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2017年8月

2017年8月31日 (木)

Tagawa Station~夏のOver Drive

  
今日で8月も終わりかよ~!早いな~。
それより、こりゃナンダ?…半袖じゃ寒いじゃねーか! 
   
今日はMarshall Blogへは二回目の登場となる湯島のライブハウス「Fabulous Guitars(ファビュラス・ギターズ)」から。
「中古楽器屋だけどお昼からお酒が飲める × 誰でも気軽に演れる 夜でも楽器が買えるバー」ってヤツね。
別に中古楽器屋さんで昼間っから飲むことはないし、楽器は昼間買えばいいんだけど、そうはさせないところがマーケティングの妙。
中古CDも取り扱っている楽しいお店だ。
ほんの少し不忍池沿いに根津方面へ歩けば横山大観の住居跡があったり、三菱の創始者、岩崎弥太郎旧宅なんてのも近くにある。
根津まで行けば季節にはつつじが見事な根津神社、もう少し日暮里方面に歩を進めればネコ好きの聖地、人気の谷中に到達する。
広小路の仲町通りを中央通り側から入ってすぐの右側に昔「イトウ」というすごくいいジャズ喫茶があった。
いかにも正統派ジャズ喫茶といった雰囲気のお店は、細長いうなぎの寝床みたいな形をしていて、正面にALTECかなんかのドデカいスピーカーが置いてあった。
確か店内での私語は禁止だったような気がするが、伝統的なジャズ喫茶らしく、ストレートアヘッドなジャズしかかからず、当時猛烈なブームだったクロスオーバーやフュージョンの類のLPは「ジャズ十枚に一枚」といったように店内でかけることが制限されていたハズだ。
お店に入るとすぐ左側にレジがあって、おバアさんがいつもそこに座っていた。
今にして思うとあのおバアさんが経営者だったのかも知れないナァ。亡きダンナさんの後を継いだのだろう。
このおバアさん、とてもノリがよく、大きなスピーカーから流れてくる曲に合わせて四六時中頭を小刻みに揺らしていた。
「ずいぶんスウィングするおバアさんだナァ。めちゃくちゃジャズに詳しいんだろうな~」…とジャズを熱心に聴き始めて間もなかった私は、その様子を目にしていつもそう思っていた。
ところがある日気がついた。
おバアさんは、バド・パウエルの超速のピアノ・トリオの時も、マイルス・デイビスのミュート・トランペットがすすり泣くバラードの時もまったく同じ調子で頭を揺らしていたのだ。
ナンのこたぁない、林家彦六師匠と同じ状態だったんですね~。
「アジャラカモクレン、テケレッツのパー」ってか?

10このFabulousさんの並びに以前からすごく気になっているお店がある。
喫茶店なんだろうけど、看板に「珈琲 酒 スパゲッティ」とある。
コーヒーとスパゲティはいいんだけど、「酒」?普通なら「ワイン」じゃない?
「越の寒梅」をチビチビやりながらタバスコをかけたカルボナーラでも頂こうってのかしらん?
合うのかな~。
今度家でやってみようかな?

30さて、今日気軽に演ってくれるのはおなじみ田川ヒロアキ。

40vヒロアキくんは八王子のライブバー「X.Y.Z.→A」を拠点に『田川ナイト』というソロのライブ活動を展開していた。
聞いて驚いちゃったんだけど、8年もやってきたんだって!
ところが皆さんもご存知の通り、惜しまれつつ今年の5月に「X.Y.Z.→A」は閉店。
しかし、それで「田川ナイト」を終わらせてしまうのはあまりにもモッタイナイ!
何とかして続けナイト!どこか会場を探さナイト!…そこで内藤さんに相談してみた…誰だ、内藤さんって?
そこでまず白羽の矢を立てたのがこのFabulous Guitarsさんというワケ。
で、心機一転、『田川ナイト』を『Tagawa Station』という名前に変更して、過日ソロ・ライブが開催されたのだ。
ナゼ「駅」なのかは皆さんのご想像にお任せする…とのこと。
ヒロアキくんは旅が好きだからナァ。
  
オープニングは「Seascape」。
100名前や場所が変わっても絶対に変わらないのはコレ。
Marshallね。
愛用のJVM210Hと1936。

55v足元のようす。
ヒロアキくんは純正のフットコントローラーを活用している。
エエイ!
本当のことを言おうか?
このJVM210Hはウチ、すなわちMarshallのモノなの。
私が貸して差し上げたということね。
で、ヒロアキくんはサオとエフェクターを少し、それに自分のJVMで実際に使っている写真のフットコントローラーを持参した。
そして、そのフットコントローラーをズブリ。
あとはそれぞれのレベルを調整すれば、私が貸し出したJVMは瞬時にしてヒロアキくんがいつも使っている自分のJVMに早代わり。
フットコントローラーがJVM本体のセッティングを記憶しているからこういうことができるのです。

56v続けて田川スタンダード「My Eternal Dream」。

60vアタマの3曲はブッ続け。
TAGAWAでよくオープニングに演奏している「Stranger Detroys Arm」もハードにキメた。

70おなじみの曲を並べて「変わってないよ~!」というところをアッピールしようってんだな?
うまくいったんじゃない?

80「祝、『Tagawa Station』の第1回目です。8年やってきた『田川ナイト』が終わってしまいました。
これからは、名前を変えて色々な場所でやっていきたいと思います」
ということで、記念すべき初回はココ。
「今回はお店にちなんで『ギター』、それから『夏』、『ドライブ』の3つをテーマにしました。車に乗って、音楽の旅をお届けします」
ドライブ好きだナァ~。
「それではファビュラス・ギターズへ出発!」…とPAスピーカーから流れ出たカーナビの声に導かれてショウが再開した。

90vアルバム『Over Drive』から「Driving Jam」。

120v続けて久しぶりに「カラムーチョZ」。
カラムーチョが今日のテーマのどれに関係しているのかがわからないんだけどね…。
カラムーチョを食べながらギターの練習をするのか、はたまたカラムーチョを持ってドライブに行くのか…。
ま、夏だから辛いモノでも食べて元気出そうってことにしておくか?

110vこの後のMCでは、今日のテーマにバッチリ沿ってヒロアキくんのギター遍歴が語られた。
そして、「ギター」にまつわる曲を…とヒロアキくんが選んだのは「While my Guitar Gently Weeps」。

130vジョージがお母さんの家でたまたま見つけた中国の「易経」からインスピレーションを得て作られたという曲。
「すべての事象は偶然ではなく、意味があって起こるもの」という東洋の思想にヤラれたとか。
本のページをランダムにめくったところで見つけた言葉をそのまま引用したのが「gently weeps」だそう。
クラプトンがソロを弾いているのは有名。
ジョージの曲ってこの後「I Me Mine」みたいに、「ディミニッシュの権化」になっていくじゃない?
ソロになってからの『All Things Must Pass』の最初の方の曲なんてディミニッシュ・コード抜きでは考えられないもんね…好きです。
ヒロアキくんも持ち前の美しいトーンでクラプトン張りの泣きのソロを聞かせてくれた。

140v第1部の最後は「夏」。
「よさこい」を披露した。
いつか「よさこい」を生のバンドで演奏するところを見てみたい。
生のバンドではなかったけど、あのボーイスカウトの時、スゴかったもん。
何回も言うけど、この2年前の「ボーイスカウト・ジャンボリー」は私の人生でもっとも暑い日だった。
日本にいる限り、あれほど暑い思いはもう死ぬまでないんじゃないかな?
言っておきますけど、「感動で胸が熱くなる」の「熱い」じゃないよ。
ひたすら気温と湿気が高かったのだ!
聞いたらアータ、ちょうどその日は山口県が日本で一番暑かったんだってよ!
あのキャンプしていた子たちどうしてるかな?

150v休憩を挟み、お召し替えをして再登場。
ココでまず10月にリリースするニュー・アルバムを紹介した。
ヒロアキくんはギタリストとしても忙しいが、実は作曲家としての活動が盛んで、ご当地ソング、イベントのテーマ・ソング、テレビ番組のジングル等々、ありとあらゆる作曲仕事で忙しい日々を送っている。
そうした仕事がほったらかしになっているのもモッタイない!ということで、その手の作品をコンパイルしたアルバムを制作することにしたのだ。

160_2それがこの『THEME PARK(テーマ・パーク)』というアルバム。
昨日、ジャケットが解禁になった。
どうよ、いいジャケットでしょう~?
デザインは『Ave Maria』や7年前のMarshallのカタログの表紙、あるいはGRANRODEOのコンサート・プログラムなどを手がけた梅村デザイン研究所の梅村昇史。
Zappa研究家の梅村さんも「歩く音楽辞典」みたいな人だからね。
ありとあらゆるタイプのレコード・ジャケットを研究しつくしていらっしゃる。
ちなみに岡井大二さんのお父様が教鞭をとられていた大学でデザインを勉強されている。
写真は私。
アノね、今回はお見せできないんだけど、このスリーブやインレイ・カードのデザインがまたアホみたいにステキなのよ。
もちろん音の方も最高。
ヒロアキ・ミュージックの魅力がテンコ盛りだ。
発売予定は10月2日。
Marshall Blogではこのアルバムの「メイキング」記事を編む予定。
そちらもお楽しみに!
以上。
私が告知してやった!

290cdさて、Tagawa Stationの第2部。
例のカーナビに導かれて「Miraculous Star~big band version」。
山口県のテレビ局の天気予報に採用された曲。
  
ヒロアキくんはスゴイよ。
毎回企画を考えて、仕込んできて、完璧に演じて…このカーナビもそう。
この日のためだけに音声を作ってきてるんだよね。
お客さんを楽しませよう…という一念で取り組んでいるんだろうけど、なかなかできるこっちゃない。
毎回だからね。
イヤ、チョコっとはできてもそう続けられるもんじゃありませんよ。

170vそういえば、今回のヒロアキくん、珍しくカンペを使っていたな…。
カンペと言っても点字のカンペだから我々にはわからないヤツ。
かつて「点字は得意じゃない」と言っていたけどスラスラ!
イヤ、スラスラ読んでいるかどうかは不明なんだけど、とにかく読んでる。
スゲエ。
ヒロアキくんの記憶力は本当に大容量のコンピューター級だけど、忙しすぎる時には頭に情報が入りきらないこともあるのだろう。
そこで今回は万全を期して、告知については堂々とカンペを使ってお客さんに公演の情報を伝えた。
ウロ覚えの状態でお客さんに誤った情報をお送りしては失礼だからね。
LOUDNESSのコンサートで二井原さんも同じことをされる。
もちろん点字のカンペじゃないよ。
堂々とカンペで確認して、正確な情報をお客さんに伝えている。
カッコ悪いなんてことはゼンゼンない。
「お客様ファースト」こそがプロの仕事だ。
  
ヒロアキくんは実にショーマンシップに長けていて、絶対に演奏時間をオーバーすることがない。
「それがプロフェッショナル」だという認識に基づいているのだろう。
もちろん、完璧に演奏できないような生煮えの曲は取り上げないし、確実にアタマに入っていないがために、お客さんに助けてもらうような告知などは絶対しない。
よく見かけるでしょ?「アレ、いつだっけナァ~」なんてやっていると、お客さんが「〇〇日!」と助け船を出す場面。
見苦しい…。
ひとりでも多くの人に観に来てもらいたいんでしょう?
だったらそれぐらいの情報はキチッと頭に入れておいてお客さんに案内したら?「〇〇日に来てください!」って。
一流の人はこういうところを絶対にいい加減にやらないよ。
だってお客さんはお金を出して、時間を割いて、ワザワザ足を向けてくれるんだからサ。
もっと見苦しいのは、いい若いバンドがナニを勘違いしているのか、酒を片手にステージに上がることだ。
緊張をほぐすためにチョットだけアルコールを摂って…なんてことなら楽屋でやっていらっしゃい。
エンターティナーが人前で酒を飲むところなんて見せるもんじゃない。
ディーン・マーチンなら話は別だが…。
酒飲んで、好きなことをして、「楽しい、楽しい」って…そんな仕事が世の中にあるワケないでしょ。
酒を飲んでお金がもらえるのはホストぐらいのものだ。
しかし、アレだって相当にキツイらしい。酒に強かろうが、弱かろうが例外なく肝臓を傷めてしまうと聞く。
人様からお金を頂戴するというのは何でも大変だ。
   
ステージ・マナーが悪いのは「ロック魂」でもなんでもないし、今の時代はそんなのただただ見苦しいだけだよ。
ロックはもう完全に市民権を得て、普遍性の高いエンタテインメントのひとつになってしまったのだから。
でもね、悪いのはそうした音楽をナメているとしか思えないようなバンドだけではなく、それを容認しているお客さんもよくないと思うよ。
日本は芸に対するお客さんの接し方が恐ろしく甘いというか、ゆるいというか、エンタテインメントに関して無知というか…。
それもこれも日本は(あるいは東京は)演奏をする場の数が絶対的に多すぎるんだよね。 
アレ、何だってオレこんなに怒ってるんだ?
40年以上ロックのライブを見て来て、最近気が付いたことを記しておきたかった。
     
それで、ヒロアキくんは常に上演時間を気にして演奏しているワケ。
ところが会場の壁にかかっている時計を見て時間を知るなんてことはできない。
どうするかというと、腕時計でしょっちゅう時刻をチェックしてるんだな。
ヒロアキくんの腕時計はガラスがパカッと開くようになっていて、文字盤の針の位置を指先で確認することができるようになっている。
そして、ショウの間、何度も両手を後ろに持って行く。それが時刻をチェックしている時なんだけど、その素早さたるや尋常ではない。
ホントに1秒もかからずしてその作業をやっちゃうんですよ。
だからこの点字も実は何でもないはず。
かつて一度だけヒロアキくんから点字を教わったことがあって、それは缶ビールの上面にポチポチと打たれているヤツ。
アレは「お酒」って書いてあるんだって。

180_2で、次が圧巻だった。
J-POPの曲をギターで弾いたらどうなるか…という大メドレー。
演奏したのは…まずは三代目J Soul Brothersの「R.Y.U.S.E.I. 夏」…知らなくてゴメンね。
そして、SEKAI NO OWARIの「Dragon Night」…わからなくて失礼。

190vPerfumeの「Pick Ne Up」…聴いたことないの。でもMarilyn Mansonの前に観たPerfumeのライブはメッチャカッコよかったゼ!
「夢の浮世に咲いてみな」はももいろクローバーZ vs. KISS…初めて聴いた。でも中三の時に武道館で観たKISSには感動したゼ!

200「夏祭り」…お!コレは知ってるよ!イカ天の頃でしょ?
「暑中お見舞い申し上げます」…キャンディーズはさすがに大丈夫だ。そういえば「暑中見舞い」って今年見なかったな。
そして最後は「栄冠は君に輝く」…高校野球ね。セガレが高校の時にアメフトの試合を応援しに今年優勝した花咲徳栄って学校に行ったことがあるよ。

210vイヤ~、「夏」で固めたね~!壮観じゃないの!
前半ゼンゼン曲がわからなくてゴメンちゃい…というよりヒロアキくんはどうやってその辺の曲を知ったのよ?!
  
カーナビがファビュラス・ギターズに到着したことを伝える…アラっ?今着いたのかっ?

215「曲を作る時には色々なことを考えます。何を伝えるか…。どんな曲にするか…。人と人との関わりや人の存在。生命や生き方など、さまざまなことを考えます。
一瞬一瞬が貴重であり、一日一日を悔いのないように生きて生きたい。
そういうことを考えてこの曲を作りました」

220vバラード、「たんぽぽと風」。
この曲はヒロアキくんが大変お世話になっている某企業の社歌になっている。

230v_ttwここで新曲を披露。
インストゥルメンタルの「約束」という曲。

240vそして、最後はエキサイティングにおなじみの「君を乗せて」を持ってきた。

250vメロディアスなギター・ソロもバッチリとキマった!
しかし、いい音だな~。
やっぱりMarshall…真空管のアンプは素晴らしい。
今、ヒロアキくんのギターの音色がある大御所ドラマーの耳に留まっていてね。
共演してくれたらうれしいな~。

260アンコールは久しぶりの「Space Walker」。
いいな~!
私が勝手ながら「校歌ロック」と呼ばせていただいているヒロアキ・ミュージックの集大成だ。
でも時間の加減でショート・カット・バージョンね。
この「校歌ロック」の路線をドンドン押し進めていくといいと思う。
だって他に誰もやってないんだもん。新鮮だよ。

270v次回のTagawa Stationは今週末。
9月3日の高田馬場音楽室DXだよ。
2回目のTagawa Station、JVMのコンボを使う予定。
お見逃しなく!
  

田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano

280v(一部敬称略 2017年7月2日 湯島Fabulous Guitarsにて撮影 )

2017年8月30日 (水)

FSB presents "LIVE PENTAGON vol.01 ~TOKYO~" <後編> : FEEL SO BAD

 
さて、『FSB presents "LIVE PENTAGON vol.01』の3番手。
すなわちこの日のトリの登場だ!
緞帳が上がりきらないうちに勢いよく飛び出すギターの轟音。
いい音してる!…と思ったら、弾いていたのはだりあさん!

20v緞帳の向こうにいたのは…FEEl SO NICE!

10ベースに冬樹さん。

30ボーカルズにPONさん。
PONさん、歌好きだナァ。

40ギターに翔己くんとだりあさん。

50そして、ドラムスにChris。

60vバンド名も曲も演奏も「FEEl SO NICE」!
昔、メンバーのみんなでスタジオ作った曲なのだとか。

70…と、景気づいたところで通常営業。
結成25周年を迎えたFEEL SO BADの登場だ!

80川島だりあ

90vギター、倉田冬樹

100v冬樹さんはJVM410Hを愛用。キャビネットは1960A。

110v山口PON昌人

120vこの日、すべてのバンドで使用したNATALのPONさんキット。
アッシュの24"ツーバス・キットだ。
しかし、カッコよく組み立てるもんですナァ。

130もうひとりのギター、Chris。

140vChrisはJCM2000 DSL100と1960A。

150v足元のようす。
こんだけ。
歪みはすべてアンプ任せ!

1606弦ベースの翔己はARESZに続いての登場。

170v翔己くんは3530というラック式のベース用アンプヘッドを愛用。もちろんMarshallだ。
EDENのTerra Nova TN-501も乗っている。
翔己くんの音作りの秘訣はセミナーのレポートをご参照アレ。

180全員本職に戻っての1曲目は「口唇に銃を押し当てて」。

190これまたドヘヴィな展開で「待ってました!」のお客さんは大興奮。
210いきなりクライマックスが訪れたかのようなだりあさんの激唱!

200続けて1994年の『Power Groove』から「BACK YARD RAISE MAN」。

220vChrisの鋭いソロも炸裂!

230<前編>に記した通り、この日のライブは6月にリリースされたFEEL SO BADの『PENTAGON』のレコ発ライブ。
これがその『PENTAGON』。

10cdスリーヴのクレジットがうれしい。
ありがたいことに何度も経験しているとはいえ、やっぱりこうしたアイテムに自分の名前を乗せて頂くことは大きな喜びであり、誇りでもある。
「一生懸命仕事をしている証し」とも言えるかな?
しかも、今回のこのアルバム、ご丁寧に「Marshall、NATAL、EDEN」と3種目でエントリーして頂いた。
それに加えて…見てよ!
「Marshall Blog」のクレジットまで入れて頂いた!
コレは日本のロック史上初めてのこと。
うれしいな~。
かつて「Marshall Blogはひとつのメディアである」と言ってくれたミュージシャンがいるが、その認知度が少しは高くなったような気分ですわ!
冬樹さん、どうもありがとうございます。

2_4img_4403MCでは冬樹さんから『PENTAGON』の説明があった。
「penta-」は「5」を表すギリシア語だということは以前にも書いた。
「pentagon」はすなわち「五角形」のこと。
もちろんこれはFEEL SO BADが5人になったことにかけてある。
五角形はキリスト教と関係を持ち、日本の奈良時代には神聖なモノとされたそうだ。
五つの角の対角線を結べば星形ができ、その星の中には五角形ができ、その内側にまた星形を作ることができ…五角形はパワーの源を象徴している…と冬樹さんが話してくれた。

240_mcそして、ココからは『PENTAGON』コーナー。
新しいCDに収録されている曲が取り上げられた。
まずはCDのオープナー、「未来への責任」。

250_ms荘厳なイントロからFSB独特のサウンドが遠慮なく放出される。

260v「ツイン・ギターになったので、ツイン・ギターならではのサウンドにした」というナンバー。
なってる、なってる!

270 続いてCD通りの曲順で「KAZE」。
「KAZE」は「風邪」。

280タイトルからが到底想像のつかないハード・ドライビン・ブギ!
すさまじくカッコいい。
こういう曲を演るバンドがメッキリ少なくなったことはいつも書いている通り。
令文さんにも「Razor Boogie」なんてすさまじいブギ・ナンバーがあるけど、やっぱりこういう曲こそ「ロック」という音楽の醍醐味だよね。
そういえば、こないだの冬は風邪どころかクシャミひとつしなかったな。
コレも早寝早起き、規則正しい生活のおかげです。
つまりは「リズム」。
物ごと何でもリズムですからね。
大工でも焼き鳥屋でもいい職人さんはいいリズムで仕事をしている。
生活のリズムが狂えば、当然身体も正確なリズムが取れなくなってアンサンブルが乱れるにキマってる。
つまりは風邪を引いたり、調子を悪くしたりするワケよ。

290vこのスリリングな曲の「リズム」を送り出しているのはこの人!
リズムは正確でもプレイは十分クレイジーだ!

330vMCをはさんで、♪ドンドンパン、ドンドンパン。
「なつかしい曲やろうかな?」と始まったのは「大好きQUEEN」。

310この曲もかなり詞が強烈だよね~。
こういうのは実にいい。
「アイネ・クライネ」もいかにも冬樹さんらしい。
アマデウスはザルツブルグ出身、フレディの家はアールズ・コートだ。

320サオ部隊の腕自慢コーナー!

7_img_1018 「オマエな~、手加減しろよな~!」と冬樹さんに言われちゃった翔己くんのベース・シュレッディング。

360一歩も引けを取らないChris!
370そして、曲はドヘヴィな「Fuckin' 権力」。
350vこのあたりの展開も実に楽しい!

340_f「♪東京パワー!」
ホント、だりあさんはパワーのカタマリやね。
パワーのスカイツリーだ!

7_img_1242 ここで「バリバリ最強NO.1」ときたもんだ!

380_nb当然盛り上がりに拍車がかかる!

400本編の最後は「TOP OF THE WORLD」。

410本編全10曲。

420アッという間だよね~。

430オリジナリティあふれる曲と、テクニカルにしてパワフルな演奏は時間の経過を忘れさせてくれる。

440vもうチョット聴きたいな~。
アレ?
「レコ発」と歌っておきながらCDからは2曲のみ!
リード・チューンの「Direct Mail」もなし。
コレがFSBのやり方か~!…シレっとしててカッコいい。

  

FEEL SO BADの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook

450vそれと…数日前にFSBのレーベル、FSB TURBO DREAMSからFEEL SO BADの結成25周年を記念した企画の第1弾が発表された。
それは、スペシャルコンテンツを収録したDVD発売の発売だ。
5人体制になってからの新生FSBの活動を1本のDVDに収めたファン垂涎のアイテム。
予約の開始は9月15日から公式オンラインストアにて。
そして、そのリリースを記念したライヴも10月20日に決定しているそうだ。
場所は東京都内某所。後日発表されるとのこと。
その他の情報はコチラのウェブサイトに順次発表される⇒FSB TURBO DREAMS公式ウェブサイト

Fsb ライブはまだ終わってない~!
アンコールでは今日の出演者が大集合だよ。

460Addidas装束にお召替えのだりあさん。
曲は「ANIMAL」。

470vそして、もう1曲は「ハマッテシマッタ」。
PONさんが出て来たよ~!

490本当に今気が付いたんだけど、この日ってボーカルズは全員女性だったのね?
かしましきは良きこと哉!
480だりあさん、本当のアスリートみたいだな…イヤ、歌のアスリートだね。
PONさん、後ろでしきりにガナってます!

510ドラムスは達也くんにスイッチしてる。
お!NATALのTシャツだ!
そうPONさんも達也くんもNATALドラマーなのだ!
500まだやってる!
ナンダカンダいってPONさんが一番にぎやかだったわ!
それにしても面白いイベントでした。

520

<<<NATAL NEWS>>>
NATALのドラム・キットが叩けるスタジオ、高田馬場のバズーカスタジオに新しい仲間が増えました。
それは14" x 6.5"のスチール・スネア・ドラム。
コレね。
見た瞬間、「オオ~!」っと声を出したくなるようなたたずまい。
実にゴージャスじゃあ~りませんか!
普通のスチールとは異なりチョット黒味がかっている。

1_3img_4207パーツはすべて「ブラッシュト・ニッケル(Brushed Nickel)」という仕様。
新型のスネア・スロー(Snare Throw)の感触も実にいい感じ。

1_2img_4208カ~!
居合わせたドラマーにチョット叩いてもらったんだけど、何たる音ヌケ!そして深い!
こりゃアンサンブルの中でもクッキリ音像が浮かび上がってくるのは間違いないな。
自分がドラマーだったら欲しいわ~。
  

1_2img_4212

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★上記のスネア・ドラムだけでなく、NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

 

(一部敬称略 2017年7月7日 吉祥寺 CRESSENDOにて撮影)

2017年8月29日 (火)

FSB presents "LIVE PENTAGON vol.01 ~TOKYO~" <前編> : ARESZ & NAKED MACHINE

  
去る6月にFEEL SO BADがCDをリリースしたのは既報の通り。
とっくに入手して聴き狂っている方もたくさんいらっしゃることだろう。
今日は7月上旬に開催されたそのCDのレコ発ライブのもようをレポートする。

10cdこのお祝いイベントに2つのバンドが駆けつけた。
まずはNAKED MACHINE。

20KAN

30v里村源多朗

40v杉浦智和

50v峯村武憲

60v石川達也

70vNAKED MACHINEをお目当てに来場されたお客さんも多く、ショッパナからスゴイ熱気なのよ!

80オープニングは「Evil Eyes」。

90早速お立ち台に上がって閃光のようなソロをお見舞いする源ちゃん!

100続いては「To the Top」。
この幕開けの2曲は定番。
ツカミは超バッチリだ。

7_img_0062 達也くんはPONさんのNATALをプレイ。
で、またサ~、KANちゃんがサ~、ウマいこと言ってくれるんだよ。
「このドラム・セットの前で歌えるのがうれしい!」だなんて!
いい人だ~。
しかし、待てよ…今考えてみると、「NATALの前」ということよりも、「PONさんのドラム・キットの前」ということだったのかな?
ま、どっちでもいいか…イヤ、「PONさんのNATAL」っていうことだな!ね~、KANちゃん?

120アッシュの22"ツーバスの・キット。
フィニッシュはシルバー・スパークル。
130KANちゃんのMC。
「こんばんは!私たちがNAKED MACHINEです!」
♪ジャカジャ~ン。
「今日はFSBの記念すべき日に呼んで頂いてありがとうございます」
♪ジャカジャ~ン。
「ずっと一緒に演りたかったので、とてもうれしいです!」
♪ジャカジャ~ン。
イヤ、ジャカジャ~ンってやったかどうかは覚えていないんだけど、たいていやるでしょ?
雰囲気伝わった?
MCから続けて…

1403曲目に持ってきたのは「Standing Alone」。

150さらに「Chained Mystery」。
ココでも源ちゃんのギター・ソロが炸裂!

160v今回、写真はないんだけど、ギター・チームはガッツリとMarshallですから、NAKEDは!
こういう筋金入りのロックのギターは真空管アンプじゃないとマズイ。
さもないと聴いているお客さんが気の毒だ。
つまりMarshallじゃないと困っちゃう。

110vギター・チーム二人のスぺクタクルもNAKED MACHINEの魅力のひとつだけど、やっぱりKANちゃんの燃え上がるような熱唱がスゴいよね。
ところで、「naked」というのは「裸の」という形容詞だけど、同じ「裸の」という意味の「nude(ヌード)」とどう違うか知ってる?
ハイ、次の曲。

170熱狂の「Walk Don't Run」が続く!
180やっぱり達也くんのドラミングにはNATALサウンドがシックリ来るね。
パワフルで歯切れがよく、そして音が深い。

190v「ではいい曲を歌います」とKANちゃんが切り出したのは「Eternal Moon」。
そう、チョット前にKANちゃんに「Eternal Moon」っていい曲だよね」って私が言ったの。
実際にいい曲だと思ったから。
この曲を聴くとAl Di Meolaの「Race with Devil on Spanish Highway 」を思い出す。
言っておきますけど、Al Di Meolaって全盛期はMarshallだったんだよ。

200もの悲しいメロディを丁寧に、そして情熱的に歌い、物語を作り込んでいくKANちゃんの表現力がお見事!

210その物語をさらにドラマチックに演出するのが源ちゃんのギター。
Marshallじゃないとこうはならない。

7_img_0213 そして、最後は「Fight to Survive」。
猛然とロックの炎を燃やす5人!

220

230v

240v

2_img_0368 KANちゃん絶唱!

250vん~、いつも思うことだけど…こういうロックはいいね。
70年代前半までのロックで育った私には実にジックリくる。
え、「naked」と「nude」の違いはどうなったかって?
あ、そうか、そうか。
「naked」は一般的に「全裸」になっている状態を指す言葉。
一方、「nude」は何か特別な事情があって、見せるために服を脱いでいる状態を指す。
通りに「nude lady」がいると何かの撮影かも知れないけど、「naked lady」がいたらお巡りさんが来て連れて行っちゃう。
ま、一般的な解釈ね。例外もあるでしょう。
もうひとつ、「strip」という単語もある。「ストリップ」ね。
コレは「裸にする」という動詞なので土俵がチト違う。
Bryan Ferryに『The Bride Stripped Bare』というアルバムがある。
Roxy Musicが大好きな私だが、買ったけどほとんど聴かなかったアルバム。
Bryan Ferryを見ると亡くなった小川文明さんを思い出す。
「なぁ、ブライアン・フェリーって桂三枝に似てへん?」とよくおっしゃっていたからだ。
BryanはStingと同じくニューキャッスルの出身、つまり「Geordie(ジョーディ―)」だ。

Bf さて、アルバムのタイトルの「The Bride Stripped Bare」…コレ、「bare」という単語も「全裸」ではないにしろ「裸の」という意味。
「bare knuckle(素手)」とか「bare foot(裸足)」とかいうでしょ?
…してみると、「stripped」と「bare」が重なってしまって、どこまで脱ぐの?ということになる。「新しい新作のニューアルバム」みたいなヤツ。
コレは「strip」という単語には「~の状態にする」という意味があって、たいていは「naked」とか「bare」という言葉が連なり、「裸にする」という意味を作る…のだそうだ。
しかし、英語って「裸」が好きな言葉なのね?
こういうのは生まれながら自然に英語を話す環境にいないとなかなか身に付かない…というか疑問にすら思わないかも知れない。
我々はこうして似た意味だけど用途が違う単語ひとつひとつから使い分け覚えていかなきゃないから大変なんだよね。
でもそれが「勉強」というモノであり、「楽しみ」でもある。
人生、勉強だ!…ゼンゼンしてないけど!
  

NAKED MACHINEの詳しい情報はコチラ⇒NAKED MACHINE OFFICIALWEBSITE

2602番手はARESZ。
今日の衣装は白。

270ボーカルズはふなっしー…え、今日も?
チガウチガウ、歌うMarshallの壁、瑠海狐<るみこ>さんじゃねーか!
瑠海狐さんは「黄色い梨」というより「ピンクの桃」だ。

280vギターの那都己<なつき>。
360vベースの雅己<まさみ>。

300v「ベース型自由」を担当する翔己<しょうい>。

480v_2今日の猫の手ドラムス(=トラ)はTakayuki Tashiro。
430vま~、ま~、コチラも熱狂的なファンが集まって最初っから上へ下への大騒ぎ!
サウンドがサウンドだけにすさまじい幕開けとなる。
オープニングは2009年の『BASH!!』から「烈火昇龍」。

330早速、那都己くんのソロをお見舞いするぜ!
もちろん那都己くんもMarshall。
JCM2000を愛用している。
290v「3、2、1、ロック魂~!」

340vちょっとトラディショナルがかったゴキゲンなナンバー。
2013年の『Skill』からのチョイスだ。

350「♪ロックロックロックロックだましい~!」

7_img_0486瑠海狐さんのMC。
自分のこと、「マトリョーシカの一番外側」だなんて…そんなことはない!…と言いたいけど、「言い得て妙」とはこのことだろうな。
2_img_0181_2ウン、ウマいこと言うわ。
いいじゃないの一番目立ってら!
中に埋もれて小さくなってちゃダメだ。
でも、「夜の9時以降は何も食べない」ように努めて来た結果、着々とダイエットが進んでいるそうですよ。
私も見習わなきゃ!
Ntr_3こっちは唐揚げを食べたら八重歯が折れちゃったんだって! 

7_img_05383曲目は『Skill』収録の「碧の彼方」。

390これいい曲だね~。
瑠海狐さんは「We can't Live without BATTLE!」をワンコーラス挟み込んで独唱した。

380メロディアスなギター・ソロ。
先日のセミナーを思い出してプレイを聴くと何やら感慨深いものがありますな。

400これまた『Skill』からキラー・チューンの「我が生き様誉れ」!

410指板を猛烈な速さで滑りまくる翔己くんの両手の指!
こちらもセミナーで解説したテクニックがテンコ盛りだ。

370オーソドックにかつ徹底的に低音で攻めまくる雅己さん!

420v雷鳴に続けてブッ放すのは「ゴーイントゥーヘェェェェ」!
これまた定番の「Going to Hell」だ!
クライマックスですぞ~!

440vイントロでは翔己くんのタッピングが大暴れするぞ!
310v何度も参加しているとはいえ、息の合った完璧なドラミングを披露したTashiroさん。
NATALやっぱ音いいな。
320いよいよ最終コーナー。
もうひと踏ん張りだ!
『BASH!!』から「DOPPO」。

460「独歩、独尊、独壇場」…日本語ってカッコいいな!

470途中の変拍子のキメがとてもクールだ。
450出番の最後を飾ったのは「Soldiers of Cause」。
  
ゴロンゴロンと急坂を転がり落ちる巨大な鉄球のような演奏で暴れまくったARESZ!
さずが、23年のキャリアはダテじゃない!

490ARESZの詳しい情報はコチラ⇒official web site of ARESZ

500v大暴れした後はいつも通り瑠海狐さんのご講話。
「ARESZは23年の活動の間にフル・アルバムを5枚しか出していません。最新版が3年前の『Skill』です。
詞を書いて、曲を作ることを繰り返しています。
詞を読んで欲しいんです。
詞というモノはひと文字違うだけで意味が変わってしまいます。
言葉を選んで、選んで…一生懸命作っています。
是非お手に取って頂きたいと思います!」
そうなの。
こんな私のような駄文拙文でも助詞ひとつに迷うことはあるし、ひらがなかカタカナで相当悩むことがあるのです。
ま、誤字脱字だらけでエラそうなことは言えないけど…。
でもやっぱりそれだけ一生懸命取り組んでいるモノはひとりでも多くの人の目に触れて欲しいよね!
11月にワンマン・コンサートが控えているARESZ…これからも独自の道を進んでくだされ!

510<後編>につづく

<<<NATAL NEWS>>>
NATALのドラム・キットが叩けるスタジオ、高田馬場のバズーカスタジオに新しい仲間が増えました。
それは14" x 6.5"のスチール・スネア・ドラム。
コレね。
見た瞬間、「オオ~!」っと声を出したくなるようなたたずまい。
実にゴージャスじゃあ~りませんか!
普通のスチールとは異なりチョット黒味がかっている。

1_3img_4207パーツはすべて「ブラッシュト・ニッケル(Brushed Nickel)」という仕様。
新型のスネア・スロー(Snare Throw)の感触も実にいい感じ。

1_2img_4208カ~!
居合わせたドラマーにチョット叩いてもらったんだけど、何たる音ヌケ!そして深い!
こりゃアンサンブルの中でもクッキリ音像が浮かび上がってくるのは間違いないな。
自分がドラマーだったら欲しいわ~。
  

1_2img_4212

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★上記のスネア・ドラムだけでなく、NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

 

(一部敬称略 2017年7月7日 吉祥寺 CRESSENDOにて撮影)

2017年8月28日 (月)

絶ブシャー祭り2017~梨祭 NASSYI FES~

 

ア~、暑い…と思っていたらまた涼しくなった。
先日、冷夏の思い出をココに記したけど、ホントにどうなってるんだろうね、この天気。
少なくとも連続した雨模様が収まってヨカッタ。
あの頃は東京でも長袖の服が必要なぐらいだったもんね。
コレはそんな雨の日のお台場はZepp Tokyo。

10開場を待つお客さんは黄色、黄色。
そう、今日は阪神タイガースのファン感謝イベント…にMarshall Blogが取材に来るワケない!

30まぁ~、入場前からとにかくスゴイ熱気だ!
「黄色い歓声」ならぬ「黄色い熱気」。

20場内は激満員!
スタンディングの1階は完全に立錐の余地なし。
ドアが閉まらないぐらいパンパンなのだ!

40ナニがそんなにスゴイ人気なのかというと…ふなっしー!
『絶ブシャー祭り2017~梨祭 NASSYI FES~』というふなっしーの祭典。
今年の私の唯一の夏フェス!

45客電が落ちると…オワ~、真っ黄色!
壮観~!
よく見ると黄色く光っているペンライトの先ッチョがふなっしーになってる。

50舞台が暗転になると…

60紗幕に出演者のシルエットが投影される。
もうこの時点で場内はものすごい興奮状態。

70そして、とうとう紗幕が振り落とされる!

80ステージに姿を見せたのは…

90ボーカルズにふなっしー。

100vギターがアックマ。

110vベースにカパル。

120vそして、ドラムスがにゃんごすたー。

130vふなっしーのへヴィメタル・バンド。
「キャラクターのヘヴィメタル」だから名付けて~「charamel(キャラメル)」だ!
何でもキャラクターのヘビメタ・チームは世界初らしい。

210「ヘビメタ」とくれば、当然Marshall。
見て、アックマくんの背後を!
ズラリと並んだMarshallのフル・スタック!

140一応、ふなっしーファンの皆さんにもこのバカでかい黒い箱について説明しておきましょうね。
一番上に乗ってる横に細長いのが「アンプ」ね。ツマミがゾロゾロ付いているヤツ。
ギターから送られてくる微弱な音声信号を増幅する装置が入っている。
「アンプ・ヘッド」を略して、「ヘッド」と呼んでいます。
その下の正方形のヤツには12インチ、すなわち30cmのスピーカーがそれぞれ4つずつ入っています。
コレを「スピーカー・キャビネット」といいます。
ま、みんな「キャビ」って呼んでいますな。外人は「キャブス(cabs)」って言ってる。
そのキャビを2つ積む。
上段に乗せるキャビは正面の上半分が斜めになってる。コレが「Aキャビ」。「Angled」の「A」ね。
一方、下段のヤツはまっすぐになってるでしょ?コチラは「Bキャビ」。下だから「Base」。その「B」です。
こうして形が2種類存在するのにもそれなりの理由があるんだけど、それそれ聞こえてくる音が違う。今日はこのあたりについてはついては触れません。
そして、その2段になっているキャビの上にヘッドを乗せた状態を「マーシャルの3段積」といいます。英語では「Full Stack」。
最近は上のふたつをひとつと考えて「2段積」って呼んでいる人もいるようだけど、コレはトンデモナイ間違いです。
ちなみにヘッドとキャビの2つを重ねた状態が「2段積」で、英語では「Half Stack」と言います。
この「Stack(スタック)」という言葉は、ギター・アンプの形態を指す時には世界共通の言葉です。
Marshallの創始者であるJim Marshallが今から55年前に初めてこの言葉をギター・アンプに適用しました。
こんなタダの黒い箱なのに、こうして3段積にして並べるとカッコいいでしょう?
他のギター・アンプでは絶対にこういう雰囲気が出ません。
ナゼならそれらはMarshallのコピーに過ぎないからなのね。
そして、このMarshallの黒い箱にはロックの歴史を作って来た夢とロマンが詰まっている。
だからこそカッコいいんです。
すなわち、この光景が「ロック」なんですな。Marshallを弾くことは「ロックの歴史を弾く」こと。
アックマくんはこのあたりのことがバッチリわかっているんでしょう。

150もうひとつアックマくんのスゴイところ。
今、ステージに上がっているヘッドは種類がバラバラで、チョットしたMarshallの歴史絵巻になってるの。
下の2台は2007年に発表した、現在のフラッグシップ・モデルのJVMシリーズ。
向かって左がJVM410H。
右がJVM210H。
見切れているけど、一番左のヤツは1998年にリリースしたJCM2000シリーズの中のTSL100というモデル。

160コチラは下手、カパルくんサイド。
写真右のヘッドは1990年にスタートしたJCM900シリーズの4100。
そして左のハジッコは1981年発売のJCM800シリーズから2203。
Marshall社はこのJCM800シリーズの世界的大ヒットでロックギターのサウンドに革新をもたらし、イギリスの外貨獲得に大きく貢献したとしてエリザベス女王から表彰された。
ま、その後、Valvestateというシリーズも大ヒットして、計2回表彰されるんだけどね。

180アックマくんの足元の様子。

170オープニングはふなっしーの公式テーマソング「ふなふなふなっしー」。

200ノッケからものすごいアクション!
歌の文句通り、「元気」のカタマリのようだ!
見ていて気持ちがいい。

200vふなっしーから簡単に挨拶があって早速2曲目。

230_2照明が赤くなり雰囲気が一転。
曲は「ナントカナルシング」。

240ふなっしーは一度どこかのロック・フェスで見かけたことがあったんだけど、まさかこんな目の前でシャッターを切る日が来るとは!
何しろカワイイんだわ~。

250アックマくんのギター・ソロ!
どうなってるの、指!
見事なシュレッディング(速弾き)でメタル度超満点!

260vストレートでヘヴィなエイト・ビート・ナンバー。
客席もエキサイティングな演奏に大興奮だ!

270「2曲終わりました~!
こんなに人が集まるとは思ってもみなかった!
デビューして5年も経つと、いろんなことが起こってまるで夢の中を突っ走っている感じなっし~!」
5年か…その頃かな?
私ね、初めてふなっしーをテレビで見た瞬間、「コレは当たる!」と思ったよ。
設定もおもしろいし、ルックスから、アクションから、他のキャラクターにないオリジナリティを見て取ったんだよね。
何よりその容姿から想像できない会話の切り返しの鋭さに私は一発でマイってしまった。
で、当時関西にCrying Machineというバンドがあって、そのライブ・レポートをMarshall Blogに掲載した。
そのバンドのキーボーズの人は「Yosisi」といって、何しろアクションがヤケクソにスゴイ。
その「動き」を指して、レポートの中で『「ふなっしー」のような動き』と表現したのね。
どうやらその頃はまだ関西では「ふなっしー」が知られてなかったのか、そのレポートを読んだYosisiさんが『「ふなっしー」って一体なんだろう?知るのがコワい…』と自身のブログに書き記していたのがスゴクおかしかったのを覚えている。
そのレポートはコチラ⇒Their Time Has Come ~Crying Machine登場!
ちなみにこのバンドのギタリストMashaくんは若手ナンバーワンの呼び声も高く、現在はSilexという自分のバンドを率いて活躍している。
もちろん根っからのMarshallプレイヤーだ。
 
ココでふなっしーがバンドのメンバーを紹介した…ので、もう一回。

2_img_0125

「埼玉県から来たカッパのカパル」

290v_m「北海道から来たパープルのアックマ!ライブが始まる前からテケテケギターを弾いている、みんなを喜ばすためには努力を惜しまないクマ」

300ふなっしーは妖精だからどう数えるんだろう?
神様だったら「柱」なんだけどね。
で、もうひとり…っていうの?もう一匹?一頭?…紹介し忘れているとみせかけて~…

310「青森県から来たドラムスのにゃんごすたー」が紹介された。
このメンバーの出身地を発表するのがおもしろいね。まるでデューク・エリントンのコンサートみたいだ。

320紹介されるとそのままドラム・ソロへ!
にゃんごすたーには去年の楽器フェアでお見受けしたけど、今回初めてその演奏を拝見した。

330すさまじいソロにビックラ仰天。さすが「赤いリンゴの野獣」!
コール&レスポンスもバッチリ!
しかしコレって「厚手のセーターを着たまま深海でバタフライする」ようなものでしょう。
他のメンバーも一緒だけど、マジでスゴイ。

350…というワケで、キャラメルのメンバー全員が一旦ステージを降りる。
するとステージ上のスクリーンには紙芝居式の映像が投影された。
内容は、人間の笑顔を取り戻すために結成されたメタル・バンド、「キャラメル」ができるまでを描いた愛と涙のドキュメンタリー。
ふなっしーの情熱に共感を覚えたメンバーが、ふなっしーと「共に歩む」決心をする姿が感動的だった。

360さて…キャラメルの誕生秘話が語られた後、メンバーがステージに戻ったが、ひとりメンバー交代。

370vあまりにも激しかったさっきのドラム・ソロでエネルギーを消耗してしまい、休息に入っているにゃんごすたーに代わって「赤い妖精ブッシャア・アズナブル」。
アノ、私、まったく知らないんですけど、この「ブッシャア・アズナブル」っていうご芳名はガンダムが元になってるんですか?
イエイエ、フランスの国民的歌手、「シャルル・アズナブール」ですよね?

380曲は「アルクナシ」。
会場がブルーに染まり、ふなっしーが切々と歌い上げるバラード。

390アックマくんは座奏。
却って弾きにくいのでは?!

400vブッシャア・アズナブルもクリスピーなドラミングを聴かせる。

420vこの曲はふなっしーの公式動画配信チャンネル、「274ch.(ニイナナヨンチャンネル)」という番組の企画で誕生したのだそうだ。
作詞はふなっしー、そして、サンプラザ中野くんが作曲とプロデュースを手掛けている。
ふなっしーって「Funassyi」って綴るのか…Morrisseyみたいじゃん?

An …ということで、スペシャル・ゲストでサンプラザ中野くんも登場し、「アルクナシ」の他、爆風スランプの「Runner」を激しくプレイした。
何しろふなっしーは「中学の時から爆風さんのファンだったなっし~!」ってな具合なので、そのノリノリ具合は最高級だった。
ということは梨の妖精も中学に行くのか…。

2_img_0191 日本で最も有名なロックの曲とされる「Runner」。
作詞はサンプラザ中野くん、そして作曲はファンキー末吉だ。
ナゼここでファンキーさんの名前を出したか疑問に思われる方はインターネットで検索してみよう!そして、音楽ファンなら、今日本の音楽業界にナニが起こっているのかを勉強しよう!

430vこの人、おとなしいね~。
でも、キャラメルのリズムを低音で着実に演出している。
ところで、この日撮影をし出してカメラのファインダーを覗いた瞬間に驚いた。
それは、皆さんのガタイの良さだ。
とにかくデカい!
いつもの生身のミュージシャンを撮っている時とあまりにも勝手が違うので最初はとまどいましたよ。
それと色。
激しい曲などでは照明によって色がコロコロ変わってしまうので、地肌の色が出る瞬間を狙うのに苦労したね。

410特にふなっしー。
色が薄いので、照明の色に左右されやすいの。しかも黄色じゃないと可哀想じゃん?
  
…なんてことはお構いなしにこのセクションの3曲目「ご当地キャラエレジー」の演奏に移ったキャラメル。

440もう3曲も続けて演奏したので映像コーナー。
ココではキャラメルのリハーサル風景が公開された。

450アタシャね、うれしくて涙が出たよ。
見て、このアックマくんの姿!
練習の時からMarshallの三段積みだよ!しかもJVM。
好きだ~、アックマくん。
コレが正しいロックの風景。

460vさて、にゃんごくんも復活!
残り2曲…演者も増えてショウはクライマックスに突入した。

470ところが、曲を演奏する前にふなっしーから衝撃的な発表が!

2_img_0251 「キャラメルは『真夏の夜のまぼろし』なーっしーな。残り2曲で解散するなっしー」
エエ~!普通の梨に戻りたいのか?!
「しかし、願いが集まった時にまた復活することを誓います!」
感傷的な場面なんだけど、顔がニコニコしているから湿っぽくない。
しかも…
「どのバンドも『音楽性の違いから』と言って解散するけど、アレはだいたい金銭面のトラブルなっしー」
いいの、余計なことは言わない!
280vグンとにぎやかになったステージで演奏したのは「ぶぎぶぎふなっしー」。

480この色白のカワイイな~。
「ふにゃっしー」っていうのか…。
Marshallががお似合いですよ~。

490弟のふなごろーも加わってふなっしー絶好調!

505v「♪みんな笑顔だと元気が出ちゃうよ~」
510そして、本編最後はアックマくんが弾くイントロがカッコいい「梨空レインボー」。

500ふなっしー、大きくジャーンプ!

520vアックマくんはギター・ソロをバッチリとキメて見せた!

530vずっとモクモクとベースを弾いていたカパルくんもこの通り。

540vにゃんごすたーも立ち上がってお客さんの歓声に応える!

550本編最後とあってステージ狭しと派手にアクションをキメまくるふなっしー!

560「ありがとなっしー!最高のふなっしー祭りとなったなっし~!またキャラメルとして会える日を楽しみにしているなっし~!」

570すぐに始まる「呼び戻し」、もしくは「残業依頼」。
当然だわな~。もっと観たいもんね~。

580そして、ステージに戻って来たメンバー!
600「もう帰ろうと思って荷造りしていたらみんながアンコールしてくれたので出て来たなっしー。みんなと思い出を共有できるって最高!」
590「みんなのためにメチャクチャにヘビーな曲を用意したなっしー!聴きたいかっ!?」

610v…と始まったのはその名も「CHARAMEL」。
アレ?全然へヴィじゃないじゃん?と思ったのは出だしだけ。
オリャャャャ~!

620空を裂くアックマくんのMarshallサウンドが炸裂!

630この曲の正体は「キャラクターのヘヴィメタル」の名にふさわしいド迫力のメタル・ナンバーだった!

640燃え尽きるふなっしー!

650でもショウはまだ終わらない。
「オールスタンディングで一度演ってみたかったなっしー。盛り上がってくれてありがとう!」

660…と全員参加で「ふなふなふなっしー」の今度は「ほぼニッチPver」。

670最後のジャ~ンプ!

680この後、中野くんさんも加わっての撮影タイム。
当日は撮影が禁止されていたが、最後にふなっしーからOKが出ると…スゲエ~!
1階のお客さんが携帯電話を手にして一斉に撮影を始めた!
ほぼ全員!壮観だ!
ホンの20年前には携帯電話を持っている人の方が少なかったのにー!(私もかなり遅れて仕方なく使い始めた)

1_img_0280「またどこかでお会いしましょう!感謝、感激、梨汁ブシャー!来てくれてありがとう!もう身体がバキバキだなっし~」

690最後は映像で締めくくった。
みんな笑顔!

700「キャラメルにはまだ最後のメンバーがいるなっしー…それは『みんな』なっし~!」
そう、笑顔が一番。
いつも笑顔でいたいものです。
お願いだからライブに行くことを「参戦」だなんて言わないで!音楽は戦争ではないうっし~!(←コレは私のお願い)

710おお~、動画の最後にはチャンと制作ブランドのロゴが!
撮影は「大船撮影所」かな?(註:大船撮影所は松竹の設備で2000年に閉鎖しています)
あ~、とにかく楽しかった!720ふなっしーの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト730(一部敬称略 2017年8月16日 Zepp Tokyoにて撮影したなっし~!)

2017年8月25日 (金)

Crossover 関 雅樹+岡井大二 Session~私の神保町

    
JR御茶ノ水駅。
昔の駅舎ってどんなだったけかナァ。
どうしても思い出せないんだよね~。
なんかものすごく灰色だったイメージがあるな。

A神田川を挟んで北側の景色。
随分変わった。
昔から東京医科歯科大と順天堂大の大きな建物が同じ場所にあったが、比べ物にならないぐらいデカくなった。

B医科歯科大の壁面のレリーフ。
私、中学3年の時にココに入院したことがあるの。
病名は「睾丸捻転症」。
何かの拍子にタマキンが捻じれて血液が止まってしまい、放っておくとタマが腐ってしまう恐ろしい病気、というか怪我?
ある日、40度近い高熱が出て、フト気が付くとタマキンが「ハらさき色にムれて」いて、触っただけでももんどり打つような激痛。
近所の小さな医院に行くと、「コレは!ウチではとても手に負えないので、明日大きな病院に行きなさい!」と言われ行ったのがこの東京医科歯科大学付属病院。
診察室に入り、恥ずかしながら患部を見せるやいなや、その医師は受話器を手に取り、ゴチョゴチョと電話の向こうの相手と話し出す。
「アそう、じゃ、それ、お願いします」
と、受話器を置くと、私に向かって、「良かったね、手術室空いてたから、午後切るよ!」ってアータ!
心の準備期間まったくなしにそのまま入院。
手術中も痛かったナァ~。
どういう術式かというと、袋を切って開けて、タマを正常な位置に戻して固定する。ま、極めて単純で土木的な作業よ。
ところが!
コレは男性にしかわからないが、タマキンをぶつけると下腹部の脇が痛くなるじゃない?
局部麻酔は施してあっても、手術の間中アレの強烈なヤツが襲ってくるのよ。
あんまり痛いものだから、助手の男性に「ウウ~…す、すいません!タ、タマキンをブツけるとお腹が痛くなるじゃないですか!あの痛くなった時に押す箇所を今先生の手で押してもらえませんか?」
こればかりは看護婦さんに頼めない。
するとその助手も私を憐れに思ったのか…
「おお、いいよ!こ、ココかい?」
「もうチョットみ、右!」
…なんてやったもんですよ。
カーテンの向こうでは、「オイ、コレがそうだ。カメラ持って来い!キミたちもよく見とけよ!」とか言ってるし。
競輪選手がこの病気というか、怪我というか、罹りやすいそうですよ。
タマを元の状態に戻せばもう後は何でもないんだけど、抜糸の時が大変だった。
何せ袋がシワシワじゃない?
糸を引っ張る時にシワをつまんじゃって「ギャ~!」なんてね。
大変な思いをしたけど、私の人生の「激痛ベスト10」では4位ぐらいかな?
今のところダントツの1位は何といっても「椎間板ヘルニア」だ。
アレはシャレにもギャグにもならないぐらい痛い。

Cお茶の水橋から秋葉原方面を望む。
眼下を流れるのは神田川。
ひとつ向こうの聖橋から眺める秋葉原方面の景色は、吾妻橋から望む隅田川下流の両岸の景色と並ぶ東京の絶景だと私は思っていて、コレを機に写真を撮っておこうと思ったけど、この工事のおかげで全然ダ~メ。

Dコレ、ホームを作ってるんだね?
また景色が変わっちゃうね~。
ま、確かにラッシュ・アワーにはホームがゴタゴタになっちゃうもんね、この駅は。

E暑いのをガマンして、チョット足を伸ばして神田川北岸を神田明神の前あたりまで降りてみる。
この下にはビリヤード台で有名な淡路亭がある。
線路を見やると、総武線、中央線、地下鉄丸の内線が交差しているポイントが目に入る。
コレ、スゴイね。
JRと地下鉄の「かぶり」がこんなに薄い!
丸の内線は銀座線に次いで2番目に古い東京の地下鉄ゆえ、路線のほとんどが開削工法なんだね。
だから浅いところを走っている。
四谷三丁目とか新宿御苑前とかホームがすごく浅いところにあるでしょ?
でも、赤坂見附と霞が関の間の230mの区間だけはシールド工法が導入されたんだって。
コレが日本で最初のシールド工法による地下鉄軌道掘削工事だったそうだ。

F_2上の写真でチョット立ち位置を変えるとコレのアタマが見える。
ニコライ堂ね。
1891年にオリジナルが建てられたが、関東大震災で被災。
1929年に今の建物が竣工。
ナント、空襲を免れて無傷だったらしい。
まさか「くだん」がいたのでは?あ、コレについては小松左京の「くだんのはは」という小説を読んでください。
小説と言えば得意の吉村昭に『ニコライ遭難』という作品がある。
明治24年に、時のロシア帝国皇太子ニコライ2世が来日し、警備にあたっていた津田三蔵という警察官が切り付けてハラホロヒレハラとなってしまったという「大津事件」を題材にした話。
当時、ロシアは日本とは格もケタも違う世界の一等国。そこの王子様をイジめちゃったもんだから、仕返しに本当に日本が滅ぼされると当時の政府はビビったらしい。
ま、その事件の顛末が綴ってある。
おもしろいよ。
そのニコライとこのニコライ堂は無関係。
「ロシア関係の吉村昭」といえば『ポーツマスの旗』という日露戦争終戦後のロシアとの交渉を担当した小村寿太郎という外務大臣を描いた話もメッチャおもしろかった。
コレは皆さんよりも、まず先に今のこの国の政治家の皆さんにご一読いただきたい作品。(←コレが言いたくてこの部分、脱線しました)

Iハイ、御茶ノ水の駅に戻って駿河台下方面を眺める。
ロンドンで言えばデンマーク・ストリート。
デンマーク・ストリートも私が知っているだけでもかなり変わったが、ココもずいぶん変わったよ。
ちなみに私も知り合いを連れていくと、デンマーク・ストリートを指して「ロンドンの御茶ノ水」なんて紹介してしまうのだが、「楽器店が立ち並んでいる」という点ではこの紹介は間違えていないのだが、本質的にはデンマーク・ストリートと御茶ノ水は違う。
デンマーク・ストリートは。「ティンパンアレイ」の俗称通り、楽器の街ではなく、音楽出版社が集まる通りなんだね。
「音楽」ということでは趣を同じくしているが、機能は全然違う。
The Kinksに「Denmark Street」というドンズバの曲がある。
いつか『名所めぐり』で「キンクス特集」をやりたいと思ってるんだよね~。

Gそんな変わりゆく街中で最も醜く変わってしまったのはコレだな。
恥ずかしながら我が母校。

H我々が通っていた頃はこうだった…「明治大学記念館」。
向かいの「主婦の友社」社屋と並ぶ御茶ノ水のランドマークだった。
この講堂の舞台でよくビッグ・バンドの練習をした。
まぁ、こうして今見てみると確かに老朽化が相当進んで汚いけど、何とか残すことはできなかったのかね~?
主婦の友社ビルは今でもすごくキレイに残ってるじゃんね。

22さらにその昔はこうだった。
まるでロンドンのシティのような光景だ。
イヤ、道路が広い分こっちの方が立派か?
東京は古い建物がどんどんなくなっていってしまうね。バカだね。

Knk 駿河台下の交差点まで降りて来た。
目につくのは三省堂書店。
辞書で有名な三省堂だけど、書店の「三省堂」、つまり下の写真の「三省堂書店」とは資本関係がないんだってね。
元々は一緒だったのだが、1974年に大きな負債を抱え、出版部門が独立し、創業者一族は経営から離れて「三省堂書店」の運営だけに携わるようになったそうだ。
その向かって左隣のビル。
昔、「ディスクロード」というレコード屋が入っていてね。
The Brecker Brothers Bandの『Heavy Metal Be-Bop』をココで買ったわ。
で、その奥隣だったかな、向かいだったかな?
スポーツ用品のVicotiaがレコード屋をやっていてね、ナゼか、スウェーデンのジャズ・レーベル、Steeple Chaseの品揃えがやたら豊富だった。

J 学生の頃、ベルギーのジャズ・ギタリストPhilip Catherineが好きで(後期Focusにも在籍して来日もした)、参加しているSteeple Chaseのアルバムを何枚か買いに行った。
こういうヤツ。
Steeple Chaseのレコードってジャケットの紙質がペラッペラですぐにボロボロになっちゃうんだよね。

2_img_0116さて、駿河台下の交差点を右に曲がって靖国通りに入ると、そこは神保町。

7東京で最も好きなエリアのひとつ。
世界最大の古本屋街。

6…と言っても、古本を買い漁ることはそうないの。
だって本が汚いんだもん。
どちらかというと、レコードだね~。
昔は裏通りにも中古レコード店がいくつもあって、見て歩くのが大スキだった。

2v…と言っても、あんまり買ったことはないの。
だって高いんだもん!
いいの、いいの見て歩くだけで楽しいのさ。

チョット裏へ入るとこんな感じ。
2_img_1826こんな路地にも両側に古本屋がズラリ。
オシャレでしょう?
2_img_8338こんな立派な洋書が店頭に並んでいる。
2_img_8339…というのはウソ。
ゴメンちゃい。
上下の写真はロンドンの神保町、チャリング・クロス・ロード。
古本屋がアチコチにあって実に楽しい。
どうせ読まないから買ってこないけどね。
Marqueeの3号店もこの通り沿いにあった
でも、ロンドンの中でも特にお気に入りのエリアなのだ。
2_img_7950神保町は正式には「神田神保町」といい、江戸時代の旗本「神保長治」に由来するそうだ。
かつては神保町も小川町の地籍であったが、大正12年、周辺を火事で焼失。
神田高等女学校(今の神田女学園中学校・高等学校)の教員だった岩波茂雄が焼け跡に古書店を開いたところ大当たり。
コレが「岩波書店」の起こりとなった。
長野の諏訪に行くと、「岩波さん」って名字が多いんだよね。
前の前の会社にいた時、諏訪にある関係会社の社長さんが岩波さんとおっしゃったが、岩波茂雄さんの親戚だとか言っていた。
この岩波書店の成功によりこのエリアに本屋がジャンジャンでき始めたのだそうだ。
3出版社や学校も多いことより、いわゆる教養人や大学生が大挙して神保町に訪れるようになり、喫茶店の文化も栄えた。
神保町はカレーライスの激戦区としても有名だが、コレはカレーライスはスプーンひとつで食べることができるから…っていうんでしょ?
つまり、喫茶店に入って、片手に古本屋で買った本、片手にスプーンの体で読書を楽しんだことが発端だとか。
それじゃサンドイッチの起源と同じじゃんね?
私はココで食べ歩きはしたことがないが、それでも数種類のカレーを試したことがある。
その中でダントツなのはこの欧風カレーの「ボンディ」。
多分私の人生で一番おいしいカレーだと思う。
これを知ってからは食べ歩く必要がなくなった。だってコレ以上のモノは要らないもん。
Marshallの社長やスタッフ、アメリカ人、ヴェネズエラ人、スペイン人、みんなボンディのカレーが大スキ。
国籍老若男女を問わず、連れて行った人たちは例外なく涙を流しながら「ウマい、ウマい」と言って完食するわ。
デザートのプリンもおいしい。
ただ、お値段がね~。
それとこの辺りはナゼか知らんが殺人的に駐車代が高いんだよね~。

8司馬遼太郎の『街道をゆく』によれば、戦争中、「神保町の古書を焼失することは、文化的に極めて大きな損失である」として、アメリカ軍がこのあたりへの空襲を避けたというけど…マァ、ウソでしょう。
まったく同じ話の「京都バージョン」があって、ルーズベルトが「あの美しい古都を燃やしてはならない」と側近に命令したとかいうけど、全然ウソだったことが判明していると聞いた。
確かに神保町の周辺には戦前の建物がチラホラ残ってはいるけど…。

4vハイ、神保町の交差点まで来ました。
写真の右後ろが岩波書店。
新書は知らないけど、岩波の本って一回文庫になると、絶版にならないんだってね。
つまり会社が続く限り、その本が売れようが売れまいが、半永久的に流通し続けるんだとか…。

1この岩波のビルの中には有名な「岩波ホール」があって、芸術的な映画を上映することで全国的にその存在を知られている。
私も中学生の時に何回か観に行ったことがあったけど、ナニを観たか忘れちゃったな~。
ローレンス・オリビエの『ハムレット』だったような気もする。
ある時、「黒澤明が選ぶ世界の名作映画〇〇選」みたいのがあって、イタリアのフェデリコ・フェリーニ、スウェーデンのイングマール・ベルイマン、ポーランドのアンジェイ・ワイダ、ギリシアのテオ・アンゲロプロスといった有名なヨーロッパの映画作家の中に混ざって、インドのサタジット・レイの名前が挙がっていた。
私はこういった芸術的な映画が苦手なので、さほど興味はもたないのだが、このサタジット・レイだけは気になった。
ナントならば、昔、岩波ホールではこのサタジット・レイの作品をシリーズで上映していて、中学の時にチラシをもらったことを覚えていたからだ。
下の写真がそれ。
こういう告知チラシって、月日は書いてあるんだけど、案外年が入っていないんだよね。
なのでいつの頃のモノかは正確にはわからないが、もう40年以上は経っているハズ。

2_img_0216靖国通りと南北で交わっているのがこの白山通り。
背中は水道橋駅方面だ。
この通りにも中古レコード屋や古本屋がひしめいていて面白かったんだよね。

9それと、神保町で忘れてならないのはカレー以外の安くておいしいB級の食べ物屋さん。
学校が多いのでコスパに長けた店が多いのだ。
この角は昔「キッチン南海」って言ってなかったかな?
その奥が半チャンラーメンで有名な「さぶちゃん」。
昼時はいつも長い行列だ。

10この中古レコード屋さんも古くからあるよ~。
買ったことないけど。

11その向かいには…アラ?
ない!
この角にあったのが「トニィ・レコード」。
なくなっちゃったんだね。
クリーム色のビニール袋が目印だった。
このお店はジャズが専門で、二階の貴重品コーナーなんかゴチャゴチャでものスゴいことになっていた。
確か、オリジナル盤のような希少なものを除いては、2,000円以上の値段を付けない主義だったんじゃなかったっけ?

13ココで買った思い出のレコードは何といってもコレ。
当時結構長い間探していて、最終的にココで出くわした。35年ぐらい前か…。
値段はその最高レベルの「2,000円」だったが、もちろん何の迷いもなく買った。
Marshall Blogでも何度か紹介したように記憶しているが、八城一夫さんというピアニストのドラムレスのトリオ盤。
若き日の香津美さんがバリバリにビ・バップを弾いている。
私の宝物。
今でも時々聴いている。
2_img_0123その隣の隣ぐらいにも一軒中古レコード屋があって、Frank Zappaの『Waka Jawaka/Hot Rats』の国内盤を買った。

12それがコレ。
かなり昔からZappaを聴いていたが、コレの国内盤を持っていなくて、コレも結構探し周った挙句ようやくココで見つけたのね。

2_img_0119白山通りからチョイと御茶ノ水方面に戻る感じで細い道に入る。
チョット撮影している向きがバラバラで申し訳ないけど、ま、わかる人にはわかるでしょう。
わかる人には説明する必要もない気がするが…。
この通りは学生時代ずいぶん来たな。
安くておいしい食べ物やが揃っているから…と言ってもずいぶん様変わりしちゃったな。

17この「伊峡」というラーメン屋は古い。
ものスゴイ細麺を採用していて、今のそこらのグルメ・ラーメンとはお呼びもつかない、シンプルを絵に描いたような飾り気のないラーメン。
大変おいしい。
そしてやたら安い。
今はもう息子さんがやっているのかな?

15入りやすいせいか、スズメも食べに来た。
コレ、ドアが開いているということはエアコンがないのかな?
そういえばいつもドアが開いていたような気がする。
2_img_4363その隣がコレ。
昔、ココはトンカツの「いもや」だった。
奥が向こう側の店舗とつながっていて、そっちは天ぷらの「いもや」だった。
私が学生の頃はロースかつ定食が550円だったかな?
みそ汁の具はしじみ。
もう大スキでね、夏になるとクラブの友人はトンカツをイヤがったが、私はひとりででも食べに来てた。
だから太ってる。
レッチリいるでしょ?Red Hot Chilli Pppers。
あのバンドのドラムのChad Smithね。
以前の会社にいた時、音楽出版社に勤めるChadのお兄さんのBradと長いこと仕事をしていた。
Bradはトンカツが大スキで、日本に来ると「シゲ、トンキャ~ツ食べに行こう!」ということになって、ココにあった「いもや」に連れて来たことがあった。
Chad Smithのアニキがココでトンカツを食べたということね。
昔、「いもや」はこのあたりにずいぶん沢山あったんだけど、いつの間にか数軒しかなくなっちゃったね。

16さらにその隣。
ココだったっけかな~。
「響(ひびき)」という老舗のジャズ・喫茶があった。
マスターの大木さんという人がElvin Jonesと仲がよくて、私は見ていないんだけど、ココでElvinが演奏したハズ。

18もうひとつジャズ喫茶。
今の場所からチョット離れるが、白山通りと並走する裏の通りにかつて「コンボ」というジャズ喫茶があった。
このお店についてはしばらく前に『あなたの知らない「汚レコード」の世界展』の時に書いたので今回は詳述しないが、とにかくコーヒーのおいしい、いいジャズ喫茶だった。
あ~んなに通ったのにこうして街並みが変わってしまうと、正確な場所が全く思い出せない。
情けないぐらいわからない。
浦島太郎はさぞかし苦労しただろうナァ。
こうなると街の写真ってのも撮っておくべきだと思うよね。
ハイ、以上が今日の記事のオープニング。
古本、中古レコード、ジャズ喫茶、安くておいしい食べ物…大好きな御茶ノ水~神保町を紹介した。
ココからが本題だ。

14さて、そんな愛すべき神保町に新しくライブ・ハウスが昨年オープンした。
派手な赤い壁面の通りに面したガラス張りのキッチンが目を惹く。

10中目黒で20年のキャリアを持つ「楽屋」の2号店だ。
エスニック料理が自慢のとても雰囲気の良いお店。
ドリンク&フードのお値段もお手ごろだ。

20開演前のステージ上のスクリーンにはライブのスケジュールが投影される。
お、四人囃子の『錯』!

30そう今日の出し物は関雅樹と岡井大二のセッション。
お店のスケジュールに「Crossover」と分類されているのがうれしい。
ん~、どれも見覚え、そしてシャッターの切り覚えのある写真だにゃ~。

40落ち着いた大人の雰囲気の中、4人のメンバーがステージに上がった。

50ギター、関雅樹。

60v関ちゃんはASTORIA CLASSICと1974Xを併用。

70足元のようす。
コレだけゴチャゴチャつなげても全く音ヤセしないのは電気に強い関ちゃんの特技か。

80ドラムスは岡井大二。

90vドラムキットはNATALのバーチ。
大二さんのお好みはバーチ。

100お気に入りのスネアはNATAL Stave。
音ヌケの良さは生半可ではない。

105ベースは宮野和也

110v宮野さんはEDEN TERRA NOVA TN-501とD410XST。
しかし、このTN-501ってのはよくできてるね~。

120vキーボーズは石井為人。

2901曲目は関ちゃんのオリジナル曲で「J's Mood」。

160vメンバー全員でソロを回してツカミはOK!

1502曲目はノンビリとレゲエで南の島のイメージの「Spice」という曲。

170vコレも関ちゃんのオリジナル曲。
この日の第1部は関ちゃんの作品を中心としたメンバーの自作曲で構成された。

190v関ちゃんのMC。
彼、MCウマいんだよね。
飄々と、かつ事務的によどみなくしゃべるサマはストレスがなくて見ていてとても楽チン。
「ステキな店ですよね。お料理もおいしいですよね!ボクはステキなお店じゃないとギターを弾きたくないんですよ。このお店がすごく気に入っています」

140v…と続けて紹介した次の曲は宮野さんの曲で「Koto」。
このメンツでは必ず取り上げられる曲。
「Koto」は「琴」ではなくて「古都」ね。

165_k4ビートのワルツ。
作者の宮野さんのベースがフィーチュアされる。

180v「最近SNSなんかで『シェア』という言葉をよく聞きますよね」とつないだ次の曲は関ちゃんの曲でその名もズバリ「Share」。
ウン、「share」もかなり一般的になったよね。
ひと昔前は「シェア〇〇%」という「占有率」を示す使い方しかしなかったが、SNSのおかげで「分ける」という動詞的な使い方を日本人は覚えた。
新しい日本語英語と言っていいだろう。

200_s曲はミディアムの8ビート。

210vマイナーだかメジャーだかハッキリしないおもしろい曲調だ。

220vスネア・ドラムを撫でる大二さんの右手。
カッコいい。
ジッと観てると微妙で正確なアクションがすごくおもしろい。

225関ちゃんのギター・ソロも作者だけあって実に密度の濃い独特の展開を呈した。

230この後、関ちゃんがタンバリンの購入で、楽器店とのトラブルに巻き込まれるというMCを経て一部最後の曲となった。

240_l曲は関ちゃんのオリジナルで「Laundry」。
ワルツのバラード。

250vこの曲でもメンバー全員にソロが回された。
270関ちゃんのソロはBill Frisellから毒気を少し抜いたような奇抜な演奏だった。

260v休憩をはさんでの第2部のスタートはビートルズ・ナンバー。
Hiram Bullockファンの関ちゃんはよく「Dear Prudence」を取り上げていたが、今回はナント「Back in the U.S.S.R.」。
なんでこの曲やねん?!
310_sbナチュラルで味わい深いフレーズが連なる為人さんのソロはどんな曲にあってもゴキゲンだ。

130vココで関ちゃんから各メンバーの仕様機材が紹介された。
Marshall、NATAL、EDEN大活躍!

300v_mc続いてはHorace Silverの「Senor Blues」。
この曲好きだね~。
皆さん「ダンナのブルース」とか「オヤジのブルース」とか言っているけど…実にいい訳だ!
Ebの変形マイナー・ブルース。
アタマの「Ebm→B7」の流れはDuke Ellingtonの影響を受けていると言われているらしい。
最近、一生懸命Ellingtonを聴いているんだけど…なるほど、意味はわかるような気がする。

280v_dp「Senor Blues」が出たところでHorace Silverを少しやっておこうか?
  
この『A Night at Birdland』はジャズを聴き始めた頃よく聴いたナァ。毎日聴いてた。
Horaceが参加している1954年のライブ・アルバム。
Horaceは後に「ファンキー・ジャズ」という一分野で人気を得る名ピアニスト/作曲家。
古くはJazz Messangersの一員としてArt Blakeyと組んでこのアルバムを皮切りに50年代のハードバップ・ムーブメント発展の一助を担った。
ちなみにEmerson, Lake & Palmerの「Tiger in the Spotlight」のピアノ・ソロで使われているメロディの一部はこのアルバムに収録されているHoraceのオリジナル・ブルース「Quicksilver(水銀)」だ。
320
ピアノのプレイングスタイルも独特あるものだが、Horaceは作曲家としてBlue Note時代に多くの名曲を残した。
この1957年の『The Stylings of Silver』なんていい曲ぞろいだよ~。

330人気作、『Blowin' the Blues Away』は1959年の作品。
有名な「Sister Sadie」、「Peace」はこのアルバムから生まれた。
「ブルースをブッ飛ばせ」なんてタイトルもいいじゃんね。

360この1960年の『Horace-Scope』には人気の「Strollin'」や激名曲「Nica's Dream」が入っている。3401961年のライブ盤『Doin' the Thing』。
「ジャズの楽しさを教えてくれ」と頼まれた時、このアルバムを推薦するのはひとつの手だと思う。

3801964年のヒットアルバム『Song for my Father』。
Steely Danの「Rikki don't Lose that Number(リキの電話番号) 」のイントロはこのアルバムのタイトル曲「Song for my Father」の完全パクリ。

3501965年の『The Cape Verdean Blues』。
悲劇のトランぺッター、Woody Shawが参加していることで人気がある1枚。
Terry Bozzioは若い頃、このWoody Shawのバンドにいたことがあったそうで、音源を探してみたけどとうとう見つからなかった。残っていないのかも知れない。
バラエティに富んだドラマーが集結したBuddy Richのトリビュート・アルバム、『Burning For Buddy: A Tribute To The Music Of Buddy Rich』の中で、元Journeyのドラマー、Steve Smithが取り上げている「Nutville」という曲はHoraceの作品で、このアルバムに収録されている。

370他にも『Further Explorations』とか『Finger Poppin'』とか『The Tokyo Blues』とか、Blue Note時代に素晴らしいアルバムの数々を残したHoraceだったが、その求心力も上の『The Cape Verdean Blues』あたりまでだった。
その後もリリースは続いたが、どれも話題になることはなかったようだ。
下は1970年と1972年にリリースしたアルバムを2004年にコンパイルした『The United States of Mind』。
コレなんかはかなりツライよ、最後まで聴くのは。
結構な忍耐力が要る。
…なので、もしこの記事を読んでHorace Silverに興味を持った人にはとにかく50年代の諸作をオススメします。

390あ、イカン、肝心なことを書くのを忘れてた!
「Senor Blues」はこの1956年の『6 Pieces of Silver』に入ってる。
CDにはBill Hendersonの歌入りバージョンも収録されているよ。

400ココで四人囃子の曲を2つ。
ひとつはおなじみ「Lady Violetta」。

410v_lv弾き慣れた曲だけあって、実にのびのびとスケールの大きいソロを聴かせてくれた関ちゃん。

430vもう1曲は1989年のアルバム『DANCE』収録の「眠い月」。

440この曲の持つ深遠で感傷的な魅力が実にうまく表現された演奏だ。

450この曲の後、関ちゃんは珍しくループを使ってア・カペラのギター・ソロを披露した。
数々のエフェクターを自在に操る様子はまさに「関雅樹のエフェクター講座」!
おもしろかった。

460そして最後はメンバー紹介を経てPoliceの「Every Breath You Take」。

470vこのチームではおなじみのナンバーだ。
インストでもちろん大胆にアレンジを施して、関ちゃんが曲をさばいている。
だから「関サバ」だ。480本編を終了させた4人はそのままステージに残り、アンコール曲をこなした。

490vさっき触れたビートルズの「Dear Prudence」。
これまたオハコ中のオハコだけあって、ダイナミックなパフォーマンスを展開した。
名人がジックリと落ち着いて聴かせてくれる演奏はやっぱりいいね!
ホント、いいお店だ。
ロケーションは神保町だし!

500v関雅樹の詳しい情報はコチラ⇒Seki's Web

510『四人囃子アンソロジー~錯~』絶賛発売中
 
岡井大二×Marshall Blogのインタビューはコチラ⇒四人囃子ニュー・アルバム発表記念 岡井大二スペシャル・インタビュー(4本立て)

520cd

<<<NATAL NEWS>>>
NATALのドラム・キットが叩けるスタジオ、高田馬場のバズーカスタジオに新しい仲間が増えました。
それは14" x 6.5"のスチール・スネア・ドラム。
コレね。
見た瞬間、「オオ~!」っと声を出したくなるようなたたずまい。
実にゴージャスじゃあ~りませんか!
普通のスチールとは異なりチョット黒味がかっている。

1_3img_4207パーツはすべて「ブラッシュト・ニッケル(Brushed Nickel)」という仕様。
新型のスネア・スロー(Snare Throw)の感触も実にいい感じ。

1_2img_4208カ~!
居合わせたドラマーにチョット叩いてもらったんだけど、何たる音ヌケ!そして深い!
こりゃアンサンブルの中でもクッキリ音像が浮かび上がってくるのは間違いないな。
自分がドラマーだったら欲しいわ~。
  

1_2img_4212

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★上記のスネア・ドラムだけでなく、NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

 

(一部敬称略 2017年6月27日 神保町楽屋にて撮影)

2017年8月24日 (木)

【訃報】 ジョン・アバークロンビーのこと

  
ジャズ・ギタリスト、ジョン・アバークロンビ―(John Abercrombie)が心不全で亡くなった。
享年72歳。
今日は急遽予定を変更してこのジャズ界の大御所ギタリストについて少し書かせていただくことにした。

10_p「少し」というのは、彼について「少し」しか知らないからだ。
それなのにナゼ私がMarshall Blogでこの悲報を取り上げたのかは最後の方でわかる。
  
John AbercrombieはECMレーベルの看板ギタリストとして数々のアルバムを残しているが、私は彼の弾くギターが苦手でしてね~。
フワフワ、何ともつかみどころのないプレイのよさがどうも理解できないでいた。
下の写真はジャズの入門書によく出て来るDave HollandとJack DeJohnetteとのトリオ『Gateway』。
コレですら好んで聴くことはなかった。

2_img_0209 Gil Evansの有名なJimi Hendrix作品集『The Gil Evans Orchestra Plays the Music of Jimi Hendrix』。
1974年の作品。
ギターはアバークロンビ―と川崎燎。
これも名盤の誉れ高いアルバムだ。
私はGilが大スキで、少なくない枚数のアルバムを持っているが、コレが一番苦手。
だってホンモノのJimiを聴いていた方がいいもん。

30_2Gilのアルバムの流れからなのか、約20年後にはこんなアルバムにも参加している。
オルガ二ストのLonnie Smithのトリオ盤。
その名もズバリ『Purple Haze』ときたもんだ。
Lonnie Smithって、インド人みたいな、あのターバンを巻いたオッサンね。
タイトルになっている「Purple Haze」の他にも「Up from the Sklies」とか「Gypsy Eyes」なんかを演ってるんだけど…どこがいいのかサッパリわからん。
「Voodoo Chile」なんてコレ違う曲何じゃないの?というぐらい原型を留めていない。
「Purple Haze」に至ってはレゲエだもん。
  
他にもBilly Cobhamの『Crosswinds』や『Total Eclipse』なんかも聴いてはいるが、どうもシックリこなかった。

40_2私のアバークロンビ―はとにかくコレ。
Lew TackinがプロデュースしたGeorge MrazとPeter Donaldとのギター・トリオ・アルバム。
選曲がいい。
「In Your Own Sweet Way」、「My Foolish Heart」、「There is no Greater Love」、「Beautiful Love」、「Nardis」、そしてColtraneの「Bessie's Blues」。
Peter Donaldは初期の秋吉敏子のオーケストラで活躍したドラマーで、歯切れのようドラミングが快感。
Miroslav Vitous同様、チェコ出身のGeorge Mrazは好きなベーシストのひとり。
彼のコントラバスはヴァイオリンで言うストラディバリウスやガダニー二のような貴重品で、ケースだけで200万円するとかいう話を聞いたことがある。当たり前か。
また、ものスゴイ酒豪で、Thad Jones=Mel Lewis Orchestra(サドメル)の一員で来日した時、公演前日に大量の酒を飲み、翌日重度の二日酔いに陥ってしまった。
サドメルを「ビッグバンドのコルトレーン」と例えたトランぺッターがいたが、それほど困難極まりない音楽の低音部を割れるような頭痛の中でまったくピッチを狂わすこともなく完璧な演奏をしたらしい。
その音源はライブ・アルバムになっていて私も時折聴いているが、そうは思えないナァ。
そんな最高のリズム隊に乗って、フワフワではあるけど、縦横無尽に弾きまくるアバークロンビ―が実にクールでカッコいい。

50_2さて、Marshall Blogがなぜジョン・アバークロンビ―の訃報を掲載しているのかというと、コレ。
HUDSON MUSICというビジュアル・チュートリアル・グッズのレーベルの『The Hudson Project』というCD。
Steve GaddやTerry Bozzioらの教則ビデオを制作し、ビジュアル・チュートリアル・グッズをいち早く世間に定着させたDCIの創設者、ロブ・ウォリスとポール・シーゲルが1998年に立ち上げた教則ビデオ・レーベルがHUDSON MUSICだ。
前に勤めていた会社では、このレーベルがスタートする時からビジネスに関わらせて頂いた。
「日本に既に存在する同名のゲーム会社との商標問題はクリアになっているか?」なんてこともやったっけな。
主宰者のロブとは話もよく合って仲良く、とても楽しく仕事をさせて頂いた。
ロブもポールもドラマーだったので、HUDSON MUSICからはドラム系の作品が多くリリースされたが、アレでずいぶんドラムのことを勉強させて頂いた。
そのことが今のNATALの仕事に少なからず役立っていると思う。
このCDは、レーベル創設時にリリースした同名のビデオが元にあって、その音源だけをまとめた作品。
当時はまだDVDなんてなかったんよ。ビデオだけ。
そのうちDVDが出て来て「ビデオ」というモノが強制的に「VHS」と名前を変更させられ、その姿を消すまでそう時間はかからなかった。
このセッション、Bob Berg、John Patittucci、Peter Erskineというそうそうたるメンバーのアルバムで、色めきだったが、「なんだよ、ギターはアバクロかよ」とチョイとガッカリした…当時はね。

60ところがですよ、ビデオの中身を見てビックリ!
アバークロンビ―がMarshallを使っているじゃないの!
あのフワフワした音ってMarshallで出してたの?というワケ。
ま、いつもMarshallを使っていたのかどうかはわからないが、このセッションではJCM900の2x12"コンボ(2502、4502、4102のどれか)を使用している。
下はCDスリーヴの表4に載っている写真。
遠目だろうが、画像が不鮮明だろうが、ひと目でそれとわかるMarshallのルックスはあまりにもパワフルだ。
このことを知ってかなりアバクロが身近になったような気になった記憶がある。
ちなみに今も販売している1922という2x12"のスピーカー・キャビネットがあるでしょ?1936をひと回り小さくした感じのヤツ。
アレはこのコンボのエクステンション・キャビネットだったんだよ、確か。

70_2このHUDSON PROJECTがキッカケになったというワケでは決してないんだけど、ホント、ここ数年何となくアバクロが気になってチョコチョコと買っては聴いていたりした。
右のヤツは一部でギター・シンセを使っていて「アリャリャ~」という感じだが、普通のギターで弾くストレートアヘッド・ナンバーなんかはトリハダもの。
まぁ、アバクロもさることながら、Peter Erskineのカッコいいこと!
左の白いSteeple Chase盤はAndy LaVerneとのデュエット・アルバムもか~なり素晴らしい。
ウォーキング・ベースでピアノのバッキングを入れたり、ほとんどオーソドックスなギター・ジャズを聴かせてくれている。
『ピーター・パン』の「Never Never Land」なんか演っちゃって…選曲も大変センスがよろしい。
最後の「Softly」なんてめっちゃカッコいいよ。

2_img_0213今になって考えてみると、この人は既成のジャズ・フレーズを単純につなぐようなスタイルを全く採らず、自分だけのオリジナルのフレーズ、言い換えれば自分だけの単語や文章で音楽を綴っていたということなんだなァ。
私のバカ耳は長い間それを理解できなかったのだ。
そして、せっかくその良さがわかって来たというのに…今回の訃報だ。
残念でならない。
偉大なスタイリスト、そしてアーティストのご逝去を心からお悔やみ申し上げる次第である。
  
YouTubeに「The Hudson Project」の動画が上がっていたので紹介しておく。
アバークロンビ―の後ろのMarshallに注目。

(敬称略 ※冒頭の写真はCDのスリーヴから引用させて頂きました)

2017年8月22日 (火)

GRANRODEO LIVE TOUR 2017 "Pierrot Dancin'" <後編>

  
『GRANRODEO LIVE TOUR 2017 "Pierrot Dancin'"』、ショウは後半へとコマを進める。
バラードだ。

10vKISHOWさんがジ~ックリと歌い込む。
いい声だにゃ~。
曲は『Pierrot Dancin'(以下、「ピエダン」)』から「終わらぬ夢」。

20vココでKISHOWさんからメンバー紹介。

30v森進一の声で…「瀧田イサムです」。
「今日はロックの日です!今日はジョニー・デップの誕生日…関係ないけどね」

50v「部屋が南向きで暑くてタマらないので窓にスダレをかけました!」とSHiN。

60ve-ZUKA(飯塚昌明)
確か冒頭では「緊張している」とおっしゃっていたような気がするんですけど…。
緊張のカケラなどまったく見当たらないノリノリのプレイで最高に楽しそう!

40v「いつも心に太陽を!…そんな感じの曲です」と、照明のイメージもチョット変化を見せる。

70_bs曲は「BIG SUN」。
シングル『Glorious Days』にカップリングされいる曲。

80ve-ZUKAさんはレスポール・モデルに持ち替え。

90vきっとコンサートの中盤に取り上げられるであろうポップ・チューン。
お客さんはみんなニコニコだ!

100ココでひと押し…「Darlin'」。
これまたシンプルなエイトビートの疾走感がタマらないほとんど曲ごとにギターを持ち替えるe-ZUKAさん。
前の曲のレスポール・モデルとこの曲で使ったサンバーストのギターは1曲ずつの運命だったが、それはそれで印象的だったよね。
確かにギターを替えると音は変わる。
でも、ガラリと音を変えたかったらアンプを替えた方が手っ取り早い。なんたって実際に音を出している装置だからね。
でも最終的に音を決定しているのは弾き手の指なんだな~。
e-ZUKAさんぐらいのギタリストになるとどんな楽器を使っても「e-ZUKAさんが弾くギターの音」になっちゃう。
「ギターの音の7割は弾く人の指が決める」って言われているんだよ。
そこがおもしろいところでしてね…でもロック・ギターを弾くなら真空管のアンプが必須だ。
だからギター・アンプにはMarshallを選べばよい。
話は簡単だ!

120_2もう一発続けて「NO PLACE LIKE A STAGE」!

130_npls「NO PLACE LIKE A STAGE」の大合唱がスゴイ!

140v_2この曲、歌詞が自由でスゴイね。
『There is no business like a show business』というミュージカルがあるんだけど、コレを「ショウほど素敵な商売はない」と訳す。
曲のタイトルから察するにそういう関係の歌かと思いきや全くさにあらずなのね?
ここでも簡潔にして密度の濃いギター・ソロが炸裂!

150v_2もうね、このあたりとなってくるとステージを撮影するか、客席を撮影するか迷っちゃうぐらい双方盛り上がっちゃうんだよね!

170定番曲、「カナリヤ」…ということは、ソロソロ終盤か!
160v_kr盛大にスモークが放たれての激演は「modern strange cowboy」。
すさまじいまでのドライブ感!

190_mscbe-ZUKAさん、ジャ~ンプ!

180v_2「お台場サイコ~!」とKISHOWさんもジャ~ンプ!

220最高レベルまで上がったボルテージを美しいメロディでクール・ダウン。
「ロデオ・ボーイ、ロデオ・ガールはボクたちの太陽です!皆で清く正しく生きていきましょう!」
本編の最後に用意されていたのは『ピエダン』のクロージング・バラード「UNDER THE SKY」。

230v最後の最後まで丁寧に言葉を紡いだKISHOWさん。
お客さんの目と耳すべてがKISHOWさんに注がれる。

240_2今回はアコースティック・セットがなかったせいか「ノンストップ感」濃厚なストレートなステージ運びとなった。
まさに「息継ぎする間」もなく本編を終了した。

250_2さっそく…
「GRAN!」
「RODEO!」
「GRAN!」
「RODEO!」
「GRAN!」
「RODEO!」
   :
   :
260_2この待ってる間のワクワク感がタマらないんだよね。
私も若い頃はそうだったよ。
ホラホラ、そろそろ出てくるよ~。

270ド~ン!
お召替えしたGRANRODEOだ~!
アンコールの1曲目は「Once & Forever」。

280_of「やっぱりこの曲は盛り上がるね~」というKISHOWさんの言葉通り、エキサイトメントの塊のような聴衆すべてを酔わせた4人!

290

300v

310v

320v(当時)最新のアニメ主題歌の情報や11月に沖縄で開催される幻の「G7」コンサートの告知を経て演奏するアンコールの2曲目は「YWF」。

330KISHOWさんが歌う後ろで展開するe-ZUKAさんと瀧田さんの「イモ欽トリオ」のパフォーマンスね。
こうしたコミカルなシーケンスはGRANRODEOの大きな魅力のひとつに違いないんだけど、若いお客さんは「イモ欽トリオ」なんて知らないでしょう?…と、この曲の時にいつも思っちゃうんだよね。
私が大学生の時かな?偉い人気だった。
ま、元をたどれば「YMO」ということなんだろうけど、欽ちゃんの人気がどれだけ高かったか…ということよ。
私にとっての欽ちゃんはといえば「コント55号」よ!
350vそんな古いことしか知らないロデオ・ジジイとロデオ・ボーイやガールをひとつにするGRANRODEOのコンサート。
やっぱり楽しいね~。

360_2毎回書いているけど、ぴあをチェックして、お小遣いをためて、プレイガイドに並んでチケットを買って、公演日が来るのを首を長くして待って、コンサート当日に九段坂を上って、武道館に着いて、自分の席を探して、客電が落ちて、大歓声…ワクワクしたよな~。
それと同じ期待感を味わわせてくれるのがGRANRODEOのコンサートなのですよ、私にとっては。
カメラを何台もブラ提げてはいるけど、ショウの最中だけはロデオ・ジジイではなく、「ロデオ・ボーイ」がそこにいるんですわ!

370_2ガッチリ2曲を演奏してステージを降りた…ところで収まるワケがないよね~。
ってんで…

380
2回目のアンコール!

390これまた「待ってました」の「Can Do」!

400_2やっぱりコレが出ないと終われないよね!

420ve-ZUKAさん、本日最後のソロ!

410_2銀テープが空を舞う!

430_2この日はすでに記した通り、アコースティック・セットがなかったし、「IGPX」もなかった分、ものすごくストレートなコンサートになったね。
コレが『ピエダン』のやり方か~!
すごくヨカッタ!

440_2KISHOWさん〆のジャ~ンプ!

450_3GRANRODEOの詳しい情報はコチラ⇒GRANRODEO Official Website

460_2次回は9月の武道館の「G12」で会おうぜ~!

470(一部敬称略 2017年6月9日 台場Zepp DiverCityにて撮影)

2017年8月21日 (月)

GRANRODEO LIVE TOUR 2017 "Pierrot Dancin'" <前編>

   
今日はお台場のダイバーシティ・プラザから。
先週も行って来たけど、改装中でガンダムなくなってたね。

10大分前にスペインのMarshallの代理店の社長さんのお嬢ちゃんと息子さんを数日の間、家内と私で東京で預かったことがあった。
大学受験を控えた息子さんは名前をアルトゥーロといって、日本のアニメの大ファンだった。
高校生なのにもう完璧な英語を話していたな~。
で、私はアニメのことはわからなかったが、「シゲ(私のことね)、『ダッテバヨ』ってどういう意味なの?」などと、シキリにアニメ周辺の日本の文化についての質問をしてきた。
お姉さんの方は料理の研究をしていて、ある時、デパ地下の惣菜売り場に連れて行ったら「コレコレ!ココこそが私の場所よ!」と信じらないぐらい興奮していた。
マドリッドにも古くから市場があって、食べ物なら何でも手に入るような場所があるハズなのであろうが、日本のデパ地下のように、あれだけ密度が濃く、かつクォリティの高い商品を扱っているスペースは見たことがなかったそうだ。
彼女たちと我々の年齢は大きく離れていたが、浅草を案内したり、鎌倉に遊びに行ったりしてとても楽しかった。
そして、ココのガンダムを見るたびにその時のことを思い出す。
ナゼかというと、アルトゥーロがガンダムのことを「グンダム、グンダム」と発音していたのが印象的だったからだ。
話は反れるが、2年前、Marshallの社長のホーム・パーティに出席した時、社長の姪子さんと会う機会があった。
彼女はスウェーデンのストックホルムに住んでいて、20歳ぐらいだったのかな?
私が日本から来たことを知ると、ヤッパリしきりにアニメのことを話したがっていた。
と~ってもカワイらしいお嬢ちゃんでね、オジサンとしては話を合わせてあげたかったんだけど、私の世代のアニメといえば、『鉄腕アトム』か『オバケのQ太郎』、はたまた『巨人の星』か『あしたのジョー』あたりが相場だからね~。
それでも何とか「トトロ」一発で会話を乗り切った。
ウチの下の子は小さい頃、熱を出すと、必ず『となりのトトロ』を見ていたので「門前の小僧」よろしく、内容がガッチリ頭の中に入っていたのだ。

20それにしても日本のアニメってのはつくづくスゴイね。
ナニが「スゴイ」って、あたかも日本人が普段の生活の中でロックを聴いているのと同じように、食べ物も文化も異なる海外の人々の生活にスッカリ定着していることだ。
知ったかぶりをしているとすぐにメッキがハガれてしまうので、アニメに関しての話はコレぐらいに留めておくが、その成功には良質な音楽が欠かせないことは確かだろう。
たとえばGRANRODEO。
この人だかりはZEPP DiverCityの開場を待つロデオ・ボーイとロデオ・ガール。

30今日のMarshall Blogは、今年2月にリリースしたGRANRODEOの7枚目のアルバム、『Pierrot Dancin'』のレコ発ツアーの東京公演のもようをお伝えする。

40cdこのツアー、本来は7月中旬の名古屋公演で終了する予定であったが、あまりの人気に東京と大阪で4本の追加公演が決定。
つい先日、8月11日のZepp DiverCity Tokyoでの公演で千秋楽を迎えた。
今日のレポートはその千秋楽と同じ会場ではあるものの、6月9日のツアー3本目の初々しいステージだ。
もうアレから2ヶ月か…もっと早くレポートしたかったんだけど、ライブを観ていないファンのために、ネタバレ防止で今日までネタをキープしておいたのさ!

50チョット本題に入る前にロデオ・ボーイとロデオ・ガールの皆さんにウンチクをひとつ。
アメリカのバレエ音楽で『ロデオ』という曲があるのをご存知かな?
アーロン・コープランドという人の作品。
アメリカのクラシックの作曲家といえば、チャールズ・アイヴス、ファーディ・グローフェ、レナード・バーンスタイン、チョット無理してジョージ・ガーシュウインにスティーヴン・フォスター…。
ストラヴィンスキー、バルトーク、シェーンベルグ等、大戦中にアメリカに亡命したこヨーロッパの偉大な作曲家は枚挙にいとまがないが、このコープランドという人はブルックリン生まれで、「純アメリカ」、「純クラッシック」という観点ではアメリカを代表して余りある大作曲家なのね。
で、この『ロデオ』という作品には「ホウダウン」という曲が含まれていて、70年代前半にロックに夢中になった人たちは皆この曲にシビれた。
正確に言うと、イギリスのキーボード・トリオ、エマーソン・レイク&パーマー(ELP)がこの曲をロックにアレンジして、アホほどカッコよく演奏して見せてくれたのだ。
ELPはコープランドの「庶民のファンファーレ」という曲も取り上げ、またしてもその最高にカッコいい演奏でロック史に業績を残した。
興味のある人はコープランドでもELPでも是非トライしてみてチョ。
色んな音楽を知れば知るほど、人生が豊かになります。

60cdさて、DiverCityのステージ。
当然ステージにはMarshallの壁。
やっぱりGRANRODEOのステージにはコレがないと!
ナゼかって?
「カッコいいロックにはMarshallの壁がつき物」と40年以上前からキマってるからよ!

70一応、このバカでかい黒い箱について説明しておきましょう。
一番上の横に細長いのがアンプね。ギターから送られてくる音声信号を増幅する装置が入っている。「アンプ・ヘッド」略して、「ヘッド」と呼んでいます。
その下の正方形のヤツには12インチ、すなわち30cmのスピーカーがそれぞれ4つずつ入っています。
コレを「スピーカー・キャビネット」といいます。
ま、みんな「キャビ」って呼んでいますな。外人は「キャブス(cabs)」って言ってる、
そのキャビを2つ積む。
上に乗せるキャビは正面の上半分が斜めになってる。
下の奴はまっすぐでしょ?
そしてそのキャビ2つの上にヘッドを乗せた状態を「マーシャルの3段積」といいます。英語では「Full Stack」。
最近は上のふたつをひとつと考えているらしく、「2段積」って呼んでいる人もいるようだけど、それは間違いです。
ちなみにヘッドとキャビの2つを重ねた状態が「2段積」で、英語では「Half Stack」と言います。
この「Stack(スタック)」という言葉は、ギター・アンプの形態を指す時には世界共通の言葉です。
Marshallの創始者であるJim Marshallが今から55年前に初めてこの言葉をギター・アンプに適用しました。
  
こんなただの黒い箱なのに、こうして3段積にして並べるとカッコいいでしょう?
他のギター・アンプでは絶対にこういう雰囲気にはなりません。
ナゼならそれらはMarshallのコピーに過ぎないからなのね。
そして、このMarshallの黒い箱にはロックの歴史を作って来た夢とロマンが詰まっているからこそカッコいいんです。
すなわち、この光景が「ロック」なんです。
e-ZUKAさんは十二分にこのことを理解してステージにセットしてくれているワケ。

80出番を待つe-ZUKAさんのギターたち。

100vこっちはアコギとVコーナー。
このアコギ・ブランド…なつかしいナァ。
サンディエゴの工場に何度かお邪魔したことがあった。

110ve-ZUKAさんの足元のようす。

120オープニングSEに続いていよいよGRANRODEOのステージが始まった!

130_pdKISHOW(谷山紀章)

140ve-ZUKA(飯塚昌明)150vこのふたりを支えるリズム隊は…

160瀧田イサム

170vそして、SHiN

180v1曲目はいきなり最新アルバムのタイトル・チューン「Pierrot Dancin'」!

190やっぱりギターをプレイしているe-ZUKAさんの背景はコレだよね~!

0r4a6902ホラ、もう最高の興奮状態。
みんなすごくうれしそう!そして楽しそう!
全員の表情が「待ってました~!」って叫んでる!

200間髪入れず「TRASH CANDY」。

210_tcガラッと変わるスピード・チューン。
興奮度上がるよね~。

S41a0130 いつも書いてるけど、コンサートでもCDでも2曲目が大切。
1曲目は切り札を持ってくるにキマってるんだから、その次にバラードなんかを持ってこられるとガックリくる。
Scorpionsの初期のアルバムがいい例だ。
ビートルズの『Sgt.Peppers』、Frank Zappaの『One Size Fits All』、Miles Davisの『So What』…挙げだすとキリがないけど、名盤はみんな2曲目がカッコいいのだ。
240さらに続けて『Pierrot Dancin'(以下、「ピエダン」)』から「ナミダバナ」。
225ロックがアメリカで生まれて60年。
この間、洋楽には一秒たりともなかったであろう絶対的なジャパニーズ・テイスト。

230v_nbそれでいてこの「ロック感!」。
凡百の日本のバンドではこうはいくまい。
e-ZUKAさんのトラディショナルで濃密なロック・テイストが炸裂するからこうなる。

220vだいたいこのソロなによ!
極限までスリリングなオタマジャクシの行進!
一音のムダもない。
260でもね、どんなに素晴らしいギター・プレイでも出て来る音が魅力的でなければすべて台無しだ。
だ~か~ら、e-ZUKAさんはMarshallを愛用している。
ナゼならそれこそがロック・ギターのサウンドそのものだから。

250「GRANRODEOです!みんな元気か~?!」
ものすごいレスポンス。
「札幌から3週間空きました。今日がツアーの初日みたいです!」
5月20日のZepp Sapporoからスタートしたこのツアー。
この東京公演が3本目だった。
「久しぶりなんで、オレ、また緊張してるもん!」とe-ZUKAさん。
KISHOWさんから「黒子のバスケ」の話があって…「オレたちの栄光は今ここなんだよ!」270v_mc…と、スモークが大噴射して始まったのは「Glorious days」。

280_gd惜しみなく繰り出すノリノリ・ナンバー!
またまた観客席は大爆発。うれしいよね~。
290vこの曲のMVって見たことあるでしょ?
トラックの上でふたりが演奏してるヤツ。
アソコでe-ZUKAさんが使っているアンプも当然Marshall。
JCM800シリーズの4103か4104というモデルかな?1980年代のMarshall。
ああいうアンプとスピーカーが一体になった小さめのタイプを「コンボ」といいます。
「コンビネーション」の「コンボ」。
英語圏の人は「combination」という単語を「コンボネーション」に近い発音をするからね。
アンプとスピーカーがひとつの箱に組み込まれているので、昔はよく「ビルト・イン」と呼ばれていたけど、今は「コンボ」という言葉の方が主流かな?
ちなみに、管楽器とリズム隊だけの小さい編成のジャズのバンドも「コンボ」と言います。反対は「ビッグ・バンド」。
この曲のソロもスゴイよね。

0r4a6597 「♪ウォウォウォウォ~ウォ」とみんなで大合唱するのは『ピエダン』から「FAT SHAPER」。
こういう「ドンガラガッタ系」のリズムの曲って絶対盛り上がるんだよね~。

310_fs中学生の時、「モーパッサン」を「モッパーさん」と呼んでいた国語の先生がいたっけナァ。
ところで、さっきからe-ZUKAさんが使っているVは7弦だって気がついてた?
流行っているというイメージはないにしても、いよいよ7弦ギターってのも定着してきた感じがあるね。

320雰囲気をチョイと変えてポップな「君にone way love」。

330v_kowlサビのメロディと歌詞の譜割りがいいんだよね~。

340vこのセクションを締めくくったのは「日常ホライズン」。
360この曲もカッコいい。
この通りオオウケ。
370普通のハードロックには出て来ないであろうコード・ワークが実にクール!
「ハードロックの進化形」とでも呼ばせてもらうか。
そして「♪歩いて、歩いて~」。

350_nh「みんな、楽しんでますか?…楽しそうだね。ウソついていない感じ。ボクも非常に楽しいです!」
ホント、見渡す限りお客さんが全員はち切れんばかりの笑顔なんだよね。
「たまにウソをつく男と女の曲です」

380v_mc『ピエダン』から「Fake lover's true heart」。

400スウィープ、ディミニッシュのアルペジオ、シュレッディング…この曲もソロのパートだけで1曲が出来上がりそうな密度の濃い内容だ。
390_flthショウも中盤に近づき、ますます盛り上がって来る~!

410ヘヴィに迫りくるのは「HARD DRIVING MIDNIGHT」。
420v_hdmアップテンポなナンバーばかりじゃなくて、GRANRODEOはこうした噛んで含むようなヘヴィなナンバーがまたいいんだよね。

440続けて軽快なギター・リフで幕を開ける「ボルケーノ」。

470vドストレートなエイト・ビートが噴火!
430目もさめるようなギター・ソロはあたかも灼熱の溶岩流のようだ。
450ステージ上のステージ狭しと駆け回るサオ・チーム!
移動した先々で客席から大きな歓声が沸き上がる。

460閑話休題。
GRANRODEOのコンサートの名物、中盤での腕自慢コーナー!
まずはドラムスから。

480猛烈なスピードで四肢を操るそのドラミングはまさに電光石火!

490v疲れたのでチト休憩。
まだソロの最中。余裕!
両足はバスドラムのペダルを踏み続けている!

500すべてを放出し、雄叫びとともにソロを締めくくったSHiNさん!

510そして下手から現れステージ中央に歩み出た瀧田さん。
530大きな歓声の中、縦横無尽に両手を指板の上で滑らせる。

520華麗なテクニックがテンコ盛り!

540v会場を揺るがす大きな声援にこたえる瀧田さん!

550vそして、ソロ・コーナーを締めくくったのは、いつも通りe-ZUKAさん。

560華麗なシュレッディングでギター・テクニックの神髄粋を見せてくれるが、e-ZUKAさんのソロはただの技術の品評会じゃないんだな。
何しろフレーズの密度が濃いのだ。
プラス!
「コレがMarshallの音ですよ~」というアンプ本来の良さを生かしたサウンドが最高に気持ちいい!
こんなにロックでカッコいい音がするのに、それを改造しちゃう人の気が知れないよ。
つまりは「腕」なのです。

570v弾いても、弾いても、「もっと弾いて!」と叫びたくなるようなプレイ。

580ああ~、もう終わっちゃった!
もっと弾いて!
ジャズ・フレーズも入れて!

590vKISHOWさんがステージに戻ってきた。
手にはバズーカが!

600砲弾を一発カマしたところで「The Other self」。
この曲ってAメロのパートをつなぐキッカケがすごくカッコいい。いいアイデア。
加えてサビのメロディ!
シングル曲に選ばれるだけの猛烈な求心力を持ってるよね。

610vそして、パッヘルベルの「カノン」をモチーフにしたかのようなギター・ソロはいつ聴いても気分爽快だ。

620vKISHOWさんがジャンプをキメたところで前半が終了。
  

GRANRODEOの詳しい情報はコチラ⇒GRANRODEO Official Website

630<後編>につづく
  
(一部敬称略 2017年6月9日 台場Zepp DiverCityにて撮影)

2017年8月18日 (金)

美女と金髪と野獣 2017 <後編>~TSPとグランド・フィナーレ

  

東京は今日で18日連続の雨だって。
みんな洗濯物をどうしてるんだろう?
昨日は雨が降らなかった時間も長かったので、ここぞ!とばかりに大量の洗濯物を処理したが、何せカラっと晴れないものだから湿気が強くてゼンゼン乾きゃしない!
ココはイギリスか!?
というのも、2012年にJim Marshallのお別れの会に行った時もこんな感じの天候で、それを思い出してしまった。
何せ2週間の滞在中、ほとんどが雨で、その年はちょうどエリザベス女王の在位60周年(Diamond Jubilee)に当たっていて、寒々しい雨の中で数々の記念行事が行われているのを実際に目の当たりにしてかなり気の毒に思ったものだ。
ココ↓にその時の紀行文をシリーズで掲載しているので、イギリス好きで未読の方はゼヒご一読あれ。
【Shige Blog】 イギリス紀行2012

一方、海外に目をやると、反対に灼熱地獄で大変なことになっているらしいね。
シベリアでは気温が50度を越して寒暖計がブッ壊れたとか、アメリカの中西部では52.8度を記録したとか、ヨーロッパも連日40度超えが続き、イギリスのマンチェスターでは道路のアスファルトが溶け出してしまったとか…。
ところが…Marshallの連中に様子を聞いてみると、工場のあるMiton Keynesは寒くて困っているのだそうだ。
もうメチャクチャだよ。
もうしばらくすると東京もまた真夏日連発になるらしいけど…どっちがいいかな~?
洗濯に関してだけはお日様にお出まし頂きたいネェ。
  
さて、『美女と金髪と野獣 2017』の<後編>。
トリを飾ったのはTSP。

10STEVIE

20vShu

30v_2THUNDER

35vHINA

40v_2Marshallがテンコ盛りだったこのイベント…もちろん主催者のギター・アップもMarshallにキマってらい!

50v_2コレがShuちゃんのリグ。
キャビネットはMODE FOURシリーズのMF400A。
MODE FOUR…なつかしいナァ。
もう14年前か…。
短命に終わってしまったシリーズだけど、思い出はイッパイあってね。
コレが日本で発売された日、私はフランクフルトにいたんだ…忘れもしないわ。
いつかまたそんな思いで話も書き連ねてみたいね。
エ?そんなの興味ないって?

60v_2アンプ類はJMP-1とEL34 100/100の組み合わせ。
しかし、いいな~、このコスメティックス。
音は言うに及ばず、見た目も「黄金」ですよ。
Jim Marshallの意向もあってMarshallの製品は昔からどれもデザインが秀逸だが、このEL34、古くは9100とか9200は特にカッチョいいと思うんだよね。
トランプ・タワーじゃないけど、何か豪華マンションのエントランスみたいな…。
持つとハラが立つぐらい重いけど。

70_21曲目は「陰陽LIFE」。

2_img_0567 パワーのカタマリのようなラウド・ナンバー。
ところどころ出て来るHINAちゃんの歌がまたいいんだナ。
2_img_04515月にリリースされた4曲入りCD『TRIBAL EVOLUTION』はこの曲で幕を開ける。

90cdSTEVIEが参加した初のCDだったが、残念ながら今月はじめにグループの脱退が発表された。
80_2続いてはTSPのキラー・チューン「MAD CLUSTER」。
なんてにぎやかな曲なんだ!

100v_2さらに『TRIBAL EVOLUTION』から。
レゲエから始まり、重量級のヘヴィネスに展開するのは「Killing Bites」。
この意外な展開がおもしろい。

135しかし、HINAちゃんはスゴイな。
ドラムも歌も破天荒にヴァイオレントだぜ!
後ろの方でニコニコしながらスゴイことを演ってる。

2_img_0439 ステージ下手で徹底的に重い低音を送り出すTHUNDER!
180v_2おお~、カッコいいギター・ソロ!
え、ナニでギターを鳴らしているかって?
Marshallですよ、Marshall!
Shuちゃんも根っからの真空管アンプ派なのだ。

130vココでひとり加わる。
前ボーカルズのKousyだ。
久しぶりだナァ~。

140v_2もちろん取り上げるのは以前のレパートリー、「The Times」。
「レパートリー」は英語では「レパトワ」ね。

150思わぬハプニングに熱狂するお客さんの呼応するべく狂熱のギターを奏でるShuちゃん!

155vHINAちゃんもますますヒートアップだ!

160vそしてTSPのステージの最後を飾ったのは「付和雷同」。

170vトリだけに、お値段以上の堂々たるステージでイベントを締めくくったTSP!
  
TSPの詳しい情報はコチラ⇒TSP OFFICIAL WEB SITE

190_2本編終了後は出演者が全員集合しての大合奏。

200vおお~、1曲目はLOUDNESSの「In the Mirror」だ!

220メンバーが次々と入れ替わっていく。
240v続けてIron Maidenの「Aces High」。

230_2さっきまでステージ袖で写真を撮っていたYukiちゃんもギターを提げてバリバリとソロをお見舞いする!

250v_2もう1曲!
Judas Priestの「Painkiller」。

260_2ハイ、こういう時にダマっちゃいられないのがPONさんね!
いいぞ、いいぞ!

270_2何しろもう大混乱の大音響。
コレがこのイベントの極意か~ッ!
ナントまぁにぎやかなイベントだったこと!

280最後の最後にもう一度メンバーを紹介するShuちゃん。
大役お疲れさまでした~!290v_2(一部敬称略 2017年7月1日 新宿ZIRCO TOKYOにて撮影)

2017年8月17日 (木)

美女と金髪と野獣 2017 <前編>~FEEL SO BADとD_Drive

  
夏休み終了~!
Marshall Blog読者の皆様におかれましては楽しい夏休みをお過ごしになられたことと存じます。
エ?「フザけんな!」って?
そうだよね~、これだけ雨が続けばバケーション・ムードも台無しだよね。
関東地方は今日で17日連続の雨だって!
こんなことは40年ぶりらしい。
あれほど「酷暑、酷暑」と大騒ぎするものだから、気合を入れて夏に立ち向かおうしていたのにナンダコリャ?
「40年ぶり」ついでに自分なりに記録を調べてみると、「冷夏」ってのは実はそれほど珍しいモノでもない感じなのね?
でも、私が高校の時にメチャクチャ涼しい夏があったな。
毎日長袖を着て、暑中見舞いのハガキに「冷夏お見舞い申し上げます」と書いた記憶がある。
それと有名な1993年の冷夏。
米がなくなって長粒米をタイから輸入したことあったでしょ?
当時勤めていた会社の客先でこんなことがあった。
そのお客さんのところでは同業3社が競合状態にあって、各社が自社の商品を納品することに躍起になっていた。
その社長が…「アノな~、米が足りなくて困っとんじゃ。オマエ、どっかから米を仕入れて来ることはできんかいの?あのタイの米はとても喰えん。ワシャ、白いメシが喰いたいんじゃ。
もしオマエが米を持って来れば、オマエのところの商品をたくさん買ってやってもいいぞ!」と「千両みかん」みたいなことをおっしゃるではないか。
優秀な営業マンだった私は(ウソ。本当はすさまじくワガママで部下にしたくない「男No.1」だった)、すかさず「ホントですか?へへへ…それじゃ、白い米を社長にお持ちして進ぜましょう!もしうまく行った時には、ヒヒヒ、社長、よろしくお願いしますぜ…へへへ」などと大見栄を切り、見事に大量の南魚沼産のコシヒカリを届けて猛烈に感謝された。
実はこの出来事には伏線があって、田舎だから米なんかあるところには必ずある。
本当に仕事をヤル気になって、赴任地に溶け込めば友人も増え、そうしたルートなどいくらでも探せる。
つまり、イザという時、自分のために初めから米の入手ルートを確保してあったのだ。
その社長は「義理人情」を重んじる方面の方だったので、お言葉に偽りなく、その後ものすごく可愛がって頂いた。
転勤する時にはビックリするほどの額の餞別を頂戴した。
「冷夏」の思い出といえばそれぐらいか…。
しかし、あれだけ「夏はキライ!」と大騒ぎしていた私だけど、コレだけ天気が悪いとホント心配になるね~。
このままの気温でカラっと晴れてくれればありがたい…それじゃ「秋」になっちゃうか?
やっぱり暑いときにはチャンと暑くならないとダメね。
  
まだ、そんな夏になろうなどとは思いもよらない頃に開催されたイベント。
TSPとD_Driveが共催する『美女と野獣と金髪 2017』だ。
もうコレが何回目の開催になるのかは寡聞にして存じ上げないが、このイベントのタイトルを聞くと間違いなく「あなたと夜と音楽と(You and the Night and the Music)」を思い出しちゃうんだよね。
「あなたと夜と音楽が私の情熱を駆り立てる」…そんなことを歌った1934年のブロードウェイのヒット曲。
その後ジャズのスタンダードになってBill EvansやChet Baker等、数々の名演が残されている。いい曲です。
音楽のジャンルは違えど、「あなたと美女と夜と野獣と音楽と金髪」で情熱的なイベントとなった。

10vTSP、D_DriveとMarshallファミリーのバンドさんの企画だけに、すでに何度かレポートをしているかと思いきや、さにあらず。
どうもMarshall Blogでレポートをするのは今回が初めてのことらしくてビックリポン。
すなわちコレがMarshall Blogが初めてレポートする『美女と金髪と野獣』ということになる。
当日5バンドがステージに上がったが、諸々の都合により、3つのバンドのステージの模様を紹介する。
まずはこの日3番目に登場したFEEL SO BAD。

05川島だりあ

30v倉田冬樹

40v冬樹さんはMarshall JVM410Hと1960Aを使用。

50v山口PON昌人

60v今回はイベントゆえ自前のドラム・キットの持ち込みができなかったが、PONさんのキットはいつもはこんな風。
NATALのアッシュだ。

70Chris

80ChrisはDSL100Hと1960A。

90v翔己

100v翔己くんはMarshallの3530というヘッドと1960の組み合わせをメインにEDENのTERRA NOVA TN501を併用。
キャビネットはMarshall 1960Aだ。

110オープニング…だりあさんの第一声の「き」でもう大盛り上がり!
そう、「バリバリ最強No.1」ね。

120v_bbPONさんのドへヴィなドラムに乗って…

130冬樹さんのこれまたドへヴィなギターが炸裂する!

140vだりあさんんも絶好調だ!
この写真では見にくいが、だりあさんが来ている緑のTシャツ…

150v去る6月にリリースされたニュー・アルバム『PENTAGON』のCDジャケットがあしらってある。
この『美女と金髪と野獣』かた約1週間後にレコ発ライブが開催され、その模様もMarshall Blogでレポートするのでココでは『PENTAGON』に詳しくは触れない。
「5つのゴキゲン」が詰まった1枚とだけ書いておこう。

160cdセットリストはココから『PENTAGON』からのレパートリーとなる。
あ、英語の発音は「レパトワ」ね。

170cd_kzまずはアルバムのオープナーの「未来への責任」。
壮大なスケールのツイン・ギターで幕を開けるハードなナンバー。

190そこかしこにヨソ様とはチョイと違うFSB節散りばめてあって実に楽しい。

200元々はJCM800 2204プレイヤーだった冬樹さん、やっぱりMarshallのツボを押さえていてバッチリのJVMサウンドをブッ放してくる。
Marshallのツボを押さえているということは、ロック・ギター・サウンドのツボを押さえている…ということよ!
210v曲の後半では翔己くんのベース・ソロもバッチリとフィーチュアされた。

180v続いては「I'm the One」や「Hot for Teacher」を連想させる壮絶なブギ「KAZE」。
230こういう曲ができるバンドってホントにいなくなった。
この泣く子も踊るブギ・サウンドに乗っている歌詞の題材は「KAZE」…つまり「風邪」。
サウンドがクール過ぎて風邪引いたってか?
それでいいのだ!

220vだりあさんのMCをはさんで…

235v器楽コーナー。

260そして、早くも出番は最終コーナーへ!

240『PENTAGON』のリード・チューンとしてアルバムよりひと足先に公開された「Direct Mail」。

250v各パートを図太いMarshallサウンドのソロで彩ったChris。
そのサウンドの秘密は次回。

265vそして、出番を締めくくったのは…

270旧作から「唇に銃を押しあてて」。

280v全5曲と短い持ち時間ではあったが、すさまじい迫力でFSBの魅力をまき散らした!

290vFSBの次回のMarshall Blogへの登場は『PENTAGON』のレコ発ライブね。
 
FEEL SO BADの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook300続いての登場はD_Drive。

310Seiji

320vSeijiさんの愛器、JCM2000 DSL100ECと1960AX。

330vYuki340vYukiちゃんはJCM2000 TSL100と1960A。

350vShimataro

360v自身「コレじゃないとダメ…」と言ってくれるEDEN WT-800。

370Chiiko

380vオープニングは「M16」。
ノッケからふたりのギター合戦に会場は大興奮。

400コ・オーガナイザー(Co-organizer)の登場とあってホーム感満載のエキサイトぶりが素晴らしい。

410vところが、FEEL SO BADの時と照明の調子がガラリと変わり写真が撮りにくいのナンノって!
客席の最前列には前柵があって一応プレスピットのようなスペースは確保されているんだけど、何しろその幅が狭いもんだから上下の移動がほとんどできない!
そうだ、忘れてた…TERRA ROSAの時もそれでエラク苦労したんだっけ!
420v一旦、下手のPAスピーカーの前に移動したが最後、もう上手に戻れず…すなわちSeijiさんの写真がほとんど撮れん!
しかし、このLEDの照明を開発したの誰かね?
LED自体に文句をつけるつもりはないけど、ステージの照明に使うのは止めてもらいたいナァ。
普通の照明に比べて発熱量が低いとか、一燈で何色も出すことができるという利点は認めるけど、こと写真に関すると…何しろ色が出ないのよ!仕上がりも醜くなってしまう。
まさに好事魔多し。
デジタル化によってライブ写真撮影の利便性は飛躍的に高まったが、LED照明という伏兵が潜んでいたことに気付いていたのかいないのか…。
青、白、ピンク…悩みのタネなんでサァ。
ということで今回Seijiさんファンには申し訳ないが、「ギタリストSeiji」の写真の出番はやや少ない。
でも大丈夫。ちゃんと帳尻は合わせる。
後でバッチリとフィーチュアするよ!
430vそんなフォトグラファーの心配などお構いなしに曲はステージはサクサクと進行していく。

440「Attraction 4D」から…

450今のところ最新の音源の「Last Revenge」へと続く。

460先ほど書いたように熱心なファンも多いホーム感満点のステージ。
お客さんも曲を知っているので、キメごとのシャープなレスポンスがとてもうれしいね。

470YukiちゃんのMCをはさんで取り掛かったのは…

2_img_0228 『R』収録の「1,000,000 hp」。
ココでまたしてもビックリポン。

480ナ、ナンダ!この盛り上がりようは!
コレだけ長いこと、また比較的多数回D_Driveのステージを観ている私だが、コレは初めて見た!
545仮面を付けたSeijiさんが中央のお立ち台に上がって始まったのが、「ミリ音頭」と呼ばれているらしいダンス・シークエンス。
530v猛烈に成りきっているSeijiさん。
またダンスがキレッキレなのよ!
いつも書いている通り、Seijiさんとは結構長いお付き合いをさせて頂いてきたが、こんな才能があるとは知らなんだ!
しかも、この上なく楽しそうに演っているではあ~りませんか!

500v他のメンバーもこの通り。
510v

1_img_0240ウワ~、コレ、完全に違和感がないな。
博多土産の「二〇加煎餅」の箱に入っているオマケやんけ!

520v上下のお立ち台に上がってSeijiさんと舞っているのは、この日トップバッターで出演した「絶叫する60度」の2人。
このSeijiさんの横で踊る女子は「ミリ音頭ガール」と呼ばれていて、固定の踊り子さんはおらず志願制なのだそう。
さすがこれだけのお客さんの前で舞うだけあって、彼女たちの踊りも完璧!
一糸乱れずSeijiさんとシンクロしていたが、ナント!共同練習は一切行っておらず、この本番のステージでいきなり演ったのだそうだ!

490オ!コレはいいアイデアだぞ!
リストバンドを実際に手首にはめて「¥1000 販売中」と腕に書いた。
ま、コレを見て買う人がいたら面白いな…。

540「ミリ音頭」の壮絶なダンスの疲れも見せずギターを持ち替えて最終曲に臨んだSeijiさん。

550v最後に演奏したのは「Screw Driver」。

560v定番曲だけに演奏する方も聴く方も怒涛の盛り上がりを見せる!

570vD_DriveもFEEl SO BAD同様、5曲と演目数は多くなかったが、いつもながらの濃い~ステージを展開した。

580v冬樹さんも、Chrisも、Seijiさんも、Yukiちゃんも…皆さん抜群のMarshallギター・サウンドを聴かせてくれた。
重かろうが、デカかろうが、熱かろうが、メンテの手間があろうが、やっぱりギター・アンプは真空管だわ。つまりMarshallでキマり!

   

D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒Official Web Site

590<後編>につづく
  
(一部敬称略 2017年7月1日 新宿ZIRCO TOKYOにて撮影)

2017年8月10日 (木)

イングヴェイ・マルムスティーンかく語りき

  
もうMarshallのオフィシャルfacebookでご覧になられたかも多いと思うが、ロンドンでMarshallの壁を前にしたイングヴェイ・マルムスティーンのショート・インタビュー。
チョットばかりジョンの力を借りて訳出してみた。

(ギターを弾く)
最初のMarshallは10歳の時だったと思う。お気に入りでずっと使っていた。4インプットのヤツだ。
すごくお気に入りでね。いつもバッチリだったよ。
こういうヤツ(指さした先はたまたまJCM800 2203)もスキだよ。Marshallってだけでゴキゲンなんだよ。
サウンドは最高!
見た目も最高!
最もクールで、最もラウドだ。
他のアンプなんかに邪魔されたくないね。
それから、「Marshallみたい」というのが決まり文句になってるよね。
他のアンプについて言う時も「Marshallみたい!いい感じじゃん」とかなんとか。
オレはもう既にそういうヤツを持ってる。
(ギターを弾く)
こういうサウンドだ(笑)。

 
 
さすが、御大、よくわかってらっしゃる。
ナンだっけ?…「万里の長城とオレのMarshallの壁は宇宙からでも見える」…だっけ?
ま~、やっぱりホンモノはスゴイよ。
イングヴェイのシグネチャー・モデル「YJM100」の最初のプロト・タイプを本人に見せに東京フォーラムに行った時、このビデオのインタビュアーのようにホンの数10cmの距離で、チャンとしたバックラインでギターを弾いて見せてくれたのね。

7_2yjm  
ま、私も商売柄イングヴェイを崇拝している人たちのプレイをゴマンと見たり聞いたりしているけど、当たり前のことながらやっぱりゼンゼン違う。
その「違い」はテクニックのことを言っているのではない。
もはやソックリに弾くことのできるハイ・テクニックの人は世界中に数え切れないぐらい存在することだろう。
そういうことではなくて、このプレイング・スタイルとそれを用いた自分の音楽を確立したアーティストの迫力みたいなものに大きな「違い」を感じるんだな。
オリジナルだけが持つパワーと言ってもいいかもしれない。
  
専門家に言わせれば、イングヴェイのやっていることは、リッチー・ブラックモアの血統を受け継いだそれ以前のロックの焼き直しだということになるのだろうか?
私はもうその手の話はどうでもよくて、フォロワーたちの演奏を一聴した時、「あ、コレってイングヴェイじゃん?!」と思わせるロックを世界的に普及させたところを尊敬するのね。
  
今どうなんだろう?…イングヴェイが出て来て、その影響を受けてロックを演っているプロ・ギタリストがたくさんいて、またその人たちの影響を受けた次世代の若者がいて…流行りのキッズ・ミュージシャンまで入れると第4世代ぐらいまで来たのかな?
そう考えてもスゴイことですよ、イングヴェイのやったことは。
タテにもヨコにも自分の音楽を広げた。
「速弾き」より、世代を超えて愛される音楽を作ることに成功したのだ。
イングヴェイに憧憬の念を抱き、演奏技術を身に付けた立派なフォロワーさんたちには、そのテクニックを使って自分たちだけの音楽を作っていってくれることに大いに期待したいな。
イングヴェイと同じことをやっていてもしょうがないでしょ?
もうイングヴェイがさんざんやっちゃったんだから。

  
そして、そのイングヴェイの音楽を支えている必須アイテムのひとつがMarshallだ。
このインタビューでイングヴェイが言いたいのは、「つべこべ言ってないでMarshallでロックしやがれ!」ということなんだと思うわ。
例え重かろうが、デカかろうが、メンテに手間がかかろうが、やっぱりホンモノのロックはホンモノで演ろうよ…真空管のアナログ・アンプでさ!
コレでイングヴェイがデジタル・アンプやモノマネ・アンプをメインに使い出したらヒックリ返っちゃうけどね…ま、そんなことはあり得ないだろう。
彼はホンモノを知っているから!
  
アノね、ま、自分で言うのもナンだけど、実は私が撮ったイングヴェイの来日公演の時のいい写真がたくさんあるのよ。
イングヴェイがストラトキャスターを天高く飛ばしているところとか…。
出来ればココでド~ンとお見せしたいところなんだけど、色々ありましてね~。
写真の良し悪しではなく、タイミングの問題でお蔵入りになってしまい、結局Marshall Blogでレポートすることもできなかったことはファンの皆さんもご存知の通り。
ってんで、代わりにMarshallの「50周年記念コンサート」のイングヴェイをお楽しみくだされ。

コチラ⇒【50 YEARS OF LOUD LIVE】vol.6~Yngwie Malmsteen

しつこく書くけど、大分前の来日時、バックステージで、私が「インギー」って呼んでいいですか?と尋ねると、「ダメだ。オレの名前は『イングヴェイ』だ。『イングヴェイ』って呼んでくれ!」とかなり真剣におっしゃっていましたよ。
その時だけなのかどうかは知らないけど、「インギー」と呼ばれるのをスゴくイヤがっていた。

100v_2   

※先週3日も休んでしまって心苦しかったりもするけど、Marshall Blogは明日より夏休みに入ります。17日に再開する予定ですのでよろしくお願いします。
皆さま、よい夏休みをお過ごしください。


(Marshall Offcial facebookより引用 ※協力:Jonathan Ellery)

2017年8月 9日 (水)

犬神サアカス團ショートプレミアム興行~怪談 首つりの森

平日の夜に…
犬神サアカス團が…
過去のアルバム単位で…
ショウを構成する…
『ショートプレミアム興業』…
あな恐ろしや…。

05イヤ、全然恐ろしくない。
こんなことができるのも長い活動をしているバンドならでは。
以前にも同じ趣向のショウを開催しているとのことだ。
今回取り上げたアルバムは2002年にリリースした『怪談 首つりの森』。

10cd「怪談」か~。
今でも稲川淳二なんかがライブハウスに出演して「コワイ話」を語って人気を得ているようだ。
みんなコワイ話が好きだよね~。
人生もガッツリ後半に入って、生まれた時よりあの世の方が近くなる年齢になると、「コワイ話」もそうコワくなくなってくる。
それでも時折、心理を突いたゾッとするような話に出くわすこともあるよね。
ホラ、雪山で遭難した4人の話みたいなヤツ。
ご存知ない方のために書いておくと…雪山で遭難した4人のパーティが山小屋を発見する。
ジッとしていると夜間睡魔に襲われて凍死してしまう危険があるので、ひとりがその対策を発案する。
「まず、4人が部屋の四隅に立つ。そのうちのひとりが隣の角まで歩いて行き、そこに立っているヤツの肩を叩く。肩を叩かれたヤツは次の角に立っているヤツに同じことをする。大変だけど、コレを夜明けまで繰り返せば誰も眠らずに凍死を防げやしないか?」
そして、実際に4人がコレを実施して助かった…という話。
コレ、5人いないと絶対に続かない。
同じような話でもっと簡単なのは、やはり5人のパーティが雪山で視界が悪い中行軍していて、シンガリ(一番後ろの人)がフト自分の前を見ると5人歩いている…とかね。
こういうのはゾッとするナァ。
  
大きなお世話なんだけど、ひとつ「怪談」で心配していることがある。
それは「昔の怪談」のこと。
『四谷怪談』とか、『真景累ケ淵』とか、『番町皿屋敷』とか、『牡丹灯籠』などのクラシックな日本の怪談が伝承されておらず、このまま行けば絶滅してしまうのではないか?ということ。
昔は夏になると映画やドラマで必ずテレビで放送していたものだけど、もうトンとご無沙汰だ。
コレらの話はロックで言えば「Smoke on the Water」とか「21st Century Boy」とか「Purple Haze」みたいなモノだからね。
絶対に後世に継承させるべきモノだと思うワケよ。
ア~タ、『四谷怪談』なんてヒデェ話だぜ…エエ?田宮の!
でもさ、今の世の中、現実の方が怪談よりよっぽど残酷で理不尽な事件が日常的に起こっているんだよな~。
そんなもんだから、若い人は『四谷怪談』ぐらいじゃコワがらないか…。
しかし、エアコンのない時代、蒸し暑い夏の夜にコワイ話を聞いて涼もう…なんて風流じゃあ~りませんか。
怪談に限らずそうした昔のイキな文化がおっそろしい早さで抹消されていることの方がよっぽど「怪談」だわな。
  
下は葛飾北斎の『百物語』。
子供の頃、『妖怪百物語』とか、『妖怪大戦争』なんてのが好きで夢中になって映画を観たよ。
『百物語』というのは例の「百物語」ね。
コワイ話を百個話して、話し終わると何かが起こる…みたいな。
北斎はソレに倣い、100の絵を描こうとしていたらしいが、5つで終わっちゃったんだって。
そのウチの1枚がコレで、『四谷怪談』の「お岩さん」が描かれている。
普通、お岩さんというと伊右衛門に毒を盛られ、目が醜くただれ上がった姿を想像するが、北斎はサスガで他の人と同じことをしない。
どうしたかと言うと、お岩さんを提灯にくっつけちゃった。
やっぱり生半可なオリジナリティじゃなかったんだね。

20v井上ひさしの伊能忠敬の伝記、『四千万歩の男』の中にこういうシーンがある。
保土ヶ谷宿(昔は「程ヶ谷」)には大きな旅籠が2つあって、双方奇策を講じて客を取り合っている。
片や大繁盛。
その旅籠の客寄せのためのアトラクションを講じているのが「北斎」という男。
それに負けじとライバルの旅籠が雇った男は「十返舎一九」。
その勝敗はいかに…。
もちろんフィクションであろうが、さすが井上ひさし、面白おかしくリズミカルに読ませてしまう。
ロック界も葛飾北斎のような強力な個性が出て刺激が与えられればいいのにネェ。
  
この『四千万歩の男』には他に間宮林蔵が出て来たりもする。
こうした脱線やオフザケが過ぎるパートも少なくないが、それが井上流だったから。
そう、Marshall Blogの文章は井上ひさしも手本にしております。
ところが、伊能忠敬と間宮林蔵というのは実際に接触があったようだ。
得意の吉村昭作品から引けば、彼の『間宮林蔵』という伝記小説にも伊能忠敬が登場する(…ように記憶している)。
この『間宮林蔵(講談社文庫刊)』ってメッチャおもしろいよ。
当時、「世界の七つの謎」のひとつだった、「樺太と中国大陸が陸続きか否か」という疑問を実際に何度も現地に赴いて結果を出した男の話。
ま、私が「おもしろい」とススめる小説や映画はたいていおもしろいよ…小ムズカシイことがなくて単純だから。
でも、音楽のおススメはかなり危険だから要注意。
伊能忠敬については素材も揃っていて、一本記事を編みたいんだけど、どうにもMarshallとからまネェ。

7_2img_4080 こんな映画観たことある?
1964年の小林正樹監督の『怪談』。
私が中学の時にリバイバル公開されて有楽町に観に行った。下は多分その時のチラシ。
まだ「フライヤー」なんて言葉は日本になかった。
以前、Marshall Blogで紹介したことがあるが、子供の頃映画狂だった私はチラシの収集に精を出していた。
ある時、確か日比谷のスカラ座だったと思うが、「〇〇のチラシをください」と映画館の係りの人に頼むと、「チラシ?あのね、ボク、ウチは寿司屋さんじゃないんだよ」と親切に教えてくれたことがあったっけナァ。
『怪談』に戻って…コレ、音楽が武満徹なんだよね。
当時、武満は猛烈な勢いで映画音楽の仕事をしていて、確かこの作品で初めて電子楽器を使ったんじゃなかったかな?
この映画はその時、すなわち40年ぐらい前に観ただけなのだが、岸恵子の「雪女」が美しかったのと、「耳なし芳一」で平家の亡霊を演じた丹波哲郎がスゴイ迫力だったのを覚えている。

7_kd

こんな映画も昔はしょっちゅうテレビでやってたんだよ。
ロジェ・バディム、ルイ・マル、フェデリコ・フェリーニの競作オムニバス。
ま、あんまりおもしろくなかった印象かな。
『バーバレラ』がキッカケでジェーン・フォンダと結婚したロジェ・バディムが奥方を起用して当時話題になったらしい。
『バーバレラ』に出て来るマッド・サイエンティストの名前が「デュラン・デュラン」だということはロック・ファンであればたいていご存知であろう。
またフェリーニが撮った話の主演を務めたのがテレンス・スタンプ。
イギリスの役者で、大スターだった。
ウィリアム・ワイラーの『コレクター』なんて最高にヨカッタ。
で、人類が地球上に存在する限り朽ち果てることがないであろうThe Kinksの必殺の名曲、「Waterloo Sunset」に「♪Terry meets Julie, Waterloo station, every Friday night」というくだりがあるのだが、このTerryはテレンス・スタンプ、Julieがジュリー・クリスティのことではないか?と当時ウワサになったが、Ray Daviesはこのウワサを否定した。
今からちょうど50年前のお話。

40vさて、犬神さま。
今日もバラエティ豊かな犬神グッズが並んでいる。

50物販コーナーは「腐乱腐乱」だからね。

60ステージはこんな感じ。

70MarshallはJCM800 2203と1960A。

80vEDENはTERRA NOVA TN-501とD410XST。

90vそして、NATALはアッシュ・フィニッシュはブラック・スウォール。

100このライブハウスは初めてだったんだけど、お客さんを割ってステージに上がるのにはチト驚いた。
誰が呼んだか「プロレス入場」。
うまいこと言ったもんだ。

110犬神凶子

120v犬神情次2号

130v犬神ジン

140v犬神明

150vオープニングもクソもない。
アルバム『怪談 首つりの森』に収録されている曲を順番も含めてすべてそのまま演奏するんだから。
Jethro Tullが『Aqualung』や『Thick as a Brick』を、Yesが『Close to the Edge』を全曲丸々演奏したのと同じだ!
犬神サアカス團もそういうレベルなのだ!

160っつーことで1曲目は「無限の海の阿鼻叫喚」。

170ご挨拶のMCをはさんでタイトル・チューンの「怪談 首つりの森」。

180v15年前のアルバムながら全く時間が経った感じがしない。
コレは『怪談 時間が止まる家』とかいう話ではなくて、犬神サアカス團の音楽がまったくブレないから。

190ギンギンンのドライビング・チューンは「花嫁」。

200vハードなギター・ソロから中間部のキメに展開するところがカッコいいな。

210続けて「お金を払って」を演奏した後は、珍しくメンバーの楽器自慢コーナー。
ジン兄さんが使っている楽器は実際に『怪談 首つりの森』をレコーディングした時に使ったモノだそうだ。

240一方の情次兄さん、今日は珍しくレス・ポール・モデル。
高校に入学が決まった時、お父さんがお祝いに買ってくれたものだそう。
情次兄さん、私と同じ高校なんだよね。私が大先輩…イヤイヤ、情次兄さんが大後輩!
しばらく使っていなかったがメンテをしたらすごく状態が良くなったので今日使うことになった。

250「明兄さんはナタール?」
「そうだね」

260

楽器コーナー…そんなコーナーはない!…の後は「真夏の夢」。
7_img_0191お客さんも一緒に「×」で盛り上がった!

7_img_0052ココから後半。
「黒い血」、「地獄へ堕ちろ!!」、「私もう駄目かもしれない」と続け、「爆走All Night Long」では凶子姉さんがお立ち台に乗ってエキサイト!

220超満員の会場に中盤では「酸素が薄いのかな?」と息苦しそうに何度も帯を締め直していた凶子さんだったが、元気に最終コーナーまで走り抜けた。
残るは2曲。
「人形」。

280

そして最後は「涅槃に咲く白い花」。
明兄さんと…

265v情次兄さんのセリフ入りだ!

266vこうして『怪談 首つりの森』収録されている全12曲を演奏し終えたのであった。

270アンコール。
一旦楽屋に帰っちゃうとまた出て来るのが大変なので、その場でナニを演るかの打ち合わせ。

320

アルバムの曲はすべて演奏してしまったので、ココはやっぱり今が旬の「暗黒礼賛ロックンロール」!
330
しかし、ナンだね。
こうして犬神さんのライブに来ていてフト気がついたことがある。

290v犬神サアカス團は今年で23年目になるのかな?
ということは、生まれてすぐに子守唄がわりに犬神サアカス團の音楽を聴いていた赤ちゃんが、23歳にもなっているワケ。
それほど時が経っているのに客席の皆さんが比較的お若いのよ。
どうもファンが世代を超えて代謝を繰り返しているフシがある。
言い方を換えると、犬神サアカス團、古くは犬神サーカス団の音楽が間違いなく伝承されているということに他ならない。

300vコレってスゴイことだと思うんですよ。
長い間同じことをやっていると、「新しいことをやれば既存のファンに受け入れられないかも知れない」という恐怖と「このままだと飽きられてしまうかもしれない」というジレンマが常に付きまとうハズで、犬神サアカス團は自分たちの音楽性にブレを与えることなく、ウマい具合にマイナー・チェンジを繰り返し、その辺りを潜り抜けてきたのだろう。

310vこのまま徹底的に「犬神道」を貫いて行ってもらいたい。
こう書くとスゴイな…「犬」の「神道」みたいになってる。
  
犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒公式家頁

230vこうしてトラディショナルなハード・ロック・サウンドでゴキゲンな一夜を締めくくった!
ほんじゃコレで。
来月は『地獄の子守唄』だよ!

340

<<<NATAL NEWS>>>
NATALのドラム・キットが叩けるスタジオ、高田馬場のバズーカスタジオに新しい仲間が増えました。
それは14" x 6.5"のスチール・スネア・ドラム。
コレね。
見た瞬間、「オオ~!」っと声を出したくなるようなたたずまい。
実にゴージャスじゃあ~りませんか!
普通のスチールとは異なりチョット黒味がかっている。

1_3img_4207パーツはすべて「ブラッシュト・ニッケル(Brushed Nickel)」という仕様。
新型のスネア・スロー(Snare Throw)の感触も実にいい感じ。

1_2img_4208カ~!
居合わせたドラマーにチョット叩いてもらったんだけど、何たる音ヌケ!そして深い!
こりゃアンサンブルの中でもクッキリ音像が浮かび上がってくるのは間違いないな。
自分がドラマーだったら欲しいわ~。
  

1_2img_4212

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★上記のスネア・ドラムだけでなく、NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

 

(一部敬称略 2017年6月28日 神楽坂TRASH UP!にて撮影)

2017年8月 8日 (火)

SOUL OF ROCK Vol.23 <後編>~ TAGAWAとお江戸スペシャル

    
本レポートでは3番目の登場となるが、実際には当日2番目にステージ上がったのが、このイベントの名物「お江戸スペシャル」!

10「今日は色んな出し物があります!」の宣言通り、クリスマスとお正月いっぺんに来たようなにぎやかさ!

20はらやんもコーラスで参加!

30vドラムは…アレ、堀江さん!
堀江さんはAPHRODITEでチョット前にMarshall Blogにご登場頂いたばかりだ。

40vおなじみの洋楽人気ナンバーから矢沢永吉まで、なるほど幅の広いレパートリー!
ちなみに「レパートリー」という言葉はそのまま発音しても絶対に通じません。
「レパトワッ」とフランス読みしないとダメ。

50v堀江さんとの共演は「念願」だったのだそう。
その念願がかなってはらやんも大エキサイト!

60

何しろハイ・テンションのツイン・ボーカル!

30吉越由美さんの曲も取り上げられて、凄まじいまでのテンションをキープしたままステージを後にした。

70「お江戸スペシャル」に次いで登場したのは、実際にはStrange,Beautiful and Loudだったのだが、昨日同様に記事の編成上、トリを務めたTAGAWAのステージにスキップする。

80田川ヒロアキ

90寺沢功一

100v長谷川浩二110vヒロアキくんはもちろんMarshall。
JVM210Hと1960BV。
今日は三宅さんと全く同じコンビネーション。
使い回したんだから当たり前なのね。

120vTAGAWAのステージでよくオープニングに取り上げられる「Stranger Destroys Arms」。
ヒロアキくんが「この世から武器を排除しろ」という思いで作ったナンバーだが、このへヴィネス自体が武器そのものではなかろうか?
そうか、この曲…2009年の「LOUD PARK」でも演奏したのか。

130続いては「Running Light」。
てらちんとヒロアキくんはダウン・チューニングを使用。
スローでヘヴィなビートが心地よい。

140v3人の演奏技術の高さがウリのひとつのTAGAWAだが、この曲は「技術」ではなく、重さ、リフ、そしてメロディを重視して作られた。

150作曲したのはTAGAWAのプロデューサーでもある浩二さ~ん!

160vMCをはさんでの3曲目は「Jack and Coke」。
一転してスピーディな曲調を持つこの曲はてらちんの作品。
Motorheadの「Lemmy Kilmisterへ捧げる」との思いでペンを走らせたそうだ。
170v後半では、SLYを思わせるヘヴィなリフが登場し、3人の絶叫コーラスが観客を襲う。

180もうひとつ、てらちんフィーチュア曲。
てらちんが詩を書いた「Cragy Gun」。
TAGAWAの中でも最もストレートなナンバー。抜群のノリのよさから人気の高い曲だ。

190v曲を付けたのはヒロアキくん。
リフは、AC/DCやGreat Whiteをイメージしながら誰でも弾けるようなシンプルなものを目指したそうだ。

200そうそう、レコーディングでは、JVM210Hだけじゃなく、ASTORIA DUALも活躍したんだったっけ!

180 TAGAWAらしさ満開の「That's Over」。

210_to…というのも、3人が思い切りテクをぶつけ合うっちゃうのね。
まずはてらちんのベース・ソロ。

220ディストーション・サウンドで縦横無尽に暴れまわる!

230vそして浩二さん。

240堰を切ったように飛び出しているサウンドはまさにドラムスの音の壁!

250vそしてヒロアキくん。
弾き方間違ってま~す!

260vココでガラリと変わってバラード。
「平和の風」だ。
今回は弦楽器の同期を使用しながらの熱唱だった。

270そして最後は『MAZDAファン・フェスタ』のテーマ・ソング、「キミを乗せて」。
Marshall GALAでこの曲を一緒に演奏した山本征史さんが、この日のリハの時に一緒に口ずさんでいたのが印象的だった。

280vトリということでアンコールに応えるTAGAWAの3人。
曲は「My Eternal Dream」。
先に触れたLOUD PARKの時にオープナーに選んだ曲だ。
つまりTAGAWAが初めて人前で演奏したのがこの曲なのだ。
そこからTAGAWAが始まった。

290それだけに3人にとっても愛着のあるこの曲、ヒロアキくんもノリノリだ。
ノリノリなのはいいけど、エキサイトしてステージの中央まで歩み出て来たぞ!

300アブアブアブ!
お客さんもヒヤヒヤのひと幕を演出して全曲の演奏を終了した。
と、同時に私の「初La mama」が幕を閉じた。
  
しかし、トヨタとマツダが資本提携するとはね~。
もし、この先合併したら新会社の名前は「トヨダ」かね?社名変更しても誰も気が付かなさそうだな。
それとも「トヨマツ」?…こっちは「おそ松くん」にでも出て来そうだ。

310さて、既報の通り、今ヒロアキくんは委嘱作品だけを集めた『Theme Park~テーマ・パーク』と題したアルバムを制作している。
「委嘱作品」…カッコいいね!
海外の音楽界では日本の総理大臣など比べ物にならないほど有名な武満徹を世界レベルの作曲家に押し上げた作品が「ノヴェンバー・ステップス」。
コレは創立125周年を記念してニューヨーク・フィルが武満に委嘱した作品だ。
当時ニューヨーク・フィルの副指揮者を務めていた小澤征爾が音楽監督のレナード・バーンスタイン(ま、普段私は「レニー」と呼んでいるけどね)に紹介して実現した。
レニーは「ノヴェンバー・ステップス」を聴いて「何と力強い音楽なんだ…」と目に涙を浮かべたとか…。
『Theme Park~テーマ・パーク』は、様々なシチュエーションで作曲の依頼を受けてヒロアキくんが作った曲の作品集。それから、そのニュー・アルバム『Theme Park』のアルバム・ジャケットのデザインは『Ave Maria』を手掛けた「下町のひとりヒプノシス」、梅村デザイン研究所が担当している。
写真は私が撮らせて頂いた。
本来であれば、ココでド~ンとジャケットをお見せしたいとこなのだが、今はできない。
ナントならば、『Ave Maria』のジャケット・デザインを手掛けた「下町のひとりヒプノシス」、梅村デザイン研究所が私が撮った写真を素材に現在鋭意制作中だからだ。
ようするにまだできていない…ということ。
中も外も、どんなのができるか今からメッチャ楽しみだ!
 
一方、ジャケットはまだできていないものの、そのレコ発コンサートがすでに決定している。

7_mhrz

出演はTAGAWAとゲストに和太鼓奏者の壱太郎を迎える。

285v

いつものTAGAWAのレパートリーとは違うセットリストになるのかな?
楽しみだ!

286v

昨日からチケットの販売が始まったが、どうもスタート・ダッシュがスゴイらしい。
ご興味のある方はお早めにお求めくだされ。
  

田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano

330v

<<<NATAL NEWS>>>
NATALのドラム・キットが叩けるスタジオ、高田馬場のバズーカスタジオに新しい仲間が増えました。
それは14" x 6.5"のスチール・スネア・ドラム。
コレね。
見た瞬間、「オオ~!」っと声を出したくなるようなたたずまい。
実にゴージャスじゃあ~りませんか!
普通のスチールとは異なりチョット黒味がかっている。

1_3img_4207パーツはすべて「ブラッシュト・ニッケル(Brushed Nickel)」という仕様。
新型のスネア・スロー(Snare Throw)の感触も実にいい感じ。

1_2img_4208カ~!
居合わせたドラマーにチョット叩いてもらったんだけど、何たる音ヌケ!そして深い!
こりゃアンサンブルの中でもクッキリ音像が浮かび上がってくるのは間違いないな。
自分がドラマーだったら欲しいわ~。
  

1_2img_4212

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★上記のスネア・ドラムだけでなく、NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

 

(一部敬称略 2017年6月24日 渋谷La Mamaにて撮影)

2017年8月 7日 (月)

SOUL OF ROCK vol.23 <前編>~ Strange,Beautiful and Loudと石井ムーア

  
希代の名盤、『Sheik Yerbouti(シーク・ヤブーティ)』。
Frank Zappaの1979年の作品。
このLP2枚組の最後を飾っている曲の題名を「Yo' Mama(ヨー・ママ)」という。
マザコンのヤツを嘲る歌だが、なぞなぞ商会も取り上げ、実にうまく料理していたっけ。
私は15歳の時にZappaを聴いて以来、40年間ほぼ間断なく聴き続けてきたが、やはり名盤の誉れ高いこのアルバムを耳にしている回数は他のアルバムに比べても多い方か…。
つまりそれだけ多数回、「Yo' Mama」という曲を聴いてきたことになる。
サウンドのスゴさは言うに及ばず、こんなことを歌っているミュージシャンは日本にはほとんどいないでしょう。
「ヨー・ママ」…すべてのロック・ファンに一聴をおススメする。
もちろんこの曲だけでなく、Lynn Goldsmithの写真をまとったジャケットをはじめ、アルバム全体が「名作」のカタマリのようなモノだからして、老若男女を問わず「ロック好き」を標榜する人なら誰にでも聴いてもらいたいアルバムが『Sheik Yerbouti』だ。

10cdこっちは「ヨー・ママ」じゃなくて「ヨー・ヨー・マ」。
最近買ったピアソラの曲ばかりを取り上げた『Soul of the Tango』というアルバムもすごくヨカッタ。

Yym_2「ヨー・ママ」はこれまでの人生で何回聴いたかわからないが、こっちは今回が初めてだった。
それは渋谷の「ラ・ママ」。
1982年の開店というから35年の歴史を持つライブハウスの金看板だ。
コレを言うと多くの方に驚かれるのだが、本当に今まで一度もお邪魔をしたことがなかったのだ。
82年というと、毎度書いている通り、個人的にZappaを除いて、「ロック」という音楽から撤退が完了しつつあった頃だったのでおおよそ行く理由がなかったのだろう。
それじゃ、Marshallの仕事をしはじめてからはどうだった?
コレがまた不思議と足を向ける機会がなかっのだ。
イヤ、何度もあるにはあったのだが、たいてい何かと重なってしまって、結果、今回レポートするライブが初めての訪問となった。
もちろん向かいながら口ずさむのは…
♪Maybe you should stay with yo' mama
She could do your laundry 'n cook for you
ちなみに私は洗濯も料理もOKです!両方ヘタだけど。
…いうことで、初のラ・ママさん、お邪魔しま~す!

20_2で、その記念すべき「初La mama」、35年の沈黙を破ったのは、一体の何の取材だったか?!
それは、シリーズで展開している『SOUL OF ROCK』というイベント。
出演は、Strange,Beautiful and LoudとTAGAWA。
他にも知り合いの方々がステージに上がるということで楽しみにしていた。

30「今日はすごいギタリストが勢ぞろいです!」
まずは『SOUL OF ROCK』の主宰者、はらやんがステージ上がってご挨拶。
イヤ、ギタリストもスゴイかも知れないけど、このイベントの歴史もスゴイ!
コレが23回目だっていうんだもん!(今月25回目が開催される)
ものごと、それが何がしか例え新しいモノであっても、初めの一回をやるのはさほど難しいことではない。
ま、もちろん内容によりますよ。
でも1回目ってのは、アイデアはまだ豊富にあるし、勢いに押されて何とかなっちゃう感じなんだよね。
ものごと「始める」ことより「続ける」ということの方がはるかに大変なんだよね。
え、Marshall GALAはどうしたって?
へへへ、マァ、見ててくだされ。
さて、はらやんの歯切れの良いウェルカム・トークに引き続いてステージに上がったのは…

40「石井ムーア」というチーム。

50ギターは…誰かと思ったら…THE SLUT BANKSの石井さん!
石井さんは昨年の11月に久嶋喜朗さんの壮行コンサートのレポートでMarshall Blogにご登場頂いた。

60vキーボードは誰かと思ったら…盛山こういち!
せいやんはKellyさんとの活動でMarshall Blogではおなじみだ。
先日はBLIND BIRDのステージでも活躍していた。

70vドラムスは誰かと思ったら…山市修也!
山市さんもかつてご一緒させて頂いた。

80v「石井ムーア」って何のことかと思ったら、なるほど…石井さんの「石井」にGary Mooreの「ムーア」ね。
「両方とも名字じゃん!」というツッコミが入っていたけどホントだね。
ちなみ「Moore」という名前の発祥は主にアイルランド、そしてスコットランド、そしてイングランドと言われていて意味は「厳格にして崇高」。
英語圏の国ではかなりポピュラーな名字(surname)で、少し前の調査ではオーストラリアでは34位、イギリスでは32位、アメリカで16位という多さ。
日本で34番目に多い姓は長谷川さん、32位が後藤さん、そして16位が松本さんだから、かなり珍しくないお名前。
アメリカで16位を獲得しているのは世界で最も移民が多く送り出したというアイルランドという国の歴史を表している…のかどうかどうかは知らない。私の推測なのでアテにならない。
でも、1曲目は松本さんとは関係なく、Herbie Hancock。
こういう場所でHancockとい~え~ば~、「Chameleon」か「Cantaloupe Island」か…「Cameleon」だ!
以前、この曲をモチーフにしたインプロヴィゼーションで「トカゲ」って曲を演ってたグループがいたけどね。
Hancockもいい曲がたくさんあるよね。
「Maiden Voyage」は言うに及ばず、「Dolphine Dance」から始まって「One Finger Snap」とか「Tell me a Bedtime Story」とか。「Blindman, Blindman」なんて名コテコテ・ナンバーもあった。
私はジャズを除くロイク系の音楽が苦手なので、ファンク路線のHerbieはツライ…飽きちゃって。
やっぱりジャズ・ピアニストとしてのHerbieが好きだな。

90「The Chicken」や…

100おなじみ「Cissy Strut」を演奏。

110vもちろんバンド名に偽りなく「Sunset」他のGary Mooreナンバーを取り上げた。

120「全曲インスト・ナンバーは初めてなので緊張します」…なんておっしゃっていたが、安定のパフォーマンスでトップバッターの重責をシッカリこなした。

130当日は3番目に登場したStrange,Beautiful and Loud。
記事の構成上、2番目に紹介させて頂くことにする。

140三宅庸介

150v山本征史

160v金光健司

170v1曲目は…アラマ、珍しい、「murt'n akush」を持ってきたよ。

180上の写真の向かって左側が三宅さんが鳴らしているMarshall。
JVM210Hと1960BVだ。

190v征史さんはいつもの1992 SUPER BASS。
コレが大事なんだよ。

200v金光さんの叩き出すNATALバーチ・サウンドもこのトリオの重要なサウンドの要素だ。

220

三軒茶屋にあるSBLのホーム的ライブハウスで見慣れているせいか、また、冒頭に記したようにこの日初めてお邪魔する現場だったせいか、いつもとスゴく違う雰囲気を感じたな。
三宅さんは10数年前に令文さんを観にLa mamaへ来たそうだし、30年前には出演もしているとのこと。

2302曲目は「devil」。
骨っぽい曲が続く。
ま、三宅さんの曲で骨のない軟弱な曲は1曲たりともないんだけどね。
240プレシジョン・ベースの音色高らかに曲の中を自由に泳ぎ回る征史さん!

250雰囲気を変えて「bloom」。

210v

ダイナミクス豊かにこのワルツを重厚に演出する金光さん。
シンバル・レガートの一発たりともおろそかにしない。

260♪ズダダダダダダダ…ガラッと変わって、スネアのワイルドなフィルから始まる4曲目…

Img_0179 人気の「if」!

280

もうコレは曲のカッコよさと3人の命を削るようなアンサンブルを楽しむしかない!

Img_0257 しかしね~、こうして三宅さんみたいに問答無用でグバ~っとMarshallを鳴らしきってギターを弾く人っていなくなったよな~。
「爆音、爆音」って言っている人が多いけど、実はみんなさほどスゴくはない。
私は本当の爆音は機材のよるところはもちろんなのだが、音楽によるところが大きいと見ている。
ま、別に音が大きければいいというワケでは決してないんですよ。
三宅さんなんかは自信では自分の音がそれほど大きいとは思っていないようだ。
が、ひとたび自分の音楽を演奏すると凄まじいパワーを伴った爆音になるんだよね。
鮎川さんとか、令文さんもそう。
若い人なんかはこういう人のプレイを是非参考にしてもらいたいんと思うよね。

2705曲目に三宅さんの愛奏曲の「petal」。
この曲はCDで聴くと、何とも言えない絶望的なメロディとバッキングのコードの絡みが悲しいほど美しいのね。
いつかサイド・ギターを加えた編成をナマで聴いてみたい。
もちろんサイド・ギターもMarshallサウンドでなければ絶対ダメ。
Marshallをクランチ手前の音が出るようにしておいて、やや力強く弦をはじいて三宅さんの弾くメロディにコードを付けてやるのだ。

285vこうしたややスローなテンポの曲での金光さんのドラミングがまたよろしいな。
グイグイ押し出してくる静かなる律動感がタマらない。

290最後は鬼気迫る三宅さんのインプロヴィゼーションが聴きどころの「virtue」。

300v当意即妙なバッキングで三宅さんのギター・ワールドを彩っていくリズム隊のふたり。

320vやっぱりこの音楽はこの3人でないとアカンな。

330v8月21日には自身のレギュラー企画、『Sound Experience』で三軒茶屋のGRAPEFRUIT MOONに出演する。
ご覧になったことのない方は是非一度観に来てくだされ。
特にギターをやっている人…きっと得るモノがたくさんあると思うよ。
  
Strange,Beautiful and Loudの詳しい情報はコチラ⇒三宅庸介facebook

340v<つづく>    


<<<NATAL NEWS>>>

NATALのドラム・キットが叩けるスタジオ、高田馬場のバズーカスタジオに新しい仲間が増えました。
それは14" x 6.5"のスチール・スネア・ドラム。
コレね。
見た瞬間、「オオ~!」っと声を出したくなるようなたたずまい。
実にゴージャスじゃあ~りませんか!
普通のスチールとは異なりチョット黒味がかっている。

1_3img_4207パーツはすべて「ブラッシュト・ニッケル(Brushed Nickel)」という仕様。
新型のスネア・スロー(Snare Throw)の感触も実にいい感じ。

1_2img_4208カ~ッ!
居合わせたプロのドラマーにチョット叩いてもらったんだけど、何たる音ヌケ!
そして深い!
こりゃアンサンブルの中でもクッキリ音像が浮かび上がってくるのは間違いないな。
自分がドラマーだったら欲しいわ~。  

1_2img_4212

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★上記のスネア・ドラムだけでなく、NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

 

(一部敬称略 2017年6月24日 渋谷La Mamaにて撮影)

2017年8月 1日 (火)

松川純一郎 PLAYS ASTORIA

 
ま、言ってみたところでどうにかなるものでもないので、正直言いたくはない。
でも、いつも言っちゃう。
「早い!」
チョット前に108番目の除夜の鐘の音を聞いたかと思ったら、隅田川の花火大会も豪雨のうちに終わって、今日から8月だよ!
8月の浅草はサンバか…。
今年で36回目だって。
始まった時は「一体何じゃらホイ」と思ったけど、スッカリ定着しちゃったね~。
国際通りにまだ本当に国際劇場があった頃でね、キング・クリムゾンの初来日公演を観に行ったな~。
そして、8月といえばお盆だね。
東京は7月だけど。
コレなんで地方とひと月ズレているか知ってる?
アタシャてっきり何がしかの仏教の教えに則ってそう定められているのかと思ったらさにあらず。
東京と地方のお盆をズラすことによって、親戚演者を集まりやすくしているのだそうだ。
何だよ、最近の話なのか?!
…ということで今日は「盆」の話題。
ウソウソ!
さすがにMarshallとお盆は関係ない。
本当は「Vaughan」…すなわち、スティーヴィー・レイ・ヴォーンの話題だ。
ヤングギター誌8月10日売り号のダウンロード・コンテンツのひとつにスティーヴィー・レイ・ヴォーン風のチュートリアルが収録されているという情報。

10lo  
コレがその撮影風景。

20インストラクターはレイ・ヴォーン・スタイル・ギターの第一人者、松川純一郎。
以下、スティーヴィー・レイ・ヴォーンは「SRV」ね。

30vSRV風のプレイをするなら、ギター・アンプはかつてMarshallが手本にしたアメリカ製のブランドと相場がキマっていそうなものだが、松川さんはMarshall ASTORIA CUSTOMをご指名。

40Marshall Blogで何度も紹介した通り、松川さんは伊藤広規さんのKoki Tetragonのライブ・レコーディングでASTORIAを使用しており、大のお気に入りなのだ。

50vコレがそのASTORIAサウンドがテンコ盛りに収録されているKoki Tetragonのライブ・アルバム『The Classy Rock Gig』。

60cd_2ASTORIAにはコンボ・タイプとスタック・タイプがラインナップされているが、上の写真の通り、松川さんはコンボタイプのAST-1Cを愛用している。

70もう音作りはできているので、若干のカメラ・テストをしてすぐ本番。
ゼンゼン緊張していない感じはサスガ!…と思ったら緊張してたんだって!
丸っきりそうは見えない。80ブルージーなフレーズが次々に繰り出されていく。
ク~、わかっちゃいるけどいい音だな~。
SRVは後年、MarshallのMAJORなんかも使っていたんだってね。

90v監督と打ち合わせをしながら演奏するフレーズをキメて収録していく。

100実は私はSRVはゼンゼン門外漢でしてな。
商売柄あんまり言わない方がいいんだろうけど、Marshall Blogで時折触れている通り、私は大学に入った時分、すなわち1980~1981年あたりから急速にロックを聴かなくなり、20歳になると音楽の興味は完全にジャズに移行した。
それでも耳に入って来るロック系ギタリストの名前がふたつあった。つまり世の中がお熱だったギタリストたち。
ひとりは「イングヴェイ・マルムスティーン」。
そして、もうひとりは「スティーヴィー・レイ・ヴォーン」だった。
この2人ってスゴイよね。
アッという間に自分の音楽を広めて世界中に数え切れないぐらいのフォロワーを作ってしまった。
イングヴェイなんかは、そりゃテクニックはすスゴイけど、それよりも本当にスゴイのは、自分の音楽を確立して後進のギタリストに計り知れない影響を与えたことだ。
かつてベンチャーズがそうであったように、今の若手のシュレッド系はすべてイングヴェイの子供といって差し支えないだろう。
そして、ブルース・ロックの分野に目をやると、全く同じことがSRVに言えるのではなかろうか?

110vそれと…イングヴェイの方はわかるんだけど、SRVのようなブルース系のギタリストが大スターになるっていうところがまたおもしろいと思うんだ。
もちろん、コレはアメリカでの話ね。
日本発信でブルース・ギタリストがスター扱いされることはまずあり得ない。
ナゼなら、日本にはブルースのルーツが皆無だからだ。
アメリカもイギリスも「ブルース」を下地にロックを発展させたので、ブルースあるいはブルース・ロック系の音楽、それとそれらとかかわりが深い70年代のハードロックのような音楽が、時代を超えていつでも返り咲く機会がある…という風に私は見ている。
日本のロックのルーツはグループ・サウンズだからね(大二さんの受け売り)。
日本はクラシックもジャズもこれほど盛んなのに、こと軽音楽の分野に関して言えば、一般大衆はブルースに最も距離を置いているように感じる。
ま、私もどちらかと言えばそのクチなんだけどね。

120真剣にフレーズの構想を練る松川さん。
コワイぐらいの迫力だ。

130vホラ!
影がSRVになってる!

75v

冒頭の「お盆」は冗談にしても、「Vaughan」という名前だと誰を思い出す?
私ならSarahとRobert…以上。
この綴り、知らなかったら「ヴォーン」なんて絶対読めないよね。
「ヴォウグハン」か?
「Vaughan」という姓は、元々イギリス南西部の地域、Walesの姓なのだそうだ。
ケルト民族をルーツに持つWalishはケルト語の一派である「ウェールズ語」を長年使って来た。
英語が公用語として定着したのは18世紀のことだというから驚きだ。
それだけに今でもウェールズ語をルーツに持つ単語を交え、独特な英語が使われている…とか。
Marshallにもウェールズ出身の人がいて、「彼の英語が聞き取れない」と第三者に相談したところ「ああ、彼はウェリッシュだからね。オレもわからない時があるよ」…なんてことがあった。
で、「vaughan」というのはウェールズ語で「small」という意味を表すのだそうだ。

140次から次へと紡ぎ出されるSRV風のフレーズ!
この手のギター・スタイルを目指している人のはこの動画が最高の贈り物になることだろう。
  
松川純一郎の詳しい情報はコチラ⇒facebook

150vヤングギター9月号は8月10日の発売です。
  
ヤングギターの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

160

(一部敬称略 シンコーミュージックにて撮影)