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ライブ・レポート Feed

2020年1月28日 (火)

厚真町復興LIVE in 東京~小寺聖夏ワンマンLIVE

 

052018年9月6日、『北海道胆振(いぶり)東部地震』発生。
最も高い震度は北海道で初めて観測された「7」。
その震度7を経験したのが勇払(ゆうふつ)郡の厚真(あつま)町だった。
甚大な被害を被った厚真町の復興をサポートする『厚真町復興LIVE in 東京』と銘打ったコンサートが今日のライブ・レポート。

10v今日の主役、小寺聖夏(こでらせいな)の出身地が厚真町だ。

20_2歌と三味線の小寺聖夏。

30vバックを固めるのは…
ギターにTAZZY。

40vキーボーズ/コーラスに加藤佐代子。

50v_2ベースは外道の松本慎二。
松本さんも北海道のご出身だ。

60vドラムスは辻伸介。

70v_2TAZZYちゃんはMarshall。
え?…そうなの、あの2回のMarshall GALAで私を完璧にアシストしてくれたあのTAZZYちゃん。
こっちの姿が本職ね。
思慮深く、実直な人柄ということもあったけど、こうしてミュージシャンとしてのノウハウを持っているのでGALAでの私のアシスタントをお願いしてきたのだ。
80TAZZYちゃんの愛器はSilver Jubilee 2555X。
この日のキャビネットは1960BV。

90v_21曲目は「Grasp」。
「grasp」というのは「ギュッと握る」とか「把握する」という意味。

110_2三味線の音色がアクセントの軽快なアンプ・テンポ・ナンバー。
この曲調に三味線の音はかなり新鮮ですよ。
少なくとも私は過去に聴いたことがありません。
そして、この聖夏ちゃん…とってもスゴイ方なのです。その話は追って…。

120_2曲を一段とドラマチックに仕立てるギターのメロディ。

200v_2続いてはスローなシャッフルの「深呼吸」。
そして「Even if」。
ゴメンね、こんな話ばっかりで…でも、なんかタイトルが気になるナァ…。
「even if」は「たとえ~だとしても」。「もし」の内容がNGだとしても、アーダコーダとやる譲歩の表現ですな。
似たようなヤツに「even though」があるけど、「if」は「もし」の内容が「仮定」の場合、「though」はその内容が「事実」の場合、と使い分ける。
…とどうでもいいことを書いてるけど、どうにも素晴らしいのが聖夏ちゃんの歌声。
「ミディアム・テンポのバラード」とでもいうのかしらん?とてもいい感じ!

130vその聖夏ちゃんの歌を完璧なハモリでサポートする佐代子さん。
アッラ~、チョット調べさせて頂いたら、王様のサポートでThe Whoを演奏されたりしてるのね?
王様もずいぶんご無沙汰しちゃってるナァ。
久しぶりにお会いしたいナァ。

150_2カバーも含まれていたけど、基本的に曲は聖夏ちゃんのオリジナル。
コレがどれもチョチョイとヒネってあって実にオモシロい。
最近、「~のカバー曲を演ります」っていう場面に出くわす時、そのカバーの元を曲を知っていることが極端に少なくなったな。
それと圧倒的にわからないのがテレビに出て来る若い男優さんね。
出演作に全く興味がないこともあるけど、みんな顔が似通っていて見分けがつかん!

160_2TAZZYちゃんは数曲でアコースティック・ギターも披露した。

170v続けて「Silent Blue」。

190_2お、TAZZYちゃんのペダルボードの中に「Marshall」印のピックケース発見!

210_2第1部を締めくくったのは「声が出る限り」。

S41a0074思いのたけを込めた「歌」を佐代子さんのキーボーズに乗せて聴くものに感動を運んだ。 S41a0254休憩の後の第2部は「あの約束」から。
聖夏ちゃんは白いブラウスにお召し替えをしての登場だ。

230_2「♪あの約束をホンモノにするため」…いい曲だな。

270v松本さんの円熟のプレイ。
外道のギンギンの松本さんと同一人物とは思えん!

250vTAZZYちゃんのソロ。
Jubileeサウンド炸裂!

290v「♪君を幸せにするって本気で思ったから」…んん~、今の私にはかなりグッとくるな~。理由はヒミツ。

240_2MCをはさんで「Perfect」。

300vココで再度カバー曲。
ネタは「はじめてのチュウ」…キテレツね。
コレはウチの上の子が小さい時に見ていたので知ってる。

310それを英語版で!
この曲も人気がある曲ですな。
あいらしいかしとメロディがウマい具合に絡みあって、サビのサブドミナントマイナーで感動を呼び起こす。
人の心を揺さぶる曲の多くはクロマチックをうまく使っている…というのが私の持論。
今、その最高峰だと思っているのはレナード・バーンスタインの「I'm so Assimilated」というミュージカルあるいはオペレッタの挿入歌。
興味のある人は聴いてみて!

S41a0333 「東京」という曲。
この曲もカバーなのだそうだけど、オリジナルの方のお名前を伺ったが…ごめんなさい、やはりわかりませんでした。
ひとつ言えるのは、「東京」に関する曲を作ることができるのは東京出身ではない方々の特権だ…と思う。

S41a0352ココで再び三味線を手にした聖夏ちゃん。

320「三味線メドレー」と題して聖夏ちゃんの三味線をフィーチュア。

340vところで冒頭で聖夏ちゃんのことを「スゴイ人」と書いたが、スゴイ人なのだ。
3歳から民謡、5歳から三味線とピアノを習い、現在では創設60年の歴史を持つ「日本郷土民謡協会」の全国大会で、7歳の時にグランプリを受賞。
そして、8歳でブラジルで三味線と民謡を披露したという。
さらに!10歳でニューヨークのカーネギーホールで三味線と民謡を披露したのだ!
アンドリュー・カーネギーだよ~。鉄鋼王だよ~。
私も何回か経験あるな、カーネギー・ホールは…前まで行った。

S41a0366パンチーでシャープな辻さんのドラミング。しかし、歌の邪魔は絶対にしない。
この日、辻さんとは初対面だったが、共通の友人がいたこともあって楽屋で色々と話し込んでしまった。楽しかった。
その上、NATALをご存知でいらっしゃってね、「NATALは無名じゃないですよ!」っておっしゃってくれた。うれしかった。

260_2図太いMarshallサウンドでサポートに徹するTAZZYちゃんのプレイも気持ちヨカッタ!
お供をしたのはMarshall Silver Jubilee!

330v第1部同様、しっとりと「羽」で締めくくり本編を終了した。

S41a0345 アンコール。
聖夏ちゃんは座奏で「津軽じょんがら」を披露。

360_2いいね~。
問答無用でカッコいい。

370最後の最後はにぎやかに「Life is Box of Chocolate」。
フォレスト・ガンプですな?
イヤ、先週たまたまMarshallの連中とアナハイムの「Babba Gump」に行ったばっかりだったんですよ!
みんな口々に「Life was like a box of chocolates. You never know what you’re gonna get」ってやってた。
ところが!
ナント、聖夏ちゃん、ガンプを知らないでこの曲を作っていたんだって!
きっとフォレストのように心が美しい方なのだ!

450バラエティに富んだ聖夏ちゃんの音楽を完璧にサポートした4人!
とてもいいライブだった!

380v

390

400v

410v最後はみんんで記念撮影!
厚真町の完全なる早期復興をお祈り申し上げております。

460TAZZYちゃんは終演後楽屋で愛器とパチリ!

470v

200_3_3 
(一部敬称略 2019年11月15日 新中野 弁天にて撮影)

2020年1月27日 (月)

高梨康治~FAIRY TAIL Music Live~竜王音楽祭

 

「fairy tail」というのは「おとぎ話」とか「童話」とかいう意味の英語の正式な名詞の連語のひとつ。当然このことは知っていたけど、コレに形容詞があるとは知らなんだ。
間に「-」を入れて「fairy-tale」とすると「おとぎ話のような」とか「信じられないぐらい美しい」という形容詞に早変わりする。
そんなFairy-tailなコンサートのレポート。
 
テレビ東京系6局ネットで放送中のアニメ『FAIRY TAIL』の第1期より音楽を手掛けてきた高梨康治によるライブイベントが『高梨康治~FAIRY TAIL Music Live~竜王音楽祭』。
昨年9月末の開催から時間が大分経過してしまったが、今日のMarshall Blogはそのレポート。

20 
会場のロビーにぎやかに彩る祝い花の数々。
高梨さんと何度もココのステージに立っている田野アサミさんのお名前が目を惹く。

30メンバーを紹介するビデオが終わり、緞帳が上がる。

40音楽とキーボーズの高梨康治。

250ギターは藤澤健至。

60ヴァイオリンに水谷美月。

70v満園庄太郎のベース。

90v2人歌姫。
ますだみき と…

110Remi。
以上はMarshall Blogでは『Cure Metal』のレポートを通じておなじみの高梨一家の面々。

100さらにシンセサイザーのFunta7。

80vそして、ドラムスは實成峻。
まさかココで峻くんと一緒になるとは!
イヤ、facebookで事前に知ってたけどね。

120「皆さん、ようこそ『竜王音楽祭』へようこそ!心をひとつにして楽しんでいきましょう!」
オープニングの「ドラゴンフォース」と「3人のドラゴンスレイヤー」。
高梨さんのソフトなMCを挟んで「ドラゴンスレイヤー(ナツの怒りのテーマ2)」、「鉄竜~くろがね~」、「ナッツvs未来ローグ」…次々と飛び出してくる『Fairy Tail』サウンド!

125同時に飛び出して来るのは健至さんの極上Marshallサウンド。

130JVM410のハーフスタックが2セット。

140健至さんのJVMはJVMでも…

150強力なノイズ・ゲートを搭載したジョー・サトリアーニのシグネチャー・モデル、「JVM410HJS」なのだ!

160もうノッケから「待ってました」の大盛り上がり!
「次はみんなの大好きな『エルザ』の曲。エルザの髪の色は何色?ライトを持っている人はその色にしてください!」
「エルザ・スカーレット」…「スカーレット」だからして「赤」。
続いて「キョウカ襲撃」。

170「ココでヘヴィなヤツを…」と「魔法境の旅人」から…

190「童子切のエセル」
エセル!いい名前だ。
私の場合の「エセル」は、まずFrank Zappaの25分の大作「Billy the Mountail」の準主人公。
そして、「この世で一番カッコいいリフ」とかのSlashに言わせしめたAlice Cooperの「Cold Ethel」。
ZappaもAliceも『FAIRY TAIL』とは関係ないけど…「エセル」はいいね。
続けて「解き放たれたし力」。195v「ココでまさかのアコースティック・コーナー」と高梨さん。
写真はバリッバリのエレキだけど、健至さんのアコギをバックに高梨さんがリコーダーの演奏を披露した。

210曲は「ミラジェーンのテーマ」。
Remiちゃんの美しい歌声もフィーチュア!

245v美月ちゃんの流麗なヴァイオリンが彩を添えた。

180v「次はみんなのソロを大フィーチャーしたいと思います。みんなの好きな『グレーのテーマ』!」

230ギターやヴァイオリンの他に庄太郎ちゃんのベースと…

200v峻くんのドラムスにスポットが当てられた。

235ココから後半戦…「FAIRY TAIL メインテーマ 2014」。
「みんなこの曲大好きですよね!オレもです」と締めくくっておいて、「さて、ファイナル・シリーズ。新曲を作りました。がんばって作りました!まだCDになっていないので、今日は皆さん、世界初です!
『ナツのバトル』、『エルザのバトル』、2発続けてお聴きください!」と惜しげもなく新曲を披露。

50vみきちゃんが叫んでシャウターとしても実力を見せつけた。

225ヘヴィなムードに戻って「ミストガンのテーマ」と「処刑人との死闘」。

240「魔法大戦」、「エルザ対エルザ」、「雷炎竜吠える」と続けていよいよクライマックス!

220「本当にありがとうございます。
長いことやりたいと思っていたことがかないました。皆さんのおかげです!
快く力を貸してくれたメンバーにも感謝しています」…と高梨さんが挨拶をして「FAIRY TAIL メインテーマ」を演奏し本編を締めくくった。
260アンコールにはサプライズで原作の真島ヒロさんも登場。

290_2高梨さんに花束が贈られ、「最後の魔法」、「フェアリーテイル 新たな冒険」を演奏して全プログラムを終了した。

280v 

200_3_2 
(一部敬称略 2019年9月28日 新宿ReNYにて撮影)

2020年1月15日 (水)

Girls Guitar Three vol.2~Rie a.k.a. Suzaku、磯貝真由 & 桜花

05前回、「出演を引き受けてくれる女性ギタリストアはなかなかいないんですよ~」なんて主宰するRieちゃんがMCで言っていたけど、ナンノナンノ!
前回の開催からひと月チョットでもう2回目の開催となった『Girls Guitar Three』…略して『GG3』。
この企画はオモシロイ。

10v主宰者のRie a.k.a. Suzaku。

20v今回、ホスト・バンド…イヤ、女性だからホステス・バンドか…を務めるのが、
キーボーズに深井麻梨恵。

25vエルフリーデから星野李奈。

30vそして、FATE GEARから森はるか。

40vはるかちゃんは今回もNATALのCafe Racerシリーズ。
スネア・ドラムもNATALのメイプルだ。

50トップ・バッターで登場したのは桜花。
「桜花」と書いて「さくら」ちゃんと読む。

60vまずはアコースティック・ギターでバリバリとシュレッディングしてくれた曲はイングヴェイ・マルムスティーンの「Flamenco Diablo」。

70そう、この装束を見れば一目瞭然、桜花ちゃんは生粋のマルちゃんなのだ!
こういうデザインの上着は「ナポレオン・ジャケット」とか言うんだっけ?
女性がやるとこうなるのか…ドレス版もオツなもんですな~。

80「初めまして…桜花です」と簡単に自己紹介をしてバンドのメンバーを迎え入れる。
Rieちゃんとは桜花ちゃんが小学校4~5年生の頃からの知り合いで「一緒に演ろうね!」と言い出してから6~7年越しで今日の共演に至ったという。
え?桜花ちゃんは何歳かって?…17歳でいらっしゃいます。
私が17歳の時なんてイングヴェイもまだ出て来てなかったゼ。
170vバンドが加わっての2曲目は「Little Savage」。

90ストラトキャスターに持ち替えた桜花ちゃん。
150もちろんアンプはMarshall。
ヘッドはこの日持ち込んだ自慢の1982年製の2203。
フルフェイス仕様のJCM800シリーズがスタートしたのは1981年。
1982年製でJMPスタイルというところがいかにもMarshall社の製品らしい。
私なんかの世代はJCM800よりも、この顔の方に親しみを感じるだろう。
私も大学生の時にJMPの1959のハーフ・スタックを持っていた。

110vやっぱり音はいいね。
デジタル・テクノロジーで何でもモノマネができるようになってしまった現在、真空管アンプはいかにも持ち運びが大変だし、メンテが面倒なのはわかるが、女性こそ真空管アンプを使ってギターの音を太くするべきだと思うんだけどナァ。
桜花ちゃんの場合は、演っている音楽が音楽だけに真空管アンプから逃れることはできない…ということもあるけどね。
頼むぞ桜花ちゃん!

120今日は様々なドラミング・スタイルをこなすはるかちゃん。
一発目がイングヴェイだし。
でもNATALが付いていれば大丈夫!

130v3曲目に演奏したのは「Spellbound」。
195遠慮も澱みもなくバリバリ弾いちゃうイングヴェイ節!

140vバック陣の完璧な伴奏も見事だ。
麻梨恵ちゃんはまた別の機会に同じ場所でのライブ・レポートでMarshall Blogにご登場頂く予定。

160最後は「Trilogy Suite op5」。
190Rieちゃんじゃないけど、実は私も桜花ちゃんが10歳ぐらいの時から知っていましてね。
でも、演奏を拝見するのは今回が初めてだった。

100v今日はイングヴェイのコピーのみのセットリストだったけど、色んな音楽を聴いて、そのテクニックを駆使した「桜花ちゃんだけの音楽」づくりをしてくれるのを楽しみにしている。
なんたって、芸事の命は「仕込みの早さ」なんですわ。
それと…「速弾きは音楽」だけど、「音楽は速弾き」ではありません。180v桜花の詳しい情報はコチラ⇒桜花 SAKURA Official Website

2002番手の登場。
「こんにちは~!磯貝真由です!『マーティ』と呼んでください」
250v真由ちゃんは『ゼッタイ弾ける!』のライブDVDの時からかな?
アレは何年前のことだったろう?…結構経つな。
でも、演奏を拝見するのはその時以来。

220真由ちゃんはオリジナルで固めてきた。
しかも4曲のウチの半分はこの日のために書き下ろしてきた…という気合いの入れよう!
1曲目は「violet liquor」。

240赤ワインがお好き…ということで作った曲。
シャレオツなサウンド。260vイングヴェイとはゼンゼン違う曲調でも大丈夫ね。NATALが付いてるからね。

270v2曲目はユッタリと「願い」という曲をプレイ。

230vそして、新曲を披露。
元気ムードの「fateful day」。

S41a0195 最後は「to the ocean」の熱演で出番を締めくくった。
写真の通りのモロ入魂プレイなんだけど、ギターだけじゃなく、真由ちゃんはおしゃべりもとても上手でね。
彼女ならではのステージ運びがとても楽しかった。

290vこのイベントは各チームだいたい4曲ずつ。
転換のお待たせなし。
ということで、飽きる間もなく、アッという間にトリの出番となってしまう。

300今回もトリを飾ったのは『GG3』を主宰するRie a.k.a. Suzaku。

310v前回もオープニングで取り上げた「Urban Highway」でスタート。

320続けて「Top Runner」。
そういわれてみると、今日のRieちゃんはアスリートっぽいコスチュームだ。
「音に魂を入れた」というナンバー。
350v三人三様のギター・プレイを高いスキルでバックアップしたホステス・バンドの3人!
次の「Wangan Street」では各々のソロもフィーチュアされた。

330v

340v

360v最後を締めくくったのは「Furinkazan」。
昨年の11月にロンドンで開催された『Metal Matsuri』というイベントで演奏した時にはテンポがいつもの1.5倍だったとか!
そのテンポで弾き切ったのが大きな自信になったそうだ。

325この曲のテンポを大幅に上げて弾くのはさぞかし大変だったことだろう…というほどの「ボス・キャラ曲」。
そういえば井上靖ってノーベル文学賞の候補になっていたんだってね~。
私も『風林火山』は読んだけど…サッパリ覚えてないな。『氷壁』なんてのはオモシロかったね。

370vアンコールはもちろん全員集合のセッション大会。
1曲目は「Burn」。

380「♪バ~~~~ン!」
歌ったのは真由ちゃん。
コレがギタリストの余技とは遠くかけ離れた本格的ボーカルズ!
メッチャカッコよかった!

390v「この曲は桜花ちゃんが演りたいって言ったんだよね~」

430「次の曲がマーティさんが演りたいって言った曲」

435はるかちゃんのドラムスでスタートしたのは「Led Boots」。
リズム隊の皆さん、お疲れさまでした。

460v

400

410そしてカラフルなギターを聴かせてくれた3人の『GG』!
今回も演奏におしゃべりに、と楽しいイベントでした!

420

S41a0168_2

440次回も楽しみにしています。
「我こそは!」というガール・ギタリストの皆さん!Rieちゃんからお誘いがあったらどうぞよろしく!

470

200 
(一部敬称略 2019年10月24日 吉祥寺シルバーエレファントにて撮影)

2020年1月 3日 (金)

THE WILD ONE~LAZYgunsBRISKY & MUTANT MONSTER

05今日は渋谷RUIDO K2さんからのレポート。
ああ、一体何年ぶりにお邪魔したことだろう。
アレはまだウチの上の子が中学生の頃だったから15~16年前のことか…。
昔、FUZZY CONTROLがココをホームにしていて足繁く通ったものだった。
MGシリーズの雑誌広告に使うファジコンのライブ写真をココで撮ったこともあったっけ。
 
今日のライブのタイトルは『THE WILD ONE』。
あ、「16th Anniversary」って書いてある…そうか、するとあの時ってこのライブハウスがオープンしたばっかりの頃だったんだな。
そういえばそんな気がして来た。
出演はMUTANT MONSTERとLAZYgunsBRISKYのダブル・ヘッドライナー。
今年もコレをやらせて頂くが…決して「ツーマン」ではない。「ツーマン」とか「スリーマン」とかいう表現はあまりにも無知無教養感が強く恥ずかしい。
「ダブル・ヘッドライナー」ね。3組なら「トリプル・ヘッドライナー」。
 
さて、「The Wild One」といえばスージー・クアトロ。
今の若い人は「クアトロ」と言えばライブハウスということになるのであろうが、私が中学生の頃、スージー・クアトロってのはスゴイ人気だった。
そんなもんだから、当時のオーディオ雑誌『FMレコパル』に「スージー・クアトロ物語」というマンガが掲載された。
その中で、ベースを弾くスージーに友達か誰かがこう尋ねるシーンがあった。
「スージーはなんでギターじゃなくてベースを選んだの?」
するとスージーがこう答える。
「ギターはダメ。ベースじゃないとダメなの。ベースは子宮にガツンと来るから!」
ホンマかいな…。
ま、例によって45年近く前の記憶なので正確な文章は思い出せないが、とにかくこんなことが書いてあってギターを弾き始めの子供の私にはナニがナニやら…。
私はその頃から例によって人様が騒いているモノに背を向ける傾向があったので、スージー・クアトロを好んで聴くことはなかったが、この「The Wild One」という曲だけは知っていた。
今聴くとメチャクチャかっこいい。
調べてみると「The Wild One」曲はゲイリー・アッシャーとロジャー・クリスチャンというThe Beach Boys系の作曲家の作品。
道理でよく出来てると思った。
榊原郁恵ちゃんの「夏のお嬢さん」の歌い出しって、この「The Wild One」と全く同じだと思わない?
新年一発目の脱線でした。
というのは再来週、スージー・クアトロに会えるかも知れないもんだからサ。
そう、昔から大ファンだったのです!…ウソこけ!

10vさて、観客の「OK、OK!」の声に包まれて、まずステージに上がったのはMUTANT MONSTER。

20祝!Marshall Blog初登場!

30メンバーは…
 
ベース/ボーカルズのBe(べー)。

35vギター/ボーカルズのGi(ギー)…ウソウソ、MEANA(ミーナ)。

S41a0027 MEANAちゃんはMarshall。
い~つ~も~Marshall!
MEANAちゃんのMarshallの使い方を後ほど紹介しちゃう。37vドラムス/コーラスはCHAD。

38vこの日使用したのはバーチのキット。
シングル・タムで、いつも13インチをチョイスしている。

40スネアはメイプル。
このスネア、ホントに音がカッコいい。

50実はこの日、初NATALだったんだけど実にシックリ行っておりました!

60vところで、既に「MUTANT MONSTERはMarshall Blog初登場」と書いた。
その通りなんだけど、実は昨年の6月のロンドンの「Camden Rocks Festival」でニアミスしていたのです。
下はそのフェスのプログラム。
すでにレポートしている通りD_Driveが出たでしょ?
会場は違ったけど、同じ日に近くにいたというワケ。
終演後、D_Driveの演奏にノリまくって汗ダクになった若い男の子がタオルを広げて私に見せて片言の日本語で「ミュータントモンスターシッテマスカ?」と訊いてきた。
その広げたタオルには「MUTANT MONSTER」とイタズラそうなネコの絵が描かれていた。
失礼ながらその時は存じ上げてなかったので、正直に「知らない」と答えたがその名前が気にはなっていた。

70vその後、あるイギリス人と知り合い、その彼が渋谷のO-CRESTに出るMUTANT MONSTERを観に行く…というのでビックリして連れて行ってもらうことにした。
話を彼から聞くと、MUTANT MONSTERを媒介にして共通の友人がいることもわかって更にビックリ!
下はその時のO-CRESTで終演後に撮った写真。
私はニコニコしているように見えるが、実は「あ~、カメラを持ってくればヨカッタ!」と大後悔している。
そう、この時はカメラを持参せず、ただステージを拝見しただけだったの。
ところがそのステージがとっても良くてね。
しかも訊けばMEANAちゃんはいつもMarshallだって言うじゃない。
そこで「次回はMarshall Blogの取材で必ずカメラを持って来る」という約束をさせて頂いてこのK2のライブに臨んだのさ。

11_2msオープニングは「ABNORMAL」。
ウン、コレコレ!

80_ab続いて「可愛いだけじゃいられない」。
 
BEちゃんと…

90v時にソロ、時にハモるMEANAちゃんのツイン・ボーカルズが大きな魅力。
このハモリが素晴らしい。
声が2人ともソックリなのだ。
それもそのハズお2人は姉妹でいらっしゃる。

S41a0147 MCをはさんでMEANAちゃんのアルペジオからスタ―トする「離してあげる」。

110v_ha「♪ハサミを入れるわ!」
O-CRESTで観た時、一番印象に残った曲。

120vSweet DrumsのCHADちゃんが叩く鳴りの良いNATALの音がバッチリとバンドにマッチしてる。
やっぱイギリスつながりだね。
続けて「隅で泣け」。130vそのCHADちゃんのドラムスに…

140_nkBEちゃんのベースが乗っかって…

150v「猫かぶり」。
「猫かぶってんじゃね~よ!」なんて、映画やドラマなんかでは時折出くわすだけで実際に言ったことがない馴染みのないセリフのひとつ。

140_sn「♪オッオッオ~オオ」と演るこの曲のサビのメロディは実になじみやすい。
そしてドラマチックな転調。
こういうところが海外でウケるんだろうな。

160vBEちゃんをフィーチュアして「東京」をジックリと。
185_tkTVなんかでも「故郷を離れる」シチュエーションのCMをしょっちゅうやってるけど、こういう曲を作れるのは地方出身の方々の特権なんだよ。
生まれも育ちも東京の人間にとっては、東京に出て来る方々の不安や、故郷を離れる大きな決断を本当に理解することはムズカシイの。
訊けばBEちゃんやMEANAちゃんの出身地は、江戸の昔には「一生に一度訪れることが出来れば超大ハッピー」というおめでたい場所だって言うじゃない。
ウチなんか一昨年偶然にも2回行っちゃったよ。おかげさまでハッピーですわ。
反対に東京で生まれ育った人は「離れる」という言葉がない代わりに「帰る」という言葉もないんですよ。
でも、「大変なんだろうナァ」ということはわかます。
170v_tk曲の後半、リズム隊が加わってチョットしたマーチ風になるドラムスがまたいいんだよね。

S41a0292 Rude GuitaristとWild Bassistが奏でるスリリングなメロディが耳につく「黒に染めろ」。

180_ks続けて「煙火」…コレは「花火」か。
尺玉が耳元で炸裂したかのようなすさまじいパフォーマンス!
知ってる?
花火を作っている会社って「花火店」って言わないんよ。みんな「煙火店」という。

186vMEANAちゃんのギターね。
上に書いた通りいつもMarshallを使ってくれているんだけど、ペダルボードに歪み系のエフェクターがなくて、音を加工するペダルはディレイだけなの。
音楽的に激歪みの音を必要としているワケではまったくないんだけど、Marshallのクランチちょっと手前ぐらいのナチュラルなサウンドですべて弾き切っちゃう。
余計なモノをつないでないからメッチャ音抜けがいいんだわ。
ソロの時はショート・ディレイをかけるだけ。
ゲイリー・ムーアみたいなリバーブに毛が生えたぐらいの短いディレイね。
コレがまた独特なのね。
個性的って言っていいでしょう。
どんな機材を使ってもどうしても音が細くなってしまうことはわかりきっているんだから、女性ギタリストこそMarshallを使えばいいと思うんだけどナァ。
その点MEANAちゃんのガッツに溢れたギターサウンドは参考になると思う。
え、Marshallは女子にはがデカくて重いって?
ナニ言ってんの!音が優先でしょ、音が!
重くて持ち運びが大変ならそこら辺の男の人にゴロニャンって頼んじゃいな!
190
MEANAちゃんは盛り上げも担当してるのね。

0r4a0260 まるで計算されているかのようにキチンと盛り上がっていく。

225v「♪ヘイヘイヘイ!」

S41a0111 中身も深さもない、空っぽで救いのない男を歌った「Lazy Guy」。

230v最後に「それでも私は愛してる」とか歌うのかと思ったら最後まで急速調でブッ飛ばして突き放す!

240v続けて「No Way」。
ああ、コレも印象に残った曲のひとつ。
サビの最後のクロマチックが私にはとても不思議に響くのだ。

260_nw「ッホイッ、ッホイッ!」

300ハイハイ、水分補給、水分補給!

270パンキッシュなイントロから「木っ端微塵ロケット」はスカ・ビート。

280v「♪転んでいく地球の終焉を見るために ロケットを作ろう 宇宙へと逃げようよ
木っ端微塵になって星になり 漆黒の墓場で光れば 不死身よりよっぽどいい」
地球温暖化を憂いた社会派ソングか。

S41a0406 ついつい、ナニを歌っているのかジックリを耳を傾けてしまうんだよね。
普段はこんなことしないんですよ、私。
そして、メロディへの歌詞の乗せ方が気持ちいいんだな。
310v最後もパンキッシュな「オオオ」ソング、「Summer Ticket」。

320さすが2008年結成の大ベテラン!
全12曲、木っ端みじんになって個性を爆発させた!

0r4a0096 あとね、この日は演らなかったけど、「Orion」と「バババブル」が好き。
そう、大抵のことはナントカなるんだよね!
 
MUTANT MONSTERの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAL WEBSITE

330そしてLAZYgunsBRISKY。

340LUCY

350vYUKO

360vMOE

370vそして先日『Marshall GALA2』に出演してくれたAZU。

380vAZUちゃんベース・キャビネットはMarshall VBC412。
コレが縁でAZUちゃんと知り合った…だから随分長い付き合いだ。
今ではこのキャビネットも貴重になって「譲って欲しい」と言って来る人もいるそうだ。
確かにMarshallのベースアンプのVBA/VBCシリーズってよく出来ていたからね。

390そんな関係でLAZYgunsBRISKYは、前のギタリストのIZUMIちゃんもMarshallを使ってくれていたこともあって、以前のMarshall Blogに何度かご登場頂いている。
代官山UNITでの単独公演なんか行ったもんね~。
でも今のMarshall Blogになってからは初めてのご登場。

400コレは去年の6月にリリースしたミニ・アルバム『Riot Bulb』。

405cdその中の曲を中心にしたセットリスト。

410vホント、ひっさしぶりにそのステージを拝見させて頂いたが、相変わらずいい感じ!

420vLUCYちゃんの存在感が一段と大きくなって、ナンもカンも吸い込まれて行くようだ。

430vMOEちゃんもNATALをプレイしてくれた。

440AZUちゃんもそうなんだけど、YUKOちゃんは4月29日によく写真を撮らせて頂いていたのよ。
本人はご存知なかったけど、日比谷の野音でね。

450AZUちゃんも相変わらずのド迫力のベース・サウンドでゴリゴリやってくれた!

460vこのバッサ~のアクションもキマりまくっていたけど写真を撮るのは大変なのよ。

S41a0630 終始LUCYちゃんのリードで最高にエキサイティングはステージを展開してくれた。

465LAZYgunsBRISKYの詳しい情報はコチラ⇒official web site

470最後は全員傘下のジャム・セッション。

480実はこの2チーム、今日が初顔合わせだったんだって!
しょちゅう対バンを務める仲良しバンドなのかと思ってた!

490この日はRUIDO K2とLAZY guns BRISKYとデッカイ久しぶりが2つ、そして初めてのMUTANT MONSTERの取材が重なって非常にハッピーな1日だった!

500

200 
(一部敬称略 2019年10月18)

2020年1月 1日 (水)

大関東ギターエロスのLuther Smoke Dokeyes~LSDからのお知らせ

 

明けましておめでとうございます
 
本年もMarshall/NATAL/EDEN/Lifestyle/Marshall Records、そしてMarshall Blogをお引き立てのほど何卒よろしくお願い申し上げます。
昨年は海外出張や『Marshall GALA 2』などで多忙を極め、とうとう毎日更新を断念してしまいましたが、気持ちは「毎日更新」継続中です。
今年もMarshallの話題を中心に、いい音楽やいいバンド、ワガママな意見や迷惑な脱線をガンガンお送りしたいと思っています。
 
…ということで元旦からライブ・レポート。
昨年、Luther Smoke Dokeyesを通じて、初めて『関東ギターエロス』を紹介した。
関東1都3県の5つのライブハウスが見い出した才能あるバンドを紹介する年2回のイベント。
このイベント、ナント第1回目が2001年!…スゴイぜ!
「続けるのは始めるよりムズカシイ」だでナァ。
そして、その年2回開催される『関東ギターエロス』に出演した10バンドのから厳選された5つのバンドが自分たちの自慢の音楽を披露するのが『大関東ギターエロス』だ。

10会場は渋谷のTSUTAYA O-WEST。
司会はバンドを推薦した各ライブハウスのスタッフが務める。

20西川口Heartsの原畠さん。
今日は前回の「ギターエロス」同様、原畠さんがプッシュするLuther Smoke Dokeyes(以下LSD)の『大関東ギターエロス』のステージをレポートするのだ。
まずはバンドの紹介から。
「西川口Heartsの代表はLuther Smoke Dokeyesです。と言っても3回ぐらいしか出てないんです。でも、ボクが好きだから…」
ナイス・ジャッジ!
「この3人、スゴイんですよ。まずはデニム感を見てください。デニムのスソが広がってます!
こういうデニムってもう売ってないんですよ」
今、「ラッパ」といえば「ヨーヨー」だけどヨー、昔「ラッパ」と言えばジーパンの一種を指したんだぜ。
原畠さんのMCが続く。
ステージのMarshallを指してうれしいことをおっしゃってくれた。
「そして、JCM2000 DSLと1960A…ココからどんな音が出て来るのかと聴いてもらいたいんです。
オレの友達!盛り上がってくれ!」
原畠さんがおっしゃっているのは、ギターのJohnnyくんがMarshallとギターを直結している…ということ。
つまりギターとギター・アンプだけで作り出される一番ピュアな音を味わってほしい…ということ。

30vそして演奏が始まった!

40Johnny

50v伴航平

60v山口翔也

70vJohnnyくんはいつもMarshall。
コレがJCM2000 DSL100と1960A。

80vJohnnyくんの足元のようす。
メガネ、財布、ケータイ。
原畠さんが説明されたようにエフェクターは一切使わない。
チャンネルも変えない。
アンプをセットした後はすべて自分の指とギターのボリューム(時にトーン)だけで音を作る。

901曲目は「Win, Lose Or Honky Tonk」。
グレッグもビックリのゴキゲン・チューン。
ちなみに「Greg」の一般的な愛称は「Gaz」だ。

100vこんなTシャツも作っちゃうぐらいのLSDの重要なナンバーだ。

115いつもより大きな会場で、ハジけるように滑り出したLSD。

110続いてはセカンド・ライン風のイントロでスタートする「Ramblin' Rider」。

120_rrJohnnyギターの魅力のひとつ、ボトルネックでサザン・フィーリング満点!
130v「♪さよなら…」
これも間違いなくJohnnyくんが大切にしているであろう曲、「On the Border」。

150v_otb熱唱に呼応する熱情のギター・ソロ。

160そして、Johnnyくんの感情を「リズム」という形にしてサポートする2人。

170v_j

180「♪さよなら」…LSD。
そう。
昨日、公式に発表された通り、Luther Smoke Dokeyesは解散することになった。
「解散」だ。
潔いではないか。

190v「かつきゅう」、「かつきゅう」…とトンカツ屋じゃあるまいし。
そう思って調べてみると、あるもんだね、「かつ久」というトンカツ屋。
音楽性が違うのなら潔く解散して自分の音楽が追求できる新しいバンドを作るがいいじゃねーか。
昔は「活休」なんて言葉は耳にしなかった。
イヤなら「解散」しかなかった。
それを未練がましく「しばらくお休みします」だなんてみっともない。
ここ数年、「解散!」と宣言をしてカッコいい!と思ったのはTORNADO GRENADEとLuther Smoke Dokeyesぐらいだな。
でも理由はどうあれ、TORNADO GRENADEは続けていた方がヨカッタな…正月なので正直に言っちゃうけど。

12kk4曲目は「Jesus」。
客席から手拍子も湧き上がってメッチャいい感じ!

210_jbbそうなの、お客さんは若い人が多かったんだけど、「このバンドいいね~!」とか「カッコいい~!」という声がプレスピットにいた私の耳に入って来たのよ。
うれしかったね。
Img_0011「ありがとロック」が氾濫する草食系日本のロックシーンを憂うベテラン(=年配)のロック・ファンがよく言う「今の若い子は知らないだけなんだよ!若いヤツらだってね~、Led ZeppelinやDeep Purpleを聴けばカッコいいって思うんだよ!」を証明した形となった…と思うでしょ?
私はこのベテランの意見には無理があると思ってるの。
LSDを「カッコいい」と思った若い人たちが自分からオールマンやリトル・フィートを聴くことはあり得ないの。
若い人たちにはビートルズよりエド・シーランの方がいいの。
それは当たり前のことで、食べ物も、言葉も異なる、生まれた時から携帯電話がある世代と黒い電話のダイアルをジーコジーコ回していた人の趣味が同じになることは絶対にありえないから。
でも、Johnnyくんみたいなミュージシャンがこうしてチャンとしたロックの魅力を彼の同世代の若者にアッピールしてくれるのはとてもうれしいことだ。
140vカントリー・フレイバー満点の「Jukebox Blues」。
コレも大切な曲。
0r4a0096Johnnyくんの影響&コレを書くために、数日前にアール・スクラッグス、レスター・フラットにドック・ワトソンのインスト・アルバムを聴いた。
カントリーもいいもんだね~…と言いたいところだけど、シンドかった。
なんでなんだろうナァ?
大音量でジョージ・ジョーンズを聴くことはできないけれど、このJonnyくんの曲は好き。
でもブレント・メイスンはカッコいいと思うし、ダニー・ガットンは好き。
カントリーの影響を受けた超絶ジャズ・ギタリスト、レニー・ブルーはもっと好き。
いつかNAMMで観たジョニー・ハイランドはすさまじかったし、ロンドンで観たジェリー・ドナヒューには腰を抜かしたよ。
でも、ダメなんだ!カントリーは!
いつもこんなことを書いて…ゴメンね、ジョニーくん。
220出番の最後を締めくくったのはLSDのテーマ・ソング「Far East Cowboy」。
230_fecこのまま順調に活動していれば次の『Marshall GALA』に出てもらおうかと思っていたんだけど仕方ない。
0r4a0162発表の前にJohnnyくんから電話があって解散の話を聞いた時、正直ナゼか犬神サアカス團の時のような大きなショックはなかったんだよね。
バンドはなくなっても、Johnnyくんが作った曲と本人の声とギターが残っているんだから問題はないという感じの方が強かった。
きっとまたステキな音楽を作り続けてくれるだろうという期待の方が大きかったかも。
ただ思ったのは、願わくば同世代の若いミュージシャンとカッチリしたパーマネントなバンドを結成して欲しいということだった。
絶対にバンドで演って欲しい。
そしてもっと覚えやすいバンド名を付けてもらいたい。
「関東ギターエロス」の時に「Dokeyes(ドゥ―キーズ)って難しくて読めない!」と原畠さんがMCおっしゃっていたが、全くその通りだと思う。

260最後はボトルネックの情念がこもったソロで観る者を圧倒した。
さっき「このバンドいいね!」と言っていた若者はおそらくこの日初めて「ボトルネック・ギター」というのを目にしたのではなかろうか?

270残されたLSDの予定は…
 
1/16(木) 西川口Hearts
1/20(月) 下北沢Club Que
1/25(土) 神田THE SHOJIMARU
2/2 (日)  神田THE SHOJIMARU
2/19(水) 神田THE SHOJIMARU
 
となっている。
一度ご覧になっておくことをオススメします。
 
Luther Smoke Dokeyesの詳しい情報はコチラ⇒Official Website

200_2がんばれJohnnyくん…Marshallと一緒にね!
 
そして「関東ギタ~」…「エロ~ス!」
原畠さん、またいいMarshallのバンドがいたら教えてくださいね!
赤羽も楽しみにしています。

280v 

200 
(一部敬称略 2019年11月29日 渋谷TSUTAYA O-WESTにて撮影)

2019年12月24日 (火)

SIMOだ!

 
「SIMOだ!」なんて言っても伊豆の温泉じゃないよ。
ああ、入りたいナァ、温泉。
温泉入ってゴロゴロしながら本を読んで、イッパイやって温泉入って…。
予め調べておいた近くの名所旧跡かなんかを見学しに行ってサ…って、一体いつからこんなジジイ臭くなったんだ!
驚くよね、ホントに。
今日はそんな温泉のように心地よい音楽を聴かせてくれるチームのライブ・レポート。

10vまず演奏したのは「Norwegian Wood #2」。
ようするに「ノルウェイの森」。

20演奏しているのは関雅樹…だから「S」。

30vキーボーズは石井為人…は「I」。

40v「M」はベースの宮野和也。

50vドラムスが岡井大二だから「O」。

60v要するにかつて「関4」とか呼んでいたチーム。
それぞれの苗字の頭文字をくっつけて「SIMO」…だと勝手に思っているんだけど、それでいいんだよね?
まさか「下ネタ好き」が集まっているワケでも、「泳げ!たいやきくん」のファンが集まっているワケでもあるまい…アレは「シモン」か。
Nina Simonが好きとか?
Nina Simonってアホ程カッコいいよね。私も何枚かのアルバムを持っているけど、どれも暗くて重いところがスゴイ。Black Sabbathあたりよりよっぽどヘヴィだ。
 
この曲って歌詞がスゴイんだな。
「I once had a girl, or should I say she once had me?」
ビートルズの曲って歌詞が聞き取れて、意味がストレートで頭の中に入って来た瞬間、それまでとは違ったビートルズが現れる。
そしてその歌詞を、すでに馴染んでいるメロディに乗せて口ずさんでみると、ビートルズがもっとオモシロくなる。ナント気持ちのいいことよ!
同時にビートルズがあれだけ人気があった理由がわかるような気になる。
 
もちろん、こうしてインストゥルメンタルでメロディを楽しむだけでも十分に素晴らし素材であることは今さら私がココに書く必要はないこともわかってる。
関ちゃん流の「ノルウェイの森」…重厚で素晴らしい。

70_nwそんな演奏をサポートするのは…
 
関ちゃんはMarshall。
人気のSTUDIOシリーズから、ヘッドはSV20H、キャビネットはSV112。コンボはその仲間のSV20C。

80コレはコンボのセッティング。
関ちゃんはリンクしてLOUDNESS1も2も結構上げ目にセットしている。

85宮野さんはEDENを使用。

902x10"のコンボ、EC210。

100大二さんはもちろんNATAL。

110vNATALのCafe Racer。
ナンカ変でしょ?
12"、14"、18"というコンフィギュレーション。

120スネアはMETAというシリーズのアルミ・シェル。
深さは8インチ。

1402曲目は為人さんのピアノでスタート。

150v_yコレがすごくポップでいい曲なの。
関ちゃん作曲の「Yours #2」。
ウン、こういうオリジナル曲をドンドン演るといいよね。
「こういうオリジナル曲」ってどういうオリジナル曲かというと、SIMOの4人が集まった時しか聴けない曲。

160「月曜にも関わらず、また消費税8%最後の夜にお出かけくださいましてありがとうございます。あしたから10%ですよ」
そう、9月30 日だった。
消費税か…ココには書くまい。
「ボクの曲をもう1曲演ります。辛いモノはそんなに得意じゃないんですけど好きなんです」

170「Spice」という曲。

180_spギターを持ち替えた関ちゃん。

190v意外にもリズムはレゲエ調。
大二さんのレゲエは聞いたことあったかナァ。
コレもSIMOのオモシロイところ。

200v「大二さんのドラム・セット派手じゃないですか?
実はコレ、今日本邦デビューなんですって!さっき箱から出したんですよ」

210コレね。
実際に初めて使ったのは14"のフロア・タムと18"のバス・ドラムね。
18"でも音が十分デカいわ。
さすがNATAL、どれもよく鳴る!

130宮野さんのEDENも、自分のMarshallも、はたまたこのMarshall Blogのことまで触れてもらって次の曲。
宮野さん作の「Koto」。

220_ktコレは以前から演っているナンバー。
ソフトな雰囲気に為人さんの柔らかいキーボーズがピッタリとマッチする。
240ソフトな中にもキライと光る名人たちの「技」。
それがSIMO。

230v第1部の最後は関ちゃんが最近作ったという曲「Changing」。

260_cg為人さんのピアノのソロと…

270関ちゃんのソロをフィーチュア。
前半はとてもいい感じでひとまず仕上がった。

280休憩をはさんでの第2部。
「第1部で演奏った新曲をホメて頂きました。うれしいです。
ところでウチの方、最近発砲事件があったんですよ!5発撃ちこまれたという…」
え~、一度関ちゃんのウチに遊びに行かせてもらったことがある。
生まれて初めて飯能ってところに行ったんだけど、ま~、いわゆる浅草あたりとは違う風景でしてね。
どちらかといえば長野に近い雰囲気。
静かでいいところですよ…なんてことも言っていられないね~。
バキューン、バキューンなんてね~…どんな反応していいかわからないぐらい恐いわ。

290第2部の1曲目はホレス・シルバーの「Senor Blues」。
ホレスについてはいつか詳しくやりましたな。

300v_sbどんなスタイルの曲でもバッチリの為人さんだけど、私はこういうジャズ・ネタの時の為人さんが好き。
為人さん、デイヴ・ホランドとお知り合いだっていうからナァ。310最後は関ちゃんのハードなカデンツァ!
いい音だわ~。
拳銃に撃たれた感じを表現したんだって!320続いては関ちゃんのオリジナル「K.T. Street」。

330_kt「K.T.」って「骨董」のことだっけ?
青山の「骨董通り」。

340v途中で「Jean Pierre」なんかが挟まってオモシロかった!

350vしかし、ギターの音が素晴らしい。
いわゆるガツンとやる「Marshallの音」ではないんだけど、そういう使い方で失くしてMarshallの良さを出してくれているって言えばいいのかな?
結論は「関ちゃんの音」なんだけどね。

370v_lw「先日、メンバーが集まってミーティングをしましてね。
なかなか集まって話をする機会なんてないのでヨカッタですね」
パーマネント・バンドとしての活動を強化しようということだそう。
とてもいいことだと思う。
他では聴くことができない魅力的なオリジナル曲をジャンジャン作って、バンバン演奏して欲しいです。
ところで、MCをする関ちゃんの写真。
ハイ、お察しの通り全部同じです。
何だか知らないんだけど、この日、MCをしている関ちゃんの写真がコレ1枚しか撮ってなかった。
今までこんなこと絶対になかった。
不思議。
ゴメンね、関ちゃん。

360カーラ・ブレイの「Lawns」。

380カーラ・ブレイってわからないんだよな~。

でもご主人がスゴい。
1人目がピアニストのポール・ブレイ、独特だよね、この人も。
2人目がトランぺッターのマイケル・マントラ―。「Jazz Composers Orchestra Association」っての?苦手だ…。
そして3人目のがベースのスティーブ・スワロー。
ルックスにそう強みがある女性ではないからね、音楽的才能がきっとスゴイんだろうね。
それに世の男性音楽はヤラれちゃうってとこか?
でもね、このカーラ・ブレイとスティーブ・スワローのデュエットが元になっているらしいんだけど、「Soon I Will be Done with the Troubles of This World」というって曲を渋谷毅さんが『LIVE '91』というアルバムで取り上げている。
コレがですね~、もう涙なくしては聴けない!…というぐらい美しい。
前もどこかでコレを書いたんだけど、また書いちゃうぐらい感動的な曲と演奏なのだ。
やっぱりカーラに「ホレてまうやろ」!…ウソです。

390「プログレ・ファンの皆さん、お待ちどうさま!」と紹介した曲は「Waft island」。

400_wi大二さんがベースの水野正敏さんとギターの谷平こういちさんと組んでいるWAFTというチームのレパートリー。

410vそういえば、仕上がりを聴かせて頂いてはないんだけど、水野さんのソロ・アルバムでのこの曲のレコーディングもNATALだったんだよ。

11_0r4a0010スネアを何種類か試したりして楽しかった。

11_0r4a9985 こんな曲だったのか!
メッチャかっこいい!

420そして関4でもよく演奏していた四人囃子の「NEMUI TSUKI」。
コッテリ美しく演奏して本編は終了。

430_nt

440

450v

460vアンコールは…ナンで?
「Back in the U.S.S.R.」を演ったの。

470_bu曲間で大二さんのドラム・ソロをフィーチュア!

480どうぞどうぞ思いっきりやりましょうよ!

500知ってる人にも、知らない人にも特に説明は要らないでしょう?

510見ればわかる!

520まだ私が子供の頃はテレビでこういうのをやっていたからね。
大二さん、懸命に叩いております!

530クレイジーはスゴイですよ。
ドリフと違ってジャズだもん、
サックスの安田伸は東京芸大。
谷さんは中央大学のビッグバンド出身。
ハナさんや植木さんは『銀巴里セッション』のお手伝いをしたんじゃなかったっけ?

540「ウワハハハハ!」
 
こんなの知っている人もドンドン少なくなってるだろうな~。
ビートルズの4人の名前も知らない人が増えてるんだもん、クレイジーはムリだよな~。

550他の人はマジメに演奏しましたとさ。

560この日もとてもいいライブだった。
皆さんもゼヒお出かけください。

570クリスマス完全無視のMarshall Blogでした。
 
関雅樹の詳しい情報はコチラ⇒Seki's Web

580

200 
(一部敬称略 2019年9月30日 神保町 楽屋にて撮影)

2019年12月23日 (月)

ハードロックだヨ!Marshall集合~It's a HARD ROCk NIGHT! 2019

05やっぱり「Rock」という音楽って「ハードロック」なんじゃないかと思う。
「ロック=ハードロック」ではないによせ、かなりコアな部分をを握っているのは、数多いロックのジャンルの中でもナンダカンダ言って「ハードロック」だろう。
他の記事にも書いたように私が一番好きなロックのスタイルは「プログレッシブ・ロック」なんだけど、その名が示す通り「プログレッシブ=進歩的な、前進的な」という意味だから、一旦前進して定着してしまうとそれは「プログレッシブ」ではなくなっちゃうじゃん?
そのうち「変拍子=プログレッシブ・ロック」という風な図式が出来上がって来て、「プログレッシブ・ロック」という言葉の解釈がどうしようもなくイビツになっていると思うのだ。
やっぱプログレッシブ・ロックってサ、King Crimsonとか、Yesとか、ELPとか、Pink Floydとか、Soft Machineを筆頭にくくったカンタベリーと呼ばれるイギリス独特の音楽のことだと信じるワケ。
だから、「メタル」という表現がつくにしてもDreamTheaterみたいな音楽が「プログレッシブ」という括りで語られることや、若者が「コレが『プログレッシブ・ロック』ってヤツか…」と勘違いされることがガマンならないのね。
そこへ行くと「ハード・ロック」なんていいじゃない。
「ハード」な「ロック」だよ。
ムズカシイことなんかひとつもない。
「ハード」ならいいんだから。
え?…どこからが「ハード」かって?
そんなこたぁ知らん。
コレもプログレッシブ・ロックと同じで、世の中の音楽が時代と共に激しくなってくると、従前のハードなロックが「ハード」なロックではなくなってくるもんね。
そこで、「ハードロック」の定義としてこういうのはどうだろう?
 
「Marshallがなければ誕生しなかったであろうひとつのロックのスタイル」
 
コレ、事実でしょう?
そういうこともあって、最終的にはかつて夢中になった70年代前半までの「ハードロック」こそが私にとっての「ロック」なのかも知らんナァ。
でもですよ…またプログレとの比較になっちゃうんだけど、「一番好きなプログレッシブ・ロック・バンドは?」と訊かれた時、少数派が多数存在するような気がする。
例えば私はジャズ色と民族音楽テイスト濃いことからがイタリアのAreaだったりするんだけど、「一番好きなハードロク・バンドは?」の問いの答えはLed ZeppelinとかDeep PurpleとかWhitesnakeとか、スゴク一極集中するような気がするんだけどどうだろう?
そんなことないか?
タマタマ私の周囲がそういう感じなだけか?
 
さて、今日レポートはそんなハードロックが主役のコンサートのレポート。
元X-RAYの藤本朗、臼井孝文、そしてロジャー高橋の各氏が主催する『It's a HARD ROCk NIGHT』。
副題に『Twin Guitars In Flames』…「燃えたぎるツイン・ギター」ってか。
いいね~。
ギタリストを2人ずつ擁する3つのチームが登場してMarshallで暴れ狂って頂いた!
このイベントは先日レポートした『Welcome to THE ROCKS HEAVEN』の翌日に開催されたモノでOZMAさんは2晩連続での登板となった。

Ihrまずは冒頭に藤本さんからご挨拶。

10そして、最初に登場したのはScorpionsの曲を演奏するチーム。

20主催者のうち、臼井OZMA孝文と…

30v_2ロジャー高橋のお2人はホストリズム隊としてフル出演!

40vNAKED MACHINEから、KANと…

50v里村源多朗

60v「ツイン・ギターといえばScorpionsですよね」とKANちゃん。
お約束のもう一人のギターはBLACK YAK.からKohsuke。

70vSCORPIONSだからね~。
好きだったよ、高校の頃。
だからこのセットは楽しみだった。
「Speedy's Coming」、「Dark Lady」、「Catch Your Train」、「Steamrock Fever」…一体ナニを演ってくれるのかな?

80オープニングは「Coming Home」…知らんナァ。
でもギンギンにノリまっくたKANちゃんの歌いっぷりが小気味いい!

90源ちゃんのギターも絶好調!

100この日、源ちゃんが使ったのはJCM900 4100と1960BV。

11_ozap1楽しそう!
コピー・バンドは絶対に楽しいよね。

110続いては「Black Out」。
コレはタイトルだけ知ってる

120vOZMAさん、前日のOAMAXでは「この日のために体力を温存している」…なんて言われていたけど、なるほど!
その通り、ノッケからエキサイティングなパフォーマンスだった…ウソウソ!
OZMAさんはいつでも120%全力投球なのです。

130vKohsukeさんももちろんMarshall。

140v一番上に乗っているチョット小ぶりのヤツ。
ORIGIN50Hとキャビネットは1960AXだ。

11_ozap23曲目は「Rock You Like a Hurricane」。
コレもタイトルだけ知ってる!

150KANちゃん、大熱傷!
KANちゃんもいつでも、どこでも、ナンの役でも全力投球だから。

160v「Can't Live Without You」が続く。
知らんナァ…ゴメンなさい。
出てこないナァ、「Virgin Killer」も「We'll Burn the Sky」も…。

170曲になじみがなくても源ちゃんの深みのあるギター・プレイにはおなじみだぞ。
2007年、Vintage Modernのデモンストレーションの時に初めてお世話になったんだよ。

190v「Another Piece of Meat」…コレは知ってるんだ。
ナゼなら私が行ったScorpionsの2回目の来日公演はこの曲が収録『Love Drive』のレコ発公演でね。
本当は前年に来日してすさまじく高い評価だったウリが観たかったんだけどバンドをヤメちゃった。
でもマイケル・シェンカーが代わりに来るというので喜んでいたら……来なかった。
その代わりマティアス・ジャブスという名前も知らない若いギタリストを中野サンプラザの前から2列目で見た。
この曲名はジャニスで有名になったエルマ・フランクリンの「Another Piece of my Heart」のパロディなのかしらん?

180vそして最後は「Dynamite」。
知らんナァ。

200Marshallをバックに激唱するKANちゃん。
カッコよかったよ~!

210しかし、私が知っているウリ時代のScorpionsってのはホンの短期間で、あまりにも古いScorpionsということなのね?…ということを思い知った。
でもサ…やっぱりいいね、ハードロックは! 

220続いてはJudas Priestのチーム。

230藤本朗

240vKENTARO

250vKENTAROさんもMarshall。
JCM900 4100と1960BVを使用した。

11_ozap1_2もう1人のギターは…ナンでやねん?
真壁雄太

260v雄太くんは愛機を持ち込んだ。

11_ozap2_2Silver Jubilee2555X。

11_ozap41曲目は「The Hellion」。270これまで1曲もJudasの曲を歌ったことがないという藤本さん。
ナンノナンノ!
伸びやかな声でJudasuのハードロック度満点!

280vScorpionsで惨敗した私…それじゃJudas Priestはよく知っているのかというと~、ゼンゼンなの。
「それでよくMarshallやってんな~」なんて言われそうだけど、オイ、チョット待てよ。
私だって知ってんだよ。
Judas Priest…それは私にとって「The Ripper」。
アレは13か14歳の時だった。
NHK FMの「ヤング・ジョッキー」で渋谷陽一さんがその曲を紹介したのだ。
アルバム『Sad Wings of Destiny』がリリースされた時だったんだね。
そこで聞いた3分にも満たない曲に大きなショックを受けた。
「ナ、ナンてカッコいい曲なんだ!」
それからホンの少しだけ『Stained Class』まで聴いた。
短くてゴメンね。

280ツイン・ギターをタップリフィーチュアしたステージ。

285スゲエ組み合わせだニャ~。

2902曲目は「Electric Eye」。
このチームも実にいい感じ!

295コレは知ってる「Sinner」。
『Sin afer Sin』がリリースされて、それを買った小笠原くんの家で友達数人とこの曲を聴いた時、「♪シナッ!」っていうところでみんなで笑ったのを覚えている。
あんまり声が高いもんだから。
当時あんな歌い方をする人も曲もなかったんだね。
つまり、すごいオリジナリティだったということだ。

300浮かれ調子で暴れまくっているのはいつものこと。
コレが雄太くんのいいところだ。
ナニせ特技は「人見知りをしないこと」。
ナニがあろうとプレイはバッチリだ!

320この日はリリースしたばかりのソロ名義のミニ・アルバム『乾為天』を持参。
雄太くんは易もこなすギタリスト。
「乾為天(けんいてん)」とは六十四卦(ろくじゅうしけ)という易が示すお告げのひとつで「強力な天からのパワーに包まれ、絶え間ない努力と謙虚さが、大きな幸運を導く鍵となる」という意味。
チャンと自分でわかってるんだな?

325大ベテランとの共演はさぞかしうれしかったことだろう。
さっそくの「乾為天」か?

310Marshall Blogは久しぶりご登場となるKENTAROさん。
バリバリ弾いていたけど…。

330vこの右手!
かなり重症の骨折。
一時は出演が心配されたが無事ステージに立ってシャープなソロを聴かせてくれた!

340「Hell Bent for the Leather」…

326「U Got Another Thing Coming」…

350「Breaking the Law」…コレは知ってる。
よく皆さん取り上げていらっしゃる。

370そして、最後は「Freewheel Burning」。

380v藤本さんのロック・ヴォイス、KENTAROさんと雄太くんの流麗なツイン・ギター、OZMAさんとロジャーさんのヘヴィなリズム隊…やっぱりいいね、ハードロックは!

390最後にステージに上がったのはAC/DCのチーム。

410Ray

420v三宅庸介

430v今日の三宅さんのMarshallは勝手知ったるJVM210Hと1960BV。
下のヘッドがJVMね、

11_ozap1_3もう1人のギターはKohsukeさん。

440v2回目の出演ももちろんORIGIN50H。11_ozap3そしてすべてのチームをサポートしたパワフルなリズム隊の2人。
臼井OZMA孝文と…

450vロジャー高橋。

460まず最初に「Shoot ti Thrill」。
と言っても知らないんだけどね。

470RayさんのAC/DC、初めて聴いた。
ボン・スコットともブライアン・ジョンソンとも声質は異なれど「ロック・ヴォイス」という点においては「共通」だ。
ブライアン・ジョンソンはニューキャッスルのGeordie(ジョーディー)というバンド出身。
元Marshallの社員で私の友人のスティーブ・ドーソンが最近Geordieに参加し始めた。
スティーブはニューキャッスルから地方の鉄道に乗って20分ぐらいのサウスシールズという港町の出身。
Geordieとはニューキャッスル出身者のアダ名。
スティングも、ブライアン・フェリーも、ミスター・ビーンも、ハンク・マービンも、エリック・バードンもみ~んなGeordieだ。(モンティ・パイソンのエリック・アイドルはサウスシールズ出身)

480続いて「Dirty Deeds Doe Dirt Cheap」。
じゃAC/DCは知ってるのかよ?って訊きたいんでしょ?
AC/DCはね、高校1年の時かな?
『Let There Be Rock』が『ロック魂』というアホな邦題でリリースされた。
コレって日本のデビュー盤だったのかな?
ナンカそんなイメージがある。
小笠原君が買ったので借りて聴かせてもらった。
コレもビックリしたよね。
「エ~、こんなシンプルでいいの~?」
当時はプログレッシブ・ロックに狂っていたもんだから余計にそう感じたのだろう。
聞けばギタリストが半ズボンをはいてランドセルを背負って弾きまくるという。
一体どんなバンドなんだ!と衝撃ではあったな。
その後、ライブアルバムが出て、アンガスのギター・ソロ(Eの開放を使うヤツ)をコピーして文化祭で演ったわ。
基本的にファンでは全くないのでゼンゼン詳しくはないんだけど、ロックがこんなザマになってしまって今こそAC/DCのスゴさとカッコよさがわかるような気がする。
すなわち「ハード・ロック」ということだ。
そして、かつてはQueenの魅力を発見した日本は、AC/DCのコンサートが売れ残ってしまうという世界の「ロック後進国」になってしまったという。

490OZMAさん+ロジャーさんと三宅さんの組み合わせのすばらしさはROGOZで実証済。

500Kohsukeさんも2日続けてのご登板。
昨日は上手だったけどね。

510「Back in Black」
コレはもちろん知ってるけど、ナゼにこの曲を収録した同名のアルバムが世界で最も売れたロックのアルバムなのかが解せない。
S41a0326「Highway to Hell」が続く。

530Rayさんも大激唱!

540竿チームの結束力も生半可じゃない!

550『Let There Be Rock』から「Whole Lotta Rosie」。
この曲も出て来た時にあまりにもストレートで呆れたけど、今となってはすこぶるカッコいいナァ。
でも、なかなか演るチームに出くわしたことがないんだけど、同じアルバムではタイトル曲の「Let There Be Rock」が一番カッコいい。
歌詞とサウンドのコンビネーションが最高にクールなのだ。
外人はこういうのを「翻訳」というフィルターを通さずしてロックを楽しんでいるんだからね。
この曲に関しては簡単な「聖書」の知識が必要だけど。
とにかくうらやましい。
歌詞カードや辞書なくして味わうビートルズなんて本当にスゴイよ(←今時々ココ)。

S41a0169しかし、三宅さんがAC/DCとはナァ~。
 
アレ?
ナンか変じゃない?
へへへ、実はこの写真はこの週末の大阪でのステージの写真。
こっちは三宅さんの正装。

11_mm2日間、OZMAさんはべースだけじゃなくMCやコーラスをマイクがらみの仕事にも大忙しだった。

560v最後は「For Those about Rock」で締めくくった。

580

アンコールは藤本さん、OZMAさん&ロジャーさん揃い踏みということでX-RAYの「Lonely Guys」をいんなで演奏して今回の『It's a HARD ROCK NIGHT!』を締めくくった。
やっぱりいいね、ハードロックは!

590 

200_3

 
(一部敬称略 2019年9月23日 高円寺SHOW BOATにて撮影)

2019年12月21日 (土)

SHOW-YA 東名阪ツアー『NEW WORLD 2019』<後編>


 

「SHOW-YAファンはいいよな~。だってMarshall Blogがあるじゃん!」…と誰かが言ったかどうかは知らないけど(多分誰も言っていないに違いない)、今日の記事はそう思われている感じがしちゃうぞ!
そんな仕上がり。
もちろんそれもレポートするショウの内容が素晴らしいからこそ…の話。
そんなSHOW-YAの9月の単独公演のレポートの<後編>。
SHOW-YAのコンサートのお楽しみのひとつ、メンバーのトークからスタート。
 
まずはmittan。
「ツアー最終日にお越し頂きましてありがとうございます!
SHOW-YAは来年35周年ですけど、美紀ちゃん、60ってどうする?
脳内では20歳台だと思っています」

10「ライブってスゴイですね。ココまで続けられて来れて自分たちってエライな~って思います。
ライブこそSHOW-YAの不老長寿の秘密です。
これからも楽しいライブを続けられたら、と思います。
よろしくお願いします!」

20v「さとちゃんで~す!」

30「令和に替わって初のSHOW-YAツアーです。元号が変わってもSHOW-YAガンバってます!
今日は入り待ちしている人に『MCを長くやってください!』と言われました。
キャプテンの身体が続く限り走って行きます。35周年、よろしくお願いします!」

40v「祝、美紀ちゃんツアーの3本目…デビューした当時のメンバーにステージに立てるって本当にシアワセなことだと思いました。
美紀ちゃん60歳、私は永遠の14歳…」

S41a0174 下手はいつものヤツ…。

60「オリンピック・イヤーのSHOW-YAの35周年、そして美紀ちゃんの還暦…よろしくお願いします!」

S41a0176 そして、キャプテンからごあいさつ。
「とうとう来ちゃいました。本当に60歳になってしまいました。
メンバーと一緒にステージに立てるなんてこれほどシアワセなことはありません。
そして、皆さんが観に来てくれて…感謝しかありません!うれしいです!」
65左手には例の「還暦祝いスペシャル・スウェット・バンド」。

80「出会った時はまだ10代で、メンバーの還暦を祝うバンドになるなんて思ってもみなかったです」
ロックの始まりは一応1955年のビル・ヘイリーということになってなっているでしょ?
だからロックって今年でまだ64歳なんだよね。還暦を迎えてまだ数年。
ロックだって出て来た当初は、将来還暦の人が演奏するとは思ってなかったでしょう。
「60歳ってナ~ニ?恵子が50歳になった時に『熟女ナメんなよ!』って言ってたでしょ?60歳って『熟女』って言わないよね?」
チョット!そんなこと気にしないで!
でも…
70v「皆さん、60歳になりましたが…熟女ナメんなよ!」
その意気、その意気!…なんて私も人のこと言ってられないんだけどね。

0r4a0381「本当にありがとうございます。
来年のSHOW-YAの35周年に向けてよろしくお願いします!」

90v「キャプテン、還暦おめでとう!
SHOW-YAの唯一の既婚者。家に帰ればダンナが祝ってくれる。地方に出ればメンバーが祝ってくれる。ステージに立てばみんなが祝ってくれる…こんなシアワセはないのではないか!?
私もお嫁にいきたかった!
こんなに心が『愛』を欲しがっているのは、魂が『ロックしろ!』って言ってるからだよ!」
と、次の曲に進んだ。

100vさっそくキャプテンからスタートしたのは…

140vシットリと「何故」。

110_nz_3ジックリと歌い込む恵子さん。
イケイケの恵子さんはもちろん最高だけど、こうした曲を丁寧に歌いこなす恵子さんも素晴らしい。

S41a0253 加えて、まるで歌を歌っているかのような情感豊かなギターが心を打つ。
そして、何よりも…いい音~!
すべての女性ギタリストに耳を傾けてもらいたいギター・サウンドだ。

130vそのsun-goさんのギターの音を出しているのはMarshall。
ヘッドはJVM410H。

250 もっとも肝心な音の最終出口であるスピーカー・キャビネットは1960BDM。

400還暦を迎えた(私まで言うことないか…)キャプテンのキーボード・ソロ。

160数台のキーボードを駆使して繰り広げるシンフォニックな世界。

S41a0547_2 SHOW-YAの曲においてのキーボーズの役割は途方もなく大きいのだ。

170感動の「還暦記念ソロ」が完璧に仕上がった!

180そのまま続いてmittanのドラム・ソロ。
240v華麗なスティックさばきで安定のドラム・ソロを聴かせてくれる。

200v客席からの掛け声もにぎやかだ!

210いつも通り最後はドラの一撃で締めくくった。

230『AURORA』から「All Together Now」。

250_atn恵子さんはカウベルをプレイ。

260この曲は楽しいね!
「無邪気なSHOW-YA」ってか?
でもギター・ソロはハードにキメるぞ!

260vお客さんも上げた手を右へ… 

265左へ。
楽しいね~!

0r4a0478クライマックス前のMC。
「今日は本当に、本当にありがとう!
オリンピック・イヤーにSHOW-YAは35周年を迎えます。
これからも戦って、戦って、戦い抜いて行きたいと思います。
既婚者になんて負けないぞ!
残り数曲…」

270v「エ~~!」
「うるさい!」
…といつもの儀式があって…

280sun-goさんのリフが炸裂して「私は嵐」!

280_waやっぱいいナァ~!

290場内の雰囲気が変わるね。
ナンカ、こうもっとSHOW-YAと向き合おう!みたいな。

300ギター・ソロからの~

310vベース・ソロ!

0r4a0149 定番のフレーズに大歓声が沸き上がる。

330vそして、私は上手にダッ~シュ!

340「嵐」ポーズ!

350キマった!
この10年間に同じ写真を何枚撮ったかな~。
何回撮ってもうれしい。

360間髪入れずに「BATTLE EXPRESS」。

380_be安定のクライマックス・シーン。
ひと時も見逃せないエキサイティングな場面の連続だ。

400v恵子さんとさとみさんのこのルーティンも…

390sun-goさんとのカップリングも絵になるゥ~。

410そしてバトル。
まずはsun-goさん!

420キャプテン!

425鋭角的なフレーズが宙を舞う。

426ノリノリです!

430「フェアリ~!」
今日の本編の最後は「Fairy」。

440_frイントロのギター。
後で恵子さんが暴れてる!

450vやっぱり名曲ですな。
先日の『Marshall GALA2』のリハーサルで、とても一緒に歌ったりできないことを思い知ったけど。

460最後までハードなギターで攻めまくる!

470Fairyポーズも鮮やかに!

480そしてクライマックス!

490マイクをステージ置いて、祈るように身体を動かし続ける恵子さん。
そして…

500vレポートを長らくお待たせしてしまったので、Marshall Blogの大サービス。
サオ回し…とくとご覧あれ!
アナタはどのカットがお好み?

510            ↓    ↓    ↓

520             ↓    ↓    ↓

530             ↓    ↓    ↓

540             ↓    ↓    ↓

550             ↓    ↓    ↓

560            ↓    ↓    ↓

570             ↓    ↓    ↓

580完璧!

590そして恵子さんもポーズ!
あ~、スゴかった!

600vアンコール、アンコール、アンコール…アンコールお願いしま~す!

610メンバー登場。
いきなりキャプテン号泣!
この理由は後ほど…。

630「♪ハッピバースデートゥユ~!」

640ケーキが運ばれてきて「フゥ~」。

660「みんな…ありがとう!
シアワセです、どうもありがとう!」

670v「ヤバい!私まで感動してもらい泣きしちゃった!」

0r4a0799 ケーキやお客さんと一緒に記念撮影。

680別のパターン。
さっきステージに戻って来た時にキャプテンが感激の涙を流した理由はコレ。
SHOW-YAを愛するファンたちの本当のサプライズなのでした。
そりゃ感動するわナァ!
ヨカッタですね~、キャプテン!

690ココで改めてメンバー紹介。
 
角田mittan美喜

710v仙波さとみ

S41a0756 五十嵐☆sun-go☆美貴

730v中村美紀

740v寺田恵子

750v「♪ティーティーティ」ってヤツを恵子さんとさとさんで。
さすが恵子さん、いつもテレビネタに強い。 
「そんなの関係ネェ」とか、「ワイルドだろう?」とか、「熟女ナメんなよ!」とか…あ、コレはオリジナルだ…流行りのフレーズを必ずブチ込んでくるもんね。700「SHOW-YAには、いつもどんな時もなくてはならない、SHOW-YAを支えてくれる大切なメンバーがいます…

760アンド、アンド、アンド…You!
まだまだ突っ走っていくよ!最後まで付いて来いよ!」
抱えていたバラの花束を客席に投げ込んだ。

770曲は「What do you say?」。

780v観客の目が恵子さんに釘付けとなる。
ステージに腰をかけて…

790ズルズルズルズル!

800vあ~あ~、こんなんなっちゃった!
もちろんお客さんは大よろこび!
ここまで横になっちゃうのは初めて見たよ。

810「今日はどうもありがとう!
本当に本当に最後の曲になります。
みんな、アタマ振って帰れよ!」

820v最後は「限界LOVERS」!

830今日も最高の「限界」を見せてくれ5人。

840v

850v

860v

870v

880v最後は客席にタオルを投げ込んだキャプテン。

890ずいぶん色んなことをさせられた還暦祝いでした!

900次のお祝いコンサートは…sun-goさんか。
私はその1日前に済ませておくね。

910「みんな愛してるよ~!」

920vそして、次のライブは『NAONのYAON』だ!
「オリンピックの関係で次回は日比谷野音が使えない」なんてことになっていたけど、大丈夫だったのね?
めでたし、めでたし!
楽しみにしています!

 
SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA Official Website

930v 

200 
(一部敬称略 2019年9月29日 六本木EXシアターでにて撮影)

2019年12月20日 (金)

SHOW-YA 東名阪ツアー『NEW WORLD 2019』<前編>

05_3今日は12月20日…2019年もあと11日かよ~。
今年は色々あって賑やかで、特に時の経つのが早かった。
でもチョット寂しかったのはSHOW-YAのライブが少なかったことかな?
特に私はイギリスに出張していたので6月の単独公演を見逃しているからね。
だから今年SHOW-YAを観るのは4月の野音とこの9月末のEXシアターだけだった。
少なっ!

10_2言い換えると私にとって2019年最初で最後の単独公演。
来年は35周年だし、ま、ジャンプする前は屈まないとね。
とにかく、楽しみにしてお邪魔して来た!

20_2開演前からスゴイ熱気。
思いっ切りSHOW-YAを観よう!というお客さんの意気込みが場内の温度を上げているような感じだ。30_2「欲しいものは…奪いとれ~ッ!」

40_2今日のは1曲目は「奪いとれ」か!

50_2チョットいつもと違う滑り出しに興奮!

60_2でもコレよ、コレコレ。
このサウンド!

70vさすがに10年もシャッターを切らせて頂いていてこの場に臨むと、なんかもう「ただいま~!」もしくは「おかえり~!」みたいな感じがする。

80そして、とてもシアワセな気分になるんだわ~。

90大歓声に包まれてまずは観客の心を奪いとった!

100「こんばんは!SHOW-YAで~す!
今日のライブはスペシャルだよ…わかってるでしょ?
わかるよね?」

110v「キャプテン、めでたく還暦!
今日はキャプテンの衣装のところどころに赤が入ってます!」

120中村さん、還暦おめでとうございます!
下は開演前に見せてもらったキャプテンが左腕に着けていたスウェットバンド。鍵盤のデザインがカッコいい。

130
恵子さんがキャプテンの還暦の説明を続ける。
「何か舞台でおかしいところがあるでしょ?普通は舞台は黒なんだけど、ホラ、キャプテンのところだけアカになってます!」
もう1回見てみると…ホントだ!スゲエ!
そして「今日はキャプテン・コーナーを設けています。最後までハードにやっていきますので最後までよろしく!」

140今日もいつもの5人。
 
寺田恵子
150五十嵐☆sun-go☆美貴

160v中村美紀

170仙波さとみ

180v角田mittan美喜

190v2曲目は「秒殺Crazy Love」。

200bcr2015年のアルバム『PROGRESS』からのチョイス。
珍しい。

210vギター・ソロから…

0r4a0143キーボード・ソロへ!
ホントだ…いい感じで衣装に赤が入ってる!

230v2017年の最近作『AURORA』から「孤独に火をつけて!」。

230_kht『AURORA』といえばさとみさんだよな~。
アノ時は大変だったね~。
でも、もう2年も前か…。

0r4a0149 センターでバリバリと弾きまくるsun-goさん。

240使用しているアンプはいつもと同じMarshall JVM410H。

250さとさんのソロもキマった~!

270v恵子さんのこのポーズはもちろん「MONSTER」。

280_msこの曲のエンディングのキメのフレーズにはホールトーン・スケールが使われていて、いつ聴いてもギョっとさせられる。

290vお客さんもMONSTERポーズ!

300「ありがとう!楽しんでますか~…『キャプテンの還暦お祝いライブ』!」
いつの間にかそういう名前になっちゃった!

320「私が17歳でSHOW-YAに入った時、キャプテンはまだ大学生だった。
そんなキャプテンが還暦を迎える日が来るなんてね~。
みんながお祝いしてくれるんだよ、メンバーだけじゃない。
そこで60代の抱負をお願いします」

330「還暦って『生まれ変わる』という意味ですよね。『赤ちゃんに帰る』ということらしいので1から初心に戻ってバンド人生をガンバリたいと思います」
ケンキョ~!
 
十二支十干が5順して生まれ変わる…なんて昔の人はステキなことを考えたもんだ。
そういえば、数年前にMarshallの社長のジョンも還暦を迎えましてね、日本に来た時にささやかにお祝いをして差し上げた。
もちろんイギリスには還暦の風習なんてありはしない。
で、コレを説明するにはまず干支から説明しなければならず、結構大変なの。
「Mouse-Cow-Tiger-Rabit-Dragon-Snake-Horse…」から始めなきゃならないからね。
「イノシシ」なんてどういうか…「Wild boar」っていう。
イギリスの人はイノシシを食べるんだよ。
田舎の肉屋や大きなマーケットに行くとイノシシ、シカ、ハト、ウサギの肉を売ってる。その代わり、残酷だとして「Veal」…つまり子牛は食べない傾向になってきているそうだ。
で、結局説明は「60歳になると赤ちゃんに戻って長生きを祝う」というところに落ち着く。
ジョンがその時コレに興味を持ったのかどうかは定かではないが、「カンレ~キ」なんてやってた。
そしたら、先月『Marshall GALA2』で一緒に来日した、去年還暦を迎えた奥さんに「You were reborn last year」みたいなことを言っていた。
チャンと私の説明が通じていて、還暦のことを覚えていてくれてうれしくなった。

S41a0077 「キャプテンの本性知ってる?SHOW-YAの中で一番カワイイと思ってる?
本性は次の曲にあります」

340_msその曲とは「魔性」。
ホンマかいな?

350v1990年のアルバム『HARD WAY』からのドライビング・チューン。
コレも珍しい。

S41a0217続けても『HARD WAY』からのチョイスで「叫び」。

360_skb「魔性」とか「叫び」とか…ふた昔前の楳図かずおのマンガのタイトルみたいだけど、SHOW-YAらしいストレートなロック・チューン。

380板付けでソロを弾くsun-goさん。
後ろは愛用のMarshallのスピーカー・キャビネット。

3901960BDMはMegadethのデイブ・ムスティンのシグネチャー・モデルだ。400「今年初のワンマン・ライブです」
恵子さん、違う!
冒頭に書いた通り私は行かれなかったけど6月に赤羽でワンマンされてます。
「アレ?じゃ2回目です。それもワンマンだったけど今日がキャプテンの還暦記念ライブだと思っています。
4月には大きなイベントをやってるし…『NAONのYAON』。
まだ来たことがない人っているの?」
チラホラ手が上がる。
「いるんか~い!」

410v「来年は35周年になります。
海外に向けてアルバムを作って、また夢に向かってガンバっていこうと思っています。来年の春には皆さんのお手元に届けられると思います。
海外向けなので、全曲英語で歌いました。
L…R…曲の中にイッパイ出て来るんだよ。発音は大事じゃん?
先生にホメられたんだけど、『オマエはヘビーメタルだろ?発音なんで関係ない!』だって!」
チョットいいですか?

私はある程度英語を使って仕事をしているワケなんだけど、発音に自信があって、よく「どれぐらい海外に住んでいたんですか?」とネイティブに訊かれるんです…イヤ、訊かれたんです。
アメリカ人から「キミの英語は他の日本人と違う」と言われたこともあった。
アメリカ英語ですよ。
ところが!
Marshallとドップリお付き合いしているウチにそのアメリカ発音がモノすごく恥ずかしくなって来た。
特に舌を極端に巻いて発音する「r」とか「t」を弱く発音するとか…コレがもう無性にカッコ悪く思えて来た。
そこで一生懸命イギリス英語の発音をマネしようとしているんだけど、コレが想像をはるかに超えるムズカシさ。
それで少なくともMarshallの人たちとはイギリス流に話をしたいと努力をしているんだけど、先日『Marshall GALA2』で客席にいたMarshallの人たちに話しかけた自分の英語をビデオで聴いて余りのヘタさにビックリ仰天した。
何とも英米どっちつかずのイヤな発音なの。
このままだと「虻蜂取らず」にもなりかねないので、給料をもらっている以上イギリスに合わせる努力は続けるつもり。
来月LAへ行くんだけど、アメリカ人との会話はホントにラクなんだよね。
思いっきり舌を巻いてやろうか?語尾の「t」は全部発音しないでやろうか?
要するにアメリカ英語はマネがしやすいワケ。
自身の経験から言わせてもらえば、とにかく英語を勉強する時はイギリス英語から学ぶことを強くおススメします。
だってイギリスがオリジナルなんだから!
脱線終わり。
 
「今日は新曲を3つほど演りたいと思います」

420おお~!
今日は何から何までいつもと違うな~!楽しいなったら楽しいな!

430_hmfまずは「Heavy Metal Feminity」。
チョット勉強不足ですみません…「Feminity」は造語かな?
多分「Feminity」という単語はないんじゃないかな?違っていたら後でココ消しておきます。
「女性らしさ」とか「女性せあること」を意味する単語ということになると「-ni-」をもう一組足して「Femininity」となるハズ。
反対は「Masculinity」。

440コブシ上げ上げ系のそれこそ「Mascualine」な曲!450そんな曲だもん、恵子さんもポーズがキマるってもんだ!

460v続けて「Thunder」。

470_thdコレまたガッツあふれるパワー・ナンバー。

475さらに「Kiss in the Riot」。

S41a0104今、ヘビメタからパンクの類まで日本のガールバンドが普通に海外へ行って演奏する世の中になっているけど、向こうの連中、SHOW-YAを観たら驚くだろうナァ。

480v残念ながらもうMarqueeはないけれど、またロンドンで演奏する機会があれば是非観に行きたい!

490vがんばれSHOW-YA!
 
SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA Official Website

500<後編>につづく
 

200 
(一部敬称略 2019年9月29日 六本木EXシアターでにて撮影)

2019年12月19日 (木)

Welcome to THE ROCKS HEAVEN 5 <後編>~ Strange,Beautiful and LoudとOZMA-X

 
『Welcome to THE ROCKS HEAVEN 5』レポートの<後編>。
主催するOZMAさんの狙い通り、日曜日がスッカリ混沌としております!

10v_23番目に登場したのはStrange,Beautiful and Loud。

20_2三宅庸介

30v河野充生

40v金光健司

50v_2昨日も書いた通り、今日出演のギタリストは全員Marshall。
ああ~、いいイベントだ~。
そして、今日の三宅さん…1959なのだ!

60やっぱりコレだよな~。

70v_2皆さん、このビデオってご覧になりましたか?
100Wのギターアンプがこの世に登場した時の衝撃が、実際にその場にいたMarshallのスタッフが語っています。

この日、SHOW BOATでこの三宅さんのギターの音を聴いた人はラッキーだった。
沸かし返しなしの、いわゆる「源泉かけ流しのMarshall浴」。
コレがロック・ギターの音です。
昔はみんなこうだった。
今、こういう風に6本の弦をフルに鳴らして1959を爆音で使える人がいないんだよね。
本当にラウドだけど決してうるさくない。
この世に1959が登場してから54年も経つワケだけど、この三宅さんのギターの音を聴けば1959を凌駕するギター・アンプが存在しないことがわかると思う。
デジタル系のアンプとは比べモノにならない…というか、比べるだけ時間の無駄だ。
本当に残念なのは、このサウンドを必要とする音楽が今やマイノリティになってしまっていることだろう。
モッタイない話だ。80v_2もう1回見ちゃお。
しかし…デザインも非の打ちどころがないよね~。

90v_2三宅さん入りでもう1回。
あの音が聞こえてきそうだ!
それぐらい強烈なサウンド…そして音楽。

100ところで…今日は三宅さんのお誕生日なのだ!
この日に合わせてこの記事をアップした…というのは、スミマセン。ウソです。
何たる偶然!
三宅さん、お誕生日おめでとうございます。

110v1曲目は「devil」。

120_2ク~、タマらんわ!
いつものJVMで演奏する「devil」とはまた一味違った曲に聴こえるから不思議。

130v_2歌モノのバンドで言えばシンガーが変わるようなモノだからね。
違って当然だし、アンプの影響力がそれほど強いということに気づくべし。150_2基本的にアドリブでラインを組み立てる河野さん。
今日もスリリングなベース・ラインをガンガン繰り出してくる。

140続けて「bloom」。

160クリーン・サウンドで弾く第一主題。
まずこのクリーンがいい。
Marshallのクリーン・サウンドってすごく好き。

0r4a0409 そしてドラマチックな展開部。
ギターのボリュームを上げてグバ~っと迫りくるこのダイナミズム!
若いバンドのギタリスト諸君にコレを体験してもらいたいナァ。

170_2「こんばんは、Strange,Beautiful and Loudです。
こういうイベントに呼んで頂いて、たくさん集まって頂いて…ありがとうございます。
ボクたち、異様ですけどよろしくお願いします」

0r4a0504 3曲目はm三宅さんのキラーチューンのひとつなのにいまだにスペリングがアタマに入って来ない「murt'n akush(マラケシュ)」。

190_2SBLのドラムスのサウンドも金光さんじゃないとダメなんだよね。
このタイム感とグルーヴ感がSBLを動かしている。
200三宅さんは「異様」なんておっしゃるけど、考えてみれば初めて三宅さんの音楽に接したのはこのSHOW BOATだった。
令文さんが企画した「じゅんぺーさんのさよならコンサート」の時。
変な音楽を豊富に耳に入れているつもりの私でも「異様」だと思ったわ。
でも今はこの音楽がないとダメ。
ジャンジャン新しい曲を作ってもらって、今の三宅さんの向こう側の三宅さんの音楽を聴きたい。
ジミ流に言えば「There must be Miyake's music over yonder Miyake himself」って感じか。

250v人気曲「if」が続く。

260頻出の1曲だけあってやっぱり3人の組んずほぐれつのアンサンブルがスゴイ。
この曲を聴いて三宅さんの音楽に興味を持つ人も多いのではなかろうか?

270v_2

280v_2

S41a0219 「virtue」…

0r4a0483 「petal」と愛奏曲をつなげて出番を終わらせた。
全然「異様」じゃない。300_2あ~、いい「Marshall風呂」だった。
コレがホントの「マーブロ」ってか?
もっかい1959見ておこうか!
 
Strange, Beautiful and Loudの詳しい情報はコチラ⇒facebook

0r4a0515 そして、イベントのトリを飾ったのは主催のOZMAさん率いるOZMA-X!

320_2臼井OZMA孝文

330v_2abu-chan

340v_2貴井義正

350v貴井さんは持参したJCM800 2203を使用。
これで全バンドMarshall達成!

360akko

370v村中♪ろまん♪暁生

380v1曲目は「Shake Your Body」。
フランク・ザッパ式に言えば『Sheik Yerbouti(シーク・ヤブーティ)』ですな?

390貴井さんのリフが鳴り響くドライビング・チューン。

S41a0371 この日、生まれて初めてOZMA-Xを拝見させて頂きましたが…張りのある良い声ですな~。

400vしかし…OZMAさんってスゴイよね。
あいにく機材での接点はないんだけど、Marshallギタリストとの共演が多い関係でチョコチョコと取材の声をかけて頂く。
で、その取材にお邪魔するチームがすべて異なるんだよね。
そのどれもに一生懸命取り組んでいらっしゃる。
よくマーブロ若い連中のバンドが長続きしないのは、メンバーがいくつものバンドを掛け持ちするからだ…と言っているけど、OZMAさんのはそれとはゼンゼン違う(そもそも若くないし…)。
各バンドの演目もオリジナルあり、コピーありと何せ色んなことをされているでしょ?
このバイタリティは生半可じゃないよ。

S41a0273 「生活のなかにロックがある」のではなくて、「ロックの中に生活がある」って感じかな?
最早「生きるロック」としか言いようがない。
OZMAさんってタマにはジャズとかクラシックともお聴きになるのかな?…イヤイヤ、そんなことしないで頂きたい。
でもね、お話をしたりブログを拝見しているウチに知ったんだけど、OZMAさん、かなりの映画通じゃんか!
私と年齢もほぼ同じだし、家も近いということもあって、早いウチに「映画談義」をしたいと思ってるんだよね。
私はずいぶん忘れてきているのでブラッシュアップしておかなきゃならないんだけど、とても楽しみだ。
少なくともブルース・リー周りはゼンゼン歯が立たなそうだ。

410_22曲目は「Crazy Lover」。

0r4a0627 ミディアム・テンポのヘヴィ・チューン。

440もちろんギター・ソロもタップリ!

420v「ありがとうございます!
今日最後のバンドです。最後まで盛り上がっていきたいと思います!
OZMAさん以外は大阪からやって来ました。
物販、よろしくお願いします…帰りの交通費にしたいです!」11_s41a0367 まずは「Better Than Today」。

430昨年リリースした3枚目のシングルからのチョイス。

Oz3ややソフトなミディアム・ファストのメロディアスな曲。

450ガラっと変わってハードな「Can't Stop Me Now」。520メンバー紹介を経て「1番メロディアスな曲を演ります」と始めたのは「Do You Miss Me」。

510v「♪Do you miss me, do you miss me」の繰り返しが耳に残る~!
540
このバンドはOZMAさんが持っているであろう70年代ロックテイストとポップ加減がすごくうまく調和していて聴いてて楽しいな。
500すごくポップなんだけどロックだし、ロックなんだけどポップなの。
そのポップ加減にちゃんと「ロックの黄金時代」の香りを感じるワケよ。
530キーボード・ソロ!

S41a0385お客さんも「♪Do you miss me, do you miss me」を一緒に歌ったよ。

460「今日はお彼岸です。皆さん、チャンとお墓参りを済ませてココへお越しになられたことと思います。
ご先祖様を大事にしてこそのロック・バンドじゃないですか」
さすがOZMAさん!
でもその通りなんだよね。ご先祖様をたいせつにするのはとても重要なことなのです。
「我々なんか人工甘味料のチクロが入った駄菓子みたいなバンドですよ」
「チクロ」なんて若い人は知らないでしょうな。
正式には「N-シクロヘキシルスルファミン酸ナトリウム (知らんけど)」という、砂糖の30~40倍甘いとされる人工甘味料で、砂糖に比べて廉価なことから駄菓子に盛大に使われていた。
その後、発がん性があるとして我々が小学生の時に発売禁止となった。
子供ながらに結構ビビったよね。
OZMA-Xにはチクロは入っていないから大丈夫!
それより、OZMAさんがこの翌日のイベントのために力を抜いているのではないか…という疑惑が持ち上がった。
11_s41a0287その辺りのabu-chanとのテンションの違いが話題になってメッチャオモシロかった。
みんな大爆笑!

480そしてOZMAさんが次の曲を紹介した。
「今から演る曲は『Jibunshidai(自分次第)』という曲です。
人生は全て洗濯…正しいコトを選択して生きていく。そしてその選択がすべて自分に返ってくる。
SBLの高尚な曲の後ではとてもとてもお聴かせできたモノではありませんが、生きていく糧としてお聴きください」
ん?メリル・ストリープ?

11_s41a0427 最後は上で紹介した3枚目のシングルから「Over & Over」…

550そして「No More Lies」をプレイして持ち時間を終了した。560

610v

580v

590v

600OZMA-Xの詳しい情報はコチラ⇒OZMA-X Official website

620 

200_2  
(一部敬称略 2019年9月22日 高円寺SHOW BOATにて撮影)

2019年12月18日 (水)

Welcome to THE ROCKS HEAVEN 5 <前編>~BLACK YAK.とFury of Fear

05『Welcome to THE ROCKS HEAVEN 5~Chaos of Sunday in Tokyo~東京の日曜日も混沌』というイベント。
フォー・マン…イヤイヤ、「出演は4バンド」って言えばいい。
そういや、Bruce Forman(ブルース・フォーマン)なんてギタリストには一時期夢中になったっけな。

10v冒頭、主催のOZMAさんからご挨拶。
「皆さんお元気ですか?今日は『Welcome to THE ROCKS HEAVEN』というイベントになっています」

20出演バンドの種類が余りにもグチャグチャなんです…ナニからナニまで出てきますよ~。
ビジュアルには気をつけているんですけど、今日はビジュアル系ではないラインナップです」…と出演する4つのチームを紹介した。

30トップバッターは京都から参加のBLACK YAK.。

40Youmi

50vKohsuke

60vNORIKO

70vOchoco

80vKohsukeさんはMarshall。

90v上段がKosukeさんの大のお気に入りのORIGIN50H。
Kohsukeさんは三宅さんのご紹介だったんだけど、イヤ、「京都からORIGINを電車で持って来る」と聞いて、そりゃ大変だ!ということでウチのお貸しして差し上げた。
ね~、ホント、「持ち運びが大変だから真空管アンプからデジタルに切り替えた…」なんて人はKohsukeさんの爪をアカを煎じてゴクゴク飲んでもらいたいナァ~。
「音」が第一でしょ?ミュージシャンは。
このままいくとね、近い将来ギタリストの会話から「音の良し悪し」という話題がなくなるんじゃなかろうか?
それより「こっちのデジタル・アンプの方が持ち運びにラクだゼ」…とこういう話ばっかりになるよ。
だって結局、どっちが森進一のモノマネがうまいか…なんてやっているようなモノでしょう?
オリジナルの森進一はまだギンギンに歌っているというのに!
マクベスじゃないが「ギタリストは『音』を殺した」なんてことにならないようにして欲しいものだ。
ちなみにコレのオリジナルは「Sleep no more.  Macbeth does murder sleep. (もう眠るな。マクベスは眠りを殺した)」っていうんだよね。
私、ヘアスタイルがいよいよウィリアム・シェイクスピアですので…。

100vKosukeさんのORIGIN50Hへの惚れ込みようは並大抵でなく、「この値段なら壊れてもすぐ買い直せますからね!」とまでおっしゃってくれていた。
ORIGINって発売してからたった1年後にSTUDIOシリーズが出て来ちゃったモノだから影が薄くなっちゃったんだよね。
Kohsukeさんがおっしゃるように、すさまじくコストパフォーマンスがいいシリーズだと思うんだよね。
気になっている人は早く買っておいた方がいいですよ。
ORIGINが製造終了になるなんてことは今のところないけど、なくなると大騒ぎするんだから。
最近ではベースのVBC412を探している人が少なくないと聞いて驚いたわ。
そんなの中古で出やしないよ。元々で回ってないんだから。
持っている人は大事に使ってくださいね。

110イキの良いヘヴィメタル!

120Youmiちゃんとの明るい歌声と…

130vKohsukeさんのシュレッディングがバッチリとマッチ!

140v「改めましてこんばんは!東京に来てしまいました!
このメンバーになって初めて東京に来たんですけど、新幹線の中が居酒屋か!と思うぐらい後の3人は缶ビールを飲んでいました。一体何本飲んだ?ヘベレケになってやって来ました!」

0r4a0031 「アレ、おかしいな…いつもなら初めてMarshall Blogに登場するバンドは『初登場』って書くのにナァ」って思ったでしょう?
「BLACK YAK.」としては初登場なんだけど、前身の「YAK.」としては2008年の4月にスタートした以前のマーブロにご登場頂いているのです。
その同じ年の11月に、今はなき渋谷AXにMarshallをズラリと並べて開催した単独公演をレポートした。
アレから11年か…もっと前かと思った。(←珍しい!)

150メンバーもその時とはゼンゼン違うんだけどなつかしいな~。

160vそんなこととは関係なくORIGINでバリバリ弾きまくるKohsukeさん。
実はkohsukeさんも「Marshall Blog初登場」ではない。
以前はRAJASのメンバーとしてご登場頂いているのだ。

170YAK.は元々女性2名のチームで、Youmiちゃんの他にAsamiちゃんというシンガーがいるんだけど「おめでた」で一時期活動から離れた。
YoumiちゃんはAsamiちゃんの穴を埋めるべく1人ぼっちの大熱演!
でもコレがその1人BLACK YAK.の最後のステージだった。
Youmiちゃん、大約お疲れさまでした!
180「明るいヘビメタ」っていいんだよね。
ヘビメタの求道者の皆さんが聴いたらアタマから湯気を出して起こるかもしれないけど私は好き。

190混沌とした日曜日の夜を盛り上げるショウに持って来いのパフォーマンスだった!

200v

210v

220v

230vBLACK YAK.の詳しい情報はコチラ⇒BLACK YAK. OFFICIAL WEBSITE

240v「お待たせしました!Fury of Fearです!皆さん、コブシを上げましょう!」
2番手はおなじみFury of Fear。
後で写真を撮っている時にコブシをやたらと上げられると大変やりにくいんだよね~。

250西村守

260v西村直人

270v岡村勇太

280v上原晃

290vまもちゃんも当然Marshall。

300いつもは1959なんだけど今日はORIGINと1960BVの真ん中に挟まっているJVM210Hを使用。

310vFuryもイケイケのステージ!

320容赦なく3曲を続けて演奏した。

330vま~、まもちゃんも弾くわ、弾くわ!

340vこの日のFuryはすごくヨカッタ。
400いつもより演奏がこなれた感じで、自分たちのやりたいことをキチっと提示したように思えた。

350「会いたかったゼ~、高円寺!ボクとギターの守さんは苗字が同じですけど血はつながっていません」
…とバンドの自己紹介。
「ヘビーな世界に皆さんをお連れしたいと思います!」

360v『こち亀』に本田っていう白バイのお巡りさんが出て来るでしょ?
Furyのまもちゃんを見るといつもあの本田を思い出しちゃうんだよね。
あの人は白バイに乗ると急に怖くなるけど、まもちゃんの場合はギター。
もちろん怖くはないにしても、ギターを弾き出すとガラっと変わるところがオモシロくも頼もしい。
410そんなギターの鬼神と化したまもちゃんをバックアップするリズム隊の2人。

380前にも書いたことがあったと思うけど、晃くんは彼が高校生の時から知ってるんだよ。
少し前に八王子で開催したNATALのクリニックで再会した時に「あの高校生ドラマー」ということを知ってビックリした。
パワーとテクニックを存分に兼ね備えたドラマーになった。

390vBLACK YAK.もMarshall。
まもちゃんも当然Marshall。
この後に出演した2つのバンドもMarshall!
いい夜だったナ。
OZMAさん、ありがとうございます!

370クライマックスに向けてますます熱が入る!

420そして全7曲、息継ぎすることもなく最後まで突っ走った4人なのであった!

430v

440v

450v

460vFury of Fearの詳しい情報はコチラ⇒Fury of Fear Official Website

470<後編>につづく 
 

200_2  
(一部敬称略 2019年9月22日 高円寺SHOW BOATにて撮影)

2019年12月17日 (火)

Girls Guitar Three vol.1~EITA, Rie a.k.a. Suzaku & YASHIRO

 
「GG3」か…いい名前を付けたね。
ジョー・サトリアーニの「G3」ってあるでしょ?
3人の「ギター・バカ」……じゃない、「ギターのスゴ腕」が集まってツアーをするヤツ。
イヤ~、そんな「ギター・バカ」がドンドン出て来て欲しいんだけどね~。
「G3」の女の子版、つまり「Girl」なので「Girls Guitar 3」、略して「GG3」。

10v最初の出演者は…

20YASHIRO
YASHIROちゃんMarshallを使っていないけど、よく一緒になるんだよね~。
それだけ売れっ子っていうことか…。

30vキーボーズには深井麻梨恵。

40ベースは芦田ジュナ。

50vドラムスはFATE GEARの森はるか。
はるかちゃんは前回の大山まきちゃんの記事にも出てもらったばかり。

60vはるかちゃんはNATAL。

70NATALのCafe Racer。
このCafe Racerというシリーズの材質はチューリップ・ウッド。
南米産の木材はヴェルサイユ宮殿の家具調度品の材料として使われているんだってさ。

80スネアはメイプルの14"x5,5"。
赤い大き目のラメは実に美しい。
舐めると甘い…ような気がしてならない。キャンディみたいでしょ?

90コレですべてのバンドをドライブしてくれた。

100YASHIROちゃんはまず「Rush Out」というオリジナル曲を披露。

11_0r4a0008 2曲目は「Betelgeuse」。
「ベテルギウス」なんて懐かしいな。オリオン座だったっけ?
120v次にコピーをひとつ。
アラ~、数回前の中間英明さんの記事でTOTOの「Child's Anthem」が出て来てスティーブ・ルカサーのことを書いたばっかりだったのに、同じアルバムからそのルカサーの「Georgy Porgy」。

S41a0089 そして最後は「Frozen Rose」。
全4曲。
このサイズ感がGG3のいいところ。

110続いての登場は…

130EITA!

130vEITAちゃんは当然Marshall。
JCM900 4100と1960Aを使用。

140vEITAちゃんのチームはキーボーズなしのギター・トリオ。
1曲目は「Sunshine」。

150EITAちゃんらしいアップテンポのドライビング・チューン。
ちょっと変わったメロディがおもしろい。

160vはるかちゃんが叩くNATALがそのドライブ感を増量!

170「こんばんは!EITAでございます。
平日にもかかわらずこんなにたくさんの方に集まって頂きましてありがとうございます。
女性だけのインストのイベントなんてそうあることではないので楽しみにして来ました。
次はメタルっぽい曲を…今のもメタルっぽいんですが、バリバリ弾きたいと思います!」

200vドワ~、確かにメタルの大洪水だ~!
曲は1月にリリースした4曲入りミニ・アルバムから「Time is Now」。

180EITAちゃん、地道に色々と音源を制作してる。
とてもいいことだと思います。
下の白っぽいジャケのヤツが「Time is Now」を収録している作品。

185今日は速い曲しか用意してこなかったというEITAちゃん。
和風のメロディが印象的な「Radial(レイディアル)」。

190今では女性のシュレッダーはゼンゼン珍しくなくなったけど、考えてみるとEITAちゃんってそういうスタイルの女性ギタリストではもしかして最古参なんじゃないかしら…。
「どこからがそういうスタイルか…」とか「イヤイヤ、他にもスゴイ女性ギタリストはいたよ」ってなご意見があって当然なんだけど、時空海賊Seven Seasのデビューが2003年…エ~!アレから16年も経ってるのかよ!
ツベコベ言わなくても問答無用でEITAちゃんってベテランじゃん!
あの当時はこんなにピロピロ弾く女性ギタリストっていなかったと思うワケよ。
Marshallのクリニックでよくお付き合い頂きましてね~。
アレから16年か…。

210「みんなで『ファイヤー!』って言って欲しいの」と、最後を「Fireworks」という曲で締めくくった。
220自ら触れていた通り、4曲すべてギンギンのメタル・チューン。
EITAちゃんらしい「攻め」のステージがカッコよかった。
やっぱりMarshallが出すギターの音はいいナァ。
ピッキングの力が男性にはどうしても敵わない女性こそ、Marshallを使って太い音を出せばいいのにナァといつも思います。
え、重くて持ち運びができない?
今、20Wでいいのがあるよ…STUDIOシリーズっての。
240v

EITAの詳しい情報はコチラ⇒EITAぶろぐ

230トリは『GG3』の主宰、Rie a.k.a. Suzaku。

250ギターがRieちゃんに替わって…

260v麻梨恵ちゃんがキーボーズで加わる。

270vリズム隊は最後の最後までこの2人。

290v

300Rieちゃんのステージもすべて自作曲。
1曲目は「Urban Highway」。

2802曲目は「Sunrise」。

310さらに「Wangan Street」。
ソフィスティケイトされたおしゃれな曲が並ぶ。

S41a0306 「なかなか『GG3』に出てくれる女性ギタリストがいないんですよ~。
断られ続けたんですが、チョーやさしいEITAさんとYASHIROちゃんが出てくれたんです!」
RIeちゃんのMCが絶妙で実に楽しい!
「最後はボスキャラの登場です!」
ボスキャラ?
あ、クライマックスのことね!

295曲は「風林火山」。
ん~、コレがドラマチックでカッコいい。
これなら武田信玄どころか上杉謙信も喜ぶぞ!

320v最後は全員揃ってのジャム・セッション。
400曲はまずビリー・コブハムの「Stratus(ストラトゥス)」。
定番ですな。

340

350v
390v2曲目ははるかちゃんのドラムスから始まって「Led Boots」。

380v三者三様のソロに加えて…

410バックの人たちのソロもタップリとフィーチュアされて大いに盛り上がった!

370

360このイベントね、ひとチーム辺りの持ち時間が少ないのと、転換の時間がないので、アッという間に終わっちゃう。
Rieちゃんのトークもオモシロいし、とてもいいエンタテインメントなの…っていうんで、翌月にも開催された2回目にもお邪魔させてもらっちゃった!
その様子は後日レポートします。

420 

200_2 
(一部敬称略 2019年9月18日 吉祥寺シルバーエレファントにて撮影)

2019年12月16日 (月)

大山まき presents アコメタル feat. Yui

 
はじめにひとこと言わせて頂きたいのだが…目黒は駐車場がなさ過ぎなんじゃ~!
以前は駅の横っちょに大きな屋外駐車場があったんだけど、アレがなくなったので、今度は権之助坂を下って山手通りを左に曲がったところの駐車場を使うようになった。
そしたら、それもなくなっちまいやがんの。
もう、困って困って…いつも目を白黒させちゃうんだよね。
あ、だから「目黒」っていうのか!…納得。
でも目黒駅の住所って「品川区上大崎」なんだよね。
…と、いつも通り駐車場に困った後にお邪魔したのが目黒駅にほど近いジャズ・バー「東京倶楽部」。
ん~、いいね~、この入り口。

10ソニー・ロリンズの『Saxophone Colossus』。
ジャズを聴き始めの頃は「入門盤の最高峰」ってんでよく聴いた。
今でも引っ張り出してはと~きどき聴いてる。

Sc 今日の出し物は楽しみにしていた「まきちゃんのアコメタル」。
それだけでなく、ナゼか下の案内板には書いていないが「フィーチュアリングYui」というのも期待を倍増させた。

20大山まき

30vYui

40v斉田和典

50vカホンは森はるか。

60vカウント・ベイシーの「Jumpin' at the Woodside」に乗って登場した4人。
チケットは完全ソールド・アウト!

70_ftmYuiさんが奏でるヴァイオリンからスタートしたのは…

80「Fly me to the Moon」!
意外!

90でも、そこはまきちゃんのこと、そのまま終わるワケはなく、後半は「オイ!オイ!」と景気のよい月旅行となった。

100v「みんな、戦っていくゼ~!」…戦わなくていいから!
そんなことばっかり言ってるとホントに若者が戦争に行かされる世の中になっちゃうよ!
2曲目は「ペガサス幻想」。
「♪先生、Yah!」ってヤツね。

120v_pf「アコギ」なんて聞くと優しいイメージだけど、この斉田さんの仕事は大変だよ!

130v選曲がスゴイな…さらに続けたのはアリスの「チャンピオン」。
オリジナルは1979年のリリースか…。
コレって映画『ロッキー』が流行った頃だったんだっけ?
何て大ゲサな曲だと思ったよね。
まきちゃんなんか全然生まれてなかったでしょ。

140_cpでも実にピッタリなんだよな。
そこらへんの若いロック・バンドの男性シンガーの100倍の迫力は優にある。

150「♪ラララライ、ラララライ」…じゃなくて「♪ライラライラライ」をみんなで歌って盛り上がったよ。
はるかちゃんのカホンを叩く手にも力が入るというもの。

160v「サンキュ~!ようこそ~!
ジャズのココでメタルを演りま~す!
『ジャズ・メタル』という試みです。オシャレな場所で『オイ!オイ!』って…スゴイね!
並々ならぬ期待を感じてます!」
メンバーを紹介して…
「今日は限界まで楽しんでいきましょう!」

170mcそのまんまSHOW-YAの「限界LOVERS」。

180_gl先日の『Marshall GALA2』でも歌ってくれて大ウケだった。
私は初顔合わせのリハーサルの時にまきちゃんの代わりに歌わせて頂いたが、たくさんではないにせよ頭の血管が切れたわ。
久しぶりに怒鳴らせて頂いた。
まきちゃんの歌うSHOW-YAは最高だぜ。
「♪Back to the fire」をみんなで歌っちゃったね。

190vココでまきちゃんは『Marshall GALA2』の宣伝をしてくれましてね、ステージに上がっているMarshall関連の機材についても触れてくれた。
270_mcまずは斉田さんが使っている茶色いMarshall。

200AS100Dというアコースティック楽器用のアンプなのです。
日本のコンサートでアコギを使う時ってほとんどラインで鳴らすけど欧米ではアンプを使うんだね。
そうすると自分で音を作ることができるし、ナニよりもパンチのある音になる。
このモデルはMarshallの中でも最も息が長い商品のひとつで、特にヨーロッパ市場ではアコースティック楽器用アンプの代表機種になっている。

210一方、はるかちゃん。

230「NATALのカホンです」235黒にNATALのロゴが映えていれカッコいいべ?
音もバッチリなのです。
コレも海外では売れ行き好調なのです。

240vそして、SHOW-YAのsun-goさんのチームでまきちゃんに出演してもらった『Marshall GALA2』。
おかげさまで、前回にも増して大好評を頂戴することができました。
250皆さん次回の『Marshall GALA3』をご期待頂いていて、私の顔を見るとみんな「3年後、3年後」と言ってくれるのはいいけど…知らんよ!
『2』がようやく終わった今は考えたくない…とか言ってるけど、実はもうアイデアが出てきているのサ。
開催したら来てね。
 
まきちゃんが登場する『Marshall GALA2』のレポートはコチラ⇒vol.2:オープニング & THE CORAL CANDIES

260「今日はシットリした曲はココだけなのでシッカリ聴いてくださいね」

290v_lb…と歌い出した曲を聴いてビックリ仰天!
イギリスの盲目のジャズ・ピアニスト、ジョージ・シアリングの「Lullaby of Birdland」。
いいね~、すごくいい。
日本人がジャズっぽくしようとして、黒人のマネをして歌うのがタマらなくイヤだ。
でもまきちゃんは変に作らず、ストンとそのまま自分の声と歌い方でこの美しいメロディを歌い上げた。
そこがいい。
アニタ・オデイのレパートリーなんかすごくマッチしそうな感じ?
「You are the Top」なんて歌ったらすごくいいと思う。
コレには歌詞にチョットしたアイデアがありましてね…。

300そんなマキちゃんをググイと包み込むYuiさんのヴァイオリン。
いいわ~。
ステファン・グラッペリ、スタッフ・スミス、レイ・ナンス、ジャン・リュック・ポンティ、デディエ・ロックウッド、マイケル・ウルバニアク、Lシャンカール、マウロ・パガー二、シュガーケイン・ハリス、ダリル・ウェイ…ジャズとかロックのヴァイオリンって大好きなんだよね。

310vアコメタルのアルバムから…

315「浮世ドライブ」。

316v「私の曲を演るか!自分の曲を演りたくなった!『Swing』演るか!」
コリャますます乗ってきたぞ~!
S41a0400アルバム『MONSTER』から…「Swing Out」。

320まきちゃんはオリジナル曲もスゴクいいんだよね。
いつかどこかのライブで「私のルーツの音楽を歌います」と言ってDeep Purpleの曲を演奏したことがあった。
やっぱり聴いている音楽がシッカリしていると、こういう風になる。
芸術は「インプット」が大切なのだ。

330vひたすらストラミングし続ける斉田さん。
だからこの仕事は大変だってーの。
フレットの減りも早いんじゃないのかしら。
リード・ギタリストのギターより、リズム・ギターの人のギターのフレットの方がはるかに減るのが早いっていうからね。

340さらに『MONSTER』からタイトル曲の「MONSTER」。

350_pbこのサビ!
私はこの曲をライブで聴いて一発でこのサビのメロディを覚えたよ。
ジジイの記憶力にしては上出来だ、
それぐらい印象的だったのね。

350vもう1曲『MONSTER』の中でもメタル度が高い「Pain Letter」。

S41a0088アコースティックのトリオとは思えない迫力!

360

370

380v下手のお客さんにもサービスしなきゃね!

390そういえばこの日、台湾からのお客さんもいらっしゃったのです。
YouTubeでまきちゃんを見て気に入って目黒まで観に来ちゃったという。
駐車場大丈夫だったのかな…関係ないか。

400_mcこの日は新しいシングル『絶対領域』の発売記念ライブでもあったのかな?

Mo2 ジャケットのデザインは、はるか画伯。
はるかちゃんは自分のバンドFATE GEARやベテランハードロック・バンドBLINDMANのアルバムジャケットのデザインも手掛けている。
「文豪っぽいデザインにしたかった」とか。
はるかちゃんには「ロートレック風?」なんて言っちゃったけど、違うな。いわゆる「大正イマジュリィ」ってヤツ?」

S41a0312 ショウもいよいよ最終セクションに突入する。

410_itmLOUDNESSナンバーを2つ。
まずは「In the Mirror」。

420ん~、こんなアレンジ、タマらんね。
580まきちゃん、問答無用でカッコいいわ。

450vもう1曲は「S,D,I,」だよ!

470まきちゃんだけでなく、3人はココでもスゴかった!

480

S41a0190

490「♪エス・ディ・アイッ!」も合唱となった。

500「LOUDNESS最高!LOUDNESSの曲はスゴイ!
楽しい時間は早いものであと2曲になりました。
次はボカロの曲です…知ってるかな?
今日はアンコールがありません。だからあと2曲です!」

510_mcタオルを振り回して歌ったのは「千本桜」。520_szコレはよく女性シンガーのバンドが集まるイベントのアンコールで演るヤツですな?
こないだそれこそココの近所の鹿鳴館で聴いた!

540v「次でラスト・ソング!みんな歌ってくれますか~?」
最後を締めくくったのはXの…

560v「紅」だぁぁぁ!

S41a0470「アコースティック」とは名ばかりで、何とハードなパフォーマンスなんだ!
これじゃまるでヘヴィメタルだ!…だから「アコメタル」なのね?

570v
430v

590v大山まきの詳しい情報はコチラ⇒大山まきOfficial Site

610今日登場したMarshallファミリー商品は;
アコースティック・アンプAS100DとNATALのカホンでした。

620 

200_2

(一部敬称略 2019年9月15日 目黒 東京倶楽部にて撮影)

黒沢ダイスケ Progressive Band

 
今日のMarshall Blogは初登場となるギタリストの黒沢ダイスケのバンド。
従来型のロック・リスナーの皆さんには馴染みが薄いかもしれないが、黒沢さんはゲーム音楽の分野においては「超」や「大」がいくつもアタマにつく人気の高い「作曲家」であり、「ギタリスト」なのだ。
記事のタイトルにあるように、今日レポートするライブには「Progressive Band」名義でのご登場。
この「Progressive」が「進歩的な」とか「前衛的な」を意味する本来の英単語の意味で使われているのか、あるいは「Progressive (Rock) Band」という意味なのかはわからない。
勝手に「Progressive Rock」を意味することとして、「プログレッシブ・ロック」についてチョッピリ書かせて頂くと…。
アノね、ハードロックだの、ヘヴィメタルだの、ブルースロックだの、数多くあるロックのスタイルの中で私が一番好きで、かつて最も集中して聴いたのが「プログレッシブ・ロック」なんです。
中学2年の時に初めてKing Crimsonを耳にした時には「ダメだ、コリャ」と思ったけど、当時みんなが夢中になっていたKISSやQueenは真っ平ゴメンだったので、自然にYesやELPに興味が移っていった。
そういう音楽が世の中に普通に存在していた時代の話ね。
後はもう片っ端から聴いたな~。
それが今から20年前、イギリスから来たギタリストにプログレッシブ・ロックの話をして大きなショックを受けた。
「ハァァ?『ぷろぐれっしぶろっく』~?ナニ言ってんだ?ぷろぐれっしぶ、ぷろぐれっしぶ…。キミ、もしかして『プロッグ・ロック』のこと言ってるの?Pink FloydとかKing Crimsonとかの…」
私が「そうです、そうです。今イギリスではどんな感じなんですか?」みたいな質問をすると、「あ~?イギリスでそんなもん聴いているヤツはただの1人もいないよ!」だって。
「ナニ言ってんだ?」はこっちのセリフだっつーの。
「Prog Rock」はイギリスの音楽じゃないか!ビートルズに次ぐイギリスの音楽の発明品なんだぞ!
でも、比較的頻繁にイギリスに行っている私が現地で肌で感じる雰囲気としては、「Prog Rock」として受け止めているかどうかは別として、今でもPink Floydなんてのは若い人の間でもスゴイ人気だよ。
イギリス人の友達と食事をしている時、イングランド(スコットランドと北アイルランドを除くという意味)の町のランクというのをやって見せてくれた。
コレがメチャクチャ面白かったんだけど、彼によると1位はケンブリッジだった。
「ケンブリッジ大学がある知的で静かで美しい町」というのが一番の理由で、「それならばオックスフォードでもいいんじゃん?」と口をはさんだところ意外な答えが返って来た。
彼がケンブリッジを1番に挙げたもうひとつの理由は「Pink Floydの出身地」ということだった。
彼は私より20歳ぐらい年下で、そうした古いロックを好んで聴かないタイプなのだが、Pink Floydは別のようだ。
やっぱりイギリスに「プログレッシブ・ロック」はまだ息づいているんだと思った。

プログレッシブ・ロックを聴くなら現代クラシック音楽の方がずっとオモシロいということが発覚してしまったので今ではほとんど聴かなくなっちゃったけど、昔はカンタベリー、イタリアン、フレンチ、北欧、後年は辺境まで聴き漁った。
私が思うに人間が作る「ロック」という音楽の範疇で技術的意識的に最もクリエイティブな作品のひとつはYesの「Close to the Edge」だと思ってる。私がこんなことを言うなんて意外でしょ?
コレが1972年。
60年代後半に始まり世界中で発展を遂げたプログレッシブ・ロックだったが、その後70年代中盤を過ぎてパンク/ニューウェーブのムーブメントが広がるとアッという間に消え失せてしまったのは残念なことだ。
10年ももたなかった。
大仰な音楽だけに飽きられた時点でイチコロだったんだね。
一番好きなのはイタリアのAreaかな?
そして、最後に好きになったイギリスのプロッグ・ロックはGenesisだった。イギリスに行くようになってからGenesisがケタ違いにオモシロくなったんだな。

閑話休題。
プログレに関してはもっと書きたいことがあるんだけどキリがないのでこの辺で止める。

10_2黒沢ダイスケProgressive Bandは…
 
黒沢ダイスケ

20vベースは上田哲也。

30v_2キーボーズは池尻喜子。

40v_2そして、ドラムスは伊藤ショボン太一。

50v今日のショボンちゃんのNATALはCafe Racer。

60vフィニッシュはシーフォーム・グリーン。

70_2スネアはアルミ・シェル。
少し前にSanovaさんのステージで使って以来のお気に入り。

80黒沢さんの背後にはMarshall。

90vJVM210Hと1960BVだ。

100vもちろんプログレは浴衣で演奏するモノ…とキマっているワケではない。
コレ、まだ8月下旬の暑い盛りのライブだったのね。
ま、冬に目にする浴衣姿ってのもオツなもんでしょ。
30年ぐらい前、以前の仕事の関係で長野に移り住んだ時、晩秋に花火大会をやっているのを見てビックリしたことがあった。
「寒い、寒い」と言いながら楽しむのが信州式…と教わった。
でも、空気が澄んでいるので花火って冬の方がキレイなんだよね。

110演奏の方は特大の花火が上がったような爆発的な演奏!

120_21曲目は黒沢さんの「INSPION」。

130vま~、とにかく息を付かせぬ込み入ったアンサンブルが圧巻!

140_2しかし、この人はスゴイ。
NEO-ZONKもそうだったけど、この手の複雑極まりない音楽から、スイングしまくるシンバル・レガートを聞かせてくれるビッグ・バンド・ジャズまで、タマらないドラミングを聴かせてくれる。
また音がいいんだよな~。
ホント、NATALでヨカッタ。しみじみそう思います。

150v_2「ありがとうございます。
今日は『夏』ということで浴衣で登場しました。ああとは謎…そんな感じでやっていきます」
メンバー紹介とこの日のショウの構成を説明した。

160v_22曲目は喜子さん作の「Breaking the Limit」。

170_2先日リリースされた3人の女性鍵盤奏者を中心としたオムニバス・アルバム『池尻家×SHOKO solo project "Sonicscape"×深井麻梨恵』の1曲目に収録されている曲。

Cd ま~、この曲もスゴイわね。
「ダフ屋」と言われていた上田さん。
トンデモない!
ダフ屋さんにはこんな演奏ムリです…イヤ、スゴイ人もいるかもしれないか?
「ダフ屋」はナンで「ダフ屋」っていうか知ってるよね?
「札(ふだ)」、つまり入場券から来てるんだけど、IT化となった今はどうやって仕事をしているのかしらん?
あ、買い占めちゃうヤツか。
上田さんそんなことしてんのかな?…してないってば!

165vそのCD収録のこの曲でギターを弾いているのが黒沢さん。
ドラムスはショボンちゃんが叩いている。
上田さんも他の曲で参加している。180vこの日はまだ『Marshall GALA2』が開催される2ヶ月チョット前のことだった。
GALAにご出演頂く喜子さんの事前PRのネタとして、以前レポートしたシルバーエレファントの『よし子セッション』とこの日のライブを取材させてもらったのね。
結局、このレポートは『Marshall GALA2』の後になっちゃったけど…。

0r4a0059ところで!
鍵盤楽器奏者って写真撮影がムズカシイんですわ。
Marshallの現場というとギターばかりでキーボーズの撮影に慣れていないということもあるかも知れない。
まず、大抵ポジションがハジっこで照明が暗い。
動き回ることができないのでどうしても似たような写真が多くなる。
譜面台が顔を遮ってしまうことが多い。
下を向けば暗いし、上を向くと照明がモロに当たって飛んでしまうし…。
そういう時に役立つのが普段の音楽のお勉強。
例えばコレ。
コレは天才ジャズ・ピアニスト、フィニアス・ニューボーンJr.という人の『Please Send me Someone to Love』という特に有名でも何でもないアルバム。
この人、天才すぎて精神を病んでしまったというほどの天才なんだけど、こういうジャケット写真なんかの構図をマネてみる…というのは写真撮影のひとつのアイデアでしてね。
200cdこんな感じ。
この写真は本当に上のジャケットを意識してシャッターを切った。
「ゼンゼン違う」って?
ま、気持ちの問題ヨ。

190vコレは?
ジャズ・オルガン界のスーパースター、ジミー・スミスの『Jimmy Smith at the Organ』。
カッコいいじゃないの?
コレをマネるつもりでシャッターを切る。

210cdこうなる。
喜子さん、実際にはジミー・スミスより格段に複雑なことをされています。220vこの曲でもショボンちゃんが惜しげもなくすさまじいドラミングを見せてくれた。

230_2「この曲は3、4年前にできた曲です。
『限界突破』という意味で、調子に乗っいて限界を超えられるんじゃね?という感じで作りました」
と曲の説明をして、前掲のオムニバス・アルバムの紹介をした。

240v_23曲目はキーボーズでスタート。

235上田さんの作品「Kaleidoscope」。

S41a0094 ま~、しかしドレもコレも濃い曲ばっかりでうれしいな。

260v_2最後はドラム・ソロで〆る。

280vメンバーのオリジナル曲で構成した第1部の最後は黒沢さんの新しい曲「Kill Trap」。
まずは喜子さんからシットリと。
浴衣がピッタリだ。

290v_4「速くてスゴイの演やります」という事前の説明通り、曲はハードに展開し、すごいことになっていく!
310v第1部の仕上げに持って来いのド迫力ナンバーだった。

300第2部はまずショボンちゃんだけがステージに登場。

320待ってましたのドラム・ソロ。
ダラダラとやられるドラム・ソロはまっぴらゴメンだけどショボンちゃんのドラミングなら大歓迎だ。
320vソロの中盤にさしかかると…

330vカウンターに向かって何やら合図を出したショボンちゃん。

340vすると、お店の菜摘ちゃんが何やら運んで来たよ。
菜摘ちゃんもスゴ腕ドラマーで、昔NATALのイベントに来てくれたことがあったんだよ。

350左にスティック、右手に箸で…

360「鴨のナントカ」をパクリ。
ドラム・ソロは続けたまま。

370v「ンメな~!」

380vそしてもうひと暴れ!

390いいね、こういう意味のないことを演るってのは。
もちろんドラミングがカッコいいから成り立つ話。
ところで、ショボンが来ているのは浴衣なのか?
なんか中国の要人みたいな…。

400v第2部はDream Theaterのコピーで固めるという構成。
若い人好きね~。
以前「Dream Theaterの音楽を受け止めることができるか否か」はひとつの世代の分かれ目ではないか?…ということをどこかに書いた。
私は向いていない世代のようでして…なので以下は演奏した曲名を記すのみとさせてくだされ。

410でも、昔教則ビデオの仕事をしていた時にマイク・ポートノイの『Liquid Tension Theater』の字幕の監修をしたんだけど、コレは売れたよ~。
大ヒットだった。
DVDがこの世にあらわれる前の話。
もちろん本作はその後DVDになって再発されたけど。

11_ltt1背表紙はこんなだったか…。
こんな文章を書いたの全く覚えてないわ。
このビデオのプロデューサーのひとり、ロブ・ウォリスとは今でも仲良くさせて頂いている。
来月NAMMでまた会えるのを楽しみにしているんだ。

11_ltt2 ショボンちゃんのドラム・ソロに続いての第2部の1曲目は「ACOS-Acid Rain」。
450v続いて「Erotomania」。
ナニ、「エロトマニア」って?!

430vそして「Hell's Kitchen」。
「Hell's Kitchen」というのはマンハッタンの真ん中へんの8番街から西側のエリアのアダ名だわね。
私が2回ほど続けて行った20数年前は8番街を超えて西、つまりハドソン川方面にはいかない方が無難とされていた。
確かに、5、6、7番街(アヴェニュー)と東から西に向かってストリートを歩いて、8番街に当たると、辺りは急に黒人だらけになって驚いたことがあった。
ココと東南のアルファベット・アヴェニューというエリアに行ってはいけない…とされていた。
アルファベット・アヴェニューは今はゼンゼン大丈夫みたいだけど。
 
ま~、どれもこれもガッチャガチャに込み入った曲ですな~

440v本当はアンコールに演ろうとしていた「Dance of Eternity」を本編で続けて演奏してしまいアンコールはなし…というダイナミックな結末でこの日のライブを終了した。
 
しかしナンだね。
Dream Theaterを受け付けないせいもあるけど、私なんかには第1部の皆さんのオリジナル曲の方が断然ヨカッタな。
コレからもバッキバキの自作曲で徹底的に複雑でハードな演奏を期待しております。
420

460

470

480

200_3 
(一部敬称略 2019年8月24日 横浜Hey Joeにて撮影)

2019年12月15日 (日)

中間英明 Unplugged Live

 

059月上旬に開かれた中間英明のアンプラグド・コンサート。
その3月前の「『Point of no Return』発売30th Anniversary Live」の時はあいにくMarshallに出張していたので残念ながらお邪魔できなかったので、中間さんは昨年秋の『九人の乙女』以来のご登場となる。

10今回のアンプラグド・コンサートの出演は、中間英明。

30vそしてキーボーズにBLAZEの増田隆宣。

40v 会場は渋谷のロック・バー『Sweeet Rockl』。
チョ~~~満員でまったく身動きできず。
こんな状態で背中でも痒くなった日にゃ大変なことになる…ぐらいパンパン。
も~、中間さんが観たくてしょーがないのね?
よって、写真の構図に大きな制限があって2ヶ所でしか撮れなかったことを予め書いておきますからね。
ハジッコとその50cm中ほど。今日はその辺りを割り引いて写真を見てチョーダイよ。
撮影時に場所を開けて頂きましたお客様、この場を借りて御礼申し上げます。

20「アンプラグド」といってもアコギを弾く中間さんの向こうにはMarshall。
へへへ、そうなの。
ガツンと演ってくれたの。

50この日、アコギにはMarshallのアコースティック楽器用アンプ、AS100Dを使用。
上に出て来た『九人の乙女』の時にラインではなくAS100Dでアコギを鳴らして以来、中間さんはアコギ・アンプの虜になっちゃったんだな。
ま、コレが欧米の標準ですから。ASはヨーロッパではベスト&ロング・セラーで、Marshallの全ラインアップの中でも最も長命のモデルなんだよ。
ところが、残念ながら日本はアコギ・アンプの不毛地帯なんですよ。
でも、耳のいい腕の立つギタリストであれば、中間さんにようになるのが普通でしょう。
そして向かって左側はSTUDIOシリーズ。
この日初めて中間さんはSTUDIOにトライ。
エレクトリックのコーナーでは1959をパワー・リダクトしたモデル、SV20Hと1x12"キャビネットのSC112を使用した。
要するにこの日は「完全プラグド」の「アンプラグド・ライブ」だったというワケ。

601曲目は『Point of No Return』から「El Giza」。
CDではタブラやウードのような音色も聞こえて来る中近東風のナンバー。イヤ、モロッコあたりの雰囲気かな?…って行ったことないけど。モロッコは北アフリカか…。
ちなみにロシアでは「ミルク」のことを「モロコ」と言う。

70ん~、やっぱり音に「張り」があると言うか、「押し」が強いと言うか、「暖かみ」も加わってやっぱりラインより全然いいな。
中間さんの力強いピッキングには持って来いだ。

80v2曲目はマイケル・シェンカーの「Bijou Pleasurette」をジックリ、シットリと。

90「こんばんは!こんなにたくさん集まって頂きありがとうございます!」
この日は増田さんのリードで中間さんのトークもタップリと聞くことができた。
「マイケル・シェンカー大好きなんです。
何度も失踪するでしょ?お兄さんのScorpionsに参加したり…でも『音楽専科』や『ミュージックライフ』を読んでも情報が途絶えるんだよね
一番最初にロックに興味を持ったのはKISS、Rainbow…リッチー・ブラックモアを見てギターを始めたんです」
…と中間さんのロック遍歴がタップリと語られた。
ま~、出て来る出て来る、我々世代のギター・ヒーローが。
こういう話が成り立つのは世界でも日本だけじゃないかね?
とても素晴らしいことです。
だって、そうした人たちはみんなMarshallじゃないか。
みんなMarshallを使って自分たちの音楽を作ったんだ。
クリエイティブでとてもいい時代の話しだ。

0r4a0041 ココでギターをエレクトリックにチェンジ。
『Point of no Return』から「Requiem」。

110v中間さんはSV20Cにリンクを施して使用。
最初、LOUDNESS1と2のミックスの調整に手こずったらしいが、ナンノナンノ、そんなことを全く感じさせないMarshallらしい素晴らしいサウンドだ。

120増田さんも中間さんのアンプが変わって若干ボリューム・アップ!
やっぱりMarshallの音ってカット・スルー(音抜け)がズバ抜けてるんだね。
ところで、増田さんの所属するBLAZE。
かなり歴史のあるバンドでね、私が高校1年の時だから1977~1978年ぐらいかな?渋谷の屋根裏では半分に折って名刺ぐらいの大きさになるその月のスケジュール表が用意していた。
アレ、取っておけばヨカッタナァ。
確かそれを開くと左側のページが「昼の部」で右側が「夜の部」の予定になっていて、毎月その右側のページに「BLAZE」というバンド名が掲載されていた。
もちろん「夜の部」の方が書くが上ね。
それで、BLAZEがどんなバンドか気になってはいたんだけど一度も観に行くことはなかった。
それから何年後だろう?
調べてみると渋谷のBOXXがあったのは2012年までなので、最大で35年後か…BLAZEをBOXXで観たの。
Deep Purpleスタイルのハード・ロックでカッコよかった。
やっぱり歴史のあるバンドってには「歴史」があるだけで既にスゴイよ。
しかし、あの時代、毎日ライブハウスにマチネーがあったんだゼ。
六本木の「PIT INN」なんて「朝の部」まであったんだから。
それだけライブハウスがなかったと言うか、演奏する場所が少なかったと言うか…。
みんなライブハウスに出たくて熾烈な音楽の戦いを展開していたんだね。
そんな環境だもん、人と同じことを演っていたら誰も相手にしてくれないにキマってる。
だからそれだけにスゴいバンドがたくさんいたよね。
今はどうだろう?
毎月のようにライブハウスが次々とオープンして…。
何やらバンドの数よりライブハウスの数の方が多いイメージ?それじゃいいバンドが出て来るワケがない。
ニューヨークとロンドンのライブハウスを合わせた数より、今渋谷にあるライブハウスにある数の方が多いんじゃないかね?
増田さん、ゴメンナサイ!
ついついBLAZEの思い出で脱線してしまいました!

130次はそbのBALZEの『Danger Zone』というアルバムから「Adriana」という曲。

140中間さんの愛聴曲で、聴いて何度も涙を流しているという。

150vココのトークでいよいよギター談義爆発!
中間さんが「Burn」のジョン・ロードを弾いてみたり、好きな曲のサワリを弾いてみたり。
好きな人にはタマらないコーナー。
しかし、30年前にコピーしたヤツとか、よく覚えてるよな~。
でもこうでないと音楽家っていう仕事は務まらないんだね。
ミュージシャンに必要な要件って、「練習を苦と思わないこと」、「食べ物に好き嫌いがなくてどこでも寝られること」、「ズバ抜けた記憶力」…だと思いますよ。
アタシャ、ダメだコリャ。

170またアコギに持ち替えて『Point of no Return』から「Smiling Landscape」。

0r4a0012 次も中間さんのお気に入りの曲だという「Adagio」…中間さんのセットリストにはそう書いてあったんだけど、演奏後の増田さんのMCでは映画『プラトーン』の挿入曲という説明があったので「Adagio for Strings」というのが正しい曲名なのかも知れない。

0r4a0027 コレは休憩中のようす。
中間さんのポジションの後がトイレになっているので、通路を確保しているところ。
なかなかこんな光景は見れないよ。

160v『Point of no Return』からタイトル曲。
260vもうずいぶん前に中間さんから直接このCDを頂戴して、ある時クレジットを見てビックリしたのは、SOUND PRODUCERとして「KATSUTOSHI 'KINEZUKA' MORIZONO」とあるでないの。
「KINEZUKA」ってナンダ?とは思ったけど「KATSUTOSI MORIZONO」は「森園勝敏」としかあり得ないワケで、森さんと行き会った時にこのアルバムのことを尋ねてみたことがあった。

Pnr 森さんは「え~、アレね~、もう既に中間くんって完成しちゃっててサ…完璧なワケよ。だから特にナニもやることがなかったんだよね~」…おろしたてのバラ色のシャツはお召しになられていなかったが、ご自身の「おまつり」の歌詞みたいなことをおっしゃっていた。
名盤って得てしてそういうモノなのじゃないかしら。
中間さん、リリース30周年おめでとうございます!

190v_dpそして、ナゼかTOTOのアレ…♪ダダダダダダダッダン、「Child's Anthem」。
しかし、TOTOのデビュー・アルバムって『宇宙の騎士』って言ってたのか…カッコわり~。
TOTOが出て来た時、スゴイ話題になってたな~。バンド名も注目されてたっけ。

200この「Child's Anthem」、コレがたったお2人なのにスゲえ演奏だったのよ。
メッチャかっこよかった。
チョット前にCMでコレの変奏曲みたいのがよくかかってたでしょう?
アレはナンだったのでしょう?
それとね、1999年ぐらいに国際フォーラムで演奏した時、アンコールの1曲目でこの曲を演ったんだけど、アノ時の5,000人の観客はスゴいルカサーを観てるんだよ。
私も14歳の時から外タレのコンサートに行ってるけど、あんなの初めてだった。
ココには書かないけどね。でもマーブロで以前どっかに書いた記憶があるな。

240v

250v中間さん、とても楽しそうだったね!

210vそして最後はもう一度アコギに戻った。
「アンプラグド」だからね。

280中間さんが「Little Wing」を熱唱した!

300vもちろん情感のこもったギター・ソロつきだ!290「どうもありがとう!
すごく楽しかったです!…すっごい楽しかった!」
ギターにおしゃべりに歌に…中間さんの魅力がテンコ盛りの一夜となった。
 
中間英明の詳しい情報はコチラ⇒中間英明公式Twitter

310 

200_2 
(一部敬称略 2019年9月7日 渋谷ROCK BAR SWEET ROCKにて撮影)

2019年12月14日 (土)

THE GOOD-BYE 35h ANNIVERSARY CONCERT TOUR

 


2019年…いつもの調子でやれば、「2019」は素数ではないものの、い~か~に~も~ハンパな数字のように見える。
ところが、コレは私の周りのロック界だけの話かもしれないが、今年はいわゆる「周年」の当たり年だった。
どちら様ががいとうするのかはいちいち書かないが、10周年、20周年、25周年、35周年、最大では45周年なんてのもあった。
SHOW-YAは来年が35周年。
そして、今年35周年に当たっていたのがTHE GOOD-BYE。

10それを記念して制作されたニューアルバムを引っ提げて35周年の記念コンサートが去る8月末に中野サンプラザホールで開催された。

20vロビーに並べられた夥しい数の祝い花。ナニせ35周年だからね~。

30物販にはヤッチンのライブDVDが!
ん~、ジャケットの写真が素晴らしい…ってか?

40楽屋にはこんな可愛い祝い花も!

50THE GOOD-BYEの35周年を記念する舞台に上がった面々は…
 
曽我泰久

50v衛藤浩一…に加えてもちろん野村義男。

60vサポート陣は…
 
添田啓二
100sourcesから野津永恒。

70v加賀谷綾太郎

80v日髙隼人

90vそしてベースを担当のは和佐田達彦。

110和佐田さんはEDENを従えてのご登板。
ヘッドはWBP-600。

130それにスピーカーキャビネットD410XSTを2台組み合わせての最強布陣。

120vヤッチンのお供を仰せつかったのはもちろんMarshall。

140JVM410Hと1960Aのコンビネーション。

150v元のようす。

160さて、THE GOOD-BYEの35周年を記念するコンサート…まず冒頭がスゴかった!
190v今回発表したTHE GOOD-BYEの10作目となるアルバム『SPECIAL THANX』から最初の4曲を休みなしでブッ続けで演奏したのだ。

170v「Overture~Never Ending Story」

180「今を生きよう」
ヤッチン・テイストあふれる心地よいメロディ!

200衛藤さんもイキイキとしたプレイで35周年を祝い上げる!

210ドラムヘッドもこの通り。
赤いのは「アレ」とはまだ関係ない。
まだ4年かな?…衛藤さんは。

220ユッタリと歌い上げる「「LOVE」」。

230衛藤さんのドラムからスタートするのは「アカンBe Love」。

260v前の曲路とはガラっと変わったギンギンのエイトビート。
270v「♪アカンアカンアカンアカン」というサビがやたらと耳に残る~!コレは「アカン」!

240vMarshallを従えてもちろんヤッチンのギターも絶好調!

250「どうも皆さまTHE GOOD-BYEです!
今日は平日にもかかわらずおいで頂きましてありがとうございます!
ちょうど1年前にデビュー記念日に35周年記念のスタートしてココで演奏しました。
そして35周年イヤーの間に新しいCDをお届けすると約束しました。
コレ…30周年の時から言っていましたが、『出す出す詐欺』なんて呼んでいた人もいるようで…。
でも、今回ツアーの前にお届けすることができました!」

280コレがその新しいアルバム『SPECIAL THANX』。
10作目だから「THANKS」の語尾が「X」になってるのね。

Xcd「最近は男性のファンも増えて来ました。以前はTHE GOOD-BYEファンなんて言えないかんじでしたけどね。
音楽好きのお兄さんには愛と勇気を。初めてTHE GOOD-BYEを観に来た人には感動を。
そして年季の入ったお嬢さんのみなさんにはこの瞬間から少女に戻してあげましょう!」290vというヤッチンのMC通り、ココから「なつかしの曲」コーナーとなった。
「涙のティーンエイジブルース」…

300ヴァイオリンのふたりが戻って…

0r4a0087 「にくめないのがニクいのサ」。
S41a0760さらに「You惑 May惑」と代表的なシングルのA面曲を3つ続けた。

310vメンバー紹介の和佐田さんの爆笑MCは欠かせない。

S41a0488 ショウはグイグイと前進する。
続いてはファースト・アルバムから。
3曲続けて演奏したのは「Shock Me」…

350「GROWING UP DAYS」…
360v「LOVE AGAIN」。

330デビュー・アルバム『HELLO! THE GOOD-BYE』。
35年前!
私はヤッチンとは同じ学年でしてね…1984年といえば、大学4年生で就職活動で血まみれになっていた頃だわ。
大学のジャズのオーケストラでギターを演っていた。あの頃は人生の中で最も楽しい時期だったな。
さほどあの頃に戻りたいとは思わないけど、体力と感性だけは戻って来て欲しい!

11_dcd ニューアルバムから衛藤さんの歌で「笑顔がICHIBAN」。
4ビートのホンワカ・チューン。
ホント、笑顔が一番ヨ。
そういえば、衛藤さんもいつも笑顔だもんね。
ヤッチンもそう。
私もいつもニコニコしていたいんだけど、アレは意識してできるもんじゃない。大変ツライ。
いつも笑顔の人は生来ニコニコしているか、顔のデザインが元々そうなっているかのどちらかだ。
ニコニコしていてもヒデエ奴だってタマにいるもんね。

340vそしてドップリ衛藤さんコーナー。

370vヤッチンがドラムスにスイッチ!コレは初めて見るゾ!

380vもちろん曲は「花のお江戸は華盛り」。

390v今回も最高に盛り上がって…

410「あ、風流だネェ~」

420vショウはココからが後半。
ニューアルバム収録の加賀さんの曲「BLUE」。
もう1曲「Lonely Night」をつなげた。

0r4a0156 いよいよクライマックス。
440vココもスゴかったよ~。
ただでさえ盛り上がっている所へ持って来て問答無用の7曲ブッ通し!
480まずは「浪漫幻夢」…

430「Mass-Communication」…

450「ちょっと待って」…

460前回、加賀さんの代役は荷が重いと一旦はこの仕事をお断りしたという和佐田さん。
「恩返しのつもりで弾かせて頂く」という気持ちだったそう。
さすがのプレイだった!

S41a0319 「祭り気分でTake a Chance」…

470v「REAL ME」…S41a0688「 めちゃめちゃロックンロール」…

500そして最後にもsorcesが3人勢揃いして…

0r4a0082

S41a0817 「赤いポルシェ~TAKE OFF」で息継ぎなしの7曲を締めくくった。

0r4a0288コレで本編が終わりかと思ったら大間違い。
「本来であれば'Take Away'で終わるところなんですけど、折角なので『SPECIAL THANX』からこの曲をお届けして終わりにします」と演奏したのはアルバムを締めくくっている7分半以上の大作「タイムカプセル」だった。
この曲、クルクルと情景が変わって、私なんかには色々と思い当たるメロディが満載でメチャクチャ面白い。好きです。490vアンコール。
「終電までまだ時間があるのでもう少し遊びましょう。
昨年の9月12日にこのサンプラザでスタートした35周年が終わります…それではもうチョットお付き合いください」

S41a0921「悲しきRadio Girl」

S41a0894「みなさんタオルを出してください!お手元に用意しておいてください!」
…とくればコレしかない! 570v「ナイスッ!」

510待ってましたの「YES! YES!! YES!!!」!

550「ナイス!」

515ま~、とにもかくにもみんな楽しそうだった!S41a0925_2「ナイス!」
3回、違う場所から「ナイス」をお届けしました。
ナイスだろ~?

516コレで一旦はステージから降りたTHE GOOD-BYEだったが再びステージに現れて「Hong Kong Blues」をプレイ。
全25曲でTHE GOOD-BYEの35周年を記念した素晴らしいショウだった!
S41a0931

560v

565曾我泰久の詳しい情報はコチラ⇒soga21.com

580v 

200
(一部敬称略 2019年8月29日 中野サンプラザホールにて撮影)

2019年12月12日 (木)

SANOVA in すみだストリートジャズフェスティバル

 

05前回「台東区」の話題が出たところで、今回は隅田川を挟んでそのお隣の「墨田区」が舞台。
それは「音楽都市すみだ」を標榜する東京都墨田区が毎年8月に市民のボランティアによって開催する『すみだストリートジャズフェスティバル』。
今年で10回目の開催なのだそうだ。
ジャズ好きの私ですから、そりゃ以前から一度覗きに行ってみたいと思ってはいたんだけど、ナンヤカンヤといつも何か用事が入っていて結局行かれなんでいた。
そして、今年チャンス到来。
私がタダ出かけるワケはないじゃん?
そう、NATALプレイヤーが出演するというのでMarshall Blogの取材として意気揚々と出かけてみたというワケ。

10vこのフェスティバル、ホントにすごくてね。
本職の劇場やライブハウスは言うに及ばず、カフェから銭湯、銀行の軒先までを開放して、総勢45ヶ所で演奏が繰り広げられる。
まず訪れたのは「すみだパークスタジオ創(そう)」という劇場。
普段はお芝居に使われているのかな?

20出演はSANOVAのトリオ。
ピアノのSANOVAさん。

30ベースの池尻晴乃介。

40vそして、ドラムスは我らが伊藤ショボン太一!

50最初ショボンちゃんから「サノバさんのサポート」と聞いて一瞬Nazarethの「Hair of the Dog」系のお名前かと思ってビックリしたんだけど、SANOVAというのはこのピアニストの堀内沙知さんのチームの名前で、「Sachi」の「Sa」と「Nova」を合わせた名前なのだそうだ。
「nova」はラテン語で「新しい」と言う意味ね。「Bossa nova(ボッサノーヴァ)」の「Nova」ね。
「Bossa」とは「傾向」とか「素質」とかいう意味だから「Bossa Nova」と「New Wave」はほぼ同じ意味を持つ音楽カテゴリーなんだね。
どういう風に新しいかというと、サンバのリズムを思いっ切りユックリ演奏するとボサノバのリズムになりますな。それが昔は新しかったんだね。
ということはサンバの方が歴史があるということか。

60v私はこの時までSANOVAさんを存知上げなかったんだけどモノスゲエ人気なのです。
もうみんなタオルを振り回して大エキサイト!
インスト・ミュージックでこんなに盛り上がっている光景を見るのはカシオペア以来か?
イヤ、D_Driveを忘れちゃイカンわ。

70SANOVAさんはイスに座らない完全な立奏スタイルで、キース・ジャレットもビックリの入り込みよう!

0r4a0487 もちろんメンバーも大エキサイト。

80相変わらずショボンちゃんのドラミングが素晴らしい!

90フェスティバルでNATALのキットは入れられなかったんだけどスネアはバッチリNATAL。
14"x5.5"のアルミ・シェル。
この日初めてコレを試したショボンちゃん…一発でFallin' Love!。
だってNATALだもん。

100SANOVAさんはあまりに人気が高いゆえ、もうひとつ別の会場にも登場した。
錦糸町駅間のビルのタワーレコードの店内だ。
この辺りもずいぶん変わったゼ~。
場外馬券売り場があったせいか、この辺りの地域では最もガラの悪いエリアだった。
「江東リッツ」という映画館があってね、小学生の時に『ポセイドン・アドベンチャー』を観に来たな~。
その後中学になって『怒りの鉄拳』とか『グリーン・ホーネット』なんてのも観に来たわ。45年前の話…私だってブルース・リーに憧れた時分がある。
いつからこんなにアマノジャクになってしまったのやら。
 
その駅前のビルの裏の駐車場に車を止めてビルへ入ろうとしたらアラララララ!
スゴい音楽が聞こえて来るではないの!
どういう風にスゴいのかというとキング・クリムゾン。
実際にYouTubeで調べてみると「Discipline」のコピーなんかを演っていらっしゃる。

110いつもMarshall Blogを応援してくださっている方からご親切に教えて頂いたんだけど、「トモトモクラブ」というトリオバンド。
こういう音楽を作っていらっしゃる方がこの日本にひとつでもあったことを知ってうれしいね。
しばらくの間、見入ってしまった。
こういうチームを出演させるところがまた素晴らしい。
懐がデカいぞ、墨田区!
120そしてSANOVAの2回目のステージ。

130コッチも超満員!

140SANOVAさんの曲はテレビ番組のテーマソングなどで頻繁に使われていて、皆さんもテレビを見ていれば必ずやSANOVAさんの音楽を耳にしているハズだ。
私も実際それを経験した。
この時に演奏していた曲が何かのテレビ番組でガッツリ使われていたの。

150v晴くんは実は、というか「池尻」さんという名字でMarshall Blog読者にはピンと来ちゃうと思うんだけど、先日の『Marshall GALA2』でSHOW-YAのsun-goさんのバンドTHE CORAL CANDIESでキーボーズを担当してくれた池尻喜子さんのご主人。
2人で「池尻家」というチームを組んでいる。

160vショボンちゃんは引き続きNATALのアルミ・シェル・スネアを使用。
実はこの時、シンバルが容易されていなくて隣の楽器屋さんにショボンちゃんと一緒に買いに行ったんだわ。
そしたら、店員さんがあのMarshallの本『アンプ大名鑑~Marahall編』を持って来られて、「サインしてください」とおっしゃるじゃないの~。
ビックリするやら、気恥ずかしいやら、うれしいやらで、「コリャ外で変なことはできないな」と気を引き締めた次第。

170vとにかくスゴイ迫力で、とても楽しそうに鍵盤を叩くSANOVAさんが魅力的!

180vココでタオルがブンブン振り回された!

190というのは、前の現場でもそうだったんだけど、ある曲で晴くんがタオルを振り回しながら丸々1曲弾くというルーティンなの。
最初から最後まで左手のタッピングだけで演奏してた。

200ショボンちゃんもNATALのアルミ・シェル・スネアで猛然とドライブしちゃう!

210vコレね。

220とにかく大熱演の3人!

230v

240v

250v最後はかがんでか~ら~の~…

260vイッパ~ツ!

270vキマった~!
 
SANOVAの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

S41a0395「コレ…スゲな」
伊藤ショボン太一はNATAL Drumsを愛用しています。

280 

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(一部敬称略 2019年8月18日 すみだストリートジャズフェスティバル内にて撮影)

Luther Smoke Dokeyes~結成2周年記念単独公演

05ビンテージ・ギグ・レポート、絶賛制作中。
ゴメンナサイ!ホントに遅くなっちゃって!
やっぱり夏の頃から『Marshall GALA2』の準備で大あらわだったんだな~…と思います。
 
さて、今日は今年の4月に初お目見えして以来早くも3回目の登場となるLuther Smoke Dokeyes(ルーサー・スモーク・ドゥ―キーズ:以下「LSD」)。

20その結成2周年を記念する単独公演。
…って、エ~ッ、このチームって結成してまだ2年しか経ってないの~?
LSDのミニアルバム『The Jukebox Is Playin'』のジャケットのモチーフになっているワーリッツァーのジュークボックスが上手に描かれている看板が素晴らしい。

10vコレはイギリスの本社工場にあるMarshallのジュークボックスね。

11_0r4a0068 Johnny

30ベースは伴航平。

40vドラムスは山口翔也。

50vオープニングは『The Jukebox Is Playin'』。

0r4a0023自慢のテンガロンハットを1曲目からブッ飛ばすほどのエキサイトメント!

60Johnnyくん、満員のお客さんを前に実に楽しそう!

130v続けてキラー・チューンにひとつ「Win, Loose or Honky Tonk」。

80vコレはゴキゲンだよね~。

90vしかし、今時よくもこういう若者が3人集まったよナァ。

100vこのJohnnyくんの〆のジャンプで演っている方もいかにゴキゲンかがわかるというものだ。

110更に続けたのはLSDのドライビング・チューン「Drinkin' Whisky With Dad」。
「♪時は平成 場所はお江戸 台東区南側」という歌詞がうれしい。
ハートの形にチョット似た、東京23区の中で最も面積の小さい台東区。私が小さい頃は「だいとうく」と読んだ。
田園調布よりも、白金台よりも、三軒茶屋よりも、下北沢よりも、浅草や上野を擁する江戸時代から栄えるこの地域が一番好き。
「台東区」という言葉をそのまま歌詞に入れてくれたJohhnyくんにお礼を言いたい。

120_dwd「お父さんとイッパイ」か…。
よくこういうのテレビのドラマやコマーシャルでやってるよね。
私は4年前に死んだ父と酒の席を共にすることは珍しくなかったが、サシでイッパイやることはなかったな。
照れちゃってダメ。ナニを話していいのやら。
そして、自分のセガレも酒を飲む年齢になって久しいけど、これまた「セガレとイッパイ」なんて感覚がないナァ。
 
ドライビングな曲にはドラビング・ギター。
ロックの定番フレーズテンコ盛りのソロが快感! 

70v「今日は『ジョニーの本気』ということでアンプ2台、ギター3本を用意しています!」と、チラリとMCで機材を紹介。
今日のJohnnyくんのMarshallはSTUDIOシリーズを2種。
1959をパワー・リダクトした20WモデルSTUDIOシリーズからSV20HとSV212。コレがテレキャスター用。
レスポール用にそのコンボ・バージョンのSV20Cを使用した。
もちろんエフェクターは一切使用せず。
アンプとギターの間に挟まっているのは白いカール・コードのみ。
もう1本のギターはアコースティックだ。

140ところで…場内は満員で立錐の余地が全くない状態。
コレは事前に容易に予想されていたことで、果たして写真をどこでどう撮ったらよいのやら…と悩んでいたところ、Johnnyくんが最前列に撮影するスペースを作ってくれた。
名づけて「MARSHALL撮影場所」!
Johnnyくん、ありがとう!

11_ms続いて「Railroad Song」。

150冒頭で演奏した「Last Train to Memphis」もそうだけど、列車の歌が目につく。
Johnnyくん、まさかの「テツ」?

160v日本で鉄道の曲というとなんといっても「あずさ2号」、それから「津軽海峡冬景色」か…。井沢八郎の「ああ上野駅」もその範疇に入るかな?
アメリカだとそれこそメンフィスだの、シカゴだの…やっぱりカッコいいな。
でも「線路はつづくよどこまでも」にあるように、鉄道は黒人奴隷の歴史の一部だからね。
私は「テツ」では決してないが、やっぱりイギリスの鉄道とか地下鉄なんてのはモノすごくオモシロいよね。

195最近もMarshallの人に頼んでロンドンの地下鉄の本を買って持って来てもらった。
やっぱりメンフィスよりもシカゴよりも(両方行ったことないけど)ロンドンがスキ。

Hl それとコレ。
まだ読んでないんだけど、アメリカの歴史的悪行を綴った『学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史(あるなろ書房刊)』という本。
映画や音楽や食べ物だけじゃなく、アメリカの本当の姿を知るのは実にいいことだと思っている。
もっともその元をたどればイギリス人なんだけどね。

Ahr ジックリと「Sounds Like Dreams」。

170v歌もギターもドッシリとしてとても立派だ。
それはもちろんJonnyくんの力量によるところのものだが。「曲」という設計図がシッカリしていないとこうはならない。

180しかし、気になったのがコレ。
ナゼ100円玉が落ちているのだ?

185つづけて「On the Border」。
耳に残るメロディと歌詞、この曲もLSDのライブでは欠かすことのできない「キラー・チューン」と呼んでいいだろう。

0r4a0101「On the Border」か…。
ずいぶん昔の話だけど、アコギの仕事でサンディエゴに行った時に初めて「国境」というのを見た。
我々、日本にいると「国境」って見えないじゃない?海だから。
国道を走っている時、「シゲ、アソコにポールが立ってるだろ?アソコから向こうはメキシコなんだよ」と聞かされて不思議な気分になったことを覚えている。
それともうひとつ。
驚いたのはその国道に立っていた下の道路標識。
「難民注意」ね…コレ、日本だとタヌキとかイノシシでしょう?
コレはちょっとショックだった。
Rs 曲が進むにつれてますます熱気を帯びて来るギター!
やっぱりMarshallに直につないだ音っていいわ!

190_2それぞれのメンバーからひと言。
「2年経ちました。2年前の8月10日にこのSHOJIMARUで初めてライブをやりました。裸足とTシャツ姿でした」

200v「山口翔也といいます。高校の時は『グッチ』と呼ばれてました」
2年前にブッキングしてもらったJohnnyくんがたまたまココで知り合った2人とスタジオに入って出来上がったのがLSDなのだそうだ。

210v「One More Beer」…

220そして、Hank Williamsの「Lovesick Blues」をプレイ。
ゴメンね…カントリーだけはゴメンね。
でも、今回Hank WilliamsがJim Marshallと同じ年だったということを知った。
1923年だから大正12年。すなわち関東大震災が発生した年だ。

230コレも重要なナンバー「Keep On Hankin'」。

240_hankin「♪基本ハンク忘れるべからず」ですよ。
スゲエんだよ、Johnnyくん。
先日Marshallの事務所に遊びに来てくれてイッパイやりながらSpotifyでテキトーにカントリーの音源を流すと片っ端からそれが誰かを言い当てるんだゼ。
アタシャ、1人もわかりません。
ロックは70年代までならバッチリ、Zappaは43年、ジャズはドップリほぼ40年、クラシックも現代音楽まで現在絶賛勉強中(バロックはNG)、民族音楽何でもござれ…でも…でもですよ…カントリーだけはムリ。あとソウルもムリ。
民謡は聴いても、この2つだけは一生受け付けそうにないナァ。
でもLuther Smoke Dokeyesは最高だ!

250ココで新曲を2つ。
爽快にブッ飛ばしてく「Jesus」。

255そして「Dig a Hole」という曲。

256vJohnnyくん、ジャンジャン新曲を作ってるんだって。
ドンドンやるべし!
天才の証のひとつって「多作」なんだと思う。
才能のある人の仕事って、いいモノをタマに作ることではなくて、やたらたくさん作った中にいいモノがある確率が高いことなんじゃないかしら。
こちとらナニひとつ作り出せないけどよ。
 
3人が呼吸を揃えたかのようにジックリと演奏した「Sunset」。

0r4a0244

260v_jesus

270vコレも一度聴いたら忘れられない「Ramblin' Rider」。
私はいつも「Fat Man in the Bathtub」を思い出しちゃう!

0r4a0233 Johnnyくんのボトルネックは最高だ。
ボトルネック業界ってナゼかこうしてスゴイ人が思い出したように出て来るんだよね。
取り組んでいる人の数がそう多くないからそう感じるのかな?
マァ、ナニせ白熱のスライド・バーさばきよ。

0r4a0257 本編を締めくくったのはLSDのテーマ・ソング「Far East Cowboy」。

310

320v

330v

0r4a0124 アンコールはお揃いのバンドTで登場。
 まず演奏したのはご闘病中の日蔵士歳朗さんの「Shake Hands Blues」。

390そして、結成2周年を記念する単独公演を締めくくったのはカントリー・フレイバー満点の「Jukebox Blues」。
Jonnyくんがとても大切にしている曲…と言っていたような。
LSDのカントリーなら…いいな。

360v

370v

380vLuther Smoke Dokeyesの詳しい情報はコチラ⇒facebook

400終演後、キーボード・プレイヤーの石黒彰さんと。
実はむしろを振り向いた時にチラリチラリと石黒さんの姿をお見受けしていたのだが、何しろ会場が満員でご挨拶に近寄ることができなかった。
そこで、終演後Johnnyくんを交えて3人で記念撮影。
石黒さん、ナントMarshall Blogの記事をご覧になってLSDにご興味を持ち、この単独公演に足をお運び頂いたという次第。
うれしいな~。
石黒さん、サザン・ロックも大好きだからね。
感想を伺うと…「最高ですよ!言うことは何もありません!」
ヨカッタね、Johnnyくん!

410 

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(一部敬称略 2019年8月11日 神田SHOJIMARUにて撮影)

2019年12月11日 (水)

BLINDMAN INDIVIDUAL SHOW~LIVE TOUR 2018-2019 SUEVIVE TO REACH FOR THE SKY

 
まだまだ続くビンテージ・ギグ・レポート。
取材にお邪魔した公演は、よっぽどの問題が発生しない限り全部記事にして掲載しますのでよろしく。
 
…ということで今日は8月17日に目黒鹿鳴館で開催されたBLINDMANの単独公演。
以前から「ツーマン、スリーマン」と言う表現がアホ丸出しで大キライだった。
反面、「ワンマン」という言葉は古くから日本に定着している言葉なのでそれほど気にならなかった。
ナゼ定着していたかというと、私の世代では何と言っても「バス」でしょうな。
私が幼なかった頃は都内のバスでも2人のスタッフが乗っていた。
1人はもちろん運転手。
そしてもう1人の乗務員は車掌で、毎回硬い厚紙の切符を買ってその車掌さんにハサミを入れてもらって乗車するのが当時のシステムだった。
ノンビリしてたよな~。
今じゃ、「上司がAI」という企業もあるんでしょ?
ホント手塚治虫の空想の世界がドンドン実現しているじゃないの。
もうすぐロビタもムーピーも現れるよ。こうなりゃ「火の鳥」だって見つかるかも知れんぞ。
で、運転席の隣に切符販売機を搭載して、車掌をお役御免にした時からバスの先頭に「ワンマン」という表示が付くようになった。
この言葉は、他に自己中心的な人物を指す時に「ポール・マッカートニーってビートルズの中ですごくワンマンだったんだって」みたいな使われ方がされていたけど最近はあんまり聞かなくなった。
今では何と言ってもコンサートだよね。
で、「ツーマン、スリーマン」を忌み嫌いすぎたせいか、「ワンマン」という言葉にも疑問を抱くようになった。
そこで、英語の故郷であるイギリスの人に何人か尋ねてみると、「ワンマン・コンサートとかソロ・ライブというのは、1人のメンバーがバンドから離れて開くコンサートのことを指す」と教えてもらった。
彼らのアタマの中には「ワンマン」が「対バンなし」という感覚が全くないらしい。
しからば、バンドがひとつしか登場しない「単独公演」のことを英語で何と言うか…。
この質問をすると皆さんさんざん考え込んだ挙句…「ん~。ないな。特別な言葉はない。コンサートってひとつしかバンドが登場しないのが普通だから」となる。
なるほど…確かに「カラヤンとベームのツーマン」なんて聞いたことがないもんな。
ところが、1人だけこう答えてくれた人がいた。
「特別な言葉はないけど、ん~、強いて言えば『Individual Show』かな?」
なるほど!イタダキ!
「individual」というのは「個々の」とか「独立した」とかいう意味の形容詞。あの「インディーズ」という言葉の元だね。
と、こんなことがあって今日のタイトルに使ってみたというワケ。
下のポスターでは「ONEMAN」って言ってるのにね。
コレは「BLINDMAN」と脚韻になっていたのかな?
もしそうであったならゴメンナサイ。10vアルバム『REACH FOR THE SKY』を引っ提げた、マンを持してのブラインドマンのワンマンはマンインの大盛況!

20中村達也

40vRay

30v戸田達也

60v 松井博樹

50v實成峻

70vオープナーはアルバム1曲目の「Strangers in the Night」。

80_spサビのメロディが親しみやすいポップめなハード・チューン。
こういうのを「メロディアスなロック」っていうんだよ。でもポップ・チューンでは決してない。
「ロック」ですよ、ハードロック。
巷間の「メロディアス・メタルなんとか」みたいなヤツはメロディがきれいサッパリ耳に残らんのよ。

90ノッケからツヤツヤのMarshallトーンでソロをキメまくっている達也さん。

100愛器JCM800 2203と1960Aのハーフスタック。

110v足元のようす。

120達也さん、今ではSTUDIOシリーズのSC20Hも愛用してくれているんだゼ。
「この音量で2203の音が出る!」とお気に召して頂いております。
真空管がこの世にある限り、ギターはホンモノの真空管が入っているアンプで弾きましょうよ。
あのね、見ててみな。
色んな音が入れられるだの、持ち運びが便利だの、メンテがラクだの言って真空管アンプからデジタル・アンプに鞍替えをされた方々ね…真空管がこの世からなくなったら一斉に真空管アンプを探し出すに。間違いない。
そうなったらオモシロイな~…イヤイヤ、オモシロくない!
真空管アンプがない世の中でロック・ギターなんか弾いてもオモシロくもなんともないって!

130矢継ぎ早に「In the Sleepless Night」。

140_snこうして2曲目で更にドライブをかけるのはとてもいい。
アルバムでもコンサートでも2曲目が大切なのだ。
そういう意味では、中学生の頃、Scorpionsの『In Trance』と『Fly to the Rainbow』を聴いては意気消沈したものだった。
今でも2曲目でバラードなんかを収録しているアルバムはその場で聴くのをヤメちゃう。どうせその先もタカが知れているハズだから。
後で書くけどその点『REACH FOR THE SKY』はスゴイよ。
この曲は前作「To the Light」からね。

150「今日はあんな曲、こんな曲、取り混ぜてお送りします!」という挨拶のMCを挟んで「Rip my Soul」

170v_mcRayさんの言葉通り2012年の『BLAZING CRISIS』からの1曲

180_rms3連のヘヴィ・チューン。

190v鉄壁のリズム隊がが大活躍だ!

200vこの曲のサビのメロディもスゴイな。

2102001年のサード・アルバム『Blindman』から「Promise」でユッタリ。
250v_rwこういうのはキーボーズあっての曲ですな。

230同アルバムのオープナー「The Way to the Hill」。

240_wthガラっと変わって、泣く子が爆音で寝落ちするドライビング・ナンバー。
爆音の中で寝るのって気持ちいいよね。
アレは我々がお母さんのお腹の中にいる時と同じ状態なのだとか…。

220_pr「炸裂」としか言いようがない堰を切ったかのような達也さんのソロ!

260たたみ込むようにして「Stay…」が続いた。

270_stそして、峻くんのドラム・ソロ。

280こうしてBLINDMANのIndividual Showは中盤に差しかかる。
この通りのモノスゴイ熱気!
アルバム・タイトルの「Reach for the Sky」。

290_rfsチョット「Lights Out」を思い出しちゃうドライビング・ナンバー。
スキ。
こういう曲を作って演奏するバンド、もっと出てこいや~!
特に若いヤツ!300シットリめに「Blue Butterfly」。
しかし、Rayさんスゲエな~。
人間、こんなに声を出して大丈夫なのかね。いつもこうだけど…。

320_bb「以前ライブではよく演っていた曲を演奏してみようと思います」…と紹介されたのは「…In the Dark」。

330_itdまさに新旧取り混ぜて「BLINDMAN総ざらえ」のようなセットリストにファンの皆さんは大喜び。

340v

350vおなじみの「Why Do you Come Back?」。

360

370このセクションの最後を飾ったのは「The Tears of God」。

380「BLINDMANのレパートリーは100曲を超え、そのすべてがいい曲」と自信タップリのRayさん。
単独の公演といっても時間の制限が当然あるので全部を見せきることはムリ。
Rayさん自身も演りたい曲があるのにいつも却下されてしまうのだとか!
こんなに一生懸命演っているのに…かわいそう。
リクエストを募ってセットリストを組んではどうか…なんて話もされていたが、コレって昔原宿のアストロホールでやったよね?
なつかしいな…そのアストロホールもなくなってしまった。
「まだまだ懐かしい曲を演りたちと思います」と次の曲につなげた。

390_tog「The Touch of Gray」だ!
私にとってはモノスゴイ「BLINDMAN臭」の強い曲。
やっぱりサビのメロディなんでしょうな。

400それとギター・ソロのこのスキのない構築美!
こういうギターは絶対Marshall以外で弾いて欲しくないね。Marshallが奏でるメロディだ。
達也さんは大丈夫。

410v_aolRayさんがBLINDMANに参加して3年か…。
もっと前からココで歌っていたような感じが存分にするフロント2人の組み合わせじゃん?

S41a0268 そして、本編最後のセクション。
まずは「Rising Sun」。

430_rs短いお別れのMCを挟んで「Now or Never」。

450この曲は『REACH FOR THE SKY』の2曲目に収録されていて、前回の単独公演ではオープニングで演奏した。
私はこの曲が大好きで、終演後に楽屋で達也さんに「最初に演っちゃモッタイない!」と伝えたところ、今回はエンディングのひとつ前に持って来てくれた。
そう、それに十分に値する名曲なのです。
S41a0291

460v

470vそして「Turning Back」で本編を締めくくった。

480全17曲、緻密に練り上げたセットリストと完璧な熱演で満員のお客さんを魅了した!

490vアンコールでは達也さんのご挨拶。
実はこの公演の前、体調を激しく壊してしまった。
この日も完全な本調子ではなかったにもかかわらず、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。
「ここにいる人は全員BLINDMANを観に来てくれている人だよね。そんな中で演れるって本当にシアワセです!」

500v全員がTシャツに着替えてのアンコールの1曲目は「Da Doo Ron Ron」。

510

520

550v続いて「Gaze Into Your Eyes」。
560v
570そして「Living a Lie」ですべての演目を終了した。

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530vBLINDMANの詳しい情報はコチラ⇒BLINDMAN OFFICIAL SITE

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(一部敬称略 2019年8月17日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2019年12月 5日 (木)

真夏のJazz葉山 2019~杉本篤彦BAND featuring そうる透

05イヤ~、暑い日が続きますな。
そ、そんなバカな!…というぐらい時間が経ってしまったライブ・レポート。

10現場は葉山。
もうMarshall Blogではおなじみですな。

20相変わらず人気の朝市。
以前テレビ番組で紹介されているのを偶然目にしたが、そのせいもあってか年々人が増えている感じ。

30この長い行列は洋菓子の老舗、パティスリー・ラ・マーレ・ド・チャヤ(日影茶屋)のタルト(¥1,000)とケーキの端っこを切り落としたヤツ(¥100)を買い求める人たち。40しかし…海を見るのは年に1回…この時だけだナァ。
50朝ごはんはココ。
朝定食にアジの干物を追加。
チョット焼きが浅いので「焼き」も追加してカラッカラにしてもらった…そんなことはどうでもいいか…。
しかし、炊き立ての白いご飯にアジの干物、卵焼きに海苔、そして味噌汁。
ああ、日本人ってシアワセな国民だよな~。
イギリスは「朝食が一番ゴージャス」なんて言われているけど、あんな脂っこいモノを毎日食べることはできんて。
さりとてポーリッジなんて食えたもんじゃないぜ。
「ポーリッジ」ってのはオーツ麦を牛乳で煮た一種のお粥ね。それにハチミツをかけたりドライフルーツを混ぜたりして食べる。
お粥といえば、こないだ上海で食べたヤツも驚いたナァ。私、お粥がスキなんだけど、アレはチョット。完全に水粥だった。
瞬時にして『火垂るの墓』を思い出したよ。

60この辺りは、通りによっては海水浴客の車がゴッタ返しているので街をウロチョロ走り回るのはあまり利口ではない。
でも今回は少し散策することにした。
で、発見したのがこの木造家屋。

70明治42年の創業の和菓子屋さん。
明治42年というと1909年だから今年でちょうど創業110年。

80ヨコの八角形の窓がカッコいい。
後で開けたのかな?

90入り口の扉がイカしてるじゃん?

100vスゴイ錠前。
創業当時のモノなのだろうか?

110いいね、こういうのは…風情があって。
私が子供の頃は東京でもこんなお店がまだ結構あった。
50年以上前の話だけどよ。

120何とも渋い品揃え。
こんな熊手を買っていく人がいるんだろうか?とも思うけど、別荘の庭の整備かなんかに使うんだろうな。
つまりお金持ちご用達のショップなのだ…かどうかは定かではない。

130夏場、事務所にいるときはエアコンをなるべく使わずドアや窓を開けっ放しにしておくことが多い。
すると蚊が入ってくるもんだから蚊取り線香をジャンジャン焚くのね。
ということで、このブタちゃん、よっぽど買おうかと思ったけどヤメた。
理由はない…それなら書くな!ってことですね。
コレも昔っからブタだよね。カピバラやウォンバットではダメなのか。

140今年もやって来ました葉山町福祉文化会館ホール。

150恒例のコレ。
Marshall Blogの記事をさかのぼって調べてみたら今回で5回目だった。

160v司会の晋道はるみさん。
まるで台本を読んでいるかのようなキチっとしたおしゃべりは活舌も素晴らしく、私のMarshall GALAの司会とは別の次元のモノだ。

170vJazzイベントでMarshallといえばこのお方。

180杉本篤彦

190v今回、杉本さんのサポートを務めたのは…
キーボーズに藤原美恵。

200ベースは平石カツミ210vそしてドラムスはもちろん、そうる透。

220そして、今回の杉本さんのMarshallは…

230ORIGIN50Hと1936。

240オープニングは「Winter Sky」。
ナンダナンダ、杉本さんもMarshall Blogみたいだな~。
真夏に冬の曲を演った!

250「Winter Sky」は杉本さんの最近作『CLUB DAZZ』のオープナー。
別に狙って冬の曲を持って来たワケではない。
何しろ25枚目となるこのアルバムは、ご自身の最高傑作と言ってはばからない力作なのだ。

260cd今回はシンセサイザーを多用して『CLUB DAZZ』のテイストを再現した美恵さん。

280vん~、いかにも杉本さんらしいメロディのこの曲。
サビのサブドミナント・マイナーがウマい!グッとくるね。

290「今年もお暑い中ご来場頂きありがとうございます。
今年は25枚目のアルバムを出しました…ずいぶん長いことやってます。
1曲目は皆さんに涼しくなって頂こうと思って冬の冷たい夜をイメージした曲をお送りしました」
アレ?
「昔、アメリカンフットボールをやっていました。
日大を卒業してから日産のチームに入りまして…両方(♪ピー!)になっちゃいましたけど」
と2曲目の説明に入った。

300v続いて演奏したのは「No Pain, No Gain」。
「甲子園ボウル」のテーマ・ソングだ。
「甲子園ボウル」は毎年12月の第3日曜日に甲子園球場で開かれる全日本大学アメリカンフットボール選手権大会の決勝戦のことね。

310_npロック色の濃いリフを透さんのドラミングがパワフルに演出する!

320v_2ん~、ORIGINの音色もガッツがあってすごくいいな~。
1年後にSTUDIOシリーズが出てしまってチョット陰に隠れちゃったけど、コスパに優れたいいアンプですよ。

330「ボクは幕末が好きなんです。
土方歳三と誕生日が一緒でして…スキが昂じて幕末の志士の末裔の方と出会うことになりました」…と、坂本家との関りを交えて次に演奏する坂本龍馬のテーマ、「Dragon Horse」の説明をした。
幕末っていうとついつい「維新」のヒーロー伝になりがちだが、もっと色んな角度でこのムーブメントを勉強するべきだと私は思っている。
たとえば会津藩のこと。
ココではこれ以上は書かないが、白虎隊のことはよく出て来るが、その時に長州藩が会津でナニをしたかなんてことが語られることがまずないでしょう?
興味がある人は調べてみるといい。

340情感豊かな恵美さんのソロ!

350それを受けてギンギンに弾き進む杉本さん!

360もちろん右手は杉本さんのトレードマークの「ツーフィンガー・ストローク」。
オクターブを弾く時の左手は人差し指と薬指のみ。小指は使わない。

370続いては「Dragon Horse」の連作とも言うべき「RYO」。
龍馬の奥さん、楢崎龍をテーマにした曲。
シットリとしてとてもいい曲だ。

380_or今回のハイライトのディスコ・タイム!
何しろ今回の杉本さんチームの名目は「杉本篤彦BAND featuring そうる透 Plays DISCO SOUND」なのよ!

390v_dtココは当然大いにノリノリなワケ。

400透さんも大熱演。

410vアースやらナニやら、4人でディスコの名曲をメドレーで演奏した。

420v実は杉本さんのディスコ演奏は過去にも拝見したことがある。
杉本さんは私とほぼ同年代。ディスコ音楽ってのは私が高校から大学にかけて猛烈に流行したんだよね。
私はまったく興味がなかったんだけど、杉本さんはディスコへ行かれたクチだったのかナァ。
メッチャ楽しそうだもんナァ。

430そして、もう2曲ほど杉本さんのオリジナル曲を演奏して今年の出番を終えた。

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さて、今年の初めに『CLUB DAZZ』をリリースしたばかりの杉本さん、早くも26枚目のアルバムにリリースとなるようだ。
タイトルは『Buried Treasure』。
「埋もれた財宝」という意味ね。「bury」はナゼか「ベリー」って発音するんだよな~。
だから26枚目のアルバム・タイトルは『ベリード・トレジャー』。
『Sugimoto Atsuhiko 1998』という副題が付けられたこの新作には1998年に某メジャーレーベルより発売予定だった未発表曲&未発表テイクを11曲収録した。
21年もの間眠っていたメジャー・デビュー直前の渾身の作品ばかりだ。
1998年か…私が転職した年だわ。アレから21年経ったか…。
しかし、杉本さんの創作意欲はスゴイ!
これからもMarshallでよろしくお願いしま~す。

480v杉本篤彦の詳しい情報はコチラ⇒杉本篤彦オフィシャルブログ

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(一部敬称略 2019年8月4日 葉山福祉文化会館ホールにて撮影)