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2012年11月

2012年11月30日 (金)

【50 YEARS OF LOUD LIVE REPORT】当日リハーサル~その4

お昼ぐらいから始まったリハーサル。もう外も大分暗くなってきた。

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ステージではジョー・サトリアーニのリハーサルがスタート。
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ジョーも張り切ってる!

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しっかし、素晴らしいプレイだわ~!こんな間近でこのすごいプレイを観れるなんてシ・ア・ワ・セ…

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サトリアーニのJVMのフットコントローラー。アンプはジョーのシグネチャー、JVM410HJSだ。
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しかし、ハウス・バンドも大変だ。「マーシャル祭り」を思い出すナァ。

ドラムはホワイトスネイクのブライアン・ティッシー。バスドラ・ヘッドにあるロゴ、NATAL(ナタール)はマーシャルのドラム/パーカッション・ブランドだ。

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ベースはジャズ・ロウクリー。
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キーボードはアダム・ウェイクマン。リック・ウェイクマンの息子さん。
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ジョーはもともと30th Anniversaryモデル6100のプレイヤーだった。しばらくの間マーシャルを離れていたが、こうして50周年の年に帰ってきてくれたのは大変喜ばしい。

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ニコも忙しい!

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ジムがドラムの中から見守ってくれてる!
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開場時間が近くなり、かなりせわしなくなってきたロビーまわり。Graceも大忙しで行ったり来たり!

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ステージには最後のセット、グレン・ヒューズが上がった。
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ベースはフリーのアンディ・フレイザー!
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ギターはソレン・アンダーソン。
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すると、ステージ上手ソデから4段スタックが!ダ~レのだ?

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もちろん、この人!イングヴェイもグレンのバンドに加わった!

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グレンのセットで1曲。

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しっかし、フザけてるのかと思うくらいスゴイ声だニャ~!

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フィナーレのリハーサル。

グレンから指示が出る。

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こうした光景はイベントならでは!

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こっちはG3以来かな?

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リハとはいえ最後の一音までシッカリ処理するダグ!

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これは昨日のリハでも見れなかったからね。楽しみ~!

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物販の準備は終わったか~?!

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シャツだけでなくありとあらゆるものがズラリと並ぶ!
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中2階のコンコースでは最後の追い込み!スタックひとつひとつに付ける説明板がまだできていない!Steveがんばれ!

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すでに開場してお客さんが大分会場に入った。

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いろんな国から来てくれたお客さん。ロビーではバラエティに富んだ言語が飛び交っていた。

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開演前にはステージ左右のスクリーンにミュージシャンからのメッセージやマーシャルの歴史のビデオが放映された。

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入ったね~!

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後は開演を待つのみ!

ここまでグダグダ、こと細かに書いて来たけど、次回からいよいよ本番のレポートに入ります。

実は、この「マーブロのリハーサル・レポート」以前のレポートというのがあって、そちらも是非ご覧いただきたいです。ま、ほとんどマーシャルとは関係ないことですけどね…。

それがコレ⇒マーシャル創立50周年記念コンサートにむけて~その1 と その2

それと、その時のイギリス滞在記もよろしければヒマな時に目を通してやってください⇒イギリス紀行2012 秋の陣

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(敬称略 2012年9月22日 London Wembley Arenaにて撮影) 25

2012年11月29日 (木)

【50 YEARS OF LOUD LIVE REPORT】当日リハーサル~その3

さて、開演にむけてサクサクとリハーサルは進む。

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ニコもMCにドラムにと大忙しだ。

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ザックの番が回って来た。

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昨日のスタジオでのサウンドと丸っきり同じ。しかし、音量は断然LOUDER!
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歌もギターに負けないぐらいパワフル!
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それにしても美しいギター・サウンド!

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ニックがサイド・ギターを担当する。

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ニックは新DSLを使用。

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元グリム・リーパー!
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ブライアンのドラミングも力が入る!気合を入れて叩かないとザックの迫力に押されてしまう!

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さてさて、ロビーの方はどうかな?

物販の準備が整えられていく。

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これはグッズの空き箱のホンノ一部!

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廊下にセットされたスタックたち。

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ロビーの展示もほぼ完了。

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アーティストの関連モデルやシグネチャー・モデルでマーシャルの歴史をつづるという趣向だ。

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シリアル#1も工場から持って来て展示された。そういえばここの従業員や大工さんたちも記念撮影してた!

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エントランスの冷蔵庫のディスプレイ。
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10月にはアリス・クーパーが出たのね~。観たかったナァ~。アリス・クーパーは一昨年、ロンドンのChalk FarmにあるRoundhouseで開催されたマーシャルのイベントの司会をやったんよ~。行きたかったナァ~。Oxford Streetにある有名な100Club(元のオーナーはVincor Feldmanのお父さん!)にも出演してた。観たかったけど完全ソールドアウトだった。だからアリス・クーパーはまだ観たことない。

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リハをすでに終えたケリー・キング。
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そして、イングヴェイ!
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イヤ~、スゲエ、スゲエ!

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やっぱりイングヴェイ・マルムスティーンは何回見てもスゴイ!早弾きとかそういう次元の話ではなくて、当たり前だけど「イングヴェイの塊」なのだ!

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で、もうひとつイングヴェイが素敵なのは、ギター弾いてて実に楽しそうなんだよね~。ま、これだけ自在に暴れればそりゃ楽しいだろうけどね!

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リハーサルも終盤にさしかかりいよいよ本番が近付いて来る!

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(敬称略 2012年9月22日 London Wembley Arenaにて撮影) 24

2012年11月28日 (水)

CLASSIC ROCK JAM 2012 <後編>

前半9曲を終えて大いに盛り上がっているCLASSIC ROCK JAM 2012。今年で18年目を迎えた名実ともに日本を代表するロック・イベントだ。野外で大騒ぎするのもいいけど、いいロックをイスにすわってゆっくり「鑑賞」する。まさに「原点回帰」の名イベントだ。

そんなに音楽に合わせて踊りたければダンパ(これは死語ですね?今はクラブっていうのか?)か盆踊りへ行けばいい。キチッと器楽演奏の鍛錬を積んだ芸術家たちの至芸を見る機会があまりにも埋もれすぎているとは思いませんかね?CRJはそうした正当な音楽や音楽の楽しみ方を教えてくれる(我々年寄には思い出させてくれる)素晴らしいイベントだ。(CITTA'もCLUBだけど…)

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さて、CLASSIC ROCK JAM 2012の後半戦に移る前、これまたCRJ名物のプレゼント・コーナーだよ~!シート番号が抽選された札の番号とミートすれば豪華プレゼントがもらえちゃう。

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このコーナーの担当はおなじみ東海林のり子さん。楽屋をご一緒させていただいたんだけど、明るくてかわいくて、とてもチャーミングなお方!いっしょにいて実に楽しい。

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アシスタントでSHUSEさん、LEVINさん、それに後から呼ばれて恵子さんが加わる。

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プレゼントのひとつ、恵子さんの似顔絵ポスター!よく描けてる?!こういうカリカチュライズは実におもしろい。

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そして、弊社が提供させていただきましたマーシャル50周年記念限定ヘッドフォン、「MAJOR50」!

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こういうヤツ。

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左右の留め金には「Golden Jubilee」を示すゴールド・プレートで左側には「50 YEARS」…
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右側には「OF LOUD」というプラークがくっついてる!
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「シャチョ~ッ!日本にはこんなにいいイベントがあるんスよ~!」と今回のCRJ用にイギリスの本社に頼んで送ってもらったんよ。

東海林さんが「今年創立50周年を迎えたイギリスのマーシャル社からヘッドフォンのプレゼント」とアナウンスすると会場は「オ~!」の歓声とともに「欲しい~、欲しい~」と阿鼻叫喚のマーシャル・ヘッドフォン欲望地獄!…そりゃオーバーか。でも、皆さんによろこんでいただけて鼻タ~カダカ!うれしいです。

で、今回はアラ不思議…ナゼか引く札、引く札、み~んな2階席。こんなことってあるんだね~。

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さて後半、バックがまた変わる。

ベースは満園庄太郎。かれもこのイベントの看板ベーシスト。

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ドラムは宮脇JOE知史。カッコいい~!

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キーボードが高梨康治に変わる。このバンドをバックにボーカルに大槻ケンヂ、小野正利が登場。Syu、K-A-Zが務める。

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そして、坂本英三登場!待ってました!

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ギターにSHARAさん!ホッとするわ~。今日もご覧の通りJVM410Hを使用。キャビはMF400B。

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曲はRAINBOWの「Man on the Silver Mountain」。「銀嶺の覇者」ってヤツやね。まるでジャン・クロード・キリーかトニー・ザイラー。初めてこの曲を聴いたとき、「お、ナンダこりゃ?何て読むんだ?」とドキッとした、子供だったからね。

えいぞうさんにピッタリな曲だな。

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SHARAさんの分厚いマーシャル・サウンドさく裂!やっぱ、ハッキリいってこういう音楽は、マーシャルだってば!

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2曲目はVAN HALENの「On Fire」。「On Fire」といえば個人的には完全にBarney Kesselなんだけど、VAN HALENのもいいもんだ!

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えいぞうさんのものすごいエキサイティングぶりに大盛り上がり!えいぞうさん、突然倒れてくるからうまく撮れなかった!でも、エキサイティングぶりは十分伝わるでしょ?!

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バンドはそのままでいよいよトリのボーカリストを迎える。

ギター、石原SHARA慎一郎

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ドラムは宮脇JOE知史。

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ベースは満園庄太郎。加えて高梨康治のキーボードともうひとりのギターにK-A-Z。

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トリはデーモン閣下

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曲はJOURNEYの「Who's Crying Now」。

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この日、恵子さんのHEARTに続く2曲目のバラード。ジックリと歌いこむ閣下。

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それにしても閣下のMCは楽しいナァ。

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そして、ガラリと雰囲気が変わって「移民の歌」。しかし、「移民の歌」って変なタイトルだナ、今考えると…。でも原題が「Immigrant Song」、つまり「移民」と「イミ(ン)グラント」でシャレになってるんでしょ?エ、「意味」わかんないって?スミマセン、今考えました。

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それにしても、この曲もいつの間にか、ロックを代表するような存在になった感じがするネェ。

そういえば、ウチの子なんか小さい時、すっかり王様の曲だと信じてたからね。「さ~むい国からやってきた~」ってよく歌ってた。

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やはりこのあたりのネタがシックリ来るよね~!

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SHARAさんだけでなく閣下も水を得た魚のように「♪ア~ア~」を決める!

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猛然とソロをブチ込むSHARAさん!

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閣下はドラムの腕も披露!しかも歌いながら!

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アンコールはもちろんCRJ名物「Rock'n'Roll」。閣下が「長いアンコール」と呼んでいるヤツ。全員参加、全員12小節のソロまわしだ!

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そしてドラムソロまわしでしめる!

五十嵐公太

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宮脇JOE知史!

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LEVIN!

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今回も楽しんだ~。

やっぱりこうして続けることって大切だ。何年も何回も続けることによって「定番」とか「名物」が生まれてくるからね。回を重ねるとますますお楽しみが増える。

今回18曲中、60年代の曲が2曲、70年代が8曲、80年代が同じく8曲。ま、個人的にはもっと70年代にスポットを当ててもらいたいような気もしますが…ア、言っちゃった!たとえば「そんなに知られていない曲まだまだいっ ぱいあります。なんたって70年代はロックの頂点をなした黄金の時代なんですから!あの感動を次世代に教えてあげようよスペシャル!」みたいのどうですかね?ちょっと長い、タイトル?選曲会議でもあれば呼んでもらいたいナァ~。

それと、このイベントはいつも時間厳守でうれしい。絶対ダラダラやらない。巻くことはあっても、よほどのトラブルがない限り押すことがない。これは立派です。やっぱり、こういうとことろ、お客さんを楽しませようというサービス精神に根付いているのではないかと信じている。

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あと2年で20周年。25周年、30年と続いていって欲しい。あ、ネタは変えないでね!

CLASSIC ROCK JAMの詳しい情報はコチラ⇒CLASSIC ROCK JAM OFFICIAL WEB SITE

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(一部敬称略 2012年10月7日 CLUB CITTA'にて撮影 ※本ブログにはご本人の了解を得た方のみご登場願っております。) 23

2012年11月27日 (火)

CLASSIC ROCK JAM 2012 <前編>

日本を代表するロック・イベント、CLASSIC ROCK JAM…18年目を迎えた今年のCRJは「-原点回帰-」と副題が付された。70年代、80年代のロックの黄金時代へ戻ろう!という、うれしい意思表示と受け取りたい。

何なら毎月開催してもらってもいいぐらい。ロックがクリエイティブであった時代の素晴らしい曲をあらゆる世代に放ってもらいたい。

チケットは完全にソールド・アウト。来年25周年を迎えるCLUB CITTA'がロック好きの人々で埋め尽くされた。

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満員の会場の客電が落ちる…大歓声。ロック・コンサートでもっとも興奮する瞬間だ!

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そしてCLASSIC ROCK JAM 2012が始まった!

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トップ・バッターは竹内光雄のセット。

ボーカルの竹内光雄

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下手のギターは白田RUDEE一秀

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ベースはSHUSE

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ドラムはLEVIN。そして、PANTHERとピアニスターHIROSHI。

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CRJ2012の1曲目はMOTLEY CRUEの「Dr. Feelgood」。

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さっそくRUDEEのソロがさく裂!

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2曲目もMOTLEY CRUE。「Don't Go Away Mad」だ。

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RUDEEはJCM2000 DSL100と1960Aを使用。いつも通りの流麗なプレイを完璧にサポートした。

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バンドは変わらずボーカルが冠徹弥に交替。

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SHUSEとLEVINのリズム・コンビはドライブ感満点!

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OZZY OSBOURNEの「Miracle Man」とIRON MAIDENの「Aces High」をプレイ。

サービス満点のRUDEE!

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続いて山本恭司が登場!

恭司さんの1曲目はSTEPPENWOLF。このグループ、ものスゴイ人気だったんよ。詳しくはコチラに書いておいたけど、バンドの名前だけでは彼らが誰かはわからない人も多いのではなかろうか?そう「いつものラーメン」でおなじみの「ワイルドで行こう(Born to be Wild)」。

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疾駆する恭司さんに会場は大盛り上がり!

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バックは交替している。

ベースは寺沢てらちん功一

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ドラムは五十嵐公太だ!

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2曲目はJIMI HENDRIXの「Little Wing」。

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もちろん、後半は恭司さんの泣きのギター・ソロ。これが聴きたかった!弾きまくり!でも、恭司さんのソロはハチャメチャになったり乱暴になったりはしない、絶対にしない。徹頭徹尾美しく、インテリジェントなのだ。

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恭司さんは35年前から観てますからね。エアロスミスのサポートを務めた武道館の時から!その次はキッス。何しろフレーズが素晴らしい!

多分、恭司さんが弾かれているのではないかと推察するが、SILVER STARSの「Take Five」のギター・ソロはポール・デズモンドよりも、デイヴ・ブルーベックよりも全然カッコいい。本当に今でも時折CDを引っ張り出してきては楽しんでいる。

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そこへ寺田恵子が加わる。

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あ~、恵子さん、ホッとするわ~。いつも撮らせてもらってるからね。アウェイ感皆無!CRJでも颯爽としていてカッコいいことこの上なし!MCも最高!

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RUDEEももどって来て、曲はPAT BENATARの「Heartbreaker」。

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てらちんもこのイベントに欠かせないプレイヤーだ。メッチャ、ロック・フィーリングを感じるベーシスト。公太さんとのバッテリーも素晴らしい。

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恵子さんは18年間皆勤。すべてのCRJに出演してきた。もうひとりの皆勤者は加納秀人であったが、秀人さん、今回は残念ながら欠席だった。秀人さん、久しぶりにお会いしたかった…。

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恵子さんのセットの2曲目はHEARTの「Alone」。

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ひとりぼっちの切ない気持ちをメロディに託す。

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そして、3曲目は景気よくAC/DC。

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曲は「Whole Lotta Rosie」。

何回も書くけど、世界の経済先進国中、日本はAC/DCのチケットが完売しない唯一のロック後進国になったそうである。要するにJ-POPさえあればいい…とあまりにも島国的に小さくまとめてしまったようだ。これでいいんですかいね?

イヤ、いいハズはない。我々、ロックは全部イギリスやアメリカから教わったんじゃないの?(AC/DCはオーストラリアのバンドだけど、ヤング兄弟はイギリス生まれ。ブライアン・ジョンソンはニュー・キャッスルの出身だ。だからイギリスの人たちはAC/DCをブリティッシュ・ロック・バンドとして扱っている) 全部イギリスやアメリカのマネッコから始まったんでしょ?

今でもそう。J-POPや最近のロックが何かを作り出しているかと思ったら大間違い。自己完結しないでもっと刺激を求めてもらいたい。その刺激は今はもう「温故知新」にしかないと思う。だから、もっともっとたくさんの人がCRJのようなイベントに集まって本当にカッコいいロックを見直してもらいたいのだ。

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そして、さすが恵子さん、ナントいってもこうした骨太でへヴィな曲がよく似合う!

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SHOW-YAの時とはまた違う解放感と緊張感がいい具合に混ざっている感じで実にカッコいい!

ところで、この曲のファースト・コーラスで「42、39、56」という3つの数字が出てくる。単位はインチ。センチに引き直すと、107cm、99cm、142cmとなる…そう、スリーサイズのこと。これを歌った今は亡きヴォン・スコットがメルボルンで出会った一夜限りの女性の話し。

ここで気をつけなければいけないのは、日本ではバスト、ウエスト、ヒップと表現するが、野球のSBOとBSOみたいに海外ではどうも反対に数えるようだ。少なくともイギリスはそう。つまり、上から142cm、99cm、197cmmで、体重は120~130kgはあろうかという巨漢女性のことを歌ったうたなのだ。

いずれにしても、曲はマッチしていても、スレンダーな恵子さんとは似ても似つかない内容!

前回、AC/DCが日本に来た時、「特別に」とバンドのススタッフがステージの装置をすべて見せてくれた。あのロージーのバルーンとかね。ステージの裏、下、横、当然マーシャルたち…メチャクチャおもしろかった。

AC/DCは飾り気のないストレートな曲がもちろん魅力なんだけど、「Let There Be Rock」なんて旧約聖書をもじった歌詞も素敵だよね。「まずは光あれ…と神がいった。すると光があった」みたいなヤツね。ザッパはこれを「Man」と「Woman」と「Poodle」でやった。AC/DCは「Drum」と「Guitar」でやった。そして、「Let There Be Rock」…ロックこれにあり。そしてアンガスのギター・ソロ。あの曲は今聴いても鳥肌が立つ。

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イメージでは恭司さんも比較的多数回このイベントに参加されているのかと思ったらさにあらず。

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調べてみると、ナント今回のご出演は2001年の赤坂BLITZ以来のようなのだ。なんか存在感がデカいせいか、いつもこのイベントでご一緒させていただいているような気がする。

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そんなだから、恵子さんとの共演もCRJではこれが初!

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しかし、そこは日本のロックを作って来たヒーローとヒロイン、フィーリングはバッチリ!

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恭司さんとRUDEEのスリリングなギター・バトル!

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恵子さんがあおる、あろる!イケイケ~!

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恭司さんとRUDEEの息もピッタリなのだ!

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恭司さん、恵子さん、RUDEE、てらちんのゴージャス・ショット!

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これにて興奮の第1部終了!

CLASSIC ROCK JAMの詳しい情報はコチラ⇒CLASSIC ROCK JAM OFFICIAL WEB SITE

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(一部敬称略 2012年10月7日 CLUB CITTA'にて撮影 ※本ブログにはご本人の了解を得た方のみご登場願っております。) 22

2012年11月26日 (月)

【改訂版】Paul Gilbert Plays DSL40C!~最新クリニック・ツアー・レポート

先回の記事で告知した通り、ポール・ギルバートがクリニック・ツアーで来日した。

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目的はクリニックの他に自分のモデル限定版Firemanのプロモーションと…

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1月に催行される、新しいソロ・アルバム『VIBRATO』のジャパン・ツアーのプロモーションだ。

『VIBRATO』については前回の記事『「VIBRATO」の秘密』を参考にして欲しい。

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そして、今回のツアーで使用されたマーシャルは新商品のDSL40C。ポールはこれを前回の記事で述べていた通りステレオで使用した。

これが素晴らしいサウンドでしてね。わが社の製品ながらジックリ聴き入ってしまいましたよ!

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ポールの足元。もう何回もポールの機材を取材させてもらっているが、セットは毎回異なる。
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これが前回ポールが触れていた2台のPhase90。ちょっと設定を換えてステレオ感を強調するってヤツだ。ポールも「slightly」と言っていたが、本当に少しズラしてあるだけ。V字型になっているのはワザと。スイッチを近寄らせてデカイ足で2ついっぺんに踏み込むのだ。

しかし、ポールの機材はアナログでいいナァ~。ルーパーだとかそんなの関係ないもんね。…と思ったら、クリニックの中で触れていたが、フランク・マリノ大好きなんだってね。それでナットク!フランク・マリノのペダルはポールの3倍ぐらいの曲があったけど…。パット・トラヴァースとどっちが好きなんだろう?今度訊いてみよう。

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今回のバックバンド。何と言うモノか知らないが、小さな箱にピックアップが付いていて、足でそれを踏むと信号が増幅されてボンボンとバスドラのような効果を生む。そういえば以前はギター・ケースでこれをやっていたっけ!
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ギターの説明をするポール。このシェイプに対する思い入れとギターの持つ色の特徴のようなものについて触れていた。

大分前に、「イヤ~、シングル・コイルとマーシャルの組み合わせにハマっちゃってサ~」なんて言っていたが、本当にいいサウンドだ。特にボリュームを上げ下げした時のトーンの変わり具合が絶妙で、クリーン~クランチ~リードと実に多彩な音をクリエイトするのだ。

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『VIBRATO』からのレパートリーを挟みながらトークと実演を交互でクリニックは構成されていく。

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こうした時、普通だったらニュー・アルバムの宣伝で収録曲ばっかり演っちゃうところなんだけど、ポールのスゴイところは、カバー曲を平気で交えちゃうんころ。

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トークの内容はどちらかというとギターのテクニックに関する話題よりも、「音楽」に関する話しが多く、すごくおもしろかった。

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ここ数年のポールは、本当に「ギタリスト」というよりも「アーティスト」という感が強く、いかに自分のロックで人を楽しませるかということに腐心しているように見える。

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リハーサルの時、映画『ピーター・パン』の挿入歌、「Never Never Land」を演っていた。ポールは『Fuzz Universe』でトッド・ラングレンの「Blue Orpheus」を取り上げていたぐらいだから、トッドが好きなことは容易に想像できた。私が「A Wizard, A True Star?」と言うと「Yeah!」とうれしそうにしていた。この出だしのコードがまた恐ろしくカッコよくてサ。こういう人たちには、アレがこんな風に聞 こえるのかと驚いたよ。

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で、「音楽に関する話し」の中心はコードの話しだった。というか、それが一番印象に残った。
例えば、マイナー・セブンス・フラット・ファイブ、つまり「m7b5」、「ハーフ・ディミニッシュ」というコード。これはジャズの世界では、マイナーのII-VのIIの部分のコードの5thを半音下げ、V7にb9オルタード・テンションを加えると、b5ーb9が同じ音で、ドミナント・モーションした時にルートのマイナー・コードの5thの音に半音進行してより解決感が強調される…とかなんとかやるんでしょ?

もちろんポールはそんなこと一言も触れない。このハーフ・ディミニッシュというロックで使われることが珍しいコードを、ビーチ・ボーイズの「God Only Knows」やスティーヴィー・ワンダーの「Living for the City」やポールの「My Love」などを引き合いに出して、弾いて、歌って実演してみせる。
ん~、アタシャね、この辺りの曲、百回とは言わないけど、50回以上は軽く聴いてるんですよ。イヤ、「God Only Knows」はどう数えても100回以上は少なくとも聴いてるな…。でもね、一度も「まいなーせぶんすふらとふぁいぶ」のことなんて考えたことない。イングヴェイの曲まで出てきてたな。

人間、ボーっと生きていると私みたいに損しますナァ~。

ポールはそういうところがハッキリするまで曲を調べるんだと!で、実際にそれをギターでやってくれると「なるほどね~」になるんですよ。そこがメチャクチャおもしろかった!

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もちろんギターもバリバリ弾いてくれましたよ!

それと先人の偉大なギタリストの話しがバンバン出て来るのもおもしろいな。やっぱり、「いいミュージシャンは熱心なリスナー」ということなんだよな~。やっぱりミュージシャンには誰よりも音楽を詳しく知っておいて欲しいと思う。

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時々、忘れる…。

そうそう、そういえば、今制作・進行しているウェンブリーのライブレポの原稿を見せたらすごく喜んでくれてた。

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おっと、最近凝ってる「ギタリストの手特集」。ポールの手はどうかな?…と見るとやっぱりきれいな手をしてる!
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…と実に楽しく有意義なクリニックだった。

私は初日の川崎公演のみお付き合いさせていただいたが、翌日の神戸公演を終えたところでポールから私宛にメールが入った。ポールはDSL40Cを心底気に入ってくれたらしく、レポートを書いて、よければマーシャル・ブログで紹介してくれというのだ。いい人だ~!
ということで翻訳していかに全文を掲載させていただく。Domo arigato gozaimasu, Polu-san!

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『Ibanezの限定版Firemanギターと1月の「VIBRATOツアー」のプロモーションでクリニックをしに今日本に来ているんだ。DSL40Cはこ のクリニックにピッタリだよ!クラシック・ゲイン・チャンネルで「クランチ」ボタンをオンにして、「ゲイン」思いっきり上げているんだ。このセッティング だと、サウンドもフィーリングもぼくのハンドワイアード2061Xみたいな感じになる。マーシャルナマ音はこんな感じで、歪みをプラスするためにペダルを 2、3種使っている。そうすることによってレーサーXのメタル・チューンからポール・マッカートニーのバラードまでカバーすることができるんだ。』
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『以前楽器店でDSL40Cを試したことがあったんだけど、実戦で使うのは今回が初めてだった。僕はDSLのファンだったから、回路が素晴らしいであろうこ とはわかっていた。でも、本当に驚いたのは12インチ・スピーカーとキャビネットだったよ。ぼくが4×12”キャビネットに期待していた低域とタイトさを 実現していたんだよ!
ぼくはオクターバーをペダル・ボードに組み込んでいたんだけど、これはアンプを通してスピーカーにバカ低い周波数帯を送ることにな る。DSL40Cは完璧にそれを鳴らし切ったね。
それと、最近ぼくはフェイザーを違う設定にセットして、よくステレオで弾いているんだけど、4×12”キャビネッ トでこれをやると、ライブ・ハウスなんかではデカすぎてどうにもならないんだ。だからDSL40Cをペアで使うのが大好きなんだ。クリニック会場に持って 来いの実用的なサイズの割には、大型アンプに期待するトーンと明確さのすべてをぼくに与えてくれるんだよ。誰が設計したのかわからないけど、本当にスゴイ 仕事をしてくれたもんだ!』

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『I'm in Japan right now, doing some clinics to promote my limited edition Ibanez Fireman guitar and my upcoming VIBRATO tour in January. The Marshall DSL40C combos are perfect for these clinics! I use the "Classic Gain" channel with the "Crunch" button turned on, and the "Gain" knob turned all the way up. With that setting, the amp sounds and feels just like my hand-wired Marshall 2061x. This is pure Marshall tone.I use a couple pedals to push the amp into different amounts of distortion, and it let's me play anything from Racer X metal to a Paul McCartney ballad.

I've tried the DSL40C in a music store before, but this is the first time I could try it in a performance situation. I've been a fan of the DSL for a long time, so I knew the electronics would be great, but I was also really impressed with the 12" speaker and the cabinet. It had the same low end and tightness that I would expect from a 4 x 12 cabinet! I was using an octave pedal on my pedalboard, and this sends huge low frequencies through the amp. The DSL40C combo handled them perfectly. I've been playing in stereo a lot lately, using a couple of phase shifter pedals to separate the sound, and sometimes two 4 x 12 cabinets can be a bit big for a club, so I really liked playing through a pair of DSL40Cs. They gave me all the tone and clarity that I would expect from a larger amp, but at practical size to fit the venues where I'm doing my clinics. Please tell whoever designed it that they did a great job!』

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さらに、ポールからの情報。『VIBRATO』の1曲目に収録されている「Enemies (in Jail)」のPVができたのでチェックして!とのこと。それがコレ。ナント完全にアニメ。使用しているアンプは白い1959のポール・モデル!いかにもポールらしい!

年明けのポールの来日公演の予定は…
1月15日(火) 赤坂ブリッツ
1月16日(水) 赤坂ブリッツ
1月18日(金) 松下IMPホール

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(敬称略 2012年11月21日 川崎Serbian Nightにて撮影 ※協力:星野楽器販売株式会社) 21

2012年11月22日 (木)

【50 YEARS OF LOUD LIVE REPORT】当日リハーサル~その2

やっぱり、どんな形にせよ、こうして記録を残しておくのは大変いいことだ…と昨日のレポが思いのほか好評でございやして…。日本だけだよ、こんなのあるの!自信を持って当日リハーサルのレポート、第2回目いっちゃいます。

ミキサー卓からステージを望む。遠い~。照明の人も黄色いベストを着ている。多分、シューティングの調整でバトンに上がったりするからでしょう。

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ノーウィッチのクリニックに行くため、前日に行われたMUSIC BANKでのリハーサルに参加できなかったポール・ギルバート!

新しいソロ・アルバムも好評だ!

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実は昨日、川崎でポールのクリニックがあって会ってきた。

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今日の記事の下書きを見せて「明日のマーブロに出るよ!」というと大層よろこんでくれた。そのクリニックのレポートはまた別に機会にね!

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モニターのバランスを調整するポール。かなりシビア!

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ポールのバックを務めるはベースのジャズ・ロウクリー、ドラムはマイク・ポートノイ。そしてキーボードは細君のエミ・ギルバート。本番のレポートの時には写真をアップします。

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今回もポールらしい楽しい選曲だ。

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アンプはJVM410Hを使用していた。

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アンプが変わろうと、最近のポールのトレードマークであるシングルコイル・ピックアップとマーシャルの組み合わせサウンドはまったくいつもと同じだった。
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ニコによるMCのリハーサル。
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ジムへの心温まる言葉がつづられる。

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さて、ところ変わって、ここはケイタリング・ルーム。飲み物、食べ物自由自在!写真はこれまた私の仲良しのサンチャゴとジョール。

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この日ここでいただいたのは、ペンネ・アラビアータ。おいしかった~。外のそこら辺のレストランで食べるよりよっぽど、マイウ~!

これを食べていたらリハを終えたポールがエミさんと入って来て、「Shige-san!  Let me join you?!」。しばしの間おしゃべりを楽しんだ。

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エントランスの準備も着々と進んでいく。

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「1934年2月15日、このコンクリートスラブは紛れもなくダービー伯爵によって建造された」とある。スラブとは床板のこと。そうだ、スッカリ忘れていた!ポルトランド・セメントはイギリス人の発明だ。

皆さんが一般に「セメント」と呼んでいるものの正式名称は「普通ポルトランド・セメント」といいます。普通というのは、普通でないセメントもあるからで…ア、こんなこと書いてていいですか?「コンクリート・スラブ」って見て俄然燃え(萌え)出してしまいましたよ…普通でないセメントというのは銑鉄を作る際に排出される産業廃棄物、高炉スラグをポルトランド・セメントに混ぜた高炉セメント。早く固まる早強セメントなんていうものがある。他に石炭の煤を混ぜたフライアッシュ・セメント、油井掘削に使うオイル・ウェルセメントなんあてものもありましてな…。

で、その昔、リーズの煉瓦積み職人、ジョセフ・アスプジンが作ったセメントがイギリスのどこかにある(どこかは私は知らない)ポルトランド岬の色ににていることから「ポルトランド・セメント」と命名されたのですよ。セメントにはチョイとうるさいよ、アタシャ!
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MP3プレイヤー用アンプ、「Hanewell」。マーシャルの商品じゃないけどね。ハンウェルというのはジムの生地の名前だ。
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会場から出ている注意書き。細かいな~、どれどれ、「この公演では次のようなステージの特殊演出をすることがあります:ストロボ、花火、爆発音、スモーク、炎、レーザー、85デシベルを超える爆音。防音には…要請により、クロークやレセプションで耳栓が入手できます」。こういうこと書いておかないと万が一の時面倒なことになっちゃうワケね?
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この張り紙がいたるところで目に入った。「爆音になります!!!!!…遠慮せずに耳栓を頼んでください。プロダクション・オフィスにおいてあります」 なんとマァおやさしいこと!

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ハウス・バンド大忙し!

キーボードのアダム・ウェイクマン。

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前出のジャズ・ロウクリー。あ、ジャズのラスト・ネームは以前「ロッホリー」とか書かれたり、「ロックリー」とも書かれたりするけど、本人は誰かに電話する時、「ジャズ・ロークリー」って自分のこと呼んでたよ。
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ブライアン・ティッシー。
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そして、次の刺客はモーターヘッドのフィル・キャンベル。

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フィルは2203を使っていた。

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ボーカルはコリー・テイラー。
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コリーも出ずっぱりだった。
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昨日さんざんリハやったからね~!

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今日はバッチリ!
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フィルの息子さんも登場!

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リッパーも加わる。

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リハはまだまだ続く。

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(敬称略 2012年9月22日 ロンドン ウェンブリー・アリーナにて撮影) 20

つづく

2012年11月21日 (水)

【50 YEARS OF LOUD LIVE REPORT】当日リハーサル~その1

今日から『50 YEARS OF LOUD LIVE』のリハーサルのようすをお届けします。

「オ~イ~、またリハーサルかよ!『ドカベン』じゃあるまいし、一体いつまでコンサートやってんだよ~」という声が聞こえて来そうね。ハイハイ、本当ですね。ゴメンナサイね。

でも、これは絶対にやりたかった企画なのですよ。日本人でひとりだけスタッフとして参加しているという使命感に燃えて、この一大イベントを具に(これテレビの漢字のクイズによく出るヤツね。漢検一級か?準一級か?「つぶさ」ね)レポートしなければ気が済まないのだ!

実は、今日から始まるレポートは将来スゴイことになるよ。だってサ、ライブ・コンサート自体はビデオにも収録されていくらでも後で観ることができるけど、アータ、今日みたいな搬入の場面とか、今後ゼッタイ見れないけんね。そんなとこビデオに撮るヤツなんかいないもんね。ここが写真の強みなのだ!

また、その時は覚えていても時間が経つと忘れちゃうもんですよ。「あ~あ~、こうだった、こうだった」なんて一枚の写真がキッカケになってたくさんのことを思い出すなんてことはしょっちゅうあるじゃんね。

そうした記録として、このマーシャル・ブログはマーシャルを未来につなげるのだ!ナンチャッテ!

ま、早い話し、シゲ・ブログを見ておわかりのように、徹底的にやらないと気が済まないのですよ。では…みなさんを『50 YEARS OF LOUD LIVE』の舞台裏にお連れしましょう。

コンサート当日の朝、起きると大快晴!こんなの珍しい!私の経験では、この時期のロンドン、早朝からアホみたいに晴れることは珍しい。朝は必ず曇っているか薄曇りで寒々しい。時間が経つにつれて「晴れ」の日は晴れて来る。途中、「シャワー」とか呼んでるけど、無遠慮に雨が降って夕方からまた晴れだすというパターンが多い。朝から雨の日はもう重苦しいのなんのって!

とにかく、このマーシャルにとって「晴れの日」は最高の晴れの日になった。天国のジムが天気の神様に頼んだとしか思えないぐらい!
ニックやサンチャゴ、アメリカのフォトグラファー、マットと4人でホテルを後にする。ホテルはウェンブリ―・アリーナのほぼとなり。ガラガラ撮影機材を運びながらアリーナの入り口を探すが、開いているところがない。

私は事前にバックステージ・パスをもらっていたので、中に先に入って持っていない人のパスを取ってくることになった。荷物をニックに預けて、サンチャゴと大分歩いて見つけた入口には黒人のガードマンがいて、メッチャこわい。しかも、今朝家でカミサンとお金のことでケンカしてきたとしか思えないぐらいに機嫌と愛想が悪い。マジでコワイよね~。

サンチャゴと二人で事情を説明してとにかく中に入ってパスをもらって来た。

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これがパス。

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このトラックで昨日のリハーサル会場から機材がヨコ持ちされた。

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外で開梱してキャビだけを持ちこむって作戦だな?

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他にもゾロリと機材が搬入される。

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マーシャル・スタッフの部屋は左。こちらはステージ下手側で、上手側には小さい部屋がたくさんあって、アーティストの控室に充てられていた。

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ウワ!角を曲がるとバカ長い廊下!すると誰かがすかざず「スパイナル・タップみたいじゃん!」、「違う会場へ行っちゃうんじゃないの?」と冗談を飛ばす。みんなタップ大好きだから。

これが有名なウェンブリ―・アリーナの廊下。あ、廊下が有名なワケではありませんよ。ウェンブリー・アリーナの廊下なんか写真に撮るヤツはいないだろうし、滅多に見れないと思って…。

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ステージはもう大分出来上がっていて、ビデオ用のサブステージが組み上げられようとしていた。

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このレイアウト!ま~、我々の感覚とは大分違うよね!

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張り切るゲイリー!いつもニコニコだ。

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こっちはカール。2人とも私の仲良し!

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黄色いジャケットを着ているのは設営スタッフ。もちろん蛍光カラーで注意を引き不意の事故を防ぐようにしている。

「イヤ~、スゲェ数のマーシャルだべ~」「アレ、片づけんのかと思うとゾッとすっべな~。」と話している…ワケない。

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ステージから客席を見渡す。8,000席。ココ、こないだオリンピックでバドミントンやったとこだから。

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反対に客席の最後尾からステージを見る。ちっちゃ~!

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ステージの裏側。そこに立ってるのは我が友サンチャゴ・アルヴァレス。日本のギター誌にもちょくちょく出てる人ね。

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だんだんできてきた~!ジムのポートレイト入りNATALのドラムセットを組み立て中!

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ロゴもバッチリ!デカイ!

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シューティングを確認して…と。

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ハウス・バンドのリハが始まった!そういえば「キックくださ~い」とかやってなかったような気がするな。

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ノリノリのブライアン!今日は体力勝負の大仕事だよ~!

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ベースはジャズ・ロウクリー。
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VBA400とVBC810を使用した。
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キーボードはアダム・ウェイクマン。寅年。ご想像の通り、リック・ウェイクマンのご子息でオジー・バンドのキーボード・プレイヤーだ。ちなみにリック・ウェイクマンはウォーター・ラッツのメンバーでジムの知り合いだった。大分前、ジムが元気だったころにマーシャルに行った時、ジムがこう言ったことがあった…「シゲ、いつ帰るんだい」 、私が「明日です」と答えると、そうか、「明後日、リック・ウェイクマンが工場に来るんだけど会えないな…」…と。会いたかったのに~、言わないで~!

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ドラムはブライアン・ティッシー。ホワイトスネイク。いいよね~、この人のドラム!

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一方、ロビーでは…。

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ディスプレイの準備が着々と進められていた。スティーヴ大活躍!

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「あ~あ、マーシャルを足げにしていいのかね~」とカールがスティーヴをからかっているところ。

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へっちゃら、へっちゃら!フランクフルトの展示会の準備や解体でもそうだけど、ま~、この人たちはナニをやるんでも、いつもケタケタケタケタ笑いながら楽しそうにやるんよね~。
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こうしてみるとデカイな~。

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入口中二階のディスプレイ。

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これをドーンと張ってお客さんを迎えるワケ。

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中ではハウスバンドのリハが終わったようだ。

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リハの一番手はダグ。

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もちろん文句なしのカッコよさ!

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今日はJVM410HとYJM100を1960BXに組み合わせた。

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カフェインも満タンでヤル気マンマン!

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ボーカルはティム・リッパー・オーウェンズ。

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なんかリハだけで満足できそうな気合の入れっぷりだ!

 

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もうここのセットは1曲目が鳥肌大会でしてね…。

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足が長い!

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本番に向けてドンドンとヒートアップしていく!

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つづく 19

2012年11月20日 (火)

【SHOW-YA~NAONのBATTLE】 SHOW-YA × ZONE<後編>

さて、『NAONのBATTLE』、アッという間にSHOW-YAの持ち時間も中盤に入ってしまったよ~。

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4曲目に「OUTSIDER」。

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猛然と観客をあおる恵子さん!

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「熟女ナメんなよ~!」って寺田恵子をナメる人はいない。

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こんなに一生懸命歌ってるんだもん。恵子さんのステージには一分のスキもない。

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1回は必ずカメラ目線をくれる恵子さん。実はコレ撮るの難しい。今日はうまくいった!

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今回もどうしようもなく分厚いJVMサウンドを聞かせてくれたsun-goさん。

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ギターと一体となってSHOW-YAサウンドを作り出すその姿はギターのディーヴァだ!

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ドキッ!するりと伸びたおみ足がまた美しい!

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さとさんのメロディアスなベース。昨日書き忘れちゃったけど、「私は嵐」のベース・ピックアップがアタシャ大好きだよ!

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フロント3人の完璧なコンビネーション!

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5曲目はキャプテンのキーボードから…「流星少女~Shooting Star 196X~」。 (イントロのキーボードとこの写真は関係ありません)

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キャプテンのキーボード・サウンドがSHOW-YAのアンサンブルを分厚くしている。目には見えないものだけど、やっぱりSHOW-YAのような百戦錬磨のロック・バンドって「厚み」が違うよね。今はレコーディングのテクニックでCDのサウンドをいくらでも厚くしちゃうけど、ライブではそうはいかない。というかもうできないでしょ。だから厚くなくてもいい音楽がはびこってしまうんですよ。反対にサウンドが厚くなくてもいい音楽ばかり流布してしまうから、器楽演奏のレベルが下がってしまうんでしょうな。

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PVを撮影した時のことを思い出すな~。あの時も楽しかった~。

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mittanもカメラ目線!ドライブ感満点のmittanのドラミングはアップテンポな曲がよく似合うのだ。

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6曲目は「Count 8」。この曲はさとさんとmittanのリズム・チームの共作だ。

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SHOW-YAにあっては毛色の異なる1曲でとてもいいアクセントになる。スキな曲。

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いよいよ本編も最後にさしかかってきた!

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「BATTLE EXPRESS」!

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猛然と突っ走るHRトレイン!

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キャプテンもノリノリだ!

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最後は名曲「Fairy」!

 

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最後の最後まで全力疾走の5人…毎回パワーアップするハードな「妖精」なのだ!

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やっぱり1時間弱じゃもの足りないね…ということで、来たる23日、今週の金曜日、勤労感謝の日、『11月東名阪』ツアーのファイナルが開催される。ワンマンでSHOW-YAの魅力をタップリと!

詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA Officail Site

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アンコールはSHOW-YA単体でまず1曲。当然「限界LOVERS」!

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ドライブ感だけでなく、サービスも満点のmittan!

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もう1曲はZONEのふたりを迎えての「学園天国」。盛り上がるよね~。フィンガー5、同世代なんだよね~。私も小学校のころはアキラくんみたいに歌えたんですよ。

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「♪ヘ~イヘイヘイヘ~イヘイ!」のところ。

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「♪ヘイ!」のところ。

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メッチャ楽しそう!

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アクションもバッチリ!

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実に的を得た選曲で…恵子さんがかき回して盛り上がらないワケがない!

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楽しかった~!

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過去のSHOW-YAのライブレポートはコチラ⇒Shige Blog

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(一部継承略 2012年9月9日 赤坂BLITZにて撮影) 18

2012年11月19日 (月)

【SHOW-YA~NAONのBATTLE】 SHOW-YA × ZONE<前編>

ファンの皆様、お待ちどうさまでした。SHOW-YAのライブ・シリーズ、『NAONのBATTLE』のレポートの登場で~す!

今日はその第一弾、ZONEとのバトル。会場は赤坂BLITZ。ご覧の通りの大盛況でZONEからショウはスタート。

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昨年12月に活動継続を発表し、6月には7年ぶりとなるシングルをリリースしたZONE。

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ボーカル&ギターのMIYU。

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ボーカル&ベースのMAIKO。
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ZONEは2008年の『NAONのYAON』に出演し、SHOW-YAと共演している。
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ここ赤坂BLITZはZONEが2011年8月に再結成ライブを開催した思い入れの深い場所なのだ。

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というのは、2001年に発表したヒット曲「secret base~君がくれたもの~」の歌詞の中にある「10年後の8月」、つまり2011年8月に1カ月限定で再結成され、そのライブの会場となったのがBLITZなのだ。

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どの曲もキチットした曲と演奏で、見ていてもなかなかに気持ちがよろしいね。
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飾り気のないふたりの歌がまたいい。ワザとらしくないというか、素直というか…。

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「secret base~君がくれたもの~」もバッチリ演奏!

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いい曲だニャ~。

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アップ・テンポの曲では元気に飛び跳ねて観客を沸かせた。

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全9曲、45分。ZONEの魅力をたっぷりとアッピールしてくれた。

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そして、いよいよSHOW-YAの登場!待ってました~!

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『NAONのYAON』への意気込みを感じる度迫力のステージ!

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寺田恵子。

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五十嵐sun-go美貴。

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仙波さとみ。

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中村美紀。

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そして、角田mittan美喜。

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「私は嵐」でスタート!

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今日もあまり時間がないからね、究極の爆裂スタートなのだ!

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2曲目は「 LOOK AT ME!」。

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ま、いつもフルスロットルなのはわかってるんだけど、ホント、見るたびにパワーが増している!

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今ね、ちょっとリズム隊に関する仕事をしてるんですよ。その内、マーブロでも触れますが…。イヤね、海外にはベースとドラムからなる名リズム・チームってのがたくさんあるけど、日本はどうなのかな?…とそんな話し。この「さとみったん」はガール・バンドの範疇においては間違いなく日本最強でしょう。

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今日もドライブ感満点のふたりのコンビネーションが心地よい!
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もちろん、今日もsun-goはマーシャル。

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いつものJVM410Hと1960BDMだ。

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いつも愉快な恵子さん。恵子さんのMC大好き!
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3曲目には「GET MY BEAT」。

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アッという間に中盤戦!

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それにしてもスゴイ迫力なのだ!

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SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA Official Site
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つづく

(一部敬称略 2012年9月9日 赤坂BLITZにて撮影) 17

 

2012年11月16日 (金)

【50 YEARS OF LOUD LIVE REPORT】前日リハーサル~その4

前日リハもいよいよ大詰め!それにしても疲れた~!

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6時に終わる予定が9時近くになっても終わらん!
もうリハを終えてスタジオをでてしまった人たちも多いってのに…。
みんなスゴイ熱の入れようなのだ!50_21_img_8475
ジム・マーシャル仕様のドラムセット。

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それでもクリスはまだまだ元気に楽しそうにプレイしてる!

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打ち合わせも真剣だ。
何せ明日は一生に一度あるかないかの大イベントだからね。

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フィル親子とコリーが抜けてザックが加わる…。

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しまった!忘れてた!
まだザックのセットが残っていた!
これで今日のリハは最後…しかし、最後がよりによってザックの大爆音とは!

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ケリー+ザックで爆音度は危険領域に!

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大爆音の中、もくもくとリハを進めるザックたち。

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最後のセットにもニックが加わる。
ニックとも長い付き合いで今まで結構写真を一緒に撮ったけど、普通の顔をしている写真がただの1枚もない!
私が前の会社を辞めるときに忘れ形見に送ってきた自分の写真は、巨大なマーシャルの壁の前に舌を出して立っている姿で、ナント、ズボンを下ろしていた!

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ザック+ケリー、爆音の打ち合わせ。

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確かに音はデカいが、ステレオで鳴らすザックのギター・サウンドはこの上なく美しい。

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しかし、ものスゴイ音だなぁ~。
おととし、ロンドンの「High Voltage Festival」というフェスの前にマーシャルでリハーサルをするBlack Label Societyを見たが、あの時より一段とギターのサウンドに深みが増したような感じがする。

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独特の歌がなかなかいいんだよね。

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朝はあんなににぎやかだったのに、スタジオの中はもう大分閑散としてきた。

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ニックは普通のギターは使わず、いつも「●●モデル」のようなギターを弾く。ニック流のロックへのオマージュなのであろう。

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最初から最後までパワー全開のブライアン。
ニコが叩く時以外、ずっとプレイしっぱなしだった。
NATALの音抜けも素晴らしくよく、プレイするすべてのバンドを完璧にドライブさせた。

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この人も明るくてとても感じがよい。去年のラウド・パークのドラム・ソロはカッコよかった…と話すと大層よろこんでいた。

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ツインリード・パートも盛り込み、ふたりのコンビネーションはバッチリ!

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すさまじいカデンツァ!音の説得力がスゴイ!

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長い長い一日だったが、それでももうリハーサルが終わろうとしている…。

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ブライアンが使うジムのポートレイトが描かれたNATALのドラム・セット。

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バーモンジーからホテルがあるウェンブリーに戻ったのは11時を過ぎたころ…。
ニックやサンチャゴらと食事をしようとしたが、もうやっている店はほとんどなし。
フライド・チキンかハンバーガー屋ぐらいしか空いていない。
それでもマゴマゴしてると閉まっちゃうってんで、ハンバーガー屋に駆け込む。
みんなで飲むエールを楽しみにしていたんだけど、ハンバーガー屋でそんなもんあるわけない、トホホ。
仕方なしにクォーター・パウンダーをダイエット・コーラで流し込んで終了。
一日のうちに2回もクォーター・パウンダーとチップスの食事をしたのははじめてだよ!
お腹が空いてておいしいかったと思う?…イヤイヤ、さすがゲンナリですわ~。
イギリスから帰るとしばらくはフレンチ・フライ・ポテトは食べられなくなる。

ホテルの部屋からウェンブリー・アリーナを眼下に見下ろす。
明日も晴れるといいナァ~。マーシャルの世紀のイベント…楽しみだ!

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<前日リハーサル・シリーズ>おわり 16

2012年11月15日 (木)

【50 YEARS OF LOUD LIVE REPORT】前日リハーサル~その3

大分時間が経ったナァ~。さすがに爆音の嵐に疲れてきた…。今日はポール・ギルバートがノーウィッチのクリニックの仕事で欠席しているので、それでも1セット少ない。

場面変わってモーターヘッドのフィル・キャンベルたちのセット。

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フィルは明日のコンサート用に作った50th Anniversaryギターを持ち出してきた!工場のレセプションに何かLAGから荷物が届けられてるな…と思っていたら中身はコレだったんだな?

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ボーカルはコリー・テイラー。コリー、スタジオの中で携帯をなくしたって真っ青になってたけど出てきたのかな?

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このハウス・バンドの3人はほとんど出ズッパ!

マーシャルのクリス・ジョージ。

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ジャズ・ロウクリー。

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ホワイトスネイクのブライアン・ティッシー。NATAL、音イイなぁ。太くて抜けがいい。

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みんな大分疲れて来たからね、休憩しつつリハは進む…一体終わりはいつになるんだろう…。予定では6:00とか言ってたけど、もうとっくに過ぎてる…。

背中はニコ。朗らかなニコの周りにはいつも笑い声があふれている。

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シン・リジーのバラードを延々と繰り返し練習する。どこが悪いんだかサッパリわからんナァ~。

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モーターヘッドの時とはまったく違ったシットリとしたプレイを見せてくれるフィル。

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息子さんも参加!お父さんがモーターヘッドってどういう感じなんだろうね?レミよりはいいか?レミがお父さんだったらコワイな。でも戦車に乗せてもらえるか?

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コリーも大熱唱の連続でまったく疲れを見せない。

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ケリー・キングの出番。

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もちろん使用するマーシャルは2203KKとMFキャビ!

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ケリーにはもう何度も何度も会ってるんだけど、ほんの少ししかしゃべったことがあない。このお方、見かけによるんだかよらないんだか、ものすごくシャイで、用のない時以外は自分からは絶対に人に話しかけない…という感じ。

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でもおとなしくて感じのいい人なのですよ。よく見るとつぶらな瞳がかわいらしいの。今回初めてケリーを撮った。

 

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ジャズも大奮戦!

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ドワ~!音デカ~!

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ニックも加わってケリー・コーナーが続く。

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ん~、これだけバカデカイ音で何の遠慮もなく弾かれるとむしろ気持ちいいね。いい湯だ。爆音浴!もちっとぬるくして欲しいような気もいたしますが…。
まだまだ爆音浴は続くのであった!ハラ減った~。

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つづく

(敬称略 2012年9月21日 London, Bermondsey, MUSIC BANKにて撮影) 15

2012年11月14日 (水)

D_Drive~ALL PART CLINIC & MINI LIVE

最近あらゆる方面でますます話題を集めているD_Drive。

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CDの売り上げ、ライブの動員数、ともに順調に伸びているようで、以前から応援しているマーシャル・ブログとしてはうれしい限りなのだ!

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リーダーでギターのSeiji

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ギターのYuki

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ベースはShimataro

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ドラムはChiikoだ。

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CDや動員数の盛り上がりに加えて、D_Driveが話題を集めているポイントは教則DVD。各メンバーがそれぞれ教則DVDをリリースしていることは皆さんご存知の通り。ギター・ソロが「死後」になったなどと言われている昨今、こうして器楽演奏のカッコよさを伝えてくれるD_Driveの4人はロックの救世主にすら思えてくる。

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各メンバーのDVDを紹介すれば、、まずはSeiji。

Seijiらしい至れり尽くせりの内容でギター演奏に関する情報がテンコ盛りの『リズムからソロまで完璧に弾けるギター・トレーニング』!

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Yukiの処女作『一緒に弾ける!速弾きギター超入門』はベストセラーになった。

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これがYukiの最新作。テーマはスウィ―プ。

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Chiikoの作品も明るくてためになる名作だ。

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「ゼッタイ」シリーズで『ゼッタイ叩ける!ドラム・フィルイン超入門』。よくできてる!

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そして、ひとりだけ教則DVDをリリースしていなかったのがベースのShimataro。ちょっとウチの下の子に似てる。

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そのShimataroがついに発表したのがこのDVD『身体全体を使って弾く指弾き&スラップ・ベース』。こういうのを「満を持す」というのだろう。Shimataroらしい音楽と楽器愛に満ち満ちた真剣な内容になっている。

大体ですね、ジャケットの写真がいいですね~。ジャケ買いしてもいいくらい?そうなんですよ、私が撮影させていただきやした。ジャケがよければ中身もいいと相場が決まってら!

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で、今日は全員の作品が出揃ったところで一種の記念ライブというかクリニックというか…。だからタイトルが『ALL PART CLINIC& MINI LIVE』になってる。

メンバーひとりひとりが自分の教則DVDに則した内容を実戦で見せてくれるという内容。

Seijiはリズムのレッスン。みんなで裏打ちの練習ね。お客さん全員が順にひとりずつ裏で拍手をしてみようということになったんだけど、これはムズカシイですよ~、Seijiさん!

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Yukiは当然スウィ―プに関すること。

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「ドラムやってる人どのくらいいらっしゃいますか~?」とChiiko。結構多かったね!例のヒモをつけたスティックの練習法を紹介。

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Shimataroは手の骨を折ってもベースを弾ける方法について講義。そう、彼、手の骨を折っちゃったのね~。でもベースマン魂(そんなのあるのか?!)で一回も休まずライブをこなしてるのよ。

どんな楽器でもそうだけど、弾く時の姿勢の大切さを解説してくれた。

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もちろんライブ演奏もバッチリ見せてくれた!

私はD_Driveが「21世紀のベンチャーズ」か「メタルのカシオペア」になって欲しいと願っている。もちろんD_Driveの音楽をもってしてね!

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今日もSeijiは愛用のDSL100と1960AX。最近、新兵器を導入したんだぜ。

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YukiはTSL100に1960A。たまには後ろ姿をば。
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ミニ・ライブでは惜しげもなく代表曲を披露!

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アップテンポもいいけど、 「Unkind Rain」のYukiの泣きのギターも素敵だ!

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Seijiが奏でるソリッドなリフはスリリング極まりない!

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手の骨が折れていようがいまいが、Shimataroのプレイは華麗でテクニカルだ。

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ドライブしまくるChiiko!みんなこの人のドラミングにマイってる!

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いつ見てもスリリングなギターのかけ合い!

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新作DVDはスウィープを課題にした内容であったが、タッピングもバッチリ!

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Seijiはギターだけでなく、MCも抜群なのよ。ライブでしゃべるのはSeijiだけではないが、楽しいおしゃべりもD_Driveの魅力のひとつ。

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今回のD_Driveの上京のもうひとつの目的はSHARAさん率いるmintmintsとのダブル・フィーチュア・ショウに出演すること。

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そのライブのもようも近々レポートするのでお楽しみに!

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D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site

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教則DVDの詳しい情報はコチラ⇒アトス・インターナショナル 

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過去のD_Driveのライブ・レポも見てね!⇒Shige Blog

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(一部敬称略 2012年10月12日 渋谷J POP Cafeにて撮影) 14

 

2012年11月13日 (火)

【50 YEARS OF LOUD LIVE REPORT】前日リハーサル~その2

本番前日のリハーサルに使われた南ロンドンにあるMUSIK BANKというスタジオの廊下。ここを使ったミュージシャンたちのサインが額に入れられて飾ってある。レディ・ガガ、アデル、スーザン・ボイルなどのポップ・スターは当然のこと、ジェフ・ベック、ブライアン・フェリー、デヴィッド・ボウイ、ポール・マッカートニーからメタル系のビッグなバンドまでゴロゴロしている、さすが、ロンドン!

もちろん今日のリハーサルに来ているギタリストたちも求められてサインを残していた。

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これはFestinhoというイベントに協力したこのスタジオへのジミー・ペイジからの感謝状だ。Festinhoというのはボランティアによって支えられているフェスティバル・タイプの音楽イベント。ジミー・ペイジがこのイベントの後見人を務めている。

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スタジオのエレベーター。階段もあるが、ほとんどの人たちがこのエレベーターを使用している…ということはポール・マッカートニーも今、私が立っている場所に立っていたかも知れないんだゼ。ま、マーシャルの連中には「シゲがエレベーターの写真と撮ってた!」ってかなり笑われたけどよ!いいの、いいの、海外へ出たらミーハー根性出さないともらいが少なくなるゼイ~!

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オレンジ色の線が入った建物は食堂、キャンティーン。ここへついて一番最初に行ったのがここのトイレ!

マーシャルのサンチャゴとお昼を食べに出てきた。なかなか値段もよくてイイ感じ。サンチャゴはオムレツをたのみ、私は、そういえば今回ハンバーガーを食べていないことに気づき、「クォーター・パウンダー」を注文。なかなかの美味!

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中にはビスケット工場だったころの古い写真が飾ってある。他にもMusic Bankに来たミュージシャンたちの写真が山ほど飾ってある。それらが誰かはほとんどわからなかったが…。

よく見ると!この写真、上段の右の写真の真ん中の人はブライアン・メイ!下段左のオジちゃんはジミー・ペイジだった。最近ジミー・ペイジも日本にドップリ来ちゃったからこんな写真はもう珍しくないか…。何しろ今朝、日本テレビの「スッキリ!!」に出てたかんね。「頁」と筆で書かれた半紙をもらって喜んでた。そして、三味線を弾かされてた…ジミー・ペイジがネェ…。宣伝で来日しているんだからもちろんこういう番組にでるのもいんだけど、ちょっと複雑な気持ちがしないでもない。

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さてさて、リハの方はというと…。

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ダグ・アルドリッチの番になっていた。リハーサルではYJM100と1960Bを使用。

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ん~、相変わらず問答無用でカッコいい~!

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今回はティム・リッパー・オーウェンズとのコンビだ。

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リハーサルでも大熱演!トコトン弾いちゃう!

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時々、打ち合わせ。

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それにしてもカッコいいダグ。いつも会うなりニコニコとハグハグしてくれる。
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ニコとも共演。

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ベースはジャズ・ロウクリー。ハウス・バンドのユニット2。

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これはジャズと息子さんのベンのツーショット。実はですね~、私、このベンがまだ10歳の頃から知ってるんですよ…。っていってもベンはまだ18歳ぐらいかな?今回はお父さんのベース・テクとして参加。ベン自身もギタリストだ。

8年位前、まだあったロンドンのギター・ショウに楽器屋さんの皆さんをお連れした時のことだ。あれもウェンブリ―だったな、そういえば。いっしょにロンドン・ギター・ショウに行ったみなさん!みんなでステージで記念撮影した時にいた小さい子がこんなんなっちゃった!

その時に、マーシャル・バンドと称してショウのイベントに出ていたのがジャズ、ドラムがニコ、ギターがジェフ・ホワイトホーン(年末にプロコル・ハルムが来ますな!なんでユーミンと一緒なんだか知らないけど…。)とフィル・ヒルボーン、そしてボーカルがブルース・ディッキンソンたち。まだ10歳ぐらいだったベンがお父さんにくっついて遊びに来てたのだ。

その後もジャズとはフランクフルトの展示会でよく一緒になった。この人、矢沢栄吉のバックもやっていたもんだから、ほんの少し日本語を知っているの。「オツカレサマデス」と「メッソウモゴザイマセン」が彼のペット・フレーズ。今回も何回も私に言ってたな。

ちなみにジャズはGo Westとかポール・ロジャース、日本で有名なところではCharさんのサイケデリックスだよね。歌が滅法うまくて、フランクフルトの展示会では彼とジェフが歌っていた。ところが、ジャズも例にもれず大の酒好きなもんだから、いつも展示会の後半では声を潰してしまう。するとどうするかというと、マーシャルの社員やアルバイトで来ているドイツ語の通訳のきれいなお姉さん(Stephanyさん)らの歌自慢の人がステージに出て行って「Smoke on the Water」とか歌っちゃうの。仲間のみんなで「ヒュー、ヒュー」冷やかしたりして…あれは実に楽しかった。

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だからジャズとニコのリズム・コンビは完璧なのです。

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ダグはおとなしくてマジメだナァ。やさしいし。こういう大人になりたかったですよ…。ダグと話していると、ナント自分が軽いことか!また、自分の知ったかぶり英語のいい加減さも手伝って話しているうちに軽いめまいがしてくるわ。

やさしいダグのお話しはコチラ⇒ダグ・アルドリッチからのメッセージ

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愛用のゴールド・トップ。ダグによく似合いますな。それとこの革のケースがいい。そういえば外でダグと会うときって、いつもギターを肩から提げているような気がするな。いつも自分で運んで人には触らせないのかな?今度訊いてみよう。

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すいやせん、ミーハーで。でも、こういう写真はリハーサルの時しか撮れないからね。シャツの刺繍までカッコいいっての!私もダグとお揃いのシャツをもっているけど、名前の字面がカッコ悪いんだよね~。

今回も名前が入ったシャツがユニフォームで配られたんだけど、アメリカのニックがイキなことをしてくれましてね…気に入っとるんですわ。50周年の間はそれを来て現場に顔を出してます。来年着れなくなっちゃうから…。

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ローディ、ギター・テクも大忙し!

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主人の出番を待つギターたち。ザックのギターと…

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アンプ類。

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こちらはケリーのギターですな。

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お、ザックが入って来た!

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つづく

(敬称略 2012年9月21日 London, Bermondsey, MUSIC BANKにて撮影) 13

 

2012年11月12日 (月)

【50 YEARS OF LOUD LIVE REPORT】前日リハーサル~その1

2012年9月22日、ロンドンはウェンブリ―・アリーナで開催されたマーシャル社創立50周年記念コンサート『50 YEARS OF LOUD LIVE』が無事終了した。マーシャル・ブログではこの50年に1度の大イベントを詳細にレポートします。

コンサート開催の数日前から工場に乗り込み、リハーサルから参加してきた。本番のレポートはもちろんのこと、滅多に見られないリハーサルの様子もガツンとお見せしちゃいたいと思っとるのですわ。例によって、モンのすごい量のレポートになりそうなので、キリのいいところで分けながらお送りすることにします。

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何しろ、本番前日のリハーサル・スタジオに入るところから始まっちゃうんだから先が思いやられるでしょ~?

さて、リハーサルの日…向かうはテムズ川の南のバーモンジー(Bermondsey)という「リンゴとはちみつ」みたいなところ。こっちの方はまったく訪れたことがなかったので楽しみ!

朝、アメリカのマーシャルのニックとR&Dのサンチャゴ、それにアメリカから来ているフォトグラファーのマットの4人で車で行くことになっていたのだが、ニックがキャンセル。段取りが狂い、急遽ケリー・キングの面倒を見なくてはならなくなったのだ。

残る3人でマーシャルのドライバーに送ってもうらう。まだ、朝のうちはロンドンに向かう高速道路は殺人的に混んでいるので、ひたすらのどかな田舎道を走る。すると、やってるんだネェ~、ネズミ捕り。高速道路はスピード・カメラがジャンジャカ付いていて速度違反にはみなシビアに注意しているが、こんな林の中を走る道で取り締まってるんですよ。こんなの全員捕まるに決まってるわ。かわいそうなドライバー…。ロンドンに入ってテムズ川を渡ってからも派手に道間違えちゃったんだぜ。時間のことはいいんだけど、トイレがそこらにないもんだから、猛烈にトイレに行きたくなっちゃって脂汗かいちまった!「Pull it over!!」と叫びたかったけど、「ガマンガマン」。

彼、名前なんつったっけかなァ~。年に一度会うか会わないかという庸車のドライバーさんたちなもんだから、なかなか名前が覚えられない。ところが、向こうは全員私のこと知ってるんですよ。「シゲ、シゲ」って。お出迎えの時に必ず名前を確認してくるもんだから、彼らは難なく覚えちゃう。こっちはね、例えば、空港からマーシャルの工場まで1時間半ぐらい、密室で名前の知らない人とふたりきりで過ごすんだからバツが悪いんですよ、いつも。 ま、かえってなまえおを呼ばない方が失礼なので、実際には名前訊いちゃうんだけどね…でもこれが二度三度となるとそういきませんでしてね…。ボブだっけかな~、マイクだっけかな~。

そして、色々と我慢の末、ようやく着いたのがここ。ここはPeek Freanというバカでかいビスケット工場の跡地。いまも一部は操業しているのかな?トイレに焦ってたんで目に入らなかった!古い倉庫なんかを近代的な施設に改装しているところが東京にもあるけど、ここもそう。かつて、このバーモンジーという街は、このビスケット工場にちなんで「ビスケット・タウン」と呼ばれたいたらしい。

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なかなか入口がわからなかった。こりゃやばいと真っ青になっていたら、「シゲ、とにかくトイレ、まずトイレ!食堂だ!食堂へ行くんだッ~!」とみんなで応援してくれた。脱兎のごとく車を飛び出してキャンティーンへ!無事セーフ!なのでゆっくり場所探しちゃっても大丈夫だったのさ!

この奥が目的のスタジオ。

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「MUSIC BANK」という。

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ゲネプロができる大きなスタジオがいくつか入っている、ロンドンでも有名な老舗スタジオなのだ。

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階段を上がってリハーサル・スタジオに入る。

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お~!やってる、やってる!あたり一面、モノスゴイ数のマーシャル!

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ここをステージに見立てて、入れ替わり立ち替わりゲスト・ギタリストにハウス・バンドに合わせてもらおうというワケ。

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ゲスト・ギタリストたちの自前の機材もゾロゾロ…こういうのは興奮するネェ、いくつになっても!これはザックのラック。

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ザックのラック。すべて2203ZW。

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ザックのペダル・ボード。

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これはニコ・マクブレインのもの。

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ちょうど御大のリハーサル中だった!

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昨日、BBCの「Breakfast」というワイド・ショウに出て、コンサートにかける意気込みをインタビューされていたグレン・ヒューズ。スンゲェ声!イヤね、わかっちゃいるけど、スゴイですよ。目の前でガナってんだから!ロック・ヴォイスの頂点ですな。

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ベースはアンディ・フレイザー。そう、元フリーのアンディ・フレイザー。え?『Fire and Water』のジャケットとエライ違うやないけ!って?ね~、違うよね~。でもね、「Mr. Big」を演奏したんだけど、まったくあの音だった。音質というよりも、ナンというか、呼吸っていうのかな?もう完全にアンディ・フレイザーなの。このコンサートを機に活動を再開するらしい。

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グレンのバンドのギタリスト、ソレン・アンダーソン。スウェーデンの出身だ。
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ドラムはハウスハ・バンド・メンバーのブライアン・ティッシー。

叩くはジムのポートレイト入りのNATAL(ナタール)ドラム。「ナタル」ではない。おいおい紹介していくけど、NATALマーシャル一家のドラム・ブランドだ。
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グレンがベースを弾き始めた!ゴリゴリギョリギョリゴリゴリギョリギョリ、音デケぇ~~~!でも、やっぱりあの音なんですよ!やっぱ違うな~本場で本物は!アンプはVBA400とVBC810。

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結構念入りにチェックしていたね。イーワイーワで済まさないです。かない真剣。とフト、自分の横を見ると、イングヴェイ・マルムスティーンが立ってる。黒い毛皮着てさ、もう完全にロック・スターの出で立ち!やっぱこうでなきゃ、スターは!でも、イングヴェイはリハの撮影禁止なの…。だからしばらくはカメラ休憩…。

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…というのもナンなのでイングヴェイの機材一式を撮っておいた。そういえばイングヴェイのギター・テク替わってたな…。前のヤツ、おもしろかったんだけどな…。今度のヤツはギター弾かせたらイングヴェイそっくりに弾いてた。

で、グレンと「Mistreated」をプレイ。カッコいい~!トリハダ~。その後、イングヴェイが弾き出したのは「タマホーム」!ウワ!これ演んのかよ~…と思わず聴き惚れてしまう。イングヴェイ、「Lay Down, Stay Dowm」でもいいよ~、なんて言ってる!ケチってないで全部演ってくれい!

それが終わってイングヴェイのセットのリハーサルが続く。久しぶりだなインヴぇい見るの。東京フォーラムのディープ・パープルの時以来だ。もちろんアンプはYJM100。

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雰囲気変わって、ジョー・サトリアーニがステージに上がる。

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アラよっといきなり「Satch Boogie」!

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なんだこの人…メッチャクチャギターうまい!ってわかってんだけど、こりゃ次元が違うわ!アンプはJVMをベースにしたJoe Satliani Modelだ。

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ここも打ち合わせに余念がない。

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ニコもドラムで参加。

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ハウス・バンドのベースはジャズ・ロウクリー。もうこの人とも長くなったわ~。

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そして、マーシャルのデモンストレーター、クリス・ジョージ。今回のコンサートを見事にまとめ上げてくれた。

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中間のタッピングのところ。

何回か「Satch」を練習していたけど、1回もミスなしの完璧な演奏。イヤ、この人驚いたわ~。実はですね、この後、個室であるモデルをジョーが試奏してくれたんだけど、それを見せてもらった。

最初にチョット聴いただけでピンときたんだけど、ジョーのギターって誰かにソックリなんですよ。で、わかった。この個室の演奏で本当に間近で見てわかった。土方さん。土方隆行さんにソックリなの。

フレーズが似てるとかいうのでは決してない。弾き方というか、アーティキュレーションというか、タイミングっていうのか、もうすごく似てる。「本当にギターがうまい」というのは、こういう人たちのこというんだろうなって思った。速弾きとか、タッピングとか、テクニックのことを超越しちゃうのね。そして、うまくなりすぎちゃうと似て来ちゃうこともわかった!そんなはことないか?でも、本当に驚いたな~。

いつかマーシャル祭りかなんかでジョーと土方さんに共演してもらいたいもんんだ。これを新しい自分の「夢」としよう。

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ひとまずリハを終えて談笑のシーン。リハーサルはまだまだ前半戦だ。

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つづく

(敬称略 2012年9月21日 London, Bermondsey, MUSIC BANK にて撮影) 12

2012年11月 9日 (金)

【マーシャル・ギタリスト対談】マーシャル・ブログを語る <後編>

<後編>いきます!

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まずは三宅さんのマーシャル・ブログの印象から…。

三宅: 僕は皆さんとちょっと違うかもしれない。もっとキッズ的な立場で見るようになったんですよ。「相変わらず島くんは1959使ってるのかぁ」とか「シャラさんはJVMに変えたんだナ」とか「ルークさんもJVM」か…とか。そういうことをチェックするためにも見ていたんですが、僕もズーっとマーシャルを使って来ていたので、心のどこか で「オレのこと書いてくれよ!」って思いがあったんです。それでしばらくして出ることができた…うれしかったですね。

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で、色々とアップされる記事を見てると「まずマーシャルありき」という感じじゃないじゃないですか。「こういう音楽があるよ!」と か「こういうミュージシャンがいるよ!」とか「みんな素晴らしいことをしているよ!」って紹介しておいて、読み終わった時に、「この人たちはマーシャルなんだ よ」というようなそういう説得力がすごくあったと思うんですね。
本当に楽しみにしていました。
機材のこととか、マーシャルにまつわる逸話だったりとかも楽しかったですし、実際にマーシャルの工場にいらっしゃって、シゲさんがジムと関わったりとか、とてもおもしろかった。それと、僕はあの「イギリス紀行(『ロック名所めぐり』のこと)」が大好きなんですよ。

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MB: ありがとうございます。いつも感想を聴かせていただいてとても大きな励みになりましたよ!
三宅: あれは本当にすごく大好きで、ああいう風に、マーシャルを起点にいろんなことに広がっていくのが好きでした。今もShige Blogで「イギリス紀行」書かれていらっしゃいますが、すごく楽しんでいます。
MB: すごくうれしいです。アレ、実はものすごく時間がかかって、ひとつ書くのにも結構大変なんですよ!でも色々と調べているうちにとても勉強になるんです。イギリス好きだから…。
三宅: でしょうね。大変な作業だと思います。
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三宅: 僕は皆さんと違って表に出てくるようなミュージシャンではなかったので、マーシャル・ブログに出ている皆さんの機材なんかを見ていろんなことを発見したり、刺激を受けたり…ようするにキッズ視線です。そうして夢を見るというか、あこがれるというか…。
ウルリッヒやジェフ・ベックの機材見て憧れますよね?!

全員: 憧れる、憧れる~!
三宅: そういう点ではいつまでたってもキッズなんです。キッズにはキッズの見方があるし、大人には大人の見方がある。
それだから若い人にもっと広めていって、いろんな意味で見てもらいたいと思いますよ。
MB: ありがとうございます。ルークさん、いかがですか?

ルーク: 印象に残った記事ということで言うと、あの中で知ったことを自分に反映させたことがいくつかあって、たとえば、三宅さんの「ミッドを上げる」っていうのがあって、アレ実際にやってみたんですよ!

三宅: エ?

ルーク: ウン、で、今はもうそういうセッティングになっていますからね。

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ルーク: 古 いマーシャルとか1959RR(ランディ・ローズ・モデル)とかってちょっと違うじゃないですか(EQがインタラクティヴと言う意味)?だからまずは 「(EQを)5」にしてみる。で、そこから足したり引いたりして音を作っていた時期が結構あって…。でもそれは違うなってことを三宅さんの記事から知った んですよ。「そうかミッドか!」って。それでやってみたら「これでOKじゃん!」となってそこからチョコチョコと調整するやり方。それが今の音の作 り方になってる。
で、ノンちゃん…って呼んじゃうけど(いつも記事で私が島さんのことを「ノンちゃん」と呼んでいるから。ルークさんにも本当によく読んでいただいている!)…

島: 光栄です!
全員: 大爆笑!

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ルーク: ノンちゃんが座って弾く時に足がこうなるっていうのがあったでしょ?僕もアレなんですよ!

全員:どうなるの?どうなるの?(ルークさんやって見せる。下の写真は実際の島氏の演奏中の足のようす)

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ルーク: その位置がいいんですよ!
シャラ: ウソ?! 靴、汚れるやん!

全員: 爆笑!

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ルーク: それぐらいはしょうがない!
シャラ: ギターはどっちの足に乗ってんの?(シャラさん、興味津々!)
島: これやるとイスに座った時にちょうどいんですよ!

<証拠画像>

集中し出すと、ノンちゃんの足は必ずこのように重なります。

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ホラ、この時も…。

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ところが、イスが低くなると膝の一が高くなってとても弾きにくくなってしまうのでこの通りとなる。あって七クセってヤツですな?これはクセではないけれど、昔、ギターを始めて夢中になって練習していた頃、よく弾いてるときにヨダレ垂らさなかった?

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三宅: 授業中に生徒の足がそうなっているのを見つけて、「カッコ悪いで!」って注意したら、「先生もそうなってますよ!」って言われて「エ~!」。

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全員: 大爆笑!
シャラ: (大笑いしながら…)ホンマ、3人ともそうなん?!
三宅: シャラさんもなってるんじゃないですか?
シャラ: なってない、なってない!

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ルーク: それと、マーシャル・ブログに載るということが、テレフォン・ショッキングみたいなもので、「あそこに出れたらプロ」っていう感覚がありましたよね。

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MB: ありがとうございます!
ルーク: だから、三宅さんも「オレも載せてくれ!」的なところがあったのではないでしょうか…。僕も実際そう思ったし。取材に来てくれてメチャクチャうれしかった!
それは「マーシャルのブログ」だからなんですよね。いろんな音楽があって、いろんなバンドも載っていましたが、実はみんなマーシャルを使っている。ただのひ とつのギター・アンプ・ブランドなのに、あれほどのネタが詰め込まれて、いろんなアーティストを扱えるというところがマーシャルのスゴごさなんですよね。それをすごく感じました。

結果、自分もそこに出たいと思ったし、記事の中からエッセンスを抽出して、自分の音楽活動に反映できる…つまりマーシャル・ブログには勉強できることがたくさん詰まってましたよね。だから、これからまたあれをやって頂けるんであれば、も~大歓迎ですよね!とてもうれしいです!!

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MB: ありがとうございます。ウォシュレットの話しばっかりでしたけどね!
ルーク: ホント!僕の回はなぜかウォシュレットの話しに終始してましたからね!

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全員: 大爆笑!
MB: ウォシュレットは身体によくない…という。
シャラ: 何で悪いん?
ルーク: きれいにしすぎて抵抗力を弱めてしまうおそれがある。で、僕はあれで「反ウォシュレット派」に分類されたかもしれませんが、ウォシュレット派ですからね!
MB: 一度使ったら離せません。経験から言うと、どうもあのあたりの皮がうすくなって耐久性が極端になくなってしまう。で、紙で拭けなくなっちゃうんですよ。ウォシュレットのない海外へ行くともう一発で血が出ちゃう。
島: それで最近血がでるのかナァ?

MB: またウォシュレットの話し?!みんな好きだナァ~!
全員: 大爆笑!

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期せずしてまたしてもウォシュレット話し(一昨日も登場した!)になってしまったが、最高に楽しい対談だった。たくさんのお褒めの言葉も頂戴できたし…。

おかげさまをもちまして、再開後のマーシャル・ブログにつきましては、各方面にてありがたいご評価を頂戴し、たくさんのアクセス件数を寄せていただいております。読者の皆様にこの場をお借りしまして心から感謝申し上げます。

また、このブログ、アーティストの皆様のご協力なくしては何もできません。これからもご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

今回から英マーシャル社の直営となり、マーシャル・ブログならではのマーシャルの情報をお送りしていきたいと思いますし、マーシャルの所有する他のブランド、つまりドラムのNATALとベース・アンプのEDENについてもいろいろな情報を発信していきたいと思っております。

そういった商品に絡んだ情報の他に、対談の中にもあったように「ロックの楽しさ」のようなものを若い人たちに伝えることをマーシャル・ブログの大切な役割ととらえております。

「ビートルズのメンバーの名前を知らない」、「レッド・ツェッペリンってバンドの音はスカスカだ」、「『タマホーム』のCMソングをパクってるバンドがある」とか…そういう話しを聞くととても悲しくなります。モッタイないでしょ、それじゃ!

大きなお世話かもしれませんが、若い人たちにロックの黄金時代を知っておいてもらいたい。ギターが花形でカッコよかった時代のクリエイティヴなロックを聴いてもらいたい。これは決してオヤジの懐古主義などというものではなく、また、ステージ上のアンプがすべてマーシャルだった時代の過去の栄光を追い求めているワケでもありません。ただ単に若い人たちにいいものを体験してもらいたい!と願っているだけです。

音楽学校で講師を務める友人の有名ギタリストから聞いた話です。授業でフランク・ザッパの「Inca Roads」を生徒に聴かせたらみんな夢中になって聴き入り、すぐにCDを買いに行ったそうです。単純にカッコいいと感じたからです。

若い人たちだって「Burn」や「Heartbreaker」のリフはカッコいいと思うハズです。「Schidzoid Man」にも「Roundabout」にも感動するハズです。人間であれば絶対にカッコいいと思うハズなんですよ。知らないだけなんです。商売にならないから誰も教えないんですね。

微力ながらそこをナントカしたいとマーシャル・ブログは思っています。

そして、3~4年後には、新世代の若者がステージで新鮮でカッコいいギター・リフとソロを聴かせてくれる…彼/彼女の背後にはマーシャルのフル・スタックがズラリ!アレ?やっぱマーシャルかって?いいじゃないの、マーシャル・ブログなんだから!ね~、パネラーのみなさん!

これからも楽しく有益な記事づくりに励んでまいります。今後ともマーシャル他、お引き立てのほど何卒よろしくお願い申し上げます。

シャラさん、ルークさん、三宅さん、ノンちゃん、どうもありがとうございました!

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パネラーの皆さんの詳しい情報はコチラ↓ この4人のライブを体験したことのない方は、下のリンクから活動状況をゲットして、是非会場を訪ねてください!みなさんすさまじいマーシャル・サウンドを聴かせてくれるハズです!

JVMの石原SHARA慎一郎

1959RR他のルーク篁

DSLの三宅庸介

1967MAJORの島紀史

(一部敬称略 協力:YOUNG GUITAR東京キネマ倶楽部) 11

2012年11月 8日 (木)

【マーシャル・ギタリスト対談】マーシャル・ブログを語る <前編>

マーシャル・ブログに多大なるご協力を頂戴していた4人のギタリストに、マーシャル・ブログの再開に際してお話しをうかがった。みなさん、いずれ劣らぬ最高のマーシャル弾きであり、光栄にもマーシャル・ブログのファンでいただいているのはうれしい限り。まったく気取らない雰囲気の中でとても楽しくお話しをお聞きすることができた。
パネラーのみなさんは;

石原SHARA慎一郎氏

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ルーク篁氏

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三宅庸介氏

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島紀史氏

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それでは、みなさんお願いします!

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Marshall Blog(以下、MB):前回のブログでは大変お世話になりました。改めまして心から深く御礼申し上げます!

ルーク篁(以下、ルーク):以前のブログが見れなくなってしまたのはとても残念ですね。

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島紀史(以下、島):うん、ホント残念ですね。すごいデータベースになっていましたからね。
石原SHARA慎一郎(以下、シャラ):出るバンドのジャンルは問わないし、写真がみるみるうちによくなっていったよね。マーシャル・オタクの感じがそこら中からプンプンしてたよね。それが読んでいて楽しかったし、ていねいにリンクが貼ってあったのもわかりやすかったよね。アレ、面倒くさい作業なんよね~。見てて楽しくて、しかも僕らでも勉強になった。人気があったのがよくわかる。復活してくれて本当にありがとう!

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島:プロの機材がわりと詳細に見れたじゃないですか。
シャラ:エフェクターまでね!

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MB:何とかマーシャルやロックの辞書的な役割が担えればいいなと思ったんですよ。
島:「ああこの人はこういうセッティングにしてるんだ」とか個人的にも参考になったし…。そういう掘り下げ方ってしないでしょ?普通はアンプ・メーカーだったらアンプしか出てこなかったりしてね。どういうコンサートがこういう機材で行われているんだということがすごくわかるんですよ。個人的にはホントものすごく参考になった。
だから自分の出番の時なんかは、「(アンプの)裏も撮っておいてください」なんてお願いしたりしましたもん。

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全員:フムフム。
島:あとね、「あの時自分はどうしてたっけ?」なんて自分のことを調べたりもしてましたよ。
全員:フムフム。

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島:だから、これからも以前のように詳細に機材を紹介していただけるとうれしいですね。楽しいし、機材を見るのが好きなんですよ。
MB:ちょっとリッチー・ブラックモアの記事が少なかったのがノンちゃんには申し訳なかったですね!
島:仕方ないですよ、マーシャル使ってないもん!ロックじゃないし…。

全員:爆笑!

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MB:海外アーティストをもっとやりたかったかな?やっぱりゲイリー・ムーアやジェフ・ベックの回はものすごいアクセス数でした。あとアイドル系のバンドはやっぱり強かった。
島:かわいらしさではゲイリー負けますもんね!
全員:爆笑!
三宅庸介(以下、三宅):ゲイリー・ムーアの時なんて、ゲイリーの1959の調子が悪くて、会場に取りに行って、修理して…なんていう裏話なんかすごくおもしろかった。ああいうことって雑誌なんかでは絶対に出てきませんからね!内部からの情報はおもしろかった!

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島:僕は何といってもウルリッヒの記事ですね!
ルーク:あ~!
島:機材があれだけ詳しく見れて、電圧がどうだとか…。あの記事見てウルリッヒと同じアタッチメント買に行きましたからね。詳細なのでエフェクターの並べ方なんかを見ていてウルリッヒ・ロートの性格までわかるような気がした。電圧の話しなんか普通は出てこないし、(アンプの)裏側まで切り込んでいったでしょ、マーシャル・ブログは?そういう記事を期待しますね。僕もそういうところに混ぜてもらえれば光栄ですし…。

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MB:ウリのインタビューなんかはいかがでした?
島:いいですよ。あれでずいぶん色んなことを知りましたもん。
三宅:結構謎に包まれていましたからね。
島:ウリにあれだけ突っ込んだことってなかったと思う。だから、僕の記事を見た人がそれを参考にしてくれるようになったらすごく光栄ですね。取材に来てもらえるようにがんばります!
シャラ:ずいぶんといろんなこと一緒にやったよね!ホントに「音楽が好きなんやナァ」ということがわかるブログだったもんね!熱さが伝わりやすいし、読んでる人に親近感がわくんよ。
これからもドンドンいいバンドを紹介していって欲しいし、あのきれいな写真もジャンジャン載せて欲しい。男前に撮って欲しい!

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全員:爆笑!
MB:より若く?
シャラ:そう、美しく!

<話しが妖しくなってきたところで後編につづく!明日も見てね!>

パネラーの皆さんの詳しい情報はコチラ↓

石原SHARA慎一郎

ルーク篁

三宅庸介

島紀史

(一部敬称略 協力:YOUNG GUITAR東京キネマ倶楽部) 10

2012年11月 7日 (水)

YUKI in AKIBA~『Rocksmith』デモンストレーション

今更ながら秋葉原の変わりようには恐れ入るばかりだ。海外から来たお客さんや友達を連れて行くと、驚くやらおもしろがるやら…。一番人気があるのは間違いなくメイド喫茶の勧誘の女の子たち。「シゲ、あれは一体どうしたんだ?」、「ナニをやってるんだ?」、「どうしてメイドなんだ?」と興味津々だ。

続いて大爆笑を取りやすいのは、いわゆる「ウォシュレット」。ルークさんとこの話になると必ず盛り上がる。果たしてウォシュレットは身体にいいか、悪いかって。

外国人たちにとっては、水やお湯が出て来るとか、風が出て来るとか、そういうところも相当おもしろがるんだけど、どうも「Electric Toilet」という商品の説明がたまらなくおもしろいらしい。

これは一種の撞着(Oxymoron)というヤツで、電気を必要としないハズの便器が電動になっているところがどうにも可笑しいようだ。もちろん私は超ウォシュレット派で、海外に行く時は、パスポート、お金、携帯ウォシュレットを「三種の神器」としている。イカン、イカン、ウォシュレットの話しなんてするつもりじゃなかったんだ!

戦前は電気街というのはとなりに神田にあった。ちなみに明治時代には神田の須田町が東洋で一番にぎやかだったらしい。立派な駅が今は無き交通博物館のところに駅があった。秋葉原とお茶の水の間に駅の名残が残っている。

そして、戦後GHQの区画整理にあって秋葉原へ移動したというわけね。昔は、今のヨドバシカメラがあるあたりは大きな青果市場だったんだよ。あんな東京のど真ん中に市場があったんだからね~。そして、パソコン屋なんて一軒もなかった…ってPCがないんだから当然なんだけど、全部家電販売店だった。

ラジオ会館のなかにあるオーディオ店によくカセット・テープのまとめ買いに行ったナァ。箱で買うと断然安かったからね。そして、朝日無線。生まれて初めてマーシャルを見たのはここだった。ガッチリとディスプレイ・ウインドウに中に入っちゃってて、当時はニオイをかぐことすらできなかった。

それとハンターに通う前、レコードはすべて石丸電気のレコード館(3号店)で買ってた。お店の人とすっかり仲良くなって、使い終わった販促用のポスターなんかをもらったりした。当時ロキシー・ミュージックが好きで、フィル・マンザネラの『Listen Now(1977年)』のドでかいポスターをもらった時はすごくうれしかった。あそこで香津美さんやケニー・ドリューに握手してもらったこともあった。

その仲のよい店員さんが奇しくも近くに住んでいて、「スト」の時、自転車を貸してあげたりもした。「スト」なんてなつかしいね。今の若い人は「スト」を知らないようだよ。国鉄ないからね。

秋葉原にはいつの頃からかパタリと行かなくなってしまった。で、今日は秋葉原で行われたゲームのイベントのお話し。

ゲームとはこれ。「Rocksmith」という。この音楽ゲームのデモンストレーションに人気沸騰中のD_DriveのYUKIちゃんが登場したのだ。

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楽屋で練習するYUKIちゃん。おなじみD_DriveのSeijiさんも来てくれた。

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お、Red Bullの差し入れ!こないだ、ウェンブリーのマーシャルのコンサートでどうにも疲れちゃってサ…あ、この話しはレポートの時まで取っておこう。

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YUKIちゃんの前にはエア・ギター元世界チャンピオンの大地さん擁するダイノジが出演。

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実は以前にもダイノジさんを撮らせていただいたことがあった。つしまみれの結成10周年記念コンサートの時だ。大地さんがリキッドのサブステージで踊り狂ってた。

ものすごいパワーでグイグイと会場を盛り上げていくダイノジのふたり。今まで何回かお笑いの方とご一緒させていただいてるが、ちゃんとした芸に限るが、この笑いの世界のプロとアマの差ほど大きいものはないね。これはライブで見ないとわからない。本当にプロはスゴイ。もうおもしろさの塊ですよ、プロは。ダイノジは素晴らしい。

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ふたりともステージでこの「Rocksmith」にチャレンジして、どちらがよかったかお客さんの審判をあおいでいるところ。結果は大谷さんの勝ち!

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ちょっと間があって…

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YUKIちゃん登場!

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ところで、このゲーム、どんなんかというと、画面と音声に合わせて、バリバリのロック・チューンのギターのパートを弾いてしまおう!というもの。本物に近く弾ければ弾けるほど点数が上がっていくワケ。

YUKIちゃんの後ろに移っているのがプレイ中のゲームの画面。弾くべきコード、弦、フレットがジャンジャン出て来て、ベンドたビブラートの指定までしてくる!スゲエ情報量!

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会場は満員!

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こういうゲームは以前にもあったけど、この「Rocksmith」はチョイと違う。イヤ、大分違う。

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一番スゴイのは自分の愛用のギターでプレイできるってこと。
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選曲の幅もメチャ広い!YUKIちゃんはMEGADETHの曲を選んでいた。

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曲を選ぶと自動的に、その曲のギター音(アンプシュミレーター)が設定されるので音作りはしなくてもOK。だから今日は愛用のTSLはなし。

さらに、演奏する会場を選ぶことができる。ドームとかね。すると観客が自動的にその会場の雰囲気に合った感じで登場するんだからおもしろい。
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それにしてもYUKIちゃん大変だ。生放送のテレビ番組で歌詞のテロップが出るのをイヤがる歌手がいるでしょ?歌詞を間違えるとすぐわかっちゃうから。あれと同じ状態なんだもん。でもYUKIちゃん、このデモを先日の東京ゲーム・ショーでも披露してくれたそうでス~ラスラ!

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しっかし、こういったゲームの進化具合っていったらないね。ホントすごい。コレの「おじさん編」があったらいいな~。曲は全部70年代で、会場は渋谷屋根裏とか新宿ロフトなの。厚生年金会館ホールとか後楽園ホールなんてのもいいな。お客さんの服装は全員ベルボトムにロンドン・ブーツ。アンプは当然すべてマーシャル。でも、これはヴァーチャルではなくて史実だからね。

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インタビューに応えるYUKIちゃん。

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ゲーム誌の取材等、マスコミもワンサカ!
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目線をもらって、ハイ、「ロックスミ~ス!」

どんなキッカケであれ、若い人がギターを弾く楽しさを発見してくれればうれしく思う。ギターをやってる人も、これからやろうとしている人も、今はギターに興味のない人もまずはお試しあれ!

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「Rocksmith」の詳しい情報はコチラ⇒Rocksmith公式ウェブサイト

近いうちにD_Driveのライブ・レポをアップするのでお楽しみに!

D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site

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ところで、マーシャルのゲームもあるの知ってる?

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(一部敬称略 2012年10月27日 ベルサール秋葉原イベントホールにて撮影) 9

2012年11月 6日 (火)

ポール・ギルバートのニュー・アルバム、『VIBRATO』の秘密

  ポール・ギルバートがニューアルバム『VIBRATO』を発表した。

ポールの作品やライブ演奏に接するたびに思うことがある。それは、ポールが素晴らしいギタリストやシンガーであるだけでなく、真のエンターティナーであるということだ。ギターや歌を通じてどれだけ聴衆や観衆をよろこばせることができるか…。これに心血を注いでいるような気がする。

そして、ロックへの愛情。先日のウェンブリ―でのコンサートでも先人の偉大なる遺産をカバーしていたが、こうしたパフォーマンスはポールのロックへの愛情と私は受けとめている。今回の『VIBRATO』でもその愛情は爆発しきっている。

そんなポールから、新作『VIBRATO』に対するメッセージが届けられた。今日はそれを紹介する。

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以下はポールからのメッセージ;

『VIBRATO』というニュー・アルバムを発表したんだ。ひとつ残らずギターの音はマーシャルで録音したよ。何しろカズーにも自分のマーシャルを使ったぐらいなんだから!

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「Vibrato」という曲のギター・ソロを録音していた時、ギターを置いて純粋で音楽的なソロを作り込むことにした。普通のソロ・フレーズや指グセによるソロにはしたくなかったんだ。そこで、エレクトリック・カズー(そう、僕はエレクトリック・カズーを持ってるのさ!)を自分の2061Xにつないでボリュームを上げた。マーシャルにつないだまま気に入ったメロディやフレーズが出てくるまでソロをハミングして、それを録音した。その後、プレイバックを聴いてギターでそれをどう弾くか研究したんだ。ミックスの時には元々のカズーのトラックは使わなかったんだけど、そのギター・ソロを聞いた時に、フレーズがいかに歌っているかわかってもらえるといいな。もちろん最終的にギター・ソロを録音した時にも2061Xを使ったよ。

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『VIBRATO』のギターはバンドと同時に演奏して録音したんだ。ステレオにしたかったのでギターの信号をLehleのP-Split Boxに通してから2台のMXRのPhase90につないだ。そして、それぞれのPhase90 のスピードを少しズラして設定したんだ。それで激ワイドなステレオ効果が実現したのさ。もちろんステレオにするにはアンプが2台必要だよ。そこで2061Xと1987Xを使ったんだ。

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両方ともビンテージ・ヘッドのリイシューだから、70年代の僕のお気に入りアルバムで聞かれるようなロック・サウンドに仕上げてくれた。THDのHot Plateを両方のヘッドに使ってボリューム・アップしたんだけど、適度な音量に抑えたよ。スピーカーにはVintageModernの2×12”コンボ(2266C)を2台使った。2266Cのヘッドはバイパスしてスピーカーだけを鳴らした。

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レコーディングの時、バンドのみんなとすべての機材を同じ部屋に結集させたんだ(レコーディング・エンジニアすらもね!)。ドラムからギター・アンプのスピーカーをそむけてセットしたよ(ドラムのマイクがギターの音を拾わないようにね)。それで今度はギター・アンプのマイクがドラムの音を拾わないようにボリュームがアップした。もちろん、少しは音を拾っちゃうんだけど、僕とバンドでとてもよいライブ・パフォーマンスの状態にすることができた。作業が早くなることも知ったよ。そういうシチュエーションであれば、少しぐらいの音かぶりは平気なんだ。実際、具合のいいルーム・サウンドも加わったしね!
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アルバム1曲目の「Enemies(In Jail)」という曲をシゲさん(筆者注:私のこと…)に聞かせるのを楽しみにしてるんだ。シゲさんはフランク・ザッパのファンでエキスパートでもあるんだよ。僕は子供のころ『Zoot Allures』というアルバムを持っていた。

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それに「Don’t Eat the Yellow Snow」と「Cosmic Debris」というシングル盤も持っていたんだ。(訳者注:写真はポールが持っていたシングル盤の曲が収録されているフランク・ザッパのアルバム『Apostriphe(')』)

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でも自分の音楽はフランク・ザッパには影響を受けていない…今まではね!「Enemies (In Jail)」は「言葉をしゃべる」セクションがある僕の最初の曲なんだ。エレクトリック・ピアノ・ソロの間、「幸せとは何ぞや」というユーモラスな哲学的説明を入れたんだ。予定はしていなかったんだけどね。実際、このしゃべるパートのことはバンドや僕がプレイバックを聴いている時までは考えてもみなかったんだよ。ちょっとバンドのみんなを笑わせるためにそれを始めたんだ。でも、それがすごくうまくマッチするし、すごくフランク・ザッパのスタイルっぽいことがわかった。だからシゲさんがこの曲を気に入ってくれることを願ってるんだ。そして、来年の1月の僕のバンドのツアーでこの曲を演奏するのをとても楽しみにしているんだ。(『VIBRATO』に入っている他の曲もね!)

ポール

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いい人だ~!もちろん「Enemies (In Jail)」気に入りましたよ~!ありがとう、ポールさん!

そのポール・ギルバートがクリニックで近々来日する。彼はは新しいDSLシリーズからDSL40Cを使うことになってるからね。それも楽しみにしていてね!見逃せませんぞ!

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ポール・ギルバート・ギター・クリニックの詳しい情報はコチラ⇒星野楽器販売株式会社公式ウェブサイト

アルバム『VIBRATO』の詳しい情報はコチラ⇒WHDエンタテインメント公式ウェブサイト

(一部継承略 マーシャル商品以外の写真提供:ポール・ギルバート Thank you very much Paul-san!  Look forwad to seeing you soon!!) 8

I have just released a new album called VIBRATO, and every note of guitar was recorded with a Marshall amp. I even played a kazoo through my Marshall amp! When I was recording the solo for the song, "Vibrato," I decided to put my guitar down, and compose the solo with pure musical intention. I didn't want to be influenced by my usual guitar licks and fingering patterns. So I plugged my electric kazoo (Yes, I have an electric kazoo) into my Marshall 2061x and cranked it up. I hummed the solo through the Marshall until I had the melodies and phrases that I liked. Then I recorded it. Then I played it back and learned how to play it on the guitar. When I mixed the song, I didn't use the original kazoo track, but when you listen to the guitar solo, I hope you can hear how it "sings." And of course, I played my guitar through the same Marshall 2061x when I did the final solo.

Most of my guitar parts on VIBRATO were recorded live with the band. I wanted to use a stereo sound, so I split my signal with a Lehle P-Split box, and then ran the two outputs into two MXR Phase 90 pedals. Each Phase 90 has a "Speed" knob, and I set them slightly different from each other. That gave me a very wide stereo sound. Of course, for stereo, I needed two amps. So I used my Marshall 2061x and Marshall 1987x heads. These are both vintage reissue heads, so they give me the rock sound from my favorite albums of the 70s. I used a THD Hot Plate for each head, so I could crank them up, but keep the volume at a reasonable level. For speakers, I used two Vintage Modern 2 x 12 combo amps. I bypassed the heads, and went straight in to the speakers.

Everyone in the band and all the equipment was in the same room when we recorded (even the recording engineer!) So I faced my speakers away from the drums (to reduce leakage into the drum mics.) And I cranked up my amps, so the drums wouldn't leak into the mics for my amps. Of course, there is a small amount of leakage, but the band and I were committed to getting good live performances, so we knew that we wouldn't be fixing things later. In that situation, a little leakage is fine. In fact, it can add a nice room sound to the mix!

I am excited to let Shige-san hear the first song on the album which is called "Enemies (In Jail).." I know that Shige-san is a Frank Zappa fan and expert. I had the Frank Zappa album called "Zoot Allures" when I was a kid. I also had the single with "Don't Eat the Yellow Snow" and "Cosmic Debris," but I never used my Frank Zappa influence in my own music... until now! "Enemies (In Jail)" is my first song with a "spoken word" section. During the electric piano solo, I give a humorous philosophical description of "what happiness really is." I didn't plan this part. In fact, I didn't think about the spoken word part until the band and I were listening the playback of the song. I just started to do it to make the band laugh. But then I realized that it really worked well, and is very much in the Frank Zappa style. So I hope Shige-san will approve of this song. And I'm really excited to play it (and other songs from the VIBRATO album) when I come for my tour in January!

Paul

2012年11月 5日 (月)

Kelly SIMONZ 『超絶・壮絶・悶絶サマーライブ2012☆』

旧マーブロの取材で新宿の楽器店のクリニックに押し掛けたのがKellyさんとの出会いだった。

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そのレポートを見たKellyさんファンが何かに「とうとうマーシャル・ブログがKellyさんを見つけてしまった!」と書き込んであって吹き出してしまった!遺跡じゃないって!

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あれから早くも丸2年の月日が経つが、その間Kellyさんは一時も休まず八面六臂の活躍を続けて来、アーティストとしての地盤をガッチリと固めてきた。

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「サマー」なんつって、今日のネタもチト古くて恐縮だが、レポートを避けて通るワケにはいかない。8月28日の『超絶・壮絶・悶絶サマーライブ2012☆』だ。
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ギター&ボーカル、そして独特のMC、Kelly SIMONZ!

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ギター、坂本学

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ベースは川崎哲平

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ドラムはYOSUKE YAMADA

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今回もアンプは当然マーシャル!

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Kellyさん愛用の1987。フィンガー・イーズどけりゃよかった!キャビは4Ωと16Ωの2ウェイに改造された1960だ。それにしてもフィンガー・イーズってスゴイよな、私が子供の頃にはもうあったもんね。昔は1本買うのもお小遣い貯めなきゃ買えなかった。だいたい弦買うんだって大変だったのよ。輸入弦は最低でも1,000円してたからね。ゴールデン。バットが40円!ラーメン280円、ビールが195円の頃。あ、あまりにもどうでもいい話でした!

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1973年製の1987。マスター・ボリュームとその回路をバイパスするスイッチが改造されている。

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タイトルにあるように「超絶」技巧テンコ盛りの「壮絶」ライブで演者、観客ともに「悶絶」してしまった!

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1曲目は「Future Destination -EVOLUTION-」。
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そして、2曲目に「Anything Goes」とドライビング・チューンをつなげて景気よくスタート!

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続いてはややクラシカルな雰囲気のフュージョン・チューンを2曲持ってきた。セットリストには「#40」と「#97」とされていたが、小気味いい16ビートとポイントを押さえた速弾きが実によくマッチする。そして、大胆なアウト・フレーズ!個人的にはこういうKellyさんスキ。

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「#40」では坂本学…
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川崎哲平のソロもフィーチュア!

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それをガッチリと支えるYosukeのドラム!

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このふたりのバトルもスリリングだった。

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人気インスト・バラード「Blue Monday」でアクセントをつける。

 

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ギターだけではない!「Stay in my Heart」などでは大熱唱!このあたりは「壮絶」の部分に当たるのであろうか?!

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Blue Murderの「Billy」に続いてゲイリー・ムーアに捧げて演奏された「Spanish Guitar」。

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Kellyさんのナイロンって、プレイがものすごく安定していていいんだよね~。

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サッとエレキに持ち替えて激情ベンドッ!
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ところで!いつも気になっているのがギタリストに手。みなさんとてもきれいなのである。Kellyさんもご多分にもれずツルっときれいな手をしていらっしゃる。
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しかもKellyさんの手はプックラ、ポテっとしていてまるで赤ちゃんの手のようだ。チャーリー・パーカーの手も四角く赤ちゃんのような手をしていたらしい。バードもKellyさんも、よくもマァこんな可愛い手であれだけ複雑なことをするもんだ!

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もう1曲ゲイリーから「Wild Flontier」。私はラッキーにしてゲイリーの最後のハードロック・セットをロンドンで見ることができた。日が経つにつれてゲイリーがこの世にいないことがどれほどマズイかを実感するようになってきた。

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これで本編が終了。最後の3曲を人の作品で〆るこの余裕とリスペクト心がKelly流!

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アンコールは「Prau for the Moon」から宿命の「Opus #1」。これは4 月の『ATTACK OF THE DOUBLE AXEMAN』と同じ流れ。あの時はゲイリー・ムーアとジム・マーシャルへと捧げられた。

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最後の力を振り絞って!…とか言いたいところだけど、Kellyさん、最後でもこの難曲に余裕シャクシャクに見えるナァ~!

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最後の最後まで「超絶」テンコ盛りのすさまじいライブだった!

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燃えた~!このすがすがしい表情がいいね!

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サイン会でもニ~コニコ。

Kelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Kelly SIMONZ OFFICIAL WEBSITE

12月16日には「The forth~The End of the Beginning」と銘打ってKelly SIMONZ's bAd TRIBEのワンマンも控えている!

詳しくはコチラ⇒東京キネマ倶楽部

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(一部敬称略 2012年8月28日 高円寺SHOWBOATにて撮影) 7

2012年11月 2日 (金)

Dos a tres caids!~Concerto Moon 炎の三番勝負~<vs. EARTHSHAKER:後編>

さてさて、Concerto Moonの「炎の三番勝負」の第二番のお相手は大先輩のEARTHSHAKER!

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暴走機関車が走り抜けた後の熱しきった場内!

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シェイカーの登場は火に油を注ぐようなものだ!

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西田"MARCY"昌史

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石原"SHARA"慎一郎

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甲斐"KAI"貴之

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工藤"KUDO"義弘

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「T-O-K-Y-O」がオープナーに選ばれた。

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この日のSHARAさんのバックラインは…いつものSHARAセット。

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JVM410Hがメイン。下段のTSL100はスペア。

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キャビネットはMF400B。大事に使ってくれとる!

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足元のようす。

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これであのオッソロシク分厚いサウンドが出る。でもね、たとえ同じセットを使っても絶対にこの音は出ないんよ。「音厚(おんあつ)」とでも呼ぼうか、この厚みはSHARAさんだけのモノなのだ。

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昨日レポートしたConcerto Moonもそうだけど、やっぱりいいナァ~。おなじみのバンドを撮るってのは実に楽しい!ファインダー越しにメンバーの姿を捉えるのは大きな快感だ!

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2曲目は「Whisky And Woman」。

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そして、「Start to Engine!」のかけ声とともに「Pray for the Earth」をプレイ。

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あれは去年の夏のこと。御殿場の富士スピードウェイでのカー・レースの開会式でMARCYさんとSHOW-YAの恵子さんで「君が代」を斉唱したのだ。レースのコースでね。暑い日だったナァ。往き帰りも東名高速が大渋滞でシンドかったけどすごく楽しかった。レポートしたけど、もう見れないか…。

で、その「君が代」を歌った後、「Start to Engine!」のかけ声でレースが始まるってワケ。そのかけ声をMARCYさんと恵子さんが楽屋で練習してたのがすごく印象的だった。

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だから、この曲を聴くとあの時のことを鮮明に思い出すんだよね~。

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今日もガッチリと低域を固めるKAIさん。

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「火の鳥」~「GARAGE」と続き…

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  「FUGITIVE」へ。

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定番、KUDOさんのドラム・ソロ!

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必ず出てくるドラム・ソロ。そう、これがないとさびしい!ストレートでパワフルなソロはいつだって気分爽快だゼ!

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もちろん、ソロだけでなく全編完璧にバンドをドライブさせたKUDOさんなのであった!

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そして「EARTHSHAKER」。やっぱり歌っちゃうね。「♪ア~スシェイカ~」の部分は!

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もうショウも終盤だ!やっぱ1時間チョットじゃ短いね。「WALL」が続く。

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そして、お待ちかねの「MORE」。

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いつも通り完璧なKAIさんのコーラス・ワーク。

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「MORE」とくれば「RADIO MAGIC」!

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楽しいニャ~!これにて、本編が終了。

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EARTHSHAKERはアンコールでも1曲、「記憶の中」をプレイ。

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そして、お定まりのジャム・セッションへの期待が高まる!ギター・バトルが楽しみだぞ!

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EARTHSHAKERの詳しい情報はコチラ⇒:::EARTHSHAKER OFFICIAL SITE:::

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ノンちゃんと久世ちゃんがシェイカーにジョインする形でジャム・セッションが行われた。

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さぁて、何を演るのかな?

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ここまで盛り上がっちゃってるからヘタな終わり方はできないもんね!

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♪カモ~ン・エヴィバーディ~、ッシャ~、「COME ON」で大騒ぎ!

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初共演とは思えないほどふたりがマッチしているギター・チーム!

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久世ちゃんもマーシー大先輩と息の合った歌いっぷりを聴かせてくれた。

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今日の勝負も見どころ満載の充実ライブだった~!

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楽しかった!2つのバンドの相反する大きな個性が実にうまい具合に絡み合った最高のライブであった!

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Concerto Moonの詳しい情報はコチラ⇒Concerto Moon Official Site

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(一部継承略 2012年8月26日 渋谷BOXXにて撮影) 6