Women's power Rockmaykan special <exist trace & FullMoon編>
昨日お届けした『鹿鳴館伝説III』の「Women's power Rockmaykan special」のDESTROSEの出番に先駆けてステージに上がったのがこのバンド。
FullMoonだ!
「フル・ムーン」なんていうから「Half Moon」に引っかけたJanis Joplinのトリビュート・バンドかなんかかと思ったらゼンゼン違う。コリャどう見てもジャニスじゃない。
そう、アキバ系美少女バンドなのだ!
赤い月は、えどがわるる
どうでもいいことなんだけど思い出した。
ウチの子が小さい時、セーラームーンを見て、あの歌(アレはHank Mobleyの「Recard Bossa Nova(またの名を「The Gift」)」を想起させるなかなかにイイ曲だ)の最後の「♪ミラクル・ロマンス」というところを「ミラクルのマウス」と歌っていたっけな~。どうもそう聞こていたらしい。あの頃は可愛かったな~。
ついでに、幼稚園で習って教わってきた「カゴメ、カゴメ」の「♪いついつでやる」のところを「いついつJR」と歌っていた。子供ってスゴイ。
モノスゴイ盛り上がりよう。ま、そんな予感はしていたんだけど。
ステージのメンバーの動きにあわせて客席が動き、踊るサマは圧巻だ!
それがですね、このような出で立ちをしているが、音は芯のあるハード&メタル・サウンド。
とりわけドラムのるるチャンが叩きだすへヴィでパワフルなビートが小気味よい。
もちろん他のメンバーもしっかりしたド迫力の演奏で観る者を圧倒する。
昨日も書いたのでもうしつこくは触れないが、甲高い声を出して「愛だ、恋だ」と騒いでるそこらへんの男子バンドより全然迫力があるってもんだ。
こうした、骨のあるバンドに不可欠なのはMarshallのギター・サウンドだね。
また、このボーカルのねねちゃんがすこぶる芸達者で、声をいくつも使い分けたりする。加えてステージ運びが実にスムースで次から次へと色んなことを押し込んで観ている方も楽しいことこの上ない。
それとね、ビックリしちゃったのはお客さんのフォーメーション?客席がモーゼの十戒みたいに真っ二つに割れてみたり、飛んでみたり…「音楽はウップン晴らしではない」といつもは暴れる客席のことをよく書かないMarshall Blogだが、今回は見ていてああいうコトができる人達が少しうらやましかったりして…。というノリよう。
11月30日にはFullMooN主催で「汚ピンク直前!!今日という日の無料ライブに乾杯!!」という無料イベントが開催される。
◆日程 2013年11月30日(土)
◆会場 渋谷CLUB CRAWL
◆開場/開演 18:00/18:30
また、12月6日にもFullMooN主催イベントがよていされている。
是非この機会にFullMoonを体験されるとよかろう。
Fullmoonの詳しい情報はコチラ⇒FullMoon official website
実際のイベントではFullMoonに続いてDESTROSEが出演した。
そして、トリで登場したのが…
EXIST TRACE。
ちとムズカシイ名前…「存在の軌跡」ってとこか?Marshall Blog初登場。
ボーカルのジョウ
ギター&ボーカルのmiko
ギターの乙魅
ベースは猶人
ドラムはMally。
ワン・ステージのうちで1曲だけボーカルではないメンバーが歌うというのはよくあること。
しかし、ガッツリ、いやガップリ四つに組んで2人のシンガーが歌い分けているバンドというのはなかなかないものだ。しかも、ふたりの声が実にマッチしていてアレンジも完璧だ。
exist traceのステージにはシアトリカルな要素はないが、このツイン・ボーカルの利点を使い。シアトリカルにステージを展開したのは何と言っても1970年代初頭のFrank Zappaだ。
Mark VolmanとHoward KaylanからなるFlo & Eddieという芸達者をフロントに迎え、「Billy the Mountain」の名演や『Fillmore East, June 1971』の名盤を生み出した。
トリプル・ボーカルのThree Dog Nightは有名だろう。
mikoちゃんのバックラインはMarshall。JVM410Hだ。
何でも彼女のギター・ヒーローに倣ってJVMを選んだとか…だ~れだ?
Mallyちゃんのドラムがこれまたカッコいい!
彼女とはある雑誌の撮影で一度ご一緒させていただいたことがあった。その時は演奏を見たことがない時分だったのだが、今回初めて見て感動!カッコいいわ。
そして、そのドラムと完璧なコンビネーションでバンドをドライブさせる猶人。
そうそう、ボーカルの2人のルックスの対比もおもしろい。
いかにもロック・シンガー然としたジョウ。
かたやギターなんか弾きそうにない感じのmikoちゃんがバリバリとギタをかき鳴らしてパワフルに歌ってしまう。
これまたいつもいていることだが、いいバンドというものはメンバーひとりひとりの役割がハッキリしていて、個性的であるのが常だ。
適度にハードで適度にポップで…exist traceサウンドも確立している。
先日もD_DriveとCrying Machineのダブル・ヘッドライナー・ツアーにゲスト参加したexist traceも抜群の仕上がりだった。近々レポートするのでお楽しみに!
アッという間に全曲演奏しきってしまった。
もちろん会場もおお盛り上がりだ!
来年1月には東名阪のワンマン・ツアーも決定している。
昨日に引き続いて少しだけ書かせてもらえば、個性豊かなラインナップが揃っているのもガール・バンドの特徴とはいえまいか?
それもあの手、この手と苦しみながらナニかを生み出そうとしているのではなく、自然発生的にバラエティ豊かなものになっているような気がするのである。Marshallの社長の奥さんEllieが、パーティに集まったガール・ミュージシャンに会って驚きながらうれしそうにこう言った。「日本はスゴイわ!こんなにちゃんと楽器を弾けるガールがいるんだもの!イギリスには女の子の歌手はたくさんいるけど、楽器を弾けるガールはいないのよ。これが日本のガール・パワーね!」
女性ミュージシャンだけが集まって「マーシャル祭り」が開かれる日のももう間近か?!しかも2days?!
exist traceの詳しい情報はコチラ⇒exist trace official website