イシヤナ・サラスファティのYuki
今日はD_DriveのYukiのソロ活動のレポート。
去る10月の4日と9日、Yukiちゃんは来日したインドネシアの国民的音楽アーティスト「イシヤナ・サラスファティ(Isyana Sarasvati)」のサポートを務めた。 7日の公演はビルボードライブ横浜。
いつもの通り、YukiちゃんをサポートするのはMarshall。ルックスはいつもと違うけど、勝手知ったるJVM410Hと1960A。
だから普段と変わらない「Yukiサウンド」だ。
世の中、色んなモノが出て来て「ギターの良い音」の基準や価値がスッカリひん曲がって来てしまった感があるけど、やっぱり流行に惑わされずYukiちゃんみたいにチャンとギターをアンプにつないで弾くのが間違いなく一番太くて、コシがあって、ヌケが良い音が出ますよ。
メーカーもバカじゃない。こんなことは当たり前のこと。
でもね、いい音を出すアンプは例外なく重いもんね…ゴメンね。ケチャやガムランやクロンチョンに代表されるように、インドネシアにはスゴイ音楽がたくさんあることを知っているんだけど、恥ずかしながら私はイシヤナ・サラスファティを全く存じ上げなかった。
「国民的音楽アーティスト」ということで勝手にポップなイメージを想像していたんだけど…コレが大きな間違いだった!
イシアナが聴かせてくれたのは、シンフォニック・テイスト満点の完全なプロッグ・ロックだったのだ。
ホントにビックリしちゃったよ。
正式な音楽教育を受けたイシヤナの美しい歌声で演奏する曲の全てが音楽的に凝りに凝っていて素晴らしいことこの上なし。
これぞ「プログレッシブ・ロック!」と思ったわ。
そんな複雑極まりない音楽ゆえ、ステージ上手に立ったYukiちゃんは始終ステージの中央のイシヤナに視線を振ってアンサンブルの確認をしていた。Yukiちゃん、最高にカッコよかった!
言ってみりゃ、ショウの最初から最後まで譜面をさらうだけでもイヤになっちゃうような「キメ」の連続だからね。
コード譜が配られて、チョコっとしたメロディを覚えてステージに臨むようなショウとはワケが違う。
明日からYesに入れるような曲なワケだから。
それを完璧に弾きこなして見せてくれたのだから超立派である。
この数日前、Yukiちゃんが「イシヤナ、カッコいいですよ」なんて気軽に私に言っていたけど、「カッコいい」なんてもんじゃありませんでした。
お邪魔してマジでヨカッタ!
横浜から5日、Yukiちゃんは再びイシヤナのサポートで銀座のヤマハ・ホールのステージに立った…イヤ、座った。
今度はアコースティック・ギターを弾いたの。この日はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロを加えてのバンド編成。
来年15周年を迎えるD_Driveとの付き合いもいい加減長くなったけど、Yukiちゃんがアコギを奏でる姿を目にしたのはコレが初めてのような気がする。イヤ、あったわ。
2019年、上海に行った時、出番待ちの楽屋で某社のエフェクター内蔵のアコースティック・ギターを試していたことを思い出したわ。
アコースティックの現場でもYukiちゃんの背後にはMarshall。
Marshallのアコースティック楽器用アンプのAS100D。
Yukiちゃんはコレに自前のペダル・ボードをつないで使用した。
Yukiちゃんはこれまでラインのシステムでアコースティック・ギター弾くことが多かったのか、AS100Dの音の良さにビックリしていた。
そうなのよ。
日本ではアコギというとすぐに「ライン」ということになるけど海外は違う。
特に超絶技巧を凝らすフィンガー・ピッキングのスタイルの人たちはアコギ用アンプを使って音を作り、その上でラインを併用する。
理由は音のパンチ力とナチュラルさがゼンゼン違うから。
このAS100Dはヨーロッパでアコギ用アンプとしての評判がとても高く、Marshallの商品ラインナップの中でロング・セラ―の上位に食い込む人気商品だった。
「だった」というのは、残念ながら現在は同じモデルを作っていないの。「アコースティックのセット」ということで、横浜の時とはアレンジが異なるのかと思っていたらこれまたトンデモナイ!
Yukiちゃんはほぼ同じことをアコースティック・ギターでやってのけて見せてくれた。
いくらMarshallが味方しているとはいえお見事!
ストリングスが加わって横浜の時とは違う雰囲気ではあったものの、相変わらず曲のクォリティはそのままで再び「スゴイもの」を見せて頂いた。
この2つの公演をご覧になった方はラッキーだったと思うよ…それが私だ!
日本にもこういうバンドが出て来てもらいたいナァ。
Yukiの詳しい情報はコチラ⇒Yuki lit.kink
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