SHOW-YA 東名阪ツアー『NEW WORLD 2019』<前編>
今日は12月20日…2019年もあと11日かよ~。
今年は色々あって賑やかで、特に時の経つのが早かった。
でもチョット寂しかったのはSHOW-YAのライブが少なかったことかな?
特に私はイギリスに出張していたので6月の単独公演を見逃しているからね。
だから今年SHOW-YAを観るのは4月の野音とこの9月末のEXシアターだけだった。
少なっ!
言い換えると私にとって2019年最初で最後の単独公演。
来年は35周年だし、ま、ジャンプする前は屈まないとね。
とにかく、楽しみにしてお邪魔して来た!
開演前からスゴイ熱気。
思いっ切りSHOW-YAを観よう!というお客さんの意気込みが場内の温度を上げているような感じだ。「欲しいものは…奪いとれ~ッ!」
さすがに10年もシャッターを切らせて頂いていてこの場に臨むと、なんかもう「ただいま~!」もしくは「おかえり~!」みたいな感じがする。
「こんばんは!SHOW-YAで~す!
今日のライブはスペシャルだよ…わかってるでしょ?
わかるよね?」
「キャプテン、めでたく還暦!
今日はキャプテンの衣装のところどころに赤が入ってます!」
中村さん、還暦おめでとうございます!
下は開演前に見せてもらったキャプテンが左腕に着けていたスウェットバンド。鍵盤のデザインがカッコいい。恵子さんがキャプテンの還暦の説明を続ける。
「何か舞台でおかしいところがあるでしょ?普通は舞台は黒なんだけど、ホラ、キャプテンのところだけアカになってます!」
もう1回見てみると…ホントだ!スゲエ!
そして「今日はキャプテン・コーナーを設けています。最後までハードにやっていきますので最後までよろしく!」
2015年のアルバム『PROGRESS』からのチョイス。
珍しい。
キーボード・ソロへ!
ホントだ…いい感じで衣装に赤が入ってる!
2017年の最近作『AURORA』から「孤独に火をつけて!」。
『AURORA』といえばさとみさんだよな~。
アノ時は大変だったね~。
でも、もう2年も前か…。
使用しているアンプはいつもと同じMarshall JVM410H。
この曲のエンディングのキメのフレーズにはホールトーン・スケールが使われていて、いつ聴いてもギョっとさせられる。
「ありがとう!楽しんでますか~…『キャプテンの還暦お祝いライブ』!」
いつの間にかそういう名前になっちゃった!
「私が17歳でSHOW-YAに入った時、キャプテンはまだ大学生だった。
そんなキャプテンが還暦を迎える日が来るなんてね~。
みんながお祝いしてくれるんだよ、メンバーだけじゃない。
そこで60代の抱負をお願いします」
「還暦って『生まれ変わる』という意味ですよね。『赤ちゃんに帰る』ということらしいので1から初心に戻ってバンド人生をガンバリたいと思います」
ケンキョ~!
十二支十干が5順して生まれ変わる…なんて昔の人はステキなことを考えたもんだ。
そういえば、数年前にMarshallの社長のジョンも還暦を迎えましてね、日本に来た時にささやかにお祝いをして差し上げた。
もちろんイギリスには還暦の風習なんてありはしない。
で、コレを説明するにはまず干支から説明しなければならず、結構大変なの。
「Mouse-Cow-Tiger-Rabit-Dragon-Snake-Horse…」から始めなきゃならないからね。
「イノシシ」なんてどういうか…「Wild boar」っていう。
イギリスの人はイノシシを食べるんだよ。
田舎の肉屋や大きなマーケットに行くとイノシシ、シカ、ハト、ウサギの肉を売ってる。その代わり、残酷だとして「Veal」…つまり子牛は食べない傾向になってきているそうだ。
で、結局説明は「60歳になると赤ちゃんに戻って長生きを祝う」というところに落ち着く。
ジョンがその時コレに興味を持ったのかどうかは定かではないが、「カンレ~キ」なんてやってた。
そしたら、先月『Marshall GALA2』で一緒に来日した、去年還暦を迎えた奥さんに「You were reborn last year」みたいなことを言っていた。
チャンと私の説明が通じていて、還暦のことを覚えていてくれてうれしくなった。
「キャプテンの本性知ってる?SHOW-YAの中で一番カワイイと思ってる?
本性は次の曲にあります」
1990年のアルバム『HARD WAY』からのドライビング・チューン。
コレも珍しい。
「魔性」とか「叫び」とか…ふた昔前の楳図かずおのマンガのタイトルみたいだけど、SHOW-YAらしいストレートなロック・チューン。
板付けでソロを弾くsun-goさん。
後ろは愛用のMarshallのスピーカー・キャビネット。
1960BDMはMegadethのデイブ・ムスティンのシグネチャー・モデルだ。
「今年初のワンマン・ライブです」
恵子さん、違う!
冒頭に書いた通り私は行かれなかったけど6月に赤羽でワンマンされてます。
「アレ?じゃ2回目です。それもワンマンだったけど今日がキャプテンの還暦記念ライブだと思っています。
4月には大きなイベントをやってるし…『NAONのYAON』。
まだ来たことがない人っているの?」
チラホラ手が上がる。
「いるんか~い!」
「来年は35周年になります。
海外に向けてアルバムを作って、また夢に向かってガンバっていこうと思っています。来年の春には皆さんのお手元に届けられると思います。
海外向けなので、全曲英語で歌いました。
L…R…曲の中にイッパイ出て来るんだよ。発音は大事じゃん?
先生にホメられたんだけど、『オマエはヘビーメタルだろ?発音なんで関係ない!』だって!」
チョットいいですか?
私はある程度英語を使って仕事をしているワケなんだけど、発音に自信があって、よく「どれぐらい海外に住んでいたんですか?」とネイティブに訊かれるんです…イヤ、訊かれたんです。
アメリカ人から「キミの英語は他の日本人と違う」と言われたこともあった。
アメリカ英語ですよ。
ところが!
Marshallとドップリお付き合いしているウチにそのアメリカ発音がモノすごく恥ずかしくなって来た。
特に舌を極端に巻いて発音する「r」とか「t」を弱く発音するとか…コレがもう無性にカッコ悪く思えて来た。
そこで一生懸命イギリス英語の発音をマネしようとしているんだけど、コレが想像をはるかに超えるムズカシさ。
それで少なくともMarshallの人たちとはイギリス流に話をしたいと努力をしているんだけど、先日『Marshall GALA2』で客席にいたMarshallの人たちに話しかけた自分の英語をビデオで聴いて余りのヘタさにビックリ仰天した。
何とも英米どっちつかずのイヤな発音なの。
このままだと「虻蜂取らず」にもなりかねないので、給料をもらっている以上イギリスに合わせる努力は続けるつもり。
来月LAへ行くんだけど、アメリカ人との会話はホントにラクなんだよね。
思いっきり舌を巻いてやろうか?語尾の「t」は全部発音しないでやろうか?
要するにアメリカ英語はマネがしやすいワケ。
自身の経験から言わせてもらえば、とにかく英語を勉強する時はイギリス英語から学ぶことを強くおススメします。
だってイギリスがオリジナルなんだから!
脱線終わり。
「今日は新曲を3つほど演りたいと思います」
おお~!
今日は何から何までいつもと違うな~!楽しいなったら楽しいな!
まずは「Heavy Metal Feminity」。
チョット勉強不足ですみません…「Feminity」は造語かな?
多分「Feminity」という単語はないんじゃないかな?違っていたら後でココ消しておきます。
「女性らしさ」とか「女性せあること」を意味する単語ということになると「-ni-」をもう一組足して「Femininity」となるハズ。
反対は「Masculinity」。
コブシ上げ上げ系のそれこそ「Mascualine」な曲!
そんな曲だもん、恵子さんもポーズがキマるってもんだ!
さらに「Kiss in the Riot」。
今、ヘビメタからパンクの類まで日本のガールバンドが普通に海外へ行って演奏する世の中になっているけど、向こうの連中、SHOW-YAを観たら驚くだろうナァ。
残念ながらもうMarqueeはないけれど、またロンドンで演奏する機会があれば是非観に行きたい!
がんばれSHOW-YA!
SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA Official Website