GRANRODEO LIVE TOUR 2017 "Pierrot Dancin'" <後編>
『GRANRODEO LIVE TOUR 2017 "Pierrot Dancin'"』、ショウは後半へとコマを進める。
バラードだ。
KISHOWさんがジ~ックリと歌い込む。
いい声だにゃ~。
曲は『Pierrot Dancin'(以下、「ピエダン」)』から「終わらぬ夢」。
森進一の声で…「瀧田イサムです」。
「今日はロックの日です!今日はジョニー・デップの誕生日…関係ないけどね」
「部屋が南向きで暑くてタマらないので窓にスダレをかけました!」とSHiN。
e-ZUKA(飯塚昌明)
確か冒頭では「緊張している」とおっしゃっていたような気がするんですけど…。
緊張のカケラなどまったく見当たらないノリノリのプレイで最高に楽しそう!
「いつも心に太陽を!…そんな感じの曲です」と、照明のイメージもチョット変化を見せる。
曲は「BIG SUN」。
シングル『Glorious Days』にカップリングされいる曲。
きっとコンサートの中盤に取り上げられるであろうポップ・チューン。
お客さんはみんなニコニコだ!
ココでひと押し…「Darlin'」。
これまたシンプルなエイトビートの疾走感がタマらないほとんど曲ごとにギターを持ち替えるe-ZUKAさん。
前の曲のレスポール・モデルとこの曲で使ったサンバーストのギターは1曲ずつの運命だったが、それはそれで印象的だったよね。
確かにギターを替えると音は変わる。
でも、ガラリと音を変えたかったらアンプを替えた方が手っ取り早い。なんたって実際に音を出している装置だからね。
でも最終的に音を決定しているのは弾き手の指なんだな~。
e-ZUKAさんぐらいのギタリストになるとどんな楽器を使っても「e-ZUKAさんが弾くギターの音」になっちゃう。
「ギターの音の7割は弾く人の指が決める」って言われているんだよ。
そこがおもしろいところでしてね…でもロック・ギターを弾くなら真空管のアンプが必須だ。
だからギター・アンプにはMarshallを選べばよい。
話は簡単だ!
もう一発続けて「NO PLACE LIKE A STAGE」!
「NO PLACE LIKE A STAGE」の大合唱がスゴイ!
この曲、歌詞が自由でスゴイね。
『There is no business like a show business』というミュージカルがあるんだけど、コレを「ショウほど素敵な商売はない」と訳す。
曲のタイトルから察するにそういう関係の歌かと思いきや全くさにあらずなのね?
ここでも簡潔にして密度の濃いギター・ソロが炸裂!
もうね、このあたりとなってくるとステージを撮影するか、客席を撮影するか迷っちゃうぐらい双方盛り上がっちゃうんだよね!
定番曲、「カナリヤ」…ということは、ソロソロ終盤か!
盛大にスモークが放たれての激演は「modern strange cowboy」。
すさまじいまでのドライブ感!
最高レベルまで上がったボルテージを美しいメロディでクール・ダウン。
「ロデオ・ボーイ、ロデオ・ガールはボクたちの太陽です!皆で清く正しく生きていきましょう!」
本編の最後に用意されていたのは『ピエダン』のクロージング・バラード「UNDER THE SKY」。
最後の最後まで丁寧に言葉を紡いだKISHOWさん。
お客さんの目と耳すべてがKISHOWさんに注がれる。
今回はアコースティック・セットがなかったせいか「ノンストップ感」濃厚なストレートなステージ運びとなった。
まさに「息継ぎする間」もなく本編を終了した。
さっそく…
「GRAN!」
「RODEO!」
「GRAN!」
「RODEO!」
「GRAN!」
「RODEO!」
:
:
この待ってる間のワクワク感がタマらないんだよね。
私も若い頃はそうだったよ。
ホラホラ、そろそろ出てくるよ~。
ド~ン!
お召替えしたGRANRODEOだ~!
アンコールの1曲目は「Once & Forever」。
「やっぱりこの曲は盛り上がるね~」というKISHOWさんの言葉通り、エキサイトメントの塊のような聴衆すべてを酔わせた4人!
(当時)最新のアニメ主題歌の情報や11月に沖縄で開催される幻の「G7」コンサートの告知を経て演奏するアンコールの2曲目は「YWF」。
KISHOWさんが歌う後ろで展開するe-ZUKAさんと瀧田さんの「イモ欽トリオ」のパフォーマンスね。
こうしたコミカルなシーケンスはGRANRODEOの大きな魅力のひとつに違いないんだけど、若いお客さんは「イモ欽トリオ」なんて知らないでしょう?…と、この曲の時にいつも思っちゃうんだよね。
私が大学生の時かな?偉い人気だった。
ま、元をたどれば「YMO」ということなんだろうけど、欽ちゃんの人気がどれだけ高かったか…ということよ。
私にとっての欽ちゃんはといえば「コント55号」よ!
そんな古いことしか知らないロデオ・ジジイとロデオ・ボーイやガールをひとつにするGRANRODEOのコンサート。
やっぱり楽しいね~。
毎回書いているけど、ぴあをチェックして、お小遣いをためて、プレイガイドに並んでチケットを買って、公演日が来るのを首を長くして待って、コンサート当日に九段坂を上って、武道館に着いて、自分の席を探して、客電が落ちて、大歓声…ワクワクしたよな~。
それと同じ期待感を味わわせてくれるのがGRANRODEOのコンサートなのですよ、私にとっては。
カメラを何台もブラ提げてはいるけど、ショウの最中だけはロデオ・ジジイではなく、「ロデオ・ボーイ」がそこにいるんですわ!
ガッチリ2曲を演奏してステージを降りた…ところで収まるワケがないよね~。
ってんで…
この日はすでに記した通り、アコースティック・セットがなかったし、「IGPX」もなかった分、ものすごくストレートなコンサートになったね。
コレが『ピエダン』のやり方か~!
すごくヨカッタ!
GRANRODEOの詳しい情報はコチラ⇒GRANRODEO Official Website