。
イヤイヤ、平和な楽器の展示会で磔刑(たっけい)なワケなくて、コレPAスピーカーの実演設備なの。280「今、〇〇番が鳴ってます」とサウンドのサンプルを提示しているワケ。
こんなの東京じゃ絶対ムリ!

290イヤ~、何とか帰って来た。
軽く1万歩は歩いたな。
しかし、正直、こんなにデカい必要あるのかね?
地球上の資源の心配をしたくなるような規模だよ。300屋外のステージではこんなキッズ・ミュージシャンが「Fky me to the Moon」を歌っていた。
中国もこうなのね。

310やっとのことで控室に戻って来た。
Yukiちゃんは勉強中。320実は昨日の演奏の時にYukiちゃんが英語でMCをしても完全に無反応で、コリャ英語はダメだ!と判断して日本語が話せる中国人スタッフの方にカタカナで中国語の挨拶を書き留めてもらったのだ。

3302日目ともなるとスタッフの皆さんとも打ち解けてこんな雰囲気。

340皆さん、ものすごく親切で気持ちのいい方々ばかりだった。

350私は出陣前にジョンと談笑。

315さあ、今日も現場演示でMarshall/NATAL/EDENの素晴らしさをお見せいただきましょう!

355D_Drive!

360Seiji

370vYuki

380vToshi

390vChiiko

400v1曲目はSeijiさんの人力シーケンサーで始まる「The Last Revenge」。

410Yukiちゃんのリフを経て…

420vToshiくんのCrazy Bassが唸って…

430Chiikoちゃんがドライブさせる!
といういつもの図式。

440「ニーハオ!ウォーメンシ ディードライブ!」
オオ!Yukiちゃんってこういうのスゴイうまいんだよね。
英語の挨拶の時もそうだったけどイッパツで覚えちゃう。

405アラ…足元にナニか落ちてますけど。

406「The next song is 'M16'」と次の曲を英語で紹介。

0r4a0309 通じようが通じまいが、ンなこたぁ関係ない。
もうスゴイ盛り上がりなのだ!
おお!タネさん、一番前で観てる。
ジックリとD_Driveを観察しているのだ。

450上海の皆さんにはこの2人の掛け合いのシークエンスがどう映ったのだろう。
多分こんなの見るの初めてでしょうに。

460ステージ下手狭しと暴れまくるToshiくん。
こんなCrazyなベーシストも滅多に見たことないハズ。

465vそして、Chiikoちゃんのドラミングには度肝を抜かれたことだろう。

466そしてYukiちゃんもバッチリとエンディングをキメて見せた!

467vもう1曲は「Mr. RAT Boots」。

470Toshiくんに死ぬほど暴れて頂いて…と。

480Chiikoちゃんが思いっきり〆る!

490v今日のデモも大成功!

500例によって演奏の後の撮影&握手会も黒山の人だかりだった!

510お疲れさまでした~。
さすが紳士の国の人、タネさんがサッとYukiちゃんのギターを手に取って車まで運んでくれた。

520メンズはご自分でお願いします!

530この晩、D_Driveの希望者を募ってまた例の豫園へ行ってみた。

535おお~!

540夜のいよいよ横浜中華街!

545なんてモンじゃない!

550コレはなかなかのスぺクタキュラー。

560昼間見る景色とゼンゼン違う!

580_2

590
660

600

570Seijiさんからの情報で「ストローで食べる小籠包」がおいしい…というので食べてみた。
コレがですね~、かなりの危険物なの。
というのは、確かにスープ入りの饅頭なんだけど、そのスープが殺人的に熱い!
私は熱いモノにはかなり自信がある鉄舌なんだけど、コレはアブナイ。
ストローで一気に吸い上げようモノなら間違いなく口の中の皮がムケます。
味はどうかというと…正直、化学調味料の味しかしませんでした。
「調味料(アミノ酸等)」がお好きな方はどうぞ!

Srp この反り返った屋根がまたステキでね。630屋台もたくさん出てる。
すると照明が突然消えて…

640太鼓を使ったパフォーマンスが始まった。

650あの池のあった場所。
私が持っていたカメラが目に入ったのだろう、ココで日本人女性から声をかけられて写真を撮って欲しいと一眼レフカメラを渡された。
もちろん快く引き受けたんだけど、カメラの設定がとてもシャッターを切るだけの状態になっていなかった。
私が感度や露出のことを口にすると、一緒にいた男性が「ああ、それじゃもういいです。ありがとうございます」とか言って立ち去って行った。
きっと「だからああいうカメラオタクってイヤなんだよね~」とか言ってたんだろうな。
別にハラも立たないけどよ。

680前回、あの「照明が七色に変わる」と書いた建物。

690ね。
赤くなった。
池の水面に映った姿が美しい。

700ハイ、それをバックにパチリ!

710v<つづく>
 

200   
(2019年10月8日~14日 上海にて撮影)

THE WILD ONE~LAZYgunsBRISKY & MUTANT MONSTER

05今日は渋谷RUIDO K2さんからのレポート。
ああ、一体何年ぶりにお邪魔したことだろう。
アレはまだウチの上の子が中学生の頃だったから15~16年前のことか…。
昔、FUZZY CONTROLがココをホームにしていて足繁く通ったものだった。
MGシリーズの雑誌広告に使うファジコンのライブ写真をココで撮ったこともあったっけ。
 
今日のライブのタイトルは『THE WILD ONE』。
あ、「16th Anniversary」って書いてある…そうか、するとあの時ってこのライブハウスがオープンしたばっかりの頃だったんだな。
そういえばそんな気がして来た。
出演はMUTANT MONSTERとLAZYgunsBRISKYのダブル・ヘッドライナー。
今年もコレをやらせて頂くが…決して「ツーマン」ではない。「ツーマン」とか「スリーマン」とかいう表現はあまりにも無知無教養感が強く恥ずかしい。
「ダブル・ヘッドライナー」ね。3組なら「トリプル・ヘッドライナー」。
 
さて、「The Wild One」といえばスージー・クアトロ。
今の若い人は「クアトロ」と言えばライブハウスということになるのであろうが、私が中学生の頃、スージー・クアトロってのはスゴイ人気だった。
そんなもんだから、当時のオーディオ雑誌『FMレコパル』に「スージー・クアトロ物語」というマンガが掲載された。
その中で、ベースを弾くスージーに友達か誰かがこう尋ねるシーンがあった。
「スージーはなんでギターじゃなくてベースを選んだの?」
するとスージーがこう答える。
「ギターはダメ。ベースじゃないとダメなの。ベースは子宮にガツンと来るから!」
ホンマかいな…。
ま、例によって45年近く前の記憶なので正確な文章は思い出せないが、とにかくこんなことが書いてあってギターを弾き始めの子供の私にはナニがナニやら…。
私はその頃から例によって人様が騒いているモノに背を向ける傾向があったので、スージー・クアトロを好んで聴くことはなかったが、この「The Wild One」という曲だけは知っていた。
今聴くとメチャクチャかっこいい。
調べてみると「The Wild One」曲はゲイリー・アッシャーとロジャー・クリスチャンというThe Beach Boys系の作曲家の作品。
道理でよく出来てると思った。
榊原郁恵ちゃんの「夏のお嬢さん」の歌い出しって、この「The Wild One」と全く同じだと思わない?
新年一発目の脱線でした。
というのは再来週、スージー・クアトロに会えるかも知れないもんだからサ。
そう、昔から大ファンだったのです!…ウソこけ!

10vさて、観客の「OK、OK!」の声に包まれて、まずステージに上がったのはMUTANT MONSTER。

20祝!Marshall Blog初登場!

30メンバーは…
 
ベース/ボーカルズのBe(べー)。

35vギター/ボーカルズのGi(ギー)…ウソウソ、MEANA(ミーナ)。

S41a0027 MEANAちゃんはMarshall。
い~つ~も~Marshall!
MEANAちゃんのMarshallの使い方を後ほど紹介しちゃう。37vドラムス/コーラスはCHAD。

38vこの日使用したのはバーチのキット。
シングル・タムで、いつも13インチをチョイスしている。

40スネアはメイプル。
このスネア、ホントに音がカッコいい。

50実はこの日、初NATALだったんだけど実にシックリ行っておりました!

60vところで、既に「MUTANT MONSTERはMarshall Blog初登場」と書いた。
その通りなんだけど、実は昨年の6月のロンドンの「Camden Rocks Festival」でニアミスしていたのです。
下はそのフェスのプログラム。
すでにレポートしている通りD_Driveが出たでしょ?
会場は違ったけど、同じ日に近くにいたというワケ。
終演後、D_Driveの演奏にノリまくって汗ダクになった若い男の子がタオルを広げて私に見せて片言の日本語で「ミュータントモンスターシッテマスカ?」と訊いてきた。
その広げたタオルには「MUTANT MONSTER」とイタズラそうなネコの絵が描かれていた。
失礼ながらその時は存じ上げてなかったので、正直に「知らない」と答えたがその名前が気にはなっていた。

70vその後、あるイギリス人と知り合い、その彼が渋谷のO-CRESTに出るMUTANT MONSTERを観に行く…というのでビックリして連れて行ってもらうことにした。
話を彼から聞くと、MUTANT MONSTERを媒介にして共通の友人がいることもわかって更にビックリ!
下はその時のO-CRESTで終演後に撮った写真。
私はニコニコしているように見えるが、実は「あ~、カメラを持ってくればヨカッタ!」と大後悔している。
そう、この時はカメラを持参せず、ただステージを拝見しただけだったの。
ところがそのステージがとっても良くてね。
しかも訊けばMEANAちゃんはいつもMarshallだって言うじゃない。
そこで「次回はMarshall Blogの取材で必ずカメラを持って来る」という約束をさせて頂いてこのK2のライブに臨んだのさ。

11_2msオープニングは「ABNORMAL」。
ウン、コレコレ!

80_ab続いて「可愛いだけじゃいられない」。
 
BEちゃんと…

90v時にソロ、時にハモるMEANAちゃんのツイン・ボーカルズが大きな魅力。
このハモリが素晴らしい。
声が2人ともソックリなのだ。
それもそのハズお2人は姉妹でいらっしゃる。

S41a0147 MCをはさんでMEANAちゃんのアルペジオからスタ―トする「離してあげる」。

110v_ha「♪ハサミを入れるわ!」
O-CRESTで観た時、一番印象に残った曲。

120vSweet DrumsのCHADちゃんが叩く鳴りの良いNATALの音がバッチリとバンドにマッチしてる。
やっぱイギリスつながりだね。
続けて「隅で泣け」。130vそのCHADちゃんのドラムスに…

140_nkBEちゃんのベースが乗っかって…

150v「猫かぶり」。
「猫かぶってんじゃね~よ!」なんて、映画やドラマなんかでは時折出くわすだけで実際に言ったことがない馴染みのないセリフのひとつ。

140_sn「♪オッオッオ~オオ」と演るこの曲のサビのメロディは実になじみやすい。
そしてドラマチックな転調。
こういうところが海外でウケるんだろうな。

160vBEちゃんをフィーチュアして「東京」をジックリと。
185_tkTVなんかでも「故郷を離れる」シチュエーションのCMをしょっちゅうやってるけど、こういう曲を作れるのは地方出身の方々の特権なんだよ。
生まれも育ちも東京の人間にとっては、東京に出て来る方々の不安や、故郷を離れる大きな決断を本当に理解することはムズカシイの。
訊けばBEちゃんやMEANAちゃんの出身地は、江戸の昔には「一生に一度訪れることが出来れば超大ハッピー」というおめでたい場所だって言うじゃない。
ウチなんか一昨年偶然にも2回行っちゃったよ。おかげさまでハッピーですわ。
反対に東京で生まれ育った人は「離れる」という言葉がない代わりに「帰る」という言葉もないんですよ。
でも、「大変なんだろうナァ」ということはわかます。
170v_tk曲の後半、リズム隊が加わってチョットしたマーチ風になるドラムスがまたいいんだよね。

S41a0292 Rude GuitaristとWild Bassistが奏でるスリリングなメロディが耳につく「黒に染めろ」。

180_ks続けて「煙火」…コレは「花火」か。
尺玉が耳元で炸裂したかのようなすさまじいパフォーマンス!
知ってる?
花火を作っている会社って「花火店」って言わないんよ。みんな「煙火店」という。

186vMEANAちゃんのギターね。
上に書いた通りいつもMarshallを使ってくれているんだけど、ペダルボードに歪み系のエフェクターがなくて、音を加工するペダルはディレイだけなの。
音楽的に激歪みの音を必要としているワケではまったくないんだけど、Marshallのクランチちょっと手前ぐらいのナチュラルなサウンドですべて弾き切っちゃう。
余計なモノをつないでないからメッチャ音抜けがいいんだわ。
ソロの時はショート・ディレイをかけるだけ。
ゲイリー・ムーアみたいなリバーブに毛が生えたぐらいの短いディレイね。
コレがまた独特なのね。
個性的って言っていいでしょう。
どんな機材を使ってもどうしても音が細くなってしまうことはわかりきっているんだから、女性ギタリストこそMarshallを使えばいいと思うんだけどナァ。
その点MEANAちゃんのガッツに溢れたギターサウンドは参考になると思う。
え、Marshallは女子にはがデカくて重いって?
ナニ言ってんの!音が優先でしょ、音が!
重くて持ち運びが大変ならそこら辺の男の人にゴロニャンって頼んじゃいな!
190
MEANAちゃんは盛り上げも担当してるのね。

0r4a0260 まるで計算されているかのようにキチンと盛り上がっていく。

225v「♪ヘイヘイヘイ!」

S41a0111 中身も深さもない、空っぽで救いのない男を歌った「Lazy Guy」。

230v最後に「それでも私は愛してる」とか歌うのかと思ったら最後まで急速調でブッ飛ばして突き放す!

240v続けて「No Way」。
ああ、コレも印象に残った曲のひとつ。
サビの最後のクロマチックが私にはとても不思議に響くのだ。

260_nw「ッホイッ、ッホイッ!」

300ハイハイ、水分補給、水分補給!

270パンキッシュなイントロから「木っ端微塵ロケット」はスカ・ビート。

280v「♪転んでいく地球の終焉を見るために ロケットを作ろう 宇宙へと逃げようよ
木っ端微塵になって星になり 漆黒の墓場で光れば 不死身よりよっぽどいい」
地球温暖化を憂いた社会派ソングか。

S41a0406 ついつい、ナニを歌っているのかジックリを耳を傾けてしまうんだよね。
普段はこんなことしないんですよ、私。
そして、メロディへの歌詞の乗せ方が気持ちいいんだな。
310v最後もパンキッシュな「オオオ」ソング、「Summer Ticket」。

320さすが2008年結成の大ベテラン!
全12曲、木っ端みじんになって個性を爆発させた!

0r4a0096 あとね、この日は演らなかったけど、「Orion」と「バババブル」が好き。
そう、大抵のことはナントカなるんだよね!
 
MUTANT MONSTERの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAL WEBSITE

330そしてLAZYgunsBRISKY。

340LUCY

350vYUKO

360vMOE

370vそして先日『Marshall GALA2』に出演してくれたAZU。

380vAZUちゃんベース・キャビネットはMarshall VBC412。
コレが縁でAZUちゃんと知り合った…だから随分長い付き合いだ。
今ではこのキャビネットも貴重になって「譲って欲しい」と言って来る人もいるそうだ。
確かにMarshallのベースアンプのVBA/VBCシリーズってよく出来ていたからね。

390そんな関係でLAZYgunsBRISKYは、前のギタリストのIZUMIちゃんもMarshallを使ってくれていたこともあって、以前のMarshall Blogに何度かご登場頂いている。
代官山UNITでの単独公演なんか行ったもんね~。
でも今のMarshall Blogになってからは初めてのご登場。

400コレは去年の6月にリリースしたミニ・アルバム『Riot Bulb』。

405cdその中の曲を中心にしたセットリスト。

410vホント、ひっさしぶりにそのステージを拝見させて頂いたが、相変わらずいい感じ!

420vLUCYちゃんの存在感が一段と大きくなって、ナンもカンも吸い込まれて行くようだ。

430vMOEちゃんもNATALをプレイしてくれた。

440AZUちゃんもそうなんだけど、YUKOちゃんは4月29日によく写真を撮らせて頂いていたのよ。
本人はご存知なかったけど、日比谷の野音でね。

450AZUちゃんも相変わらずのド迫力のベース・サウンドでゴリゴリやってくれた!

460vこのバッサ~のアクションもキマりまくっていたけど写真を撮るのは大変なのよ。

S41a0630 終始LUCYちゃんのリードで最高にエキサイティングはステージを展開してくれた。

465LAZYgunsBRISKYの詳しい情報はコチラ⇒official web site

470最後は全員傘下のジャム・セッション。

480実はこの2チーム、今日が初顔合わせだったんだって!
しょちゅう対バンを務める仲良しバンドなのかと思ってた!

490この日はRUIDO K2とLAZY guns BRISKYとデッカイ久しぶりが2つ、そして初めてのMUTANT MONSTERの取材が重なって非常にハッピーな1日だった!

500

200 
(一部敬称略 2019年10月18)

2020年1月 1日 (水)

大関東ギターエロスのLuther Smoke Dokeyes~LSDからのお知らせ

 

明けましておめでとうございます
 
本年もMarshall/NATAL/EDEN/Lifestyle/Marshall Records、そしてMarshall Blogをお引き立てのほど何卒よろしくお願い申し上げます。
昨年は海外出張や『Marshall GALA 2』などで多忙を極め、とうとう毎日更新を断念してしまいましたが、気持ちは「毎日更新」継続中です。
今年もMarshallの話題を中心に、いい音楽やいいバンド、ワガママな意見や迷惑な脱線をガンガンお送りしたいと思っています。
 
…ということで元旦からライブ・レポート。
昨年、Luther Smoke Dokeyesを通じて、初めて『関東ギターエロス』を紹介した。
関東1都3県の5つのライブハウスが見い出した才能あるバンドを紹介する年2回のイベント。
このイベント、ナント第1回目が2001年!…スゴイぜ!
「続けるのは始めるよりムズカシイ」だでナァ。
そして、その年2回開催される『関東ギターエロス』に出演した10バンドのから厳選された5つのバンドが自分たちの自慢の音楽を披露するのが『大関東ギターエロス』だ。

10会場は渋谷のTSUTAYA O-WEST。
司会はバンドを推薦した各ライブハウスのスタッフが務める。

20西川口Heartsの原畠さん。
今日は前回の「ギターエロス」同様、原畠さんがプッシュするLuther Smoke Dokeyes(以下LSD)の『大関東ギターエロス』のステージをレポートするのだ。
まずはバンドの紹介から。
「西川口Heartsの代表はLuther Smoke Dokeyesです。と言っても3回ぐらいしか出てないんです。でも、ボクが好きだから…」
ナイス・ジャッジ!
「この3人、スゴイんですよ。まずはデニム感を見てください。デニムのスソが広がってます!
こういうデニムってもう売ってないんですよ」
今、「ラッパ」といえば「ヨーヨー」だけどヨー、昔「ラッパ」と言えばジーパンの一種を指したんだぜ。
原畠さんのMCが続く。
ステージのMarshallを指してうれしいことをおっしゃってくれた。
「そして、JCM2000 DSLと1960A…ココからどんな音が出て来るのかと聴いてもらいたいんです。
オレの友達!盛り上がってくれ!」
原畠さんがおっしゃっているのは、ギターのJohnnyくんがMarshallとギターを直結している…ということ。
つまりギターとギター・アンプだけで作り出される一番ピュアな音を味わってほしい…ということ。

30vそして演奏が始まった!

40Johnny

50v伴航平

60v山口翔也

70vJohnnyくんはいつもMarshall。
コレがJCM2000 DSL100と1960A。

80vJohnnyくんの足元のようす。
メガネ、財布、ケータイ。
原畠さんが説明されたようにエフェクターは一切使わない。
チャンネルも変えない。
アンプをセットした後はすべて自分の指とギターのボリューム(時にトーン)だけで音を作る。

901曲目は「Win, Lose Or Honky Tonk」。
グレッグもビックリのゴキゲン・チューン。
ちなみに「Greg」の一般的な愛称は「Gaz」だ。

100vこんなTシャツも作っちゃうぐらいのLSDの重要なナンバーだ。

115いつもより大きな会場で、ハジけるように滑り出したLSD。

110続いてはセカンド・ライン風のイントロでスタートする「Ramblin' Rider」。

120_rrJohnnyギターの魅力のひとつ、ボトルネックでサザン・フィーリング満点!
130v「♪さよなら…」
これも間違いなくJohnnyくんが大切にしているであろう曲、「On the Border」。

150v_otb熱唱に呼応する熱情のギター・ソロ。

160そして、Johnnyくんの感情を「リズム」という形にしてサポートする2人。

170v_j

180「♪さよなら」…LSD。
そう。
昨日、公式に発表された通り、Luther Smoke Dokeyesは解散することになった。
「解散」だ。
潔いではないか。

190v「かつきゅう」、「かつきゅう」…とトンカツ屋じゃあるまいし。
そう思って調べてみると、あるもんだね、「かつ久」というトンカツ屋。
音楽性が違うのなら潔く解散して自分の音楽が追求できる新しいバンドを作るがいいじゃねーか。
昔は「活休」なんて言葉は耳にしなかった。
イヤなら「解散」しかなかった。
それを未練がましく「しばらくお休みします」だなんてみっともない。
ここ数年、「解散!」と宣言をしてカッコいい!と思ったのはTORNADO GRENADEとLuther Smoke Dokeyesぐらいだな。
でも理由はどうあれ、TORNADO GRENADEは続けていた方がヨカッタな…正月なので正直に言っちゃうけど。

12kk4曲目は「Jesus」。
客席から手拍子も湧き上がってメッチャいい感じ!

210_jbbそうなの、お客さんは若い人が多かったんだけど、「このバンドいいね~!」とか「カッコいい~!」という声がプレスピットにいた私の耳に入って来たのよ。
うれしかったね。
Img_0011「ありがとロック」が氾濫する草食系日本のロックシーンを憂うベテラン(=年配)のロック・ファンがよく言う「今の若い子は知らないだけなんだよ!若いヤツらだってね~、Led ZeppelinやDeep Purpleを聴けばカッコいいって思うんだよ!」を証明した形となった…と思うでしょ?
私はこのベテランの意見には無理があると思ってるの。
LSDを「カッコいい」と思った若い人たちが自分からオールマンやリトル・フィートを聴くことはあり得ないの。
若い人たちにはビートルズよりエド・シーランの方がいいの。
それは当たり前のことで、食べ物も、言葉も異なる、生まれた時から携帯電話がある世代と黒い電話のダイアルをジーコジーコ回していた人の趣味が同じになることは絶対にありえないから。
でも、Johnnyくんみたいなミュージシャンがこうしてチャンとしたロックの魅力を彼の同世代の若者にアッピールしてくれるのはとてもうれしいことだ。
140vカントリー・フレイバー満点の「Jukebox Blues」。
コレも大切な曲。
0r4a0096Johnnyくんの影響&コレを書くために、数日前にアール・スクラッグス、レスター・フラットにドック・ワトソンのインスト・アルバムを聴いた。
カントリーもいいもんだね~…と言いたいところだけど、シンドかった。
なんでなんだろうナァ?
大音量でジョージ・ジョーンズを聴くことはできないけれど、このJonnyくんの曲は好き。
でもブレント・メイスンはカッコいいと思うし、ダニー・ガットンは好き。
カントリーの影響を受けた超絶ジャズ・ギタリスト、レニー・ブルーはもっと好き。
いつかNAMMで観たジョニー・ハイランドはすさまじかったし、ロンドンで観たジェリー・ドナヒューには腰を抜かしたよ。
でも、ダメなんだ!カントリーは!
いつもこんなことを書いて…ゴメンね、ジョニーくん。
220出番の最後を締めくくったのはLSDのテーマ・ソング「Far East Cowboy」。
230_fecこのまま順調に活動していれば次の『Marshall GALA』に出てもらおうかと思っていたんだけど仕方ない。
0r4a0162発表の前にJohnnyくんから電話があって解散の話を聞いた時、正直ナゼか犬神サアカス團の時のような大きなショックはなかったんだよね。
バンドはなくなっても、Johnnyくんが作った曲と本人の声とギターが残っているんだから問題はないという感じの方が強かった。
きっとまたステキな音楽を作り続けてくれるだろうという期待の方が大きかったかも。
ただ思ったのは、願わくば同世代の若いミュージシャンとカッチリしたパーマネントなバンドを結成して欲しいということだった。
絶対にバンドで演って欲しい。
そしてもっと覚えやすいバンド名を付けてもらいたい。
「関東ギターエロス」の時に「Dokeyes(ドゥ―キーズ)って難しくて読めない!」と原畠さんがMCおっしゃっていたが、全くその通りだと思う。

260最後はボトルネックの情念がこもったソロで観る者を圧倒した。
さっき「このバンドいいね!」と言っていた若者はおそらくこの日初めて「ボトルネック・ギター」というのを目にしたのではなかろうか?

270残されたLSDの予定は…
 
1/16(木) 西川口Hearts
1/20(月) 下北沢Club Que
1/25(土) 神田THE SHOJIMARU
2/2 (日)  神田THE SHOJIMARU
2/19(水) 神田THE SHOJIMARU
 
となっている。
一度ご覧になっておくことをオススメします。
 
Luther Smoke Dokeyesの詳しい情報はコチラ⇒Official Website

200_2がんばれJohnnyくん…Marshallと一緒にね!
 
そして「関東ギタ~」…「エロ~ス!」
原畠さん、またいいMarshallのバンドがいたら教えてくださいね!
赤羽も楽しみにしています。

280v 

200 
(一部敬称略 2019年11月29日 渋谷TSUTAYA O-WESTにて撮影)