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2018年10月

2018年10月31日 (水)

Yasu&Tosh 生誕60周年ライヴクロニクル『生涯現役でいこみゃ~か』 vol.1~私の猿田彦様2

 
ミュージシャンの還暦を祝うコンサートのレポート。
めでたいね~!
今回還暦を迎えて赤ちゃんに戻ったのは、名古屋が誇るリズム・セクション、ベースの宮田叔侑とドラムスの増井康博…「トシ&ヤス」のコンビだ。
ありがたいことに大分前にトシさんから撮影のお仕事の依頼を頂戴した。
まだスケージュールを確定することができない時期であったので、失礼ながらその時は流動的なお返事をさせて頂いた。
何もなければもちろんお請けするつもりでいた。
そして開催日が迫り、プログラムが決まって再度オファーを頂戴して驚いた。
だって、聞けば13ものバンドが出演するっていうじゃない!?
2マンだの3マンだのどころじゃない…13マンだよ!
「13マン」だなんて30年チョット前の大卒の初任給じゃん?
タイトルに「生誕60周年ライヴクロニクル」とあるように2人の音楽活動の遍歴を俯瞰するという内容だからしてそれも仕方ないだけろう。
しかし、13ものバンドが出るとあっては、想像を絶するほどの長尺になるハズだ。
ひとバンド短く見積もったとして、持ち時間は20分。13バンドが出れば合計260分…すなわち4時間20分。
転換に早くても15分ぐらいはかかるだろうから、15分×12回で180分。
コレに前後のセレモニーをチャッチャと済ませたとしても30分…しめて470分。
エ、8時間弱ってこと?! 
ウッドストックじゃないっつーの!
私がレギュラーでやらせてもらっているお仕事の中では、SHOW-YAさんの『NAONのYAON』よりはるかに長い。
さすがにコレには怖気づいてしまって、一度はトシさんにお断りしたの。
還暦を祝うったって、こっちもチャンチャンコがピンク色になってきた年回りだからね。どっちが還暦だかわかない。
東京から機材を持参して、8時間ブッ通しでシャッターを切って、翌日帰京…イヤ、コレだけならいいんだけど、この歳になるとね~、1回ムチャをしちゃうとホントに後がツラくて、他の仕事に差し支えがでてしまう恐れがあるのです。
するとトシさんが説明するには「夕方の6時半に始めて10時前には終わる」っていうワケ。
私も「Marshall祭り」や「Marshall GALA」やら色々なイベントを企画してきている経験上、「そんなワケがない!」と思ったものの、人の一生に一度しかないおめでたい機会でもありトシさんの言葉を信じることにした。
それにロケーションは5月に『スピンオフ四人囃子』で楽しませてもらった名古屋のこと。
結果、喜んで請けさせて頂くことにした。
…と来れば、ただ行ってもモッタイないので、社長から許可を取って2泊の行程を組んで、「私の〇〇」の取材も兼ねることにした…要するに観光だわね。

10vまずは、思い切って伊勢神宮を再訪することにした。
つまり、おめでたいのは還暦を迎えた2人だけではなくて、私たちもめでたかったのです。
ナントならば、以前に中野シゲさんの還暦祝いのイベントで松阪に赴いた時にも伊勢神宮に来ているから。

20コレはどういうことかというと、昔は「生きているウチに一度でもお詣りすることができれば最高の幸せ!」と言われていた伊勢神宮にわずか2年チョットの間に2回も来ることができたのだ。
こんなの江戸時代の人が聞いたら腰を抜かして驚くよ。

30vお伊勢さんのことは前回の2016年に訪れた時のレポートに詳しいので今回は割愛する。

40前回5月に名古屋へ来た時、最後の日は東京に着くまで豪雨だった。
今回の旅程は、天気予報によれば、ノッケから「雨」ということだったのよ。
ガッカリじゃんね~。せっかくの遠出なんかだから…と、心配していたんだけど、ナントカ首の皮一枚でつながっているような曇り空。

50やっぱり気が引き締まるというか、スガスガしいというか、太陽神、天照大御神を祀った伊勢神宮のたたずまいというのは他の神社とは勝手が違いますな。
ナニせ一番格式の高い神社だから。
ジャズで言えばデューク・エリントン。モダン・ジャズに限って言えばマイルス・デイヴィス。
ロックならザ・ビートルズ。
ギター・アンプで言えばMarshall…あ、コレが一番わかりやすかったな。
そのせいか、鳥居をくぐるたびに低頭している参拝者が目につく。

60原生林の参詣道を抜けると…

70内宮の拝殿だ。
ココから上は撮影禁止。
ナニをお詣りしたのかは秘密。
私は特に熱心にナニかを信心しているワケでは全くないのだが、歳を取ってからというもの、色々と古いモノに興味が湧くようになりましてな。
ムズカシイので本当に上っ面だけなんだけど、『古事記』や『日本書紀』に関する本なんかを読むと実に面白いね。
洋の東西を問わず、神話というのはおそろしくダイナミックかつアクロバチックな内容が多い。
日本神話の元、「イザナギ&イザナミ」の「国生み」話に思わず赤面してしまったりしてね。
こういう勉強をしていると、古来より我々の周囲にあるモノすべてには意味があることを学ぶのです。

90場所は替わって…。
実は、今回伊勢へ赴いたのは伊勢神宮が目的ではなかったのね。
ココに来るためだった。

100内宮の近所にある「猿田彦神社」。

110v5月に名古屋へ出張した時にお詣りした鈴鹿市にある「椿大神社(つばき おおかみやしろ)」も猿田彦大神を祀った一之宮の神社だけど、コチラは名前が「猿田彦神社」だから。

120全国に2,000はあると言われている「猿田彦神社」の総元締め…かどうかを「椿大神社」と争って来た神社。

130猿田彦大神は天照大御神のお孫さんの瓊瓊杵尊(絶対に読めん!「ににぎのみこと」と読みます)を宮崎の高千穂まで道案内したことから「道開き」の神様と言われている。
だからかなりの「ラッキー・カムカム」なワケ。
右下に参拝者が集まっているでしょう?
135皆さんこうして「方位石」と呼ばれている八角形の石柱に触っている。
ココは昔の神殿があったところで、強力なパワースポットなのだそうだ。
八角形は「方位」を表し、ココは鳥居の支柱も八角形になっている。

140v見ていると全員触って行くね。
私はやらないけど。150船のような形を「宝船」に見立て「たから石」と呼ばれている石。
白い蛇が乗っかってるところなんだって。
敏捷かつ獰猛なところから「蛇」というのは日本では縄文時代から崇め奉られていた。
蛇って脱皮を繰り返すでしょう?
アレが強靭な生命力の表れということになっているのだそう。
神社や神棚に飾る「しめ縄」あるでしょ?ネジネジのヤツ。
アレは2匹の蛇が絡み合って交尾をしているところなんだって。
さっきチョット触れたように『古事記』も『日本書紀』もスゴイよ、エロ度が。
つまり、子孫繁栄ということなんだよね。

160コチラは同じ境内にある猿田彦様の奥様、天宇受賣命(あめのうずめのみこと)を祀った佐瑠女神社(さるめ)。
「椿大神社」でも対になっていたでしょう?いつも一緒。

170もう1回書くよ。
天照大御神が天岩戸に引きこもって、世の中が夜だけになってしまった。
そして、夜陰に乗じて悪がはびこった時、天宇受賣命は天岩戸の前で裸になって天照大御神をおびき出したという日本最古のストリッパー。
ハダカになったと言ったって、アータ、ロック座※のソレよろしくチラリチラリと美しい肢体を出し惜しみするワケでもなく、一番大事な部分までキッパリとご開帳したというのだから根性が座っていらっしゃる。
そこに集まっていた神様たちがそれを見て大笑い。その声に「アララ、外では何が起こっているんだろう?」とチラリと岩戸を開けたのが天照大御神の運の尽き。
その隙にサッと岩戸のスキ間に鏡を挟み込まれて、天照大御神は岩戸の中に戻れなくなってしまった。
そして天手力男命(たじからをのみこと)というバカ力の神様がその岩戸を「ウオリャァァァ!」とブン投げた。
その岩戸ははるか遠く長野の戸隠までスッ飛んだというんだけど、それはウソだろ~。
とにかく、こうしてめでたく日本の昼間が光を取り戻す。
ちなみに、そのストリップの伴奏をしたのは「弦」というギターのような楽器なのだろう…演奏中にヘッドに鷲が止まった。
「日本に昼間を取り戻すのをサポートしエライ鳥」ということで、その鷲を祀っているのが、「お酉さん」でおなじみの「鷲神社(おおとりじんじゃ)」なのです…前にも書いたことは覚えてます。
もうすぐお酉さんだけど、また今年も「三の酉」まであるね。火事に気をつけないと!
もうチョット書くと、吉原に近い「鷲神社」の「酉の市」は「かこつけ場所」として有名だった。
「かこつけ場所」というのは、吉原へ行くための口実にした場所のこと。「オイ、ちょいとお酉さん行ってくらぁ!」とウソをついて男たちは鼻の下を伸ばして吉原へ出かけた。
他にも「隅田堤」なる桜の名所の隅田川べりなどもかこつけ場所としてはポピュラーで、昔は葬式も「かこつけ」のひとつだった。
葬儀の帰りには「精進落とし」と称して吉原へ行って妓楼に上がるのがごく当たり前のことだったらしい。
※私がロック座に入ったのは裕也さんの「ニューイヤーロックフェス」で原田の喧ちゃんがマサやんのサポートをやったのを観に行った時だけでストリップを観たことはありません。

180傍らにある石。
コレは「さざれ石」。
さざれ石というのは全国にあって、ココのさざれ石は成長を続けていて、やがて「岩」になるのだそうだ。長寿で縁起が良いということ。
みんながんばってるんだね。

190社殿の裏には「御神田」という田圃がある。

200毎年5月5日には豊作を祈って、桃山時代の衣装を着けてお囃子に合わせて田植えをする「御神田祭」というのが催されるのだそうだ。
『七人の侍』の最後のシーンみたいなヤツかな?
「今回も負け戦だった…勝ったのはあの百姓たちだ」…と島田勘兵衛が言うシーン。

210とりあえず目的を果たしたので、伊勢神宮のおはらい町へ。

220ココは何度来ても面白いナァ。
オリジナルのままの建造物ではないことは百も承知だけど、とても惹かれるモノがある。

230今日も赤福で一服。

240お、作ってる、作ってる!
完全ハンドメイド。

250商売とはいえ、上手に包むもんですナァ。

410前回ジックリ見たので今回はチョコっとだけね。

260お、コレは前回気が付かなかったゾ。
神宮道場という、神職を目指す人たちの研修設備なのだそうだ。

270チョット失礼して中を覗いてみる。
夏になると多くの神道系の大学の生徒が研修に訪れるそうだ。
雅楽の研修もあって、その期間はこの建物から笙や篳篥の音が朝から晩まで聞こえてくるんだって。
以上をもって伊勢を後にした。

280名古屋市内で宿を探したんだけど、全く取れず。
そりゃ金に糸目をつけなければ何とかなるんだろうけど、そうもイカン。
仕方ないので名古屋近郊で分相応の宿を探すことにした。
そうと来れば温泉があった方がいいにキマってる。
家内が桑名に適当なヤツを見つけてくれたので、早々に宿に入って温泉につかることにしたのだが、それでもまだ時間が早かったので途中「長島リゾート」ってのに寄ってみた。

290高速から見えて、前から気になっていたのです。

300コレが「長島スパーランド」か~。

310すごいウォータースライダーだね~。
まだこの頃そんなに暑かったっけ?

320vグバーっと通り過ぎるジェット・コースター。
もうこんなの乗れないな。
というか、ワザワザ乗ることに意味が見出せない年齢になったわ。

330ココが気になった理由のひとつはコレ。
「Jazz Dream」…ジャズに目がない私としては一体どうなっているのかが気にかかるじゃん?
で、入ってみた。340なんだココは?
どこがジャズなんだ?
360ジャズっぽいといえば、何とはなしにチャーリー・パーカーとロリンズっぽいこの階段のイラストぐらい?
ガックシ…。
ごく普通のアウトレット・モールだった。

350イヤイヤ、普通じゃないわ。
人がいない!

370ま、言ったのは金曜日の夕方ではあったんだけど、人がいなさすぎる!
コレ営業中ですからね。

380訊けば名古屋からのお客さんで週末は結構にぎわうそうだけど…。
肝心のアウトレット商品が少なくて困ったが、ムザムザと駐車代だけ取られるのもシャクだったので、強引にクツを1足買ったわ。

390宿に到着~。
「天然温泉」ですよ。
本来は結構なお値段でしてね。それでも家内が「ワケありプラン」という割安の部屋があるのを見つけてくれて、そこに収まることにした。
「ワケあり」…旅館でワケがあるのは「幽霊」と相場がキマっている。
そこで予約する前に電話をして確認してみた。
「あの~『ワケあり』っていうぐらいですから、当然、夜になるとアッチの方が出て来るワケですよね?」
「は?『アッチの方』とは?」
「ほら、アレですよ、夜になると出るアレ…足がないヤツ」
「あ~、幽霊ですね?大丈夫ですよ。特に幽霊が出たことはありません」
とかなり事務的に幽霊出現の有無を確認したうえで「ワケあり」の理由を尋ねると、部屋が屋上にあって、そこに行くには建物の外の階段を使わなければならないという。
要するに非常階段ですな。
「あ~、そんなの構いませんよ!」と値段につられて予約してみた。

400この看板の下が当日の我々の部屋…というか一軒家。
恐らく、かつては従業員のための設備だったのだろう。
内風呂がないだけで、中は広いし何の不自由もない。

410屋上から眺める景色はこの通り。

420チョット先に流れているのは木曽川だ。

430料理もバッチりおいしかったナァ。
ひとつ残念だったのは、ココは「日帰り入浴」で風呂を開放していて、エラく混んでいるのが不快だった。朝はガラガラで気持ちヨカッタけどね。
そして、翌日いよいよ名古屋へ!

440会場となる大須のElectric Lady Land(以下「ELL」)にお昼前に到着。

450Marshall BlogのELLでの取材は始めてのこと。
お隣のELL Fits AllはDynagonやTrio the Collagensでお邪魔したことがあるんだけどね。

460今回のコンサートの会場の場所を尋ねた時、トシさんが「ELLの本丸ですわ」と答えたのが印象的だった。
「本丸」…ELLは名古屋のロック・ミュージシャンにとっての要衝であり、聖地でもあるのだ。
かく言う私も18歳の時に出たことがあるんですよ。

470それは以前のELLね。
写真を探したんだけどどうしても手に入らなくてトシさんにお願いして送ってもらった。
コレが入り口。
中のようすはほとんど覚えていないけれど、とにかく細長くて、入り口の階段の途中にトイレがあって、その壁になぞなぞ商会の長細い塗り絵のポスターが貼ってあったのを覚えている。

480vステージはこんな感じ…だったのか。
私も生まれて初めて渋谷の屋根裏に行ってから40年が経つけど、ライブハウスっていうのは今も昔もそう変わるもんじゃないね。
また、こういう雰囲気のライブハウスが一番シックリ来るわ。

490コレは今のELL。
表の看板に今日の出し物が表示されている…13バンド!
そうか名古屋弁では「いこみゃ~か」か。
それではステージに行こみゃ~か!

500コレが数々の名演を生み出してきたElectric Lady Landのステージ。

510会場には出演バンドのグッズが並べられた。

520CDはもちろんのこと…
540シゲさんのペダルなんかも展示してあったよ。
奥に見えているハコは…

530コレ。
このコンサートの1週間前に関西を襲った台風21号や北海道地震の影響で会場に来ることが出来なかったお客さんもいらっしゃって、その皆さんを慮って義援金ボックスが設置されたのだ。
そして、集まった義援金はそれぞれの被災地に確実に送られた。

550さて、ステージのようす。

560まず目を惹いたのはケースと共に飾られた黒いストラトキャスター。
かつてのオーナーはギタリストの故赤松一郎氏。
ご存命であれば赤松さんはトシさんやヤスさんたちと一緒に還暦の祝いを迎えていた2人の朋輩だ。
この日、ステージの下手から2人の活躍を見守った。

565ベースアンプはEDEN WT-600とD410XSTが2台。

580vそしてステージの上手側にセットされたのがヤスさん所有のNATAL。
ヤスさんはDynagonで鹿鳴館にご出演された時にメイプルのNATALを叩いてスッカリ気に入って頂いた。
その後、メイプル、バーチ、アッシュのキットが揃っている高田馬場のバズーカ・スタジオまでワザワザお越し頂き、すべてを試した上でメイプルのキットをオーダーしてくださった。

590実は私もこのキットを当日初めて目にした。
コレ、写真の色がうまく出なかったけど、すごくキレイなのよ。NATALのフィニッシュは本当に美しい。
コッパー・スパークルというフィニッシュ。
今はもうやっていないので、このまま行けば日本に1台しかないNATALなるだろう。

600いよいよ本番がスタート。
先が長いからね、バッチリ定刻通りに始めるよ。

610司会は野獣のACEさん。
「皆さんどーも、どーも。今日は増井とトシの還暦ライブにお越し頂いてありがとうございます。増井とトシは40年も一緒に演っている兄弟みたいな仲ですからね~」
「増井とトシ」!…プライベート感丸出しのトークが素晴らしい。
完全にすべてのお客さんが友人であるかのようだ。
ACEさん、最近お身体を悪くされたが、無事快癒されたと聞いて安心した。

620そして、主役の2人が登場。
40年も仲良くしてるなんてスゴいよね。
親兄弟でもなかなかできるこっちゃないよ。仲が悪くならなくても、何がしかの事情でたいていはバラバラになっちゃうもん。
コレはね、名古屋という地元に在住して音楽をやっているからこそ成せるワザなんだよね。

630「何かひとこと」とACEさんに促されてご挨拶。
「え、ナニも考えて来なかった…」って、今日の主役のひとりはトシさんですよ!
「前日眠れないのは予想していたけどね…イッパイ出るんで楽しんで行ってください」
なんて挨拶だ!
ま、トシさんらしいか?

640vトシさんとACEさんはお揃いのTシャツ。
ELLのオリジナル・デザインで「ELL FACE」だって!
可愛いな~。

650替わってヤスさん。
「こんなにたくさんの人に集まって頂いてうれしいです。
60歳…今日はボクたちが主役の記念のライブですが、フロントの人たちがスゴイから最後まで楽しんでください!」
ACEさんから義援金ボックスの説明があって、いよいよショウ・タイム!

660早速最初のバンドがステージに上がる。

670ヤスさんが参加してThe Wizz。

710vJack

680vBrian

690vMinnieというヤスさんを除いて全員外人のバンド…チガウか。

700v1曲目は「Look Around」。

720「名古屋の重鎮リズム・セクションの記念イベントで一緒に演れてハッピーです!」とご挨拶をして2曲目の「Dear Prophet」へ。

730持ち時間が15分しかないのでとにかく演奏!

740vんん~、やっぱりNATALっていい音だな~。
NATALとモッズのターゲット・マークの組み合わせもバッチリ!

745もちろん全編を通じてMarshallも大活躍。

750vまずはポップに2曲を演奏したヤスさん。
コレからスゲエ色んなタイプのドラムを叩くからね~。

760vThe Wizzの詳しい情報はコチラ⇒The Wizz Official Page

770転換中はACEさんのトークを楽しむ。

780v「お疲れさま~。エフェクターとギターをつなぐケーブルが短くてどうなるか本当に心配だったけど、最後まで抜けなかったな~!間違えたんやろ?」
どうもBrianさん、アンプ側のケーブルとギター側のケーブルを取り違えてしまったようだが、無事に完奏!

790トークの合間にコレ。
忙しい。

800vおわ~、確かに転換が早い!
そうこうしているウチに2番手のJB-BANDの演奏がスタ―トした。
「おめでとうございます!すぐに追いかけますんで待っててください!
久しぶりなんで今日はイキの合わない所をお見せします!」

810お、今度はトシさんがステージに上がった!
860v小島リュージ
870v中垣博詞

830v小野寺宏美

840v水野芳史

850vこのチームはThe Doobie Brothersのコピーを披露。
8201曲目は『The Captain and Me』から「Dark Eyed Cajun Women」。

890ブルージーなマイナー・チューン。
小島さんの声と歌い方ががトム・ジョンストン的でバッチリ。

895中垣さんのシブいギター・ソロ。

900v2曲目は同アルバムからみんな大好き「Long Train Runnin'」。

880vゴキゲンなパフォーマンスでグイグイと雰囲気を盛り上げる!

910vトシさんも昨晩寝ていないとは思えないパワフルなプレイを見せてくれた。
ヤスさんもトシさんも滑り出し好調!

920v「♪ウィザッラ~」完璧にキマって2番手終了。

930「今、みんな歌詞を見るのにiPadを使うよね。私はまだ紙をめくっています。ところで写真屋さんに間違えられない?」
「戦場カメラマンね」

940<つづく>

200_3 
(一部敬称略 2018年9月8日 名古屋Electric Lady Landにて撮影)

 

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2018年10月28日 (日)

【訃報】 原マサシさんのこと

 
昨日、ある書類の英訳作業に没頭しているとfacebookでメッセージが届いた。
メッセージの送り主は『Rock'n'Roll Research~Marshall編』や『Marshall Mania』というイベントを企画をして頂いたメリケン・バンドのシンガー、コヤマタケシ。
そのコヤマさんのメッセージを見て腰を抜かした。
ギタリストの原マサシが2日前に肺炎で亡くなった…というのだ。
にわかには信じることができなかった。
 
私がマサシさんに初めてお会いしたのは名古屋でのことだった。
伏見のライブハウス、HeartLand STUDIOで2006年の4月に上述の『Marshall Mania』の第1回目が開催された時のことだ。
05「ウッシー、ちょっと…」と、大谷令文に促されて楽屋について行くと、そこにいたのがマサシさんで、「ロンドン在住の」という風に令文さんがマサシさんを紹介してくれた。
マサシさんはものすごく無口で、すぐには仲良くなれそうにない独特な雰囲気が漂っていた。ともすれば「恐い」感じ。
お会いするなり「僕は『ミスター・トーン』を目指しているんです。『演奏』よりも『音』で勝負したいんです」みたいなことを言っていた。
続けて「Marshallはトロロのブルースブレイカーが好きなんです」と付け加えた。
「トロロのブルースブレイカー」とは、2代目1962の初期に使われていた、なるほど、トロロ昆布のようなルックスを装着したしたモデルのこと。

60_2 このイベントは昼間、マニアさんたちが持ち寄った自慢のMarshallが展示され、令文さんとマサシさんのMarshallを使ってのギター・クリニックも開催された。
令文さんがFleetwood Macのフレーズを紹介したりする、まさしく「マニア」のためのゴキゲンなクリニックだった。
以前にも書いたことがあるが、一番感動したのは令文さんが「それじゃ、アイルランドの民謡でも演りましょうか?」とつぶやいて、Thin Lizzyの「Roisin Dubh(Black Rose)」の後半のインスト・パートを2人で弾いた時だった。

10バッキング・トラックもナニもない完全にギター2本による演奏だったが、ホントにスゴいパフォーマンスだった。
ナニせ人間が生で弾くのを見たのはコレが初めてんだから感動もするわな。
もちろん、最後のスコット・ゴーハムが「こんなの弾けん!」とすべてゲイリー・ムーア(イギリスでは「ギィヤリー・モーア」)が弾いたという最後のパートも完璧に再現した。
ちなみにこのパートは、アルバムにクレジットされていないが、「Rakish Paddy」というアイルランドのトラディショナルだ。
もし、この曲のオリジナルの雰囲気が知りたければ、Fairport Conventionの『Liege & Lief』というアルバムで聴くことができる。
そういえば、マサシさん、Rory Garagherが大好きで、お墓参りしたって言ってたナァ。

Fc2人の完璧な演奏もさることながら、マサシさんのサウンドは「ミスター・トーン」の名に恥じない、素晴らしいモノだった。
後に置いてあるのはフル・フェイス・バージョンの1958かな?だとすると1969年あたりの製造か?

20vそして、夜はMarshallにちなんだギタリストが大集合しての豪華なロック・ショウになった。
超満員だったね~。

25向かって左はトーベンさん。
真ん中はマサシさん。
右は令文さんだ。

30コッチは左からマサシさん、イチローちゃん、令文さん、右端は中野のシゲさんだ。
こんなメンツが集まるものだから、ソロを弾き始めたら止まるワケがなく、ものすごく時間が押したんだよね。
で、シゲさんのところは出番が最後の方で、自分の出番を大幅に削って時間の調整をしたハズ。
立派な態度だと思ったのを覚えている。
プログラムが全部終わって、持参した機材を車に積み込んでホテルに帰る頃には夜中の1時を回っていた。

40夜の部でもマサシさんは抜群のパフォーマンスを披露した。
MarshallのTシャツを着てくれていたんだね~。

50それから3か月後。
楽器店の方々をMarshallの工場にご招待するツアーがあって、マサシさんがロンドンのパットニー(テムズ川の南岸。ウィンブルドンの近く)にお住まいということを思い出してお誘いしてみた。
当時はLINEだのSkypeなんてモノがなかったので国際電話でのやり取りだった。
お誘いすると、すごく喜んでくれて、ヒースロー空港で落ち合うことにした。
ヒースローでの悪名高い長時間の通関を済ませてゲートの外に出ると、ギターを持ったマサシさんがすぐに目に入った。
「私がバッキング・トラックを用意するので、工場でデモ演奏をして欲しい」とお願いしてギターをご持参頂いたのだ。
空港から工場に向かう車中でそのバッキング・トラックを聴いて2曲ほど選んで頂いた。
そのバッキング・トラックとはコレ。
Wilkinsonブリッジの社長から頂いたGeoff Whitehorn(現Procol Harumのギタリスト)のマイナス・ワンのCD。
マサシさんが選んだのはチョットした変形ブルースで車の中でコードをメモしていた。

80b_3そして、工場内のシアターで演奏。
バッキング・トラックに合わせた演奏はやはり素晴らしく、文字通り鬼気迫るモノだった。

70マサシさんも興が乗って来て身体をウネりながら「Rock me baby」なんかを弾いてくれた。
同行した楽器店の皆さんも「コレがさっきまでの原さんと同一人物か?!」とそのエキサイティングぶりに度肝を抜かれたようだった。

90vこの時、工場で我々の面倒をみてくれたのが、もうMarshallを離れてしまったが、以前にもMarshall Blogに登場しているSteve Dawsonだった。
Steveは自作の歪み系ペダルを取り出して、それをマサシさんが試す場面もあった。
マサシさんはそのペダルをスッカリ気に入ってしまい、冗談でこっそりとギターケースのポケットに入れようすると、それを見つけたSteveが「チョチョチョチョ!」と慌てていたのが面白かった。
昨晩Steveに連絡して今回の不幸を知らせたところ、この時のことをよく覚えていて、大変残念がり深い追悼の意(condolence)を表してくれた。

100工場見学が終わり、会食までの間ホテルで休憩していると、誰かが私の部屋のドアをノックした。
ノックの主はマサシさんだった。
ドアを遠慮がちに半分ほど開けて、「今回は本当にお世話になってしまって…。コレを受け取ってください」と私に差し出してくれたのが、マサシさんのバンド、Georgie Pieの『La Vida』という2枚組のCDだった。
旅の間、マサシさんの話を聞いていると、彼の実家が長野の善光寺の近くの神社だということを知った。
私も長野に7年半住んでいたこともあって、その周辺の「うまいソバ屋」の話なんかで(ソバだけに)盛り上がったな。
ウチの上の子と小学校が同じだったのかな?
将来は神主になって、家を継がなければならない…ということも言っていたように記憶している。

110cd夜になって楽器屋さんの方々と近くのパブ「The Cock」で会食と相成った。
この頃はまだジムもとても元気で、当時のパートナーやSteveも混ざってワイワイ楽しい時間を過ごした。
高校時代をニュージーランドで過ごし、英語が堪能だったマサシさんはSteveの隣に座り意気投合したようだった。
この次の日、みんなでバーミンガムの楽器店の見学に出かけた。
その後、マサシさんは「ギグがあるから」とみんなに別れを告げて先にロンドンに帰って行った。

120それからというもの、令文さんやその周辺の方々からマサシさんの動向を時折耳にしていたが、丸っきりの没交渉だった。
そして、再会を果たしたのは2013年の8月、高円寺のショウボートでのことだった。
令文さん、オガンちゃん、ロジャーさんによるトリオ、Trio the Collagensにゲスト出演したのだ。

130v髪の毛が短くなり、雰囲気は変わったが演奏は相変わらずだった。
「Little Wing」と…

140例の「Black Rose」を演奏。
その凄まじい演奏と、名古屋や工場のツアーの思い出でナミダが出てしまってね~。

150令文さんはマサシさんと演奏するのが本当に楽しそうだった。

160こうなると案外つながるもので、次にマサシさんとご一緒させて頂いたのは同じ年の暮のことだった。この時はマサシさんが自分のトリオを率いてTrio the Collagensとのダブル・ヘッドライナーで登場した。

170この時もスゴい演奏だった。
しかし、結果的にマサシさんの演奏に接したのはコレが最後になってしまった。

180またこうして本当に素晴らしいトーンとフレーズでギターという楽器の魅力を伝える「音楽の権化」が姿を消してしまった。
この損失は大きい。
ひとり多くの若いギタリストたちや改造&機材マニアにマサシさんを観てもらいたかったナァ。

190こうして考えてみると、マサシさんには数回しかお会いしていないことになる。
でも、とても気になる存在だった。
やはり自らを「ミスター・トーン」と呼んだあの感動的なギターサウンドがそうさせるのであろう。
ブレッチリ―のホテルで頂いたこのCDはマサシさんの形見としてズッと大切に保管しておくことにする。
 
偉大なる音楽家の逝去を悼み心からお悔やみ申し上げます

90r4a9454 コヤマさん、ご親切に連絡ありがとうございました。
 

200

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2018年10月27日 (土)

プロ直伝!NATALを使ったドラマーのためのボディーコントロール術!

 
既に何度かMarshall Blogで触れているが、ウチは父が大工の家系で、母はコックを生業とする身内を何人か持つ専業主婦。
そんな家だったので、私はピアノのお稽古なんてモノには全く縁がなかったし、幼い頃は「音楽をやりたい」と思ったことなど一度もなかった。
でもね、ひとつだけ「やってみたい」と思っていた楽器があった。
それはドラムスだった。
ナゼか…。
加藤ちゃんの叩くドラムスが破天荒にカッコよかったから。
昔はドリフターズもよくテレビでバンド演奏をしていた。
「ビートルズの前座を務めたから」って言いたいんでしょ?
でもね、こと「前座」に関する話は、そのビートルズよりも、フランク・ザッパの前座をやった四人囃子の方が私の中ではスゴイの。
それとフィルモアでローラ・ニーロの前座を務めたマイルス・デイヴィスね。BS&Tも出たのかな?デッドとも共演したのかな?
この時のマイルスのバンドって、キースにチックのツイン・キーボード、ディジョネット、デイブ・ホランド、アイアート・モレイラのリズム隊に若き日のグロスマンだからね。
そんなの実際に観てしまったら後でバチが当たりそうじゃん?
それが前座だったんだから調子狂っちゃう。
 
このままの流れに任せると脱線が止まらなくなっちゃうので、ドラムスに話を戻す。
とにかく加藤ちゃんがカッコよくて「ドラムスってのをやってみたい!」と思っていたんだけど、いつの間にか忘れちゃった。
結局、ロックに興味を持って手にした楽器はギターだった。
それから40年チョットが経過したが、その間に知ったのはドラムスってのは大変な楽器だということだね。
ライド・シンバルで耳をやられるわ、腰はツライわ…。
ステージでは照明が当たる機会が少ないわ、写真には写りにくいわ…。
RLRRLRLLだのRLLRLRRLだの、パラディドルだのフラマキューだの、練習が意外に地味だわ…
シンバルやヘッド等の消耗品が高価だわ、使わないときの体積は驚異的に大きいわ…
運ぶのが大ごとだわ、セッティングに時間と手間がかかるわ…
使用するパーツがやたらと多い上に、フロア・ドラムの足を1本忘れただけで全体が使えなくなってしまうわ…
なかなかに強情な楽器ですよ。
ドラマーに気丈な人が多いのは、ひとえにドラムスという楽器の特性がそうさせているんだな。
生半可な根性じゃできないもんね。
でもね、ステージの真ん中にデンと鎮座ましました姿は、Marshallの壁を除けば、他の楽器にはない圧倒的な存在感を示すし、何しろドラムスがカウントを出してくれなきゃ音楽は始まらない。
バンドの花形なんですよ。
スティーブ・ガッドじゃないけれど、ビッグバンドのドラムスなんて、一度やったら絶対止められないだろうね。
やっぱカッコいい楽器ですよ。
私も生まれ変わったら、今度はギターじゃなくて……………ヴァイオリンをやりたいナァ。
ウソ、ウソ!ドラムスがいい!
ということで、そんなドラムスを演りたい!という人が集まったイベントが過日開催された。
『プロ直伝!ドラマーのためのボディーコントロール術!』というセミナー。
要するに初級者を対象としたドラム教室。
「身体をどうつかえばうまくなるか」ということに主眼を置いた内容。

10v講師はNATALを愛用してくれているMarshall GALAにも出演してくれたおなじみの石川達也。
そして、向かって左は篠田千寿(ちとせ)。ドラマーとしてステージで活躍する傍ら、ドラム・テックとして数々の同業者をサポートしている。
西田竜一さんのテックをしていて、先日のLOUDNESSの『METAL WEEKEND』でも知らない間にご一緒させてもらっていた。

20そして、NATAL!

40今日は基本的な技術の模範演奏や受講者のために用意されたため、スネア・ドラムとバス・ドラムのシンプルなキット。
ペダルやスローン、ハイハット・スタンドもNATALだ。

50会場は高田馬場のスタジオ。
受講者でほぼ満員!

30本格的にテキストを用意しての講義。

60まずはスティックの握り方から。

70このテキストがまた丁寧で、そこらへんのヘタなレシピ本よりよっぽど親切だ。
下は「スティックの握り方」のページ。
2人の握り方が写真と文章でわかりやすく綴られている。

92tx お~、みんなやってる、やってる!

80千寿くんの握り方はどうかな?
プロフィールを拝見するに、千寿くんはカーター・ビューフォードに影響を受けているのか…珍しいな。
私はサンディエゴで彼の演奏を観たけど、ヤケクソにカッコよかったナァ。あんなにいいドラマーなのにナゼか第一線に出て来ないネェ。モッタイないよね。

90正しい握り方がわかったら、早速振ってみる。

100シュッ!

110先生から注意事項が伝えられる。
見て!この達也くんの真剣な顔!

120v「ウィップ・モーション」という腕の動かし方を解説する千寿くん。
「ウィップ」というのは「鞭(むち)」のことね。
ホラ、あるでしょ、ジ・オールマン・ブラザーズ・バンドに「Whipping Post(鞭打ち台)」という曲が…アレ。
フランク・ザッパはショウの最中にこの曲をリクエストされたが知らずに演奏できなかった。後に耳を疑うようなカッコいいアレンジを施してレパートリーに加えた。
四人囃子の有名な「一触即発」のリフはこの曲がヒントになっているのだそうだ。
ちなみに「むち打ち症」のことを英語では「whiplash injury」という。

130チョットわかりにくいので実演。
NATALの登場!

135vなるほど、力を抜いて鞭をしならせるようにして叩くべし!
スポーツでも楽器でも力を入れちゃ絶対ダメなのね。

140v今度は足。
バス・ドラム・ペダルの踏み方ね。

145達也先生も実演。
あまりにも大きく、深いバスドラムの音にビックリ。
そう、NATALのバス・ドラムってとても優秀で、プロ・ドラマーの間でもメチャクチャ評判がいいんですよ。

150ペダルもNATALね。

160それでは生徒さんにも踏んでいただきましょう!
みんな積極的。

170v先生も懇切丁寧だ。
もっとも達也くんは実際に専門学校で講師をやってるからナァ。
教え方もウマいにキマってるか。

180他に正しい座り方や重心について…など、正しいドラミングを身に付けるために、初心のウチに必ず習得しておかなければならない重要なポイントを説明した。
冒頭に書いたように、私は今更ドラムスを始める気はないが、聴いていてすごく面白かったナァ。
すごく感心したのは2人のタイム・マネージメント。
私も「Marshall Roadshow」と銘打ったMarshallアンプのクリニックを全国津々浦々で数え切れない程やらせてもらったが、いつも苦労するのは「時間の管理」なんだよね。
「アレも言いたい」、「コレも説明したい」とついつい大盛りになってしまって、最後は時間に追われて妙に早口になってしまったりする。
その点、2人はこのことをよく知っているようで、最初からセクションごとに時間を区切ってシッカリ進行を管理していたことに好感を持った。
とてもいいクリニックだと思ったよ。

143v最後は希望者を募っての記念撮影。
 
皆さん…ドラムスを買うなら石川達也様ご用達のNATALですぞ!
ナンダカンダでコレが一番言いたかったりして!

190 

200_2 

(一部敬称略 2018年10月7日  GATEWAT STUDI高田馬場戸山口店にて撮影)

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2018年10月26日 (金)

SPORTS of HEART 2018

 
今日からMarshall Blogが再開して丸6年!明日から7年目に入ります。
  
"One ordinary article for readers, one giant leap for Marshall Blog"
 
コレは1969年に人類が初めて月に降り立った時のアポロ11号のニール・アームストロング船長の言葉、「これは1人の人間にとっては小さな1歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」の原文をモジったもの。
あの月面着陸の映像は、スタンリー・キューブリックの指導のもと、ハリウッドかどこかのスタジオで撮影した…という噂を耳にした時は「さもありなん」と思ったし、キューブリック・ファンとしては「そうであって欲しい」とも思った。『カプリコン1』みたいで面白いじゃん?
冒頭の英文の訳は「読者にとっては普通の記事だが、Marshall Blogにとっては大きな一歩だ」とやる。
今日はそんな記事なのだ。
お題は2020年のオリンピック/パラリンピックの応援イベント『SPORTS of HEART 2018』の田川ヒロアキ。
Marshall Blogではヒロアキくんが最初に出演した『SPORTS of HEART』から取材していて、ご本人には失礼だが、それこそ年中行事の普通の記事なのね。

10_2いつものレポートとの違いといえば、今回は本番に先立って制作発表の記者会見まで取材しちゃったことぐらいか。
それでは、一体ナニをそんなにギャーギャー騒いでいるのかというと…。

20_2実は、折悪く本番と同じ時間にどーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーしても抜けられない仕事が入ってしまい、代々木公園の本番に行かれなかったのだ!
ゴメン、ヒロアキくん!
 
それでどうしたかというと、Marshall Blog田川班の美瑞穂特派員に現場に行ってレポートしてもらうことにした。「行ってもらった」と言ってもいつもヒロアキくんと一緒なんだけどね。
それじゃ、写真はどうすんだ?
心配ご無用。
美瑞穂特派員を通して、古くからのMarshall Blogの愛読者でマーブロへの写り込みを趣味にしている佐々木光仁フォトグラファーにお願いしたのだ。
ヒロアキくんのギター・プレイもブッ飛んでるので、飛行機の撮影が得意な光っちゃんならバッチリだ。
要するにこのあたりが「大きな一歩」なのだ!
だって、消えてしまった記事も含めて丸10年の間にアップして来た記事の数は2,500本以上。
その中の記事で本格的に人様のレポートと写真で編んだことは1度もなく、今日のこの記事が初めてなのです!
別に「飛躍」はしていないんだけど、マーブロ史に残る「大きな一歩」なのだ。
んなこたぁないか。
でもとにかくそういうこと。
 
Marshallバッグを身につけてリハーサルを見守る美瑞穂特派員。
ま、「レポーター」はそもそも美瑞穂さんの本職なんだけどね。

30_2ヒロアキくんはチョチョイと慣れた手つきでセッティング。

40_2今日も愛用のJVM210Hと1960A。

50足元のようす。

9dsc_0024_00001そして本番。
前回は夕方だったけど、今回は昼間の出番。

60本番が始まった!

70_2鼓の大倉正之助。
今回も袴姿ではなく洋装だった。

80v三味線は…
中原正人

90_2KIJU

110匹田大智

100そして我らガワター、田川ヒロアキ!

120v_2今回もヒロアキくんのスぺクタクルなアレンジによる国家。

125ヒロアキくんのライブのオープニングの定番曲「Seascape」と「君が代」のハイブリッド、「Seaが代」だ。
このアレンジはデザイナーの山本寛斎さんにも絶賛されたモノ。

130v絶妙の間で切り込んでくる先生の鼓と「イヨ~」。
やっぱりコレがないとしまらない。
我々日本人は「リズム」は大貧民だけど、「間」に関しては大富豪だからね。
やっぱりシックリくる。
ちなみに正しいコロケーションは、ドラムは「叩く」、太鼓は「打つ」だ。
へへへ、実はコレ、大倉先生から教わったの。

140v抜群に抜けるJVMの音色で美しいいメロディを美しく奏でるヒロアキくん。

145もちろんハードなパートはスリリングに弾きまくって見せる。

150v三味線チームとのイキもピッタリ。

155この三味線のチームは昨年とは違うメンバーだ。
しかし、ヒロアキ・アレンジの国家を完全に咀嚼して完璧なアンサンブルを披露してくれた。

160クライマックスに向けて先生の鼓や掛け声とヒロアキくんのギターが緻密かつ大胆に絡み合うのだ。

180_2今年もキマった~!

190v以上ホンの少しだけキューブリック気分で1本編ませて頂きました。
本番が観れなくて残念だったけど…コレ、ラクでいいな。
次回から全部美瑞穂さん書いてくんない?

200v_2田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano

001_3948_00001 
<オマケ:美瑞穂写真館>
以前レポートした通り、『SPORTS of HEART』は東京に先立ち、9月下旬に大分でも開催された。
最近は「滑って転んで大分県」なんてのをメッキリ耳にしなくなったが、滑ったり転んだりするどころか、たくさんのゲストを迎えて最高の盛り上がりを見せたそうだ。
以下は美瑞穂特派員のその大分と今回の東京でのスナップショット集。
 
まずは大分から…
モデルのIVANさんと。
彼(彼女?)は根津神社でロケしているところを見かけたことがあるな。テレビやこの写真で見る通りすごく明るい雰囲気が漂っていた。

11アスリートとミス・コンテストの皆さんと。
中央はSOH理事の廣道純さん。

12林芳正前文部科学大臣、ヴァイオリニストの穴澤雄介さんと。この3人は昨年一緒に「星を見上げた」仲だ。
右は演出家の門田頼枚(もんでんよりひら)さん。
ヒロアキくんも政界進出間近だな。

92img_7320 小林幸子さんと。
ヒロアキくんも紅白出場間近だな。

15コチラは東京で…。
ヤクルト・スワローズの川崎憲二郎さんやQちゃんと。
ヒロアキくんもスポーツ界進出間近だな。

14そして鈴木奈々ちゃんと。
ヒロアキくんも芸能界進出間近だな。

1217 そして、今回の共演者の皆さんと。
やっぱりギタリストのヒロアキくんが一番いい!Marshallも付いてくるし!

1216 

<過去のスポーツオブハート関連記事>
★スポーツ・オブ・ハートの田川ヒロアキ
★SPORTS of HEART 2016~田川ヒロアキ代々木第一体育館で「Seaが代」再演!
★SPORTS of HEART 2017の田川ヒロアキ
★SPORTS of HEART 2018~記者発表会

 

200_2 

(一部敬称略 2018年10月13日 代々木公園野外ステージにて撮影 ※撮影:佐々木光仁 協力:吉岡美瑞穂)

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2018年10月25日 (木)

セキエリとAS100Dが元気にするお茶の水


ホント、「本」に「音楽」に「スポーツ用品」に…お茶の水というのは、世界的にもマレに見る魅力的なエリアだろう。
いつか『私の神保町』でもやったが、この周辺は子供の頃から慣れ親しんで来たこともあり、今でもとても好きな場所だ。(神保町の古本屋さんには新潟の長岡ご出身の方が多いということは以前書いたよね?)
さて、下の写真はお茶ノ水駅を背中に、明治大学を右に見て駿河台下に向かって降りて来たところにある駐車場。
私が同校で学んでいた(ウソです。ほとんど学んでいません)30数年前には、今「なんとかタワー」があるところに当たり前に記念館があって、その向かいの角ッコには「師弟食堂」という学生食堂があった。
汚いし、マズイし、いつも混んでいたので私が利用したのは数えるほどであったが、今にしてみると結構懐かしかったりもする。
せっかくの機会なのでインターネットでその師弟食堂の写真を探してみた。
全然なかった。
「何でも写真を撮っておくもんだな…」なんて、少しは思いもするが、スマホが当たり前の今と違って、まさか学食の写真を撮るためにカメラなんか持ち歩いてなんかいられないからね。
「写真を撮っておけばヨカッタ」と後悔するような、見たくても二度と見れない懐かしい光景ってのは結構あるものだ。
で、今日この駐車場にナゼこうして大勢の人が集まっているのかというと…。

10去る10月7日、今年3回目となる『神田小川町ライブイベント ワクワクfesta』が開催されたのだ。
昭和25年創業の老舗洋食店「キッチン カロリー」の方々と宇崎竜童さんの「お茶の水を元気にしたい!!」という熱い思いから始まったイベント。
私の世代では「ガチャ」だよね~、「カロリー」といえば。
40年前、中学生の頃ディスクユニオンに中古レコードを見に行った帰りによく寄って食べた。
一方、竜童さんは私の中学、高校、大学の先輩でしてね。
私が高校の時に同校の創立50周年ぐらいの大きなイベントが開催され、ゲストで竜童さんがご出演されたらしい。
「らしい」というのは、私はそのイベントをズル休みしたのだ。
ナゼかというと、ある民間のロック・サークルがちょうど同日に吉祥寺のライブハウスでイベントを開くことになり、それにどうしても出演したかったのだ。
プライベートなイベントとはいえ、当時高校生の分際でライブハウスの舞台に上がることができるなんて夢のまた夢だったからね。
後日それがスッカリ見つかって罰としてアタマを丸めさせられた。
ちなみにそのライブハウスというのは開店したばっかりの「シルバー・エレファント」だった。
竜童さんは大学では同じ部活の先輩OBで、私はジャズのビッグバンドに所属していたけど、トランぺッターだった竜童さんはディキシーランド・ジャズのグループに属していた。
だからココへお邪魔したというワケではないんだけど、やっぱりお茶ノ水には愛着があるということよ。
そういえば去年の暮れから今年の初めにかけては、ウチの上の子がアメリカン・フットボールの試合中に大ケガを負い、ヒザの大手術をしたのもお茶の水の病院で、今から40年前、私も同じ病院で手術をして入院した。

20この日、竜童さんのご挨拶に始まり、和太鼓Atoa.、「半鐘はおよしよ、おジャンになるから」の「火焔太鼓」は金原亭伯楽、そして津村禮次郎による能楽と出し物が続いた。
Marshall Blog的にお邪魔したのはコレ。

30「セキエリ」という男女混合のアコースティック・デュオ。

40真行寺恵理

50vおなじみ関雅樹。
今日はアコギ1本でのステージ。
そしてアコギといえば…

60vAS100D~!
ヨーロッパではアコースティック・ギター・アンプのスタンダード・モデルなれど、いつまでたって需要が喚起されない日本…ということで積極PRしております。

701曲目は「Desperado」。

80アコースティックといえばコレだよね~から…

90アコースティックでは普通演らないよね~、の「Sweet Child O'mine」。
この曲のタイトルを耳にすると100%必ず思い出しちゃうウディ・ショウの名曲「Sweet Love of Mine」。
Marshallに申し訳が立たちませんな…。

100v続いてはシットリとしたバラード。

120v玉置浩二の「幸せのランプ」。

140続いても玉置さんの曲。お客さんに手拍子を促したのは…

150「田園」。

160v関ちゃん、ノリノリでストラミング!

170vあ~あ~、すっかりゴキゲンだ!
お茶の水が元気になるのは間違いない!

180そして最後の曲。
「真行寺ファンの皆さん…ナニか足りないんじゃないですか?」
「名曲を演ってない!」とお客さん。
「そう、20年ぐらい前の曲…」

200v本編の締めくくりに恵理さんが作詞作曲した1998年のアニメ「Brain Powerd」の主題歌「In my Dream」を演奏して大きな喝采を浴びた。

220すかさずのアンコールに応えて再びステージに上がった2人。

190アンコールを演る前に関ちゃんがシッカリとAS100DとMarshall Blogとステージの横に立っていた私の紹介をしてくれた。
恥ずかしいっちゅーの!
実際、機材にうるさい関ちゃんもAS100Dをお気に召して頂いたようで、ベタ褒め。
音はいいし、自分の手元でサウンドを調節できるし…「アコギ・アンプ普及」の最貧国である日本でももっと使う人が多くなってくれるといいんだけどね。
ダメなんだよね~、「アコギはライン」という固定概念が強いから。
日本人って、伝統を平気で捨て去って新しいモノに飛びつく反面、ものすごく凝り固まって変に伝統を守っちゃうところがあるんだよね。
日本にいるとコレがわからないんだけど、Marshallの世界会議に出ると日本の楽器マーケットの趣向の独特さがたちどころにしてわかる。
それが「日本のいいところ」ってか?
要するにお金持ちなんです。

210アンコールで演奏したのはエアロスミスの「I Don't to Miss a Thing」。

230v恵理さん、大熱唱!

240v終演後には花束が贈呈された。
2人の演奏でお茶の水が元気になったことは間違いない。
 
関雅樹の詳しい情報はコチラ⇒Seki's Web

250 

200 
(一部敬称略 2018年10月7日 お茶の水・小川町三丁目駐車場特設会場にて撮影)

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2018年10月24日 (水)

Headless Goddess~FATE GEARの新しいMV「Headless Goddes」」

 
ガールズ・スチームメタル楽団、FATE GEARが新しいミュージック・ビデオを発表した。

10「Headless Goddess」というMina隊長の過去の作品のセルフ・カバーだ。
「頭のない女神」か…隊長はBlack SabbatheのHeadless Crossにインスパイアされてこの曲を作ったというが、何かありそうだな?と思って調べてみたら…

20…あった。
それはヒンドゥー教。
Marshall Blogには英語の語源のウンチクに関連してギリシア神話やローマ神話を引き合いに出すことが多いが、インド神話ってのは初めてだな。
チョット関連するサイトを見てみると、スゴイね。
やっぱりインドはスゴイ。
で、その頭のない女神というのが下のお方。
お名前を「チンナマスタ(Chinnamasta)」とおっしゃる。
コレ、自らの首をチョン斬ることで「自我の切断」を表しているのだそう。
ナニも首まで斬らなくても…死んでまうぞ!
両脇の人がブッチュ~と噴き出している血をゴクゴク飲んでる。
コレで他人を養っちゃう。
アンパンマンの頭と同じだ。
それから下の方を見て…男女がイチャイチャと絡み合っているところをグイと踏んづけてるでしょう?
コレは愛欲の超越をあらわしているのだそうです。
インドの神様ってのはダイナミックな方々が何柱もいらっしゃって実に面白い。

Cnm さて、FATE GEAR。
かつての固定のバンド形態を改め、適材を適所に都度採用する人事システムとなった。

0r4a2998Mina隊長

30vHaruka
60vErica
50vYuri

40v以上のコア・メンバーに加え、今回アウトソーシングで参加したのが…
My Comlex of Academyの舞子。

9s41a3040 ReasteriskのNANA。

9s41a2945 「エ、なんでいるの?」とお互いに顔を合わせた瞬間に思わず吹き出してしまったYASHIRO。

90vこの7人の体制で撮影がスタート。
ココ、エラい住宅地の中の元工場なんだけど、向かっている時、近くに「徳川記念財団」という施設を見つけて驚いちゃった。
今年は「維新150年」ではなくて「戊辰150年」ですからね。江戸っ子は「維新」なんて言わない。

100v今回も撮影に用意されたのはこのトリオ。

110JVM210Hのフル・スタック。

120vそれが2セット。
やっぱりロックはコレに限る。

130vEDENはヘッドがWT-600。スピーカー・キャビネットはD410XSTの「2台積み」。
(※「2台積み」という表現に違和感を覚える方はコチラをご覧ください)

140vドラムスは前回同様、NATALアッシュのツーバス・キット。

150スネア・ドラムは「ビーデッド/ハンマード・スチール・スネア」。サイズは14"×7"。

160ビデオには写らないけど、ドラム・スローンもNATAL。

170ペダルもNATAL。
こうして目に見えない所にも凝るのが黒澤流だ…ナンノこっちゃ?
知ってるでしょ?
『赤ひげ』で、絶対に写らないにもかかわらず、診療室の薬を入れる箪笥の引き出しの中すべてに実際に薬を入れさせて撮影したという話。
映画の舞台となった小石川診療所は8代将軍吉宗のキモ入りでスタートして市民に大変喜ばれたが、最後の方は汚職といい加減な運営で惨憺たるものだったらしい。

180出た!
FATE GEAR名物のアクセサリーの数々。
今回も大活躍だ!

190撮影はまずソロから…。
トップバッターはYASHIROちゃんだった。

200続いて隊長。

210ギター・チームのデュエット映像も。

220v続いてボーカルズ。

230

9s41a3012

250v続いてリズム隊。
ココはスゴかった!
ナニがスゴイって…

250「栃木のマドンナ」Erikaさまよ!

260見ての通り、かなり暗いでしょ?
あまりの激しい動きに絞りを開放にしてもシャッター速度が追いつかず、マジで写真が撮れないかと思った。

270v1回終わるごとに汗まみれのErikaさま。
どうせやるならコレぐらいやらないと!…というのをシカと拝見させて頂きました、ハイ。

280Harukaちゃんもハードだった。
一体何回演技したんだろう?
一番大変なパートが一番数多く演らされるのだから大変だ。

290vHarukaちゃんは髪の毛がドバって前に下がっちゃうのでこれまた撮影がムズカシイ。

300Mina隊長とYuriちゃん。

310このチームは比較的おとなしい。

320v

330vしかし、「ここぞ!」という場面では隊長がキリリと燃え上がるんだな。

340vキマった~!

360全メンバーで!

370

375v

9s41a4028

390v

400v

410

420

425フィニ~ッシュ!

440そして、完成したビデオがコレ!

お疲れさま~!
この「Headless Goddess」を収録したミニ・アルバムが1月にリリースされる予定。
お楽しみに!
 
着実のキャリアを積み続けるFATE GEAR。
Marshallも積み上げてがんばれ!
 
FATE GEARの詳しい情報はコチラ⇒FATE GEAR official site

450 
<オマケ>
ところで、MarshallやNATALを使ったFATE GEARのビデオはコレばっかりじゃありませんからね。
コチラも是非お楽しみあれ!
 
アルバム『7 Years Ago』から…

Fg2_1 「7 years ago -refrain-」

『OZ -Rebellion-』から

Fg2_2 「Scars in my Life」

 

200 
(一部敬称略 2018年9月 都内某スタジオでにて撮影)

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2018年10月23日 (火)

2018楽器フェア <後編>

 

『楽器フェア2018』レポートの後半。
今日はMarshallブースのデモンストレーションの様子をお届けします。

190 初日、19日の夕方6時にステージに上がったのはD_Drive。

310Seiji

320v_2Yukiのギター・チームによるデモンストレーション。

350v_2YukiちゃんはDSL20C…

360vSeijiさんはORIGIN20Cのサウンドを聴かせてくれた。

370v_2曲はもちろんD_Driveのオリジナル曲。

380オープニングは「Attraction 4D」。

390普段のライブさながらにイキのよい出だし。

400v_2続いて「M16」。

410これまた熱気のこもったパフォーマンスはまるでD_Driveのライブ会場に来ているよう。

0r4a0633 Seijiさんは以前からORIGINに興味を持って頂いていたので商品説明もバッチリ。
シッカリご期待に沿えたようだ。

420v足元にはワウと歪み系のペダルを用意。

430YukiちゃんはMarshall Blogでもレポートした通りすでにORIGINは経験済み。
そこで今日はDSL20Cを担当して頂いた。
440vYukiちゃんの足元。
エフェクターが見当たらない。
そう、完全アンプ直でD_Driveのナンバーを弾き切った。
男だね~、チガウカ…。

450続いて「Cassis Orange」に「Mr.RAT Boots」。

460vそして、最後は「The Last Revenge」で締めくくった。

470写真コーナーで記念撮影。
Yukiちゃん、MarshallロゴTシャツありがとうございました。

480その後場所を移動してCD即売&サイン会。
ココではChiikoちゃんとToshiくんも合流した。

490災害に強いD_Drive。
先日の台風でお流れになった十三GABUでの単独公演が明日に迫ったよ~!
関西の方々、うまい具合に大阪方面に出張が当たった方、是非お寄りくださいまし。
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive OFFICIAL WEB SITE

500v会場の各地では様々な楽器の体験コーナーが設けられ、ただ楽器を見て歩く以外の楽しみもタップリ!

510そして第2日目。
Marshallのデモンストレーションを担当したのは…

520I Don't Like Mondays.のChoji。

530v今、Chojiくんは1987Xと1936を愛用してくれているが、今回デモをお願いしたのはORIGIN20C。

540v1曲目は自身のレパートリーで「Kikyou (桔梗)」

1.Kikyou (桔梗)
2.A GIRL IN THE CITY
I DON'T LIKE MONDAYS.のNEW EPより

3.The Lakeside
4.Goodbye,Metoropolice

550vん~、コレはいい音だ。
歪み系のペダルをカマして奏でる図太いトーンはORIGINならではですよ!

5602曲目はI Don't Like Monday.が去る9月8日にデジタル・リリースしたEP「A GIRL IN THE CITY」。

Gic いかにもI DON'T LIKE MONDAYS.らしいナンバー。
Chojiくんはレスポールでガンガン16のカッティングをやっちゃうからね。
そんなプレイにもORIGINはバッチリと付いて来てくれる。

570Chojiくんも商品説明。
ORIGINだけに搭載されている音量制御機能、Powerstemについて解説してくれた。
トークうまいな~。

580v3曲目はこの日にために書き下ろしてくれたという「The Lakeside」。
湖畔の四季をイメージしたチャーミングな曲。

590さらにもう1曲は、これまた書き下ろしの「Goodbye, Metoropolice」でORIGINの魅力を存分に引き出してくれた。

600I Don't Like Mondays.は『A Girl in the City』を引っ提げて全国ツアー中だ。
東京公演は残念ながら他の用事と重なってしまいお邪魔することができなかった。
会場は品川のステラボールというのだからその人気が窺えるというモノだ。
次は11月3日の横浜ランドマークホール。
もうチケットはソールドアウトなんだけど押しかけちゃおうかな?
その後も12月16日の札幌までツアーは続くのでチャンスがあれば是非コンサート会場にお出かけ頂きたい。
さらにChojiくんは『December Club Session '18』と題して12月6日にバースデイ・ソロでコンサートを開催する。
コチラはIDLMとはガラリと変わってのギタータップリの内容となるようだ。
会場は渋谷のCHELSEA HOTEL。
「Chelsea Bridge」はビリー・ストレイホーンね…関係ないか。
 
I Don't Like Mondays.の詳しい情報は⇒Official Site

0r4a0825 皆、口々に「今回はいつもより来場者が多い」と言っていたが、私もそういう印象を受けた。
とてもいいことだ。
ただひとつ気になったのは、私がお邪魔したのが金曜と土曜だったせいなのかも知れないが、以前に比べて若い来場者の比率が低くなったように感じた。
加えて、各ブースで展開しているイベントのデモンストレーターにも若い人がほとんどいないと思った。
もちろん商品の優位性をアッピールするためなのだから、演奏技術に長けた老練なプレイヤーの起用は必須のことだ。
しかし、来場者のソレに呼応するように、あまりにも若いプレイヤーがいないようにお見受けしたのだ。
何でも若けりゃいいってものではないけれど、やっぱりロックは若い人の間から生まれ出て来て然るべきものだし、若い世代にこの器楽演奏の文化を伝承しなかったらホントにロックもろとも滅びてしまう。
このあたりのことを結構マジで心配しているのだ。
アニメ関係のイベントと共同で開催したらどうなんだろう?今やロックはアニメに寄り添っていなければ単独で立ってられないでしょう?
他にもニコニコと共同歩調を取るとか、YouTubeとタッグを組むとか…。
「ロック池」に魚がいなければ、ウジャウジャ魚が住んでいる「アニメ池」行って釣をせざるを得ない。
繰り返すが、私がお邪魔した日と時間の状況がタマタマそうであったのかも知れない。
「バカ言っちゃイカン!日曜日は若い人たちでゴッタ返していたよ!」ということであれば素直にお詫び申し上げますし、その調子で益々のご発展を願って止みません。
是非そうであって欲しいと思う。

0r4a0505 2日目の帰りがけ、例のMarshallの「2台積み」ではなくて3段積みが置いてあるエントランスのステージで元気のいいガール・バンドが演奏していた。

660v「おお~!いいね~!」と思ってギターの女性に目をやると…アレ?
Natsumiちゃん?

650そう、演奏していたのはNatsumiちゃんが参加しているCASPAだったのよ!
Natsumiちゃんは以前に「若手ギタリストの座談会」でMarshall Blogにご登場頂いている。
残念ながらやはり他の予定が重なって数か月前のライブには行けなかったので、コレが私の初CASPAとなった。

670vあの座談会の時のイメージとはゼンゼン違って、ワイルドで実にカッコいい!
Marshallがよく似合ってるぞ~!
今度ライブを取材させてね!
 
CASPAの詳しい情報はコチラ⇒CASPA Official Website

680<前編>に書いたように2日目の夜はザンザン降りで寒かった!
下の写真は当日の朝の様子。
ホントにね~、もうこの歳になると、結婚式に出る機会もなく、誰かと何年振りかでバッタリなんていうのは葬式と楽器フェアだけなんだよね。
この2日間も業界の方やミュージシャン、さらにMarshall Blogをご愛読頂いているたくさんの方々に声をかけて頂き、おしゃべりをしてとても楽しかった。
また2年後を楽しみにしています。

690 

200 
(2018年10月19日&20日 東京ビッグサイトにて撮影 ※協力:株式会社ヤマハミュージックジャパン 松尾くん、ありがとう!)

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2018年10月22日 (月)

2018楽器フェア <前編>

  
先週の金曜日と土曜日、楽器フェアに行って来た。

10この青空の写真は2日目に撮ったもの。
1日目は激曇りだったのに翌日はこの通り、気持ちいいばかりの大晴天!
でも、帰りはスゲエ雨になってビックリしたね。
ったく、最近の天気ときたら…わかっちゃいるけどあんまりだ。

30前回は11月はじめの開催だったが、今回チョット早まっての日程。

40会場入り口の雰囲気は前回と同じ。

50

60エントランスホールのステージにはJVM210HのフルスタックにEDEN!
コレはゴキゲンですな~。

70となりのステージではハーモニカの熱演。
リー・オスカーみたいだナァ~、と思ったらリー・オスカーだった!

80会場内の写真のほとんどは金曜日に撮影したものです。

90土日は大混雑でシッチャカメッチャカになってしまい撮影どころではないので空いてるであろう金曜に写真を撮ってしまおうという作戦。

100ところが!
平日の夕方前だというのにこの人出。
活気が漂ってる。
120ああ、懐かしいブランドが…。
イヤ、こっちの話、こっちの話。

110会場がユッタリしていていいね~。

130池袋の頃とは大違い。
横浜もマァ広かったけど、遠かったからナァ。

150ではソロソロ、Marshall関連のブースに行ってみよう!

160Marshallの展示は輸入代理店のヤマハミュージックジャパンさんのブース内に設置されている。

170こんな感じ。

180やっぱいいね、壁は!

190こうして見るとMarshallのラインナップもずいぶん変わったし、色々あったな~。
私がこの業界に入って最初の楽器フェアではTSLのコンボとVBAシリーズ、それにミニ・スタックをフィーチュアしたんだっけかな?
JCM600が終わった時ぐらい?…って、そんなのあったな~。

185MODE FOURとかHAZEとかMAとか、色々あったナァ。
こんなグリーンのMarshallなんて当時は想像したこともなかったヨ。

210新しいMG。
正直、やっぱりこのルックスは落ち着くな。

220CODEは前回の楽器フェアでフィーチュアされたんだった。
アレからもう2年かよ!

200来年の3月にはフル・スタックを使った「爆音セッション」というのがあるんだって!

230コレは撮影スポットだそうです。

240当然EDENの展示もバッチリ!

250こんな感じ。

270ベース・アンプもドンドン小さくなっていくな~。

260ペダル類も増えて来たよ~。

2901日目の夕方、ブース内のデモンストレーション・ステージにはDSL20CとORIGIN20Cがセットされた。
このデモンストレーションの続きは<後編>ね。

300ESPさんのブースにて…。
このJVM410H。
幹大ちゃんが使っていたモノ。
インプット・ジャックのステッカーが目印。
ESPさんの昔からの仲良しが今回ワザワザ声をかけてくれて私に見せてくれた。
幹大ちゃんには何回もMarshall Roadshowをお願いして、ずいぶん一緒に各地を回ったナァ。
いつでも彼だけの最高のMarshallサウンドだった。
横浜の楽器フェアの時、ブースに寄ってくれた時、私のレベルに合わせて一緒に「Black Page」を演奏してくれたのはとてもいい思い出だ。

610マーケットのエリア。
音楽関係のいい新古本を探すのは私の楽器フェアの楽しみのひとつでしてね。
マンマと欲しかった楽譜を見つけた!
やった!「現品売り尽くし」だ!
ヘヘヘ、コイツァありがてェ!ん、チョット待てよ…。
「売り尽くし」で「定価販売」?…「定価」ってどういうことだろう。
普通「売り尽くす」には大幅な値引きをするでしょう?
そんな「売り尽くし品」を「定価」で販売できるなんてラクな商売はあるまいに。
と、お目当ての楽譜を手にしてレジの方にどういう仕組みかお尋ねすると、定価だけのお勘定で消費税がかからない。
すなわち8%引きということだった。
言葉に誤りはありませんな。
なので買うのを断念。
620ところが!
2日目に家内を連れて同じ売り場に赴き、「欲しい楽譜があったんだけど。カクカクシカジカで買うのを諦めた」と言うと、彼女は「チョット待って」と、特価で販売しているコーナーに行って大幅に値下げになっている同じ楽譜を見つけ出してきた!
でかしたワイフ!
ということで、即買い込んだのが下の楽譜。
アラム・ハチャトゥリアンの「ヴァイオリン協奏曲」。
グラズノフ、シベリウスのソレとならんで20世紀に作られたヴァイオリン協奏曲で最もカッコいいとされている曲。
最近始めたSpotifyでグラズノフとシベリウスのを聴いてみたけど、ナンノナンノ、ダントツでハチャトゥリアンよ。
田川ヒロアキさんが毎年出演してる『Sportd of Heart』というイベントでヴァイオリニストの古澤巌さんとご一緒させて頂いた時、ちょうどニュー・アルバムの内容の企画中ということで、私からこの曲について触れると、「ああ~!ハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲がありましたね~!あの曲はカッコいいですからね~」とご賛同くださった。
ウチへ来る若いギタリストたちもこの曲はカッコいいと大絶賛しているのね。ニコロ・パガニーニもいいけど当たり前すぎちゃうでしょ。
オ~イ、みんな、譜面ゲットしたぞ!

630_2 しかし、クラシックの人たちってのはスゲェな~。
「Black Page」どころじゃないって。
協奏曲だけあって、ソロ・ヴァイオリンのパートには延々とメロディが書き込んである。
コレ、ソリストは全部覚えるワケでしょ?
もっというと指揮者は全部のバートの頭に入れてるワケでしょ?
そんなのイヤだ~!そもそも読めない。
ちなみにこの曲はオイストラフに献呈されたとあって、巻末にオイストラフのカデンツァが載っている。

640『楽器フェア』のレポートと来れば、Marshallのデモンストレーションのレポートが掲載されると思ってたでしょう?
それは<後編>で!
 

200 
(2018年10月19日&20日 東京ビッグサイトにて撮影)

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2018年10月21日 (日)

【LOUD & METALLIC WEEK】Red Bull Music Festival TOKYO 2018 METAL MANIA <後編>~LOUDNESS

 

さて、早くも『Red Bull Music Festival TOKYO 2018 METAL MANIA』のトリの登場と相成る。
そして、先週の月曜日からスタートした【LOUD & METALLIC WEEK】の最終回となるのが今日の記事。

400双方の最後を締めくくるのはもちろんLOUDNESS!
オープニングのSEは『Rise to Groly』の「8118」。

10二井原実

20v高崎晃

30v山下昌良

40v西田竜一

50v高崎さんはいつものバックライン。

60客席に向けられたMarshall JMP-1を搭載したおなじみのラック・セット。
そういえばロジャー・メイヤーさん、今回の楽器フェアにも元気に参加なされていた。

70v1曲目は「Soul on Fire」。
この7日間Marshall Blogでご覧頂いた通り、1週間のウチに3回LOUDNESSのステージに接するという僥倖に恵まれた。
それに合わせて記事を編んだワケだが、一体何回「スゴイ」と書いたことか…。
コレは私の貧弱な語彙によるせいだけではない。
実際にスゴかったのだ。
スゴいものは「スゴい」と書くのが一番いいのだ。
「ゴイス~」だなんてフザけて書けたものではない。

80vそして、もう1回書く。
スゴかった!
一体この日は何だったのだろう?

90もうステージの上も下も手のつけようがないぐらいの盛り上がりと熱気だったのだ。
やっぱりこの雰囲気はLOUDNESSだけが作り出せるモノだし、「スゴい」としか書きようがない。

1002曲目も『Rise to Groly』 から「I'm Still Alive」。

110v_isaこの嵐のような雰囲気にLOUDNESSの皆さんもとても楽しそうだ。

130vそうか!
お客さんみんなRED BULLを飲んでるんだな?

300v「こんばんは!LOUDNESSです。
今日はお招き頂きましてありがとうございます!
とても短い時間ではありますが楽しんで、ハジけて帰ってください!
Say Yhah!」
「YEAH~!!」×100

ドワ~!超特大のレスポンス!

145火に油を注ぐように「Crazy Nights」。

150しかし、ギター・ソロのこの1小節ほどのアウト・フレーズはいつ聴いてもカッコいいよね。
高崎さんがこの手法を使うのはこの曲だけではないけれど、どれも大変効果的で何度聴いてもハッとさせられる。
ソロの組み立て方が秀逸なのだ。

190v続けて「Crazy Doctor」。
ドンドンいくよ~!

180今日もあの名ソロ・フレーズに歓声と喝采が浴びせかけられる。

S41a7354歴史に残る名曲を自分のモノとして演奏する姿というのは何とも言えない迫力があるものだ。
舟木一夫の「高校三年生」だってそうだ。
そういう曲が何かひとつあれば歴史に残る。
200LOUDNESSはそういうロック史に残る曲がいくつもあるんだから偉大だ。
次の曲もそう。

210高崎さんがステージ中央に歩み出て大きな歓声を浴びたのは「In the Mirror」。

220_itmホントに今日は、天ぷらとすき焼きとステーキとカツ丼とハンバーグをいっぺんに食べたようなボリューム感だ!

230vいつも演奏している曲なのだが、雰囲気が違う。
「ノリ急ごう」なんて言うと感じ悪いけど、とにかくお客さんが「ノッタもん勝ち」みたいな勢いなのね。
そしてノッテいるお客さん全員が「これ以上ない!」という位、最高にうれしそうな顔をしていた。

240高崎さんのソロにも気合いが入る。

0r4a4607 お客さんは1音としてそれを聞き逃さない。

250最後は「S.D.I.」。

260_sdi「♪S.D.I.」!

S41a7304 最後にもう1回書いちゃうけど、ヤキを入れに入れたタングステン製の6曲…「スゴかった」。
やっぱり曲だよ!音楽は!

285METAL WEEKENDの4連チャンに続いてのこのステージ。
今日はホントに楽しそうに演奏していた4人。

270v

S41a7359

290v

S41a7262もう最初から最後の最後までこの調子。
終わらせたくないけどコレで終わり!
次の機会が待ち遠しいぞ!

305高崎さんはこの後、セッションのコーナーで演奏したBlack Sabbathの「Paranoid」に参加された。
 
毎回書いているけど、LOUDNESSは年末にまだ企画が残されているそうなので、それを楽しみに待っていましょう。
そして、その時またお会いしましょう!

0r4a4525 LOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒-Official Website-

320全7回にわたって連載した【LOUD & METALLIC WEEK】はこれにて終了です。
毎日ご高覧頂きました皆様、どうもありがとうございます。
そしてLOUDNESSの皆さま、ご関係の皆さまご協力ありがとうございました。

330 

<オマケ>
東京ビッグサイトにて、今日まで『楽器フェア』が開催されていんだけど、昨日と一昨日お邪魔して来た。
ESPさんのブースにて…ホラ。

90r4a0772  

200_2 
(一部敬称略 2018年9月28日 渋谷TSUTAYA O-EASTにて撮影)

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2018年10月20日 (土)

【LOUD & METALLIC WEEK】RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2018 METAL MANIA <前編>~HELL FREEZES OVER

 
東京の街全体を舞台にした都市型音楽イベント『RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO』が去る9月22日から10月12日まで約1か月間にわたって開催された。
「RED BULL」…私は強烈な思い出があるんですよ~。

10それはココ。
渋谷からいきなりロンドンのウェンブリー・アリーナに飛ぶ。
Marshallの「50周年記念コンサート」の時の話だから2012年の9月のこと。
もう6年も経ってしまって、Marshallももう50周年より60周年の方が近くなって来た。
50周年は「ゴールド・ジュビリー」、60周年は「ダイアモンド・ジュビリー」だからね。
また楽しみだ。
この時、ただでさえ時差ボケでヘロヘロでクタクタになっているところへ持って来て、前日は朝から夜10時までビッシリとリハーサルが入っていてそれにガッツリ付き合った。
ザックだの、イングヴェイだの、ケリーだののリハーサルだからして10時間以上爆音に浸かっていたのね。
もう身体ボロボロ。
そして翌日のコンサート本番。

15カメラを3台を首からブラ下げて、大勢の屈強な外人のフォトグラファーの中にアジア人がたった1人混ざってプレスピットで4時間半。(みんなやさしかったけどね)
もう、「コレが自分の身体か?」というぐらい疲れ切ってしまって、終演後、さすがにスタッフの控室でヘタリこんでしまった。
その時、フト部屋の隅に目をやると、RED BULLが山積みになっているではないか。
私はその手のものを普段一切口にしないのだが、「コレって疲れが取れるヤツじゃん?」と思い、缶のサイズも小さかったので3本たて続けに飲んでみた。
3本の空き缶をひとっ所に集めておいたのだが、後から部屋に入って来たMarshallのスタッフがそれを見つけてやや驚き気味にこう訊いた。
「誰だ?コレ飲んだのは誰だ?」
それが勝手に手を付けてはいけないモノだったのかと思い、私は恐る恐る名乗り出た。
「シゲか?オマエ、3本いっぺんに飲んだのか?」
「そうだよ。あんまり疲れていたから」
「ダメだよ~!飲むのはいいけど、3本はダメ、ダメダメ!」
「え、ナニ?ナンなのッ?」
後で理由を聞いて驚いたけど、効果が絶大なので「過ぎたるは及ばざるがごとし」…ということなんだってね。
幸か不幸か、私の疲れの方が勝っていたらしく、全く何事も起こらなかったです。

16渋谷に戻る。
今日はそのフェスの中のプログラムのひとつ『METAL MANIA』。
LOUDNESSをヘッドライナーに迎え4つのバンドが出演した。
会場のO-EASTのロビーにはこんな写真撮影コーナーが設置されていた。

20Marshall Blogでレポートするステージは2つ。
当然ひとつはトリのLOUDNESS。
そしてもうひとつは3番手、トリ前にステージに上がったHELL FREEZES OVER。
いいね~、このドライアイス!カ~ッコいい~!
やっぱり化学薬品でモクモクと捻り出したそこら辺のスモークとはワケが違う。
昔のスモークはみんなこうだったんだよ。

40この平均年齢25歳の若きメタル・チーム、Marshall Blogには早くも2度目の登場となる。

50TREBLE "GAINER" AIDYSHO

70vRYOTO

80vHIROTOMO

90vTAKUYA MASHIKO

100vTom Leaper

110v1曲目は「OVERWHELM」。
先ごろリリースされた彼らのファーストミニ・アルバム『SPEED METAL ASSAULT』のリード・チューンだ。

120見てよ、この景色!
HIROTOMOくんの背後には1959のフルスタック。

130vああ、凛々しいナァ。
やっぱりロックはコレだよね。

140vRYOTOくんも同様。
ありがとうヘルフリ!

150vRYOTOくんの「マーシャル2台積み」。
あ、私じゃないよ!
このMarshallを指して「2台積み」と表記しているライブ・レポートを目にした…きっと若いライターさんなのだろう。
「2台積み」…ある意味、新鮮な表現だナァ。でもどこをどう数えて「2台」なんだろう?
1960のことを指しているんだろうね?
それともキャビは1960が2台が合体していて、ヘッドとキャビで「2台」ということなのかな?
そんな…ピート・タウンゼンドじゃないんだから。
ひとつ確実に言えることは、残念ながらMarshall Blogをお読み頂いていないということだろう。
ま、そんなことは構わない。
でも、音楽に関係したプロのライターさんだったら例えハードなロックを専門としていなくてもMarshallの数え方ぐらいは知っておこうよ。ロックの歴史の一部を作った楽器なんだから。
我々の世代なら笑って済ますことができるけど、若い人がその文章を読んで覚えてしまったらマズイんだよね。歴史が書き換えられてしまう。

160vヘルフリのみんなはこんなこと百も承知なので申し訳ないけど、せっかくの機会なので、ココでスタック・タイプ(積み上げ式)Marshallの数え方を勉強しておこう。
ムズカシイことはひとつもない。
ただヘッドとスピーカー・キャビネットの数を上から数えればOK。下から数えても答えは同じだ。
ちなみに、ギター・アンプに「Stack(スタック)」という言葉を使ったのはMarshallの創始者、ジム・マーシャルだと言われている…というより、実際にジムが私にそう言っていたので間違いないだろう。
「シゲ、スタックという言葉はね、私は最初に浸かったんじゃよ、フォッフォッフォッ」って。
ハイ、やってみましょうか?
下の写真は、ヘッドはJVM410H、それにスピーカー・キャビネットの1960A、それに1960B。
ヘッドで1、Aキャビネットで2、Bキャビネットで3。
だからコレで「3段積み」。
Aは前面に角度がついているのでAngled、Bは下に使うことが多いのでBaseという名前がついていて、それぞれ「A」、「B」と表記される。
この3段積みのスタイルを英語で「Full Stack(フル・スタック)」と呼んでいる。
昔は、ヘッドが今で言うビンテージ・タイプのものしかなくて、100W出力の1959のヘッドに、これまた今で言う1960AXと1960BXというキャビネットを組み合わせて「UNIT3」と呼んだ。
ヘッドがベース用の1992になると「UNIT22」とかね。
とにかく「2台積み」ではないことは私の家内でもよく知っている。

Jvm4fs_2一方、下の写真のようにヘッドとキャビネット1台ずつのパターンを「2台積み」といいます。
ウソウソ!
Marshallに「2台積み」という言葉など断じてありません。
「2段積み」です。英語では「Half Stack(ハーフ・スタック)」。
100Wヘッドと1959の2段積みは「UNIT17」。
対して50Wヘッドである1987との2段積みは「UNIT15」だった。
あ、こんなの覚えなくでもいいですからね。試験には出ません。
モデル名に使われている数字に全く意味がなくてヤヤこしいったらありゃしない。
でもこの時使ったヘルフリのMarshallが「2台積み」ではないことはもうご理解いただけたであろう。
「2台積み」を書いたライターさんには災難だったが、イヤミっぽく詳しくやらせて頂いた。
やはり言葉は正しく使わないと。
おそらく昔のロックを聴く機会などなく、仕方のないことなのかも知れない。
でも文章を書くことを生業としている以上は歴史が育んだ言葉は正しく使って頂きたい。
「ツーマン」とかおかしな言葉が跋扈している時代だ。
こういうことを看過していると、まずますロックがおかしくなってしまう気がしてならないのだ。

Jvm4hsもうこのパワーと勢い!
本当に曲の題名通り「圧倒」されるわ!

170vリフがあって…

180ギターのアンサンブルがあって…

190ソロがあって…

200v後は爆音で暴れるだけ。

220v今の巷間の若いバンドさんたちにない「ロック」の宝物がココに詰まっている。

230続けて「HAWKEYE」。

210v今日、このバンドを見るのが初めてなお客さんがほとんどだったハズ。
にもかかわらず、ものすごく盛り上がっているんですよ。
まるで昔からのファンが集まっているかのよう。

240みんなこういうロックに餓えてるんだね~。
デジタル・アンプなんかではなくて、真空管がウナリを上げるMarshallでギターを鳴らすロック。
そういえば、始めた見た時の会場でもこうして盛り上がっていたっけ。
初登場なのにも大盛り上がり…曲は知らなくてもビビビと伝わるのだ。
そう!
このバンドが作る曲は、若い割にサビのメロディが「アレ」じゃないんですよ。
だから「ロック感」に満ち溢れている。
よく「メロディアスなんとか」っていう言葉を使うでしょう?
「メロディアス」というのは、旋律が歌謡曲っぽいという意味ではありませんからね。
優れた魅力的な旋律のことを「メロディアス」という。250vMCを挟んで「BURN YOUR LIFE」。

260前回見た時にはオープナーを務めていたこの曲。
つまりインパクトが最大級ということだ。

270そしてこのアクション!
今日の会場は広いので心おきなく暴れろ!

280チョットしたドラムスのソロがあって…

S41a7078 「WRITING ON THE WALL」につなげて…

300さらに「END THE BREATH OF THE NIGHT」と、大熱演が続く。

310v「サンキュー!
どうだい?最高かい?
オレたちのファンになっちゃったか?」
この自信がまたいいじゃないの。コレぐらいでなきゃ!
お客さん間違いなく全員年上だぜ。
「あと1曲になっちまった!力尽きるまでたのしんでくれよ!」

290最後は「HELLRAISER」。
ね、どう見てもお客さんが初めてこのバンドに接している光景には見えないでしょ?

320最後の1曲…ステージの上も必死!

330v

S41a7005

340v

350v

370v大歓声に包まれながら持ち時間イッパイに6曲を披露した。

360演奏した曲はすべて先ごろリリースされたミニ・アルバム『SPEED METAL ASSAULT』から。
HELL FREEZES OVERのエネルギーでガラガラと崩れ落ちる1960のジャケットが目印だ!

30cd 演奏が終了してプレスピットから出る時、「コレ、いいネェ!」なんて声が客席から聞こえて来た。
そのお客さんだけでなく、もう会場全体の雰囲気がHELL FREEZES OVERの登場を歓迎しているようだった。
うれしかったね。
近頃この他にも本来のロック・テイストを持った骨のある音楽を演る若いチームが出て来ていてね。
最近の若いバンドは他と同じことをやることに一生懸命になってるでしょ?
タオルを回したり、「ホイッ、ホイッ」ってお客さんに叫ばしたり、歌い方がミスチルとソックリだったり、歌詞が「ありがとう」と「ごめんね」と「がんばろう」だったり…。
そういう時代にソロソロお別れをする時が来たのではないか?と淡い期待を持ってはいるけど、現実はそうではないことも知っている。
若いお客さんがいないんだよ。
コレじゃダメなの。
次の世代への伝承ができず、いずれ絶滅してしまう。
エンタテインメントの主役はステージの上の人たちではなくて、客席にいる人たちだからね。
ナントカこの手の音楽に若い人たちを取り込む方策はないものか…。
アニメの主題歌にガンガン採用してもらうというのはどうだろう。無理か…。
とにかく、まずは続けなければなるまい。
がんばれHELL FREEZES OVER、地獄が凍りつくまで!

380HELL FREEZES OVERの詳しい情報はコチラ⇒Official website

390<【LOUD & METALLIC WEEK】最終回につづく>

 

200_2 
(一部敬称略 2018年9月28日 渋谷TSUTAYA O-EASTにて撮影)

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2018年10月19日 (金)

【LOUD & METALLIC WEEK】METAL WEEKEND 第3弾~LOUDNESS <後編>

 

『METAL WEEKEND』の3日目の後半。
「Ares' Lament」の大合唱で感動した後は…

10_2♪ダカダカダカダカ…

20v_df♪ダカダカダカダカ…

30v_2♪ダカダカダカダカ…

40v♪ダカダカダカダカ…

50v_2「Dream Fantasy」!

66目の覚めるようなスピード・チューン!
コーラスの最後の「♪世界、Fantasy」のところが大スキ。

60_2「すさまじい」としか形容のしようがないギター・ソロ!
汗が!

65v続けても究極のスピード・チューン。
Go ahead,竜さん!

70v_es「Esper」久しぶり!

75圧倒的な「♪Esper」の絶叫!
3日連チャンでもビクともしない二井原さんのメタル・スロート。

95ベストの前身頃には「東北魂」のワッペン。

96とにかくホレボレするような高崎さんのギター・ソロがココでも大爆発!
90v_2高崎さんが全身全霊を傾けて弾いていると…

100ああ~!
二井原さんダメよ、ダメダメ!
アンプを勝手にイジっちゃマズイってば!
ちゃんと左手でマイクを背中に持って来ている。
二井原さんのマイクが1960の音を拾っちゃったらマズイからね。
ナンチャッテ…。

110v_2ココでメンバー紹介があって新しいアルバムに触れ、「ボクの大好きな曲です」と次のセクションへとコマを進めた。
すなわちココから数曲は『Rise to Groly』コーナーとなる。

130v当たって砕けて「Go for Btoke」。
「Go for Broke」といえば、数日前に『ベスト・キッド』のことを書いたでしょう?
一昨日、事務所に若い連中が来て、その辺りのことを話してビックリ。
4人とも全員が『ベスト・キッド』といえばジャッキー・チェンなのだそうだ。
だから当然「ダニエルさん」のことも「ミヤギさん」のことも知らない。
こうして古いモノがドンドン忘れ去れていくんですな~。
かといって若い人たちに古いモノすべてを吸収してもらうことも不可能だし…。
時の流れは残酷だ…どんなにいいモノでも容赦なく抹殺してしまう。
だからLOUDNESSには一日でも長く元気に活動を続けて頂きたいのだ。

120_gfb第1日目にも披露したアコースティックのシーンがそれに続いた。

140_uisl曲は「Until I See the Light」。
デューク・エリントンに「I'll Beginning to see the Light」という曲があるんですよ。
「光を見はじめて」→「光を見るまで」…名曲どうしでストーリーがつながりそうだ。

150v高崎さんの美しいアコースティック・ギター・プレイから…

160v_2後半のヘヴィ・パートへ。
やはりグリーンのPrime Signature。
ココから最後までこのギターとMarshallのコンビネーションで極上のギター・サウンドを炸裂させた。

170v梵鐘が2つ。
「The Sun will Rise Again」だ!

180_swra今日も「♪The sun will rise again」の絶叫が会場の隅々にまで響き渡る。

190v誰にも止められることのできない、まさに灼熱の太陽のようなパフォーマンス!

210そして4人がひとつになって本編を締めくくったのは「S.D.I.」。

240v

200v

260v

S41a6682この盛り上がり方は「クライマックスの権化」!230その様子をステージそでから見守るRiotのMike。

280こうして3日目の本編のプログラム全14曲を完走したのであった。
スゴい歓声だったナ~。

300_2そして、アンコールにはさっきとは反対にRiotのメンバーがLOUDNESSに合流した。
曲は「Crazy Nights」。

310さっきステージそでからLOUDNESSの演奏を観ていたMikeがはじめはステージ下手に陣取っていたのだが、高崎さんの横に移動して来た!
370_2まずはMikeのソロ。

340v「Akira!」

350_2高崎さんがそれを受けてバッチリとギター・ソロをキメてくれた!360vコチラは山下さんとDonのベース・チーム。

330ボーカル・パートは二井原さんとToddで分け合った。

380固い握手を交わすボーカルズ・チーム。

390こうして3日目のRiotとのダブル・ヘッドライナー・ショウも大歓声に包まれて終了した。
イベントはもう1日あったのだが、残念ながら私は先約があって不参加。
あんぱんさんが登壇し、元気な姿を見せてくれたと後に聞いてうれしくなった。
LOUDNESSは年末にまだお楽しみが残っているそうなので、それまで皆で楽しみに待つことにしよう!

410LOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒-Official Website-

420<オマケ>
見て!
終演後の高崎さんのギター。
汗がしたたり落ちている!

430v <『METAL WEEKEND』のレポートはコレでおしまい。RED BULL主催『METAL MANIA』につづく>

 

200
(一部敬称略 2018年9月23日 ZEPP DIVERCITYにて撮影)

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2018年10月18日 (木)

【LOUD & METALLIC WEEK】METAL WEEKEND 第3弾~LOUDNESS <前編>

 
ホラ、見てごらん…下のサインボード。
さすが世界のLOUDNESS。
「LOUDNESS/RIOT ダブル・ヘッドライナー・ショウ」って書いてあるしょ。
どんなことがあったって「ツーマン」なんてみっともない言葉を使ったりしない。
しつこいか…。
それにしても一体誰が「ツーマン」だなんてキテレツな言葉を最初に使い出したのだろうか?
きっと冗談のつもりで口にしたのがナニかの拍子で広まっちゃったんだろうね。

10私はこの日が『METAL WEEKEND』の最終日だったので、記念にメタっておいた。
どうだい、ジジインスタ映えするだろ?
30v会場のロビーには全日程を通してRock Beats Cancerでおなじみの「樋口宗孝がん研究基金」のブースが設置され多くの人が立ち寄っていた。

20さて、『METAL WEEKEND』第3日のダブル・ヘッドライナー・ショウもRIOTの熱演が終わりLOUDNESSの出番となる。
ステージ上手にはMarshall。

40そしてアンプはおなじみのJMP-1セット。

50vそして、高崎さんの今日の愛器たち。

55v実は、LOUDNESSはこの夏にドイツで開催された『Headbangers Open Air』において、昨日レポートしたRiotとヘッドライナーの座をシェアしている。
その共演を東京で再現したのが『METAL WEEKEND』の3日目のステージ。
LOUDNESSのステージは、『Headbangers Open Air』と同じ内容を演じた。
つまり『THE LAW OF DEVIL'S LAND~魔界典章』と『DISILLUSION~撃剣霊化』の初期のアルバムからの曲を中心としたセットリストだ。
…と来れば、デビルのバックドロップの出番だ。

60目ツブシが炸裂し、いよいよスタート!

70イヤ~、今日もいきなりアクセルとスロットルが全開した演者と観客!

80二井原実

90v高崎晃

100v山下昌良

110v西田竜一

120v1曲目は「In the Mirror」!

130_itm二井原さんは、チョット前にステージに上がったテンションをそのまま持ち込んだ。

140v3日目でも高崎さんのギター・ソロが容赦なく切り込んでくる!
ああ、今日もこの音、このプレイ!
シアワセだ~。

160vガンガン観客をアオる二井原さん。
もうRiotが温めておいてくれたからね~、客席は導火線のない爆弾のようだ。

165タイトル・チューン、「The Law of Devil's Land」。

170_lod「Black Wall」へと続く。

190_bwドクロを背にして弾きまくる高崎さん。
すべてのソロが真剣での斬り合いのようだ。
でも実際には映画やテレビのようにつばぜり合いをしたり、刀を振り回して派手にチャンチャンバラバラやるようなことはなかったらしいね。
刀は重いし、極度に緊張するしで、チョット動くとみんな疲れてヘロヘロになっちゃったとか…。
でも吉村昭の『桜田門外の変』なんかを読むと、あの事件の後、現場には鼻や耳や指の先がたくさん落ちていたらしい。
水戸藩士の士気は映画以上だったのだろう。
ちなみにその後始末は町民がしたらしい。
ヤダね、落ちている人の鼻をつまんでゴミ袋に入れる作業なんて…。地面の血を洗い去るのも相当大変だったようだ。

195v高崎さん、今日は珍しく何回もお立ち台に乗ってのプレイ。
普段あまり乗らないからね。
225コレも珍しいショット。
私は過去幾度となくLOUDNESSさんのステージの写真撮影をお任せ頂き、これまで万単位の写真を撮ってきた。
そのことを大きな誇りに思っているのだが、私の記憶ではこのフォーメーションで4人をフレームに収めた記憶がない。
もちろん何枚もこのシーンを撮ったんだけど、どれも気に入っている。200「凄まじい演奏と歌声で楽屋で凍り付いていました!」
Riotのことね。
「でもみんなの歓声に勇気を頂いて出てきました!
ドイツのフェス3日間の2日目に出たんですが、3枚目と4枚目を中心に演ってくれ…というリクエストが具体的にありました。
今日はそのなつかしい曲を中心に演ります。
その時代に青春を過ごした人は存分に楽しんで行ってください!そして、そうでない人もそれなりに楽しんで行ってください!」
という二井原さんのMCに続けて…
220『THE LAW OF DEVIL'S LAND~魔界典章』から「Sleepless Night」。

210v_snもうスゴイ汗!
熱演ぶりが伝わることと思う。

230vもうイッチョ『魔界典章』から「Speed」!

240_spこの曲のリフが何とも好きでしてね~。

150猛然とドライブするLOUDNESS!

250竜さん、今日も大熱演!
竜さんは今年3月の『Rise to Glory』のレコ発ツアーの時からだけど、考えてみるとスゴいレパートリーの数だよな~。
長い歴史と大きな実績のあるバンドをサポートするっていうのは大変ことだ。
フランク・ザッパのところなんかも、メンバーはツアーに出る前の半年間のリハーサルで200曲以上完全に暗譜させられたとか。

260今日は1日目に使用しなかったギターを使用している高崎さん。
どれを弾いても「世界の高崎サウンド」なんだけどね。

270ウワッ!こんな高崎さん、初めて見た!
白衣。

275当然、曲は「Crazy Doctor」。

276vココからは『DISILLUSION~撃剣霊化』のコーナーだ。

280v例の名ソロ・フレーズが3日目の『METAL WEEKEND』の空間に響き渡る。
一音一音に魂がこもっているようだ。

290vこんな鬼気迫ったお医者さんがいたらコワイって!

300竜さんのドラムスから「Milky Way」。

310v_mw白衣を脱いだ高崎さん。
またこの汗!
相当暑かったことでしょう。

320v「Ares' Lament」では照明が落とされ2つのミラー・ボールが幻想的な空間を演出。

330_alやっぱり名曲ですな。
どんなにハードな曲を演奏するバンドでも、いいチームのレパートリーには必ずバラードの名曲があるものだ。

340お客さんの大合唱を浴びながら前半が終了した。

360LOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒-Official Website-

370 <3日目のレポートはつづく>

 

200
(一部敬称略 2018年9月23日 ZEPP DIVERCITYにて撮影)

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2018年10月17日 (水)

【LOUD & METALLIC WEEK】METAL WEEKEND 第3弾~RIOT

 

Marshall Blogの【LOUD & METALLIC WEEK】はまだまだ続くよ~!
今日は『METAL WEEKEND』の3日目。
LOUDNESSとRIOTの出番だ。
ホラ、見てごらん、下のサインボード。
さすが世界のLOUDNESS。
「LOUDNESS/RIOT ダブル・ヘッドライナー・ショウ」って書いてあるしょ。
どんなことがあったって「ツーマン」なんてみっともない言葉を使ったりしない。
想像してもごらんなさいよ。
「METAL WEEKEND 第3弾 LOUDNESS/RIOT ツーマン」…ガクっと来ない?
LOUDNESSとRIOTの「ツーマン」だってサ!
いつも書いてるけどあんまりヒドイよ、この「ツーマン」とか「スリーマン」とかってのは。
いつかD_Driveが出演するイベントで9バンドが登場するということで「キューマン」ってのがあったけど、それは面白いじゃねーか。
そんなの「9バンド」って言えばいいんですよ。本当は「9バンズ」だけど、それはマァいいことにしよう。
「ハチマン」とかね…神社じゃん、それじゃ。
出演バンドがもっと増えるとどうなるか…「ジュウゴマン」、「ジュウロクマン」…ニューヨークまでの飛行機のエコノミー席料金かッ!?つーの!

10_2そう、RIOTはこの日のためだけに、はるばるニューヨークからやって来てくれたのだ。
それだけに気合いの入ったステージの造作がうれしい。
下手のMarshallの壁。40_2上手のMarshallの壁。
まるで神社の狛犬のようにステージの両側を陣取っている。
30_2知ってるでしょ?
神社の狛犬って左右で口の形が違うんだよ。
向かって右は口を開いて「あ」。
左が口を結んで「ん」。
五十音の始まりと終わりの文字を表しているのね。
つまり、ココにはすべて詰まっているというワケ…的な?
阿形(あぎょう)&吽形(うんぎょう)といって合わせて「阿吽(あうん)」…いずれにしても宇宙のすべてを包含しているという意味なのです。
Ki何が言いたいのかというと、「阿Marshall」と「吽Marshall」で、ココにロック・ギターのすべてが詰まっているということよ。

20_2♪Sunday I watched the riot…ホントはWednesdayなんだけどね。
ザッパ・ファンならニヤっとしてくれたことでしょう。
Riotのショウの始まりだ。
開演時間となり、場内に流れるSEに乗って表れたのは5体の着ぐるみの皆さん。

60_2手に物騒なモノを持って音楽に合わせて観客をアオるフクロウたち。

80_2フクロウじゃない?
エ、アザラシ?
ゴメンなさい!
調べてみるに「Johnny」という名前のマスコット・アザラシなのね?
正直に言いますが、私、Riotって全く存じ上げないのです。
でも、この着ぐるみの中には存じ上げている人がお2人入っています!ご苦労様です。
見てますか~?Marshall Blogに出て頂いていますよ~!

70_3そして、バンドが登場!

90_2ブォォォォォォっとCO2をカマす景気のいいオープニング!

100_2Todd Michael Hall

100vMike Flyntz

110v_2Nick Lee

120vDon Van Stavern

130vFrank Gilchriest

140v1曲目は「Victory」。
もう一度言っておきますが、私、Riotさんを全く存じ上げないので、以下はセットリストに毛が生えたようなレポートになってしまうこと、予めご容赦頂きたい。
写真は気に入ったのが撮れた。
全部ココに載せたいぐらい。
ということで、ファンの方には申し訳ないが、写真集をご覧になるつもりで画面をスクロールしてくだされ。

150_2「Fight of the Warrior」
スゲエ声!
何もココまで高い声を出す必要ななかろうに!と驚いちゃう。
でも驚いたのは声だけでなく、その若い頃のTodd Rundgrenのようなマスク。
さらに驚いたのは、この方、ファースト・ネームがToddだったのね⁈

160v「On Your Needs」

170vやっぱりこの光景だよね、ロックは!
使用しているヘッドはJCM800 2203。

180「Ride Hard Live Free」

190vNickも2203だった。

200スゴイ歓声!

210「Johnny's Back」

220_2「Outlaw」

230「Road Racin'」

240「ニュー・アルバムから」…と紹介したのは「Caught in the Witch's Eye」。

250vところどころに挟まれるツインリードが素晴らしい!
何でもこの2人は師弟関係だとか…。
一糸乱れぬアンサンブルの源はそこかな?

260「Angel Eyes」
Nickのアクションがあまりにも激しい!
最初から最後まで一時としてジッとしていない…コレは私の小学校の時の通信簿の先生のお言葉だ!

270vコーラスがまたスゴイのよ。
主にMikeがToddの歌にハモりをつけるんだけど、とても2人だけで歌っているようには聞こえない。
向こうのバンドはどんなタイプのロックでもハーモニーを取り入れるよね。
そこが日本のロックとの大きな違いだ。
こういうところにもロックのルーツが異なることが感じ取れる。

280竿チーム、3人揃い踏みも壮観だった。
430「Tokyo Rose」から…
420v…「Rock City」のメドレー。
私が中学の時分にリリースされたファースト・アルバムからのチョイス。
その頃私はプログレッシブ・ロックに興味が移っていたせいで残念ながら聴かなかったんだよね。
でもジャケットは知っていて、その時からJohnnyはフクロウだと思っていた。
290v「Angel's Thunder, Devil's Reign」もニューアルバムから。

300vコワモテのFrank。
終演後、少しおしゃべりをしたんだけど、実は物静かな人で、真剣にアメリカの楽器店の話をしていた。
ところでバスドラムが小さすぎね?
20インチ?まさかの18?

310「Bloodstreets」

320いよいよショウも後半!
「Take me Back」

340vまたニュー・アルバムから「Heart of Lion」。

350vToddが「次はニュー・アルバムから」と紹介する曲がどれもすごくいいんだよね~。
全曲初めての私には、多様性に富んだテイストの新曲の方が面白かった。
コレがそのニュー・アルバム『Armor of Light』。

Aor 終盤になっても暴れまくるNick。
終演後、Nickとも話をした。
こんな激しいステージでのアクションとは縁も所縁も感じられないおとなしい人だった。
当然Marshallの話になって、「今流行っているデジタル・アンプは使わないの?」とイジワルで尋ねたところ、「オイオイ、悪い冗談は止めてくれよ!」みたいな表情をして「オレは2203があれば他に何もいらないよ!」って!
加えて「Mikeも同じだよ」と言ってくれた。
このバンドは大丈夫だ!

360v本編最後の曲の前にDonからご挨拶。
手にしているのはテキーラだ。

370Don自ら説明したのはこのバックドロップ。

380ハハハ!
Donは右手に剣(sword)、左手にテキーラのボトルを持ってる!
トレード・マークなのね?

390vそして曲は「Swords and Tequila」!
「sword」は発音注意ね。
「スウォード」みたいに「w」を発音してはダメよ。
「サード」と「ソード」の中間みたいに読む。
「Throw Down the Sword」なんて名曲を知っている人は、年配かよっぽど熱心にロックを勉強している若い人。

400最後の最後まで緻密なギター・アンサンブルは見応え満点だった。

410アンコールはまず「Land of the Rising Sun」。
「日出る国」…

330ということで次の曲にLOUDNESS合流!

440さすがにスゴイ歓声だったな~。

450LOUDNESSからの参加は二井原さんと…

460山下さん!

465v曲は「Warrior」。

470LOUDNESSとRIOTは海外のフェスでも度々一緒になる仲良しバンド。
冒頭に書いたように、このLOUDNESSのイベントのためだけに来日してくれたのだ!

480そして最後にブッたまげた!
だってお客さんが大合唱なんだもん!
50_2曲は「Thundersteel」。
メンバー5人のテンションの高さがそのまま伝わってくるような熱演!

500v

510v

520v

530

540Donはまたテキーラでカンパイ!
Mikeも演奏中同じボトルを手に取ってグイっとやっていたけど、よくこんな強い酒をそのままグビグビできるな~。
やっぱり白人の臓器の強さは尋常ではない。

570一方、NickはYONA YONA。
おいしいもんね。
次回はMarshall Beerかな?
 
Marshall Beerの詳しい情報はコチラ⇒THE ROCK 'N' ROLL CRAFT BEER~Marshallのビール!

560爽快感あふれる充実したパフォーマンスだった!
やっぱりMarshallで奏でるロックはホンモノだ。

580RIOTの詳しい情報はコチラ⇒Official Web Site(英語版)

590<3日目のレポートはつづく>

 

200
(一部敬称略 2018年9月23日 ZEPP DIVERCITYにて撮影)

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2018年10月16日 (火)

【LOUD & METALLIC WEEK】METAL WEEKEND~LOUDNESS World Tour 2018 RISE TO GLORY 凱旋公演 <後編>

  
『METAL WEEKEND』のイベントTシャツ。
やっぱり「METAL」と来ればこういうデザインになるってことよ。実績が作るイメージというのはとてつもなく強力なモノですな。
ヘッドの部分には「Metalheadz」と入っている。

92jmwf背面には参加バンドのロゴ・マークがあしらわれている。

92jmwr開演前の高崎さんの楽屋をパパラッチ!
はしたなくてスミマセン。
でも、見えちゃったんだもん…CODEが!
高崎さん、CODE25でウオーミングアップされているのです。

9img_7463 さて、『METAL WEEKEND』の初日、『LOUDNESS World Tour 2018 RISE TO GLORY 凱旋公演 』も後半に入る。
ステージにはアコギを提げた二井原さん。
「誰が長渕やねん。『乾杯』演ろうかと思ったけど、時間がなかったわ。明後日演ろうかな?」370要するにアコースティック・セットだわね。

375v高崎さんもアコギで加わって、曲は『Rise to Groly』から「Until I see the lIght」。

380アコースティック・パートからヘヴィ・パートへ。

390ココでもメロディを重視したギター・ソロがタップリ味わえる。
二井原さんの歌をそのままギターが引き継いでいるかのようだ。

0r4a9136 好きなんだ~「Kama Sutra」。
3+3+2のパートから…

400v_ksヘヴィなリフ・パートに入るところがトリハダものなのだ。

410タップリと盛り込まれたキメのひとつひとつが最高にカッコいい!

420vそして、そのままドラム・ソロへ!

430「竜」というよりドラムスの「鬼」と化す竜さん!
いつも通り普通にシェルを使ったソロから…

450vシンバルのソロへ。

460そして、スティックを投げ出し、拳で美しいブリリアント仕上げのシンバルたちをボッコボコにしちゃう。

S41a4691 お客さんとのコール&レスポンスもバッチリ!
竜さんの大熱演に大きな歓声が飛び交った!

470v竜さん以外のメンバーがステージに戻り、また『Rise to Groly』から強烈な一発をお見舞い!
490v「Massive Tornado」だ!
この二井原さんの「♪Massive tornado」のシャウトはスゴイな~。
殺人的だわ!
今からこんなに叫んでしまって向こう3日間大丈夫なのだろうか?…大丈夫なのだ!

480v_mtマッシヴなのは二井原さんのシャウトだけじゃないからね。
LOUDNESSが一丸となったマッシヴだから相当マッシヴだ。
この「massive」という言葉、初めて耳にしたのはダムのコンクリートについて勉強した時だったナァ。「RCD工法」って言ってね。

485場内が暗転してミラー・ボールが灯される。

500_raこのイントロ!
このメロディをCDで初めて聴いた時はチョット驚いたね。
一体ココからどう展開するんだ?って。
高崎さんの音楽的な柔軟性ってスゴイよ。

515ヘビーなスロー・チューン。
この曲も「So Lonely」と並んでLOUDNESSの叙情面をアッピールする代表曲になるのではなかろうか?

510vミラー・ボールが2つになり演出効果も抜群。
お客さん、ジ~ックリ聴いちゃってるもん。
コレいい曲だな~。
そして、あのイントロのメロディが効果的であることを確信する。

520最後のMCをはさんでいよいよ『METAL WEEKEND』の初日も最後のセクションに差しかかった。
イヤ~、それにしても皆さんよくノッていらっしゃる!

530_tlhココからは『Rise to Groly』から離れて、LOUDNESSスタンダードが連続する。
550まずは『Hurricane Eyes』から「This Lonely Heart」。

540このセクション、ヨーロッパの人たちの反応はどうだったのだろうか?
さぞかし盛り上がったんだろうな~。

590_cd_2続いて「Crazy Doctor」。

555定番中の定番。
何度接しても飽きないモノが定番だ。
つまり名曲中の名曲ということ。

595vおなじみのギター・ソロでも大きな歓声が上がった。
そんな、弾き始めに歓声が上がるギター・ソロなんてのは、日本には他にないんじゃないの?
名フレーズの証だ。

600そんな魅力的なフレーズはコレを使って練習しよう!
ちなみに表紙の高崎さんのお姿は私がお撮りしていおります。

92book さらに「In the Mirror」だ!

610v_itmコレもLOUDNESSスタンダードの人気上位をマークする曲。

620vZEPP DIVERCITYは興奮のるつぼ。熱気でお客さんが溶けちゃってる。
ヨーロッパでも客席はきっと同じ光景だったに違いない。
チェコの60℃の中でコレはタマらないぞ~!630_sdiそして、最後は「S.D.I.」!

680完全燃焼間近の4人!
まさに「ラウド」の宴!

670v

675v

650v

660v「8118」ロゴが刻印された緑のPrime Signature。
高崎さんはコレを15曲中、10曲で使用した。
いい音だった~。
どんなに爆音でもうるさくない。
640vエンディングではその爆音を出し続けたMarshallと格闘!

676そして、終了!
終わっちゃった~。

690アンコールはなし。
カッコいい。絶対カッコいい。
LOUDNESSが徹底的に演ってくれたんだもん、アンコールなんてなくていい。
ファンの皆さんもその辺りをよくわかっていて「アンコ~ル、アンコ~ル」なんてやらない。
そんなお客さんもカッコいいよ。
昔はそんなことしなかったよ。
まるでタチの悪いヨッパライが、看板後の飲み屋で「もうイッパイ飲ませろ!」とクダを巻いているようだ。
最近は客電が点いて、BGMが流れているのにいつまでも「アンコ~ル、アンコ~ル」ってやってるライブがあるでしょ。
よしゃいいのに、バンドもそれに応えて、予定外に追加で演奏したりするからみっともない。
アンコールが悪いって言っているんじゃありませんよ。
ヤッパリ演る方にステージマナーというモノがあるように、観る側にもエチケットというモノがあるんですよ。
もう少し観たかったらお友達を誘って次回のコンサートに行けばいい。
バンドもお客さんに「もう少し観たかった!」と思わせるように「寸止め」するべきだ。
いいコンサートはね、例え上演時間が短くても「楽しかったね、また来ようね」となるモノです。
そもそも最近のライブ・コンサートはどう考えても長すぎだって!
ツェッペリンやスプリングスティーンじゃないんだから…。
やっぱりブライアン・エプスタインは正しかったのだ。

700ってんで、またすぐ観たくなっちゃうLOUDNESS、まだ詳細は秘密だけど、年末にもナニかありそうなので乞うご期待!
 
LOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒-Official Website-

720明日も『METAL WEEKEND』だよ。
 

200
(一部敬称略 2018年9月21日 ZEPP DIVERCITYにて撮影)

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2018年10月15日 (月)

【LOUD & METALLIC WEEK】METAL WEEKEND~LOUDNESS World Tour 2018 RISE TO GLORY 凱旋公演 <前編>

 
ラウドに行こうよ!ロックじゃないか!
9月の後半はLOUDNESSづくしだった。
下旬に開催されたLOUDNESSのイベント『METAL WEEKEND』が4日間!
そしてその翌週にはエナジー・ドリンクのRED BULLが主催した『METAL MANIA』というイベントに出演したのだ。
Marshall Blogでは『METAL WEEKEND』に2回と『METAL MANIA』の取材にお邪魔させて頂いた。
ってんで、Marshall Blogも負けじと、今日から『LOUD & METALLIC WEEK』と題してブっ続けでこのあたりのレポートを掲載する。
向こう1週間とチョット…Marshall Blogのラウドでメタルなウィークをお楽しみあれ!
 
まずは『METAL WEEKEND』。
先を急ぎたいのはヤマヤマだけど、いい機会なのでチョット「週末」について調べてみた。
よく外人とメールのやり取りとしていると、金曜日の最後の通信には「Have a great weekend!」とか「Enjoy your weekend!」なんて書いてその週の仕事を締めくくるんだけど…そもそも「週末」とはいつぞや?
金曜日と土曜日?
土曜と日曜?
でも、1週間の初めは日曜日なんだぜ。それで「週末は」おがしくね?
あ、昨日、山形の人と一緒だったのでうつっちゃった。山形弁は実にチャーミングである。
そもそも、明治に入るまで、日本にはこの「曜日」という感覚はなくて、文明開化によって西洋から輸入されたモノなのね。
するとそういうモノには宗教が絡んできて話が長くなるし、ボロが出るのでカット。
ただひとつとてもオモシロい話を発見したので、それについて触れておくことにするね。
この「weekend」という言葉。
日本では何の抵抗も疑いもなく「週末」という風に訳されるけど、コレは誤訳なんだそうですよ。
確かに「end」は「おしまい」という意味だけど、「ハジッコ」という意味もあるでしょ?
ギタリストには「ボールエンド」とか「エンドピン」なんて言葉でおなじみのアレね。
それで「週末」ということを忘れて考えてみると、週の始まりは日曜日、そして終わりは土曜日…コレ両方とも週のハジッコにでしょ?
だから「weekend」は「週端」と訳すべきであって、「週の終わりがいつ」ということには関係なく、結果的に「日曜と土曜」が「weekend」だというワケ。
でも、コレは伝統的な話。
現在ではヨーロッパは月曜日を週の始まりとしているので、この解釈で「weekend」というと「月曜日と日曜日」がお休みになっちゃう。
「情けは人のためならず」みたいに、言葉の意味というモノはこうして変わっていくんですな。
 
4日間にわたって開催された『METAL WEEKEND』…初日はLOUDNESSの単独公演となった。

10今年1月に発表したアルバム『RISE TO GLORY』を引っ提げての夏のヨーロッパ・ツアーの凱旋コンサートだ。

20cdステージにはMarshallフルスタックの壁!

40アンプ陣はMarshallのプリアンプJMP-1を組み込んだいつものラック・システム。
世界がうらやむ「高崎サウンド」の製造元。

50v今回の足元のようす。

60そしてステージのそでにセットされた出番を待つ愛器たち。
コレでロックの準備は万端!

70『RISE TO GLORY』の冒頭に収録されている「8118」が場内に流れる中、メンバーが登場した。

80高崎晃

90v二井原実

110v山下昌良

120v西田竜一

130v「8118」からアルバム通りそのままリード・チューンの「Soul on Fire」に突入。
モノスゴイ歓声!
お客さんがみんなうれしそうにニコニコしてるんだよね。
え?ファインダーを覗きながら私もニコニコしてるって?
そりゃそうよ、LOUDNESSだもの!
この音、曲、雰囲気に囲まれてゴキゲンじゃないロック好きなんてこの世にいなかろうて。

140高崎さんの背後にはMarshallの壁。
やっぱりMarshallがよく似合う!
今日は珍しくサングラスをかけての登場だ。

100今日も冒頭からハイ・テンションの二井原さん。

150v二井原さんの背面には竜。後にはホンモノの竜さんがいるんだけどね。
そして「SOUL ON FIRE」!

115v燃えたぎるソロをタップリと盛り込んで、これから4日間にわたる『METAL WEEKEND』の1曲目が終了した。

160そして、ココもアルバム通りに「I'm Still Alive」をつなげた。

287 まずは新しいレパートリーに会場は大盛り上がりだ。

170「ラウドネスです!どーも!
『METAL WEEKEND』という乱暴な企画です…4連チャンです!」
4連チャンはスゴイ。
しかも、そこら辺のJ-POPみたいな軟弱な歌じゃないからね~。
二井原さんは鉄人だ。
「今日はヨーロッパでやったライブをそのまま皆さんにお届けするという企画です。いいですか~、トーキョー!」
おお~、東京にいながらにしてヨーロピアン・ラウドネス!
コレはタマりませんな。
このLOUDNESSの激演がどういう風にヨーロッパの人たちに響いたのか想像しながら聴くのが楽しい。
そういう時って絶対に自慢している気分になるんだよね。
だってLOUDNESSなんだもん!

180二井原さんのご挨拶の後は…

190_cnいきなり「Crazy Nights」!

200vさっそく…ヨーロッパの人たちもこの展開に興奮しただろうナァ~。

210v続けてもLOUDNESSスタンダード「Like Hell」。

230vこの重厚なリズム・セクション!
鋼鉄なんて形容では追いつかない。
まるでタングステンだ。

240vタングステンは全元素の中で最も比重が大きいと言われるオスミウム級の金属で、その比重は19.3!
一般的な鉄の比重が8なのでその倍をはるかに超える。
水の重さの約20倍ですからね。
タングステンはたった3.8cmの立法体で1kgもあるんだって!
ホンモノのヘヴィ・メタルだ。
その重さを利用してF1マシンのバランスを取るための重りに使われるのだそうだ。
まさにそんなタングステンのようなベースとドラムのアンサンブルだ。

250vお客さんの「♪Like Hell」の大合唱に呼応するかような炎のギター・ソロ。
そう、クリスチャンにとっての「地獄」は「炎」なのだ。

255vもう1曲、スタンダード・ナンバー。
久しぶりじゃない?
「Heavy Chains」、大好きな曲。

260_hc多分日本で最も重く激しく美しいトリプレット・チューン。
私はこういう曲にLOUDNESSの「日本人離れテイスト」を感じるんだよね。
280v最もカッコよかった時代の西洋のロックに薫陶を受けたことの賜物だ。
今の若いバンドさんたちはいいお手本がなくて気の毒だ。

270鐘の音が2つ…「The Sun Will Rise Again」だ!
コレね~、カリヨンなんかではなく、梵鐘の音色っていうのがいいんですよ。
でも、すごく曲にマッチしていると思わない?
この曲を知らないヨーロッパ人がこの梵鐘の音を耳にしてこんなドハードな曲が始まったらどう印象を受けるんだろう?
興奮していてそれどころじゃないか?

290_swr前アルバムからのタイトル&リード・チューン。

300v時折Marshallの壁に背中を寄せる高崎さん。
そんなシャッター・チャンスは逃しません。
コレがロック・ギタリストの正しい風景だ。
それにしてもこのギターの音!
フォトグラファー特権でナマの「高崎音」をタップリ頂戴しております。

310水を打ったような静かな客席に向かって放つ「♪The Sun Will~」…もうこんなスゴいカデンツァは日本人では二井原さん以外には不可能でしょう。
350「こんなもんでカンベンしといたろか?」って感じ?
二井原さんの声に負けないぐらいの大きな歓声!

320v_2今回のツアーは3週間で10本というツアーで移動が大変だったとか。
陸路で一日800kmの移動なんてのがあったらしい。
日本換算で東京から広島までの距離…それを聞いただけで腰が痛い。
移動して次の日が演奏ということもあるが、移動したその日に演奏などということもあるのだそう。
ステージでは疲れた顔なんて絶対に見せられないからね~。
大変な仕事ですよ。
「療養中のアンパンさんに代わってそのツアーに参加してくれたドラマー」と、改めて竜さんを紹介。
竜さんは初めてのヨーロッパ・ツアーでチェコでデビューされたそうだ。
20,000人ぐらいの会場で気温が60℃ぐらいあったとか…60℃は冗談だけど、相当暑かったんでしょうね。
日本もヒドかったけど、今年のヨーロッパの気候はメチャクチャだったらしい。
イギリスのMarshallの連中も暑さにヒーヒー言っていた。
だって、事務所にエアコンが付いていないのよ。

Z3 『Rise to Groly』に戻って「Go for Broke」。

330_gfbハードロックのお手本のようなリフ・チューン。
展開部が実にゴージャスだ。

340vサビの「♪We can break out, break out and go for broke」がメッチャ印象的なんだ。
どんなに間違えても、今風メタルのサビのような惨事にはならない。
 
ところで、この「go for break」という表現。
「当たって砕けろ!」という意味。
第二次世界大戦中、士官を除き、日系人だけで編成されてドイツ軍と戦った第442連隊戦闘団(442nd Regimental Combat Team)のスローガンが「Go for broke!」だった。
この部隊の死傷率は314%だったという。
第二次世界大戦のアメリカ兵の死傷率は1.8%。100人のうち2人弱が命を落としたことになる。
対して日本兵はケタ違いの26%。
死傷率が314%とはどういうことか…。
例えば100人の部隊が全滅して兵の補充をしなければ死傷率は100%となる。コレが314%ということは、442部隊の兵隊が全員死んで兵を補充して、3回以上入れ替わっているということ。
敵性国民としてアメリカ人に散々イジめられた日系人が見返してやろうと「大和魂」を見せた結果だろう。
この442部隊は結果、アメリカ合衆国史上最も多くの勲章を受けた部隊として知られていて、1951年に「Go for Break(邦題:二世舞台)」というタイトルで映画化もされている。
『ベストキッド』の「ミヤギさん」もこの第442連隊戦闘団の出身という設定だというので、DVDを観て実際に調べてみた。
在米日系人の強制収容所で医者が面倒を看なかったことによって奥さんと生まれてくるお腹の赤ちゃんを失くしたミヤギさんが偲んで酒を飲み、ヘベレケになっているシーン。
ちょうどダニエルさんがミヤギさんを訪ねてくると、上官に戦果を報告する追想の芝居をしてこういう。
「I kill many Jerry German, Sir!」
「Jerry」というのはイギリス英語で「ドイツ兵」のこと。
「442nd」という言葉自体は出て来ないが、多分コレがその「442部隊出身」ということを仄めかしているのだろう。
コレを確認するのに映画1本を観てしまった!だからマーブロ書きは時間がかかるのだ。
せっかくなので、脱線ついでにひとつ気が付いたことを書いておくと、ダニエルさんが引っ越して来て盆栽に初めて触るシーン。
お母さんが「コレはナニ?」とダニエルさんに訊くと「Baby tree」と答える。
するとミヤギさんは「ボンサイ」と正しい名称を教える。
ダニエルさんは初めて耳にする単語なので「バンザイ」と言い直すが、ミヤギさんはそれを聞いてイヤな顔をして「ボンサイ」ともう一度教える。
ミヤギさんは「バンザイ」という言葉がキライなのだ。
もちろんサイパンの「Banzai Cliff」のように犬死した日本人を慮ってのことだ。
不思議でしょ?
戦争が大好きな国がこういう映画にそういうシーンを盛り込んでくるんだから。
また、こういう緻密なシーケンスが盛り込んであるのでこの映画は面白いんです。
要するに脚本がよく書けているということ。
余計なことだけど、「go broke」だと「一文無しになる」という意味なので気を付けて!

295このギター・ソロ!
まるでよい脚本の映画のようにドラマチックだ。
「Crazy Doctor」なんかもそうだけど、一度聞けば口ずさめるようなメロディから泣く子もダマるハードなプレイへとつなげる…このコントラストが高崎さんならではなんだよね。
プレイに良質な「歌」があるの。

355濃密なパフォーマンスで前半の最後に到達。

356右手を高々と上げて当たって砕けた二井原さん。
おお~!竜と竜さんのユニゾン!

365vLOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒-Official Website-

730<後編>につづく 

200
(一部敬称略 2018年9月21日 ZEPP DIVERCITYにて撮影)

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2018年10月11日 (木)

THE GOOD-BYE ANNIVERSARY CONCERT~35周年はじめちゃいます~

 
お客さんが長い入場の列を作っているのは中野サンプラザ。
2024年前後には解体することがとうとうキマったんだってね。
築45年だって。
一体何回外タレのコンサートに来たかナァ。
今は無き新宿厚生年金会館と合わせれば私の青春の30ページ以上になっていると思う。

10まだまだ全然キレイじゃない?
地震が皆無とは言え、19世紀につくられた劇場を今でも大切に使っているロンドンあたりの事情を見て知っているコッチとしては、「ナンだって何でもブッ壊しちゃうのよ!」とハラ立たしく思ったりもするが、中野サンプラザは大赤字なんだって。
何でも借入金が44億円あって、現在の純利益は2.2億円。で、コレをあと15年継続させるには32億円の費用がかかるそうだ。
このホールのキャパは2,200席。
今となってはZeppやBLITZのような大型のライブハウスが林立して、それ以上になると万単位のアリーナかフェス。
コンサートの在り方も45年のウチにだいぶ変わっちゃったからね。
色々と複合的な事情があるんでしょう。

20開場の時間となり、自分の席へと向かうお客さん。
「どんな席かナァ?」なんてね、心ときめかせたものですよ。
私はこの業界に入ってこの感激を完全に失った。
いつも楽屋口から入れてもらうからね。
Marshall Blogの取材なんかだと、そもそも席もないのが普通だし、カメラを提げて動き回るので、席をご用意頂いても意味がない。

30スゲエ人!
そんなワクワク感でお越し頂いたのはTHE GOOD-BYEのコンサ―ト。
1983年デビューだからして、今年で35周年となるのだ。
その記念すべき年のキックオフがこのコンサート。
いいね~、ファンの皆さん。今年1年楽しみで!

40The Beach Boysの「Good Vibrations」に乗ってステージに現れたのは…
 
曾我泰久

50v衛藤浩一

60vそして、野村義男さんの3人に加えて…
当時のTHE GOOD-BYEのサポート・キーボーズ・プレイヤー、小野澤篤。

70v和佐田達彦80v 和佐田さんはEDEN。
WT-800とD410XSTが2台というお気に入りの組み合わせ。

90ステージ下手を固めるsourcesの面々。

100野津永恒

110v加賀谷綾太郎

120v日髙隼人

130v鍬田修一
…という35周年イヤーの冒頭を飾る豪華な布陣。

140v ヤッチンの背後に控えしは…

150Marshall~!
JVM410Hと1960Aのハーフ・スタック。

160v 今日もゴキゲンなギター・サウンドで始まったのは「You惑 May惑」。

170「にくめないのがニクいのサ」、「1999」…180v 「Midnght Train」、「涙のティーンエイジブルース」。

190ナント、アタマ5曲ブっ続け!
しかも人気曲で固めちゃった…密度濃し!
ステージに向かってスゴイ歓声が浴びせられる。

200v冒頭から5曲も連続して演ることなどなかったそうで…
「往年の曲をすごくたくさん連れて来ました。最初の5曲ぐらい演らないと演りきれません。
最後まで目一杯楽しんで帰ってください」
270v「ペパーミント・パティ― Telephone」…

220「TWO NIGHTS」

230v「8月31日、月末の金曜日のお忙しい時間にありがとうございます!ワザワザお休みを取って来てくださった方々はあらゆる手段を使って頂いたことと思います。
明日から35周年目に入ります。
デビューした時は35周年を迎えられるだなんて思ってもいませんでした」
「明日から35周年」…じゃ、翌日にコンサートを開けばヨカッタのに!と思うのが人情でしょう?
すると…
「実は明日の9月1日はベンチャーズにこの会場を取られちゃっていたんですよ!」
残念!
ま、ベンチャーズなら仕方ない。
72回目のご来日だったそうです。

240vココでバンド・メンバーを紹介。
「どうにもナマにこだわりたい。ナマでTHE GOOD-BYEを再生したい」という希望で。ヤッチンのソロ活動でご一緒されている和佐田さんにご出演を依頼したのだが、一旦は断られたのだそうだ。
最終的にはこうしてステージに立った和佐田さんだが、この日、加賀さんの墓参をし、残っていた最後の加賀さんの弦を張って臨んだそうだ。

S41a02041984年のファースト・アルバム『HELLO THE GOOD-BYE』から3曲。
「イマジネーション・ブルー」、「Shock Me」…

250vそして「想い出のロングバケーション」。

260v_10B面の曲順通りに演奏。
このアルバム、amazonでスゴイ値段になってます。

9hgTHE GOOD-BYEの「秘密兵器」とか「隠し玉」とか紹介されて衛藤さんのコーナーに突入。
衛藤さん目立ってて別に秘密でも隠れているワケでもないような気がしますが、とにかく「花のお江戸は花盛り」!

S41a0306 イヨ~、風流だったわ~!
290v「新しいアルバムには必ず収録されるだろう」という自信作「LOVE」。

280v実は「LOVE」は3年前のコンサートでも披露していた。
そして次は誰にも聞かせたことがないという「宇宙初公開」の曲「今を生きよう」。
大人のラブソングということだが、新しいアルバムの断片が着々と作られているようだ。
ファンの皆さん、楽しみですね~!

S41a0419 舞台は様子を変えてアコースティックのコーナーに。
「Don't Make Me Blue」…

300v「僕色に染めて」から「Hey, Girl!」。

320vそして「Going Home」へとつなげた。

330ショウはいよいよ後半に移る。

340vお揃いのジャケットに着替えたTHE GOOD-BYEの面々。

350v「Another World」からの~!

360ヤッチンのアコギ・ソロ!

370丸っきりアコギ1本!

380v力強いストラミングで満員の会場を魅了した!
カッコよかった!

390次回はMarshallのアコースティックギター・アンプAS100Dを使って是非!
音のパンチ力がラインとはゼンゼン違いますから!

9as2後半はスゴかったね~。
冒頭の5曲連続に呼応するかのように、本編の最後を9曲ほぼつなげて演奏した!
「Presentにはハムスター」、「白夜のREVOLUTION」…

400「浪漫幻夢」、「アカン Be Love」…

410vお客さんへの質問コーナーも盛り上がったよ~!
「女性の方、自分を女性だと思ってる方?」
「今日はチラチラお見かけしますね~、男性の方?」
「35周年になるTHE GOOD-BYEを今日初めて観た方?」
「何十年かぶりに駆けつけてくれた方?」
「THE GOOD-BYEと再会してから5割以上の確率でライブに来てるぞ!という方?」
「人には言えない理由をつけて私はココにやって来たという方?」
「親戚に不幸ができた、ママ友の集まりがあると理由をつけて来た方?」
細かいな~。
「海外から来てくれた方?」
コレがいらっしゃったのよ。
「ドラム、うるさいな~。もうチョット大人しくしてて!」
そんな!
「デビュー・コンサートのよみうりランドEASTに来てくれた方?」
「京都の円山公園のコンサートに来てくれた方?」
「やっぱりギター・アンプはMarshallに限ると思っている方?」
コレはウソです。ヤッチン、言ってない。
「毎日Marshall Blogを読んでいる方?」
ココの反応が一番大きかったな…ウソこけ!
「35周年とは言わず、私は死ぬまでTHE GOOD-BYEを応援するという方」

440vイヤ~、盛り上がりましたね~!

420まだ曲は続く。
「Go to the ぱらだいす」、「祭り気分でTake a Chance」…

450「悲しきRadio Girl」から…

460本編の最後を締めくくったのはヤッチンのソロ・コンサートでもおなじみ「YES! YES!! YES!!!」
タオルの準備はいいかな~?

470ホイッ!

480ホイッ!

490ホイッ!
3カ所で撮った!

500もう後は突っ走るだけ!

510v大歓声に包まれて本編を終了したのであった!

520アンコールは2回。
まずは「Forever friends」と「昨日まではFunky boy」。

530v2回目は「Hong Kong Blues」と「赤いポルシェ」から…

540vヤッチンの「♪It's my life」の声が耳に残る「TAKE OFF」ですべてのプログラムを終了した。
3時間半という長丁場だけど、曲がいいから飽きないね。
とても素晴らしいショウだった!
35周年おめでとうございます!

ヤッチン、またお正月楽しみにしています!
 
曾我泰久の詳しい情報はコチラ⇒soga21.com

560v

200
(一部敬称略 2018年8月31日 中野サンプラザホールにて撮影)

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2018年10月10日 (水)

Yuki Plays ORIGIN


今日はD_DriveのYukiちゃんのソロ活動のレポート。
「ソロ活動」ったって、D_Driveと並行して何かやってるワケじゃないけどね。
いわゆる「ショクナイ」っていうヤツ。
D_Driveあってのyukiちゃんだし、D_Driveは4人でD_Driveだからして。
そして、その傍らにはいつでもMarshall!

10v場所は汐留のコンラッド・ホテル東京。
このホテルって確か受付がスゲエ上の階なんだよね。
大分前にアメリカから来た取引先の人と受付で待ち合わせしようとしてビックリした記憶がある。
調べて見たら正解。
28階だった。
しかし、この辺りも築地市場がなくなっちゃって様子が変わったろうね。
まだそうでもないか?
近くには浜離宮恩賜庭園があるわね。
アソコって元は甲府藩の下屋敷の庭だったというのだから驚く。
アレで下屋敷?そしたら上屋敷はどうなっちゃうの?
ま、甲斐甲府藩は三代将軍家光の三男である綱重が藩主を務めた有力チームだったからね。
綱重が正室を娶る直前に身分の低い女中に産ませた子供が、紆余曲折を経て徳川宗家に入り、六代将軍となった。徳川家宣である。

Chtさて、今日のYukiちゃんの舞台は1階の大きなバンケット・ルーム。

20お手伝いするのはコイツ…ORIGIN50C。
ORIGINシリーズの50Wコンボね。

30おかげさまでORIGINが大好評ですよ。
人様のアンプの音を出すこともできない、いまだに真空管で稼働させる「起源」という名前の通りの原始的なモデルだけど、「こういうモノが『ギター・アンプ』ってヤツなんじゃないスか?」というMarshallからの改めての問いかけに賛同の答えを頂いたかのような反応なのだ。
ありがとうございます、ありがとうございます…と新小岩の名トンカツ店、「竹家」の女将さんのように感謝の心を込めて「ありがとうございます」を2回言いたくなるような気持なのです。

10今日はYukiちゃんがそのORIGINとタッグを組んでくれた。
実はYukiちゃん、この日がORIGIN初体験!

90r4a1112 現場のようす。
研究会というか、研修会というか、その後の会食の場ですね。
お客様は日本を代表する一流企業のIT部門のトップの方々。
Yukiちゃんが主催社の方に「どういうお客様がお見えになるのですか?」と問うた答えが「極めてエクゼキュティブな方々です」。
「極めてエクゼキュティブな方々」…何ともヘヴィな表現。緊張するじゃんね~。
私が緊張する必要はナニもないんだけど。
かつては「マグロの解体ショウ」なんかも企画されたことがあったらしいが、今日は「Yukiちゃん+Marshall」でお楽しみ頂きます。
要するに「余興」というヤツ。
ビックリしたのは、主催スタッフのボスが20年ぐらい前に仕事でご一緒させて頂いた方だったのよ!
ズッ~とお会いしていなくて、昔話しに花が咲きましたわ。
やっぱり同じことを長年やっていると、こんな私でも少しは顔が広くなるってもんです。

40バッキングトラックを使っての演奏。

50v1曲目は例のXperiaの「Voices」。
コレはリクエストによるチョイス。

60さすがYukiちゃん!
ORIGIN初体験ながらバッチリ使いこなしてる!

70この曲はクリーン・トーンも多用するからね。ORIGINの太いクリーン・トーンがベスト・マッチするわい。

80v「皆さん、こんばんは!D_DriveのYukiで~す!」
MCもお手のモノなことは先刻承知。

90「次の曲はジェフ・ベックの『Led Boots』という曲です」
とアナウンスすると、客席からは「オオ~!」という歓声が上がった。
「フッフッフッ⤵…世代ですか⤴?」というYukiちゃんのクールなコメントが妙に面白かった。

100v…ってんで「Led Boots」。
このバッキング・トラックは私が用意したモノ。
昔、Marshallのクリニックでよく使ったんだ。

110v皆さん喜んでいらっしゃいます。

120本人も事前に少し心配していたんだけど、サビのところで少しはリズムが突っかかるかと思ったけどゼンゼン問題なし。
立て板に水の「Led Boots」でした。
だからこのドヤ顔!
Yukiちゃんのメガデスは見たことあるけど、ジェフ・ベックは初めて見た。

130v「最後の曲です」
「エエ~!」
YukiちゃんはD_Driveの説明をした上で次の曲を紹介した。

140vD_Driveのキラー・チューン「Cassis Orange」。

160v地球7周半分移動して弾き慣れた曲だけに鬼気迫る演奏だ!

170客席の雰囲気を見て取って即座にお客様をアオるYukiちゃん。

150vご本人も存外にノリノリでございます。

180v「皆さん、ありがとうございました!」
スゲエ拍手と歓声!
Yukiちゃんもいい仕事だったけどORIGINもヨカッタ!
ハイ、それでは今日のお仕事終わり~…ではない。

190舞台にズラリと並べられた豪華景品。
そうね、こういう会合はやはりクジ引きがないと寂しい。
ビンゴじゃ時間もかかるし、一発勝負のクジ引きがいいね。

200当然、クジ弾きガールはYukiちゃん。
残業ごくろうさまです。

220「コレ当たりましたよ~!」

230まず最初の景品はYukiちゃんの実家で採れたシャイン・マスカット!
私、時々家内から「バカじゃないの?」とあきれ返られてしまうことがあるんだけど、コレもそう。
恥ずかしながら「社員マスカット」かと思っていたの。
社員の皆さんが手塩にかけて育てたブドウだと思うじゃんよ!
そしたら「Shine」だって!
ジョージ・デュークか?ピンク・フロイドか?
はたまたジャック・トランスか?…「All work and no play makes Jack a dull boy」ってね。
コレがわからない人はキューブリックの映画を観てください。
 
アレ?「長野県産」って書いてある。
Yukiちゃんのウチのブドウではありませんでした!
何だよ~!と怒りながらジョン・スタインベックが言ったとか、言わないとか…。

210ご当選者に目録をプレゼント。

240そして記念撮影。
モザイクかけて記念撮影もヘンだけど…一応。
「極めてエクゼキュティブ」な方に失礼があってはならないからね。
社員マスカットご獲得、おめでとうございます!

250「バイバ~イ!」
任務完了。

260v今日もMarshallの魅力をバッチリ引き出してくれたYukiちゃんでした。

270vさて、D_Drive。
今週末の末のご予定;
12日(金):居酒屋でぃ~どらいぶ @本八幡 Route14
13日(土):月夜の演奏旅客団2018 @厚木 Thunder Snake
です。
そして翌週;
19日(金):楽器フェア @東京ビッグサイト⇒18:00からヤマハミュージックジャパンのブースにてMarshallのデモ他。
さらに…
24日(水):単独公演 @十三 GABU⇒先日の台風によるナミダナミダの振替公演。
 
相変わらず忙しいD_Drive…みんな、応援してね!
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive OFFICIAL WEBSITE

90r4a9626

 

200_2 
(一部敬称略 2018年9月5日 汐留コンラッド・ホテル東京にて撮影)

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2018年10月 9日 (火)

座・犬神サアカス團~鬼畜暗黒編&悲哀叙情編

 
今年もやってきました、南青山のおしゃれな犬神サアカス團、『座・犬神サアカス團』。
座ってユックリ犬神さんを鑑賞しようてぇ企画。
しかし、あの青山ベルコモンズの跡地はなかなか建物ができないネェ。
遺跡でも出ちゃったのかね?
あの遺跡というのは、出て来ちゃったら発掘する義務があり、その費用はお施主さんが負担しなければならないという話を聞いたことがある。
そんな、工事は遅れるは、金はかかるわで、タマったもんじゃないから、縄文土器だろうが、徳川家康の遺骨だろうが、出て来ると即座に埋め戻して無かったことにしちゃうとか…。
ま、世の中ってのはそんなもんだ。
学問ではハラが膨れない。

10_2今回もこの日だけの特別メニューが用意された。

30v物販も新しいアイテムが仲間入り。
こういうビニールのバッグ、プールや海は必ずコレだったよね。ナンでだったんだろう?
あと、デパートの店員さんはこういう透明のビニール・バッグに財布とかを入れさせられてお昼休憩に出かけるよね。
やっぱりお店の物を持ち出しちゃう不道徳な輩がいるのかね?
自分の勤め先の売り物を盗んでいて会社が潰れでもしたら元も子もないジャンね。

40ステージは上手にMarshall ASTORIA CUSTOM。
去年は緑のASTORIA CLASSICだった…私が間違えて持って行っちゃったんだけど…。50下手のベース・アンプはEDENのTerra Nova TN501とスピーカー・キャビネットD410XST。

60v今日のNATALはウォルナット。

70クルミね。
すんばらしい音だわ。

80昨年の『座』はマチネーとソワレに分けた2回興行だったが、今回はヘヴィな曲中心の「鬼畜暗黒編」とバラードをフィーチュアした「悲哀叙情編」の2部制となった。
スクリーミング・ジェイ・ホーキンスの「I Put a Spell on You」に導かれて登場。
オープ二ングは2000年の『蛇神姫』から「鬼畜」。

90犬神凶子

90v犬神情次2号

100v犬神ジン
370v_kh犬神明120v「こんばんは。犬神サアカス團です。
今回は2部に分けて、第1部が『鬼畜暗黒編』なので『鬼畜』から演ってみた次第です。
みんないつもよりオシャレして来ていると聞きました。ココはご飯もおいしいので食べたり、飲んだり最後まで楽しんで行ってください!」
そう、浴衣姿の犬っ子さんが多かった。

130v_mc『形而上のエロス』から「海の底」。

140_us犬っ子さんたちにはおなじみなのかも知れないが、私はコレが初めてかな~?

150v続けて「大地に死す」。

160_ds♪ドンドンパッ、ドンドンパッって…こんな曲あったのッ?
2001年の『暗黒残酷物語』からか…コレも初めて聴いた。

170ジョニーちゃんのギター・ソロにも気合いが入る!

180v『暗黒残酷物語』で思い出した。
昔さ、ヤコペッティというイタリアの映画監督がいて、『世界残酷物語』とか『残酷大陸』とか『大残酷』とか、「残酷」シリーズみたいな映画が流行った時期があったんだよね。
「モア」という曲(Earthshakerじゃないよ)の美しいことこの上ないメロディをを知っている人は多いと思うけど、この曲は『世界残酷物語』の主題歌だから。
マァ、「残酷」ったって、今ならYouTubeにアップしても誰も興味を示さないような、世界の野蛮な奇習を集めた陳腐なドキュメンタリー映画なワケ。
中学生の時に『ヤコペッティの大残酷』なんてのを実際に観に行ったけど面白くも何ともなかったナァ。
下のチラシにある通り日比谷映画でかかっていたんだよね。懐かしいナ、このチラシ。
日比谷映画といえば、有楽座やスカラ座等、有名な映画館が立ち並ぶ日本の映画文化のメッカ、有楽町(日比谷)の中にあって、一番話題となる作品がロードショウ公開させる一流の映画館だったからね…
「残酷」の人気のほどがうかがえるってもんだ。

Dz でコレ…今になって原題を調べるてみると「Monde cane」とか「Mondo candido」とか「La Donna nel mondo」とか、「mondo」という単語が使われている。
いわゆる「モンド映画」っていうヤツね。
「猟奇系ドキュメンタリー映画」と形容されるらしいんだけど、そもそもこの「mondo」というのはイタリア語で「世界」という意味だから。
一体どうして「残酷」になっちゃったのかというと、このシリーズの最初の作品『世界残酷物語』が公開されるチョット前に大島渚の『青春残酷物語』がヒットしたので、映画会社の宣伝マンがそれをそのまま頂いちゃったんだって!
私が中学生ぐらいの時は「愛と青春の〇×」だった。それと同じ。
ヒドイ話だよナァ。
本当に日本人ってのはこういうことに関しては、先進国の中で最も民度が低いと思うわ。
でも、この映画の方も「ドキュメンタリー」を謳っておきながら内容はかなりヤラセといういい加減なシロモノだったらしい。
だからその程度の邦題でちょうどいいのかも知れない。
 
この曲、こんなフリつきなんだもん!楽しいじゃんね、コレ。
いつも演ればいいのに!

190_2「今日の第一部は『鬼畜暗黒編』なんですけど、意外に選曲が難しかった。入れたい曲がイッパイあったんです。明兄さんが選んでくれたんです」
「そうだねぇ。
確かに演りたい曲がイッパイあったんだけど、もう『コレだ~!』ってキメちゃったね。今日演らない曲は来年に持ち越そう!」

200_mc次の曲はビザール。

210_bzコレも普段演らない曲だよね。

220v「ビザール」か…。
「Bizarre」と言えば、犬神さんには申し訳ないけど、もう私にはコレしかない。
1967年にフランク・ザッパがVerveレコード傘下で興したレコード・レーベル。

Bizarre初期のフランク・ザッパのアルバムはBIZARREレーベルからリリースされているので、ウチにはBIZZAREの名盤がたくさんあるんだけど、その中でこの1枚はチョットした思い出がある。
といってもごく単純な話で、このアルバムはそのBIZZAREのサンプラー、今で言うコンピレーション・アルバムで、40年近く前はなかなか中古レコード店に出て来なかった。
ものすごくマニアックな店でタマに見かけても、たいてい10,000円の値段がついていて、貧乏な学生にはとても手が出るシロモノではなかった。
しかも、収録されているお目当てのザッパの音源はすでに持っているモノだったしね。
でもジャケットがカッコよくてどうしても欲しかった。
結局、何年も経ってからジャケットの汚れで安くなっている盤を発見して、即買ったのが下のヤツ。
うれしかったな~。
いくらで買ったのかは覚えていないが、1万円にはほど遠い値札が付いていたように思う。
ジャケット違いの盤があるのも知っているけど、コレがあれば別に欲しくはない。
しかしですね~、今またLPレコードの値段が上がって、CDが益々ダメになってるんだってね~。
コレには言いたいことがたくさんあるんだけど今日のところはヤメておく。

922zappedj 次いで2003年の『神の犬』から「早死にするのはスターの運命」。

240v「あなたを愛しています…
月が真っ赤な光を放ち
むせかえるような混沌が私を支配しようとひっそりと潜んでいる
そんな夜に気づきました
鼻から脳味噌が溶け出してかんでもかんでも止まりません
涙がかれた後
あなたを想うあまり目から白いネバネバが止まりません
全てが、あなた以外全てのものが歪んで見えます」
「基準停止装置」からのモノローグ。

230v_hsu曲は「常世の蟲」。
「日本書紀」か…よく勉強してるナァ。

260_tm644年、富士川近辺の大生部多(おおうべのおお)という呪術師が「コレは常世神(とこよのかみ)である。この神を祀れば富と長寿が手に入る」と言って一大ブームを巻き起こした。
その「コレ」というのがイモ虫。
アゲハ蝶の幼虫と言われているらしいが、そのイモ虫を「常世の虫」として大衆が崇め奉ったという。
人間って昔からこうなのね。
「冨と長寿」とまではいかなくても、紅茶キノコとかさ、ノストラダムスとかさ…民衆というモノのはナント単純にできているものよ。
私は死んだ父が強力な「アンチ流行りモノ」のアマノジャクだったので、人が夢中になっているものをいつも避けてきたのね。QueenもKISSですらそう。
安室ちゃんに夢中になっているご夫婦とかさ、高校野球のヒーローに会いに行ったりとかさ、ああいう人たちをうらやましく思う時があるんですよ。
だってラクじゃん。
みんなと同じことをやっていればいいんだもん。
でも、そういう人たちが経済を形成していて、そういうモノを作り出すことこそが「本当の仕事」ということも知っているのサ。
今の世の中、よっぽどの研究者以外は、「マニアック」が「仕事」になることはそうないでしょう。

270v灼熱のギター・ソロで真っ赤に燃え上がるジョニーちゃん。
この日、ナゼかギター・ソロになると照明が真っ赤になった。
赤い照明はSNSの写真に不向きなのです。

280v「壁に頭をブチ当てろ!
壁に頭をブチ当てろ!
壁に頭をブチ当てろ!
壁に頭をブチ当てろ!
壁に頭をブチ当てろ!
壁に頭をブチ当てろ!
壁に頭をブチ当てろ!」
 
イヤです!
「基準停止線の網目」から…

290_kta「地獄の子守唄」へ。
 3曲続けてアルバム『地獄の子守唄』からのチョイスになった。

300『地獄の子守唄』といえば…。
Shige Blogでもレポートしたんだけど、先週、藤田嗣治を観て来たんよ。
前から観たかったので、もう素晴らしくてサ。
あんなに混んでいなければまた観に行きたいぐらい。
昨日で終わっちゃったけど。

10_2_2 それで、初期の作品を見て驚いた。
自分のスタイルを確立するまではピカソのキュビズムを模してみたり、親友のモジリアニの作風を取り入れたりしてるんだけど、この下の写真もその時代の作品のひとつ。
「二人の少女」というタイトルが付けられていて、私は思ったね…日野日出志さんは絶対に藤田を勉強しているって!

Fk 聴きなじみのある曲が出てホッとしたところで第1部の『鬼畜暗黒編』は終了。

310v「1部はコレで終了です。
20分ぐらい休憩します。
その間、飲んだり、食べたり、タバコを吸ったり(タバコは止めよう!)、トイレに行ったりしてください。
20分ぐらいしたらヌル~っと出てきます」

320_mc休憩の間にCM。
犬神サアカス團は9月26日にニューアルバム『東京2060』をリリース。
スゴイね~。
1年に1枚。
アルバムを出して、ツアーをしているウチに次のアルバムの制作に入って…そして、またニューアルバム。
曲を作って、アルバムを出す…これこそが音楽家の仕事なのだ。
ライブはその次。
先日音楽業界のベテランの旧友と話をしていたんだけど、近い将来、ライブもなくなるのではないか?とおっしゃっていた。
それはVR。
もうコンサート会場やライブハウスへ行かなくても、アレをポコッとハメて家でヘドバンする。
いいぞ~、楽で。
エンタテインメントに関わる科学技術はドンドン進歩していくけど、中身はドンドン酷くなっていきますね~!…と話が盛り上がった。
イヤ、盛り上がっちゃイケないんだ。
そもそもロック・コンサートで真空管のアンプを使わないでギターを鳴らすなんてこと自体おかしいと思う…というか、ホンモノから遠ざかっていると思うよ。
ホントに何とかしてほしいよ。
こんな時こそ犬神様に頼むしかない!

330cdさて、近未来をテーマにした今回のアルバムも犬神節炸裂のゴキゲン盤だ。
リード・チューンの「ロックロールを唄いきれ」のビデオが公開されているので見てチョーダイ。
明兄さんのドラム・キットに注目してね!

「また逢う日まで」に乗ってヌル~っと出て来て第2部の『悲哀叙情編』がスタート。
この「また逢う日まで」って私の中では「歌謡曲No.1」なんだよね。
一番いい曲という意味ではなくて、「もっとも歌謡曲らしい曲」という位置づけなの。
「さっきとは違うことを演ります。こっちの方が久々の曲が多いと思います」

340_kk1曲目は「神の子」。
初めて聴いた。
ピカーディ・ケーデンス(短調の曲において強引にメジャー・コードで締めくくる手法)が効いてるね。

350「何のアルバムに入ってるんですかね?去年ココでリクエストが入ってできなかったフリをしたんですもんね」
そんな久しぶりなのッ?
するとジョニーちゃん、「知らない曲だもんね」だって!
「今回も選曲に苦労しました。『悲哀叙情編』ということで、そういう曲を選びました」
ちなみに「神の子」は『セタカムイ』に入っていました。

360「僕たちの曲の9割方はそれに入るんじゃないですかね~」
まったくだ!

S41a9772「屈辱の悲哀歌」…

380v_org「オルゴール」…

110vこのあたりの曲は知らないお客さんもチラホラのようす。
凶子姉さんが作者の明兄さんにそれぞれの曲に思い出があるかと尋ねると「そりゃあるよ!ひとつひとつがいい思い出でイッパイだよ!」
ん~、そう来なくちゃ!
400v_mc続いたのは明兄さんのいい思い出がイッパイ詰まっているという「レクイエム」。
0r4a8573「去年来た人は知ってるかもしれませんが、ココからは前回好評だったセクションです。
犬神サアカス團の曲をアレンジしてお届けするっていうヤツ!
知らない曲はアレンジしても皆目わからないのでよく知っている曲を題材に選びました。
今回はジャズ・ロック風のアレンジです!
ジャズ・ロックってどんな感じ?」

410_mc「そうだね、はずんだ感じだね~」

420vあ~、やっちゃったか…。
「ジャズ・ロック」なんて聞いたらダマってらんないじゃん、オレ。
こんな本も読んでるし。
当然ココでガツンと大型脱線!…しようと思ったんだけど、他の脱線で結構エネルギーを使ってしまったので大人しくやっておきます。
さて、凶子姉さんは「ジャズ・ロックってどんなの?」と明兄さんに訊いていたが、その名の通り、ジャズとロックがくっついた音楽が「ジャズ・ロック」ということになります。
ところが、この言葉ってすごく変で、「ジャズ・ロック」というからには「ロック」ということになるワケでしょう。
でも、このタイプの音楽をおっぱじめたのはジャズ・ミュージシャンなのね。

430v_bkその元祖はジャズ史的には1962年のリー・モーガンの「The Sindewinder」ということになっている。
時折テレビなんかでも使われている有名な曲なので、きっと皆さんも聴けば「あ、コレね」となると思う。
ジャズも長年色々とイジくっているウチにアイデアが枯渇してきて、「今、流行ってるロックってのとくっつけてみようか?」ってな具合に8ビートのリズムを取り入れたんだね。
「ウワ!コイツァおもしろい!」ってんで一気に流行り出したんだけど、私が思うにコレはロックではなくて完全にジャズなんだよね。
ナゼかというと、リズムはどうあれジャズの言葉(メロディ)でおしゃべりをしているから。
だから、「ロック・ジャズ」であるべきなのです。
ジャズはこのようにして、色んな音楽を吸収して発展したきたワケで、他にもソウル・ジャズとかファンキー・ジャズとかいう種類もあるんだけど、ナゼかこのジャズ・ロックだけは「ロック・ジャズ」と言わない。
コレが不思議なんだよね。

9swその2年後、ラムゼイ・ルイスというピアニストの『The In Crowd』というアルバムが大ヒットして「ジャズ・ロック」の人気が定着する。
Earth, Wind & Fireってあるでしょ?あのバンドの創始者のモーリス・ホワイトはラムゼイ・ルイスのところでドラムを叩いていたんだよ。
この「The In Crowd」というタイトル・チューン、コレとて「ファンキーなジャズ」ぐらいでとてもロックには聴こえない。

9ticこのムーブメント、ジャズの人たちは長年ストレスがタマっていたんだか、「ロックで暴れようぜ!」とばかりに、その後も「ジャズ・ロック」の名盤と呼ばれることになるアルバムをドバ―っと繰り出してくる。
スティーブ・マーカスの『Count's Rock Band』なんてのは定番だよね。

Crbゲイリー・バートンの『Duster』もジャズ・ロックと言えば必ず出て来る。
ラリー・コリエルのファズファズのギターなんて今聴けたもんじゃないけど、アルバム全体としては、なるほど名盤と言われる所以が伝わってくる。
でも、こういうヤツはみ~んなジャズだよ。
もう一度書くけど、ジャズの言葉と思想で音楽を演っているからなのね。

9dustar一方、今度はロック・サイドから「ジャズ・ロックの名盤」と言われているアルバムを聴くと、この反対のことが起こっているからおもしろい。
バラカンさんも上の本の中で挙げているが、フランク・ザッパの「Hot Rats」。
もちろん私も大スキなアルバムだけど、全くジャズには聞こえない。

9hr

もう1枚、グレイトフル・デッドの名盤の誉れ高い『Live Dead』。
バラカンさんはコレも挙げているのだが、全くジャズには聞こえない。
どこを切ってもロックそのもの。

Ldイギリスもジョン・サーマンとイアン・カーとかマイク・ウエストブルックとか、ジャズ・ロックを志向したジャズミュージシャンが多いが、それに近い存在としてプログレッシブ・ロックにもくくられる「カンタベリー派」なんて音楽がある。
ソフト・マシーンというバンドなんかはその代表なんだけど、やっぱりジャズには全く聞こえないんだよね。
ナゼか…「ジャズの言葉」がほとんどと言っていいほど見つからないからなの。
しからばジャズの言葉ってナニかと言うと、チャーリー・パーカーらが作ったビ・バップのフレーズに他ならない…と、私は思っているのです。
ロックの人はこのバップ・フレーズを知らないのでどんなに4ビートで演奏しようと絶対にジャズにならない。
反対にジャズの人がどんなに「ロケンロー」と叫んだり、メロイック・サインを掲げてみたりしても、ロックにはならない。「キー」という大問題もあって、土台管楽器にロックはムリだ。
要するに、音楽の融合というのは最終的にはムリだということなんよ。

9sm3ココで凶子姉さんの質問に答えて「ジャズ・ロックとは何ぞや」を強引にまとめると、ジャズでもなくロックでもなく、はたまたジャズでありロックでもあり…そういう中途半端なジャズ、あるいはロックは「ジャズ・ロック」。
そして、バラカンさんのチョイスに見られるように、人それぞれによって捉え方があまりにも違う音楽…ということも言えるのではないかしら?
私は好きです。
ひとつ言えるのは、音楽の種類をキメるのは、音楽の言葉である「メロディ」だということ。
 
ところでナニをジャズ・ロック風に演ったのかというと「新宿ゴーゴー」。440_sg(コレが「ジャズロック」ってヤツか…)
という表情かどうかは知らない。

460vナニはともあれ、元の曲自体がいいのでどうやっても結果オーライとなる。

450vこのコーナーではもう1曲、「平成デモクラシー」をR&Bアレンジで披露した。

480_hd「平成デモクラシーは若干ダサさがあっていいんだよね。今のアレンジだとオシャレっぽくなっちゃう。チョイ、ダサさがないとダメだね。
ギリギリですよ、我々の曲は。
一歩間違えるとオシャレになっちゃう!」
ウソおっしゃい!

490v_mc…と「もしもあの曲がこんな風だったら」を楽しく締めくくった後は本編最後の曲。
バラードで「陽炎」。

500vアンコールも珍しい曲。
「おやすみ」。

510_krやっぱり「おやすみなさい」では終われず、もう一度アンコール。
ココはデーハにいこうではないかということになったが、イスで「白痴」もないもので、「栄光の日々」を取り上げた。

520_eh

530v

540v

550v最後の最後にこの凶子さんのボックスが見れて犬っ子さんたちも大喜び。

560犬神様ご一行は10月20日の札幌を皮切りにチョコチョコとイベントへの出演を挟み込みながら『東京2060』のレコ発ツアーに出かけるが、その前にコレ。
10月10日、下北沢の「東京バカエクスポ」。
もうアレから1年だよ。このイベントはホントにすぐやってくる。
私はね、最早正月よりこのイベントの方が「1年」を感じるわ。
バカスポがあって1年が終わり、また1年始まるワケ。
今回の単毒公演は『ケルベロスの狂宴』と銘打たれた。
タイトルと中身は関係ないと思うけど。
明日、下北沢でお会いしましょう。

580犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒公式家頁

570『私のディープ浅草』はまたいつかやります。
ネタは「赤線時代」まで揃ってるんだけど、書いてる時間がない! 

200_2 
(一部敬称略 2018年8月26日 南青山Mandalaにて撮影)

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2018年10月 7日 (日)

TOKYO HIGH SCHOOL ROCK 2018

  

10月1日の都民の日…この日は年中行事の『TOKYO HIGH SCHOOL ROCK』が開催される。
本当に「1年」が早いことよ!
イヤイヤ、1年どころじゃないんだよ。
このイベント、今年で10回目だって!
途中避けられない他の用事があって欠席したことが何回かあったけど、第1回目からサポートさせて頂いている私にとって愛着のあるイベントなのよ。
あのO-EASTから10年かよ~。
だから私も10歳も年取ったっつーことね。
第1回目のステージに立った子たちも最年長で28歳か…フフフ、30前か…ザマア見ろ!
20代なんて瞬間で終わっちゃうんだぜ!

10開場前に出演者が全員集合してミーティングね。

20ステージには今年も…

30Marshall、EDEN…

40vそして、NATAL。

50コレはCafe Racer(カフェ・レーサー)というシリーズ。
チョコミントみたいなフィニッシュはシー・フォーム・グリーン。
Cafe Racerが日本で姿を現したのはこの日が初めてのことだった。
本邦初公開ってことね。

60開演時間になり、司会者がステージに上がる。
このイベントは高校生のバンドたち。
コンテストというワケではない。
厳しい審査を勝ち抜いて来たバンドが自分たちの音楽とその腕前をお披露目する純然たるコンサート・イベントなのだ。

70司会はO-WESTの深野叶子さん。
「いいですか、演奏をするだけがイベントではありません。家に帰るまでがイベントです。
先生、最後までチャンと見ていますからね。
キチっとした態度で悔いのない演奏をして、高校生活のよき思い出となる一日にしてください」
と言ったとか、言わないとか。
言いません。
しかし、このイベントは実にサッパリしていましてね。
最初に司会者が段取りを説明した後はほったらかし。
10周年を自慢するワケでも、祝うワケでもない。
このサッパリ加減がいいんですよ。

80vさて、今回のトップバッターはオープニング・アクトとして登場した「磨耶」。
調布市の都立神代高等学校からのエントリー。

90磨耶ちゃんは力強い歌声とストラミングでマイナーな曲を2つ披露。

100「♪あの子が死んだ夜にナンと言えばよいのだろう」
STARMARIEじゃないけど、最近はこういう不幸な歌が流行ってるのかしらん?
ま、それも自己表現のひとつだから何ら問題ない。
「がんばれ」、「ありがとう」の歌より格段に惹きつけられるってもんよ。

110v続いては「knowledge」。
江戸川高校からのエントリー。
江戸高か!
船堀街道沿いにあるすぐ近くの自家焙煎のコーヒー屋があるでしょ?
アソコの豆おいしいよ。
それと裏のオリジナルのドーナツ屋。アソコもおいしい。

120長山虎太郎

130v杉本駿平

150v福冨友太

140v早川和樹

160v安田幸太郎

170v1曲目は「アラビアンナイト」。そしてパンキッシュな「情景飛行」へと続いた。

180このチームはボーカルズの虎太郎くんの個性でグイグイ迫ってきたね~。
MCもとっても上手だった。

190v虎太郎くんを支えるバック陣との息もバッチリでダンサブルな「Dancing Dreamer」で盛り上げ、「てぃーじー愛えふ」を演奏してステージを後にした。

200続いては府中の明星高等学校からのガール・バンド、「せのびしたいお年頃」。

210伊東美慧

220v武藤世莉

230土居小梅

240v花房結城乃

250vこのチームも「はじめての失恋ソング」、「花粉症」、「告白」、「好き勝手」と4曲を披露。
「告白」という曲はMy Hair is Badという曲のコピー。

260「♪好きなことをしたらすべて失う。あの時どうすればよかったんですか?」なんて深刻な唄を歌っていたな~。
6/8拍子の曲なんかかなり目立っていたよ。

2704番手…珍しくまた弾き語り。
港区は芝公園にある正則高等学校からひとりで乗り込んで来た「ミウ」。

280感情直入型のフォークとでもいうのか、すごい迫力。
この人は相当慣れているんじゃないかしら?
歌はウマいし、ギターのアルペジオなんかもすごく巧みに組み立てていた。
ある程度の時間ギターに触っていないとできない芸当だ。

290v演奏したのは「ノンフィクション」、「姿見に歌姫」、「ヒーロー」、「涙雨」。
間違えているかも知れないけど、「♪アナタの中のキライが私の中のスキに変換される(反対だったかな?)」なんて絶叫するシーンがあってとても印象的だった。
こういうタイプの音楽もずいぶん変わったな~。

300続いてもガール・バンド。
法政大学高等学校の「iris」。

310榎戸彩乃

320v関口梨乃

330v塚本果音

340v川瀬みなみ

350v見た目のイメージ通りのポップサウンド。
1曲目の「You See?」なんてすごくヨカッタな。

360「my hero」、やっぱり法政だからかな?3曲目は「orange」、そしてギターのイントロが「Surffin' USA」みたいでおもしろかった「鳴らない花」の4曲を演奏した。

370この日、トリを務めたのは中野区の都立武蔵丘高等学校から「クジラ夜の街」。

380宮崎一晴

390v山本薫

400v佐伯隼也

410秦愛翔

420v 「風のもくてきち」、「R and J」、「Sugar」、そして「平成」をエキサイティングに披露。

430vこのチームも滅法ライブ慣れしている感じで、応援団の声援もあってメッチャ盛り上がった。
昔の高校生は、恥ずかしくてたた舞台でつっ立って弾いているだけだったんだよ。

440しかし、ナンだね~。
私が高校の頃は…いつもどうしてもこういうことを書いちゃうんだけど…バンド・コンテストなんかでオリジナル曲を演奏するチームなんてまずなかったんよ。
ほとんどが洋楽のコピー。
まだロックが一般的な文化ではない時代で日本のロック・バンドをコピーしている子もまずいなかった。
雲の上の洋楽のコピーをするのが精一杯で、オリジナル曲を作るなんて恐れ多くてとてもできなかった。海外に比べて優に10年遅れている日本のロックの事情にあって、例え素人がオリジナル曲を作ったにしても誰も聴いてくれなかっただろう。
そしてライブハウスにはコピー・バンドは出演することができなかった。
要するに、聴衆の心をつかむオリジナル曲を作って演奏するプロのようなバンドしかライブハウスに出演することができなかったので、おのずから曲のクォリティも演奏力もズバ抜けて高かった。
ところが、今やアマチュアの若い子たちがこうしてオリジナル曲を作って演奏して、ロックの酸いも甘いも知り尽くしたベテランのオジサンたちが「トリビュート」と称してコピーをやってるんだから皮肉なものだ。
あの時…40年近く前、こんな時代が来るだなんて一体誰が想像しただろうか?
ステージを観ていてそんなことを思っちゃったよ。
とにかく皆さん、いろんな音楽を聴いて勉強してください。
Marshall Blogを読んで、とびっきりいい音楽をたくさん聴いて、自分たちだけの魅力的な音楽をクリエイトしてください。
 
ハイ、じゃ最後はいつも通り記念撮影。
私が撮っております。

450せ~の、ワン、ツー、スリー!
この日のゲストMOSHIMOと思い出の1枚。
また来年!

460_2TOKYO HIGH SCHOOL ROCKの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャル・ウェブサイト

10_2 

200_2 
(一部敬称略 2018年10月1日 渋谷TSUTAYA O-WESTにて撮影)

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2018年10月 6日 (土)

Day Of Salvation Tour 2018 ツアーファイナル~THOUSAND EYES

 
ステージの上下に2台ずつのMarshallハーフ・スタック…いい光景だ。
もうコレだけでロック極まりない。
今日はMarshall Blog初登場のTHOUSAND EYES。

10開演を待つお客さんを楽しませるのは…

13エキサイティングなDJ。

16vTHOUSANAD EYES…「千の眼」。

20ココで「千の眼」で思いっきり脱線させて頂きます。
またしてもジャズ・ネタで恐縮なんスけど…。
  
「よるせん」って知ってる?
「夜専門に遊び歩く人」のことではないよ。
ちょっとジャズを聴きこんでいる人なら間違いなく知っていると思うけど、コレは「夜は千の眼を持つ」というジャズのスタンダード曲のタイトルを略したモノ
「夜は千の眼を持つ」を略して「よるせん」。
とってもいい曲なのにリスペクト感ゼロだな。
そんな略称が存在するぐらいなので、たくさんのミュージシャンが取り上げてきた。
コレを挙げる人はほとんどいないと思うけど、私は案外このフレディ・ハバードの演奏が好き。1983年の『Sweet Return』というアルバム。女流ピア二ストのジョアン・ブラッキーンのプレイもいい。

Sr マーブロらしくギターで攻めるなら断然コレ。
ジョー・パスの『Joy Spring』。
今、ジャケットが変わってジョーの写真になったけど、私はこの変な鳥のジャケットのバージョンでよく聴いた。もちろんレコードの時代ね。あ、上のフレディもレコードだった。

J2p2 しかし、素直なジャズ・ファンにとっての「よるせん」はナント言ってもコルトレーンだろう。
『Coltrane's Sound』という1964年の発表音源アルバムには『夜は千の眼を持つ』という邦題まで付けられちゃってるぐらいだから。
「夜」のついでに「昼」もやっておくと、このアルバムには「Equinox(イクイノックス)」とうオリジナルのマイナー・ブルースが収録されているんだけど、この「Equinox」というのは、日本でいう「春分の日」と「秋分の日」みたいなもの。
つまり昼と夜の長さが同じ状態を指す。

30cdで、この「よるせん」は原題を「The Night Has a Thousand Eyes」という。
出てきました、THOUSAND EYES!
でもどういう意味なのか長年不思議に思っていた。
まず、このタイトル…少しアレ?っと思ってしまうのは、「a thousand eyes」と「眼が千個」で複数形なのに「ひとつ」を意味する不定冠詞の「a」がつく。
おかしいと思わない?
理由は簡単。
この「a」は今日の記事の一番最後に出て来るけど、「one」を意味している。要するに「一千個の眼」ということ。
曲の出自は同名の映画の主題歌。でも映画の中でこの曲は使われていないとか…。
それにしても変じゃない?…何で夜が眼を千個も持ってるの?
そこで、いい機会なので調べてみた。私もこの曲が好きだでね。
この曲の歌詞は;
心にもないことを囁かないで…
心の奥底にある言葉なんて夜にはお見通しよ
夜は千の目を持っているの
そして夜は本当の心か嘘なのかをわかっているのよ
…ってなところ。
だから「千里眼」ということだね。やっぱり「1,000」だ。
ところが!
この歌詞も引用だということがわかった。
オリジナルはイギリスの詩人のフランシス・ウィリアム・ボーディロンという人による1873年の「Light」という一編。
内容は;
夜は千の目を持つ
そして昼はたったひとつ
太陽が死にかけて、今なお世界の明かりが死んでいる
…何やら天照大神みたいな感じ?
コレで「thousand eyes」の身元がわかった。
あ、コレは私が勝手に調べたことで、今日の主役のTHOUSAND EYESがコレにちなんでいるかどうかは全く存じ上げません。
でも長い間抱えていた謎を解く機会になってヨカッタ…興味のない人にはゴメンナサイ。

Nhteところで、上掲のコルトレーンの『Coltrane's Sound』ね。
同じようなジャケットがあるので要注意だ。
このデザインはAtlanticレコードのアートワークを担当していたマーヴィン・イスラエルという人の仕事。
その似ているジャケットのひとつがコレ。
ソニー・スティットの『Stitt Plays Bird』。
私の愛聴盤。
スティットの華麗なソロも爽快だが、ギンギンにスイングするバックのジム・ホールのギターがゾクゾクするほどにカッコいい。超絶だ。

40cdチャールズ・ミンガスの『Tonight at Noon』。
大好きなラサーン・ローランド・カークが参加しているんだけど、どうも面白くない苦手な1枚。

50cdそれとミルト・ジャクソンの『Vibrations』というアルバム。
コレは聴いたことがない。
この時代のAtlanticのジャズ系のアルバム・ジャケットはメッチャかっこいい。

60cdそして、このジャケットもカッコいいぞ!
今年2月にTHOUSAND EYESがリリースした『Days of Salvation』。

125cd_280今日の記事はそのニューアルバム『Days of Salvation』の発売を記念したツアーの千秋楽のレポートだ。

70DOUGEN

80vAKIRA

85vFUMIYA

86vKOUTA

90v今晩のKOUTAさんのサポーター。

100TORU

110vTORUくんはこんな感じ。
やっぱりいいね、Marshallは。
問答無用でカッコいいってば!

1201曲目はそのニュー・アルバム『Days of Salvation』のオープナー「Dawn of Despair」。
「絶望の夜明け」かよ~、そんな日はヤダな~。
確かに「salvation」してもらいたい。
でも、あるよね~。「あ~、とうとう今日になっちゃった!」みたいの。
そしてアルバムの曲順通りにタイトル・チューンの「Days of Salvation」、「Dead Again」とつなげた。130ステージから飛び出してくるのは「絶望」など軽く吹き飛んでしまうような超過激サウンド!

140vKOUTAさんと…

150vTORUくんのギターがくっついたり離れたり、縦横無尽に空間を駆け巡る!

160vこの手のサウンドは「メロディック・デスメタル」というそうな…。
でも、聴いている限り、「メロディック」と呼べるような歌の旋律は出て来ないんだな。
で、後で教えてもらったんだけど、「メロディック」というのは、ギターのプレイのことを指すんだってね。

170そんな強力なギター・チームをドライブさせるリズム隊も超重量級でなければならない。

180vイヤ~とにかくスゴイわ!

190vこの手のロックが出て来たのはいつぐらいからなんだろう?
私が子供のころから慣れ親しんで来たロックと地続きなのはよくわかるし、若い子の草食系バンドよりは絶対にロックの王道に位置していることも感じ取れる。
でも、申し訳ないんだけど、鑑賞の仕方が皆目わからない!
考えてみると、こうしたデスメタルのような音楽を身上としているバンドのソロ・コンサートにお邪魔したのはコレが初めてかも。
200_2鑑賞の仕方がわからないのは多分に年齢のせいであろうが、たとえ世代が違ってもMarshallのサウンドがキモになっていることは間違いなく理解できる。
どんなに激しい局面でもバッチリ音が抜けて来る。
このサウンドが、そしてこの音圧がロックを作り、THOUSAND EYESまでつながっている。
275ニューアルバムの曲がジャンジャン続く。
お、トルーマン・カポーティ?「Cold Blood」。カポーティの「冷血」の原題は「In Cold Blood」か。

230「Lost Forever」からMCを挟んで「Dread my Brain」と「Astral Skies」。
「astral」というのは「星空の」とか「星型の」という意味。
我々世代にはヴァン・モリソンの超名盤『Astral Weeks』が思い浮かぶ。
240vで、ビックリしたのは、ショウの途中でステージから誰もいなくなっちゃったの。
何の説明もないので、ヘタをすると終わっちゃったのかと思うわね。

210で、また何の前触れも解説もなく、ステージに現れ、あたかも何事もなかったかのようにガンガン演っちゃう。
こんなの初めて見た!

220セットリストはニューアルバムの曲を交えながら、既存の人気曲が中心となっていく。

250「Black Son」、「Suicide Machine」…

260v「Endless Nightmare」、「Final Reign」。

270vもう客席はスゴイ騒ぎよ!

280「Sign」…

290v「Dead Night, Moonlight」…

300v「Dead Sorrow of Me」…
320このDOUGENさんの右手のマイク・ケーブルの巻き付け方が気になっちゃった。

310TORUくんはTears of Tragedyの時と弾いている姿が同じワリには、あまりにも演ってる音楽が違うのでエラく不思議な感じがした。
330vそして本編はアルバムと同じく「Rampage Tyrant」と「Devastated Moment」で締めくくられた。

340『Day of Salvation』から「Death Illusion」を除く全曲を演奏するセット・リストだった。

125cd_280アンコールで取り上げられたのは「Eternal Flame」、「Last Rebellion」。

350さらに「Bloody Empire」と「One Thousand Eyes」を演奏した。
 
しかし、このバンドの曲のタイトルって「D」始まりが多いナァ。
今日のセットリストを見渡しても、「Dead」が3曲。
他に「Dawn」、「Day」、「Dread」、「Devastated」等々。
「devastate」なんて単語、知ってはいるけど使ったことないわ。

360vアンコールを含めて全21曲。
はじめてのメロディック・デスメタルのワンマン…ナンカ不思議な爽快感が残ったわ!
 
THOUSAND EYESの詳しい情報はコチラ⇒-Official web site-

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(一部敬称略 2018年8月16日 TSUTAYA O-WESTにて撮影)

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