【50 YEARS OF LOUD LIVE REPORT】前日リハーサル~その2
本番前日のリハーサルに使われた南ロンドンにあるMUSIK BANKというスタジオの廊下。ここを使ったミュージシャンたちのサインが額に入れられて飾ってある。レディ・ガガ、アデル、スーザン・ボイルなどのポップ・スターは当然のこと、ジェフ・ベック、ブライアン・フェリー、デヴィッド・ボウイ、ポール・マッカートニーからメタル系のビッグなバンドまでゴロゴロしている、さすが、ロンドン!
もちろん今日のリハーサルに来ているギタリストたちも求められてサインを残していた。
これはFestinhoというイベントに協力したこのスタジオへのジミー・ペイジからの感謝状だ。Festinhoというのはボランティアによって支えられているフェスティバル・タイプの音楽イベント。ジミー・ペイジがこのイベントの後見人を務めている。
スタジオのエレベーター。階段もあるが、ほとんどの人たちがこのエレベーターを使用している…ということはポール・マッカートニーも今、私が立っている場所に立っていたかも知れないんだゼ。ま、マーシャルの連中には「シゲがエレベーターの写真と撮ってた!」ってかなり笑われたけどよ!いいの、いいの、海外へ出たらミーハー根性出さないともらいが少なくなるゼイ~!
オレンジ色の線が入った建物は食堂、キャンティーン。ここへついて一番最初に行ったのがここのトイレ!
マーシャルのサンチャゴとお昼を食べに出てきた。なかなか値段もよくてイイ感じ。サンチャゴはオムレツをたのみ、私は、そういえば今回ハンバーガーを食べていないことに気づき、「クォーター・パウンダー」を注文。なかなかの美味!
中にはビスケット工場だったころの古い写真が飾ってある。他にもMusic Bankに来たミュージシャンたちの写真が山ほど飾ってある。それらが誰かはほとんどわからなかったが…。
よく見ると!この写真、上段の右の写真の真ん中の人はブライアン・メイ!下段左のオジちゃんはジミー・ペイジだった。最近ジミー・ペイジも日本にドップリ来ちゃったからこんな写真はもう珍しくないか…。何しろ今朝、日本テレビの「スッキリ!!」に出てたかんね。「頁」と筆で書かれた半紙をもらって喜んでた。そして、三味線を弾かされてた…ジミー・ペイジがネェ…。宣伝で来日しているんだからもちろんこういう番組にでるのもいんだけど、ちょっと複雑な気持ちがしないでもない。
さてさて、リハの方はというと…。
ダグ・アルドリッチの番になっていた。リハーサルではYJM100と1960Bを使用。
ん~、相変わらず問答無用でカッコいい~!
今回はティム・リッパー・オーウェンズとのコンビだ。
リハーサルでも大熱演!トコトン弾いちゃう!
時々、打ち合わせ。
それにしてもカッコいいダグ。いつも会うなりニコニコとハグハグしてくれる。
ニコとも共演。
ベースはジャズ・ロウクリー。ハウス・バンドのユニット2。
これはジャズと息子さんのベンのツーショット。実はですね~、私、このベンがまだ10歳の頃から知ってるんですよ…。っていってもベンはまだ18歳ぐらいかな?今回はお父さんのベース・テクとして参加。ベン自身もギタリストだ。
8年位前、まだあったロンドンのギター・ショウに楽器屋さんの皆さんをお連れした時のことだ。あれもウェンブリ―だったな、そういえば。いっしょにロンドン・ギター・ショウに行ったみなさん!みんなでステージで記念撮影した時にいた小さい子がこんなんなっちゃった!
その時に、マーシャル・バンドと称してショウのイベントに出ていたのがジャズ、ドラムがニコ、ギターがジェフ・ホワイトホーン(年末にプロコル・ハルムが来ますな!なんでユーミンと一緒なんだか知らないけど…。)とフィル・ヒルボーン、そしてボーカルがブルース・ディッキンソンたち。まだ10歳ぐらいだったベンがお父さんにくっついて遊びに来てたのだ。
その後もジャズとはフランクフルトの展示会でよく一緒になった。この人、矢沢栄吉のバックもやっていたもんだから、ほんの少し日本語を知っているの。「オツカレサマデス」と「メッソウモゴザイマセン」が彼のペット・フレーズ。今回も何回も私に言ってたな。
ちなみにジャズはGo Westとかポール・ロジャース、日本で有名なところではCharさんのサイケデリックスだよね。歌が滅法うまくて、フランクフルトの展示会では彼とジェフが歌っていた。ところが、ジャズも例にもれず大の酒好きなもんだから、いつも展示会の後半では声を潰してしまう。するとどうするかというと、マーシャルの社員やアルバイトで来ているドイツ語の通訳のきれいなお姉さん(Stephanyさん)らの歌自慢の人がステージに出て行って「Smoke on the Water」とか歌っちゃうの。仲間のみんなで「ヒュー、ヒュー」冷やかしたりして…あれは実に楽しかった。
だからジャズとニコのリズム・コンビは完璧なのです。
ダグはおとなしくてマジメだナァ。やさしいし。こういう大人になりたかったですよ…。ダグと話していると、ナント自分が軽いことか!また、自分の知ったかぶり英語のいい加減さも手伝って話しているうちに軽いめまいがしてくるわ。
やさしいダグのお話しはコチラ⇒ダグ・アルドリッチからのメッセージ
愛用のゴールド・トップ。ダグによく似合いますな。それとこの革のケースがいい。そういえば外でダグと会うときって、いつもギターを肩から提げているような気がするな。いつも自分で運んで人には触らせないのかな?今度訊いてみよう。
すいやせん、ミーハーで。でも、こういう写真はリハーサルの時しか撮れないからね。シャツの刺繍までカッコいいっての!私もダグとお揃いのシャツをもっているけど、名前の字面がカッコ悪いんだよね~。
今回も名前が入ったシャツがユニフォームで配られたんだけど、アメリカのニックがイキなことをしてくれましてね…気に入っとるんですわ。50周年の間はそれを来て現場に顔を出してます。来年着れなくなっちゃうから…。
ローディ、ギター・テクも大忙し!
主人の出番を待つギターたち。ザックのギターと…
アンプ類。
こちらはケリーのギターですな。
お、ザックが入って来た!
つづく
(敬称略 2012年9月21日 London, Bermondsey, MUSIC BANKにて撮影) 13