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2013年11月12日 (火)

Women's power Rockmaykan special <DESTROSE編>

目黒の老舗ライブハウス、鹿鳴館がシリーズで企画しているスペシャル・イベント『鹿鳴館伝説III』 。
私が高校の頃、「鹿鳴館」はもう無くなっていて、「鹿鳴館の伝説」といえばサンハウスだった。昔は今みたいにバンドが日本全国をグルグルとツアーしてまわるなんてことはなく、そういう活動ができるのはレコードをリリースしている人気バンドだけだった。ネット配信はおろか、「インディーズ」なんて言葉もなかったころの話しだよ。だから地方のバンドを東京で観ることなんて極マレで、ライブハウスのスケジュール表や看板には必ず、「○○バンド from 戸隠」なんて出身地が明記されるのが普通だった。
ある時、いくつか年上の先輩がこう言った。「サンハウスが東京に来た時、鹿鳴館と○×△(どこかは忘れた)で演奏して帰って行ったんだよ。スゲエかっこよかった!」って。それがうらやましくて…。
私にとっての「鹿鳴館伝説」はまさにそれなのだ。
その鹿鳴館も復活して久しく、盛んにロック環境を演出していることはうれしい限りだ。

今日レポートする『鹿鳴館伝説』は「Women's power Rockmaykan special」と題するガール・バンド特集。
『Woman's Power』も女性のバンドがまだまだマイノリティだった時代から良質のガール・バンドを輩出し続けて来た伝統あるイベントだ。
今日の登場バンドはDESTROSE。

10DESTROSEは今年春のSHOW-YAの『NAONのYAON』にも出演し、Marshall Blogにも登場してもらった。

20実は、明日2013年11月13日にニュー・シングル『霖Rin/MAZE』となる。それに合わせて、その翌日14日には渋谷O-WESTでワンマン・コンサートが開かれる。
ノリにノッているのだ、DESTROSE。

30cdボーカルのMarina。

Rm_img_5955ギターはMina隊長と…

50成美

60ベースはmiho

70_2ドラムがHaruna。

Rm_img_6249この日はオープニングアクトも含めて4バンドが出演した。DESTROSEは3番目の登場。
すさまじいまでの熱気が伝わるだろうか?!

90_2ガール・バンドが登場する度に書いているのは重々承知しているが、それにしても女性陣の活躍ぶりたるや隔世の感がある。
255女性のバンドといえば、ヤンチャなことをしない分、比較的リズムがしっかりしていて、そこに歌のウマイ女の子が入ってバンドらしきものをやっていた…というのが30年前ぐらいの様相だろう。

110vそのレベルは「女の子だから…」という枕詞がついて、彼女たちが楽しく演奏しているのをほほえましく傍観しいるのが関の山だった。
130_2バンドとしての演奏は何とかこなせたにしても、リード・ギターという最後の難関が待ち受けていて、それを克服するのに随分と時間がかかったが、今ではとうとうバリバリとソロを弾きまくるガール・ギタリストもそう珍しくなくなって来た。
120vだから「女の子だから…」という枕詞も今では使い方が異なるようになり、「女の子のバンドだから男らしい」みたいな妙な逆転現象が起きてしまっていることはかえってほほえましいことではなかとうか。
しっかりしろ、男!

140v私も職業柄、ずいぶんとたくさんのガール・バンドを目にするが、不思議なことに女性陣の方がガッツのあるハードなロックを好む傾向があるように見受けられる。
たとえ、ヒラヒラの御姫様のようなメルヘンチックな格好をしているグループでも音はしっかりハード…なのは当たり前で、「女心を切々と」などということとは無縁なところがまたたのもしくもうれしいではないか。

Rm_img_6243今は演奏者の性別でカテゴライズされている「ガール・ロック」が、これをこのまま推し進めて行くと、「女性がクリエイトするロック」という風に定義が変わって行くような気すらしている。

160_2そして、DESTROSEはその先鞭を切っているのだと思う。ステージを観ているとそんな気がするのだ。

Rm_img_5780そして、やはりこうしたガッツィなロックのギター・サウンドとくればMarshallを背負う以外に選択肢はあるまい。

180_2もちろんMina隊長も成美ちゃんもMarshallだ。

190_2Marshallがなくては作ることのできなかったハード・ロックの魂が、こうして地球の裏側で美しい女性ギタリスト達にも受け継がれているなんてことは50年前のJim Marshallには想像できなかったろうな~。

210_270年代のMarshallの広告にはイメージ・キャラクターによく女性が使われていたが、そう、Marshallと女性は相性がいいのよん。

220_2

それにしてもハードでタフなパフォーマンス!

215_2超満員の会場でステージはほぼ酸欠状態!

230v新曲も披露されて盛り上がりがピークに達する!

240_2歌にアクションにと大暴れのMarinaちゃん。
100_2ゴリンゴリンと容赦のない重低音でバンドを引っ張ったmihoちゃん。

250_2やっぱりいいバンドというものは、こうしてメンバーひとりひとりが個性的で生き生きとしているものだ。

260ワンマン・コンサートは明後日。渋谷O-WESTだ。どうかお見逃しなきよう!

270さて、明日発売のシングル『霖Rin/MAZE』はハードでメロディアスなDESTROSEの魅力がふんだんに盛り込まれた力作だ。

30cdこれはそのレコーディング風景。

290実は、このレコーディングはMarshall Blogが避けて通れないポイントがある。それはHarunaちゃんのドラム。

300NATALが採用されたのだ。

310Traditional Customというキット。22"Bass、12"Tom、14"&16"Floor、14"x5.5"Snareという構成。材質はメイプル。写真のキットのカラーはグロス・ブラック。
ナンカいいんですよ。イギリスっぽくて!

320NATALは1965年創業のイギリスのパーカッション・ブランド。現在ではMarshall社の参加でドラム・キットを中心にビジネスを展開している。

NATAL Drumsの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums(英語版ウェブサイト)

330kHarunaちゃんとの相性もいいのだろう、素晴らしいサウンド。エンジニアの方からも大絶賛を頂戴した。

340v真剣な成美ちゃんに…

350vmihoちゃん。

360vMarinaちゃんは別ブースで歌入れ。感情を思いっきり注入した熱唱!

Dr_img_0723抜群に音抜けする粒立ちのよいドラム・サウンドに…Harunaちゃん、ニンマリ。
Mina隊長とは時間が合わなくてこの日は行き会えず。残念!

380vDESTROSEの詳しい情報はコチラ⇒DESTROSE official website

400(一部敬称略 2013年10月13日 目黒鹿鳴館にて撮影)