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2018年1月12日 (金)

-おれパラ- 10th Anniversary ORE!! SUMMER~私の富士山 <前編>

    
聞いて驚け~ッ!
2018年のMarshall Blogの最初のライブ・レポートは「夏」だ!
イヤね、今年の冬は寒いからサ、夏のイベントのレポートでもアップしてみんなで温まろうと思ってサ。
しかし、昨日の燕三条の13時間電車立往生なんてのはスゴイね。雪に慣れているハズの地域なのに…。
13時間立ちっぱなし、座りっぱなし、空気はドンドン悪くなっていくし、トイレにも行きたくなるし、ハラも減る。携帯だって電源が切れちゃうでしょう?
とにかく各地でこれ以上の豪雪被害が出ないように祈る。
 
さて、今日の内容は昨年の7月15日と16日の2日間にわたって開催された『Original Entertainment Paradise-おれパラ- 10th Anniversary ~ORE!! SUMMER~』のレポートだ。
アニメ関係に疎いMarshall Blog読者に説明しておくと、小野大輔、鈴村健一、森久保祥太郎、寺島拓篤という4人の人気声優をホストに、その界隈のバラエティに富んだ人気者をゲストにお迎えして個性あふれるパフォーマンスを繰り広げる音楽イベントが「おれパラ」。
「Original Entertainment Paradise」の略だね。
年に1度冬に開催しているその「おれパラ」が昨年10周年を迎え、それを記念して夏にも開催した。
それが『ORE!! SUMMER』…夏の「おれパラ」だから「おれサマー」なワケ。
このイベントは10周年を記念するだけではなく、おれパラ史上初の野外フェスとなった。

10会場となったのは富士急ハイランドのコニファー・フォレスト。
この2日間、あたりは「おれパラ」パラダイスになった。

20sコニファー・フォレストは、以前『GRANRODEO LIVE 2013 ヤッホー ワンダホー FUJIYAMA!! 』で訪れたことがある…って、アレから4年も経ったのか!

30_2さて、今回はせっかく富士山に来たのでライブ・レポートの前に「私の~」シリーズをやらせて頂く。
「私の富士山」だ。
興味と時間のない人はガツンとスクロールして後半にワープしてもらって構わない。
ただ…読めば少しは何かのタメになるかも知れない。
…と、コニファーに行く前に訪れたのがココ。

40「ふじさんミュージアム」という富士山関連の博物館。
まずコレを見るために早めに家を出て来た。

55昭和61年の冬の静岡国体の際、「ふじさんミュージアム」がまだ「富士吉田市郷土館」だった時に今の皇太子殿下夫妻も行啓されている。
「行啓(ぎょうけい)」というのは皇后・皇太后・皇太子・皇太子妃の方々がお出かけをすること。
天皇陛下のお出かけは「行幸(ぎょうこう)」という。
さらに、その他の皇族が外出するのは「お成り」という。
私の場合は「取材」もしくは「配達」という。

50vこの博物館は富士山の科学的な博物館ではなくて、富士山にまつわる文化や風習、信仰についての展示をしている施設なのね。

60「人はナゼ富士山にのぼるのか?」とか、「富士山信仰について」とか、「富士吉田の暮らし」についてとか…。

70私は富士山自体には特に興味もないし、もったいなくも登りたいとも思わないんだけど、「富士講」というモノに興味があったのでココを楽しみにしていた。
「富士講」というのを知ってる?
いつかMarshall Blogで「伊勢講」というのをやったけど、それの富士山版が「富士講」。
コレに興味を寄せている理由については次回の最後にお話しする。
「〇〇講」というのはサークルみたいなもので、みんなでお金を出し合って、年に1回代表者を決め、その人に遠くの地に行ってもらってみんなの分までお詣りしてもらう…というヤツ。
下は各地の富士講のフラッグ。
私がコレをやったらMarshallのロゴが入ることは間違いない。
90「大山詣り」なんて落語があるけど、あれは「大山講」をテーマにした噺。
富士山信仰というのも歴史が古く、みんな富士山に登ってお詣りをしたいのはヤマヤマだけど、江戸から富士山に登って帰ってくるまでにどんなに急いでも8日はかかった。
歩いて行くんだから。
その間、仕事は休まなければならないし、莫大な経費はかかるしで、とても一般の人が富士登山をするなんてことはできなかった。
そこでこのシステムができたというワケね。
このシステムが最も盛んだったのは、さっきチョット出て来た「伊勢講」というヤツ。代表して伊勢神宮をお詣りしてもらう…これは全国規模だった。
ところが富士山信仰というのは、富士山が見えるところに住んでいる人の間にだけしか広まらなかったので、富士講の規模は伊勢講ほど大きいモノではなかったらしい。
形を変えて今でもやっている人はいるんよ。
ところで、今「お詣り」という言葉を使ったけど、コレは神社の時ね。お寺の場合は「お参り」となる。

80vこのミュージアムはその富士講に関するアイテムを豊富に展示している。
下は明治時代の写真。
上に掲載したミュージアム内の鳥居は写真の鳥居のレプリカだそう。

100「御師(おし)」の説明も詳しくされている。
遠方から来た富士講の参加者は「御師」と呼ばれる一種の神官の家に泊まって富士山を登拝した。
「御師」については<後編>でやるのでココではその名前だけ覚えて置いてくだされ。

110富士講には大小さまざまな規模のグループがあり、そのリーダーを「先達(せんだつ)」といった。
大きなグループには「大先達」というその上の職位があった。
先達さんは毎年リーダーとして当該のグループを引き連れて富士山に登るワケだが、この行為は商売ではないので、当然ギャラが出ない上に本業も休まなければならなかったため、経済的に大変な負担を負ったらしい。
参加者は皆こうして白装束に身を包む。白は穢れのない色だからだ。

120上の写真にも写っているけど、コレらは吉田登山道の一合目の「馬返し」というところの山小屋に奉納されたノレン。130こっちはグッとキレイだけどホンモノだそうだ。

140良く見ると浅草とか神田の飲食店の名前が多い。
あ!大黒屋!

150大黒屋は浅草の伝法院の向かいにある老舗の天ぷら屋。
そういえば昔、シンガポールから来た仕事先の女性と食事をする時、「どこかトラディショナルなお店に連れて行って欲しい。会計は私がします」と言われて大黒屋で天丼を食べてもらったことがあった。
私なんかは普段浅草で天ぷらを食べるなら他のところへ行くけど、有名なお店のほうがよかろうと大黒屋にお連れした。
それで勘定の段になると、彼女はまるで腰から銃を抜くガンマンのように、あらかじめ用意していた自分のクレジットカードを素早く店員に差し出した。
するとその店員が言った「あ、ウチ、クレジット・カード受け付けてませ~ん。現金でお願いしま~す」
ハナから現金を持っていない外人のこと、結局私が支払った。
その時の彼女の泣きそうな顔は忘れられない。
彼女は当時アメリカで一番大きかった音楽出版社に勤めていて、長い間教則ビデオの仕事を一緒にさせてもらっていた。
「シゲ、シゲ」ととても私を慕ってくれて、独身の頃からの付き合いだったが、今では5人の子供のお母さんとなった。
あの出産ラッシュの時はおもしろかった。年に1回、会うたびに「シゲ、赤ちゃんが生まれるの!」とほぼ連続で5回聞かされたんだから!

160v他にも実際に富士講で使われたグッズがたくさん展示されている。

170吉田口から富士山に登頂するには20kmの距離があり、標高差は3,000m。徒歩だと11時間を要するため、朝早く出発しても山小屋に1泊する必要があった。
昔の山小屋には床がなく、地面にムシロを敷いてあるだけだったので、夏でもメッチャ寒く、こうしたドテラが必需品だったのだそうだ。

200記念スタンプということになろうか。
これらを登山する際に着用している白装束に押印する。
何度か富士講に参加するうちにそのスタンプが増えて行き、その人のステイタスの高さを証明するようになる。
先に触れた先達さんは毎年来るので、自然と白装束のスタンプが増える。お金に困った先達さんは、それを高額で売ることもあったらしい。
そんな人様のモノを買ってもしょうがないと思うけど、富士山登拝はそれだけご利益のあるモノとされていたのだ。

210コレは富士講のグループで作ったお盆でしょうナァ。
ここにも大黒屋の名前が入っている。

180他にもミュージアムには、富士山の様々な表情をプロジェクト・マッピングで再現したアトラクションなども用意されている。

215なかなかよくできてるのよ。

216コレで富士山の一年を見たことにしよう。

217「~したことにしよう」…といえば、ロビーにはこんなモノも。
コレは「富士塚」のミニチュア。
富士山にお参りに行きたくても行かれない…ということで、江戸時代には「富士塚」といって、ミニチュアの富士山を作ることが流行した。
そのミニチュアの富士山に登って「富士山にお詣りしたことにしよう」という仕組み。

220話は飛んで、東京は台東区入谷にある小野照埼神社。

240樋口一葉の「たけくらべ」にも出て来る西暦852年を起源とするとても古い神社。
小野篁(おののたかむら)や管原道真を祀る神社だが、境内には色んな神道の流派の施設があって、狭いながらもまるで神道のテーマ・パークを思わせる。

250その奥にあるのがこの浅間神社。
「浅間神社」っていうのがそこら中にあるでしょ?
「浅間(せんげん)」っていうのは富士山の頂上のこと。すなわち富士信仰の神社ということ。
で、富士山の頂上の土地は、その頂上にある浅間神社の所有物なのだそうだ。
だから頂上にある観測所も浅間神社の土地を借りて建てられている。

260チョットわかりにくいかな?
コレ、富士山です。

270「三合目」とか「五合目」とか丁寧に道程標が建てられている。
標高5m、直系16mの富士山。
普段は入ることができないが、6月30日と7月1日だけ一般に開放されている。
私はタマタマその日に来たのか、この富士山に登ったことがあるんだけど…低かった。
江戸時代にはこうしたミニ富士が、江戸とその近辺に50以上もあったという。
実際に富士山の溶岩で表面が覆われていて、かなり原形のままに保存されているのが大変貴重なのだそう。
ってんで、コレ、国の重要有形民俗文化財に指定されているのだ。

280奥にはこんな碑も。
ね、「東講」という名前の富士講のグループの登拝の記念碑。

290ミュージアムにまた戻って…。
施設内の敷地にはこんな古民家なんかもあって見どころは結構多い。

300この後、もう2か所ほど富士山関連の施設を見学してコニファー・フォレストへ向かった。
その前の腹ごしらえは当然「吉田うどん」。
長い旅路を経て伊勢に来た人の体調を考え、胃の負担にならないように麺を軟らかく煮た伊勢うどんは苦手。
その点、麺がカッタカタの吉田うどんはいいナァ。安いし。
なんだってこんなに麺が硬いのかというと、昭和の初期、このエリアは一般の家庭でお母さんが機織りをしていて、昼食づくりの手間をかけないようにするのと、手が荒れないようにするのとで、お父さんがうどんを打ったのだそうだ。
お父さんが馬鹿力で小麦粉を練って、おおざっぱに切るもんだから大変にコシのあるプリミティブなうどんが生まれたというワケ。
残りの2か所についてはまた次回。
315さてコニファー・フォレスト。
開演時間が近づき、会場は若い人であふれかえって来た!

320左右に取り付けられた大型スクリーンにオープニングの映像が流れた後は小野さん、鈴村さん、森久保さん、寺島さんのホスト4人がステージに現れ1曲披露。
曲は「United Flag」。
この後、ホストの4人は度々スクリーンに登場して楽しいMCを展開してくれた。
みなさん、話がとっても上手でおもしろい!

330さて、ナゼゆえMarshall Blogが「おれパラ」の取材に来ているかというと…もちろんそこにMarshallがあるから。
ステージに乗っているのは名ギタリスト、ジョー・サトリアー二のシグネチャー・アンプ・ヘッド、JVM410HJS。
スピーカー・キャビネットは1960B。

340v使い手は藤沢健至!
CURE METAL森久保さんのライブ・レポートでMarshall Blogではスッカリおなじみ。

350お~、ドラムスは板垣正美!
板さんは杉本篤彦さんというやはりMarshallを使用してるジャズ・ギタリストのライブ・レポートでMarshall Blogに何度もご登場頂いている。

360ベースは三宅博文。
三宅さんは森久保さんの時以来かな?

370v最初っからおれパラの4人が出てきちゃったもんだからもう会場の興奮はいきなり最高潮!
その興奮を引き継いで矢継ぎ早にステージに上がったのはDearDream。

380石原壮馬

390v溝口琢矢

400v富田健太郎

430v太田将熙

420v正木郁
 
圧倒的な躍動感で「PLEASURE FLAG」と「真夏色ダイアリー」を熱唱。

410v続いては豊永利行。

440キレのよいダンスとともに「C"LR"OWN」、「メッセージ」、「僕の☆☆(キラキラ)計画」を披露した。

450vその頃、健ちゃんはというと、Marshallを背中に完璧なギター・ワークを見せてくれている。

475vひと際大きな歓声。
こちらもダンサーを帯同してのステージに現れたのは波多野渉。

460「You Only Live Once」…お、ジェイムス・ボンドですな?アッチは「You Only Live Twice(007は二度死ぬ)」ね。
さらに「覚醒のAir-運命のCodaメドレー」と「ハート・シグナル」の3曲で会場を沸かせ、みんなでジャンプして出番を締めくくった。

470vココは個人的に楽しみにしていたコーナー。
2HEARTSの登場だ。
ナント8年ぶりだとか…。

480森川智之
森川さんは実はMarshall Blogにご登場頂くのは2回目なの。
前回はGRANRODEOのe-ZUKAさんのバースデイ・パーティの時

490v立木文彦

500vギターにはそのGRANRODEOのe-ZUKA。
そしてベースに瀧田イサムが入った。
曲は「こころ咲き誇れ!」、「ギャンブラー」、「ALL MY LIFE」。

510e-ZUKAさんの弾きまくりは当たり前!
相変わらずいいフレーズをいい音で奏でてくれる。

520vいつもレポートしている通り、e-ZUKAさんはMarshall。
愛用のJCM2000 DSL50を使用。
瀧田さんとのイキはもちろん完璧。
このコーナーを楽しみにしていたのは、開演前に楽屋にうかがったところ、e-ZUKAさんと健ちゃんから「今日は師弟ギター・バトルをしますからね!」と聞かされていたからだった。
写真を使えないのが残念だが、もちろん師弟Marshall対決はバッチリ!
楽しませて頂きました!

530前半の最後に登場したのは岩田光央。

540曲は「グラスホッパー」、「ウェイクアップベイベエウェイクアップ!」。
そして「かわいいオシリ」ではホストの4人もジョイン。
最後に3回もジャンプしたよ!
何でもこの「おれサマー」という名称のアイデアは岩田さんとのことで、さすが発案者だけあって、会場を最高に盛り上げちゃった!

550vココで休憩。
お段々と富士山が見えて来たぞ!
上にも書いた通り、富士山周辺にはこのMarshall Blogの取材で何回も来てるんだけど、1回も富士山を見たことがないんだよね。
いっつも曇ってる。
夏場は朝のウチじゃないとダメなのかな?
私も日本人だわ…富士山を見るとその威容に「ありがたや~」って思うもん。

2_0r4a9816<後編>につづく

※Marshall Blogは明日の土曜日も更新します!

(一部敬称略 2017年7月15日 富士急ハイランド・コニファー・フォレストにて撮影 ※ ©SHIGEYUKI USHIZAWAのクレジットが入っていないライブ写真は株式会社ランティスさんよりご提供頂きました。この場をお借りしてご協力に御礼申し上げます)