THE GOOD-BYE ANNIVERSARY CONCERT~35周年はじめちゃいます~
お客さんが長い入場の列を作っているのは中野サンプラザ。
2024年前後には解体することがとうとうキマったんだってね。
築45年だって。
一体何回外タレのコンサートに来たかナァ。
今は無き新宿厚生年金会館と合わせれば私の青春の30ページ以上になっていると思う。
まだまだ全然キレイじゃない?
地震が皆無とは言え、19世紀につくられた劇場を今でも大切に使っているロンドンあたりの事情を見て知っているコッチとしては、「ナンだって何でもブッ壊しちゃうのよ!」とハラ立たしく思ったりもするが、中野サンプラザは大赤字なんだって。
何でも借入金が44億円あって、現在の純利益は2.2億円。で、コレをあと15年継続させるには32億円の費用がかかるそうだ。
このホールのキャパは2,200席。
今となってはZeppやBLITZのような大型のライブハウスが林立して、それ以上になると万単位のアリーナかフェス。
コンサートの在り方も45年のウチにだいぶ変わっちゃったからね。
色々と複合的な事情があるんでしょう。
開場の時間となり、自分の席へと向かうお客さん。
「どんな席かナァ?」なんてね、心ときめかせたものですよ。
私はこの業界に入ってこの感激を完全に失った。
いつも楽屋口から入れてもらうからね。
Marshall Blogの取材なんかだと、そもそも席もないのが普通だし、カメラを提げて動き回るので、席をご用意頂いても意味がない。
スゲエ人!
そんなワクワク感でお越し頂いたのはTHE GOOD-BYEのコンサ―ト。
1983年デビューだからして、今年で35周年となるのだ。
その記念すべき年のキックオフがこのコンサート。
いいね~、ファンの皆さん。今年1年楽しみで!
The Beach Boysの「Good Vibrations」に乗ってステージに現れたのは…
曾我泰久
そして、野村義男さんの3人に加えて…
当時のTHE GOOD-BYEのサポート・キーボーズ・プレイヤー、小野澤篤。
和佐田達彦
和佐田さんはEDEN。
WT-800とD410XSTが2台というお気に入りの組み合わせ。
Marshall~!
JVM410Hと1960Aのハーフ・スタック。
今日もゴキゲンなギター・サウンドで始まったのは「You惑 May惑」。
「にくめないのがニクいのサ」、「1999」…
「Midnght Train」、「涙のティーンエイジブルース」。
ナント、アタマ5曲ブっ続け!
しかも人気曲で固めちゃった…密度濃し!
ステージに向かってスゴイ歓声が浴びせられる。
冒頭から5曲も連続して演ることなどなかったそうで…
「往年の曲をすごくたくさん連れて来ました。最初の5曲ぐらい演らないと演りきれません。
最後まで目一杯楽しんで帰ってください」「ペパーミント・パティ― Telephone」…
「8月31日、月末の金曜日のお忙しい時間にありがとうございます!ワザワザお休みを取って来てくださった方々はあらゆる手段を使って頂いたことと思います。
明日から35周年目に入ります。
デビューした時は35周年を迎えられるだなんて思ってもいませんでした」
「明日から35周年」…じゃ、翌日にコンサートを開けばヨカッタのに!と思うのが人情でしょう?
すると…
「実は明日の9月1日はベンチャーズにこの会場を取られちゃっていたんですよ!」
残念!
ま、ベンチャーズなら仕方ない。
72回目のご来日だったそうです。
ココでバンド・メンバーを紹介。
「どうにもナマにこだわりたい。ナマでTHE GOOD-BYEを再生したい」という希望で。ヤッチンのソロ活動でご一緒されている和佐田さんにご出演を依頼したのだが、一旦は断られたのだそうだ。
最終的にはこうしてステージに立った和佐田さんだが、この日、加賀さんの墓参をし、残っていた最後の加賀さんの弦を張って臨んだそうだ。
1984年のファースト・アルバム『HELLO THE GOOD-BYE』から3曲。
「イマジネーション・ブルー」、「Shock Me」…
B面の曲順通りに演奏。
このアルバム、amazonでスゴイ値段になってます。
THE GOOD-BYEの「秘密兵器」とか「隠し玉」とか紹介されて衛藤さんのコーナーに突入。
衛藤さん目立ってて別に秘密でも隠れているワケでもないような気がしますが、とにかく「花のお江戸は花盛り」!
イヨ~、風流だったわ~!
「新しいアルバムには必ず収録されるだろう」という自信作「LOVE」。
実は「LOVE」は3年前のコンサートでも披露していた。
そして次は誰にも聞かせたことがないという「宇宙初公開」の曲「今を生きよう」。
大人のラブソングということだが、新しいアルバムの断片が着々と作られているようだ。
ファンの皆さん、楽しみですね~!
舞台は様子を変えてアコースティックのコーナーに。
「Don't Make Me Blue」…
お揃いのジャケットに着替えたTHE GOOD-BYEの面々。
次回はMarshallのアコースティックギター・アンプAS100Dを使って是非!
音のパンチ力がラインとはゼンゼン違いますから!
後半はスゴかったね~。
冒頭の5曲連続に呼応するかのように、本編の最後を9曲ほぼつなげて演奏した!
「Presentにはハムスター」、「白夜のREVOLUTION」…
お客さんへの質問コーナーも盛り上がったよ~!
「女性の方、自分を女性だと思ってる方?」
「今日はチラチラお見かけしますね~、男性の方?」
「35周年になるTHE GOOD-BYEを今日初めて観た方?」
「何十年かぶりに駆けつけてくれた方?」
「THE GOOD-BYEと再会してから5割以上の確率でライブに来てるぞ!という方?」
「人には言えない理由をつけて私はココにやって来たという方?」
「親戚に不幸ができた、ママ友の集まりがあると理由をつけて来た方?」
細かいな~。
「海外から来てくれた方?」
コレがいらっしゃったのよ。
「ドラム、うるさいな~。もうチョット大人しくしてて!」
そんな!
「デビュー・コンサートのよみうりランドEASTに来てくれた方?」
「京都の円山公園のコンサートに来てくれた方?」
「やっぱりギター・アンプはMarshallに限ると思っている方?」
コレはウソです。ヤッチン、言ってない。
「毎日Marshall Blogを読んでいる方?」
ココの反応が一番大きかったな…ウソこけ!
「35周年とは言わず、私は死ぬまでTHE GOOD-BYEを応援するという方」
まだ曲は続く。
「Go to the ぱらだいす」、「祭り気分でTake a Chance」…
本編の最後を締めくくったのはヤッチンのソロ・コンサートでもおなじみ「YES! YES!! YES!!!」
タオルの準備はいいかな~?
アンコールは2回。
まずは「Forever friends」と「昨日まではFunky boy」。
2回目は「Hong Kong Blues」と「赤いポルシェ」から…
ヤッチンの「♪It's my life」の声が耳に残る「TAKE OFF」ですべてのプログラムを終了した。
3時間半という長丁場だけど、曲がいいから飽きないね。
とても素晴らしいショウだった!
35周年おめでとうございます!
ヤッチン、またお正月楽しみにしています!
曾我泰久の詳しい情報はコチラ⇒soga21.com