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2018年1月16日 (火)

amber lumberワンマン・ライブ

    

今日は初めてお邪魔する神田のTHE SHOJIMARUというお店からamber lumberのワンマン・コンサートの様子をお届けする。
amber lumberは2回目の登場。

10v店内に展示されたamber lumberのオリジナル・グッズたち。

20amber lumberのグッズはすべて手作りだからね。
まるで「道の駅」に売っている手作り野菜のように、自信ありげに「おいしいから心配ない!」と主張している。
ホントに大変だよ、コレだけやるの。

30ライブの来場者に配られる特典のエッセイ「ambering lumbering」。
2人でコマメに書き続け、コレもかなりマッシブなコレクションになってきた。

40amber lumberの2人がステージに上がる。

50森永JUDYアキラ

60山本征史

70意外にも初の単独公演という。
好評のデビュー・アルバム『運命の輪っか』収録曲をフィーチュアしてショウは展開した。

75cd1曲目は「Eしか弾けない」。
アキラさんの左手がE9になってるでしょ?

80_eムズズズと入って来る征史さんのフレットレス・アコースティック・ベース。
ココまででもうamber lumberのキャラクターがバッチリ放出されている。

90v_2続いてテーマ・ソング「amber lumber」。
この「♪アンアンアンアン、アンバーランバ~」って耳にこびりついてて時々無意識に歌っちゃうことがあるんだよね。

100v_al_2まずはココで征史さんのベースがひと暴れ。

110征史さんがアコべを鳴らしているのはMarshall ASTORIA CLASSIC。
もちろんギター・アンプだが、征史さんがたくさん試した中でASTORIAの出す音が一番自分の音のイメージにマッチしたのだそうだ。

120「amber lumberはまだ曲があまりないので、古い曲も交えながらやっていきたいと思います」

130_bk…と演奏したのは「ブロックくずし」という曲。

140v_2続いてもアルバム未収録の「チョコレート」というブルース。
双方アルバム未収録の曲。

150v_cl_2「前半はあまりしゃべらずトントンと行きたいと思います。」
アキラさんは征史さんがかけているサングラスが気になるらしく…
「ああ、あのサングラス取りたい…」だって。

160次に演ったのはこの時点で最も新しい曲だった「雨雲レーダー」。

170コレもいい曲だね~。
征史さんのセリフだけの曲。
180v_2「♪こっちのアジサイ濡らした雨が、そっちのアジサイ濡らしにいくよ」
こんなロマンチックなセリフ、一体誰が思い浮かぶんだ?…山本征史なのだ!
もちろん「こっち」は征史さん。「そっち」はアキラさんだ。

Img_0034 次も『運命の輪っか』には収録されていない曲で「キミの知らないボク」。

190_ksbこの曲は2009年にリリースしたアキラさんの3枚目のアルバム『Arms』から。

210cd優しい歌詞とすべてを飲み込んでしまうかのような包容力のあるサウンド…アキラさんの歌によるところが大きいんだろうな。
amber lumberのルーツを窺わせるような曲。

220_kau続いても『Arms』から「冷めたスープ」。

200v_2オリジナルではパーカッションとワイゼンボーン、それにベースというインストゥルメンタリゼーションで臨んでいるが、アキラさんのギターと征史さんのベースだけでも十分濃厚な世界を作り出す。
もちろんアキラさんの作品。
コレも「アイラ―ビュー」に通じるようなamber lumberのルーツ的なサウンドですな。
ところが、「アイラ―ビュー」の作曲は征史さんなんだよな~。
おもしろいな~、音楽って。

230v第1部の最後を飾ったのは『運命の輪っか』にもどって「ここにある宇宙」。
静謐なアキラさんの歌から…

R_img_0121 征史さん爆発。

R_img_0044 ディレイの発振を使ってグワングワンとamber lumberの宇宙を作り上げる。
240v…という感じで第1部を終了して休憩に入った。

Img_0075 そうそう、このお店で出している「コーヒー焼酎」っての…征史さんのスタッフのボンちゃんに少し分けてもらって飲んだんだけど(この日は電車です)、スゲエおいしかった。
おススメ。(写真はイメージです)

Cs_2 第2部はとうとうサングラスを取り外した征史さんによる紙芝居から。
さすがに紙芝居屋ってのは見なくなったね~。
私が子供の頃はまだ頻繁に公園に来てたよ。
50年前の話ね。
考えて見ると、あの紙芝居屋が自転車に積んでいる紙芝居のフレームっての?アレってキマってボロボロだったよね。
で、もちろん演者はおジイさん。
だからあのフレームも軽く50年ぐらいは使っていたシロモノだったんだろうね。
アレ、紙芝居の合間にクイズのコーナーがあって、正解者にチョコチョコっとミルクせんべいかなんかを与えるんだよね。
みんなアレに梅のジャムをくっつけて食べてたけど、私はアレが不衛生に思えて、気持ち悪いので必ず普通のソースを付けてもらっていた。「ソースせんべい」ってヤツ。
考えて見ると悠長な商売だよね~。
おジイさん達は何も買わない子をイヤがって、セコいのになるとそういう子を追っ払っていたけど、一旦その場を離れた子供たちも平気で集まって来ちゃう。
今なら、あのフレームにセンサーがついていて、子供は紙芝居のウェブサイトからスマホにダウンロードしたQRコードをそのセンサーにかざす。センサーが反応すれば紙芝居を見ることができる…なんてことになってんじゃない?
もういい加減にしろ、デジタル!…と言っておきながらブログを書いてるんだから世話ぁない。
  
アキラさん、征史さん、ゴメン。
もうチョットだけ…。
紙芝居と同じ時代によく公園に来ていた子供のエンタテイメント業で「カタ屋」っていうのがいたでしょ?
ほんの一時期だったけど、アレには夢中になったナァ。
カタ屋のことを書こうと思ったけど、実にうまくまとめているブログを見つけたのでリンクを貼っておく。
読んで大笑いしてしまった⇒あの粘土屋は、何処へ行った?
2005年の時点で47歳と言っているから筆者は私より5つぐらい年上か…。
まったくこの通りだった。
イヤ、ナニが言いたいのかというと、部屋に閉じこもってグラブってるより、こうしたアナログ遊びの方がはるかに自然で健康的だっていうことよ。
  
紙芝居…それにしてもマメだな~、征史さん。
寝食を忘れて没頭しちゃうっていうからね。

250紙芝居のストーリーは『ここまでのamber lumber物語』。
主人公はキツネ扮する征史さんとタヌキのアキラさん。
「ナニよ、私タヌキなの?」というひと幕もあったが、曲を交えながら物語は楽しく進む。

260曲は先述のアキラさんの『Arms』から「少しずつ」。

270_szこれもとても優しいワルツ。
「♪少しずつ」というリフレインが耳に残る~。

R_img_0171 続いてはキツネさんが作った歌詞をウサギさんに送ったところウサギさんはツルっと5分で作ってしまったという「青い月夜」。
急にタヌキからウサギになっちゃった!

280この曲ができたから2人でやってこれたのだという。
普通男女混合のデュオというと女性が詩を書いて、男性が曲を書くというパターンが圧倒的に多いと思うのだが、amber lumberは完全に対面通行だ。
このことがおもしろい効果を出すのだろう。

Img_0188_2 『輪っか』の2曲目に収録されている「あたし待ってんの」。
ズバッと切り捨てるように歌うアキラさんの気風の良さを楽しむ。
そういえば、この頃になるとアキラさんもアルコールでスッカリ「いいこんころもち」って感じだったナァ。
酔っ払うとすぐ「結婚してください!」って告白しちゃんだって!

290_wm征史さんの歌で「思えども思えども」。
コレは何度聴いてもヤラれるわ~。
ナンなんだろうね、この曲。

300_ooこの曲がこんなにグッと来るのは私だけかと思っていたら…そうではなかった。
先日、ある現場で一緒になった方、その人もこのライブにお越しになっていたんだけど、やっぱりダメなんだって。
この曲を聴くともうタマらなく胸を締め付けられてしまうそうだ。
コレ、詞も曲もそうなんだけど、征史さんの声じゃないとダメなんだよね。
サッチモが歌っても絶対こうはならない。

310vアキラさんが「気持ちを込めて歌います」と演ったのは、さっきチョット触れた「アイラ―ビュー」。

330_ily深いベース・ソロが曲によくマッチする。
フレットレス・ベースってのはいいよね。

340vアルバム未収録の「ドウシテコンナニコワイノダロウ」…

350_dkkそして、征史さんがとても大事にしているという古いレパートリー「スパイラル」。

360_sp紙芝居も終了してココでひと区切りをつけた。

370vあ、またタヌキに戻ってる!
やることが細かいな~!
460次にドラムにお店のマスター、杉山章二丸を迎えての演奏。
章二丸さんに向かって、「結婚してください!」とはアキラさん。

380_rop章二丸さんとの1曲目は「ポニーに乗って」。

390vいかにも征史さんらしいメルヘンチックな一編。
ライブでチャンと演るのは初めてのことだとか…。

400v「初めてこのお店に出た時に最初に演った曲をドラム入りで…」と「Eしか弾けない」をもう一度。

410v_eココも盛り上がったね~!

415vさらに、歌とハーモニカで鬼頭径五がステージに上がる。

420_dh鬼頭さんとは「毒を吐く」を演奏。
征史さんからCDを聴かせてもらったことはあるのだが、ホンモノの鬼頭さんを拝見するのはコレが初めて。
ルックス、歌声、パフォーマンスが完璧に組み合わさってスゴイ迫力!

430vココからがアンコール。
もう一度amber lumer+章二丸さんの3人で「ココにある宇宙」を演奏。

440_kauそして「自分の曲みたいに歌っている曲」と紹介したのは、アキラさんが世界一好きだというLouis Armstrongの「What a Wonderful World」ですべてのプログラムを締めくくった。

R_img_0245 よくすごい演奏を喩えて「化学反応」なんて言葉を使うでしょ?
このamber lumberはまさにそれだと思うね。
演奏のスキルが起こす化学反応ではなくて、歌詞とメロディとアレンジと歌声とパフォーマンスがいいように反応し合っちゃって独特の世界が出来上がってしまう。
そんなことを感じたコンサートだった。

450  
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コレは当日の終演後のようす。
Marshallの事務所が近かったので、2人が軽く打ち上げに寄ってくれた。

2img_5197 アキラさんとジャズ・ボーカルの話になって、みんなでSylvia SymsのCDを聴いて、ライブの緊張をほぐすかのように夜中の2時まで楽しいひと時を過ごしましたとさ…。
私、おジジはもうおネムだ。

480cd片時もグラスを手放さないアキラさん。
お疲れさまでした!
 
amber lumberの詳し情報はコチラ⇒amber lumber Official Website

490v(一部敬称略 2017年11月10日 神田THE SHOJIMARUにて撮影)