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2018年1月

2018年1月28日 (日)

SATURDAY MARSHALL in NAMM SHOW 2018

   
イヤ~、今日は暑かった!
とても長袖なんかじゃいられない。
会場の中は冷房が入っていたよ。
もう1日残っているんだけど、明朝、愛する祖国に帰るぞ~!
今、日本はものすごく寒いんだってね。
楽しみだ!
そんな話をカナダの人と話していて大笑いしたんだけど、連中は-5℃になると半袖に短パンになるっていうのよ!

ホンマかいな?
でも、以前他のカナダ人から聞いたのは、気温が5℃になると「暑い!窓全部開けろ!」ってなるらしいからまんざらウソでもあるまい。
そうかと思うと夏は40℃を超えるところも珍しくないとか…。
まぁ湿度が高いのはツライけど、やっぱり日本が一番いいね。
 
さて、今回も色々なことを勉強した。
そのあたりは帰ってからユックリとMarshall Blogでレポートさせて頂く。
少し間が空くかもしれないけど待っててね。
今ひとつだけ書いておくと、Marshall社の中でこのブログのステイタスが私が思っているよりはるかに高いことを知った。
それもこれもご愛読頂いている皆様と、制作にご協力頂いている皆様のおかげです。
  
アジの開き、納豆、生卵、豆腐の味噌汁、そして白く輝くご飯…食べるぞ!
ネ、私の場合、海外に出て恋しくなるのは必ず朝ご飯のメニューなの。
  
さらばNAMM 2018!

F0r4a4789 (2018年1月27日 アナハイム・コンベンションセンターにて撮影)

2018年1月27日 (土)

FRIDAY MARSHALL in NAMM SHOW 2018

 
あ~~~、足が痛い~~~!
特段NAMMのためというワケではないんだけど、少しでも運動不足解消にと、ここのところ毎日10km近くのウォーキングをしていた。
ダメ!効果なし!
コレってもしかして、知らないうちに10km以上歩いてるのかな?
長距離をあるくことより長時間立ちっぱなしなのがキツいのかな?
しかも、マーブロの書き直しで昨日は3時間ぐらいしか眠れなかったのでシンドイのなんのって!
食べ物のせいもあるんだよね~。
あともうチョット!
  
ところで、タイトルに使っているのは、以前にもどこかでやったことがあるんだけど、Miles Davisの『Miles Davis at Fillmore』から拝借している。
1970年にLaura Nyroの前座でMilesがFillmore Eastに出演した時のライブ・アルバム。
LPでは2枚組で、片面1曲ずつ。
それらの曲のタイトルが「Wednesday Miles」から始まって「Saturday Miles」で終わる。
カッコいいナァ。
今回のNAMMには開催1日前の水曜日から入っているのでちょうどいいと思って…。

Mdaf…ということで第2日目。
おなじみの光景。
しかし、いい天気だナァ。
でも、2013年か前回の2014年に来た時雨が降ったんだよね。

10_2ま、私も新婚旅行からはじまってLAにはずいぶん何度も来ているけど、アレは初めての経験だった。
「雨のロサンゼルス」で思い出すのはビリー・ワイルダーの『サンセット大通り』。
主人公の売れない脚本家、ジョー・ギリスが雨の日にこう独り言を吐く。
「ロサンゼルス何もかもがデカい。雨もそうだ。ココでは雨は滅多に降らないが、一旦降り出すとすさまじい大雨になるのだ」
正確ではないけど、こんな感じ。
私が体験したアナハイムの雨はマァ大したことがなかった。

Sb ギンギンの晴れ空が背景の見慣れた風景なんだけど、今朝はチョット様子がいつもと違う。
開場を待つ一般の人々を前にスゴイ音量で音楽が鳴り響いているのだ。
その開場を待つ人たちと言えば、みんな会場の建物の上を見上げている。

20_2みんなの視線の先はテラス。
ビートルズのルーフトップ・コンサートよろしく、ココでライブ演奏をしていたのだ。
こんなの初めて見た。
ま~色々と考えますな~。

30_2昨日だか一昨日だかに会場のセキュリティの話をしたけど、なんとメタル・ディテクター動員!
つまり金属探知機ね。
昔はこんなこと絶対しなかった。
ヒデェ国だナァ。

40_2Marshallのブースでは今日もセッセとSteveがデモンストレーションにいそしんでいる。

50v_2ウン、やっぱりORIGIN、いいよ。
Marshallだけのヴィンテージ・トーン。
自分だけの声を持ってるんだな~、Marshallは。
歌と同じで、楽器ってそういうことじゃない?
どんなにデジタルの技術が進化したとしても、オリジナルのサウンドにはかなわないよ。
このことが改めて見直される時は近いと信じている。

60_2仕事とはいえエライなぁ。
毎日数回、同じことを繰り返してる。
それも人柄からか、ものすごく丁寧なんだよね、Steveは。
キチ~っと仕事をこなしている。
デモに適用しているオリジナル曲がまたいいのよ!

70vSteveの後、ステージに飛び入りで上がったのはこの9歳のボクちゃん。
足にMS-2をくくりつけているのが可愛い!
途中でORIGINにアンプを変更したんだけど、結構いい音出すのよ!
メタリカの曲らしいんだけど、ギター・ソロはなし。
ん~、ゴメンね。
日本のキッズの方がテクは上なのよ~。

80_2アメリカで活躍しているドラマー、Misaiちゃんが遊びに来てくれたよ。
Misaiちゃんが参加しているバンド、DOLLFACEはラスベガスを中心に全米で年間110回を超すライブこなしている忙しバンド。
Misaiちゃんのアメリカでの活動の話は本当におもしろくて、同時にショウビジネスの本場のすごさや厳しさを窺い知るね。
Misaiちゃんのナントたくましいことか!
私も見習いたいぐらい。

100_2場所を階下に移す。
…と、そこにもMarshallが…。
ココはアメリカのディストリビューターのブース。
NATALはココに展示されている。

105

Marshallの壁の人気は相変わらず。110もちろんEDENも展示してある。120今回は2階のMarshallの単独ブースに力を入れたため、NATALの展示はかなり軽め。

130NATALオリジナルの他…

150おいしくご飯が炊けそうなブラスの深胴スネア。

160人気のCafe Racerや…

140DNAという…

170新しいシリーズの展示されている。
お、このスネアはマーブロでも紹介したスチールね。まだ日本に1台しか入ってきていない。

180Misaiちゃんのキットも早く出来上がってくるといいね!

90_2またMarshallのブースに戻る。
昨日チラッと登場したAlice Cooperのギタリスト、Nita Straussがステージに上がっていた。

190残念ながらギターは弾かないが、NitaのMarshallに対する愛情トークがそこにいる者の耳をとらえて離さなかった。
「School's Out」、「Billion Dollar Babies」、「Under my Wheels」、「Eighteen」、「Cold Ethyl」、「Black Widow」…Alice Cooperの名曲やヒット曲を挙げたらホントにキリがない。
Nitaがそうした曲をレパートリーにしているのかも不勉強で存じ上げないが、やっぱりそうしたロックの史に残る名曲は絶対にMarshallの音で演ってもらいたいよね。
Nitaのトークはそのあたりのことを完全に理解したギタリストととしてのモノだった。

200v_2アメリカのディストリビューターに勤めるRyan。
こんなでも、彼、フルネームを「ライアン・ローズ」という。メッチャかっこよくない?
Ryanとももうずいぶん長くなった。17年ぐらいか?
冗談を言うのが大好きなんだけど、ものすごい早口なもんだから、英語を聞き取るのにいつもスゲエ苦労する。
ギターもものすごく上手で、2000年にAVTシリーズを発売した時、ショウケースCDにギタリストとして参加していた。
名前が名前だけにてっきりランディ・ローズとと関係があるのかと思ったら同業者だった(当時)ので、ビックリした記憶がある。
今日は、「このブースと企画が大変よくできましたで賞」を獲得し、記念の盾をゲットした。
おめでとう、ライアン!

210v_2あ!
今日初めて気がついたんだけど、このプラグ、Marshallロゴが入ってんじゃん!
ウチのには入ってないぞよ。
今度取り替えてもらおうっと!
ナンダカンダ言っても、私はMarshallミーハーなのです。

220ブース内の打ち合わせ室の壁に飾ってあった1960年代の工場の写真。
この一番前の白いシャツの人、ケン・ブランかな~?
と思いつつ今日はココまで。

230(2017年1月24日 アナハイム・コンベンションセンターにて撮影)

 

 

2018年1月26日 (金)

THURSDAY MARSHALL in NAMM SHOW 2018

    
いよいよ今日から始まった2018年のNAMMショウ。
昨日も書いた通り、私は2014年に来て以来で、今回色々な変化が目についたナァ。
細かいところではANAが温かいおしぼりを出さなくなった…とか。
そういうのは最後にまとめて書くとしてさっそく会場に向かおう。
Harbor BlvdはNAMMを開催しているコンヴェンション・センターの前の通り。
数ブロック先にディズニー・ランドがある。
ココの「数ブロック」って結構あるからね。
ニューヨークのストリートと違って、1ブロックがメッチャでかい。
Blvdは「Boulevard」の略ね。
この単語、なかなかに発音が手ごわい。

05_2コンヴェンション・センターはHarbor Blvdから少し引っ込んだところにある。
その途中にある…つまり会場に一番近い巨大なホテルがこのマリオット。
一度だけ泊まったナァ。
まだジム・マーシャルが元気な時に、このホテルのオープン・テラスでイッパイやったことがあった。
なつかしいナァ。
このホテルの向かいのもうひとつのバカでかいホテルはヒルトン。
今は知らないけど、そっちはロビーにいくつかステージが設置してあってやかましいことこの上ない。

10_3我々が入場パスを手に入れるひとつの方法として関係者からメールでバーコードを送ってもらって、それをNAMMの開場の窓口に提出してパスを発行してもらう。
便利になったよな~。
その窓口はいくつかあって、以前はヒルトン・ホテルの地下でそれをやっていた。
スゲエ行列でね~。
ちなみにココではそのパスのことをCreamじゃあるまいし、「バッジ」と呼んでいる。

20_3コレね。
もちろんMarshallのランヤードは自前ね。
昔はこのバッジさえつけていれば会場にスイスイ入ることができたんだけど、例のNYCのテロ以来、バッジと同時に写真のついたIDを見せないと会場に入れなくなった。
現地の人は運転免許証でいいんだけど、我々はそういうワケにいかないでしょ?
連中は漢字がわからないんだから。
するとどうしてもパスポートということになる。
それも最初のウチはパスポートのコピーで受け付けてくれたんだけど、いつの頃からか、「本物のパスポートじゃないとダメ」ということになった。
パスポートを持って歩くのはホントにイヤでね~。
困ったもんです。
コレ、ご覧の通りデカデカと愛称が印刷される。
私は外人には「SHIGE」と呼んでくれと言っているので、「SHIGE」と入れてもらってる。
コレがさ~、外人だとやっぱりカッコいいんだよね。
「Jeff」とか「Brad」だとか…。
見てくれは全然ジェフっぽくないのにね~。
でも、コレはいいシステムだと思うね、特に最近では。
相手がコレを提げていれば相手の名前を思い出すのに苦労しないから。
英米の人たちなら問題ないんだけど、数年に1回しか会わない、聞きなれないドイツ人やフランス人の名前なんかなかなか覚えられませんよ。
で、今回気がついてしまったんだけど、この「SHIGE」の読み方ね。
連中は見慣れないアルファベットが並んでいる単語はまず自分たちの読み方や知っている単語に当てはめて読んでしまうクセがある…といつか書いたことがある。
例えば「KIMURA」さんだったら、「キンバリー」という女性の名前の愛称の「KIM」を見つけて、まずそれを読んでしまう。
次に来るのは「U」。
連中は普通これを「ウ」と読まずにそのまま「ユー」と読むのが普通だからここまで「キムユー」となる。
「RA」はどうやったって「ラ」しかないので、最終的に「キムユーラ」になっちゃう。
で、私の「シゲ」。
よく「シギー」って呼ばれるんだけど、「シュイギ」って読む人が多いことに気が付いたのだ!
「SH」をまず「シュ」と読んでおいて、母音の「イ」、それに「ゲ」という発音がないので(多分)、「ギ」に近くなって「シュイギ」みたいな。
ま、どうでもいいことなんだけど。
チョットした発見がうれしかったのです。

20_4で、今回は会場の入り口にでかいテントを張って、そこでバーコードを読んでバッジを発行していた。
下は昨日の様子。

30_3そして、コレが今日。
スゲエ~行列なの。
ヨカッタよ~、昨日やっといて!

40_3会場はいつも通りのルックス。

50_2反対はこんな感じ。
右手にはいつも屋外レストランがあったんだけどね。
今回はなかった。
ナンダカンダで色々と変化が散見される。

60_3会場の建物に入ったところ。
地上3階、地下1階まで全部楽器だの舞台関係の機材が展示されている。
今回、Marshallのブースは2階に設置された。

70_3以前は一番大きい1階で、アメリカのディストレイビューターのブース内で展示していたんだけど、今回はMarshall単独でブースを設営した。
2階以上は比較的大きなブランドが集まっていて、階下とは異なりとても静かだ。

80_3入り口で待ち構えているのはMarshallの50周年コンサートにも出演したStone SourのCorey TaylorとAlice CooperのNita Strauss。

90_2「音楽のスタイルがどうであろうと、Marshallがそれ以上のものにしてくれるって」

100_2「混じりけのないクリーンから破壊的なリード・トーンまでゼ~ンブ入ってる」

110_2室内はやや暗し。
入ってすぐに目を惹くのは真ん中の島でフィーチュアされている新シリーズのORIGIN。

120_2左側は壁。
やっぱりコレは必要だよね。

125vでも今回はギッチギチに積んで並べるのではなく、なんとなくスタイリッシュだ。
コレもイメージ・チェンジの一端かな?

130_2反対側の壁は…

135_2LIFESTYLEのアイテムたち。

140_2いいディスプレイ!

150キーホルダーやスピーカー…

160_2もちろんHEADPHONESもゾロリ。

170_2MarshallのBluetoothスピーカーは世界中で人気なんだって。

180_2コレは以前Marshall Blogでも紹介した「マルチ・ルーム・システム」。
要するに、Bluetoothではなく、Wi-Fiで稼働させるシステム。

190_2室内の一番奥はデモンストレーション用のステージが設置された。

200_2すぐ隣はEDEN。
今回、NATALは階下のディストリビューターのブースでの展示となった。

205_2その向かい、入り口の右の壁には昨日レポートした「新しいMarshall」のイメージ。

210_3ま、やっぱりコレか!
ORIGINね。

230_2ORIGINのラインナップは小さい方から:
ORIGIN5 (5Wコンボ)
ORIGIN20H (20Wヘッド)
ORIGIN20C (20Wコンボ)
ORIGIN50H (50Wヘッド)
ORIGIN50C (50Wコンボ)
…とおいしさイッパイの「幕の内弁当」状態。
同時発売のスピーカー・キャビネットはなし。
コレはORIGIN20H。

240_2「POWERSTEM」という出力コントロールがORIGINの特徴のひとつ。
五極管を三極管にしたりするのはまた別の新しいテクノロジーを採用している。

250_2シンプルなコントロール。
余計なモノがない。
ひとつ、気になるのは「TILT」というノブ。
1959のような4インプットのモデルを使うときによく「リンク」ってするでしょ?
そうしておいて、VOLUME1とVOLUME2の混ぜ具合でトーンを決める…これをTILT一発で片づけちゃう。
良さそうでしょう?

260_2リアパネルのようす。
スピーカーアウトは16Ωがひとつに8Ωが2つ。
4Ωアウトはなし。

265_2こっちはORIGIN50H。

270_2コンボのルックスがまたいいね!

280コントロール部は当然こうなる。

290リアパネルのようす。

300コレはORIGIN50C。

31050Cにはベンチレードが2ケついている。

315ORIGINは音だけでなく、ルックスもビンテージにこだわっている。
コーナーガードはなし。

3301959と同じゴールド・ストラップ。

32ビーディング(表面に埋め込んである線)はなし。
パイピングはゴールドに統一された。
発売が楽しみ!

340また、MGも「MG GOLD」の名のもと、昔のスタイルになって帰ってきた。

350「G」が大きくなった!

360またDSLの小出力モデルに改良が加えられ、JCM2000のDSLのサウンドにより近くなったということだ。
以上、ORIGIN、MG GOLD、 DSLが今回のキモとなった。

37010時の開場と同時にお客さんが詰めかけてきた。

380土日にはコリャ大変なことになりそうだぞ!

390インターナショナル・デモンストレーターのSteve Smithのデモ。

400バッキング・トラックに合わせ、オリジナル曲を華麗に弾いてみせるSteve!

410デモンストレーションのアイテムは、CODE100C、ORIGIN20C、そしてDSL40C。

420集まったお客さんはSteveの説明に熱心に耳を傾けていた。

430各モデル、1曲。
次々とアンプを替えてそれぞれの魅力と特長を弾き出していく。

440vん~、ORIGINはとてもいい感じだよ。
ビンテージ系のアンプが好きなら試す価値大。
しかも、値段もいい感じになりそうなことを聞いている。

445また新しいMarshallの新しい時代がやって来そうだ。

450ウワ!ホンモノ!

460また明日!

470(2017年1月24日 アナハイム・コンベンションセンターにて撮影)

WEDNESDAY MARSHALL in NAMM SHOW 2018

 
そうなの。
来ちゃってるの、NAMMショウ。
元旦早々、社長から連絡があって、「NAMMへ来い!」と。
飛行機と宿を自力で探せ!というワケよ。
飛行機はマァ、何とかなるにしても、宿は無理でしょう。
だって、前年に来た人たちがみんな翌年の分も予約していくというじゃない?
インターネットで探せば、空いているホテルがあるにはあるけど、殺人的に高いところか、とても人間の足では歩けないような遠くのロケーションと相場が決まってる。
それでも何とか飛行機もホテルもゲットできて、3年ぶりの参加と相成ったワケ。
NAMMは今日(1月25日木曜日)が初日。
下の写真は、さっき朝ご飯を食べた後に散歩がてら会場に行って撮った1枚。
オープン前だからまだ静か。
今回は耳栓を持ってきたよ。

10前回来たのは2014年のこと。
コレで何回目になるかナァ?
一番最初に来たのはカレコレ20年前のことで、会場はLAの市街地だった。
実は、NAMMショウってのは、私あんまり得意ではないんだよね。
前の会社で来ていた時、あまりにも忙しかったのがトラウマになっちゃってて…。
開催中の4日間、朝から晩までズ~っと打ち合わせで、もうクタクタのヘロヘロになっちゃうワケよ。
オマケにかなりノイジーなところで大声で英語を話すもんだから余計にシンドイ。
で、夜は夜で会食なんかがツマっているでしょ?
そして大敵…強烈な時差ボケだよ。17時間も時差があるんだから調子狂っちゃう。
音楽ファンが「あ~!リーランド・スクラーのヒゲはスゴイぞ!」とか「お!トニーレ・ヴィンの頭蓋骨は語りがいいな~」なんてやってる分には最高に楽しいところではあるんだけどね。
今回は完全に趣を変えての参加なの。
実はMarshallはブランドのイメージを一新しようというプランを立ててきていて、いよいよその内容をこのNAMMショウで公開することになっていた。
もちろん私はもうずいぶん前から知っていて、一部参画もしていたんだけど、今回この方向転換について、Marshall Blogで情報を拡散してくれ…ということになった。
MarshallもMardhall Blogに出たいんだね~。
それが私は今アナハイムにいる理由。

20NAMMに来たことがある人にはおなじみのNAMM情報誌UpBeat。
コレが毎朝ホテルのドアの前に配布される。

30そこにもホラ…。
「マーシャルがリフレッシュする」という見出しでこのことに触れている。
もちろん今回のNAMMで発表される新商品の情報も。

40今回はMarshallだけで単独のブースを設営した。
昨日、関係者向けに公開されたのでお邪魔してきた。

60
新商品については別の機会に詳述するが、今回新たにラインナップに加わったシリーズがコレ。

名前を「ORIGIN」という。

どうしても我々日本人にはお弁当屋さんのイメージが付きまとってしまうが、その名の通り、見た目もサウンドもかなりのヴィンテージ。

デジタル時代へのMarshallからの回答の1つというとのろかな?
S0r4a4208
ヘッドとコンボが用意されているが、50Wがもっとも大きなモデル。

100Wモデルがないのは時代を反映しているということになるのかしらん?

その他の新しい商品についてもまた別途詳しく紹介する。
S0r4a4125まぁ、リフレッシュといっても栄光のスクリプト・ロゴを止めちゃうとか、黒い製品はもう作らないとかそういうことでは一切なくて、ITの活用を中止とした、いわゆるマーケティングへの新しい取り組みということになるかな?
例えばウェブサイトのURL。
長年にわたって使ってきた「marshallamps.com」は終了。
今後は「marshall.com」となる。
コレはとてもいいことだと思う。

70そして、今から約2時間前、新しいMarshallのウェブサイトがスタートした。
URLはもちろん…

marshall.com

今までは「amps」が入っていたから…というワケでもないのだが、別々になっていたEDEN、NATAL、LIFESTYLEらと同居することになった。
コレもってもいいことだと思う。
ゼヒご覧くだされ。

75ナゼこうしたかって?
我々はMarshallだから!

80久しぶりのNAMMで色々と思うところもありましてな。
今回から始まった速報と得意の紀行文と、これからごちょごちょとNAMM関連に記事をアップしていきますのでよろしく。
ホンじゃ会場へ行ってきま~す!

(2017年1月24日 アナハイム・コンベンションセンターにて撮影)

2018年1月25日 (木)

ガルパライブ&ガルパーティ! in 東京

 
今日は東京ビッグサイトから。
エ?…ココへ来るのは一昨年の楽器フェア以来か?
ということは1年と3ヶ月ぶりぐらいか…例によって早いな~。
今年も10月にココで楽器フェアが開催されるそうだけど、そんなのアッという間に来ちゃうね。

10今日はビッグサイトの東7番と8番のホールにお邪魔している。

15開催しているのは『ガルパライブ&ガルパーティ! in 東京』というイベント。
「ガルパ」というのは『バンドリ! ガールズバンドパーティ』の略称で、スマートフォン向けの『BanG Dream!(バンドリ!)』の音楽ゲームのこと。
それに登場するバンドのライブと「ガルパ」にちなんだアトラクションをドバっと展示した「ガルパーティ in 東京」が組み合わさった立体的なイベントというワケ。

20開催は1月13日と14日の2日間。
その初日にお邪魔してきた。
初日は朝の9:00に開場して17:00まで「ガルパーティ!」を楽しんで、夕方の5時からライブに参加するというまさに「ガルパ」漬けの一日。(14日のライブは3時からのスタート)
このレポートでは「ガルパーティ!」のようすをレポートする。

55入場者には色々オマケがもらえるのよ。
左は「キラキラチケットケース」。
真ん中は「ライブスタッフパス風シール」。
今時「シール」なんてナァいいね。私なんかには「ステッカー」なんて言葉より全然シックリ来る。
右はイベント案内のリーフレット。

30「ハロー、ハッピーワールド!」のキャラクター、ミッシェルのお面。

40コレはデッキホルダー。組み立てて使う。
13日はPoppin' Party、14日はRoseliaのデザインだった。

50さて、イザ会場へ。
いきなり目を惹くのは巨大な「ガルパ」キー・ビジュアルの壁!
可愛いね~。

60ゴージャスな祝い花!

70ESPさんのブース。

80当然キャラクターたちが使用している楽器が展示されている。

90キャラクターの等身大のポップの展示。

100「ガルパ」に登場するキャラクターがズラ~っと並んでいる。

110クレーン・ゲームも人気だった。
「クレーン」ってどういう意味が知ってる?
鳥の鶴を英語で言うと、「crane(クレーン)」。こんなこと誰も教えてくれ~ん、ナンチャッテ。

120コレがね~、いまだにわからないのですよ。
「ガルパーティ!キラキラガチャ♪」というアトラクション。

130すごい人気なのよ。

170「ガチャ」っていうから、いわゆるガチャガチャかと思ったらどうも違う。
若い係の男の子に尋ねてみると…
  
男の子「イヤイヤ、リアルなガチャガチャではないんですよ~」
私「リアルじゃない…?」
男の子「はい、ガチャガチャとレバーを回してカプセルとかが出て来るリアルなヤツじゃないんです」
私「じゃ、ガチャガチャじゃないんじゃないの?」
男の子「そう、リアルではないんですけど、ガチャなんですよ」
ん~、出川哲郎とおしゃべりをするとこんな感じなのか?
結局、わからずじまい。

150で、家に帰って下のセガレに訊いたところによれば、ナニ、ゲームの中のヴァーチャルなガチャガチャなんだって?
わからん。
ところで、あのリアルなガチャガチャってのは私が子供の頃にはもうあったからね。
50年以上の歴史はあると思うよ。

160…となると、調べずにはいられないのがMarshall Blog。
ガチャガチャはアメリカから入って来たのだそうだ。
アメリカではピーナツの販売機として利用されていたらしい。そういえば、昔は丸いガムを出すガチャガチャがそこら中にあったな。
国産のガチャガチャが登場したのは1965年のこと。ね、50年経ってるでしょ?
最初は10円だったんだけど、1973年のオイルショックの時に20円になったんだって。
私なんか、完全に10円の世代だよ。
今、「カプセル・トイ」っていうのか…。
「ガチャガチャ」じゃクツワ虫みたいだもんな。

140コレは「TVアニメ振り返り上映会」。
みんな熱心に見入ってたね。

180ファンにはタマらない原画の展示。

190各バンドへのメッセージを貼り付けるボード。

200Poppin' Partyのところを覗いてみると…
「世界はバンドリ!」…ウン、野菜さんのおっしゃる通りですな。

210アクセサリー類の展示も充実!

Img_0026フィギュアはマストでしょうな~。

Img_0030SDキャラクターのスタンディングポップ展示。

Img_0031SOACEステージフォトスポットというコーナー。
この前に立って写真を撮る。

Stage やってみた。
ギターも貸してくれたよ。

Img_0044おかげさまでこういうことを人前でするのが恥ずかしくない年頃になりました。

Img_0048そうらもう一丁!
今日はタッピングに徹してみました。
ナンカ、めっちゃ楽しそうだな、オレ。

Img_0047ライブでの衣装や楽器など実物の展示も豊富だ。

Img_0050実はコレを見に来たのです。

Img_0058ホラ、Marshall ASTORIA CUSTOM!

Img_0053戸山香澄役の愛美ちゃんが使用するMarshall。

Img_0055ギターとおそろいの赤がカッコいいでしょう?

Img_0057コレは物販コーナー。
デカい~!
もうライブが始まる時間なので人出は少ないが、昼間は大変なにぎわいだった。
これ以外にも魅力的なアトラクションが用意されていて、ガルパ・ファンは大いに楽しめたことと思う。

Img_0072この後はガルパライブ。
昨年末の「バンドリ!ガールズバンドコンテスト!」で優勝した宮崎のトリオ・バンド、magnetが冒頭に登場した後、Glitter*Green、ハロー、ハッピーワールド!、Roselia、そしてPoppin' Partyが登場し、熱狂的なライブが展開した。
まさにパーティのような一日!
楽しかった!

 

バンドリ!ガールズバンドパーティの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

Live(一部敬称略 2018年1月13日 東京ビッグサイトにて撮影)

2018年1月24日 (水)

LUKE篁地球デビュー30周年記念 “蒼き疾風の誘惑”

   
時はさかのぼって昨年の8月。
ハイ、夏の気分になってください。
   〻
   〻
   〻
しかし、毎日暑いね~。
やっぱり11月生まれの私としてはどうしても夏は苦手。
そのせいか冷やし中華ってのもダメなんだよね。
どうしてみんなアレに夢中になっちゃうのかサッパリわからない。
私なんかどんなに暑くてもラーメンは熱いのじゃなきゃ受け付けないね。
山形に行くと、「冷やしラーメン」というのがあって、冷やし中華のことかと思うとさにあらず。
文字通り冷やしたラーメンで、地元の人も「ウマぐね」と言っていた…ことは他にも書いたな。
それにしても暑い。
そんな熱いモノ好きの私でもさすがにこう暑いと鍋モノには手が出ないな~。
グツグツいってる鍋で熱燗をキューッと…ああ、考えただけで暑くなってくる。
やっぱりこういう時はかき氷が恋しいわ。
facebookにオーストラリアにお住いの友人がいるんだけど、向こうは冬だもんね~。
うらやましいな~。
投稿する写真なんかを見ていると、長袖で涼しそうで…いいナァ。
日本も早く涼しくならないかナァ。
…ということで今日は真夏の川崎から。
LUKE篁の地球デビュー30周年を記念する『蒼き疾風の誘惑』と題するコンサート。
昨年に引き続いてのソロによるステージだ。

10オリジナルTシャツ。
コレはいいナァ~。
ミュシャですな?
アルフォンス・ミュシャはオーストリアの画家/デザイナー。
いつか東京で展覧会が開かれて観に行ったことがあったけど、混んでいてゼンゼンゆっくり観れなかった。
日本の美術館というか、美術展っていうのはカラっきしダメだよ。
もっと広いところで、来場者にタップリ時間をかけて、色んな角度で絵を見せてあげなきゃ…入場料だって決して安くないんだもん。
ゴッホ展なんて言ったら「ココは三社さんか?」ってなモンでしょ?まず行かないけど。
ところで、ミュシャのことを「ミュシャ」と発音しても英語圏の人には多分通じないと思う。
「ムーカ」みたいに発音するハズ。
ちなみに「ゴッホ」は「ゴッ」で、「ホ」は発音しない。

20vステージの上にはMarshall。
ラックに収まっているのはJVM410HとJCM2000 DSL100。
スピーカー・キャビネットは1960AXだ。

30ラックの上に並んだ「篁」デザインのピック。
逆さ向きに置いてあるところがミソ。

40大きな大きな歓声に包まれてルークさん登場!
50v1曲目は聖飢魔IIナンバーの「Masquerade」。
そして、「ロックスターの悲劇って…」が続いた。
LUKEさんのご挨拶の後、今日のメンバー紹介。

45K-A-Z

60v若井望

70v大桃俊樹

80vLEVIN
…とLUKEさんを支えるバンドの面々は前回と同じ。

90v3曲目は「Heaven`s Waiting」…Marshall Blogとしてはホーム感大。
CANTAナンバーだからね。
ただ、いつもと違うのはLUKEさんがドラムというか太鼓というか…とプレイしたこと。
何でもSHOW-YAのmittanからの借りものだとか?

110雰囲気が変わって4曲目は「Cute Boyのユ・ウ・ウ・ツ」。
そして、また聖飢魔IIナンバーの「Great Devotion」をバキッとカマした!

100「一番みんなに聴かせたかったのは次の曲かも…新曲です」
「オオ~!」っと大きなどよめきッ!
「コレが各所で評判がよくてね~。作る曲、作る曲ホメられるんだよ。
白鳥と同じ…優雅に見えるけど、水面下で足をバタバタしてるワケよ。
そうしてたくさん曲を作っているんだけど、その中から選んでお送りします。
おそろしくいい曲を作っちゃいました!」
こういうところがLUKEさんらしい。
自慢めいた話でもLUKEさんが語るとちっともイヤらしくなくて、聞いてて「ホホウ!」なんて思っちゃう。
7弦ギターを使って作ったという曲のタイトルは「Catch the Rainbow」…RainbowRainbowRainbow…とディレイをかけたくなるのは我々世代の習性か?
「虹をつかめ!オレの虹を!」

140vお客さんとの「ウォー」の声出しコラボも完璧!
そして、K-A-Zさんのソロも炸裂した。

120このバンドはギター・バトルも大きな見どころだよね。
高度なギター・プレイだけでなく、3人とも「オレが、オレが」感に横溢していて、ハデハデさが見ごたえ満点!
126K-A-Zさんと若さまのアコギで「Someday Oneday」。
「My Dear Friend ~世界は寂しいで出来ている~」、「Everybody Needs Somebody」とCANTAナンバーを2曲続けた。
115v今日は上に書いたように、LUEKさんはJVMを1960AXにつないで使っていらっしゃるけど、私なんかはLUKEさんが保有されているMarshallを知っているので、どのMarshallを選ぶかがいつも楽しみなのだ。
「アレ?今日はコレ?」みたいなこともあってね。
ま、どれを使っても「LUKE+Marshallサウンド」なんだけど、共通しているのは「やっぱりホンモノの真空管アンプっていい音だな~」ということ。
そりゃロックを作って来たサウンドだからね。

130楽しいLUKEさんのおしゃべりもタップリ。
「ボーカルとちょっとギターね…最後までお楽しみください。
歌に専念させてもらって…楽しいね~!
話すときは『いい声だ』とホメられるんだけど、歌う声だとは思わないんだよね。
自分の声はキライ。
だからオレは自分の歌しか歌えないんだよね…後は西城秀樹ぐらいかなァ。
次の曲も楽しいよ。
こういうことしなきゃダメなんだな…と思った曲です」
と「蝋人形の館」を熱唱!

150再びギターを持って最後のセクションに突入。
聖飢魔IIナンバーが続く…「Deserted Hero」、そして「Brand New Song」。

125本編の最後は「Dream Of The Lotus Land」で締めくくった。

155もちろんアンコールに応える。
「楽しかったけど今日は大変だった!オレひとりじゃナニもできないから最高のメンバーを呼び込みます!」
170v4人が呼び込まれて聖飢魔IIの「1999 Secret Object」をプレイ。

180v

190v

200v

210v続けてダンサー2人を従えて「呪いのシャ・ナ・ナ・ナ」。
LUKEさん、上手に舞うわ~。

220最後の最後は「Remember Flame」の熱演で幕を下ろした。160ペットボトルのコレもいつも通り!
「また来いよ!またやろうな~!」230この日のショウの中で、去る12月18日に開催された30周年の集大成となったコンサートの情報が発表され、割れんばかりの歓声が沸き上がった。
残念ながら、この前日、プライベートで大きな事件が起こってしまって、私はどうしてもお邪魔することができず失礼せざるを得なかったのだが、長尺のショウが大成功を収めたと聞いた。
さすがLUKEさん。
デビュー後30年の時を経てもバリバリだ!
これからの活躍がまた楽しみだ!
  
LUKE篁の詳しい情報はコチラ⇒CANTA official web site

240v(一部敬称略 2017年8月1日 CLUB CITTA川崎にて撮影)

2018年1月23日 (火)

Sound Experience 27 <後編>~ Strange,Beautiful and Loud

  
イヤ~、スゴイ雪でしたな~。
しかし、毎回毎回交通機関があれほどヤラれちゃって…飛行機なんかは仕方ないにしても、もう少し学習効果が出せないものかね?
渋谷のバス・ターミナルで来もしないバスを2時間半も待ってるとか、駅への入場規制をしちゃうとか、1日一生懸命仕事をして疲れ切った身体にあまりにもヒドイ仕打ちだわ。
ご苦労なさった皆さん、お疲れさまでした。
  
ところで私は30年前、学校を出て就職して、すぐに富山に赴任したんだけど、スゴかったな…北陸の冬。
当時はまだ雪が多かった。
子供の頃から毎年スキーに行っていたので、吹雪や大量の雪には驚かないつもりだったけど、イザ生活するとなると、スキーに行くのとは大違いだった。
下宿住まいで、当時はまだ携帯電話なんてなかったから、彼女(今のカミさん)に電話をしに行くにも外へ出なければならない。すると積雪でどうにも電話ボックスの扉が開かなかったりするんだよね。
車に乗る前はフロント・ガラスに山と積まれた雪と格闘したり…。
水道もチョロチョロと一晩中出しっぱなしだった。
富山の冬は一日中曇っているので、ふとんを干すこともできず、せんべい布団は鉄板布団に変わった。
でも、それほどイヤではなかったな。
それより夏のフェーン現象による異常なまでの暑さの方がツラかった。
その後、大阪を経由して長野に赴任した。
彼の地では7回ほど冬を経験したが、長野の冬は楽しかったナ。
毎週子供を連れてスキーに行って、帰りに温泉に浸かった。
長野は寒いことは寒いけれど、昼間は日が照るので道路にいつまでも雪が残っていることはない。
あの雪が降って積もった時の静けさが好きでね。
それでも朝のフロント・ガラスの雪降ろしは大変だったナ。
東京の雪といえば、1998年の1月6日。
前の会社に転職しての初出勤日だったので覚えている。
渋谷から当時住んでいた市川に帰るのに3時間以上かかったかな?
それと、直近では2014年の1月14日、成人式の日。
コレは気の毒だった。
「成人式」といえば、今年のナニあれ?
「晴れの日」どころか「怒りの日」じゃんね。
天気も人間もドンドンおかしくなってる。
お出かけになる皆さん、今日も足元に気をつけて!

3img_0246 『Sound Experience 27』の後半はStrange,Beautiful and Loud。

10_2三宅庸介20v_2三宅さんはいつものJVM210Hと1960BV。
今日、三宅さんと今井さんのバックラインは上下とも偶然おそろいだった!
コレはかなり珍しいよ。
JVMが重なることはあっても1960BVが重なるのは相当珍しい。

30v_2山本征史

40v_2征史さんも当然いつもの1992 SUPER BASSと中身がわからない1960A。

50v金光健司

60v金光さんもいつものバーチのNATAL。
フィニッシュはタバコ・フェイド。
13"のタムを取り外した。

70重く重くのしかかるようにして、バンドは三拍子で動き出す。

80v今日のオープニングは「mani」だ。

90何となく今日はハツラツとした感じ。

100v_2三宅さんから意味をうかがったことないんだけど、「mani」ってスペイン語で「ピーナッツ」っていう意味なんだよね。
で、有名なラテンのスタンダードで「The Peanut Vendor(南京豆売り)」って曲があるでしょう?
ジャズではAnita O'dayなんかがあまりにもカッコよく「♪ピーナ~ッツ」って歌ってるけど、コレ、原語のバージョンでは「♪マ~ニ~」って歌ってる。
コレをエノケンが焼き直しているんだけど「♪マ~メ~」ってやってるんだな。
ウマい!こういうのはとてもいいね。
音楽が今やるべきことは、徹底的に過去を振り返って、洗い直して、しらばっくれて古いアイデアをパクることですよ。
三宅さんの音楽はそれとはゼンゼン関係ないところにあるんだけど。

110_2続けて「devil」。
ンン~、三宅さんはこの曲をAstor Piazzollaの影響下にあると説明してくれるんだけど、凡人の私にはいつまでたってもそのことが理解できんな~。
チョット前に、そのピアソラのCD10枚組のボックスセットやKip Hanrahanがプロデュースしたアルバムを買って聴いたんだけど、さすがにチトきつかったな。
どこを切ってもアルゼンチン・タンゴだからね。
悪くないんだけど、どうしてもあのリズムだけだと飽きる。
日本でも熱心なタンゴのファンは多いようだが、最近知ったのは「Finnischer Tango」といって、フィンランドでタンゴが国民的な音楽として扱われているということ。
「Finnischer」は「Finnish」が語尾変化したもので意味は同じ。
一体ナンだって遠く離れた南米の音楽が北欧なんかで盛んなのよ?
CDを買って聴いてみた。

2_ft 1900年代、ヨーロッパの文化の中心だったパリに渡ったタンゴがドイツ経由でフィンランドに伝わったのだそうだ。
メランコリックとされるフィンランド人の国民性にマッチしたんだろうね。
ロシア音楽の影響も混じり合って、独自の進化を遂げて国民的な音楽に発展したのだそうだ。
このCD、なかなかいいのよ。
で、聴いてて腰を抜かすほど驚いた!
期せずしてよく知ってる曲が出て来たのよ。
それは「ラ・クンパルシータ」なんて並みのモノではなく、Frank Zappaの『You can't do That on Stage Anymore vol.2』に入っている「Satumaa」という曲。
それの原曲というワケ。
「Satumaa」というのは「伝説の国」というような意味で、曲は1955年に出版され、フィーニッシュ・タンゴの大スタンダードとなったそうだ。
Zappaは客のリクエストに応じて、初見で譜面を見ながらこの曲を演奏した。
もうGeorge DukeとChester Thompsonのカッコよさったらないんだけど、Napoleon Murphy Brockが読めないフィンランド語の歌詞を当てずっぽうで歌うところがメッチャおもしろい。

120v最近、すごく思うんだけど、ヒップホップなるツマらん音楽に押されているせいかどうかは知らんが、日本人はリズム貧乏になってるのではないか?
このタンゴもそうだけど、マンボやルンバ等のラテンのリズムなんてのは普段の生活の中で全く耳にしなくなった。
言葉もそう。
これまた毎年ヘンテコリンで幼稚な言葉は増えて行くけど、落語や浪曲のような伝統的な話芸に出て来る味わい深い単語や表現が年々減って、日本人の語彙がものすごいスピードでみすぼらしくなっていると思うのだ。
音楽も同じ。
心地よいリズムや美しく味わい深いメロディがジャンジャン減っている。
でね、落語ですよ。
最近、征史さんと、犬神さんのところでシリーズでやっている吉原研究の影響で落語をよく聴いているんだけど、スゴイよ、言葉のバリエーションが!
今、使わなれなくなった言葉のオンパレード。ステキですよ。
私は何とかしがみついていけるが、それでも知らない言葉が結構出て来る。
若い人はああいうのを聴いても何もわからないんじゃないかな~?
アノね、「言葉がなくなる」というのは、「物がなくなる」ということなの。
反対に、その物が無くなるから言葉もなくなってしまうのですよ。
科学は進歩しているつもりかもしれないけど、その裏で文化はドンドン後退しているんだよ。
ね?征史さん!

130v_2もちろん三宅さんの曲はタンゴではなくて、切れ味鋭い三宅ミュージックだ。
三宅さんからご挨拶があった後、「bloom」。

140vイントロで三宅さんのギターに絡みつく金光さんのドラムスがカッコいい。
この曲も印象的なワルツ。

200v_2三宅さんの曲は、ギターをオーバーダブしたスタジオ・バージョンがまたすこぶるカッコよくて、ライブでいつか再現してもらいたいナァ…と思うんだけど、三宅さんが2人いない限りそれは実現しないであろう。
ところがこの曲に関しては田川ヒロアキとツイン・ギターで演奏したことがあって、テーマのハモリをスタジオ・バージョンさながらに聴かせてくれた。
鳥肌が立ったことは言うまでもあるまい。
そんな魅力的なメロディなのだ。1_img_0340一聴してそれとわかるドラム・イントロは「murt'n akush」。

150_2この曲のタイトルに絡めてかつてアルフレッド・ヒッチコックのことを書いたことがあったが、三宅さんはその地方の文化・芸術に思いを馳せてペンを取った。
マラケシュはモロッコの中央都市の名前だ。
極力フレンドリーなメロディとハーモニーで曲が成立するように注意したとのこと。
ウン、確かに三宅さんの曲の中ではわかりやすい方。
しかし、三宅さんにとってはあまり使うことのないキーで作られており、コードの動きも慣れないものだったのでプレイはとても難しかったそうだ。
サビに限らず、メロディのモチーフが繰り返される手法は、三宅さんのメロディに対する考え方の提示だ。
180v現在のSBLのリード・チューン、「if」。
恐らくはSBLファンの間でも最も人気が高いであろうと思われるこの曲はナント、「オルゴールで聞くような曲」を標榜して作られたのだそうだ。
こんなオルゴールあったら欲しいわ!
170これまた意外なのは、以前に書いたことがあったが、三宅さんはフランシス・レイの影響下でこの曲を作っていると分析していることだ。
中間部に野性的なリフがあり、三宅さんの激しいソロが続く。
三宅作品の典型的な展開様式だ。

220やっぱりこの曲は演る方も聴く方も燃えるよね。
Deep Puepleなら「Highway Star」、Frank Zappaなら「Inca Roads」、John Coltraneなら「My Favorite Things」、五代目古今亭志ん生なら「火焔太鼓」、三代目桂三木助なら「芝浜」、広沢虎造なら「勝五郎の義心」、マーブロなら「イギリス-ロック名所めぐり」だ…最近ゼンゼンご無沙汰だけど。

190v_2「if」で脱線。
ifという1969年にデビューしたイギリスのバンドがあった。
ジャズ・ロックの範疇に繰り入れられるチームだが、ブラスが入っていることより「イギリスのChicago」なんて言われたらしい。
Dick MorrisseyというSony Rollins系のバリバリのサキソフォニストがメンバーにいることもあってChicagoと関係なくジャズっぽい。
最後期のメンバーとして、Marshallのデモンストレーターを長年務めたGeoff Whitehornが在籍していたこともあって、これまでにも何度かMarshall Blogで紹介している…が、あんまりおもしろくないのが正直なところ。
GeoffはこのIfの後、Paul Kossoffの公認としてBack Street Crawlerに転籍し、バンドはCrawlerとなった。
Geoffもスゴイけど、Ifのオリジナル・メンバーのTerry Smithというギタリストがまたスゴイ。

2_0r4a4060 「私はロックに興味なない」とジャズしかアタマにないような発言をどこかの本で読んだことがあったが、だったら「if」なんかやらなきゃいいと思うんだけど。
何枚かソロ・アルバムを出していて、この「Fall Out」というデビュー作がメッチャいいの。
ビッグバンドとの共演でいまにも「男のジャズ・ギター」みたいな。
「ジャズ・ギターでも聴いてみようかいな」…なんてロック・リスナーにおススメ。
…ということが言いたかった。

2_0r4a4064最後は三宅さんの重要なレパートリーを2曲続けた。
まずは「petal」。

210_2かつて三宅さん自身が「『petal』は大切な曲」のように発言していたせいか、この曲にはものすごくSBLの個性を感じるんだよね。
今日も薄皮を1枚1枚剥いでいくかのような入魂の演奏だ。

160_2最後は「virtue」。

230vSBLの3人がこうして一緒に活動しているのもこの曲があったからだと思う…という三宅さん。
つまり、この曲が今やっていることの原点なのだ。

240v_2いつも通り長尺なインプロビゼーションのパートを経て曲は灯を落とす。

Img_0314_2 Marshall Blogでレポートした通り、前回の8月のパフォーマンスが大変に重苦しいモノだったせいもあってか、今回は何かから解き放たれたような快活な演奏を観たと私は思った。
Voodoo ButterflyにStrange,Beautiful and Loud…どちらもカスミを喰って自分たちの音楽道を突き進むようなチームだ。
やっぱりそういう音楽を聴くのはうれしいし、楽しい。
安室ちゃんもいいけど、少しだけでいいから日本人は聴く音楽の幅を広げるべきだと思う。
でも、コレもリスナーとして「痛し痒し」みたいなところがあってね。
私は今、いよいよストラヴィンスキーとバルトークとショスタコーヴィチにノメリ込んでいて、もう聴いてて楽しくてしょうがない。
中学生の頃に体験したロックの感動や楽しさと同じモノを今これらの作曲家の作品で味わっている。
ところが、こうして聴く音楽の幅を広げて愉しみを増やしたのはいいんだけど、今度はあんなに好きだったプログレッシブ・ロックが全くおもしろくなくなっちゃった!

 

三宅庸介の詳しい情報はコチラ⇒Strange Beautiful & Loud

250次にMarshall BlogがココGRAPEFRUIT MOONでの『Sound Experience』のレポートを掲載するまで間が空く予定だ。
それまでの間、皆さん、『Orchestral Supreme』を聴いて凌ぎましょう。
やっぱ聴けば聴くほどいいね。
ジャケットの写真も最高だ!

260cd 

★NATAL NEWS★
もうすぐNAMMショウですな。
それに向けてなのかな?
NATALのCafe Racerシリーズに新しいフィニッシュが加わるみたい。
 
1. Piano White with Black Sparkle Double Split
スゲエ名前だな。31のアイスにありそうな…。
写真ではまったくわからない毛d黒い2本のストライプはラメラメなのでしょう。

Nn1   

2. Green Sparkle with Black Sparkle Double Split
上のヤツのグリーン・スパークル版。
NATALのラメラメ・フィニッシュはメッチャ美しいからね~。
ホンモノが見てみたい~。

Nn2   
3. Tulip Wood Veneer
チューリップ・ウッドはローズウッドと同じ属の木。
これもイイ感じだ。

Nn3     

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

  

(一部敬称略 2017年11月17日 三軒茶屋GRAPEFRUIT MOONにて撮影)

2018年1月22日 (月)

Sound Experience 27 <前編>~Voodoo Butterfly

  
毎度おなじみ三宅庸介率いるStrange,Beautiful and Loudのシリーズ企画『Sound Experience』の第27回目。
今回はVoodoo Butterflyとのダブル・ヘッドライナーだ。
今井さん、Marshall Blogは久しぶりだな…と思って調べて見ると、前回ご登場頂いたのは2015年3月の「Sound Experience 15」の時のことだった。
この時、他にDAMIEN♡REGANと銘打って、赤尾和重、島紀史、高橋竜、下田武男が登場した。
もちろんバンドのことは覚えているけど、トリプル・ヘッドライナーのSounde Experienceがあったことは忘れていた。

10今回のVoodoo Butterflyの布陣は…
今井芳継

20vkachi

30v庄田(SHOW)浩

40vさて、本題に入ってもいないのに脱線。
イヤ、本題に入っていないから「脱線」にはならないか?
イジリたかったのはこの「butter」と「fly」から成るこの「butterfly」という英単語。
「butter」はあのバターね…パンに塗るバター(我が家ではマーガリンを絶対に使わない。ちなみに「マーガリン」は英語で「マージェリン」と発音する)。
「fly」というのは「ハエ」だよね。もちろん「飛ぶ」という意味。
アメリカのスラングでは「カッコいい」という意味で、あのCurtis Mayfieldの「Super Fly」は「メチャかっこいい」ということ。
ま、このアルバム、私も持ってはいても、100万年に1回ぐらいしか聴かない。

Cm 「-fly」でいくつかの虫の名前を表すことができるのが皆さんもご存知の通り。
「firefly」で「蛍」。コレはわかりやすい。
「dragonfly」で「トンボ」。トンボはまっすぐにしか飛ばないから日本では縁起のよい虫とされている。だから「素直にそだつように」…と子供の浴衣のデザインによく採用される。
「虻」は「gadfly」。「gad」というのは家畜を追い回す時に使う棒っきれのこと。虻は家畜を狙うからね。
で、どうしてバターが飛ぶと蝶になるのか?
その前に…。
ココでも何回か書いているけど、英語ってこういう表現がすごくおもしろいよね。
この辺りの知識をつけるのは英語を勉強するひとつの楽しみだ。
私がすごく好きなのは「ヤドカリ」。
「ヤドカリ」を英語で言うと「hermit crab」という。
「crab」は「カニ」でしょ。
「hermit」とは、1978年のTodd Rundgrenのソロ・アルバムに『Hermit of Mink Hollow』という作品があるように「世捨て人」のこと。
このアルバム、リリースされたと同時に買って、一時期よく聴いた。

Tr 「hermit crab」…カッコいいじゃん?
家も持たない、世を捨て去ったカニが「ヤドカリ」よ。
それともうひとつ、「ladybug」。
コレはご存知の方も多いだろう。
そう、「テントウムシ」のこと。
赤地に黒の水玉模様なんてデザインがオシャレじゃん?だから「レディ」の「虫」かと思っていたらさにあらず。
この「lady」は「Our Lady」、すなわちそこら辺の女性ではなくて、聖母マリア様のことなのだそうだ。
本場では「マリア様」とは言わずに「Our Lady」と呼ぶことの方が多いらしい。
ちなみに「ノートルダム(Norte-Dame)」も「Our Lady」という意味、「Dame」はイギリスの女性貴族の称号でもあるよね…「デイㇺ」と発音するけど。
ところでどうしてテントウムシが「Our Lady」なのかと言うと、古来よりテントウムシは葉っぱを食い荒らす虫を駆除する益虫と考えられていたかららしい。「ありがたいもの」ってこと。
ま、害虫のテントウムシもいるけどね。
そういえば近年テントウムシなんて東京では全く見なくなっちゃったナァ。
で、この「ladybug」、イギリスでは「ladybird」と鳥になっちゃう。

2_lb_2 ハイ、ココから本格的な脱線。
久しぶりの音楽脱線ね。
「ladybird」と来れば「Lady Bird」。
ピアニストのTadd Dameron作のビ・バップのスタンダード曲よ。
この人、日本ではほとんど名前を聞かないけど、「Hot House」とか「if You Could See me Now」とか「Good Bait」とか「Our Delight」とか有名な曲をいくつも書いてるんだよね。
コレはCharlie Parkerのアダ名である「bird」あるいは「yardbird」から来ているんだと思うけど、Tadd Dameronはこの曲で「Tadd Dameron Turnaround」なるものを開発した。
「ターンアラウンド」というのは、次のコーラスにスムーズにいくための「つなぎ」の部分のこと。
ブルースで言えば11と12小節がそれに当たるし、ハワイアンではコレが実に重要な役割をする。
この「Tadd Dameron Turnaround」というのは。コーラスの最後の2小節を普通は「I-VI7-IIm7-V7」とするところを「I-IIIb7-VIbM7-IIb7」とやる。
要するに「I-VI7-IIm7-V7」の裏コードやね。
コレをやられると、聴いている方はギョっとしちゃう。
「Lady Bird」は有名な曲だけに、ありとあらゆる人が取り上げているんだけど、ヘソ曲がりの私は下のRichie Coleの演奏が好きだった。
Richie Coleって何であんなに冷たい扱いを受けていたんだろうな。
「笑っていいとも!」にいきなり出て来てタモリと「Bag's Groove」を演った時は幻滅したけど…。
ま、もっともこのアルバムがお気に入りだったのは、もっぱらBruce Foremanというギタリストが好きだったからなんだけどね。
この人今どうしてるんだろうナ。

50cdで、そのTadd Dameronの「Lady Bird」をモジったのがJohn Coltraneの「Lazy Bird」。
もう何回聴いたかわからんが、いつ聴いても何度聴いてもカッコいい。

60cdそのカッコいい有名なColtraneのソロをサックス・ソリにアレンジして演って見せたのがWoody Herman。
コレが完全にSuper Fly!
この『Thundering Herd』というアルバム…ナゼかFrank Zappaの「America Drink and Goes Home」を取り上げているんだよね。
70cdで、肝心の「butterfly」ね。
どうしてバターが飛ぶと「蝶」になのかは、いまだに確固たる由来が見つからないらしい。
色んな説があって、蝶が舞う季節…すなわちバターは春に作り出す時期という説。
蝶のウンコがバター色という説。
スゴイのになると、夜になると魔女や妖精が飛んできてバターを盗む。その時、魔女や妖精が蝶の姿をしているんだって….。
ん?チョット待てよ…。
コレって…「Butterflies and zebras and moonbeams and fairly tales」?
「小さな翼」って「蝶の羽」のこと?
 

さんざん脱線したワリにはスッキリしない締めくくりでスミマセン。
あ~、でもキレイに脱線できて気持ちヨカッタ!ご高覧ありがとうございました。

Abl ハイ、久々のVoodoo Butterfly。
オープナーは映画『E.T.』のメイン・テーマが顔を出す「Flying Butterfly」。

80今井さんはJVM210Hと1960BV。

90vコレで繊細かつダイナミックなギター・サウンドをクリエイトする。

95v今日はSHOWさんはNATAL。
SHOWさんには前からNATALにご興味を持って頂いているのだ。

100v12"、13"、16"、22"のバーチ・シェル。

1102曲目は2011年のアルバム『Virty et vice』から「Butterly Effect」。
およそマリア様とは縁遠い怪しげなリフがカッコいい!

130vタイトなドラミングでそのリフを引き立てるSHOWさん。
実にいいサウンド!

150続いても同じアルバムから「Wuzhang Plains」。
この曲を初めて聴いた時、「和」を思い浮かべたんだけど、中国なのね。
「Wuzhang Pkains」とは中国の陝西省(せんせいしょう)にある五丈原(ごじょうげん)という原野のこと。
ちなみに『Virty et vice』にはチャイコフスキーをモチーフにした曲が2つ入っていてね、ゴキゲンなのよ。

140「皆さん、こんばんは。今日はCD発売記念ということです」…と、MCではSHOWさんと2人で新譜のPR。

155vこれがその5曲入りの新しいCD。
ナント、7年ぶりのレコーディングとなったのだそうだ。

120cdさっそくその新譜『-Z- Let It Die』から。

160ベースからスタートするのは「Dahlia」。190v5/4拍子のミディアム・チューン。
サビが6/8拍子になったりで…いいナァ。こういう曲は好き。

165トレモロ・アームを多用して紡いでいくメロディがスリリングだ。

170v前のアルバムにもどって「blanc lis」。

240vユッタリとしたリズムに乗って今井さんのきらめくようなテクニックが披露される。
今井さんのギターも自分の言葉を持ってるよね。
この独特な歌い回しと構成は今井さんだけのモノだ。

200vまた新作から「RISE」。
前の曲とはうって変わって7/4と4/4が入り組んだ複雑かつハードな曲。

210その複雑なリズムをモノともせず、一糸乱れぬプレイで曲を編み上げるSHOWさん。
この曲、カッコいいな~。
そうそう、庄田さんはMCでバッチリNATALの紹介もしてくれたんよ!
お気に召している証拠だね?

220vまた前作から「Angel of the Crimea」。
タイトルの「クリミアの天使」とはフローレンス・ナイチンゲールのこと。
クリミア戦争で献身的な看護からついた別称。

230この景色はよく見かけるでしょう?
私のハードディスクにはコレに似たような写真がゴマンとあるんだけど、このロケーションの背中にあたる場所の写真が残念ながら1枚もない。
探したけど出て来なかった。
この後ろにあるセント・トーマス病院の中に「ナイチンゲール看護学校」という施設がある。
そして、構内には「フローレンス・ナイチンゲール博物館」というのもあるんだけど、残念ながら入ったことはない。
今度ロンドンに行く機会があれば訪ねてみよう。
オマケ情報として、ジャズで「ナイチンゲール」といえば「A Nightingale Sang in Berkleey Square」という美しいスタンダード曲が連想される。

Img_0630 このまま写真の手前の方にホンの少し行くと「ランベス城」という古い古い城がある。

Img_0673_2今でもカンタベリー大司教がロンドンに来るとこのランベス城に滞在している。
19世紀頃はこの辺りはモノスゴク治安が悪かったそうで、この周辺で発生した殺人事件の犯人を主人公にした小説がある。
この犯人はアメリカ人で、精神を病んでいたために、精神病院に収監された。
そこで取り組んだ偉業が、世界で最も包括的な単一の言語による辞書刊行物というわれる「オックスフォード英語辞典(OED)の編纂だ。Img_0658_2そして、その小説というのがコレ。
サイモン・ウィンチェスターという人が著した『博士と狂人』。
驚いたことに、この伝記の映画化権をメル・ギブソンが買って、ショーン・ペンとの共演で映画化するとか…。
ナゼ、私が驚いているのかというと…あんまりおもしろくなかったの。
ダラダラ読んでいたせいもあって、読破するのにエラく時間がかかった。

Hk Voodoo Butterflyのナイチンゲールは。どちらかというと、ナイチンゲールの献身的な看護よりもクリミア戦争の激しさを表現している感じ?
なにしろ今井さんのギター・プレイがすさまじい!
説得力のあるサウンドとフレーズの連続が素晴らしいのひと言に尽きる。

250vそして最後は新作から「FEEL」。
5/4拍子のヘヴィなナンバー。
またしても息もつかせない怒涛のインプロビゼーションを炸裂させて締めくくった。
Voodoo Butterfly…もっとガンガンと活動してもらいたいチームのひとつだ。

180Voodoo Butterfly『-Z- LET IT DIE』の詳しい情報はコチラ⇒Official Website

260

★NATAL NEWS★
もうすぐNAMMショウですな。
それに向けてなのかな?
NATALのCafe Racerシリーズに新しいフィニッシュが加わるみたい。
 
1. Piano White with Black Sparkle Double Split
スゲエ名前だな。31のアイスにありそうな…。
写真ではまったくわからない毛d黒い2本のストライプはラメラメなのでしょう。

Nn1   

2. Green Sparkle with Black Sparkle Double Split
上のヤツのグリーン・スパークル版。
NATALのラメラメ・フィニッシュはメッチャ美しいからね~。
ホンモノが見てみたい~。

Nn2   
3. Tulip Wood Veneer
チューリップ・ウッドはローズウッドと同じ属の木。
これもイイ感じだ。

Nn3     

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

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ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

  

(一部敬称略 2017年11月17日 三軒茶屋GRAPEFRUIT MOONにて撮影)

2018年1月20日 (土)

菅原卓郎とCODE100H~デジマートマガジンから

 
私も長いことMarshallの仕事に関わって来て、これまで色々なやシリーズが出て来るのを見てきた。
大きなシリーズともなるとなかなか全ラインナップを一辺に発売できない…というか、しないで来たのが普通だ。
JCM2000の時もそうだった。
DSLは、DSL401やDSL201等のコンボがヘッドの後に発売された。TSLの時などTSL601やTSL602がヘッドの発売から遅れること2年経ってから市場に投入されたのだった。
このヘッドを優先に発表する方式は、スタックがMarshallのシンボルということだけでなく、今にして考えてみると、「スタック王国」のアメリカの市場を考慮していたのかも知れない。
一方、フラッグ・シップ・シリーズとは別にエントリーモデルのMGシリーズなどは小さなモデルを先行して発売するのが常だった。
そして、今回のCODEシリーズも同じ。
TSLの時ほどではないにしろ、CODEもラインナップが出そろうのに時間がかかったな~。
CODE15、CODE25、そしてCODE50の登場から2年近くの時を経て、昨年の終盤にようやく発売されたのがCODE100のヘッドとコンボ。
こうして、ようやくシリーズが完結した。

20その甲斐あってか、CODEの100Wモデルが大変好調だ。
特にヘッドのCODE100Hが人気を呼んでいる。
機能的には他のCODEのモデルと大差はないが、「100W出力」という仕様なので、ライブでも活躍させることができるところが評価されているようだ。
そして、信じられないほどのコストパフォーマンス!
もうひとつ付け加えると、機能が必要以上に細かすぎず、シンプルでユーザー・フレンドリーな使い勝手がウケていると聞いた。

30そんなCODE100Hのインストラクション動画がデジマートマガジンにアップされ話題を集めている。
デモンストレーターは9nn Parabellum Bulletの管原卓郎!

40卓郎くんはズッとMarshallを愛用してくれている。
チョット時間をさかのぼってみよう。
コレは2008年頃の写真。

50この頃、Vintage Modernというシリーズが発表となり、それを試しているところ。
なつかしいな~。
10年前か…。
コレでVintage Modernの2466をスッカリ気に入ってもらって9mmのステージで愛用して頂いた。
このVintage Modernってのはいいアンプでね~。
残念ながらあまり長くない発売期間を経て製造を終了してしまった。

60v卓郎くんは大人でね~。
いつも笑顔ですごく落ち着いていて、発言も思慮深く、わたしよりズッと年下なのに人間ができていらっしゃる。
フランク・ザッパの息子、ドゥイージル・ザッパに会った時も同じ印象を受けたのをハッキリ覚えている。
もうネ、卓郎くんとおしゃべりをしようものなら、自分の軽さがフィーチュアされてしまって実に恥ずかしい!
人の話を最後までよく聞いて、瞬時にその意図を咀嚼して、完璧な計算を基に導き出した最も適切な返答を、相手にわかりやすくユックリしてくれるのだ。
でも、ずいぶん長いことお会いしてないんだよな~。
2014年のMETROCKの時に楽屋村で私を見つけて声をかけてくれたんだったっけ…。
あ、それと三軒茶屋の裏道を私が車で走っている時にスレ違ったんだことがあったんだ。
卓郎くんは運転している私にすぐに気がついて、通り過ぎて停まった私の車にワザワザ戻って来て挨拶してくれたんだよね~。

70vだから久しぶりに卓郎くんに会えるということで、カメラを持って今回の撮影にお邪魔するのをとても楽しみにしていたんだけど、どうしてもそれが叶わなかった。
撮影日の直前にウチのセガレが足に大ケガを負ってしまって、病院への送り迎えや入院の準備などで忙殺されてしまったのだ。
ま、私なんかいてもいなくても撮影には何の支障もないので、全く心配も要らないんだけどね。
却って静かでいいぐらいだ。
  
そして、いよいよその動画が完成して公開された。
案の定、卓郎くんは実によい仕事をしてくれた。
チョット内容を紹介しておくと…。
  
当然、CODEに入っているサウンドを紹介。
JTM45に始まって…

80JCM800…。
卓郎くんはJCM800で9mmのセカンド・アルバムのレコーディングに臨んだとのこと。
「(CODEには)最高の800が入ってる!」
なんてことを言ってくれた。
本心か否かはこの卓郎くんの表情を見ればわかるだろう。

90DSLのオーバードライブ・サウンド…

100ジョン・フルシアンテが好き…とJubileeはクリーン・トーンも。110同様にMarshallの最も重要なモデルのひとつである1959については、ラインのサウンドも収録。

130今回のデモンストレーションには同時発売のCODEのスピーカー・キャビネット、CODE412を使っているのだが、この1959では1960と組み合わせたサウンドも紹介してくれた。
それぞれ音像が異なるので、色々とトライして頂くのも一興だ。
120最後は卓郎くんのまとめコーナー。
操作性やCODEを使ってみたい場面、音の印象、気に入った機能、そしてCODE100Hの魅力…等について語って頂いた。
卓郎くんのトークはやっぱり説得力があるナァ…。
落ち着いているからナァ。
もし小学校の時に卓郎くんが同じクラスにいたら、間違いなくお母さんから「菅原くんを見習いなさい!」って言われてるな。
  
デジマートマガジンの動画はコチラ⇒菅原卓郎 meets CODE100H

  

9mm Parabellum Bulletの詳しい情報はコチラ⇒official site

140
Marshall CODEの詳しい情報はコチラ⇒日本語版オフィシャル・ウェブサイト

150

2018年1月19日 (金)

Nothing’s Carved In Stone ~ Live on November 15th 2017

  
豊洲から銀座方面の夜景を望む。
築地市場の移転やら東京オリンピックの開催等、この辺りの開発はスゴイね。
私のMarshall号に搭載されているカーナビは5年ぐらい前のソフトが入っているんだけど、このあたりの道路をほとんど表示しないよ。
画面を見ていると、道無き道とか橋のない川の上をドンドン走ってっちゃう。
  
昔はこの豊洲は工業地だったんだけど、徐々に巨大マンションが乱立し、海の方へと勢力を広げている。
あのマンション群を見ていつも思うのは、「一体誰が住むんだろう?」あるいは「住んでいるんだろう?」ということ。
元々は東京の出身ではない人の世帯が収まるのだろうが、しからば、そうした方の出身地はどうなるのだ?
「地方の過疎化」が問題となって久しいが、これだけ東京に人が集まって来れば、地方に人がいなくなるのは当たり前…とあの「マンションの林」を見て思うのだ。
オッと!
話があらぬ方向に進んでしまったが、ココに書きたかったのは「埋め立て」について。
現在の東京の基礎は徳川家康が造った。1600年代の初頭のこと。
御茶ノ水って、坂になってるでしょう?
家康が江戸に来た頃は、「神田山」といって、御茶ノ水から秋葉原辺りまでは山だったのだそうだ。
当時、東京の陸地は現在より小さく、今では全く考えられないけど日比谷公園の辺りまで海が迫っていた。
で、家康はその神田山を切り崩して、東京湾の埋め立てをして陸地を拡大したんだね。
日枝神社がある赤坂のあたりもそう。あそこも坂になっているけど、やはり山だった。
それを家康は切り崩して神田山と同じことをした。
家康が成し遂げた大業は他に「掘削」があった。つまり川を作った。
神田川を造ったのは家康だからね。
掘削の話は別の機会に譲るけど、こうして家康は現在に通じる江戸の基礎を造ったのだ。
一方…もちろん豊洲や周辺の有明や東雲も埋立地だが、家康の仕事ではない。
このエリアは関東大震災で発生した膨大な瓦礫を運んで埋め立たのだそうだ。

10その豊洲にあるライブハウス…って言うにはデカすぎるPIT。
私なんか世代的にいまだに「ピット・イン」と口を滑らしてしまう。
「ピット・イン」というのは六本木にあったジャズのライブハウスね。新宿の「ピット・イン」は今でも盛んに営業している。
そういえば、昔は「昼の部」と「夜の部」とそれぞれ別のバンドを出しているライブハウスがあったんだよね…渋谷の屋根裏とか。
まだライブハウスが少なかったから。
だから競争が激しく、出ているバンドのクォリティはどれもすこぶる高かった。
で、「ピット・イン」は「昼」と「夜」に加えて「朝の部」というのがあった。ま、「朝の部」と言っても実際にはお昼あたりの時間帯だったんじゃないかな?
PITは名前は似ていても「ピット・イン」が何十個入るほどの規模で、こういうのはもはや「ライブハウス」って感じではないよね。「ホール」って呼べばいいのかね?
隣にはサッカー場に併設されている喫茶店があるんだけど、そこのフライド・ポテトは細身でおいしいな。

20今日PITのステージに立っているのはNothing's Carved In Stone。
曲名にちなんで毎年開催している11月15日のコンサートだ。
超満員!

30ボーカルズとギターの村松拓。

40vベースは日向秀和。

50大喜多崇規がドラムス。

60そして、ギターは生形真一。

70v生形さんはMarshall。

80上段のヘッドは1959。
今回使用していた下段のヘッドはJMP時代の2203。
このモデルは、1975年に発表されたMarshall初のマスター・ボリューム搭載モデルで1981年にJCM800シリーズが始まるまで製造された。
Marshallによるこの頃の「2203」の定義は、100W、1チャンネル、マスター・ボリューム搭載…となっていた。
1チャンネル、マスター・ボリュームつき、50Wバージョンは「2204」だ。

90v足元のようす。

100オープニングが「Spirit Inspiration」。語呂合わせがいいね。
「Like a Shooting Star」、「The Poison Bloom」、「Rendaman」と続く。

120vこのバンドは問答無用でカッコいいわ…って、以前にも一度、2014年にMarshall Blogにご登場頂いたことがあったんだけど、失礼ながら、その時より格段にカッコよさが増したように感じた。
私はまったく曲を知らなかったんだけど、もうね、出て来る曲、出て来る曲。モノスゴク楽しみなの。

110続いてのセクションでは「Brotherhood」、「The Brake」、「(as if) it's)A Warning」。
いいね、「as if」、「あたかも~のように」。
150vイギリスの大作曲家、Andrew Lloyd Webberで「As If We Never Said Good-Bye(さよならなんて言わなかったかのように)」という超名曲がありますな。
…なんてことはどうでもよくて「Words That Blind us」をさらに続けた。
160vスゴイ盛り上がり!
日向さんがかけているメガネあるでしょう?
コレ、Marshall EYEWEARなんだよ。

130圧倒的に若いファンばかりなんだけど、会場には決して少なくない数のベテランのロック・リスナーを見かけた。
以前にお邪魔した時、コレには全く気がつかなかったんだけど、すごくいいことだと思う。
それだけNothing'sの音楽の求心力の幅が広く、強烈だ…ということだろう。
反対にベテランのバンドのライブにも若い人たちがたくさん来てくれるといいといいナァ。

140ウブちゃんとは他の機会で一度ご一緒させて頂いた。
2016年の5月に渡辺香津美さんのギター生活45周年を記念して開催された『Guitar Is Beautiful』というコンサートにウブちゃんがゲスト出演したのだ。
ジャズだの、フュージョンだの、並み居るベテランミュージシャンに交じってMarshall持参でガツンと気合いの入ったサウンドを出すウブちゃんの姿に「神」を見出したね、Marshall屋としては。

170それにしても魅力的なギターだ。
セミアコとMarshallの組み合わせの妙というのもあるが、きらめくコンテンポラリーなプレイの中に時折顔をだすトラディショナルなメロディ。
このサジ加減が私にはタマらない。
「音楽を作るための道具」としてギターを操っているとでも言おうか…。
間違いなく現代の日本のギター・ヒーローのひとりだろう。
そういうアーティストがMarshallを開いてくれていることがとてつもなくうれしいのだ。

180v「Assassin」、「Red Light」、「Chain Reaction」と曲は続く。
バンドも客席も一瞬たりとも気を抜かない真剣勝負…ってな感じ。
音楽を作る方とそれを受けとる方の波長がピッタリ噛み合ってる!

190Nothing'sは来る2月14日に『Mirror Ocean』をリリースする。

2_mo次のセクションではその『Mirror Ocean』から1曲…アルバムのオープナー、「Mythology」を演奏した。
「mythology」は「神話」とか「神話学」という意味ね。
その後、「Milestone」、「Shimmer Song」が続いた。

185vアッという間に最終セクション。
最後は怒涛の5曲連続!
「In Future」、「Sing」、「Out of Control」、「Isolation」とギンギンの展開だ!

200そして最後は「Novemver 15th」で本編を締めくくった。
アンコールも大興奮のうちに終了。
イヤ~、いいコンサートだった…と思ったら、『Live on November 15th 2017 at TOYOSU PIT』と題してこの日のライブを収録したDVDが3月14日にリリースされることになった!
楽しみだ!

210Nothing's Carved In Stoneの詳しい情報はコチラ⇒Official Website

220(一部敬称略 2017年11月15日 豊洲PITにて撮影)

2018年1月17日 (水)

八王子天狗祭2017 <後編>~ a flood of circle & グッドモーニングアメリカ

  
『八王子天狗祭 2017』レポートの<後編>。
今まで気がつかなかったのが不思議…と言うほどフェスに行かないから無理もないのかも知れないが、今回若い皆さんの「フェス装束」ってのに初めて目が行った。
男の子も女の子も、ヒイキのバンドのTシャツに長めの短パン、そして首にはタオル…と。
パッと見た感じ7割ぐらいの来場者がそんな格好をしていた…と言ったらチョット大ゲサか?
こっちは相変わらずのMarshall装束。
Marshall Blogの取材以外ほとんど出かけないので、外に出る時は1年中まっ黒。
カラスの気持ちがよくわかるわ。
それに汚れが目立たなくていいわい。

10_2さて、会場のロビーにはこんなモノも用意されているのよ。
カラス天狗。

20_2オッサングラム。

30_2ウワ~、金ちゃんデカい!…と思ったらトリックか…ビックリした。
フェスを協賛しているトリックアート美術館のPR。

40今日のレポートはまず白虎ステージから。

50_2a flood of circle!

60_2佐々木亮介

70渡邊一丘
90_2HISAYO

80_2そして、サポート・ギターのアオキテツ。

100アオキさんはMarshall 1959。

110AFOCがMarshall Blogに登場してくれるのは一体何年ぶりのことだろう?
少なくとも今のマーブロになってからは初めてのことだから軽く丸5年は経っている。
MarshallのJMD:1が発売された頃、チョクチョク出てもらっていたんだよ。
一番最初にAFOCを観た時、まだベースがHISAYOさんの前の人だった。

120その間、1度もお会いしていないのに佐々木さんは私のことを覚えていてくれたし、アオキさんはMarshall Blogを読んでくれているというし、実にうれしかったね。
190そしてもうひとつうれしかったのはAFOCのサウンド!
佐々木さんの皮ジャンにGretch!
1曲目は「I'm Free」。

130やっぱり骨のあるロックにはMarshallだな~。
音も見た目も!

140_2続いて「Blood Red Shoes」。
切れ味鋭いドライビング・チューン。

150_2お、ペギちゃんがステージそでで演奏を見てる。

135コレは私も覚えてる…「Quiz Show」だ!
「Purple Haze」のモチーフとカウントダウン…すごく印象的だったんだよね。

180_2マイナーのワルツと疾駆する8ビートが交錯する展開がカッコいい「Flyer's Waltz」。

170_2そういえば、昔「どんなに汗まみれになっても佐々木さんは絶対に革ジャンを脱がない」って書いたことがあったっけ。
それも変わっていない。
うれしいね…ロックンロールの正装だからね。

1_img_0300さらに「プシケ」。
ステージ狭しと猛烈なアクションでギターをかき鳴らすアオキさん。
何でも公募で加入したそうだが、バンドのイメージにバッチリすぎるぐらいマッチしている。

160メンバー紹介を挟んで「New Tribe」で出番を終えた。
コレを機に、またひとつ、よろしくお願いします。
 
200a flood of circleの詳しい情報はコチラ⇒official web site

1_img_0307天狗ステージに移動。

210ナンダカンダ言って『八王子天狗祭 2017』もクライマックスを迎える。
トリの登場だ。
一日早かったわ~。
NATALのドラム・キットがステージにセットされる。
グッドモーニングアメリカの登場だ。

220_2「みなさ~ん!」
いつも通り奇声とともに現れたたなちゃん。
今日はマッチョな方々の騎馬に乗っての登場。
たなちゃん、細いな~!

230_2大きな歓声に包まれながら会場内を練り歩く。

230そして、マッチョもろともステージに上がって演奏がスタート!
1曲目は「未来へのスパイラル」。

240_2「待ってました!」とばかりに大合唱!
会場が瞬時にしてグドモ一色になってしまった!

250_2金廣信吾

260_2渡辺幸一

270_2幸一ちゃんはMarshall JVM210H。

280_2たなしん

290_2ペギ

Gma2_img_0967 ペギちゃんのキットはNATALのメイプル。

310_2フィニッシュはシルバー・スパークル。

320_2チョット写真ではわかりづらいんだけど、ペギちゃんはドラム・キットについているパーツを全取っ替えした。
「ブラッシュト・ニッケル」という黒味がかったビンテージっぽいフィニッシュのパーツだ。
渋い!

330_2スネアはアッシュのステイヴ。
コレは本当に音がいいナァ。

340_224"のバスドラムがスッカリ定番化したね。

345続けざまに「アブラカタブラ」。

350_2人気曲の連続で会場の温度がグングン上がっていく!

360_2幸一ちゃんもいつも通りしょっぱなから猛ダッシュ!
「アブラカタブラ」の後、ご挨拶。
「今日は本当に来てくれてありがとうございます!目の前の皆さん、ひとりひとりのおかげです。泣いても笑ってもオレたちが最後!ドラムのペギさん、今の心境は?」

Gma1_img_0423 ココで振られると思っていなかったペギちゃん。
「こうやって見てみると日本人って黒髪が多いですね~。ありがとうございます」
今の心境にバッチリのコメント!

300_2続いてたなちゃんコーナー。
やっぱコレがないとね。

450「3、2、1、ファイヤ~!」

4603曲目に「言葉にならない」。

380_2グドモは10月にニューアルバムを出したばかりなのに、やっぱり従来のおなじみのレパートリーで固めるね。
コレは「盛り上げ重視」のフェスの定石なのかしらん?
390_2次もやっぱり…「コピペ」。
イントロだけで大騒ぎ。

370vで、ココへ来てニュー・アルバム『502号室のシリウス』から1曲。
前に同じステージに立ったゴールデンボンバーが「尻と臼」でやってましたナァ…「シリウス」。

400_2曲は「風と鳴いて融けてゆけ」。
新しいグドモ・スタンダードとなりそうな1曲。

410vそれにしてもMVでは完全に風と融け合っていましたな。上の方から猛スピードで。

420金ちゃんのMC。
「第2回目の八王子天狗祭。またこのステージに立つことができました。色々とうまくいかなくて続けて行くことはムズカシイことだと感じました。
でも、今年も最高の景色を見ることができました!
オレらだけでは何もできないけど、みんながいれくれるおかげで本当に大好きな音楽をやることができます。
青春をすごした八王子で来年もやりたいと思います」
…とお客さんに言葉を投げかけて、ギターを降ろした。
490vハンド・マイクで熱唱したのは『inトーキョーシティ』から「STAY WITH ME」。

495v「♪Stay with me, stay with me」のリフレインが感動を盛り上げる。

500そして、本編の最後を飾ったのは「空ばかり見ていた」。

430火に油をたんまり注いだかのような爆発的な騒ぎ!

440もうこうなると後ろからガンガン若者が降って来るんでコッチとしては前と後ろを見ていなければならないので大変忙しい!

480vすぐにアンコール!

510「天狗祭を支えてくれたみんな、そして来てくれたみんなのおかげです。オレたちバンドマンはライブと音楽でお返しをするだけです。
またライブに来てください!」

520vそして、「拝啓ツラツストラ」をプレイした。
「ツラツストラ」は久しぶりのような感じがするな。

530

540v

550

Gma2_img_0676

570vすべての演奏が終わり、出演者が全員ステージに集合して記念撮影。
こうして『八王子天狗祭 2017』の幕が下ろされた。

Img_0538 さて、相変わらずグドモは忙しい。
今、最新作『502号室のシリウス』のレコ発ツアーの真っ最中。
ツアー・ファイナルは3月25日の渋谷TSUTAYA O-EASTだ。

Cdg

さらに!
今年はグッドモーニングアメリカの10周年アニバーサリー・イヤーなのだそうだ。
色々な企画が目白押しだからね。
詳しくはコチラをチェック!⇒10th ANNIVERSARY特設サイト

Gma10 グッドモーニングアメリカの詳しい情報はコチラ⇒Official Site

50_3

★NATAL NEWS★
もうすぐNAMMショウですな。
それに向けてなのかな?
NATALのCafe Racerシリーズに新しいフィニッシュが加わるみたい。
 
1. Piano White with Black Sparkle Double Split
スゲエ名前だな。31のアイスにありそうな…。
写真ではまったくわからない毛d黒い2本のストライプはラメラメなのでしょう。

Nn1   

2. Green Sparkle with Black Sparkle Double Split
上のヤツのグリーン・スパークル版。
NATALのラメラメ・フィニッシュはメッチャ美しいからね~。
ホンモノが見てみたい~。

Nn2   
3. Tulip Wood Veneer
チューリップ・ウッドはローズウッドと同じ属の木。
これもイイ感じだ。

Nn3     

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

  

(一部敬称略 2017年11月11日 エスフォルタアリーナ八王子にて撮影)

八王子天狗祭2017 <前編>~MAGIC OF LiFE & 04 LIMITED SAZABYS

  
生まれも育ちも東京の東部だったので、京王線ってのは滅多に乗ることがなかった。
今でもそう。
小田急線なんかはホントに人生のウチで数えるほどしか利用したことがない。
八王子も同じ。
今でこそタマ~に来ることはあるが、八王子方面に出かけることはかなり珍しい。
でも今日は八王子…のチョイととなりに来た!

10「挟間」というところ。
こんな駅があるのを全く知らなかった。
で、気になる…名前が。
一体ナニとナニの狭間なんだッ?!
まさか「人生の狭間」か?
…と思って調べて見ると、ナ~ンダ、ただの固有名詞。
近くの集落の名前をそのまま駅名にしたとか。
ま、その集落がどうして「狭間」なのかは調べなくてもいいや。
この駅、昭和42年(1967年)の開業だというから、私より若いわ。
ただ1967年というのはロック史においてはとてつもなく重要な年だからね。
ビートルズの『サージェント・ペパーズ』をはじめとした歴史に残る名盤が集中して発表された年なのよ。

Img_0003 さて、今日ココへはるばるやって来たのは…

20『八王子天狗祭 2017』!
会場は挟間駅真ん前の多目的アリーナ、「エスフォルタアリーナ八王子」。

30八王子出身のグッドモーニングアメリカが主催する一大ロック・フェスティバル。
今年で2回目の開催となる。

30vMarshall BlogではおなじみのMAGIC OF LiFEも出演する。
この幟(のぼり)、スゴイんだぜ。
印刷された布が縫い合わされていて、、風に吹かれて裏返しになってもデザインが反転しないようになってるの。40v会場の入り口では「ぱっちぃ」くんがお出迎え。
最初ピーナツかと思ったらトンデモナイ。
八王子の「8」のデザインになってるんだね。
天狗祭の協賛をしている日本工学院八王子専門学校の7つのカレッジカラーをまとった王子様だ。
日本工学院さんには昨年NATALでお世話になりました。
  
詳しくはコチラ⇒ペギちゃんのNATAL体験教室!in 八王子

1_img_0024ロビーにはたくさんの祝い花が…。

60四国は高松のライブハウス、モンスターからも!
モンスターさんにはNATALドラムスをご使用頂いているのだ。
ありがとうございます。

70vその傍らでは金ちゃんが何やらメディアのインタビューを受けているよ。
おにぎりの販売もしたとか…。

80ステージはふたつ…「天狗」ステージと「白虎」ステージだ。
まずは「白虎」ステージに登場したMAGIC OF LiFEから。

90高津戸信幸

100v山下拓実

110v渡辺雄司

120v岡田翔太朗

130v翔太朗くんはNATALメイプル。美しいフィニッシュはシー・スパークルだ。

140MOLは冒頭、おなじみのナンバーで攻めて来た。

150「storyteller」と「弱虫な炎」だ。
9月にニュー・アルバム『Niemeyer』をリリースして、ツアーも無事終了させたにもかかわらず旧作からスタートさせるなんて渋いというか、余裕というか…。

160vコレがその『Niemeyer』。

Photo「MAGIC OF LiFEと申します。スゴイ、イッパイですね!うれしいです。
グッドモーニングアメリカ、大好きです!」とあいさつした後…
「歌を歌おうじゃないか!」とココからジックリと『Niemeyer』のレパートリーを披露した。

240ま、「ジックリ」と言っても残念ながら持ち時間は少ないんだけどね。
MAGIC OF LiFEのエキスをタップリと発散した演奏だった。170まずは「乱舞ランデブー」。

180チョット「2-3クラーベ」の要素を取り入れたようなMOLらしいリズムのアクセントを持った曲。
ん~、やっぱり翔太朗くんのドラムスはカッコいいナァ。
手前ミソながらNATALの音も素晴らしい。

190v続いて「Ansewr」。
バッキングのギターがいいね~。

200vもうこの辺りになると盛り上がりも最高潮に達した。
今日も渡辺くんのアクションが激しい!写真を撮るのがムズカシイぞ!
220みんなで「♪ウォッウォッオオ」と歌うのは「呼吸」。
この曲は『Niemeyer』の収録ではない。
楽しいね~!

210v「アナタにとって特別な1日になりますように…最後まで楽しんで行ってください!」と「線香花火」で出番を締めくくった。
この曲のMVはYouTubeで230万回以上のアクセスがあるのよ。
イギリスのNATALの担当者、ゲイリーがそれを知ってブッたまげてた!

230v2月からツアーが始まるMAGIC OF LiFE。
5月には自分たちが主催する栃フェスもあるし、今年もギンギンの活躍が期待できそうだ。
今年はMarshall Blogも栃フェス行こうと思ってる。
  
MAGIC OF LiFEの詳しい情報はコチラ⇒official web site

250変わって天狗ステージ。
ただならぬ歓声の中、舞台に姿を見せた4人は04 LIMITED SAZABYS!

260ボーカルズ&ベースのGEN。

270上手のギターはHIROKAZ。

280ドラムスはKOUHEI。

290そして、下手のギターがRYU-TA。

300RYU-TAくんがガッツリMarshallなのよ!
うれしいね~。
Marshallがあるだけでそこはロックのステージになるのだ。

310ヘッドはジョー・サトリアー二のシグネチャー・モデルJVM410HJSが2台!
スピーカー・キャビネットは1960Aだ。

320正直が取り柄のMarshall Blog。
白状しちゃうと…大変失礼ながら、この時、このステージを拝見するまで04 LIMITED SAZABYSを存じ上げなかった。
普段Marshall Blogをご覧になっていらっしゃる方の中にも世代の違いからこのバンドをご存知ない向きはいらっしゃるだろう。
少し書いておくと…2008年名古屋にて結成。
インディーズ時代にミニ・アルバムを3枚、シングルを1枚リリースし、メジャーへ進出。
昨年の2月には日本武道館公演を実現させた。
そのチケットは即日完売だったという大人気グループなのだ。

330GENくんの抜けのよい独特の歌声。

340ギター2本による…

350厚みのあるアンサンブルとソロ。

360ストレートに爆走する飾り気のないドラムス…。

370わかるよね、やっぱり。
我々の世代がいうところの「ロック」とは異なるモノだけれども、シンプリシティを礎にした「ロック」という音楽のわかりやすさや楽しさがふんだんに盛り込まれてるもん。
それと、やっぱり声。
歌のある音楽はとにかく「声」がすべてを左右するからね。
「フォーリミ」は一聴して「それ」とわかる声を持っている。
  
コレが今の若者を酔わせているロックなんだ。

1_img_0225 その現場にMarshallが立ち会っているということがすごくうれしい。
ありがとうRYU-TAくん!
しかし、今時エクスプローラー・シェイプのギターってのは珍しいね。
そんな独自性も若い人たちにとっては新鮮に映るのかな?

390「ココ八王子じゃないよね!ココ狭間でしょ?」…私みたいなこと言ってる!
「久しぶりに八王子でライブをやると思ったけど、違うよね?!
皆を幸せに楽しい方向に、音楽を通して導こうと思っています。
よろしくお願いします!」

38004 LIMITED SAZABYSのステージをジッと見つめる男たち…。

375あ、見つかっちゃった!
グドモの金ちゃんとMOLの渡辺くん。
実は今、サプライズでグドモの曲を演奏しているのだ!

376いいように天狗ステージを沸かせ返らせてステージを降りた。
ドンドン盛り上がって来たぞ、ハチテン!
2_img_026204 LIMITED SAZABYSの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAl WEB SITE

400<後編>につづく

★NATALについて★
時は1965年、場所はロンドン。
伝説のパーカッショニスト、アラン・シャープは理想の楽器を編み出すことに没頭していた。 
そして、ついにそれを手に入れた。 
やがてその楽器は多くの人の知れるところとなり、
レッド・ツェッペリン
ディープ・パープル
ザ・ローリング・ストーンズ
ブラック・サバス
UB40
ボブ・マーレー
…らに重用された。
アランは「*ロー・プロファイル・フープ」の開発者。
彼はいつもナニかを作り出そうとしていた。
そして今、我々がそれを引き継いだ。
アラン・シャープのレガシーは生きている。

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

  

(一部敬称略 2017年11月11日 エスフォルタアリーナ八王子にて撮影)

2018年1月16日 (火)

amber lumberワンマン・ライブ

    

今日は初めてお邪魔する神田のTHE SHOJIMARUというお店からamber lumberのワンマン・コンサートの様子をお届けする。
amber lumberは2回目の登場。

10v店内に展示されたamber lumberのオリジナル・グッズたち。

20amber lumberのグッズはすべて手作りだからね。
まるで「道の駅」に売っている手作り野菜のように、自信ありげに「おいしいから心配ない!」と主張している。
ホントに大変だよ、コレだけやるの。

30ライブの来場者に配られる特典のエッセイ「ambering lumbering」。
2人でコマメに書き続け、コレもかなりマッシブなコレクションになってきた。

40amber lumberの2人がステージに上がる。

50森永JUDYアキラ

60山本征史

70意外にも初の単独公演という。
好評のデビュー・アルバム『運命の輪っか』収録曲をフィーチュアしてショウは展開した。

75cd1曲目は「Eしか弾けない」。
アキラさんの左手がE9になってるでしょ?

80_eムズズズと入って来る征史さんのフレットレス・アコースティック・ベース。
ココまででもうamber lumberのキャラクターがバッチリ放出されている。

90v_2続いてテーマ・ソング「amber lumber」。
この「♪アンアンアンアン、アンバーランバ~」って耳にこびりついてて時々無意識に歌っちゃうことがあるんだよね。

100v_al_2まずはココで征史さんのベースがひと暴れ。

110征史さんがアコべを鳴らしているのはMarshall ASTORIA CLASSIC。
もちろんギター・アンプだが、征史さんがたくさん試した中でASTORIAの出す音が一番自分の音のイメージにマッチしたのだそうだ。

120「amber lumberはまだ曲があまりないので、古い曲も交えながらやっていきたいと思います」

130_bk…と演奏したのは「ブロックくずし」という曲。

140v_2続いてもアルバム未収録の「チョコレート」というブルース。
双方アルバム未収録の曲。

150v_cl_2「前半はあまりしゃべらずトントンと行きたいと思います。」
アキラさんは征史さんがかけているサングラスが気になるらしく…
「ああ、あのサングラス取りたい…」だって。

160次に演ったのはこの時点で最も新しい曲だった「雨雲レーダー」。

170コレもいい曲だね~。
征史さんのセリフだけの曲。
180v_2「♪こっちのアジサイ濡らした雨が、そっちのアジサイ濡らしにいくよ」
こんなロマンチックなセリフ、一体誰が思い浮かぶんだ?…山本征史なのだ!
もちろん「こっち」は征史さん。「そっち」はアキラさんだ。

Img_0034 次も『運命の輪っか』には収録されていない曲で「キミの知らないボク」。

190_ksbこの曲は2009年にリリースしたアキラさんの3枚目のアルバム『Arms』から。

210cd優しい歌詞とすべてを飲み込んでしまうかのような包容力のあるサウンド…アキラさんの歌によるところが大きいんだろうな。
amber lumberのルーツを窺わせるような曲。

220_kau続いても『Arms』から「冷めたスープ」。

200v_2オリジナルではパーカッションとワイゼンボーン、それにベースというインストゥルメンタリゼーションで臨んでいるが、アキラさんのギターと征史さんのベースだけでも十分濃厚な世界を作り出す。
もちろんアキラさんの作品。
コレも「アイラ―ビュー」に通じるようなamber lumberのルーツ的なサウンドですな。
ところが、「アイラ―ビュー」の作曲は征史さんなんだよな~。
おもしろいな~、音楽って。

230v第1部の最後を飾ったのは『運命の輪っか』にもどって「ここにある宇宙」。
静謐なアキラさんの歌から…

R_img_0121 征史さん爆発。

R_img_0044 ディレイの発振を使ってグワングワンとamber lumberの宇宙を作り上げる。
240v…という感じで第1部を終了して休憩に入った。

Img_0075 そうそう、このお店で出している「コーヒー焼酎」っての…征史さんのスタッフのボンちゃんに少し分けてもらって飲んだんだけど(この日は電車です)、スゲエおいしかった。
おススメ。(写真はイメージです)

Cs_2 第2部はとうとうサングラスを取り外した征史さんによる紙芝居から。
さすがに紙芝居屋ってのは見なくなったね~。
私が子供の頃はまだ頻繁に公園に来てたよ。
50年前の話ね。
考えて見ると、あの紙芝居屋が自転車に積んでいる紙芝居のフレームっての?アレってキマってボロボロだったよね。
で、もちろん演者はおジイさん。
だからあのフレームも軽く50年ぐらいは使っていたシロモノだったんだろうね。
アレ、紙芝居の合間にクイズのコーナーがあって、正解者にチョコチョコっとミルクせんべいかなんかを与えるんだよね。
みんなアレに梅のジャムをくっつけて食べてたけど、私はアレが不衛生に思えて、気持ち悪いので必ず普通のソースを付けてもらっていた。「ソースせんべい」ってヤツ。
考えて見ると悠長な商売だよね~。
おジイさん達は何も買わない子をイヤがって、セコいのになるとそういう子を追っ払っていたけど、一旦その場を離れた子供たちも平気で集まって来ちゃう。
今なら、あのフレームにセンサーがついていて、子供は紙芝居のウェブサイトからスマホにダウンロードしたQRコードをそのセンサーにかざす。センサーが反応すれば紙芝居を見ることができる…なんてことになってんじゃない?
もういい加減にしろ、デジタル!…と言っておきながらブログを書いてるんだから世話ぁない。
  
アキラさん、征史さん、ゴメン。
もうチョットだけ…。
紙芝居と同じ時代によく公園に来ていた子供のエンタテイメント業で「カタ屋」っていうのがいたでしょ?
ほんの一時期だったけど、アレには夢中になったナァ。
カタ屋のことを書こうと思ったけど、実にうまくまとめているブログを見つけたのでリンクを貼っておく。
読んで大笑いしてしまった⇒あの粘土屋は、何処へ行った?
2005年の時点で47歳と言っているから筆者は私より5つぐらい年上か…。
まったくこの通りだった。
イヤ、ナニが言いたいのかというと、部屋に閉じこもってグラブってるより、こうしたアナログ遊びの方がはるかに自然で健康的だっていうことよ。
  
紙芝居…それにしてもマメだな~、征史さん。
寝食を忘れて没頭しちゃうっていうからね。

250紙芝居のストーリーは『ここまでのamber lumber物語』。
主人公はキツネ扮する征史さんとタヌキのアキラさん。
「ナニよ、私タヌキなの?」というひと幕もあったが、曲を交えながら物語は楽しく進む。

260曲は先述のアキラさんの『Arms』から「少しずつ」。

270_szこれもとても優しいワルツ。
「♪少しずつ」というリフレインが耳に残る~。

R_img_0171 続いてはキツネさんが作った歌詞をウサギさんに送ったところウサギさんはツルっと5分で作ってしまったという「青い月夜」。
急にタヌキからウサギになっちゃった!

280この曲ができたから2人でやってこれたのだという。
普通男女混合のデュオというと女性が詩を書いて、男性が曲を書くというパターンが圧倒的に多いと思うのだが、amber lumberは完全に対面通行だ。
このことがおもしろい効果を出すのだろう。

Img_0188_2 『輪っか』の2曲目に収録されている「あたし待ってんの」。
ズバッと切り捨てるように歌うアキラさんの気風の良さを楽しむ。
そういえば、この頃になるとアキラさんもアルコールでスッカリ「いいこんころもち」って感じだったナァ。
酔っ払うとすぐ「結婚してください!」って告白しちゃんだって!

290_wm征史さんの歌で「思えども思えども」。
コレは何度聴いてもヤラれるわ~。
ナンなんだろうね、この曲。

300_ooこの曲がこんなにグッと来るのは私だけかと思っていたら…そうではなかった。
先日、ある現場で一緒になった方、その人もこのライブにお越しになっていたんだけど、やっぱりダメなんだって。
この曲を聴くともうタマらなく胸を締め付けられてしまうそうだ。
コレ、詞も曲もそうなんだけど、征史さんの声じゃないとダメなんだよね。
サッチモが歌っても絶対こうはならない。

310vアキラさんが「気持ちを込めて歌います」と演ったのは、さっきチョット触れた「アイラ―ビュー」。

330_ily深いベース・ソロが曲によくマッチする。
フレットレス・ベースってのはいいよね。

340vアルバム未収録の「ドウシテコンナニコワイノダロウ」…

350_dkkそして、征史さんがとても大事にしているという古いレパートリー「スパイラル」。

360_sp紙芝居も終了してココでひと区切りをつけた。

370vあ、またタヌキに戻ってる!
やることが細かいな~!
460次にドラムにお店のマスター、杉山章二丸を迎えての演奏。
章二丸さんに向かって、「結婚してください!」とはアキラさん。

380_rop章二丸さんとの1曲目は「ポニーに乗って」。

390vいかにも征史さんらしいメルヘンチックな一編。
ライブでチャンと演るのは初めてのことだとか…。

400v「初めてこのお店に出た時に最初に演った曲をドラム入りで…」と「Eしか弾けない」をもう一度。

410v_eココも盛り上がったね~!

415vさらに、歌とハーモニカで鬼頭径五がステージに上がる。

420_dh鬼頭さんとは「毒を吐く」を演奏。
征史さんからCDを聴かせてもらったことはあるのだが、ホンモノの鬼頭さんを拝見するのはコレが初めて。
ルックス、歌声、パフォーマンスが完璧に組み合わさってスゴイ迫力!

430vココからがアンコール。
もう一度amber lumer+章二丸さんの3人で「ココにある宇宙」を演奏。

440_kauそして「自分の曲みたいに歌っている曲」と紹介したのは、アキラさんが世界一好きだというLouis Armstrongの「What a Wonderful World」ですべてのプログラムを締めくくった。

R_img_0245 よくすごい演奏を喩えて「化学反応」なんて言葉を使うでしょ?
このamber lumberはまさにそれだと思うね。
演奏のスキルが起こす化学反応ではなくて、歌詞とメロディとアレンジと歌声とパフォーマンスがいいように反応し合っちゃって独特の世界が出来上がってしまう。
そんなことを感じたコンサートだった。

450  
<<<オマケ写真館>>>
コレは当日の終演後のようす。
Marshallの事務所が近かったので、2人が軽く打ち上げに寄ってくれた。

2img_5197 アキラさんとジャズ・ボーカルの話になって、みんなでSylvia SymsのCDを聴いて、ライブの緊張をほぐすかのように夜中の2時まで楽しいひと時を過ごしましたとさ…。
私、おジジはもうおネムだ。

480cd片時もグラスを手放さないアキラさん。
お疲れさまでした!
 
amber lumberの詳し情報はコチラ⇒amber lumber Official Website

490v(一部敬称略 2017年11月10日 神田THE SHOJIMARUにて撮影)

2018年1月15日 (月)

TOKYO BAKA EXPO 2017:犬神サアカス團単独公演『髑髏城』~私のディープ浅草 <その4>

 
またまた同じことを書いちゃうけど…何しろ時の経つのが早い!
1年に1回10月に開催しているこの『TOKYO BAKA EXPO』、アッという間にやって来ちゃう。
一番最初にお邪魔したのが2013年のことだから、今回で5回目。
アレから5年も経ってんのかよ~!
セッティングの時、「ヘタにギャラをもらうより米をもらった方がありがたい」なんて話をして盛り上がった時だ。
アータ、デヴィッド・ボウイじゃあるまいし、「5年」てひと口に言うけど、生まれたばかりの赤ちゃんが5歳になってんだぜ!?
コレはなんでもないか…。
95歳のお婆さんだったら100歳になってんだぜ!3ケタだぜ!
犬や猫の5歳ったら人間の36歳だぜ!
…ったく信じられないスピードですよ。
  
さて、2017年の『TOKYO BAKA EXPO』でも犬神サアカス團の単毒公演が企画された。
今回のタイトルは『髑髏城』。
例によって前半はコント・コーナーである。
The Whoの「Baba O'Riley」に包まれて「あぁルナティックシアター」の主宰、橋沢進一がステージに上がる。

10ん~、いつ聴いてもステキなお声…さすが我が後輩!
そう、この日は私の同窓生が私を含めて4人も集まる大同窓会なのだ。
ハイ、私が大先輩です。イヤイヤ、ただムダに年食ってるだけなんだけどね。

20v橋沢さんのご挨拶に続いて犬神サアカス團の4人が登場。
簡単な挨拶の後、今回のコントの説明がすぐに始まる。
これまで数回「いつ・誰が・どこで・ナニをした」というヤツが続いたので今回は趣向を変えようというワケ。
今回の内容は「火サスしりとり」だって。
どんなのかというと、普通のしりとりなんだけど、いかにも「火曜サスペンス劇場」のシーンのような答えを出さなければいけないワケ。
もちろん演技も交えてね。

30「寝込みをおそわれたようだ!」の「だ」。

40v「だから言ったじゃない!」の「い」。60「今だ!」の「だ」。

50v「ダダダダ、ダダダダ、ダ~ダ~(火サスのジングル)」
ウマい。
昔、お題が「ジ」の時、「♪ジャーン」と言って負けたヤツがいたけど、それはビートルズの「A Hard Days Night」のイントロだった。
写真と内容が合っていないけど、コレを2回ほどやって盛り上がったというワケ。

70…ということでライブのコーナーに突入~!
メンバーは一旦ステージを降りる。

80ステージに残ったのは…
ギター・アンプのMarshall JCM800 2203アンプ・ヘッドと2x12"スピーカー・キャビネット、1936。

90vベース・アンプのEDEN Terra Nova TN-501と4x10"スピーカー・キャビネット、D410XST。

100vそして、NATALのドラム・キット。
素材はアッシュ。フィニッシュはグレイ・スパークル。コンフィギュレーションは12"、16"、22"。

110メンバーが登場し、演奏が始まった!
今日は1曲目から「暗黒礼賛ロックンロール」。

12010月にリリースした最新作『新宿ゴーゴー』のリード・チューン。

130cd犬神凶子

140v犬神情次2号

150v犬神ジン

160v犬神明

170v続いては「花嫁」。
「♪火葬場の炎の中でふたり 灰になりましょう」とやる究極のラブソング。

180チョット前、横浜に墓参りに行った時に車を停めた近隣の火葬場の駐車場。その火葬場がスゴイところだったのを知ったのは偶然だった。
どういう風にスゴいのかは、ココにはチョット書きにくいので明兄さんに話しておくわ。

280v「暗黒礼賛ロックンロール」→「花嫁」の流れって、アレ?
こないだ犬フェスの時の和嶋さんたちの「死神ナパアム團」と同じじゃんか!
あ~、さてはパクったな~?

270_sg「改めまして、犬神サアカス團です!今年も1ヶ月公演に呼んで頂きました。このイベントも10年ぐらいかな~って感じ?
他のライブは楽しくなくなるぐらい楽園のライブは楽しいので、今日も全力で楽しんで欲しいと思います」

190凶子さんの挨拶に続いて『玉椿姫』から「虚像の誓い」。

200犬神の「天然の美」だね。
いいんよ、コレが。ノスタルジックで。
こういう曲が「帰ってこいよ!」。
情次兄さんのソロもバッチリ!
1936で十分だね。

210人気ナンバー「平成デモクラシー」。
こうしたドンガラガッタ節も最近のロックからは姿を消してしまった。

220_hdどうすんのこの曲。
もうすぐ元号変わっちゃうよ!
しかし、これだけ時の経つのが早いとすぐに「平成ノスタルジー」になっちゃうね。

230vさらに「ビバ!アメリカ」。
今日はヒット曲特集かいな?

240v_vaアメリカか…。アメリカねェ…。
昔ナンだってあんなに好きだったんだろう?
私の場合は映画だな。ハリウッド映画が大好きでアメリカに憧れた。
ところが、もうね、どんなにヒューマニズムあふれる感動的な映画でもハスに構えて観ちゃうんだよね…「どうせこの裏では世界中で戦争を起こして武器を売ってるんだろ!」って。
私は何とか「アメリカ病」を治したから、どうしてもこうなっちゃう。
炭酸飲料も絶対に飲まないし、ファスト・フードもまず食べない。
日本はまたアメリカで禁止されている農薬をそのアメリカから買うんだってね~。
スゴイなぁ日本って。アメリカのゴミ箱であり、貯金箱であり…。
そんなだから犬神の音楽が好きなんだよな。70年代のブリティッシュ・ハードロック・テイストでアメリカン・ロックの極北だから。

250v「今日初めて来た人いるのかい?楽園が初めてなの?犬神のライブは来てるの?新しいアルバムを出しても結局『地獄の子守唄』を聴いちゃんでしょ?
一番最初に買ったアルバムが結局好きなんだよね。それじゃあコッチが困るんだ!…なので最新の曲も演りたいと思います」
グッと雰囲気を変えて『黄金郷』から「エルドラード」。

260v_edジャケットを脱いでタンクトップになった明兄さん。
この曲って途中でマイナー・ブルースになるんだよね。今時マイナー・ブルースなんて他では聴けないよ~!
コルトレーンの「Mr.PC」なんてのは有名だけど、ジャズでも滅多に演らないんだから。

2_img_0123 次のセクションは『新宿ゴーゴー』コーナー。

320_ucクールなタイトル・チューン「新宿ゴーゴー」。

290v変形ブルース「昔みたいに」。

300v明兄さんのハイハットの16分音符でスタートするのは「栄光の日々」。
310vいいな~、70年代(前半)ロックのエキスたっぷりのサウンドだよ。
サビの展開がいいんだよね~。
そして、ギター・ソロの最後のピック・アップ・ソロが効果的だ。350v『新宿ゴーゴー』コーナー終わり~。CD買って~!

315vそして、最後のセクション。
まずは「運命のカルマ」。
前にも書いたけど、ホント、凶子姉さんの歌い方っていいよな~。
「♪巡り~」の「り」、「時を」の「き」、「絡み」の「ら」、「呪縛」の「く」…スっと出て来るところが実に気持ちいい。
絶対民謡に通ずるところがあるよ。
それもこの美しい声ありき、のことだけど。

330v続いても『黄金郷』から「生存狂騒曲」。

340大地を揺るがすスピード・チューン!

355vそして、本編の最後を飾ったのは「ロックンロールファイヤー」。

356vコレ演るの珍しいんじゃないの?

360今回も新旧混ぜ込んでのバラエティに富んだステージだったね~。
ところでどこが『髑髏城』なの?

370アンコールは「赤い蛇」。

390vやっぱこうしたロック・サウンドのギターはMarshallに限りますな…というか他のギター・アンプじゃできないでしょ。

400v小さな巨人、EDEN Terra Novaがジン兄さんのダイナミックかつ緻密なベースラインを忠実に炸裂させた。

2_img_0196そして、NATALはパワフルでドラマチックな明兄さんのドラミングを完璧に演出したぞ!
やっぱいいなNATAL。

420vいつも通り最後は橋沢さんのごあいさつで単毒公演は幕を下ろした。
またすぐ来ちゃうよ。
今年も楽しみだ。
  
犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒公式家頁
    
あぁルナティックシアターの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

430vさて、「女殺火箸地獄」に端を発して、ここのところ毎回犬神さんのレポートの巻末にお邪魔している吉原研究のコーナー「私のディープ浅草」も4回目を迎える。
まぁ、色んなことを調べていると次から次へと知らないことが出て来て実におもしろい。
興味のある方は是非ご覧くだされ。
そうでない方はここでお開き。
  

-----------------------きりとりせん----------------------

吾妻橋西詰の交差点を過ぎて馬道まで来たよ。
写真の横の通りは言問通りだ。
横浜には「馬車道」なんてあるけどね、浅草は馬道。
かなり古い地名らしい。
馬道の由来は諸説あるが、その昔、浅草寺には馬場があって、よその僧侶が馬術の練習をしに来る時にココを通ったので、「馬道」と呼ぶようになったとか…ツマらんな。
私だったら志ん朝の説を採るね。
「付き馬」の枕だ。
それは、前回&今回とやっているように、吉原へ向かうにはやはり蔵前方面から歩いたり、駕籠(かご)で行ったりしていたのだが、その前の時代には馬を使ったそうだ。
それで、その馬が盛んにこの辺りを通ったため「馬道」という地名が付いた。
ま、理屈は同じだけど、坊さんの馬の練習と吉原通いとでは大分違う。
ところが、当時はお寺の坊さんも吉原に通っていたらしい。
これぞ「生臭」の極み…さすがに袈裟をつけて吉原の大門をくぐるワケにはいかなかったので、医者の格好をして行ったそうだ。
昔は医者もスキンヘッドだったからね。

10_2馬道の交差点を右に曲がり、言問通りを大川(隅田川)の方面に進むと、左側に出て来るのが「猿若町」の標識。
「猿若町」なんてナァいいね…。
今は「さるわかちょう」と呼んでいるが、昔は「さるわかまち」と読んだ。
町名の由来は歌舞伎役者の「初代中村勘三郎」から。
「猿若勘三郎」として知られた初代の中村勘三郎(1658年没)」は、歌舞伎役者であるだけでなく江戸で初めて常設の芝居小屋を作った人。
それがリスペクトされて、当時の人がこの地に「猿若町」と名付けた。

20_2現在の猿若町のメインストリート。
全く何の特徴もないごく普通のまっすぐな道路。強いて特徴を言えば「一方通行」ってことぐらいか?それぐらいナンでもない通り。

30_4ところが、200年とチョットさかのぼるとココはこんなだったらしい。
この通りに芝居小屋が3つあって大層にぎわっていた。
ステキだね~。
当時、歌舞伎は庶民の大きな楽しみのひとつだった。
しかし、芝居小屋は躯体が大きく、構造上、中が空洞で空気が通りやすいため、一旦火が付くと盛大に炎上してしまう。さらに図体が大きいので消火しにい構造物の最たるものだった。
モノの本を読むと、江戸時代、火事は最も恐れられた災害で、何かの節目には大きな火事が関係していることがわかるね。
そんな恐ろしい火事だからして、幕府は江戸における芝居小屋の数を3つあるいは4つに制限していた。
コレらは「江戸三座(四座)」と呼ばれ、銀座と築地の間ぐらいにあった木挽町(こびきちょう)に位置していた。
時は1841年となり、水野忠邦が「享保の改革」を施行してゼイタクや余興を慎むようになると、歌舞伎を廃絶しようとする動きまで現れた。芝居のチャラチャラした楽しそうな雰囲気が風紀を乱す!というワケね。
しかし、「マァ、忠さん、そこまでしなくとも…」ということで、江戸三座をサビれたロケーションに追いやって歌舞伎の公演を継続することになった。
そうすれば風紀が乱れないし、小屋が火事になっても辺鄙なところだからあ~んしん、というワケよ。
その移転先には選ばれたのがココ、浅草寺の裏手の猿若町だった。
失礼な!
吉原といい猿若町といい、浅草をイッタイ何だと思ってんだ!
とにかくそれ以降、3つの芝居小屋は「猿若三座」と呼ばれ、江戸末期にかけて隆盛を極めた。
本物を見てみたかったナァ。

40_2上の広重の絵を見ると、屋根の上に紺の四角い箱が乗っているのがわかるでしょう?
コレは「櫓(やぐら)」と言って、幕府に認められた芝居小屋の証とされた。だから3つしかない。
櫓にはその芝居小屋のロゴを入れて、そこに人が乗って呼び込みをするワケ。
今の東銀座の歌舞伎座にも正面の真ん中にシッカリ付いてる。ま、形だけだろうけど。(現在はついていない)
このロゴを入れるってのが何ともカッコいいんだな。

Kbkz 前回紹介した喜熨斗古登子さんの本を読むと、江戸の時代、芝居見物がどれほど大きな楽しみだったのかがわかる。
何しろ女子供は芝居と寄席しか娯楽がなかったんだから。
で、猿若町の通りに入ってすぐ左側にあるこの白い建物。
ココに猿若三座のうちのひとつ中村座があった。

R_img_0121緞帳ってあるでしょ?
ホールや大き目のライブハウスなんかにある舞台からブラ下がっている「幕」のことね。
歌舞伎ではアレを定式幕といって、芝居小屋ごとに色がキメられていた。
カッコいいよね~。オシャレだよね~。
そもそもこの定式幕の起こりもさっき出て来た中村座を作った初代中村勘三郎、つまり猿若勘三郎。幕府の御用船である『安宅丸(あたけまる)』が江戸に入港する際、得意の木遣りで櫓漕ぎの音頭を取って見事に巨船をコントロールした。
あんなノベーっとした木遣りで一体どうやって音頭を取ったのかが知りたい。
その見事なワザのご褒美として、幕府は安宅丸の帆布を勘三郎に下賜した。
その帆布、すなわち白い布に黒と柿色の布を組み合わせて作ったのが定式幕の起源とされている。
したがって、白を定式幕に使うことが許されたのは中村座だけだったという。
そんな話を聞くといかに幕府が芝居の管理にうるさかったかが窺い知れるね。
今でも「平成中村座」は公演の時この定式幕を使っているんよ。

55_2そのまま進むと左手に「テラサワ」というお店が現れる。
「テラサワ」といっても低音を発して暴れているワケではない。パン屋さんだ。
このお店は国産の小麦とバターにこだわっていて、調理パンが実においしいんだ~。
「バターにこだわる」というのは、自然界には存在しない、「食べるプラスティック」と言われているトランス脂肪酸、すなわちマーガリンを一切使用していないということ。

90v調理パンはどれもオススメ。
甘いモノ部門ではこのロールケーキ。
味が濃くて大変においしい。

100_3お店の向かいの駐車場の脇に設置してある3台の自動販売機。
何の変哲もない自販機だけど…

110裏からみると…ホラ、トリコロール。
フランスの国旗になってるの。
テラサワのおカミさんに教えてあげたらエラく喜んでくれました。
「やぱっりカメラマンは視点が違いますネェ~!」なんて言ってくれたけど、そんな大層なモノでは全くありません。

120_3調理パンとロールケーキを買って歩を進める。

70v_3ね、見学ツアーの人たちが歩いていたりするんよ。「江戸を歩く」ぐらいのグループかね?

80_4この付近でガイドさんが説明するのはココ。
碑が立ってるでしょ?

60_2「江戸猿若町市村座跡」とある通り、ココには市村座があった。

60v_3市村座の定式幕は「黒・萌黄(もえぎ)・柿色」。
三宅坂の国立劇場は市村座の定式幕が採用されているそうだ。

62さらにもう少し進むと右側に出てくるのが森田座の跡だ(守田座ともされている)。
この白いビルの場所。

130_3森田座の定式幕は「黒・柿色・萌黄」。
現在の歌舞伎座も森田座のスタイルを採用しているそうだ。
コレは明治維新後、森田座は新政府の指導に従い、小屋を新富町に移転して「新富座」を開く。
新富座の開場にあたっては、時代の変化に合わせて当時の様々な近代的なアイデアが盛り込まれた。
ところが、しばらくすると「歌舞伎座」なるものが出現し、新富座よりも新しい工夫が凝らされた。
「コイツぁ、ヤバい!」と踏んだ12代目(!)守田勘彌(かんや)なる新富座の親分が、中村座・市村座・千歳座と組んで「四座同盟」というグループを結成して、役者を囲い、歌舞伎座に出演できないようにしたりして対抗する。
そこまで、角を突き合わせてモメにモメたものの、歌舞伎座は守田勘彌を座頭に迎えることによって収集を図った。
まぁ、あからさまな裏切り行為なんだけど、色々と事情があったんだろうね。
その時、勘彌はチャッカリ森田座の定式幕を歌舞伎座に持ち込んで、歌舞伎座の定式幕として定着させてしまったのだそうだ。
キッタねぇ~!

2_2考えてみると、たった黒、緑、オレンジの線がタテに並んでいるだけなのに、我々はこの定式幕のデザインでごく自然に「歌舞伎」のイメージを思い浮かべてしまう。
そして、この意匠が世の中に結構神道していることを知る。
もっとも親しみを感じるのはコレではなかろうか?

63vでも、このお茶漬けのパッケージは全然歌舞伎じゃない。
まず線が横じゃん?
それに、これまで見てきたように、江戸三座の定式幕には赤だの黄色だのは全く使われていない。
してみると、この彩色に勘亭流のフォントと隈取りのイラストはあまりにも無責任ではなかろうか?
一方、こっちはいい線いっているよ。
「歌舞伎揚げ」というくらいなので、「黒・萌黄・柿色」の市村座スタイルになっている。
製造会社によると、日本の代表的な食べ物である煎餅と同じく代表的な芸能である歌舞伎を「同じ伝統的」なモノとして絡めたのだそうだ。
だからチャンと市村座の定式幕を調べたんだろうね。
しかし、このお煎餅は古いよ。私が子供のころからあるからね。50~60年のロング・セラーなのではないかしら?…と思って社史を調べてみると、「昭和32年に開発した」とあるから1957年のこと。
Miles Davisで言えば『Walkin'』や『Cookin'』がリリースされた年だ…といえばどれぐらい古いかがわかるだろう。
わかんないか?
恐るべし「歌舞伎揚げ」。
あと「横綱揚げ」も古いよね。

136浅草の東洋館の看板は「黒・柿色・萌黄」の森田座スタイル。
さっきも書いたように江戸時代の庶民の最大の娯楽は芝居(=歌舞伎)と寄席だったからね。
寄席に定式幕のデザインが施されるのは至極うなづける。

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上野の広小路亭という寄席の看板は向かって左が「黒・柿色・萌黄」の森田座式で右が「黒・萌黄・柿色」の市村座式だ。

R_2img_5521_4お、ココは市村座のパターンだ。

R_img_5534さて、「今、吉原のことを色々と調べていて、猿若三座にも興味がある」と先のパン屋のテラサワのご主人に話したところ、「それなら藤波さんを訪ねるといい」と教えてくれた。
「藤波」というのはこの通りにある「藤波小道具株式会社」という芝居の小道具を扱っている会社のこと。

150v_2まさか、どこの馬の骨かもわからないオッサンがいきなり入って来て「吉原や昔の猿若町の話を聞かせてくれ」なんてやったらツマみ出されるに決まっているので当然ご遠慮させて頂いたが、調べてみるとこの会社がスゴイことを知った。
創業は明治5年(1827年)。
歌舞伎の舞台で使用する小道具を扱うことを生業していたが、テレビの放送が始まると、最初の放送から全テレビ局の番組で必要とされる小道具を一手に納めていたという日本の小道具界の雄なのだ。

160_2コレも広重…「猿わか町夜の景」という作品。
いいね~、満月の明かりで人影ができてる。
櫓の位置からすると、上で紹介した絵とは反対のサイトなんだろね。

170v_2藤沢周平の短編に「猿若町月あかり」という短編がある。
金の無心に来た義理の甥っ子を、追い返すだけの話し。金を渡してもどうせ博打に使ってしまうのだろうから本人のためにならないと主人公はニベもなく断るが、悩んだ結果、甥っ子を追いかけていくばくかの金を渡す。
暗い夜道を追いかけていると、急に明るく、人通りが多くなるシーンがあるんだけど、それが猿若町のこの通りなんだな。
きっと藤沢周平も上の広重を見て話を思いついたんだろうね。
今では真っ暗だよ。
ところで、いいよね~、藤沢周平って。ついつい読んじゃう。
藤沢周平はもう1997年に亡くなっているが、昨年末、奥さんの小菅和子さんも86年の天寿を全うされた。(藤沢周平の本名は「小菅留治」という)
この和子さん、長いこと藤沢さんの原稿の誤字脱字のチェックやスケジュール管理をされていたのだそうだ。
どっかで聞いたことあるな…Marshall Blogと全く同じだ!
きっと和子さんは藤沢さんのファンで、『ミザリー』みたいに誰よりも先に藤沢作品を読むのを楽しみにしていたんだろうね。

Htg ウワ~、近所のお茶屋さんで久しぶりにこういうのを見た。
緑茶を炒ってほうじ茶を作るマシン。
昔はどのお茶屋さんの店先にもこの機械が置いてあった。
子供の頃、このニオイが苦手だったのでよく覚えている。
さっき萌黄色なんて言葉を出したけど、お茶の色は緑なのに、どうしてブラウンのことを「茶色」って言うんだろう?
それは…。
「茶染め」ってあるでしょ?昔はお茶の葉っぱは染めの材料として使われていた。アレ、茶色でしょ?だから「茶色」なんだって。
そもそも、昔は番茶のような茶色のお茶を飲んでいたのだそうだ。ややこしい。
しからばbrownの語源は何だろう?
…と調べてみると「bear」とルーツが同じらしい。
175靴屋が林立する花川戸を抜けて、大川(隅田川)に沿うようにして歩を進めると、左側に現れるのが「待乳山聖天(まつちやましょうてん)」だ。
浅草寺の支院のひとつで本名を「本龍院」といいう。

180_2池波正太郎の生家が近いということで、こんな碑が立てられている。
池波正太郎はジム・マーシャルと生年が同じなんだよね。1923年、大正12年、すなわち関東大震災があった年だ。

190_3せっかくなのでチョット境内に入るよ。

200_3提灯には大根のイラスト。

210_4そう、ココはお供えものが大根という珍しい神社なのだ。
「大根は清浄、淡白な味わいのある食物としてすべての人に好まれ、しかも体内の毒素を中和して消化を助けるはたらきがあるところから、聖天様の「おはたらき」をあらわすものとして尊ばれ、聖天様のご供養に欠かせないお供物とされています。
私たちはそのお下がり(おさがり)を頂くことによって、聖天様のお徳をそっくり頂戴し、身体と、心の健康を得ることが出来ます」ということなのだそうだ。
ところで、演技のヘタな役者のことを「大根役者」って言うじゃない?
アレ、諸説あるようだけど、林家正蔵(のちの彦六)が『中村仲蔵』という噺のマクラで説明しているのは、大根は食あたりを起こさない食べもの…つまり「当たらない」というワケ。
うまいこと言いますな。

220_2この神社はチョットした高台に建っているので、お年寄りや身体の不自由な方のために、社殿の裏にモノレールが設置されているのよ。

230_3ハイ、到着~。

240_2もちろん無料。

250_2待乳山聖天のほぼ隣。

260_3後ろはこんな感じ。
すぐ横が台東区立リバーサイドスポーツセンターというロケーション。

270_3もう1回景色を確かめておく。

280_3ココ、明治時代にはこうなってた。
この橋の下を通っているのが「山谷掘」という吉原へ続く運河だった。
この川と平行に走っていたのが「日本堤」。
吉原に行く人たちは、徒歩や駕籠なら日本堤を通って、また、水路だと柳橋から猪牙船(ちょきぶね)に乗って、大川をさかのぼり、この山谷掘を利用して吉原に向かった。
風流だね~。
ココに見える橋は今戸橋。
山谷堀の最下流の橋だが、いつ建造されたのかは不明。
でも江戸時代のことらしい。
この下を吉原通いの船が通った頃には「今戸橋 上より下を人通る」というぐらい船がガンガン行き来していたらしい。

290江戸時代はこんな感じ。広重の「真乳山」という絵。
なるほどチョット奥まったところに橋が架かっている。

My猪牙船というのは、こういうヤツ。なるほど猪の牙みたいな形をしてる。
細身の形をしていて、吃水が浅いため、操船が大変不安定だったそうだ。
で、この船から立小便ができるヤツはたいてい親から勘当されていたという。
つまり、そんな不安定な船の上から用を足せるほど猪牙船に慣れているということで、それは吉原通いで大変な放蕩をしていることに他ならないというワケ。
この絵では船頭さんが竿を突いて操船してるでしょ?
他に櫓(ろ)を使う方法があった。
ギーコギーコって漕ぐあの「櫓」ね。
この竿と櫓、どっちが難しいと思う?
「竿は三年、櫓は三月」といって、竿で船を操る方がはるかに難しいのだそうだ。

305この「竿は三年、櫓は三月」というのを桂文楽の「船徳」という噺で覚えた。
八代目桂文楽、黒門町の師匠。
黒門町というのは今でいうと御徒町のエリア。
私は落語だけは超ミーハーで、五代目古今亭志ん生がやっぱり一番好きなんだけど、文楽も負けないぐらい好き。
2人とも昭和の大名人で、ライバルだった。
ジャズ・ギターで言ったら志ん生はウェス・モンゴメリー、対する文楽はパット・マルティーノ。
文楽は同じ噺を演ると、ほんの数秒しか違わなかったという完璧主義者だったが、晩年、高座でセリフが出てこなくなり、絶句。
「勉強しなおして参ります」とお客さんにお詫びをして、噺の途中で高座を降り、その後、二度と高座に上がることはなかった。

306古今亭志ん生は奥さんが亡くなった時には涙を流さなかったが、間を上げずしてライバルの文楽が死んだ時は声を上げて大泣きしたという。
志ん生と文楽はこの先も出てくることになるのでココで触れておく。
何しろ志ん生は明治の吉原に入り浸っていたのだから。
 
ちなみに、今の桂文楽はペヤングです。
それと知ってると思うけど、志ん生はネジネジの中尾彬の義理のオジイちゃん。
志ん生の長男の金原亭馬生の娘が池波志乃。そのダンナさんがネジネジ。
307v今のこの欄干は大正15年に竣工した時のモノ。

2img_5539昭和62年に山谷堀を埋めた時にこの欄干だけ残したのだそうだ。

2img_5540 山谷堀の暗渠の上は公園になっている。

300しかし、100年以上前にはここを船が上り下りしていたとはね~。
見て見たかったな~。
堀の岸には船を取り扱う船宿というものがあって、船でやって来た人はそこでイッパイやったり、泊まることもできるし、そこで吉原に行くための着替えをすることもあったのだそうだ。
上に文楽の船徳の若旦那は勘当されて行きつけの船宿に転がり込んで、慣れない竿を使って船を操りお客さんをパニック状態に陥れるという爆笑噺だ。
ところでこの辺りは「今戸」というんだけど、「今戸の狐」というのはこの辺りを舞台にした噺だ。
「狐」違いが起こす大爆笑噺。
前半の言葉の説明がシッカリできていないとサゲ(落ち)がおもしろくも何ともない。
コントのアンジャッシュなんかはこういう噺を聞いて参考にしているのだろう。

310_2この山谷堀と並行して走っているのが日本堤。
「堤」というぐらいだから、昔はここは堤防だった。

380_3広重は「待乳山山谷堀夜景」という作品も残している。
日本堤を歩く女性。
向こう側に見える川のようなものが山谷堀だ。
…と思ったら、コレそうではなくて、川のようなものは大川、すなわち隅田川なのだそうだ。
なんだよ。
つまり、川向こうの向島から山谷堀の下流を見ているロケーションなのだそうだ。

375vこれも広重。
「よし原日本堤」という日本堤を俯瞰した絵。
上の女性はココを歩いていることになる。
駕籠が盛んに行き交っている。
予算に余裕のある人が駕籠や船を使って吉原を目指した。
一般人はひたすら徒歩だ。

Ntまた、山谷堀に戻って…ハイ、ここ!
前述のように山谷堀は暗渠になってしまっているが、昔の地名が残っていて、ココには「紙洗橋(かみあらいばし)」という橋がかかっていた。

320_4後ろはこんな景色。
スカイツリーがドンドン遠ざかってきた。

325現在「紙洗橋」という名称は交差点の名前になっている。
よく買う気もないクセに商品を見たり、店員に値段を訊いたりすることを「ひやかし」っていうでしょ?
「あ~、どうせひやかしの客だ」みたいな。
この言葉はココが発祥の地とされている。
昔は浅草和紙というのがあって、この辺りに紙を漉す業者が集まっていた。
和紙を作る時は、原料の木の皮を煮て、それを冷まさなければならない。
材料が冷えるまでの間、することがないので、職人たちは時間つぶしでココから吉原に出かけた。
当然、そんな職人には登楼する経済力などないので、見世の遊女をからかったりした。
つまり、紙を「冷やかし」ている間にそういうことをしたことからこの言葉が生まれたのだそうだ。

330_2もう少し行くとこの地方橋の交差点に当たる。
向かって右側の今は下水道局の施設になっているところあたりまでが山谷堀だった。

340_3ココでグルメ情報。
上の写真の交差点を背中に隅田川方面にチョット行く。清川分室通りと交わった角にこの「金太楼寿司」がある。
店名は「サービス売店」。

350_3見て、値段。
にぎりが1人前で550円だぜ。
地元に事務所を構える人から教えてもらって早速行ってみた。
ゼンゼン普通。量もタップリでお得感爆発。

360_2金太楼寿司は関東近郊に17店舗を展開している大正13年創業の老舗。このサービス売店のすぐ近くに本店があるのだがコッチは普通の寿司屋の値段。
そのココを教えてくれた地元の知り合いから聞いた話では、山谷の人たちにも寿司を召し上がって頂こうというボランティア的な考えでこの値段がついているらしい。
ちなみに金太楼寿司のウェブサイトではこのサービス売店を紹介していない。

370_3さあ、いよいよ吉原に到着!
歩いて来ても、船で来ても、最終的には日本堤から下って吉原に入っていく。
下の写真で言えば右から左へ移動することを示す。

390_3現在ではココの交差点が吉原大門(おおもん)となっているが、実際にはもう少し奥まったところに大門はあった。
実際に蔵前からココまで歩いてみたけど、マァ、スタスタ歩いて30分ぐらいか?
大した距離ではない。
吉原に行く連中はその30分がどうしようもないぐらいワクワクだったんだろうね。
舞浜の駅からディズニーランドの入場口に向って歩くようなものか?
私だったら駅から中古レコードに向かう時だ。

400_4<つづく>

 

2018年1月13日 (土)

-おれパラ- 10th Anniversary ORE!! SUMMER~私の富士山 <後編>

   
『Original Entertainment Paradise-おれパラ- 10th Anniversary ~ORE!! SUMMER~』レポートの<後編>。
…と、その前に~。
またまた富士山関係について書かせてくださいね。
イヤな人はまたドバ~っとスクロールしてもらっていいですからね。

10_2「ふじさんミュージアム」の次に訪れたのは「富士山レーダードーム館」。

2035年にわたって富士山のてっぺんで台風観測を続けたレーダーがお役御免となったので、それを地上に下ろして来て復元した博物館。

30_3コレがそのレーダー。

50レーダーには何の興味もないんだけど、コレに大アリ。
作家の新田次郎。
『八甲田山死の彷徨』や『剱岳:点の記』などが映画化されている山岳小説家。この人、元は気象庁の職員だった。
その関係で富士山に関する作品を残している。

60_2例えばコレ。おもしろかった。
1707年の富士山大爆発を題材にした作品。

70bコレはそれこそ山頂にレーダーを取り付ける事業をテーマにした一編。
チョットね~、ドラマが無さ過ぎて物語としてピンと来なかったナァ。

80b日本の天気予報って富士山の上に観測所を作る前まではメチャクチャだったらしい。
「コレじゃイカン!」ということで、明治時代に自費で富士山のてっぺんに観測所を作った人を支えた奥さんの物語。
コレはおもしろいよ。
私は特に新田次郎のファンではないのでそれほど多くの作品を読んではいないが、『武田信玄』と『アラスカ物語』は夢中になって読んだ。

90bその他、当然気象観測に関するアイテムの展示がズラリ。

100_2そして、メイン・イベントはコレ!
気温-8℃、風速13mという富士山頂の過酷な環境を体験できるというシロモノ。

110_2スタジオみたいな所に入って、係りの人が「イキますよ~!」と言いながらスイッチを入れると、すべての扇風機が盛大に回って「ブワ~」っとすさまじい冷気が飛び出してくる!
一緒に体験した家内は寒さに弱いもんだから一気に震え上がっていたけど、11月生まれの私はそれほどでもなかったな。
何度もココに書いているけど、金沢の魚の冷凍庫の-25℃や-50℃に比べれば何でもない。
でも、お年寄りがこの夏の暑いさなかに汗にまみれでいきなり入った日にゃ「ヒートなんとか」で命に関わるかも知れんね。
そんな感じ。

120_2さて、最後のポイントはココ。
昨日ふじさんミュージアムのところで触れた御師の家。
130_2下はココに飾ってあった写真。
この家の前の通りのようす。
もちろん今のモノではないよ。
1867年にフェアトリーチェ・ベアトというイギリス国籍を持つイタリア人の写真家が撮影したもの。
ベアトは1863年から21年もの長きにわたって横浜に滞在した。有名な江戸の街のをパノラマ写真を撮った人ね。
左半分に富士山のシルエットが見える。
ベアトはイタリア生まれということで山の美しさを知っていたかも知れないが、この富士山の美しさには息を飲んだに違いない。
ところで1867年といえば大変な年だ。
前年に徳川慶喜が征夷大将軍に就任し、11月には大政奉還に踏み切った年だから。
京都や江戸では上へ下への大騒ぎが起こっていたのにナンダこの写真のノンビリ加減は?!
イヤ、そうでもないかもしれない。
真ん中あたりに立っているお婆さんはその前に座っているお婆さんと盛んにおしゃべりをしているところらしい。
「慶喜はどうするつもりズラ」
「政権を朝廷に返すら~!」
「そんだらことしたら会津や桑名がダマってないズラ」
「だっど、時代は薩摩、長州ズラ。錦の旗を持ってるら」
「なんだ、お前、討幕派ズラか?」
「インや、おマンマが食えりゃどっちでもいいズラ」
なんてことを話している。
右端の方にはヒザを抱えて座っているオジサンがいる。足にはゲートルみたいなものを付けているので強力さんかもしれない。
しかし、キレイなパンフォーカスで撮ってるズラ。

2_70r4a9415コレはその40年後ぐらいか?同じロケーションで撮った明治後期の写真だそうだ。
例の鳥居が設置されている。
やっぱり富士山には盛大に霧がかかっていて見えないね。
右は宿屋。
慶応の写真には道の真ん中に用水路があったが、ココでは鉄道の軌道敷になっている。

2_20r4a9415コレは馬車鉄道のレールだったのだそうだ。
馬が引っ張る車だね。
下は大正2年の撮影。
左にも宿屋の看板が出ている。
いかに富士講が盛んだったのかが窺える。

2_30r4a9415さて、現在の御師の家に戻ろう。
入り口の右側には富士山の雪解け水が流れる小川が流れている。
150_2「外川義直」という表札。

140vこの外川義直さんという方は昨日掲載したこの写真の向かって右の人。
いかにも立派ですな。
義直さんは明治14年(1908年)に外川家に婿に入り、向かって左の登さんの後を継いで外川家の当主になったそうだ。

110
家族とお手伝いさんと撮った大正13年の外川家の様子。
左の半纏を着た2人は強力さん。外川家に出入りの強力さんだったのだろう。昔は強力の組合ってのがあったらしい。
大正13年と言えば、関東大震災の翌年だ。東京はまだ相当な混乱状態であったことだろう。
おそらく富士講どころではなかったハズだ。
つまり、外川さんのところの商売も閑古鳥が鳴いていたのではなかろうか?
コレは記念撮影だからであろうか、それとも御師の家という理由からなのか、子供まで着物を来て袴をはいている。
地方ともなると大正末期はまだ和服だったのかな?
この年、1924年は日本がメートル法を採用した年なのだそうだ。
知ってた?
インチだのフィートだのポンドだのオンスだの、メートル法でなくヤード・ポンド法を使っている国って、世界でアメリカとリベリアとミャンマーだけなんだって!
で、リベリアとミャンマーはメートル法に移行したか、移行する準備をしているところらしい。
もうね、アメリカ人と寸法や重量の話をするのは本当に厄介なんだよね。「エーと、1インチは2.54cmだ~か~ら~」とか言いながら電卓片手に計算するのが実に煩わしい。

2_40r4a9415御師の家というのは一種の民宿なのね。
富士山に登る人たちが前日に御師の家に宿泊する。
そこで御師が富士山の最新情報を授けたり、食料や登山の必需品を用意したりする。
それだけでなく、御師は神官と農民の中間という位置づけで、神前で参拝者の無事を祈願したりもしていた。
だからこの家の中にもかなり立派な祭壇が設置してあった。

160富士山の世界遺産登録の証書のレプリカ。

175v家は半分が宿で、半分が御師家族の住まいという構造。
冬季は富士山に登ることができないので、旅館業は夏季に限られる。
富士の裾野とはいえ夏場はとても暑く、宿泊の参拝者たちが快適に過ごせるように、風の通り抜けを考えて建てられており、エアコンがなくてもとても快適だったらしい。
冬になると御師たちは都会に出て各地の富士講を訪ねて説法をし、収入を得ていた。
強力たちはやはり出稼ぎに行って大工仕事などをしていた。
下の写真に写っている部屋は一段高くなってるでしょう?
「敷居が高い」というヤツ。
コレは先達さん用の部屋。
それほど先達さんは偉かった。

180_2鴨居には富士講の団体のロゴのプラークが打ち込まれている。
その団体の定宿という印であるということと同時にこの家のスポンサーでもあったワケ。

190_2鴨居のロゴだけではなくて、食器にも全部ロゴが入っている。

200_2フタにロゴが入っている「山包(やまつつみ)」というのは、調べて見ると千葉の富士講のようだ。
銭湯にキープしてある風呂道具と同じで、ココに泊まった時には預けてある自分のグループのロゴが入った食器を使って食事をするのだ。
「銭湯にキープしてある風呂道具」って言っても若い人は何のことかわからないだろうな。

210_2お風呂の天井。
もちろんイメージは富士山。

220v外にはいくつかの石碑が建っている。
ココだけでなく、富士山登拝に関わる神社などにも多くこうした石碑が見受けられるが、コレらは富士山に33回登ったをことを記念して建てられるもの。

230コレは「山真」という名前の富士講かな?
「登山三十三度御禮」と謳ってある。
富士講では、富士山に33回登拝すると大願成就するとされているのだ。
33回って大変だよ。そもそも富士山に行くだけでも大変な時代なんだから。
年に何回も行けるワケではないし。毎年1回ずつ行っても33年もかかる。
年月が経つウチに体力も衰えて登るのが年々シンドくなるだろうしね。
富士スピードウェイの方にある登山ルートのひとつ、須走口(すばしりぐち)には「登山899回」という碑が建っているらしい。
ホンマかいな?

240vコレはその須走口(すばしりぐち)登山道の東口本宮冨士浅間神社の境内に建てられている記念碑。
明治30年(1987年)から昭和6年(1931年)にかけて33度登山したとある。
その間56年!…来れなかった年が23回もあったという計算だ。
よく諦めなかったな~。
この祈念碑の建造者は苅部浅吉という人。
実はこの方、ウチの家内の曽祖父なのです。
だから富士講に興味があったの。
浅吉さんは先達を務めていたというから、33回登拝した「大先達」だったらしい。

250v下の写真はその曽祖父の富士講の写真。
昭和初期に撮られたモノらしい。もしかしたら昭和6年の最後の登拝の時かも知れないね。
向かって1番右の人がその曽祖父。
左から3番目のちっちゃいのが家内のおじいちゃん。私はお会いしたことがなかった。
確か私が大学生の時、渋谷の屋根裏に出演している間に亡くなった。
しかし、こんな写真よく残ってたな。
以前、他のところで書いたことがあったんだけど、ウチの家内の本家は程ヶ谷(現保土ヶ谷)の本陣をやっていたのね。その関係で富士講をやっていたらしい。
本陣というのは、参勤交代の折に各地の大名が滞在する宿のこと。
お大名様とかエライ人しか本陣に泊まれない。
下っ端はその辺の旅籠に泊まる。
程ヶ谷は東海道の4番目の宿場ね。
何しろ、文久2年(1862年)、馬が暴れてしまい、生麦村を通過中の薩摩藩主島津茂久の父、島津久光の行列に乱入してしまったイギリス人を島津藩士が追いかけて行って斬殺した事件が勃発した。
いわゆる「生麦事件」だ。
島津藩はその日、横浜宿を過ぎ、程ヶ谷宿に停泊。
当然、島津久光は私の家内の本家の本陣に宿泊した。
そして、その斬殺されたイギリス人のチームのリーダーの名字は「マーシャル」といった。
ちなみに3年前に死んだ私の父の名前は茂久である。
また、マーシャル・アンプと私が撮る写真を愛用してくれているギタリストの本名は「島津さん」だ。
もっというと、マーシャルの創業と私の生年は生麦事件のちょうど100年後に当たっている。
ま、全部偶然だろうけどね。

260_2コレはおじいさん達が富士山に登る時に実際に使っていた杖。
昨年末、ウチの上の子がアメフトの試合中に大ケガを負ってしまった時、病院に行くまで活躍した時空を超えた魔法の杖なのだ。

270v上部には「須走口」という焼き印が押してあるホンモノだ。

280_2ハイ!
以上で富士山終わり。
またコニファー・フォレストに戻ります。
そうそう、富士山が見えて来たんだよね。
でも客席からは見えない。
ステージに上がっている皆さんはこういう景色をご覧になっています。

290_2休憩の終わりにステージに現れた2人は森久保祥太郎とキーボーズのShinnosukeによる新ユニット「buzz☆Vibes」。
「Screamin' 2nite」という曲を披露。

300_2ココから「おれサマー」も後半に突入する。
後半のトップバッターは鈴村健一。

310v_2後半はお待ちかねの「おれパラ」の4人のステージだ。
ここまで冒頭を始め、転換の場面に映像で何度も登場はしてきていたが、いよいよマイクを握るとあって会場気持ちも新たに盛り上がった。

320_2鈴村さんの3曲は「INTENTION」、「SHIPS」、そして「あいうえおんがく」。

330_2後半ももちろん藤沢健至の完璧なギタープレイがサポートする。

340健至さんのMarshallはJVM410HJSと1960B。

350v今回は色々と大人の事情で自分の撮ったステージ写真が使えないのが残念だったんだけど、イメージ写真の掲載はOKを頂戴したので下の写真を使おうと真っ先に思っていた。
コレね~、確固たるイメージを持ってシャッターを切ったのです。
それはCanned Heatの「Going up the Country」なんだな。
年配の人なら多分ピンと来てくれると思う…そう、ウッドストックのあの最初の方のシーン。
アレを見立ててシャッターを切ったのですわ。
お気に入りの1枚。
一応どの写真もいつも物語を考えて撮っているつもりなのです。
写真のお嬢さん、ご協力ありがとうございます。

355鈴村さんに続いたのは小野大輔。

360_2開演前に楽屋で主催者の方とお話をしていた所に通りかかったのが小野さん。
「コチラ、Marshallの…」とご紹介を頂いたんだけど、見た目の通り、ま~ナント感じのいいお方!
カワイイ振り付けを交えて、ステージもその感じの良さが爆発していたね。

370v_2「ROSA~Ble Ocean~」、「熱烈ANSWER」、「花火」をさわやかに熱演した。

380v大分日が暮れて来たけど健ちゃんもMarshallもバリバリ!

385vさらに寺島拓篤。

390v_2パワフルに広いステージを端から端まで使い尽くす!

400「sunlight avenue」、「ソラニ×メロディ」、「スターテイル」と歌い込んでおれサマーのトリへとつなげた。

410v_2辺りがいよいよ暗くなって来てサイリウムがとても美しい。

415トリは森久保祥太郎。
<前編>でも触れた通り森久保さんは『LIVE TOUR 2014 心・裸・晩・唱 〜PHASE4〜』でMarshall Blogに既に一度ご登場頂いている。
最初はサングラスを着用。黒いVが渋い!

420v_2演奏したのは「Let's get started」、「Stand down」…
サングラスをハズしただけで大歓声!

430そして、「never ends…」でおれサマー本編の最後を締めくくった。

440v長丁場を最後まで集中力を切らすことなくこなしたのはサスガ。
もっと長いこともあるらしいから。
トイレとか心配だよな~。
お疲れさまでした!

435そしてアンコール。

445アンコールはお客さんと一体になって「眠るものたちへ」を歌ってドラマチックにフィナーレを迎えた。

450野外コンサートといえばコレ!
派手に花火が上がってみんな大よろこび!

460_2丸一日数々の熱演を見せてくれた出演者の皆さんに惜しみない拍手と歓声が送られた。

470おれパラの詳しい情報はコチラ⇒公式サイト

480_2(一部敬称略 2017年7月15日 富士急ハイランド・コニファー・フォレストにて撮影 ※ ©SHIGEYUKI USHIZAWAのクレジットが入っていないライブ写真は株式会社ランティスさんよりご提供頂きました。この場をお借りしてご協力に御礼申し上げます)

2018年1月12日 (金)

-おれパラ- 10th Anniversary ORE!! SUMMER~私の富士山 <前編>

    
聞いて驚け~ッ!
2018年のMarshall Blogの最初のライブ・レポートは「夏」だ!
イヤね、今年の冬は寒いからサ、夏のイベントのレポートでもアップしてみんなで温まろうと思ってサ。
しかし、昨日の燕三条の13時間電車立往生なんてのはスゴイね。雪に慣れているハズの地域なのに…。
13時間立ちっぱなし、座りっぱなし、空気はドンドン悪くなっていくし、トイレにも行きたくなるし、ハラも減る。携帯だって電源が切れちゃうでしょう?
とにかく各地でこれ以上の豪雪被害が出ないように祈る。
 
さて、今日の内容は昨年の7月15日と16日の2日間にわたって開催された『Original Entertainment Paradise-おれパラ- 10th Anniversary ~ORE!! SUMMER~』のレポートだ。
アニメ関係に疎いMarshall Blog読者に説明しておくと、小野大輔、鈴村健一、森久保祥太郎、寺島拓篤という4人の人気声優をホストに、その界隈のバラエティに富んだ人気者をゲストにお迎えして個性あふれるパフォーマンスを繰り広げる音楽イベントが「おれパラ」。
「Original Entertainment Paradise」の略だね。
年に1度冬に開催しているその「おれパラ」が昨年10周年を迎え、それを記念して夏にも開催した。
それが『ORE!! SUMMER』…夏の「おれパラ」だから「おれサマー」なワケ。
このイベントは10周年を記念するだけではなく、おれパラ史上初の野外フェスとなった。

10会場となったのは富士急ハイランドのコニファー・フォレスト。
この2日間、あたりは「おれパラ」パラダイスになった。

20sコニファー・フォレストは、以前『GRANRODEO LIVE 2013 ヤッホー ワンダホー FUJIYAMA!! 』で訪れたことがある…って、アレから4年も経ったのか!

30_2さて、今回はせっかく富士山に来たのでライブ・レポートの前に「私の~」シリーズをやらせて頂く。
「私の富士山」だ。
興味と時間のない人はガツンとスクロールして後半にワープしてもらって構わない。
ただ…読めば少しは何かのタメになるかも知れない。
…と、コニファーに行く前に訪れたのがココ。

40「ふじさんミュージアム」という富士山関連の博物館。
まずコレを見るために早めに家を出て来た。

55昭和61年の冬の静岡国体の際、「ふじさんミュージアム」がまだ「富士吉田市郷土館」だった時に今の皇太子殿下夫妻も行啓されている。
「行啓(ぎょうけい)」というのは皇后・皇太后・皇太子・皇太子妃の方々がお出かけをすること。
天皇陛下のお出かけは「行幸(ぎょうこう)」という。
さらに、その他の皇族が外出するのは「お成り」という。
私の場合は「取材」もしくは「配達」という。

50vこの博物館は富士山の科学的な博物館ではなくて、富士山にまつわる文化や風習、信仰についての展示をしている施設なのね。

60「人はナゼ富士山にのぼるのか?」とか、「富士山信仰について」とか、「富士吉田の暮らし」についてとか…。

70私は富士山自体には特に興味もないし、もったいなくも登りたいとも思わないんだけど、「富士講」というモノに興味があったのでココを楽しみにしていた。
「富士講」というのを知ってる?
いつかMarshall Blogで「伊勢講」というのをやったけど、それの富士山版が「富士講」。
コレに興味を寄せている理由については次回の最後にお話しする。
「〇〇講」というのはサークルみたいなもので、みんなでお金を出し合って、年に1回代表者を決め、その人に遠くの地に行ってもらってみんなの分までお詣りしてもらう…というヤツ。
下は各地の富士講のフラッグ。
私がコレをやったらMarshallのロゴが入ることは間違いない。
90「大山詣り」なんて落語があるけど、あれは「大山講」をテーマにした噺。
富士山信仰というのも歴史が古く、みんな富士山に登ってお詣りをしたいのはヤマヤマだけど、江戸から富士山に登って帰ってくるまでにどんなに急いでも8日はかかった。
歩いて行くんだから。
その間、仕事は休まなければならないし、莫大な経費はかかるしで、とても一般の人が富士登山をするなんてことはできなかった。
そこでこのシステムができたというワケね。
このシステムが最も盛んだったのは、さっきチョット出て来た「伊勢講」というヤツ。代表して伊勢神宮をお詣りしてもらう…これは全国規模だった。
ところが富士山信仰というのは、富士山が見えるところに住んでいる人の間にだけしか広まらなかったので、富士講の規模は伊勢講ほど大きいモノではなかったらしい。
形を変えて今でもやっている人はいるんよ。
ところで、今「お詣り」という言葉を使ったけど、コレは神社の時ね。お寺の場合は「お参り」となる。

80vこのミュージアムはその富士講に関するアイテムを豊富に展示している。
下は明治時代の写真。
上に掲載したミュージアム内の鳥居は写真の鳥居のレプリカだそう。

100「御師(おし)」の説明も詳しくされている。
遠方から来た富士講の参加者は「御師」と呼ばれる一種の神官の家に泊まって富士山を登拝した。
「御師」については<後編>でやるのでココではその名前だけ覚えて置いてくだされ。

110富士講には大小さまざまな規模のグループがあり、そのリーダーを「先達(せんだつ)」といった。
大きなグループには「大先達」というその上の職位があった。
先達さんは毎年リーダーとして当該のグループを引き連れて富士山に登るワケだが、この行為は商売ではないので、当然ギャラが出ない上に本業も休まなければならなかったため、経済的に大変な負担を負ったらしい。
参加者は皆こうして白装束に身を包む。白は穢れのない色だからだ。

120上の写真にも写っているけど、コレらは吉田登山道の一合目の「馬返し」というところの山小屋に奉納されたノレン。130こっちはグッとキレイだけどホンモノだそうだ。

140良く見ると浅草とか神田の飲食店の名前が多い。
あ!大黒屋!

150大黒屋は浅草の伝法院の向かいにある老舗の天ぷら屋。
そういえば昔、シンガポールから来た仕事先の女性と食事をする時、「どこかトラディショナルなお店に連れて行って欲しい。会計は私がします」と言われて大黒屋で天丼を食べてもらったことがあった。
私なんかは普段浅草で天ぷらを食べるなら他のところへ行くけど、有名なお店のほうがよかろうと大黒屋にお連れした。
それで勘定の段になると、彼女はまるで腰から銃を抜くガンマンのように、あらかじめ用意していた自分のクレジットカードを素早く店員に差し出した。
するとその店員が言った「あ、ウチ、クレジット・カード受け付けてませ~ん。現金でお願いしま~す」
ハナから現金を持っていない外人のこと、結局私が支払った。
その時の彼女の泣きそうな顔は忘れられない。
彼女は当時アメリカで一番大きかった音楽出版社に勤めていて、長い間教則ビデオの仕事を一緒にさせてもらっていた。
「シゲ、シゲ」ととても私を慕ってくれて、独身の頃からの付き合いだったが、今では5人の子供のお母さんとなった。
あの出産ラッシュの時はおもしろかった。年に1回、会うたびに「シゲ、赤ちゃんが生まれるの!」とほぼ連続で5回聞かされたんだから!

160v他にも実際に富士講で使われたグッズがたくさん展示されている。

170吉田口から富士山に登頂するには20kmの距離があり、標高差は3,000m。徒歩だと11時間を要するため、朝早く出発しても山小屋に1泊する必要があった。
昔の山小屋には床がなく、地面にムシロを敷いてあるだけだったので、夏でもメッチャ寒く、こうしたドテラが必需品だったのだそうだ。

200記念スタンプということになろうか。
これらを登山する際に着用している白装束に押印する。
何度か富士講に参加するうちにそのスタンプが増えて行き、その人のステイタスの高さを証明するようになる。
先に触れた先達さんは毎年来るので、自然と白装束のスタンプが増える。お金に困った先達さんは、それを高額で売ることもあったらしい。
そんな人様のモノを買ってもしょうがないと思うけど、富士山登拝はそれだけご利益のあるモノとされていたのだ。

210コレは富士講のグループで作ったお盆でしょうナァ。
ここにも大黒屋の名前が入っている。

180他にもミュージアムには、富士山の様々な表情をプロジェクト・マッピングで再現したアトラクションなども用意されている。

215なかなかよくできてるのよ。

216コレで富士山の一年を見たことにしよう。

217「~したことにしよう」…といえば、ロビーにはこんなモノも。
コレは「富士塚」のミニチュア。
富士山にお参りに行きたくても行かれない…ということで、江戸時代には「富士塚」といって、ミニチュアの富士山を作ることが流行した。
そのミニチュアの富士山に登って「富士山にお詣りしたことにしよう」という仕組み。

220話は飛んで、東京は台東区入谷にある小野照埼神社。

240樋口一葉の「たけくらべ」にも出て来る西暦852年を起源とするとても古い神社。
小野篁(おののたかむら)や管原道真を祀る神社だが、境内には色んな神道の流派の施設があって、狭いながらもまるで神道のテーマ・パークを思わせる。

250その奥にあるのがこの浅間神社。
「浅間神社」っていうのがそこら中にあるでしょ?
「浅間(せんげん)」っていうのは富士山の頂上のこと。すなわち富士信仰の神社ということ。
で、富士山の頂上の土地は、その頂上にある浅間神社の所有物なのだそうだ。
だから頂上にある観測所も浅間神社の土地を借りて建てられている。

260チョットわかりにくいかな?
コレ、富士山です。

270「三合目」とか「五合目」とか丁寧に道程標が建てられている。
標高5m、直系16mの富士山。
普段は入ることができないが、6月30日と7月1日だけ一般に開放されている。
私はタマタマその日に来たのか、この富士山に登ったことがあるんだけど…低かった。
江戸時代にはこうしたミニ富士が、江戸とその近辺に50以上もあったという。
実際に富士山の溶岩で表面が覆われていて、かなり原形のままに保存されているのが大変貴重なのだそう。
ってんで、コレ、国の重要有形民俗文化財に指定されているのだ。

280奥にはこんな碑も。
ね、「東講」という名前の富士講のグループの登拝の記念碑。

290ミュージアムにまた戻って…。
施設内の敷地にはこんな古民家なんかもあって見どころは結構多い。

300この後、もう2か所ほど富士山関連の施設を見学してコニファー・フォレストへ向かった。
その前の腹ごしらえは当然「吉田うどん」。
長い旅路を経て伊勢に来た人の体調を考え、胃の負担にならないように麺を軟らかく煮た伊勢うどんは苦手。
その点、麺がカッタカタの吉田うどんはいいナァ。安いし。
なんだってこんなに麺が硬いのかというと、昭和の初期、このエリアは一般の家庭でお母さんが機織りをしていて、昼食づくりの手間をかけないようにするのと、手が荒れないようにするのとで、お父さんがうどんを打ったのだそうだ。
お父さんが馬鹿力で小麦粉を練って、おおざっぱに切るもんだから大変にコシのあるプリミティブなうどんが生まれたというワケ。
残りの2か所についてはまた次回。
315さてコニファー・フォレスト。
開演時間が近づき、会場は若い人であふれかえって来た!

320左右に取り付けられた大型スクリーンにオープニングの映像が流れた後は小野さん、鈴村さん、森久保さん、寺島さんのホスト4人がステージに現れ1曲披露。
曲は「United Flag」。
この後、ホストの4人は度々スクリーンに登場して楽しいMCを展開してくれた。
みなさん、話がとっても上手でおもしろい!

330さて、ナゼゆえMarshall Blogが「おれパラ」の取材に来ているかというと…もちろんそこにMarshallがあるから。
ステージに乗っているのは名ギタリスト、ジョー・サトリアー二のシグネチャー・アンプ・ヘッド、JVM410HJS。
スピーカー・キャビネットは1960B。

340v使い手は藤沢健至!
CURE METAL森久保さんのライブ・レポートでMarshall Blogではスッカリおなじみ。

350お~、ドラムスは板垣正美!
板さんは杉本篤彦さんというやはりMarshallを使用してるジャズ・ギタリストのライブ・レポートでMarshall Blogに何度もご登場頂いている。

360ベースは三宅博文。
三宅さんは森久保さんの時以来かな?

370v最初っからおれパラの4人が出てきちゃったもんだからもう会場の興奮はいきなり最高潮!
その興奮を引き継いで矢継ぎ早にステージに上がったのはDearDream。

380石原壮馬

390v溝口琢矢

400v富田健太郎

430v太田将熙

420v正木郁
 
圧倒的な躍動感で「PLEASURE FLAG」と「真夏色ダイアリー」を熱唱。

410v続いては豊永利行。

440キレのよいダンスとともに「C"LR"OWN」、「メッセージ」、「僕の☆☆(キラキラ)計画」を披露した。

450vその頃、健ちゃんはというと、Marshallを背中に完璧なギター・ワークを見せてくれている。

475vひと際大きな歓声。
こちらもダンサーを帯同してのステージに現れたのは波多野渉。

460「You Only Live Once」…お、ジェイムス・ボンドですな?アッチは「You Only Live Twice(007は二度死ぬ)」ね。
さらに「覚醒のAir-運命のCodaメドレー」と「ハート・シグナル」の3曲で会場を沸かせ、みんなでジャンプして出番を締めくくった。

470vココは個人的に楽しみにしていたコーナー。
2HEARTSの登場だ。
ナント8年ぶりだとか…。

480森川智之
森川さんは実はMarshall Blogにご登場頂くのは2回目なの。
前回はGRANRODEOのe-ZUKAさんのバースデイ・パーティの時

490v立木文彦

500vギターにはそのGRANRODEOのe-ZUKA。
そしてベースに瀧田イサムが入った。
曲は「こころ咲き誇れ!」、「ギャンブラー」、「ALL MY LIFE」。

510e-ZUKAさんの弾きまくりは当たり前!
相変わらずいいフレーズをいい音で奏でてくれる。

520vいつもレポートしている通り、e-ZUKAさんはMarshall。
愛用のJCM2000 DSL50を使用。
瀧田さんとのイキはもちろん完璧。
このコーナーを楽しみにしていたのは、開演前に楽屋にうかがったところ、e-ZUKAさんと健ちゃんから「今日は師弟ギター・バトルをしますからね!」と聞かされていたからだった。
写真を使えないのが残念だが、もちろん師弟Marshall対決はバッチリ!
楽しませて頂きました!

530前半の最後に登場したのは岩田光央。

540曲は「グラスホッパー」、「ウェイクアップベイベエウェイクアップ!」。
そして「かわいいオシリ」ではホストの4人もジョイン。
最後に3回もジャンプしたよ!
何でもこの「おれサマー」という名称のアイデアは岩田さんとのことで、さすが発案者だけあって、会場を最高に盛り上げちゃった!

550vココで休憩。
お段々と富士山が見えて来たぞ!
上にも書いた通り、富士山周辺にはこのMarshall Blogの取材で何回も来てるんだけど、1回も富士山を見たことがないんだよね。
いっつも曇ってる。
夏場は朝のウチじゃないとダメなのかな?
私も日本人だわ…富士山を見るとその威容に「ありがたや~」って思うもん。

2_0r4a9816<後編>につづく

※Marshall Blogは明日の土曜日も更新します!

(一部敬称略 2017年7月15日 富士急ハイランド・コニファー・フォレストにて撮影 ※ ©SHIGEYUKI USHIZAWAのクレジットが入っていないライブ写真は株式会社ランティスさんよりご提供頂きました。この場をお借りしてご協力に御礼申し上げます)

 

2018年1月11日 (木)

明けましておめでとうございます

  
新年あけましておめでとうございます
 
ナンダ、今頃?…とお思いになる方も多くいらっしゃることでしょう。
新年早々から更新をスタートさせようとしていたんだけど、年末から色んなことが身辺に起きてしまって、どうしても記事を制作する時間が取れなかったのです。
で、今仕込みの真っ最中。
ネタがないワケでは全くないのです。
日頃からカツカツでやっているものだから、不可抗力の出来事が勃発すると毎日の更新ができなくなりますな。
もうすぐ再開します。
  
しかし、最近は「年末年始感」がエラく薄らぎましたな。
新しい年に入ってもう10日が過ぎちゃった。
関東はもう松の内が明けているけど、関西はまだ松の内の最中。
まだそういう時節なのに「お正月」という感じがまったくしない。
それでもまた、今年確実にひとつ歳を重ねるのですわ。
インターネットで個人の情報を登録する時に生年月日を入れることがあるでしょ。
アレって入力する空欄の右側に印がついていて、それをクリックするとズラ~っと西暦が出て来て、その中から自分の生年を選ぶようになってるじゃない?
アレが年々面倒になっていくのよ。
あの西暦の順番は間違いなく現在から過去にさかのぼって表示されてるのが普通。
大変なの。
2018  2017  2016  2015…1965  1964  1963  1962と自分の青年に行きつくまで56行もさかのぼんなきゃならないのよ!
本当に古い人間になって来た感じがするのですわ。
ま、古くたって良いものは変わらない…なんてことを目指したいものです。
 
ところで、新年早々、イヤな話を見つけてしまった。
インターネットでは「音楽ビジネスの新しいモデルが定着し、アメリカの音楽市場がV字回復した」と喧伝されている記事をご覧になった方も多いと思う。
「新モデル」というのはストリーミングのことで、アメリカでは音楽業界の収益の60%をストリーミングが占めるようになったという。
ダウンロードによる配信は19%、CDなどのフィジカル商品はもはや16%と「まだCDなんてものがこの世にあるのか?」と言わんばかりの風前の灯。
レコードの復活は幻だったのか?…いつもなら、「音楽はレコードやCDで聴くモノだ!配信などで1曲ずつ聴いて音楽の良さのナニがわかる!」と青筋を立てて文句をいうところだが、今日は怒りの矛先がチョイと違う。
このインターネットの記事は「数人のヒップホップのミュージシャンがストリーミングを通じてヒットを飛ばし、巨万の富を得ている。だから音楽界に希望あり」のように私には読み取れるのだが、コレはダメだって!
日本もかなりそういう一極集中の傾向が強いが、こんなことやってると本当に音楽がダメになっちゃう。
しかも、その成功のカギは音楽ではなく、ITの取り扱いの巧拙によるところが大きいように感じ取れるのだ。
「売れている音楽」がダメな音楽だとは言わない。内容はどうでも多くの人に受け入れられるモノをクリエイトするのは大変なことだ。
でも、売れているものだけが「良いモノ」ではない。
聴き手にも他にもっとおもしろいモノはないかいな?と色々な音楽を興味を持ってもらいたいんだよね。
音楽界の「勝てば官軍」は芸術性を重要視しない、ただの「売上至上主義」だからね。
コレは相当マズイ状況だと思うし、そういう状況をいまだにアメリカン・ドリームのように扱って記事を書いている人の良識を疑う。
もし書き手が本当に音楽を愛している人なら、音楽の一極集中の危険性を訴え、「もっと色んな音楽を聴くべきだ」とココは警鐘を鳴らすべきだと思うのだが…というのはインターネットの個人登録の西暦を56行もさかのぼらなければならない古い人間の考えなのか?
  
でもね、イヤな話というのはコレでもない。
上のインターネットの情報に呼応するかのように掲載されていた新聞の記事だ。
その記事によると…2017年のアメリカの音楽業界の売り上げで、ラップ等のヒップホップ組がロック組の売り上げを抜き去ったというのだ!
我が同輩はココで悲鳴を上げているハズ。
そのデータは、当のストリーミングの再生数の集計によるものなのだが、シェアを見ると;
  
ヒップホップ、R&B    24.5%
ロック            20.8%
ポップ ス         12.7%
カントリー                       7.7%
ラテン                             5.9%
その他             28.4%
  
となっている。
R&Bは「ヒップホップ」の枠に繰り込まれてラッキーだったな。
「カントリー」が強いのがいかにもアメリカ。そして、ヒスパニック系の人口の多さを示しているのであろう「ラテン」が支持されているのもおもしろい。
1940年代、最も人気の高い音楽だったジャズは「その他」の中に埋没してしまっている。
  
とうとうこういう時代が来たね。
これからアメリカに生まれてくる子は、こういう音楽の勢力図を見て育つ。
そして、世界中の「アメリカ病」に冒された企業と若者がそれに追随する。
1980年代に商業アイテムとして甘い汁を吸い続けた「ロック」という音楽が斜陽の一途をたどっていることを認めざるを得ない。
文化の伝承に失敗したとしか言いようがあるまい。
でもね、コレはストリーミングを使っている人たちの中だけのシェアだから、先のインターネットのデータを照らし合わせてみると、アメリカ国内でストリーミングを使用して音楽を購入している人の60%の人のウチの24.5%がヒップホップの愛好者ということになる。
つまり全体の14.7%がコレにあたる。大したことない?
さらに、ストリーミングを使用しているリスナーは恐らく若い人が多いであろうから、そうしたヒップホップのような音楽の人気度が高まっているように見える…と分析できなくはあるまいか?
CD等のフィジカル・プロダクツ派の16%の人たちが全員ロックのCDを買っているとすれば、ヒップホップに勝ってるということよ…そんなことあり得ないか。
ヤダな~、ヒップホップ。Marshall使わないんだもん。
ま、私は何が何でもMarshall、NATAL、EDEN、そしてMarshall Blogを通じてロックを支持しますよ!
ちなみに、仕事でその必要がある時は別だが、私はストリーミングなるものをプライベートでは一生導入しないことでしょう。
だってそんな聴き方、音楽に対して失礼だもん。
 
今年も頑固ジジイとMarshall Blogをよろしくお願い申し上げます。

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