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2017年8月29日 (火)

FSB presents "LIVE PENTAGON vol.01 ~TOKYO~" <前編> : ARESZ & NAKED MACHINE

  
去る6月にFEEL SO BADがCDをリリースしたのは既報の通り。
とっくに入手して聴き狂っている方もたくさんいらっしゃることだろう。
今日は7月上旬に開催されたそのCDのレコ発ライブのもようをレポートする。

10cdこのお祝いイベントに2つのバンドが駆けつけた。
まずはNAKED MACHINE。

20KAN

30v里村源多朗

40v杉浦智和

50v峯村武憲

60v石川達也

70vNAKED MACHINEをお目当てに来場されたお客さんも多く、ショッパナからスゴイ熱気なのよ!

80オープニングは「Evil Eyes」。

90早速お立ち台に上がって閃光のようなソロをお見舞いする源ちゃん!

100続いては「To the Top」。
この幕開けの2曲は定番。
ツカミは超バッチリだ。

7_img_0062 達也くんはPONさんのNATALをプレイ。
で、またサ~、KANちゃんがサ~、ウマいこと言ってくれるんだよ。
「このドラム・セットの前で歌えるのがうれしい!」だなんて!
いい人だ~。
しかし、待てよ…今考えてみると、「NATALの前」ということよりも、「PONさんのドラム・キットの前」ということだったのかな?
ま、どっちでもいいか…イヤ、「PONさんのNATAL」っていうことだな!ね~、KANちゃん?

120アッシュの22"ツーバスの・キット。
フィニッシュはシルバー・スパークル。
130KANちゃんのMC。
「こんばんは!私たちがNAKED MACHINEです!」
♪ジャカジャ~ン。
「今日はFSBの記念すべき日に呼んで頂いてありがとうございます」
♪ジャカジャ~ン。
「ずっと一緒に演りたかったので、とてもうれしいです!」
♪ジャカジャ~ン。
イヤ、ジャカジャ~ンってやったかどうかは覚えていないんだけど、たいていやるでしょ?
雰囲気伝わった?
MCから続けて…

1403曲目に持ってきたのは「Standing Alone」。

150さらに「Chained Mystery」。
ココでも源ちゃんのギター・ソロが炸裂!

160v今回、写真はないんだけど、ギター・チームはガッツリとMarshallですから、NAKEDは!
こういう筋金入りのロックのギターは真空管アンプじゃないとマズイ。
さもないと聴いているお客さんが気の毒だ。
つまりMarshallじゃないと困っちゃう。

110vギター・チーム二人のスぺクタクルもNAKED MACHINEの魅力のひとつだけど、やっぱりKANちゃんの燃え上がるような熱唱がスゴいよね。
ところで、「naked」というのは「裸の」という形容詞だけど、同じ「裸の」という意味の「nude(ヌード)」とどう違うか知ってる?
ハイ、次の曲。

170熱狂の「Walk Don't Run」が続く!
180やっぱり達也くんのドラミングにはNATALサウンドがシックリ来るね。
パワフルで歯切れがよく、そして音が深い。

190v「ではいい曲を歌います」とKANちゃんが切り出したのは「Eternal Moon」。
そう、チョット前にKANちゃんに「Eternal Moon」っていい曲だよね」って私が言ったの。
実際にいい曲だと思ったから。
この曲を聴くとAl Di Meolaの「Race with Devil on Spanish Highway 」を思い出す。
言っておきますけど、Al Di Meolaって全盛期はMarshallだったんだよ。

200もの悲しいメロディを丁寧に、そして情熱的に歌い、物語を作り込んでいくKANちゃんの表現力がお見事!

210その物語をさらにドラマチックに演出するのが源ちゃんのギター。
Marshallじゃないとこうはならない。

7_img_0213 そして、最後は「Fight to Survive」。
猛然とロックの炎を燃やす5人!

220

230v

240v

2_img_0368 KANちゃん絶唱!

250vん~、いつも思うことだけど…こういうロックはいいね。
70年代前半までのロックで育った私には実にジックリくる。
え、「naked」と「nude」の違いはどうなったかって?
あ、そうか、そうか。
「naked」は一般的に「全裸」になっている状態を指す言葉。
一方、「nude」は何か特別な事情があって、見せるために服を脱いでいる状態を指す。
通りに「nude lady」がいると何かの撮影かも知れないけど、「naked lady」がいたらお巡りさんが来て連れて行っちゃう。
ま、一般的な解釈ね。例外もあるでしょう。
もうひとつ、「strip」という単語もある。「ストリップ」ね。
コレは「裸にする」という動詞なので土俵がチト違う。
Bryan Ferryに『The Bride Stripped Bare』というアルバムがある。
Roxy Musicが大好きな私だが、買ったけどほとんど聴かなかったアルバム。
Bryan Ferryを見ると亡くなった小川文明さんを思い出す。
「なぁ、ブライアン・フェリーって桂三枝に似てへん?」とよくおっしゃっていたからだ。
BryanはStingと同じくニューキャッスルの出身、つまり「Geordie(ジョーディ―)」だ。

Bf さて、アルバムのタイトルの「The Bride Stripped Bare」…コレ、「bare」という単語も「全裸」ではないにしろ「裸の」という意味。
「bare knuckle(素手)」とか「bare foot(裸足)」とかいうでしょ?
…してみると、「stripped」と「bare」が重なってしまって、どこまで脱ぐの?ということになる。「新しい新作のニューアルバム」みたいなヤツ。
コレは「strip」という単語には「~の状態にする」という意味があって、たいていは「naked」とか「bare」という言葉が連なり、「裸にする」という意味を作る…のだそうだ。
しかし、英語って「裸」が好きな言葉なのね?
こういうのは生まれながら自然に英語を話す環境にいないとなかなか身に付かない…というか疑問にすら思わないかも知れない。
我々はこうして似た意味だけど用途が違う単語ひとつひとつから使い分け覚えていかなきゃないから大変なんだよね。
でもそれが「勉強」というモノであり、「楽しみ」でもある。
人生、勉強だ!…ゼンゼンしてないけど!
  

NAKED MACHINEの詳しい情報はコチラ⇒NAKED MACHINE OFFICIALWEBSITE

2602番手はARESZ。
今日の衣装は白。

270ボーカルズはふなっしー…え、今日も?
チガウチガウ、歌うMarshallの壁、瑠海狐<るみこ>さんじゃねーか!
瑠海狐さんは「黄色い梨」というより「ピンクの桃」だ。

280vギターの那都己<なつき>。
360vベースの雅己<まさみ>。

300v「ベース型自由」を担当する翔己<しょうい>。

480v_2今日の猫の手ドラムス(=トラ)はTakayuki Tashiro。
430vま~、ま~、コチラも熱狂的なファンが集まって最初っから上へ下への大騒ぎ!
サウンドがサウンドだけにすさまじい幕開けとなる。
オープニングは2009年の『BASH!!』から「烈火昇龍」。

330早速、那都己くんのソロをお見舞いするぜ!
もちろん那都己くんもMarshall。
JCM2000を愛用している。
290v「3、2、1、ロック魂~!」

340vちょっとトラディショナルがかったゴキゲンなナンバー。
2013年の『Skill』からのチョイスだ。

350「♪ロックロックロックロックだましい~!」

7_img_0486瑠海狐さんのMC。
自分のこと、「マトリョーシカの一番外側」だなんて…そんなことはない!…と言いたいけど、「言い得て妙」とはこのことだろうな。
2_img_0181_2ウン、ウマいこと言うわ。
いいじゃないの一番目立ってら!
中に埋もれて小さくなってちゃダメだ。
でも、「夜の9時以降は何も食べない」ように努めて来た結果、着々とダイエットが進んでいるそうですよ。
私も見習わなきゃ!
Ntr_3こっちは唐揚げを食べたら八重歯が折れちゃったんだって! 

7_img_05383曲目は『Skill』収録の「碧の彼方」。

390これいい曲だね~。
瑠海狐さんは「We can't Live without BATTLE!」をワンコーラス挟み込んで独唱した。

380メロディアスなギター・ソロ。
先日のセミナーを思い出してプレイを聴くと何やら感慨深いものがありますな。

400これまた『Skill』からキラー・チューンの「我が生き様誉れ」!

410指板を猛烈な速さで滑りまくる翔己くんの両手の指!
こちらもセミナーで解説したテクニックがテンコ盛りだ。

370オーソドックにかつ徹底的に低音で攻めまくる雅己さん!

420v雷鳴に続けてブッ放すのは「ゴーイントゥーヘェェェェ」!
これまた定番の「Going to Hell」だ!
クライマックスですぞ~!

440vイントロでは翔己くんのタッピングが大暴れするぞ!
310v何度も参加しているとはいえ、息の合った完璧なドラミングを披露したTashiroさん。
NATALやっぱ音いいな。
320いよいよ最終コーナー。
もうひと踏ん張りだ!
『BASH!!』から「DOPPO」。

460「独歩、独尊、独壇場」…日本語ってカッコいいな!

470途中の変拍子のキメがとてもクールだ。
450出番の最後を飾ったのは「Soldiers of Cause」。
  
ゴロンゴロンと急坂を転がり落ちる巨大な鉄球のような演奏で暴れまくったARESZ!
さずが、23年のキャリアはダテじゃない!

490ARESZの詳しい情報はコチラ⇒official web site of ARESZ

500v大暴れした後はいつも通り瑠海狐さんのご講話。
「ARESZは23年の活動の間にフル・アルバムを5枚しか出していません。最新版が3年前の『Skill』です。
詞を書いて、曲を作ることを繰り返しています。
詞を読んで欲しいんです。
詞というモノはひと文字違うだけで意味が変わってしまいます。
言葉を選んで、選んで…一生懸命作っています。
是非お手に取って頂きたいと思います!」
そうなの。
こんな私のような駄文拙文でも助詞ひとつに迷うことはあるし、ひらがなかカタカナで相当悩むことがあるのです。
ま、誤字脱字だらけでエラそうなことは言えないけど…。
でもやっぱりそれだけ一生懸命取り組んでいるモノはひとりでも多くの人の目に触れて欲しいよね!
11月にワンマン・コンサートが控えているARESZ…これからも独自の道を進んでくだされ!

510<後編>につづく

<<<NATAL NEWS>>>
NATALのドラム・キットが叩けるスタジオ、高田馬場のバズーカスタジオに新しい仲間が増えました。
それは14" x 6.5"のスチール・スネア・ドラム。
コレね。
見た瞬間、「オオ~!」っと声を出したくなるようなたたずまい。
実にゴージャスじゃあ~りませんか!
普通のスチールとは異なりチョット黒味がかっている。

1_3img_4207パーツはすべて「ブラッシュト・ニッケル(Brushed Nickel)」という仕様。
新型のスネア・スロー(Snare Throw)の感触も実にいい感じ。

1_2img_4208カ~!
居合わせたドラマーにチョット叩いてもらったんだけど、何たる音ヌケ!そして深い!
こりゃアンサンブルの中でもクッキリ音像が浮かび上がってくるのは間違いないな。
自分がドラマーだったら欲しいわ~。
  

1_2img_4212

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★上記のスネア・ドラムだけでなく、NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

 

(一部敬称略 2017年7月7日 吉祥寺 CRESSENDOにて撮影)