真夏のJazz葉山 2019~杉本篤彦BAND featuring そうる透
イヤ~、暑い日が続きますな。
そ、そんなバカな!…というぐらい時間が経ってしまったライブ・レポート。
現場は葉山。
もうMarshall Blogではおなじみですな。
相変わらず人気の朝市。
以前テレビ番組で紹介されているのを偶然目にしたが、そのせいもあってか年々人が増えている感じ。
この長い行列は洋菓子の老舗、パティスリー・ラ・マーレ・ド・チャヤ(日影茶屋)のタルト(¥1,000)とケーキの端っこを切り落としたヤツ(¥100)を買い求める人たち。
しかし…海を見るのは年に1回…この時だけだナァ。
朝ごはんはココ。
朝定食にアジの干物を追加。
チョット焼きが浅いので「焼き」も追加してカラッカラにしてもらった…そんなことはどうでもいいか…。
しかし、炊き立ての白いご飯にアジの干物、卵焼きに海苔、そして味噌汁。
ああ、日本人ってシアワセな国民だよな~。
イギリスは「朝食が一番ゴージャス」なんて言われているけど、あんな脂っこいモノを毎日食べることはできんて。
さりとてポーリッジなんて食えたもんじゃないぜ。
「ポーリッジ」ってのはオーツ麦を牛乳で煮た一種のお粥ね。それにハチミツをかけたりドライフルーツを混ぜたりして食べる。
お粥といえば、こないだ上海で食べたヤツも驚いたナァ。私、お粥がスキなんだけど、アレはチョット。完全に水粥だった。
瞬時にして『火垂るの墓』を思い出したよ。
この辺りは、通りによっては海水浴客の車がゴッタ返しているので街をウロチョロ走り回るのはあまり利口ではない。
でも今回は少し散策することにした。
で、発見したのがこの木造家屋。
明治42年の創業の和菓子屋さん。
明治42年というと1909年だから今年でちょうど創業110年。
いいね、こういうのは…風情があって。
私が子供の頃は東京でもこんなお店がまだ結構あった。
50年以上前の話だけどよ。
何とも渋い品揃え。
こんな熊手を買っていく人がいるんだろうか?とも思うけど、別荘の庭の整備かなんかに使うんだろうな。
つまりお金持ちご用達のショップなのだ…かどうかは定かではない。
夏場、事務所にいるときはエアコンをなるべく使わずドアや窓を開けっ放しにしておくことが多い。
すると蚊が入ってくるもんだから蚊取り線香をジャンジャン焚くのね。
ということで、このブタちゃん、よっぽど買おうかと思ったけどヤメた。
理由はない…それなら書くな!ってことですね。
コレも昔っからブタだよね。カピバラやウォンバットではダメなのか。
恒例のコレ。
Marshall Blogの記事をさかのぼって調べてみたら今回で5回目だった。
司会の晋道はるみさん。
まるで台本を読んでいるかのようなキチっとしたおしゃべりは活舌も素晴らしく、私のMarshall GALAの司会とは別の次元のモノだ。
今回、杉本さんのサポートを務めたのは…
キーボーズに藤原美恵。
オープニングは「Winter Sky」。
ナンダナンダ、杉本さんもMarshall Blogみたいだな~。
真夏に冬の曲を演った!
「Winter Sky」は杉本さんの最近作『CLUB DAZZ』のオープナー。
別に狙って冬の曲を持って来たワケではない。
何しろ25枚目となるこのアルバムは、ご自身の最高傑作と言ってはばからない力作なのだ。
今回はシンセサイザーを多用して『CLUB DAZZ』のテイストを再現した美恵さん。
ん~、いかにも杉本さんらしいメロディのこの曲。
サビのサブドミナント・マイナーがウマい!グッとくるね。
「今年もお暑い中ご来場頂きありがとうございます。
今年は25枚目のアルバムを出しました…ずいぶん長いことやってます。
1曲目は皆さんに涼しくなって頂こうと思って冬の冷たい夜をイメージした曲をお送りしました」
アレ?
「昔、アメリカンフットボールをやっていました。
日大を卒業してから日産のチームに入りまして…両方(♪ピー!)になっちゃいましたけど」
と2曲目の説明に入った。
続いて演奏したのは「No Pain, No Gain」。
「甲子園ボウル」のテーマ・ソングだ。
「甲子園ボウル」は毎年12月の第3日曜日に甲子園球場で開かれる全日本大学アメリカンフットボール選手権大会の決勝戦のことね。
ロック色の濃いリフを透さんのドラミングがパワフルに演出する!
ん~、ORIGINの音色もガッツがあってすごくいいな~。
1年後にSTUDIOシリーズが出てしまってチョット陰に隠れちゃったけど、コスパに優れたいいアンプですよ。
「ボクは幕末が好きなんです。
土方歳三と誕生日が一緒でして…スキが昂じて幕末の志士の末裔の方と出会うことになりました」…と、坂本家との関りを交えて次に演奏する坂本龍馬のテーマ、「Dragon Horse」の説明をした。
幕末っていうとついつい「維新」のヒーロー伝になりがちだが、もっと色んな角度でこのムーブメントを勉強するべきだと私は思っている。
たとえば会津藩のこと。
ココではこれ以上は書かないが、白虎隊のことはよく出て来るが、その時に長州藩が会津でナニをしたかなんてことが語られることがまずないでしょう?
興味がある人は調べてみるといい。
もちろん右手は杉本さんのトレードマークの「ツーフィンガー・ストローク」。
オクターブを弾く時の左手は人差し指と薬指のみ。小指は使わない。
続いては「Dragon Horse」の連作とも言うべき「RYO」。
龍馬の奥さん、楢崎龍をテーマにした曲。
シットリとしてとてもいい曲だ。
今回のハイライトのディスコ・タイム!
何しろ今回の杉本さんチームの名目は「杉本篤彦BAND featuring そうる透 Plays DISCO SOUND」なのよ!
アースやらナニやら、4人でディスコの名曲をメドレーで演奏した。
実は杉本さんのディスコ演奏は過去にも拝見したことがある。
杉本さんは私とほぼ同年代。ディスコ音楽ってのは私が高校から大学にかけて猛烈に流行したんだよね。
私はまったく興味がなかったんだけど、杉本さんはディスコへ行かれたクチだったのかナァ。
メッチャ楽しそうだもんナァ。
そして、もう2曲ほど杉本さんのオリジナル曲を演奏して今年の出番を終えた。
さて、今年の初めに『CLUB DAZZ』をリリースしたばかりの杉本さん、早くも26枚目のアルバムにリリースとなるようだ。
タイトルは『Buried Treasure』。
「埋もれた財宝」という意味ね。「bury」はナゼか「ベリー」って発音するんだよな~。
だから26枚目のアルバム・タイトルは『ベリード・トレジャー』。
『Sugimoto Atsuhiko 1998』という副題が付けられたこの新作には1998年に某メジャーレーベルより発売予定だった未発表曲&未発表テイクを11曲収録した。
21年もの間眠っていたメジャー・デビュー直前の渾身の作品ばかりだ。
1998年か…私が転職した年だわ。アレから21年経ったか…。
しかし、杉本さんの創作意欲はスゴイ!
これからもMarshallでよろしくお願いしま~す。
杉本篤彦の詳しい情報はコチラ⇒杉本篤彦オフィシャルブログ