Kelly SIMONZ 『超絶・壮絶・悶絶サマーライブ2012☆』
旧マーブロの取材で新宿の楽器店のクリニックに押し掛けたのがKellyさんとの出会いだった。
そのレポートを見たKellyさんファンが何かに「とうとうマーシャル・ブログがKellyさんを見つけてしまった!」と書き込んであって吹き出してしまった!遺跡じゃないって!
あれから早くも丸2年の月日が経つが、その間Kellyさんは一時も休まず八面六臂の活躍を続けて来、アーティストとしての地盤をガッチリと固めてきた。
「サマー」なんつって、今日のネタもチト古くて恐縮だが、レポートを避けて通るワケにはいかない。8月28日の『超絶・壮絶・悶絶サマーライブ2012☆』だ。
ギター&ボーカル、そして独特のMC、Kelly SIMONZ!
ギター、坂本学。
ベースは川崎哲平。
ドラムはYOSUKE YAMADA。
今回もアンプは当然マーシャル!
Kellyさん愛用の1987。フィンガー・イーズどけりゃよかった!キャビは4Ωと16Ωの2ウェイに改造された1960だ。それにしてもフィンガー・イーズってスゴイよな、私が子供の頃にはもうあったもんね。昔は1本買うのもお小遣い貯めなきゃ買えなかった。だいたい弦買うんだって大変だったのよ。輸入弦は最低でも1,000円してたからね。ゴールデン。バットが40円!ラーメン280円、ビールが195円の頃。あ、あまりにもどうでもいい話でした!
1973年製の1987。マスター・ボリュームとその回路をバイパスするスイッチが改造されている。
タイトルにあるように「超絶」技巧テンコ盛りの「壮絶」ライブで演者、観客ともに「悶絶」してしまった!
1曲目は「Future Destination -EVOLUTION-」。
そして、2曲目に「Anything Goes」とドライビング・チューンをつなげて景気よくスタート!
続いてはややクラシカルな雰囲気のフュージョン・チューンを2曲持ってきた。セットリストには「#40」と「#97」とされていたが、小気味いい16ビートとポイントを押さえた速弾きが実によくマッチする。そして、大胆なアウト・フレーズ!個人的にはこういうKellyさんスキ。
川崎哲平のソロもフィーチュア!
それをガッチリと支えるYosukeのドラム!
このふたりのバトルもスリリングだった。
人気インスト・バラード「Blue Monday」でアクセントをつける。
ギターだけではない!「Stay in my Heart」などでは大熱唱!このあたりは「壮絶」の部分に当たるのであろうか?!
Blue Murderの「Billy」に続いてゲイリー・ムーアに捧げて演奏された「Spanish Guitar」。
Kellyさんのナイロンって、プレイがものすごく安定していていいんだよね~。
ところで!いつも気になっているのがギタリストに手。みなさんとてもきれいなのである。Kellyさんもご多分にもれずツルっときれいな手をしていらっしゃる。
しかもKellyさんの手はプックラ、ポテっとしていてまるで赤ちゃんの手のようだ。チャーリー・パーカーの手も四角く赤ちゃんのような手をしていたらしい。バードもKellyさんも、よくもマァこんな可愛い手であれだけ複雑なことをするもんだ!
もう1曲ゲイリーから「Wild Flontier」。私はラッキーにしてゲイリーの最後のハードロック・セットをロンドンで見ることができた。日が経つにつれてゲイリーがこの世にいないことがどれほどマズイかを実感するようになってきた。
これで本編が終了。最後の3曲を人の作品で〆るこの余裕とリスペクト心がKelly流!
アンコールは「Prau for the Moon」から宿命の「Opus #1」。これは4 月の『ATTACK OF THE DOUBLE AXEMAN』と同じ流れ。あの時はゲイリー・ムーアとジム・マーシャルへと捧げられた。
最後の力を振り絞って!…とか言いたいところだけど、Kellyさん、最後でもこの難曲に余裕シャクシャクに見えるナァ~!
最後の最後まで「超絶」テンコ盛りのすさまじいライブだった!
燃えた~!このすがすがしい表情がいいね!
サイン会でもニ~コニコ。
Kelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Kelly SIMONZ OFFICIAL WEBSITE
12月16日には「The forth~The End of the Beginning」と銘打ってKelly SIMONZ's bAd TRIBEのワンマンも控えている!
詳しくはコチラ⇒東京キネマ倶楽部
(一部敬称略 2012年8月28日 高円寺SHOWBOATにて撮影) 7