Marshall Blogに掲載されている写真並びに記事の転載・転用はご遠慮ください。
【マー索くん(Marshall Blog の索引)】
【姉妹ブログ】
【Marshall Official Web Site】
【CODE/GATEWAYの通信トラブルを解決するには】

« イングヴェイ・マルムスティーンかく語りき | メイン | 美女と金髪と野獣 2017 <後編>~TSPとグランド・フィナーレ »

2017年8月17日 (木)

美女と金髪と野獣 2017 <前編>~FEEL SO BADとD_Drive

  
夏休み終了~!
Marshall Blog読者の皆様におかれましては楽しい夏休みをお過ごしになられたことと存じます。
エ?「フザけんな!」って?
そうだよね~、これだけ雨が続けばバケーション・ムードも台無しだよね。
関東地方は今日で17日連続の雨だって!
こんなことは40年ぶりらしい。
あれほど「酷暑、酷暑」と大騒ぎするものだから、気合を入れて夏に立ち向かおうしていたのにナンダコリャ?
「40年ぶり」ついでに自分なりに記録を調べてみると、「冷夏」ってのは実はそれほど珍しいモノでもない感じなのね?
でも、私が高校の時にメチャクチャ涼しい夏があったな。
毎日長袖を着て、暑中見舞いのハガキに「冷夏お見舞い申し上げます」と書いた記憶がある。
それと有名な1993年の冷夏。
米がなくなって長粒米をタイから輸入したことあったでしょ?
当時勤めていた会社の客先でこんなことがあった。
そのお客さんのところでは同業3社が競合状態にあって、各社が自社の商品を納品することに躍起になっていた。
その社長が…「アノな~、米が足りなくて困っとんじゃ。オマエ、どっかから米を仕入れて来ることはできんかいの?あのタイの米はとても喰えん。ワシャ、白いメシが喰いたいんじゃ。
もしオマエが米を持って来れば、オマエのところの商品をたくさん買ってやってもいいぞ!」と「千両みかん」みたいなことをおっしゃるではないか。
優秀な営業マンだった私は(ウソ。本当はすさまじくワガママで部下にしたくない「男No.1」だった)、すかさず「ホントですか?へへへ…それじゃ、白い米を社長にお持ちして進ぜましょう!もしうまく行った時には、ヒヒヒ、社長、よろしくお願いしますぜ…へへへ」などと大見栄を切り、見事に大量の南魚沼産のコシヒカリを届けて猛烈に感謝された。
実はこの出来事には伏線があって、田舎だから米なんかあるところには必ずある。
本当に仕事をヤル気になって、赴任地に溶け込めば友人も増え、そうしたルートなどいくらでも探せる。
つまり、イザという時、自分のために初めから米の入手ルートを確保してあったのだ。
その社長は「義理人情」を重んじる方面の方だったので、お言葉に偽りなく、その後ものすごく可愛がって頂いた。
転勤する時にはビックリするほどの額の餞別を頂戴した。
「冷夏」の思い出といえばそれぐらいか…。
しかし、あれだけ「夏はキライ!」と大騒ぎしていた私だけど、コレだけ天気が悪いとホント心配になるね~。
このままの気温でカラっと晴れてくれればありがたい…それじゃ「秋」になっちゃうか?
やっぱり暑いときにはチャンと暑くならないとダメね。
  
まだ、そんな夏になろうなどとは思いもよらない頃に開催されたイベント。
TSPとD_Driveが共催する『美女と野獣と金髪 2017』だ。
もうコレが何回目の開催になるのかは寡聞にして存じ上げないが、このイベントのタイトルを聞くと間違いなく「あなたと夜と音楽と(You and the Night and the Music)」を思い出しちゃうんだよね。
「あなたと夜と音楽が私の情熱を駆り立てる」…そんなことを歌った1934年のブロードウェイのヒット曲。
その後ジャズのスタンダードになってBill EvansやChet Baker等、数々の名演が残されている。いい曲です。
音楽のジャンルは違えど、「あなたと美女と夜と野獣と音楽と金髪」で情熱的なイベントとなった。

10vTSP、D_DriveとMarshallファミリーのバンドさんの企画だけに、すでに何度かレポートをしているかと思いきや、さにあらず。
どうもMarshall Blogでレポートをするのは今回が初めてのことらしくてビックリポン。
すなわちコレがMarshall Blogが初めてレポートする『美女と金髪と野獣』ということになる。
当日5バンドがステージに上がったが、諸々の都合により、3つのバンドのステージの模様を紹介する。
まずはこの日3番目に登場したFEEL SO BAD。

05川島だりあ

30v倉田冬樹

40v冬樹さんはMarshall JVM410Hと1960Aを使用。

50v山口PON昌人

60v今回はイベントゆえ自前のドラム・キットの持ち込みができなかったが、PONさんのキットはいつもはこんな風。
NATALのアッシュだ。

70Chris

80ChrisはDSL100Hと1960A。

90v翔己

100v翔己くんはMarshallの3530というヘッドと1960の組み合わせをメインにEDENのTERRA NOVA TN501を併用。
キャビネットはMarshall 1960Aだ。

110オープニング…だりあさんの第一声の「き」でもう大盛り上がり!
そう、「バリバリ最強No.1」ね。

120v_bbPONさんのドへヴィなドラムに乗って…

130冬樹さんのこれまたドへヴィなギターが炸裂する!

140vだりあさんんも絶好調だ!
この写真では見にくいが、だりあさんが来ている緑のTシャツ…

150v去る6月にリリースされたニュー・アルバム『PENTAGON』のCDジャケットがあしらってある。
この『美女と金髪と野獣』かた約1週間後にレコ発ライブが開催され、その模様もMarshall Blogでレポートするのでココでは『PENTAGON』に詳しくは触れない。
「5つのゴキゲン」が詰まった1枚とだけ書いておこう。

160cdセットリストはココから『PENTAGON』からのレパートリーとなる。
あ、英語の発音は「レパトワ」ね。

170cd_kzまずはアルバムのオープナーの「未来への責任」。
壮大なスケールのツイン・ギターで幕を開けるハードなナンバー。

190そこかしこにヨソ様とはチョイと違うFSB節散りばめてあって実に楽しい。

200元々はJCM800 2204プレイヤーだった冬樹さん、やっぱりMarshallのツボを押さえていてバッチリのJVMサウンドをブッ放してくる。
Marshallのツボを押さえているということは、ロック・ギター・サウンドのツボを押さえている…ということよ!
210v曲の後半では翔己くんのベース・ソロもバッチリとフィーチュアされた。

180v続いては「I'm the One」や「Hot for Teacher」を連想させる壮絶なブギ「KAZE」。
230こういう曲ができるバンドってホントにいなくなった。
この泣く子も踊るブギ・サウンドに乗っている歌詞の題材は「KAZE」…つまり「風邪」。
サウンドがクール過ぎて風邪引いたってか?
それでいいのだ!

220vだりあさんのMCをはさんで…

235v器楽コーナー。

260そして、早くも出番は最終コーナーへ!

240『PENTAGON』のリード・チューンとしてアルバムよりひと足先に公開された「Direct Mail」。

250v各パートを図太いMarshallサウンドのソロで彩ったChris。
そのサウンドの秘密は次回。

265vそして、出番を締めくくったのは…

270旧作から「唇に銃を押しあてて」。

280v全5曲と短い持ち時間ではあったが、すさまじい迫力でFSBの魅力をまき散らした!

290vFSBの次回のMarshall Blogへの登場は『PENTAGON』のレコ発ライブね。
 
FEEL SO BADの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook300続いての登場はD_Drive。

310Seiji

320vSeijiさんの愛器、JCM2000 DSL100ECと1960AX。

330vYuki340vYukiちゃんはJCM2000 TSL100と1960A。

350vShimataro

360v自身「コレじゃないとダメ…」と言ってくれるEDEN WT-800。

370Chiiko

380vオープニングは「M16」。
ノッケからふたりのギター合戦に会場は大興奮。

400コ・オーガナイザー(Co-organizer)の登場とあってホーム感満載のエキサイトぶりが素晴らしい。

410vところが、FEEL SO BADの時と照明の調子がガラリと変わり写真が撮りにくいのナンノって!
客席の最前列には前柵があって一応プレスピットのようなスペースは確保されているんだけど、何しろその幅が狭いもんだから上下の移動がほとんどできない!
そうだ、忘れてた…TERRA ROSAの時もそれでエラク苦労したんだっけ!
420v一旦、下手のPAスピーカーの前に移動したが最後、もう上手に戻れず…すなわちSeijiさんの写真がほとんど撮れん!
しかし、このLEDの照明を開発したの誰かね?
LED自体に文句をつけるつもりはないけど、ステージの照明に使うのは止めてもらいたいナァ。
普通の照明に比べて発熱量が低いとか、一燈で何色も出すことができるという利点は認めるけど、こと写真に関すると…何しろ色が出ないのよ!仕上がりも醜くなってしまう。
まさに好事魔多し。
デジタル化によってライブ写真撮影の利便性は飛躍的に高まったが、LED照明という伏兵が潜んでいたことに気付いていたのかいないのか…。
青、白、ピンク…悩みのタネなんでサァ。
ということで今回Seijiさんファンには申し訳ないが、「ギタリストSeiji」の写真の出番はやや少ない。
でも大丈夫。ちゃんと帳尻は合わせる。
後でバッチリとフィーチュアするよ!
430vそんなフォトグラファーの心配などお構いなしに曲はステージはサクサクと進行していく。

440「Attraction 4D」から…

450今のところ最新の音源の「Last Revenge」へと続く。

460先ほど書いたように熱心なファンも多いホーム感満点のステージ。
お客さんも曲を知っているので、キメごとのシャープなレスポンスがとてもうれしいね。

470YukiちゃんのMCをはさんで取り掛かったのは…

2_img_0228 『R』収録の「1,000,000 hp」。
ココでまたしてもビックリポン。

480ナ、ナンダ!この盛り上がりようは!
コレだけ長いこと、また比較的多数回D_Driveのステージを観ている私だが、コレは初めて見た!
545仮面を付けたSeijiさんが中央のお立ち台に上がって始まったのが、「ミリ音頭」と呼ばれているらしいダンス・シークエンス。
530v猛烈に成りきっているSeijiさん。
またダンスがキレッキレなのよ!
いつも書いている通り、Seijiさんとは結構長いお付き合いをさせて頂いてきたが、こんな才能があるとは知らなんだ!
しかも、この上なく楽しそうに演っているではあ~りませんか!

500v他のメンバーもこの通り。
510v

1_img_0240ウワ~、コレ、完全に違和感がないな。
博多土産の「二〇加煎餅」の箱に入っているオマケやんけ!

520v上下のお立ち台に上がってSeijiさんと舞っているのは、この日トップバッターで出演した「絶叫する60度」の2人。
このSeijiさんの横で踊る女子は「ミリ音頭ガール」と呼ばれていて、固定の踊り子さんはおらず志願制なのだそう。
さすがこれだけのお客さんの前で舞うだけあって、彼女たちの踊りも完璧!
一糸乱れずSeijiさんとシンクロしていたが、ナント!共同練習は一切行っておらず、この本番のステージでいきなり演ったのだそうだ!

490オ!コレはいいアイデアだぞ!
リストバンドを実際に手首にはめて「¥1000 販売中」と腕に書いた。
ま、コレを見て買う人がいたら面白いな…。

540「ミリ音頭」の壮絶なダンスの疲れも見せずギターを持ち替えて最終曲に臨んだSeijiさん。

550v最後に演奏したのは「Screw Driver」。

560v定番曲だけに演奏する方も聴く方も怒涛の盛り上がりを見せる!

570vD_DriveもFEEl SO BAD同様、5曲と演目数は多くなかったが、いつもながらの濃い~ステージを展開した。

580v冬樹さんも、Chrisも、Seijiさんも、Yukiちゃんも…皆さん抜群のMarshallギター・サウンドを聴かせてくれた。
重かろうが、デカかろうが、熱かろうが、メンテの手間があろうが、やっぱりギター・アンプは真空管だわ。つまりMarshallでキマり!

   

D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒Official Web Site

590<後編>につづく
  
(一部敬称略 2017年7月1日 新宿ZIRCO TOKYOにて撮影)