Welcome to THE ROCKS HEAVEN 5 <後編>~ Strange,Beautiful and LoudとOZMA-X
『Welcome to THE ROCKS HEAVEN 5』レポートの<後編>。
主催するOZMAさんの狙い通り、日曜日がスッカリ混沌としております!
3番目に登場したのはStrange,Beautiful and Loud。
昨日も書いた通り、今日出演のギタリストは全員Marshall。
ああ~、いいイベントだ~。
そして、今日の三宅さん…1959なのだ!
皆さん、このビデオってご覧になりましたか?
100Wのギターアンプがこの世に登場した時の衝撃が、実際にその場にいたMarshallのスタッフが語っています。
この日、SHOW BOATでこの三宅さんのギターの音を聴いた人はラッキーだった。
沸かし返しなしの、いわゆる「源泉かけ流しのMarshall浴」。
コレがロック・ギターの音です。
昔はみんなこうだった。
今、こういう風に6本の弦をフルに鳴らして1959を爆音で使える人がいないんだよね。
本当にラウドだけど決してうるさくない。
この世に1959が登場してから54年も経つワケだけど、この三宅さんのギターの音を聴けば1959を凌駕するギター・アンプが存在しないことがわかると思う。
デジタル系のアンプとは比べモノにならない…というか、比べるだけ時間の無駄だ。
本当に残念なのは、このサウンドを必要とする音楽が今やマイノリティになってしまっていることだろう。
モッタイない話だ。もう1回見ちゃお。
しかし…デザインも非の打ちどころがないよね~。
三宅さん入りでもう1回。
あの音が聞こえてきそうだ!
それぐらい強烈なサウンド…そして音楽。
ところで…今日は三宅さんのお誕生日なのだ!
この日に合わせてこの記事をアップした…というのは、スミマセン。ウソです。
何たる偶然!
三宅さん、お誕生日おめでとうございます。
ク~、タマらんわ!
いつものJVMで演奏する「devil」とはまた一味違った曲に聴こえるから不思議。
歌モノのバンドで言えばシンガーが変わるようなモノだからね。
違って当然だし、アンプの影響力がそれほど強いということに気づくべし。基本的にアドリブでラインを組み立てる河野さん。
今日もスリリングなベース・ラインをガンガン繰り出してくる。
クリーン・サウンドで弾く第一主題。
まずこのクリーンがいい。
Marshallのクリーン・サウンドってすごく好き。
そしてドラマチックな展開部。
ギターのボリュームを上げてグバ~っと迫りくるこのダイナミズム!
若いバンドのギタリスト諸君にコレを体験してもらいたいナァ。
「こんばんは、Strange,Beautiful and Loudです。
こういうイベントに呼んで頂いて、たくさん集まって頂いて…ありがとうございます。
ボクたち、異様ですけどよろしくお願いします」
3曲目はm三宅さんのキラーチューンのひとつなのにいまだにスペリングがアタマに入って来ない「murt'n akush(マラケシュ)」。
SBLのドラムスのサウンドも金光さんじゃないとダメなんだよね。
このタイム感とグルーヴ感がSBLを動かしている。三宅さんは「異様」なんておっしゃるけど、考えてみれば初めて三宅さんの音楽に接したのはこのSHOW BOATだった。
令文さんが企画した「じゅんぺーさんのさよならコンサート」の時。
変な音楽を豊富に耳に入れているつもりの私でも「異様」だと思ったわ。
でも今はこの音楽がないとダメ。
ジャンジャン新しい曲を作ってもらって、今の三宅さんの向こう側の三宅さんの音楽を聴きたい。
ジミ流に言えば「There must be Miyake's music over yonder Miyake himself」って感じか。
頻出の1曲だけあってやっぱり3人の組んずほぐれつのアンサンブルがスゴイ。
この曲を聴いて三宅さんの音楽に興味を持つ人も多いのではなかろうか?
「petal」と愛奏曲をつなげて出番を終わらせた。
全然「異様」じゃない。あ~、いい「Marshall風呂」だった。
コレがホントの「マーブロ」ってか?
もっかい1959見ておこうか!
Strange, Beautiful and Loudの詳しい情報はコチラ⇒facebook
そして、イベントのトリを飾ったのは主催のOZMAさん率いるOZMA-X!
貴井さんは持参したJCM800 2203を使用。
これで全バンドMarshall達成!
1曲目は「Shake Your Body」。
フランク・ザッパ式に言えば『Sheik Yerbouti(シーク・ヤブーティ)』ですな?
この日、生まれて初めてOZMA-Xを拝見させて頂きましたが…張りのある良い声ですな~。
しかし…OZMAさんってスゴイよね。
あいにく機材での接点はないんだけど、Marshallギタリストとの共演が多い関係でチョコチョコと取材の声をかけて頂く。
で、その取材にお邪魔するチームがすべて異なるんだよね。
そのどれもに一生懸命取り組んでいらっしゃる。
よくマーブロ若い連中のバンドが長続きしないのは、メンバーがいくつものバンドを掛け持ちするからだ…と言っているけど、OZMAさんのはそれとはゼンゼン違う(そもそも若くないし…)。
各バンドの演目もオリジナルあり、コピーありと何せ色んなことをされているでしょ?
このバイタリティは生半可じゃないよ。
「生活のなかにロックがある」のではなくて、「ロックの中に生活がある」って感じかな?
最早「生きるロック」としか言いようがない。
OZMAさんってタマにはジャズとかクラシックともお聴きになるのかな?…イヤイヤ、そんなことしないで頂きたい。
でもね、お話をしたりブログを拝見しているウチに知ったんだけど、OZMAさん、かなりの映画通じゃんか!
私と年齢もほぼ同じだし、家も近いということもあって、早いウチに「映画談義」をしたいと思ってるんだよね。
私はずいぶん忘れてきているのでブラッシュアップしておかなきゃならないんだけど、とても楽しみだ。
少なくともブルース・リー周りはゼンゼン歯が立たなそうだ。
「ありがとうございます!
今日最後のバンドです。最後まで盛り上がっていきたいと思います!
OZMAさん以外は大阪からやって来ました。
物販、よろしくお願いします…帰りの交通費にしたいです!」 まずは「Better Than Today」。
ガラっと変わってハードな「Can't Stop Me Now」。
メンバー紹介を経て「1番メロディアスな曲を演ります」と始めたのは「Do You Miss Me」。
「♪Do you miss me, do you miss me」の繰り返しが耳に残る~!
このバンドはOZMAさんが持っているであろう70年代ロックテイストとポップ加減がすごくうまく調和していて聴いてて楽しいな。すごくポップなんだけどロックだし、ロックなんだけどポップなの。
そのポップ加減にちゃんと「ロックの黄金時代」の香りを感じるワケよ。キーボード・ソロ!
お客さんも「♪Do you miss me, do you miss me」を一緒に歌ったよ。
「今日はお彼岸です。皆さん、チャンとお墓参りを済ませてココへお越しになられたことと思います。
ご先祖様を大事にしてこそのロック・バンドじゃないですか」
さすがOZMAさん!
でもその通りなんだよね。ご先祖様をたいせつにするのはとても重要なことなのです。
「我々なんか人工甘味料のチクロが入った駄菓子みたいなバンドですよ」
「チクロ」なんて若い人は知らないでしょうな。
正式には「N-シクロヘキシルスルファミン酸ナトリウム (知らんけど)」という、砂糖の30~40倍甘いとされる人工甘味料で、砂糖に比べて廉価なことから駄菓子に盛大に使われていた。
その後、発がん性があるとして我々が小学生の時に発売禁止となった。
子供ながらに結構ビビったよね。
OZMA-Xにはチクロは入っていないから大丈夫!
それより、OZMAさんがこの翌日のイベントのために力を抜いているのではないか…という疑惑が持ち上がった。その辺りのabu-chanとのテンションの違いが話題になってメッチャオモシロかった。
みんな大爆笑!
そしてOZMAさんが次の曲を紹介した。
「今から演る曲は『Jibunshidai(自分次第)』という曲です。
人生は全て洗濯…正しいコトを選択して生きていく。そしてその選択がすべて自分に返ってくる。
SBLの高尚な曲の後ではとてもとてもお聴かせできたモノではありませんが、生きていく糧としてお聴きください」
ん?メリル・ストリープ?
最後は上で紹介した3枚目のシングルから「Over & Over」…
そして「No More Lies」をプレイして持ち時間を終了した。
OZMA-Xの詳しい情報はコチラ⇒OZMA-X Official website