LOUD PARK 2016 ~ KUNIの巻
今回、短いながらもDougやUliに会って挨拶できたのはうれしかったな。
Uliなんかまったく相変わらずのトーンで、「シッゲ~…」みたいな。
Dougが来ているのを知らなかったので、Fury of Fearの楽屋の前でバッタリ出くわしてお互いにビックリ!
さて、FOFの後、バトンがBIG ROCK STAGEに渡され、次にULTIMATE STAGEに立ったのは…
ご存知の通り、ギタリストとしては海外での活動が長いKUNIさん。
HR/HMのフィールドで、KUNIさんのように筋金が入っている人はまずMarshallだ。
この日はJCM2000 TSL100のフル・スタック2セットがステージにセットされた。
1曲目は2000年のアルバム『Fucked Up!』から「Tear it Down」。
この「tear」は「涙」の「ティア」じゃないからね。
「テア」と発音して、「引き裂く」という意味。この動詞は「tear-tore-torn」と変化する。
ポール・ニューマン、ジュリー・アンドリュースにルドヴィク・ドナスが共演したヒッチコック後期の作品に『引き裂かれたカーテン』ってあるでしょ?あの原題は『Torn Curtain』という。
まさに圧倒的なパワー・プレイで会場の空気を引き裂いたKUNIさん!
あ、それとちなみに「tearing down」で、日本で言ういうところの「撤収」という意味になるので覚えておくと便利だ。ようするに「バラシ」のこと。同じ意味で「dismantle」という言葉もよく使われる。どちらかと言うと「tearing down」はアメリカ、「dismantling」はヨーロッパでよく聞くかな?
KUNIさんのパワフルなギターを迎え撃つPONさん。
こういうハデなステージではPONさんのドハデなドラミングがベストマッチするね。
実に気持ちいい!
曲は同じアルバムから「Hard Life」。
今度はTonyがマイクを握る。
歌い手がジャンジャン替わっていくのだ!
曲は1986年発表のKUNIさんのファースト・アルバム『Masque』から「When we Rock」。
Tonyに代わってベースに入ったのは長谷川淳。
淳さんはチョットまえにYOUさんの3 tea 3でご一緒したばかり。
バッタリ会ってビックリしちゃった。
ギターを持ち替えてますます冴えたソロを聴かせるKUNIさん。
まだまだ変わる局面。
4曲目の「Shine on」は1988年の『Lookin' for Action』から。
このセクションでヴォーカルで加わったのがJeff Scott Soto。
守くん、共演したかったんじゃないの~?
そして、そのタイトル曲「Looing' for Action」を立て続けにプレイ。
もうこの辺りはエキサイトが束になったような盛り上がりよう!
とにかくKUNIさんの存在感がハンパなくデカい!
6曲目は「Hands up!」。ファースト・アルバムからのチョイスだ。
やっぱりこの手のロックにはMarshallがベスト・マッチすることをKUNIさんが教えてくれる。
こんなアクションも!
向こうの人はやっぱりパワーがスゴイ!
TUBESか?ROXYのZappaか?、はたまたHawkwindか?
女性ダンサーも入り混じってステージは豪華絢爛に展開する!
2010年のアルバム『Rock』で取り上げているKISSの「Rock and Roll All Night」だ!
コレは盛り上がるにキマってる!
そして、その盛り上がりの頂点でKUNIさん、ギターをスマ~ッシュ!
演奏後、KUNIさんのご挨拶…「30周年を迎えました。今日で引退します!」。
エ~、あんな絶好調のパフォーマンスを見せてくれたのに?!
未練のカケラを全く見せず、シレっとアナウンスしたところがまたニクイ!
…と、驚きつつKUNIさんのステージを見届けたのであった。
これでもか!これでもか!…とKUNIさんのワンマン・ショウを一本丸々見せてもらったかのような充実のステージだった。
ハデでナンボ。ショウ・ビジネスはこうでなきゃ!
KUNIさんお疲れさまでした!
そして、PONさん、FEEL SO BADもBLIND BIRDも楽しみにしていますッ!
KUNIさんとはこの時まで面識がなかったのだが、この日、私の古くからの友人がKUNIさんのギター・テクに入っていらっしゃったので、その方にお願いして急遽取材をお願いした。
KUNIさんには即刻ご快諾頂き今日のこの記事と相成った次第。
KUNIさん、Oさん、ご協力ありがとうございました!