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2023年11月

2023年11月29日 (水)

【BREAK the CODE】vol.23~NERVOUS BREAKDOWN/SHINJI

 
久しぶりの『BREAK the CODE』。
2020年夏、コロナ真っ盛りの頃、D_DriveのYukiちゃんでスタートして今回で23本目。
ナンダカンダこの3年でずいぶん色んな変化があったナァ。
10s「BREAK the CODE=その暗号を解読せよ」ということで、その周辺に目を当てると…。
イギリスの最高額紙幣である50ポンド札の図柄が、第二次大戦中のドイツの難攻不落の暗号「ENIGMA(エニグマ)」を解読することに成功した数学者、アラン・チューリングになった。
長年にわたるイギリス政府の同性愛者への贖罪のひとつ。
イヤ、それどころか紙幣と言えば、エリザベス女王が亡くなったもんね。
もう脱退してしまったけど、イギリスが「ユーロ」を受け付けなかった理由のひとつは「女王陛下が載っていない紙幣なんか使えるかよ!」だったらしいが、今どうなってるんだろう。
チャールズじゃちょっとピンと来ないだろうナァ。
ちなみに、実はエニグマを最初に解読したのはチューリングではなくて、ポーランドのレイエフスキという人だった。
ポーランドは昔から色んな国にイジめられて来たので、防衛本能が大変に発達していて、そうした「暗号解読」のような頭を使った戦いが得意ば国なのだそうだ。
チューリングはむしろエニグマを駆逐したことよりも、「Bombe(ボンべ)」と呼ばれる自動暗号解読装置をそのために開発してコンピュータの礎を築いたことで評価されている。
だからAppleのリンゴのロゴはひとかじりしてあるんだよ。
写真ではわかりにくいが、このお札の背景に描かれているゴチャゴチャした機会がそのボンベ。
50q 別に今回の記事を書くに当たって思い立ったワケではないのだが、『エニグマ』という映画のDVDを買って来たことを思い出して観てみた。
タイトルの通り、当然「エニグマ解読」周辺の話。
だから舞台はイギリスの「暗号解読部隊」の本拠地が置かれていたブレッチリー。
すなわちMarshallの本社があるところ。
Eni 冒頭からMarshallの工場の近くにある「ブレッチリー・パーク」が出て来て興奮してしまった…のも束の間。203映画の中のブレッチリー・パークの様子が実物とは大分違っているし、マァ、とにかく話が複雑で最後まで観るのに結構な忍耐を要した。
話が複雑なら複雑なほど、映画は簡単に作らなきゃダメなんだよ。
この映画はある程度「エニグマ vs. ボンベ」の話を知らないとチンプンカンプンなんじゃないかしら?
ただ、実際にエニグマ暗号機を使ってその機能を説明するシーンはオモシロかった。
私は知っていたけどね。
ナゼかと言うとこの『BREAK the CODE』シリーズを始める前に何冊かの本を読んで勉強したのさ!
ところで、エルガーの変奏曲でもおなじみの「エニグマ」というのは「謎」を意味する言葉だけど、私にとってこの映画の一番のエニグマは「ナンだってミック・ジャガーが製作したのよ?!」ということだったワ。
 
エニグマやブレッチリ―・パークに興味のある方はコチラをどうぞ。
   ↓    ↓    ↓
【イギリス-ロック名所めぐり】vol. 45 ~ ブレッチリー・パーク <その1>
【イギリス-ロック名所めぐり】vol. 46 ~ ブレッチリー・パーク <その2>

420 さて、そのMarshall CODEの魅力を探るシリーズの今回の「CODEBREAKER(暗号解読者)」は…

20NERVOUS BREAKDOWNのSHINJI!30SHINJIくんはココのところSTUDIO JTM、ビンテージ・リイシュー・ペダルと、立て続けにご登場願っているが、実はこの『BREAK the CODE』から話が始まっているんですわ。
そんなワケで大変気合の入ったデモンストレーションを披露してくれた。
40まずはNERVOUS BREAKDOWNの曲から。
60sライブでも欠かすことのできない重要なナンバー「Don't Let Me Get Down」だ。50この曲では専用フットコントローラーを使って曲の途中で音色を変えて見せる。
実は…フットコントローラーを使うのはこのシリーズで初めてのことなのです。70m続いてはSHINJIくんのオリジナル曲「Morning」。
ココはシンプルにギター1本で自作したバッキングに合わせて印象的なメロディを乗せた。
いかにも「小品」というイメージだけど、すごくいい曲!80vそして、最後もNERVOUS BREAKDOWNのファースト・アルバム『GET NERVOUS』から。
95cdバンドの名前を冠したキラー・チューン「Nervous Breakdown」をCODEで弾いて見せてくれた。90SHINJIくんは、もちろん完璧なシュレッディング・テクニックを誇る巧者だけど、意味なくピロピロと演ることを絶対にヨシとしない。
そんなミュージシャンシップが実にいいんだナ。
平たく言うと音楽の「ツボを得ている」という感じか?110vそんなSHINJIくんがCODEの魅力をお伝えするビデオがコレ。
もちろんCODEの操作もバッチリ!


今後の活躍がとても楽しみなギタリストのひとりだ。
 
NERVOUS BREAKDOWNの詳しい情報はコチラ⇒Official Website120v 

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200 (一部敬称略 Marshige Studioにて撮影)

2023年11月27日 (月)

『宇宙一超絶技巧雑技団』の犬神サアカス團

 
「アレ?今日って大晦日?」なんて、最近は歳の瀬や正月の雰囲気が極端に希薄となった。
子供の頃は一大事だったけどね。
ハロウィンは当然のごとく完全無視。
クリスマスさえ全くの素通り。
さりとて、恵方巻を食べたり、花まつりを祝ったりするワケでもなし。
加えて異常気象で季節がズレ込んでいることもあって、加齢という原因だけでなく「1年」の感覚が昔と大分変ってしまったような気がする。
そんな中、「ああもう1年経ったのか…」と我が家にその時の早さを伝えてくれるのは、この下北沢の「小劇場楽園」と葉山のジャズのイベントだけだった。
それゆえ双方がコロナのせいで開催されなくなった2020年から我が家に「1年」という時間の単位が無くなった感があった。
それが、今夏から『真夏のジャズ葉山』が復活10そして、いよいよ「楽園」も帰って来た!
こうして現場に来てみるとこの日が「4年ぶり」などということを全く感じさせない「ホーム感」があるね。20そういえば、2014年には凶子姉さんが出演できずトリオで出演したこともあったっけナァ。
        ↓    ↓    ↓
犬神サアカス團Z単毒公演「狗供養」~TOKYO BAKA EXPO2014より

000020 コロナの前の最後、2020年のようすがコレ。
   ↓    ↓    ↓
【勝手に犬フェス】『宇宙一超絶技巧雑技団 2019』~犬神サアカス團を単毒公演<呪怨の理>

0040 そして今の目の前の光景。
ああ、懐かしいとしか言いようがない。40でも、見慣れないモノもが…。
と言うか、最近は下のような「指さし看板」と呼ばれる葬式会場への案内を街中で見かけなくなった。
こんな機会でもない限りこの「左手」を気に掛けることなどないので、コレはどういうことか?と調べてみた。
すると意外なことがわかった。
それは…。
そもそも、昔は葬儀屋というモノがなかったらしい。
黒澤明の『用心棒』の渡辺篤が演じていたように、当然「棺屋」という商売はあった。
だから「風が吹けば桶屋が儲かる」なってムチャクチャなことわざが存在していてもおかしくはない。
そもそも、葬式の祭壇のグッズの貸し出しという商売が考案されたのは明治の中頃のことで、明治32年に大阪の知恵者が白木の祭壇を発案したのが最初だったらしい。
東京のごく一部で白木の祭壇飾りを目にするようになったのが昭和初期だというのだから、東西の大きな文化の違いを感じるね。
時代は下って昭和30年代になって全国的にその祭壇飾りが普及し始めた。
だから今の一般的な葬式のスタイルが確立されるようになってからまだ60年ぐらいしか経っていないようなのだ。
そして、昭和40年代に入ると葬具の貸付業社は「葬式のことなら何でもどうぞ」と総合葬式サービス業に変化した。
この当時に件の「指さし看板」が使われるようになったようだ。
その後、バブル景気を迎え葬式の規模も大きくなるにつれて指さし看板の需要も増加したが、バブルがハジけた以降は弔問を受け付けない家族だけで葬儀を済ませる密葬が普及し、葬儀は小規模化が進んだ。
また、葬儀専用ホールも普及して自宅や町内の会館での葬儀が激減。
そうなると葬儀場への案内の必要も減るワケで、そうしてこの指さし看板を見かけることがなくなってしまったのだそうだ。
「葬式も 昔指さし 今スマホ」というワケだな。
きつねどん兵衛とビズリーチのテレビCMも盛んに流れているけど、「人の死」周辺のしきたりも驚くほど変わってしまったよね。
鑑真も空海も最澄も天海もダライ・ラマもビックリだ。
コレも核家族化の影響のひとつでしょうね。
葬式に限らず、過去のしきたりを無視するようになって、日本国民が世界的なバカになってしまった大きな理由のひとつは、家に年寄がいなくなってしまったからなんだよ。
老人は「知識の宝庫」なのよ。
それと、もうひとつは読書の習慣を捨てたこと。
この2つしかない。
60さて、犬神サアカス團の「楽園」の企画といえば、かつては『バカ・エクスポ』だったが、今回はコロナで中断される前と同じ『宇宙一超絶技巧雑技団』という10月を通じて開催されたイベントへの出演となった。90まずは『宇宙一超絶技巧雑技団』のプロデューサー、橋沢進一が登場してご挨拶。
橋沢さんは私の大学の後輩でしてね。
久しぶりにお会いできてヨカッタ!
ビックリするほど変わらない!
100企画の名前は変わっても「楽園」でやることは全く変わらず。
ホッとするね。
つまり、第1部はコントというワケ。110今回は「あいうえおコント」という演目。
五十音の任意の行を選んで、その行の段の5つの文字から始まる文章にフリを付けるという至極文学的な内容。
ん?考えてみると演劇人である橋沢さんは文学部だったのかな?
ナンとならば、我々の学校の演劇科は文学部に属していたから。
125まず出されたお題は無難に「あ行」。
まぁ、コレは「アア~!」とか「ウウ~!」とかになりやすいわナ。
そんなんも含めて皆さん、当意即妙にお題をこなす。
120ONOCHINは小道具まで持ち出した!
ノリノリだぞ!126v「な~ん時だ?今6時半か…困ったもんだな。
6時半か…4時半に待ち合わせたのに2時間も来ないよ~。
ところで誰を待っているんだっけ?」…と、「な」を演じる橋沢さん。140敦くんも大熱演。
こういうの好きそうだもんな。130ココでしか見ることのできないパフォーマンスにお客さんは大喜び。
「コントでした~。
皆さん、楽しんでもらえましたか?
さぁ、演奏の方に集中できるように一旦脳をリセットしてください。
これからタップリと演奏して頂きます!」150コントのコーナーを終えて一旦舞台から降り、再び姿を見せた犬神サアカス團。
160犬神凶子170v犬神明180v明兄さんはもちろんいつもの愛用のNATAL(ナタール)ドラムス。
指さし掲示板つき。190犬神敦200vONOCHIN210v今回、ONOCHINは所有する自分のMarshallを持ち込んだ。
キャビネットは1936。
持参のヘッドはJMP時代の2204。
すわなちマスター・ボリューム・モデルの50W。220リアパネルに貼られたテープにも記してあるが、シリアルナンバーから1976年製であることがわかる。
通常の2204のパワー管はEL34が2本だが、ONOCHINのこのヘッドは6550仕様に改造してある。
また、この当時日本に輸入されていたMarshallはアメリカ向けの製品と同じであったため、定格電力が117Vになっている。
もちろんONOCHINはいつもステップアップトランスで昇圧して使用している。
ところが、ONOCHINはいつも1960と併用しているので出力インピーダンスを16Ω以外に設定したことがなかった。
というのは、2x12"の1936の入力インピーダンスは8Ω。
果たしてONOCHINはこの日、初めてインピーダンス変更のピンを16Ωから8Ωに差し替えることになった。
今の製品はこうしたピンを抜き差しする必要はなく、10円玉でクルリとロータリースイッチを回すようになっている。
230で、肝心のサウンドはどうか…。
私は立場上Marshallを改造することを絶対によしとしないが、このアンプの音の素晴らしさは筆舌し難いものがあった。
「素晴らしい!」としか言いようがない。
1936とのマッチ具合もあったのであろうが…最高のロックギター・サウンドだった。0r4a0129久しぶりの楽園で1曲目に演奏したのは「花嫁」だった。240「改めましてこんばんは、犬神サアカス團です!
2019年にこのイベントに出て以来なのでだいぶ久しぶりです。
ということで明兄さん、まずが最初にひと言お願いします」0r4a0047_3「そうだね…最初にパン!といかなきゃダメだね。
いいことを言わなきゃいけないナ…。
皆さん、今日はどうもありがとうございます!
3年ぶりと言うことですが…いつもの感じがチョット蘇ってきましたよ。
いつもココで演っていた時の『楽しい感じ』と言いますかね。
なので最後までみなさんよろしくお願いします!
いいこと言った?」
んんん~、いいことをおっしゃったんだけど、この「~年ぶり」というのが問題で、NHKの基準を調べると、「引き算すればよい」ということが記してある。
つまり、前回ココに出演したのは2019年のことで、コロナでお休み期間があって、今年2023年に復活したとなると、「2023-2019」で「4年ぶり」という言い方がどうも正しいらしい。
「満~歳」という数え方と同じで、計算の対象となるのが1月だろうが12月だろうが「年全体」で数えちゃう。
Img_9492ココで凶子姉さんの啖呵。
「今宵お目にかけますは犬神一座の大サアカス
どうか一つ最後まで
(♪ジャン)
最後まで
(♪ジャン)
最後まで
(♪ジャン)
最後まで盛り上がっていくぜ~!」
 
啖呵といえば…「田へしたもんだよカエルのしょんべん、見上げたもんだよ屋根屋の褌」ね。
皆さん、コレの意味ってわかります?260v2曲目は例のあの素晴らしいMarshallのサウンドでONOCHINが弾くメロディから「マッチポンプ」。270_mp決して他では聴くことのできない犬神だけのナンバー。280続けて「赤猫」。280v_anこの曲も同様。
ココは犬神サアカス團だけが構築し得る世界なのだ。
こういうバンドって本当にいなくなった。290v冒頭3曲を最近頻出しているレパートリーで固めた。300「どうもありがとうございます。
この下北、『小劇場』という場所、…そして、コント。
今日、この3つ初体験の人がいますね…ONOCHINさん?」
310「こんばんは、ONOCHINです!」
すると客席から「ODDY!」と掛け声があがった。
「ありがとうございます。
実はボク、イエローモンキーのHEESEYさんのところでギターを弾いていたの。
そこでODDYという名前を付けられて…レアな方ですね。本当にありがとうございます。
ところで、コント楽しいね!
意外とテンション上がってる自分が楽しかった。
コレやった方がいいよ…ホントに。
それと、こういうところで演ったことがなかったんです。
高校の文化祭で演る視聴覚教室みたいな場所。
ライブの感じや距離感がオモシロイっす。
クセになっちゃいますね」
コントでは小道具まで繰り出していたからね。
そして、今日使用しているスピーカー・キャビネット「1936」を紹介してくれた。
それほど音がヨカッタということよ。320vMCに続いては「太陽を待っている」。
敦くんと入れ替わって下手でソロをブチかますONOCHIN。330_tmもちろんいつもの凶子姉さんとONOCHINの掛け合いもバッチリきまった。350♪ドコチ~ドコチ~のパターンのドラムスから始まる「東京2060」。360v_2060これまた凶子姉さんとONOCHINのカラミが見どころの曲。370「どうもありがとうございます。
サァ、敦くんも実は下北では初めて、この演劇の小劇場初めて、コント初めてですね。
どうですか、コント?」380「そうっすね…コントというか、やっぱり、人前で何か即興的なことをやる時って言うのはやっぱりドキドキして『今自分は生きてるんだな』ということを感じます。
『あ、緊張するな。イヤだな』ということはありません。
でも『ドキドキするな。生きてる!』ってなります。
だからチョット気持ちがいい部分もあります。
ありがとうございます。
小劇場については、下北沢に来るといつも外から見ていて『いっぱい劇場があるんだな~』と思っていました。
中は見たことがなかったので本当にありがたいです」390v凶子姉さんをフィーチュアして「女囚のブルース」。400_jbセリフを交えて大熱唱を聴かせてくれた凶子さん!Img_9504「ありがとうございます。
明兄さん…コントよかった?」
「コントはいいねぇ」
420「楽園に出演させて頂くということはコントに挑むことになるワケでしょ?
ってことは、『芝居を勉強しなくちゃ!』と思ってね。
やっぱり芝居のテキストと言ったら『ガラスの仮面』じゃないですか?
最初、渋谷の『ジアンジアン』っていうところ出させてもらった。
そこに出る時も、『どうしよう、どうしよう!勉強しよう、勉強しよう!』とみんなで『ガラスの仮面』を回し読みしましたね。
寒い時、おしくらまんじゅうやったりとかして…」
『ガラスの仮面』っていうのは全く存じ上げませんが、明兄さんの話を聞いていると、きっとイジワルに耐え忍んで成功を手にする劇団員の話かなんか?
で、今宝塚歌劇団が問題になってるじゃない?
コレもジャニーズと同じなんだよ。
もう先輩団員のイジワル&イジメなんてのは戦前からあったんだから。
古くは轟夕起子さんが語っているし、乙羽信子さんなんかもヒドイ目に遭ったと自伝に書いている。
月丘夢路さんもそう。淡島千景さんだってきっと同じだったでしょう。
みんなそれをズッとほったらかしていたんよ。
イジメは日本人の国民性とはいえ、死者やケガ人がでるまでやっちゃ絶対イカン。
それにしても昔の宝塚の「娘役」のクォリティの高さったらないナ。
他にも有馬稲子やら新珠三千代やら八千草薫やら。430v私は「宝塚歌劇団」のやっていることには興味がないんだけど、上に書いたように日本の映画の全盛期を支えた女優さんの多くが宝塚出身ということに大きな関心を寄せてはいるのね。
下の黄色いバラの花。
コレには「天津乙女(あまつおとめ)」という名前が付けられている。
「宝塚の至宝」と謳われた大スターだった天津乙女に捧げられたバラなのだ。Ao この人が天津乙女。
もう、当時の団員にとっては「神にも等しい存在」だったらしい。
Ao0_2 先に触れた『どろんこ半生記』という乙羽ちゃんの自伝にも「憧れの超大スター」として登場する。
この乙羽ちゃんの自伝は口述筆記で書かれていて、昔、朝のワイドショー番組を持っていた朝日新聞の江森陽弘が筆記している。
とってもオモシロかった。Dhというのは私は乙羽信子の大ファンでしてね。
さぁ、せっかくの犬神さんだからお墓の話題で脱線を締めくくりましょう。
その乙羽ちゃんが崇拝する大スターのお墓が谷中にあると聞いて訪れてみた。
当然指さし看板はついていないので見つけるのに少々苦労してしまった。
というのは天津さんの本名は「鳥居」さんだったから。0r4a0029墓碑の左から3行目にある「鳥居榮子」というのが「天津乙女」のこと。
最後の将軍、徳川慶喜を頂点として、この谷中の墓地にはスゴイ人たちがたくさん眠っている。
広津柳浪とか小平浪平とか浅田宗伯とか、東大の医学部で解剖に供された人たちの供養塔だとかジックリお参りして歩くと大変にオモシロイ。
もちろん勉強していかなきゃダメよ。
静かだし、木がたくさん生えていて歩いていて実に気持ちがいい。
寺や墓は都内のオアシスなんだよ。0r4a0028 凶子さんがタンバリン手にするのは「天変地異」。440_tpcギターを持ち替えたONOCHIN。
やはりとても魅力的なサウンド。
460v「♪死にたくな~い」450v再び明兄さんのドラムス。470v_eh敦くんのベースが絡み…。Img_9480 ONOCHINのギターが被さる。Img_9772 凶子姉さんは客席と一体となって手をフリフリ!
480「栄光の日々」でギンギンに盛り上がった!
0r4a0236いつもは目にしないこんなシーンも!
490「今日は平日にもかかわらず、お越し頂き本当にありがとうございます。
もう楽園で出来ないんじゃないかと思っていたので本当にうれいです。
来年も再来年もココで出来るように橋沢さんにお願いしたいと思います!
そして楽しい時間はアッっという間で残り3曲です。」
「エ~!」
500v「その気持ちを、ワタシにぶつけてみないか!
その気持ちを歌でワタシにぶつけてみないか!」510またまた明兄さんのドラムスがリードして「暗黒礼賛ロックンロール」。Img_9580いつも通り「♪ロックンロール」で凶子姉さんに歌をブツける練習から。
620vこの日もこの曲の魅力であるところのタイトさが際立っていた。
530つづけざまに「たからもの」。
ああ!今、「映画チラシ」って言ったな!
今まで気が付かなかった。
それは私です。
中学2年生でロックにハマる前、も~どうにも映画が好きで、小学校の高学年からチラシを集め夢中になったのサ。
実際に学校でも流行っていたな。
今はナニをカッコつけているんだか、「フライヤー」とか言っているけど、「チラシ」は「チラシ」でいいんだよ。
でも映画館へ行って「スイマセン、チラシください」と言ったら「ウチは寿司屋じゃネェ!」と追い返されたヤツもいたナァ。
今でも…イヤ、今だからこそ「映画チラシ」は私が本当に大切にしている宝物なのよ。
あのね、こういう元がタダのモノってあまり残らないのよ。
高価なモノは残って行くけど、元々金目ではないモノは捨てられてしまうのが常だから。
私のコレクションで一番古いモノは53年前の『ボルサリーノ』。
70年代のモノはゴロゴロしている。
時折それらを眺めて日曜日を日比谷の映画外で過ごした遠い日々を思い出すのサ。
そういえば、その頃のことを自分のブログに書いたのだった。
映画好きの皆さん、よろしければ見てやってください。
   ↓   ↓   ↓
【Shige Blog】
I Remember The Town~私の銀座/日比谷/有楽町<その1>
I Remember The Town~私の銀座/日比谷/有楽町<その2>
I Remember The Town~私の銀座/日比谷/有楽町<その3>
 
しかし、「空き缶」なんてのが歌詞に出て来るけど、そんなモノを集めているヤツなんているのかしらん?
きっと明さんの周りにいるんだろうな。Img_9696敦くんのグルーヴィーなベースが響き渡る!535本編の最後を締めくくったのは「命みぢかし恋せよ人類」。550_imko「♪ウォ~オゥオウ~」
男性陣のコーラスが力強い!560v「♪ウォ~オゥオウ~」570v「♪ウォ~オゥオウ~」580v「どうもありがとう~!」
0r4a0172さて、次の犬神サアカス團の単独公演は年の瀬も押し迫る12月27日。
今度は明兄さんの「生誕祭」だ!
犬神さんのバースデイ・ライブはスキ。
ゲストが出るワケでもなし、ケーキの蝋燭を消すワケでもなし。
ただ演奏するだけ。
コレが実にいい。
ケーキをフゥ~するのに長~い時間をかけるバンドがあるからね。
そもそも一体いつからこんなに「バースデイ、バースデイ」なんてやるようになったんだ?
昔はこんなことをしなかったんだよ。
605v「アンコールどうもありがとうございます。
物販ですが、今日は私が売り子をします。
『財布の中空っぽにしてけ~!』って冗談でやっているんです。
ずっと『ソフトかつあげキャラ』っていうので長年やってるんですけど、最近よくコンプライアンスとかあるじゃないですか。
このキャラを知らない方もいらしゃるのでチョット難しくなってきたんですけど。
交通費かICカードだけを残して、お財布を空っぽにして頂けたらいいなと思ってます!
よろしくお願いします」Img_9840 アンコールで演奏したのは「最後のアイドル」。0r4a0259 敦くんと…640vONOCHINにとっては初めての「楽園」。Img_9617 明兄さんと…
630v凶子さんにとっては懐かしの「楽園」。
メンバーそれぞれで感じ方は異なれど、みんなとても楽しそうだった。0r4a0274 最後のメンバー紹介で明兄さんがルーティンをこなして終了。660v「やっぱりカッけーなぁ~!」と橋沢さんが再び登場。
「犬神サアカス團に大きな拍手を!
来年も来てくれます?」670「どうもありがとうございました!」
あ~、楽しかった。
見ててみな…また1年アッという間に来ちゃうよ。
 

犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒犬神サアカス團公式家頁680

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オルタナティブなパンクロッカー、パーティ・スターター、混沌の使者…そんな呼び名がピッタリのDegenerates。
揺れ動くブリティッシュ・ロック・シーンの中にあって、このチームをもっとも印象的なバンドのひとつにしているのは、アンセミック・ロックの暴動と侵略がもたらすカッコよさ、そして存在感と魅力に満ちたライブ・パフォーマンスだ。

<Underwear>

<Runaway Blues>


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200 (一部敬称略 2023年10月12日 下北沢「小劇場楽園」にて撮影)

2023年11月22日 (水)

MASHA PLAYS VINTAGE REISSUE PEDALS

  
SilexのMashaによるビンテージ・リイシュー・ペダルのデモンストレーション・ビデオ出来!10例の4種類のエフェクト・ペダルね。
そういえば、最近はこうした類のモノを単に「ペダル」って呼ぶようになって来たね。
こうして私が「ペダル」と呼んでいるのは本家Marshallの影響なんだけど、かつては「エフェクター」と言うのが常だった。
ず~っと昔は「アタッチメント」なんて呼び名もよく耳にした。
海外では「Stomp Box(ストンプ・ボックス)」なんて言っていたようだけど、コレは日本では全く定着しなかった。
「Stomp」というのは「踏みつける」という意味ね。
ザッパに「Carolina Hard Core Ecstasy(1975年『Bongo Fury』収録)」というSMをテーマにした名曲があって、その中で「Now darling, stomp all over me(さぁ、私を踏けまくって!)」という歌詞が出て来る。
ナンでこんなことを書くかというと…
05私は、かつて名古屋のなぞなぞ商会もレパートリーに取り入れていたこの美しい曲が大好きで、イントロの弾き方をザッパの生前最後のツアーに参加したマイク・ケネリー(Mike Keneally)からフランクフルトで直接教わったことがある…という自慢話がしたかっただけ。
残念ながらこの曲はそのツアーのレパートリーに入っていなかったんだけどね。
下はその時のようす。
ナンダナンだ、私、デレデレだな。
マイクはこの後のステージで、ベースのブライアン・ベラーと「Inca Roads」をデュエットで完璧に再現した…アタシャ、それを見て腰を抜かしたわ。
二度と経験できないいい思い出。
Mike さて、Mashaくん。
まずはBLUES BREAKERから…

25sMashaくんは1998年にMarshallが当時新たに発売したペダル・シリーズの「Blues BreakerII」を使ってくれていたこともあって、モノは異なれど操作はお手の物。380 クリーン⇒クランチとサウンドを変化させて魅力を弾き出してくれた。
20続いてはThe Guv'nor…26sMashaくんが学生の頃に大ヒットしていたというシロモノだけあって、これまた水を得た魚のようなデモンストレーション!
30このプレイもさることながら、解説が実にうまい。
やっぱり機材を知り尽くして第一線で弾きまくっている人だけに、その説明も実に的確だ。10_ex_guv ところで今回のデモンストレーションに当たってはSTUDIOシリーズから「SC20C」を使用してもらった。
Mashaくんは実際にJCM800 2203を使っていたからね。
これまた勝手知ったるところ。

35sさらにDRIVE MASTER…30sDRIVE MASTERは、お試しになった皆さんが口を揃えて…と言いたいところだけど揃わないのよ。
チョット独特なサウンドをとてもお気に召して頂けるんだけど、何とも説明がしにくいらしい。
若い人がやたらと口にする「ん~~~、ナンだろ」ってヤツ。
でも、Mashaくんはスパっとやってくれた。
さすがです。
もちろんデモ演奏も完璧にクライング!Ex そして、SHRED MASTER…40s 「ハイ、シュレッドさせて頂きました」…と、ビデオには収録できなかったが、コレはMashaくんが撮影の時に実際に発したコメント。
そんな胸のすくような美しいシュレッディングを収録した。
コレも説明もすごくヨカッタ。33で、このデモ・ビデオはココからがまたスゴイ。
MashaくんがMarshall GALAのために作曲してくれた「Got A Large Ambition」を私のワガママなアイデアに沿ってイヤな顔ひとつ見せず演奏してくれたのだ。
自分で言い出したこととはいえ、撮影の後の編集作業で私は地獄を見たけどよ。
そんな内容ゆえ、最後までご覧くだされ!
はい、お楽しみ頂けましたでしょうか?
Marshallのビンテージ・リイシュー・ペダル、よろしくお願いします。10_0r4a0150 さて、MashaくんのSilex。
来る12月3日、新宿のWild Side Tokyoで新メンバーによる単独公演を開催する。
楽しみですわ~!10_wstSilexの詳しい情報はコチラ⇒Silex Official Website50

200 (一部敬称略  Marshige Studioにて撮影)

2023年11月16日 (木)

VINTAGE & PREMUM GUITAR RHYTHMS & ROASTS Vol.2 ~私の亀の子束子

 
毎月1回開催される『VINTAGE & PREMUM GUITAR RHYTHMS & ROASTS』。
今回レポートしている第2回目までは2日間にわたって開催された。
今日はその2日めの模様をお送りする。10_22日目はSEKAIくんと北村さんでスタート。
もちろんSEKAIくんはハナからハイ・テンション!20_2早速ライブがスタートする。
まずは昨日と同じく「Crossroad」。
30_22日間にわたって交代することなくフル・サポートを務めたリズム隊の2人。
ベースのSHIHO。40v_2ドラムスは倉川知也。50vそしてギタリストたち。
ジョージ吾妻60vKunio Kishida70v以上、初日と同じ布陣に加え、今回新たに登場されたのは…
 西尾智浩80v2曲目は「Statesboro Blues」。
今日もKishidaさんのボトルネックが唸りまくる!100v西尾さんも入魂のソロをブチかます!
三宅さんからお聞きして「西尾さん」のお名前は予てから存じ上げていたが、残念ながらご一緒できる機会がなかった。
そして今回、満を持してMarshall Blogにご登場頂いた次第。
110v今日はKishidaさんとお揃いのカスタムで登場したジョージさん。
「値段が違う!」なんておっしゃっていたけど、熱気のこもったプレイはお揃いだ。
120_2アンプ類は前日と変わらずでコンボがズラ~リ。130_2Marshallは右から… 

ORIGINシリーズから「ORIGIN20C」
この時はまだ発売前だったSTUDIO JTMシリーズの「ST20C」
STUDIO CLASSICシリーズから「SC20C」…140_2ステージ下手も右から…
 
ORIGINシリーズの「ORIGIN50C」
STUDIO VINTAGEシリーズから「SV20C」150ステージの方は今日も引き続いて「Z世代コーナー」。160_2SEKAI170vNatsuki180v菊池ともか190v今日もまずは「Wikd Thing」から。
280vともかちゃんと…240v_2Natsukiちゃんもソロを披露。230_22曲目は「I Love Rock'n Roll」。
今日も思う存分暴れてくれたSEKAIくん。
ロックはこうでなくちゃ!S41a0456 ジョージさんと西尾さんが加わっての「We're Not Gonna Take It」。
250こうしてベテランと若手、あるいはベテランと女子の混成で演奏するのはこのイベントの主旨のひとつなのだ。260今日も大成功!270「大人の曲なんだから、ピロピロやるなよ」と戒めたジョージさんの歌をフィーチュアする1曲が続く。
オオ~っと!
315ココでジョージさんのお誘いでお客さんとして観にいらしていたジミー桜井がステージに上がった!
300v曲はMark=Almondの「The City」。
320v_2「世界のジミー桜井」…桜井さんも久しぶりにお会いしたナ。
以前お会いした時、アメリカでの食生活の苦労をお聞きしたが相変わらずらしい。
桜井さんの出身地である新潟十日町の名物「へぎそば」が食べたくなるが、乾麺でガマンされているとか…。
かわいそうだけど、それが「世界に行く」ということなのだ!チガウカ?
340vわかる人にはわかるこのツーショット!
私は同じ十日町出身であるGRANRODEOのe-ZUKAさんと桜井さんのツーショットも撮ったことがあるのよ!310_2若手の見せ場もバッチリ!350下手からは西尾さんの百戦錬磨のギターが鳴り響いてくる!
 
ご本人と主催者から了解を頂戴して西尾さんが社長をお務めになる会社の特集を今日の巻末に組んだのでゼヒ最後までご覧くだされ!330v_2新しく刊行された音楽雑誌「bhodhit magazine」の北村さんの進行で休憩に入る。25その間に本イベントの主催者「FUJIWARAアクリル・ギターディスプレイケース」の藤原靖弘さんからご挨拶。370v_2そしてトークのコーナーにコマを進めた。360今日もアキマさんがゲストで出演。
昨日同様、マーク・ボランの愛器について詳しく説明してくださった。
380_2このアンプをよく見ると、ビーディング(カバリングに埋め込まれている金色の線)やフレット・クロス(ヘッドやキャビネットに張られているアミアミ)の素材がMarshallが使っているモノとほぼ同じなんだよね。
Marshallではこのタイプのフレット・クロスを「バスケット・ウィーヴ」と呼んでいる。
どうして同じパーツを使っているのか?その理由をアキマさんにお尋ねすると「同じイギリスの製造業者なので、国内で同じ業者が生産していたパーツを調達していたのではないか?」とのご見解。
私も全くの同意見。
Marshallに関して言うと、今でこそMarshallは音楽業界では名の知れたギター・アンプのブランドだけど、例えば同じイギリスのブランドでも「Burberry」やら「Aston Martin」などに比べたら零細も零細。
だからパーツの購入先が他のメーカーとダブっていたなんてことはゼンゼン不思議ではないワケ。
もっと言うと、外装のパーツの在庫がなくなってしまった時には急場しのぎで「仕方ない…こっちのパーツをひっ付けちゃえ!」なんてこともあったらしい。
そうとは知らず、今になって「コレはレアだ!」なんてやっているケースがあるんだからオモシロイ。
ギターも似たようなモノだろう。540v…ということで2日目もMarshallについて少々しゃべらせて頂いた。
久しぶりに「アンプは?」「Marshall!」のコール&レスポンスをやらせて頂いた。
ご協力を頂きました皆様、この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。
それがサ…390v『We Are Marshall(邦題:マーシャルの奇跡)』という2006年のアメリカ映画があるんだよね。
2018年、Marshallは「We Are Marshall.」というブランドのキャッチコピーを使っていたのでビックリ!70 その映画の中で大学のアメフト・チームのコーチに扮したマシュー・マコノヒー(Matthew McConaughey←綴りが大変にムズカシイ!)が選手たちにペップ・トークをする場面が出て来る。
「ペップ・トーク(pep talk)」というのは、気合を入れるために檄を飛ばす言葉とか話ね。
それがコール&レスポンスになっていて、コーチが「We are!?」と叫ぶと、選手たちが「Marshall!」と叫び返す。
このシーンが上で触れた私がやる「アンプは?Marshall!」にソックリで見ていて恥ずかしくなっちゃった!
10_10m トークのコーナーが終わり、いよいよアキマさんが参加してのクライマックス。400_2今日も「20th Century Boy」と…00000r4a0306 「Get It On」で大騒ぎ!415vみんなで順番にギター・ソロ~!440_2 445 448vクライマックスにふさわしく大いに盛り上がった…と思ったら。000000r4a0319 「みんな立って、立って!」とKishidaさんが観客をアオった!
420_2Z世代がステージから降りて、再び桜井さんが加わる。
430v_2「グッと年齢が上がった!」としながらも、パワフルな「Sweet Home Chicago」を聴かせてくれて本編が終了した。
410_2そして、アンコールは前日同様ジョージさんのリードで…470v_2「Johnny B. Goode」を演奏してイベントの幕を下ろした。480『GUITAR CANVAS(ギター・キャンバス)』と名称を変更して4回目の開催となる次回は12月8日。
私もまたおしゃべりさせて頂くことになっていますのでどうぞよろしく!
 
GUITAR CANVASの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

Gc4    
さて、イベントが終わった後は「小梅村」から「谷中」に移動。
「夕焼けだんだん」と呼ばれている階段の上から見下ろすのは人気の「谷中商店街」。
かつて、「昭和の大名人」と言われた五代目古今亭志ん生やそのご長男の十代目金原亭馬生は階段を降りた最初の角を右に曲がってしばらく行ったところに住んでいた。
「ネコの町」とか言って最近は海外のガイドブックにも掲載されているようで、実際にネコ好きのオーストラリアの知り合いが訪ねて来たことがあった。
でも、今はネコよりもメンチで人気なのかな?
「谷中メンチ」とか言ってそこら中が揚げ物屋になって、休みの日になると大変なな賑わいを見せているわ。
昔はゼンゼン静かだったんだけど、今となっては油臭くってしょうがない。
近くの「不忍通り」沿いには「マツコの知らない世界」に取り上げられたにもかかわらず、全くお客さんが増えなかった…ということをウリにしているアップルパイ屋がありましてね…ココのアップルパイがすっごくおいしいのよ!490_2その商店街からチョット離れてはいるんだけど、不忍通りから言問い通りに入って最初の角を左に曲がったところ。
ここはかつて銭湯だった。500_2今ではオシャレな「束子(たわし)」のお店。510v店内はこんな感じ。
520一口に「束子」といってもスゴイ商品の数で、ひとつひとつ見て回ると色んなアイテムがあって実にオモシロイ。
540ココは明治40年(1907年)創業の『株式会社亀の子束子西尾商店』の直営店。
今日のレポートにご登場頂いたギタリストの西尾智浩さんはこの老舗の五代目社長なのだ!530_2さすが「亀の子」…床も亀甲模様!536亀は縁起が良いからね。
ウチは長崎の「チョーコー」という醤油を愛用しているんだけど、あの「キッコーマン」は「亀甲」に「萬」ですからね。
535_2店内に飾られている束子のオブジェ。550v当然、亀もある。
コレがホントの「亀有」。
580_2身体を洗うための束子。
考案した人の名前が付けられているのかな?
「ニシオくん」という商品もあった。
ウチは手前の「サトオくん」というヤツを買ってみた。
慣れないうちはチョット硬くて痛い感じがするんだけど、使い慣れてくるとコレでゴシゴシやるのが実に気持ちよくなる。
足の指とか快感だよ。560_2身体洗い用、食器洗い用と色々なタイプの束子があって、店内に設置された流し台でそれらを試すことができるようになっている。
大変親切なアイデアだ。
570_2関連グッズもたくさん!590_2コレは「BE@RBRICK」というオモチャの亀の子束子バージョン。595vもちろんベーシックな束子も扱っている。
コレが棕梠を原料としたオリジナルの「亀の子束子」。600_2コチラは「椰子」が原料の「亀の子束子」。610その差は一目瞭然。620_2コレが原料の棕梠(しゅろ)。635棕梠というのはこういう南国ルックスの木ね。
常緑の高木で温暖で排水良好な土地が好き。
湿度や日当たりを気にせず、潮にも強く、頑丈で手がかからないという実に頼もしいヤツ。
ただ、樹皮から細い毛がたくさん出ているので、火が付くとアッという間に盛大に燃え上がってしまうらしい。
ルックスはソテツに似ているけど、全くの別物なんだって。
630vで、なんだって私がこんなに「亀の子束子」が気になっているのかというと…。
ひとつは、「伝統」と「老舗」が好きだから。
Marshallと同じです。
「良いモノ」を作ると「伝統」が育まれ、やがて「老舗」になるワケですよ。
そして、もうひとつの大きな理由はコレ…戦艦「武蔵」。
第二次大戦中、「武蔵」は「大和」と同じ形式の世界最大の軍艦だった。
大きな違いは、大和が呉の海軍工廠で製造されたこと…つまり官製の軍艦であったのに対し、一方の武蔵は民間が建造したことだ。640_2製造したのはココ…三菱重工長崎造船所。
対岸に見えるヤツね。650写真ではわからないが、今でも武蔵を作るために使用した当時の船台が錆にまみれて残っている。
武蔵は規格外のサイズだったゆえ、この工場の敷地に入りきらず、後ろの山を掘削してスペースを広げた。
もちろん世界最大級の軍艦ゆえ極秘の内に建造しなければならない。
しかし、それだけデカイものを作れば簡単に人目についてしまう。
しかも間の悪いことに対岸にはイギリス領事館があって、そこからは工場の中が丸見えだった。
そこでどうしたかというと、武蔵を作っている場所全体を何かで覆い、工場の中を隠してしまうことにした。
ところがそれだけ大きな膜状のモノは風通しの問題があって、その素材の選定に大変な苦労を強いられた。
そして様々な素材で実験した結果、棕梠で作った筵(むしろ)が最も有用であるという結論に達した。

660_2その超巨大な棕梠の筵の中でナニが作られているのかは当然一般には知らされず、長崎市民は「化け物」と呼んでいたらしい。
何しろ武蔵が浸水した時には下の長崎港の水位が数センチ上がった…というのだからその大きさが窺い知れようというモノだ。
それを覆うための幕をつくる棕梠と言ったら当然莫大な量になるワケで、一時はこの三菱重工長崎造船所以外、日本から棕梠がなくなってしまったという。
しからば…だ。
武蔵は1938年3月に起工し1940年11月に親水したのだが、武蔵を作っていた時期、「亀の子束子西尾商店」はどうやって束子の原料の棕梠を手当てしていたのか?
もちろんズッと棕梠の筵を作っていたワケではないであろうから一時のことだとは思うが、棕梠は生育が遅いため、1年やそこらで束子の原材料になるほど育つことはあるまい。
輸入したのかな?
コレにメチャクチャ興味があるワケよ。
谷中の店長にこの話をしたところ「それで椰子の商品を開発したんじゃないでしょうか?」というご推察。
ココは社長にご確認願いたいところである。
670_2コレに興味を持ったのは私が敬愛する吉村昭先生の最初のベストセラー『戦艦武蔵(新潮文庫刊)』を読んでのこと。
どうしてもその武蔵を作った現場を見てみたくて去年ワザワザ長崎まで行って来た。
長崎は素晴らしい。680_2ところで、よくメチャクチャすごいモノを指す時に「超ド級」という表現が使われるけど、アレも戦艦から来た表現ですからね。
「ド」は「ドレッドノート」の「ド」。
この場合、「ド」は「ドーナツの「ド」ではない。
1900年当時、イギリスの「ドレッドノート(Dreadnaught)」という戦艦がそれまでのモノよりケタ違いに強力だったため「ドレッドノート」というのが「他より強い」とか「他よりデカイ」という意味で使われるようになった。
「Dread」は「恐れ」、「naught」は「ゼロ」…つまり「コワいものなし」ってこと。
その「ドレッドノート」を超えるワケだから…「超ド級」ってどんだけ~?ってなるワケ。
写真を見ると特段強くはなさそうだけどね。690 で、「ドレッドノート」っていうアコギのシェイプがあるでしょ?
「Dーナントカ」っていうヤツ。
コレは、そのドレッドノート艦を竹輪みたいに輪切りにするとああいう形になるからなんだって。

700 
あ~、書きたいことを書いてスッキリした。
…と、気がついてみたら家内が爆買いしてやがんの!
イヤ、ほとんどは贈り物。
商品のクォリティは高いし、ベラボーに実用的だし、軽いしで贈り物に最適なのだ。
今度、海外に行く時のお土産は何の迷いもなく「亀の子束子」だな。710お店にはカフェが併設されているので、こんなコーヒーも取り扱っていらっしゃいます。
パッケージがカッコいい!720こうなると、「西尾商店」の本社にも行かなきゃマズイでしょう?…ということで行って来た。
コレも理由が2つ。
まず大正12年に建てられたという社屋が見たかったということ。
もうひとつはロケーションが倍賞千恵子の出身地である北区滝野川である…ということ。
私はSKD出身の倍賞さんの歌がホントに好きで、何しろココ数年で一番聴いているCDといえばマーラーでも、コルトレーンでも、はたまたザッパでもなく、この倍賞さんの6枚組のボックスセットなのだ。0r4a0017 下は倍賞さんが1966年にリリースしたライブ・アルバム。
この中で1962年に大ヒットしたデビュー曲の「下町の太陽」を歌う時、「東京の北のハズレの町、北区滝野川。この町は私にとって忘れることができない町です。また、決して美しい町ではありません…」と、滝野川の様子を紹介している。740cdそして、コチラが理由の第1番に挙げた大正12年に竣工したという「亀の子束子西尾商店」の社屋。
大正12年(1923年)ってジム・マーシャルが生まれた年なんだけど、9月1日には関東大震災が発生している。
当然その前に竣工して、震災にはビクともしなかった…ということか。
まるで昔の帝国ホテルみたいだな。
730_2震災の後、帝国ホテルを設計したアメリカに帰っていたフランク・ロイド・ライトにホテルが無事だったころを知らせると、「でっしょ~!」と言って喜んだというヤツ。
コレね。90r4a2444 傍らにはチャンと棕梠の木が植わっている。
また武蔵を作る時に備えているのだ…なワケないか。760_2貫禄を醸し出している店舗の入り口。770ココでも亀。780亀…790亀…845 亀とコアラ。850店内の様子。800_3谷中のお店とは異なる束子のオブジェの数々。810束子のリース。820おお!亀の子束子の特許証。
亀の子束子は「日本の三大発明品」と言われているんだよ。
ひとつは松下幸之助が考案した「二股ソケット」…これから「パナソニック」になった。
次は石橋正二郎が発明したゴムを使った足袋、すなわち「地下足袋」…これから「ブリヂストン」になった。
そして3番目が西尾正左エ門が作った「亀の子束子」…今でも「亀の子束子西尾商店」。
ブリヂストン系にもギタリストがいらっしゃったと聞くが、コチラも五代目がギタリストだ。
Marshallにとってはコレが一番ありがたい。830v私はスッカリ気に入っちゃったんで西尾商店の亀の子束子で風呂に入り続けます。
 
亀の子束子西尾商店の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

860v 

200 (一部敬称略 2023年10月7日 東京ミズマチLATTEST SPORTSにて撮影)

2023年11月15日 (水)

VINTAGE & PREMUM GUITAR RHYTHMS & ROASTS Vol.2 ~私の小梅村

 
春になると八代将軍が徳川吉宗が植え始めたという隅田川沿いの「墨堤の桜」を見に訪れる大勢の人でにぎわう「隅田公園」。10江戸の昔、ココには水戸藩の「下屋敷」があった。
下屋敷でこの広さ!
水戸藩の石高は35万石…尾張62万、紀伊56万には及ばないが、さすが徳川御三家の一角だけのことはある。
何しろ「後楽園」でおなじみの小石川にあった「上屋敷」の敷地内には現在東京ドームがスッポリ入っているんだからスゴイ。
上屋敷は藩主やその奥さんが起居し、「中屋敷」は主に隠居や世継ぎが用い、下屋敷は藩の倉庫として使われていた。
倉庫でこの広さだから驚いちゃう。
ちなみに水戸藩の中屋敷は駒込にあって、現在は東大の本郷キャンパスになっている。20隅田公園の同じ敷地内にあるのがこの「牛嶋神社」。
850年代に創建された古刹中の古刹で、元は違う場所にあったが関東大震災の時にココに移転した。30この石柱の揮毫は東郷平八郎元帥によるもの。40vその牛嶋神社の境内の一角にあるのが「小梅稲荷神社」。
現在は「向島」という地名に括り入れられているが、昔はこの辺りを「小梅村」といった。
「小梅ちゃ~ん!」なんてアメのコマーシャルがあったよね。
アレを叫んでいるのは坂上冬目さんというジャズ・シンガーだった。
「冬目(とめ)」と名乗るぐらいだから、よっぽどのメル・トーメ・ファンだったのだろう。
私もメル・トーメはかなり好きだけど。80この神社のすぐ近くにあるのが「墨田区立小梅小学校」。
短期間ではあるものの、1947年公開の『安城家の舞踏会』を監督した吉村公三郎がココに通っていたと聞いてビックリ!
吉村さんは脚本家として名高い新藤兼人や名優殿山泰司らと「近代映画協会」という独立プロを立ち上げた人。
『安城家~』もヨカッタけど、中村鴈治郎(玉緒のお父さんね)と浪花千栄子の『大阪物語(1957年)』や若尾文子で撮った水上勉の『越前竹人形(1963年)』もメチャクチャよかった。45ついでに…チョット離れてはいるが、隅田川を挟んだ対岸には台東区立石浜小学校がある。
コチラには『西鶴一代女(1952年)』や『雨月物語(1953年)』でその名を世界に知られる溝口健二や、「愛染かつら」他、数々の名作を残した作家の川口松太郎が通っていた。
山下清もこの小学校のOBだそうだ。
小林桂樹が山下清を演じた『裸の大将(1958年)』が観たいんだけど、どうもコレはDVDになっていないようだ…残念!
Isg この小梅小学校の前を走っている通りは「見番通り」という。
かつてはこの通り沿いに「見番」があったんだろうネェ。
「見番(けんばん)」というのは芸妓さんのマネージメント・オフィスね。
「アソコの料亭へ行け」とか「コッチのお座敷へ行け」と芸者さんたちを差配する事務所。
向島は江戸末期から花街として大いに繁栄し、今でも花柳界の檜舞台になっているため、その見番の役割を果たす「向嶋墨堤組合」なんてのがすぐ近くにある。Img_5754_3 小梅小学校のすぐ並びには「三囲神社」。
コレ、「ナニ神社」って読む?50この神社は「三越」がサポートしていることで有名なの…ナゼか?
「三囲」と書いて「みめぐり」と読む。
三井グループのロゴって「井桁」で「三」を囲んでいるでしょう?
だからだって。
Mm
だから三囲神社の境内には、三越デパートの入り口に鎮座しているシンボルのライオンの銅像が置かれている。60「三井」自体を起こしたのは松阪出身の三井高利。
その松阪にある「三井発祥の地」に行くとやっぱりライオンがドテっと横たわっているんよ。452 そして、向島といえば永井荷風の『墨東奇譚』の舞台で知られる私娼窟の「玉の井遊郭」ということになるんだけど、この手の話を始めるとキリがなくなるので今日は触れない。70さて、ここからが本題に入る前の本題。
この古地図、右のブルーの部分は隅田川。
「水戸殿」とあるのは冒頭で触れた水戸藩の下屋敷のこと。
すなわちココまで紹介して来たエリア周辺の安政年間の地図
で、地図中央の赤い丸で囲んだ中には「料理屋大七」とある。95「大七」は鯉料理が有名で『伊達競阿国戯場(だてくらべおくにかぶき)』という歌舞伎狂言の中に出て来るらしい。
主役の「絹川与右衛門」を演じたのは初代の「大川橋蔵」だって。
そしてその場面が「今戸大七の河岸」と題した錦絵にもなっている。
巨大な鯉をさばいているシーン。
85v「蛮社の獄」で小伝馬町の牢屋敷に投獄された天才蘭学者の高野長英は、1844年、出入りの者に依頼して自分が入っていた牢屋敷に火をつけさせて脱獄し、全国の支持者や教え子を訪ね回り、6年間にわたって日本国中を逃げ回った。
その逃避行の最初に匿われた先がこの鯉料理屋の「大七」の2階だったという。
私はこの高野長英の逃避行を描いた吉村昭の『長英逃亡』という小説が大好きで、それが昂じてつい先日、長英が比較的長く滞在していた愛媛の宇和島までその潜伏先の跡を見に行って来た。90vそれゆえどうしても「大七」があった場所を突き止めたくて上の古地図をたよりに周辺を歩き回ってみたが、「この辺りか?」と当たりをつけることぐらいしかできなかった。
コレがロンドンだったら絶対に街中に記録を残していただろうにナァ。

100その代わりにはならないが、近くには元琴欧州が親方を務める鳴戸部屋がある。
いつもデッカイ洗濯物がスラリと干されていて、この辺りを散歩すると瓶付油のニオイを漂わせたお相撲さんによく出くわす。
あの瓶付油の原料は「ハゼ」という漆の仲間の木から採取する「木蝋(もくろう)」で、宇和島に近い「内子(うちこ)」という小さな町の特産物だったんだよ。110 着いた…。
今日はその鳴戸部屋のハス向かいの「LATTEST SPORTS」というカフェからのレポート。1202日間にわたって開催された『VINTAGE & PREMIUM GUITAR RHYTHMS & ROASTS』。
新旧のミュージシャンや斯界のエキスパートが集ってギターの魅力をアッピールする毎月1回開催のイベント。130会場内に展示されたギターたち。
コレはKUNIさんのギター。
KUNIさんはかつて2016年のLOUD PARKのレポートでMarshall Blogにご登場頂いたことがあった。
 
その時の様子はコチラ⇒LOUD PARK 2016 ~ KUNIの巻

150vコレは故沢田泰司さんの愛器。160本物のクジャクの羽をボディに接着して塗装を仕上げている。170出演者のグッズもゾロリ。180ステージにズラリと並んだギター・アンプ。
しかもコンボ・アンプばっかり。
こんな光景は楽器屋や楽器の展示会ぐらいしかお目にかかれないだろう。140我がMarshallからは、右から…
ORIGINシリーズから「ORIGIN20C」
この時はまだ発売前だったSTUDIO JTMシリーズの「ST20C」
STUDIO CLASSICシリーズから「SC20C」…190ステージ下手は左から…
ORIGINシリーズの「ORIGIN50C」
STUDIO VINTAGEシリーズから「SV20C」
…の5台。
私もMarshallの仕事をするようになってカレコレ四半世紀、すなわち25年が経った。
その間、三段積みがズラリと並んでいる光景は数えきれないほど目にして来たが、実戦の舞台でこれだけMarshallのコンボが並んだのを見たのはコレが初めてのことだった。200前説の後、早速ライブがスタート!
曲は「Crossroad」。
230最初にステージに姿を現したのは…
 
ジョージ吾妻240vKunio Kishida000r4a0080 SHANE孝之260vリズム隊は…
 
SHIHO
270v倉川知也290v2曲目はKishidaさんのボトルネックが炸裂した「Statesboro Blues」。
イヤ~、Kishidaさん久しぶりだナァ~。
どう軽く見積もっても10年以上はお会いしていなかった。
相変わらずの「アラバマ魂」が素晴らしい!250vジョージさんも中身の濃いフレーズで迎え撃つ。
この日の約ひと月前に某ライブハウスでジョージさんと偶然ご一緒してこのイベントにお誘い頂いた。320vそして若手がグイグイ切り込んで来る!
いいぞSHANEくん!
 
SHANEくんの「シェーン」はアラン・ラッドが演じたシェーンと同じ。
黒ずくめの敵役を演じたジャック・パランスが最高にカッコよかった。
少年が「Shane, come back!」と叫ぶラスト・シーンがあまりにも有名で、あの後に本当のラスト・シーンがあることを知る人が案外少ないんだよね。
気になる人はチェックしてみてください…この作品の見方が変わるから。330vvol.2の冒頭はブルース2曲で盛り上がった!
300司会は元Player誌の北村和孝。210v北村さんはこの度新しい音楽誌を新たに立ち上げた。
おめでとうございます!
雑誌の名前は「bhodhit magazine」……読めないな。
コレは「バディット」と読むそうです。
創刊号巻頭のご挨拶を拝見すると、コレはゴータマ・シッタルダの別名である「bhodhi(ボーディ)」から採ったそうだ。220m続いてはステージのようすがガラリと変わる。
Z世代コーナー!340メンバーは…
 
SEKAI350vkeme360vNatsuki370v曲はZ世代の皆さんには無関係であろう「Wild Thing」!
思いっきり野性的に暴れてくれたSEKAIくん。
 
「Wild」といえば、望月三起也の『ワイルド7』に「世界」というキャラクターが出て来ることをSEKAIくんに訊いてみたけど彼は知らなかった。
世界の単車はチョッパー・スタイルで、愛用するピストルが「モーゼル」なのもカッコよかった。
今の若い人たちが『ワイルド7』なんて知るワケないわな~。
私の世代は『秘密探偵JA』までさかのぼって夢中になって読んだものだった。
今「JA」って言ったら「農協」だもんナァ。 380続けてのもう1曲は「I Love Rock'n Roll」。S41a0113 もちろん女性陣も…390バッチリとソロをキメてくれた!400v今度はジョージさんが加わってTwisted Sisterの「We're Not Gonna Take It」。
この曲のタイトルはThe Whoの『Tommy』のパロディなのか?
でもこの曲は知ってる。
このTwisted Sisterは、フランク・ザッパが『Does Humor Belong in Music?』というビデオ作品の中の「Honey, Don't You Want a Man Like Me?」なる曲の中で取り上げていることで私はその名を知った。
もちろんザッパが良い意味で扱うワケがありません。410ジョージさんはVに持ち替え。
ジョージさんにはVよりもエクスプローラーのイメージがあるナ。420コレはSEKAIくんのイメージにベスト・マッチの曲ですな~。430vジョージさんはコーラスでも大ハッスル!435そこにKishidaさんが加わる。440もう1人このセットに参加したのは同道公佑(どうみちこうすけ)。450v曲はブルースのスタンダード・ナンバー「Sweet Home Chicago」。460公佑くんも若さとシブさが入り混じったプレイを聞かせる!470vもう1曲、ジョージさんが「I don't wanna go…」と歌うのが印象的なナンバーは「The City」。
Mark=Almondの曲。
実にいい選曲。
もちろんこのイギリスのチームは知っているけど、他に「Marc Almond」というソロで活動しているミュージシャンがいることを今回知ってビックリしちゃったよ。
 
Mark=Almondってナゼかミンガスの相棒だったダニー・リッチモンドがレコーディングに参加しているんだよね。
一体どういう関係だったんだろう?
リッチモンドは元々テナー・サックス奏者だったんだけど、チャールズ・ミンガスにプッシュされてドラムスに転向した。
以降、ミンガスの生前のレコーディングやライブで活躍し、数多くの名盤を残した人。480vこうして新旧のミュージシャンが一緒になってナニかを演る…というのは実にいいことですよ。
ジャズなんかはよくやってる。
作り手の「売り上げ至上主義」と受け手の「幼稚化」によってできてしまったベテランと若手のミュージシャンの間の絶望的な断絶はこういうことをしない限り埋まらないと私は普段から思っていた。
私も50年近くの長きにわたってロックの動きを見て来たけれど、その創造性が限界に達して久しいことは間違いないと思う。
だからこのような機会を通じて、ベテランは「今」を知り、若手は「ロック」を知ることが必要なんですよ。
クリエイティブなロックの延命はコレしかないって!
一説によると、落語はコレを繰り返して江戸の昔から命を長らえて来たという。
若い噺家が出て来ると若いお客さんが寄席に来るようになり、そこでベテランの名人芸を体験して「落語」自体のファンになるという図式。
ロックからするとうらやましい話だネェ。490ココでしばし休憩…の間に主催の「FUJIWARAアクリル・ギターディスプレイケース」の藤原靖弘さんとギター・インフルエンサーのこーじ隊長からご挨拶。500ライブのコーナーはひとまず終わって今度はトークのコーナー。
510ゲストのアキマツネオ。
アキマさんはマーク・ボランが愛用していたことで知られるVelenoのギターを持参してくださった。520vそして、同じくボラン愛用のイギリスのギター・アンプ「VamPower」
540vアキマさんは実際に音を出しながらこの2つのアイテムの希少性を説いてくれた。
私はボランの相棒のミッキー・フィンがNATALを使っていたことは知っているけど、マーク・ボランについては知らないに等しいのでとてもオモシロく、興味深いお話だった。
アキマさんのお隣は元Player誌の田中稔。
田中さんにはかつてこのトーク・コーナーと同じテイストのイベントにお呼び頂いたことあった。
アレもオモシロい企画だった。
その時の様子はコチラ⇒"Cafe de Player vol.1"~Inaba Plays Les Paul with ASTORIA編

530ところで、名盤の誉れ高いT.REXの1971年のアルバム『Electric Warrior(電気の武者)』。
「武者」ってのがスゴイな。
ジャケットのデザインはヒプノシス。
このフル・スタックをMarshallだと思っている人が多いようだけど…違う。
コレは昔から私も知っていた。
で、このアンプこそが今回アキマさんがご持参されたVamPowerなんだよ。
コレは知らなかった。550cdこのアルバム、一部は今でもロンドンのソーホーにある「トライデント・スタジオ」で録音された。
トライデント・スタジオについては【イギリス-ロック名所めぐり】に書いたことがありましてね…お気に入りの記事のひとつ。
『Electric Warrior』も紹介しています。
  ↓   ↓   ↓
【イギリス-ロック名所めぐり】vol.49 ~<オールド・ロック・ファンに捧ぐ>トライデント・スタジオとC.ベヒシュタインとデヴィッド・ボウイ

560そして、ベテランのギター談義。
も~、「朝日無線」の5階に通い始めた中学生みたいなお2人の表情が実に素晴らしい!570このKishidaさんのレス・ポールは59年製。
お値段は明かさなかったけど推して知るべし…というシロモノ。
昔、弦を買いにデンマーク・ストリートに行って、59年製のレス・ポールを買って帰って来ちゃったという今も現役で活躍しているイギリスのツワモノのギタリストがいるけど、マァ、コレは作り話でしょう。でも、このKishidaさんのレス・ポールーはホンモノの59年製。580で、私もMarshallについてひと言語らせて頂きました。
Marshallに関する話なら休憩をはさんで3時間半はイケるんですけどね、この時は5分ぐらいに縮小しました。
後ろでアキマさんが私の話にジックリと耳を傾けていらっしゃるのがコワいな。590さて、トークのコーナーもにぎやかに終了して、出演者がゾロリと舞台に上がりイベントもついにクライマックスに差し掛かる。
せっかくアキマさんが機材付きでお見えになられているんだから、ココはT.REXを演らないという手はないでしょう。
ということで、「♪ジョコジョ~ン」から!620まずは「20th Century Boy」。
600そして「Get It On」。620v名曲に乗って新旧入り乱れての…630大盛り上がり!640アンコールにはジョージさんがマイクを握って「Johnny B. Goode」で更に盛り上がってこの日の出し物を全て終了した。660さて、この日から2週間とチョット…薄暮のお茶の水。670世界に冠たる「楽器の街」を上げてのイベント『お茶の水熱烈楽器祭2023』が開催された。
このイベントは2014年にMarshall Blogで取材させて頂いたことがあった。
 
その時の様子はコチラ⇒お茶の水熱烈楽器祭の田川ヒロアキ680今回の会場のひとつはJRお茶の水駅の聖橋口を出てすぐに設置されたステージ。
ココに今日レポートしたイベントのライブのパートが丸ごと移動した!690ジョージ吾妻700vKunio Kishida710v同道公佑720vこの日の公佑くんはJVMの1x12"コンボ「JVM215C」を使用。730SHIHO740v倉川知也750vこの時、結構寒くなってネェ。
それにも関わらず大勢の人が観に来てくださった。760公佑くんは「Voodoo Chile」を歌いワイルドなギターを聴かせてくれた。
明日の11月16日、公佑くんは今年5月に始動させた「Aahum(アウン)」の単独公演を開催する。
場所は六本木のキーストンクラブ東京。
詳しくはコチラ
770v次回のレポートに登場する菊池ともかちゃんも演奏に加わった。780vさらにアンコールでは西尾知矢さんも登場。790vお茶の水の駅前がギター一色に染まった夜だった。800<つづく>
 

200 (一部敬称略 2023年10月6日 東京ミズマチLATTEST SPORTS & 10月22日 JRお茶の水駅前にて撮影)


 

2023年11月11日 (土)

NERVOUS BREAKDOWN PLAYS Vintage Reissue PEDALS

 
前回はSTUDIO JTMのデモ・ビデオに登場してくれたNERVOUS BREAKDOWNのSHINJI。10v今回は今年リイシューされた4種類のビンテージ・ペダルのデモンストレーション。20初めて手にする機種ばかりではあったが、そこはさすがShinjiくんのこと、モデルの性格や機能を即座に察知して音を作ってくれた。
80sMarshallのエフェクト・ペダルの歴史とリイシューされた4種類のモデルについてはすでにMarshall Blogで詳述した通り。
 
すなわち…BLUES BREAKER
40sSHRED MASTER70sDRIVE MASTER50sThe Guv'nor
 
…の4兄弟。60s_2Shinjiくんは1993年の生まれ。
一方、4兄弟の中で一番古いThe Guv'norが発売されたのが1988年。
Shijiくんが生まれる5年も前のことなのだ。
私なんかMarshallの第1号機のJTM45が発売された年に生まれているからね…自分のビンテージ加減に呆れてしまうわ。
The Guv'nor以外の機種も1990年代の初頭の発売だからして、いずれにしてもShijiくんより歴史があるというシロモノたち。 80vShijiくんはそれを自在に操ってくれた。
これこそが「伝統」のなせるワザなんだろう。
「伝統」になったモノにはブレが一切ないから。100今回もアンプはSTUDIO JTMを使用。
コンボの「ST20C」で弾いてもらった。
すべて初めは「アンプ直」、途中からペダルを稼働させてそれぞれの特徴を出してもらった。90コレがそのデモ・ビデオ。
Shinjiくんのテクニカルにしてハートフルなギターと併せてお楽しみあれ!
NERVOUS BREAKDOWNの詳しい情報はコチラ⇒Official Website550_syp Marshallペダルの詳しい情報はコチラ⇒THE LEGENDS ARE BCAK~伝説のペダル復活!110 

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イギリス南西部のコーニッシュ出身のキング・クリーチャー。
本場のブリティッシュ・ハードロックを存分にお楽しみあれ!

<Lowlife>

<Can You Forgive Me>


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200 (一部敬称略 Marshige Studioにて撮影)

2023年11月 6日 (月)

-East Of Eden World Premiere Special Showcase 2023-

 
D_DriveのYukiが参加している「EAST of EDEN」が去る10月8日にデビュー・ライブを開催した。10vチョット…ココは脱線させて頂きますよ。
 
「East of Eden」といえば「エデンの東」…当たり前か。
小説の作者は1962年に「ノーベル文学賞」を獲ったジョン・スタインベック。
でも何と言っても「エデンの東」といえば、名匠エリア・カザンがジェイムズ・ディーンを「キャル」役に起用した1955年の映画でしょうナァ。
私が若い頃、チョットしたジェイムズ・ディーンのリバイバル・ブームがあった。
影があるチョット悪っぽいイメージが時代を越えて受け入れられたのであろう。
しかし恐らくは、ブームに乗った人たちの大半が『理由なき反抗』も『エデンの東』も観ていなかったのではなかったか?
イヤイヤ、ジェイムズ・ディーンの良さって確かに外見もカッコいいけれど、決してそこではない。
内面から湧き出て来る演技の奥深さや、そうした雰囲気が生み出す「存在感」が生半可ではなかったんだよね。
この映画でも「ムム?この人には何やら計り知れない悩みごとがあるな?」と観る者に思わせて、最初に登場したところからグ~っと惹きつける。
こういう魅力はモントゴメリー・クリフトやマーロン・ブランドにも言えるね。 20vところで「エデンの東」とはナニか?
『旧約聖書』の「創世記」にある「禁じられた果実(Forbidden Fruit)」を食べてしまったアダムとイブが罰としてエデンの園から追放されてしまった場所のこと。
コレを「失楽園(Paradise Lost)」という。
やがて、エデンの東に追い出されたアダムとイブの間に「カイン」と「アベル」という2人の子供が生まれる。
兄のカインは田を耕し、弟のアベルは羊を飼った。
まだこの頃は第一次産業しかなかったから。
ある時カインは農作物を、そしてアベルは肥えた子羊をヤハウェ(ユダヤ教の神様)に捧げた。
するとヤハウェは野菜より肉が好きだったのか、カインの農作物には目もくれなかった。
大人げないナァ。
カインだって丹精を込めて野菜を作ったワケだからそんなことをすればキレるに決まってる。
そしてカインはそんなヤキモチを妬いて弟のアベルを殺してしまった。
コレが人類史上初の殺人事件。10_ot そして、スタインベックは小説の『エデンの東』でこの辺りの話をモチーフにし、カザンが映画化した。
子供の頃に映画を観た時にはピンと来なかったけど、時間が経って人の親になり、父親を亡くしてからまた観た日にゃ泣けたのナンのって!
ジェイムズ・ディーンの演技の素晴らしさだけでなく、母親を演じたジョー・ヴァン・フリートという女優さんの演技がスゴくてね~(アカデミー助演女優賞ゲット)。
そこへ持って来てあの有名なテーマ曲の美しく切ないメロディでしょう…まぁ、感動するにキマってるわな。
『紳士協定』とか。『波止場』とか、『欲望という名の電車』とか、エリア・カザンは50年代のハリウッドのレッド・パージで冷や飯を喰ったがとても映画作り上手な人だと思う。
『欲望という名の電車(A Streetcar Named Desire)』と言えば…今度「ブランチ・デュボア」の役をエリカさまが演られるそうで…驚いた。
「ブランチ」といえば、田中絹代と並んで「日本の最高の女優」と称される杉村春子の文学座の当たり役だったんだよ。
今回のそのポスターを見て「蛾」のイラストを載せてしまっていることにも驚いた(下のポスターは違いますよ)。10_scnd そして、私にはもうひとつ「East of Eden」があるのね。
それは、1960年代の後半にデビューしたイギリスのバンド。
私は中学生の頃、Roxy Musicのエディ・ジョブソンから始まって、ヴァイオリニストを擁するロック・バンドがとても好きだった。
決して多くはなかったけど、Curved Airやその系列のWolf、Hatfield & North(コレはヴィオラ)、またPFMをはじめとしたイタリアのプロッグ・ロック・バンドなんかにも夢中になった。
今でもジャン・リュック・ポンティとかデディエ・ロックウッド等のジャズ系のヴァイオリニストは好きだし、ジャズということであれば有名なステファン・グラッペリやスタッフ・スミスからレイ・ナンスまでヴァイオリンは大歓迎なのです。
そんな中で知ったのがイギリスの「East of Eden」だった。
このバンドはデイヴ・アーバスというヴァイオリニストを中心にして、「Jig(ジグ)」というアイリッシュ、あるいはスコティッシュ系の音楽をオハコにして、1970年に「Jig- a-Jig」という大ヒット曲を生み出した。
私は下の写真の2枚のCDしか持っていないんだけどね。
で、今回デビューする日本の「EAST of EDEN」はヴァイオリニストのAyasaさんのバンドだっていうじゃない?
Yukiちゃんから最初に話を聞いた時、「コイツぁいいや!」となったワケ。30そして、デビュー・ライブ。
場所はZepp Diver City。
その楽屋に飾られていた祝い花。
Yukiちゃんにはやっぱり「Blue Rose」だ。35v超満員の会場。
何せチケットが一瞬にして完売したというからね。
凄まじい熱気の中、EAST of EDEN(以下「EOE」)がステージ・デビューした。40ヴァイオリンのAyasa。50vギターは我らがYuki。60vYukiちゃんの背後にはいつも通り当然Marshall。70v愛用しているJVM410Hと1960Aのハーフ・スタックが2セット。
Marshallはルックスがいつもと異なれど、ブルー・ローズのギターとのツーショットになると、ホーム感満点!
80驚いちゃったのはコチラのMarshall。
ベースのわかざえもんちゃん愛用のハーフ・スタック。
見た目はJCM800 2203…でも違う。
コレはJCM800シリーズのベース・アンプ「1992 SUPER BASS」。
珍しい。
このモデルは1981年から86年に製造されていた。
シリアル・ナンバーを拝見するに、わかざえもんちゃんの1992は1982年製。
一方、キャビネットはベース用の4x12"の1935A。
「1935」というモデル自体は1967年から作られていて、型番をそのままに何度かスピーカーを乗せ換えている。
写真のわかざえもんちゃんのキャビは「G12-65S」という、単体で入力が65Wのスピーカーを搭載している260Wのモデル。
260W仕様の1935は1979年から1983年まで生産されていたので、ヘッドとおなじ時期に作られたモノであることが想像できる。
ショウの中にわかざえもんちゃんがソロを披露する場面があったが、もうね~、このアンプでなければ絶対に出ないサウンドを聴かせてくれてくれた。
それは私が若い頃によく耳にしたベースのサウンドで、とても懐かしく、そしてうれしかった。
このように「自分だけの音を持っているアンプ」がMarshallなのだ。
90vこの公演の時にはまだ1曲しか正式な音源を発表していなかった。
その1曲「Evolve [Extended Version] 」でショウはスタート。100すぐさま7弦ギターに持ち替えて「Deep Dive」。160v3曲目の「無重力飛行」でまた持ち替え。
今日はエラく忙しいな。110v 「鈍色のラビリンス」120vク~、やっぱりロックのヴァイオリンっていいナァ~。
私はもちろんクラシックのヴァイオリンも大好きで、最近の一番のお気に入りの曲はアラム・ハチャトゥリアンの「ヴァイオリン協奏曲」です。
いつかEOEでアレンジして、インスト曲のコーナーで演ってもらいたいナァ。
絶対カッコいいと思うよ。
180v「New Day」
この後、メンバーのトークが挟み込まれた。170v「螺旋回廊」
7弦ギターが大活躍なのだ。190v「残された果実」220「echo echo」
お立ち台に乗ったYukiちゃんってすごく久しぶりに見たような気がする。200v9曲目はインストゥルメンタルで「YELLOW CARD」。
インストなら任せとけ!S41a0003 「花美」がつづく。
この時、Yukiちゃんは前回Marshall Blogでレポートした難しいこと極まりないイシヤナ・サラスファティのサポートも務めている最中だった。
イシヤナも大変だったけど、コリャ、EOEもキメが多くて大変だわ。
プロとはいえ、よくもこんなに完璧に弾き切った!
さすがD_Driveのギタリスト!
0r4a0132 ココまで10曲。
MCでも触れていたけど、考えてみると何しろ1曲しか公式な音源をリリースしていないワケだから、皆さん9曲はこの時初めて聴く曲なワケでしょう?
それなのにこの盛り上がりようはスゴすぎる!
175そして11曲目の「Chasing The Moon」で本編を締めくくった。S41a0075当然のごとく巻き起こった大アンコールに応えてEOEのメンバーが再びステージに姿を現す。0r4a0075 アンコールの1曲目は「This Moment」。130vそして最後にもう一度各メンバーからのご挨拶。
「ご来場頂きましてありがとうございます。
私ひとりだけが関西に住んでいるので、実はメンバーのみんなと頻繁に会うことができなかったんです。
初めて5人集まったのって前はいつでしたっけ?
その時は、みんなが『はじめまして』だったんですけど、最初からお互いに打ち解けてとても居心地がよかったんです。
すごく刺激を受けるメンバーですし…。
バンドにお誘い頂いて感謝しています」140「このバンドで色々やっていきたいと思います。
バリバリ本気で取り組んでガンバります。
生半可な気持ちではできないバンドですからね…そうハラを括ってこのステージに立っています。
Zeppに出ることが目標でした。
その目標を達成させて頂きありがとうございます。
今日が初ライブ…コレからこのグループでドンドン楽しんで成長していく過程をみんな見守ってくれるとうれしく思います。
皆さんよろしくお願いします!」
そしてこの日、ショウの中でEOEのメジャー・デビューが決定したことが発表された。150v最後にもう1度「Evolve [Extended Version] 」を披露。S41a0293会場はもう手の付けられないぐらいの盛り上がりを見せてショウは大成功裡に終了した。
 

EAST of EDENは来る12月20日に5曲入りのミニ・アルバムをリリースする。
タイトルは『Forbidden Fruit -1st piece-』。
ね、「Forbidden Fruit」ってナンダ?と思った人は今日の記事を始めから読み直しましょう!
 
EAST of EDENの詳しい情報はコチラ⇒EAST of EDEN Official Website230ひとつ…最後に大きなお世話を…
YukiちゃんはD_DriveのMCに時にベース・アンプの「EDEN」を「イードゥン」と紹介しているんだけど、笑っちゃいけません。
ナゼならコレが世界標準の発音だから。
私が知る限り「EDEN」を「エデン」と発音した海外の人には会ったことがない。
今回のショウのタイトルが示しているようにEOEは世界向けての活動を標榜しているワケであろうから、バンド名の読み方をどうするのか大変興味があるのです。
「ギョエテとはオレのことかとゲーテいい」なんていうこともありますからね。
世界15億人の英語人口に立ち向かって「私たち、『イードゥン』ではなく『エデン』です」とガンコにやるか、それとも「イースト・オブ・イードゥン」と世界標準に合わせるか…コレ「大きなお世話」なようだけど、結構重要な問題だと思う。
オリジナル発音優先主義のMarshall Blogとしては最初から「イードゥン」にすべきだと思っているのよ。
 

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<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

コチラはSONY Xperiaとのコラボレーションで制作した最新ビデオ<Wings>。

<Thmbs Up>

<Begin Again>

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200 (一部敬称略 2023年10月8日 Zepp Diver Cityにて撮影)

2023年11月 5日 (日)

イシヤナ・サラスファティのYuki

 
今日はD_DriveのYukiのソロ活動のレポート。
去る10月の4日と9日、Yukiちゃんは来日したインドネシアの国民的音楽アーティスト「イシヤナ・サラスファティ(Isyana Sarasvati)」のサポートを務めた。10_bty7v9t9 7日の公演はビルボードライブ横浜。
10
いつもの通り、YukiちゃんをサポートするのはMarshall。20vルックスはいつもと違うけど、勝手知ったるJVM410Hと1960A。
だから普段と変わらない「Yukiサウンド」だ。
30v世の中、色んなモノが出て来て「ギターの良い音」の基準や価値がスッカリひん曲がって来てしまった感があるけど、やっぱり流行に惑わされずYukiちゃんみたいにチャンとギターをアンプにつないで弾くのが間違いなく一番太くて、コシがあって、ヌケが良い音が出ますよ。
メーカーもバカじゃない。こんなことは当たり前のこと。
でもね、いい音を出すアンプは例外なく重いもんね…ゴメンね。40ケチャやガムランやクロンチョンに代表されるように、インドネシアにはスゴイ音楽がたくさんあることを知っているんだけど、恥ずかしながら私はイシヤナ・サラスファティを全く存じ上げなかった。
「国民的音楽アーティスト」ということで勝手にポップなイメージを想像していたんだけど…コレが大きな間違いだった!
イシアナが聴かせてくれたのは、シンフォニック・テイスト満点の完全なプロッグ・ロックだったのだ。
ホントにビックリしちゃったよ。
正式な音楽教育を受けたイシヤナの美しい歌声で演奏する曲の全てが音楽的に凝りに凝っていて素晴らしいことこの上なし。
これぞ「プログレッシブ・ロック!」と思ったわ。
そんな複雑極まりない音楽ゆえ、ステージ上手に立ったYukiちゃんは始終ステージの中央のイシヤナに視線を振ってアンサンブルの確認をしていた。50vYukiちゃん、最高にカッコよかった!
言ってみりゃ、ショウの最初から最後まで譜面をさらうだけでもイヤになっちゃうような「キメ」の連続だからね。
コード譜が配られて、チョコっとしたメロディを覚えてステージに臨むようなショウとはワケが違う。
明日からYesに入れるような曲なワケだから。
それを完璧に弾きこなして見せてくれたのだから超立派である。
この数日前、Yukiちゃんが「イシヤナ、カッコいいですよ」なんて気軽に私に言っていたけど、「カッコいい」なんてもんじゃありませんでした。
お邪魔してマジでヨカッタ!
60
横浜から5日、Yukiちゃんは再びイシヤナのサポートで銀座のヤマハ・ホールのステージに立った…イヤ、座った。
今度はアコースティック・ギターを弾いたの。70vこの日はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロを加えてのバンド編成。
来年15周年を迎えるD_Driveとの付き合いもいい加減長くなったけど、Yukiちゃんがアコギを奏でる姿を目にしたのはコレが初めてのような気がする。75vイヤ、あったわ。
2019年、上海に行った時、出番待ちの楽屋で某社のエフェクター内蔵のアコースティック・ギターを試していたことを思い出したわ。
0r4a0057 アコースティックの現場でもYukiちゃんの背後にはMarshall。
0r4a0018Marshallのアコースティック楽器用アンプのAS100D。
Yukiちゃんはコレに自前のペダル・ボードをつないで使用した。
90Yukiちゃんはこれまでラインのシステムでアコースティック・ギター弾くことが多かったのか、AS100Dの音の良さにビックリしていた。
そうなのよ。
日本ではアコギというとすぐに「ライン」ということになるけど海外は違う。
特に超絶技巧を凝らすフィンガー・ピッキングのスタイルの人たちはアコギ用アンプを使って音を作り、その上でラインを併用する。
理由は音のパンチ力とナチュラルさがゼンゼン違うから。
このAS100Dはヨーロッパでアコギ用アンプとしての評判がとても高く、Marshallの商品ラインナップの中でロング・セラ―の上位に食い込む人気商品だった。
「だった」というのは、残念ながら現在は同じモデルを作っていないの。100v「アコースティックのセット」ということで、横浜の時とはアレンジが異なるのかと思っていたらこれまたトンデモナイ!
Yukiちゃんはほぼ同じことをアコースティック・ギターでやってのけて見せてくれた。
いくらMarshallが味方しているとはいえお見事!
110v ストリングスが加わって横浜の時とは違う雰囲気ではあったものの、相変わらず曲のクォリティはそのままで再び「スゴイもの」を見せて頂いた。
この2つの公演をご覧になった方はラッキーだったと思うよ…それが私だ!
日本にもこういうバンドが出て来てもらいたいナァ。
 
Yukiの詳しい情報はコチラ⇒Yuki lit.kink
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Website
イシヤナ・サラスファティの詳しい情報はコチラ⇒日本語版公式ウェブサイト80v 
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200 (一部敬称略 2023年10月4日:ビルボードライブ横浜、9日:銀座ヤマハホールにて撮影)

2023年11月 4日 (土)

松浦和亦 PLAYS STUDIO JTM

 
大人気のSTUDIOシリーズ。
また新しいデモ・ビデオを作ったよ。10今回のデモンストレーターは、現在Damian Hamada's Creaturesで大活躍中の松浦和亦(かずま)。20一方で和亦くんは「伝承系ヘビィメタル・バンド」を自称する伝々夢史(でんでんむし)というチームで日本各地に伝わる「昔話」をテーマした曲を自作して演奏している。Ddm ズ~っとMarshallを愛用して来てくれているが、少し前に念願のMarshallの真空管パワー・アンプ「9200」の導入に成功し、JMP-1と組み合わせてバツグンのギター・サウンドを手に入れた。30vそして、今回はSTUDIO JTM。
Marshallが最初のギター・アンプ「JTM45」のサウンドを20Wの出力で再現したモデルにカズマくんがどう挑んだか…。
そして、その評価はいかに…。
オープンMarshall!
40まずはヘッドの「ST20H」と2x12"キャビネットの「ST212」の組み合わせから。50vカズマくんは、もう全くの最初から「水を得た魚」のように驚くほど自在に弾き始めた。
「ハイがどうの、ローがどうの」とかは一切なし。
もうプラグを突っ込んで、ピックをもって即ピロピロ…みたいな。60カズマくんがギターを弾くのはどんなことがあってもヘビィメタルの場面に決まっているので、今回の撮影に当たっては全てのシチュエーションにおいて、はじめはクリーンで途中からThe Guv'norで歪ませて弾いてもらうことにした。
カズマくんは以前からThe Guv'norも愛用して来ているので、使い方もバッチリ…というより、そういえばこっちもほとんど何の調整もせずに弾き始めていたような気がするナ。

70s次にヘッドは全くそのままにキャビネットをx12"の「ST112」に差し替え。0r4a0246やっぱりこのキャビってすごくいいんだよ。
カズマくんはST212の時とは異なる表情で気持ちよさそうに弾いていた。80STUDIOシリーズの1x12"キャビがスゴイと思ったのは今回が初めてのことではなくて、STDUIO VINTAGEやCLASSICが出た時からそう思っていた。
今回のJTMには先行しているモデルとは異なりCelestionのクリーム・バックが搭載されているが、やっぱりSTUDIOシリーズの1×12"特有のサウンドがあるんだな。
他のヘッドと組み合わせるとどうなるかはわからないけど、とにかくこのキャビだけにしか出すことが出来ない固有のサウンドを持っているんだな。0r4a0353 そして最後は1x12"コンボの「ST20C」。0r4a0245フーム…意外な結果が出たナ。
それがナニかはビデオをご覧頂くとして…。
カズマくんがビデオの中で2度ほど触れているけど、オープンバックのコンボは後ろから出る音も当然そのアンプが出している「音」なので、壁にくっつけたり離したりしてその音の出方を調整してやると聞こえ方が変わってきてとてもオモシロイのです。90そうして出来上がったデモ・ビデオがコチラ。
Damian Hamada's Creaturesの詳しい情報はコチラ⇒Official Website
伝々夢史の詳しい情報はコチラ⇒伝々夢史公式ウェブサイト

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<K.B.B.>

<Choose Your Fighter>


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200 (一部敬称略 ビデオはMarshige Studioにて撮影)

2023年11月 2日 (木)

関雅樹 PLAYS STUDIO JTM

 
世界中で大人気のSTUDIOシリーズ。
そして新しく仲間に加わったのがSTUDIO JTM。
今日はそのデモ・ビデオの第2弾をご紹介。
デモンストレーターは関雅樹。10Marshall Blogではsimoでおなじみの関ちゃん。
「simoの関」だから「下関」だ。
残念ながら山口県のご出身ではない。
20関ちゃんは長年にわたって様々な現場でギターを弾いて来た。
電気にとても明るく、エフェクターのチョットした改造などはお手の物。
そんな知識を活かした機材に関する膨大なノウハウも持ち合わせている。
そして、長いキャリアを通じてMarshallを愛用し続けて来てくれているのだ。
したがって、これまでありとあらゆるMarshallを使って来たことになるのだが、STUDIO VINTAGEのヘッド「SV20H」を手に入れてからコッチ…もうズッ~とソレばっかり。
通常は2x12"のキャビネット、1922と組み合わせて使っている。0r4a0002 simoがホームにしている「銀座LOUNGE ZERO」ではもちろんのこと…30v所沢のお祭りでも…40豪雨の野外コンサートでも…50ドイツでも(正確には南麻布)…とにかく関ちゃんの現場には最早SV20Hが不可欠のアイテムとなっている。
要するにSV20Hを知り尽くしているワケ…仕事で使っているから。60そこで!
歴史的にはSV20Hの元である1959の先輩格に当たるJTM45のSTUDIOバージョンはどうなのよ?…ということでSTUDIO JTMのデモ・ビデオのインストラクターをお願いした。
75これまでの「Marshallのデモ・ビデオ」というと、どうしても火花を散らすようなプレイが身上のシュレッダーたちにご登場頂き、ギターをアンプに直結してその技術の粋を通じて商品の魅力をアッピールするケースが多かった…私がそういうの好きなもんだからね。
しかし、今回は趣向をガラリと替えてギンギンの歪みサウンドではなく、思う存分エフェクターを使い、Marshallのいわゆる「ヴァ―サティリティ」…すなわち多用途性をお見せすることにした。80ということで、今回は関ちゃんの演奏を通じて最高に美しいMarshallのサウンドをお楽しみ頂きたい…というこういう趣向。90デモンストレーションは3通り。
まずはヘッドのST20Hとタテ型1x12"キャビネットのST212の組み合わせ。100v関ちゃんはループのエフェクターを使って即興で1人多重奏をして見せてくれた。110次はヘッドとそのセッティングをそのままにキャビネットを1x12"のST112に入れ替えてブルースを少々。
120vキャビネットの音色の違いを体験して頂きたい…と言いたいところだが、ビデオではマァ…わからんわな。
ましてやこういうモノは携帯で見られていることが多いんだろうから。
そういう行き届かないところは関ちゃんが言葉でその違いを補ってくれた。
130もうひとつは1x12"コンボのST20C。140これだけジャンプ(リンク)を施した。
その理由は関ちゃんがビデオの中で詳しく解説してくれています。10_0r4a0007 ココでもコンボの長所を活かしたスペイシーな演奏を披露。150そして、最後に「まとめ」として、昨年simoがリリースした5曲入りのアルバム『ROCK EXTRA』からリード・チューンの「Pinky」を披露してくれた。160cdもちろんこのアルバムのレコーディングの時にもSV20Hが大活躍したことは言うまでもない。35v_3「Pinky」に使用したJTMはST20HとST112。
この組み合わせを大変お気に召して頂いた。170そうして完成したのがこのビデオ『関雅樹 PLAYS STUDIO JTM』だ!
演奏だけでなく含蓄に富んだトークも併せてお楽しみ頂きたい。

「チャンネル登録、高評価お願いしま~す!」とは特に言っていなかったけどよろしくお願いします!
 
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9img_9727 200 (一部敬称略 ビデオはMarshige Studioにて撮影)