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2013年11月12日 (火)

Women's power Rockmaykan special <DESTROSE編>

目黒の老舗ライブハウス、鹿鳴館がシリーズで企画しているスペシャル・イベント『鹿鳴館伝説III』 。
私が高校の頃、「鹿鳴館」はもう無くなっていて、「鹿鳴館の伝説」といえばサンハウスだった。昔は今みたいにバンドが日本全国をグルグルとツアーしてまわるなんてことはなく、そういう活動ができるのはレコードをリリースしている人気バンドだけだった。ネット配信はおろか、「インディーズ」なんて言葉もなかったころの話しだよ。だから地方のバンドを東京で観ることなんて極マレで、ライブハウスのスケジュール表や看板には必ず、「○○バンド from 戸隠」なんて出身地が明記されるのが普通だった。
ある時、いくつか年上の先輩がこう言った。「サンハウスが東京に来た時、鹿鳴館と○×△(どこかは忘れた)で演奏して帰って行ったんだよ。スゲエかっこよかった!」って。それがうらやましくて…。
私にとっての「鹿鳴館伝説」はまさにそれなのだ。
その鹿鳴館も復活して久しく、盛んにロック環境を演出していることはうれしい限りだ。

今日レポートする『鹿鳴館伝説』は「Women's power Rockmaykan special」と題するガール・バンド特集。
『Woman's Power』も女性のバンドがまだまだマイノリティだった時代から良質のガール・バンドを輩出し続けて来た伝統あるイベントだ。
今日の登場バンドはDESTROSE。

10DESTROSEは今年春のSHOW-YAの『NAONのYAON』にも出演し、Marshall Blogにも登場してもらった。

20実は、明日2013年11月13日にニュー・シングル『霖Rin/MAZE』となる。それに合わせて、その翌日14日には渋谷O-WESTでワンマン・コンサートが開かれる。
ノリにノッているのだ、DESTROSE。

30cdボーカルのMarina。

Rm_img_5955ギターはMina隊長と…

50成美

60ベースはmiho

70_2ドラムがHaruna。

Rm_img_6249この日はオープニングアクトも含めて4バンドが出演した。DESTROSEは3番目の登場。
すさまじいまでの熱気が伝わるだろうか?!

90_2ガール・バンドが登場する度に書いているのは重々承知しているが、それにしても女性陣の活躍ぶりたるや隔世の感がある。
255女性のバンドといえば、ヤンチャなことをしない分、比較的リズムがしっかりしていて、そこに歌のウマイ女の子が入ってバンドらしきものをやっていた…というのが30年前ぐらいの様相だろう。

110vそのレベルは「女の子だから…」という枕詞がついて、彼女たちが楽しく演奏しているのをほほえましく傍観しいるのが関の山だった。
130_2バンドとしての演奏は何とかこなせたにしても、リード・ギターという最後の難関が待ち受けていて、それを克服するのに随分と時間がかかったが、今ではとうとうバリバリとソロを弾きまくるガール・ギタリストもそう珍しくなくなって来た。
120vだから「女の子だから…」という枕詞も今では使い方が異なるようになり、「女の子のバンドだから男らしい」みたいな妙な逆転現象が起きてしまっていることはかえってほほえましいことではなかとうか。
しっかりしろ、男!

140v私も職業柄、ずいぶんとたくさんのガール・バンドを目にするが、不思議なことに女性陣の方がガッツのあるハードなロックを好む傾向があるように見受けられる。
たとえ、ヒラヒラの御姫様のようなメルヘンチックな格好をしているグループでも音はしっかりハード…なのは当たり前で、「女心を切々と」などということとは無縁なところがまたたのもしくもうれしいではないか。

Rm_img_6243今は演奏者の性別でカテゴライズされている「ガール・ロック」が、これをこのまま推し進めて行くと、「女性がクリエイトするロック」という風に定義が変わって行くような気すらしている。

160_2そして、DESTROSEはその先鞭を切っているのだと思う。ステージを観ているとそんな気がするのだ。

Rm_img_5780そして、やはりこうしたガッツィなロックのギター・サウンドとくればMarshallを背負う以外に選択肢はあるまい。

180_2もちろんMina隊長も成美ちゃんもMarshallだ。

190_2Marshallがなくては作ることのできなかったハード・ロックの魂が、こうして地球の裏側で美しい女性ギタリスト達にも受け継がれているなんてことは50年前のJim Marshallには想像できなかったろうな~。

210_270年代のMarshallの広告にはイメージ・キャラクターによく女性が使われていたが、そう、Marshallと女性は相性がいいのよん。

220_2

それにしてもハードでタフなパフォーマンス!

215_2超満員の会場でステージはほぼ酸欠状態!

230v新曲も披露されて盛り上がりがピークに達する!

240_2歌にアクションにと大暴れのMarinaちゃん。
100_2ゴリンゴリンと容赦のない重低音でバンドを引っ張ったmihoちゃん。

250_2やっぱりいいバンドというものは、こうしてメンバーひとりひとりが個性的で生き生きとしているものだ。

260ワンマン・コンサートは明後日。渋谷O-WESTだ。どうかお見逃しなきよう!

270さて、明日発売のシングル『霖Rin/MAZE』はハードでメロディアスなDESTROSEの魅力がふんだんに盛り込まれた力作だ。

30cdこれはそのレコーディング風景。

290実は、このレコーディングはMarshall Blogが避けて通れないポイントがある。それはHarunaちゃんのドラム。

300NATALが採用されたのだ。

310Traditional Customというキット。22"Bass、12"Tom、14"&16"Floor、14"x5.5"Snareという構成。材質はメイプル。写真のキットのカラーはグロス・ブラック。
ナンカいいんですよ。イギリスっぽくて!

320NATALは1965年創業のイギリスのパーカッション・ブランド。現在ではMarshall社の参加でドラム・キットを中心にビジネスを展開している。

NATAL Drumsの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums(英語版ウェブサイト)

330kHarunaちゃんとの相性もいいのだろう、素晴らしいサウンド。エンジニアの方からも大絶賛を頂戴した。

340v真剣な成美ちゃんに…

350vmihoちゃん。

360vMarinaちゃんは別ブースで歌入れ。感情を思いっきり注入した熱唱!

Dr_img_0723抜群に音抜けする粒立ちのよいドラム・サウンドに…Harunaちゃん、ニンマリ。
Mina隊長とは時間が合わなくてこの日は行き会えず。残念!

380vDESTROSEの詳しい情報はコチラ⇒DESTROSE official website

400(一部敬称略 2013年10月13日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2013年11月 6日 (水)

Kelly SIMONZ~クリニックと映像作品のご紹介

教則DVDの紹介記事はあったものの、しばらくマーブロとご無沙汰だったKelly SIMONZ。

10vもちろんその間、家でゴロゴロしていたワケではなく、ライブや商品制作の合間を縫って猛烈に過密なスケジュールでクリニックをして回っているのだ。
もちろんお供はMarshall。

20その行動範囲が全国津々浦々、広範囲過ぎてでなかなかキャッチできなかったが、ようやくここ川崎で捕まえた!

30v昔はずいぶん盛んにMarshall Roadshowをやった。
Kellyさんとも何度かお手合わせして頂いたような気がしたが、どうもたった1回だけのことだったらしい。

40Kellyさんの記憶によれば、「演奏よりもおしゃべり!」という雰囲気で進行したらしい。ゴメンね、しゃべりだすと止まんなくなっちゃうもんだから…。
でも、Marshallやギターに関するおしゃべりはクリニックみたいな機会じゃないと聞けないからね。

50v久しぶりに接したKellyさんのクリニックはもう「弾き倒し」もいいとこだった。ま、「市中弾き回しのうえゴキゲン」みたいな…うまい言葉がみつからなかった。

601時間半の予定が2時間を過ぎ…。演奏を削るどころか、メタル・コーナー、泣きコーナー、クラシック・コーナー…「アレも、コレも」と曲が増えてっちゃうんだから!

70vこのサービス精神はもはやすさまじい!まさにひとりだけカードを裏返しにしてババ抜きやっているかのように何でも見せてしまう!
とにかくギターを弾くことが好きじゃなきゃできんわ。

80vこの赤ちゃんのようなプッくらした手から出るわ出るわ必殺フレーズの数々。
そういえば「根を詰めてギターの練習をしたことがない」…とおっしゃっていたが、コレはウソ…でもありホントでもあるといったところか…。
相当脳味噌と筋肉の伝達能力を鍛えなきゃこんな芸当はできないワケで、それは一朝一夕に体得できるものではないハズ。膨大な時間がかかって当然なのだ。
つまり、こういう人はどんなにキツイ練習でも、キツイことをしているのに気がつかないだけなのだと思う。

鍛錬に耐える能力が才能。何度でも平気で同じことができるのがプロフェッショナル。鍛錬がキライでなんでもすぐに飽きてしまうのがワ・タ・シ。

75Kellyさんの超絶テクを至近距離で見れるクリニックもいいけど、是非、ライブ会場に足を運んでバンドで演奏するKellyさんの真価を堪能してもらいたい。

90vそれまではライブDVDや教則DVDで予習してもらうことにして…と。充実の物販類。

100これは2012年12月16日の東京キネマ倶楽部でのBAD TRIBE名義のライブDVD。

Ks_img_8163そしてこれは先日紹介したブルースについて学ぶ教則DVD。

Ks_img_8171さらに、これが最近発売されたライブDVD。
2013年4月27日のBAD TRIBEの映像だ。会場はこちらも東京キネマ倶楽部。収録された全12曲がKelly SIMONZの魅力を存分に伝えている。

Ks_img_8160もちろんベースのTim Miller、ドラムのYosuke Yamadaのプレイもタップリとフィーチュアされている。
…と、これらスリーブに使われている写真、すべて私が撮影させていただいた。撮っていてとても楽しかった!

Ks_img_8169終演後、愛用のギターうちわを手に、これまた私が撮った写真を加工して制作したポスターの前で記念撮影。いつもありがとうございます。
次のワンマンも楽しみにしておりやす。

Kelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Kelly SIMONZ Official Website

110(一部敬称略 2013年10月26日 川崎市内某楽器店にて撮影)

2013年10月30日 (水)

【緊急掲載!!】本日発売の伊藤広規ニュー・アルバム、そしてチャリティ・コンサート

『Water Color』、『ON EARTH/NEBULA』とここのところギタリストの松下誠とのコラボ作品のリリースが続いている伊藤広規。
そして本日、その3作目『FUTURE DAYS』がリリースされた。これにて3部作完結!

10cdさて、自分の音楽活動、山下達郎をはじめとするさまざまな音楽家との活動に並行して広規さんが力を入れているのが東日本大震災のチャリティ活動だ。
『FUTURE DAYS』発売のちょうど前日、つまり10月29日の昨日、シリーズで開催しているチャリティ・コンサートを取材してきた。

冒頭に広規さんからのごあいさつ。

20vそして、福島県南相馬市から駆けつけてくれた『いちばん星南相馬プロジェクト』というチャリティ団体の星巖理事長からさまざまな被災とその後の状況の説明があった。
テレビでは食品偽装や原発汚染水のニュースなどで毎日ゴッタ返していて、2年半前に被災されたたくさんの方が今でもさまざまな形でご苦労されていることを我々は忘れがちだ。
現地の方の生の声を聞くと、その現状に驚かされる一方だ。こうして普段と何ら変わりのない生活が遅れることに感謝せずにはいられない。

そうした被災者の方々の援助をし続けているのが広規さんのチャリティ・コンサートなのだ。
震災直後はずいぶんとあちこちで盛り上がったチャリティ活動だが、今ではあまりそんな声も聞えなくなった。広規さんはずっ~と続けている。

30vさて、コンサート。
今日はドラムレス。
ベース、サックス、ピアノというJim Hallもビックリの編成!

40テナー・サックスは北海道の広規さんの仲間、小野健吾

50v同じくピアノの工藤拓人。拓ちゃん。

60vそして親方、伊藤広規。

70v達郎さんやいわき等、大きいステージでは必ずMarshall 1992のフルスタックを使う広規さん。
今日のような小ぶりのギグにはさすがにフルスタックは不釣り合いだ。
で、今日はEDENの180W、2×10"のコンボ、EC210が使用された。

このNAMM2013で発表されたコンボ、すでにMarshall BlogではD_DriveのShimataroがデモ演奏で使用してその音質のよさやヌケの良さがズバ抜けて素晴らしかったことをレポートしているが、なるほどやっぱりスゴイ!

Marshall社のエラリー社長がMarshall Blogの1周年を記念するメッセージの中で触れているように、EDENはMarshallの保有するベース・アンプのブランドだ。

80そして、愛用のDIペダルWTDI。

95実は、今日のバンド・フォーマットがドラムレスと聞いて、正直楽しみにしていた。
ナゼか?
広規さんのお宝グルーヴが裸で味わえるから。裸ったって広規さんが脱ぐワケじゃないよ。脱ぎたがる人は後で登場する。
ベース1本でどれだけバンドをドライブさせるかが楽しみ…ということね。

100また、ドラムがいないんだからよせばいいのに、ノッケからゴリゴリのハード・フュージョン・チューン!
ところがコレがスゴイ!
ドラムがいない間隙を全部広規さんが埋めてっちゃう!

110演奏だけでなく、小野さんとはゆッる~いMCのコンビネーションもバッチリ!

115そこへまず加わるのが松下誠。

120vひとり増えてカルテットになった。これが今日のバックバンド。

130ついに『Water Color』、『ON EARTH』、『FUTURE DAYS』の3部作を完成させたNEBULAコンビ。

140誠さんのセンシティブなプレイ。

150ひとりでカッチリとリズムを背負う広規さん。やはり最高の組み合わせだ。

イヤ、しかしこのコンボ、EC210ってよくできてるな~。このヌケの良さは一体なに?ま、広規さんが弾いていることを大分割り引いても音が良い。
180Wなんでドラムが入ったらチトきついかもしれないが、今日はこれであまりにも十分。
音に芯があって、何よりも音色が深い!

155ここからは歌入り。
歌うは浦田Amazing健志

160vバンドはクインテットに。また雰囲気がガラリと変わる。

170Tom Waitsの曲やLeon Russellの「Tight Rope」、The Beatlesの「A Day in the Life」などなかなかクセのある選曲がうれしい。

180「A Day in the Life」ではポールのベース・ラインを完璧に押さえる広規さん。タマラン!メッチャかっこいい!

190vしかし、にぎやかで愉快な人だ、浦田さん。自分で「Amazing」と呼ぶ。
でも、本当にAmizingな声と歌いっぷりだと思う。また「Helter Skelter」聴きたい。
浦田さんはポール派なんだな?「A Day in the Life」のポールのパートを成り切り気分で歌っているのがほほえましい。
浦田さんの声で「Oh! Darling」や「Got to Get into my Life」や「I've Gotta Feeling」あたりを聴いてみたいと思う人は私だけでなあるまい。

この「A Day in the Life」、オーケストレーションは40人編成。それをもっと分厚くするために4回ダビングして160人編成のオーケストラにした。とか、最後のピアノの大フェルマータは3台のピアノを4人で同時に弾いて、ハーモニウムを加えて3回ダビングしたとか…。
昔の人は本当に偉大だ。
クリックひとつで何でもできちゃうデジタル・テクノロジーも便利だが、こうした先人が苦労して仕上げた音楽的遺産の前ではナント軽佻浮薄なことか…。ボカロはその一番いい例だろう。

200最後に三線を持ってもうひとり加わる。

210石垣島出身の華菜枝
240済んだ愛らしい声で「なだそうそう」と「ハナミズキ」を熱唱した。

220v広規さん、譜面ガン見。もっと譜面台を高くすればイイのに!でもおかげで写真が撮りやすいです。

230難関をスリ抜けて汗ばんだ広規さん。それを華菜枝がチャリティ・バンダナであおいでいるところ。

250そして全員集合。
このバンド、実はすごい。ナニが?って、北海道から石垣島までの人たちを網羅している!温度調節がムズカシイ?!

260Young Rascalsの「Groovin'」。
これはもう広規さんの『Relaxin' at IWAKI ALIOS』でおなじみね。

270浦田バージョンも男性らしくてよろしいな。

280可憐な声でハーモニーをつけてくれた華菜枝ちゃん。

290色っぽいソロに、深いバッキングにとスケールの大きなギター・プレイの誠さん。

300リハの時、Pat Methenyの「James」、Herbieの「Dolphine Dance」、Joe Hendersonの「Recoda Me」なんかを吹いていた小野さん。「My Foolish Heart」も吹いてな。
次回は広規さんとこれらの曲を本番で演って欲しいな。

310どの曲だったか忘れちゃったけど、ものすごいソロがあったっけ。もちろんすべてが素晴らしいプレイの拓ちゃん。
こういうフォーマットではピアニストのプレイが大きなカギを握る。

320最終曲、The Band の「The Weight」でコーラスをつける広規さん。
やっぱりすごうベース・プレイだった!
なんで、こう違うんだろうな~。広規さんとかオガンちゃんのベースってのは一度弾き出すと、まるで音を立てて(実際に音は出してるんだけど…)バンドが動き出すよのがわかるような感覚を受ける。
今日もタップリそれを味あわせて頂いた。

330vそして終了。
おもしろかった!

340さて、さてさて、ここで話題はチト変わる。
今日、2013年10月30日、広規さんと誠さんのコラボ作品の第3作にして最終作の『FUTURE DAYS』が発売された。
2人の他に青山純。Ma*To、マック清水、ゲストで北島健二なども加わった重厚なる一撃。
内容は他2作同様過去に録音されたものだが、何でまた今までオクラに入ってたのと誰もが首をかしげたくなるような仕上がりだ。

350『Water Color』、『ON EARTH/NEBULA』同様、今回もライナー・ノーツを書かせていただいた。
これで『Relaxin' at IWAKI ALIOS』、『A*I』に引き続き、連続で5作ライナーを担当させていただいているが、毎回書いていて実に楽しい。
ま、大した文章でないのが申し訳ないが、今まで書き澱んだということがない。聴いてすぐにドバーっと書いて、後は文字を切り詰める作業に時間をかける。実はコレが大変な作業なのだ。
何しろ書きたいことや言いたいことが山ほどあるから。
『Relaxin'』は文字数無制限だったので、1曲ずつ解説して、9,000字ほどブチ込ませて頂いたが、他の諸作は紙幅が限られていたので、もう縮めるのに一苦労!
この『FUTURE DAYS』をお手にされた時、我が拙文にもお目を通して頂ければ光栄至極である。

360ジャケットのデザインはやましたみか。みかさんとも『Relaxin'』からずっと一緒にお仕事をさせていただいている。私のヘタな写真を選んで、並べる。つまらん文章をスペースに押し込む。そのご苦労には感謝して余りある。
今回も3作を通して統一した雰囲気の中に一作ずつ内容を主張させているかのようなデザインが素晴らしい。

370ノリにノッてる広規さん。益々のご活躍を期待するばかりである。

伊藤広規の詳しい情報はコチラ⇒伊藤広規オフィシャル・ウェブサイト

380v(一部敬称略 ステージ写真は2013年10月29日 仙川Kick Back Cafeにて撮影)

2013年10月 9日 (水)

Chris Duarteと小笠原義弘、待望のライブ・アルバム『CHRIS DUARTE GROUP LIVE』発売!

アノね、マーシャル・ブログだよ。(意味はないです。どうしてもやりたかっただけ…スミマセン)


昨日も令文さんとのグループ、Trio the Collagensで登場してくれた小笠原義弘。

10「~をするために生まれて来た男」っていう表現をよく使うでしょ。「野球をやるために生れて来た男」、「詐欺をするために生れて来た男」…これはよろしくなけど、あまりにも夢中に何かに打ち込んで、その能力が普通の人も何倍も長けているような人を指す。
20v「ベースを弾くために生まれて来た男」…それがオガンちゃん、小笠原義弘なのだ。

30vこれまでマーブロでも「いいバンドには必ずいいベーシストがいる」なんてことを書いてきたが、その味方に何の揺るぎもないどころか、こうしてオガンちゃんのプレイに接しているとますますその考えが確固たるものになっていくし、ベースという楽器がバンドの中で驚くほど重要な役割を担っていることを実感する。

40無理は承知だが、オガンちゃんに協力してもらってやってみたい実験がひとつある。
それは、初心者に毛が生えたようなバンド、それからマァある程度まとまっているバンド、それと上手なバンドの3つを用意して、それぞれにオガンちゃんが入ってベースを弾いてもらう。
そこでそれぞれバンドの演奏がどう変わるのかを見てみたいのだ。おもしろそ~でしょ?
こういうことこそテレビでやれってんだよ!
この実験は広規さんでもやってみたい。
また「ドラム編」があってもよい。

50vこの実験で一番顕著な結果が出る楽器はは間違いなくドラムとボーカルでしょう。次いでベース。
それも、真ん中のある程度まとまっている程度のレベルのバンドに大きな効果が表れると見ている。
こんなことを思いついたのは、オガンちゃんが参加しているバンドの演奏を観ていて、ベースが入っているパートとそうでないパートにおいてグルーブ感とかドライブ感にケタ違いの差がああることに気がついた時だった。
もちろんオガンちゃんが一緒に演っているようなミュージシャンのことだからベースがなくても鉄壁のグルーヴ感をクリエイトしているのは当然だ。
しかし、オガンちゃんが弾き出すとグルーヴが渦を巻き出し、バンドが動き出すのが目に見えるような感覚を受けるのだ。

もう「グルーヴ」という言葉も死語になりつつあるらしい。いわゆる「グルーヴ」感を必要とするような音楽がもうないからね。Red Garlandもかわいそうに…。
でも、オガンちゃんのベースには「groove」という言葉がよく似合う。

60vそれと「エロス感」。オガンちゃんのベースにはエロスを感じる。色っぽいというか、艶っぽいというか、聴いていてウットリ、デレデレしてしまう。そこには「毒素」もふんだんに盛り込まれている。さながら山の歩道に赤く毒々しく生えるキノコのようだ。
面白い音楽にはジャンルの別を問わず「エロス」と「毒」が必要だ。
だから、巷間の「がんばれ!音楽」や「負けるな!ミュージック」のような菌床栽培のシメジやエノキダケには面白さのカケラも感じられないのだ。
90vこれが「世界の手」。
世界中で最高のグルーブをカマしてきた「手」だ。
こんなにゴッツイ体躯をしていても、他のミュージシャン同様やはり手は美しい。

70オガンちゃんの「世界ストーリー」は続く。
それは、テキサス出身のCris Duarteとの活動だ。
Chrisが来日する時はもちろん、全米ツアーにもオガンちゃんは参加している。

80vハイ、ここから話しが変わります。

そして、8月下旬、満を持して発表されたのがこの2枚組CD、『CHRIS DUARTE GROUP LIVE』。2012年7月26日、目黒Blues Alley Japanでの白熱の演奏を収録したライブ・アルバムだ。
発売元はMarshall Blogの皆さんにはおなじみであろうShrapnel Records。

当日の公演のもようはShige Blogで2本立てでレポートしているので是非ご覧いただきたい。

Shige Blog : Chris Duarte Live in Japan 2012 <前編>

Shige Blog : Chris Duarte Live in Japan 2012 <後編>

そして、このヘタクソなレポートの内容が実際に音になったというワケ。これはうれしい!
ま、ヘタクソなレポートとはいっても、我ながら撮った写真はとても気に入っていましてね…。

C10そして、うれしいのは当日の演奏が音になったばかりではなかった。
実はこのCDに使われている写真はすべて私が撮ったものなのね。
コレはうれしかったね~。
一応世界デビューですからね、そりゃうれしいですよ。

C20フォト・クレジットもしっかり入れてもらっちゃって!

C50もちろんオガンちゃんとChrisがつないでくれたんだけど、ある日あのMike Verneyから「キミの写真は素晴らしい!最高だ!是非今回のライブCDのスリーヴにキミの美しい写真を使わせて欲しい!」とメールが来たんですわ。

それでShrapnel Recordsのロゴの入った契約書にサインしたってワケ。
マジ、うれしかったね。鳥肌立ったわ!

短期間にココまで来れたのも、Marshall Blogにご協力頂いている皆様のおかげと感謝しております。快くステージを撮影させていただいて訓練をしていなかったらこんな写真は撮れなかったにキマってますからね。
そして、Marshall Blogをご支援頂いている読者の方々がいてくれなかったらMarshall Blogも継続できなかったハズです。

この場をお借りしまして皆様のご厚情に心から御礼申し上げます。

C30_2CDの内容についてはとにかくCDを聴いてもらいたい。先入観を植え付けたくないのでここではゴチャゴチャ書くのを控えておくことにする。

ひとつだけ…
Chrisを初めて観たのはもう何年も前のことだが、その時からコルトレーンの影響をそのプレイに感じていていた。
そしたら、このコンサートの締めくくりは、ナント、コルトレーンの「Alabama(『Live at Birdland』収録)」だった!
オイオイ、こんな曲、ギタリストはゼッタイにやんないよ!それがこのCDにも収録されている。祈るかのように音を絞り出すChrisのプレイが実に感動的だ。
ひとつだけ、残念だったのは、コンサート中に演奏したもうひとつのコルトレーン・スタンダード「Moments Notice」(『Blue Train』収録)が収録されていないということ。すごくいいプレイだったんのにな…(Shige Blog参照)。それにもう一度CDを通してオガンちゃんのこの曲でのプレイが聴いてみたかったりして…。

C60さて、そのオガンちゃん参加のChris Duarte Groupが11月に日本に帰って来る!
これは見逃せませんぜ!11月1日の福岡を皮切りに13公演。

ChrisとはNAMMで1月にNAMMで行き会ったが、私がMarshallに帰ってきたことをすごくよろこんでくれた、Chrisも以前はJCM900を使っていたからね。
私も今回のツアーでは色々とサポートさせていただこうかと思いましてね、とても楽しみにしているのだ。

CdfCDは現在のところAmazonの他、Tower RecordsやHMV等の大手輸入CD店にて輸入盤のみ入手可能。
Chrisが来日する時にもゲットできるチャンスがあるようだ。サインももらえちゃいそうだよ。

また、国内盤の発売も予定されているのでよろしくです。
それではライブ会場でお会いしましょう!


小笠原義弘の詳しい情報はコチラ⇒DANCIN'FUNKY BASS!!!

C40

2013年10月 3日 (木)

CONCERTO MOON渾身のニュー・アルバム『BLACK FLAME』~島紀史インタビュー<後編>

Ns_img_0041 ゲイリー・ムーア

M:「Until You Remember」。ゲイリー・ムーア。

Ns_img_9825_2S:みんなそういうけど、僕の中ではリッチー・ブラックなんですよ!
M:コード進行がアレっぽいからね。
S:「こういうのも自分の中にあるんだよ」っていうのをアルバムの中で表現したかった。それとアルバムの最後に向けて盛り上がる前に「箸やすめ」には重すぎるけど、こういう曲があってバ~ンとおわるアルバムがスキっていうことなんですよ。
M:これはMAJOR?ただギターのボリュームを下げてクリーンにしてる?
S:そう。アンプのセッティングは全く変えてない。
M:アンプのボリュームはどれくらい?
S:7(3時)ぐらい。

令文フィルター

M:「Reach for the Sky」のハモリ!スゴイよね。いつかもレコーディングにお邪魔して驚いたんだ

Ns_img_0014けど、何がスゴイって元のメロディを覚えてること。それにほぼ一発で完璧にハモリのメロディを乗せるでしょ?あれは「慣れ」とかじゃなくて「才能」だよね!
S:イエイエ、苦労するんですよ。主旋律は自分が得意とするメロディだったり持って行き方だったりするんですけど、その3度上とかいうとまったく無理な運指が出てきたりするでしょ?
M:そうでしょうね。
S:でも、ああいうことをすればその部分がギター・インストみたいにもなりますでしょ?そういうところが僕の言うギター道の邁進でもあるんですが、「この曲のハイライトはギター・ソロのハモリのパート」なんて言われたい欲求もあったりするワケです。
目にも止まらない速さで弾くアドリブ・パートとそうしたアレンジされた部分の対比が大切だと思っています。
M:よくわかります。私もそういうシッカリと作り込まれた音楽は好きです。で、この曲もやっぱり難しかった?
S:「Reach for the Sky」はムズカシカッタ。
M:あのハモリの最後の部分のビブラートが「ウワ~、ウリだなぁ!」って感動した。
S:アレはね、大谷令文ですよ!僕はウリ大好きですけど、考えてみるとコピーしたことってないんですよ。

Ns_img_1674_2M:令文フィルター?

S:そう!強烈なビブラートの初体験というのは最前列で見た大谷令文さんなんですよ。
M:三宅さんみたいなこと言ってる!
S:最前列で1959の音をモロに浴びて、「ギターはこう弾くもんや!」って教わったような気がした。
M:メッチャ強力ですからね。
S:令文さんがウリやゲイリーの影響を受けているかもしれないけど、僕は大谷令文なんですよ。そう、令文フィルター。
M:イヤ、令文フィルター通している人多いナ~。

ギター・ソロ

M:今回もソロは全部アドリブ?
S:そう。
M:やっぱりこのアドリブの展開の仕方とかはスゴイですよね。天才的な閃きを見るような気がしま

Ns_img_0032すよ。才能がなければいくら練習を積んでもこういうのは無理。
S:アドリブでダーっと弾きまくるのはギタリストにとって一番楽なんですよね。当たり前だけど僕も手グセや得意なパターンで弾いている部分もある。それが果たして曲の流れに溶け込んでいるかどうかっていうことにはこだわりますよね。
M:ソロも曲の一部ですからね。
S:そういう即興のパートからさっきのハモリのように作り込まれたところにいかに自然に流れていくかということはすごく考えます。そうしないとさっき言った「ギター・インスト・パート」みたいな部分が生きてこないんですよ。
M:結構テイクを重ねるんですか?
S:3回か4回録ってうまくいかない時は、その曲から1回離れますね。
M:結局ファースト・テイクが一番よかったりする…。
S:うん。でもそこにミスがあるんだよな~、なんて悩むぐらいなら、時間が経ってからやり直します。
で、20テイクも30テイクも重ねれば当然新鮮味もなくなって、しかもアドリブではなくなっておもしろくないソロになって来る。
そうですね~、僕の場合はせいぜい5テイクまでですかね~。
M:私論ですけど、プロの定義は「同じことを何回繰り返しても平気」なことだと思うんですよ。プロ・ミュージシャンはその最たるものですよね。
S:なるほど。それなら僕はプロと呼んでもらえるかもしれない!

Marshallについて

M:『Chaos』は1959とVintageModern。ソロはどっちでしたっけ?

Ns_img_0339vmS:VintageModernで弾きました。
M:『Savior』が1959…だけでしたっけ?
S:そうですね。全部。
M:そして今回が…
S:全部MAJOR。
M:なるほど。私の印象では順を追って音が鋭くなっていった感じを受けますね。前の作品の方が音が甘い。
S:圧倒的にゲインを下げて、ピッキングのアタックやニュアンスを出したかったんですね。食いつき感っていうのかな?
M:うん、鋭角的になった。
S:弾きにくかったけどね。レコーディングだとすべてが出ちゃうから、自分の右手の技術がまだまだだってことがわかりました。
M:まだまだ?
S:チャンとひかなきゃダメ。でもちゃんと弾けば自分のイメージした音が出る。そのチャレンジでしたね、今回は。
M:セッティングさっきも出た通りボリュームが7…?
S:そうです。全部同じ。
M:キャビネットは?

Ns_img_9485S:ベース用のキャビと1960BVを同時に鳴らして曲によってマイキングのバランスを変えました。要するに低域をリッチにするか、中域をリッチにするかを調節したんです。
一種の挑戦で難しかったけど、それなりの成果は出たと思います。
今回自慢できる何かがあるとすれば、このセッティングで弾き通したってことかな…。
M:それじゃ、リッチーや令文さんのマーシャル・サウンドを熟知した中で今回クリエイトした自分のマーシャル・サウンドの達成度はどれくらい?
S:まだまだですよ。今回は自分の右手の未熟さもよくわかったし…。

Ns_img_1566M:もういいんじゃないの?
S:イヤ、リッチー・ブラックモアなんか今でもうまくなってるもん!もっと技術があればあのセッティングでもっといいサウンドがだせると思うし、出せたらまたセッティングをグレードアップしていくし…もっと行けると思います。
でも今回はアルバムの満足度は高いですよ。ま、半年後には違うことを言ってるかも知れませんが…。


三部作を作り終えて


M:三部作の中では一番?
S:もちろん。段違いに!今までやってきたことが間違っていなかったと思うし、反面、もっとそれを高めていかなければならないとも感じました。

Ns_img_0046

M:もう次のことは考えてる?
S:イヤ、まだですね。
M:ツアーもこれからだしね。
S:うん。プレイヤーとしてはもっと右手を鍛えないと…と思ってます。
M:ハハハ、でもアスリートと違って歳を取ってもできるから…。
S:そう、60歳になった時に一番うまくなってればいいかな…と。
Mそれにしてもさ、ノンちゃんとも昨日今日の付き合いじゃなくなってきたけど、いつも見ていてシャカリキになって曲を作ってるとかギターの練習してるっていう感じがまったく漂ってこないんだよね。よくいるじゃない、全然勉強してる風じゃないのにいつもクラスで一番みたいなヤツ。

Ns_img_1619S:イエイエ、やってるんですよ~!
M:今、何か欲しいマーシャルってありますか?Pig?
S:イヤ、いらん。MAJORのベース用ヘッド(1978)とビンテージのキャビが欲しいですね。
M:ベース用?また何で?
S:リッチー・ブラックモアが使ってたから!
M:またそれか!

* * * * * * * * * * * * * * * * *

インタビューはこれで終わり。ナンダカンダいって結びはまたリッチー・ブラックモア。ホント、ノンちゃんのリッチーへの一途ぶりには頭が下がる。何しろリッチーの弾いた音源すべてがアタマに入っているぐらいだから!
でも、それでいいのだ。いいプレイヤーはいいリスナーなのだ。

ノンちゃんのことで最近気がついたことがある。私はプロレには全くうとく、ビル・ロビンソンとかストロング小林、デストロイヤー、そしてリング上で「風神」という掃除機のデモンストレーションをやっていたのを覚えているぐらいで、ドラムの長田ちゃんみたいにとてもノンちゃんの相手など務まらない。
で、勢いふたりの話題はブリティッシュ・ロックとMarshallになることが多いのだが、ノンちゃんってMarshallの話しをしていても「絶対」といっていいほどアンプの改造の話しをしないのだ。事実、所有しているMarshallに改造を施しているものなどない。真空管のメーカーがどうの…なんてこともほとんど口にしない。

令文さんやSHARAさん、三宅さん等々のマーブロによくご登場頂いているお歴々、若いD_Driveのふたりもそう…つまり本当にMarshallを愛でてくれているギタリストたちは真空管の話しぐらいはするにしても、自分のMarshallに妙な手を加えようなどということを絶対にしようとしない。
Marshallを信頼し、Marshallが作って来た音楽に敬意を払い、そして自分の腕に自信があるからだと信じている。
私はこのことをうれしく思っている。そしてMarshallってそういうものだと思っている。

このことこそインタビュー中に質問すればよかった!また次回ゆっくりと!CONCERTO MOONはまた必ず魅力的な新譜を出してくれるハズだから。

ここから先はオマケ。もうちょっと付き合ってくだされ!

ジャケット撮影

昨日のインタビューの中でも触れたが、これが今回の『BLACK FLAME』のジャケット。ダーク!

Ns_img_1294そしてこれはブックレットの表4。つまり裏表紙。こっちもダーク!
実はコレ、私が撮らせていただいた。
もうアルバムのコンセプトがガッチリ固まっていたので、写真のイメージのリクエストも明確。「暗めに撮ってチョーダイ」という指令。
私の中ではかなり暗めに撮っているんだけど「もっと暗く!」という指令が飛び交い、最終的にこれらの写真が採用された。

Ns_img_1296撮影は小さいながらも便利で楽しい「Shige Studio」で敢行された。
「あんまり暗いのばっかりでもね~」ということで「白」バージョンも撮ってみた。
その写真がYOUNG GUITAR誌10月号のノンちゃんのインタビューに使用されているモノ。ちなみに今回のMarshall Blogのインタビューは、YG誌と質問がかぶらないように構成した。YGのインタビューも是非目を通していただきたい。

Ns_img_4030 これも「白」バージョンからの1枚。「ダーク編」ではなく、こっちの「白」バージョンから写真を選ぼうかという案もあったが、結局「ダーク編」に落ち着いた。結果は大オーライでしょう!『BLACk FLAME』なんだから!

Shimaさて、CONCERTO MOONは10月11日名古屋を皮切りに『BLACk FLAME TOUR2013』と銘打ったレコ発ライブを敢行する。全国で8本。お近くの会場の是非とも足を運んで頂き、島紀史の信念を実際の演奏で確かめて欲しいと思う。まった、スゲェ演奏になると思うよ~!
コンサートに出かける前にもう一度このインタビューを読んでみて!演奏をさらに感動的なものにすると思うよ。

CONCERTO MOONの詳しい情報はコチラ⇒CONCERTO MOON Official Site

(文中一部敬称略)

2013年10月 2日 (水)

CONCERTO MOON渾身のニュー・アルバム『BLACK FLAME』~島紀史インタビュー<前編>

去る9月18日に通算10枚目のアルバムとなる『BLACK FLAME』を発表したCONCERTO MOON。

ブレのまったくないCNCERTO MOONサウンドに満ち溢れた怒濤のメタル・チューンたちはまさく「黒い炎」。
ますます冴えを見せる島紀史のギターとMarshallのコンビネーションも絶好調を極めている。
話題のニュー・アルバムとその周辺について島紀史に話しを聞いた。そのインタビューの模様を<前後編>に分けてお送りする。

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三部作の意味

M(Marshall Blog:以下「M」):『Angel of Chaos』、『Savior Never Cry』、そして今回発表した『Black Flame』で「三部作」ということになっていますよね?

S:(島紀史:以下「S」、文中の「ノンちゃん」とは島氏のこと)基本的には自分のレーベルからリリースした最初の3作ということで、アルバムのコンセプトがつながっているとかいうことではないんですね。

61qa4xubpl_sl500_aa300__2M:あ、そうなの?
S:キーボードなしの『Angel of Chaos』、キーボードを入れて久世に替わって作った『Savior Never Cry』、そして今回…と環境が変わって、ミュージシャンとして自分の中でものすごく試行錯誤を重ねた3作となりましたね。
M:なるほど。
S:キーボードの重要性だとか、男らしくメタル道を突き進もうかとか、自分の中のバランスだとか、ポップなメロディを混ぜ込むことがもう怖くなくなったとか…そういったことが段階的にやれたと思っています。
M:その間に少し歳もとって?

61raurp3ol_sl500_aa300_S:ハハハ、そう。この3枚で自分がやりたいことが固まりましたね。
M:まだ固まっていなかった?
S:はい、自分で作っておいて言うのもナンですが、この3枚はとても好きなんです。この3枚の流れというものが自分の音楽を見直すいい時期にもなったし…。
M:ジャケットはこのピエロが出て来て何となくストーリーがあるように思わせますよね?プログレッシブ・ロックにありがちな…。
S:うん、さっき言ったようなことがひとつの流れになって、今回のアルバムでついに具体化できたと思ってるんですね。それならば…ということでデザイナーと相談して統一感を出すような方向にしました。
M:でもストーリー性はないということですね。

Ns_img_0002_2S:そうですね。それで、今回のアルバムに関して言えば、誰しもが持っている「澱んだ気持ち」とか「思い通りにならないことに対する攻撃性」とかイヤな感情ってありますよね?そういう部分を何となく表現したくてダークなイメージに仕上げました。
M:ホント、ずいぶんダークなテーマですな。
S:ミュージシャンとしての「自分」を強く持っていないといけないと思うんですよね。ミュージシャンなんてワガママなものだし、自分がやっていることが一番と思っていなきゃやってられません。
それで、自分が作ったものがひとたび手から離れると、それを評価するのはお客さんであったり、評論家であったりするワケですよね?
その時に何を言われても「自分はこれがやりたいんだ!」とか「自分のやっていることが自分の中では正解なんだ」という強さみたいなものが必要だと思うんです。
人に言われて右往左往しないようにしていたい。そんなつもりで制作にあたりました。
M:ノンちゃんは誰にナニを言われても右往左往なんてしないでしょうに!?
S:トンデモナイ!僕もファンの方に色々言われて右往左往した時期がありました。
M:ファンの方からも?
S:はい。もちろんファンはとても大切です。昔、私の好きなプロレスラーの前田日明が「ファンは大切にはするけど媚びない」と言っていましたが、今は僕もそう思うんです。
ある人はワガママに感じるかもしれないけど、もしかしたら長く聴いてきてくれた人には気に入ってもらえるのではないか、とも思っています。


Going My Way


M:CONCERTO MOONを見ていると本当にスゴいと思います。方向性がブレることなく「我が道を

Ns_img_0006往く」でしょ?しかも、休みなくコンスタントに作品を送り出していることが立派だと思います。まさに「ナントカバカ一代」を感じさせる。
S:ブレても仕方ないですからね。
僕はリッチー・ブラックモアを知って13歳の時にピアノからギターに転向したんですが、今でもシゲさんも呆れるぐらいリッチーがスキです。
M:よ~く知っていますよ。
S:リッチーの他にもウリ・ジョン・ロートも好きだし、ゲイリー・ムーアも好きだし、大谷令文も中間英明も初めて見た時のまま今も好きです。
そんな自分は変えようがないでしょ?変えられない。「あの時、人に言われてこう変えたんだ…」なんていう活動は今後もしたくないですもんね。
M:わかります。

Ns_img_0004S:自分のやっていることにこだわることについて称賛されるのはうれしいことなんですが、ギター道に邁進しているのだから、アルバムの売り上げは関係ないとか、ひとりでもふたりでも自分の音楽をわかってくれる人だけがコンサートに来てくれればいい…というのはイヤなんですよ。
M:何かの集会みたいに?
S:「へヴィ・メタル」という今やポピュラリティのない音楽分野の中でも、やっぱりポピュラリティというものは追及したいんですね。1枚でも多くアルバムが売れて欲しいし、ひとりでも多くの人にコンサートに来て欲しい。ギター道は邁進するけれども、ポピュラリティとのバランスはいつも考えていることです。
M:よくMarshall Blogにパット・メセニーを例に挙げていますが、自分のやりたい音楽をやって、それが受けて売れて、さらに芸術性も高い…というヤツですね。
S:うん。そういうところに自分もこだわりをもってやります、でも当然のことですよね。

歌詞について

M:ちょっと戻りますが、今回のアルバムの最後の曲、「End of the Story」の中で「♪響け最後のメロディ」という節があるでしょ?

Ns_img_0008三部作の最終作の最後の曲で「最後の」というフレーズ。これはやっぱりストーリーがあるのかなと思ったんですよ。
S:久世が歌詞を書いてきた時、そういう内容だったのでアルバムの最後に入れたんです。
M:あ、むしろ逆?
S:僕は久世にその曲の歌詞の内容について何の指示もしていないんです。彼の中に何らかのそういうイメージがあったんでしょうね。後付けです。
M:ノンちゃんも詞を書いているけど、歌詞の内容についてはどれぐらい久世ちゃんに指示を出すものなんですか?結構うるさいほう?
S:イヤ、自由に書いてもらって、自分が書いた曲に合うようにチョット変えてもらう感じですかね。
M:その程度?
S:ただ、あまりにも曲のイメージとかけ離れているような時もありますからね。だから『Savior』の時は久世の歌詞が少なかった。
M:あらま。手順としては?
S:デモを聴かせてイメージを沸かしてもらうんです。で、今回は久世にとって2作目ですから「創作」という作業に積極的に関わってもらいたかったんです。彼は正式なメンバーでトラのボーカルではありませんからね。
M:そりゃそうですよね。

Ns_img_0013S:曲のイメージは僕の頭の中にあるワケだから自分でやった方が早いと言えば早いんですが、「創作のよろこび」を味わってもらいたかったんです。
M:「喜び」か…。
S:そう。もっとも彼にとっては「喜び」よりも「苦しみ」の方が大きかったようですが…。
M:ハハハ!いや、Marshall Blogにも何回か書いているけど、こういう音楽の歌詞は本当にムズカシイと思いますよね。
「ホレた、ハレた」でもないし、歌詞が曲に負けちゃう。
S:うん、だから日本語で歌う曲はこの3作で一旦区切りをつけるかもしれない。
M:ホントに?
S:基本的には僕も英語でやりたいんですよ。日本人だし、発音の問題からは逃げられないし。

へヴィ・メタルはなぜ短調?

M:誰もが指摘するのは冒頭のシンセサイザーのことなんでしょうが、ま、アレも含めてとても聴きやすい作品だと思いました。でも「ポップ」というのとはチョット違うな…。CDを聴きながら、今度のコンサートで「この曲はどう撮ろうかな?」なんて考えていたらとても楽しかった。
S:中にはライブ演奏がキツイのもあるんですよ!

M:ところでノンちゃん、いい機会だから訊くけど、へヴィ・メタルっていうのはどうしてこうも短調な曲ばっかりなんあだろう?長調の曲があってもいいんじゃないかと思うんだけど…?
S:僕はね、マイナーな曲ばっかり作っているという感覚はないんですよ。
M:エエ~?!

Ns_img_0145S:本当に悲しい曲を書くんであれば、その中にパッと開ける明るいパートがないとその曲が悲しくならない…そう思っているんですよ。
M:ウンウン。
S:ま、あとはマイナー曲が多いのはメタルの伝統ということなんでしょうけどね。
M:それとギター・リフのせいなんでしょうね。ギターリフって短三度の音を使いたがりがちだから自動的にマイナーになってしまう。
でも「明るく楽しいメタル」ってのがタマにあってもいいじゃないかと思うんですよ。あ、ヤレって言ってんじゃないんですよ・
S:でも、エディに影響を受けた80年代のアメリカのバンドはそういうのやってますよね。
M:あ、そういうんじゃなくて、ブリティッシュっぽくて明るいの。
S:ブリティッシュっぽい明るいバンドか~…。
M:シケってて明るいヤツ。ヴァン・ヘイレンみたいにカラっとしてないの。
S:思い浮かびませんね。僕なんか子供の頃スコーピオンズの「Life’s Like a River(『In Trance』収録)」なんか聴いてて自殺しちゃうんじゃないかと思ったもんね。
M:でも「Your Light(『Taken by Force』収録)」なんてメジャーっぽいじゃん?ああいうの。
S:でも、明るくなりきらない!
M:そうそう、いつも天気悪いから!
S:確かにないですね。「男らしくガッツィに!」なんて言われた瞬間にはマイナー・コード弾いてるもんね!
Dmだわ!世の中で一番悲しいコード。
M:そうかな~?
S:『スパイナル・タップ』のなかでナイジェル・タフネルも言ってる!(「Lick my Love Pump」←ひどいタイトル!)

影響を受けるということ

M:よくディープ・パープルやレッド・ツェッペリンに大きな影響を受けたと言っておきながら自分演って

Ns_img_1603いる音楽がそれとはまったく別のもので、どこにパープルやツェッペリンの影響が表れているの?と思っちゃうグループっているじゃない?そこへ行くとCONCERTO MOONはわかりやすい。
でも、「ギター・リフ」ってことに注目するとノンちゃんが作るリフは明らかにパープルとはテイストが違いますよね。
S:うん。
M:そこで今回驚いたのが「Stay Alive」。とうとうパープルが出たから。やっぱりギター・リフを作る時、似通わないように…なんて考えているんですか?
S:あのね、曲を作っている時に出て来るものって、もっとパープルっぽかったり、レインボーっぽかったりするんですよ。
M:ハハハ!
S:実はイッパイ出て来ちゃうんですよ。
M:例の「Rat Bat Blue」?
S:そう!「Rat Bat Blue」みたいな曲を作ろうと思って、出来上がったら「Rat Bat Blue」になってたという…。
M:ギャハハ!

Ns_img_0031_2S:だから僕は自分の音楽を作る時にあまりにパープルに似ていたりするものは頭の中で篩にかけて落としているんだと思います。
メンバーにも聞かせていない段階では、例えば「Burn #34」みたいに大量に「Burn」みたいな曲を考えるんですが、所詮いくらやっても「Burn」にも「Rat Bat Blue」にも勝てるワケがないですからね。
M:でもディープ・パープルだって「Black Night」も「Child in Time」も元は人様のものですからね~。
S:「Burn」もそう。ガーシュインのナントカって言うヤツ。(ガーシュイン作「Fascinating Rhythm(邦題:魅惑のリズム)」。「Burn」をメジャーで弾くとこの曲っぽくなる)
M:ELPなんかもそうですもんね。
S:僕がある程度の年齢に達して、今みたいな音楽を演らなくなった時にはそういう曲をやってみたい。
M:いわゆる改作ね。改作はいいですよ。改作を認めさすれば問題ない。
S:でも、今はそういう音楽から受けた影響のもとで自分のオリジナリティを追及したいと思っているんです。
M:「Stay Alive」はそれをスリ抜けて来たような…。
S:アレはパープルのシャッフルのニュアンスが僕の中にあったんですよ。
M:タイトルはビージーズ?
S:ハハハ!アレは久世の歌詞からそのままタイトルになってます!

Ns_img_0047
CONCERTO MOONの詳しい情報はコチラ⇒CONCERTO MOON Official Site

<後編>につづく

(一部敬称略 2013年9月 BAZOOKA STUDIOにて収録・撮影)

2013年9月16日 (月)

アンビエント・ミュージックの愉しみ~NEBULA『On Earth』発表

それにしても多彩な人だ…伊藤広規。

「才能のある人」ということになるのであろう。いくつもの楽器を巧み弾きこなし、本職のベースを弾いては数々の名バンドを猛烈にグルーヴさせ、自らも高水準な音楽をクリエイトする。

しかし、才人特有の気難しさが見事に皆無で、居酒屋では濃い目に割ったキンミヤ焼酎の大きめのグラスを片手に、「レンソウとカキのバターいため」や「特製ジャンボ・メンチ」をおいしそうに口に運ぶ姿が実に魅力的だ。

そんな広規さんが大きなステージで必ず使うベース・アンプはMarshallだ。1992S UPER BASSのフル・スタックやVBAのハーフ・スタックを背負って絶妙にバンドをドライブさせる様子はカッコいいことこの上ない。

Nbimg_2727これは今年6月に発売されたアルバム『Water Color』。伊藤広規のアーカイヴ・シリーズの第1弾。

まったりムードが横溢する世界にドップリつかり、愛聴している人も多いと聞いた。
私は光栄にもライナー・ノーツを執筆させていただき、ジャケット内の写真も私が撮影したものをご採用いただいた。うれしいなったらうれしいな!

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そして、これは8月28日に発売された松下誠とのユニット「NEBURA」のアルバム『On Earth』。
いわゆるアンビエント・ミュージックの作品だ。

「聴かれることを拒否する音楽」…とはNEBULAの音楽に対する誠さんの言葉。誠さんのこの言葉はまさに至言と言えよう。

昔、父に命ぜられて千葉の禅寺へ行かされたことがあった。お坊さんからその時に教わったのは。「座禅を組む時にな何も考えてはいけません。『無』になるのです」…ということ。そう言われると「何も考えない」ということを考えてしまって『無』になることなど到底できやしない。
そこで、薄眼を開けて畳のヘリに目をやりながら1~10までひたすら繰り返し数えろと指導される。ところがこっちはまだ血気盛んな時分で、雑念の権化。とてもじゃないけどできなかった。

もし、あの時『On Earth』が座禅の最中にBGMで流れていたら『無』になれたかもしれない…。

Th_img_1288
今回も『On Earth』の解説を書かせていただいた。

私をよくご存知の方は「アンビエントなんて聴くの?!」なんて驚くかもしれない。
実は私はアンビエント・ミュージックとは以外に早い時期に出会っている。中学3年の頃な?1977年ぐらい?

当時、King CrimsonやRoxy Musicが大好きで、ひと通りバンドのオフィシャル盤を聴き終え(双方、もう活動をしていなかった)、メンバーのソロ作や周辺のミュージシャンに興味を持っていた頃だった。
そこで「ナニこれ?!Robert FripとBrain Enoがいっしょにやってるアルバムなんてあるの?!」と狂喜乱舞した。

『(No Pussyfooting)』である。

まだ、「アンビエント・ミュージック」などどという言葉は一般の人の間では知られていなかったと思う。国内盤が出ていなかったので輸入盤を買った。

聴いて愕然とした。
ナニも起こらないのだ。山も谷も、ヨコもタテも、表も裏も、上も下もない音楽だったのだ。「ナンダこの音楽、どっか壊れてるんじゃねーの?」と、繰り返し聴くことはなかった。
つまり、私はどちらかといえばアンビエント・ミュージックの門外漢なのだ。

それだけに今回は新鮮な感覚で『On Earth』に接することができた。
アンビエント・ミュージックに関して調べているうち、ライナーに書いた通りEnoが意外な音楽から影響を受けていることも知った。

Th_img_1289『On Earth』を聴いた人が寝入ってくれれば、我が意を得たり…なんて広規さんはおっしゃっていたが、イヤイヤ、やっぱりこの2人の才気あふれるミュージシャンのこと。
自然にその演奏に耳が張りついてしまうのは仕方がないことなのよ。
もちろんボーっとするなり船を漕ぐなり味わい方は自由だ。

「癒し系の音楽」がお好みの方、あるいはそうした音楽をお探しの方、是非、聴いて頂きたい。

Nbimg_2841この後、広規さんが参加した未発表音源盤がもう一作発表される。これも楽しみ!
それまでは上記2作以外にも既発のアルバムで「伊藤広規」を楽しんでいただきたい。双方、私が解説と写真を担当させていただいた。一生懸命やりました。


『A*I』
青山純との超ド級のリズム隊の至芸を収録した名盤にして奇盤。何せ2枚組のウチの1枚はベースとドラムだけ。そして、もう1枚はそのベースとドラムの音源をゲスト・ミュージシャンが好きに料理した曲が並ぶ。
AとIのコンビネーションがなぜ日本のリズム界の最高峰に君臨しているかが理解できるアルバムだ。
プロデュースはホッピーさん。

Ai

『Relaxin' at IWAKi ALIOS』
2010年10月「いわき街かどコンサート」のライブ盤。
A*Iのリズム隊に森園勝敏、中村哲、そしてKaz南沢という音楽達人が集って奏でる大人のロック。タイトルはCharlie ParkerのCのブルース「Relaxin' at Camarilo」から拝借した。
スルメを5枚重ねたような噛みごたえのある味わい深い演奏は何回聴いても飽きないわ~。

Alios

伊藤広規の詳しい情報はコチラ⇒伊藤広規公式ウェブサイト

Nbimg_2702(一部敬称略)

2013年7月26日 (金)

SHOW-YA 23年ぶりのシングルをリリース!

昨年3月、22年ぶりのニュー・アルバムをリリースしたSHOW-YA。
今春には5年ぶりの『NAONのYAON』を大成功させ、来年の開催も決定させた。

Marshall Blogでは『NAONのYAON』を5回にわたり具(つぶさ)にレポートさせていただいた。掲載までにちょっと時間はかかってしまったが、ビックリするほどのアクセス件数でSHOW-YAの勢いを再確認した次第である。内容は次の通り;

vol.1 : SCANDAL、Cyntia、DESTROSE登場!

vol.2 :LoVendoЯ、平野綾、星屑スキャット、Yuki&Chiiko登場!

vol.3 : シシドカフカ、土屋アンナ、夏木マリ、矢沢洋子、杏子登場!

vol.4 : 中川翔子、相川七瀬登場!

vol.5(最終回) : SHOW-YA登場、そしてフィナーレ!

「~ぶり」が多くて恐縮だが、一昨日、今度は23年ぶりのシングルが発売された。
タイトルは『V.S. MYSELF』。
CD2曲とDVD3曲がカップリングされた2枚組だ。しかも、DVDは『NAONのYAON』のステージを完全収録!上でいうとvol5.のとこですな。

もちろん内容は言うに及ばず素晴らしいもので、いわゆる「会心の出来」というヤツだ。sun-goさんのMarshallサウンド全開よ!
またジャケットに使われている写真がいいね!(自分で言っとかないと…)

Sleeve そして、この『V.S.MYSELF』の発売を記念して、新宿のタワーレコードではパネル展が開催されている。

Vs_img_5382野音で撮影した写真を中心にパネルが構成されている。一枚一枚見せてあげたいのはヤマヤマだけど、『V.S.MYSELF』を買いに新宿まで足を運んだついでに私めの入魂のショットをご覧いただきたい!(いつまでやってるか不明のため、お出かけの際にはお店のご担当者にご確認願います)

Vs_img_5389 そして、明日7月27日は『QUEENS BIRTHDAY』。色々と企画が盛りだくさんなコンサートですぞ!赤坂BLITZでお待ちしております。

SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA OFFICIAL SITE

(一部敬称略 協力:タワーレコード新宿店)

2013年6月20日 (木)

伊藤広規、新譜『WATER COLOR』発売!

日本だけでなくMarshall並びにMarshall Blogをも代表するベース界の至宝、伊藤広規が松下誠、Sachikoと組んだアルバムが昨日発表された。

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これがその新作『WATER COLOR』。「水」をテーマにしたアルバムだ。
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グルーヴ自慢の広規さんのベースだが、この作品はどちらかといえばマ~ッタリとした聴きやすい落ち着いた作品に仕上がっていて、広規グルーヴはオアズケ?…と思いきや、そこは広規さんのこと、フワフワとたゆたうバラードでも鋭利なくさびを打ち込むがごとく、目も覚めるベース・プレイを披露してくれている。

もちろん作編曲でも非凡な才能を惜しみなく発揮されているところもファンにはうれしい限りだ。

私は…といえば、青山純と組んだ前作『A*I』

Ai

その前の森さんたちとのライブ・アルバム『RELAXIN' at IWAKI ALIOS』に引き続き…
Alios

今回もライナー・ノーツとジャケット写真の一部を担当させていただいた。いつも一生懸命書いてます、撮ってます。

本当はここに内容のことをツラツラ書きたいんだけど、そんな事情ですのでこ・こ・ま・で・ね!

この『WATER COLOR』は伊藤広規のアーカイブ作品の3部作の一角で、これからも注目の作品が続いて登場する予定だ。楽しみ!

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伊藤広規の詳しい情報はコチラ⇒伊藤広規公式ウェブサイト

(一部敬称略)

2013年5月13日 (月)

石原"SHARA"愼一郎、初のソロ・アルバム発表!

いつもニコニコのSHARAさん、今日はなぜかかなりマジ。

真剣なまなざしの矛先はテレビモニター。そこに映し出されているのは…

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寺沢功一

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そして向山テツ

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mintmintsのリズム隊がレコーディング・ルームに入っているのだ。

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譜面を見ながらプレイバックを聴くSHARAさん。

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そして、再びレコーディング・ルームに入ってテイクを重ねるmimtmintsが誇るリズム隊。

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そして、演奏をチェック。

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mintmintsの新作のレコーディング…というワケではない。ま、ミンツの新作といえばそういえなくもないのだが、このセッションはSHARAさんのソロ・アルバム用のレコーディングなのだ。

しかし、にわかには信じられないんだけど、SHARAさん、初のソロ・アルバムというのだ!

これがいよいよ今月22日に発売が迫った『SHARA』。初ソロに込めた気合が感じられるストレートなタイトルだ。

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「失くしたものも大切なものも、全てここに詰まってる」…ク~、いいコピーじゃないの!

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内容は4つに分かれている。その4つとは…

1. 第2期EARTHSHAKERの再演 : ニ井原実、工藤義弘、そしてSHARA(ベースも)の3人で、なんと19歳の頃に演奏していた曲をそのまま当時のアレンジで演奏しているという音楽タイムマシン。これがまた底抜けにカッコいい!

2. SMC : 西田"MARCY"昌史とのユニットSMCにThe Marcy Bandのgi-naがゲスト参加。

3. 石原"SHARA"愼一郎ソロ : 文字通りSHARAさんが一人で制作したギターがむせび泣くインスト。

4. mintmints : ファースト並びにセカンドでは打ち込みを使用した曲を今回はホンモノの人間(? 技は人間ワザではない)が演奏して撮り直したもの。

どれもこれもSHARAさんらしいキメ細かい仕事で聴きごたえ満点!

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それにナント!2012年10月14日の代々木でのライブ音源も収録。この時の様子はすでにMarshall Blogでレポートしているのだ!

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もうこれでなぜテツさんとてらちんがレコーディング・ルームにこもっているのかがわかったと思う。

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それにしても凄まじいことよ!

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この2人のコンビネーションにはロックのリズムのダイナミズムがすべて含まれている。

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ミキサー室の床にうずくまって譜面にペンを入れているのはsun-goさん。忘れないうちに書いとかないとね!

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今日はSHARAさんのギター入れはなし。弾きたくてウズウズしてきちゃってんじゃないの~?

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sun-goさんのギター入れも始まった。

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SHARAさんは譜面を確認しながら背後でそのプレイに耳を傾けている。

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sun-goさんの足元。

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難なくスラスラと自分のパートを弾き倒していくsun-goさん。

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そして、またプレイバックをチェック。大変な仕事だニャ~。

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さらに上のレベルを目指して探究が進められていくのであった!

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やっぱりスゴイ人間のmintmints。どんなにテクノロジーが進歩しても土台人間さまにはかなうまい!

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私はこれ以上邪魔をしてはいけないと思い、後日の仕上がりを楽しみにスタジオを後にしたのであった。

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私は一足先に聴かせてもらっているが、これは超一流レストランに使われる食材で作ったギター好きの大人のための「お子様ランチ」だと思った。

貴重な題材というハンバーグ、mintmintsというエビフライ、SMCというスパゲティ、それにEARTHSHAKERというふりかけがご飯にかかっていて…。しかも、新曲というオレンジジュースまで付いている。これ以上一体何を望もうか…?日本のロックを背負ってきた男の長い長いキャリアを俯瞰する好盤に仕上がった。

私はこういう全部が総花的なゴージャスなアルバムが好きでしてね…。高円寺に行く途中の電車の中ではじめて聴いて思わずニヤニヤしてしまったよ!

今までソロ・アルバムがなかったことは先述の通り本当に意外なことではあるが、現在のリリースがベストなタイミングだったかもしれない。SHARAさんも考えたに違いない。「ソロ・アルバム、いつ出すの?」…

「今でしょ!」

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石原"SHARA"慎一郎の詳しい情報はコチラ⇒Official Site

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(一部敬称略 2013年2月 都内某レコーディング・スタジオにて撮影)

2012年12月 5日 (水)

ミート・ザ・リズム・セクション~A*I(青山純&伊藤広規)登場!

偉大なミュージシャンやバンドの自伝や評伝を読むことはとても刺激的だ。それも主人公が大きな業績を残している破滅型のキャラクターとくれば、尚更ドラマチックで読み応えがあるというものだ。

天才ジャズ・アルト・サックス奏者、アート・ペッパーの自伝、『ストレート・ライフ―アート・ペッパー衝撃の告白自伝(スイング・ジャーナル社刊)』はその代表といえよう。
アート・ペッパーはある悪癖により、人生の大半を刑務所と病院で過ごした人物だけにその生きざまはすさまじく、読みどころも満載なのだが、とりわけその中でとても印象に残った箇所があった。読んだのはもうずいぶん昔のことだし、現物が手元にないので正確に再現することは難しいが、概ねこういう内容であった。

あるレコーディングの朝、ヒドイ生活がたたり、例によって体調がすぐれず、ベッドから出てこないアートを妻(あるいはガール・フレンド?)が揺り起こし、こう話しかける。「アート、早く起きなさい!今日はレコーディングの日でしょ?スタジオでは世界一のリズム・セクションをあなたを待っているのよ!」…と。

世界一のリズム・セクションとは当時(1957年)のマイルス・デイヴィス・クインテットのリズム隊、レッド・ガーランド、ポール・チェンバース、そしてフィリー・ジョー・ジョーンズらのことだ。アートがイヤイヤ出かけたこの日のレコーディングが、ジャズ史に残る超名盤『Art Pepper Meets the Rhythm Section』となったというから歴史はおもしろい。

この話を知ってから「リズム・セクション」ってめちゃくちゃカッコいいと思うようになった。アメフトでいえばディフェンスってとこかな?強いチームは絶対にディフェンスが優秀だ。どんなにオフェンスが点を取ってもディフェンスがアホだと試合で勝つことが格段に困難となる。

『七人の侍』で島田勘助兵衛がお百姓さんに向かっていうでしょ?「守るのは攻めるより難しいでナァ…」と。

だからリズム隊は重要なのだ!…と強引に結びつけておいて…。

海外では有名なリズム・チームがたくさんあるでしょ?ロンとトニーとか、ロッコとガリバルディとか、でも、日本ではあまり聴かないのが実情でしょう…このふたりを除いては…。

青山純。

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伊藤広規 。

山下達郎のリズムを長年にわたり支えた日本のリズム・セクションの最高峰だ。

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広規さんは達郎さんのツアーではいつも1992SUPER BASSのフル・スタックを使用する日本を代表するマーシャル・ベーシスト。

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今年の6月にはイギリスのマーシャルの工場にも行った!

このあたりはコチラを参照していただきたい⇒Relaxin' in London 伊藤広規、ロンドン・タウンを往く

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今年も10月にはいわき市の『街かどコンサート』で素晴らしい演奏を聴かせてくれた。このコンサートはマーシャルも協力している。近日ここマーシャル・ブログでその模様をレポートする。

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さて、今日の本題…その日本を代表するリズム隊のCDがとうとうこの世に現れた!本日、2012年12月5日発売!

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それがこの『A*I』だ。「アイ」ではござらん。「エーアイ」だ。ベースとドラムのデュオ作品がベースとなった驚異の音世界!スゴイよ~!鳥肌だよ~!私も「万」単位でレコードやらCDやら聴いてきたけど、こんなの以前に聴いた記憶がないな。

ベースとドラムだけチョコチョコというのはありますよ。例えばザッパの『Sheik Yerbouti』の「Rubber Shirt」とか。パトリック・オハーンとテリー・ボジオのヤツね。これはこれでまたスゴイことをザッパはやっているんだけど、意味は違えどこうなってみるともはや『A*I』の方がスゴイかも…。

光栄にも写真とライナー・ノーツは私めが担当させていただきましたが、音源が送られてきたとき、マジでA&Rの人に「音源間違えていないですか?」と電話しちゃったぐらいなんだから。だってベースとドラムしか入ってないんだもん!

迫りくるアオジュンのバスドラと空前絶後のグルーブにまるでソニー・ロリンズのソロのように尽きることなくフレーズがつながっていく広規さんのベース!

ジャケットも凝ってる。

レッド・バージョン。青山カラー。

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裏面はこんな感じ。タテ書きだ!

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こちらはパープル・バージョン。広規カラー。

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裏面はレッドになる。…というのは大げさで、ケース(サック)に穴が開いていて、中身を表裏にひっくり返して楽しむことができるのだ。

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中身はこの通り。2枚組の大作だ。

1枚目は青山さんのご自宅で録音した青山さんと広規さんの完全デュエットにプロデューサーのホッピー神山が手を加えたもの。そして、2枚目は、ゲスト・ミュージシャンが好きな音源の好きな箇所を選び音を重ねたリミックス・バージョンだ。

ゲスト・ミュージシャンは、宮崎禎男、難波弘之、Banana UG、森園勝敏、重美徹といったA*Iのふたりにゆかりのある面々。いずれも才気あふれるミュージシャンたちだ。

ジャケット中央部にはナント、小島剛夕(ごうせき)先生のイラスト!

デザインは前作同様、やましたみか。

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これが広規さんの前作『Relaxin' at IWAKI ALIOS』。昨年の『街かどコンサート』の演奏を収録したライブ盤。

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さて、制作に先だって、青山さん、広規さん、他スタッフが一堂に会し、このアルバムを振り返ってみることになった。場所は高尾。この素晴らしい庭園に面した和室でおいしいものを食べながら、アルバムの聴きどころや裏話を白日のもとにさらすという企画。そのネタをベースにライナー・ノーツも執筆された。イヤ、させていただきました。

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プロデューサー、音楽王・ホッピー神山。ホッピーさんの『A meaningful meaningnessless(ママ)』は私の大愛聴盤だ。

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まずはおいしいものいただいて…と。

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ここで話し、聴いたことの大事な部分は『A*I』のライナー・ノーツに記しておいたので、是非実際のCDでご確認いただきたい…なんていうと、ライナー目当てにゲットしてくださいと言っているようだが、トンデモナイ!

スリリングな青山さんと広規さんの火花が散るような決闘、それに油を注ぐホッピーさん。驚異の演奏をタップリとご堪能いただきたいと思う。

この座談会の撮影の詳しい様子はコチラでご覧ください⇒Shige Blog 『青山純&伊藤広規『A*I』のライナー・ノーツと撮影』

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これは広規さんが継続して展開しているチャリティ・バンダナの新色。特に赤は今回の『A*I』の発売記念に製作された。

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チャリティ・バンダナはロンドンでも大活躍!ちょっと銀行行ってきます。

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マーシャルのジョン・エラリー社長も紫のを持ってる!

ライブ会場などで取り扱っているので是非記念にお求めください。売上金は東日本大震災のチャリティに充当されます。
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さて、『A*I』の発売を記念したイベントが12月9日、ディスクユニオン御茶ノ水駅前店で開催される。青山純、伊藤広規、ホッピー神山によるトーク&サイン会だ。詳しくはコチラ⇒ディスクユニオン公式ウェブサイト

CD『A*I』の詳しい情報はコチラ⇒ULTRA VYBE公式ウェブサイト
伊藤広規の詳しい情報はコチラ⇒伊藤広規公式ウェブサイト

ホッピー神山の詳しい情報はコチラ⇒HOPPY KAMIYAMA × GOD MOUNTAIN

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(一部敬称略 2012年10月23日 一部を除き高尾にて撮影) 29