【NAONのYAON 2013】 vol.5(最終回) : SHOW-YA登場、そしてフィナーレ!
英語に「extravaganza」という単語がある。「エクストラヴァガンザ」…昔英語を一生懸命勉強していた頃に(今でも勉強してまっせ~、気持ちだけ)この言葉に出っくわして「変な単語~!」と思った。
Frank ZappaはオープニングのMCでこの言葉を比較的よく口にするが、他の人がこの単語を使っているのをついぞ口にしているのを聞いたことがない…エクストラヴァガンザ…エクストラヴァガンザ…変だ。
それもそのハズ、この単語は「大規模で感動的なショウ」という意味で、そう滅多にエクストラヴァガンザにはお目にかかれないからだ。
この『NAONのYAON 2013』は正真正銘のExtravaganzaだった。
そして、その壮麗なショウもいよいよ最後を迎えるに至った。
SHOW-YAの登場だ! ここまで4時間以上。「今日は長いよ~!」と開演前に恵子さんにハッパをかけられて気合は入れて撮影に臨んではいたが…。
いくら楽しいショウでもさすがでっかいカメラをブラさげて舞台に集中しているのは精神的にも肉体的にも年齢的にも楽なものでは決してない。それでも、目の前にカッコいいミュージシャンとMarshallが並んでりゃ元気も百倍。
お客さんたちもさすがに疲れたろう…と後ろを振り返ると…
みんな手なんか上げちゃって、ゼンゼン疲れてないじゃーないの~!
それどころか、一番盛り上がっちゃってる!
そりゃそうだ!お待ちかねの5人が目の前のステージに立ってるんだから!
寺田恵子!
中村美紀!
五十嵐sun-go美貴!
仙波さとみ !
角田mittan美喜!
1曲目は「私は嵐。」
ステージに登場する度に衣装を変え、爆笑MCを放り込んで、ゲストの皆さんと大熱唱…恵子さんはこの日、まったく休むヒマがなかった。
でも、この大役は恵子さんだから務まったようなものだろう。
どのシーンの恵子さんも最高に魅力的だったが、やはり何といっても…
この時間が一番輝いていた!
既報の通り、各メンバーもバックバンドとして何回もステージに登場し、熱演を披露してくれたが、やっぱりこの場面が一番素敵だった。
最後まで爆音を轟かせながらsun-goさんのお供を務めたJVM410Hと…
1960BDM(右端)。
あまた使用されたMarshallの中でも抜群に存在感のあるサウンドを炸裂させていた。
「嵐」のピック・アップ・ソロ!
さとみさんも堂々たるプレイで各シーンを忘れがたきものに演出した。
「嵐」お定まりの恵子さんとsun-goさんの決めポーズ!野音でもバッチリだぜ!
それにしてもモノスゴイ迫力!
まるでPAの音を何段階も大きくしたかのような音圧!すさまじい演奏だ!
何せ時間がないでね~。ヘタをすると、野音は時間になると問答無用で電源落とされちゃうからね。そういうシーンは実際には見たことはないけど…。
っていうこともあってか、いつもはキャプテンの手回しオルガンのようなイントロで始まる「流星少女」だが、今回はいきなりギターからスタート。
イントロもチョイと端折って歌いだした恵子さん。わかりますよ~。時間が有り余った時のおしゃべりと時間がまったく足りない中での演奏…ツライものだ。もちろん恵子さんはそんなことおくびにも出さずに平然とステージをこなす。さすがだ!
堰を切ったかのようにあふれ出るドライブ感!
mittanも水を得た魚のようなプレイでSHOW-YAサウンドを爆発させる!
普段のコンサートでも盛り上がるこの曲。この特別な舞台ではなおさらのこと。
メンバーもノリノリだッ!
「流星少女」もバッチリと決まっていよいよ…
「最後の曲」の恵子さんのアナウンスに当然観客は「エ~!」となる。
すると恵子さん、「ウルせーな!時間がねーんだよ!」ときた!究極の恵子節!こういう恵子さんがまた素敵なのさ!曲は当然待ってましたの「限界LOVERS」!
5年ぶりの『NAONのYAON』本編最後の曲だけにメンバーの力も入る1曲だ!
耳なじんだ曲だけど、今日は一段と感慨深いな~。
この5年ぶりに開催された一大イベントに至るまでいくつかの布石があった。
『MUONのYAON』、『NAONのBATTLE』、『ROAD to YAON』等々…。
幸運にして私はそのどれもにスタッフとして参加させて頂いた。この日が来るのはズッと先のような感じがしていたんだよね。
それが、あと一週間になり、明日になり、今日になり、リハが始まり、本番が始まり…なんともうコレが最後じゃないのよ!
なんかメチャクチャさびしい気分になってしまったよ。「どうかこのお祭りが永遠に終わらないように!」って!きっと客席の誰もがそう思ったに違いない。
野音ステージでのサオまわし!
ばっちりキマッタ~!
そしてエンディングへ突入!
本編を締めくくる恵子さんの熱唱!
そして、会心の笑み!
狂熱の野音!
あ~、終わっちゃった。
最後は出演者が全員ステージに上がってのグランド・フィナーレ!
日比谷野外音楽堂創立90周年実行委員会委員長の湯川れい子さんがステージに上がりご挨拶。
そして、来年も『NAONのYAON』が開催されることが発表された。ヤッタね!
この日の出演者は出も出たりなんと66人。
全員で「ああ無情」を大合唱!湯川れい子さんの作品だ。
そして圧巻は出演ギタリストたちによるソロまわし!
冒頭に書いたように正真正銘のEXTRAVAGANZAだったのだ!
ステージにひとり残る恵子さん。
マイクなしの「ありがとう!」の絶叫!
また来年!
5回にわたってお送りした『NAONのYAON 2013』レポート、いかがでしたか?
アップが遅くなってしまった分、グ~ンとサイズを拡大してお送りしてみた。
前後編、あるいは3本立てという企画はマーブロでは珍しくないが、【50 YEARS OF LOUD LIVE】を除けば、ひとつのイベントで5回シリーズというのは今までなかったかな…。爆風スランプのトリビュートは6本立てでお送りしたが、2回分のコンサートだった。
それぐらいのボリュームに値する素晴らしく楽しいイベントだったと思う。名実ともに日本を代表する大イベントに参加できたことを誇りに思っている。
SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA OFFICAL SITE
(一部敬称略 2013年4月29日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)