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2023年12月

2023年12月31日 (日)

地球魔界化計画~デーモン閣下

 
Damian Hamada's Creaturesによる地球魔界化計画が滞りなく遂行され、現在は次の舞台の準備中。
満員の観客が「まだか、まだか」と首を長くして準備が終わるのを待っている。
すると…おお、コレは!
BGMで田川ヒロアキの「Sky」が場内に流れ出したではないか!
まさかの偶然ではあるまいに、コレも閣下のお心遣いによるものか。
やがて「FOREST OF ROCKS」のシンフォニック・バージョンが流れる中、場内が暗転し、強烈な爆発音がと轟く。
デーモン閣下による『地球魔界化計画』の第2部の始まりだ!

メンバーが登場し、1曲目の「X・Q JONAH」がスタートする。
この曲が取り上げられるのは30数年ぶりのことだという。
そして、興奮する満員の観客のまなざしを集めたのはステージ袖から運び込まれたひとつの棺。
棺の扉が開いて白煙が勢いよくこぼれ出て来る。
おお~!いよいよ閣下のご登場だ!0010_2アラッ!?…と思ったら、棺から現れ出たのは魔界化計画の「自分の番」を終わらせたばかりの陛下!
棺の前に立ってしばし客席を睥睨する陛下。
会場から驚きの歓声が上がったことについては触れるまでもなかろう。
棺といえば、1960年代、Marshallは自社の製造能力をはるかに超えた注文に手も足も出なくなり、棺の製造業者がOEMでスピーカー・キャビネットを作っていた時期があったそうだ。
また、1962年の創業時から数年間採用されていたMarshallのロゴは「Coffin Logo」と呼ばれている…すなわち「棺風ロゴ」。
棺とMarshallとの関係は案外近いのだ。
0020 そして閣下はごく普通にドラム・キットの脇から姿を現し、陛下はステージ下手の玉座へと退いた。20_2デーモン閣下10_s41a0449 そして地球の魔界化を企てる、恐ろしくも愉快な閣下の仲間たちは…
 
原田喧太40v_3雷電湯澤50v_2大桃俊樹60v_2MIYAKO70v_2ayumi80v_2田川ヒロアキ90v1曲目から閣下の曲のネタをクォートしたシャープなソロを披露したヒロアキくん。
もちろん背後にはMarshall。0r4a0282 向かって右がヒロアキくんのMarshallハーフ・スタック。
アンプヘッドは愛用のJVM210H。
それに今回のツアーでは1960BVを組み合わせた。
110_2もうノッケから会場のテンションの高さが半端じゃない!
とてもいい雰囲気だ。
「あまりにも見晴らしがいいので、ワタシはこの後、この場所で気配を消して閣下のバンドの演奏を見守っておこうと思う」と、陛下はそのまま玉座に収まり、そしていつの間にか凡人には見えなくなっていった。120_22曲目は「FOREST OF ROCKS」。
「石の森」…石ノ森章太郎?我々の世代は「石森章太郎」だったけど。
やっぱり、コレは仮面ライダー関連の曲なのね?
おお!イントロで喧ちゃんがトーキング・モジュレーターのサウンドを聞かせてくれた。
昔、「トーキング・モジュレーターを使いすぎると口の中の音の振動が脳にダメージを与える」という話が流布したことがあった。
あの話はその後どうなったんだろう?
まぁ、性質の悪い「都市伝説」だったのであろう。
ところで、今日の喧ちゃんは「氣志團風」だそうです。130v_2喧ちゃんもMarshall。
使用しているアンプ・ヘッドはヒロアキくんと同じJVMシリーズの「JVM410H」。
このモデルは2007年に発売され、喧ちゃんはその最初期から愛用してくれている。
だからもうJVMとはかなり長いお付き合いだ。
かつては「MF400」という今は製造していないスピーカー・キャビネットと組み合わせて誰にも出すことができないド迫力なをサウンドを作っていた。
今、このMFキャビを探している人がナント多いことよ!
だから世間ではこう言うのだ。
「いつまでもあると思うな 親とマーシャル」ってな。
140爽快なヘヴィ・チューン。
大サビでメジャーになる展開がステキ。
もちろん客席は大盛り上がり!150_2続いては「サンプリングという技法を使って他界した師匠が一緒に歌ってくれている」と紹介した「NEO」。
TBS「ひるおび」のエンディング・テーマで閣下が敬愛する「アリス」がプロデュースした作品。
観客はジックリと閣下の歌声を味わっている風であった。10_s41a0561 喧ちゃんもギターを持ち替えて味わい深いソロを披露。
このピンクの喧太モデルも付き合い長いよね~。
私が知っているだけでも22年は使っているのではないかしらん?180v続くは閣下の最初のソロ・アルバム『好色萬声男(こうしょくよろずごえおとこ)[魔暦前9(1990)年]』からのチョイスで「Half Moon 月下独酌」。
コレには驚いた。
だって、ジャニスの「Half Moon」なんだもん。
スゴいアレンジ!
こりゃジョン・ホールもビックリだわ。
「コレってオレんヤン?」ナンチャッテ…「オーリアンズ」との苦しいシャレでした。
 
いいね…「独酌(どくしゃく)」なんて言葉は。
山本夏彦が好んで使いそうな表現だ。
李白の五言律詩「月下独酌」を歌詞に引用した1曲。
こういうインテレクチュアルな試みはドンドンやって欲しいモノです。
かつては先頃亡くなったPANTAさんは、頭脳警察時代に「心の落ちつき失せて」というゲーテの詩に曲をつけて歌われていた。
またその頭脳警察の重要なレパートリーだった「さようなら世界夫人よ」の歌詞はヘッセの一編だった。
ロックもこういうことをやって欲しいと思うんですよ。
尾崎放哉の自由律俳句や瀧口修三の散文詩に適切なメロディをつけたらかなりアクの強い強烈なロック・チューンが出来ると思うんだけどだナァ。
170_hm名手たちだけが生み出すことができるゴキゲンなグルーヴ。
そして各メンバーのその名人芸が炸裂した!
 
まずは雷電さん。190相変わらずの素晴らしいお手前!
ホント、雷電さんのドラミングは最高に気持ちがよい!
2014年、『DEMON'S ROCK 戦慄の闇鍋』と銘打ったツアーでは我がNATALをお使い頂き、おホメの言葉を頂戴した。
うれしかった。200v_2喧ちゃんと…210v_2ヒロアキくんのギター・チームのバトルは「ファミリーマート」から「聖飢魔Ⅱ」まで様々なクォーテーションが挟み込まれてスリル満点!
220v桃さんのスラップ炸裂!
カ~ッ、気持ちいいのなんのって!
230_2
かつて桃さんにはMarshallのVBAシリーズというベース・アンプをお気に召して頂いたんだけど、タイミング悪くちょうど製造中止になってしまいましてね。
その時以来Marshallは大型ベース・アンプの製造から撤退してしまった。
今でもそのベース・アンプのキャビネットを探している方が結構いらっしゃいましてね。
だから世間でこう言うのだ。
「いつまでもあると思うな 親とマーシャル」ってな。
S41a1096「蝋人形の館」を引用したMIYAKOさんフィーチュアの後、曲を中断させてayumiさんのソロ。
あ、そういえば閣下はayumiさんをご紹介する時に「バック・グラウンド・ヴォーカルズ」とおっしゃった。
うれしかったね。
Marshall Blogをご覧頂いているに違いないから…チガウな。
折に触れてマーブロで訴えているように、英語の本場のイギリス人に教えてもらったところによると、「vocal」という英単語はパートを指す言葉で、常に複数形で「vocals」とするのが正しいらしい。
さすが閣下である。
ayumiさんがア・カペラで「♪ひまわりのように笑って…」と歌えば…230vドワッ!
雷電さんがひまわりに!
雷電さん、こういうの好きだナァ。
ナニをやっても板についている所がスゴイ!240v_2ココで閣下自らがメンバーを紹介した。
雷電さん、喧ちゃん、桃さんは昔からの閣下バンドのメンバー。
で、今回初めてツアーに参加したのがヒロアキくん。
憧れのアーティストとの共演をメチャクチャよろこんでいた。
そこでこのメンバー紹介でどんな風にご挨拶をしたのかを記録しておこう。
「思い起こせば今から38年前にレコードを買って心を売った身としては、閣下や皆さん全員にこうして迎え入れて頂けて…こんな不幸なステージに立たせて頂けて。
初日の大阪で私だけがメンバー紹介を忘れられるって…。
とってもうれしい逆境にも負ずに今日の千秋楽まで来ました!
ありがとうございます!」
閣下も大爆笑。
初日にはそんなことがあったのか…。
とにかくこの「不幸」を最大限楽しんでいた。240楽しいメンバー紹介の後は「今、吾輩はここに居る。全員の存在の肯定のために」という閣下の言葉に始まる「Just Being」。
「♪俺はここにいる 私ここにいる」…がとても印象に残った。
この場面でも田川トーン&田川フレーズ大放出!
彼にしかできない音とプレイでまさに「ギタリスト・田川ヒロアキ」の存在を肯定した。260次の曲に入る前に「今どこでこの歌聴いてますか?風に乗せてこの歌届きますか?夢叶える強さにできたなら」…と、閣下はある曲の歌詞を口にしてた。
ん?どっかで聞いた文句だな…と思っていたら閣下はこう付け加えた。
「…By 田川ヒロアキ」。
そして、東日本大震災の時に書いた「SOLA」を朗々と、かつ軽快に歌い上げた。270_srそうだ!
閣下が朗読したのはヒロアキくんが昨年リリースした「またどこかで」という曲の一節だったのだ。
10_mdkコレはヒロアキくんにとってもサプライズだったらしい。
スゴイな閣下は…本当に細かいところまで十分に演出していて「隔靴掻痒」な部分が一切ない。
練りに練ったキメ細やかなステージ。
やっぱりエンターテインメントは「作り込み」が命だと思うね。
そんなことをされればヒロアキくんもますますギター・ソロに気合が入るというモノだ。
ヒロアキくんも自分のショウではかなり作り込むからね。
280v続いては閣下とかつてのバンドメンバーだった石垣愛との共作となる「♡ 8」。
「月が出た出た 月が出た」…メンバー全員がひと言ずつセリフを口にして始まるハッピー・チューン。
愛ちゃんが作曲に携わっていたとは知らなんだ!
0r4a0274 お客さんも演っている方もとても楽しそう!
一方、会場では私ひとりだけが緊張していた。
315…というのは、「2番の後にヒロアキくんが閣下に向かって鳥の人形を投げるシーンを絶対に撮り逃がさないで欲しい」とヒロアキくんのマネージャーからの厳命が下されていたのだ!290v_8で、撮った。
バックドロップの「デーモン閣下」のロゴの前で宙に舞う鳥。300ヒロアキくんの定めた狙いはバッチリ!
閣下がシカとキャッチ!
イヤ~、トリハダが立ったわ。
通りいっぺんの写真ですが、とりあえず取り乱さずに撮り終えたということで…。310ヒロアキくんがパスした鳥を手に歌う閣下。320喧ちゃんも鳥を手にするシーンもあって大盛り上がり。330そして、最後は閣下が鳥を客席に投げ入れて曲はエンディングを迎えた。
寡聞にして存じ上げませんが、この鳥が意味するところはナンなんでしょう?
フランク・ザッパが制作した『Uncle Meat』という前衛映画にもこの黄色い鳥が重要な役割で出て来るんだよね。
かつて雷電さんはドラム・キットにくくりつけていたし。
 
後に偶然知ったんだけど、コレは「Shrilling Chicken」という伝統的なオモチャなんですってね。
「shrill」というのは「甲高い音を出す」という意味…なるほど。
330v閣下、ayumiさん、喧ちゃんの3名の「星」をテーマにしたセリフのやりとりから「太陽がいっぱい」。
サビのメロディが耳に残るこの曲も見どころ満載だった!340_ti2人のギター・ソロをタップリ!345vヒロアキくんのソロでは閣下が背中合わせに!350v_2そして、「汝も行くがよろしい」と言わんばかりに閣下が誘導してヒロアキくんはステージのセンターへ。360_2ステージ中央、原田喧太&田川ヒロアキ揃い踏みで壮絶なギター・バトルが繰り広げられた。370閣下は傍らで赤い旗を手にして盛り上げる!
このお客さんの手!
盛り上がるにキマってるわね!380雰囲気が最高潮に達したところで次の「New Day Comes」が本編を締めくくった。
今度は閣下、MIYAKOさん、ヒロアキくんの3名のセリフで曲を導く。
「遠すぎて 辛すぎて 涙胸に秘め手を振り上げ
大空見上げて心の叫びを描けば
降る雨 吹く風 夜明けが塗り替えてく」
このヒロアキくんのセリフはヒロアキくんが渡米して録音した「Sky」の日本語バージョンの一節。
閣下のチョイスだそうだ。400v赤い旗を手にした閣下が歌うストレートアヘッドなロック・チューン。
420v_2客席にも無数の赤い旗がひるがえった!410_ndc喧ちゃんの背中には大きなクマ!
ホント、色々やるナァ~。
S41a0876この曲でも2人のギター・バトルをタップリ!
サービス満点!S41a0874お互いに一歩も引かない2人のソロ合戦に観客は大喜びだった。S41a0882 すさまじい熱気の中、本編の幕を下ろした。440アンコールではお召し替えをして登場した閣下。
470まずは「野獣」を演奏。
聖飢魔Ⅱが地球デビューする前から存在していた陛下作の一編。460_2もちろん陛下もステージに上がった!480そしてシエルちゃんも!490ヒロアキくんは陛下とのギター・アンサンブルを披露。
コレは聖飢魔Ⅱ信者にとっては非常に感動的な1曲になったハズじゃが?
500_2アンコールの1曲目が終わるとこの日ご発生日を迎えた閣下にバースデイ・ケーキが贈られた。
キーボーズのMIYAKOさんも全く同じ誕生日ということで一緒にお祝い。
さらに「11月生まれ」ということで雷電さんと桃さんもお祝いされる側に加わった。
そうそう、以前ご本悪魔と話したことを思い出したんだけど、私は雷電さんと誕生日が1日違いなのよ。
いくつになっても誕生日ネタは楽しいね。
450_2さて、お誕生日のセレモニーも無事終了して、いよいよこの日バンド演奏の最後の曲となった。
ステージに運び込まれたドラム缶を打擲して閣下が熱唱したのは「Age of Zero!」。10_0r4a0344 最後の最後まで完璧な演奏で閣下の世界を創り上げたバンドメンバーたち。
閣下と一丸となって「コレでもか!」とお客さんを楽しませようとするエンターテイナー精神は感動的であった。520  S41a0580    70v_2  540v 550v 560v曲が終わった後、閣下は一名ステージに残り、さらに「千秋楽ー雅楽…独自楽曲」を独唱して観客の感動を膨らませ、『地球魔界化計画』を仕上げたのであった。
イヤ~、楽しかった~!
Marshallサウンドもタップリでシアワセ、シアワセ!
 
デーモン閣下の詳しい情報はコチラ⇒デーモン閣下公式サイト
570 

200 (一部敬称略 魔暦25[2023]年11月10日 Zepp DiverCityにて撮影)

2023年12月29日 (金)

地球魔界化計画~Damian Hamada's Creatures

 
10月の大阪からスタートした『地球魔界化計画』と銘打つデーモン閣下とD.H.C.によるダブル・ヘッドライナー・ショウのツアー。
11月10日にZepp DiverCityで迎えた「千穐楽」にお邪魔させて頂いた。
今回はそのレポートをお送りする。10sまずステージに上がるのは新しい改臟人間を迎え入れ、9月に第IV大聖典『運命の支配者』を発表したばかりのDamian Hamada's Creatures。
ステージに降ろされた紗幕に改臟人間たちのシルエットが投影される。20その紗幕が振り落とされ、『運命の支配者』のオープナー「The Beginning of the End」でショウがスタートした!30シエル伊舎堂40vRENOファウスト50vそして新しい改臟人間たち。
 
アックスKAZUMA60vリリス一ノ瀬70vKAZAMI Crowley80vノッケからギタリスト2人がお立ち台に上がり火花が散らし合うようなギター・プレイを披露。
うれしいね~。
やっぱり「ロック」って音楽はこうでないと!
もうひとつうれしいのは…
90RENOくんのギターの音を出しているのがMarshall。100v向かって左のハーフ・スタック。
JCM2000 DSL100と1960Aのゴールデン・コンビ。
110そして、アックスも当然Marshall。
え~い、申し訳ないんですが、「アックスKazuma」は以下「カズマくん」とさせてください。
だって、「カズマくん」とは長いお付き合いなんだもん!120カズマくんのMarshallシステムはプリ・アンプが「JMP-1」。
そして100W+100Wのステレオ・パワーアンプ「9200」。
スピーカー・キャビネットが1960Aという組み合わせ。
この「JMP-1」と「9200」はとっくの昔に製造を中止していて、カズマくんは「9200」を入手するのにずいぶん時間がかかった。
それだけにたくさんの愛情を注ぎ込んだ、まさに「愛器」なのだ。
ちなみに「Axe(アックス=斧)」はスラングで「楽器」という意味なのね。
現在ではギターのことを指すようだが、イヤイヤ、元はジャズ方面の俗語。
ロス・ラッセルという人が著した、モダン・ジャズの創始者のひとりと言われる「ジャズの巨人」チャーリー・パーカー(Charlie 'Yardbird' Parker:愛称は「Bird」)の伝記、『バードは生きている(Bird Lives)』に何度も「my axe」という言葉が出て来る。
コレはアルト・サックスのこと。
実際、サキソフォンは斧みたいな形だもんね。
だからまさにこのMarshallはカズマくんにとって愛すべき「アックス」なのだ。
ところで…『バードは生きている』は大変にオモシロイ1冊なのでジャズに興味のある方に大推薦です。130vステージ前方で一列に並んだシエルちゃんとサオチーム。
曲は『旧約魔界聖書 第I章』から「Babel」。140_bb今日もシエルちゃんの良く抜ける澄んだ歌声が響き渡る!
やっぱりギターと同じでクリーンな「声」というのは音ヌケがとてもいいんですよ。150猛進するリズムに乗ってカズマくんがソロをキメる!
170vそしてRENOさんとのギター・アンサンブル。
このアレンジが何ともカッコいい!160アタマ2曲でもう完全にD.H.Cの世界を確立した…イヤ、「地球魔界化計画」を大幅に推進した!180「こんばんは!Damian Hamada’s Creaturesです!
ア~いっぱい居る~!ありがとうございます!
ついにやって来てしまいましたね…『地球魔界化計画』の千穐楽。
全5ヶ所を回ってきましたが、ココを1番熱い会場にする準備は出来ていますか!
配信のみなさんも最後まで一緒に楽しんでくださ~い!」
190v「オイオイ!ワタシ抜きでなんだか楽しそうじゃないか~」と早速陛下のご登場!
客席から大きな歓声が上がる。
「『地球魔界化計画』の千穐楽…開演そうそう盛り上がっておるじゃないか~!
では、さっそくジャガ~、ワタシの方から地球魔界化を進めるための超強力なメンバーを紹介しよう」
「そのドラミングの速きこと風の如し」、「そのギター・パフォーマンスは侵略すること火の如し」と武田信玄の「風林火山」式にチームのメンバーを紹介して…
「そしてワタシが…、そう、魔王ダミアン浜田である。
さて、世界に目を向けてみようじゃないか。
現在世界中の至るところで争いが起きている。
このままでは我々が地球を魔界化する前に、もしかしたら人類は核戦争によって滅亡してしまうんじゃないかと心配しておるぞ。
いずれにせよ、人類にとって運命の支配者は結局のところ人間だということだ」
まったく仰せの通りでございます。
200vおかしかったのはカズマくん。
「アックスKAZUMA」という名前を速く言うと「ア・ク・マ」になってしまうという陛下。
しからば、と実際にやってみた。
「アックスカズマ、アックスカズマ、アックカズマ、アックカマ…悪魔」
ホントだ~!…ウソこけ~!
まさかこんなシーンでカズマくんがフィーチュアされるとは思わなんだわ。
オマエも「悪」だな…と思ったらキタキタ!
210v
「悪の華」が続いた。
『運命の支配者』のクローザーだ。
「Flowers of Evil」か…我々世代のロック・ファンにはとても馴染みのある名称だ。
私はあまり「山」には行かなかったけど。220_ah これまた切れ味鋭いドライビング・チューン。
物悲しいメロディにシエルちゃんの美しい声が完璧にマッチする。230手の込んだフレーズを詰め込んだカズマくんのソロから…250vココでもRENOさんとの絶妙なギター・アンサンブルが飛び出した。240v続いてKAZAMIさんが弾くおごそかなピアノから静かにスタートしたのは「Eternal Sinner」。260v_esギター・リフからドラマチックに曲を展開させるシエルちゃん。
ハスキーに、そしてハードにシャウトするシエルちゃんも実にカッコいい!270vこの曲でも2人ギター・ソロがフィーチュアされた。280続いても『運命の支配者』から。
ミディアム・テンポでヘヴィに展開する典型的なD.H.C.サウンドの1曲は「Walküre」。300_wkまたまた中間部のアンサンブル・パートが実にスリリングだ。
320v_geすなわちカズマくんとRENOさんのコンビネーションが満点ということに他ならない。
310v_ge「後半戦ですよ、みなさん!
最後の、最後の最後まで一緒に声出して、手を上げて盛り上がっていきましょう!」と客席をアオるシエルちゃん。
エエ~、もう後半なの?!330_tp文字通り大型の嵐が通過していくような怒涛のドライビング・ナンバーは「Tempest」。
もちろんこの曲も『運命の支配者』からのチョイス。
340シエルちゃんはアタマを振る客席を見降ろして堂々と自分の歌世界をブツけていく。350v再びお立ち台の上に上がるギターの2人。
とにかくソロにアンサンブルにとギター・チームが大活躍なのだ!
360
そして、いよいよ!
430ギターを提げた陛下が登場した!390v曲はD.H.C.のキラー・チューンのひとつ「魔界美術館」。400陛下の背後にもMarshall。410陛下の愛器。
ヘッドはMG100DFX。
そしてスピーカー・キャビネットは1960Aだ。420vこの曲は前回までのライブでもとても印象に残った。
スポットライトを一身に浴びたシエルちゃんの歌がとても凛々しい。370_mbkもちろんツボを得た陛下のソロも完璧な仕上がりを見せた!425「また出てきてしまった…。
さて、私が地球魔界化計画を宣言してまもなく2年が経とうとしている。
そろそろ我々の身の回りでその兆候が表れてもよさそうじゃないか…ということでこのコーナーでは改臟人間たちから身近な魔界化現象を、あるいは最近の魔界化現象をレポートしてもらおうと思っておる。
ただし、会場や時間の都合により1名だけだ。
今日は、シエル伊舎堂…頼んだぞ!」440v「ハイ!
5ヶ所続きましたこの『地球魔界化レポート』のコーナーの最後を担当させて頂きますシエルで~す。
ナニをしゃべろうか…と、ツアー中ずっと考えていました。
ご存知の皆さんもいらっしゃると思いますが、私は聖飢魔Ⅱが地球征服へ光の中に消えて行った1999年の魔暦元年に生まれました。
生まれた時、看護婦さんや家族がビックリするぐらいのツムジが頭のテッペンにあったんです。
それはオーメンのごとく『666』っていう数字だったそうです。
その話を耳にして、D.H.C.の結成当初に陛下に伝えると、『シエルは生まれる前から改臟されていのか?』っておっしゃってナルホドと思いました。
そして小学生になり、ついに聖飢魔Ⅱと出会いました。
さらに中学生になって悪魔になることが夢になりました。
高校の時、周りにメタルとか売れないよ…って言われながらもどうしてもメタルが歌いたくて、ロックが歌いたくて、どうにかこうにか続けて来ました。
大学生になって『もう私に音楽はダメなんじゃないかな?』、『就活して普通の人になんなきゃいけないんじゃないかな?』と思っていた時に陛下の僕として、そして改臟人間として選んで頂きDamian Hamada's Creaturesのボーカリストになることができました。
そして、個人的な話なんですが…今年、自分のライブ活動が『15周年』っていうすごい大切な年なんです。
そんな大切な年にこうやって陛下、閣下、DKBの皆さん、D.H.C.、そしてスタッフさんやお客さんと一緒に5ヶ所もツアーに回れたことを本当にうれしく思ってます。
これぞまさに!『地球魔界化計画』なんではないでしょうか!
スゴイね!最高の景色を見せて頂きました!
でも、D.H.C.って欲張りなんです…ワガママなんです。
なので、もっといい景色見たくなちゃったんです!
来年の6月、東名阪+アルファを巡ります。
魔界小学校修学旅行、魔界巡礼ツアーを決行します!
会いに来てくれますか!?」450「プラス・アルファということは、プラス666会場もありうるワケだな?
まぁ、結構結構コケコッコー。
日光江戸村来てチョンマゲ…という感じかな。
諸君はガクガクブルブルと震えながら楽しみに待っておれ。
そして、これからも我々と共に地球魔界化に向け、トラのように勇ましく駆けぬこうではないか!」460続いては…おお!このイントロ!470_rlt「当たり前田のクラッカー」的に曲は「Running Like a Tiger」だ!
クールなギター・リフ、親しみやすい歌のメロディ。
虎の尾を踏むことのないハードさとポップさが絶妙なバランスで同居するD.H.C.ならではのナンバー。
480vカズマくんのソロ。495そして、陛下とのアンサンブル。
イヤ~、正直カズマくんがこんなにフィーチュアされるなんて予想していなかった。
以前からカズマくんをよく知る私は自分のことのようにうれしかったぞよ!500シエルちゃんの手がトラに!
510vいよいよ最後の曲。

「さあ、先ほども言いました。
このをツアー中の1番熱い会場にしたい!
1階の後ろも2階も配信も一緒に声出していきましょう!
ラスト!イケるか東京!」
600v_2ドバ~っとCO2が飛び出して…520_ago『魔界美術館』から「嵐が丘」!530v出番の最後を飾るにふさわしい飛び切りイキの良いドライビング・ナンバー。
またシエルちゃんの伸びやかな声が曲にピッタリなんだよね~。
この曲のおかげでこないだウイリアム・ワイラーの『嵐が丘(1939年のアメリカ映画)』を観てしまったよ!490v「ギター三役」の揃い踏みに客席も大喜びだ!
緊張感あふれるリフから…
560もちろん3人のギター・プレイをフィーチュア!
3人のアックスが唸る!
545まさにクライマックスにふさわしい光景!570v_2やっぱりギターってのはカッコいいもんだよね。
ロックという音楽はこういうモノであって欲しい。580vもちろんギター・チームだけでなく…590鉄壁のリズム隊を従えて…S41a0307Damianミュージックを構築したD.H.C.の面々。
最高のパフォーマンスだった!540海外の音楽関係者から聞くに、今に始まったことではないものの、世界的な動向としてヘヴィメタルやハードロックのマイノリティ化が急速に進んでいるようだ。
リスナーの高齢化だ。
リスナーが増えなきゃ演る方も増えるワケがない。
するとますますリスナーが減っていってしまうという恐怖の悪循環。
それでも日本はまだマシなようだ。
550そうしてみると、この「地球魔界化計画」は「地球ハードロック化計画」あるいは「地球メタル化計画」と換言できるのかも知れない。
「魔王=救世主」というのも強力な撞着ではあるが、D.H.C.が地球のロックを保護&救済する最右翼のひとつであることは間違いない。610vまずはD.H.C.の計画完了!
 
Damian Hamada's Creaturesの詳しい情報はコチラ⇒Offical Website620さて、新しくD.H.C.のメンバーとして迎え入れられたアックスKAZUMA。
上に書いたようにありがたいことに彼は熱心なマーシャラーだ。
いつでもどこでもMarshallでギターを鳴らしてくれている。
…ということで、カズマくんにお願いして2本ほどMarshallのデモ・ビデオに出演して頂いた。
D.H.C.ファンの皆さん、ビデオをご覧頂きゼヒ是非アックスKAZUMAを応援してくださいまし!
 
<Marshall ヴィンテージ・リイシュー・ペダル>

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200 (一部敬称略 2023年11月10日 Zepp DiverCityにて撮影)



2023年12月27日 (水)

大山まき~Unchained Tour 2023千秋楽

 
今年6月に開催された初日の公演の様子をMarshall Blogでレポートした大山まきの『Unchained Tour 2023』。
あの時、千秋楽が11月25日であることを知って「ずいぶん先のことだナァ」と思ったものだったが、もう終わっちゃったよ!
アッという間に半年過ぎちゃった。コワい。
…ということで今日はその千秋楽の様子をレポートするんだけど、かなり以前からこの日は先約が入っていて私はお邪魔できなかったの。
そこでまきちゃんのチームから写真をシェアして頂いて記事を構成した次第です。
そこんとこよろしくです。0_010vオープニングは6月にリリースしたフル・アルバムのタイトル・チューン「Valkyrie」。01今日も大絶好調のようすの大山まき!01_2vまきちゃんがギターを手にした続いての曲も『Valkyrie』から「Trigger」。
02_1Marshallちゃんのギター・アンプはMarshall。
ギターの赤に合わせてASTORIA CUSTOM。
お、ギター・ケーブルも赤だ。
02_2ゴキゲンのギター・サウンドで歌声も高らか!02_3次は昨年リリーズの『UNSTOPPABLE』から「Red Elephant」。
 
ギターは斉田'KAZZ'和典。03_1KAZZさんもMarshall…「Marshallファミリー」の一員だから当然だ。
愛用のJVM410Hに1960BVを組み合わせた。03_2v2019年の『MONSTER』から「Satisfaction」。
なんかもう『MONSTER』というと懐かしい感じがするね。
コロナの前だもんね。04_1ベースは佐野優。04_22週間前にリリースしたばかりのミニ・アルバム『Eclipse』から「キミノカナタ」。Dsc_0427ベースの佐野さんとドラムスの中山直樹さんはそのレコーディング・メンバーだ。05曲は「Missing」と続いて…06ゲスト登場。
ベースのRosana:mihoを迎えて「Monster」。
mihoちゃんはMarshall Blogのライブ・レポートへは超久しぶりのご登場。
07_1KAZZさんのソロが冴えわたる!07_2mihoちゃんを交えて「Bless & a Curse」。
mihoちゃん、教えてあげた洋食屋へは行ったのかな?08ココで雰囲気を替えてアコースティック・セット。09_1KAZZさんのアコースティック・ギターで…09_2「Voice」を熱唱した。09_3だからどうした?の「So What?」10この辺りはおなじみのナンバーが続く。
「MERA MERA」から…11「浮世ドライブ」だ!12どれもまきミュージックを代表する曲。12_2さらに「Pain Letter」を押し込む!13本編の最後にはもうひとりのゲストTokiちゃんを迎えた。14_1『Valkyrie』から「Wings of Icarus」。14_2そして新作のタイトル・チューン「Eclipse」を経て…15「Over the Wall」で本編の幕を降ろした。16そして、アンコールはmihoちゃんもTokiちゃんも参加した全部ノッケで「Valkyrie」をもう一度。17この日最後の曲、まきちゃんは再びギターを手にした。18曲は赤いビデオでおなじみの「My Only Hero」。18_2「赤いビデオ」とはコレのことね。0r4a0002 

0r4a0074_2 こうして最高の盛り上がりを見せて5カ月に及ぶツアーにピリオドを打ったのであった。
お疲れさまでした!
 
大山まきの詳しい情報はコチラ⇒大山まきofficial website_dsc6216   
200(一部敬称略 2023年11月25日 代官山UNITにて撮影 ※写真提供:DAISUKE HAYAFUJIさん ご協力ありがとうございました!)
 

2023年12月26日 (火)

ワンコにワンコイン vol.02

 
去る11月22日、『ワンコにワンコイン vol.02』というイベントが開催された。
一頭当たり600万円の経費を必要とするといわれる盲導犬の育成。
行政も支援をしてはいるものの、その育成に要する費用の90%が一般からの寄付によって賄われているそうだ。
コレは全く知らなんだ。
そんな盲導犬の普及の状況を憂いて開催されたチャリティ・イベント。
「ワンコにワンコイン」なんてそもそもタイトルがウマいね。
「1 coin」とそのコインを「ワンコにin」というダブル・ミーニングになってる…かどうかは存じ上げない。10主催は現在名称を『Guitar Canvas』と変更したギターやアンプをフィーチュアしたイベントを主宰し、先月『bhodhit magazine(バディット・マガジン)』という音楽誌を創刊した「合同会社バディット」。Bm 今回Marshall Blogではこのイベントのトリを務めた「小次郎 feat. 惺光玖拾玖」のステージを取材させて頂いた。20TK30v志歩40v上の2人が「小次郎」。
「Guitar Canvas」ではTKさんがドラムス…110v志歩さんがベースを担当してハウスリズム隊を務めている。115vそこに惺光玖拾玖(サトミツクモ)が加わったのが「小次郎 feat. 惺光玖拾玖」のメンバー。
TKさんが構想を練ったいわゆる「ギター・インスト」のチームだ。45vそこに今回「スペシャル・ゲスト」として加わったのが…
 
AHImg_6762 同道公祐60v湊雅史70vそして、ホッピー神山。
ホッピーさん、Marshall Blogにはメチャクチャ久しぶりのご登場。
Marshallをホッピーさんにお使い頂く機会はないからね。
お帰りなさいまし!Img_6735ホッピーさんとお仕事で初めてご一緒させて頂いたのは11年前。
青山純さん、伊藤広規さんという日本のリズム・セクションの最高峰が、2012年に『A*I』という2枚組のアルバムをリリースした。
ホッピーさんはこのアルバムのプロデューサーだった。
90cd私は幸運にもこのアルバムのライナーノーツを書かせて頂き、また写真の撮影も担当させて頂いた。
ホッピーさんとはこの時以来のお付き合いなのです。
100そして、ホッピーさんは「小次郎 feat. 惺光玖拾玖」の『破滅の劫火』というアルバムをプロデュースされた関係でこのイベントにご参加されたというワケ。105cd「ホッピーさんのプロデュース」ということであれば間違いのないアルバムであろう。
何しろホッピーさんの『A meaning of meaningnessless(意味のないものには意味がある)』は私の大愛聴盤の1枚でしてね。
「日本人だってこんなにスゴイ音楽をクリエイトすることができるんだぞ!」と言わんばかりの濃い内容があまりにも素晴らしい。Mm 場面はイベントの締めくくり。
オープニングでは「Black Dog」を取り上げた。120「♪へヘイ、マ~マ」とAHさんの声が圧倒的な迫力!330v公祐くんのソロ。
もちろんMarshall。
この日、公祐くんはJVM410Hと1960Aを使用した。1402曲目は「すべての天上を望んだ祭壇」。
この後、『破滅の劫火』の収録曲を披露していった。150このハードなサウンドに切り込んで来るアコギ!
猛然とストラミングするTKさんのパフォーマンスもまたハード極まりない。
ドラムスをプレイするところしか拝見したことがなかったのでその全然違う姿にビックリ!
なるほど、TKさんは自らを「Ovationist」と呼んでいるのか…。
私もOvatonが好きで「Custom Legend」を持ってます。
160vこの人の出現によってTKさんの理想が実現したというぐらいあって充分にフィーチュアされた惺光玖拾玖さん。170vホッピーさんが時折振りかけて来るサウンド・エフェクトが薬研堀の七味唐辛子のように良い香りを放つ。
180湊さんは奥田民生さんの時以来のMarshall Blogへのご登場。
やっぱりシャープで音楽的なドラミングが素晴らしい。200熱のこもりまくったパフォーマンスが何しろスゴイ!210TKさんはあたかも荒行に挑んでいるかのように音楽に没頭していた。220AHさんが歌詞を口にしたのは冒頭の「Black Dog」のみ。
他の曲では「歌」というより「声」を演奏していた。
この「声」が曲に完璧に溶け込むのだ。230vこのメンバーとの演奏はまるっきり初めてだったという公祐くん。
ステージ下手に陣取ってそんなことを全く感じさせない当意即妙のギターを奏でていた。300v「本当に皆さんありがとうございます!
こういうところでライブをすると経費がかかりますよね。
ミュージシャンの方々も関係者の方々もみんな苦しいじゃないですか。
そこでみんなで音楽を楽しくやって盛り上げよう!ということで今日もベースを弾いている会長が『バディット』という会社を作ったんです。
それで、こんなすごい超大作ができた。
本当に皆さんに盛り上げて頂いてうれしいです」
とステージ上のメンバーと関係者を紹介した。250v「皆さん、自分の人生は自分でシッカリと掴んでください。
そのためにオレらはやってるから。
それを応援するための会社だから」
240このチームは「ギター・インスト」といってもバリバリにギターが活躍する従来型のサウンドではなく、ギターはフィーチュアされることはあっても、バンド全体が一丸となってナニか他にないものを作り出そうとしている気概に満ちてでいるように感じた。260出番の後半でも7人が一糸乱れぬ演奏でその独自の世界をつくり上げた。270 280v 290v 190v 310 
130vそして、大いに盛り上げて『ワンコにワンコイン vol.02』の幕を降ろした。320v小次郎 feat. 惺光玖拾玖の詳しい情報はコチラ⇒kojiro band Official Site

340さて、このイベントにスペシャルゲストで参加したRED ORCA&Aahumの同道公祐さんがMarshallの新商品をデモンストレーションする動画が公開されています。
ゼヒともご覧ください!


そして、「小次郎 feat. 惺光玖拾玖」の3人と公祐くんが出演する『GUITAR CANVAS』の第5回目が年明け1月5日開催されるのでそちらの方もどうぞよろしく!350 
 
☆☆☆Marshall Music Store Japanからのお知らせ☆☆☆
 
日本が世界に誇るインストゥルメンタル・バンド、D_Drive。
コチラはギター丸出しのギター・インスト。
カッコいいよ~!

<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

コチラはSONY Xperiaとのコラボレーションで制作した最新ビデオ<Wings>。

<Thmbs Up>

<Begin Again>

Marshall Recordsが世界にリリースするセカンドアルバム『DYNAMOTIVE』絶賛発売中!

9dyna

Marshall Music Store Japanでお買い上げのお客様にはMarshall特製スクエア・ロゴ・ステッカーを3枚プレゼント!
 
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9img_9727 200 (一部敬称略 2023年11月19日 渋谷Spotify O-Westにて撮影)

2023年12月25日 (月)

amber lumber~7周年記念ライブ<後編>

 
amber lumberの7周年を記念するライブのレポートの<後編>。
今、ステージの方は第2部の2曲目が終わったところ。
 
「皆さん、生き物は進化したらみんなカニになる…って知っていますか?
ワタシ、最近知ったんですけど最終進化系が『カニ』なんだってよ~。
『進化 カニ』とかで検索するとマジでいっぱい出てくるの。
だって、ミジンコも甲殻類らしいよ…ミジンコ」
今の若い人は「ミジンコ」なんて知っているのかしらん?
考えてみると「ミジンコ」なんてずいぶん失礼な名前だよな…「微塵」だぜ。
「食用ガエル」なんてのもかなり気の毒な名前だ。Img_6398「だからミジンコもカニになろうとしているんですよ。ちっちゃなカニね。
この間の北海道で見事に育ってきたボクの代表曲を聞いてください。
森永さん、伴奏してもらっていいですか?」480征史さんのメルヘン部門のキラー・チューン「カニはエライ」。490vみんなで楽しく「ピース!」したね!500「♪来世はカニに生まれたい~」510カニへの感謝の気持ちを十二分に溢れさせての征史さんの熱唱だ。
見よ、この首のカニ!510vそして、その首のカニからカニが出て来た。
ハハン!曲が育ったから脱皮したっていうことだったのね?530それをアキラさんの頭に…戴冠式ならぬ戴蟹式。540カニオパトラだって。550そしてしばし演奏。
征史さんは指2本で弾くカニ奏法を披露。560カニか…。
ウチのカニといえばコレ。
アート・カーニー主演の『ハリーとトント』。
この映画が封切られたのは私が中学生の時だった。
私は元々映画から音楽を聴くようになったのだか、この頃は特に映画に夢中だった。
でも「こんな年寄が主演の映画なんか観たくないわ」とパス。
ところが…だ。
こうして今自分がジジイになってこの映画を観てみると…泣ける、泣ける。
ま、アメリカ版変形『東京物語』みたいなロード・ムービーなんだけど、コレが実にいい。
カニは出て来ないけど、ハリージイさんの相棒のネコのトントが実にいい味を出している。
ネコ好きにはよろこんでもらえる作品かも。
Harry3それと、今急に思い出したんだけど、2、3年前の夏のある日。
突然、家の前に下水道の作業車が何台もやって来て、ホースをマンホールに突っ込んでワイワイやり始めた。
一体何事かと思って警備に立った東南アジアから来ている若い男に尋ねてみた。
「どしたの?ナニがあったの?」と私。
「カ、カニ臭い」
「エ?カニ?カニってハサミの?」
「カ、カニ臭い」
「ナンでカニのニオイがするのよ?」
「カ、カニ臭い」
と、その子はとうとう「カ、カニ臭い」しか口にしなかったが、コレが本当にカニ以外の何ものでもないニオイが辺りにただよっているのよ。
おそらく近所の人が区役所かなんかに電話をしてこう言ったんでしょうね。
「カ、カニ臭い」
アレは一体ナンだったんだろう?Img_0002 「このカニね、すごく似合う人が各地にいるんですよ。
カニになりかけてる!って思うほど進化の途中の人ね。
今日も本当にいい音で演らせてもらってるんですけど、Marshallの上にカニを置いてもいいですか?(どうぞ、どうぞ、イギリスのMarshallは「ピンクリボン運動」に積極的に参加しているぐらいですから!)
ギターがやっぱり、圧倒的にいい音だよね。
ダイナミクスもすごく伝わるし、どれくらいの強さでこっちも合わせていいかがすごくよくわかる」570「今日もギターの音はノー・ストレスです。
本当にいい音。
飛行機とかに乗せるのは大変ですよね?
でもココに来てくれたら、その良い音が聞ける。0r4a0147お2人が紹介してくれたのは、Marshallのアコースティック楽器用アンプ『AS100D』。
イヤ~、アキラさんが本当にいい音を出してくださったんですよ。80 「amber lumberという名前もそろそろ知られて来たっぽくてね。
『amber lumberだ!』って飛行場でamber lumberを知ってる人に会ったんだよ。
コッチは知らない人なんだけど、メッチャ話しかけてくるからナンパされてるのかと思った。
『アレでしょ?amber lumberの人ですよね?今日は1人なんですか?』って言われてガ~ンとなって…ちゃんとメイクしようと思いました」
580v「ホンマに…その人よう気付いたな?
なんかアレやろ?メイクしたお遍路かと思ったのかも…」590v「お遍路」といえば…。
先月、愛媛の道後温泉にある第51番の霊場「石手寺」に行って来た。
特に「八十八霊場」を巡ったしているワケではないんだけど、ものすごい由緒ある寺だというので見学に行ったワケ。
なるほど、729年に創建されたという大変な古刹だ。
その成り立ちも大変に興味深い。
その一方、ココには書かないが最近では好ましくない話もチラホラ聞こえて来るらしい。
で、なるほど行ってみて驚いた。
本当に立派なお寺なんだけど、雰囲気が「普門院」にソックリだったのだ。0r4a0130「普門院」というのは、亀戸天神のすぐ近くにある真言宗の寺院。
木が鬱蒼としていて境内は昼間でもやや薄暗い。
それはいいんだけど、やたらと色んなものが境内に散乱していて、近所の人たちはこの寺を「ゴミ寺」と呼んでいる。
石手寺の雰囲気がココにソックリだったワケ。
Img_6758この「普門院」、創建は1522年と石手寺には遠く及ばないが、今半の創業者や伊藤佐千夫の墓があることで知られている。
「民さんは野菊のような人だ」…なんてロマンチックな悲恋モノは自分の性には合わないので『野菊の墓』は読んだことはないが、木下恵介の1955年の『野菊の如き君なりき』は観た…が、舞台が信州だったこと以外は不思議なぐらい覚えていないナ。Img_6759そんな乙女チックな小説を書く伊藤佐千夫って想像に反して結構なコワモテだったんだよね。
柔道家にしか見えない。
それもそのハズ、この人、短歌や小説家を書く傍ら酪農家としての顔を持っていた。
何しろ錦糸町の駅前で牛を飼って搾乳していたというのだから昔の東京には全く驚かされる。
ちなみに私が出た大学の先輩です…残念ながら帝大ではありません。Si 「カニはエライ」につづくアキラさん作の「かわいい歌」は「最後のひとつ」。
そう、アキラさんが自己申告したようにお題を元にした可愛らしいワルツ。
…とココまで書いて気が付いた。このレポートまだ2曲目だよ!30_sh征史さんもソロを可愛くまとめてきた。40v征史さんもMarshall。
この深いベース・サウンドは1978年製の「1992 SUPER BASS」が送り出している。50v_1続いては泣かせどころの「青い月夜」。
ファースト・アルバム収録の「月」シリーズのひとつ。90v_at「♪泣いて 泣いて君の涙が涸れたなら 僕が舟を出すから」
もうココのパートは何回聴いてもグッと来るね。100そして、これまたアキラさんのストラミングが心地よい「あたし待ってんの」。
70vウン、やっぱりこうしたストラミングの時の音がタマらないね。
終演後にアキラさんが話してくれたんだけど、ボディを「カツン」とやる時、叩く場所によって出て来る音の違いを忠実に出してくれるところがとても気持ち良いのだそうだ。
ラインではこうはならないとのこと。
80_2コレもファースト・アルバム収録のナンバー。
古くから演っているだけに「7年」の重みを感じさせる。60_wmt「トントントンと進むと、また『終わりたくない病』が出て来ますね。
7年前、札幌で初めて合わせた日が11月10日だったので、今回も最初同じ日にココを押さえていたんですが北海道の予定が入ってしまったので今日にズラしてもらいました」
170v「その7年前の11月10日にたまたま1曲一緒に演りましょう…って言ったんだけど、その1曲があまりにも素晴らしかったんで他の曲もできますか?って訊いたんです。
そしたらナント山本さん、『アナタの曲はなんでもできます』って言ったんですよ!
じゃあ、っということでそのステージでブッツケで演奏したんです」
スゴイな、征史さん。
まるでフランク・ザッパのバンドのウォーレン・ククルロみたいだ。
テリー・ボジオもそうかな?
よっぽどの自信がない限りはなかなか言えないセリフですよ。
Img_6422 続いてまだ音源になっていない「呼吸とテレパシー」…140_kttそして「キミの知らないボク」を演奏した。
この曲のサビの展開も素晴らしいね。
170さらにアンコール用に用意していたという「半分の月」を続けた。160v_ht「ありがとうございます。
ギターの音が良いと曲に入り込むことができますね。
すごくありがたい…邪念が無くなる。
思いっきり歌ったら、耳が痛い感じかな~とか、今ベースの音の方が大きいかな~とか、山本さんのコーラスが大きいかな~とか…そういうことばっかり考えてしまうんですけど、今日は本当に集中して出来ました…って、まだ終わってないのに!」
180「ハイ、いつも邪念だらけですからね!」120vそしていつも通り本編の最後は「そこにある宇宙」。
今回は7周年で初心へ帰ったのかどうかわからないが…イヤ、少なくともそんなことはひとことも言っていなかったが、比較的『運命の輪っか』からの選曲が多かったね。
ということでamber lumberでしか作り出すことができない「宇宙」がそこに広がった!190_sau曲の後半は征史さんのビッグバンだ!
150v_2出た「Two-seventy」!210v征史さんが足でコネクリ回しているのはコレ。
前回とは少々中身が変わっていて(左の方)、いつにも増してすさまじいエフェクター・サウンドの嵐だった。
50v_2ひたすら自分の宇宙に入り込む征史さん。220v_2轟音の中、クライマックスに向かって暴れまくる!230v思う存分弾き切って…240v昇天。
amber lumberのライブの見どころ多かれど、このパートも大きな魅力のひとつ。250v「ありがとうございました!」260_2これにて「7周年記念ライブ」の本編終了。270v_2もちろんアンコールあり。05「ありがとうございます。
これからもナンとか仲良くやっていきたいな~と本当に思っております。
何、演ろうかな?なにか演りたい曲あります?
アンコールで演ろうと思っていた曲を先に演っちゃうからこういうことになるんだよな。
よし、じゃもう1曲。
スープを温め続けることは難しいねっていうヤツを演ります。
7周年にピッタリな気がするんだ。
でもこんな曲で終わっていいのか?…『冷めたスープ』だよ?」280v_2「冷めた」どころか、曲も演奏も「あったかいんだから」のホッコリ・ムード。300征史さんのコーラスも温かい。310そして、いよいよコレが最後。320_kf締めくくりは「風が吹いたら」。330v2人もとても楽しそうに演奏していた。
この調子なら10周年も20周年も大丈夫でしょう。340v最後はアキラさんの四股で〆た!350「よいしょ~!」360_27周年、おめでとうございました。
コレからも仲良くamber lumberならではの音楽をクリエイトし続けてくださいね!

amber lumerの詳しい情報はコチラ⇒amber lumber Official Site

370_2 200 (一部敬称略 2023年11月19日 神田SHOJIMARUにて撮影)

2023年12月22日 (金)

amber lumber~7周年記念ライブ<前編>

 
amber lumberの7周年を記念するステージ。10v「本日はようこそいらっしゃいました!」
ステージに上がるなり「♪ナ~ナナナナ~」と、ザ・ウォーカー・ブラザーズの「Land of a Thousand Dances(ダンス天国)」を口ずさむ2人。
コレ、私が幼稚園生だった頃のヒット曲だけど、すごく流行っていたのを覚えている。
久しぶりに聴いてみると…コレ、「♪ナ~ナナナナ~」ではなくて「♪ラ~ララララ~」と歌っているね。
私もズッと「ナ」だと思っていたけど「ラ」だった。
amber lumberは「2017年1月に結成した」としているので、このステージの時は実はまだ満7周年になってはいなかった。
イヤ、そんなハンパなことをこの2人がするワケないと思ってこの日の来場者に配布されたエッセイ「ambering lumbering」の386号を読んでみるとやっぱり…。
2人が初めて一緒に演奏したのが、つまり「amber lumber」という形になったのが2016年の11月10日だった。
だからこの11月でちょうど7周年!
おめでとうございます。
20ちょうどいい機会なのでMarshall Blogでのamber lumberの歴史を振り返ってみるか。
 
amber lumberが初めてMarshall Blogに登場したのは2017年7月12日のこと。
5月26日に開催されたイベントに出演した時のライブ・レポートだった。Img_0020この時からほぼ7年!
出したアルバムは6枚。
よくぞ続けてくれました!

Img_0497000img_0057
…ということでamber lumberの「ララ周年記念」のショウの始まり、始まり~!
 
森永 JUDY アキラ40_lv山本征史
 
まずは「ランデブー」で陽気に幕を開けた。50続けて『Mother Moon』から「ドウシテコンナニコワイノダロウ?」。
コレ、珍しいんじゃない?
アキラさんのピックを使わないファンク・ストラミングが炸裂。
60v_dkkアキラさんの歌と自分で弾くギターのバッキングがゴキゲンなグルーヴを生み出す。
しかし、ギターの音がいいナァ~。70アキラさんは今日もMarshallのアコースティック楽器用アンプ『AS100D』を使用している。
ま、自分で言うのもナンだけど、ホントにいい音だと思う。
コレを一回使っちゃうとラインに戻れなくなってしまうのも当然のことでしょう。
特にアキラさんの場合、この曲のようなファンク・ストラミング(かつては「16ビートのカッティング」ぐらいのことを言っていましたが、コレは日本でしか通用しない方言らしいので最近は呼び名を変えました)にすごくマッチしていると思う。
どういう風にいいのか?と言うと、そのギターが持っている音をそのまま出すことができるの。
加えてナチュラルでパンチが効いてる。
80そのアキラさんのストラミングに乗って展開する征史さんのソロ。
歪み具合が絶妙。90v征史さんもいつものMarshall。
ヘッドは1978年製の「1992 SUPERBASS」だ。100vいつも賑やかで楽しい足元のようす。
前回とはチト違う。110そして、アキラさんが「♪プライド、プライド、プライド」とファンキーにまとめ上げた。Img_6123 「さて私たち、8月にココでワンマンさせてもらった後、10月、11月とチョット長い旅をして来ました。
一応、レコ発ツアーで関西方面と北海道と行って来たんです…曲を育てて来たんですよ」
140「一番最初は11月にレコ発をやるつもりやったんですよ。
それが頑張ったらアルバムが早く出来ちゃって、前倒しでツアーに出たワケです」
130v「で、7周年記念ということで初めて記念Tシャツを作りました。
今まではナ~ンとなく作っていたんです。
山本さんが良さげな絵を描くと私がTシャツにする…っていう形でした。
今回は初めて私の絵が使われました…ま、落書きなんですが…ホント、すみません。
秘密をバラすとね、左側にお日様みたいなのがいるでしょ?
それを半分ずつ見ると山本さんに似ていて、もう半分は私になってるの。
自分じゃわからないでしょう?」
150vこの日からそのTシャツの販売がスタートした。10_160こんな図柄。
イヤイヤ、「落書き」だなんてトンデモナイ!
とてもいい感じのイラストではありませんか。
アキラさんも絵がウマいからね。

Ts

続けて演奏したのは最近作『オーダーメイド』にも収録されている「モノラル」。
アルペジオの音もいいナァ~。
① カレンダー②白紙③太陽④抱き枕⑤瞳に映った月⑥感触⑦モノラルという7つのお題を使ってビスポークされた1曲。
「ビスポーク(bespoke)」は「オーダーメイド」を意味するイギリスの英語…コレは前にも書いたね。
170v_mnディレイを効かしたフレットレス・ベース・サウンドが深い!180v「育ってます?
やっぱり、同じ曲を何回も演って、何回も歌っていると曲が段々育っていくのね」
育っています。0r4a0147 炊事、洗濯、掃除…家事ってメチャクチャ大変だよね。
身体だけでなく頭も使う。
会社でエラそうにペッタンペッタンとメクラ判を押しているより何千倍もシンドイ仕事だ。
その過酷な家事の業務の中で一番苦労する仕事は、洗濯でも掃除でもなく、食事のメニューを考えること…ということをよく耳にする。
ホント、大変だと思いますよ。
家族の栄養を考えて、文句を言われないようなモノを日に3度も作らなきゃならないんだから。
80_btf…というようなことを征史さんが考えて歌詞を書いたのかどうかはわからないけど、amber lumberならではの1曲が次の「バジトーフー」。
「♪トーフー」
前にも書いたと思うけど、ウチの周りにはチャンとしたお豆腐屋さんが3軒もありましてね。
とてもシアワセです。120で、もう一度登場して頂くのがこのアタマの形がウリの幕末の政治家、学者、医師他の大村益次郎。
豆腐が大の好物だった。
で、行って来たんよ…どこへ?って?
豆腐屋じゃなくて、益次郎さんの家。125vこれが益次郎の家の跡。
場所は愛媛の宇和島。
今気が付いたけど、後ろは墓地だったんだネェ。126益次郎は長州の人なんだけど、その優秀さを買われ、時の宇和島藩主で、福井の松平春嶽、薩摩の島津斉彬、土佐の山内容堂と並んで「幕末の四賢候」とひとりに数えられた伊達宗城(むねなり)に招聘され、宇和島藩士の教育係を務めた。
シーボルトの孫弟子ということでオランダ語が達者だったが、それは読み書きだけの話で、発音がカラっきしNGだったという。
何しろ教わっている弟子の方がそのヘタクソな発音で吹き出してしまったという。
益次郎はそのことをシッカリと認識していて「どうせ話す機会がないのだから読み書きが完璧にできればよろしい」と発音の巧拙は切り捨てていたそうだ。127実はこの時、益次郎の家の跡を見にこの地を訪れたわけではなく、本当の目的はココだった。
幕末の頃、ココには「三角屋敷」と呼ばれる家が立っていた。
シーボルトのお嬢さんの稲本イネ、通称「オランダお稲」が住んでいたのだ。
おイネさんはお父さんであるシーボルトの高弟だった二宮敬作を頼って長崎から宇和島、あるいは西予卯之町に出て来たんだネェ。
何の血縁もないけれど、ウチは長崎にある稲本家のお墓まで行っているのよ。
もちろんこの時、西予卯之町の二宮敬作の墓もお参りして来た。128_2場面は替わって「ラッタカ」。200v_rtk「♪ラッタカ~、ラッタカ~、髪洗ったか?」
シャンプーも石鹸も減らすことのない「地球にやさしい女」のことを歌ったこの曲が私は大好きなのです。210征史さんのエキサイティングなソロもバッチリ!220vさて、さてさて、今日の脱線のハイライトだよ~!
下はジュディ・ガーランドとジェイムス・メイスン主演の1954年のアメリカ映画『スタア誕生(A Star is Born)』。
私のお気に入りの1本なんだけど、先日また観ていてスゴイことを発見してしまった!
それは…今ココに2人の「ジュディ」がいる。
ひとりは髪の毛を滅多に洗わないということになっている「森永 JUDY アキラ」。
片や子役時代に『オズの魔法使い』で「Over the Rainbow」を世界的にヒットさせ、押しも押されぬハリウッドの大女優&歌手だったJUDY Garland。
ハリウッドのジュディがこの『スタア誕生』の中でこう言うのだ。
「私はムシャクシャするとすぐに頭を洗うの。とにかく髪の毛を洗ってサッパリするのよ!」
どうよ。
やっぱり髪の毛を「洗う/洗わない」でジュディはつながっていたんだネェ。
ん?…あるいはこの曲の詩を書いた征史さんはこの映画のことを知っていたのかな?
アイラ・ガーシュインとハロルド・アーレンが作った挿入歌「The Man That Got Away」がとにかく素晴らしい。
いつか髪の毛を洗わない方のジュディにもこの曲を歌って頂きたいと思っている。190「髪を洗う」でもうひとつ。
英語で言うと…「I wash my hair」。
コレを現在進行形にして「I'm washing my hair」とか「I have to wash my hair」と言うと、誘いを断るセリフになるんですって。
ま、言われたことないけど…誘わないから。
「Why don't we go shopping?(買い物に行かない?)」
「I have to wash my hair(行きたくない)」
となるワケ。
だからアキラさんは自然に対してだけでなく、みんなにやさしい女性ということになりますナ。

230sココで相撲の話。
今は「正代」というお相撲さんに夢中なのかな?
ところで寺尾にはビックリしたネェ。
ココの家は、長兄の鶴嶺山が61歳、次兄の逆鉾が58歳、そして寺尾が60歳と、ずいぶん短命だったんだネェ。
気の毒にナァ。
240ファースト・アルバムから「Eしか弾けない」。
ナンカとてもなつかしい感じがする。250v_eCDを初めて聴いた時のことを思い出させてくれる征史さんのソロ。Img_6371「正代、カッコいいゼ!」とアキラさん。
そして、そのアキラさんににじり寄る征史さん。
Eコンビではありませんか!260「頭の中が正代になっちゃった!
私はいつも母親とお相撲を見ているんだけど、母親は正代が負けるとこが見たくないって言って見ない。
本当は正代のことが大好きなのに…。
ところで今のはファースト・アルバムの1番最初に入ってる曲でした。
そして、今から歌うのはファースト・アルバムの最後に入っている曲です。
ファースト・アルバムを作った頃はまだマァマァ仲が良かったんだよね」280v「まだ知らなったからね…知っちゃうとチョットね」
イヤイヤ、そんなこと言わないの!
290v『運命の輪っか』の最後の曲とは「毒をはく」。
コレはアキラさんがamber lumberを始める前から演っていて、この曲を聞いて征史さんは一緒に演りたいと思うようになったそうだ。300_dhこの曲に「♪テレビでは立派そうな大人たちが子供のように罵り合う 些細なことじゃない 大きな問題で」というパートがある。
コレは政治家のことでしょう。
この国の政治家は本当にどうしようもないね。
勉強すればするほどそのヒドさがわかってくる。
でも、その政治家を選んでいるのは他でもない我々ですから。
とにかく日本国民は勉強しないと!もっと本を読まなきゃダメだよ、歴史に関する本を。
もともと政治は五流、でもかつては経済があった。
その経済が衰えてしまった今、この国はまた世界の三流以下の国になってしまった。
やっぱりナントいっても「世界の一流国」のトップはイギリスなんだってサ。
…ということで、アキラさんにはこれからもジャンジャン毒を吐いて頂きたい。320アキラさんの傍らでは征史さんが低音域で毒を吐き続けた。330ココまでが第1部。
しばし休憩。340送られた鉢植えの祝い花。350v屋台村はいつも通りの賑わいを見せた。360もちろん今回もエッセイとネコ大仏の「おさとし」が来場者に配布された・
「一日一日が人生」か…全くだナァ。370第2部はアキラさんの叩き語りでスタート。
人の曲シリーズ…前回は「ここに幸あり」を取り入れていたけど、今回は趣向をガラリと変えてダイアン・リーヴスの「Endangered Species」という曲。380v_es「絶滅危惧種」か…私は知らない曲だったので調べてみた。
チョット失礼なんだけど、オリジナルを聴いて大笑いしてしまった。
だって、「オリャ~!」感が本当にアキラさんみたいだったんだもん。
そしてドラムスがやたらと幅を利かせたアレンジなのよ。
このシーンに完璧すぎる選曲と言って間違いないでしょう。
390征史さんのソロもタップリとフィーチャされてからの~…400v「I Wanna be Your Blood」
キタキタキタキタ~!410v_bld「♪ドクド~ク、ドクド~ク」430vハード・ロッカー征史さんの面目躍如たるシーン。
まさに血がたぎるパフォーマンス!440v最後はジャ~ンプ!450v「サンキュ~!」
 
コロナの頃はネタがなくてライブ・レポートを2本立てで構成するのが常だったけど、ここのところ大分落ち着いてまた以前の通りシングルで記事を作ることが普通になった。
でも、今日は「7周年」のお祝いということで2本立てでタップリとお送りします。
<後編>もお楽しみに!

amber lumerの詳しい情報はコチラ⇒amber lumber Official Site

460<後編>につづく
 

200 (一部敬称略 2023年11年19日 神田SHOJIMARUにて撮影)

2023年12月21日 (木)

Aahum(アウン)の単独公演

  
今回はチョイとオシャレなところへやって来たよ。
場所は六本木。
「キーストンクラブ東京」というジャズのライブのお店。
プログラムはRED ORCAのギタリスト、同道公祐が今年5月に立ち上げたAahn(アウン)の単独公演。10開演時間になって公祐くんが1人でステージに姿を現した。70ピックを口にくわえ、シャンソンのスタンダート「La Mer」を想起させる美しいメロディのバラードをア・カペラ披露。
何とキレイなクリーン・トーン!
80そして、弾き語りで「太陽」を演奏。
90vそして、リズム隊の2人が合流する。100_ms後藤マサヒロ120v高浦”suzzy”充孝130vAahumのメンバーが揃ったところで演奏したのは「Mistake Shot」。140ギター・ソロになると猛烈にテンポがアクセルレイトして強い熱気を放出した!150vところで、今日はジャズのお店ではあるけれど、ステージにはMarshallが2台もセットされているのです。170しかもSTUDIO JTM!10_0r4a0208公祐くんが使ったのは1x12"コンボのST20C。
やっぱりメチャクチャ音がいいな~。180ジャンプ(=リンク)を施してバランスの良いサウンドを作り出した。190ところで公祐くんがMarshall Blogに登場するのはコレで3回目。
スカイツリーの下のミズマチ内にある「Lattest Sports」というお店で月に1回開催している、現在では「Guitar Canvas」と名称を替えたイベントのレポートに過去2回登場して頂いているのだ。
200「いつもとは雰囲気の違うオシャレなお店でヤバいですね!
皆さん、ココはご存知でしたか?…キーストンクラブ東京」210イヤ、東京のお店は存じ上げなかったが、サンフランシスコにあった「Keyston Korner(キーストン・コーナー)」というジャズのハコはもちろん知ってた。
行ったことはないけど(今は閉店してボルティモアで営業している)。
元はバーで、そこをライブハウスに改造。
その当時はエルヴィン・ビショップ、ボズ・スキャッグス、ポインター・シスターズらが出演していたらしい。
後にジャズのライブハウスに転身。
初期の頃はソニー・ロリンズやアート・ブレイキーが出演し、マッコイ・タイナーやビル・エヴァンス、ベティ・カーターやスタン・ゲッツも出るようになった。
だって下の看板を見なよ。
デクスター・ゴードンのカルテットにブレイキー、マイルス、それにジョージ・ベンソンだぜ!
コレは夢かッ?
でもね、コレは時代のせいだと思う。
開店が1979年と遅く、「ジャズ」という音楽が時代遅れになっていたため、こうしたレジェンド級のミュージシャンでも演奏する場が極端に少なくなっていたのではなかろうか?
東京のジャズのライブハウスと同じ状況よ。220この店は音響がヨカッタのか、ものスゴいたくさんのライブ・レコーディングをしているんだよね。
さっそくウチには何があるかな?…とレコード/CD棚をまさぐってみると…。
下の4枚ぐらいしか見つからなかったわ。

230cd240cd

250cd_2

260cd そして、東京のキーストン。
演奏はベースからスタートしたキーを「Bm」に据えたファンキーなジャム。290リズム隊の2人のソロをタップリとフィーチュア。300そして、公祐くんが暴れ回るという寸法。280v
突然場所は替わってココは長崎。
こんな会話が聞こえて来る。
「コレ、使っとるの?」
「使っとる…バッテン、持ってってよかとよ」0r4a0068 ということで、続けて「Scuttle Buttin'」。
みんなコレ好きね~。
私はレイ・ヴォーンが出て来た時にはもうロック系の音楽を聴いていなかったので、彼については全くの門外漢なんだけどこの曲だけは知ってる。
270ところで、以前から「Scuttle Buttin'」とはナンじゃろな?と思っていたんだよね。
「スカットル・バッティン」なんてヘンな言葉じゃん?
スラングで「Scuttle Butt」という名詞が元になっている…意味は「ウワサ」。
コレはどういうことか?
「scuttle」というのは「フタのついた小窓」のこと。
「butt」は「尻」ではなくて500ℓの容量の大樽を指す。酒樽だわね。
昔、アメリカの船乗りはこの大樽に水を蓄えて航海に出ていた。
そして、水を取りに集まる船乗りたちはこの樽の周りでするウワサ話で盛り上がった。
そこから「scuttle butt」が「ウワサ」という意味に転じたらしい。
320「水を得た魚」にように公祐くんは楽しそうに弾いとったよ!
310v_sb「改めましてこんばんは!
『Aahum』です。皆さん、楽しんでますか?
こんなオシャレなところでこんな爆音出してていいんですかね?
お店の方に『こんなの初めてです』って言われました!」Img_5999_2 ココで最初のゲストが登場してカルテットに。
曲は「Dear K.C.」。330_dkc土橋くん。
公祐くんのお弟子さんで、どうしてもこの日のライブに連れて来たかったのだそうだ。340v土橋君はSTUDIO JTMのヘッド「ST20H」と2x12"キャビネットの「ST212」を使用。350vさらに次の曲ではピアノのガクちゃんが加わってクインテット体制に。360_rb小気味よいファンク・ビートに乗って思い思いのソロが飛び交った。380ガラッと変わって公祐くんの歌を交えた「プルースト」。
今風のサウンドやね。390v_pltそして、ゲストを交えた演奏の最後はハードなジャム!
400ガクちゃんはア・カペラでソロ。410vもちろん公祐くんんもエキサイト!420_emコレぞジャム・セッションの醍醐味。
楽器同士の当意即妙な会話が展開し、バツグンの盛り上がりを見せた。430Aahumの3人に戻ってジミ・ヘンドリックスの「Voodoo Chile」。
コレは御茶ノ水の野外イベントでも演奏した公祐くんのオハコ。440v続けて「Doping Brain」。440本番の最終セクションは、飛び入りのゲストを迎えて「Wanderwall」…450v「Error Number 402」で本編を締めくくった。460そして、アンコール。
飛び入りゲストを迎えたまま、現在進行中のオリジナル・ギターのプロト・タイプを提げて1曲演奏してこの日のプログラムを終了した。
満席のお客さんは大よろこびの様子だった!
480vで、ですね。
公祐くんがこの日に使用したSTUDIO JTMのデモ・ビデオに登場してくれました。
上手にSTUDIO JTMを使ってくれています。
是非ご覧くださいまし!

200_3 (一部敬称略 2023年11月16日 六本木キーストンクラブ東京にて撮影)

2023年12月18日 (月)

後藤マスヒロ PLAYS NATAL!

 
モノ・マガジン(ワールドフォトプレス刊)の最新号に、な、なんとNATALが登場している!
コレ、一般の雑誌では初めてのこと。
「1」どころか「0」からNATALに取り組んで来た私としてはとてもうれしいことだ。10一方、Marshallはかつてモノ・マガジンさんに取り扱って頂いたことがあるのです。
それはMarshallが2003年に創業40周年を記念してリイシューしたJCM800 2203。
ドカっとご紹介頂いてとてもうれしかったのを覚えている。
下が実際の記事。
…というのも、イギリスの工場の検品係の人を除けば、恐らく私は「世界で一番2203をたくさん弾いた男」だと思っていたからだ。
要するに倉庫に積んであった2203を1台1台をすべてギターをつないで検品したから。
「いいな~!」なんて思いなさんな。
箱から出しちゃ、試して箱に戻す…これをひがな一日延々と繰り返した。
腰が死んだわ。
でも、オモシロイことはオモシロかった。
この時から20年…そりゃそうだよナァ、去年60周年だったんだから。
私もMarshallに関わり出して今年で25年が経過したよ!

20vさて、今回のNATALの登場は金属恵比須の総帥、髙木大地さんのおかげ。
髙木さんはもちろんMarshall弾きで、モノ・マガジンに「髙木大地の狂気の楽器塾」という連載ページを持っていらっしゃる。
その中で金属恵比須のドラムスの後藤マスヒロさんの評価を交えてNATALを紹介してくれたのだ。
ありがたや~!30vところで、金属恵比須と出会ったのはそれほど昔のことではない。
金属恵比須のメンバーがCreaturesとしてダミアン浜田陛下のサポートを務めた2021年11月のことだった。
でも、あれからもう丸2年経ったのか!40v 寡聞にしてこの時、私は金属恵比須を存じ上げなかったが、聞けば「プロッグ・ロックのバンド」っていうじゃん?
それで、金属恵比須ではベース、Damian Hamada's Creaturesではギターを弾いていた栗谷秀貴くんを介してお近づきとなった。
秀貴くんは先頃金属恵比須を脱退してしまったが、事務所まで来てくれましてね。
2人で「Frame by Frame」かなんかを弾いたりして楽しかった。
そうして私は金属恵比須に出入りさせて頂くようになった。50私、プロッグ・ロック好きじゃん?
スッカリ金属恵比須が気に入ってしまったというワケだね。60v それでカッコいいワケよ、ドラムスが!
で、ビックリしたのがマスヒロさんのキャリア。
人間椅子にいらっしゃったということは知っていたんだけど、頭脳警察にもご在籍だったということを知らなかった。
直接お話をしてみると出て来る出て来る、共通の知り合いが!もう笑っちゃうぐらい。
それが誰かと尋ねるならば…皆さん70年代からロックの世界でご活躍のベテラン・ミュージシャンよ。
先頃Marshall Blogに追悼記事を書いたぐらい私はパンタさんが好きだったので、マスヒロさんのキャリアに大変感動してしまったのです。
オマケに…
70頭脳警察が2004年にリリースした『万物流転』というライブDVDのドラムスがマスヒロさんだっていうじゃない?
ウチのDVDの保管ファイルから引っ張り出してチェックしてみると…出てる出てる!
「銃をとれ」とか「悪たれ小僧」とかを演っちゃってるワケよ。
メチャクチャうれしくなっちゃってネェ。80さらに金属恵比須のメンバーのサポートを得て2017年に発表した『INTENTION』というマスヒロさんのソロ・アルバムも聴かせて頂いた。
コレがすごくヨカッタのです。
ドラムスが出すぎるワケでもなく、かといって引っ込むワケでもなく。
新しいような懐かしいような。
立派な音楽がたくさん詰まっている好盤だ。
ピクチャーCD仕様なのもうれしい。
100そんなだからマスヒロさんにNATALを使ってもらえたらいいナァ~…とズット思っていた。
そして…90下は先月の25日、横浜のランドマーク・ホール。
金属恵比須があるイベントのトリを務めた(レポートは後日掲載予定)。110ジャジャ~ン!S41a0403 どうよ…マスヒロさんが叩いているドラム・キットは間違いなくNATALじゃないの?130v そうです。
後藤マスヒロさんはNATALプレイヤーになられたのです!
Marshallファミリーへようこそ!150v自分が取り扱っている楽器を好きなミュージシャンに使って頂く…コレがこの仕事の一番の醍醐味なのです。
マスヒロさんがモノ・マガジン誌上でNATALをどうご評価されているかって?
ココに書きたいけどガマン。
もちろんしっかりとホメて頂いています。
ゼヒ雑誌をお買い上げ頂き髙木さんのページをご覧くだされ!
次の金属恵比須が楽しみだ!
 
金属恵比須の詳しい情報はコチラ⇒Kinzoku-Yebisu Official Web140 

200 (一部敬称略)
 

 

2023年12月12日 (火)

D_Drive フロア・ライヴ vol.9

 
9回目を迎えたD_Drive名物の『フロア・ライブ』。10今回も100%楽器の生音だけで勝負だァ!20_2今日のオープニングは…おお!珍しく「Peach Fizz」。30_pfSeiji40vもちろん、生音を出しているのはMarshall。
JVM410H と1960BのSeijiバージョン。50vYuki60vこちらもいつも通りのJVM410Hと1960B。
ブルー・ローズをあしらった純白のYukiバージョン。70vToshi80vToshiくんもいつものイードゥン。
今回もスゲエ音を聞かせてくれた。90vChiiko100vChiikoスペシャルNATALのフルセット!110次は「Runaway Boy」。
2曲続けてD_Driveが最初にリリースしたアルバム『Something to Drink?』から。120_rb「Runaway Boy」が昨年リリースした『DYNAMOTIVE』に再録されたのは皆さんもご存知の通り。130cdさらに続けて「Lost Block」。
ナンカ久しぶりだな。
NAMMや上海でよく取り上げた1曲。
140_lbコチラはMarshall Recordからのファースト・アルバム『Maximum Impact』から。150cd「皆さん、こんばんは、Ⅾ_Driveです!ありがとうございます。
新横浜Strageでのフロア・ライブも9回目ということになりまして…ということはもう18回くらい演ってるっていうことですかね?
今回は1日だけですが、いつもは2日出演させて頂いていますから18回くらい演っていることになります。
今日初めてお越しになられた方はいらっしゃいますか?
初めてのD_Driveがフロア・ライブっていうのもなかなかレアですよね!」
170「ご覧の通り楽器にマイクが全く立っていないんですね。
ドラムスはもちろんのこと、ベースとギターも全部アンプから出て来る生の音をダイレクトにお聴き頂いています。
ですからお座りの位置でかなり聞こえて来る音が違うと思います。
そのナマ~の感じを楽しんで頂けたらと思います。
今日も最後までよろしくお願いします!」
160v「マイクが立っていないということは、ボクの前に置いてあるモニターからは音が出ていないワケでして、曲順を書いたセットリストが貼ってあるただの台になっているんですよ!
ゼイタクな台です」0r4a0216 「コレも久しぶりに演る曲」とYukiちゃんが紹介したのは、またしても『Something to Drink?』からYukiちゃん作の「Escape from...」。0r4a0200 この記事を書くに当たってどんな曲だったかを確認するためにCDを引っ張り出して久しぶりに聴いたんだけど、思わずアルバムを全編を通して聴いちゃったわ。
ナンカ、初々しくてね~。
190v続いては「だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)」。
しかし、このフロア・ライブってのはありがたいね。
Marshallの音の威力を説明してくれているようなもんだからね。
どういうことかと言うと、今流行りのデジタル商品にはできないことを実際に音を以って照明してくれているということ。
それは「音ヌケ」ということ。
真空管アンプとデジタル系のアンプでは格段の違いがある。
近くではわかりにくいが、アンプから距離を取ると如実にそれがわかる。
この違いで真空管アンプは「楽器」であるのに対しデジタル・アンプが「機械」であることを思い知ることができる。200v_rlgl凄まじい疾走感!
イードゥンの音ヌケの良さもバツグン。
音質がどこまでも澄んでいるかららしい。
180_efそして、このセクションを締めくくったのは10年目のD_Driveが発表した「Begin Again」。
来年は15周年。
「Begin Again」からもう5年かよ!
ついこないだYukiちゃんが作って披露したばっかりだったのによ!210v_ba「さっきも申しました通り、今回で9回目ですからね。
皆さんがたくさんアップしてくださったのか、口コミか、グーグルマップでStrageさんを見るとD_Driveの写真ばっかりなんですよ!
ウチらしかライブを演っていないみたいな…」
ココでYukiちゃんはギターを持ち替え。
230v「今から2曲続けて演るんですけど、どちらもコロナ禍の最中に作ったドロドロとした曲です。
あの自粛している間すごくイヤでしたよね。
外にもなかな出れないし…そんな時に地球の怒りみたいなことを感じてそれを曲で表したいと思って作ったんですね」240vということでギター・チームが7弦ギターに持ち替えて臨むドロドロの重低音コーナー。
245まずはYukiちゃん作の「Be Yourself」。
物悲しいギターのメロディから…250v_by不吉に、そしてヘヴィに展開するドロドロ・ナンバー。255v続いてはChiikoちゃんのドラムスでドロドロと始まる「Break Out」。
270Seijiさんのハーモニクスを利用したリフでドロドロして…260v_boドロドロのギターアンサンブルが炸裂する。0r4a0263 …と、ドロドロ書きましたが、本当は2曲ともドロドロなんかしていない胸のすくような良質のヘヴィ・チューンですから!
Seijiさんが「ドロドロ」というからそう書いてみた。
ココでドロドロと休憩。
280vそして、第2部。
「皆さんありがとうございます!
今年の秋は大分温かいおかげでメチャメチャ”カメムシ“が…。
神戸はカメムシがすごくて…特に新神戸がヤバかったです。
しっかり緑のヤツ」
290v「そんな季節を感じる曲を次に演りたいと思います。
季節は秋とは全然違うんですが…」
「とりあえずカメムシは忘れてください!…梅の曲です!」300カメムシといえば…「木曽路はすべて山の中である」の「妻籠宿」。
中山道42番目の宿場。
下はその本陣跡。0r4a7736そういえば、横溝正史に『本陣殺人事件』というのがあったな。
後にATGが映画化した。10_hj 「本陣」というのは参勤交代などの時に大名等の身分の高い人が宿泊する公のホテル。
実際には暗殺を恐れて大名はあんまり泊まらなかったらしいけどね。
それだけに立派な施設であるのが普通。
それなのに…出るらしいんだよ。
ナニが?…って?
0r4a7743カメムシだよ。 
実は私はカメムシってわからないんだよね。
見た記憶がない。
「足元」っていうことはコレは地面にいるヤツなのか?
ナンでも「激クサ」だっていうんでしょ?
クサいのはイヤだナァ。0r4a7748 「今から演るのは梅の曲とインコの曲…カメムシはホント忘れてください!
梅、梅、梅ですよ!
『U、M、E』って書いて『うめ』と読まずに『ユーミー』としています。
コレは本当に梅の曲で、木がスクスク育って、梅の実がなって、そしてそれが収穫されてどこかに出荷されていろんな形で食べられるっていう。
梅酒を連想する方もいれば、梅干しのお漬物を連想する方、いろいろあると思いますけど、梅は頑張ってるんだぞ!っていう曲。
梅の曲は日本に少ないと思います。
梅を思いながらこの曲を聞いてくれれば絶対梅にしか聞こえません。
カメムシは絶対ない!」
と、Seijiさんが自作曲を宣伝。
コレがホントの梅名行為…チガウ、売名だ!
「蟹」がガンバっている曲を演っているバンドもあるけど、D_Driveは「梅」ね。310v「和」の旋法を使った「U_Me」。
こんな曲は世界のどこを探しても他にないぞ。
320v_um繊細にしてゴリゴリの重低音がまた素晴らしい。330v一方、インコの方はおなじみの「Wings」。
Yukiちゃんのファンク・ストラミングが冴えわたる!0r4a0180加えてChiikoちゃんが景気よく翼をバタつかせてくれた!350v「ありがとうございます。
今演奏した2曲はどちらもMarshall Recordsからのセカンド・アルバム『DYNAMOTIVE』というアルバムに収録されていますのでまだお持ちでない方はゼヒゼヒお買い求めください!」
360vコレです、コレ。
130cdツアーで方々へ行くという話をして…
「田舎っていいですよね。その生まれ故郷に帰るとかね。
ボクもコロナの時にフトそう思って生まれ故郷を見に行ったんです。
とても懐かしい雰囲気で、すごく昭和を思い出しました。
ボクは昭和が大好きで、ホンなら昭和の曲を作らなアカンと思って作ったのが今から演る曲です」
380またギターを持ち替えて「ドロップD」のコーナー。
ギターをラジカセで鳴らした音を模したSeijiさんのギターからスタートするのは「古き良き街(I Remember the Town)」。420v_irtトリッキーな入り方でクリスピーに叩くChiikoちゃん。430ココはみんなで手拍子ね。440v

450vToshiくんの手拍子、ちっさ~!
指拍子ね?460v皆さん、Chiikoちゃんが新たに導入したNATALのカウベルに合わせて手を叩いて頂きました!
ウン、たくさんのカウベルの中から選んだだけあっていい音!
510続いてはスカっとブッ飛ばしていくYukiちゃん作の「Get Away」。470v_gaToshiくんのベースがココでもブイブイいってるわ!480vドロップDのセクションのもう1曲は「Gradation」。490_gd「早いもので、あと数曲です。
さっきチョット触れました『DYNAMOTIVE』と『Maximum Impact』をまだお持ちでないという方はゼヒご購入して頂きたいと思います。
今日もそちらの方に物販コーナーにご用意してあります。
ライブ会場で販売しているのは帯やブックレットが付属している特別バージョンです。
今、新しいグッズがないんですが顔を拭くのにちょうどいいタオルとかあるんですよね!」500vコレです。520「あと数曲になってきましたが、本日もじっくりと楽しんで頂けましたでしょうか?
最後も3曲続けていきたいと思います。
本日も本当にありがとうございました!」0r4a0283 本日最後のセクション。
まずはD_Driveのレパートリーの中で2番目に古いという「Mystery Zone」。530_lsecコレまた『Something to Drink?』から。
昔はよく単独公演の時に演っていた。540v爆発的にドラム・フィルから「GEKIRINー逆鱗ー」!550vココでもどこまでもヘヴィに曲を演出するToshiくんの重低音。560vそして最後は定番中の定番「Screw Driver」。570vいつもとは一風変わったセットリストをお客さんも存分に楽しんでいた本編だった。580そしてアンコール。
「アンコールありがとうございます!
D_Driveはお陰さまで来年15周年を迎えます。
なかなか長い歴史だと思いますが、それも皆さんがライブに来てくださったりとか、音源を聴いてくださったりとか、そういうサポートがあってこその15年であることをヒシヒシと感じております。
スゴイね…本当に14年間めちゃくちゃライブを演ってきたと思います。
コロナ禍もあったりもしましたが、その中でも出来る範囲でライブを続けました」590「ココで私たちも次なるステップアップせなアカンな~と思いまして、来年の3月ぐらいからライブの数を絞ることにしました。
地方に行くのは難しくなるとは思いますが、新横浜には戻って来たいと思っています」
1回のライブの内容を濃いモノにしていきたいと思いますので15周年もどうぞよろしくお願い致します」
…と、YukiちゃんがD_Driveの新方針を発表した。
610v15周年…イヤ~、長くなったナァ。
まさかあの大阪の「松下IMPホール」の控室で初めてSeijiさんに会った時、こんな関係になるとは思ってもみなかったワ。
15周年も応援させて頂きます。
 
ということでアンコールの1曲は「Attraction 4D」。620v 0r4a0325 640v  0r4a0498D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Website660 

☆☆☆Marshall Music Store Japanからのお知らせ☆☆☆
 

日本が世界に誇るインストゥルメンタル・バンド、D_Drive。

<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

コチラはSONY Xperiaとのコラボレーションで制作した最新ビデオ<Wings>。

<Thmbs Up>

<Begin Again>

Marshall Recordsが世界にリリースするセカンドアルバム『DYNAMOTIVE』絶賛発売中!

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Marshall Music Store Japanでお買い上げのお客様にはMarshall特製スクエア・ロゴ・ステッカーを3枚プレゼント!
 
お求めはコチラ⇒Marshall Music Store Japan

9img_9727 200 (一部敬称略 2023年10月28日 新横浜Strageにて撮影)

2023年12月 6日 (水)

松浦和亦 PLAYS Vintage Reissue PEDALS


今回は「Damian Hamada's Creatures」や「伝々夢史」で活躍中の松浦和亦によるビンテージ・リイシュー・ペダルのデモ・ビデオのご紹介。
 
しかし…このビデオの仕事ってのはホントに手がかかるわ~。
コレが正真正銘「Time-consuming job」ってヤツだな。

ビデオ1本作るのにマーシャル・ブログを20本書くぐらいの労力が要るわ。
内容を考えて、台本みたいなモノをまとめて、デモンストレーターに説明して、アンプを並べて、照明をセットして、マイクと録音機材を準備して、撮影して、録音して、スチール写真を撮って、録音した音声を書き出して、録った動画をチェックして、動画編集ソフトに取り込んで、動画や音声をチョキチョキ&ペタペタ切ったりハッタリして、外部の画像を取り込んで、字幕を動画に貼り付けて、何度も何度も何度もビデオをチェックして、出力して、YouTubeに投稿して、Marshall Blog書いて、SNSで告知して…コレを1人でやってるんだけど………コレが存外にオモシロイな。
一旦、この作業に取り掛かってしまうと何しろ他の仕事ができなくなってしまうのが大きな難点だわ。
正直、もう少し多くの人に見てもらえると張り合いが出て来るんだけど、私の作品は時代にそぐわないんでしょうナ。
でも、私はこの路線を崩すことはないでしょう。
こういう商品の紹介を専門にやっている若い人たちが世の中にはたくさんいるようだけど、古い人間の私はナゼそれらがウケるのかが皆目わからない。
このビデオの仕事は商品の魅力を伝えるのが一番の目的なので、誰がデモをしても構わないとは思うけど、楽器というのは音楽を創る道具なんだから、やっぱり実際の現場で自分たちの音楽をクリエイトしているミュージシャンが紹介するのが一番だと考えるワケ。
ミュージシャンではない人が商品の説明をするだけなら楽器屋さんに行きなさいよ!と言いたいワケね。
ああ、私ってナンて古いんだろう。10さて、今回も4つのリイシュー・ペダルが登場するよ。
 
まずはBLUES BREAKER。20vDRIVE MASTER…カズマくん、エラく気に入ってたわ。30vそして、実際のステージでも使用しているThe Guv'nor。40vMarshall歪みペダルの「ラスボス」と形容したSHRED MASTER。50vこの4種類を「はじめクリーン、あと歪み」という段取りでデモしてもらった。60v前回はSTUDIO JTMのデモを担当して頂いたが、今回はそれを使わずORIGINにご登場願った。701×12"、20Wのフルバルブ・コンボ「ORIGIN20C」だ。
さて、カズマくんの評価はいかに?

80今回も最後にスペシャル持って来た。
カズマくんがD.H.C.の傍ら取り組んでいる、日本の寓話・説話をヘヴィメタルで表現するバンド「伝々夢史」のキラー・チューン「キミカヅク」をインスト・アレンジで1曲演奏してもらったのだ。100s動画やら音源やら字幕やら、今回も8分のビデオに100ケ近くの素材を使ったよ~。
私も凝り出すと徹底的にやりたくなっちゃう方なんで…。
コレがそのビデオ。

松浦和亦、Marshallビンテージ・リイシュー・ペダルともによろしくお願いします。
 
Damian Hamada's Creaturesの詳しい情報はコチラ⇒Official Website
伝々夢史の詳しい情報はコチラ⇒Official Website

90
 

200 (一部敬称略 Marshigeスタジオにて撮影)

2023年12月 1日 (金)

BARAKA 依知川伸一~書と版画のコラボ展

 
さて、BARAKAの26周年記念コンサートの後は依知川さんの「書道家」としての活動のレポートをお送りする。
何しろD_DriveのSeijiさんのご紹介で9年前に初めてお会いしたのは「ベーシストの依知川伸一」ではなく「書道家の依知川風人」だったのだ。10「書」といえば…言っておきますが私はどちらかというと達筆の方らしいんですよ。
以前勤めていた会社で書き主がわからないキレイな文字のメモは大抵私が書いたモノだと思われていたそうです。
自分では「字がウマい」だなんて全く思わないんだけどね。
特に最近はダメ。
ご多分に漏れずスッカリ字を書く機会が減ったことに加えて老化が進み、思うような字が書けなくなってしまった。
かの井上ひさしはワープロを用いずに最後まで手書きの文字で原稿用紙のマスを埋めたというが、その理由は「(アタマではなくて)手が字を覚えているから」ということだった。
私も何がしかの文字を書かないとマズイと思い日記をつけ始めたのだが、私の「バカ手」は全然字を覚えていなかったわ。
頭の中にあるのと違う文字を書きやがる。
それでも日記をつけ続けるを決心をし、そのモチベーションとして新しく万年筆を買い込んだ。
コレが奏功してか、昨日まで3年近くの間毎晩欠かさずに書き続けている。
「書き取り」の練習なので、その日にナニをしたのか記録しておく程度のごく簡単な内容だけど、後で読んでみるとコレが存外にオモシロく、「アレは何日だったっけかな?」なんてことを調べるのに大変実用的なのだ。
そんなある日、依知川さんから送られて来たCDに同梱されていた肉筆の手紙を目にした。
それは依知川さんの独特の字体で書かれていて、ペン先が極太の万年筆で綴られていることがひと目でわかった。
インクの色はもちろんブルー。
盛大にインクを送り出す極太ペン先の万年筆は書かれた字にグラデーションがハッキリと現れる。
コレが万年筆で書いた字の魅力のひとつなんだよね。
それまで細字の万年筆を使っていた私は即座に依知川さんに連絡を取ってその極太の万年筆について教えを乞うた。
そうして手に入れたが下の「パイロット カスタム74」という製品。
40年位前に京橋にあったパイロットの本社社屋ってものスゴいビンテージな建物でとても風合いがあったけど、いつの間にかなくなっちゃったナァ。
ナンで知っているかと言うと、大学在学中に採用面接にお邪魔したことがあるのだ。
もうチョット太ければ写譜ペンとして使えそうな極太のペン先は紙幅の狭い日記を書く時には使えないものの、機会を探しては愛用している。
筆運びが実に気持ちいいんですわ。
改めまして極太な情報をシェアして頂いた依知川さんにはこの場をお借りして御礼申し上げます。0r4a0046 私は文房具について知っていることはナニもないが、「万年筆」とくれば「デュオフォールド」ということだけは知っている。
「デュオフォールド(Duofold)」というのはParkerを代表する製品。
Marshallで言えば「1959」みたいなもんだ。
1945年9月2日、東京湾に浮かぶ戦艦ミズーリ号の甲板で日本が無条件降伏を受け入れるための調印式が執り行われた。
その時、ダグラス・マッカーサー元帥は5本の筆記用具を用意させた。
1本あれば十分なのにナゼゆえ5本も準備したか…それぞれを用いて書類にサインをして、後にそれらのペンを「あの調印式で使われたペン」として関係者にプレゼントしたのだそうだ。
余裕である。10_dm5本全部か、そのウチの1本かは知らないが、下のParker製の「デュオフォールド」が使用された。
一方、日本の全権、重光葵外相と梅津美治郎参謀総長は自ら万年筆を持参したらしい。

Dfナゼこのことを知ったのかと言うと、私が敬愛して止まない作家の吉村明先生のおかげ。
先生は長崎を舞台にした小説を多数書かれていて、その取材のために107回も長崎を訪れた。
そして県から「長崎奉行」との称号をお受けになられた。
先生も下書きや清書等、原稿の段階によって何本もの万年筆を使い分けていらっしゃたが、清書にはデュオフォールドを用いていらした。
先生もやはり原稿は手書派だったのだが、ご子息はSONYでワープロの開発に携わっていらしたというのだからオモシロイ。
で、先生が長崎に行くたびに立ち寄っていたのが「マツヤ万年筆病院」という万年筆の専門店。
去年、先生の作品の舞台を訪ねて長崎に行った時、このマツヤ万年筆病院でデュオフォールドを買っちゃおうと意気込んでいた。
ナニせ10万円ぐらいするのよ。
アイザック・スターンの大ファンがストラディヴァリウスを買うようなものよ。
で、実際にお店の前を何度も行き来して「最後の日に買おう」と半ば気持ちを固めていた。
さて、その最後日、幸か不幸か臨時休業でお店が休みだった!
ジャンジャン!
ま、今となっては「幸」の方だと思っています。0r4a0405ちなみにこの時、先生が足繁く通われた「県立長崎図書館」の後にできた施設である「長崎県立図書館郷土資料センター」を訪れて学芸員の方と吉村先生の話をしたのだが、話をしているウチに「チョットお時間よろしいですか?」と先生の筆跡鑑定を依頼された。
ビックリやら、うれしいやら!
もちろん責任を持ってキチっとした対応をさせて頂きました。
ま、先生の直筆原稿を見たことがあるファンの人なら誰でもできると思うけど。
 
以上、Marshall Blogでは珍しい文房具の話題での脱線でした。0r4a0878_2 さて、依知川さんとはそんなことをしていたものだから、書道家の方の依知川さんが『書と版画のコラボ展』という個展をお開きになる…と聞いて初日にお邪魔して来た。
30ギャラリーのようす。
も~、ひっきりなしにお客さんがお見えになっていたのでこの無人の写真を撮るのが大変だった。
40「書と版画のコラボ」というタイトルが表している通り、版画と依知川さんの書の作品がズラリと展示されている。
その数12枚。
50作品には「十二伸奏 迷企羅」とか「十二伸奏 頞儞羅」とかいうタイトルが付されている。
依知川さんに「メキラとかアニラとか、コレらはナニを題材にされているんですか?ヴァニラとかショコラとは違いますよね?ガメラでもないし…」と尋ねた。
すると依知川さんは「『十二しんしょう』です」とおっしゃる。
60v浅学な私の場合、「しんしょう」といえば「五代目古今亭志ん生」しか頭に浮かばないもんだから、「十二神将」という言葉を耳にしても全くピンと来なかった。
トホホ…面目ない。
ということで早速調べてみた。
そもそも「十二神将」とは「薬師如来」由来の12の神様のこと…か。
薬師如来は両脇に「日光」と「月光」の菩薩2柱と、これらを守る12の武将を従えている。
コレが「十二神将」。
そして、それぞれが12の方角を守っていることから「干支の守護神」としても信仰されているのだそうだ。
その12の神将とは、干支の順番に並べるのであれば…
子:宮毘羅大将(くびらたいしょう…以下「大将」略) 
丑:跋折羅大将(ばざら)
寅:迷企羅大将(めきら)
卯:安底羅大将(あんてら)
辰:頞儞羅大将(あにら)
巳:珊底羅大将(さんてら)
午:因陀羅大将(いんだら)
未:波夷羅大将(はいら)
申:摩虎羅大将(まごら)
酉:真達羅大将(しんだら)
戌:招住羅大将(しょうずら)
亥:毘羯羅大将(びがらたいしょう)

「安汰賀(あんたが)」なんてのはないよ。
私は寅年生まれなので「迷企羅大将」だ。
90vそして、土屋金司さんという日本を代表する版画家がベーシストの依知川さんの姿を12通りの作品にし、書と組み合わせたのが今回の作品群。
土屋先生は以前「十二神将(しんしょう)」を題材にした作品を手掛けていて、それをなぞっての12通りの依知川さんだったのだ。
そこで依知川さんの下のお名前から「伸」を取って「十二伸奏(じゅうにしんそう)」としたワケ。
70和紙にダイナミックに描かれる依知川さんの書と土屋先生の版画の相性はバツグン!
75まるでハナから出来上がっていたかのような緊密性を感じさせる。80会場内には「十二伸奏」以外の依知川さんの作品も展示されている。
100_2いいナァ。
やってみたいけど出来ないことはわかりきっているので絶対やらない。110v「母」…依知川さんは今年お母さまを亡くされた。
心を込めてこの1字を描かれたそうだ。
なんかグッと来るモノがある。
漢字は日本のモノではないけれど、アルファベットではこうはいくまい。120_2土屋先生の版画作品もいくつか展示されている。130_2コレは「波夷羅大将」ですな。
力みなぎる太い線がカッコいいな。140vお2人のオリジナルグッズも用意されている。150v  160_212月3日まで。
『所と版画のコラボ展/依知川伸一&土屋金司』は銀座6丁目の「兜屋画廊」で開催しています。
場所はJ-POWER(電源開発)のビルの裏の並び。170 

200

26周年記念コンサートのBARAKA~Red version


昨年結成25年を迎えたBARAKA。
「25周年」の次は…そう、「26周年」だネェ。
「別に5年、10年と5の倍数でお祝いをしなくてもいいではないか!」…というワケではなくて、今日レポートするコンサートが開催されたのは去る10月19日のこと。
この「10月19日」はまさにBARAKAの3人が初めて一緒に音を出した記念すべき日なのだが、その長い歴史においてこれまでその「10月19日」にライブを演ったことが一度もなかったのだそうだ。
今回のライブがちょうどその日に当たったものだから「26周年」を謳ったワケ。10v 開演前、会場にはマイルス・デイヴィスの「Nefertiti」がBGMで流れた。
以前「In a Silent Way」も使われていたが、メンバーの誰の好みなのかな?
ウェイン・ショーターが作曲した前者はジャズの命である即興演奏を排除した1968年の問題作。
後者はテリー・ライリーやスティーブ・ライヒらのミニマルミュージックよろしく、「♪タカチータカチー」と同じリズムを延々と繰り返す「フュージョン・ミュージックの嚆矢」とされる1969年当時の衝撃作。
ちなみにオランダのFocusはこの曲のリフを拝借して「Harem Scarem(『Humburger Concerto』収録)」という曲を作っている。
こうした音楽の雰囲気がこれから始まるショウのイメージにすごくマッチしている感じがした。
 
エキゾチックなSEが会場に響き渡り、BARAKAの3人が舞台上に姿を現し演奏が始まった。
1曲目はこの日初めて人前で演奏したという「Superior Force2」。
20高見一生
Img_9979_2 依知川伸一
40v平石正樹30v疾駆する依知川さんと平石さんのリズムに乗って一生さんがテーマに、そしてソロにとハナから暴れ回る。60依知川さんが使用しているアンプはEDEN(イードゥン)。
思えばコレのおかげで私はBARAKAとの縁を結ぶことが出来たのだ。70vもうMarshallはEDENから手を引いてしまったが、コレはホントに素晴らしい音を出すアンプだと思うよ。
「ベースらしいベースの音」っていうのかな?
どこまでもヌケてくる正しい低音が爽快極まりない。80v足元のようす。
依知川さんは足鍵盤を操るパートも多く、まさに四肢を駆使してのパフォーマンスだ。90一生さんはもちろんMarshall。100Marshallが創立40周年を記念してリリースした白の1959と1960。
コレをジャンプ(旧名:リンク)して使用している。110コチラは一生さんの足元のようす。120一生さんの音も最高に素晴らしかった。
「パチーン、パチーン」と1959独特のサウンドが会場のどこにいても直接耳に入ってくる。
それだけ音ヌケがよいのだ。
コレ、絶対にデジタル・アンプではできない芸当。
あの手の機械はアンプからの距離が大きくなるとナゼか聞こえなくなっちゃうんだ。
このMarshallのギター・アンプはPAシステムが全く貧弱だった時代に作られたアンプなので、音が遠くまで飛ぶように出来ている。
「今はPAシステムが発達したからそんなアンプは必要ないじゃないか」って?
トンデモナイ!
ロックの現場はステージの中の音がある程度大きくないと、どんなに優れたPAのシステムを使っても十分に迫力が出ないからだ。
AC/DCがステージ上のMarshallのスピーカー・キャビネットを何十台も鳴らしているのは、彼らがそのことをよく知っているからなのです。130景気よくブっ飛ばして最高の滑り出しを見せた26周年記念コンサート!0r4a0009 フェイザーを効かせた一生さんのアルペジオから始まる2曲目は最近作『Maverick』のタイトル・チューン。150v_mいかにもBARAKAらしい1曲。
5/4拍子、7/4拍子、緩急自在、当意即妙に表情を変えていく。170vフレットに弦を打ち付けてアグレッシブなソロを聴かせる一生さん。
BARAKAのライブ・レポートではいつも書いていることだが、一生さんも「自分だけの言葉」を持っているギタリストの1人だ。180v 平石さんのドラムスがフィーチュアされ…190尚も曲は数々の情景を映し出して消えていった。200 続けての3曲目は「Meteor」。
「Meteor(メテオ)」とは「隕石」とか「流星」のことね。
「comet(コメット)」は「彗星」。
我々の「コメットさん」といえば上野桜木町出身の九重佑三子だ。
「上野桜木」といえば…あ、イカンイカン!コレをやっていると一生さん式MCのお株を奪ってしまうことになる!
 
マレットで叩く平石さんのドラムスが深遠な雰囲気を演出して…210v_mtココでも一生さんが指ではじいた弦をフレットに当てて弾奏でたギターの音が響く。
シットリとしていていいナァ。
このライブ・バージョンはCDとはゼンゼン異なるアレンジで、このライブ・バージョンを私が耳にすると、一生さんがフランク・ザッパにギターで語り掛けているように聴こえる。
5/4拍子の名バラード「Watermelon in Easter Hay」だ。
220v_wmeh
…と思ったらドカ~ン!
チコちゃんではないが、ボーッと生きてちゃダメだ。
このパートのリフはムズカシイからね。
前回も書いたけど、こういうのはナンて言えば良いのだろう?
23/8拍子か?
そういえばパット・メセニーにも「First Circle」という22/8拍子の曲があった。
ステージではしきりに曲に合わせて手拍子を打つようにアオるんだけど、お客さんは誰ひとりそのリズムに手拍子を合わせることができない。
BARAKAの場合は8つ並んでいる3連符の最後の1拍を削るというパターン。
ボーッとしていなくてもコレに合わせて手拍子を打つことはムズカシイ。
230依知川さんは手と足で大忙し。240v美しいクランチ・トーンで弾くテーマ・メロディ。250曲は例のハードな変拍子パートで終わるかに見せかけて、転調してまた動き出す。
レゲエっぽいリズムに合わせ、パーム・ミュートしてスタッカートで弾くベース。
260
そして、そのリズムに呼応して弾く一生さんのギター。
ココでもマイルス・デイヴィス…マイルスの晩年のオハコ、「Jean Pierre」のテーマをクォートした。
マイルス好きは一生さんなのね?
BARAKAのことだからもうひと騒ぎありそうなイメージだが、このまま消え入るように終わってしまう。コレもBARAKA流。270v_jp「皆さん、こんばんは!
BARAKAの26周年記念コンサートにお越し頂きましてありがとうございます。
26年前の10月19日…三軒茶屋のスタジオで初めて3人で音を出した時、『ア、コレはすごいモノが出来るんじゃないか?』という感覚を覚えました。
その時、2人はどう思ったかはわかりませんが…。
週1回リハーサルをして、ライブを演って、それから26年の間休むことなくガンバって参りました。
明日から27年目に入ります。
今日も最後まで思いっきり演りますね!
どうぞ楽しみにしていてください。
ところで皆さん、入り口に『Maverick』のタオルわかりました?」
280v「今日のために限定で50枚作りました。すごくいいタオルです。
みなさんでコレを手にして応援して頂けたらうれしいです!」
と、BARAKAの最近作『Maverick』のジャケット柄のタオルを紹介した。
Img_0042 「次はカバーを演奏します」と続けたのは「いい風よ吹け」という曲。
寡聞にして私は存じ上げなかったが、コレは1999年の沢田研二さんのアルバムのタイトル・チューン。310v 最近はBARAKA全員で沢田さんのバックを務めているからね。
依知川さんのこのアルバムに「インチキ小町」と「お気楽が極楽」という曲を2つ提供している。320もちろん曲はおおよそBARAKAらしくない素直な(失敬!)ポップ・チューンだったが、とても大事に演奏している3人の姿が印象的だった。330続けてはBARAKAのショウではおなじみのビートルズ・メドレー。
330_bt持ち替えた依知川さんのベースがメロディを担当する「Norwegian Wood」。340v_nw一生さんはダブルネックに持ち替えて「Something」をプレイ。350v そして「Day Tripper」。
12弦ギターであのリフを弾く。360_dt刻々と変わって行くビートルズの風景。380完全に自家薬籠中に入れたビートルズ・ナンバーを完璧に演奏した。Img_0105 エ?ナンでやねん!
それ…ビートルズちゃいまっせ!
最後にビリー・コブハムの「Stratus(ストラトゥス)」が出て来た!
しかもあのリフを一生さんは12弦で弾いたのだ。390v_stts いつ聴いてもこのBARAKAの破天荒なアレンジのビートルズは楽しい!
そういえば、最近「Lady Madonna」で新しい発見をしましてね…やっぱり英語とイギリスの文化が本当にわかっていないとビートルズを100%楽しむことはできんね。
だからBARAKA版のビートルズを楽しもうじゃないか!400「皆さん、今日はありがとうございます!
去年25周年を記念してEX Theaterで演りましたがあの時もありがとうございました。
普通25周年の次は、30周年、35周年、となるんでしょうどBARAKAは26周年。
そしてまた、結成した時と同じ日にライブを演るという…こう見えて意外と3人ともマジメなんです」410v 「皆さんも『1年早いよねぇ~』ということをおっしゃっていると思うんですけが、ついこの間お正月だったと思ったらもう間もなく年末ですもんね。
本当に時が流れるのは早いと思いますが、我々もガンバって色んなことにトライしていきたいと思っています。
ゼヒ皆さんも我々と楽しい時間を共有して頂ければと思いますのでこれからもよろしくお願いします。420次はその平石さんのお気に入りという「Reflected Waves」。
平石さんが叩くスネアのリムの音が脳裏に焼き付くとても印象的なイントロ。Img_0083 そして曲は突如として表情を変え11/8拍子のヘヴィなセクションに移行する。440依知川さんの図太い低音がグイグイとバンドを引っ張って行く。
実に良い音!
475v_811一生さんは自由に曲の中を飛び回る。450v今回は「Stella Maris」をメドレーでつなげた。
それこそマイルスの『On the Corner』じゃないけれど、BARAKAの曲はメドレーにされるとどこで曲が変わったのか判別がムズカシイ時があるね。
「Stella(ステラ)」とはラテン語で「星」、「Blanche(ブランチ)」は同じくラテン語で「蛾」という意味…というのはテネシー・ウィリアムスの『欲望という名の電車』の一節。
コレばっかり書いてスミマセン。
とても好きな映画なもんスから。
そういえば『1958 Miles』の「Stella by Starlight」はいいな。
480vこのメドレーのつなぎ目はわかりやすい。
ナンとならば、あの平石さんが叩く印象的なリムの音が帰って来たからだ。
つまり「Reflected Waves」で「Stella Maris」を挟んだのであった。490「イエイ!みんな元気?
ホントありがとうございます。
元気1番!
2に睡眠…3時のおやつは」
「文明堂!」
出た!コレが一生さんしかできないMC。
話がどこに飛んで行くのか誰にもわからない。
510ちなみに、長崎に行くと「文明堂」は新興のカステラ屋さんであることがわかる。
文明堂の創業は1900年。
一方、コウモリのロゴで知られる「福砂屋」の創業は1624年だからね。
テレビ・コマーシャルの力ってのはやっぱりスゴイね。
ところで、カステラってハジッコの切り落としてしまう部分が一番おいしいんだって。
でもその部分は販売しておらず、どうもスタッフが頂いちゃうらしいよ。0r4a0447 「そう…25年。
丸25年やってきたワケですけど、最初はもうオモシロイすよ…オモシロくないですけど。
最初の頃はスタジオに入ると『おはよ!』とかやっていましたけど、だいたい20年くらい経つと『あ!』とか『うっす』みたいな感じです。
会話も『ソレ、アレちゃうん?』、『コレ?』みたいにアレ、コレ、ソレばっかりですわ。
顔の筋肉使なアカンのに…これを機に口角を使う顔の運動をみなさんと一緒にやりましょうか?」
と、「元気」をキーワードにみんなで「い」の発音をして顔の運動に取り組みました。
仕事がら、私もずいぶん色んな人のMCを聞いて来ているけど、一生さんのようなMCは他に2つとない。
いつも楽しみにしています。
500v「もう後半戦です。
最近は世界中で何が起こるかわからないような状況ですが、ボクらはこれからも1音1音、大事に音を奏でていきたいと思います。
よろしくお願いします」Img_0037 「どこまで演るかわからない」と紹介した本編最後の曲は「Bharmad」。
『BARAKA VII』に収録されている20分を超す大組曲。
25周年記念コンサートの際には「Flow」と呼ばれる第2曲を演奏した。
今回はその全てを丸々披露しよういう企画…だから依知川さんの「どこまで演るかわからない」という発言になった。
0r4a0139いきなり10/8拍子のリフが炸裂!530v5/4と6/4拍子が入り交ざるパートにつながる。
ああ、こういうのはオモシロイなぁ。540v当然のことながらこの曲も山あり谷あり、刻々と情景が変わって物語が進んでいく。560そしてBARAKのショウでは欠かすことのできない平石さんのソロの出番。570ステージにひとり残って気魄に溢れたスティックさばきを披露した。580vそのまま依知川さんのベース・ソロ。590v平石さんとの会話を楽しむかのような深みのあるソロ。
バカチコと弦を叩くばかりがベースのソロではないのだ。
でも、この2人の音の会話の内容はきっとかなりシリアスだぞ。600v一生さんのソロを交え、曲は更に様々な表情を見せながら…
620vクライマックスへと向かった!
610さて、本編の最後を飾ったどこまで演るかわからない「Bhramad」…どれだけ演ったと思う?
攻めも攻めたり何と38分!
ただただ、ひたすら「圧巻」だった!520_bra_2 アンコールを待つ間に今日の屋台村を拝見。
さっき依知川さんが触れていらした「Maverickタオル」あり〼。Mer1Tシャツもズラリ。
一貫性に富んだデザインがステキ!Merc2そして、3人がステージに戻って来た。
「皆さん、ありがとうございました!
アンコールにお応えして…参ります!640v「参ります!」で気合が入った!
アンコールでは「Superior Force」。640_sf1豪快にブッ飛ばす3人!
27年目が見えた!650v

660v

670v26周年おめでとうございました!
これからジャンジャンBARAKAだけの音楽をクリエイトし続けてくださいまし!
 
BARAKAの詳しい情報はコチラ⇒BARAKA Official Web Site

680 <つづく>
 

☆☆☆Marshall Music Store Japanからのお知らせ☆☆☆
 

インストルメンタル・ミュージックつながりということで…日本が世界に誇るインストゥルメンタル・バンド、D_Drive。

<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>


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<Thmbs Up>


<Begin Again>


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200 (一部敬称略 2023年10月19日 渋谷PLEASURE PLEASUREにて撮影)