【勝手に犬フェス】『宇宙一超絶技巧雑技団 2019』~犬神サアカス團を単毒公演<呪怨の理>
ということで、今回は【勝手に犬フェス】の第2弾。
普段Marshall Blogの記事を書く時、音源を聴くことができる場合はその音源を参考にして文章を書いているんだけど、昨日、それをやっていてつくづく思ったね。
「やっぱり犬神はカッコいい」…と。
破天荒にカッコいいよ。
その犬神サアカス團からギターの犬神情次2号とベースの犬神ジンが今年いっぱいで脱退する。
25年も続けて来たのに…だ。
昨日の記事に日本のロック産業に対する呪怨を幾分書かせて頂いたのでもうそれについては触れない。
こっちも商売があるからサ。
とにかく色んな音楽が存在していて欲しいんだよね。
そんな色んなロック…放っておけば普段耳に入って来ないような良質なロックをジックリと鑑賞するコンサートが『Marshall GALA2』。
最近、「音楽を聴くロック・コンサート」って絶滅したでしょ。
そりゃ激しい音楽に合わせてピョンピョン飛び跳ねたり、グルグル回ったりするのも楽しいのかも知れない。
でも、それなら盆踊りに行きなさい。楽しいぞ~。
町の盆踊りなら無料でいくらでも櫓の周りをグルグル回れるじゃん。
私はやっぱり才能あるアーティストが全知全霊をかけて生み出した音楽をジ~ックリと鑑賞する場がロックにもあっていいと思ってる。
Marshall GALAではそれをやりたいの。
演奏を聴いた上で、興に乗ってイスから立ち上がったり、手拍子を打ったり、一緒に歌ってもらってももちろん一向に構わない。
自然発生的であれば、それはとてもステキなことだと思っている。
実際、私だって若い頃にはそんなことをしながらロックを楽しんだ。
そんなコンサートに現体制の犬神サアカス團が出演してくれる。
恐らくは残されたスケジュールの中で最も大きな舞台となるだろう。
どうか『Marshall GALA2』をお見逃しなく。
そういえば、先日犬神サアカス團とは全く縁もゆかりもないバンドのコンサート会場で2人の女性が私に声をかけてくれた。
「犬神のライブで写真を撮っていらっしゃる方ですよね?」
その日も撮影の仕事でカメラをブラ提げていたので、すぐに私だとわかったのだろう。
少し言葉を交わした後に『Marshall GALA2』の案内をさせて頂いた。
その方々はGALAをご存知でいらしたが、「行くかどうかわからない」とおっしゃる。
その後どうされていらっしゃるかな~?チケットをお買い上げ頂いたかな~?
もしまだだったら、まだ少しだけチケットが残っています。
おいでなさい…犬っ子であれば万難を排してお越しなさい。
そして、東京キネマ倶楽部の大きなステージの上に立つ、25年の歴史を持った犬神サアカス團の姿を瞼に焼き付けてください。
『Marshall GALA2』のご案内は記事の最後で…。
さて、Marshall Blogプレゼンツ【勝手に犬フェス】の千秋楽は年に一度の下北沢「小劇場楽園」から。
これで何回目かな?
「1年」の早さがどれぐらいのスピードかを知るバロメータ的イベント。
だって、すぐにやって来るんだもん。
近くなると明兄さんから電話が来ていつも驚いちゃう。
「え!ウッソ!もう楽園?早いな~」って。
まずステージに現れたのは私のカワイイ後輩、橋沢進一。
橋沢さんはこのイベントのプロデューサー。
「このイベント」と言っても、実は今まで慣れ親しんで来た「BAKA EXPO」ではない。
今回は『宇宙一超絶技巧雑技団』と題した日替わりのステージ・ショウ。
お芝居あり、犬神のようなライブありのバラエティに富んだイベントだ。
笑っちゃったよ、だって『フランダースの太』とかいうお芝居がかかってるんだもん。
「犬」じゃなくて「太」…「、」の位置が違うんだって!
さて、イベントのタイトルは変わっても内容は変わらない。
2部構成で、第1部はコント。
今回もお客さんのご協力を得ての企画。
事前にお客さん全員に何か好みの言葉をひとつ紙に書いて提出して頂く。
團員がその紙をひとつ選んでお芝居を加えてドラマ的に読み上げるというもの。
團員の演技の力量が問われる実にシビアなコントだ…というのは誇張だが、橋沢さん曰く、実際に演技の訓練に使われる手法だとか。
お客さんに提出頂いたメモすべてを演じきって第1部は終了。
しばし休憩。
そして、第2部はお待ちかねの生演奏だ。
今日のMarshallは今年発売となったSC20HとSC212。
情次兄さんがいつも使っているJCM800 2203をギューっと小さくしたモデル。
コレが素晴らしい…当然大ヒット中!
今日のEDENはいつもと同じTerra Nova TN501とD410XSTがひとつ。
今日のNATALもいつものNATAL。
いつものサウンドでうれしいなッ!
そしていつもの4人でスタートだ!
でも、この「いつもの4人」の姿は年末までなのだ。
ハァァ~。
この時はまだ2人の脱退を知らなかったんだよね。
凶子姉さんのモノローグ。
こんな曲を演るバンドが今時他にいるか?
私はシアトリカルなネタが好きなので、こういう曲は大歓迎だ。
陰惨な語りの後の凶子姉さんの美しい歌声。
こんなことをするバンドは残念ながら今の日本には犬神以外にはいない。
凶子姉さんの「ロックンロール!」の叫び声で炸裂するドライビング・チューンは「道行き」。
トラディショナルなスタイルでソロをキメ込む情次兄さん。
コレでいいのだ、コレがいいのだ!それを見まもるギター・ソロ・サポーターさんたち。
「こんばんは!
今日はワンマンみたいなものです。
コントも楽しかったし、最後まで盛り上がっていくぜ~!」
双方、最近作『Gold』に収録されている最近の頻出ナンバーだ。
この曲が出て来る度に毎回書いてしまって恐縮だけど、アメリカ病を治しましょう。
アメリカがかつて日本にナニをしたのか勉強しましょう。
アメリカを嫌うことはありません。
アメリカがどういうことをする国かを知っておくだけでいいのです。
「どうもありがとう!ライブは楽しいね!」
ココで『Marsahall GALA2』の告知をして頂きました。
「今日はベスト盤からのセットリストでお送りしていますが次は昔の曲」
今日も演っちゃう「黒い花が嗤う」。
3人でキメる例の長い長いリフというかキメは今日も最高潮にカッコいい!
舌を巻き巻き、そして誰かの首をギリギリ締め上げるようにして歌う凶子さんが凛々しいではないか!
最近オリジナル作品のタイトルチューン「東京2060」。
おお~、コレを「黒い花」に続けて演るとスゲエな。
私に言わせると70年代丸出しのロック。
ロックっていうのは例えばこういう音楽を指すのだ。
昔に戻りたいとは思わないけど、ああ、ロックだけは70年代に帰って来て欲しい。
この曲は犬神さんの曲では珍しく各人のソロがフィーチュアされる。
トボけた凶子姉さんと気転の利いた情次兄さんのコンビによるMCはいつも楽しかった。
来年からはもうこの光景を見ることはできない。
「♪ロックンロール!」のコール&レスポンスは「暗黒礼賛ロックンロール」。
ウチのパソコン、「暗黒」って打つと「暗黒礼賛ロックンロール」と自動変換してくれる。
他に「暗黒」という言葉を使う機会が全くないのだ…普通そうか?
ココでもロック・ギターのバイブルのようなソロを聴かせてくれる。
そして、またギター・ソロ・サポーターさんたち。
こんな光景ももう少しで見られなくなるのか…。
ま、書きたくはないけど、このメンバーでの楽園はコレが見納め。
この時はそんなことツユ思わなかったけどよ。
そして、アンコールは「最後のアイドル」。
今年もアッという間にやって来て、アッという間に終わってしまった楽園だった。
犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒公式家頁
最後は今日のイベントのプロデューサーの橋沢さんからご挨拶。
「皆さまありがとうございます。
楽しんで頂けましたか?
また来年やったら来て頂けますか?
またよろしくお願いします!」
橋沢さん、この時はもうご存知だったのかな?
ご存知だったんだろうね。
なんか昨日と今日で「残念だ」とか「悲しい」みたいな筆致でレポートをお届けしたけど、犬神サアカス團は解散するワケではありませんからね。
コレからもバンドは存続して行くし、離れていく2人も音楽活動を続けて行くワケで…みんなで応援しましょう。
でも、もう少なくとも苗字は変えないとマズイよね。
犬神家ではなくなるんだから。
「情次2号」さんはナニになるんだろう?「会田譲二」さん?
「ジン」さんは?「矢野陣太郎」さん?この名前を知っている人は私と同世代のハズだ。
そういえば、犬神さんとお付き合いし出して7年になるけど、本名を知っているメンバーは1人もいないな。
情次さんは高校の卒業生名簿でも見てみるか?
…ということで、『Marshall GALA2』は現体制の犬神サアカス團の最後の大舞台です
絶対にお見逃しなきよう。
まだホンの少しだけチケットが残っています…Marshall GALA2へゼヒお出かけください。
現体制の最後のライブは12月27日とのこと。
残念ながらその日はもうふさがっていつのでお邪魔することができない。
したがって現体制の犬神サアカス團のライブ・レポートをするのは『Marshall GALA2』が最後になりそうだ。
そんな機会に司会として同じ舞台に立つことができる私は幸せ者だ。
Marshall GALA2の解説はコチラ⇒Marshall GALA2の見どころ、楽しみどころ、味わいどころ
※GALAの準備に追われております。「私のディープ浅草」に取り組み時間が全くありません!でも続けますから!
2人がいなくなった後の犬神さん、そんなにすぐには動かないだろうナァ。
まだまだ『ディープ浅草』のネタはあるので一時的にも引っ越し先を考えておかないとマズかな?
犠牲になるのは誰だ?