SOUL OF ROCK Vol.23 <後編>~ TAGAWAとお江戸スペシャル
本レポートでは3番目の登場となるが、実際には当日2番目にステージ上がったのが、このイベントの名物「お江戸スペシャル」!
「今日は色んな出し物があります!」の宣言通り、クリスマスとお正月いっぺんに来たようなにぎやかさ!
ドラムは…アレ、堀江さん!
堀江さんはAPHRODITEでチョット前にMarshall Blogにご登場頂いたばかりだ。
おなじみの洋楽人気ナンバーから矢沢永吉まで、なるほど幅の広いレパートリー!
ちなみに「レパートリー」という言葉はそのまま発音しても絶対に通じません。
「レパトワッ」とフランス読みしないとダメ。
堀江さんとの共演は「念願」だったのだそう。
その念願がかなってはらやんも大エキサイト!
何しろハイ・テンションのツイン・ボーカル!
吉越由美さんの曲も取り上げられて、凄まじいまでのテンションをキープしたままステージを後にした。
「お江戸スペシャル」に次いで登場したのは、実際にはStrange,Beautiful and Loudだったのだが、昨日同様に記事の編成上、トリを務めたTAGAWAのステージにスキップする。
長谷川浩二ヒロアキくんはもちろんMarshall。
JVM210Hと1960BV。
今日は三宅さんと全く同じコンビネーション。
使い回したんだから当たり前なのね。
TAGAWAのステージでよくオープニングに取り上げられる「Stranger Destroys Arms」。
ヒロアキくんが「この世から武器を排除しろ」という思いで作ったナンバーだが、このへヴィネス自体が武器そのものではなかろうか?
そうか、この曲…2009年の「LOUD PARK」でも演奏したのか。
続いては「Running Light」。
てらちんとヒロアキくんはダウン・チューニングを使用。
スローでヘヴィなビートが心地よい。
3人の演奏技術の高さがウリのひとつのTAGAWAだが、この曲は「技術」ではなく、重さ、リフ、そしてメロディを重視して作られた。
作曲したのはTAGAWAのプロデューサーでもある浩二さ~ん!
MCをはさんでの3曲目は「Jack and Coke」。
一転してスピーディな曲調を持つこの曲はてらちんの作品。
Motorheadの「Lemmy Kilmisterへ捧げる」との思いでペンを走らせたそうだ。
後半では、SLYを思わせるヘヴィなリフが登場し、3人の絶叫コーラスが観客を襲う。
もうひとつ、てらちんフィーチュア曲。
てらちんが詩を書いた「Cragy Gun」。
TAGAWAの中でも最もストレートなナンバー。抜群のノリのよさから人気の高い曲だ。
曲を付けたのはヒロアキくん。
リフは、AC/DCやGreat Whiteをイメージしながら誰でも弾けるようなシンプルなものを目指したそうだ。
そうそう、レコーディングでは、JVM210Hだけじゃなく、ASTORIA DUALも活躍したんだったっけ!
…というのも、3人が思い切りテクをぶつけ合うっちゃうのね。
まずはてらちんのベース・ソロ。
堰を切ったように飛び出しているサウンドはまさにドラムスの音の壁!
ココでガラリと変わってバラード。
「平和の風」だ。
今回は弦楽器の同期を使用しながらの熱唱だった。
そして最後は『MAZDAファン・フェスタ』のテーマ・ソング、「キミを乗せて」。
Marshall GALAでこの曲を一緒に演奏した山本征史さんが、この日のリハの時に一緒に口ずさんでいたのが印象的だった。
トリということでアンコールに応えるTAGAWAの3人。
曲は「My Eternal Dream」。
先に触れたLOUD PARKの時にオープナーに選んだ曲だ。
つまりTAGAWAが初めて人前で演奏したのがこの曲なのだ。
そこからTAGAWAが始まった。
それだけに3人にとっても愛着のあるこの曲、ヒロアキくんもノリノリだ。
ノリノリなのはいいけど、エキサイトしてステージの中央まで歩み出て来たぞ!
アブアブアブ!
お客さんもヒヤヒヤのひと幕を演出して全曲の演奏を終了した。
と、同時に私の「初La mama」が幕を閉じた。
しかし、トヨタとマツダが資本提携するとはね~。
もし、この先合併したら新会社の名前は「トヨダ」かね?社名変更しても誰も気が付かなさそうだな。
それとも「トヨマツ」?…こっちは「おそ松くん」にでも出て来そうだ。
さて、既報の通り、今ヒロアキくんは委嘱作品だけを集めた『Theme Park~テーマ・パーク』と題したアルバムを制作している。
「委嘱作品」…カッコいいね!
海外の音楽界では日本の総理大臣など比べ物にならないほど有名な武満徹を世界レベルの作曲家に押し上げた作品が「ノヴェンバー・ステップス」。
コレは創立125周年を記念してニューヨーク・フィルが武満に委嘱した作品だ。
当時ニューヨーク・フィルの副指揮者を務めていた小澤征爾が音楽監督のレナード・バーンスタイン(ま、普段私は「レニー」と呼んでいるけどね)に紹介して実現した。
レニーは「ノヴェンバー・ステップス」を聴いて「何と力強い音楽なんだ…」と目に涙を浮かべたとか…。
『Theme Park~テーマ・パーク』は、様々なシチュエーションで作曲の依頼を受けてヒロアキくんが作った曲の作品集。それから、そのニュー・アルバム『Theme Park』のアルバム・ジャケットのデザインは『Ave Maria』を手掛けた「下町のひとりヒプノシス」、梅村デザイン研究所が担当している。
写真は私が撮らせて頂いた。
本来であれば、ココでド~ンとジャケットをお見せしたいとこなのだが、今はできない。
ナントならば、『Ave Maria』のジャケット・デザインを手掛けた「下町のひとりヒプノシス」、梅村デザイン研究所が私が撮った写真を素材に現在鋭意制作中だからだ。
ようするにまだできていない…ということ。
中も外も、どんなのができるか今からメッチャ楽しみだ!
一方、ジャケットはまだできていないものの、そのレコ発コンサートがすでに決定している。
出演はTAGAWAとゲストに和太鼓奏者の壱太郎を迎える。
いつものTAGAWAのレパートリーとは違うセットリストになるのかな?
楽しみだ!
昨日からチケットの販売が始まったが、どうもスタート・ダッシュがスゴイらしい。
ご興味のある方はお早めにお求めくだされ。
田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano
<<<NATAL NEWS>>>
NATALのドラム・キットが叩けるスタジオ、高田馬場のバズーカスタジオに新しい仲間が増えました。
それは14" x 6.5"のスチール・スネア・ドラム。
コレね。
見た瞬間、「オオ~!」っと声を出したくなるようなたたずまい。
実にゴージャスじゃあ~りませんか!
普通のスチールとは異なりチョット黒味がかっている。
パーツはすべて「ブラッシュト・ニッケル(Brushed Nickel)」という仕様。
新型のスネア・スロー(Snare Throw)の感触も実にいい感じ。
カ~!
居合わせたドラマーにチョット叩いてもらったんだけど、何たる音ヌケ!そして深い!
こりゃアンサンブルの中でもクッキリ音像が浮かび上がってくるのは間違いないな。
自分がドラマーだったら欲しいわ~。
1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。
★上記のスネア・ドラムだけでなく、NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
(一部敬称略 2017年6月24日 渋谷La Mamaにて撮影)