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2017年8月

2017年8月21日 (月)

GRANRODEO LIVE TOUR 2017 "Pierrot Dancin'" <前編>

   
今日はお台場のダイバーシティ・プラザから。
先週も行って来たけど、改装中でガンダムなくなってたね。

10大分前にスペインのMarshallの代理店の社長さんのお嬢ちゃんと息子さんを数日の間、家内と私で東京で預かったことがあった。
大学受験を控えた息子さんは名前をアルトゥーロといって、日本のアニメの大ファンだった。
高校生なのにもう完璧な英語を話していたな~。
で、私はアニメのことはわからなかったが、「シゲ(私のことね)、『ダッテバヨ』ってどういう意味なの?」などと、シキリにアニメ周辺の日本の文化についての質問をしてきた。
お姉さんの方は料理の研究をしていて、ある時、デパ地下の惣菜売り場に連れて行ったら「コレコレ!ココこそが私の場所よ!」と信じらないぐらい興奮していた。
マドリッドにも古くから市場があって、食べ物なら何でも手に入るような場所があるハズなのであろうが、日本のデパ地下のように、あれだけ密度が濃く、かつクォリティの高い商品を扱っているスペースは見たことがなかったそうだ。
彼女たちと我々の年齢は大きく離れていたが、浅草を案内したり、鎌倉に遊びに行ったりしてとても楽しかった。
そして、ココのガンダムを見るたびにその時のことを思い出す。
ナゼかというと、アルトゥーロがガンダムのことを「グンダム、グンダム」と発音していたのが印象的だったからだ。
話は反れるが、2年前、Marshallの社長のホーム・パーティに出席した時、社長の姪子さんと会う機会があった。
彼女はスウェーデンのストックホルムに住んでいて、20歳ぐらいだったのかな?
私が日本から来たことを知ると、ヤッパリしきりにアニメのことを話したがっていた。
と~ってもカワイらしいお嬢ちゃんでね、オジサンとしては話を合わせてあげたかったんだけど、私の世代のアニメといえば、『鉄腕アトム』か『オバケのQ太郎』、はたまた『巨人の星』か『あしたのジョー』あたりが相場だからね~。
それでも何とか「トトロ」一発で会話を乗り切った。
ウチの下の子は小さい頃、熱を出すと、必ず『となりのトトロ』を見ていたので「門前の小僧」よろしく、内容がガッチリ頭の中に入っていたのだ。

20それにしても日本のアニメってのはつくづくスゴイね。
ナニが「スゴイ」って、あたかも日本人が普段の生活の中でロックを聴いているのと同じように、食べ物も文化も異なる海外の人々の生活にスッカリ定着していることだ。
知ったかぶりをしているとすぐにメッキがハガれてしまうので、アニメに関しての話はコレぐらいに留めておくが、その成功には良質な音楽が欠かせないことは確かだろう。
たとえばGRANRODEO。
この人だかりはZEPP DiverCityの開場を待つロデオ・ボーイとロデオ・ガール。

30今日のMarshall Blogは、今年2月にリリースしたGRANRODEOの7枚目のアルバム、『Pierrot Dancin'』のレコ発ツアーの東京公演のもようをお伝えする。

40cdこのツアー、本来は7月中旬の名古屋公演で終了する予定であったが、あまりの人気に東京と大阪で4本の追加公演が決定。
つい先日、8月11日のZepp DiverCity Tokyoでの公演で千秋楽を迎えた。
今日のレポートはその千秋楽と同じ会場ではあるものの、6月9日のツアー3本目の初々しいステージだ。
もうアレから2ヶ月か…もっと早くレポートしたかったんだけど、ライブを観ていないファンのために、ネタバレ防止で今日までネタをキープしておいたのさ!

50チョット本題に入る前にロデオ・ボーイとロデオ・ガールの皆さんにウンチクをひとつ。
アメリカのバレエ音楽で『ロデオ』という曲があるのをご存知かな?
アーロン・コープランドという人の作品。
アメリカのクラシックの作曲家といえば、チャールズ・アイヴス、ファーディ・グローフェ、レナード・バーンスタイン、チョット無理してジョージ・ガーシュウインにスティーヴン・フォスター…。
ストラヴィンスキー、バルトーク、シェーンベルグ等、大戦中にアメリカに亡命したこヨーロッパの偉大な作曲家は枚挙にいとまがないが、このコープランドという人はブルックリン生まれで、「純アメリカ」、「純クラッシック」という観点ではアメリカを代表して余りある大作曲家なのね。
で、この『ロデオ』という作品には「ホウダウン」という曲が含まれていて、70年代前半にロックに夢中になった人たちは皆この曲にシビれた。
正確に言うと、イギリスのキーボード・トリオ、エマーソン・レイク&パーマー(ELP)がこの曲をロックにアレンジして、アホほどカッコよく演奏して見せてくれたのだ。
ELPはコープランドの「庶民のファンファーレ」という曲も取り上げ、またしてもその最高にカッコいい演奏でロック史に業績を残した。
興味のある人はコープランドでもELPでも是非トライしてみてチョ。
色んな音楽を知れば知るほど、人生が豊かになります。

60cdさて、DiverCityのステージ。
当然ステージにはMarshallの壁。
やっぱりGRANRODEOのステージにはコレがないと!
ナゼかって?
「カッコいいロックにはMarshallの壁がつき物」と40年以上前からキマってるからよ!

70一応、このバカでかい黒い箱について説明しておきましょう。
一番上の横に細長いのがアンプね。ギターから送られてくる音声信号を増幅する装置が入っている。「アンプ・ヘッド」略して、「ヘッド」と呼んでいます。
その下の正方形のヤツには12インチ、すなわち30cmのスピーカーがそれぞれ4つずつ入っています。
コレを「スピーカー・キャビネット」といいます。
ま、みんな「キャビ」って呼んでいますな。外人は「キャブス(cabs)」って言ってる、
そのキャビを2つ積む。
上に乗せるキャビは正面の上半分が斜めになってる。
下の奴はまっすぐでしょ?
そしてそのキャビ2つの上にヘッドを乗せた状態を「マーシャルの3段積」といいます。英語では「Full Stack」。
最近は上のふたつをひとつと考えているらしく、「2段積」って呼んでいる人もいるようだけど、それは間違いです。
ちなみにヘッドとキャビの2つを重ねた状態が「2段積」で、英語では「Half Stack」と言います。
この「Stack(スタック)」という言葉は、ギター・アンプの形態を札時には世界共通の言葉です。
Marshallの創始者であるJim Marshallが今から55年前に初めてこの言葉をギター・アンプに適用しました。
  
こんなただの黒い箱なのに、こうして3段積にして並べるとカッコいいでしょう?
他のギター・アンプでは絶対にこういう雰囲気にはなりません。
ナゼならそれらはMarshallのコピーに過ぎないからなのね。
そして、このMarshallの黒い箱にはロックの歴史を作って来た夢とロマンが詰まっているからこそカッコいいんです。
すなわち、この光景が「ロック」なんです。
e-ZUKAさんは十二分にこのことを理解してステージにセットしてくれているワケ。

80出番を待つe-ZUKAさんのギターたち。

100vこっちはアコギとVコーナー。
このアコギ・ブランド…なつかしいナァ。
サンディエゴの工場に何度かお邪魔したことがあった。

110ve-ZUKAさんの足元のようす。

120オープニングSEに続いていよいよGRANRODEOのステージが始まった!

130_pdKISHOW(谷山紀章)

140ve-ZUKA(飯塚昌明)150vこのふたりを支えるリズム隊は…

160瀧田イサム

170vそして、SHiN

180v1曲目はいきなり最新アルバムのタイトル・チューン「Pierrot Dancin'」!

190やっぱりギターをプレイしているe-ZUKAさんの背景はコレだよね~!

0r4a6902ホラ、もう最高の興奮状態。
みんなすごくうれしそう!そして楽しそう!
全員の表情が「待ってました~!」って叫んでる!

200間髪入れず「TRASH CANDY」。

210_tcガラッと変わるスピード・チューン。
興奮度上がるよね~。

S41a0130 いつも書いてるけど、コンサートでもCDでも2曲目が大切。
1曲目は切り札を持ってくるにキマってるんだから、その次にバラードなんかを持ってこられるとガックリくる。
Scorpionsの初期のアルバムがいい例だ。
ビートルズの『Sgt.Peppers』、Frank Zappaの『One Size Fits All』、Miles Davisの『So What』…挙げだすとキリがないけど、名盤はみんな2曲目がカッコいいのだ。
240さらに続けて『Pierrot Dancin'(以下、「ピエダン」)』から「ナミダバナ」。
225ロックがアメリカで生まれて60年。
この間、洋楽には一秒たりともなかったであろう絶対的なジャパニーズ・テイスト。

230v_nbそれでいてこの「ロック感!」。
凡百の日本のバンドではこうはいくまい。
e-ZUKAさんのトラディショナルで濃密なロック・テイストが炸裂するからこうなる。

220vだいたいこのソロなによ!
極限までスリリングなオタマジャクシの行進!
一音のムダもない。
260でもね、どんなに素晴らしいギター・プレイでも出て来る音が魅力的でなければすべて台無しだ。
だ~か~ら、e-ZUKAさんはMarshallを愛用している。
ナゼならそれこそがロック・ギターのサウンドそのものだから。

250「GRANRODEOです!みんな元気か~?!」
ものすごいレスポンス。
「札幌から3週間空きました。今日がツアーの初日みたいです!」
5月20日のZepp Sapporoからスタートしたこのツアー。
この東京公演が3本目だった。
「久しぶりなんで、オレ、また緊張してるもん!」とe-ZUKAさん。
KISHOWさんから「黒子のバスケ」の話があって…「オレたちの栄光は今ここなんだよ!」270v_mc…と、スモークが大噴射して始まったのは「Glorious days」。

280_gd惜しみなく繰り出すノリノリ・ナンバー!
またまた観客席は大爆発。うれしいよね~。
290vこの曲のMVって見たことあるでしょ?
トラックの上でふたりが演奏してるヤツ。
アソコでe-ZUKAさんが使っているアンプも当然Marshall。
JCM800シリーズの4103か4104というモデルかな?1980年代のMarshall。
ああいうアンプとスピーカーが一体になった小さめのタイプを「コンボ」といいます。
「コンビネーション」の「コンボ」。
英語圏の人は「combination」という単語を「コンボネーション」に近い発音をするからね。
アンプとスピーカーがひとつの箱に組み込まれているので、昔はよく「ビルト・イン」と呼ばれていたけど、今は「コンボ」という言葉の方が主流かな?
ちなみに、管楽器とリズム隊だけの小さい編成のジャズのバンドも「コンボ」と言います。反対は「ビッグ・バンド」。
この曲のソロもスゴイよね。

0r4a6597 「♪ウォウォウォウォ~ウォ」とみんなで大合唱するのは『ピエダン』から「FAT SHAPER」。
こういう「ドンガラガッタ系」のリズムの曲って絶対盛り上がるんだよね~。

310_fs中学生の時、「モーパッサン」を「モッパーさん」と呼んでいた国語の先生がいたっけナァ。
ところで、さっきからe-ZUKAさんが使っているVは7弦だって気がついてた?
流行っているというイメージはないにしても、いよいよ7弦ギターってのも定着してきた感じがあるね。

320雰囲気をチョイと変えてポップな「君にone way love」。

330v_kowlサビのメロディと歌詞の譜割りがいいんだよね~。

340vこのセクションを締めくくったのは「日常ホライズン」。
360この曲もカッコいい。
この通りオオウケ。
370普通のハードロックには出て来ないであろうコード・ワークが実にクール!
「ハードロックの進化形」とでも呼ばせてもらうか。
そして「♪歩いて、歩いて~」。

350_nh「みんな、楽しんでますか?…楽しそうだね。ウソついていない感じ。ボクも非常に楽しいです!」
ホント、見渡す限りお客さんが全員はち切れんばかりの笑顔なんだよね。
「たまにウソをつく男と女の曲です」

380v_mc『ピエダン』から「Fake lover's true heart」。

400スウィープ、ディミニッシュのアルペジオ、シュレッディング…この曲もソロのパートだけで1曲が出来上がりそうな密度の濃い内容だ。
390_flthショウも中盤に近づき、ますます盛り上がって来る~!

410ヘヴィに迫りくるのは「HARD DRIVING MIDNIGHT」。
420v_hdmアップテンポなナンバーばかりじゃなくて、GRANRODEOはこうした噛んで含むようなヘヴィなナンバーがまたいいんだよね。

440続けて軽快なギター・リフで幕を開ける「ボルケーノ」。

470vドストレートなエイト・ビートが噴火!
430目もさめるようなギター・ソロはあたかも灼熱の溶岩流のようだ。
450ステージ上のステージ狭しと駆け回るサオ・チーム!
移動した先々で客席から大きな歓声が沸き上がる。

460閑話休題。
GRANRODEOのコンサートの名物、中盤での腕自慢コーナー!
まずはドラムスから。

480猛烈なスピードで四肢を操るそのドラミングはまさに電光石火!

490v疲れたのでチト休憩。
まだソロの最中。余裕!
両足はバスドラムのペダルを踏み続けている!

500すべてを放出し、雄叫びとともにソロを締めくくったSHiNさん!

510そして下手から現れステージ中央に歩み出た瀧田さん。
530大きな歓声の中、縦横無尽に両手を指板の上で滑らせる。

520華麗なテクニックがテンコ盛り!

540v会場を揺るがす大きな声援にこたえる瀧田さん!

550vそして、ソロ・コーナーを締めくくったのは、いつも通りe-ZUKAさん。

560華麗なシュレッディングでギター・テクニックの神髄粋を見せてくれるが、e-ZUKAさんのソロはただの技術の品評会じゃないんだな。
何しろフレーズの密度が濃いのだ。
プラス!
「コレがMarshallの音ですよ~」というアンプ本来の良さを生かしたサウンドが最高に気持ちいい!
こんなにロックでカッコいい音がするのに、それを改造しちゃう人の気が知れないよ。
つまりは「腕」なのです。

570v弾いても、弾いても、「もっと弾いて!」と叫びたくなるようなプレイ。

580ああ~、もう終わっちゃった!
もっと弾いて!
ジャズ・フレーズも入れて!

590vKISHOWさんがステージに戻ってきた。
手にはバズーカが!

600砲弾を一発カマしたところで「The Other self」。
この曲ってAメロのパートをつなぐキッカケがすごくカッコいい。いいアイデア。
加えてサビのメロディ!
シングル曲に選ばれるだけの猛烈な求心力を持ってるよね。

610vそして、パッヘルベルの「カノン」をモチーフにしたかのようなギター・ソロはいつ聴いても気分爽快だ。

620vKISHOWさんがジャンプをキメたところで前半が終了。
  

GRANRODEOの詳しい情報はコチラ⇒GRANRODEO Official Website

630<後編>につづく
  
(一部敬称略 2017年6月9日 台場Zepp DiverCityにて撮影)

2017年8月18日 (金)

美女と金髪と野獣 2017 <後編>~TSPとグランド・フィナーレ

  

東京は今日で18日連続の雨だって。
みんな洗濯物をどうしてるんだろう?
昨日は雨が降らなかった時間も長かったので、ここぞ!とばかりに大量の洗濯物を処理したが、何せカラっと晴れないものだから湿気が強くてゼンゼン乾きゃしない!
ココはイギリスか!?
というのも、2012年にJim Marshallのお別れの会に行った時もこんな感じの天候で、それを思い出してしまった。
何せ2週間の滞在中、ほとんどが雨で、その年はちょうどエリザベス女王の在位60周年(Diamond Jubilee)に当たっていて、寒々しい雨の中で数々の記念行事が行われているのを実際に目の当たりにしてかなり気の毒に思ったものだ。
ココ↓にその時の紀行文をシリーズで掲載しているので、イギリス好きで未読の方はゼヒご一読あれ。
【Shige Blog】 イギリス紀行2012

一方、海外に目をやると、反対に灼熱地獄で大変なことになっているらしいね。
シベリアでは気温が50度を越して寒暖計がブッ壊れたとか、アメリカの中西部では52.8度を記録したとか、ヨーロッパも連日40度超えが続き、イギリスのマンチェスターでは道路のアスファルトが溶け出してしまったとか…。
ところが…Marshallの連中に様子を聞いてみると、工場のあるMiton Keynesは寒くて困っているのだそうだ。
もうメチャクチャだよ。
もうしばらくすると東京もまた真夏日連発になるらしいけど…どっちがいいかな~?
洗濯に関してだけはお日様にお出まし頂きたいネェ。
  
さて、『美女と金髪と野獣 2017』の<後編>。
トリを飾ったのはTSP。

10STEVIE

20vShu

30v_2THUNDER

35vHINA

40v_2Marshallがテンコ盛りだったこのイベント…もちろん主催者のギター・アップもMarshallにキマってらい!

50v_2コレがShuちゃんのリグ。
キャビネットはMODE FOURシリーズのMF400A。
MODE FOUR…なつかしいナァ。
もう14年前か…。
短命に終わってしまったシリーズだけど、思い出はイッパイあってね。
コレが日本で発売された日、私はフランクフルトにいたんだ…忘れもしないわ。
いつかまたそんな思いで話も書き連ねてみたいね。
エ?そんなの興味ないって?

60v_2アンプ類はJMP-1とEL34 100/100の組み合わせ。
しかし、いいな~、このコスメティックス。
音は言うに及ばず、見た目も「黄金」ですよ。
Jim Marshallの意向もあってMarshallの製品は昔からどれもデザインが秀逸だが、このEL34、古くは9100とか9200は特にカッチョいいと思うんだよね。
トランプ・タワーじゃないけど、何か豪華マンションのエントランスみたいな…。
持つとハラが立つぐらい重いけど。

70_21曲目は「陰陽LIFE」。

2_img_0567 パワーのカタマリのようなラウド・ナンバー。
ところどころ出て来るHINAちゃんの歌がまたいいんだナ。
2_img_04515月にリリースされた4曲入りCD『TRIBAL EVOLUTION』はこの曲で幕を開ける。

90cdSTEVIEが参加した初のCDだったが、残念ながら今月はじめにグループの脱退が発表された。
80_2続いてはTSPのキラー・チューン「MAD CLUSTER」。
なんてにぎやかな曲なんだ!

100v_2さらに『TRIBAL EVOLUTION』から。
レゲエから始まり、重量級のヘヴィネスに展開するのは「Killing Bites」。
この意外な展開がおもしろい。

135しかし、HINAちゃんはスゴイな。
ドラムも歌も破天荒にヴァイオレントだぜ!
後ろの方でニコニコしながらスゴイことを演ってる。

2_img_0439 ステージ下手で徹底的に重い低音を送り出すTHUNDER!
180v_2おお~、カッコいいギター・ソロ!
え、ナニでギターを鳴らしているかって?
Marshallですよ、Marshall!
Shuちゃんも根っからの真空管アンプ派なのだ。

130vココでひとり加わる。
前ボーカルズのKousyだ。
久しぶりだナァ~。

140v_2もちろん取り上げるのは以前のレパートリー、「The Times」。
「レパートリー」は英語では「レパトワ」ね。

150思わぬハプニングに熱狂するお客さんの呼応するべく狂熱のギターを奏でるShuちゃん!

155vHINAちゃんもますますヒートアップだ!

160vそしてTSPのステージの最後を飾ったのは「付和雷同」。

170vトリだけに、お値段以上の堂々たるステージでイベントを締めくくったTSP!
  
TSPの詳しい情報はコチラ⇒TSP OFFICIAL WEB SITE

190_2本編終了後は出演者が全員集合しての大合奏。

200vおお~、1曲目はLOUDNESSの「In the Mirror」だ!

220メンバーが次々と入れ替わっていく。
240v続けてIron Maidenの「Aces High」。

230_2さっきまでステージ袖で写真を撮っていたYukiちゃんもギターを提げてバリバリとソロをお見舞いする!

250v_2もう1曲!
Judas Priestの「Painkiller」。

260_2ハイ、こういう時にダマっちゃいられないのがPONさんね!
いいぞ、いいぞ!

270_2何しろもう大混乱の大音響。
コレがこのイベントの極意か~ッ!
ナントまぁにぎやかなイベントだったこと!

280最後の最後にもう一度メンバーを紹介するShuちゃん。
大役お疲れさまでした~!290v_2(一部敬称略 2017年7月1日 新宿ZIRCO TOKYOにて撮影)

2017年8月17日 (木)

美女と金髪と野獣 2017 <前編>~FEEL SO BADとD_Drive

  
夏休み終了~!
Marshall Blog読者の皆様におかれましては楽しい夏休みをお過ごしになられたことと存じます。
エ?「フザけんな!」って?
そうだよね~、これだけ雨が続けばバケーション・ムードも台無しだよね。
関東地方は今日で17日連続の雨だって!
こんなことは40年ぶりらしい。
あれほど「酷暑、酷暑」と大騒ぎするものだから、気合を入れて夏に立ち向かおうしていたのにナンダコリャ?
「40年ぶり」ついでに自分なりに記録を調べてみると、「冷夏」ってのは実はそれほど珍しいモノでもない感じなのね?
でも、私が高校の時にメチャクチャ涼しい夏があったな。
毎日長袖を着て、暑中見舞いのハガキに「冷夏お見舞い申し上げます」と書いた記憶がある。
それと有名な1993年の冷夏。
米がなくなって長粒米をタイから輸入したことあったでしょ?
当時勤めていた会社の客先でこんなことがあった。
そのお客さんのところでは同業3社が競合状態にあって、各社が自社の商品を納品することに躍起になっていた。
その社長が…「アノな~、米が足りなくて困っとんじゃ。オマエ、どっかから米を仕入れて来ることはできんかいの?あのタイの米はとても喰えん。ワシャ、白いメシが喰いたいんじゃ。
もしオマエが米を持って来れば、オマエのところの商品をたくさん買ってやってもいいぞ!」と「千両みかん」みたいなことをおっしゃるではないか。
優秀な営業マンだった私は(ウソ。本当はすさまじくワガママで部下にしたくない「男No.1」だった)、すかさず「ホントですか?へへへ…それじゃ、白い米を社長にお持ちして進ぜましょう!もしうまく行った時には、ヒヒヒ、社長、よろしくお願いしますぜ…へへへ」などと大見栄を切り、見事に大量の南魚沼産のコシヒカリを届けて猛烈に感謝された。
実はこの出来事には伏線があって、田舎だから米なんかあるところには必ずある。
本当に仕事をヤル気になって、赴任地に溶け込めば友人も増え、そうしたルートなどいくらでも探せる。
つまり、イザという時、自分のために初めから米の入手ルートを確保してあったのだ。
その社長は「義理人情」を重んじる方面の方だったので、お言葉に偽りなく、その後ものすごく可愛がって頂いた。
転勤する時にはビックリするほどの額の餞別を頂戴した。
「冷夏」の思い出といえばそれぐらいか…。
しかし、あれだけ「夏はキライ!」と大騒ぎしていた私だけど、コレだけ天気が悪いとホント心配になるね~。
このままの気温でカラっと晴れてくれればありがたい…それじゃ「秋」になっちゃうか?
やっぱり暑いときにはチャンと暑くならないとダメね。
  
まだ、そんな夏になろうなどとは思いもよらない頃に開催されたイベント。
TSPとD_Driveが共催する『美女と野獣と金髪 2017』だ。
もうコレが何回目の開催になるのかは寡聞にして存じ上げないが、このイベントのタイトルを聞くと間違いなく「あなたと夜と音楽と(You and the Night and the Music)」を思い出しちゃうんだよね。
「あなたと夜と音楽が私の情熱を駆り立てる」…そんなことを歌った1934年のブロードウェイのヒット曲。
その後ジャズのスタンダードになってBill EvansやChet Baker等、数々の名演が残されている。いい曲です。
音楽のジャンルは違えど、「あなたと美女と夜と野獣と音楽と金髪」で情熱的なイベントとなった。

10vTSP、D_DriveとMarshallファミリーのバンドさんの企画だけに、すでに何度かレポートをしているかと思いきや、さにあらず。
どうもMarshall Blogでレポートをするのは今回が初めてのことらしくてビックリポン。
すなわちコレがMarshall Blogが初めてレポートする『美女と金髪と野獣』ということになる。
当日5バンドがステージに上がったが、諸々の都合により、3つのバンドのステージの模様を紹介する。
まずはこの日3番目に登場したFEEL SO BAD。

05川島だりあ

30v倉田冬樹

40v冬樹さんはMarshall JVM410Hと1960Aを使用。

50v山口PON昌人

60v今回はイベントゆえ自前のドラム・キットの持ち込みができなかったが、PONさんのキットはいつもはこんな風。
NATALのアッシュだ。

70Chris

80ChrisはDSL100Hと1960A。

90v翔己

100v翔己くんはMarshallの3530というヘッドと1960の組み合わせをメインにEDENのTERRA NOVA TN501を併用。
キャビネットはMarshall 1960Aだ。

110オープニング…だりあさんの第一声の「き」でもう大盛り上がり!
そう、「バリバリ最強No.1」ね。

120v_bbPONさんのドへヴィなドラムに乗って…

130冬樹さんのこれまたドへヴィなギターが炸裂する!

140vだりあさんんも絶好調だ!
この写真では見にくいが、だりあさんが来ている緑のTシャツ…

150v去る6月にリリースされたニュー・アルバム『PENTAGON』のCDジャケットがあしらってある。
この『美女と金髪と野獣』かた約1週間後にレコ発ライブが開催され、その模様もMarshall Blogでレポートするのでココでは『PENTAGON』に詳しくは触れない。
「5つのゴキゲン」が詰まった1枚とだけ書いておこう。

160cdセットリストはココから『PENTAGON』からのレパートリーとなる。
あ、英語の発音は「レパトワ」ね。

170cd_kzまずはアルバムのオープナーの「未来への責任」。
壮大なスケールのツイン・ギターで幕を開けるハードなナンバー。

190そこかしこにヨソ様とはチョイと違うFSB節散りばめてあって実に楽しい。

200元々はJCM800 2204プレイヤーだった冬樹さん、やっぱりMarshallのツボを押さえていてバッチリのJVMサウンドをブッ放してくる。
Marshallのツボを押さえているということは、ロック・ギター・サウンドのツボを押さえている…ということよ!
210v曲の後半では翔己くんのベース・ソロもバッチリとフィーチュアされた。

180v続いては「I'm the One」や「Hot for Teacher」を連想させる壮絶なブギ「KAZE」。
230こういう曲ができるバンドってホントにいなくなった。
この泣く子も踊るブギ・サウンドに乗っている歌詞の題材は「KAZE」…つまり「風邪」。
サウンドがクール過ぎて風邪引いたってか?
それでいいのだ!

220vだりあさんのMCをはさんで…

235v器楽コーナー。

260そして、早くも出番は最終コーナーへ!

240『PENTAGON』のリード・チューンとしてアルバムよりひと足先に公開された「Direct Mail」。

250v各パートを図太いMarshallサウンドのソロで彩ったChris。
そのサウンドの秘密は次回。

265vそして、出番を締めくくったのは…

270旧作から「唇に銃を押しあてて」。

280v全5曲と短い持ち時間ではあったが、すさまじい迫力でFSBの魅力をまき散らした!

290vFSBの次回のMarshall Blogへの登場は『PENTAGON』のレコ発ライブね。
 
FEEL SO BADの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook300続いての登場はD_Drive。

310Seiji

320vSeijiさんの愛器、JCM2000 DSL100ECと1960AX。

330vYuki340vYukiちゃんはJCM2000 TSL100と1960A。

350vShimataro

360v自身「コレじゃないとダメ…」と言ってくれるEDEN WT-800。

370Chiiko

380vオープニングは「M16」。
ノッケからふたりのギター合戦に会場は大興奮。

400コ・オーガナイザー(Co-organizer)の登場とあってホーム感満載のエキサイトぶりが素晴らしい。

410vところが、FEEL SO BADの時と照明の調子がガラリと変わり写真が撮りにくいのナンノって!
客席の最前列には前柵があって一応プレスピットのようなスペースは確保されているんだけど、何しろその幅が狭いもんだから上下の移動がほとんどできない!
そうだ、忘れてた…TERRA ROSAの時もそれでエラク苦労したんだっけ!
420v一旦、下手のPAスピーカーの前に移動したが最後、もう上手に戻れず…すなわちSeijiさんの写真がほとんど撮れん!
しかし、このLEDの照明を開発したの誰かね?
LED自体に文句をつけるつもりはないけど、ステージの照明に使うのは止めてもらいたいナァ。
普通の照明に比べて発熱量が低いとか、一燈で何色も出すことができるという利点は認めるけど、こと写真に関すると…何しろ色が出ないのよ!仕上がりも醜くなってしまう。
まさに好事魔多し。
デジタル化によってライブ写真撮影の利便性は飛躍的に高まったが、LED照明という伏兵が潜んでいたことに気付いていたのかいないのか…。
青、白、ピンク…悩みのタネなんでサァ。
ということで今回Seijiさんファンには申し訳ないが、「ギタリストSeiji」の写真の出番はやや少ない。
でも大丈夫。ちゃんと帳尻は合わせる。
後でバッチリとフィーチュアするよ!
430vそんなフォトグラファーの心配などお構いなしに曲はステージはサクサクと進行していく。

440「Attraction 4D」から…

450今のところ最新の音源の「Last Revenge」へと続く。

460先ほど書いたように熱心なファンも多いホーム感満点のステージ。
お客さんも曲を知っているので、キメごとのシャープなレスポンスがとてもうれしいね。

470YukiちゃんのMCをはさんで取り掛かったのは…

2_img_0228 『R』収録の「1,000,000 hp」。
ココでまたしてもビックリポン。

480ナ、ナンダ!この盛り上がりようは!
コレだけ長いこと、また比較的多数回D_Driveのステージを観ている私だが、コレは初めて見た!
545仮面を付けたSeijiさんが中央のお立ち台に上がって始まったのが、「ミリ音頭」と呼ばれているらしいダンス・シークエンス。
530v猛烈に成りきっているSeijiさん。
またダンスがキレッキレなのよ!
いつも書いている通り、Seijiさんとは結構長いお付き合いをさせて頂いてきたが、こんな才能があるとは知らなんだ!
しかも、この上なく楽しそうに演っているではあ~りませんか!

500v他のメンバーもこの通り。
510v

1_img_0240ウワ~、コレ、完全に違和感がないな。
博多土産の「二〇加煎餅」の箱に入っているオマケやんけ!

520v上下のお立ち台に上がってSeijiさんと舞っているのは、この日トップバッターで出演した「絶叫する60度」の2人。
このSeijiさんの横で踊る女子は「ミリ音頭ガール」と呼ばれていて、固定の踊り子さんはおらず志願制なのだそう。
さすがこれだけのお客さんの前で舞うだけあって、彼女たちの踊りも完璧!
一糸乱れずSeijiさんとシンクロしていたが、ナント!共同練習は一切行っておらず、この本番のステージでいきなり演ったのだそうだ!

490オ!コレはいいアイデアだぞ!
リストバンドを実際に手首にはめて「¥1000 販売中」と腕に書いた。
ま、コレを見て買う人がいたら面白いな…。

540「ミリ音頭」の壮絶なダンスの疲れも見せずギターを持ち替えて最終曲に臨んだSeijiさん。

550v最後に演奏したのは「Screw Driver」。

560v定番曲だけに演奏する方も聴く方も怒涛の盛り上がりを見せる!

570vD_DriveもFEEl SO BAD同様、5曲と演目数は多くなかったが、いつもながらの濃い~ステージを展開した。

580v冬樹さんも、Chrisも、Seijiさんも、Yukiちゃんも…皆さん抜群のMarshallギター・サウンドを聴かせてくれた。
重かろうが、デカかろうが、熱かろうが、メンテの手間があろうが、やっぱりギター・アンプは真空管だわ。つまりMarshallでキマり!

   

D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒Official Web Site

590<後編>につづく
  
(一部敬称略 2017年7月1日 新宿ZIRCO TOKYOにて撮影)

2017年8月10日 (木)

イングヴェイ・マルムスティーンかく語りき

  
もうMarshallのオフィシャルfacebookでご覧になられたかも多いと思うが、ロンドンでMarshallの壁を前にしたイングヴェイ・マルムスティーンのショート・インタビュー。
チョットばかりジョンの力を借りて訳出してみた。

(ギターを弾く)
最初のMarshallは10歳の時だったと思う。お気に入りでずっと使っていた。4インプットのヤツだ。
すごくお気に入りでね。いつもバッチリだったよ。
こういうヤツ(指さした先はたまたまJCM800 2203)もスキだよ。Marshallってだけでゴキゲンなんだよ。
サウンドは最高!
見た目も最高!
最もクールで、最もラウドだ。
他のアンプなんかに邪魔されたくないね。
それから、「Marshallみたい」というのが決まり文句になってるよね。
他のアンプについて言う時も「Marshallみたい!いい感じじゃん」とかなんとか。
オレはもう既にそういうヤツを持ってる。
(ギターを弾く)
こういうサウンドだ(笑)。

 
 
さすが、御大、よくわかってらっしゃる。
ナンだっけ?…「万里の長城とオレのMarshallの壁は宇宙からでも見える」…だっけ?
ま~、やっぱりホンモノはスゴイよ。
イングヴェイのシグネチャー・モデル「YJM100」の最初のプロト・タイプを本人に見せに東京フォーラムに行った時、このビデオのインタビュアーのようにホンの数10cmの距離で、チャンとしたバックラインでギターを弾いて見せてくれたのね。

7_2yjm  
ま、私も商売柄イングヴェイを崇拝している人たちのプレイをゴマンと見たり聞いたりしているけど、当たり前のことながらやっぱりゼンゼン違う。
その「違い」はテクニックのことを言っているのではない。
もはやソックリに弾くことのできるハイ・テクニックの人は世界中に数え切れないぐらい存在することだろう。
そういうことではなくて、このプレイング・スタイルとそれを用いた自分の音楽を確立したアーティストの迫力みたいなものに大きな「違い」を感じるんだな。
オリジナルだけが持つパワーと言ってもいいかもしれない。
  
専門家に言わせれば、イングヴェイのやっていることは、リッチー・ブラックモアの血統を受け継いだそれ以前のロックの焼き直しだということになるのだろうか?
私はもうその手の話はどうでもよくて、フォロワーたちの演奏を一聴した時、「あ、コレってイングヴェイじゃん?!」と思わせるロックを世界的に普及させたところを尊敬するのね。
  
今どうなんだろう?…イングヴェイが出て来て、その影響を受けてロックを演っているプロ・ギタリストがたくさんいて、またその人たちの影響を受けた次世代の若者がいて…流行りのキッズ・ミュージシャンまで入れると第4世代ぐらいまで来たのかな?
そう考えてもスゴイことですよ、イングヴェイのやったことは。
タテにもヨコにも自分の音楽を広げた。
「速弾き」より、世代を超えて愛される音楽を作ることに成功したのだ。
イングヴェイに憧憬の念を抱き、演奏技術を身に付けた立派なフォロワーさんたちには、そのテクニックを使って自分たちだけの音楽を作っていってくれることに大いに期待したいな。
イングヴェイと同じことをやっていてもしょうがないでしょ?
もうイングヴェイがさんざんやっちゃったんだから。

  
そして、そのイングヴェイの音楽を支えている必須アイテムのひとつがMarshallだ。
このインタビューでイングヴェイが言いたいのは、「つべこべ言ってないでMarshallでロックしやがれ!」ということなんだと思うわ。
例え重かろうが、デカかろうが、メンテに手間がかかろうが、やっぱりホンモノのロックはホンモノで演ろうよ…真空管のアナログ・アンプでさ!
コレでイングヴェイがデジタル・アンプやモノマネ・アンプをメインに使い出したらヒックリ返っちゃうけどね…ま、そんなことはあり得ないだろう。
彼はホンモノを知っているから!
  
アノね、ま、自分で言うのもナンだけど、実は私が撮ったイングヴェイの来日公演の時のいい写真がたくさんあるのよ。
イングヴェイがストラトキャスターを天高く飛ばしているところとか…。
出来ればココでド~ンとお見せしたいところなんだけど、色々ありましてね~。
写真の良し悪しではなく、タイミングの問題でお蔵入りになってしまい、結局Marshall Blogでレポートすることもできなかったことはファンの皆さんもご存知の通り。
ってんで、代わりにMarshallの「50周年記念コンサート」のイングヴェイをお楽しみくだされ。

コチラ⇒【50 YEARS OF LOUD LIVE】vol.6~Yngwie Malmsteen

しつこく書くけど、大分前の来日時、バックステージで、私が「インギー」って呼んでいいですか?と尋ねると、「ダメだ。オレの名前は『イングヴェイ』だ。『イングヴェイ』って呼んでくれ!」とかなり真剣におっしゃっていましたよ。
その時だけなのかどうかは知らないけど、「インギー」と呼ばれるのをスゴくイヤがっていた。

100v_2   

※先週3日も休んでしまって心苦しかったりもするけど、Marshall Blogは明日より夏休みに入ります。17日に再開する予定ですのでよろしくお願いします。
皆さま、よい夏休みをお過ごしください。


(Marshall Offcial facebookより引用 ※協力:Jonathan Ellery)

2017年8月 9日 (水)

犬神サアカス團ショートプレミアム興行~怪談 首つりの森

平日の夜に…
犬神サアカス團が…
過去のアルバム単位で…
ショウを構成する…
『ショートプレミアム興業』…
あな恐ろしや…。

05イヤ、全然恐ろしくない。
こんなことができるのも長い活動をしているバンドならでは。
以前にも同じ趣向のショウを開催しているとのことだ。
今回取り上げたアルバムは2002年にリリースした『怪談 首つりの森』。

10cd「怪談」か~。
今でも稲川淳二なんかがライブハウスに出演して「コワイ話」を語って人気を得ているようだ。
みんなコワイ話が好きだよね~。
人生もガッツリ後半に入って、生まれた時よりあの世の方が近くなる年齢になると、「コワイ話」もそうコワくなくなってくる。
それでも時折、心理を突いたゾッとするような話に出くわすこともあるよね。
ホラ、雪山で遭難した4人の話みたいなヤツ。
ご存知ない方のために書いておくと…雪山で遭難した4人のパーティが山小屋を発見する。
ジッとしていると夜間睡魔に襲われて凍死してしまう危険があるので、ひとりがその対策を発案する。
「まず、4人が部屋の四隅に立つ。そのうちのひとりが隣の角まで歩いて行き、そこに立っているヤツの肩を叩く。肩を叩かれたヤツは次の角に立っているヤツに同じことをする。大変だけど、コレを夜明けまで繰り返せば誰も眠らずに凍死を防げやしないか?」
そして、実際に4人がコレを実施して助かった…という話。
コレ、5人いないと絶対に続かない。
同じような話でもっと簡単なのは、やはり5人のパーティが雪山で視界が悪い中行軍していて、シンガリ(一番後ろの人)がフト自分の前を見ると5人歩いている…とかね。
こういうのはゾッとするナァ。
  
大きなお世話なんだけど、ひとつ「怪談」で心配していることがある。
それは「昔の怪談」のこと。
『四谷怪談』とか、『真景累ケ淵』とか、『番町皿屋敷』とか、『牡丹灯籠』などのクラシックな日本の怪談が伝承されておらず、このまま行けば絶滅してしまうのではないか?ということ。
昔は夏になると映画やドラマで必ずテレビで放送していたものだけど、もうトンとご無沙汰だ。
コレらの話はロックで言えば「Smoke on the Water」とか「21st Century Boy」とか「Purple Haze」みたいなモノだからね。
絶対に後世に継承させるべきモノだと思うワケよ。
ア~タ、『四谷怪談』なんてヒデェ話だぜ…エエ?田宮の!
でもさ、今の世の中、現実の方が怪談よりよっぽど残酷で理不尽な事件が日常的に起こっているんだよな~。
そんなもんだから、若い人は『四谷怪談』ぐらいじゃコワがらないか…。
しかし、エアコンのない時代、蒸し暑い夏の夜にコワイ話を聞いて涼もう…なんて風流じゃあ~りませんか。
怪談に限らずそうした昔のイキな文化がおっそろしい早さで抹消されていることの方がよっぽど「怪談」だわな。
  
下は葛飾北斎の『百物語』。
子供の頃、『妖怪百物語』とか、『妖怪大戦争』なんてのが好きで夢中になって映画を観たよ。
『百物語』というのは例の「百物語」ね。
コワイ話を百個話して、話し終わると何かが起こる…みたいな。
北斎はソレに倣い、100の絵を描こうとしていたらしいが、5つで終わっちゃったんだって。
そのウチの1枚がコレで、『四谷怪談』の「お岩さん」が描かれている。
普通、お岩さんというと伊右衛門に毒を盛られ、目が醜くただれ上がった姿を想像するが、北斎はサスガで他の人と同じことをしない。
どうしたかと言うと、お岩さんを提灯にくっつけちゃった。
やっぱり生半可なオリジナリティじゃなかったんだね。

20v井上ひさしの伊能忠敬の伝記、『四千万歩の男』の中にこういうシーンがある。
保土ヶ谷宿(昔は「程ヶ谷」)には大きな旅籠が2つあって、双方奇策を講じて客を取り合っている。
片や大繁盛。
その旅籠の客寄せのためのアトラクションを講じているのが「北斎」という男。
それに負けじとライバルの旅籠が雇った男は「十返舎一九」。
その勝敗はいかに…。
もちろんフィクションであろうが、さすが井上ひさし、面白おかしくリズミカルに読ませてしまう。
ロック界も葛飾北斎のような強力な個性が出て刺激が与えられればいいのにネェ。
  
この『四千万歩の男』には他に間宮林蔵が出て来たりもする。
こうした脱線やオフザケが過ぎるパートも少なくないが、それが井上流だったから。
そう、Marshall Blogの文章は井上ひさしも手本にしております。
ところが、伊能忠敬と間宮林蔵というのは実際に接触があったようだ。
得意の吉村昭作品から引けば、彼の『間宮林蔵』という伝記小説にも伊能忠敬が登場する(…ように記憶している)。
この『間宮林蔵(講談社文庫刊)』ってメッチャおもしろいよ。
当時、「世界の七つの謎」のひとつだった、「樺太と中国大陸が陸続きか否か」という疑問を実際に何度も現地に赴いて結果を出した男の話。
ま、私が「おもしろい」とススめる小説や映画はたいていおもしろいよ…小ムズカシイことがなくて単純だから。
でも、音楽のおススメはかなり危険だから要注意。
伊能忠敬については素材も揃っていて、一本記事を編みたいんだけど、どうにもMarshallとからまネェ。

7_2img_4080 こんな映画観たことある?
1964年の小林正樹監督の『怪談』。
私が中学の時にリバイバル公開されて有楽町に観に行った。下は多分その時のチラシ。
まだ「フライヤー」なんて言葉は日本になかった。
以前、Marshall Blogで紹介したことがあるが、子供の頃映画狂だった私はチラシの収集に精を出していた。
ある時、確か日比谷のスカラ座だったと思うが、「〇〇のチラシをください」と映画館の係りの人に頼むと、「チラシ?あのね、ボク、ウチは寿司屋さんじゃないんだよ」と親切に教えてくれたことがあったっけナァ。
『怪談』に戻って…コレ、音楽が武満徹なんだよね。
当時、武満は猛烈な勢いで映画音楽の仕事をしていて、確かこの作品で初めて電子楽器を使ったんじゃなかったかな?
この映画はその時、すなわち40年ぐらい前に観ただけなのだが、岸恵子の「雪女」が美しかったのと、「耳なし芳一」で平家の亡霊を演じた丹波哲郎がスゴイ迫力だったのを覚えている。

7_kd

こんな映画も昔はしょっちゅうテレビでやってたんだよ。
ロジェ・バディム、ルイ・マル、フェデリコ・フェリーニの競作オムニバス。
ま、あんまりおもしろくなかった印象かな。
『バーバレラ』がキッカケでジェーン・フォンダと結婚したロジェ・バディムが奥方を起用して当時話題になったらしい。
『バーバレラ』に出て来るマッド・サイエンティストの名前が「デュラン・デュラン」だということはロック・ファンであればたいていご存知であろう。
またフェリーニが撮った話の主演を務めたのがテレンス・スタンプ。
イギリスの役者で、大スターだった。
ウィリアム・ワイラーの『コレクター』なんて最高にヨカッタ。
で、人類が地球上に存在する限り朽ち果てることがないであろうThe Kinksの必殺の名曲、「Waterloo Sunset」に「♪Terry meets Julie, Waterloo station, every Friday night」というくだりがあるのだが、このTerryはテレンス・スタンプ、Julieがジュリー・クリスティのことではないか?と当時ウワサになったが、Ray Daviesはこのウワサを否定した。
今からちょうど50年前のお話。

40vさて、犬神さま。
今日もバラエティ豊かな犬神グッズが並んでいる。

50物販コーナーは「腐乱腐乱」だからね。

60ステージはこんな感じ。

70MarshallはJCM800 2203と1960A。

80vEDENはTERRA NOVA TN-501とD410XST。

90vそして、NATALはアッシュ・フィニッシュはブラック・スウォール。

100このライブハウスは初めてだったんだけど、お客さんを割ってステージに上がるのにはチト驚いた。
誰が呼んだか「プロレス入場」。
うまいこと言ったもんだ。

110犬神凶子

120v犬神情次2号

130v犬神ジン

140v犬神明

150vオープニングもクソもない。
アルバム『怪談 首つりの森』に収録されている曲を順番も含めてすべてそのまま演奏するんだから。
Jethro Tullが『Aqualung』や『Thick as a Brick』を、Yesが『Close to the Edge』を全曲丸々演奏したのと同じだ!
犬神サアカス團もそういうレベルなのだ!

160っつーことで1曲目は「無限の海の阿鼻叫喚」。

170ご挨拶のMCをはさんでタイトル・チューンの「怪談 首つりの森」。

180v15年前のアルバムながら全く時間が経った感じがしない。
コレは『怪談 時間が止まる家』とかいう話ではなくて、犬神サアカス團の音楽がまったくブレないから。

190ギンギンンのドライビング・チューンは「花嫁」。

200vハードなギター・ソロから中間部のキメに展開するところがカッコいいな。

210続けて「お金を払って」を演奏した後は、珍しくメンバーの楽器自慢コーナー。
ジン兄さんが使っている楽器は実際に『怪談 首つりの森』をレコーディングした時に使ったモノだそうだ。

240一方の情次兄さん、今日は珍しくレス・ポール・モデル。
高校に入学が決まった時、お父さんがお祝いに買ってくれたものだそう。
情次兄さん、私と同じ高校なんだよね。私が大先輩…イヤイヤ、情次兄さんが大後輩!
しばらく使っていなかったがメンテをしたらすごく状態が良くなったので今日使うことになった。

250「明兄さんはナタール?」
「そうだね」

260

楽器コーナー…そんなコーナーはない!…の後は「真夏の夢」。
7_img_0191お客さんも一緒に「×」で盛り上がった!

7_img_0052ココから後半。
「黒い血」、「地獄へ堕ちろ!!」、「私もう駄目かもしれない」と続け、「爆走All Night Long」では凶子姉さんがお立ち台に乗ってエキサイト!

220超満員の会場に中盤では「酸素が薄いのかな?」と息苦しそうに何度も帯を締め直していた凶子さんだったが、元気に最終コーナーまで走り抜けた。
残るは2曲。
「人形」。

280

そして最後は「涅槃に咲く白い花」。
明兄さんと…

265v情次兄さんのセリフ入りだ!

266vこうして『怪談 首つりの森』収録されている全12曲を演奏し終えたのであった。

270アンコール。
一旦楽屋に帰っちゃうとまた出て来るのが大変なので、その場でナニを演るかの打ち合わせ。

320

アルバムの曲はすべて演奏してしまったので、ココはやっぱり今が旬の「暗黒礼賛ロックンロール」!
330
しかし、ナンだね。
こうして犬神さんのライブに来ていてフト気がついたことがある。

290v犬神サアカス團は今年で23年目になるのかな?
ということは、生まれてすぐに子守唄がわりに犬神サアカス團の音楽を聴いていた赤ちゃんが、23歳にもなっているワケ。
それほど時が経っているのに客席の皆さんが比較的お若いのよ。
どうもファンが世代を超えて代謝を繰り返しているフシがある。
言い方を換えると、犬神サアカス團、古くは犬神サーカス団の音楽が間違いなく伝承されているということに他ならない。

300vコレってスゴイことだと思うんですよ。
長い間同じことをやっていると、「新しいことをやれば既存のファンに受け入れられないかも知れない」という恐怖と「このままだと飽きられてしまうかもしれない」というジレンマが常に付きまとうハズで、犬神サアカス團は自分たちの音楽性にブレを与えることなく、ウマい具合にマイナー・チェンジを繰り返し、その辺りを潜り抜けてきたのだろう。

310vこのまま徹底的に「犬神道」を貫いて行ってもらいたい。
こう書くとスゴイな…「犬」の「神道」みたいになってる。
  
犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒公式家頁

230vこうしてトラディショナルなハード・ロック・サウンドでゴキゲンな一夜を締めくくった!
ほんじゃコレで。
来月は『地獄の子守唄』だよ!

340

<<<NATAL NEWS>>>
NATALのドラム・キットが叩けるスタジオ、高田馬場のバズーカスタジオに新しい仲間が増えました。
それは14" x 6.5"のスチール・スネア・ドラム。
コレね。
見た瞬間、「オオ~!」っと声を出したくなるようなたたずまい。
実にゴージャスじゃあ~りませんか!
普通のスチールとは異なりチョット黒味がかっている。

1_3img_4207パーツはすべて「ブラッシュト・ニッケル(Brushed Nickel)」という仕様。
新型のスネア・スロー(Snare Throw)の感触も実にいい感じ。

1_2img_4208カ~!
居合わせたドラマーにチョット叩いてもらったんだけど、何たる音ヌケ!そして深い!
こりゃアンサンブルの中でもクッキリ音像が浮かび上がってくるのは間違いないな。
自分がドラマーだったら欲しいわ~。
  

1_2img_4212

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★上記のスネア・ドラムだけでなく、NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

 

(一部敬称略 2017年6月28日 神楽坂TRASH UP!にて撮影)

2017年8月 8日 (火)

SOUL OF ROCK Vol.23 <後編>~ TAGAWAとお江戸スペシャル

    
本レポートでは3番目の登場となるが、実際には当日2番目にステージ上がったのが、このイベントの名物「お江戸スペシャル」!

10「今日は色んな出し物があります!」の宣言通り、クリスマスとお正月いっぺんに来たようなにぎやかさ!

20はらやんもコーラスで参加!

30vドラムは…アレ、堀江さん!
堀江さんはAPHRODITEでチョット前にMarshall Blogにご登場頂いたばかりだ。

40vおなじみの洋楽人気ナンバーから矢沢永吉まで、なるほど幅の広いレパートリー!
ちなみに「レパートリー」という言葉はそのまま発音しても絶対に通じません。
「レパトワッ」とフランス読みしないとダメ。

50v堀江さんとの共演は「念願」だったのだそう。
その念願がかなってはらやんも大エキサイト!

60

何しろハイ・テンションのツイン・ボーカル!

30吉越由美さんの曲も取り上げられて、凄まじいまでのテンションをキープしたままステージを後にした。

70「お江戸スペシャル」に次いで登場したのは、実際にはStrange,Beautiful and Loudだったのだが、昨日同様に記事の編成上、トリを務めたTAGAWAのステージにスキップする。

80田川ヒロアキ

90寺沢功一

100v長谷川浩二110vヒロアキくんはもちろんMarshall。
JVM210Hと1960BV。
今日は三宅さんと全く同じコンビネーション。
使い回したんだから当たり前なのね。

120vTAGAWAのステージでよくオープニングに取り上げられる「Stranger Destroys Arms」。
ヒロアキくんが「この世から武器を排除しろ」という思いで作ったナンバーだが、このへヴィネス自体が武器そのものではなかろうか?
そうか、この曲…2009年の「LOUD PARK」でも演奏したのか。

130続いては「Running Light」。
てらちんとヒロアキくんはダウン・チューニングを使用。
スローでヘヴィなビートが心地よい。

140v3人の演奏技術の高さがウリのひとつのTAGAWAだが、この曲は「技術」ではなく、重さ、リフ、そしてメロディを重視して作られた。

150作曲したのはTAGAWAのプロデューサーでもある浩二さ~ん!

160vMCをはさんでの3曲目は「Jack and Coke」。
一転してスピーディな曲調を持つこの曲はてらちんの作品。
Motorheadの「Lemmy Kilmisterへ捧げる」との思いでペンを走らせたそうだ。
170v後半では、SLYを思わせるヘヴィなリフが登場し、3人の絶叫コーラスが観客を襲う。

180もうひとつ、てらちんフィーチュア曲。
てらちんが詩を書いた「Cragy Gun」。
TAGAWAの中でも最もストレートなナンバー。抜群のノリのよさから人気の高い曲だ。

190v曲を付けたのはヒロアキくん。
リフは、AC/DCやGreat Whiteをイメージしながら誰でも弾けるようなシンプルなものを目指したそうだ。

200そうそう、レコーディングでは、JVM210Hだけじゃなく、ASTORIA DUALも活躍したんだったっけ!

180 TAGAWAらしさ満開の「That's Over」。

210_to…というのも、3人が思い切りテクをぶつけ合うっちゃうのね。
まずはてらちんのベース・ソロ。

220ディストーション・サウンドで縦横無尽に暴れまわる!

230vそして浩二さん。

240堰を切ったように飛び出しているサウンドはまさにドラムスの音の壁!

250vそしてヒロアキくん。
弾き方間違ってま~す!

260vココでガラリと変わってバラード。
「平和の風」だ。
今回は弦楽器の同期を使用しながらの熱唱だった。

270そして最後は『MAZDAファン・フェスタ』のテーマ・ソング、「キミを乗せて」。
Marshall GALAでこの曲を一緒に演奏した山本征史さんが、この日のリハの時に一緒に口ずさんでいたのが印象的だった。

280vトリということでアンコールに応えるTAGAWAの3人。
曲は「My Eternal Dream」。
先に触れたLOUD PARKの時にオープナーに選んだ曲だ。
つまりTAGAWAが初めて人前で演奏したのがこの曲なのだ。
そこからTAGAWAが始まった。

290それだけに3人にとっても愛着のあるこの曲、ヒロアキくんもノリノリだ。
ノリノリなのはいいけど、エキサイトしてステージの中央まで歩み出て来たぞ!

300アブアブアブ!
お客さんもヒヤヒヤのひと幕を演出して全曲の演奏を終了した。
と、同時に私の「初La mama」が幕を閉じた。
  
しかし、トヨタとマツダが資本提携するとはね~。
もし、この先合併したら新会社の名前は「トヨダ」かね?社名変更しても誰も気が付かなさそうだな。
それとも「トヨマツ」?…こっちは「おそ松くん」にでも出て来そうだ。

310さて、既報の通り、今ヒロアキくんは委嘱作品だけを集めた『Theme Park~テーマ・パーク』と題したアルバムを制作している。
「委嘱作品」…カッコいいね!
海外の音楽界では日本の総理大臣など比べ物にならないほど有名な武満徹を世界レベルの作曲家に押し上げた作品が「ノヴェンバー・ステップス」。
コレは創立125周年を記念してニューヨーク・フィルが武満に委嘱した作品だ。
当時ニューヨーク・フィルの副指揮者を務めていた小澤征爾が音楽監督のレナード・バーンスタイン(ま、普段私は「レニー」と呼んでいるけどね)に紹介して実現した。
レニーは「ノヴェンバー・ステップス」を聴いて「何と力強い音楽なんだ…」と目に涙を浮かべたとか…。
『Theme Park~テーマ・パーク』は、様々なシチュエーションで作曲の依頼を受けてヒロアキくんが作った曲の作品集。それから、そのニュー・アルバム『Theme Park』のアルバム・ジャケットのデザインは『Ave Maria』を手掛けた「下町のひとりヒプノシス」、梅村デザイン研究所が担当している。
写真は私が撮らせて頂いた。
本来であれば、ココでド~ンとジャケットをお見せしたいとこなのだが、今はできない。
ナントならば、『Ave Maria』のジャケット・デザインを手掛けた「下町のひとりヒプノシス」、梅村デザイン研究所が私が撮った写真を素材に現在鋭意制作中だからだ。
ようするにまだできていない…ということ。
中も外も、どんなのができるか今からメッチャ楽しみだ!
 
一方、ジャケットはまだできていないものの、そのレコ発コンサートがすでに決定している。

7_mhrz

出演はTAGAWAとゲストに和太鼓奏者の壱太郎を迎える。

285v

いつものTAGAWAのレパートリーとは違うセットリストになるのかな?
楽しみだ!

286v

昨日からチケットの販売が始まったが、どうもスタート・ダッシュがスゴイらしい。
ご興味のある方はお早めにお求めくだされ。
  

田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano

330v

<<<NATAL NEWS>>>
NATALのドラム・キットが叩けるスタジオ、高田馬場のバズーカスタジオに新しい仲間が増えました。
それは14" x 6.5"のスチール・スネア・ドラム。
コレね。
見た瞬間、「オオ~!」っと声を出したくなるようなたたずまい。
実にゴージャスじゃあ~りませんか!
普通のスチールとは異なりチョット黒味がかっている。

1_3img_4207パーツはすべて「ブラッシュト・ニッケル(Brushed Nickel)」という仕様。
新型のスネア・スロー(Snare Throw)の感触も実にいい感じ。

1_2img_4208カ~!
居合わせたドラマーにチョット叩いてもらったんだけど、何たる音ヌケ!そして深い!
こりゃアンサンブルの中でもクッキリ音像が浮かび上がってくるのは間違いないな。
自分がドラマーだったら欲しいわ~。
  

1_2img_4212

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★上記のスネア・ドラムだけでなく、NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

 

(一部敬称略 2017年6月24日 渋谷La Mamaにて撮影)

2017年8月 7日 (月)

SOUL OF ROCK vol.23 <前編>~ Strange,Beautiful and Loudと石井ムーア

  
希代の名盤、『Sheik Yerbouti(シーク・ヤブーティ)』。
Frank Zappaの1979年の作品。
このLP2枚組の最後を飾っている曲の題名を「Yo' Mama(ヨー・ママ)」という。
マザコンのヤツを嘲る歌だが、なぞなぞ商会も取り上げ、実にうまく料理していたっけ。
私は15歳の時にZappaを聴いて以来、40年間ほぼ間断なく聴き続けてきたが、やはり名盤の誉れ高いこのアルバムを耳にしている回数は他のアルバムに比べても多い方か…。
つまりそれだけ多数回、「Yo' Mama」という曲を聴いてきたことになる。
サウンドのスゴさは言うに及ばず、こんなことを歌っているミュージシャンは日本にはほとんどいないでしょう。
「ヨー・ママ」…すべてのロック・ファンに一聴をおススメする。
もちろんこの曲だけでなく、Lynn Goldsmithの写真をまとったジャケットをはじめ、アルバム全体が「名作」のカタマリのようなモノだからして、老若男女を問わず「ロック好き」を標榜する人なら誰にでも聴いてもらいたいアルバムが『Sheik Yerbouti』だ。

10cdこっちは「ヨー・ママ」じゃなくて「ヨー・ヨー・マ」。
最近買ったピアソラの曲ばかりを取り上げた『Soul of the Tango』というアルバムもすごくヨカッタ。

Yym_2「ヨー・ママ」はこれまでの人生で何回聴いたかわからないが、こっちは今回が初めてだった。
それは渋谷の「ラ・ママ」。
1982年の開店というから35年の歴史を持つライブハウスの金看板だ。
コレを言うと多くの方に驚かれるのだが、本当に今まで一度もお邪魔をしたことがなかったのだ。
82年というと、毎度書いている通り、個人的にZappaを除いて、「ロック」という音楽から撤退が完了しつつあった頃だったのでおおよそ行く理由がなかったのだろう。
それじゃ、Marshallの仕事をしはじめてからはどうだった?
コレがまた不思議と足を向ける機会がなかっのだ。
イヤ、何度もあるにはあったのだが、たいてい何かと重なってしまって、結果、今回レポートするライブが初めての訪問となった。
もちろん向かいながら口ずさむのは…
♪Maybe you should stay with yo' mama
She could do your laundry 'n cook for you
ちなみに私は洗濯も料理もOKです!両方ヘタだけど。
…いうことで、初のラ・ママさん、お邪魔しま~す!

20_2で、その記念すべき「初La mama」、35年の沈黙を破ったのは、一体の何の取材だったか?!
それは、シリーズで展開している『SOUL OF ROCK』というイベント。
出演は、Strange,Beautiful and LoudとTAGAWA。
他にも知り合いの方々がステージに上がるということで楽しみにしていた。

30「今日はすごいギタリストが勢ぞろいです!」
まずは『SOUL OF ROCK』の主宰者、はらやんがステージ上がってご挨拶。
イヤ、ギタリストもスゴイかも知れないけど、このイベントの歴史もスゴイ!
コレが23回目だっていうんだもん!(今月25回目が開催される)
ものごと、それが何がしか例え新しいモノであっても、初めの一回をやるのはさほど難しいことではない。
ま、もちろん内容によりますよ。
でも1回目ってのは、アイデアはまだ豊富にあるし、勢いに押されて何とかなっちゃう感じなんだよね。
ものごと「始める」ことより「続ける」ということの方がはるかに大変なんだよね。
え、Marshall GALAはどうしたって?
へへへ、マァ、見ててくだされ。
さて、はらやんの歯切れの良いウェルカム・トークに引き続いてステージに上がったのは…

40「石井ムーア」というチーム。

50ギターは…誰かと思ったら…THE SLUT BANKSの石井さん!
石井さんは昨年の11月に久嶋喜朗さんの壮行コンサートのレポートでMarshall Blogにご登場頂いた。

60vキーボードは誰かと思ったら…盛山こういち!
せいやんはKellyさんとの活動でMarshall Blogではおなじみだ。
先日はBLIND BIRDのステージでも活躍していた。

70vドラムスは誰かと思ったら…山市修也!
山市さんもかつてご一緒させて頂いた。

80v「石井ムーア」って何のことかと思ったら、なるほど…石井さんの「石井」にGary Mooreの「ムーア」ね。
「両方とも名字じゃん!」というツッコミが入っていたけどホントだね。
ちなみ「Moore」という名前の発祥は主にアイルランド、そしてスコットランド、そしてイングランドと言われていて意味は「厳格にして崇高」。
英語圏の国ではかなりポピュラーな名字(surname)で、少し前の調査ではオーストラリアでは34位、イギリスでは32位、アメリカで16位という多さ。
日本で34番目に多い姓は長谷川さん、32位が後藤さん、そして16位が松本さんだから、かなり珍しくないお名前。
アメリカで16位を獲得しているのは世界で最も移民が多く送り出したというアイルランドという国の歴史を表している…のかどうかどうかは知らない。私の推測なのでアテにならない。
でも、1曲目は松本さんとは関係なく、Herbie Hancock。
こういう場所でHancockとい~え~ば~、「Chameleon」か「Cantaloupe Island」か…「Cameleon」だ!
以前、この曲をモチーフにしたインプロヴィゼーションで「トカゲ」って曲を演ってたグループがいたけどね。
Hancockもいい曲がたくさんあるよね。
「Maiden Voyage」は言うに及ばず、「Dolphine Dance」から始まって「One Finger Snap」とか「Tell me a Bedtime Story」とか。「Blindman, Blindman」なんて名コテコテ・ナンバーもあった。
私はジャズを除くロイク系の音楽が苦手なので、ファンク路線のHerbieはツライ…飽きちゃって。
やっぱりジャズ・ピアニストとしてのHerbieが好きだな。

90「The Chicken」や…

100おなじみ「Cissy Strut」を演奏。

110vもちろんバンド名に偽りなく「Sunset」他のGary Mooreナンバーを取り上げた。

120「全曲インスト・ナンバーは初めてなので緊張します」…なんておっしゃっていたが、安定のパフォーマンスでトップバッターの重責をシッカリこなした。

130当日は3番目に登場したStrange,Beautiful and Loud。
記事の構成上、2番目に紹介させて頂くことにする。

140三宅庸介

150v山本征史

160v金光健司

170v1曲目は…アラマ、珍しい、「murt'n akush」を持ってきたよ。

180上の写真の向かって左側が三宅さんが鳴らしているMarshall。
JVM210Hと1960BVだ。

190v征史さんはいつもの1992 SUPER BASS。
コレが大事なんだよ。

200v金光さんの叩き出すNATALバーチ・サウンドもこのトリオの重要なサウンドの要素だ。

220

三軒茶屋にあるSBLのホーム的ライブハウスで見慣れているせいか、また、冒頭に記したようにこの日初めてお邪魔する現場だったせいか、いつもとスゴく違う雰囲気を感じたな。
三宅さんは10数年前に令文さんを観にLa mamaへ来たそうだし、30年前には出演もしているとのこと。

2302曲目は「devil」。
骨っぽい曲が続く。
ま、三宅さんの曲で骨のない軟弱な曲は1曲たりともないんだけどね。
240プレシジョン・ベースの音色高らかに曲の中を自由に泳ぎ回る征史さん!

250雰囲気を変えて「bloom」。

210v

ダイナミクス豊かにこのワルツを重厚に演出する金光さん。
シンバル・レガートの一発たりともおろそかにしない。

260♪ズダダダダダダダ…ガラッと変わって、スネアのワイルドなフィルから始まる4曲目…

Img_0179 人気の「if」!

280

もうコレは曲のカッコよさと3人の命を削るようなアンサンブルを楽しむしかない!

Img_0257 しかしね~、こうして三宅さんみたいに問答無用でグバ~っとMarshallを鳴らしきってギターを弾く人っていなくなったよな~。
「爆音、爆音」って言っている人が多いけど、実はみんなさほどスゴくはない。
私は本当の爆音は機材のよるところはもちろんなのだが、音楽によるところが大きいと見ている。
ま、別に音が大きければいいというワケでは決してないんですよ。
三宅さんなんかは自信では自分の音がそれほど大きいとは思っていないようだ。
が、ひとたび自分の音楽を演奏すると凄まじいパワーを伴った爆音になるんだよね。
鮎川さんとか、令文さんもそう。
若い人なんかはこういう人のプレイを是非参考にしてもらいたいんと思うよね。

2705曲目に三宅さんの愛奏曲の「petal」。
この曲はCDで聴くと、何とも言えない絶望的なメロディとバッキングのコードの絡みが悲しいほど美しいのね。
いつかサイド・ギターを加えた編成をナマで聴いてみたい。
もちろんサイド・ギターもMarshallサウンドでなければ絶対ダメ。
Marshallをクランチ手前の音が出るようにしておいて、やや力強く弦をはじいて三宅さんの弾くメロディにコードを付けてやるのだ。

285vこうしたややスローなテンポの曲での金光さんのドラミングがまたよろしいな。
グイグイ押し出してくる静かなる律動感がタマらない。

290最後は鬼気迫る三宅さんのインプロヴィゼーションが聴きどころの「virtue」。

300v当意即妙なバッキングで三宅さんのギター・ワールドを彩っていくリズム隊のふたり。

320vやっぱりこの音楽はこの3人でないとアカンな。

330v8月21日には自身のレギュラー企画、『Sound Experience』で三軒茶屋のGRAPEFRUIT MOONに出演する。
ご覧になったことのない方は是非一度観に来てくだされ。
特にギターをやっている人…きっと得るモノがたくさんあると思うよ。
  
Strange,Beautiful and Loudの詳しい情報はコチラ⇒三宅庸介facebook

340v<つづく>    


<<<NATAL NEWS>>>

NATALのドラム・キットが叩けるスタジオ、高田馬場のバズーカスタジオに新しい仲間が増えました。
それは14" x 6.5"のスチール・スネア・ドラム。
コレね。
見た瞬間、「オオ~!」っと声を出したくなるようなたたずまい。
実にゴージャスじゃあ~りませんか!
普通のスチールとは異なりチョット黒味がかっている。

1_3img_4207パーツはすべて「ブラッシュト・ニッケル(Brushed Nickel)」という仕様。
新型のスネア・スロー(Snare Throw)の感触も実にいい感じ。

1_2img_4208カ~ッ!
居合わせたプロのドラマーにチョット叩いてもらったんだけど、何たる音ヌケ!
そして深い!
こりゃアンサンブルの中でもクッキリ音像が浮かび上がってくるのは間違いないな。
自分がドラマーだったら欲しいわ~。  

1_2img_4212

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★上記のスネア・ドラムだけでなく、NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

 

(一部敬称略 2017年6月24日 渋谷La Mamaにて撮影)

2017年8月 1日 (火)

松川純一郎 PLAYS ASTORIA

 
ま、言ってみたところでどうにかなるものでもないので、正直言いたくはない。
でも、いつも言っちゃう。
「早い!」
チョット前に108番目の除夜の鐘の音を聞いたかと思ったら、隅田川の花火大会も豪雨のうちに終わって、今日から8月だよ!
8月の浅草はサンバか…。
今年で36回目だって。
始まった時は「一体何じゃらホイ」と思ったけど、スッカリ定着しちゃったね~。
国際通りにまだ本当に国際劇場があった頃でね、キング・クリムゾンの初来日公演を観に行ったな~。
そして、8月といえばお盆だね。
東京は7月だけど。
コレなんで地方とひと月ズレているか知ってる?
アタシャてっきり何がしかの仏教の教えに則ってそう定められているのかと思ったらさにあらず。
東京と地方のお盆をズラすことによって、親戚演者を集まりやすくしているのだそうだ。
何だよ、最近の話なのか?!
…ということで今日は「盆」の話題。
ウソウソ!
さすがにMarshallとお盆は関係ない。
本当は「Vaughan」…すなわち、スティーヴィー・レイ・ヴォーンの話題だ。
ヤングギター誌8月10日売り号のダウンロード・コンテンツのひとつにスティーヴィー・レイ・ヴォーン風のチュートリアルが収録されているという情報。

10lo  
コレがその撮影風景。

20インストラクターはレイ・ヴォーン・スタイル・ギターの第一人者、松川純一郎。
以下、スティーヴィー・レイ・ヴォーンは「SRV」ね。

30vSRV風のプレイをするなら、ギター・アンプはかつてMarshallが手本にしたアメリカ製のブランドと相場がキマっていそうなものだが、松川さんはMarshall ASTORIA CUSTOMをご指名。

40Marshall Blogで何度も紹介した通り、松川さんは伊藤広規さんのKoki Tetragonのライブ・レコーディングでASTORIAを使用しており、大のお気に入りなのだ。

50vコレがそのASTORIAサウンドがテンコ盛りに収録されているKoki Tetragonのライブ・アルバム『The Classy Rock Gig』。

60cd_2ASTORIAにはコンボ・タイプとスタック・タイプがラインナップされているが、上の写真の通り、松川さんはコンボタイプのAST-1Cを愛用している。

70もう音作りはできているので、若干のカメラ・テストをしてすぐ本番。
ゼンゼン緊張していない感じはサスガ!…と思ったら緊張してたんだって!
丸っきりそうは見えない。80ブルージーなフレーズが次々に繰り出されていく。
ク~、わかっちゃいるけどいい音だな~。
SRVは後年、MarshallのMAJORなんかも使っていたんだってね。

90v監督と打ち合わせをしながら演奏するフレーズをキメて収録していく。

100実は私はSRVはゼンゼン門外漢でしてな。
商売柄あんまり言わない方がいいんだろうけど、Marshall Blogで時折触れている通り、私は大学に入った時分、すなわち1980~1981年あたりから急速にロックを聴かなくなり、20歳になると音楽の興味は完全にジャズに移行した。
それでも耳に入って来るロック系ギタリストの名前がふたつあった。つまり世の中がお熱だったギタリストたち。
ひとりは「イングヴェイ・マルムスティーン」。
そして、もうひとりは「スティーヴィー・レイ・ヴォーン」だった。
この2人ってスゴイよね。
アッという間に自分の音楽を広めて世界中に数え切れないぐらいのフォロワーを作ってしまった。
イングヴェイなんかは、そりゃテクニックはすスゴイけど、それよりも本当にスゴイのは、自分の音楽を確立して後進のギタリストに計り知れない影響を与えたことだ。
かつてベンチャーズがそうであったように、今の若手のシュレッド系はすべてイングヴェイの子供といって差し支えないだろう。
そして、ブルース・ロックの分野に目をやると、全く同じことがSRVに言えるのではなかろうか?

110vそれと…イングヴェイの方はわかるんだけど、SRVのようなブルース系のギタリストが大スターになるっていうところがまたおもしろいと思うんだ。
もちろん、コレはアメリカでの話ね。
日本発信でブルース・ギタリストがスター扱いされることはまずあり得ない。
ナゼなら、日本にはブルースのルーツが皆無だからだ。
アメリカもイギリスも「ブルース」を下地にロックを発展させたので、ブルースあるいはブルース・ロック系の音楽、それとそれらとかかわりが深い70年代のハードロックのような音楽が、時代を超えていつでも返り咲く機会がある…という風に私は見ている。
日本のロックのルーツはグループ・サウンズだからね(大二さんの受け売り)。
日本はクラシックもジャズもこれほど盛んなのに、こと軽音楽の分野に関して言えば、一般大衆はブルースに最も距離を置いているように感じる。
ま、私もどちらかと言えばそのクチなんだけどね。

120真剣にフレーズの構想を練る松川さん。
コワイぐらいの迫力だ。

130vホラ!
影がSRVになってる!

75v

冒頭の「お盆」は冗談にしても、「Vaughan」という名前だと誰を思い出す?
私ならSarahとRobert…以上。
この綴り、知らなかったら「ヴォーン」なんて絶対読めないよね。
「ヴォウグハン」か?
「Vaughan」という姓は、元々イギリス南西部の地域、Walesの姓なのだそうだ。
ケルト民族をルーツに持つWalishはケルト語の一派である「ウェールズ語」を長年使って来た。
英語が公用語として定着したのは18世紀のことだというから驚きだ。
それだけに今でもウェールズ語をルーツに持つ単語を交え、独特な英語が使われている…とか。
Marshallにもウェールズ出身の人がいて、「彼の英語が聞き取れない」と第三者に相談したところ「ああ、彼はウェリッシュだからね。オレもわからない時があるよ」…なんてことがあった。
で、「vaughan」というのはウェールズ語で「small」という意味を表すのだそうだ。

140次から次へと紡ぎ出されるSRV風のフレーズ!
この手のギター・スタイルを目指している人のはこの動画が最高の贈り物になることだろう。
  
松川純一郎の詳しい情報はコチラ⇒facebook

150vヤングギター9月号は8月10日の発売です。
  
ヤングギターの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

160

(一部敬称略 シンコーミュージックにて撮影)