D_Drive Drove Music CHINA 2019 ~ 私の上海 vol.4
開催2日目の『Music CHINA』。
「W5」がD_Driveが演奏するMarshallのブースが入っている建屋。
見るからにデカそうでしょう?
コレは無料で配られる『中国(上海)国際楽器展覧会』のガイドブック。
「指南」はわかる。
「观众」はナンダ?英語で「Visitor」となっているから「来客」か?…それにしては字が違いすぎる。
調べてみると「观众」は「聴衆」という意味だそうです。
会場の見取り図。
下の列の一番左が我々のベースキャンプ「W5」。
「電子電声総合館」となってる。
多分、コレ1つか1つ半あれば東京の「楽器フェア」全部が収まっちゃうのではないか?というサイズ。
それが12棟もある。
「楽器フェア」は隔年の開催だけど、コレは毎年開催だからね。
イヤイヤ、デカけりゃいいってもんじゃない!と言いたいところだけど…イヤ、まさにその通りだと私は感じたな、悪いけど。
Marshall Recordsの親分にしてD_Driveの発見者、スティーブ・タネット。
いわゆる「タネさん」。
イヤ~、本当にオモシロかった。
…というのは、タネさん私より5つ年上の生まれも育ちもロンドンの生粋のロンドナー。
しかも業界で長いキャリアをお持ちの方だ。
70年代のロンドンのロック・シーンの話をタップリとお伺いした。
伝説的なバンドはもちろん、信じられないようなアーティストの共演を山ほど観て来ているワケ。
しかも「ああ、レインボーで観たな~」とか「マーキーで何回観たかな~」とか「もうヤメてくれ!」というぐらいの羨ましさ!
「屋根裏」だ「ロフト」だなんて言ったところでかなうワケがない。
古いロックだけじゃなく、映画の話も絡んできて、ま、向こうも「シゲ!ナンでそんなこと知ってるの?」と少しは舌を巻いて頂いたんだけど、とてもとても!
日本に来るチャンスがあったらMarshall Blogでインタビューをやらせてもらうことになってるの。
この辺りは「電子電声総合館」。
日本風に言うと「LM館」みたいな感じ?
なんかどこかで見たことがあるようなデザインだな。
ま~、だいたいこういう展示会なんてのは世界中どこへ行っても同じだわな。
世界最大と言われるフランクフルトのMusik MESSEよりデカいな。
もっともアレが上海へシフトしているワケなんだけど。
そう、目立ったのはアコースティック楽器のデモンストレーション。
ひと昔前風に言うならフォーク・ミュージックっていうヤツ。
そこら中でアコギをかき鳴らして歌っている。
それがまたやたらとデモンストレーターが若いんだよね。
まだ、ロックは夜明け前なのかな?
明後日ファンキーさんにお会いするのでこの辺りの状況をお尋ねしようかと思ってる。
まだまだ歩くよ~。
実はクタびれちゃってタネさんと2人でベンチで休み休み見て回ったのだ。
それぐらい広い。
ピアノもスゴイ!
呆れるほどたくさんのメーカーがジャブジャブ展示してる。
「民楽館」っての?
「Traditional Chinese Instruments」の展示。
入った途端「♪ビエ~」ってスゴイの。
何ていう名前か知らないけど、あのダブルリードの篳篥みたいな笛の音。
アノ音が脳天を突き刺すワケよ!
ココはひたすら大蛇の革の展示。
二胡に使うんだね。
こんながいる国なんだもんナァ、中国って。
日本とゼンゼン違う。
琵琶の展示もなかなかに壮観ですよ。
この楽器ってネックとボディがワンピースの単木削り出しなんだね。
知らなかった。
展示を見ていて頭の中に浮かんできたのは1997年のパット・メセニーのアルバム『Imaginary Day』。
このアルバムってメチャクチャ上手に中国音楽のエッセンスを取り込んで独特のメセニー・ミュージックをクリエイトしてるでしょ?
「芸術性」と「娯楽性」と「大衆性」と「独創性」というそれぞれが相反する要素をすべて包含した偉大が音楽がメセニー・ミュージックだと私は思っていて、音楽の種類は異なれどD_Driveもこういうクリエイティビティを目指してもらいたいと思っているのです。
とかなんとか考えたり、おしゃべりに夢中になって歩いていたら2人ともスッカリ迷ってW5に帰れなくなっちゃた!
ドワ~、なんだアリャ?
あんな高ェところにナニかたくさんブラ下がってる。
タネさんと私はの頭に浮かんだのは「♪Always look on the bright side of life」。
イヤイヤ、平和な楽器の展示会で磔刑(たっけい)なワケなくて、コレPAスピーカーの実演設備なの。「今、〇〇番が鳴ってます」とサウンドのサンプルを提示しているワケ。
こんなの東京じゃ絶対ムリ!
イヤ~、何とか帰って来た。
軽く1万歩は歩いたな。
しかし、正直、こんなにデカい必要あるのかね?
地球上の資源の心配をしたくなるような規模だよ。屋外のステージではこんなキッズ・ミュージシャンが「Fky me to the Moon」を歌っていた。
中国もこうなのね。
やっとのことで控室に戻って来た。
Yukiちゃんは勉強中。実は昨日の演奏の時にYukiちゃんが英語でMCをしても完全に無反応で、コリャ英語はダメだ!と判断して日本語が話せる中国人スタッフの方にカタカナで中国語の挨拶を書き留めてもらったのだ。
2日目ともなるとスタッフの皆さんとも打ち解けてこんな雰囲気。
私は出陣前にジョンと談笑。
さあ、今日も現場演示でMarshall/NATAL/EDENの素晴らしさをお見せいただきましょう!
1曲目はSeijiさんの人力シーケンサーで始まる「The Last Revenge」。
「ニーハオ!ウォーメンシ ディードライブ!」
オオ!Yukiちゃんってこういうのスゴイうまいんだよね。
英語の挨拶の時もそうだったけどイッパツで覚えちゃう。
「The next song is 'M16'」と次の曲を英語で紹介。
通じようが通じまいが、ンなこたぁ関係ない。
もうスゴイ盛り上がりなのだ!
おお!タネさん、一番前で観てる。
ジックリとD_Driveを観察しているのだ。
上海の皆さんにはこの2人の掛け合いのシークエンスがどう映ったのだろう。
多分こんなの見るの初めてでしょうに。
ステージ下手狭しと暴れまくるToshiくん。
こんなCrazyなベーシストも滅多に見たことないハズ。
そして、Chiikoちゃんのドラミングには度肝を抜かれたことだろう。
そしてYukiちゃんもバッチリとエンディングをキメて見せた!
お疲れさまでした~。
さすが紳士の国の人、タネさんがサッとYukiちゃんのギターを手に取って車まで運んでくれた。
この晩、D_Driveの希望者を募ってまた例の豫園へ行ってみた。
Seijiさんからの情報で「ストローで食べる小籠包」がおいしい…というので食べてみた。
コレがですね~、かなりの危険物なの。
というのは、確かにスープ入りの饅頭なんだけど、そのスープが殺人的に熱い!
私は熱いモノにはかなり自信がある鉄舌なんだけど、コレはアブナイ。
ストローで一気に吸い上げようモノなら間違いなく口の中の皮がムケます。
味はどうかというと…正直、化学調味料の味しかしませんでした。
「調味料(アミノ酸等)」がお好きな方はどうぞ!
この反り返った屋根がまたステキでね。屋台もたくさん出てる。
すると照明が突然消えて…
あの池のあった場所。
私が持っていたカメラが目に入ったのだろう、ココで日本人女性から声をかけられて写真を撮って欲しいと一眼レフカメラを渡された。
もちろん快く引き受けたんだけど、カメラの設定がとてもシャッターを切るだけの状態になっていなかった。
私が感度や露出のことを口にすると、一緒にいた男性が「ああ、それじゃもういいです。ありがとうございます」とか言って立ち去って行った。
きっと「だからああいうカメラオタクってイヤなんだよね~」とか言ってたんだろうな。
別にハラも立たないけどよ。