D_Drive Drove Music CHINA 2019 ~ 私の上海 vol.7 <最終回>
昨夕、NAMMから戻りました。
ホント、年々時差ボケがシンドくなりますな。
おかげさまでD_Driveの音楽はどこへ行っても大盛況。
正直、こんなにウケるとは思わなかった。
Marshallの連中も驚いたのではないであろか?
…と、いうことで早速NAMMのレポートと行きたいところだけど、ダメよ、ダメダメ!まだこっちが残っているのです。
『Music CHINA』も開催4日目、最終日の午後。
いよいよD_Drive最後の「演示(=デモンストレーション)』がスタート!
でも、今回は様子がいつもと違う。
D_Driveの「♪ハッピーバースディ」の演奏に導かれてステージに登場したのはスティーブ・スミス!
スティーブ・スミスといってもFocusやJourneyやVital Informationのドラマーじゃないよ。
Marshallのインターナショナル・デモンストレーターのSteve Simith。
コレ、正真正銘のサプライス。
ジョンが「シゲ、カクカクシカジカで、D_Driveに『Happy Birthday to You(本当のタイトルは知りません)』を演奏するように頼んでくれ」というので、早速D_Driveのメンバーと打ち合わせ構成をキメて、その通りバッチリ演奏してもらった。
本人はエラくビックリして、うれしいやら恥ずかしいやら…。
私なんかはモノスゴク気持ちが悪いんだよねコレ…実は。
というのは、コレ、何の前触れもなく、全く説明もなく、主役がいきなり舞台に遭って「お誕生日おめでとう!」ってやるワケ。
つまりお客さんはスティーブのことを知らないので、一体今ナニがステージで起こっているのかがわからないワケ。
私だったら「皆さ~ん、いきなりすみません!実は今日はカクカクシカジカで、みんなでスティーブのを祝ってあげてください!」ってやらないと気が済まない。
パーティの時なんかも同じで、ナンノ挨拶もなくナントなく始まって、いきなりスポンっと終わっちゃう。
文化の違いのナント面白いことよ!
おめでとうスティーブ!
そして、D_Drive。
バッコンバッコンと今日はChiikoちゃんのドラムスでスタート。
Yukiちゃんもドロップチューニングのギターに持ち替えて演奏するのは「1,000,000Hp」。
アクロバチックなパフォーマンスがウケるのでは?と私からリクエストさせて頂いた。
案の定4人の超絶アンサンブルにお客さんは口をアングリさせていたぜ!
ただし、Seijiさんのアレはなし。
PAのジェフも最後のサポートに力が入る!…そうでもなさそうか?
前の曲に続いてまたしてもハードな展開に携帯でビデオを撮るお客さんの手に力が入る!…って、ビデオなんか後で見るにしてもせいぜい数秒でしょうに!
最近はコンサートへ行ってもステージを見ないで携帯の画面を見ている人ばっかりだもんね。
そんなのモッタイない!さらに「Screw Driver」を重ねて来た!
最後のデモ・ステージはドロップ・チュー二ングを得て徹頭徹尾ヘヴィにキメたぜ!
D_Driveの硬派な面をアッピールする(D_Driveの曲は全部硬派だけど)とてもハードな展開。コレが上海での最後の演奏かと思うと寂しいが、ガマン、ガマン。
ナントならば、来年も出演が決定したのだ!
次回は別のもっと大きなステージで演奏する可能性も出て来た。
だって、お客さんが多すぎちゃってココじゃセマすぎちゃうんもんね。
今回最後のお客さんとの記念撮影。
「ハイ、奶酪!」
チーズは中国で「奶酪(ナイラオ)」と言うらしい。
ハイハイ、すぐに撮影コーナーへ!
グエ!すでにモノスゴイ行列!
一体いつからD_Driveはこんな人気者になったの?…と、思わずわが目を疑いたくなるような光景!
タネさんも真剣なまなざしだ。
次のアルバムのことでも考えているのかしらん?それとも全英ツアーか?
D_Driveはこのブログで発掘されたんですよ~!
ところで中国でMarshall Blogって見ることができるのかしらん?
コレはナンカのウェブサイトの取材。
流暢な中国語で質問に答えるYukiちゃん…さすがにそんなワケなくて、アチラさんに日本人のスタッフがいたの。
色々と面倒をみて頂いた中国のMarshallのディストリビューター、algam CHINAともコレでお別れ。
Seijiさんのお隣はフランスalgam社々長のジェラルド・ガルニエさん。
実は、今から18年前、Marshallの創立40周年記念パーティの時にガルニエさんご夫妻とテーブルをご一緒させて頂きましてね。
その時、奥様がまるでロイヤル・アスコットの時にイライザ・ドゥーリトルが被っていたような帽子をお召しになられていた。
今回、関係者全員が集まったパーティの時に社長にこのことを話すと「おお~!あの時の!」とうれしそうで懐かしんでくれた。
うれしかった。
PAのジェフとも。
まったく、開催前日のサウンドチェックの時はどうなることかと思いましたぜ!
そして楊さん。
楊さんは日本語がベッラベラ、我々のでずいぶん面倒をみて頂いた。
2日目辺りからお願いしたオープニングのMCもとてもありがたかった!
私も楊さんと。
楊さん、私の古い友人の真ちゃんによく似ていて、すごく親近感が持てた。
そして、とても感謝しているのは、楊さんの爆音に対する気遣い。
やっぱり、この会場にも「サウンド・ポリス」なる過剰な音量による演奏を取り締まる人たちがいて、D_Driveのデモが始まると毎回「音が大きすぎる」と指摘されているようだった。
イヤ、わからない。
そうでなかったのかも知れないが、サウンド・ポリスが来ると楊さんが一手に対応を引き受けてくれて、気持ちよくいつもの音量で弾くことができるように最後の最後までD_Driveを守ってくれた。
ま、音量を下げればいいだけの話なんだけどね。
そして、下の写真を「Marshall Blogに掲載してもよろしいですか?」と許可を願い出ると「もちろんです!とても光栄なことです!」ととても喜んでくれた。
今年も10月にお会いできることを今からとても楽しみにしている。
なんか、肩を組んでいるワリには2人の間が離れているように見えるが、コレは後ろのalgamのロゴが写るように…という私の配慮です。
くっつくのをイヤがっているワケでは決してありません!
夜はMarshallの皆さんとドイツ料理の店へ!
「グワッハッハッハッツハッ、ディ~ドラ~イブ!」…タネさんがいると、いつでもその場の雰囲気が最高に明るくなるのだ。
これから初めて上海へいらっしゃる読者の皆さんにいいこと教えてあげる。
私、空港で荷物検査にひっかかったの。
全日空の受付のお姉さんにスーツケースを渡してその場でX線検査機に通したところ、「荷物検査が必要です。お手数をおかけしてすみませんがアチラに行って頂けますか?」とやさしく言われて「ハイハイ」とその女性が指差す「行李検査室」というところに入って行った。
すると中には見るからにケンカの強そうな軍服のような制服を着た屈強な検査官がいて、私の分も含め、検査を通過しなかったいくつかのスーツケースを前にしてモノスゴイ形相と怒声で何か叫んでるワケ。
恐らくは「ハイ、荷物を開けてください」とか言ってるんだろうけど、中国語の発音ってキツイじゃない?
どう考えても激怒しているようにしか思えない。
もう完全に『ディアハンター』のあのベトナムのジャングルのロシアン・ルーレットのシーンみたいなワケ。
「マオッ!」ってやつね。
一昨年はベトナムにも行ったし、上に書いたようにD_Driveには「Russian Roulette」っていう曲もあるし、去年は「マオちゃん」というお友達もできたし…ヤレヤレ、よくできた話だと思ったよ。
そして、マズこのままじゃ日本に帰れないと思ったね。
荷物を開けたものの、どうしていいかわからない。
オッサンはただ怒鳴るだけだし。
部屋の中には他にも日本人の方がいらして、するとその中のひとりが「バッテリーがダメなのではないか?」と言い出した。
大正解。
何でもカメラやビデオのバッテリーをスーツケースに入れて預けることができないらしい。
慌ててカメラやビデオからバッテリーを摂り出して、係員に提示して手荷物にしまって見せた。
すると若い係員が出て来て「OK、OK」とやって荷物をベルトコンベアに乗せて無罪放免となった。
って、アタシャナニも悪いコトしてませんから!残念!
D_Driveは関西国際空港、私は成田…ということで別々の搭乗ゲートを利用したんだけど、成田便はなんとタラップ式。
とにかく空港がアホみたいに広くて、駐機場所まで乗るバスの時間がナント長いことよ!
イヤ~、しかし、国際線でこんなタラップで飛行機に乗るなって一体いつ以来だろう?
昔、フランクフルトであったような…。
こうなると、もうビートルズ気分を味わいたくなるね。
誰かANAの法被を持って来てくれい!
お土産報告。
家内のリクエストでお茶をゲット。
先日紹介した「豫園」のようなところに行けば、観光客用のチャンとしたお土産用のお茶を買うこともできるが、それじゃオモシロくない。
地元の人が日頃から飲んでいるヤツの方がよかろうと、D_Driveの女子チームと普通のスーパーマーケットに行ってみた。
「コレ本当にお茶かッ?」と我が目を疑いたくなるようなシロモノもあってオモシロイから片っ端から買って来た。
スーパーのオヤジ、ニンマリしてた。
その中でスゴかったのがコレ。
「檸檬茶」の名の通り、レモンを乾燥させて作ったお茶。
コレがスゴイ。
少しレモン以外のニオイが気になるが、慣れれば酸っぱくてスゴクおいしい。
家内もこういったハーブティの類がが好きなので「おいしいね!」なんて言いながらレモンの味を楽しんでいた。
ところが…。
夜、寝る前に飲んだところ大変なことが起きた。
2人ともオシッコが止まらなくなってしまったのだ。
何回トイレに行ったかな?
それも、チョロチョロではなくて、トイレに行く度に力まなくても何リットルもジャバジャバと盛大に出てしまうのだ。
もう、身体中の水分が出きってしまうのではないか?と心配になった頃ようやく収まった。
このお茶のせいではないのかも知れないと、安全を見て昼間1人で事務所で淹れて飲んだところ、やはり明らかにトイレに回数が増えた。
皆さんもお気をつけあれ!
え、他のお茶はどうだったかって?
梅干しのタネみたいヤツとか、菊の花のヤツとか…あ、もう買いません。
それとコレ。
女性用のハンドクリームなんだけど、どこへ行っても見かける。
パッケージがいかにも中国らしく、値段もお土産に手ごろなのでいくつか買ってみようとYukiちゃんたちと小さなコレの専門店に入ってみた。
色んなグレードがあるんだけど、お手頃なシリーズにはパッケージのデザインが全部12種類あった。
下の写真は外箱で、中に缶が入っている仕組み。
従って色や香りを外からチェックすることができない。
そこで、12通りの中身が同じなのか、違うのか店員のお姉さんに英語で確認してみた。
まったく英語ダメなの。
外人が頻繁に来るような店以外では「ワン、ツー、スリー」すら英語を口にしようとしない。
ナンカ英語に恨みでもあるのかな?
ま、確かにイギリスはアヘン戦争で徹底的に中国にアコギなことをしたけどね。
それで困って、「そうだ!我々は漢字があるじゃないか!」と筆談することを思いつき、Yukiちゃんにペンを借りて、メモ用紙にこう書いて店員のお姉さんに見せてみた。
「是内容全部同様的?」
もちろん適当な漢字の文章だけど、ゼッタイに通じると思った。
ところが、そのお姉さん、まったく読めなった。
「読もうとしなかった」のではなくて、真剣にメモを見て、「ん~~~~」みたいな感じ。
しかし、ひと文字を読めないようなのだ。
イヤ、私はどちらかというと達筆な方ですから…字が汚くて読めないということはない。
コレには結構ビックリしたよ。
後で中国に詳しい人に訊いたら、年寄りはOKだけど、若い人たちは簡体字以外の漢字…すなわち我々が日常的に使っている漢字を読むことが不可能なのだそうだ。
もっとも日本の若い人も旧字体が読めない子が多いだろうね。
私は漢字のことを英語で言い表す時「Chinese character」とか「Chinese letters」と言っているが、コレはね「Japanese Kanji」と呼んだ方がよさそうだね。
オリジナルではないけど、作った人たちが最早使ってないんだもん。
でも、そのお姉さん、私が5個買ったら1個オマケしてくれた。
それじゃあ、ということでもう5個買い足したらまた1個オマケしてくれた。
そうこなくちゃ!
漢字は苦手でも商売は上手なようである。
そして、いくらもしないトランプを4種買ってみた。
左上から時計回りに…中国の軍人の肖像をあしらった「中國将師」。
文化大革命で活躍した人物を集めた「文革风伝人物」。
「毛沢東語録」、コレは説明不要。
そして「民国老照片」というのは昔の中国の古い写真を集めたモノ。
だからナンだ?と訊かれれば「自分への土産だ」としか答えられないアイテムね。
イヤ「风」はチョットしたクイズだったよ。
日本のパソコンで簡体字を入力することってできないでしょ?
ただ、我々の漢字を簡体字に変換してくれるウェブサイトはいくらでもあるので、「云」の前にナニが来るか…。
エライ人を称える図柄だから…はじめは「伝説」と想像したんだけど、ゼンゼン違う。
で、「評伝」という単語が思いついたら一発で「風伝」という答えを得た。
「風かんむり」だしね。
オモシロかった。
在这个时间,系列記事完成!
コレでNAMMレポートに移れます。
あんなにイヤがっていた上海行きだったけど、今年も楽しみにしている私です。
D_Driveさん、次回もよろしく!