3Law vs. PLANET EARTH <後編>~PLANET EARTHの巻
チケット完売の「3Law」と「PLANET EARTH」のダブル・ヘッドライナー・ショウ。
3Lawの「ロッケンロール」でタップリ盛り上がった後…
PLANET EARTHがステージに上がった!
吉越由美
清水保光
大舘寛幸
遠藤均
前田卓生…の5人のメンバー。
今回はご覧の通り何やら野球のユニフォーム装束で統一して来た。
というのは清水さん(以下「しみっちょ」)のベースボール・カードがリリースされたから…かどうかは知らない。
サインを入れたそのベースボール・カード2種類をプレゼントして頂いた。
私はこういうカードとかフィギュアとかの類のアイテムに全く疎いんだけど、売れるんでしょ…高く?
コレって、大谷選手のモノより間違いなくレアでしょうに?
ちなみにカードには2022年9月に今日と同じ場所で私が撮ったMarshallのTシャツとリストバンドを身につけた写真をご採用頂いた。
上がるゾ~、価値が!
もうひとつのバージョン。
しみっちょも野球やら、サッカーやら、スポーツ好きだよナァ。
私の場合は正反対で、スポーツは見るのもやるのも全く興味なし。
テレビのニュース番組で「ハイ、続いてスポーツのコーナーです」と来ると即座に番組を替えちゃう。
「エンタのコーナー」も同様。
ただひたすらこの2種類のカードの価値が上がることを期待するのみである。
他にも「SHIMIZU WORKS」のサイン入りキー・リングと缶バッチ(小)を記念に頂戴した。
この緑の線のイラスト、前からとても良いと思っていたんよ。
さて、ステージ。
オープニング曲は「君が天国」。
「しみっちょ!」
今日は珍しくテリー・シェイプのギター。
初めて見た。
腕にはMarshallのリストバンド。
アンプは当然いつも通りMarshall。
下は昨年の5月の由美さんとのライブで使った愛用のVintage Modern。
つい先日、全然違うタイプのライブ現場でギターを弾いていたあるギタリストから「清水さんは今もVintage Modernをお使いなんですか?」と突然訊かれて驚いた。
「しみっちょ=Vintage Modern」というイメージが確立されているというワケ。
一度沁み込んだ人の印象ってのはスゴイもんだ。
というのは今回はVintage Modernではない。
使用したのMarshallは「JVM210H」。
実際しみっちょはよくJVMもよく使ってくれているので慣れたもんです。
それに「1960BX」のコンビネーション。
足元のようす。
やっぱり目立つのは…
コレでしょうナァ。
酸素吸入器つきのマイク・スタンド…ウソですよ。
最近、孫をあやすのに下の小道具を使っている…ジョー・ハープね。
ビヨ~ンビヨヨヨ~ンとやるたびにこのしみっちょのトーキング・モジュレーターを思い出す。
ナンとならば、ジョー・ハープもビヨ~ンとやった時に舌を動かすとしゃべっているような効果を出すことができるからだ。
最初よろこんでいた孫も近頃はスッカリ飽きてきているみたいなんだけどね。
コレが出せる音程はひとつだけでメロディを付けることができないからナァ。
でもね、コレの超絶技巧の人ってホントにスゴイんだよ。
コチラはしみっちょの小道具。
「チェンチュ~!」
本日1曲目とチェンチュ~がバッチリきまった!
「みんな最高!今日は雨の中お越しくださいましてありがとうございました。
PLANET EARTHです!
本当に今日は、コレ台風?嵐?
そんな雨降りの中、こんなにいっぱいの皆さんとお会いできてもう最高です。
ありがとうございます。
今日、初めてTAKAさんとお会いしたんですが3Lawのカッコいい演奏にシビレまくりでした!
最高です。
チェンチュー!今日はよろしくお願いします!」
遠藤さんのシンセサイザーから2曲目。
遠藤さん、お久しぶり!昔はCONCERTO MOONのサポート・メンバーとしてMarshall Blogにご登場して頂いたものです。
2曲目は1993年リリースのアルバム『BIG BANG』から…
「たった独り」で。
寛幸くんのベースが突き抜けるヘヴィな1曲。
「♪た~った独りで~」のメロディがやたらと耳に残る!
ピッキングしまくりのしみっちょのソロが大暴れ!
「オーライ、カモ~ン!」と前田さんもノリノリ!
というか前田さん、最初っから最後までテンションが下がる瞬間が全くなかったナ!
私もこういう「雨ニモ負ケズ 風ニモ負ケズ」に元気な人になりたい。
曲が終わるとPAスピーカーの上を指さして「アレ…お借りしてもいいですか?」と由美さんがお店の方に伺いを立てた。
ナニかと思ったらタンバリン!
由美さん、いつタンバリンが置いてあることに気が付いたんだろう?
本番中にもかかわらずチャンとお店の許可を得るところがいかにも由美さんらしい!
親切なお客さんが立ち上がってタンバリンを取ってくれました。
「合言葉はポニー!」
早速タンバリンをかき鳴らしてシャッフル・ビートで由美さんパワーが炸裂するのは「P・O・N・Y」!
コレも『BIG BANG』収録の1曲。
「♪PーOーNーY」とやる…
コーラスも楽しいぞ!
そして、しみっちょは先端にピックをつけた電動ドリルを取り出して「ゲロゲロゲロゲロゲロゲロ」!
そして締めくくりは「ギュイ~ン、ギュイ~ン!」の回転音。
やっぱりブギとかシャッフルとか、3連のリズムの曲はカッコいいね。
寛幸がバツグンのグルーヴを出していた。
そういえば、「ポニー」という通信販売のお店が平井にあったっけナァ。
私が小学生の頃には既に毎週少年マガジン等の表3に広告が出ていたワケだから、Amazonなど比べ物にならないほどの「通販」という商業システムの長い歴史を持っているハズだ。
最近、この少年雑誌に広告を出して商売をされていた方から話を聞くチャンスがあったのだが、その商売の規模たるやスゴイものですよ。
メチャクチャおもしろい話だった。
インターネットが普及した今、ああした少年マンガ誌の売り上げというのはどうなっているんだろう?
「ホントに今日はありがとうございます。
地球も宇宙も変わろうとしてる中、あまり変われないかもしれませんがお会いできてうれしいです。
今日はナンと30年ぶりのPLANET EARTHということで…30年あったら何できるんだろう?っていう感じのライブです。
2人くらい育つのかな?…ネコしかわかんないんだけど。
ところで…清水保光がディスクユニオンさんから『RE-AWAKE』というソロ・アルバムを出しまして、その時にお話しを頂戴してワタシも数曲歌わせてもらったんです。
1年前にそのレコ発もライブもやったんですが、その時は今日のこの1年後の姿は全然思いつきませんでした。
で、『1回限り、1回限り』という形で何回かやってるウチに今日に至りとても感謝しております」
ココで例のPLANET EARTHに加入するかしないかを賭けた「運命のバッティングセンター」の話をして…
「そういう流れもあって、みんな野球が大好きなので1曲目から野球のユニフォームを着たワケです」
さて、由美さんもユニフォームを脱いで恒例のサイリウムのコーナー。
「皆さん全員に行き渡るかどうかわからないんですけど、好きな時に使って頂けたらうれしいです!」
しみっちょが弾くハードなギター・リフ。
「JVM410H」とテリー・シェイプのギターが太く、そしてシャープな音を出しやがる。
曲はファンキー・テイスト漂う「Analog Long Rock Party」。
由美さんのシャウトがシャウトする傍ら…
しみっちょもトーキング・モジュレーターでシャウト。
この曲の他、後で出て来る「Boogie Boy」でもしみっちょはトーキング・モジュレーターを使用した。
そしてギター・ソロ。
気がついた?…間違い探しだよ。
実は上の写真は昨年のライブの時に撮ったモノ。
今年はコチラ。
意識して同じ格好をしたのかな?
何か特別な意図があったのかしらん?
ギター・ソロもナニも変わることなくバリバリとやってくれた!
続いてもしみっちょから。
ファンキーなテイスト含みのヘヴィな1曲「風になりたい」。
遠藤さんのオルガンが実にいい味!
キーが上がったり下がったりの「エレベーター型」ナンバー。
どんなに転調しようとどこまでもパワフルに由美さんが歌い抜く!
「風になりたい」なんていうとフォーク調のナンバーっかと思いたくもなるけどそれはトンデモナイない!
「ホントにホントにありがとうございます。
皆さん、大好き!ダイジョブ、ダイジョブ。
今日はPLANET EARTHの初代メンバー「さんちゃん」も来ています…オン・ ベース、さんちゃん!
一方のオリジナル・メンバーの高梨さんはホントにたくさんの色んな賞を獲得されていて、残念ながら今日はココへはいらっしゃってはおりません」
ココで今日のメンバーを紹介。
前田(卓生)さんのところ…
「『I’ll be back』と『Rock'n'Roll』が口グセですね。
昔、PLANET EARTHで悲しいバラードから始まるライブがあったんですが、その時に卓生がニコニコと満面の笑みでドラムスを叩いていたんですよ!
その時だけはさすが後で『チョット渋い顔してください』って注意させてもらいました。
30年経って再会したんですが、なんか前よりパワーが増しているんですよ!
やっぱり宇宙のエネルギーってあるんだな~って思いました」
すると前田さんがお客さんに「ロックンロール!」とコールした。
当然、客席からも元気のよい「ロックンロール!」のレスポンス。
そして、「ロックンロール」の掛け合い合戦になった!
さっきの3LawのTakaさんといい、今日は「ロックンロール度」がメチャクチャ高いな~!
「ロックンロール!」と叫んでひと通りガスを抜いた後は「ケンジ」。
アタマからしみっちょのブルージーなギターが流れ出て来る。
ホントに余計なことを書いて失敬なんだけど、どうしてもガマンできないので書かせてください。
もうね、今にも由美さんが「♪Once I had a little girl」と歌い出しそうで心臓が壊れそうになっちゃったのですよ。(←わかる人だけわかってくれればOKです)
前身の力を振り絞って声を絞り出す由美さんのド迫力といったらなかったわ!
バッキングにシンセサイザーのソロにと大活躍の遠藤さん。
そしてさらに曲を更にドラマチックに演出したのがしみっちょのギター・ソロ。
タップリと「泣き」を聴かせてくれた。
矢継ぎ早にしみっちょのこれまたハードなギター・リフ。
前田さんのドラムスが猛突進!
この燃え盛る炎のカタマリのような曲はPALNET EARTHのキラーチューンのひとつ「War Machine」。
コレも『BIG BANG』から。
バンド全体が一丸となってドライブする様はこの日のライブ大きな見どころのひとつだった。
しみっちょのソロも炸裂!
昨年も取り上げていてとても印象に残ったナンバー。
今回の「PLANET EARTH」名義での演奏も素晴らしかった。
ロックンロール!
「ありがとうございました。
皆さん、犬とネコ、どっちが好きですか?
犬の人?
ネコの人?
動物も人類も宇宙人も愛がたくさんで幸せでございます。
ところで、しみっちょ、MarshallのBlogの説明をしてください」
「ただいまご紹介に預かりました清水保光と申します。
18の頃、吉祥寺のヤマハで初めてMarshallアンプというモノを目にした時に心臓を撃ち抜かれて今日に至っています。
ズ~っとMarshallというモノを愛してやまない清水保光です。
今日もMarshall Blogの取材にお越し頂いていますが、ライブのもようを素敵な写真と楽しい文章で半永久的に残して頂くことはホントに感謝感激です。
Marshall Blogがなければ何の記録も残らないワケですから。
そして、世界のMarshallの人に自分を取り上げてもらえるなんて…それは誰でもが起こる事ではなくて、チャンと一生懸命頑張ってきた自分へのご褒美であるとホントに感謝しています。
これからも死ぬまでMarshallアンプを使い続けていきたいと思います。
今日のライブのレポートも後日掲載されると思います。
皆さん、ゼヒご覧ください」
そのレポートがコレ。
せっかくしみっちょがうれしいことを言ってくれたのでひと言加えさせて頂くと…。
もう、コレ16年やっているんですよ。
今はもう見ることができなくなってしまった前のMarshall Blogの分も数えると、今回のこの記事が3,244本目。
我ながらよ~書いたと思うわ。
世間一般的には「極東の名もないブログ」に過ぎないけれど、私は「Marshallの歴史」の索引に載るぐらいのことはして来たと思っています。
それもひとえに、しみっちょのようにMarshallを愛してくださる皆さんとご愛読頂いている皆さんのおかげだと思っております。
この場をお借りして心から御礼申し上げます。
「さて、次の曲では皆さまにも歌ってもらいたいと思います。
途中で『イェイイェイ』ってやりますので皆さんも『イェイイェイ』と返したり『ブギウギ~』とやるとか、全部歌ってもらうとか、全然違う色でチャレンジして頂くとか、そういうコーナーがありますのでゼヒ参加して頂きたいと思います!」
もうMCの時点で盛り上がること必死の1曲は…「♪ブギ~、ボ~イ!」。
リズムは「ブギ」とは関係ないけど、どこまでもカッ飛ばしていく由美さんのキャラがまさに持って来いの爽快チューン!
しみっちょはもうひとつの小道具を用いてのソロ。
遠藤さんのオルガン・ソロも飛び出して…
「♪イェイイェイイェイイェイ、ブギ・ボーイ!」
お客さんも積極参加。
ちなみにココは、まずは年齢別に班を分けて歌って頂き…
最後にみんなで一緒に「♪イェイイェイイェイイェイ、ブギ・ボーイ!」と大騒ぎしました。
楽しかったネ。
「アノね…前田さん、まだチョットご不満なところがあるんですよ。
もう一度『Rock'n'Roll』やって欲しいんですよ。
皆さん、もう1回だけお願いします!」
あ~あ~、前田さんイスの上に立っちゃった!
「ありがとうございます!
それでは皆さん、腹の底から声出していきましょう!
Alight?…Say!Rock'n'Roll!」
コレを3回。
「チェンチュー。あぁ友情だぜ。
皆さんのおかげで今日も歌うことができました。
私もずっと歌っていきます。
ありがとうございました。
ラストです…聴いてください」
本編の最後は『BIG BANG』の最後も締めくくっている「It's My Soul」だった。
今までの激しいパフォーマンスの高ぶりをやさしく解きほぐすような由美さんの歌で端正に最後を飾った。
こうしてアッという間に本編が終了。
そしてアンコール。
「今日のメニューにはあと1曲残っているんですけど…目が悪くてボクには見えない」
すると前田さん…「Rock'n'Roll!Rock'n'Roll!Rock'n'Roll!
ココまでやってもらって次やらないわけにいかない!」
まだやってる!
「皆さん、本当にありがとうございます!
PLANET EARTHは今日が終わると次は決まっていないんです。
お越し頂いた皆さまにはひとまず今日のことを心に刻んで頂いて、PLANET EARTHの素晴らしい曲でまた元気に『Rock'n' Roll』とか『チェンチュー!』とか言いながらどこかでお会いしたいと思っています。
Crawduddy Clubのスタッフの皆さん、いつもありがとうございます。
3Lawさん、ありがとうございました。
そして今日お越し頂いた皆さん本当にありがとうございました。
もうこれ以上は言葉にならないからこの気持ちを全部ブチ込んで歌いますので皆さん、食らってください!」
最後を締めくくったのは「Planet Earth」。
観ている人全員が近い将来の再演を望むような感動的な演奏だった!
「今日はありがとうございます!
もうアンコールはありませんので1本〆で締めくくりたいと思います。
それでは皆さまの健康と再会を祈ってお手を拝借…イヨ~…」
「ポン!」
「ありがとうございました!」
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