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ライブ・レポート Feed

2025年1月17日 (金)

YETI VALHALLA~JAPAN TOUR 2024

 
カナダを拠点として世界をまたにかけた活動を展開しているYETI VALHALLA。
今はイギリスでのツアーを控えているそうだ。
一方、今日は11月の末に来日した際のライブ・レポート。
もう何度も日本には来ているが、Marshall Blogにご登場頂くのはコレが3回目。
つまり私がそのライブの現場にお邪魔したのが3回目ということになるワケだが、今回は前回とは比べ物のならないぐらいの勢いを感じた。
お客さんの数が目に見えて増えて来たし、自信と熱気に満ち溢れたロック・パフォーマンスが回を追うごとにグレード・アップしているのだ。10下は会場の屋台村で目を惹いたビスポークのオリジナル・ピックの展示。
その傍らに立っていたスタッフの方と目があってお互いに「アッ!」と驚きの声を上げてしまった。
その方は、かつて大手楽器店にお勤めになられていた藤原さん。
カレコレ30年近く前、少しの間、私には海外製のギターを担いで都内の楽器店を回っていた時代があった。
コレが売れなくてネェ…置いてくれるどころか、ハナから興味を示さず、商品に一度も目をやらない店員もいた。
そんな中、私の説明を熱心に聞いて「じゃ、少しお預かりしましょうか?」と快くお店に展示してくれたのが藤原さんだった。
あの時はうれしかったネェ。
その後、お互いに勤め先が変わったこともあり長い間お会いしていなかったが、ナンの前触れもなしに偶然再会したのがこの日だったというワケ。
20スティーブ・ルカサーの研究家でもある藤原さんは現在「F.P.C.(Fujiwara Pedalboard Community)」という会社を運営しての上のオリジナル・ピックやペダル・ボードの製作、出張ギターメンテナンス等のビジネスを展開していらっしゃる。
このF.P.C.のショップ・サイトを拝見するとそのオリジナル・ピックやストラップに混ざって商品としてけん玉が展示されている。
藤原さんは楽器関連のビジネスに関わっているだけでなく、「NKKサービスセンター」という組織を通じてけん玉の普及に努めていらっしゃるのだ。
今、けん玉って世界的に注目されているからね~。
さらに、このNKKサービスセンターのウェブサイトを開くと、ホームのページに登場するが藤原一生さんというお方。
名字から察せられるように、この方は藤原さんのおじい様。
一生さんは1975年に「日本けん玉教協会」を設立したけん玉のご権威なのだ。
ご本人にそのあたりのことを伺ってビックリ!
おじい様のご本職はけん玉ではなく、児童文学作家でいらっしゃったというのだ。 
藤原さんに初めてお会いしてからカレコレ27年の歳月が流れているが全然存じ上げなかった!
Tf児童文学…。
私は井上ひさしの文章がとても好きで、厚かましくもMarshall Blogの文章も井上先生のように書きたいと常々思っている…いいでしょ、思うのは勝手だから。
その井上先生が児童向けの小説を選出した『児童文学名作全集(ベネッセコーポレーション刊)』という文庫で全5冊のシリーズがある。
コレが実にオモシロい(第3巻だけ持っていないの)。
2匹の金魚が使いに出される与謝野晶子作の愛らしい小品から「坊ちゃん」、「小僧の神様」、「山椒大夫」等の文豪の名作を所収する傍ら、生まれてこの方一度も耳にしたことがない名前の作家の作品までバラエティに富んだ内容は大人が接しても十分に楽しむことができる。
さすが27万冊の蔵書を読破したという井上先生のチョイス…私なんぞが読むには児童向け程度がちょうどいい。
で、所収されている幸田露伴が1912年(明治45年/大正元年)に書いた「供食会社」という短編には驚いてしまった。
113年前に露伴が書いたことを今コンビニが具現化しているかのように取れなくもないのだ。
要するに昔の近未来小説?
さすが漱石、鴎外と並んで評される「明治の大文豪」だ…私は『五重塔』しか読んだことないけど。
とにかく児童文学恐るべし。Img_2805で、藤原一生さんがどんな作品を残されたのかと言うとコレがまたビックリ!
映画『南極物語』の原作となった『タロ・ジロは生きていた 南極・カラフト犬物語(銀の鈴社刊)』えお上梓されているのだ。
奇しくも3日前の1月14日は、1959年にタロとジロの生存が確認された「タロとジロの日」だった。
藤原さんの業績はそれだけではない。
「明るく 楽しく 元気よく」、「あせらず あわてず あきらめず」という誰でも知っている標語も藤原一生さんのお言葉なのだ。
もうひとつは「けん玉のひびき 平和のひびき」というお言葉。
戦時中、中国に出征されたご経験を持つ藤原さんは人類の平和を願い「日本けん玉協会」を設立されたのだ。Tjそのお孫さんが私の友人の藤原敏光さん。
この日もけん玉を腰に装着していたのを見逃しませんでしたよ!0r4a0011 さて、昨年末のYETI VALHALLAのジャパン・ツアー。
この日、他にも出演者がいたがYETI VALHALLAはトリで登場。
ヘヴィなリズム・パターンに乗ってアダムの語りでスタートでショウがスタートした。50ロニー・ジェイムス・ディオ、ジミ・ヘンドリックス、ランディ・ローズ、エディ・ヴァン・ヘイレン…ロックの偉人たちの名前を挙げて天を仰ぐアダム。
「ロック入魂」のセレモニーだ。60「♪イエ~イイェイ」
お客さんとのコール&レスポンス。
ノッケからスゴいテンション!
70「Louder!!」
コレは盛り上がるわ~!
「今からロックが始まるぞ!」という雰囲気満点。
しかし、スゲエ声だ!
そのまま1曲目の「Mountain Man」へ。
40Adam Jang220vKishi Ken100Kappy150vYosuke130_tt今回のYETI VALHALLAは以上の4人。0r4a0031 今回はMarshall BlogでおなじみCALAVERASのKenちゃんがギターで参加してくれてうれしいね。
根っからのMarshall弾きだし、ロック度がガツンとアップしたわ。
アダムとのイキもピッタリでとてもいい感じ!
110そのアダムのギター・ソロ。120アダムはもちろんMarshall。
「JCM2000 DSL100」と「1960A」を使用した。145v そのMarshallが出す図太いトーンでストレートなリフを弾くアダム。S41a0209 曲はキラー・チューンのひとつ「Texas Tornado」。
この声で「♪テ~キサス・トルネード~」とシャウトされるとタマらんね。
190お立ち台に上がったKenちゃんの爆裂ソロ!170vいつもは「JCM800 2203」なんだけど、今回はアダムと同じ「JCM2000 DSL100」と「1960A」を使用。175vアダムのア・カペラのギター・ソロ。140_gsoloもの悲しいメロディを単音で奏でる。
Marshallの美しいクリーン・サウンド。
S41a0192するとYosukeさんのカウントで曲がヘヴィに動き出す。
曲は「No Faith」。
210_nfしかし、スゲエ声だナァ。
このMarshall級の太い声には男の私でもウットリしちゃうわ。
やっぱり「ロック」という音楽はこういう歌声で演って欲しいものです。
90vテンポ・アップ!230vリズム隊の2人のコンビネーションもバツグンだ。S41a0244ギター2人のアンサンブル・パートを経て…250アダムのギター・ソロ。180v「♪No faith!」
お客さんのノリも最高~!S41a0337_2 曲が終わってひとり掛け合い。
スティーヴ・マリオットのようなブルージーな歌に…
270v_vs自らのギターで応える。
コレだけはどうしても日本人にできないね。
イヤ、「日本語じゃできない」と言った方が正しいか。
強引にやっちゃうと「♪ニイちゃんもネエちゃんもハメをハズして騒ごうぜ~」と、ギャグみたいになってしまって決してサマにならない。310vアダムの「Clap Your Hands!」の発声で客席から手拍子が送り出されて…
S41a0103またコール&レスポンス。
「♪ヘイ、ヘイ、ヘイ」
「♪Brother and sisters, we are one!」
290曲はそのまま「We Are One」に。300ココでもアダムとKenちゃんのイキがピッタリと合っているところを見せてくれた。S41a0180雰囲気をガラリと変えて神妙な面持ちのアダムが「Valhalla」の説明する。
「ヴァルハラ(Valhalla)」というのは北欧神話に出て来る「戦士が戦いで死んだ後に行く宮殿」のこと。
レッド・ツェッペリンの「移民の歌」の歌詞にも「ヴァルハラ」が出て来る…ということは以前にも書いた。
320_vhtalk曲はYETI VALHALLAのテーマ・ソングとも言うべき「Party Tonight in Valhalla」。330_piv何ともクセのあるイントロから曲が意外な方向に展開して…340アダムの必殺シャウト!
初めて聴いた時、コレはホントにカッコいいと思ったね。
声のことばかり言って恐縮なんだけど、日本人ってどういしてこういう声を出せるシンガーが出て来ないんだろうナァ。
高い声を出す人はいくらでもいるワリにはこういうワイルドで本当に太い声で歌える人が数えるほどしかいない。
350v典型的なハーロック・チューンにKenちゃんもノリノリ!
360アダムのソロにも気合が入る!
370vメンバー3人がステージから退いてYosukeさんのドラム・ソロが始まった。380凄まじいパワーを伴って巧妙なスティックさばきを見せたYosukeさん。
その迫力のパフォーマンスに大きな歓声が送られた。390v続いて登場したのはKishi Ken。400Marshallとレスポールが出す轟音が気持ちいい~!
やっぱりロック・ギターは真空管アンプで弾いた音が一番ですな~。410vステージ下手に移動して徹底的に弾きまくっていると…420上手から上半身をあらわにしたアダム登場。430ココでバトルかと思うとさにあらず。
アダムがバックに回って次の曲につなげた。
440続いての曲はバラード「Purgatory」。
「purgatory」というのは「煉獄」という意味だそうです。S41a0489 Kenちゃんが情感タップリにソロをキメると…S41a0535 アダムがそれを引き継ぐように大シャウト!
ココも大きな見せ場だった。460アダムがスタッフをステージに呼び込む。S41a0439ステージに現れたのはハーレイとジュンコさん。
オリジナル・グッズの紹介だ。
ひと通り任務を遂行したと思ったら…480いきなりハーレイがひざまづいてジュンコさんに「Will you marry me?」。
エエエエエ!マジかよ!
「Will you marry me?」はプロポーズの時の正式な決まり文句。
映画ではよく見るシーンだけど、一般の人がコレをやるのをナマで初めて見た!
コレは本当のサプライズだったのだろう、ジュンコさんが本当にビックリしている。
490もちろん答えは「Yes!」。
よろこぶハーレイ。
コレ、答えが「No!」だったらどうするつもりだったんですかいな?
500ハイ、どうぞ!
多分、コレでお客さんはみんなグッズのことは忘れちゃったと思うよ。
しかしこのライブ、一体どれだけ盛りだくさんなんだ!510アダムからも祝福の言葉が贈られた。520「イヤ~~~!」
直前にロマンチックなセレモニーなどまるでなかったかのようにアダムの絶叫とともに「Queen of the Evil」をブチかます!S41a0598_3 目も覚めるようなハードなドライビング・チューン!540盛り上がりに盛り上がって本編を締めくくった。0r4a0082 アンコールはおなじみのワウ・ペダルを使ったイントロから。
アダムのオハコ「Voodoo Chile」。580_vcショウの冒頭で使ったトーキング・モジュレーターが再び登場!
610v信頼のおける3人の仲間をバックに…590v 600v 620v最後の最後までシャウトし…585vギターを弾いて、弾いて…550v弾きまくったアダムであった!625v一番最初のYETI VALHALLAの記事でMarshall Blogの「ロックの原点を見た!」と書いたが、その印象は変わらなかった。
イヤ、前回にも増してそのことを強く思った。

Yeti Valhallaの詳しい情報はコチラ⇒Yeti Valhalla Official Website530_qoe 

☆☆☆Marshall Music Store Japanからのお知らせ☆☆☆
 
イギリス南西部のコーニッシュ出身のキング・クリーチャー。
本場のブリティッシュ・ハードロックを存分にお楽しみあれ!

<Desolation>

<Captives>


Marshall Recordsからのセカンド・アルバム『セット・ザ・ワールド・オン・ファイヤ』絶賛発売中!
このアルバム、すごくいいよ~!
 
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200(一部敬称略 2024年11月29日 目黒LIVE STATIONにて撮影)

2025年1月14日 (火)

MERGE FES vol.1~ヘアメタル研究会<後編>&TAKANAGER CRUE

 
『MERGE FES vol.1』レポートのつづきは…05vヘアメタル研究会のステージの中盤から。
ジャーニーをもう1曲。10_shml「Send Her my Love」という、主語が省略されているにせよ「第4文型(SVOO)」の見本のような題名。
コレを「Send my Love to Her」と第3文型に書き換えるとガラッと雰囲気が変わって事務的になっちゃうから不思議。
YOFFYさんの伸びやかな声がこの曲にピッタリだ。20_3自慢のヴァン・ヘイレン・モデル…じゃないギターでソロをキメたTOKIさん。30v_4「ジャーニーの名曲をお届けしました。
ボクたちは曲の素晴らしさを皆さんに伝えたい…そして、おウチに帰ってグーグル検索して本物もちゃんと聴いて欲しい…そういうコンセプトで演っていますので多少のコトには目をつぶってください。
『多少』じゃなかったら、もう両目をつぶって、心でボクたちの歌を感じてください!」40続いてはホワイトスネイクの1987年の全米No.1のヒット曲「Here I Go Again」。50v_3コレはいい曲ですよね。60v_3この曲でドラムスを叩いていたのはイアン・ペイスだったのか…。
カツラがスッ飛んでいくこともなくイアン・ペイスの向こうを張るドラミングを披露するSHOWさん!70v_2ドラム・キットはNATAL。
ちなみにディープ・パープルって、ボーカルズ、ギター、キーボーズ、ベースのアンプすべてがMarshallだった時代があったんだよ。
つまりMarshall商品のデモンストレーション・バンドを務めていたのだ。80_2この曲のソロでもTOKIさんのヴァン・ヘイレン・モデルが大活躍!…だから違うって!100_3自らも「いい曲!」と認めているだけあってYOFFYさんの熱唱も印象的だった。
ところで、デヴィッド・カーヴァーデイルに会ったことってある?
ホワイトスネイクが来日してダグ・アルドリッチに挨拶をしに中野サンプラザへ行った時の話。
楽屋の廊下を歩いていると、いきなり後ろからガバっと両肩をつかまれてモミモミされたのね。
「ウワ!誰だ?!」と思って後ろを見たらデヴィッド・カヴァーデイル。
そして「Hey, brother!」と私の手を握ってくれた。
私のことなんか全く知らないのに…ですよ!
ナンダカンダ言っても私もディープ・パープルやレッド・ツェッペリンで育った世代でしょ?
「ディープ・パープル・マークIII」のシンガーにそんなことをされてごらんよ。
もううれしいやらビックリ仰天やら!
トミー・アルドリッチもそんな感じだった。
この時に撮らせてもらったステージの写真は私の大のお気に入りです。
「元ディープ・パープルのメンバー」ということで言うと、私、ニック・シンパーにも会ったことがあるのです…珍しいでしょ?90_2「オレたち、全米No.1の曲しか演らないんだ。
今『ウイングマン』っていうドラマやってるじゃん?昔アニメだったヤツの実写版。
オレたちって気持ちとしては、そのウイングマンと同じなのよ。
『ヒーローになりたい!』っていう…オレたちが憧れたロックスターになりたい!
どうやったらオレ、金髪になれるんだろう?
何度も色を落としたけど、ナゼか出てくるのは黒い黒い髪の毛だ。
そして、たどり着いたのがこういうコスプレ!
コスプレをして変身したワケです。
そういうことで、皆さん、お加減いかがですか?」110v_2ヘアメタル研究会のこの金髪のカツラにはそんな思い入れがあったのか…。
今、この「ギョエン・アリーナ」を盛り上げて、十分ヒーローになっているじゃないか!
ということで「It's My Life」。130_2またボン・ジョビ!人気あるんだネェ。
140v_2そして、またトーキング・モジュレーター。
私が中学生の時の話。
紙で作った短い筒をイヤホンにセロテープで取り付けてラジカセのイヤホン・ジャックにつなぎ、一方でギターをライン・インにつなぐ。
そして、その紙の筒を口にくわえてギターを弾いて遊んだものです。
要するに即席トーキング・モジュレーター…原理は同じだから。
あの頃ってトーキング・モジュレーターって市販していなかったんじゃないかな?
ボン・ジョビよりはるか昔のジェフ・ベックのBBAの時代の話ね。
その頃、「トーキング・モジュレーターなるモノは口の中で鳴らすギターの音の振動が脳を振動させて頭をおかしくしてしまう恐れがある」という話が広まった。
まぁ、そんなの今でいう「都市伝説」とかいうヤツなんだろうけど、みんなそれを信じてラジカセを使ったトーキング・モジュレーター遊びをパタリとやらなくなった。
コレにはそんな思い出があるのです。150v_2サングラスをハズしたTOKIさん。
ヴァン・ヘイレン・モデルを弾く気分でギターにコーラスにと気合が入る!160v_3それにつけてもボン・ジョビは盛り上がるね~。120_iml 「次の曲はシブがき隊ファンにはお馴染みの曲です。
ナイト・レンジャーの『Don’t Tell Me You Love Me』。
シブがき隊が頂いちゃったんですよね…コレ、最高裁まで争ったらシブがき隊が負けます。
そんな曲なのにシブがき隊を訴えなかったナイト・レンジャー偉い!
やっぱりアーティストは心が広くないとダメだよね。
チョット文句言われたくらいで告訴とかしちゃイケないのよ。
でも『ヘアメタル研究会はワケわからない』とか悪口をポストするのはヤメてね!刑事訴訟しちゃうぜ!」
フーム、そうなのか…知らなかった。
どれだけ似ているのか気になって早速調べてみると、イントロのことね?…なるほど、コレは同じだわ。
ま、こういうのを探すのもまた楽しみのひとつでしてね。
私は年末にスゴイのを発見しましたよ。
イタリアのオザンナというバンドが「プロッグ・ロックの名盤」との誉れ高い1973年の『Parepoli』なるアルバムで、1962年のウェス・モンゴメリーの「Full House」というワルツ曲のテーマ・メロディを100%盗んでいた。
「ジャズの曲だからロックを聴く人にはわかるまい」と思ったんだろうね。
それとは別に、フランク・ザッパは『Chunga's Revenge』という1970年のアルバムで「Tell Me You Love Me」という曲をリリースしています。
ナニかに似てるでしょ?
ジャーニーとかボン・ジョビとかはゼンゼン知らないけど、パンク/ニューウェーブ以前の洋楽とジャズ全般のことなら任せておいて!170v_2ということでシブがき隊の「ZOKKON LOVE(命)」のイントロからナイト・レンジャーの「Don't Tell Me You Love Me」。
こういう風に書くと世界歌謡大将になっちゃうか?
180_dtmylmしかし、「♪Tell me you love me」と繰り返すクダリあたりはザッパの曲に引っ掛からなくもないな。
190v_3ま、色んないきさつはあるにせよ、問答無用のドライビング・チューンであることは間違いない!
270_2パワフルなリズム隊が叩き出すグルーヴに乗って…
210_2ギター2人のソロと…
200v_2アンサンブルがエキサイティングに展開する!
230_3客席から湧き上がる大きな歓声にこたえるYOFFYさん。230_2残りあと1曲となったところでHARUKIさんから衝撃の告白!
「すごく言いヅラかったんですけど…ボクのカツラは『楽天』です!」S41a0495 「ウッソ~!オレたち『へアー・フロム・アマゾン』よ~!
楽天かぁ!オレ、楽天となると箱が傷んで安くなっているポッキーを買う時だけだからナァ」
ココでウチワやらCDやら物販のご案内。
「皆さんのご貢献によって次のヅラが変わるか…ちょっとグレード・アップして中野ブロードウェイの専門店で買っちゃうかもしれません!
そして最後の曲は『だいじょうび、ボンジョビ』。
ボク昔、泉谷しげるさんに『だいじょうび、ボンジョビ』って直接言われたんです。
それを座右の銘として生きてきました。
分かる人にはわかると思いますが本当の話なんですよ!」S41a0408オ~っと!
泉谷さんの話が出たところで脱線。
下は先日訪れた長崎の漁業市場の中にある「長崎水産食堂」という新鮮な魚を安く食べさせてくれるお店。Img_1990 この食堂の壁に飾られていた写真のウチの1枚。
こうしてさかなクンとか泉谷しげるさんもお見えになっている。
そして、下の写真の向かって一番右で片腕を上げている人。
「まさか!」とは思ったけど…アタリ!
この人は「板谷達也」さんというドラマーなのです。
アダ名は「ダニ」。
こんな不鮮明な写真でナンでそれがわかるかというと、大学の時に所属していたジャズのオーケストラで1年半、毎日のように顔を合わせて一緒に演奏していた人なのです。
だからすぐにわかった。
とてもウマくてね~、ライド・シンバル1枚、スティック1本で猛然とスイングしちゃう。
私の結婚式の披露宴でもドラムスを演奏してもらった。
いつ下の写真を撮ったのかは不明だけど、ダニは現在も泉谷の片腕としてドラムスを叩いている。
「江戸の友達を長崎で」…港の食堂の壁で知っているヤツに出くわしかなりて驚いたわ!
魚も最高でした。Img_2017 そんなワケで最後も「だいじょうび、ボンジョビ」で「You Give Love A Bad Name」。260_yglbnお!コレは鬼奴のヤツじゃん!
大いに盛り上がる客席を前に5人は出番最後の熱演を繰り広げた!265v 
210v_2  280v 290v 300v「どうもありがとうございました!」
 
ヘアメタル研究会の詳しい情報はコチラ⇒オフィシャルサイト330この日、トリを務めたのはTAKANAGER CRUE。
「ドックン、ドックン」…心臓の鼓動音をバックに会場までの道のりを撮影した手の込んだビデオを放映した後、メンバー4人がステージに姿を現した。
このチームはモトリー・クルーのコピーがレパートリー。
1曲目は「Saints of Los Angels」。10DONNI20vTK30v_5愛器はフェンダー…35そしてMarshall。
2台セットされたハーフ・スタックの奥の方の「DSL100H」と「1960A」を使用。36YOU40v_3HIMAWARI(以下「ヒマちゃん」)50v_4このバス・ドラム!
なんか向こう側にスッポリと収まったヒマちゃんの居心地がすごく良さそうだな。70_2しかし、LAは大変なことになってしまったネェ。
もうすぐNAMMショウだけど、あんな状況で開催できるのかしらん?
 
「You know where you are?!」
シーン。
「オマエハドコニキタ~?」
客席をアオっておいて…80v_aoriブットいMarshallサウンドでTKさんがリフを弾くのは、Wild Side Tokyoで演る「Wild Side」!90_wsスミマセン!
はじめにお断りしておきますが、モトリー・クルーもゼンゼン知らないんですわ…私、世代が古いモノで。
でも、このチームの3/4のメンバーさんを存知上げていたわ。
DONNIさんに初めてお会いしたのは、7年前、この会場の向かいのライブハウスだった。
あの時歌っていた人とは完全に別人だわ!
そういえばその日、ブックオフのトイレに車のカギを流してしまって大変な目に遭ったんだっけ。100_4ストレートな低音でグイグイとバンドをプッシュするベース。
YOUさんもある撮影で一度ご一緒させてもらったことがあるの。
130v_2
ヒマちゃんのドラムスから「Looks That Kill」。
ヒマちゃんは昔から知ってる。
相変わらずのハデな叩きっぷりが見ていて気持ちいい!110_ltk「トキオ!」とかけ声を挟みながらシャウトするDONNIさん。
やっぱりあの時とはゼンゼン違うゾ!140v_3ヌケの良い音で弾く「ロック・ギター然」としたギター・ソロがカッチリとハマる。150_2たて続けにイキのいいナンバーを3曲。
もちろん客席は一発で盛り上がった!155「トキオ…タノシンデイルカ?…トキオ。
フロム・ロサンジェルス、トゥ・シンジュク・ギョエンジェルス。
タノシンデ、トキオ。
サケベ―、サケブ―、サケブトキ」
ココでメンバー紹介。160_mc最後に紹介されたヒマちゃんが叩くドラムスからそのまま…165v「All in the Name of ...」へ。170vainl胸のすくようなロックンロール・ナンバー!180_2ギター・ソロも飛ばしに飛ばして…190「Too Young to Faii in Love」をつなげた。200v_tytfl今度はミディアム・ファストのテンポでヘヴィに大騒ぎ!210v_3なるほどネェ。
モトリー・クルーが好きだという人が私の周囲にも少なくないけど…わかるわ。
230_4「タノシムカイ?トウキョウイキテル?
タノシムノカ?イキテルカ?」
コレに時折挟み込まれる怪しい英語…でも、エラそうに言うワケでは決してないけど、DONNIさんは結構英語を勉強しているでしょう?
「chaos」を「ケイオス」と発音したり、勉強していなければ出て来ないであろう単語や慣用表現を口にしていたからね。
ホントはペラペラなのか?
240v_mTKさんが弾くMarshallの威力を見せつけるようなハードなリフは「Live Wire」。
250_lwタイトル通りまさにエネルギーに満ち溢れた1曲!260vすさまじいパワーでどこまでもスッ飛んでいく向こう見ずな疾走感がタマらないね。270v_2「♪Live wire」の絶叫もバッチリとキマった~!280_2「タノシンデマスカ?トウキョウ。
英語が苦手になってきました。
もっと大事なモノが…ジャジャン!」
290v_mDNNNIさんの合図とともに背面のスクリーンに浮かび上がったのはオリジナルTシャツ。
「絶賛制作中!…欲しい人いますか?
コレを着て丸ノ内線に乗る勇気はあるか?
JR新宿からココまで歩けるか?」
ホントにモトリー・クルーが好きなのね?295そして、人事異動。
ヒマちゃんがドラムスから離れて腰を下ろした先はキーボード。
バラード「Home Sweet Home」を演奏。
上に書いた通り、ヒマちゃんのことは昔から知っているけど、鍵盤楽器を奏でるのを目にしたのはコレが初めてのこと。300_2どれぐらい前からヒマちゃんのことを知っているのかというと、最近、こんなチラシを引っ張り出して来てくれた人がいた。
MarshallとシンバルのZildjianのデモンストレーションをDustar-3にお願いして札幌や鹿児島まで行ったことがあった。
私はこのイベントの司会を務めさせてもらった。
下がその「パンツロックサマーセミナー」の札幌公演の告知チラシ。
2005年だって…この時から20年の時が過ぎただなんてとても信じられん!
この時は楽しかったナァ。
60v_4ガラリと雰囲気を変えてヒマちゃんのピアノをバックにシットリと歌い込むDONNNIさん。S41a0800 そして「♪与作~!」。ウマい!
詳しくは今回のレポートの<前編>をご覧あれ。
S41a0795 今度は白衣を着けたDONNNIさん。
コレ、グッズを演奏している間もスクリーンに映しておくってのはいいアイデアですナァ。
400_dfg曲は「Dr. Feelgood」。
だから白衣なのか…カッコいい曲だよね。
410v_2YOUさんを診察して…420_2最後の曲に取り掛かった。
出番を締めくくったのは「Kickstart my Heart」。
問答無用のドライビング・ナンバーに4人が燃え上がる!430v_ksmh 440v 450v 460v「ロックの権化」ともいえるような曲と演奏でTAKANAGER CRUEのステージも盛り上がった~!
なるほどね…モトリー・クルーの曲を初めてこんなにまとめて聴いたけど、私たちの世代で言うと『Rocks』の頃のエアロスミスって感じかな?
もし、10歳若かったら私もモトリー・クルーに夢中になっていたことでしょう。
470そしてアンコールは3バンドのメンバー入り乱れてのセッション!10_2曲はこの手のシチュエーションで出て来る確率が高いKISSの「Rock and Roll All Nite」。
なんたって無条件で盛り上がるからね。
各チームからシンガーが登場して…
40_2ギターはSUSSYさんがTKさんに合流。30ロック・ファンなら誰でも知っている曲だけあってみんな大喜び!50こうして終始熱気に包まれた第1回目の『MERGE FES』が幕を下ろした。
次回も楽しみにしています!70_3<おしまい>
 

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200 (一部敬称略 2024年11月26日 新宿Wild Side Tokyoにて撮影)

2025年1月10日 (金)

MERGE FES vol.1~世界歌謡大将&ヘアメタル研究会<前編>

 
新しい年となって早や10日になるが、Marshall Blogはまだしばらくの間、昨年末に開催されたライブのレポートが続く。
今日のレポートは11月末にMarshallとNATALでお手伝いした『MERGE FES vol.1』というイベント。
「merge」と聞いてすぐさま思いう浮かべるのは「M&A」という経済用語でしょう。
すなわち企業の合併や買収、事業の譲渡や資本の提携を意味する「Merges and Acquisitions」の略語。
ココのところ日本製鉄のUSスチール買収案件がキナ臭いことになっていますな。
買収を阻止しようと乗り出して来たアメリカ政府を提訴するだなんてとても穏当な話とは思えない。
一方、イベントの方は単純明快。
「merge」は「合併する」とか「合流する」が本来の意味なので、個性豊かなバンドが一緒のステージでゴッチャになって皆さんを楽しませますよ~!ぐらいのイメージ…だと思う。
その思惑通りとてもにぎやかなショウになった!
10v出演したバンドは3つ。
最初にステージに上がったのは「世界歌謡大将」。
Marshall Blog初登場。
エ?「字が違う」ってか?…いいの、いいの、「大将」でいいの。
失礼ながら私はこのチームをゼンゼン存じ上げなかったんだけど、即座にいい名前だと思ったよ。
「世界歌謡大賞」…昔、武道館で盛んにやっていたのは「世界歌謡祭」か?
「大将」と来れば「風大左衛門」か焼き鳥。
「大賞」と来れば「レコード大賞」だろう。
チラっと見た限りではあるけど、今回のも完全にチンプンカンプンだったナ。
アソコにノミネートされていた曲って本当にヒットしていたの?
「あ、コレね。聞いたことあるわ!」なんて曲は皆無で、演っている人も全くと言っていいほど知らない方々だった。
コレは今に始まったことではなくて、かなり前からいわゆる「流行歌」というモノがサッパリわからなくなっていて、いつか試しに調べてみことがあった。
果たして「レコード大賞受賞曲」をどこまで知っているか…。
すると完璧に歌えないにしても、ナンダカンダで1992年までの受賞曲であれば何とか知っていることが判明した。
私は子供の頃からヨソの皆さんがすき好む音楽や映画を徹底的に敬遠するアマノジャクで、子供の頃から人里離れた音楽しか聴かない「音楽仙人」みたいな生活をしてきた。
そんな私ですら1992年までの大賞受賞曲は知っていたワケ。
そんな私のようなハヤリの曲に全く興味を持たないヘソ曲がりのリスナーまで知っているような曲こそが「流行歌」だと思うワケよ。
勝手にそう思わせてもらえるのであれば…果たしてあの「賞」には一体どういう意味があるのであろうか?…と識者に尋ねてみたい気持ちにもなろうぞ。
ま、こんなことを書いたのは初めてではゼンゼンないんだけどね。
さて、Marshall Blog読者の皆さんは果たしてレコード大賞にカラんだ曲をどれだけ認識できましたか? 
…と、我ながら巧み極まりない伏線を張っておいて「世界歌謡大将」のステージにお邪魔してみよう!
 
ハーブ・アルパート&ティファナ・ブラスの「Bittersweet Samba」が会場に流れる中、舞台に姿を現した4人。
「Bittersweet Samba」とは「オールナイトニッポン」のアレね。
20永野啓司S41a0159森藤晶司40v森下正大50v前田卓生60v前田さんが叩いているのはNATALのバーチ。
フィニッシュはタバコ・サンバースト。701曲目は「ファイナルカウントダウンまつり」。
ギャハハハハハ!
ヨーロッパの「Final Countdown」がサブちゃんの「まつり」になっちゃう!
セットリストをもらった時に「ナンじゃ、コリャ?」と思ったんだけど、果たしてタイトル通りということだったのか!
80「♪まつりだ まつりだ」から…0r4a0109 バリッバリのギター・ソロに!100永野さんはMarshall。
「JCM900 4100」と「1960A」のコンビネーション。110v続いては「Livin' on A ff」。
永野さんがトーキング・モジュレーターの管をくわえて奏でるのはボン・ジョビのアレ。120v_loffそれも束の間…130曲は「♪あ~いがすべ~てさぁ」になっちゃう!
だから「Livin' on A ff」。
「ff」とはハウンドドッグの「フォルテシモ」なの。
150v2曲の間を細かく、そして精密に行ったり来たりしちゃう。
コレは大変だよ…でも実にオモシロイ!
140永野さんがシャウトするボン・ジョビ(のパート)。170vそして、最後は森藤さんが弾く「フォルテシモ」のイントロで感動的に締めくくられる…というワケ。
手が込んでるわ~。
160vさらに「お気に召すままTOUGH BOY」。
まずはジャーニーの「Anyway You Want It」。
なんて知った風なことを言っているけど、コレがジャーニーの曲だということを知ったのは、去年の7月7日、下山さんが歌っているのを見た時のこと。
ゴメンなさい、ボン・ジョビもジャーニーも全く通っていないのです…「音楽仙人」として山にこもって変な音楽ばかり聴いていたから。
でも、コリャ楽しくていいわ!
180_otbストレートにカッ飛ばすドライビング・チューン。
前田さんが叩くNATALのサウンドがとても心地よい!210vギター・ソロもバッチリとカマして…220「THOUGH BOY」。
コレは根こそぎ知りませんでした。
調べてみると…アニメの『北斗の拳』に使われたTOM★CATの曲なんですね?
知らないワケだ。
しかし!永野さんの声ってカッコいいナァ~。うらやましいナァ~。
ロックを歌うための声だわ!
こういう尾藤イサオ系の声って言ったらお気を悪くされるかな?…ヌケの悪いクソ声の持ち主の私としては、もう最高に永野さんみたいな声に憧れちゃう。
ちなみ「♪サンド~」と『あしたのジョー』の主題歌を歌った尾藤イサオは元はジャグラーだったんだよ。
ウチのセガレたちの小学校&中学校の先輩。
私のオジさんが小学校の時の同級生で、尾藤さんは曲芸師の活動が忙しくてほとんど学校には来られなかったらしい。190vで、永野さんが「さかもとえいぞうさん」とやっている練馬マッチョマンの2024年の『蕩火~TOROBI』というアルバムを聴かせてもらった。
コレが大変にいい!
も~、ポップもポップ、でも実に「ロック」なのね。
「『ロック』という音楽を聴いた人たち全員が無条件で楽しくなるように演ってごらんなさい」と言われた時に出て来るようなアルバムだ。
えいぞうさんと永野さんの歌の個性の違いもオモシロく、さすがトロ火で作っただけのことはある風味豊かなひと皿だ。
200「世界歌謡大将と申します。
初めて見るって言う方いらっしゃいますか?
どうっすか?大丈夫ですか?
レストランで言うと、我々は創作料理を出すお店です。
今、お通しで3品ほど召し上がってもらいましたが気に入って頂けました?
結構手がかかっている創作料理なんですよ。
スゲエ良いダシを使って、ていねいな仕事を一所懸命させて頂いてます。
京都のマツタケとかを使って炊き込んだご飯の上にデミグラスソースをぶっかける。

そんなバンドです。イエーイ!」S41a0104 「一応、今日は45分時間を頂いていますが、多分、皆さんも30分ぐらいで飽きると思います。
さて、我々は来年、結成して10年になります。
食べログの評価は『2.8』ぐらいなんだけど、以外と長く続いてる店って感じです。
意外とマニアなお客さんが付いております。
で、10年前から『オレは、前に出て歌いてぇ。前に出て歌いてぇ』っていう人がいましてね」
230「ロックンロール! ロックンロール! ロックンロール!」
前に出て歌いたい…という方はドラマーさん。
「前田さん」っていうぐらいだから。
今日も景気よく「ロックンロール!」で大騒ぎ!
250前田さんが弾くピアノに合わせて…270v永野さんが歌ったのはモトリー・クルーの「Home Sweet Home」。280「ホーム!」と永野さんに言われてドラム小屋へ戻る前田さん。
ウマい!S41a0135 そして曲は「与作」に!
2つめのサブちゃんネタ。
モトリーの「Home Sweet Home」の「Home」は部屋が36もあるという八王子のサブちゃんの20億円の豪邸のことだったのかッ?!
0001 カァァァァァァァ!
ギャハハハ!永野さん、わざわざビブラスラップまで用意してた。
本格的な与作!
たしかにこの料理は手がかかっているわ!300不気味なSEから…320_mqtrおなじみのベースのリフはマイコーの「Thriller」。330vでも歌は「新オバケのQ太郎」!
コレは知ってる。
何しろオリジナルの「Q太郎」の方の世代だから。
曲名はそのまま「マイコーのQ太郎」。350vチョット曲名を知らないんだけど、バックはマイコーの別の曲に…でも歌はそのまま「♪あのねQ太郎はね~」。
やっぱり手がかかってる!
ちなみにマイコーのあのカッコいいダンスはほぼボブ・フォッシーの「スネーク・ダンス」のパクリなんだよ。
380続いては永野さんのファンク・ストラミングでスタート。
ドゥービーの「Long Train Runnin'」だ。
370v_db「♪あんのころは、ハッ!」
でも歌は和田アキ子の「古い日記」。
だからタイトルは「ドゥービーの日記」。
コレも素晴らしい!
S41a0224「♪without love」のコーラスは完璧!S41a0308 
410vハーモニカのソロ・パートは森藤さんが鍵盤ハーモニカで大暴れ!
390v「ありがとうございます。
イヤ~、いっぱい聴いてもらったと思うけど、まだ6曲です。
10曲くらい演ってる感じです。チョットお得な感じしません?
そんな世界歌謡大将ですけれども、残念なことに次回のライブが決まっていません。
来年は10周年だから何とかしなきゃ!とは思っているんですけど。
イベントのお通しみたいなバンドだからワンマンもできないし…」
420「皆さん、大人なんでおわかりかと思いますが、我々は音源が作れないんですよ。
いろいろ大人の事情がありまして…なのでハンドタオルを作っております。
今日のセットリストが入ってます。タイトルも覚えて頂きたいなと思っています」
と物販の告知も完了。
残りはあと3曲。430「夢想JUMP」…イントロは森藤さんが奏でるヴァン・ヘイレンのアレ。
「夢想」ってナンだ?450_jp「♪飛んで飛んで飛んで飛んで」だった!…円広志の「夢想花」ね。
曲をくっつけるだけではなくてシャレにつなげているところが何ともステキ。
しかもホントにジャンプしてるし!
460ギター・ソロはエディの完全コピーだぜ!470vそしてまたジャン~プ!
ハハハ、楽しいね~!480サンバ・ホイッスルを鳴らして手をフリフリするのは…490_ksk「北の酒場に恋してる」。
この永野さんは「北酒場」の表情そのもの。500vそして、「恋してる」はもちろんフランキー・ヴァリの「Can't Take my Eyes for You」。
コレを「君の瞳に恋してる」としたのはけだし名訳。
私は映画も新しいモノはほとんど受付けないんだけど、フランキー・ヴァリとフォー・シーズンズの半生を描いたミュージカルをクリント・イーストウッドが2014年に映画化した『ジャージー・ボーイズ(Jersey Boys)』はなかなかヨカッタな。
森藤さんがあのメロディを華麗に弾いて聴かせてくれた。
しかし、この2曲をひっつけた世界歌謡大将はエライ!
510v出番の最後を締めくくったのは「Daddy, Brother, Lover、チャンピオン」。520v_dblc「Daddy, Brother, Lover」まではMr. Big。
コレは知ってる。530vそして「チャンピオン」はアリスだ!
ギャハハハハ!540v永野さんと森藤さんがステージ上下に分かれてスピーカーの上に飛び乗った!550キーボーズとギターのバトル!560vそれが途中からディープ・パープルの「Highway Star」に!570も~、最後の最後まで手がかかっているわ~!
こういう丁寧な仕事は観ていて気持ちがいい。
私も洋の東西や古今を問わず「あのサビのメロディはこの曲に完璧にくっつくな…」なんてことをしょっちゅう考えるんだけど、それは頭の中だけの話。
それをドンズバで実際にやってくれたのがこのチーム。
こういっちゃナンだけど、こうしてバカバカしいことを全力で真剣にやってくれることほどオモシロイものはない。
もう「大賞」もののパフォーマンスです。
580さて、ココで冒頭に張った伏線に戻る。
幅広い世代に行き渡る流行歌が全くない現在、将来はこうしたネタを演じることも難しくなるでしょうな。
世界歌謡大将がやっていることは、誰もが知っている普遍性の高い曲があってこそできるワケだから。
そんな楽しみを味わえる時代に生まれ育った皆さんや私はシアワセだ。
10周年おめでとうございます!
記念ライブがあればゼヒMarshall Blogで取材させてくださいね!590続いて登場したのは「ヘアメタル研究会」。
コチラは80年代のLAメタル当たりのサウンドの研究をしているチーム。
Marshall Blogにはコレは2回目のご登場となる。
20_2YOFFY30v_3SUSSY40v_2SUSSYさんは「JCM900 4100」「1960A」を使用。50v_2TOKI60v_2一方のTOKIさんは「DSL100H」と「1960A」。70vHARUKI80vSHOW90vSHOWさんはツイン・タム仕様で臨んだ。100_2前回Marshall Blogにご登場頂いた時はロンドンの「ウェンブリー・アリーナ」からのレポートだったが、今回は「ギョエン・アリーナ」から。
いきなり世界歌謡大将のレパートリーと被ってヨーロッパの「The Final Countdown」!
コレがまたいいところよ!0r4a0234片言の日本語によるMC。
「二ホンノミナサン…エ~、シンジュク、カブキチョウ。It's a big city!Yes!」
続いて流暢な日本語によるMC。
「と言うわけでヘアメタル研究会で~す。
今日もオレ達のヘアーは、フロム・アマゾンの輝きを放っているぜ!
みんな、ついて来てくれよ!
1バンド目はインパクトが強すぎて…オレたちはただ真っ正直にコピーを演ります!」130v続いて2曲目でSUSSYさんが取り出したるはトーキング・モジュレーター。
まただ!…というのも曲がボン・ジョビが実際に曲で使っている「Livin' on a Prayer」だから。
トーキング・モジュレーター屋さんはボン・ジョビに感謝しなければいけませんね。
ジェフ・ベックの時はゼンゼンだったのにナァ。140v私、既に書いた通り、ボン・ジョビを全く知らなくてゴメンなさい…でも、コレがロンドンの地下鉄ピカデリー線の黒人のオジさんの歌だということは知っています。150TOKIさんはギターだけでなく数々の曲のコーラスでも大活躍。160v_2気合の入ったプレイでSHOWさんもNATALをバリバリと鳴らしてくれた。170ボン・ジョビも歌詞も知らないけど、あのオジさんのおかげでサビは一緒に歌いたくなっちゃうね!S41a0402 「オレたち、お笑いじゃないんだぜ。
今日初めてヘアメタル研究会を見る方いらっしゃいますか? 
ボクたちこう見えてもですね、活動歴は4、5年になりますかね?」
ココでメンバー紹介。210_3HARUKIさんは3年ぶりYOFFYさんに会って、いきなりサウンドチェックして本番だって。200vTOKIさん…この日のためにヴァン・ヘイレン・モデルのギターを買ったところそれが不良品で、代替品も間に合わずガッカリという話。
それはガッカリしますよ。0r4a0224この日、ヒマワリさんから知らないバンドのドラマーにソックリといわれたSUSSYさん。
「今度はショートのボブで来ますから!」
220v「曲が終わった瞬間にみんなが笑ってた!」
SHOWさん、ささくれだったスティックに毛がからまって演奏中に頭に載せていたカツラがスッ飛んでっちゃった!
230vコレがその問題のスティック。
これだけ抜けたら相当痛かっただろうに…あ、カツラの毛か!
ご本人はかなりアセっていらっしゃいました!(写真提供:SHOWさん)Img_2419「そしてワタクシ…本日、司会を務めますが、このヘアー・フロム・アマゾンが昨日の夜見つからなくて!
家中探したら、忘れないようにとカーテンレールに引っ掛けてかけてありました。
あまりにも日常生活に馴染んでいてわからなくなっちゃったんですね」
「ヘアメタル」を研究する会だけあってこのチームのMCはカツラがよく話題になる。
それだけカツラが重要なアイテムということなのね?240武道館に来日公演を観に行ったというジャーニーの「Don't Stop Believin'」。
しっかし、ジャーニーってのは人気があるんだネェ。
私がロックに夢中になっていた70年代中~後盤あたりだと「ジャーニーが好き」なんて人は私の周りにただの1人もいなかったもんですよ。
ニール・ショーンはよく知られていたけど、エインズリー・ダンバーなんて誰も知らなかった。
へへへ、私は知っていたけどよ…フランク・ザッパの「THE MOTHERS」のドラマーだったから。
エインズリーはミッチ・ミッチェルとジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスのドラマーの座を争った人。
コイン・トスで負けちゃった。
とにかくジャーニーってのは、ロックが一般人の間に広がった「時代がスターにしたバンド」の典型と言えるのではなかろうか。
250v_dsbSUSSYさんのギター・ソロもカッコよくキマって…260ヒット曲が次々にヘアメタル研究会によって蘇っていく。
この続きは<後編>を待て!
 
ヘアメタル研究会の詳しい情報はコチラ⇒オフィシャルサイト270<後編>につづく
 

☆☆☆Marshall Music Store Japanからのお知らせ☆☆☆

元気、快活、希望溢れる日々…楽しく、エネルギーに満ち満ちたイギリスのサウス・コーストからやって来たバンドがTHE BOTTOM LINE。
 
<Reasons>

<Over and Over>

<In Your Memory>

『ノー・ヴァケーション』好評発売中!
 
お求めはコチラ⇒Marshall Music Store JapanBlMarshall Music Store Japanでお買い上げのお客様にはMarshall特製スクエア・ロゴ・ステッカーを3枚プレゼント!
9img_9727 200 (一部敬称略 2024年11月26日 新宿Wild Side Tokyoにて撮影)

2025年1月 8日 (水)

STRIKE BACK~Terra Rosaの巻

 
午後1時にスタートして全部で10の人気バンドが出演する大イベント『STRIKE BACK』。10その4番目に登場したのが様式美代表の「Terra Rosa」。20まず4人がステージに姿を現す。
1曲目は名盤『Endless Basis』のオープナー「One of Sections "LAP"」。30様式美党の総統・岡垣"Jill"正志。40v三宅庸介50v宇都宮清志60v堀江睦男70vそして、そこに加わるのが…80荒木真為
90vああ、何たるホーム感。
Marshall Blogの常連さんたち…まるで自分の親戚がチッタの舞台で演奏しているかのようだ!0r4a0430 三宅さんはもちろんMarshallにストラトキャスター。100今日のMarshallは「JVM210H」と「1960BV」という布陣。110vいつものこととはいえ、「三宅庸介+Marshall+ストラトキャスター」の組み合わせからしか出て来ないサウンドとフレーズでTerra Rosaミュージックを思う存分奏でてくれた。120v「様式美で40年!よろしくお願いします!」
ゲンコツを突き出して高いテンションを放出する真為さん!130v_grtすかさず三宅さんが弾くリフで2曲目がスタート。140_fff岡垣さんのシンセサイザーが加わって…0r4a0406 『Endless Basis』の2曲目、「Friday's Free Fair」が続く。
300堀江さんと…160v宇都宮さんのビート感がスゴイ!
これぞ「様式美」のドライブだ。170v一度聴いたら忘れないであろう印象的なサビのメロディ。180岡垣さんのメロディアスなシンセサイザー・ソロ。190早くも楽器をグイングイン揺さぶってる!210三宅さんのソロが続いて曲はますますエキサイト!240すごい歓声だ~!
様式美健在~!0r4a0576 大きな歓声が飛び交う中、スッと背面のムーグに身体の向きを変えた岡垣さん。
キーボーズ独奏。
幻想的なムードにシャープなメロディが交差する。
250_kbs右手はそのままに左手をオルガンに移動させて…260スケールの大きなオルガン・サウンドによるソロ・プレイ!270vもちろん最後は右足を鍵盤に載せてグバ~!
岡垣さんのソロはやっぱりコレで〆ないと!280そして物悲し気なメロディを奏で出すと…290_mik『Endless Basis』の最終曲「もの言わぬ顔」が始まる。0r4a0555 前曲とは打って変わったミディアム・テンポでどこまでもヘヴィに曲を演出するリズム隊。
この時折3連になるパターンが何ともカッコいいね。350vジックリと激唱…と言ったら撞着になるか?
とにかく激しく丁寧に歌う真為さんの熱気がジリジリと伝わって来る。310vその歌に呼応するかのような三宅さんの独創的なソロ。330曲が持つイメージに沿ってグイグイとギターでストーリーを語りかけて来る。340v岡垣さんが全編を通じて弾くアルペジオ。
この曲のドラマ性を決定しているのはこのシンプルな音列の繰り返しなのだ。380再び三宅さんのソロ。
ク~、やっぱりいい音だわ~。
「Marshallサウンドの権化」のような人のひとりだからね、もうこの音だけで感動するわ。
390宇都宮さんのベースが縦横無尽なベース・ラインでその魅惑のギター・ソロをバックアップする。
360v曲が進むにつれて真為さんの歌が激しくなっていく。
この曲を歌う真為さんを何度も見てきたが、いつにない気合の入り方だった。400v「ありがとうございます!
40分の持ち時間でこういう10分以上の曲をぶブッ込んできますからね…コレぞ『様式美』!
4つ目のバンドにして、いきなり平均年齢が上がったと思われたかも知れませんが、先ほども言いました通り、様式美ハードロック一筋40年のTerra Rosaです!
Terra Rosaの首謀者であります岡垣先生に『様式美とはなんだ?』と言うのをチョット伺ってみましょうか!」
410v「はい、ただいま紹介にあずかりました岡垣でございます。
『様式美』と言えば『暗い』、『長い』、『面倒くさい』…この3拍子ですよ!
ありがとうございます…様式美。
ボク…64歳なんですよ。
まだイケそうな気がしますよ。
皆さん。よろしくお願いします!」420v そして、ココで岡垣さんがメンバーを紹介。
425「岡垣さんは昨日お誕生日でした…また平均年齢が上がってしまった!
『様式美』といえば『暗い、長い、面倒くさい』…皆さん、覚えましたか?
あとひとつ…機材が多い!
アッ!『4原則』になってしまいましたネェ。
それではドンドン曲行きましょうか!」
430堀江さんのドラムスが3連符のリズムを刻む。440v_eb「それではね、みなさんの声を聞かせて頂きたいと思います。
古のコール&レスポンスやっていきましょうか…いきますよ~!」
450「イエ~イ」
「ウォーウォ」
「皆さん、いい声してますね~!
それでは知ってる方も多いと思うので一緒に歌っていきたいと思います!」460v_2三宅さんのおなじみのリフ!
「Endless Basis」だ!
470vTerra Rosaのキラー・チューンのひとつを颯爽と歌う真為さん。
真為さんにとっても完全に自家薬籠中の1曲なのだ。500v宇都宮さんがピックを用いて発する低音の歯切れのよさ!0r4a0699ギターと…530vオルガンのスリリングなソロのリレー。550v絶妙なワーミー・バーのコントロールでココでもタップリとワン&オンリーのギター・ソロを展開した三宅さん。540v曲は岡垣さんのオルガンと三宅さんのギターのアンサンブル・パートがあった後、クライマックスを迎えて幕を閉じる。0r4a0509「はい。あと1曲となりました。速い曲を聞きたいか!
アノね…令和の感覚で言うとそんなに速くないかも。
マァマァ速い…イヤ、多少速い。
カモ~ン!」560v出番の最後に持って来たのは「Vision of the Lake Bottom(湖底のビジョン)」だった。0r4a0316コレ、昔でも今でも充分速いから!
630vウネる重低音!
0r4a0819怒涛のドライブ!
600v濃密なオルガン・ソロ!
0r4a0673続くハードなギター・ソロ!
610vイヤ~、コレは本当に凄まじい演奏だった!
テンポは速いし、言うことなし!640「ありがとうございました!よいお年を!」645v「皆さん、ありがとうございました!最高!うれしかった~!」650岡垣"Jill!正志の詳しい情報はコチラ⇒Masashi "Jill" Okagaki Official Website

660ああ、やっぱりMarshallが出すギターの音っていいナァ。
ちなみに、ヘッドの上についているハンドルがピョコンと持ち上がっているのは三宅さんのコダワリです。
私はというと、ペチャンと折りたたむ派です。
0r4a0305
<おしまい> 

☆☆☆Marshall Music Store Japanからのお知らせ☆☆☆
 
REIGNING DAYSはMarshall Recordsの発足とともにデビュー・アルバム『エクリプス(Eclipse)』を発表したデボンシャーのトリオ。
アルバムに収録されたシングルが大きな評判を呼び、「グラヴィティ(Gravity)」はケラング!のトップ20に食い込んだ。
2019年に惜しまれつつ解散。『Eclipse』は英気溢れるいちブリティッシュ・バンドの唯一の記録となったしまった。
 

<Empire>

<Friendly Fire>

<Inhaler>

Marshall Recordsからのアルバム『レイニング・デイズ』絶賛発売中!
 
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200 (一部敬称略 2024年11月17日 Club CITTA川崎にて撮影)

2025年1月 6日 (月)

STRIKE BACK~HADESの巻

 
明けましておめでとうございます
 
本年もMarshallやNATALの魅力を伝えてくれる「ロック」なバンドのライブ・レポートを中心にMarshall Blogを展開していきますのでお引き立てのほど何卒よろしくお願い申し上げます。
 
さて、2025年、巳年最初の記事はヘビィな音楽で構成する川崎発のDJイベント『Metal Vampire』の20周年を記念するイベント『STRIKE BACK』。
午後1時に始まり、終演が9時というヘヴィメタル/ハードロック・ファンにとっては夢のような1日!
10_2会場の壁面に投影されるこの日のトップバッターのロゴ。
HADES(ヘイディーズ)だ!。15まずは大轟音!
HADEなかき回しでステージがスタートした。20_2「We are HADES!楽しんで行こうぜ!
かかってこいよ~!Are you ready?」
1曲目は「No!!!!!!!!!!」。
70v_2Sala30v空也40v_2yuri0r4a0228 Mayo60v_2HADES旗を手にして叫ぶSalaちゃん。
「イケるのか~!」
それは心配ない…皆さん、チケット代を支払っているので全然イケます。
それよりも、いきなりの荒々しい4人のパフォーマンスがこの長尺イベントの冒頭とはとても思えん!
この凄まじさではやっぱり最後までイケないかも?!90v_2ステージにセットされたのはMarshall。
空也ちゃんは「JCM2000 DSL100」と「1960B」を使用。80v徹底的に客席をアオるSalaちゃん。
「POW~!」
ドスの効いた声で2曲目のタイトルを絶叫。
0010Mayoちゃんの岩石のようなドラミングと…110それにガップリと喰いつくyuriちゃんの低音!
ものスゴイ疾走感。
120v_2CD未収録の胸のすくようなドライビング・チューン。
こういう曲はトラディショナルなロック・フィールが濃厚でいいナァ。
私にとってのHADESの大きな魅力のひとつ。
0011空也ちゃんのギター・ソロもバッチリとキマった!
ロックはコレでいいじゃないか!130「皆さ~ん、楽しんでますか~?盛り上がってますか~!
We are HADES!
後ろのほうは、チャンと顔が見えていますか?
もっともっと声出してよ!もっと楽しんでいこうよ!
今日の『STRIKE BACK』のトップバッターは私たちHADESです。
よろしく!」
と、ココでメンバーを紹介。140vmSalaちゃんがお立ち台に腰を下ろしての3曲目はAZAZEL時代の曲「EGOIST」。150_egおなじみの、そしてこれまた切れ味鋭いドライビング・ナンバー。0012 度々出て来るキメが実にいい感じ!160そして、土石流のようなMayoちゃんのドラミングがますます激しくなると…
190v「まわれ~!」170客席はコレ状態!
すごい盛り上がりようだ!
180_2際限なく上がっていく会場のテンション!
続いてもAZAZEL時代の曲「Fall Down」。210_fdフィードバックから空也ちゃんが弾くヘヴィなリフ。S41a0076 アグレッシブなデスボイスを交え声で暴れまくるSalaちゃん!S41a0190 コレは何と言ってよいのか…とにかく音のスキ間がまったくない「荒々しさ」のカタマリとでも言っておこうか?S41a0267 「さぁみんなで走るよ~!」230_2空也ちゃんが弾いたのは「DISCLOSE」のリフ!0r4a0122爆走するリズム隊!
250少しのスキも見せない第一級のコンビネーションだ。260_2Salaちゃんの目の前に再びお客さんの大きな輪ができてみんなでグルグルと走り回った!S41a0178 最後の曲を前にして再びHADES旗を手にしたSalaちゃん。0r4a0243 出番を締めくくったのはHADESのキラー・チューン「BRING IT ON!!!」。
有り余るパワーを思う存分見せつける4人!
1015  290v 260v  310v_2会場は大盛り上がり!
イベントのオープナーとしての重責を完璧に果たしたHADESだった!0016 HADESの詳しい情報はコチラ⇒HADES OFFICIAL WEBSITE
0r4a0217<つづく>
 

☆☆☆Marshall Music Store Japanからのお知らせ☆☆☆
 
 
クールな女性バンドがお好きなアナタにピッタリのバンドはREWS!
 

<Birdsong>

<Today We're Warriors>

<Monsters>

<Heart is on Fire>


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200 (一部敬称略 2024年11月17日 Club CITTA川崎にて撮影)

2024年12月21日 (土)

D_Drive 15th Anniversary Live in YOKOHAMA<後編>

 
D_Driveの15周年を記念するコンサートのレポート。
<後編>では本編に入る前にMarshall Blogからも15周年に向けての「記念企画」をお送りします。
135「私とSeijiさんはD_Driveがデビューする前からの古い付き合いである」なんてことを公然と口にする機会がこれまでに何度かあった。
それは紛れもない事実ではあるんだけど、しからば、デビューする1年前からスタートしたMarshall BlogにD_Driveが初めて登場したのはいつのことか…。
いい機会なので調べてみた。
というのは、先日Seijiさんのソロ・ライブにゲストでお招き頂いた時にこの頃の話になって、Seijiさんが私の記憶と異なることを延べていたからなのだ。
2012年に始めた今のMarshall Blogは、おかげさまで来年早々には2,400本目の記事を掲載するところまで来たが、その前には2008年から2011年末まで運営していたMarshall Blogがあって、そこには930本ほどの記事を掲載した。
もちろんD_Driveはその頃からMarshall Blogに出て頂いているのでそれを見れば一目瞭然なのだが、もうそれを見ることはできない。
そこで、私が私的に保管しているその昔のMarshall Blogをヒモ解いてみた。Marshall_blog2結果…Seijiさんの記憶が正しかった。
私は最初からバンド単位でD_DriveがMarshall Blogに登場していたのかと思ったらそうではなかった。
Seijiさんの指摘通り、Yukiちゃんが単独で登場したのがD_Drive関連の記事の始まりだったのだ。
その時のようすがコレ。10_32011年3月7日に掲載した『スゴ腕ガールズ~Valentine Special』と題した記事。
教則ビデオの先生方が集まったショウ・ケース的なライブだった。
開催されたのは2011年2月13日、場所は今はもうない六本木の「morph Tokyo」。
もちろんYukiちゃんはMarshall。
この頃は「JCM2000 TSL100」を使っていた。20v百花繚乱、出演した先生方は全員女性で、何しろ記事の書き出しが「マーブロ史上もっともかしましい記事がコレだ!」なんて言っていた。
この時、Yukiちゃんは「わたしの速さについてこれる?」なんて光ファイバーみたいなキャッチ・フレーズを掲げていた。
この惹句はもちろんYukiちゃんが考えたモノではなかろうが、誤用である。
いわゆる「ら抜き言葉」。
正しくは「わたしの速さについてこれる?」です。
ま、今は「ら抜き言葉」の方が当たり前になってしまったので気にする人は少なかろうが、今度テレビを注意して見てみてください。
街角のインタビューで一般市民が「ら抜き言葉」を使うと、そこにつけられた字幕には必ずと言っていいほど「ら」を足して訂正しているから。
コレは放送用の基準の日本語を定めているNHKだけではなく、民放も同様の対応をしています。
そういえばこんなギターを使っていたね。
Yukiちゃんは昔から青が好みだったのね?30v_2そして、このイベントの2週間後にD_Driveが東京にやって来た。
2011年2月25日、今でもある大塚Deepaで開催されたナニかのイベント。
この時のレポートを2011年5月6日に掲載したのが一番最初のD_DriveのMarshall Blogの記事となった。
タイトルは『ドライブしまくるD_Driveライブ~魅惑のへヴィ・インスト・ロック』。
いかにも力がこもっている感じではあるまいか?
40_2だから13年半前…「Seijiさんとは古い付き合い」と言っておきながら、D_Driveがデビューして2年も経ってからはじめてMarshall Blogに登場頂いたことになる。
ゼンゼン大したことなかったな…ゴメン、D_Drive!50v当時のMarshall Blogは今みたいに微に入り細を穿つような記事の書き方をしておらず、演奏した曲すら不明なのだが、読んでいると何しろ一発で筆者が気に入ったことが窺える。
70vこの頃はこうしたインストゥルメンタルのバンドってRa:INぐらいしかなかったからね。
特にギターのパートがよく目立つ音楽だったので余計にD_Driveのことを気に入ったのであろう。
もちろんギターの2人がMarshallということもあった…もっともMarshallを使っていなければお邪魔することもなかったんだけど…。
60vメンバーについてのテキストがヨソヨソしくてオモシロい。
Seijiさんは「D_Driveの頭脳にして司令塔。バンド・アンサンブルをグイグイとけん引しつつ、ソロ・パートでは惜しげもなく超絶技巧を見せてくれた」だって。90vSeijiが『ウチの看板娘』と呼ぶYUKIちゃんはこんなに笑っちゃってるけど抜群のギタリストだ。
教則DVDのキャッチ・コピーだって『私の速さについてこれる?』だかんね。
イヤイヤ、速さやテクニックだけでなないですゾ、歌心も満点の笑い事では済まされない「看板娘」なのだ!
ナニをこんなに笑っていたんでしょうネェ。
120v_2ニコニコしている写真だけを見て『最近はガール・ドラマーが多くなったナ…』なんて思っているとヤラれるゾ!
Chiikoのドラミングは恐ろしくへヴィだから!その重量にしてこの疾走感
D_Driveの『ドライブ』は彼女のことを指しているのではないか?と思われるほどだ

当時のChiikoちゃんはバンドの「オモシロ担当」も務めていた。110そして最後に「5月6日には神戸チキンジョージでのワンマン・ライブが決定している!行きたいナァ~。
また東京へ帰って来てくれるのを楽しみにしている!」と締めくくっている。
100v_2この時はこの人たちと一緒にロンドンやLAや上海へ行くことになるなんて夢にも思わなかった。
130ということで今!
New Side Beachに戻るよ~!
2つのドヘヴィな曲でデロンデロンに盛り上がった後はChiikoちゃんの出番。Img_4619 <前編>でやった「15にまつわる話」の中で「もうひとつネタがある」と言っていたChiikoちゃん。
その「もうひとつ」をココで発表した。
「私は一昨日気付きました…申し訳ありません!
私がお詫びをしなければならないもうひとつの『15にまつわる話』です!」
ナンだ、ナンだ?
135v「今日は11月の16日ですよネェ…。
私、あんまり『15』を気にしすぎてシャツに入れる日にちを間違えてしまったんですよ!
東京公演の日にちが11月15日になっているんです~!」S41a0572ナ~ニ~?やっちまったナァ~!
なるほど、見事に「15日」になってるわ。
ま、ナント言っても誰よりも強力な「15にまつわる話」になったって!
正しい開催日はMarshall Blogに記録しておくのでご心配なく。
ところで、以前も後見頃(うしろみごろ)に入れるツアー日程かなんか間違えてなかった?
カレンダーは印刷されていない日があったし…。
まさかグッズで笑いを取ろうと思っているんじゃないだろうな…ぐらいに考えておこう!S41a0570「今日は、こんなに楽しいライブをさせて頂いております。
本当にありがとうございます。
なんか早いもので、あと3曲となりました。
(客席:エエエエ~!)
でも、もう結構たくさん演っているんですよ!」
150v_2「なんかインストってアッという間なんですよね。
歌モノだと10曲ぐらいでも結構演ってくれたぁ~みたいな感じになるんですけど、インストって17、8曲演っても短いって言われるんですよね」S41a0589 「皆さん、今日も全部で15曲演りますから!
15曲ですよ!
とりあえず気を取り直して、あと3曲なんですが…皆さんまだ元気残ってますかぁ!」
170_2そう、次は元気がなければとてもじゃないけど演れない1曲。
Chiikoちゃんのはじけ飛ぶようなドラムスから「1,000,000 hp」。180_hpいつかこの曲を評して「音楽の運動会」と書いたことがあったが、ウ~ム、我ながら「言い得て妙」だと思うね。190v各人が力の限り走り回って…210v_2ソロのバトンを渡していく。S41a0508 第4コーナーを回ると弾き手たちの走る速度が更に増して後はひたすらゴールを目指すのみ!
オリャ~、行ったらんかい~!
215 216 220_2 
270_2そして、無事完走~!
今日も新記録が出ました~!
こんな曲、世界に2つとないぞ。230そして繰り出されるSeijiテイスト満点のリフは「Russian Roulette」。280D_Driveのハードな面が思いっきりアッピールされる人気ナンバー。Img_4370 Seijiさんが弾くリフをバックに…
240v_rr♪シャンシャンシャ、シャンシャンシャ
Yukiちゃんとお客さんによる賑やかなパルマ!260Chiikoちゃんも激烈極まりないドラミングを見せてくれた!
S41a0033「さぁ~皆さん、今からメンバー紹介をしたいと思います!
初めての方もいらっしゃるのでコール&レスポンスで名前をしっかり覚えてもらおうと思います!
いきますよ~!」
290_2「Yuki、Yuki、Yuki、Yuki、セイ!」
そういえば、こういうのやってたね~!
スッカリ忘れていたわ!
なつかしいナァ。S41a0729まずは自分以外のメンバーを紹介して、最後に自分のことも自分で紹介した。
「Seiji、Seiji、Seiji、Seiji」
そりゃ、恥ずかしいよねェ。
300vそして、締めくくりとして大切なD_DriveRさんとNew Side Beachにエールを送った。295_2「さぁ、みなさん、もう名前もバッチリ覚えたことだし、もっと大きな声で手拍子お願いします!
最後までD_Driveに付いて来てくださいね!いきますよ~!」S41a0742_2 そうして本編の最後を「Screw Driver」で締めくくった。Img_4672D_Drive、15年目の「Screw Driver」…4人のパフォーマンスはひと際ダイナミックで、そしてドラマチックなモノだった。320v_2 330_2 

S41a0079_2   350そして呼び戻し。
「アンコールありがとうございます!
例の『15Tシャツ』を着て来ました。
皆さん、本当にありがとうございます。
今日も素晴らしいライブになりました!」
ココで年末のファンクラブ会員限定のライブのお知らせ。
360_2続いてバンド形態で人前で演奏するのが今日で2回目となるという新曲の「Tsurugi」の話に。
まずは曲名について。
「コレにはイントネーション問題があるんですよ。
つるぎ⤴か、ツルギ⤵か、剣→か…どれがいいんかな?
関西は何でも3文字にしたがるんですよ。
「ファマ」、「ロホ」、「マド」…3文字にすると真ん中の文字に強勢が置かれます。
「剣」も3文字なので関西ですと「つぎ」
S41a0833「なるほど…ただ、私がタイトル・コールする時にはどうすればいいんですかね?」
全部に強勢を置けとか、英語で言えとか、スッタモンダした挙句、特に話はまとまらず。
今後のYukiちゃんの処理の仕方に要注目。S41a0914「ところで、剣は西洋の刃物で突いて使うモノなんですね。
日本の刀は突かないで斬って使う。
そういう違いがあるんです。
古い武士のような時代に西洋の剣と日本の刀が戦ってるシーンを描こうと思って作った曲です。
最初はタイトルを『刀』にしようと思ったんですが、インターネットで検索するとスズキのバイクばっかり出て来てコリャ負けるナと思って『剣』にしました」370v_2先日Seijiさんのソロ・ライブで一度聴かせてもらったがバンド形態でこの曲を耳にするのは初めてのこと。
385Seijiさんのリフに次いで入って来る2人のリズムはひたすらストレート!
410v_2問答無用のロック・ビートがウネりまくる。420そのリズムに乗ってこれまたいかにもSeijiさんらしいテーマ・メロディが飛び交う。390_2ダルタニアンと千葉周作?コレが剣と刀のせめぎ合いか!
曲の半ばから展開していくギター2人のアンサンブルはまさに圧巻!
途中で意外な転調を挟んだのはグッド・アイデア。
しかし、D_Driveのこの手の曲としては短いね?…そんなシンプリシティも魅力の1曲だ。
400v_2
「結構シリアスな雰囲気の曲ですよね?」とYukiちゃん。
「そう、結構フレーズも凝っていて、刀ってこうやるじゃないですか?
この動作だと斬れるのがチョット後なんですよ。
だからフレーズも少し遅らしている感じで演ってるんですよ。
シャキーン!シャキーン!みたいな感じ」S41a0829「シャキーン、シャキーン、シャキーン だったんですね。なるほど」
絶対にわかっていないようすのYukiちゃん。S41a0915 「では皆さま、ラスト1曲になりました。
今日も本当にありがとうございました。
15周年を記念するライブでこうして皆さんと一緒に楽しく過ごすことが出来て本当に幸せです。
ファンクラブ・イベントもガンバりつつ、また来年も皆さんと元気にお会いしたい。
さっきToshiくんが言ってたように、15年後も元気にお会いしましょうね!
これからもD_Driveをゼヒゼヒよろしくお願いします。
最後まで本当にありがとうございました!」
380v_215周年記念の最後の最後に選んだ曲は「The Last Revenge」。
4人の最後の熱演がステージと客席を完全にひとつのモノにした!440v_2 450v_2 460v 470v「皆さん、15周年もありがとうございました!」
♪ジャン、ジャン、ジャン、ジャン…締めくくりは15回のアクセント。
すべてのお客さんの腕が上がり客席の興奮が頂点に達した。470_2全15曲。
気が付いて見ると「アレ?あの曲を演らなかったナ…」とか「ああ、あの曲が聴きたかったナ」いう感想をお持ちのお客さんもいらっしゃったかも知れない。
実は私もそれ。
でも、それはD_Driveのレパートリーがそれだけ豊富ということなんでしょうね。
そして、それは「D_Driveが自分たちの音楽を築き上げた」ことに他ならないと思う。
バンドの運営方針を変更してライブの数は減ってしまったが、とにかくせっかく築き上げた他では決して聴くことのできない「D_Driveの音楽世界」を絶やすことのないように、20周年、25周年と創作活動を続けて行ってもらいたい。
そのためには絶対にMarshallをチャンと使うことが必要でしょう。
悲しいことに今はおかしなモノが流行ってしまって老いも若きも「良いギターの音」の基準を失ってしまった。
SeijiさんとYukiちゃんに限ってはそんな愚行をおかさないと信じている。
  
最後は記念撮影。480「ありがとうございました~!」490 500_2ヨコアリくんを手にした4人。
D_DriveRさんたちとともに…。510大きな大きな喝采に包まれて4人は舞台を後にした。520_2終演後の物販は大行列!530公演日の記載にミスのあるイベントTシャツも大人気!
ヨカッタね、Chiikoちゃん!540YukiちゃんがMCで触れていたように今年のD_Driveは最後の最後にファンクラブ会員限定のライブが開催される。
D_DriveRの皆さん、楽しんできてね!
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive official website
Ye最後に…
MCで自分でも触れていたが、確かにこの日のSeijiさんはあまり元気がなかった。
自身のSNSへの投稿でファンの皆さんはご存知であろうが、その心配が的中してSeijiさんは少し前に手術を受けることになってしまった。
現在は退院して年末のライブに備えているところだが、とにかくくれぐれもお体を大事にして頂きたい。
健康第一でジャンジャン新しい曲を作って音楽ファンをもっともっと楽しませて欲しいと思うのだ。
ガンバれSeijiさん!ガンバれD_Drive!Img_4410 <おしまい>
 
 

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日本が世界に誇るインストゥルメンタル・バンド、D_Drive。

<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

<Wings>

<Thmbs Up>

<Begin Again>


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9img_9727 

200 (一部敬称略 2024年11月16日 新横浜New Side Beachにて撮影)

2024年12月19日 (木)

D_Drive 15th Anniversary Live in YOKOHAMA<前編>

 
D_Driveの活動15周年を記念するコンサートが9月の大阪に続いて新横浜で開催された。
10_2ロビーに飾られた祝い花。
ひとつはD_DriveRの皆さん。
そして、もう1基はYukiちゃんのお姉さん、ENTERARTのゆかりさんから。
両方ともお見事!20この日の屋台村のようす。30v当然15周年を記念するグッズがゾロリ。40このデザインによもやものスゴイ秘密が隠されていようとは、この時は全く気がつかなんだ。
その真相は本レポートの<後編>で。50衣料だけでなくアクセサリー類も人気を呼んでいた。60東京で4人揃ってステージに立つのは今日と同じ場所で開催された2月25日のライブ以来。
9か月ぶりか…。
そりゃノッケからテンション上がるってばよ!70_2 Seiji80vSeijiさんの背後にはMarshallのハーフ・スタックが2セット。90もちろん音を出しているのは愛用の「JVM410H」と「19060B」。100vYuki110vYukiちゃんもトレード・マークのBlue Roseが描かれた「JVM410H」と「1960B」。120vToshi130vToshiくんも変わらずEDENのWT800とワン・ハーフのキャビネットで轟低音を繰り出した。140vChiiko150vChiikoちゃんもNATALフルセットを持ち込んだ。
4人とも万全の態勢だ!
160待ちに待ったコンサートのオープニングを飾ったのは「だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)」。
Img_4296_2Seijiさんが奏でるスリリングなメロディを堪能してそのまま…170「Begin Again」!
定番の展開がショウのテンションを更にアップさせる。180v_baステージ前に出て弾くYukiちゃんに何やら青いモノを突き出す客席の皆さん。Img_4329もう1曲続けたのは「Cassis Orange」。
15年もの間D_Driveのキラー・チューンとして君臨し続ける重要な「D_スタンダード」のひとつ。200_co各人のピックアップ・ソロが今日も冴えわたった!210vドドド!と3曲連続で演奏。
コレで盛り上がらないワケがなかろうて!Img_4354 「皆さん、こんばんは、D_Driveです!
お久しぶりでございます。
9月にD_Driveの15周年記念ライブを大阪で開催しました。
今回は横浜編。ご来場ありがとうございます!
いいっスねぇ~、久しぶりのこの客席からの響き。
しかも今日は皆さん『青』でキメて来て頂いて…ナンでしたっけ、ソレ?」
230v「ヨコアリくんで~す!」
横浜アリーナに住んでいるマスコットだそうです。
イベント開催中や設営時など人が集まる時に出て来るそうだ。
変身や分身の術を使うことができるんだって。
忍者なのか?
240v「あ、横アリくんかぁ…横のコンビニで売ってるんちゃいます?
皆さん、今日は1日よろしくお願いします!
ではさっそく次の曲へいっちゃいますか?」S41a0298続いては「Attraction 4D」。
Seijiさんが弾き放つソリッドなリフから…260v_atdヘヴィなリズムと…270きらめくバンド・アンサンブルが広がり…2904人の「Attraction」が爆発した!280v「みんな、手拍子お願いします!
次の曲はもうナニかわかっていると思いますけど、皆さん、ついてきてくれてますか~!」295Yukiちゃんが手拍子を誘ったのは「M16」。300_m16_2ズズイとステージ前に歩み出るサオ・チーム3人。305人気の銃撃戦のパートがいつも通りとてもスリリングだった!310「ありがとうございます!
私たち今年で15周年ということですが、我こそはこの中で1番長くD_Driveのライブに来ているよ!という方はいらっしゃいますか?」
「最初のワンマン公演から」という声が客席から上がった。
時は2010年、場所は大阪の「ヒルズパン工場」だったそうだ。
その時はYukiちゃんがアンコールで歌ったそうな。
S41a0301「そうね…確かに。
『ワンマン』と言っていたけど曲が足らなかったんですよね。
そんなこともありましたね…なつかしい!」S41a0181 ココで大阪ではやらなかった東京公演だけの企画。
「15周年」を記念して各メンバーが「15」にまつわる話を披露した。
まずはCjiikoちゃんから。
 「あまり期待しないで欲しいんですけど…『ショートケーキの日』というのが毎月あるの知ってます?
毎月22日なんですよ。
理由はカレンダーを見るとわかります。
22日って一週間前が必ず15日でしょ?
つまり『イチゴ』…22日の上にはイチゴが載っているのでショートケーキの日。
明日から役に立つ雑学をお届けしました!
実はもうひとつ15にまつわる話があるんです。
コレはその時が来たら発表しますね!お楽しみに!」
知らなかった!コレはオシャレだね~。気に入りました。
340v続いてToshiくん。
「この『15にまつわる話』、昨日来る時の車の中で言われたんですがチョット無理。
で、この場に立って色々と思い付いたんですけど…ひと言。
コレだけは伝えたい…皆さん、15年後も健康でお会いしましょう!」
350v「それラストで言うヤツじゃん!
今日はまだまだ長いですから…このあたりで次の曲へいきましょう」
330東京公演だけのスペシャル企画の前半に続いては「U_Me」。
聴けば聴くほど甘くなっていくこの世にひとつしかない「音楽の梅」。370_umこの日もなめらかな梅の実の表面を傷つけることのないような慎重なプレイと、頑丈な種をカチ割るような力強いドラミングをこの曲で見せてくれたChiikoちゃん。370vそして、起伏に富む各パートに適合した当意即妙のギターを披露したSeijiさん。380v雰囲気を変えてのバラードは「Unkind Rain」。Vv タッピングを使ったToshiくんのソロ・パートがこの曲の情景をさらに色濃くしていく。400vタップリと情感を込めたYukiちゃんのソロ。
NAMMを思い出すナァ。
あれからもう丸5年になろうとしている。410vまたガラリと雰囲気を変えてYukiちゃんのファンク・ストラミングから「Wings」。420v_wg久しぶりのインコたち!
ゴキゲンなグルーブが会場を揺さぶった!430「ありがとうございました。
バラードやインコの曲も聴いて頂きました。
『レモンちゃん元気かなぁ~』と思いながら弾いていました。
では、さっきの『15の話』の続きを…」
440vSeijiさんの「15」。
「2015年、D_Driveはナニをしていたかご存知の方いらっしゃいますか?
残念ながらお亡くなりになりましたが、寺内タケシさんのイベントに出演した年なんですよ。
五反田のゆうぽうとホール。
それとか、昔から知っているアメリカのニール・ザザというギタリストから『アジア・ツアーをするんだけど日本で演奏したことがないのでブッキングしてくれ』と頼まれて大阪と東京で共演したんです。
他にも色々あるんですけど…例えば昔は金魚すくいで15匹採れました。
それから実は今も調子が良くないんですけど、昨日、胃腸がおかしくなってYukiちゃんがくれた錠剤をくれたんですが、その数が15個やったんですよ!」
ニール・ザザとはアジア方面も一緒に回ることになっていたが、イベンターのブッキング・ミスで実現しなかったのだそうだ。S41a0451 寺内さんのイベントはMarshall Blogでレポートしている。
  ↓    ↓    ↓
D_Drive in 平成26年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業

902「15と私」の最後はYukiちゃん。
「15歳、中3の時の話をしようかと思います。
その頃はまだギターを始めていなくていわゆる『バレエ少女』だったんですよ。
重度なアトピーで顔も腫れまくって大変な時期やった。
そしてその頃から太って来たんですね。
それが私のターニング・ポイントやったんですね。
通っていたバレエ学園の高校を卒業したら、そのままバレエ団に入れる資格みたいなモノもあったんです。
4つ上の姉も同じ学校に通っていて、お姉ちゃんはそのバレエ団に入ったんです。
それでバレエ団の内情を知ったんですね。
ミュージシャンって食べて行くのは大変じゃないですか。
多分ダンサーって、もっともっと大変だと思うんですよ。
で、お姉ちゃんの話と太っていく15歳の私が重なってバレエを止めることになりました。
それでギターを始めたのが15歳。
その時バレエを止めていなかったらD_Driveにも入っていないし、皆さんにお会いすることも絶対になかったワケです。
それがすごくオモシロいナァ~と思って…」
S41a04667弦ギターのコーナー。
まずは「Be Yourself」。
Yukiちゃんの物悲しいメロディから…490_by重苦しく邪悪なテーマ・リフが続きこの曲の独特の世界が広がる。500どこまでもダークでハードな演奏が素晴らしい!500vアレ?このギターにも「Blue Rose」が入っていたのね?
気がつかなかった!520もうひとつの7弦ギター・ナンバーは「Breakout」。
Chiikoちゃんの攻撃的なドラムスからスタートして…
S41a0203Seijiさんが弾くナチュラル・ハーモニクスを効果的に使ったギター・リフへ。530v_bo地鳴りを上げるToshiくんのベース!S41a0440_2 トリッキーなテーマ・メロディを経て…S41a0534_2 メンバー全員が一丸となって弾き上げる壮絶なバンド・アンサンブルへ。
これが「Breakout」。
D_Driveの15周年を記念するコンサートは終盤に向かってますますエキサイトしていった!
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Img_4249 <後編>もお見逃しなく!
 

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<The Lat Revenge in Marshall GALA2>

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200 (一部敬称略 2024年11月16日 新横浜New Side Beachにて撮影)

2024年12月18日 (水)

amber lumber~8周年記念ライブ<後編>

 
時の経つのはやっぱり早い。
早くもamber lumberの8周年を記念するライブのレポートも<後編>だもん。05v第2部ではバンド・メンバー全員がいつも通りの衣装を身につけて登場。
「さっき歌ってる間に2部では山本さんにコレを貼ってやろうと思ったの。
それを想像しただけで笑いがこみあげてきて…危うく歌えなくなりそうだった!」
「コレ」とはこの日、アキラさんが「ハリウッド・セレブみたい」とご満悦だった眉間に貼っていたキラキラの飾りのこと。
10コレを征史さんの額にも貼り付けてみた。
230v「なんか私たち…『正義の味方amber lumber』?
♪インドの山奥で~修行をして~。レインボーマンってどういうヤツだっけ?
コレが丸じゃなくて三日月だったら『月光仮面』だわ!」
30「ココでのワンマン・ライブはいつもMarshall Blogに取材をしてもらっているんですが、その中身ね…筆者の博識ぶりからすごい枝葉が伸びて、まるで雑談みたいな感じになっていていつもオモシロいんですよ。
で、そのライブのレポートを見ていると割とおんなじ曲ばっかり演ってんなぁ~と思って…。
今日はチョット違う曲を多めに演ろう思っています」
普段演っていない曲の中の中から演りたい曲をお互いに1曲ずつリクエストしてみよう…という企画。40_2ところで征史さん、「博識」とはありがとうございます。
もちろん博覧強記でありたいといつも思ってはいるんですけど知っていることしか知らないのが情けない。
「博識」かどうかをキメるのはひとえに若い頃の読書量によるでしょうね。
中学を卒業するぐらいまでにいかにチャンとした文学作品を読んでいるかどうか…それも大量に。
だいたいコレで将来東京大学に行けるかどうかが決定する。
私なんか筒井康隆とか横溝正史とかだったからナァ。
東大へ行きたかったナァ…なんて言っているのがアホの証拠か?
さて、アキラさんの口から「レインボーマン」という名前が出たので、<後編>はコレで「雑談」させて頂きましょう。
『愛の戦士 レインボーマン』は私が小学校4年生の時にテレビで放映されて私も夢中になって見たクチです。
コレ、原作が川内康範だったんだね。
だからアキラさんが「月光仮面」と言ったのもあながち遠くない。
で、主人公がレインボーマンに変身する時(だったと思う)に呪文を唱えるでしょう?
「アノクタラサンミャクサンボダイ、アノクタラサンミャクサンボダイ…」
この呪文がカッコよくて、今でも頭に残っている。
果たしてこの「アノクタラサンミャクサンボダイ」に意味があるのかどうか試しに調べてみたことがあった。
こんなことができるのはインターネットの恩恵ですな。
そうでなければ、こんなこと調べようがない…ま、知らなきゃ知らないで一向に構わないんだけど。
結果はこうだ。
テッキリ適当にこしらえた呪文っぽい文句だと思っていたらとんでもなかった!
「アノクタラサンミャクサンボダイ」はれっきとしたサンスクリット語で、漢字では「阿耨多羅三藐三菩提」と当てる。
意味は、「仏の悟りや真理を悟った境地」、さらに「この上なくすぐれ、正しく平等である悟りの境地」ということを表しているのだそうだ。
コレでひとつ「博識」に近づきましたとさ。
11_rmいつもやっていない曲…まずは『運命のわっか』から「それでいいんだよ」。
ウン、確かにこの字面は打った記憶がない。
アルペジオの優しい歌い出しから…60_sid「♪大空へ飛んでいけるよ」
いつしかギターをストラミングしながら力強く歌うアキラさん。70v征史さんのベースはまるで遠雷の音を聴いているようだ。S41a0124 「もうハズしていいよ。なんか笑っちゃって!」とアキラさん。
一方、「なぜ?せっかくスイッチが入ったのに」と額のキラキラが気に入った様子の征史さん。S41a0126 ココで今日のペダル・ボードの話に。
コレがこの日ステージにセットされたボード。
夜叉のステージで使うボードを試す機会がないので、この日持参して実戦で試してみたそうです。
だから2セット床に置いてある。
160そして、夜叉の話。
「去年はボーカリストが心筋梗塞になって…ホントに歳が歳やからね。
でも、だからこそやれるウチにやっておきたいなと思うワケです」90v 「本当にそう…私なんかメッチャ健康優良児だけど、こんな私ですら色んなところにガタが来ていて、アチコチ痛かったりするんですよ。
私も死ぬまで歌っていけたらいいと思っていて、120歳くらいまで演ったら歴史に残るんじゃねぇ?とか思ってたんだけど…実際にはできなくなってくるワケじゃんね。
私の場合は、マァ90歳ぐらいなったらそういうコトもあるのかと思う。
だからライブ1本1本の大事さを実感しますよね」S41a0160「120歳」か…。
現在、我々が話したり書いたりしている日本語の基礎を作った上田萬年(かずとし)という日本で最初の言語学者に関する本を読んでいて「物集高見(もずめたかみ)」という人を知った。
物集さんは、世界で最初の辞書と言われているイギリスのOED(Oxford English Dictionary)の日本語版のような『広文庫』という全20冊組の辞典をたったひとりで編纂した学者。
高見さんの「和子」さんというお譲さんは「平塚らいてう」と日本初の女性だけの文芸誌「青鞜(せいとう)」を興した人。
後の青鞜の編集長は「大杉栄」の奥さんで「甘粕正彦」に扼殺された「伊藤野枝」だったことは有名。
一方、息子のひとりが「高量(たかかず)」という作家/編集者で、この人のダイナミックな人生に俄然興味が湧いて3冊ほど著書を読んでみた。
とてもオモシロかった。
何しろ二葉亭四迷や幸田露伴が知り合いだったっていうんだよネェ。
その他にも明治時代のスゴイ人の名前がゾロゾロ出て来る。
高量さんは「200歳まで生きる」と豪語したが1985年に106歳で没した。
その長寿のエネルギーの源泉は「女性」。
105歳で入院した時、看護婦さんのスカートに手を突っ込んで大層怒られたという。
やっぱり長生きの秘訣はストレスのない生活とナニかの目標に向かって前進し続けることだそうです。
高量さんには知りたいことが山ほどあって、200歳になる頃までには全てそれらを知り尽くしているだろうという計算を真剣にしたらしい。
そうなるとアキラさんにも120歳まで歌い続けてもらいたいね。
スゴイんじゃん?…歌に味が出まくっちゃって!
聴いてみたいけど、私はとても生きていられないナァ…残念!
今回の脱線は以上で終わり。Img_2724 第2部の2曲目は『Hermits』から「ボクの場所」。130_2テーブルの上に砂が1粒あって、ナゼこんなところに砂粒があるんだろうと思いながら出来た曲だそう…って、そういうことで曲ができちゃうの?
サビの展開がすごくステキ。100v_bbアルバムではバンド・フォーマットのアレンジとなっているが、このデュオ形態での演奏も実に味わい深い。
以上の2曲が「いつも演っていない曲」かな?
120v続いて「冗談じゃない」。
第2部では鉄弦のギターに徹したアキラさん。
この曲も心地よいストラミングとハリのある歌声のコラボレーションが素晴らしい。150v_jdnガツンとディストーションをかけた征史さんのソロは超アグレッシブ!160vamber lumberのステージの頻出曲のひとつだけあって、冗談では済ますことのできない熱演が繰り広げられた。170「よし!続けていくぞ!」
この2日前、ハンドマイクで歌ったという「Eしか弾けない」。
「E」も久しぶりなんじゃない?
昔は毎回取り上げていたものです。S41a0249_2 征史さんからCDを預かって一番最初に聴いたamber lumberの曲がコレ。
ファースト・アルバムの1曲目。
だから「amber lumberのイメージ」というと真っ先にこの曲が頭に浮かぶ私の「ひよこナンバー」。190「♪Eっていい!カッコいい!」
お客さんの大合唱も得てバッチリと締めくくられた。200_2「スゴイね。カッコいいです、山本征史さん。
しかもアコべで良い音だったわ…Marshallの良さが出てる」
240v「古い真空管のアンプなんですね。
こういう古いヤツってダイナミクスとかがスゴいんですよ。
専門的なコトになると、電圧が違うとか色々あるんですが、今ハヤリのデジタルのアンプではこうはならない」
その通り!
S41a0205 征史さんのMarshallは完全真空管駆動の「1992 SUPER BASS」というモデル。
150v「メチャおたくっぽい!
ところで意外と私も引きこもりみたいに家にいるんですけど、時間が経つのがすごく早いんだよね。
やたらと半月じゃない?
新月と満月は1ヶ月に1回ずつしかないけど半月って2回あるからね。
しかも今日あたりは半月じゃない?
昨日ももうチョットで半月だと思って見ていました」220となるとamber lumberファンはもう次に演る曲は見通しですな?
予想通りの「半分の月」。250v_ht征史さんのどこまでも深い低音に支えられて…S41a0224 アキラさんは心行くまで情感を込めてこの曲を歌いあげたのであった。S41a0240「やっぱり2人で演る方がいいよね。
もう、絶好調ですよ。今年1番の絶好調ですよ。
「惚れ込んでね。一緒に演らせてくださいってね。オレの目に狂いはなかったな」
「私、なんかお断りしてたんだよね…でも断らなくて良かったな。
なんか一緒に出来てよかったね!
好きか嫌いかと言われると好きではないですけど…」
ハハハ!まさに「音楽が取り持つ縁」ですな!280_2「仲のいい人たちがケンカしたらケンカ別れになるじゃん。
でも仲良くないとケンカしても別れない。
コレ本当なの。
少しぐらいケンカしたくらいじゃ解散する理由にならないのよ!。
本当はこのまま2曲続けようかと思ったんだけど、どうしても言いたいことがあって…。
また変なことを言ってると思ってもらってもいいんだけど、前世の記憶を持ってる子がいるとか言うじゃん?
その子たちって全員雲の上にいたって言うんだよね。
やっぱり水じゃネェ?って思った。
雲の上にいたというのは水の上にいたということ」
290「で、言葉はアレですけど死んだら天に行くのは水なんだよ。
それで雨になったり、海になったりするワケよ。
そんな中で水のひとつが精子になっちゃうから子供が生まれてくるんだよ。
これスゴくねぇ?この話わかった?
もし、わかんない人は後で教えるから」
80v_2「人間は6、7割、水で出来てますやん。だからほとんど水なんですよ、ボクら。
ボクもトイレとか行くだびにオッ、オレの体内の水が意思を持ってオレの身体から出ていこうとしている…なんかそういう風に感じる。
オマエとはお別れや!って言って出ていく。
そんな風に感じていました。
だから、また戻って来いよ!とか言いながら用を足しています」300話題が「水」になったところで征史さんが作詞を担当した「水の循環」を歌った曲。
曲をつけた本人が改めていい曲だなと思ったという「ウートートゥ」。0r4a0231 歌詞も曲も味わい深いね。
この曲が願っているようにずっと平和が続けばいいけど、そうもいきそうにないのが残念だ。320v_2ホント、いい曲だと思います。
『Hundred Suns』を出した頃のライブの時、この曲を聴いていた若い男の人が2人の演奏に感銘を受けてオンオン泣いていたのを思い出す。330「ちなみにさっきハッピーとかすごい間違えたの俺の中の水だから。
今日は本当にありがとうございました。
次が今日のラストソング。
オヤジのために作った歌です。
一生懸命歌ってみたいと思います」340v_2アキラさんがドラムスに回って征史さんが歌う曲といえば…350_iwbもちろん「I Wanna Be Your Blood」!360v_2「♪ドクドク、ドクドク」370v_2コレが征史さんのお父さんのために作った曲だったとは知らなんだ。
そのお父さんを亡くした征史さん。
いつにも増したその熱演は観客の心を揺さぶった。380vこの曲のルーティンのエンディングでのジャンプも無事完了。
そして…
390v「サンキュー、赤血球!」
猛烈にエキサイトしてamber lumberの8周年を記念するショウは本編の幕を降ろした。
400_2さっそくアンコール。
ステージで2人はナニやらコソコソ会議。
「アンコールの曲でモメていました。
2曲演ります。
やっぱり今日は周年の記念ですからね。
8年前に初めて一緒に演った曲を年に1回くらいは演らなぁ~ってコトで。
あとやっぱり『宇宙』とかもやらないとということで2曲演ります。
コレ、メッチャ久しぶり演るんだよ…1年ぶりか?」410_21年ぶりぐらいに取り上げるという「少しずつ」。
アキラさんのソロ・アルバム『Arms』収録のバラード。S41a0133「年に1回」しか聴いていないかな?
それにしては「♪少しずつ」のパートが深くアタマに刻まれている。
「Old Grey Whistle Test」ではないけど、「いい曲」ってのはそういうものなのだ。430v「すごい。もうおしまいって言う歌で始まったんだもんね。
なんか寂しい歌すぎてあんまり歌わなかったんだけど、その曲を演りたいって最初に言ったんだよね。
それと、どうやら進化している『宇宙』。
今日はペダル・ボードもいつもと違うみたいなのでチョット怖いですがグワッ!と演って終わろうと思います」…と、先のMC内での宣言通り2曲目の演奏に入った。
440amber lumberの8周年を記念するショウの本編最後を締めくくったのは「そこにある宇宙」。450_kkuアキラさんの声だけが作り得るこの音楽宇宙!460vもちろん曲の後半では征史さんがグワッとやった!470vアキラさんもギターで迎え撃つ!475猛り狂ったように愛器を振り回す征史さん!480v足も忙しい!0r4a0181思う存分暴れまくって本編終了!490v予定ではココまでだったのだが熱烈なアンコールに応えてもう1曲演ることになった。
「最近家にいると、どうしても政治経済とか外国のことばっか見ちゃうんだわ。
ほんと若い子たちが行きたくもない戦争に行って命を落としたりしている。
私たちはこの平和な日本で暮らしていますけど、いつ何がどうなるかわかんないじゃん?
だから1人でも命を落とす人がいなくなるといいなって思うんだよね。
でも自分ではナンにも出来ないんだけど隣のアイツは気に入らないの。
遠くの国のことには優しく出来ても、隣のアイツは気に入らないんですよ。
そんな私です…ウフフフ」
コレはよくわかります。
アキラさんの考察はとても含蓄に富んでいてね、前回は「子孫はその家の集大成」というご講話があったが、コレ本当にその通りだと思っていてアチコチで使わせて頂いております。
505vそんな前置きをして最後の最後に演奏したのは「毒を吐く」だった。0r4a0210 amber lumber、8周年おめでとうございます。
アキラさん、征史さん、これからも他では聴くことが出来ないamber lumnerだけの音楽を創り続けてください。
応援しています!
 
amber lumberの詳しい情報はコチラ⇒amber lumber Official web site
500「メッチャありがとうございます!
amber lumber でした~」
客席から「もう1曲!」の掛け声が上がる。
「もう出来ない!」
520v「できないですね」510vアキラさんのギターをサポートしたのはMarshallのアコースティック楽器用アンプ「AS100D」でした。530<おしまい>
 

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<Birdsong>

<Today We're Warriors>

<Monsters>

<Heart is on Fire>


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200 (一部敬称略 2024年11月10日 神田SHOJIMARUにて撮影)

2024年12月17日 (火)

amber lumber~8周年記念ライブ<前編>

 
amber lumberの8周年…ということは、このチームがスタートしたのは2016年ということか。
Marshall Blogに初めてご登場頂いたのは2017年5月26日のライブのレポートなので、比較的最初期からお付き合いさせて頂いていると思っても叱られることはないだろう。
おめでとうございます!
8周年を記念する場所はもちろん東京のホームの神田「SHOJIMARU」。
この日も定刻にショウが始まった。10v「amber lumberです。
今日はヤバイTシャツ屋さんみたいで…モデルも兼ねて。
あの日から8年…8年だよ!早すぎてビックリする。
あの時にいた人たちが1、2、3、4人くらいは今ココにいるんじゃない?
すごくない!8年?
しばらく連絡していなくて時間ができたら連絡しよう…とか思ってる人っているじゃんね?
それがさ、気がついたら何か月会っていなかったどころじゃなくて、『10年会っていない!』なんてことがあるようになってきてしまいました」
まったく!何でもかんでもアッという間。
そもそもamber lumberの7周年を祝ったのがつい先月ぐらいの感覚なんだから。
とにもかくにも「1日」が早くてしょうがない。
20「モデルを兼ねて」というのはコレ。
お召しになっているのはamber lumberの8周年記念Tシャツ。0r4a0005開演前に屋台村の横で見ていたら、商品に羽が生えたかのような売れっぷり!
デザインもさることながらモデルがヨカッタからだな?40もちろん屋台村には他のamber lumberグッズもゾロリと並んだ。50今日はこの歌から始めようと思います。
夏のワンマンの時に『今日出来た!』と言って披露しましたけど、いまだにタイトルも決まっていません。
『ウッカリ八兵衛』の歌です。
ウッカリしてると大事なものがなくなるよ。免許もなくなるよ!…そういう歌です」
60v森永JUDYアキラ80v山本征史90vこの曲は、前回の初披露時には本編とアンコールで2度演奏したが、今回はその時より各段に曲の貫禄が増してショウのオープナーを務めるに十分であった。
ソロソロ題名が決まるのかな?
今日もアキラさんのお供をさせて頂くのはMarshall。100アコースティック楽器用アンプ「AS100D」。110アキラさん、「ウッカリ八兵衛」なんてまだ運転免許証のことを言っていたけど、私は先月無事に書き換えを終了しました。
アキラさんのおかげでウッカリすることが全くなかったわ、
ところが…あ、今回はこの後脱線がほとんどないのでココでチョットやらせて頂きます。
アキラさんより先に毒を吐きます。
免許の書き換えの時、私は最寄りの神田の「運転免許更新センター」というところに行くんだけど、最近は完全予約制で何でもかんでもインターネット。
コレ、本当にお年寄りは困るだろうナァ。
一方、インターネットを通じての予約制ゆえ「待たない」という利点があるにはある。
ところがコレが猛烈にアタマに来たのだ。
私は11時に予約をして、少々早めに会場に着いた。
すぐに申請の手続きを始めて、11時を5分すぎた頃にはもう終わっちゃう。
好事魔多し。
「コリャいいや、後は講習か…」と喜んだのも束の間、ナント、その講習の開始時間が12時だって言うんだよ!
つまり1時間、ひたすら講習の開始までムダに時間をつぶさなければならない。
1時間待って、そこからまた1時間の講習だからね。
も~ハラが立って、ハラが立って!
「I'm Your Blood」じゃないけど、大分血圧が上がったわ。
そこでそんなに待たされるんじゃ予約の意味がねーじゃねーか!
このシステムは一体どういう感覚の持ち主が考えたのか…人の1時間をナンとも思わないヒマなヤツなんだろうナァ。
講習も昔に比べるとナンカ変なんだよね。
ヨソヨソしいというか、他人事というか。
講師の言うことなすこと、すべて「受講者からクレームが来ませんように…」ということだけを考えている感じ。
脱線終わり。
Kmc_2 ほぼそのまま続けての2曲目はおなじみ「ランデブー」。120_ldv力強いアキラさんの歌声でグッと盛り上がる。
今日の第1部ではアキラさんはお気に入りのナイロン・ギターのみを使用。
だからいつもとはチョット雰囲気が異なる「ランデブー」になった。
130早速バッキングに、ソロに、とさっそく抜群の存在感を主張する征史さん。140もちろん征史さんもMarshall。
1970年代に製造されたベース・アンプ「1992 SUPER BASS」を使用。
150vもう1曲続けたのは「呼吸とテレパシー」。
ワンマンでは毎回取り上げられてきたamber lumberの愛奏曲。
180vまずはココで征史さん爆発!
このベースの音は他では決して聴くことのできないモノだ。
amber lumberだけが持つサウンドのひとつ。190v「『呼吸とテレパシー』は唯一アルバムに入っていない曲。
なんかいろいろ決めごとをしたのに全部私がスっ飛ばしてしまって…」
「昨日、間宮さんアレンジでコレを録ったんですよ。
違うアレンジで演ったばかりだからなんかすごく脳が言い訳しています。
聴いたことのないようなブリティッシュロック感があって80年代と70年代がうまく混ざってる感じになっていました」とは征史さんからの情報。
200SHOJIMARUでのamber lumberは8月のアキラさんのお誕生日ライブ以来。
「やっぱ、一緒に演るといいなぁ~。
なんか、ズッと1人で演ってきて、お客さん全員が私を見ているということにチョット快感も覚えていたんですが、最近はそれもシンドくなってきて…。
今日も最初はみんな歌っている私を見ていてコノヤローとか思ってたけど、こうして2人だと安心できるなって思った。
やっぱりボトムを支えてもらっているというのがスゴい!」
210v8周年記念Tシャツの話になって…
「今日は2人でコレを着て出る?という『どうしよう状態』。
やっぱり普段着で演るとスイッチが入りにくいですね」
220v「私、ゼンゼン平気。どんな普段着でも大丈夫。
この間、衣装を忘れて普段着で演りましたけど…今流行りのカーゴパンツっていうんですか?
ワークマンとかで売ってるようなズボンで演りました。
最近はもう女捨てまくり!ダハハハ!
じゃあ、せっかくの8周年ですからね。
8年前に山本さんから歌詞が送られてきて、私が曲を付けたこの歌を今演ったらどんなかな?という感じで…」0r4a0159「この歌」というのはファースト・アルバムに収められた「青い月夜」のこと。
そうした背景を持つ曲だけあってamber lumberのステージでは必ず演奏される曲のひとつ。0r4a0078 そして、何度聴いてもアキラさんの歌声と征史さんの伴奏にホロっとさせられてしまう1曲でもある。歌詞と曲と歌声と演奏の4つがうまい組み合わさった時に生まれる名曲の見本だ。
250続いても『運命のわっか』から「あたし待ってんの」。
アキラさんのシャープなストラミングと「♪あたし待ってんの!」の熱唱が実にクール!
人を待たせてはイケません。260v_amtnそのアキラさんのパフォーマンスを上質のグルーブで色づけする征史さんのベース。
そして、スリリングなソロ。
270vそうか…コレを初めて聴いてからもう8年も経ったのか!280大好評のTシャツに加えてスウェット・シャツや征史さんが着ていたフーディを作るまいか?という話。
その値段の話からチョイと政治っぽい話に…。
そういえばココのところスッカリ相撲の話が出なくなったナ。300vフーディを脱いで8周年記念Tシャツ姿になった征史さんが歌うのは。330v_knカニ…「カニはエライ」。
以前はカニの被り物をつけて演奏したりしたっけね。340amber lumberのメルヘン・チューン(「メルヘンは」 "Märchen"というドイツ語です)のひとつ。
同時にamber lumberの曲の特徴でもある「なりたいチューン」のひとつでもある。
「舟」になったり、「猫」になりたかったり、来世は「カニ」になりたかったり…ロマンチックでよろしいな。
この歳になってみると「なりたいモノ」なんてありゃしない。
あ、あった…お金持ちになりたいわ。360v「皆さんご一緒に!…ありがとう!」
この盛り上がり方もamber lumberのライブならでは!350「実は9月にamber lumberのワンマンが入っていたんですが、その当日に山本さんのお父さんが亡くなられて私ひとりで演ったんです。
ソロ・ライブなんて結構演って来たのに、amber lumberのソロってなるとスゴく緊張しちゃって…。『カニ』とかドラムスだけで『赤血球』とか、山本さんの歌もひとりで歌いました。
来てくれた人達が優しくてさ…ほんと私たち幸せだよね。
今日もこんなに来てくれるなんてね。
8年も本当にありがとうございます。
でも何10年とか演っているバンドがたくさんあるもんね…そんなの気が遠くなるね」380次は「呼吸とテレパシー」と一緒に録音した曲「とりあえずハッピー」。
これまでアンコールで取り上げられることが多かった曲。
アキラさんによるとポンキッキみたいな感じになったという。
それはきっと楽しい仕上がりに違いない!
390_tah今日はいつも通りの2人の演奏。400タイトル通り第1部をハッピーに仕上げた!410amber lumberの詳しい情報はコチラ⇒amber lumber Official web site420<後編>につづく

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<Your Tears>

 <Miss You in the Dark>

 <Shake Shake>

 
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200 (一部敬称略 2024年11月10日 神田SHOJIMARUにて撮影)

2024年12月13日 (金)

様式美大作戦2024<後編>~JILL'S PROJECT

 
目黒鹿鳴館で開催される最後の『様式美大作戦』もいよいよトリの登場を迎える。
様式美党総裁・岡垣"Jill"正志率いる「Jill's Project」のお出ましだ!10v_3この日の岡垣さんの屋台村の様子。
スゴいアイテム数!20_3APHRODITEのフーディやJill's ProjectのTシャツも目を惹いた。
「パーカー」は日本の方言で、欧米では「フーディ(foodie)」と呼ぶ。
フードがついているから「フーディ」。
雨の多いイギリスでは、少しぐらいの雨量だったらフーディを傘とレインコート替わりに着用する。
中には傘がキライなのか、はたまたナニかの意地なのか、ドシャ降りの中でビッチョビチョになりながらフィーディで耐え忍んでいるヤツもいるからね。
30_2
ステージの背面に「Jill's Project」のロゴが映し出され、ホルストの「火星」にアドルフ・ヒトラーの演説を組み合わせた強烈なSEが流れる。
もしJill's Projectがドイツで演奏するような機会があった時にはお気をつけあそばせ。
何しろドイツでは5本すべての指を伸ばした状態で手を挙げることすら大変なタブーとされているぐらいですから。
法律で禁止されているんじゃなかったかな?
そうとは知らずに私はフランクフルトで似たようなことをやってしまい、Marshallの連中から厳重に注意を受けたことがある。
だから我々がよくやる遠くにいる人に向かって手を挙げて「こっち、こっち!」と手のひらを上下させる仕草ね…アレもドイツでは絶対にやってはイケない。
指を1本だけ立てていればOK。40_2♪グワァァァァァァァァン!
ギターの轟音一発で緞帳が上がる。0r4a0911 姿を現したJill's Project!
この場所でこの雄姿を目にするのもコレが最後。50_2岡垣"Jill"正志。60v_2Dio Ken70v島紀史80v_2関勝美90v_3金光健司100v_3金光さんはNATALツーバスのキットに衣替え。1051曲目は「Reach Out for Something」。120高速で猛然と突き進む正統派メタル・チューン。
250転調、そして一気に飛び出してくる島さんのギター・ソロ!110迎え撃つ岡垣さん。0r4a0843 そしてキーボーズとギターの一糸乱れぬアンサンブルがスリリングなメロディを繰り出す。
1曲目から凄まじいまでのハイ・ボルテージ!130_2ガラっと変わって2曲目はまるでベートーベンの「月光」のような悲し気な岡垣さんのピアノから。150v_ihsそこに島さんのクリーン・トーンのギターが絡む。
極太のクリーン・サウンド。
いい音だナァ~。200v_3島さんはもちろんMarshall。
いつも使用している「MAJOR1967」と「1960B」。210v_3そして左腕にはMarshallのリスト・バンド!
Marshallは島さんのパワー・ギターの源なのだ!220ミディアム・テンポのヘヴィ・ナンバー「I Have the Shakes 」。
情感を込めてジックリと歌いこんでいくKenちゃん。
0r4a0850島さんはエキゾチックなフレーズを散りばめて独特なソロを展開した。260v_2一方、リズム担当陣は金光さんがツーバスを効果的に使って…270ANI-Katsuさんと完璧なタッグを組む!280_3やがてリズム隊が動きを止めると無伴奏のギター・ソロに。
島さんはワーミー・バーを大胆に上下させてダイナミックなソロを聴かせてくれた。0r4a0907ダルセーニョして再び岡垣さんのピアノの調べが流れて…S41a0745再びギターが雄叫びを上げて曲は頂点に達した。
イヤ~、すごい密度のギター・ソロだったわ。0r4a0965_2「サンキュー!Jill’s Projectです。お待たせしました!
今日は島さんを除いてのメンバーは『最後の目黒鹿鳴館』なんです。
最後だと思うと普段見ていなかった所に目をやったりして…舞台の天井って黒くなかったんだぁ~とか。
気持ちがチョット熱くなってるところです。
ボクにとっては本当に最後の目黒鹿鳴館。
皆さん、最後まで声を出していきましょう!」300v次の曲も冒頭から島さんのギターがモノを言うミディアム・テンポのドヘヴィ曲「Heavy Rain Sheds Blood」。
310v_neKenちゃんの絶唱がド迫力!320v_2この手の曲には風琴のサウンドがピッタリですな。
曲が本来持っている重量感が増長されるのだ。330ココでも中近東風のエキゾチックなメロディを弾いた後、伸びやかなフレーズをつないでから必殺のスレッディングをリレーする構成でギター・ソロを組み上げた。350v金光さんのカウントから「Naked Blood」。360v_hrsbギターが奏でるリフが魅力的なミディアム・ファストの3連ナンバー。0r4a0045 こういう曲にKenちゃんの歌はピッタリだね。0r4a0036 この曲でも岡垣さんはオルガンでバッキングにソロにと大活躍!380v_3再び「転調⇒ギター・ソロ」のパターン。
しかし…いい音だな。
まさに真空管アンプにしか出せない音、すなわち「ホンモノのロック・ギター」のサウンドだ。400vブレイクを挟みながら曲の最後まで轟然たるソロを聴かせた島さん。
やっぱり金光さんとのコンビは快適ですな。
楽器も「NATAL=Marshall」でバッチリ!
390_2岡垣さんが背中のムーグに指を重ねる。
キーボーズのソロだ!
いいね~、この音色も。
オルガン、メロトロン、ムーグ、この3つの電気鍵盤楽器がなければロックはできない!…という世代の私はこの音色がとても好きです。
「三つ子の魂百まで」で、この音が好きなのは「Tarot Woman」で刷り込まれたのかも知れない。
こうしたシチュエーションでこの音に接すると今でも「何かが始まりそう」という気分になっちゃうんだよね。410_kbs定位置に戻ってオルガン。S41a0639 当然、右足が鍵盤に上に乗ってグバ~っとなる。
ギターでコレをやることはできませんからね。
まさにコレぞ「鍵盤楽器ソロ」の醍醐味なのだ!430そして、そのまま次の曲のイントロのメロディを奏でる。420v_35曲目は「Crazy Me」。
Marshall Blogの『様式美大作戦2023』を見ればわかることなので書いてしまうが、実はセットリストは昨年と全く同じ。
安定のレパートリー。
ところが、今回はナゼかミディアム・テンポの曲が目立ったような印象を受けるのはナゼだろう。440_cmそんな曲調にあってはKenちゃんの激情型の歌が実にシックリ来る。
グイグイとその熱唱に引き込まれて行ってしまう。
470v_2岡垣さんのオルガンのソロ…490_2Ani-Katsuさんのソロ…500と、曲は様々な表情を見せながら進んでいく。
Jill's Projectの中では最も伝統的なプロッグ・ロックよりの1曲と言えよう。460_2そして圧巻のギター・ソロ。
やっぱりスゴい音だな。
この日は、三宅庸介と島紀史という「大谷一門会」の門弟2人が顔を合わせる機会となったが、令文さんなき今、この国においては間違いなくその2人が令文さんの「正統派のロック・ギター・サウンド」を引き継いでいることを証明したと思う。
要するに「Marshallで出すロック・ギター」のサウンドだ。
やっぱり「ああいうヤツ」で出す音は細くて聞いていてツマらんよ。
こうしてチャンとMarshallを使った方がはるかにいい音がする。
まったく奇天烈なことがハヤってしまったものだ。510_2その向こうを張ったのがKenちゃん。
この曲の絶唱っぷりも見事だった!
真空管で動かしているノドに間違いない。520_2この日ももちろんメロイック連発!
0r4a0009 ココで岡垣さんがマイクを握ってメンバーを紹介した。
「お疲れのところ申し訳ないんですが、すっごい長い曲を連発してしまいました。
演っている方も辛いんですよ。もうチョット頑張ってくださいね。
もう後半戦…残すところ本当にあと少しです!
最後の曲はDio Kenから紹介してください」530v_2「はい。大きな声で皆さん…愛をください!
それでは目黒鹿鳴館での最後の曲を…最後の曲になります。
でもね鹿鳴館はなくなりませんから!
目黒じゃなくなっちゃうかも知れないけど、どこかでまた始まるということです。
鹿鳴館が復活した際にはまた集まって頂けたらうれしいです。
ありがとうございました。
また会いましょう!」0r4a0776 島さんが弾くシャープなリフで曲はスタート。550v_usuKenちゃんが紹介した本編最後の曲は「Upsurge Unconcious」。0r4a0827Jill's Projectリズム隊が独特のウネリを発する。570v心地よいテンポのドライビング・チューン。580v_2本編最後でも島さんのシュレッディングが冴えに冴えて…590vピック投げもキマった~!600_2そして、3人が見守る中…605楽器を前に後ろに揺さぶる岡垣さん。
付き合いが長く深いだけあって、ANI-Katsuさんは岡垣さんが楽器を押したり引いたりするタイミングを知り尽くしているのだ。
今は岡垣さんは引いているところ。
610_2
目黒鹿鳴館最後のソロにエキサイトする岡垣さん!615また右足が鍵盤に乗った~!620_2この日、ココまでかなりの長尺だったが、無事に本編を終了した。
で、早速のアンコール。
0r4a0777 「ソレって心の底からのアンコール?
ホンマに演りますよ。
目黒鹿鳴館最後のJill‘s Project…本当のラスト・ナンバーになります。
皆さん、よろしいでしょうか?
もう1回訊きますよ…心の底からアンコールを望んでいますか?
(大歓声)OK!」630v絶大なるアンコールのリクエストを受けて演奏したのは「The Sword」。0r4a0723 最後の最後はもちろん景気の良いドライビング・チューン。
メンバーの4/5人がコレで最後となる目黒鹿鳴館。
そんな機会を心の底から楽しんでいるような大熱演だった!670 680   0r4a0062   700v「サンキュー、鹿鳴館!」
0r4a1091最後は島さんおなじみの…
0r4a0108エンディングのルーティンがバッチリとキマって…0r4a0103目黒鹿鳴館における『様式美大作戦2024』の全ての演目を終えた。710_2「ありがとうございました。
これにて『様式美2024』終了とします。
ありがとうございました。
ナニより最後まで残って頂いたお客様、本当にありがとうございました」0r4a0127 「そして目黒鹿鳴館、ありがとうございました。
24の時からね…今、64になりましたが、40年間本当にお世話になりました。
また別の場所に移転してもお世話になっていきたいな~と思っています。
お気を付けてお帰りください。
そして良いお年を迎えてください。
ありがとうございました!」0r4a0134 Jill's Projectの詳しい情報はコチラ⇒Masashi "Jill" Okagaki Official Website

730v

島紀史さんがMarshallのデジタル・アンプ「CODE」のデモンストレーションをしたビデオはコチラ!

<おしまい>

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本場のブリティッシュ・ハードロックを存分にお楽しみあれ!

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200(一部敬称略 2024年11月9日 目黒鹿鳴館にて撮影)

 

2024年12月11日 (水)

様式美大作戦2024<中編>~AYA PROJECT & APHRODITE

 
目黒鹿鳴館での開催が今回で最後となる『様式美大作戦』。
10v_2 パイプオルガンの荘厳な音に包まれて2番手で登場したのはAya Project。
最近、チョット思うところが合って調べてみたんだけど、オルガンって楽器はパイプオルガンのように笛の原理で鳴らすタイプと、リードを使って音を出すタイプがあるんだってね?
言葉としては前者を「オルガン」、後者を「ハルモニウム」というのだとか…。
日本語では「風琴」。
誰が名付けたのかは知らないが、「風で鳴らす琴」なんて趣があっていいね~。
ちなみにハーモニカは「口風琴」なんて呼ばれていたことがあった。
ハーモニカもリード使って鳴らす楽器なので、日本人にとってのオルガンは「リード・オルガン」を指すのかも知れないな。
もうチョット言うと、「手風琴」はアコーディオン。
一方、パイプオルガンは日本語で「管製風琴」という。
Aps2_2さて、Aya ProjectがMarshall Blogにご登場頂くのは昨年に続いてこれで2度目。 70_2Aya80_2v鈴木広美90v_2水元まりお100v_2堀江睦男120v_21曲目は「Brug Eltz」。
早速「城塞」が出て来た!
ドイツの3大美城のひとつ「エルツ城」をテーマに据えたハード・ドライビングな1曲。
Ayaさんのキーボーズと…130広美さんのギターのソロが次々と現れ出て来る場面をドラマチックに彩っていく。170vツカミはバッチリ!
1曲目でさっそくAya Projectの世界を組み上げた。150_2矢継ぎ早にAyaさんの独奏。
まるでフル・オーケストラのようなスケールの大きなキーボーズが会場に鳴り響く。160v_nao広美さんが奏でるテーマ・メロディはエキゾチック。
曲は「Night at Oakley」。
ステージに上がっているMarshallは「JCM2000 DSL100」と「1960A」。140vザックザクと切り込んで来るリズムが心地よいミディアム・テンポのヘヴィ・ナンバー。180v_2かと思うと場面が変わってテンポ・アンプ。
Ayaさんのピアノ・ソロが飛び出す。
様々な楽器を駆使する「鍵盤をフィーチュアしたロック」の権化のような1曲だ。
タイトルにある「Oakley」とは、テムズ川の上流ウィンザーにある「Oakley Court(オークレイ・コート)」という19世紀の中頃に建てられた貴族の館のこと。
今はそれが高級ホテルになっていて、Ayaさんはそこの滞在した経験をお持ちだ。
190
そういえば私もテムズ川上流について記事を書いたことがある。
興味のある方はコチラをご覧アレ。
  ↓   ↓   ↓
【イギリス-ロック名所めぐり】vol.32~ハマースミスが好きだった <前編>
【イギリス-ロック名所めぐり】vol.33~ハマースミスが好きだった <後編>

440 「こんばんは、Aya Projectでございます。
今日は『様式美組合』の一大イベントにお越し頂きましてありがとうございます!
目黒鹿鳴館では最後となる『様式美大作戦』でございます。
Aya Projectは中世ヨーロッパのお城、魔物、そしてドラゴンなどイギリスの伝説をテーマにした曲を作っている様式美インスト・メタルのバンドです。
大丈夫ですか~?」
210v_2「今日はこの歴史ある鹿鳴館をイギリスの古城の地下だと思って、ドラゴンや魔物、そういう物を感じつつ映画を観ているような気分で映像を思い浮かべながら聴いて頂きたいと思います。
Aya Projectはバンド・メンバーの皆さんに応援して頂いて今年で活動5周年となりました。
ありがとうございます!」
とココでそのバンド・メンバーを紹介した。200v_2続いての曲は女性の亡霊をテーマにしたという「Silky」。
♪グバ~っと音が広がるAyaさんの深遠なキーボーズに…230v広美さんのソロが重なる。
途中からボトルネックを使って独特な場面を作り上げた。220_slk情景が次々と入れ替わる中、曲は2人のテーマ提示やソロを繰り返しながら進んでいく。240Ayaさん、早くもエキサイト!245次はドラゴンいってみよう!
堀江さんのフィルがバシッと決まって…250v_od曲は「Ominous Dragon」へ。
「ominous=不吉な、演技の悪い」というタイトルからは想像しにくい、鍵盤の上のAyaさんの指も軽やかな爆走ナンバー。260ギター・ソロだけでなく、メイン・テーマのバッキングがまたカッコいい。270v_2サオ・チームもノリノリだ!
290私的にはナントなくアーロン・コープランドの「Rodeo」を連想させてくれてゴキゲンなの。
快調、快適極まりない爆走ぶりに会場ももちろん大盛り上がり。280_2ガラリと替わって重々しくスタートするのは「Faireis on the Eastern Green」。
コレまた「fairy=妖精」っぽくないな…と思ったらやっぱり「東の野原からやって来る魔物」というイメージなのだそうだ。
490vカッチリとした3連のグルーブが心地よい!
310v_2ココでも広美さんと…320vAyaさんの丁々発止としたソロが展開した。S41a0201 「今年で5年目となるAya Projectなんですが、なんとサード・アルバムを発売します!
5年間で3枚目のフルアルバム…ライブ盤を入れて通算8枚目でございます。
ありがとうございます!」
アルバムの予約のご案内。
今度のアルバムにはクラシックとロックを融合させた感じの曲やロック調にアレンジしたクリスマス・キャロルの曲も収録されていて今までとはチョット違う感じに仕上がっているそうだ。
さらにCDには着物姿他、Ayaさんの色んな写真も拝見できるとのこと。
こりゃスクルージもビックリだ!340かつてAyaさんがいたウェールズの湖水地方にある湖の物語を「Ayaサウンド」にした「Legend of the Lake」。
まずは堀江さんのドラム・フィルから。350v_lotlこれまた手に汗握るドライビング・チューンで広美さんのギターが冴えわたる!360v_2Ayaさんがシンセサイザーで奏でるテーマ・メロディが宙を舞う。
380v_2寸分のスキもないヘヴィなバンド・アンサンブル!370Ayaさんは再び鍵盤に右足を乗せて感情を爆発させた。390曲が終わると背後のムーグに手を乗せ、Ayaさんのソロが始まる。
コレでタップリと幻想的な空間を作り出しておいて…400_ot元の体制に戻りオルガン他の音色を複合させた壮大なソロを披露した。410そのまま切れ目なしに次の曲「Overturn」へと続く。
これがまた凄まじくハードなアンサンブル!420v_2その中でAyaさんは音色をとっかえひっかえしながらバラエティに富んだパーフォーマンスを見せてくれた。440_2もの悲し気なピアノの独奏ではじまる「The Chaos」。460v_chaまったく「ケイオス」にならないクリアでシャープな演奏がスリリング!470広美さんと…450まりおさんの高速のキメも完璧!0r4a0307Ayaさんのムーグのソロから…0r4a0389再びボトルネックを装着した広美さんが異国情緒を感じさせるメロディを奏でる。
何ともパノラミックな1曲だ。495「3曲続けてお送りいたしました。
『Overturn』と『The Chaos』はセカンド・アルバムの最後に収録されているんですが、そのストーリーが今度のサード・アルバムに続くという展開になっています。
つまり、ファースト、セカンド、そしてサードと3部作となっております」
500v_2…とアルバムの内容を説明。
また昨年の鹿鳴館でのライブの音源をCD化した『Live Ominous Dragon』を含むアイテムが今回の屋台村に並んでいることを案内した。504「それでは次の曲で最後です。
『歌って~!』と言われたのですが歌えないので、ウフフ。
今日はベースのまりお先生に次の曲の振り付けを考えてきてもらいました。
どんな感じなんでしょうか?」
330v「エクササイズだと思ってやってください!」506両手を高くあげて左右に大きく動かすまりおさん。
「まりお先生が曲の中でコレをされましたら皆さんご一緒にお願いします!」
505「もう最後の曲ですからね、盛り上がっていきますよ!」460vAya Projectのステージの締めくくりは堀江さんと…510v_dlまりおさんのコンビネーションが煙を出してしまいそうなハード・ブギ「Dule」!520vシンプルでカワイらしいテーマ・メロディがステキ!530キーボーズとギターのスリリングな掛け合い!570「さぁ、皆さん準備はいいですか~?
私がカウントしたら右から行ってください!」550まりおさんが予行演習通りに両手を上げて右へ左へ。
もちろんお客さんもそれに合わせて手を上げながら右へ行ったり左へ行ったり。
大変盛り上がりました。560お客さん参加の楽しみもあってAya Projectのステージは最高に賑やかなモノなった。580「来年も東京に来れるように頑張りますので応援よろしくお願い致します!
今日はどうもありがとうございました」580v最後はみんなで並んでご挨拶。
「ありがとうございました!」5903番目に登場したのはAPHRODITE。600『様式美大作戦』のメイン・アクトのひとつだけあって貫禄十分!610様式美党総統・岡垣"Jill"正志620荒木真為630藤本泰司640v関勝美650v堀江睦男660vオープニングは「Before the Dawn」。670v続けて「Worship」。680vハードでスリリングな2曲を冒頭にブチかました!690そして、おなじみ「人形愛」。700岡垣さんのキーボーズの独奏からあのフレーズが出て来て…
0r4a0646「Long Live the Dead」を次に持って来た。710最近は「詩人シャロウ」が出て来ないナァ。
「難解過ぎてわからない」からかな?…イヤ、コレは決してふざけているワケではなくて、一番最初にAPHRODITEを観た時にすごく印象残ったからなのです。
730リズミカルに「Holy Unholy」。
「くそっ、マジかよ、しまった、ヤバい、マズい、ちくしょう、なんてこった」なんて時に向こうの人は「Holy shit!」ってよく言うけど、日本人はそんな言葉を使ってはイケません…使ってないか。
740v総統も最後の鹿鳴館とあって気合が入りまくる!720その2人をグイグイと押し出すリズム隊の2人。750vキャリアと経験を備え合わせた様式美党の鉄壁のメンバー。
そういえばAyaさんは「様式美組合」って言っていたな。
S41a0232 泰司さんのギター・ソロを経て…S41a0310真為さんが「Heal Your Heart」を激唱。
MCで真為さんがウマいこと言っていたな。
このイベントを指して「盆と暮れを足しっぱなし」って。
要するに「両方を足して2で割らない」というワケ。
終演後、真為さんにお願いしてこの表現をどこかで使ってもよいというお許しを頂いたので、そのウチまたMarshall Blogに出て来ることがあると思います。
760そんなエキサイティングな内容だからして岡垣さんの足が鍵盤に上がらないワケがない!770そして最後に「Nauseous」を演奏。
「nauseous」というのは形容詞で「ムカつく」とか「吐き気を催させるような」という意味。
曲はその正反対!780「キーボーズ!」790ガッツ・ポーズをキメるJill総統!800v一方、真為さんは観客をアオる傍ら、何度も上がった目黒鹿鳴館の舞台に心の中で別れを告げているようだった。S41a0411 こうしてAPHRODITEの目黒鹿鳴館最後のステージを締めくくった。
 
APHRODITEの詳しい情報はコチラ⇒Masashi "Jill" Okagaki Official Website

0r4a0540<つづく>
 

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200 (一部敬称略 2024年11月9日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2024年12月 9日 (月)

様式美大作戦2024<前編>~Strange,Beautiful and Loud

 
目黒鹿鳴館の名物イベントのひとつ『様式美大作戦』が今年もやって来た!10vこのイベントを主宰するのは「様式美党」の総裁・岡垣'Jill'正志。
何しろ目黒鹿鳴館で開催する『様式美大作戦』は今回で最後…そんな機会を飾るにふさわしい濃い~メンツを集めてシキビってくれた。15v今回はせっかくの機会なので『様式美大作戦』を振り返っておこう。
スタートは2012年。
第1回目は同じ目黒でもJRの線路の向こう側の「LIVE STATION」で開催された。
出演はJill's ProjectとAPHRODITE。
そしてゲストは赤尾和重さんと三宅庸介さん。
三宅さんは一番最初から参加していたんだね。Ysb2012明けて2013年。
第2回目から『様式美大作戦』はココ目黒鹿鳴館で開催されるようになった。
この時の出演はJill's Project EXとAPHRODITE。
ゲストはYOU(足立祐二)さん、西川茂さん、そして再びCazさんと三宅さんだった。
総統によると、この「作戦」はJill's ProjectとAPHRODITEをレギュラーに据え、加えてTerra Rosaの面々をゲストで迎えるのを基本としているとのこと。Ysb201310年以上の歴史を持つこのイベント、 ほんじゃMarshall Blogはどういう風に取り扱って来たか…。
最初のレポートは2013年の『様式美大作戦』だった。
エヘン!第2回目、すなわち初めて鹿鳴館で開催された時から取材してるんだよ。
そのレポートはコチラ 
  ↓  ↓  ↓
JILL岡垣~様式美大作戦2013 <前編> 
JILL岡垣~様式美大作戦2013 <後編> 
250_3 で、その1年前の2012年9月7日に『「様式美」でいこう!』という題名でShige Blogにライブ・レポートを掲載している。
この記事は2013年7月8日にMarshall Blogに引っ越して来たのだが、コレはとりもなおさず2012年8月4日にLIVE STATIONで開催した一番最初の『様式美大作戦』なのよ!
つまりMarshall Blogはこのイベントを一番最初からレポートしていたんだね。
そのレポートはコチラ 
  ↓  ↓  ↓
「様式美」でいこう!6a0163044657d3970d017d3bd2df1497_4 さて、今年の『様式美大作戦』、目黒鹿鳴館での最後の開催とあって、絶対にMarshall Blogに記録しておきたいと意気込んで参加させて頂いた。20まずステージに上がったのはStrange,Beautiful and Loud(以下「SBL」)。
Marshall Blogへの登場は2023年4月以来。30緞帳の向こうから漏れ聞こえて来るギターの音が耳に入った瞬間からSBLの世界が広がる。Zz 三宅庸介100v河野充生0r4a0185 金光KK健司
S41a01371曲目は「virtue」。
エキサイティングなミディアム・ファストのワルツ。80三宅さんは当然Marshall。
使い慣れた「JVM210H」と「1960A」のコンビネーションだ。
もちろん三宅さんは今ハヤリの外部のプリアンプを使ってワザワザ最上の神戸牛をハンバーグにするようなことは絶対にしない。
ギターという楽器をどういう音で鳴らすべきか、そしてそのためにはMarshallを正当な方法で用いなければならないことを熟知しているからだ。
プリアンプが違えば、何をどうやってもそれはMarshallのサウンドではないから。
Marshallの音はケタ違いに図太いのだ。
90vノッケから出るわ出るわ、凡百のロックギタリストとは一線を画する三宅さんだけのフレーズの数々。40手を合わせる三宅さん。
心の中で仰いでいるのはジミ・ヘンドリックスか?マイルス・デイヴィスか?110_dv続いては「devil」。
音程差の激しいハードなリフはいかにも三宅チック。0r4a0083 縦に横に張りめぐらされる河野さんの低音。
最高にカッコいいベースだ。130vその低音と緻密に絡み合う金光さんのドラムス。
金光さんはNATAL(ナタール)。材質はメイプル。
今日も「金光ビート」がウネる!140いつも通り12"のタムタムをひとつだけ擁するコンフィギュレーション。
タムタムってのは1つにするとキット全体の鳴りが良くなるんだってネェ。
150焼けつくような激しいフレーズ回しと印象的なテーマのメロディが見事なコントラストを示す1曲。
コレはまだSBLの既出の2枚のアルバムにはまだ収録されていない。
次のアルバムに期待。
0r4a0229 「ありがとうございます…なんかうれしいナァ。
『様式美大作戦2024』ということで…様式美じゃないですけど。
そこは『かつて様式美を演っていました』ということで…」
イヤイヤ、SBLの音楽は「三宅ミュージック」というひとつの「様式」なんですよ。
日本語の「様式美」という言葉の意味からすれば、十分にそれに当てはまると思うのだ。
早い話、「確固たるスタイルがガッチリと成立している美しさ」ということです。
170「鹿鳴館でこのトリオで演奏することはもうないだろうと思っていたら、移転する前の最後の最後に呼んでもらうことができてとてもうれしいです。
まさか、またこの光景が見られると思っていませんでした。
ボクが東京で初めてライブを演らせてもらった場所でもありますし、自分の『ミュージシャン』としての歴史の最初からずっと印象深かった大事な場所なので、ココで自分の音楽を演奏できる機会に心から感謝します。
聴いて頂いているみなさん、どうもありがとうございます」
三宅さんの記憶によると、初めて東京で演奏したのは1987年6月のTerra Rosaの鹿鳴館でのステージだったそうだ。180vSBLのメンバーを紹介して…
「インストだし、曲も内容がチョット多すぎる感じのモノもあるかも知れませんが最後までお付き合いください。
よろしくお願いします」S41a0096熱情的なイントロは「bloom」。0r4a0113静謐なテーマに「バチン!」とはじけ飛ぶローEの音!190_blかさぶたが剥がれたばかりの傷口をやさしくやさしく撫でるようなサトルな金光さんのドラミング。
こういうナイーヴなプレイも金光ドラミングの魅力のひとつだ。200v一転してガツンと出て来るのは他に類を見ない、三宅さんのレパートリーの中でもひときわ印象的なテーマ・メロディ。0r4a0106 慎重に選んだ音をつなぎ合わせてソロを構築する河野さん。
やがて4分音符を規則的に置いて…
70リズムがジャズ・ワルツにになったところで三宅さんのソロ。
はじめはクランチ直前ぐらいのサウンドで舞台を整えておいて…210v図太いディストーション・サウンドで暴れまくった!
Marshallの持てる能力をすべて引き出すかのような演奏だ。
「ああいうヤツ」でこういう音を出すことは不可能です。240v続けては「murt ’n akush 」。0r4a0045 金光さんがシャープに打ち出す5/4拍子。
260vポール・デズモンドの「Take Five」のように奇数拍子でも全く違和感がない名リフ。
私は三宅さんがこの曲を初めて人前で演奏した時から耳にしているが、今でも新しい曲を聴いているような新鮮な感覚がある。270v題名が示す通りのエキゾティックな雰囲気。280河野さんが容赦なくグルーヴを放出すると…290v三宅さんのソロ炸裂。
アータ、こんなギター・ソロを弾く人いる?
今の日本にはいないでしょう?
これが「三宅様式」なのだ!310vテンポをスローにしてそれまでとは表情を変えたパートで締めくくるアイデアもシブい!S41a0115 フィードバック・サウンドがグワァ~っと巻き起こる。330_if♪ズダダダダダダダダ…この形相!
金光さんが魂を込めて叩くスネア・ドラムが入って来る。340v_if曲はSBLのキラー・チューン「if」。360vSBLのレパートリーの中で最もポップ(?)な1曲。
「ポップ」というのは「キャッチ―」という意味では全くない。
険しく厳しい三宅ミュージックの中にあっては比較的受け止めやすい…という意味だ。
380vココでも河野さんのスケールの大きなベース・ラインが曲に厚みと深みを与える。370vまさに「身を削るような演奏」…2016年の「Marshall GALA」の時の熱演を思い出す。390vそのままつなげて出番の最後を飾ったのは三宅さんの愛奏曲「petal」。400_ptl長いブレイク、ギターのアルペジオ…
470vそしてギター・ソロで構成するセットを…410v3人でユックリと、慎重に、しかし大胆に繰り返していく。490すると熱くない炎のようなモノが知らないウチに燃え盛っていて、曲が終わるころにはすさまじいパワーを生み出している。
そんな3人の演奏でSBLは出番を終了した。460  
420v_4 500v床に放り出されたストラトキャスター。
モノ言わない三宅さんの愛器がこの日の充実した演奏を物語っているようだ。
しかし…こうしてみるとSBLが毎月ライブをやっていた頃が夢のようですな。
本当にこういうオリジナリティに溢れた音楽をスゴいギターの音で聴かせてくれるライブがもっと頻繁にあってもいいハズなのよ。
ああいうのを使っている連中に三宅さんの演奏を聴かせてやりたいのだ。
510「ありがとうございます。
やぁ~うれしいな…本当にありがとうございます。
この後、AYA PROJECT、APHRODITE、Jill’s Project”と続きますので最後まで楽しんでいってください。
ありがとうございました!」520今日演奏した曲…
「virtue」と「bloom」はSBLのファースト・アルバム『Lotus and Visceral Songs』に、そして「murt ’n akush」、「if」、「 petal」はセカンド・アルバムの『Orchestral Supreme』に収録されています。
どちらも三宅さんが奏でる素晴らしいMarshallサウンドを味わうことが出来るアルバム。
セカンドは金光さんが叩くNATALの極上サウンドも楽しめます。0r4a0251さて、三宅さんがMarshallのデジタル・アンプ「CODE25」をデモンストレーションするビデオ『BREAK the CODE』はコチラ。
世界の人が三宅さんの音楽を楽しむことができるように英語字幕を入れたのです。

一方、金光さんがNATALのビンテージ・モデル・キット「ZENITH(ゼニス)」を解説するビデオはコチラ。
ビデオのオープニングで金光さんが叩いているパターンは今日演奏した「if」です。
私がリクエストしてプレイしてもらったの。

<つづく>
 

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バディ・ガイに認められた実力派ギタリスト/シンガー、ローレンス・ジョーンズ。
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<Anywhere With Me>

コチラはMarshallのアーティスト紹介ビデオ<Artist Spotlight>

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200 (一部敬称略 2024年11月9日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2024年12月 6日 (金)

吉永GOKI訓春生誕祭<後編>~DEALS


さて、高円寺のロックバー「Magic V」主催の『吉永GOKI訓春生誕祭』もいよいよトリのDEALSの出番を迎える。Gvb客電が落ちて会場に流れたのはエアロスミスの「Sweet Emotion」。
このテンション!イヤ~、思い出すナァ、47年前の初来日の武道館!
その時私は中学校2年生だったワ。
エアロスミスに重なる「Please welcome!  Tokyo!  We are DEALS!」の叫び声は雨宮敬義。20vすかさずベースの轟音が入り込んで来る!
ベースは横山壮五。30v_2shu-yaのドラムスが加わり…
S41a0762本日の主役、吉永GOKI訓春のギターが唸る!50v_2コレがDEALS。
さぁ、今日もゴキゲンなロックで…Let's make a deal!!
1曲目は全員のコーラスがド迫力のストレートなナンバー「Flash Back」。60以前触れたように今回は記事の構成を考慮し、順番を入れ替えてVAXPOPのステージを<前編>でレポートした。
つまり、実際にはDEALSは居抜きでVAXPOPの出番の直後にステージに上がった。
だからGOKIさんのMarshallもVAXPOPの時と同じ。
「JCM900 4100」と「1960A」のハーフ・スタック。110vshu-yaさんも全く同じ流れで…70_wastNATALのブビンガのキットを使用。80_22曲目は「Wasted」。
なるほど、「Sight for Sore Eyes」とか「Three Mile Smile」とかを想起させるエアロスミス・テイストのファンキーなヘヴィ・チューン。
コレはいいわ~。
まさにこのチームにピッタリじゃん?
80vTAKAさんの壮絶なシャウト。
しかし、TAKAさんってのはホントに「ロックの人」だと思うよ。
ロックを演るために生まれて来ているとしか思えん。
TAKAさんがステージに上がっただけでロックの空気がグッと濃密になるのだ。
落語で言えばまさに五代目古今亭志ん生だ…もちろん実際の高座を観たことはなかったが。90v2人のギター・プレイもタ~ップリ。
120_2まずはこうして最新の音源『The Signs of DEALS』からの2曲を演奏して一気に盛り上げた。0r4a0765 「吉永さんの誕生日…こういうの『生誕祭』って言うんだって?
ありがとうございます。
すいませんネェ…あ、今日の合言葉は『さーせん』だから。
とびきり今日主役に来てるんだけど。
『さーせん』とか言って。うまいこと…」
あれほど説得力のある歌を聴かせてくれる一方、TAKAさんのMCをこうして文字に起こししてみると、その話の内容を正確に理解することはかなり難しい。
しかし…リハーサルの時の話。
今回のイベントの主催者であるロックバー「Magic V」の「V」をTAKAさんは「ファイヴ」ではなくて「ヴイ」だと思っていた…なんて話をしてメンバーにしてヤイノヤイノ言われていたが、実は私はコレの正反対をやったことがある。
というのは、松戸に「Stage V」というライブハウスがあって、私はそれを「ステージ・ファイヴ」かとばっかり思っていた。
ところが、そっちの「V」は「ファイヴ」ではなくて「ヴイ」だったのだ!
「?」と思ったら「すぐ確認!」ですな。
130v_2TAKAさんが機材の調子を確認している間にshu-yaさんがMCを引き継ぐ。
「さっきVAXPOPを叩いて感動しちゃった!楽しかったです!
DEALSも突っ走っていきますので皆さんよろしくお願いします!」140vTAKAさんがボトルネックを指にハメたのは「アタシの悲しいブルース」。
150_akbDEALSのステージではおなじみのシャッフル・ナンバー。0r4a1054 「♪Boogie woogie, baby boogie woogie」のコーラスが曲を盛り上げて…170ディレイを深めにかけたサウンドでGOKIさんのギターが暴れ回る。180_2TAKAさんのボトルネック・プレイも実にアーシーだ!Tt サングラスをハズしたTAKAさんが次の曲のタイトルを叫ぶ。
「The next song is Candy Color Maker!」0r4a0928_22人のギター・アンサンブルでスタートする問答無用のドライビング・ナンバー!200_ccm信頼のおける「ロックンロールの神様」が手厚くサポートしているとしか思えないTAKAさんの歌声。0r4a0927_2シンプルなメロディでバツグンのノリを発揮するツインリード・パートから…230_2GOKIさんはウーファー・スピーカに飛び乗ってソロをブチかました。240v無念無想で突っ走るロックンロールのカタマリのような1曲。250_2横山さんと…S41a0826 shu-yaさんのロック・グルーヴも最高だ!260vそしてTAKAさんがジャン~プ!
フィニッシュもバッチリだった。270「今日は色んな人が集まって来て、もうこの世に思い残すことはないだろう?
ゴキだけにしぶといんだよな。
もう何百年もギター弾いてるんだからよ!」とGOKIさんに話しかける。
300v_2「オレは普段はチャラいよ…イヤ、チャラいを通り越してるかも知れんな。
でも、ギターに関してだけはマジメやね」
GOKIさん、カッコいい~!
305「あ、そうなんですよ!
コレを言わなきゃイケないんだった!
今日はニュー・アルバムを販売しています。
以前はお買い上げ頂く時に『ロッケンロール』って言ってくれたらステッカーをプレゼントしていたんだけど、今日は『さーせん』って言ってくださいね。
アッハハハ!」0r4a0874コレがTAKAさんがMCで紹介した新しい3曲入りCD『THE SIGN OF DEALS』。11_img_2698 当日、会場内のDEALSの屋台村でいずれかのアイテムを購入する時に「さーせん」と言うとDELASのロゴ・ステッカーがもらえるというワケ。540その新しいアルバムに収録されている「Rescue Me」を次に演奏した。
ちなみに既に触れた通り、このアルバムには今日の冒頭に取り上げた「Flash Back」と「Wasted」も収録されている。
310_rm「Rescue Me」は陽気でストレートなロックンロール。320v_2TAKAさんはキックもかまして大いにノリノリ!
345華麗なツイン・リード・パ―トも大きな魅力の1曲。330v次の「Dance with the Devil」では、今度はGOKIさんがボトルネックを披露。380_2アルバム『Kick Ass Rock'n Roll』のオープナー。350v_dc何人も否定し得ぬ正真正銘のロック・チューンだ!360vコレを聴くと私の場合、テッド・ニュージェントを思い出す。
1978年、当時テッド・ニュージェントは「世界で一番大きな音を出すコンサート」という触れ込みだった。
高校1年生で若かった私は期待に胸を膨らませて日本武道館に観に行った。
でも、大したことなかったな。
それよりもアリーナ席の私の眼の前で発生した外国人客と警備員の大乱闘の方が迫力があった。
私のこれまでの人生の中で「最も音がデカイ」と感じたのは、KISSでもAC/DCでもなく、ダントツでブルース・セットのゲイリー・ムーアのギターだった。
アンプはもちろんMarshallで、「1959SLP」のハーフ・スタックを2セット鳴らしていただけなのだが、ほとんど歪ませていないので音ヌケの鋭さが尋常ではなかった。
職権濫用で一番前まで行ってそのギター・サウンドを浴びたところ、こっちの頭蓋骨が共鳴してしまって実際には弾いていない音まで聞こえて来る始末だった。
スゴすぎちゃって決してうるさくは感じなかったよ。
今巷でハヤっている機材の子供ダマシの音では到底実現できない素晴らしいサウンドだった。
アレは一生忘れない。
ま、音の大きさは別にして、テッド・ニュージェントのステージもワイルドでとてもカッコよかったよ。
そのワイルドさが共通しているからこの曲でテッド・ニュージェントを連想してしまうのかも知れない。370TAKAさん、再びジャ~ンプ!
ほら、ワイルドだろう?390_2「オイ、ちょっと主役、タマにはしゃべってちょうだい。
チューニングをしながらでもしゃべれるんだっていうのを見せてやって!」
400v「それは無理だよ。
今日は足元の悪い中、たくさん集まって頂いてどうもありがとう!
DEALSは今日が今年最後のライブです。
だから盛り上がってチョーダイ!」
今日はGOKIさんの64回目ぐらいの生誕を祝う祭。
それにもかかわらずこのライブ、ケーキも出て来なければ「♪ハッピーバースディ」を歌う気配もない。
この恬淡(てんたん=アッサリしていて名誉や利益に執着していないこと)ぶりは素晴らしい!
いつからコンサートの最中にケーキを出して来たり、プレゼントを渡したりするようになったんだ?
アレをダラダラとやるのは勘弁して欲しい。
昔はあんなことしなかったよネェ?(70年代からロック・コンサートに通っている皆さんに尋ねています)
ロックは不良や反逆者のモノ…そんな連中が♪ハッピバ~スデイなんてノンキに歌うワケがない。
答えは…80年代に入ってロックではない音楽が「ロック」と呼ばれ出した時からだと思います。
その点、DEALSも私は今でも「ロック」のままなのだ!420続いては同じ『Kick Ass Rock'n Roll』から「Are You Ready」。430v_21970年代、イギリスのBBCテレビで『Old Grey Whistle Test』という当時の人気のバンドがゾロゾロ登場する音楽番組があった。
最近YouTubeでチョクチョク見かけるのでご存知の方も多いことと思う。
このタイトルの意味ね…ビルの警備員をやっているような白髪アタマのオジさん(old grey)に向かって新しく作った曲を口笛で吹いて聞かせる(whistle)。
そのオジさんが口笛のメロディに対して良い反応を示すかどうか?
反応が良ければヒットの可能性大。
そうでなければヒットの可能性なし…を見極めるテストが「Old Grey Whistle Test」。
要するに一発で一般の人の心をつかめるかどうか?ということ。420_ayrDEALSがこのテストを受けたら、多くの曲で白髪のオジさんは良い結果を示すと思うんですよ。
この「Are You Ready」なんかはとても良い例だと思う。
つまり1回聴けば耳にコビりついちゃう。
440だから「♪アー、アー、アア、アーユーレディ」とお客さん参加して歌うコーナーも大盛り上がり!
TAKAさんも客席に降りてエキサイト!
450世が世ならDEALSはBBCの番組に出ていたかもね?!460出番の最後を飾ったのは「サ・ヨ・ナ・ラ」。0r4a0959 TAKAさんのギターと歌にGOKIさんのディレイ・トリックを使ったバッキングが重なる。
510vタイトルからはシットリとしたムードの曲が連想されるが、イヤイヤとんでもない!…490v_2全員参加のコーラスで華やかムードを演出するアンプ・テンポ・ナンバー。500v2人のギターもタップリとフィーチュアして…520DEALSのおいしいところをゼ~ンブ見せてくれた!525「サンキュー!
また呼んでね…長生きすっから!」S41a0860 こうして『吉岡GOKI訓春生誕祭』の本編が終了した。10そしてアンコール。
まずは盛山さんがDEALSに合流して1曲。
キーボーズの入ったDEALSは初の試みだそう。
550v曲は「傷と裏切り恋焦がれ」。560v盛山さんの分厚いオルガン・サウンドがバンドを覆い尽くすと…580このロマンチックなロッカ・バラードが一段と華やかな色どりを見せた。
TAKAさんの歌声にピッタリだね。570そこへGOKIさんの泣きのギター・ソロが絡んでくる。
とても感動的な場面だった。
こうなってみると、盛山さんに弾いてもらうロックンロール・ピアノを加えた他のナンバーも聴いてみたくなるのは人情というものであろう。
590v
更に演者が加わってもう1曲。600VAXPOPの小栗さん…610MOONSHINEの藤井さんが参加して…620これまたDEALSのキラー・チューン「Please」を演奏。630ギター・チームは左右のスピーカーの上に乗って大暴れ!0r4a0928 イヤ~、盛り上がりましたな~!650「ありがとうございました!また来年ね~!」
最後に記念撮影。
主役であるハズのGOKIさんが一番ハジッコ?
まったく花を持たせる気配がない!
コレがまたサッパリしていていいじゃないか!660しからばMarshall Blogが…
GOKIさん、お誕生日おめでとうございました!670v<おしまい>
 

☆☆☆Marshall Music Store Japanからのお知らせ☆☆☆
 

Thin Lizzyがお好きなご貴兄に…GRAND SLAM。

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<Gone Are the Days>

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200 (一部敬称略 2024年11月2日 高円寺Show Boatにて撮影 ※協力:ロックバーMagic V)

2024年12月 4日 (水)

吉永GOKI訓春生誕祭<中編>~MOONSHINE

 
高円寺の大人のロックバー「Magic V」が主催する『吉永GOKI訓春生誕祭』のレポートの<中編>は、MOONSHINE。
ん?チョットちょっと待てよ…MOONSHINEに登場してもらうのは久しぶりなのは百も承知、二百も合点なんだけど、前回Marshall Blogがレポートしたのは去年の9月17日、場所は同じShow Boatでのライブだってよ!
おッかしいナァ、そんなに時間が経っているワケがないんだけどナァ。
でも、そんなもんか?
MOONSHINEはそんなに頻繁にステージに上がっているワケでもないし、コチラもいつもナニかと被ってしまってなかなかお邪魔できなかったからね。
毎週末、取材に行きたいライブが幾重にも重なってしまってホントに困っちゃうんですよ。
1日ズレてくれていればナンでもないんだけどネェ。
そんなワケで楽しみにしていた久しぶりのMOONSHINE。Gvb_2 さて、MOONSHINEはこれまで『DEMO』と銘打った音源を3枚発表してきた。
1曲目はその2枚目『-SECOND DEMO-』から「残像」。
会場にアコースティック・ギターをストラミングするCDの音源が流れて…
Img_2684ド~ン!
そのまま滑らかにリアルの演奏につなげた。
20藤井重樹30vCarlie Tanakla(以下「チャーリー」)40v河野充生50v金光健司60vNATALエンドーサーの金光さんは当然NATAL。
ブビンガのキット。
下の写真はダブル・タムの状態だが金光さんはシングル・タムのドラマ―なので…8012"のタムタムのみを使用。
90そのNATALドラムスを操り、この曲の作者である河野さんのベースと絡み合って生み出すグルーヴは天下一品だ。100ノッケから大激唱の藤井さん。110それにチャーリーのソロが続く。130vチャーリーのMarshallは「JCM2000 DSL100EC」。
何度も書いて恐縮だが、このモデルは、その昔私がMarshallに頼んで50台限定で作ってもらったビンテージ・ルックスのDSL100。
今とは違ってその当時は簡単に特別仕様のモデルを作るなんてことはできなかった。
「ま、シゲのリクエストならば」ということで作ってくれた。
発表したその日に売り切れになった。
キャビネットは普通の「1960A」。1202曲目はまだ音源になっていない「引き裂かれた絆」。
ミディアム・テンポのヘヴィ・チューン。
140v_hbwチャーリーのバッキングがエラくカッコいい!0r4a0556 そしてギター・ソロに差し掛かると…
180リズムが3連に変わる。
トリハダもの。160v_tripそしてまた戻る。
この辺りのカチっとしたイキの合い方が何とも気持ちがいい。170vしかし…藤井さんの声がスゴすぎる~!190_sgi「改めましてMOONSHINEです…よろしくどうぞ。
今日はDEALSのギタリスト、吉永GOKI訓春さんのバースデイ・イベントということで、たくさんお集まり頂きましてありがとうございます。
今日はお祭りですよ。
ワッショイ、ワッショイみたいな曲は演りませんけど…ゴメンなさいね」S41a0349 3曲目にムーンシャイナーたちが演奏したのはまだ音源化されていない「Snow」。
この後の金光さんの暴露MCによると…本当はこのステージまでに正式なタイトルが付くハズだったのだが、どうしてもシックリくるモノが出て来なかったので、この場はデモ時代から使っている「Snow」という曲名にした…のだそうだ。
チャーリーが目撃したところによれば、藤井さんが楽屋で「もうダメだ~!」と観念していたシーンがあったとか…見たかった!
だから音源になる時には納得のいくタイトルのアイデアを得て今日とは異なる曲名になることだろう。220_sn心地よい河野さんの3連のベースに乗って…0r4a0275 このチームならではのメロディと演奏があふれ出す。
230vコーラスの最後に登場するリズム・トリックがオモシロイ。S41a0321 チャーリーの指からしか出て来ない独特なフレーズをつなげてのギター・ソロが続く。
250全員参加のコーラス・パートで締めくくる展開も意外だ。0r4a0568 続けて「夜と朝」。
いいね~、このタイトル。
チョット美川憲一みたいだけど、このチームは「このチームだけのもの」をたくさん抱えている。
この日本語の曲名もそのひとつ。私は大賛成。
歌詞が日本語にもかかわらず曲名だけ英語という様態は昔からどうにも認めがたく思っている。
どうせ一般人が新渡戸稲造や岡倉天心や幣原喜重郎のような英語の達人になることは不可能なのだから、もう英語はあきらめて徹底的に日本語を極めた方がカッコよくはないか?
また、そっちの方がはるかにムズカシイように思う。
日本語って本当にカッコいい言葉だと思うよ。
英語は必要とする人が必要となった時に徹底的に勉強すればいいのだ。
だから小学校の低学年の授業に英語を取り入れるなんてことはせずに、その分子供たちに徹底的に日本語の本を読ませるべきなのだ。
 
で、その「夜と朝」はスローなワルツ。
270vチャーリーのアルペジオをバックにスケールの大きい歌を藤井さんが聴かせてくれる。
この曲もまだ音源になっていない。
260_yaa河野さんがアルペジオにまわると…240チャーリーのソロが炸裂。
既成の概念にとらわれることのない奔放なギター・ソロもMOONSHINEの大きな魅力のひとつ。280vそして藤井さんの歌とチャーリーのギターが絡み合って曲はクライマックスを迎えた。 300vココでさっき演った「Snow」のタイトルに関しての大ゲンカがあって(←ウソですよ!)、年内のライブ告知。
そして、前掲のコレまでの3枚の音源を紹介。0r4a0377 この3枚ね。Img_2684_2 コレまでは「DEMO」と銘打って音源を3曲ずつ発表してきたが、MOONSHINEは正式なアルバムのレコーディング作業を進めているのだが、なかなか出て来ない。
私なんかはその仕上がりをとても楽しみにしているものだから、いささか「東海さんの墓普請」の感じがしないでもない。
そのレコーディングの様子はアルバムがリリースされる時にMarshall Blogでレポートする予定。
※筆者註:「東海さんの墓普請」が意味するところは長崎出身の方にお尋ねください。
2155曲目は『THIRD DEMO』のオープナー、チャーリー作の「咆哮ーShoutー」。
このギターのフレーズはすごい。
ま、言ってみればたった1音(正確には2音ぐらい)でジョワ~っと印象的な雰囲気を作り出しちゃう。
またこの音がいい。
ハヤリにとらわれて変なことをせず、ちゃんと真空管のアンプを使って出した自分の音楽を大切にしている人のサウンドだ。
330_shtそれに合流するのはタイトル通りの藤井さんの咆哮。
これまた「すさまじい」のひと言に尽きる!350vギター・ソロを経て…370v曲はクルクルと表情を変えていく。360「♪シャララララ」
藤井さんは最後までシャウトに徹して…380みんなで大暴れしてフィニッシュ!
ちなみにこの曲が入っている『THIRD DEMO』には藤井さんが故藤岡幹大氏とやっていたNight Buzzの曲「がんじがらめ」も収録されている。
私、幹大ちゃんとは昔ずいぶん一緒に仕事をしたんですよ。
なのでうれしかった。
390金光さんのシンバルからスタートするのは「ひび割れた記憶」。
オラオラまた日本語の曲名だ!
400_kokMOONSHINEのステージでは取り上げられてきた『SECOND』の中の1曲。
この日、MOONSHINEが演奏した7曲中、CDに入っている曲は4曲。
まだ音源になっていない曲を3曲も取り上げた。
商売っ気がないのか、出し惜しみしているのか、それとも何かの意地か?
普通のバンドであればCDに入っている曲をゾロリと演奏して「CD買ってチョーダイ」とやるところなんだけど、MOONSHINEはそれを良しとしないのだ。
CDは家で聴け、オレたちはライブでしか聴けない曲を演るぜ!…ということか?
カッコいいぞMOONSHINE!それでいいのだ!
410この曲もリズムがコロコロと変わって…450vMOONSHINEの魅力がギッシリと詰まっている。
460vそしてこのコーラスのメロディ!
一度聴いたら耳にコビりつくこと間違いなし。440vもちろんチャーリーのギター・ソロも飛び出してくる
ナンカとっても不思議な魅力があるんだよね、このチーム。
「ありそうでなかった」というのとはまた違うオリジナリティがある…とでも言えばわかるかな?
わっかんねェだろうな。
メンバーの皆さんは百戦錬磨の腕の立つ楽器名人ばかり。
各人の個性と技術を持ち寄り、お互いの良い所を打ち消さないようにして、極めて均等に引っ張り合いながらひとつのモノを作り上げている…という感じがするんだけどどうだろうか?480「どうもありがとうございました!
この後もVAXPOPが十分に盛り上げてくれると思います。
皆さん、最後まで楽しんでいってください!」S41a0351 最後に演奏したのは河野さん作のMOONSHINEのキラー・チューン。
『FIRST DEMO』に収録されたその名も「MOONSHINE」。
コレで最後か…もっと聴きたいんですけど。0r4a0244いつも締めくくりに演奏するこの曲。
「♪Dancin' in the moonlight, You're always on my mind」…今日も全員参加のコーラスがドラマチックに響いて感動的な幕引きを演出した。510 0r4a0572  530v 540v「どうもありがとう!」
550<つづく>
 
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200 (一部敬称略 2024年11月2日 高円寺Show Boatにて撮影)

2024年12月 2日 (月)

吉永GOKI訓春生誕祭<前編>~BRAVESTAKERとVAXPOP

 
今日は高円寺のShowBoatから。
お店の前の通りは「セントラルロード」っていうのね?…知らなかった。
なかなかに大ゲサな名前でよろしいな。
そして、この辺りはお店がチョクチョク入れ替わるのが興味深い。
頻繁には来ないせいか、訪れるたびに少しずつ様子が変化していることに気づく。
昔、紳士服の「三峰」が今でいうアウトレット店をこの通りに構えていて、売れ残り品や身につけるのには何の支障もない程度のB級品に格安の値段を付けて処分販売をしていた。
私、コレでも四半世紀以上前には毎日スーツを着て、ネクタイを締めて通うような会社に勤めていたんですわ。
その頃は必ずココの三峰へ来てそのお買い得の紳士服やネクタイをまとめ買いしていた。Cr2この通りには以前から古本屋が1、2店軒並んではいたものの、今回久しぶりに来て、3、4軒もの同業者が新たに軒を連ねていたのには驚いた。
うれしいね~…「高円寺の神保町」、イヤ「高円寺のチャリング・クロス・ロード」か?
私は古本屋が大好きなのだ。
さっそく3軒ほどにお邪魔してみた。
そのウチの1店の方に事情を伺ってみると、それらの新しいお店の正体はどれも1人の方が運営する「シェア型書店」と呼ばれる店舗だった。
「シェア型書店」というのは店のオーナーが書棚のスペースを有料で開放して、本を売りたい人や同業者から商品を預かって販売するシステムのこと。
要するに楽器屋さんでもよく見かける「委託販売」というヤツ。
簡単に言うと「本のフリー・マーケット」が店に中に収まった感じ…とでも言えばもっとわかりやすいか?
Cr3お店は書棚の貸し出し料と取扱手数料を出品者から徴収して運営する。
よく世間で喧伝されているように「町の本屋」が激減してしまい、今や書店が存在しない市町村は全国で26.2%にもなるそうだ。
ワーストは沖縄で56.1%。
驚くのは2番目…長野県の51.9%!
オイオイ、長野ってのは教育県として名高いハズではなかったか?
このザマじゃ藤村や新田次郎が泣くぞ!
イヤ、考えて見ると、私も長野市に7年半住んでいたが、確かに個人経営の書店は少なかった。
善光寺の参道に前時代的な書店が1軒あったのは覚えている。
あとは平安堂ばかりだった…「平安堂」は長野県南部の飯田が発祥だからね。
そんな中、この「シェア型書店」というのは、救いがたいまでの書籍文化の衰退を食い止めるひとつの有力な手段になっているのだそうだ。
…と述べているのが下にある去年の8月の東京新聞の記事。
既に閉店したものの、谷中でこのシェア型書店を営んでいた「安藤哲也」さんという方が紙面に登場している。
この人、実は私の中学から大学までの同級生で席を並べたこともあった。
安藤くんもロックが大好きで、お兄さんの影響でギターをやっていて家に遊びに行ったこともあった。
私とは正反対で大人しくて几帳面でマジメでね~、勉強もよくできた。
でもロックの知識とギターの腕前では一度も負けたことはなかったわ。

11_bs
そんな高円寺のシェア型書店のひとつで見つけたのがコレ。
特に珍しいアイテムではなかろうが、長いこと探していたんよ~!
川端康成の『淺草紅團(日本近代文学館刊)』という作品。
昭和5年の初版を忠実に復刻していて、「大正ロマン」っぽい装丁がとても気に入った。
ホンモノの初版本は45,000円ぐらいの値がついているようだが、私が買った復刻本の値段はその1/90。Img_2673中身も初版の時のまま。
漢字という漢字にルビが振ってあって読みにくいことこの上なし。
戦前までは新聞をはじめ、あらゆる出版物でコレをやっていたんだよね。
一般庶民の知的民度を上げようとしていたワケ。
当時はまだ活版の時代だったから、版組みに際しては印刷工の皆さんが大変な苦労された思う。
こんな紙面を見ると、またコレも「積ん読」の1冊になりそうだな…。
でも持っておくだけでもハッピーな1冊…浅草だし。Img_2680
…ってんで、この小説が1952年に映画化されていることを知り、DVDを買って本より先に観てみた。
監督が『安宅家の人々』や『警察日記』の久松静児なのでマァ大丈夫だろうと期待したが、映画自体の作りはかなりドイヒ。
でも、私は主演している京マチ子も乙羽信子の大好きなので、その点では十分に満足できた。
言い換えると、大正13年生まれコンビ(ジム・マーシャルのひとつ年下)の京さんと乙羽ちゃんでなければとても観てはいられなかったろう。
京さんのカッコよさに加えて「百万ドルのエクボ」で宝塚の娘役のトップを務めた乙羽ちゃんのカワイイ
ことカワイイこと!
それに敗戦から7年ほどしか経っていない浅草や上野の風景が結構捉えられているのも大きな魅力。
埋め立てられる直前の六区の瓢箪池でロケをしているところなんて超レアだぞ。
ヘンな風に楽しめた1本。Img_2687 それから下の写真の右。
その乙羽信子のご主人だった新藤兼人の『ある映画監督の生涯(映人社刊)』という1冊。
コレはチョット高かった。
というか、前の古本屋にあった時の値札が貼ってあって、今次はその倍の値段が付けられていたのだ。
交渉したけど当然値下げにはならず。
ま、見たことがない本だったので買っておくことにした。
コレは新藤さんの師匠の「世界の溝口健二」に関わった人たちへのインタビュー集で、新藤さんはそれを書籍を上梓した1975年に同じタイトルの映画を公開しているんだよね。
で、私はその作品がすごく好きでDVD(左)を買って何度も観ているのよ。
こういう好きなモノはたとえ読むことがなくても座右に置いておくだけでハッピーなのよ。
でも、不思議なことに興味や愛着を感じて手に入れる本って必ず必要になる時が来るんだよ。
私はコレを古本屋の書棚から救ってあげた本からの恩返しだと思っている。
そうでも考えないと読みもしない本を何百冊積み上げてなんかいられないってばよ。
Img_2676さて、今日のShowBoatはコレ…「吉永GOKI訓春生誕祭」。
高円寺にあるロック・バー「Magic V」の主催。
ひとクセもふたクセもあるバンドが4つ集まってGOKIさんの誕生日をにぎやかにお祝いしたのだ。10まずステージに上がったのはBRAVESTAKER。
いきなり密度の濃いツイン・リードギターが大噴火!20井崎修二30v佐藤嘉哉40v安野昭次60vイタバシミノル90v宮尾誠100v今日のドラム・キットはNATAL(ナタール)。
12"、13"、16"、22"のブビンガのキットだ。1101曲目は「Rising Sun」。
この日が初対面だったんだけど…うれしいネェ、こういうサウンドは!
まさにMarshallなくしては成立し得なかった音楽なのだ!1202曲目もバリッバリのギター・アンサンブルを聴かせる。130_btwひたすらドライブするこの曲は「Break the Wall」。
当然井崎さんが発するのは張り裂けんばかりのハイトーン・ヴォイス。140vその歌声をサポートする安野さんの背後には…160vMarshall。
「JCM2000 DSL100」と「1960A」のハーフ・スタック。70安野さんの足元。
チャンネル切り替え用のMarshall純正のフットスイッチがうれしい。80一方の佐藤さんの背後にももちろんMarshall。150コチラは「JCM900 4100」と「1960B」のハーフ・スタック。
ね~、妙なモノを使わないで、お2人のようにチャンとマーシャルのインプットジャックにケーブルをつないで真空管駆動のプリ・アンプとパワー・アンプを使えばこうやって図太くて自然なギターのサウンドが得られるんですよ。
いくら流行とはいえ、まったくおかしなものが広まったものですよ…アレの話ね。
ワザワザお金をかけて音を細くして「音がいい」とか「悪い」とか。
おかしな世の中になった。50vそんな2人のファットなギターサウンドによるソロやアンサンブルがこの曲でもたっぷり楽しむことができた。170「元気ですか~?こんばんは!
多分、『はじめまして』の方が多いかと思うんですが…『BRAVESTAKER知ってるよ~!』っていう方いますか?
(客席から手が上がる)
エッ!ウソ!ありがとうございます!
BRAVE STAKERは2000年に結成してナニ気に24年やっているんですが、今年の初めにやっとファースト・アルバムが出来上がってリリースしました。
今日、物販の方にも持って来ていますので、もし演奏を聴いて気に入ったらお声をかけてください。
結成24年でやっと1枚…エヘヘ。渾身の1枚なのでゼヒよろしくお願いします。
そんなわけでアルバムの中の曲をバンバン演っていきます!」180vこれがこの日の屋台村で販売していたそのファースト・アルバム。1903曲目は「Take the Brave Heart」。
宮尾さんのドラムスと…200v_tbhイタバシさんのベースがガップリと組み合って疾駆する1曲。210vサビでメジャーに転じるドラマチックな構成。220そして、もちろんツイン・リードからソロへとつなげる定番の展開に納得。230テンポを落として「In Our Mind」。240_iomミディアム・ファストのヘヴィ・ナンバー。
サビのハイトーンのパートが圧倒的。250この曲はイタバシさんが弾くベース・ラインがすこぶる強力だ。
しかしイタバシさん、デカい!
ヘッドレスとはいえもうベースがウクレレ・サイズだ。
そんな巨体を活かしての重量感溢れるベース・ソロ。260v情感あふれるギター・ソロも聴きごたえ満点!270さらに続けて「Paradise」。
ホント、ギター・好きにとってはこのツイン・リードはパラダイスだろうよ。280_pdsこれまた直球勝負のドライビング・チューン。290NATALのブビンガを豪快に叩き鳴らす宮尾さん。S41a0113 ツイン・リードにギター・ソロ、どこを切っても伝統のロック・サウンドしか出て来ない!
まるで「福砂屋」か「松翁軒」のカステラだ!
310「あと2曲なんですが、最後の曲はサビでみんなで歌うところがあります。
『Under the Flag of Steel』という曲なんですが、このタイトルを叫んで頂ければ間違いありません。
ゼヒ一緒に歌ってください!よろしくお願いします!」320最後のセクション。
まずは「We Are the One」、これまた煙が出るような猛進タイプのナンバー!330v井崎さんとコーラスの掛け合い。
そう、このチームはコーラスも盛んでそれがバンド・サウンドをとても豊かなものにしている。
やっぱりイタバシさん、背が高い!
昔、とても身体の大きな方がボーカルズ/ギターをしているバンドがあって、ツアー先のライブハウスの天井がとても低く頭が当たってしまうため、仕方なくステージを取り除いて頭上に空間を作った…という話をご本人から聞いたことがあったっけナ。
いずれにしても背が高いのはうらやましいに尽きますね。
000r4a0017ベース・ソロからギター・ソロへ。S41a0090 スリリングな器楽パートが続いて…S41a0019 最後の曲に突入!
井崎さんが直前のMCで紹介した通り曲は「Under the Flag of Steel」。380_ufsお客さん参加で盛り上がる5人!
最後の最後まで魅惑の「伝統のロック・サウンド」をブチかましてくれた!
390v 400v 410v 420v 430vBRAVESTAKERの詳しい情報はコチラ⇒BREAVESTAKER Official X
440場面は替わって…
「こんばんは、VAXPOPです!イキます!」
当日、実際に二番手でステージに上がったのはMOONSHINEだったのだが、記事の構成の都合で3番目に登場したVAXPOPのステージを先にレポートさせて頂くことにする。450VAXPOPは…
 
まずは今日の主賓、吉永GOKI訓春。
0r4a0656小栗昌彦470v菅沼行蔵480vshu-ya490v盛山こういち500vGOKIさんももちろんMarshall。
「JCM900 4100」と「1960A」のハーフ・スタック。
ね~、チャンとアンプ全体を使っている。
0r4a0660_2 こういう人たちはああいうアンプやその類が出て来る前の「本当に良いギターの音」を知り尽くしているのだ。
今日は「本当に良いギターの音」を知っているギタリストばかりでうれしいわい。
460v1曲目は「World in Motion」。
キャッチ―なメロディをハードな演奏で聴かせるポップ・ロック。
私は寡聞にしてVAXPOPを存じ上げなかったが結成は1980年。
1992年に解散してしまったが、もし活動を続けていたら今年で44周年を迎えていた大ベテランなのだ。
550早速GOKIさんのソロが飛び出した。
伸びやかなトーンで奏でる的を得たソロ・メロディ。540v_da小栗さんとのイキもバッチリだ!560「♪Tonight, tonight, tonight」
コーラスもふんだんに取り入れたバンド・サウンド。575GOKIさんのギターから始まる続いての曲は1989年リリースのシングル「DRIVE AWAY」。Aaa これまたサビのメロディが印象的なポップロック・チューンが展開。570vこの曲でも菅沼さんと…580vGOKIさんのコーラスが大活躍!590v「ありがとうございます。VAXPOPです。
今日は『Rock’n Freedom Bash GOKIやんの生誕祭』ということで、VAXPOPを演れと言われて駆けつけました。
この後にはDEALSが待ってますんでオレ達はサクッと…一瞬で終わりますんで乗り遅れないように!
皆さん、最後まで楽しんでください!
VAXPOPがこの間演ったのはいつだっけ?…数年前?」600v「エ~ッとね、コロナになる前の年か?」S41a0612 再結成の時から参加している盛山さんのキーボーズで次の曲がスタート。
ストリングスとピアノによる美しくも壮大なサウンド。620_th曲は1992年のシングル「TWO HEARTS」。630vGOKIさんのディレイ・トリックを使ってバッキングを固めた。S41a0546 shu-yaさんのドラムスがゴキゲンなビートを打ち出すと…680v_2「もう後半戦です!手拍子お願いします!」とタンバリンを手にした小栗さんが客席をアオる。0r4a0669 手拍子をするお客さんを前に小栗さんがシャウト!0r4a0666 そして、GOKIさんのソロから…0r4a0653 小栗さんがメンバーをひとりずつ紹介してソロを披露した。
「今夜のために必死に曲を覚えてくれました…タイトなビート、shu-ya!」S41a0601「もうVAXPOPには欠かせないメンバーとなりました…せいやん!」690v「そして…もう40年の付き合いです!…こうぞう!」700v菅沼さんが小栗さんを紹介。
「すべてはこの男から始まりました!…小栗昌彦!」S41a0502 「そして、本日の主役…吉永訓春、ゴ~キ~!」710盛り上がりに盛り上がって最後の曲、「六月の空」。
1990年のシングル。
720_6sストレートにドライブするポップ・チューンで賑やかに出番を終えた。730v 740_3 750 0r4a0694  780v「どうもありがとう!最後まで楽しんでいってください!」790<つづく>
 

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200 (一部敬称略 2024年11月2日 高円寺SHow Boatにて撮影)
 


2024年11月29日 (金)

ケロQ&枕25th ANNIVERSARY LIVE~ショボンPLAYS ZENITH

  
今日は有楽町から。
映画が大好きでこの辺りに足繁く通った50年前、この地にはまだ「日劇」が屹立していて、その地下のいくつかの映画館をよく訪れたものだった。
その後同地に下の写真の「有楽町マリオン」が建てられたが、コレもナント…今年で40周年だって!
オープン当時、今日レポートするコンサートのほとんどすべてのお客さんはまだ生まれていなかったことでしょう。120 今日の現場はそのマリオンの中にある「ヒューリックホール」。
オープンした頃に一度来て以来なのでかなり久しぶり。
今日はゲーム音楽のライブなのだ。10先に申し上げておきますが私の場合、コンピュータ・ゲーム(←こういう言い方はまだ存在しているのかしらん?)といえば、せいぜい「スーパー・マリオ」どまり。
要するにゲームのことはナニも知りません。
なのでこの世に「美少女ゲーム・ブランド」というモノがあるということも今回初めて知った次第。
今日はそのエリアの雄『ケロQ』と、その姉妹ブランドである『枕』の音楽を演奏するコンサート。
「ゲーム音楽のライブ」には時々お邪魔することがあるのだが、この手のモノは初体験なのでとても楽しみ。
20下は会場のロビーに展示されていたファンからのお祝いのアイテム。
そう、この『ケロQ』は今年で25周年を迎えるのだそうだ。
生き馬の目を抜くような入れ替わりの激しいビジネスにあって、そんなに長い間人気を保ち続けるということはまさにお祝いに値する出来事であろう。
30v訊けば同様のコンサートは7年ぶりとのこと。
今回は『ケロQ』だけでなく、『枕』の曲も演目に組み込まれるということで、ファン垂涎の催しとなった。40v何しろチケットの抽選倍率が大変に高く、ココに来られるお客さんは超ラッキー状態だったのだ。50vコレはゲームの登場人物が身につけているコスチュームの実物かな?
もちろんファンの皆さんは喜々として写真を撮っていた。60さて、今日ココにお邪魔した理由はこの人…伊藤ショボン太一。
Marshallのドラム・ブランド「NATAL(ナタール)」が初めて日本に入って来た時から愛用してくれている名ドラマー。
60v今回ショボンちゃんが使ったドラム・キットはNATALの新商品「ZENITH(ゼニス)」。
1950~1960年代のヴィンテージ・ドラムスのサウンドと雰囲気を醸し出す12"、16"、22"のキット。
そうした昔のドラム・キットを忠実に再現しているため、ZENITHの標準品にはタムタムがひとつしか用意されていない。
昔はタムタムをひとつしか使わなかったのです。
そこで今回ショボンちゃんは13"(写真の向かって左の大きい方)のタムタムを他のキットから調達してZENITHに組み込んだ。70根っからのNATALドラマーであるショボンちゃんはもちろんバスドラム・ペダルもNATAL。
90vところで、ショボンちゃんはすでにレコーディングでZENITHを使っている。
その時、スッカリZENITHのサウンドと叩き心地にハマってしまい、「次回はぜひライブでZENITHを使いたい!」ということになっていた。
そして、とうとうその日が来た!
実はこのZENITHはそのルックスの良さもあってミュージック・ビデオの収録などに何度か使われて来たのだが、実際のライブ・ステージでお披露目するのはこの日が初めてだった。
さてその結果はいかに!?
80ショウが定刻通りに始まった。
まずステージに姿を現したのは「はな」さんと…140ピアノの「おはる」さんの2人。
150vデュエットで「空気力学少女と少年の詩 -Piano Vocal Ver.-」、「呪われた生/祝福された生」等を演奏。120そして、バンドが加わって「虚無の先で愛を見つける」。160バンドのメンバーはkensei ogataさん。170vitohさん180v吉野薫さん190vギターが3人なんてスゲエな。
まるでレーナ―ド・スキナードみたいじゃんね…と言ったところで誰も知らないか?
開演前にこの若きギタリストさんたちとおしゃべりをさせてもらったがとても楽しかったナ。
3人のうち吉野さんはMarahall。
いつもMarshallを愛用してくれているそうだ。
S41a0124
この日吉野さんが使用したのは「JCM900 4100」と「1960A」のハーフ・スタックだ。
110vベースはhinata tomiokaさん。200vそしてドラムスがショボンちゃん。S41a0280 ウ~ン、やっぱりZENITHって音がいいナァ~。
ま、叩き手が良いせいなんだけど。220続いては「viewtorino」というチーム名義でogataさんが「幾望‐既望‐希望」他で歌声を披露。230吉野さんはMarshallの魅力を発揮するべくバシッとソロをキメた。
300v続いてステージに上がったシンガーはlunaさん。
「在りし日のために」、「登れない坂道」、「ナグルファルの船上にて」を熱唱。250するとココで雰囲気が替わってロック色が濃厚に。
260ロック色を濃くしたのは狩野七夏さん。S41a0175ショボンちゃんのドラミングもグッとワイルドになる。280v「神と旋律」、「鏡ノ世界ニハ私シカイナイ」、「光差す世界」、「鏡の世界には私しかいない」等をカッコよく歌いまくって会場を大いに盛り上げてくれた。S41a0168冒頭ではなさんとデュエットで登場したおはるさんのソロ・ピアノが続いた。
盛りだくさんだわ~、このコンサート。310v「夏の夜の展覧会は」、「夜の向日葵」、「天球の奇蹟」を演奏。
おはるさんのピアノ、タッチがものすごくシャープで聴いていて実に気持ちが良い!320ショウは終盤に突入。
はなさんが再びステージに立つ。
MCでよくやる「〇〇地方から来た人~?」というアンケートをすると、全国津々浦々からはもちろんのこと、海外からのお客さんもいらっしゃってケロQの人気のほどを窺わせた。330このセットでは作曲者の松本文紀さんもギターで参加した。340v「Dear my friend」と「さくらとことり」を披露。350そして本編を締めくくったのは2度目に登場したlunaさん。3609月にコロナに罹患して声が出なくなり、このコンサートへの出演も危ぶまれたが、見事「刻ト詩」と「Mon Panache!」を激唱した。370v会場が盛り上がりに盛り上がって本編を終了。380ものすごい「アンコール!」の掛け声。
まぁ当然でしょう!390アンコールで登場したのははなさん。400_2 客席の強力極まりない熱気を相手に「空気力学少女と少年の詩」他3曲を披露した。420最後の最後までどの曲にもマッチするZENITHのドラム・サウンド…我ながらお見それしました。
ショボンちゃんの腕前のおかげです。410最後は統括者の「すかぢ」さんも加わってステージに全員集合。
「全部~?」「すかぢが悪い~!」のコール&レスポンスで華やかにコンサートの幕を降ろした。
楽しかった~。
0r4a0164ケロQの詳しい情報はコチラ⇒ケロQ&枕 official site

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200 (一部敬称略 2024年10月6日 有楽町ヒューリックホールにて撮影)

2024年11月16日 (土)

田川ヒロアキ~MAZDA FAN FESTA 2024 at FUJI SPEEDWAY

 
もう残された時間もそれほど多くはないので、こんなことは生きている間に二度と起こらないだろうと思う。
というのは、10月に2度富士を訪れたのだ。
昔の富士講の皆さんがこんなことを聞いたら死ぬほど羨ましがることだろう。
051回目は来日したMarshallの連中のリクエストで山梨側から五合目まで登った。
もう閉山しているたので、これより上へ行くことはできない。
それでも生まれて初めてココまで来たわ。
10月の上旬でもエライ寒かった~。
06五合目から富士山を仰ぎ見る。
こう言ってはナンだけど、富士山ってこうして近寄ってしまうとそんなに大きい感じがしないもんだね。0r4a0070 今日は静岡側から「富士スピードウェイ」に来た。
ナンダカンダでコレで5回目かな?
いつも天気が悪いという印象。
何しろ富士スピードウェイに来て富士山を見たことが一度もありゃない。
どっちの方角に見えるのかも知らないのよ。
この日も雨もようでとても寒く、車から降りた途端にダウンジャケットを羽織る始末。
それでも朝からスゴい人なの。
15昨日と今日(10月19&20日)はマツダのファンが集う大イベント「MAZDA FAN FESTA 2024」。
人気車種の「ロードスター」の35周年を記念することもあって大勢のファンが詰めかけたのだ。30…のはいいんだけど、しょうがねーな、こんな天気じゃ。
1日目は晴天だったようなんだけどね。お気の毒に…。
40車体はもちろん、タイヤやらパーツやらマツダの車に関するありとあらゆるアイテムがズラリと並んだテントで展示されている。50これは「みっちゃん」という広島のお好み焼き屋のブース。
始終にぎわっていた。
おいしいもんね、広島焼。
ウチはホットプレートでお好み焼きをやる時は必ず広島式です。
でもあの太めの焼きそばを売っている店がなかなかないんだよね~。60しかし、天気が悪いな…これからヒロアキくんがサーキットで「君が代」を弾くんだゼ、Marshallで。65…ということになっているので時間前にコースへ行って待機をする。




008a0019アレ?
Marshallがどこにも見当たらないな…おかしいな。008a0020すると、「国家演奏は雨天のためピットビル屋上のメインステージに場所を移動します」との場内アナウンスが流れた。
下の写真の建屋の3階。
「エエエ!また上がるのかよ~!」
ナンとならココってエレベーターがないのよ。
こっちはクソ重~いカメラをぶら下げているので階段を上り下りするのが大変なのです。0r4a0054 こんな具合。
このプレスのクルーであることを示すチョッキを「ビブ」って言うんだけど、サマソニとかラウドパークなどの大きなイベントの時は大抵コレを着用する。
コレがキュークツでね~。
久しぶりに着けるのはいいんだけど、入るかどうか心配でサ…。
横のヒモの部分がマジック・テープで伸縮自在になっていたので難なく着用することができましたとサ。
ちなみに「ビブ(bib)」というのは、英語では普通赤ちゃんの「ヨダレかけ」のことを指す。
おかげさまでまだヨダレを垂らす歳ではありません。
460vあわててビルの屋上まで行くと、ヒロアキくんがサウンド・チェックをしていた。80念入りに足元の確認をして…と。90ステージの様子を見守る音響スタッフ。
すぐ後ろはサーキット。95そのコースではレースに出場する車がヒロアキくんの国家演奏を待っている。100準備万端。
それじゃ行ってきます!
今日も自慢のドライバー・スーツを身にまとう。
110vこうしてヒロアキくんの「君が代」が始まった。120まずはお辞儀から。130田川ヒロアキによる国家演奏。140vこれまでヒロアキくんの「君が代」を色々な場面や編曲で何度も拝見してきたが、今回は比較的原曲に忠実なアレンジで臨んだ。
170もちろん演奏の相棒はMarshall。
今日は「JCM800 2203」と「1960A」のハーフ・スタックだ。
180vヒロアキくんとMarshallによる飛び切り美しいギターの音色で奏でる「君が代」。150コースではレースに出場する皆さんがジッとその演奏に耳を傾けていた。135イヤ、そうでもないか…。160「原曲に忠実」といってもそこはヒロアキくんのこと…190v♪ギュイン、ギュインとワーミー・バーを派手に上下させ…200煙が出そうなピッキングによるハードなパートをウマい具合に織り交ぜて…205vおなじみのキメのポーズで田川節の「君が代」をバッチリとキメた~!210vこうしてこの日の最初のレースが始まるのだ。220vコースを見下ろす大勢のお客さん。230コースでは出走の準備が整って…

246レースがスタート!0r4a0108 まずは「マツダファン・エンデュランス(マツ耐)」と呼ばれるマツダ車のオーナーが愛車を持ち込んで行われるレース。
ヒロアキくんの「Racing Star」という曲はこの「マツ耐」のテーマ曲だ。
250_2 通常は150分のレースだが、コレは「特別戦」なので180分の耐久戦。
ヤダね~、私なんか3時間連続の運転なんて眠くなっちゃってとてもじゃないけどムリだわ!
出場する時にはスルメを大量に持ち込んでアゴを動かしながらハンドルを握りますね。
車内はクサイぞ!260_2 レースの途中での給油は禁止。
限られた燃料でどれだけ多くサーキットを周回できるかを競う試合なのだそうだ。720_2 速さを競うレートとは異なり、タイヤ、ブレーキ、ガソリン消費、ドライバーの体力等、レースをする上でのマネージメントがこの耐久レースの大きなポイントとなり、そこがこうしたレースを観戦する醍醐味なのだそうです。0r4a0102 一応お断りしておきますが、私、車に関しては何の知識も興味も持ち合わせてないものですから、この先他人事で投げやりな文章を書いているとお感じになる場面があるかも知れません。
しかし、それに悪意は全くありませんので予めご了承くださいませ。0r4a0101_2 ということでこれから3時間、皆さんにはこのコースをひたすらグルグル走り回って頂くという段取り。
冒頭に書いた通り、過去に何度もココでこの手のレースに接して来たけど、いつも知らない間に始まって、知らない間に競っていて、知らない間に終わってるんだよね。
好きな人はズ~っと見ているんだろうナァ。270私の場合、見ていてもよくわからないので、会場内をくまなく見て歩くことにした。
ココはさっきヒロアキくんが演奏したメイン・ステージがある階。
オフィシャル・グッズのお店があって…320ファンの皆さんが欲しがるであろうグッズが色々並んでいた。330もちろんマツダの製品もそこいら中に展示されている。340とにかく今回は「ロードスター」の発売35周年記念ということで…345各所でロードスターがフィーチュアされていた。
そういえば「ロドイモスター」を見かけなかったナァ。
ココぞ出番だったのでは?寒かったし、相当売れたと思うんですけど。346せっかくの機会なので「マツダ株式会社」の沿革をチラリと勉強してみた、チラリですよ。
前回のヒロアキくんのレコ発ライブのレポートに「マツダはかつてコルクを作っていた」と書いた。347こういう本がある。
新田次郎と息子の藤原正彦の共著『孤愁(文藝春秋刊)』。
新田先生が執筆中に他界してしまったので、元お茶の水女子大教授の数学者である藤原先生がその続きを書いて完成させた他に類を見ない親子共作の一編。
660ページにも及ぶ大著だが、私はこの親子(+お母さんの藤原ていさん)のファンなので喜々としてページを繰った。
話は明治時代にポルトガルから来日した元海軍の軍人で、神戸でポルトガル領事を務めた「ヴェンセスラウ・デ・モラエス」の話。
詳しいことは書かないけど、話の中にコルクについての1章が設けられている。
コルクはポルトガル語で「コルティッサ」といって、同国は原料となる良質な「コルク樫」の特産地なのだそうだ。
ところがモラエスが領事を務めていた19世紀の末、ポルトガルから直接輸入されるコルクは無いに等しかった。
ポルトガル産であるにもかかわらずほとんどすべてがベルギー、フランス、ドイツ等の国を経由して日本に入って来ていたのだ。
日本人より日本を愛するモラエスはコレにガマンがならず、母国との直接貿易を実現させたいと意気込む場面がある。
モラエスの奥さんは「およね」さんという徳島の方で、残された写真を見ると「これらなモラエスも日本が好きになるわナァ…」というぐらいのスゴイ美人さんなんだよ。
349コルクというのは紀元前から存在する古い素材で、江戸時代、外国から入って来た酒瓶に使われていたコルク栓を加工して目薬の瓶のフタとして再利用していたのが日本におけるコルク加工の始まりなのだそうだ。
明治に入ると、やはり西洋から輸入される馬の蹄の保護に使われていた大量のコルクを再利用することによってこの素材が広まることになった。
下はスカイツリーのすぐ近くにある「永柳産業」という会社。
創業が明治29年(1896年)というから今年で128年にもなる長い歴史を持つコルクの会社だ。
この会社が日本で初めてポルトガルからコルクを輸入して製品を作ったのだそうだ。
モラエスは1913年に領事職から引退し、1929年に亡くなっているので、永柳産業との接点はなかったであろう。Img_1830_3 下がコルクの原料の「コルク樫」の樹皮。
弾力性があって、水に強く、音や振動を吸収し、天然の防虫成分を含んでいたりとコルクは大変に優秀な素材で、しかも木を伐採せずに樹皮を剥ぐことで原料が採れることから自然保護の観点からも優れている。
それゆえ明治の昔はとても重宝された時代があった。
ところが、ある広島のコルク製造会社が経営難に陥り、地元財界の有力者が中心となり「東洋コルク工業」を創立して救済した。
広島には「アベマキ」という木が自生していて、コレがコルク樫の代用品になったためポルトガルのモノは使っていなかったようだ。
だからモラエスが力むこともなかったのだ。
その東洋コルク工業の工場が大火災にあい、松田重次郎という時の二代目社長が「東洋工業株式会社」と名を替え、機械工業への進出を決めた。
そして、1931年に工場を新設して自動車産業に参入したんだね。
コレが今の「車のマツダ」の始まり。
ちなみに「東洋コルク工業」という会社は今でも営業している。
348場内にはバラエティに富んだアトラクションが用意されていた。
360マツダ車をテーマにした写真展をはじめImg_1674 各種の体験コーナー。380コレは塗装かな?370寄せ書き。390コリャ、すごいわ!400家族連れて楽しめるように子供向けのアトラクションも散見された。410犬のコーナーなんてのもあった。420ココはプレス・クルーの控室。
マツダの社員が常駐していて、色々と親切にして頂いた。
ココで待機していた取材陣の顔ぶれは半分以上海外の人たちだったね。430控室に飾ってあった「ロードスター兄弟湯飲み」。
ハハハ、スゴい漢字が並んでるわ。450地下道を通ってコースの向こう側へ行ってみよう。
壁には「オートバックス」の広告。
この会社って50年もの歴史があるのか…知らなかった。
Marshallとそう変わらないじゃん?470_2 この地下道を通ってコースの反対側へ。480_2 壁には「ロードスター愛」を綴った寄せ書きがズラリと並んでいた。490v反対側へ来たよ。
ああ、懐かしいナァ。500下は2006年に初めてココへ来た時にほぼ同じ場所で撮った写真。
この時は国府津から御殿場線に乗ってやって来たんだけど、もうエラく大変だった。
御殿場は電車で来るとことじゃないな。
ジェフ・ベック、サンタナ、キッス、ドゥービーなんかが一堂に会したジジイにとっては夢のようなロック・フェス。
もちろんMarshallの仕事で行ったんだけど、色んな意味で本当に行っておいてヨカッタと思う。
こんな経験をすることはもう二度とないであろうし、この時の様子は一生忘れることがないだろう。505_2 コレもなつかしい!5102014年10月、SUPERBLOODや二井原実さんらがココに設けられた特別ステージの上で熱演を披露した。520今回は子供用の車のコースになっていた。530未来のロードスターのお客さんたち。540vこっち側にもいろいろなアトラクションが用意されていた。560冒頭に書いた通りレースの進捗状況ってのがサッパリわからないんだけど、間違いなくやっている。0r4a0089今回はどんな塩梅だったのか後追いで調べてみた。
さっきスタートした「マツ耐 特別戦」で優勝したのは森口さんという方のロードスターで、時間内にコースを68周もされたそうです。
辛抱強いナァ~、よく飽きないナァ~…としか言いようがない。
ま、機械でやるんだろうけど、数える方も大変だぜ。
平均時速は103km/hでピットインした回数は4回。
ここのコースは1周で4.6kmなんだって。
それをですよ、68周したと言うことは312.8km。
東京から名古屋とか新潟まで行けちゃう距離。
ヤダなぁ、名古屋やら新潟までノンストップで103kmで走るなんて!
私の場合、スルメがいくらあっても足りないわ。
しかしコレって自動運転の技術がいよいよ進歩した暁にはAIに敵わなくなるんじゃないのかね?
何しろドライバーが疲れ知らずなんだから。550さて、またホームの側に戻って来た。
あ、「みっちゃん」のお好み焼きは完売だって!570メイン・ステージを再び訪れる。
舞台で催されているのは…
575阿川佐和子さん、レーシング・ドライバーの寺田陽次郎さん、そしてマツダの毛籠勝弘社長の鼎談。
「毛籠(もろ)さん」はよくテレビの経済ニュースでお見かけしますよね。
恥ずかしながら「けかご」さんっておっしゃるのかと思っていた。
調べて見ると、京都と広島の名字だそうだ。
「毛呂さん」とか「茂呂さん」は時折見かけるけど、「毛籠さん」は間違いなく珍名さんの部類であろう。580ウチは阿川さんのファンでしてね。590v特に最近たまたまお父さんの阿川弘之さんの思い出を綴った『強父論(文藝春秋刊)』を読んだところだったので超グッドタイミング。
まぁ、帝大出で海軍OB、最後まで歴史的仮名遣いで文章を書いた作家先生がお父さんですからね。
代表作が『山本五十六』、『米内光政』、『井上成美』…全員海軍大将。
そんなの小説書く人なんてガンコにキマってんじゃん?
でも確か阿川さんって「テツ」なんだよね。
佐和子さんも案の定相当ご苦労なさったようで、「なんで?」という父のあまりにも理不尽なエピソードがたくさん詰め込まれていて思わず何度も笑ってしまった。
しかし、幸田露伴のところの文さんも大変だったけど、阿川さんの方がシンドかったかもな。
とてもオモシロイ本でした。595そうそう、阿川さんはかつて文藝春秋の巻頭に長い間エッセイを寄稿されていたが、ご逝去にともない上のモラエスのところで出て来た藤原先生が「古風堂々」と銘打ってその後を引き継いだ。
スゴい偶然でしょ?Marshall Blogの中でつながるなんて。
この「古風堂々」という藤原先生のエッセイがいつも破天荒にオモシロい。
時々立ち読みをするんだけど、基本的には単行本(これまで『日本人の真価』として1冊上梓されている)でまとめて読みたいのでガマンしてなるべく読まないようにしている。
ウチは藤原先生の本が山になってるの。Bsj さて、3人で語るのはひたすら「マツダ・ブランド愛」。
好きなんだね~。600阿川さんは聞き手。
上手に鼎談を仕切っていらっしゃった。610おお?
今頃になって晴れてきやがった!
620…ってんで改めて場内を回ってみよう!
640やっぱりこっちの方が断然いいね。650午前中は寒々しかったけど…660青空が見えて、終わりに近づいたところで場内が活気を取り戻したかのようだ。670周囲の山々も美しいではないか。630メインステージの建屋の1階にもマツダづくしの展示が設けられていた。680車の解説はサッパリできませんので雰囲気だけ。
アレ?手前はホンダだな。
690色々とマニアには垂涎の車らしく、どの展示にもたくさんの人が群がっていた。700あ、ビックリした!
みんなズボンを降ろしているのかと思った!710コースではまた別の催しが始まった。
今度はナンバーを付けていない車がビュンビュン走り出した。001s41a0067「マツダ787Bデモラン」というコーナー。S41a0075 それっぽいのが出て来たぞ!ペッチャンコのヤツ!740やっぱりこの手のヤツは速いね。
…と思ったら。
730キイィィィィィィィィン!とかいってベラボーに速いヤツが走ってるじゃん?
コレは撮れんぞ!
あまりにも速い!
001s41a0129 加えて何しろスゲエ音で、向こうの方~にいても爆音を出しているのでコッチへ来るのがすぐにわかる。
そこで流し撮りの準備をすると…もう目の前に来てるんだよ!
コレが「787B」というヤツなのか!
S41a0053ま、そんなことを先日目黒の鹿鳴館で一緒になったDio Kenちゃんに話したら「アレ、ロータリー・エンジンだから音が他のと全然違うんスよ!」と言って、知っていて当たり前な雰囲気でスラスラと「787B」に関する説明をしてくれた。
その翌日、「読んだことのある本といえば『カー・グラフィック』ぐらい」といつも豪語されているほど車に造詣の深いギタリストの三宅庸介さんにこれらの写真を見せたところ、即座に「787Bですね、ル・マンの…」とおっしゃるではないか!
何でも1991年の「ル・マン」で優勝した車だとか。
そりゃ速いワケだわ(←全然わかっていないけどね)!
そんなに有名なんですね。
…と思ったらヒロアキくんのニューアルバムのジャケットにも写真が使われているじゃんか!
速さよりコレの方が驚くわ。
Img_1829まぁ、とにかく速い!
それでもF1の車には全然敵わないんですって?
787Bのスピードでも手こずったんだから、F1の流し撮りはうまくイカんだろうな。S41a0130一方、コレは楽勝だったわ。755チョットここに来て脱線。
「ル・マン」が出たから。
昔はカー・レースの映画がよくあって、スティーヴ・マックィーンの『栄光のル・マン(Le Mans、1971年)』とかポール・ニューマンの『レーサー(Winning, 1969年)』とか子供の時に観たは観たけど、その頃から車に興味がなかったせいなのかオモシロくないんだよね。
ただ『レーサー』のジェイムス・ガーナ―だったかな?ポール・ニューマンだったかな?
レーシングカーを走らせている時の足元の様子がアップになって、まるでタップダンスを踏むように両足を操り、ものスゴいスピードでギアを変える場面があった。
コレはカッコいいと思ったよ。
ちなみに『レーサー』で共演しているジョアン・ウッドワードという女優はポール・ニューマンの奥さんだった人。
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反対にカーレースの映画でオモシロかった作品を2本紹介しておきましょう。
ひとつは1965年のブレイク・エドワーズ監督の『グレート・レース(The Great Race)』。
まるで「チキチキ・マシン」みたいでね、ジャック・レモンとトニー・カーティスの『お熱いのがお好き』コンビに腹を抱えて笑った。
それと無名時代のロッキーが主演している『デス・レース2000年(Death Race 2000, 1975年)』というB級以下作品。
よくもこんなにクダらない映画が作れたもんだな…と感心してしまうぐらいオモシロかった。
みなさんもチャンスがあったらゼヒ…ご覧にならない方が良いでしょう。
『グレート・レース』はゼヒ!

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レースもひと通り終了して、この日のトリの出し物となった。
それはヒロアキくんのスペシャルライブ!760司会の方がヒロアキくんを紹介。
「皆さま、お待たせ致しました。本日、コチラのステージでは最後のプログラムとなります。
『田川ヒロアキ スペシャルライブ』を開催致します。
田川さんは『MAZDA FAN FEST』、『MAZDA PARTY RACE』など、様々なイベントのテーマ・ソングを作曲されておられます。
疾走感に溢れた演奏をゼヒお楽しみください。
動画の撮影はご遠慮頂きますが写真の撮影は構いませんので撮った写真をドンドンSNSにアップしてください。
みなさんで盛り上げて頂ければと思います。
では、さっそくご登場頂きましょう…田川ヒロアキさんです!」770v田川ヒロアキ、本日2度目の登板!780今回のステージは「スペシャル・ライブ」ということでニューアルバムの曲をゾロリと披露。
つまり司会者の方が触れていたように、ヒロアキくんが作ったマツダのイベント関連の曲が演奏される。
というか、「アータ、今弾かないでどうすんの?」的局面。
美空ひばりが新潟へ行って「越後獅子の歌」を、井沢八郎が上野駅で「ああ、上野駅」を、森進一が襟裳岬で「襟裳岬」を歌うようなものなのだから!
そうして気合の入ったステージの1曲目はニューアルバム1曲目の「Open Road」。
790v先日のレコ発ライブのレポートに書いた通り、レコーディングではギターの音にこだわり、最初の1音から細心の注意を払って弾いた1曲。S41a0150 その気概がこのステージでも十分に伝わってくるような熱のこもった演奏を1曲目から聴かせてくれた。800ナニせ1曲目からこの調子だぁ!1020 「田川ヒロアキです、こんにちは!
『MAZDA FAN FESTA』、皆さん、楽しんでいますか?
私も楽しんでおります。
雨も上がって天気になってよかったですね!
それでは、ココからは私のステージをお送り致します」
810「先ほど司会の方にアナウンスして頂きましたが、つい先日、新しいアルバム『THE ROAD SEEKER』をリリースしました。
このアルバムはマツダのイベントのテーマ曲を中心にドライブにふさわしい曲を集めたベスト盤で本日も持って来ております。
今日のステージはそのアルバムの曲を中心にお届けしたいと思いますので楽しんでいってください」820vコレがそのニュー・アルバム『THE ROAD SEEKER』。
内容についてはヒロアキくんが説明した通り。
タイトルの由来はレコ発ライブのレポートに短編小説が掲載されているのでゼヒご覧あれ。
コチラ⇒New Album Release Live 2024 「ROAD」づくしの<後編>

830cd続いての曲は…さっそく!
2017年に作ったMAZDA FAN FESTAのテーマ・ソング「Ride The Wind」。830_rtw「♪Can't catch me」「♪Feel the speed」と、ヒロアキくんのかけ声のような歌が印象的なドライビング・ナンバー。840_rtwもちろんギターもバリッバリだ!
こういう比較的込み入った曲調の中でヒロアキくんがベンドして切り込むロングトーンって実に美しく響くんだよね。
「優雅」っていうのかな?
対照的にシュレッディングが引き立つワケよ。
1000vそのプレイのお手伝いをしているのが背後のMarshallなのだ。
続けての曲もピアノをバックにギターが奏でる可憐なメロディでスタート。870_mcヒロアキ・テイスト満点のハード・ポップ・チューン「道~Road to Tomorrow」。
この曲はパート替わりのキメを何度も出して場面を転換させ、ドラマ性を高めているんですね。
880vギター・ソロのコード進行がまた凝ってるんだよね。890v雰囲気を替えてシットリと「Ave Maria」。900_amヒロアキくんのこの演奏をこれまで何回聴いたかわからないけど、飽きるどころかドンドン味わい深くなっているように思う。910v先回のレコ発の時もとても感動的な演奏だったんだけど、今日はレーシング・カーがギャンギャン爆走するような場での「Ave Maria」。
この時にはもうレースは終了していたけど、この環境がまたヨカッタね。
とても良いチョイスだと思った。920v「どうもありがとうございます。
私、『MAZDA FAN FESTA』には本当に長く出演させて頂いていて、曲もたくさん書かせて頂いて来ました。
そして、ついに『THE ROAD SEEKER』というアルバムもリリースすることが出来ました。
『MAZDA FAN FESTA』のテーマ・ソングをはじめ、色々な曲を収録してますのでゼヒ聴いてみてください。
そして『田川ヒロアキ』のSNSや公式サイトもありますのでチェックして頂けたらと思います。
今日の様子もアップしたいと思います。
それでは最後に1曲お届けします」930v最後に演奏したのは…
『ROADSTAR Party Race III』のテーマ曲『翔KAKERU』。
950v背面にはカー・レースのようすが映し出される。
そして背後にはホンモノのレース・コース。
940_rsすごい臨場感!…って、実際にその場に臨んでいるんだから当然か。
S41a0280今日のステージ最後のソロ!
まさに787Bが向こうからスッ飛んでくるようなシャープ極まりないプレイ!970そしてこの曲のためのポーズもバッチリきまった!1010こうして今年の『MAZDA FAN FESTA 2024』のステージを締めくくられた。1030v終演後、お買い上げ頂いたCDにサインをするヒロアキくん。
 
田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano
1040vもうスッカリ晴れちゃって…。1050朝の雨模様が丸でウソのようだ。1060どうせ晴れるなら朝から晴れてくれるがいいじゃねーか。
久しぶりにMarshallをバックにコースでギターを弾くヒロアキくんを撮影するのを楽しみにしていたのにナァ。1070_2富士山まで見えてきやがった!
何度も来ている富士スピードウェイで初めて目にする富士山だよ。
ありがたや、ありがたや…と気持ちよく御殿場を後にしたとサ…と、言いたいところだけど高速に乗るまでが大変だった!
途中からまったく動きゃしない。
カーナビにダマされたと思って「この先通行止め」という標識が出ているところを試しに入ってみたらそれが大正解!
そこからは難なく高速に乗ることが出来た…1080と思ったらコレだよ!
SHOW-YAさんの仕事で来た時には行きも帰りも大渋滞ということがあった。
ま、それに比べればマシだけど、事故でもないのにナンだってこんなに混むかネェ。
だから車はニガテなんですよ~!1090<オマケ>
ヒロアキくんがいつも使ってくれているMarshallのデジタル・アンプ「CODE」のデモ・ビデオ。
CODEは今回の『THE ROAD SEEKER』でも使用されました。

(一部敬称略 2024年10月20日 富士スピードウェイにて撮影 ※取材協力: 株式会社オルウェイズ)

2024年11月13日 (水)

犬神サアカス團『宇宙一超絶技巧雑技団2024』~私の谷中墓地(その7)

 
犬神サアカス團は『TOKYO BAKA EXPO』というイベントで毎年10月に下北沢の「小劇場 楽園」の舞台に立っていた。
そのイベントは2019年より『宇宙一超絶技巧雑技団』と名前を替えてコロナの間も開催され続けていたが、犬神サアカス團はその翌年の2020年から2022年までは出演を見合わせていた。
そして昨年いよいよ復活を遂げ、もちろんMarshall Blogでその舞台の様子を報告した。
Marshall Blogは2013年から毎年欠かさずレポートを掲載しているものだからこの楽園のイベントが来ないと1年経った感じがしない。
そんな重要なイベントが今年も開催されて犬神サアカス團が出演、その舞台のもようをこうしてレポートできるのはとてもうれしいことなのだ。
10vまずはイベントのプロデューサーの橋沢進一が登場してご挨拶。
20「皆さん、こんばんは~!
受付ぶりでございます(当日はプロデューサー自らが受付のデスクでお客さんをお迎えしていた)
私が団長の橋沢でございます。
このイベントでは普通のライブの時の犬神サアカス團とは違うんですよね。
初めてココに来られる方もいらっしゃると思うんですけど最初に試練が待っているんです。
ナンの試練かは見てのお楽しみでございますけども…何はともあれ犬神サアカス團のみなさんをお迎えしましょう!」
相変わらずの魅惑のバリトン・ヴォイス。
大学の先輩をさせてもらっている私の軟弱で抜けない声とはエライ違いだ。
30v犬神サアカス團登場。
明さんと橋沢さんは同じ年齢なんだって。
頭髪の様子を指して…
「ボクは別にハゲてるわけじゃなくて額が広いだけですね。
ココが前髪ですから!面長なんです…決してハゲてなんかいない。
そんな話はどうでもいい!
1年に1回で七夕みたいなもんですね…さて、今年もよろしくお願いします!」
橋沢さんのアタマに鋭い視線を放り込む4人。
40メンバーを紹介した後、さっそく第1部の「お笑い」のコーナーがスタート。
橋沢さんが出し物を説明する。
「今年は簡単です…『オンタイム昔話』です。
お客さまに昔話のお題を頂いて、その昔話を2分オンタイムで演じるワケです。
例えば『桃太郎』だったらまず2分での話をやる、次にそれを1分で…そして最終的にはそれを30秒で演る。
最初は2分なんで結構余裕です。
ボクも加わります」
50お客さんから頂いたお題は「かぐや姫」。
まずは「竹取物語」を2分で…100そして「シンデレラ」を1分で…
70最後は「桃太郎」を30秒で。
60ああでもない、こうでもないと、ステージでは壮絶なドタバタが展開した。110v私としては、同じ話をドンドン端折って2分、1分、30秒と短くして行くのかと思ったんだけど、違った。
会場は笑いの渦!80コレで客席もバッチリと温まった。
「さぁ、今年も始まりました。
5分ほどの休憩を頂いて気持ちを切り替えて演奏を聴いて頂きます。
犬神サアカス團のみなさんでした!」0r4a0039 休憩が終わって客電が落ちると凶子姉さんの声による影のアナウンスが流れる。
「本日はご来場頂きまして誠にありがとうございます。
開演に先だちまして、お客様にお願いとご案内を申し上げます。
上演中、カメラやスマートフォンなどによる写真撮影、録画、録音は固くお断り申し上げます。
また、進行に妨げになりますので携帯電話や音の鳴る機器の電源は予めお切りくださいますようお願い申し上げます。
それではそろそろ開演です」130ステージに上がっているのは上手にMarshall。140メインのMarshallのヘッドは「KT66」が使えるようにパワー・アンプ部を改造した1976年製のマスターボリューム50Wモデルの「2204」。
スピーカー・キャビネットは2x12"の「1936」。150vエフェクターで出すオルガンの音用に使用したのは「オリジン・シリーズ」の50W、1x12"コンボ「ORIGIN50C」。160ドラムスはおなじみNATALのアッシュ。170今日もストラヴィンスキーの「火の鳥」に導かれて4人が登場した。180 犬神凶子0r4a0376犬神明200vONOCHIN210v犬神敦220vマイク・スタンドを立てて凶子さんが歌っているのは振り付けをするため。
となるとそれは…230最新のシングル、「カンフートーキョー」だ!
先日、某ブックオフに行ってビックリ!
この曲がガンガン流れていたのですよ~。
アソコのBGMってラジオみたいにナレーションが入って次から次へとブックオフが推している曲を流すスタイルを採っているけど、犬神サアカス團ファンのスタッフでもいるのであろうか?
イヤ、違う。
ヒット街道まっしぐらなのだ!
270cd「♪カンフー」…240「♪汚れた街に飛び込んで」…250「ウッ!」S41a0024 「♪一撃よ~」260vと、1曲目から猛ダッシュ!265そのまま続けてONOCHINのリフから…0r4a0125 「レッツ・ゴー!」
310明兄さんのドラムスと…
400敦くんのリズム・コンビネーションがドライブしまくる「桜散る中」でますますヒート・アップ!300「改めましてこんばんは、犬神サアカス團です。
恒例の下北沢楽園が今年もやってきました!
今日のコント、小芝居は今までで一番緊張したかも知れない。
アレはスゴい…でも、もうチョットやりたかった!あと1時間ぐらい。
いつももうチョットやりたいことろで終わっちゃうんだよね。
アレは不完全燃焼にさせておいて次の年に引っ張るための作戦なのかナァ?
さて、今日も全力で盛り上げていきたいと思いま~す!」S41a0100ここでいつもの口上。
「今宵お目に掛けますは 犬神一座の大サアカス、
どうかひとつ 最後まで 最後まで…」330_kj 「最後まで盛り上がっていくぜ~!」340v口上がキマったところで「スケ番ロック」。
ココのところお気に入りの1曲だ。360「♪暴走キメろスケ番ロック!」
コレ、歌のバックのギターのアレンジが大変にカッコいい。
白玉で弾き流すことでスゴいスピード感を出しているんだね。350いつかも書いたけど「スケ番」という言葉は絶滅したよナァ。
「スケ」という言葉もトンと聞かないけど、そもそも私が子供の頃、すなわち50年以上前、テレビで『夕やけ番長』を放映していたが「番長」なんて人はいなかった。
アナタ、「番長」に会ったことある?
一方、「皿屋敷」の方は夏になるとよくテレビでやっていたナァ。
若い人は「番町皿屋敷」なんて全く知らないでしょう?
田宮伊右衛門とお岩、新三郎とお露、お菊もそれこそみんな幽霊のように消えてなくなっちゃった。
元々、お岩さんもお菊さんもお露さんも幽霊だけど。
「スケ番」という言葉はこの曲で残して欲しいわ。190v続いても快適にブッ飛ばすドライビング・チューン。390v疾駆するリズムと名旋律に乗って展開する悲しいストーリーは「花嫁」。280v_scnONOCHINのギター・ソロ。
しかし、このONOCHINの改造Marshallはいい音だネェ。380v密度の高い演奏をバックに凶子さんが歌にセリフにと激演を披露した。
S41a0471「どうもありがとうございます。
さて、もうすっかり秋…秋と言えばスポーツの秋、読書の秋、芸術の秋、食欲の秋。
ONOCHINさんはどんな秋を満喫していますか?」
410「こんばんはONOCHINです。
秋は毎年競馬ですよ!
年末の有馬記念までもう秋と言えば競馬しかやっていないですね。
毎週末買うんだけど全然ダメです。
食欲の秋というと、私にはあんまり食べるイメージないかも知れませんがヤキイモが好きですね。
茨城だったかな?冷たい焼き芋ってあるの知ってます?
スッゲェおいしくて…見つけたらチョット試してみてください」420v「犬神には秋にピッタリの曲があるかな?」と前置きして演奏したのは「赤猫」。430v_an寒いから猫に火をつけて暖を取ろうということかしらん?
そんなこと愛猫家の敦くんが許さない!
480v最近取り上げ出した「大地に死す」が続く。490この曲、適度でヘヴィで適度にメロディアスで、すごくカッコいいと思うのですよ。
460v歌詞には明兄さんのインテリぶりが発揮されているし。440「♪首を狩れ 首を狩れ」
犬神のレパートリーの深さと暗さは計り知れんわ。
450_ds「どうもありがとうございます。
次は敦くんに訊いてみたいと思います。
今年の秋はどんな風に満喫してますか?」
500「こんばんは、犬神敦と申します。
秋と言えば…ボクは食べることが大好きで『1番簡単に手に入る幸せとは何か?』と訊かれたら『食べることです!』と、昔から自信を持って答えています。
たとえ数百円でもお腹がイッパイになれば幸せな気持ちになれる…ってところが食べることの素晴らしさだと思います。
この国に生まれたからそういうコトが出来るんだと思います。
ご飯が食べられない国とかの人もやっぱりいますからね。
ご飯を残さず食べるということは『忍たま乱太郎』の食堂のオバちゃんから学んでいます」510v次の曲を明兄さんが解説する。
「楽しかった夏を思い出そうっていう感じかな?
深まっていく秋の夜長に去りゆく夏をもう1回思い出してね。
夏っていうのはさ… 長いわ。
ゴメンなさい、どうぞ」S41a0435ギターを持ち替えたONOCHINをバックに凶子姉さんが切々と歌い上げる1曲。520v彼氏と厚化粧の女たちのドテッ腹に出刃を突き立てて、ゴミ袋に細かく切り刻んだ手足を放り込み遠い山に捨てに行く…ソリャ一生忘れられない夏の思い出になるわナァ。
そんな歌。
530v
殺すのは簡単なんだけど、やっぱりその後の処理が厄介だからネェ。
まさにそんな本を今読んでいるだけど、コレがベラボーにスゴイ。
Dnb
「デンマーク・ストリート」というロンドンの楽器店街のことを調べていて偶然見つけたイギリス最大にして最悪の連続殺人事件。
その犯人が下の写真のデニス・ニルセン。
同性愛のクラブに顔を出して相手を物色し、家に誘い出してはネクタイで首を絞めて殺した。
ま、それ以上の変態行為をたくさんやらかしているんだけどココには書きません…書けません。
何しろ最終的に何人殺したのかすら正確にわからなかったという。
ナゼかと言うと、被害者自体が特殊な人たちばかりで身元が割り出せなかったのと、「夏の日」のような処理を死体に施して片っ端から燃やしたため遺体を鑑定することができなかった。
結局、処理した死体の一部をトイレに流したところ下水管を詰まらせてしまい、そこから発生する殺人的な悪臭(実際に殺していたんだけど)から足がついた。
現場はキンクスの地元、マズウェル・ヒルだった。
この事件が『DES』というテレビ・ドラマになっているんだけど、観ることができないので仕方なく本を読んだというワケです。
9_dnp「どうもありがとうございます。
さて、次は明兄さんいきましょう。
秋と言えば~…?」
540「もうネェ、オレっつ~たら『秋』みたいなところがあるからね。
秋かい?いろんな秋があるね。
秋といえば…やっぱオレっつ~ったら『スポーツ』みたいなところがあるからね。
イヤ、ウチに籠るタイプだね。
秋で楽しいのはやっぱり引き籠ってプラモデルを作ったり、紙粘土工作をしたり、絵を描いたりだと思った。
ま、芸術の秋だね…プラモデルが芸術かどうかチョット難しいとこあるけど」
550v「ある画材店から閉店セールの知らせが来たので、そこで油絵用のキャンバスを買ったんですよ。
全部7割引き!
1mぐらいあるヤツを5枚買いました。
ただ油絵って描いたことないのでこれからダイソーへ行って筆と絵具とパレットを買って来ようかと思っています。
だいたいダイソーで揃うんじゃない?
正直どうしようかな?って思ったんだけど、マァじっくり秋の夜長に絵でも描いてみようかと思っています。
そしてどこかで作品を発表できたらいいナァ。
芸術の秋を代表する絵を皆さんにお見せしたいと思ってますんでよろしくお願いします」
10年以上もお付き合いしているのに知らなかったんだけど犬神さんのアートワークね。
例えばこの赤いノボリ。
560明さんがこのパンダのイラストを描いたのだそうだ。
こうして物販なんかに採用されているイラストの数々は明さんの手によるものだったのね?
子供の頃はマンガ家になりたかったんだって。
曲は作るし、イラストは描くし、ドラムスは叩くし、やたらと色んなことを知っているし…お世辞抜きで尊敬するわ。570その明兄さんのドラムで次の曲はスタート。
「太陽を待ってる」だ。
580v_tmこの曲の一番の見どころはイアン・ギランvs.リッチー・ブラックモアばりの歌とギターのスリリングな掛け合いのパート。
凶子姉さんがONOCHINが弾くメロディを歌でナゾる。
590「コレはどうだ?」とばかりにONOCHINがトリッキーなフレーズを弾く。
「あ!予定にないヤツが入って来た!あ~ソレは、どうやってやるのかな?」
595「♪チャララチャチャ。アハハハ!コレじゃ『火曜サスペンス劇場』だ~!」600v続けてココのところ定番となっている流れで「東京2060」。
敦くんが繰り出す重~い低音が小気味よい。
650この曲を収録した同名のアルバムから早や6年。
2060年まであと36年。
果たして凶子姉さんがココで歌っているような世の中になっているか!
イヤ、36年も絶たずしてもっとヒドい世の中になっているでしょう。670vもう1曲「SFシリーズ」を。
「カンフートーキョー」のカップリング曲「代理懐胎生物」だ。
680v_dkハードにそしてストレートに展開していく犬神サアカス團が綴る近未来。
「SFやでぇ」とか言いながら必要のないことを言ってしまい大きな批判を浴びている頭部がすべて額の作家がいるけど、アレは先日の選挙で大きく躍進した政党の党首の悪行のおかげで命拾いしやがったナァ。
しかし、双方政治家ですからね。
どっちに転んでも絶望的な未来しか見えてこないって!
何しろサーカスの幕がもう上がっている犬神サアカス團の未来の方が正常に思えるわ。690v「どうもありがとうございます。
次は私の秋をお話しします。
今のひとり暮らしの小さい家に住んでから大分長いんですけど、賃貸って定期的に修繕の業者が入るんですよ。
それで死ぬ気で部屋を片付けなきゃいけなかったので、今過去一番で玄関先がキレイなの。
よくある小さい部屋って玄関先にキッチンが付いているでしょ?
玄関がキレイなウチに何かを作ろうと思っているワケ。
アイスのあずきバー2本とカボチャを切ったヤツを鍋にかけるだけでおいしいってXに出ていたので実験的に作ってみようかと思っています。
実際に作ったらSNSで報告しますね。
でもその前に鍋を買わなきゃいけないし、包丁や調味料も持っていないの。
おいしいからラー油だけはある。
ということで鍋を買うところから始めます、という食欲の秋のお話でした」
ウ~ン、そういえば凶子姉さんが事務所へ来た時「レトルトのカレーを温めないで食べている」って言っていたぐらいだからナァ。
鍋がなくても不思議はあるまい。S41a0437メンバー全員の「秋」を伺ったところでいつものヤツいってみよう!
「♪ロックンロール!」700_arrr「♪ロックンロール!」705v「暗黒礼賛ロンクンロール」で盛り上がれ!720vステージ下手に移動してギター・ソロ。
そうこの会場は客席によってONOCHINや敦くんが見えないからね。
下手ブロックのお客さんは大喜び!
730vそして後ろでは凶子姉さんと敦くんのフォーメーション。740今や重要な「犬神スタンダード」になったこの曲も発表から7年!
バンド・スコアが懐かしいね!
710v続けてますますノリノリでお送りするのは「たからもの」。740_tmこの曲は自分のことを歌われているようでホント好きなの。
特に「映画チラシ」というところでグサっと来るのだ。
ということでココでガツンと脱線させてもらいます。
いきますよ~。
「たからもの」という曲は「物集め」の歌でしょ。
世の中には「物集(もずめ)」さんという名字があるんですよ。
調べてみると、岐阜の名前らしくて全国に10人ぐらいしかいないらしい。750今、「上田万年」という人に関する本を読んでいるのね。
「万年」って書いて「かずとし」と読むんだけど、この人は日本で最初の言語学者。
明治時代になって、森鴎外なんかと議論をして標準語を作る作業をした先生。
この人についてはお墓が谷中なので、そのウチ「私の谷中霊園」で取り扱うから今日は詳しくやらない。
代りにひとつだけ、どうして標準語の制定が必要だったか、その理由だけ書いておく。
井上ひさしによると、それは軍隊のためだったという。
江戸時代の日本は遠隔地との交流が薄く、各地の方言丸出しで同じ日本人でも普通に言葉が通じないケースが多かった。
そんな状態で兵隊が集まって戦争に行ったら指揮系統がメチャクチャになってしまうでしょ?
だから誰にでも通用する共通の日本語が必要だった。
ちなみに、明治2年に日本国民全員が名字を持つことになったのも軍隊のため。
「大工の熊吉」では徴兵をすることができなかったから。
もうひとつ言うと、未成年の喫煙を禁止したのも軍隊のためだったんだよ。
もちろん健康によくないから。
つまり、そんなに昔からタバコが身体に悪いってわかっていたんですね。
755vdで、その本に出て来る国学者が下の物集高見(もずめたかみ)。
この人は万年と折り合いが悪く、子供に万年の家の前を通ることを禁止していたという。760vd物集先生がまたスゴイ人で、「広文庫」という古今の日本語の用例を集めた20冊組の一種の「日本語の百科事典」を編纂した。
世界で最初の辞書といわれるOED(Oxford English Dictionary)も語句を収録する時は用例を提示するルールを設けんだけど、集められた用例で一番多かった出自はシェイクスピアだったそうです。
こうした作業を物集先生はたった一人でやり遂げたという。770d_2下は物集先生の娘で小説家の物集和子。
和子さんには同じく小説家のお姉さんがいて、二葉亭四迷の口利きで夏目漱石が姉妹の面倒を見ていたそうだ。
で、和子先生は平塚らいてう他とともに「青鞜(せいとう)」を立ち上げた。780vd「青鞜」は平塚らいてうが編集長を務める日本で初めて女性だけで作った文芸誌。
明治44年の話ですからね。
女性が雑誌を作るなんてことは規格外のことだった。
790vd平塚らいてうの後に編集長を務めたのが有名な伊藤野枝。
伊藤野枝は有名なアナーキストの大杉栄の奥さん。
憲兵だった甘粕正彦大尉らに大杉とともに扼殺されたのは良く知られている史実。
800vd最初の青鞜の事務所は不忍通りの団子坂の上にあったが、何しろそこは物集和子さんの家だったらしい。
今では大きなマンションになってら。
この辺りのことは「日影茶屋事件」にからめて散々書いたのでココではこれ以上書かない。
コレに興味を持ってクリックする人はよもや誰ひとりいないとは思うが、一応リンクしておくとコチラ。  ↓  ↓  ↓
真夏のJAZZ葉山2023~私の葉山2

73実は話はココから。
この先を書きたくて脱線した。
さて、物集高見先生には息子さんもいて、その方が下でそばをたぐっている物集高量(もずめたかかず)。
国文学者にして作家という大先生なんだけど、この人の生きざまがあまりにもスゴイ!
もうね「こんな人が世の中にいたのか!」と経歴を読んで大笑いしちゃったよ。
女に博打に稚児趣味、一方では作家としての才能に溢れ大阪朝日新聞社に在籍していた頃は夏目漱石を担当して『虞美人草』の連載を受け持っていたという。
とりわけ無類の女好きで、105歳で入院した時に看護婦のスカートの中に手を入れてひどく叱られたそうだ。
この物集先生は「200歳まで生きる」と大言したもののさすがにそれは叶わなず106歳で天寿を全うした。
『百歳は折り返し点(日本出版社刊)』という自伝を著していらっしゃるので早速注文して今到着を待っているところ。
物集家の話にはまだこの先がある。820vd下は高量先生の姪孫(てっそん=甥の子供)。
つまり、高量の妹の「千代子」の息子の「恭次郎」の娘が女優の「早瀬久美」だっていうんだよね。
我々の世代だと森田健作の『おれは男だ!』の「吉川くん」だよ!
にわかには信じられなくて、調べて見るとなるほど、本名が「物集久美子」さんとおっしゃるのだそうだ。
あんなひいジイちゃんや大叔父の顔面の血脈からどうしてこんな美人が飛び出して来るのかその道理がわからん。
何から何まで、恐るべし物集家!
脱線終わり。
830dさて、本編最後は「光と影のトッカータ」。840_hktいつものワンマンよりは演奏時間が短いものの、コントにキモを押さえた選曲のライブにと例年通り犬神サアカス團の魅力がタップリと詰まったイベントだった!850v  860v 870v 880vさて、先日30周年記念の時に発表した作詞家の売野雅勇さんとのコラボレーション作品が11月30日に発売されることになったそうです。
「天誅」…どんなんだろう?
とても楽しみだ!900s_2で、アンコール。
「アンコールどうもありがとうございます。
この企画も今年で何年連続だろう?
コロナの時は仕方なかったけど、最初に出てから絶対10年は経ってるよね」
910x「経ってるねぇ。
あの頃は唐沢俊一先生もいらっしゃってね(唐沢俊一:日本のカルト物件評論家、コラムニスト、ラジオパーソナリティ、劇作家、演出家)。
今年
お亡くなりになっってしまって…だんだんお友達が減っていく」
920ココで健康談義。
「歳を取ると太陽光線で生成されるビタミンDの摂取量が減ってしまって身体の力が弱まるらしい。
だから太陽に当たるの。
お母さんから連絡が来るのよ、手のひらだけでも外に出して太陽に当てなさいって。
手のひらだけ太陽に当ててサプリをボリボリ食べて生きていきたいと思います。
そして来年もこの場に呼んでもらえたらうれしいです!
皆さん、ありがとうございました!」930そして最後に「命みぢかし恋せよ人類」をすべてのボーイズ&ガールズに捧げて今年の『超絶技巧雑技団』を締めくくった。940_imko「ハイ、犬神サアカス團の皆さん、どうもありがとうございました!」
950「イヤ~、ライブっていいねぇ。カッコいいもんなぁ。礼儀正しいし。
皆さんもまた来てくれますか?
始めのお笑いのヤツが入るライブなんてココしかないですよ。
またゼヒ遊びに来てください。
よろしくお願いします」950v3「犬神サアカス團でした~!」970犬神サアカス團の次の公演はコレ。
 
詳しい情報はコチラ⇒犬神サアカス團公式蜘蛛の巣景色

960v 
 
☆☆☆私の谷中墓地(その7)☆☆☆

実はこのシリーズ、少々困ったことが起きてしまっている。
墓ばっかり行っているウチにナニかに憑りつかれた…なんてことでは幸いないんだけど、どうにもオモシロくなって来て、色々と調べているウチに加速度的に知識が増え「アレもコレも」と収拾がつかなくなってきてしまったのだ。
どういうことかと言うと、アレはエリアごとに有名人のお墓を紹介してきたでしょ?
もう済んでしまったエリアに大事なポイントがあることを後になって知ってしまうワケよ。
エライ人ってのはみんな大抵どこか何かでつながっていることが多いからね。
できることなら全部ご破算にして最初からやり直したいぐらい。
ま、そういうワケにもいかないので現在調整中。
…そこで今日は谷中から離れて横浜市営の墓地にやって来た。
西区久保町にある「久保山霊園」。
ランドマーク・タワーを遠望するまさにお墓のスペクタキュラー!20_2どこを見渡しても墓、墓、墓、そしてまた墓!30谷中の墓地には7,000基の墓があると言われているが、ココ久保山はナント20,000基を優に超えるという。50_2さて、誰のお墓を訪ねようとしたか…。
まずは俳優の「森川信」。
『男はつらいよ』の「とらや」の初代おいちゃんだ。
ウチも寅さんが好きで、もちろん全作品観ていて真ん中あたりまでは2周半した。
そして榊原るみがマドンナを演じる7作目『奮闘編』を除き、森川さんがおいちゃんを演じている8作目までは更に繰り返し観ている。
『男はつらいよ』ってやっぱり柴又がたくさん出て来ないとオモシロくないんだよね。
ナゼなら「とらや」があって、そこにその家族がいるから。
まぁ、松村さんも下条さんも慣れれば悪くないんだけど、それでもやっぱり「おいちゃん」は森川さんに限る。
な~んでか?
それは「言葉」だと思っている。
上野生まれの渥美さんのセリフと対等に渡り合い、堂々とした江戸言葉でセリフを言い回すことができたのは森川さんだけだから。
フランキー堺なんかも滅法上手だったけど、今どきは噺家でもこんなに自然に舌を回すことはできないでしょう。
Smoi ついでにやっておくと、おいちゃん=「竜造さん」の奥さんの「つねさん」ね、三崎千恵子は昔、日本橋の三越で着物の着付けの先生をやっていたんだよ。
私のオバがそこに通っていた。
結構な授業料だったのではないか?と母が言っていた。
「おばちゃん」と「さくらちゃん」は「おいちゃん」が亡くなった時、「おいちゃん、死なないで!」と棺桶にすがりついて号泣したという。Ob_2 話をもどして、浅草六区のドンキの向かいに森川さんのポートレイトが飾ってあるが、森川さんが喜劇役者をしていた時代の浅草はエノケン、ロッパの人気がすごく大きかったため関西へ活動の拠点を移し、「森川信一座」という劇団を立ち上げこちらも絶大な人気を博した。
森川さんの奥さんは一時期、大人気女優の「水戸光子」だったんだよ。
75vちなみに、森川さんの隣の街灯に飾ってあるポートレイトは三波伸介。
「てんぷくトリオ」なんていいネーミングだよね…「脱線」があるから「てんぷく」。
「猫ひろし」とか「バカリズム」とかも同じ発想。
その「てんぷくトリオ」の台本を書いていたのは井上ひさしだった。
いくつかその台本を読んだけど、ハッキリ言ってちっともピンと来なかった。
それをあれだけオモシロいコントに仕立てるんだから優秀な芸人の能力というのはスゴイものだ。
もちろん井上先生もそれを計算して台本を書いていたことは言うまでもない。76vまた森川さんに戻って…。
先日1953年の映画『蟹工船』を観た。
コレの原作が元で作者の小林多喜二が築地警察で拷問死された理由がいまだによく理解できないが、作品の内容も作者の生涯も悲惨な話だわネェ。
この作品で準主役を演じているのがおいちゃん。
多変に若くてにわかには「おいちゃん」と判別しにくいが声でわかる。
チャンとした素晴らしい演技ですよ。
この作品を撮ったのは俳優の山村聰、東大OB。
『男はつらいよ』の山田洋次も東大。
昔の映画界は東大と京大の卒業生ばかりだった。
それが理由で上智大学を卒業した井上先生は映画業界に入ることを諦めたという。
そんな優秀な連中が作っていたこともあって昔の映画はオモシロかったんだね。
80vpで、おいちゃんのお墓を訪ねようとしたんだけど、場所がわからず断念。
イヤ、手を尽くして探せば行けないことはないんだけど、何しろココは山の斜面を使っているのでアップダウンが激しくて身体が言うことをきかんのだ。
実は家内の親戚のお墓が墓地の奥の方にあって、一度山をいくつか越えてそこへ行ってヘロヘロになったことがあったのだ。40_2他にも吉田茂やザ・カービーツのアイ高野のお墓にもお邪魔したかったのだが、同じ理由で断念。60_2代りにと言ってはナンだが、小此木家のお墓をご紹介。
イヤ、実は家内の父方の家系のお墓に行く途中にコレがあるのだ。90_2小此木家は神奈川の一大政治家家系。
もちろん賢明な神奈川の皆さんに支えられてガッチリ世襲を続けている。
通産大臣を務めた二代目の「彦三郎」が一番有名なのかな?
その息子の「八郎」は衆議院議員を通算8期務めた後、2021年に横浜市長選に立候補して落選した。
100vとても見晴らしの良いロケーションで立派な墓が目に入った。
誰のお墓だろう?
「美澤先生」ってダレ?110「美澤進」さんといって、福沢諭吉の推薦で40年以上にわたって横浜商業高校の校長を務めた方。
「Y校」というニックネームで知られる「横浜商業高校」はとても古い学校で創立は明治15年!
神奈川県内最古の公立高校だそうだ。
校歌の歌詞は森鴎外作なんだって。
万年先生のところにもチラリと出て来たけど、陸軍軍医総監だった鴎外は色々と強烈なありましてね、またいつか。120vその「Y校」の校章の「Y」も美澤先生のアイデアだそうです。
そして、おいちゃん=森川信もY校の卒業生だ。
卒業生の面々を調べて見ると、プロ野球選手の名前が何人も挙がっているが、オモシロイところでは山本小鉄、須田開代子、桂歌丸なんて方々の名前も見受けられる。

Yk_2きっとマジメな先生だったんだろうネェ。
自分のお墓に「校訓」を刻んじゃってるもん。
死んでもまだ校長先生をやっていらっしゃる。130_2霊園の入り口付近に立つ「横浜市大震火災横死者合葬之墓」。
もちろん横浜においても関東大震災の被害は激甚で、犠牲者(死者・行方不明者)の絶対数としては東京市の方が遥かに多かったものの、人口の比率から見ると東京市が100人に2.7人であったのに対し、横浜市では100人に6人が犠牲になった。
この追悼碑には身元不明の3,300人余りの犠牲者を仮葬にしたと刻まれている。140_2さて、実はココからが久保山霊園の肝心なところです。
ココには火葬場が併設されている。
家内の実家の物故者を代々ココで荼毘に付して来たので、私も家内の祖母と父が亡くなった時にココへお邪魔した。
10戦後、「極東軍事裁判」すなわち「東京裁判」が結審し、東条英機以下7人のA級戦犯が巣鴨プリズンで刑が執行されると遺体は秘密裡にココへ運ばれで火葬した。
160vpその灰の行方は曖昧になっていたが、割と最近、実際にその灰を始末したアメリカ兵の証言が日の目を見た。
間違いなく7人の遺灰は房総沖40km付近で上空から散布されたのだそうだ。
遺族は米軍に遺灰を返還するように強く求めたが、マッカーサーは頑としてそれを認めなかった。
そうした遺灰や遺品を残しておくと、それが神格化して日本の再軍備のためのアイコンに祀り上げられるかも知れないことを恐れたのだ。
一方では、熱海にある「興亜観音」に遺灰が安置されているという。
コレは久保山斎場で7人を荼毘に付し、米軍人が処理しきれなかった遺灰を、三文字正平という小磯国昭の弁護士が久保山斎場の向かいにある興禅寺の和尚に相談し、夜中に斎場に忍び込んで骨壺一杯分かき集めたものだという。
だから7柱分の遺灰が完全にミックスされた状態になって興亜観音に存在しているということだ。
 
かつて私の高校の時のクラスメイトのお父さんが東条英機を暗殺する計画を立てていた…という記事を書いたことがあった。
コレも誰ひとり読む人はいないでしょうけど、一応リンクしておきます。
  ↓   ↓   ↓
【Shige Blog】東条英機暗殺計画



150この夏、東京新聞の主催で保阪正康さんの『「新しい戦前」にしないために』という講演会を聴きに行った。
私は保阪さんが好きで、家に何冊も保阪さんの著書を積み上げている(←まだ読んでいないということ)。
とてもオモシロイ講義だった。
保阪さんは84歳でとてもお若く見えるが、思いっきり耳が遠くていらっしゃるのには驚いた。170sその講演の中で東條英樹の奥さんの話が出た。
保阪さんは膨大な数の戦争関係者にインタビューをしていて、その中のひとりが東条の奥さんの「かつ子」さんだった。
家にお邪魔して話を聞いている最中に電話が入り娘が受話器を手にした。
それは何がしかの国の組織からの連絡だった。
娘は受話器を片手に保阪さんの目の前でかつ子さんに向かってお金の話をし出した。
保阪さんはその会話に仰天したという。
「お母さん、400だって、400」
「ああそう、いいんじゃない、400万円なら」
こんな調子だったらしい。
かつ子さんが亡くなったのは昭和57年(1982)のことだからこの電話は40年以上前の会話になる。
40年前の大学初任給が12万7千円。
当時の400万円といったら今の500万円程度になるので、それほどの大金ではないが、母子2人なら余裕を持って生活が出来る額であったろう。
あるいはもっとズッと前に未亡人に接見したのかも知れない。
その「400万円」とは政府から支給される補償金の額だった。
保阪さんが驚いたのは、戦場へ行った人たちだけでなく、銃後においても塗炭の苦しみを味わった一般市民は、戦後に何の援助も補償もされなかったのに対し、戦争を巻き起こし、指導し、310万人もの犠牲者を出した戦犯たちの遺族に政府は秘密裡に十分な補償をしていたということを目の当たりにしたからだった。
保阪さんは憮然とした表情でこの話をされていたのがとても印象的であった。180s今日は横浜から失礼します。
次回は谷中でお会いしましょう。200(一部敬称略 2024年10月16日 下北沢 小劇場「楽園」にて撮影)

2024年11月 8日 (金)

D_Drive Seiji~ギター・インスト LIVE in 横浜

 
今日はD_Drive Seijiソロ『ギターインストLIVE』のレポート再び。230v_2 下の告知資料にあるように、よせばいいのに微力ながら私もトークでお手伝いさせて頂いた。10v出演はSeiji…以上。
ソロ活動だから。30v今日のオープニングには「Mystery Zone」を選んだ。 S41a0125_2D_Driveのトラディショナル・ナンバー。
ヘヴィなリフとスリリングな曲後世で冒頭からスカっと演ってくれた。0r4a0067 「皆さんこんにちは、本日はお越し頂きありがとうございます。
ギタリストのSeijiです。
3月の末日からソロ活動を始めまして、今日でたぶん13回目…ココStrageさんでは3回目となります。
1回目だけはお店のトラジスター・アンプを借りて演奏したんですけど、前回からは真空管アンプを使っています。
もちろんMarshallです。
やっぱり音が全然違いますからね!」
50v「今日のMarshallは数がスゴイって言う。
中には見たこともないMarshallも並んでいるのではないかと思います。
コレはね、告知の通りです…後ほど楽しみにしとってください。
楽しいコトが起こりますんで。
そんな感じで前回までは曲の解説とかをしながら演ったんですが…もういいやろ。
それと1曲ずつではなく、2曲連続で弾いたりしてよりライブ感を出したいと思っています。
最後まで楽しんでください!」602 ただ今ご紹介にあずかりました、コレがこの日Seijiさんの背後に並んだMarshallたち。70続いての曲は「古き良き街(I Remember the Town)」。
いつも通りラジカセで鳴らしたギターの音を再現して…80v_irt小気味よいロック・ビートに乗ってSeijiメロディを聴かせてくれる。
やっぱりこの曲は中盤で転調しながら盛り上がるパートがとても魅力的だね。90Seijiさんが鳴らしているMarshallは前回と同じ「JVM410H」と「1960AX」。
1960AXに搭載されたCelestion Green Backの中域リッチな音像がSeijiさんのプレイにピタリとマッチする。75v隣の「JVM410H」と「1960B」のハーフ・スタックは万が一の時の予備。76v続いては「Gradation」。
私なりの感覚で数えてみたんだけど、『MAXIMUM IMPACT』と『DYNAMOTIVE』に収録されている20曲のウチ、短調の曲が16曲、そして長調に数えられるであろう曲がその1/4の4曲。
D_Driveのレパートリーって圧倒的にマイナーの曲が多いんだよね。
ま、ロックってそういうものですけどね。
つまり、D_Driveは「真のロック・バンド」ということが言えるだろう。
その4曲のメジャー曲のウチのひとつがこの曲。
100_grお客さんと一緒に手拍子。
D_Driveの時とまた違うこのホッコリ感はソロ・ライブ特有のモノだ。110v「ココだ、ココだぁ!
皆さん、お待たせしました。
今日はナント!Marshall社の人ですよ。
皆さんの間では『Marshall Blog』で有名だと思うんですが、滋さんに来て頂いてます。
滋さん!どうぞ」120v…とSeijiさんにご紹介で私もマイクを握らせて頂いた。
イヤね、前回初めてこの『ギター・インストLIVE』にお邪魔したんだど、Seijiさんが曲の解説ばかりしているので、それじゃMCも苦しかろうと思い、昔取った杵柄でトークのお手伝いを私から申し出たのです。
昔は本国イギリスに倣って『Marshallロードショウ』と称するMarshallの魅力をデモンストレーションするイベントを毎週のように開催していた。
私が司会を担当させてもらい、CONCERTO MOONの島さん、ガルネリウスのSyuちゃん、BABY METALの藤岡幹大さんや大村孝佳さんらと全国津々浦々の楽器店を回ったのはとても良い思い出だ。
もう20年以上前の話。
YouTubeが出て来たおかげでそういうイベントもメッキリ見かけなくなっちゃった。
私もビデオを時々作ってはいるけど、インターネットで楽器の音の良し悪しを判断するなんてバカバカしい…というのが正直なところ。
ま、デジタル駆動の商品についてはその程度のモノだとも思うけど。
D_Driveの場合、メンバーが関西在住なのでスケジュールを合わせることがムズカシくMarshallロードショウができなかったが、今頃こうしてSeijiさんにお手合わせ頂くことになったのはうれしい限り。
そんな背景があったうえで、第1部ではD_Driveを結成する前からのお付き合いのSeijiさんとの出会いの話やイギリスへ行った時の話などをさせて頂いた。130しかし、シッカリ覚えているつもりでも、人に言われて思い出すことってのも結構あるもんだ。
この歳になると「思い違い」ってのも少なくないしね。
何しろ私が一番最初にSeijiさんに話しかけたのはトイレの中だった…って言うんですよ。
コレはスッカリ忘れていた。
Seijiさんが専門学校で先生をしていた時、正式な授業のひとつとして私にMarshallの講義をさせてくれたことがあった。
その時、デモ演奏をしてくれたのは同校で講師をしていた(当時)Savoy Truffleの故住友俊洋さんだった。
他にも雪で通行止めになった国道246号線に閉じ込められた話とか…。
私がMarshallと関り出してから26年、そのうちD_Driveとは15年。
本当に色んなことがあった…みたいなことを2人でおしゃべりさせてもらいました。140v続いてはギターを持ち替えて「Runaway Boy」。
コレは2001年の「アメリカ同時多発テロ事件」の時に作られた曲…って、私が曲の解説をしちゃったら元も子もないがな!
190_rwb何度かMarshall Blogに書いて来たし、今回のトークの中でも触れたけど、この曲が私をD_Driveに惹きつけるキッカケになった。
初めて聴いた時はこのイントロでブッ飛んだものだったが、こうして聴くとやはり後半で聴く者ににじり寄るようにして盛り上げていく曲の作り方がとてもいいな。
しっかりとしたドラマになっているワケよ。200v続いて「Lost Block」。
この曲は1989年の「ベルリンの壁崩壊」をテーマに…あ、イカン!また解説しそうになってしまった!210_lbこの曲を聴くと個人的にD_Driveがイギリスやアメリカで演奏した時のことを思い出す。
それほど頻繁に取り上げたワケでもないのだが…ナゼだろう。
やはり曲のテーマが海外の出来事だからであろうか?220vコレにて第1部終了。225今日もSeijiさんのオリジナル・グッズ好評発売中!
520休憩が終わり、第2部は私が冒頭からステージにお邪魔させて頂いた。240第1部とは趣向を変えて、Marshallの話を交えながら世界中で好評を博している「STUDIOシリーズ」をSeijiさんにデモ演奏をしてもらうという趣向。
ああ、ホントにこういうの久しぶりだな~。
うれしいな~、楽しいな~。
Marshallロードショウを盛んにやっていた時は最長3時間半やったことがあったからね。
お客さんが「しゃべれ!しゃべれ!」って言うんだもん。
そうえば、橘高さんにデモをお願いした時のこと。
「コレって1時間半もやればいいんでしょ?」「そんな感じでいきましょう」と前打ち合わせをしていて本番。
2人少ししゃべったところで時間を見たらすでに1時間半経っていて橘高さんがビックリ仰天してしまった…なんてこともあった。
今回はSeijiさんのソロ・ライブであってMarshallの宣伝ではないので、しゃべり過ぎないように時間だけには注意を払ったつもり。
ところがSeijiさんも受け答えが上手なおでついしゃべりたくなっちゃうんだよね~。
270vSTUDIOシリーズは真空管駆動の20Wモデル。
まずは昨年は発表した「ST20H」のスタックをSeijiさんに試奏してもらった。
STシリーズの元のモデルは1962年にMarshallが初めて作った「JTM45」。250vコレがジム・マーシャルたちが作った最初のMarshallの実物。
完全な手作りだったので最初のロットは少量しか作ることができなかった。
そこでジムは予約を受け付けて21台を製造した。
このモデルの発案者であるThe Whoのピート・サウンゼンドは当然だが、その予約者リストの中にはリッチー・ブラックモアの名前もあったらしい…という話をした。Img_7999そしてSTUDIOシリーズからもう1台。
「JCM800 2203」を20Wに縮小した「SCシリーズ」。
SCとは「STUDIO CLASSIC」の頭文字。
1970年代からマスター・ボリュームを搭載した「2203」というモデルは存在していたが、Marshall社は1981年に「JCM800」と銘打ってデザインを大幅に変更して再発売したところ、これが80年代ハードロックやヘヴィメタルの潮流に乗って世界的に大ヒット。
膨大な外貨を獲得したご褒美にMarshall社はエリザベス女王より褒賞を授与された…なんて話もさせてもらった。
このあたりの話だけではナンなので、土壇場になってSeijiさんにお願いしてこの日だけの「スペシャル」を用意してもらった。260vそれではその「スペシャル」をばお願いします。280Seijiさんに「SC20H」を使って1曲デモ演奏してもらったのだ。
アンプにはマイクを立てず、お客さんには完全にナマの音をお聴き頂いた。290_itaSeijiさんが演奏したのはコピー。
「他人の曲を知らない、演らない」のSeijiさんがこんなことをするのは長い付き合いの中で初めて見た!
Seijiさんが「STUDIOシリーズ」のために選んだ曲はマイケル・シェンカーの「Into the Arena」。
コピーしたのはかなり若い頃だったとのこと。300vそういえば、NAMMの時、『SHE ROCKS AWARDS』というイベントに出演した際、会場の入り口に敷かれたレッド・カーペットの上で現地のメディアからインタビューを受けたことがあった。
その中に「誰から影響を受けたか?」という質問があって、そういうギタリストがいないSeijiさんは一瞬答えにつまってしまい、苦し紛れに「マ、マ、マイケル・シェンカーです」と答えた。
この日の演奏を耳にして真っ先にこの時のことを思い出してしまった。295「んん?アブな!ココはこれでエエんかいな?」…なんてシーンもあったけど、自信満々にシェンカー節を奏でるSeijiさん。310vちなみにマイケル・シェンカーが愛用しているのはJCM800の2チャンネル仕様の50Wモデル「2205」なので音の雰囲気もバッチリ!
しかし、「三つ子の魂百まで」とはいえ、そんな昔にコピーした曲をよくも細かいところまで覚えているよナァ。
やっぱりコレができないとミュージシャンにはなれないんだよね。
中間英明さんの記憶力にも大いに驚いたことがあった。
とにかく…ナンダカンダ言ってSeijiさん、結構楽しそうだった。
320「フ~、緊張した~!いかがでしたか?
もう~、いきなりすぎましたね。
朝起きて、バッキング・トラックをダウンロードしてっていう感じでまったく練習なしだったんです」
イヤ~失敬、失敬!
本当は「ナニかD_Driveの曲を演ってくれればOK」と思っていたのです。
それがかえってこの日しか聴くことが出来ない「スペシャル」になってしまった。
しかも演奏はバッチリだし、結果大オーライでした!
ご協力ありがとうございました。
そのお礼にSTUDIOシリーズを1台差し上げ…られないので、他のモノをお渡ししました。330vハイ、Seijiミュージックに戻って『DYNAMOTIVE』から「Thumbs Up」。370_umこの曲は好きだナァ。
他にこんなのないからね。
あのロンドンのノッティング・ヒルの近くのスタジオを思い出す。
まだ「Thumbs Up」が出来る前のこと、待ち時間にスタジオの片隅で曲の断片を弾いているSeijiさんに気付いて「ナンの曲?」と尋ねると「次の曲のアイデアなんです」と答えた。
それから3か月後にその断片が「Thumbs Up」となって『Marshall GALA2』で初披露されたというワケ。
そんなことがあったのでこの曲への私の思い入れが深いのだ。
360v_2続いても『DYNAMOTIVE』からで「U_Me」。
S41a0218 梅は食べているウチに味が出て来るような類のモノではないけれど、コレはまさにソレ。
聴けば聴くほど味が出て来るSeijiさんの作曲能力の妙を的確に提示した1曲。
そして、脱線しやすい1曲。380v…ということでココで「梅脱線」。
通行人を全く見かけない商店街。380こういう「町の電気屋さん」をスッカリ見かけなくなったね。
昔は真空管を持ってテレビの修理なんかに町の電気屋さんが駆けつけてくれたものだった。
写真の右側、ナショナルのマスコット・キャラクターは「ナショナル坊や」。
東芝は「光速エスパー」だった。
こういうメーカーの系列電器店なんて懐かしいナァ。
サンヨーとか日立とか、メーカーの息のかかった電気屋さんがゴロゴロしていたね。
コリャ、まさに「I Remember the Town」状態だわ。
最近チョットした家電製品を買おうとすると見たことも聞いたこともないブランドの商品ばっかりでしょう?
アレって大丈夫なんですかいね?
485ココは京浜急行線の「梅屋敷」というところ。
「U_Me」の屋敷です。
「大森町」駅と「京急蒲田」駅の間だからココはまさに「大田(『大田区』の名前の由来)」なんだな…今、気が付いた。
390梅屋敷駅から線路沿いに蒲田方面に行くとこの「聖蹟蒲田梅屋敷公園」がある。
この脱線がしたくて炎天下の中ワザワザ行ってきた。
400「聖蹟蒲田梅屋敷公園」は江戸時代に「和中散」という薬の販売所の敷地に梅の木数百本と花木を植えて東海道のを旅する人相手のお茶屋を作ったのが起源で「梅の名所」として多くの人で賑わった。
「散」というのは「薬」のことね。「龍角散」っていうでしょ?
「通和散」なんていう湯島天神周辺で売られていた薬も好事家(こうずか)の間ではよく知られるところだろう…今でいうローションね。
また、「聖蹟」というのは、京王線に「聖蹟桜ケ丘」なんてところもあるけれど、天皇陛下が行幸の際に休憩したり宿泊したりした場所のこと。
明治天皇がこの公園をお気に召して5度も通ったという記録があるそうだ。
410園内はこんな感じ。
確かに幾種類もの梅の木が植わっている。440さらに園内を見て回る。
当然頭の中で鳴っているBGMは「U_Me」だ。420園内には句碑やら歌碑がゾロゾロ立っているんだけど、浅学の私にピンとくるアイテムは見当たらなかった。
短歌といえば…
  
最上川 逆白波のたつほどに ふぶくゆうべとなりにけりかも
 
これは斎藤茂吉の有名な歌で、文字の配列にある秘密が隠されているのがオモシロいと思って暗記しようとしたのね。
一句覚えるぐらいチョロいと思ったんだけど、スラスラと諳んじるようになれるまで丸一週間かかってしまった!
自分ではそう記憶力が悪い方だとは思っていないが、文芸センスのなさと脳ミソの衰えを感じるわ~。430v梅屋敷公園内にあった明治天皇の御座所と茶屋本屋、加えて梅の古木が谷中の瑞輪寺へ寄進されて現存しているという。
下がその瑞臨時。
この前の通りは私の散歩コースのひとつでしょっちゅう通っているんだけど、そんなことは全く知らなんだ。
コイツは「うめ~話」だわ!今度行った時に拝見させて頂くことにしよう。
梅脱線終わり。
Zui2_2 「ボクもこうやってソロ活動を演っていますが、こうして観に来てくださるお客さんがいらっしゃって本当にうれしく思いますし、自分は幸せやナァ~と思っています。
でもやっぱりサウンドとしては、バンドの方が絶対良いに決まっています。
やっぱりボクはバンドが好きで愛しているし、即席のミュージシャンではありません。
要するにバンドにこだわりがあるんですね。
ですから4人が集まって作る『D_Drive』のサウンドを届けたいと言う気持ちがあります。
自分ひとりで微力ではありますが、『もしよかったら15周年記念の公演に来てください』ということを今日はお願いしたいと思います。
コレがどうしても言いたかったことのウチのひとつ。
よろしくお願いします。
ソロ活動の方は今のところは未定で、今後のことはまだわかりません」
460v3ココで来る11月16日のD_Driveの15周年記念公演の告知。
Info_2そして、年末に開催することが決まったファン・クラブ限定のイベントを紹介した。Fc 「あと2曲となりました。
ソロ活動してからずっと言うてますけど、今日は1人なので『Attraction1D』です。
そして色々と悩んだんですが新しい曲を演ることにしました。
まだ、完全に出来上がってはいないんです。
Ⅾ_Driveの曲の作り方はいつもそうなんですが、人前で演ってみてその反応から感じたことを踏まえてアレンジして、最終系になってからリリースの準備に入るとか、Marshall Recordsにお願いするとか、そういう段取りで取り組んでいます。
ですからまだ未完成の作品ではありますがゼヒ聴いてみてください。
本日はどうもありがとうございました!」450vおなじみのイントロから「Attraction 1D」じゃない、ひとりでも十分「Attraction 4D」。S41a0178 そりゃバンドでの演奏には敵うべくもないけど、よく出来た曲なので1人で演奏しても聴きごたえは十分!480vそして、私もこの日初めて耳にした新しい曲「TSURUGI-剣」。490_trgいいじゃないの~。
特に後半のギター・アンサンブルが耳を惹いた。
コリャToshiくんとChiikoちゃんが繰り出すリズムをバックにYukiちゃんと奏でるギター・パートを聴くのが楽しみだ!
あ、16日だからもうすぐだ!500vこれにて本編終了。
「どうもありがとうございました!」510vということでまずは11月16日、よろしくお願いします!からの~…Infoアンコール。
その前にさっき休憩の時に紹介したSeijiさんハンドメイドのオリジナル・グッズのPR。
「コレが売れないと帰れません!」なんて言っていたけど、本当に大変なんだってね。
私は東京でホテルに泊まることが絶対にないので実際の状況には疎いんだけど、数日前も仲のよい関西在住のギタリストから「本当にホテル代が高すぎて東京に来ることができない!」という話を聞かされた。
コロナ以降、色んなことがひたすら悪い方に変わってしまったことを実感する。
ガンバれSeijiさん!ガンバれD_Drive!530ということで最後は「だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)」。540_rlgl「イカ・ゲーム」の続編の計画が進行しているとかで、その音楽にこの曲を使われることを今も期待しているSeijiさん。
そんな願いを込めて情感豊かに弾きまくった!
今日もとても良いギター・サウンドでした。
550v熱演を終えてステージを去るSeijiさん。
Seijiさんが手にしているのは、STUDIOシリーズの代わりに私が差し上げた「VAA」の認定証。
「VAA」とは「Valve Amp Ambassador」のこと。
今、世間ではデジタル技術に頼った無機質なギター・アンプ類が跋扈しているけど、本当に良いギターの音を知りつくして、真空管アンプだけを愛用するギタリストに私から与えられる称号が「VAA」。
Seijiさんが大変よろこんでくれたのでこっちの方がうれしかったわ!
真空管アンプは真空管がなくなるまでは不滅です!
デジタル商品に移行するにはそれからでも全然遅くない。
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive official website

560v 

☆Marshall Music Store Japanからのお知らせ☆

日本が世界に誇るインストゥルメンタル・バンド、D_Drive。

<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

<Wings>

<Thmbs Up>

<Begin Again>

Marshall Recordsが世界にリリースするセカンドアルバム『DYNAMOTIVE』絶賛発売中!

9dyna

Marshall Music Store Japanでお買い上げのお客様にはMarshall特製スクエア・ロゴ・ステッカーを3枚プレゼント!
 
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200 (一部敬称略 2024年10月12日 新横浜Strageにて撮影)

2024年11月 5日 (火)

田川ヒロアキ~New Album Release Live 2024 「ROAD」づくしの<後編>

 
【読み切り短編小説】

題を求める人

 まだ残暑が厳しいある夏の晩のこと、食事も風呂も済ませてソファの上で横になりながら静かに読書を楽しんでいると、何かを叫びながら玄関のドアをけたたましく叩く者があった。
声の主は女性である。
私の名前を呼んでいるので怪しい者ではなさそうだ。
そこでドア越しにその女性が誰であるかを確かめた。
 「私です!りそなです!お願いだから開けてください!」
私がドアを開けるとそこに立っていたのは近年活躍がめざましい音楽家「畠山浅治(はたけやまあさはる)」のマネージャーでプライベートのパートナーでもあるりそなさんであった。
 「こんな時間に一体どうしたのッ?」
予期せぬ来訪に驚きながら私は即座にりそなさんを家の中に迎え入れ、少し前まで私が横になっていたソファに腰をかけてもらった。
普段から仲がよい私の家人が大いに心配して冷たい麦茶を差し出した。
りそなさんはよほど喉が渇いていたのであろう、それを一気に飲み干した。
そして、若干の落ち着きを取り戻したところを見計らって私はこう尋ねた。
 「一体、こんな時間にどうしたの?いつも沈着冷静で思慮深いりそなさんらしくもない…」
すると、彼女は憔悴した様子で夜分の突然の訪問を詫びながら小声でこう言った。
 「だいが…だいが決まらないんです…」
 「だい?『だい』とは何のこと?何かを置くための台のこと?まさか髪の毛の色が決まらないとかいうワケではないでしょう?」
こんな場面で「ヘア・ダイ(hair dye)」のシャレを思いついた自分のことをホメてやりたがったが、とてもそんな雰囲気ではなさそうだった。
思った通りりそなさんは私の言葉にニコリとも反応せずに真剣な面持ちでこう続けた。
 「違います…『題』です。題名のことです」
 「題名?題名って何の?」
 「今度畠山が発表する新しいCDの題名をどうしようかと…ずっと考えていたのですが、どうしてもシックリ来る題名が思い浮かばずに困り果ててしまったんです。
もう私…一体どうすればいいのか!」
 小説、映画、音楽、美術等、創作物につけられる「題名」はその作品の行く末を決定する大変重要な要素となる。
たとえば小説。
日本文学史上、最も販売部数が多い小説は夏目漱石の「こゝろ」だと言われているが、漱石は題名に漢字を適用せずひらがな三文字にこだわり、さらに「こころ」ともせず、2番目の「こ」に一の字点を用いて「こゝろ」と綴った。
もし、この名作の題名を「心」や「こころ」としていたら、これほどまでにこの作品が広く読まれることはなかったかも知れないと分析する同業者もいるぐらいなのだ。
また、単行本を上梓する際に文芸誌に連載していた時と題名を変えるのは珍しくないことだ。
先生方はタイトルの良し悪しで単行本の売り上げが大きく変わることを十二分に知悉しているのだ。
などということを考え、私は一気にりそなさんたちのことが心配になった。
 「フム、それは困ったね。でも何某かのアイデアはあるんでしょう?」
 「はい…あるにはあるんです。『ROAD』という言葉を使いたいと思っているんです。かといって『ROAD』一語ではイヤなんです」
私は驚いた。
訊くと肝心の作品はすでに出来上がっていて、しかも畠山氏自身にとっても会心の出来だという。
それにもかかわらず、こと題名に関しては「ROAD」という一語が出たに留まっているというのだから驚くなと言う方が無理な相談だ。
 「ナニ?ナゼそんなになるまで放っておいたんだ!」
 「あなた、そんな…りそなさんが可哀そうじゃない」と私をなだめる家内。
私としてもいかにも疲れ切っている目の前のりそなさんに向かって声を荒げるのは心苦しかったが、映画やドラマで熱を出した幼な子を抱えた母がよく医者に言われるこのセリフをどうしても一度口にしてみたかったのである。
その願いが叶ってスカっとした。
そんな気分にさせてくれたりそなさんに感謝の念を込めて畠山さんの新作の題名を真剣に考えることを決心して彼女にこう伝えた。
 「わかりました。私に任せておきなさい。きっと何か考えて差し上げよう」
するとりなさんは薄っすらと目に涙をうかべながら安堵の表情を見せて去って行った。
 思い返せば畠山さんの『THEME PARK』という作品の題名のアイデアを提供したのも私だった。
それにりそなさんは、ジャケット内で表記する楽器の略号や符合の使い方など、これまでことあるごとに私の知識を妄信してきてくれたではないか。
人から必要とされることは生きる意味のひとつである。
加えて私は自分が持っている取るに足らない知識や経験を活かしてこういうことを考えるのが嫌いではない。
はっきり言えば好きなのである。
りそなさんはそのことを充分にわかっていて駆け込んできたのかも知れない…イヤ、きっとそうであろう。
さすがりそなさんだ。ボーっと生きてはいない。
 
さて、引き受けたもののどうするか…。
まずは「ROAD」という単語。
ROAD、ロード、ろーど、労働、漏斗、郎党、610…私は早速考えを巡らせた。
「ROAD」とだけにすることは避けたいのだから、肉付けをするための何らかの素材が必要だ。
畠山さんといえば、イギリス製の世界一のギター・アンプを使って自在にギターを操り、自分だけの音楽を創ろうと日夜研鑽を積んで自分だけの道を突き進んでいることで知られるギタリストだ。
しかし、己の道を往くには、肝心の「道」がないことには始まらない。
まずはその「道」を探し求めることが必要だろう。
鍵はココだな。
「探し求める」か…英語で言えば間違いなく「seek」が適語に当たるであろう。
それなら「seek」を動作主名詞にして「追い求める人」としたらどうだろうか?
それを「ROAD」とつなげて「ROAD SEEKER」、すなわち自分が進むべき道を「探し求める人」だ。
しかもThe Whoに「The Seeker」という名曲があるのでロック色も濃いではないか。
音はどうだ?
「ROAD SEEKER」を日本語で表記すると「ロード・シーカー」と子音が4つに長音符合が3つ。
発音した時のリズムもよいぞ。
そう、こういうものは実際に声に出した時、口が気持ち良いと感じる語感が有利なのだ。
 待てよ、これだけではダメだ。
芸術家は自分だけの道を進もうとするのが常で、その道を追い求める人はその人自身しかいない。
となるとここは定冠詞の「The」が必要だろう。この世に1人しかいないのだから。
つまり「THE ROAD SEEKER」だ。
 これでどうであろうか?果たしてりそなさんがよろこんでくれるであろうか?
さらにこじつければ、「seek」という言葉は、過去形にした「sought」に「after」をつなげると「sought after~=引っ張りダコの~」を意味する成句になる。
コレは何とも幸先がよいではないか!
もし気に入られなくても大丈夫。私のアイデアは泉なのだ。
早速りそなさんに電話をかけて「これでよろしーかー」とアイデアを伝えるとその反応に驚いた。
大歓迎の上、もうその場で決めてしまうぐらいことを言ってくれたのである。
「イヤ、まだ他にアイデアがあるんだけど…」
「イヤイヤ、もうこれがいいです…ザ・ロード・シーカー!」
「イヤイヤイヤ、もっといいのが思い浮かぶかも…」
「イヤイヤイヤイヤ、ああ、私のザ・ロード・シーカー!」
英語が堪能なりそなさんは瞬時にしてその意味を深くくみ取ってくれたようで、大喜びしてくれたのである。
数日前の憔悴しきった様子はどこへやら、電話口の反応を耳にしただけで重苦しい問題から解放されたりそなさんの喜びが明確に伝わって来た。
さらに畠山氏に相談したところ、するとまたしても一発でお気に召してくれたというではないか。
ヨカッタ、ヨカッタ!
かくしてアルバムの題名が決定し、畠山浅治の新しいCD『THE ROAD SEEKER』が無事発表されることになったとサ。(了)
※この作品の一部はフィクションです。文中の人物は架空の人物です。
   
ナンチャッテ!
ヒロアキくんの新作『THE ROAD SEEKER』の題名について、三文文士気取りで好きなように書かせて頂いた。
文中の「私」が考えた内容は事実に基づいている。
もちろん「私」とは筆者のこと。
ヒロアキくんは今日のショウの<第1部>のMCで作品のタイトルについて触れ、私のことを紹介してくれた。
とても光栄なことだと思っている。
ヒロアキくんとりそなさん…じゃない美瑞穂さんにこの場をお借りして心からお礼を申し上げる次第である。
220cdLet's get the second show on the road!(さぁ、第2部をおっぱじめましょう)
「get the show on the road」とは「始める」という意味の慣用句。
ね、ココでも「road」だよ。
しかも「show」というおあつらえ向きの単語まで入っている。
レポートの<後編>のアタマにはもって来いの英語表現じゃないか!70v_2休憩の後、ステージに姿を現したヒロアキくんがギターの傍らを素通りしてピアノの前に座った。
0r4a0331
ライムライトを浴びて演奏したのは『THE ROAD SEEKER』の最後に収録されている「帰り道~Way Back Home」。
<前編>で触れた通り、今回のアルバムのテーマは「旅」。
ショウのオープニングで演奏したのが旅の始まりの「Open Road」だ。
そして、その旅の終わりの曲がこの「帰り道」。
だから今日のライブはコレでおしまい。
0r4a0333…でないわね。
穏やかなインストゥルメンタル曲。
優しく温かいメロディをヒロアキくんがピアノで奏でて第2部がスタートした。S41a0296「後半の始まりでございます。
皆さん、楽しんで頂けておりますでしょうか?
今日の会場のGT LIVEさんですが、スゴイところが出来たと思います。
音響はもちろん、機材もスゴイ。
このピアノ、私が弾いてもいいのか…スタインウェイです。
以前いつ弾いたのか…弾いたことがないかも知れない」S41a0325「私が子供の頃って、夕方になると近所のアチコチからピアノの音が聞こえて来たものでした。
それを耳にして今日はこのウチの子は練習してるな…とか、あの子チョット上手くなったな…とか思ったりすることがありました。
最近はそういう音って聞かなくなったナァ~。
ピアノを置いている家も少なくなったし、みんな電子物になったりとかね。
世知辛い世の中になってしまったので騒音問題もあるのでしょう。
そういうのはチョット寂しいと思いますネェ。
回りから楽器の音や子供の声が聞こえてくると平穏な感じがしていいですよね。
夕方、そうした音がアチコチから聞こえて来る帰りの時間みたいな、そんな気持ちになってチョット子供風の曲を作ってアルバムに収録しました」S41a0326スタインウェイ・ピアノに座ってもう1曲。
ベーゼンドルファー、ベヒシュタイン、そしてスタインウェイ…世界の三大ピアノブランドの一角だからネェ。
この機会にドンドン弾いておいた方がいいぞ!
しかし、考えて見ると、このグランド・ピアノ…どうやって入れたんだ?
あのエレベーターにはとても入らないはず。
 
ピアノでの2曲目は弾き語り。
ヒロアキくんが選んだ曲はザ・タイガースの「ラヴ・ラヴ・ラヴ」。
ナンでやねん?!
この曲がシングル盤としてリリースされたのが1969年、私が小学校2年生の時だぜ!
私はこの曲を知りませんでした。0r4a0339ってんでオリジナルの演奏と聴き比べてみるに…ヒロアキくんはリハーモニゼーションを施してより味わい深い雰囲気に仕立てあげていた。
コレを聴いて以前ヒロアキくんが事務所に来た時のことを思い出してしまった。
私がジョン・セバスチャンの「I Have a Dream」という映画『ウッドストック』のサントラ盤で有名になったフォーク・ソングをかけて「サビのここのコードがすごくいいんだよね」と言うと、「ああ、〇分の△ですね。このコードひとつだけでスゴイ世界を創っていますね~」と楽器も持たずにその少し不協に響くコードの名前言い当てた。
絶対音階を持っている人であればこういう技が朝飯前なのはわかっちゃいるけど大いに関心した。
だから、ヒロアキくんにとってはこの程度のリハーモニゼーション作業なんてチョチョイのチョイなのだろう。
S41a0322 「ちょっとココでアンケートを取ってみたいと思います。
今日こうして新作の発売を記念するお祝いライブをさせてもらっていますが、今日初めて田川ライブに来てくださった方はいらっしゃいますか?」…と、来場者の皆さんにアンケート。
さらにこの日が誕生日の方がいらっしゃるかを調査したが、あいにく見当たらなかった。
そこで誕生日が近い方々に「ハッピーバースデートゥーユー」を歌ってプレゼントした。20v「お誕生日が近い人もいらっしゃらなかったらどうしようかと思いました。
さて、今日は三味線があったり、サプライズ発表があったりメニューが盛りだくさんです。
何よりも新しいアルバムをお披露目することができました!
初めてって1回しかないですからね…それを皆さんに見て頂けたというのは本当に良かったと思います。
実はですね、もう1つ皆さんにお知らせしなければいけないコトがあります!
サプライズ発表だ~!」
50vヒロアキくんが発表したサプライズとは…
「ハリウッド国際映画祭にて楽曲起用決定!」
どういうことか…『グローバルステージハリウッド・フィルムフェスティバル2024』というハリウッドで開催されるイベントで上映される映画作品の中でヒロアキくんの曲が使用されることになったのだ。
その曲とは今日のオープニングで演奏した「Open Road」。
「それでは、ご紹介します…ジャーナリストで映画プロデューサー、音楽プロデューサー、色々なことをやっていらっしゃいますダン・スミスさんとパートナーでもありマネージメントされております、あいかわ未薫さんにご登場いただきます!」70 ダンさんと未薫さんがステージに上がった。
ダンさんは以前にもガッツリMarshall Blogにもご登場頂いているのでもうヒロアキくんファンの皆さんにはおなじみのことであろう。80_2ダンさんが、ヒロアキくんを3年前のテレビ番組で発掘したこと、パラリンピックのこと、ホワイトアローズのこと等について語り…0r4a0367 演奏の仕方がスティービー・ワンダーを思わせること、ダンさんの友達であるウィル・スミスやトム・クルーズの映画に曲が採用されたらと思っていると述べ、いつか本格的にハリウッドに進出して欲しいとコメントした。
90v_2そして、「Open Road」が一番最初に流れる『Juju Racing Against Destiny』という18歳の日本レーシングレーサーの女性にフォーカスしたドキュメント映画の断片が放映され客席から大きな喝采が浴びせられた。
この映画が『グローバルステージハリウッド・フィルムフェスティバル2024』で上映されるのだ。
実はこの映画の冒頭の場面には他の曲が使われることが既に決まっていたのだが、ダンさんが「Open Road」を耳にして「コレだ!」とビビビと来て差し替えることになったのだそうだ。
0r4a0380 「すごい!私の曲がふんだんに使われていて本当にうれしく思います。
今後の上映が楽しみです。
皆さんにはゼヒ情報をチェックして頂いて11月2日にハリウッドでお会いしましょう!
ダンさん、未薫さんにこうしてお越し頂いて私の夢がまた1つ叶った思います。
本当に今日はお越し頂きましてありがとうございました。
後は私をハリウッドに誘拐してもらうだけだ!」
11月2日、グローマンズ・チャイニーズ・シアターのプレミア・ショウでの演奏のオファーもあったが、残念ながらヒロアキくんには重要度マックスの先約があったので残念ながらそれは実現しなかった。
100_2というサプライズがあって更に気合の入ったヒロアキくん。
続けて『THE ROAD SEEKER』のリード・チューンのひとつ「Racing Star」に取り掛かった。130v背後のスクリーンは当然のごとくサーキットを疾走する車のシーン。
この曲は『MAZDA FAN ENDURANCE(マツ耐)』のテーマ曲なのだ。
ちなみに、マツダって元々何を作っていた会社か知ってる?
コルクのメーカーだったんだよ。
そこから世界の「車のMAZDA」だもんね。オモシロイよナァ。
私が以前よくアメリカに行っていた時にはテレビで盛んに「ヅダ」ってコマーシャルをやっていたのを思い出す。
「ホンダ」も「ンダ」、日産は「ニッサン」、ところが「トヨタ」は「トラ」と真ん中にストレスが置かれる。
コレが向こうの人の言葉のリズム感覚なんだね。
あとテレビCMでやたらと耳についた車のメーカー名が「シェブロレッ」だった。「シボレー」のことね。
ちなみにイギリスの「Jaguar」を現地の人は「ジャガー」ではなくて、綴り通りにハッキリと「ジャギュア」と発音します。
0r4a0402耳馴染みのよいサビのメロディと対をなす「ヒロアキ・ギター」のハードな面をうまい具合に合成したパフォーマンスとでも言おうか。
「Marshall使い」としてのヒロアキくんの魅力が炸裂した。140今日のMarshallはヒロアキくんの一番の愛器「JVM210H」と「1936V」だ。150_2スカ~っと決めたレース・ナンバー。
会場から大きな歓声が送られたことは言うまでもなかろう。160_2「ありがとうございます。
今の曲みたいにこれまでギターを弾いてきたりしているワケですが、曲が認められたりとか、テーマ曲を作って欲しいとか、そんなご依頼を頂くようになって何年にもなるんですが、それって本当にうれしいことなんです。
自分が必要とされているという感じがしてうれしいんですね。
今後も色んな曲をたくさん作って、皆さんにお届けして広めていきたいと思っています」
続けて子供の頃からの様々な経験談を交え、これまでの活動とその成果、そして未来への希望について語った。
S41a0455_3「今日、新作のお披露目ライブとして皆さんにお会いできたのは本当にうれしいことです。
こうして私の音楽を聴いてくださる方々があってこそ今があると皆さんに感謝しております。
1人では実現できない夢でも周りの方々のお力添えで実現するものだ…とワタシは思うんですね。
来週は私が「ふるさと大使」をやっている郷里の山口県に飛んで700人の高校生の前で演奏してこういう悪い音楽を聞いてもらうんですが、近年、小中高校生の前で講演をさせてもらう機会がワリとあるんです。
そうした機会に子供たちによく言っていることがあります。
それは『出会いというモノが人生を作ってくれる』ということです」
170v_2「どんな人と出会うかで、自分の人生が決まると思う。
そして、その出会った人とどういう風にして活動していくか、生きていくのか…自分もその中の1人であるということを考えると何か尊いものを感じるし、人と共鳴しあって生きているっていうことは本当に素敵なことだと思うのです。
でもやっぱり毎日生きていると大変なことやうまく行かないこともいっぱいありますよね。
そういう時はあまり落ち込まずに、ゲーム感覚で問題をクリアするぐらいの気持ちで生きて行った方が気楽かな?と、近年そんな風に思うようになりました。
そういう話を子供達に伝えたりしています。
ですからこういう感じでまだまだ色々な活動をしていこうかと思っています」
180ヒロアキくんの言葉を聞いて大脱線。
今年94歳におなりになるジャズ・ピアニストの秋吉敏子さんね。
ズバ抜けた才能が認められて、繁栄を極めていた1950年時代のアメリカに招かれ、それ以来今でも第一線でバリバリにピアノを弾いていらっしゃる昭和4年生まれの偉大なるおバアちゃん。
最近は若いバンドたちが簡単にアメリカ・ツアーだのヨーロッパ・ツアーだのとやっているけど、そんなのとは次元の異なる話なのだ。
人種差別が色濃く存在する時代にアメリカに乗り込んで、現地のアメリカ人たちを使って自分だけの音楽を創ったんだからスゴイ。
どれだけ尊敬されたか…ということよ。
これまで何度も書いたことがあるけど、当時の敏子さんのオーケストラとフランク・ザッパのバンドに在籍していたミュージシャンはどの現場へ行ってもオーディションが免除されたという。
だから、音楽に携わる仕事をしている私としては、様々な時代背景も考え合わせるに、大谷選手より敏子さんの方がよっぽどスゴイと思っているんだけど、敏子さんは88歳の時に出演した『徹子の部屋』でこうおっしゃっていた。
敏子さんが黒柳さんに向かっておっしゃったことは、「最近はね、ナニか周囲で問題が起こった時にはこう思うようにしているんですよ。
それはどういうことかと言うと、自分の力でどうにもならないことについては一切考えない。
だっていくら考えたところで自分ではどうしようもないんだから」
88歳にしてようやくその域か!…大好きな敏子さんのこのご箴言を耳にしてマネをしようと務めているがムリだわ。
自分では「危機管理」と称しているんだけど、何でも悪い方に悪い方に考えちゃう。
敏子さんの域に達するにはまだ20年以上の時間を要するということか?
 
ちなみに私は今から20年以上前にニューヨークのライブハウスで敏子さんにお目にかかったことがあるのだが、怖くて近寄り難かった。
才能が身体からあふれ出ていて、人を寄せ付けない感じなのだ。
このことは四人囃子のドラマーでNATALドラムスのエンドーサーである岡井大二さんもフランク・ザッパについて丸っきり同じことをおっしゃっていた。
浅草に国際劇場がまだあった頃、内田裕也さんが企画した『浅草最大のロックショウ』というイベントで四人囃子がフランク・ザッパの前座を務めたことがあった。
その時、大二さんはザッパと2人きりでエレベーターに乗り合わせてしまった。
大二さんはザッパの大ファンであったにもかかわらず、もう怖くて怖くて話しかけるどころか、目も合わせることすらできなかったそうだ。
やはり才能のオーラが出すぎてピリピリしていたというのだ。
ま、私は敏子さんにご挨拶だけはさせてもらいましたけどね。
Ta敏子さんが出て来たところで(自分で出したんだけど…)ココでもう一度タイトルの話。
下はその敏子さんが1976年に発表したLP2枚組のライブ・アルバム…その名も『ROAD TIME』。
また「ROAD」だよ~。
私の長年にわたる大の愛聴盤だからして、『THE ROAD SEEKER』というタイトルを考えた時、冒頭の短編小説には書かなかったが、もちろん真っ先にこのアルバムのタイトルと内容が頭に浮かんだ。
9_img_1782思い浮かんだ内容というのは、上のアルバムの敏子さんのMCに出て来るクダリ。
敏子さんのオーケストラがアメリカで成功を収め、日本への凱旋公演が決まった。
英語ではツアーに出ることを「on the road」と言うが、敏子さんは自分のオーケストラを連れて日本で演奏することがうれしくて、そのツアーをテーマにした曲を作ることを思いつき曲名を考えた。
どこかで聞いたような話だが、敏子さんは「road」という言葉を使いたくてその新しく作った曲に「Road to Tokyo」というタイトルを付けようとした。
ところが、パートナーのテナーサックス奏者、ルー・タバキンから「それじゃ『Road to Mrocco(モロッコへの道)』みたいじゃん?」と指摘されて最終的に「Road Time Shuffle」という曲名にしたという。
そして『ROAD TIME』に収録された「Road Time Shuffle」は敏子さんのレパートリーの中でもトップクラスの人気曲となった。
さて、ルー・タバキンが指摘した『Road to Morocco』とは何ぞや?
それは1942年にアメリカで公開されたコメディ映画のこと。
アータ、1942年といえば戦争中ですからね。
その年の4月に「ドゥーリットル機」というB25爆撃機が初めて東京に爆弾を落とした年。
日本では「鬼畜米英」を謳い、轟夕起子、高峰三枝子、月丘夢路という当時の大スターを起用して『撃滅の歌』なんて国策映画を作っていた頃、海の向こうのアメリカではノンキにこんなことをやっていたんですよ。
Rtm
ビング・クロスビー、ボブ・ホープ、ドロシー・ラムーアの3人によるこのコメディ映画『Road to~』はシリーズ化され、日本でも「珍道中シリーズ」として『南米珍道中(Road to Rio)』、『アラスカ珍道中(Road to Utopia)』等、大きな人気を博した。
ボブ・ホープは最高に愉快だからネェ。
もちろん戦争が終わってからの公開ですよ。
ロンドンに「Grand Order of Water Rats」というエンターテインメント業界人で構成する100年以上の歴史を持つ慈善団体があって、ジム・マーシャルは長い間その会の活動をしていた。
Queenのブライアン・メイとかリック・ウェイクマンなんかが会員になっていると思う。
ジムは話がこの団体のことに及ぶと、いつも「会長がボブ・ホープなんだよ」とうれしそうに私に説明してくれたのを思い出す。
結局、この辺りのことは『THE ROAD SEEKER』というタイトルには反映させなかった。
脱線おわり。
Road3 続いて「10年以上長く演奏している曲」ですと紹介したのは「Ave Maria」。190_amそうか…「キミを乗せて」が10年経っているワケだから「Ave Maria」が10年以上経っているのは当然だわね。
それにしても、この曲を演ってヨカッタね。
この日の演奏はそんなことを思わざるを得ない大変に感動的なものだった。0r4a0429前曲の「Racing Star」ではハードに鳴らしてMarshallの魅力を教えてくれたが、ココでは正反対にMarshallの繊細な方面の魅力をヒロアキくんが伝えてくれた。
今、こういう風にMarshallを鳴らすことができる人が滅多にいないのでとてもありがたいですな。
ギャンギャンやるだけがMarshallではないことをヒロアキくんにしか出せない美しいギター・サウンドがイヤというほど教えてくれる。
そして、この素晴らしい音は真空管アンプだけからしか出て来ないことを知って欲しい。
「ああいうの」では到底出すことができないサウンドだ。
ミラーボールがロマンチックな雰囲気を演出する中、そんな演奏と音を聴き逃すまいと客席が静まり返っていた。210更に「またどこかで」をポップにキメる。
310v「ニジノート」とか、古くは「やっとずっと」とか、ガツンとブチかますのではなく、「小品」なんて言ったら怒られちゃうかもしれないけど、何の力みもないこうした歌曲もヒロアキ・ミュージックの魅力のひとつだと思う。230「さまざまな道、道路、線路、空路、生き方、ライフワーク、仕事、日常、夢、その道を歩いたり、走ったり、時には迷ったり、助けられたり、今よりもっと良くなるように、そのために道はある。
将来のため、来年のため、そして、明日のため…」240v_2…と前置きをして演奏したのは「道~ROAD To Tomorrow」。250_rtt「♪道は世界へと続く」…まさに『THE ROAD SEEKER』の礎のような曲。
歌にも情感がこもる!
260vこの曲のギターの間奏は徹底的にメロディアスに…。
コレね、この間奏の後のキメの3つめのコードのヴォイシングがカッコいいんだわ。
ロックの人は普通取り入れないアイデアだろう。
270「今日は平日にもかかわらずニューアルバム『THE ROAD SEEKER』のリリース記念ライブにお越し頂いて本当にありがとうございました。
満席の皆さんの前でお披露目ができて本当にうれしく思います。
イロイロな活動をしている中で、バンドだから出来ること、1人だから出来ること、それぞれあるんですね。
両方とも全然違うことを演っていて、バンドだからコレがいいかな?1人だからこんなコトがいいかな?と常にいろいろ考えて演ってきました。
だって、バンドで『秋の童謡メタル』なんか演ったら怒られますよね(←イヤ、ゼヒとも演ってくれ!)。
でも、演ってることはそれぞれ違っても、共通していることは『田川ヒロアキの音楽をやっていること』だと思っています。
色んな表現で自分だけの音楽をお届けして皆さんに楽しんでもらいたい。
私は音楽に元気づけられたし、音楽がガンバれる力になったりしてきました。
おこがましいですが、自分がもし音楽でそういうコトが出来るならと思い、日々どういう風に、またどういう風な音を使ったらみんなに楽しんでもらえるかと考えチャレンジしています」
290「今回は新作のリリース・ライブなので最高級のエンターテインメントをお送りしたいと思い、GT LIVEさんをお借りして、本当にたくさんの方々にご協力頂きました、
そのことをとてもうれしく思ってます。
お越し頂きました皆さん、GT LIVEのスタッフのみなさん、そして田川チームの皆さん、こうしてみんなで一緒に作るコンサートにさせてもらって本当に良かったなと思います。
改めて感謝申し上げます。ありがとうございます!」
280v本編の最後を締めくくったのは「キミを乗せて」。
コレで最後にするけど、この曲を発表して10年経ったってよ!
それを聞いてホントにビックリしたわ。
2016年の最初の『Marshall GALA』で演奏してくれた1曲。
その時バックを務めたベースの山本征史さんがこの曲の歌詞に驚くべきを解釈を与えて大いに関心したのが昨日のようだ。
征史さんが詩人だから。
300_knそんな時間の経過を感じさせることのないヒロアキくんのキラー・チューン。220v_md歌にギター・ソロにと、今日も弾け飛んだ!320大いに盛り上がった客席を前にヒロアキくんもノリノリだった!330カーレースあり、焼きイモあり、聖林あり、マリアさまあり、Marshall的には最高のギター・サウンドあり…今回もバラエティに富んだ充実した内容の内容だった。
やっぱりチャンと作り込むと見応えのあるショウになるナァ。
いつものポーズをバッチリキメてステージを後にした。
340vそしてすぐさまアンコールの声が上がる。
ありがとうございます。ありがとうございます。
皆さまからのアンコールはしっかりとバックヤードに届いております。
では、アンコールにお応えすべくしばらく準備を致します。
その間、みなさまから頂いたお便りをご紹介致します
とAIのアナウンスがあってヒロアキくんがファンから寄せられたメッセージを読み上げた。
そして…
「さぁ、そろそろアンコールの支度が出来たかな?
出来たぁ~?OK?」

それじゃアンコールの前に最後にもうひとつ「road」がらみの英語表現を。
みんなでとイッパイやって、お開きの前にもう1杯だけ飲もうじゃないか!と言う時、グラスを片手に「One for the road!」とやる。
コレはホントによくやっているよ。
こないだもMarshallの連中が来た時、ヒロアキくんと美瑞穂さんも行ったことがある本所吾妻橋の串焼きのお店でやったわ。
ということで、曲のショウの「One for the road」いってみよう!350_2ヒロアキくん、レーシングスーツ姿で登場!360vコレはサーキット・イベントの仕掛け人の方が作ってくれたスーツ。
チャンと採寸をしたビスポークもの。
ビスポーク(bespoke)というのは「オーダーメイド」を意味するイギリスの英語ね。
あの「背広」の語源となった「Savile Row(サヴィル・ロウ)」では日常的に使われる言葉。
ちなみにビートルズが屋上で演奏したAppleのビルはサヴィル・ロウの中頃にある。
胸の「Party Race」というのはマツダの人気車種ロースターのレースの名称。Img_1656血液型も刺繡されているかなり本格的なレーシングスーツ。
コレでもしものことがあっても安心だ。Img_1660わざわざギターの演奏がしやすいように仕立ててくれたのだそうだ。
背中には梅村デザイン研究所が手掛けた「HT」ロゴサイン入り。
コレを身にまとい…
Img_1662まずは派手にワーミー・バーを上下させたギター・ソロ!380ギュイ~ン、グワ~ン、バコ~ン、ビロ~ン、ピロピロ、グキグキ、バリバリ、ベロベロ…これじゃとても宮沢賢治にはなれんな。
とにかく弾くわ弾くわ、「ここぞ!」とばかりの乱れ弾き!
しかし!いい音だにゃ~。
名手がMarshallを使ってこれをやると、どんなにハードに弾いても全くうるさくない。
「ああいうの」では実現できないサウンドだ。
デジタル化学調味料不使用の純な真空管によるディストーション・サウンドを喰らえ!
370vそしてアルバム2曲目の「翔 KAKERU」に突入!390_en2この曲も『THE ROAD SEEKER』のリード・ナンバーのひとつ。
「掛け売り」お断りのドライビング・チューン!400v両手を広げてバタバタと腕を前後させるアクションもバッチリ!410ヒロアキくんのエキサイトぶりに客席も大興奮だ!420「どうもありがとうございました!」430_2最後に記念撮影をどうぞ。440_2お客さんともパチリ!
0r4a0600あ~、見応え満点のレコ発ライブだった!
すべてのギター・サウンドをMarshallで吹き込んだ『THE ROAD SEEKER』をよろしく!

田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano

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200 (一部敬称略 2024年10月3日 六本木GT LIVE TOKYOにて撮影)