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2023年8月

2023年8月26日 (土)

【追悼】バーニー・マースデンのこと

 
バーニー・マースデンの訃報に接した。
昭和26年生まれのうさぎ年なので私よりほぼひと回り年配ということになるが、もっとズッと年上かと思っていた。
バッキンガムシャーの生まれだというからMarshallの本社の所在地と同じ行政区画内だ。
さて、ディヴィッド・カバーデイルが1977年に『White Snake』というソロ・アルバムをリリースした時、その時中学3年生だった私はプロッグ・ロックに夢中だった。
友人から借りて一度は聴いてみたものの、あんなに好きだったハズの旧来型のハードロックに胸躍ることは全くなかった。
それ以来、Whitesnakeというバンドの音楽を自ら進んで聴くことは100%なく今日に至っている。
Marshall Blogの取材はさせてもらったけどね。
だから「白蛇」とか言って多くの皆さんがコピーバンドに夢中になっているのを目にすると、その人気の高さに最早感心することが多い。
したがってWhitesnakeのバーニー・マースデンのことは全く知らない。Ws それよりバーニー・マースデンということになると、私の場合はBabe Ruthになるか?
といっても「ニコイチ」の廉価CDしか持っていないんだけどね。
このバンド、ファースト・アルバムでナゼかザッパの「King Kong」を取り上げたりしているんだよね。
それはいいんだけど、全体としてはひたすらオモシロくない。
下の4枚のアルバムのウチ、バーニーが参加しているのは一番右の『Stealin' Home』というアルバムだけなんだけどナンの印象も残っていない。
バーニーってUFOやJucy Lucyにもいたんだってネェ。
それにポールのWingsのメンバーに推挙されたこともあったとか。
いずれにしてもキャリアのハイライトはWhitesnakeということになるのか。10さて、そんなWhitesnake知らずの私だったが、フランクフルトの楽器展示会『Musik MESSE』のMarshallのブースを毎年手伝うようになり、2006年に初めてバーニーにお会いした。
そんなところに東洋人がいるのを珍しく思ったのか、バーニーの方から話しかけて来てくれた。
とにかくいつもニコニコにコと感じのよい人で、一度で私の名前を覚えてくれた。
展示会場の入り口にはアイスクリームの屋台が出ていて、そこで買ってくるのか、バーニーは始終アイスクリームを食べていた。
手がふさがっている時など、「シゲ、シゲ!チョットこれ持っててくれる?」と、彼のアイスクリームを預かったこともあった。
202006年のこの写真の時、バーニーは1959HWをデモンストレーションしていた。
コレがスゴイ音でね。
電圧が高いということもあったのかも知れないが、身体の太さがそのまま音になったような図太い音色で、それはそれは素晴らしいサウンドだった。
30たまたまこの時の演奏を収録したビデオが出て来たので故人を偲ぶ意味で公開する。
こんな音を生で聴いてしまったら今流行りのデジタル機材で出したギターの音なんてマジで聴けたもんじゃないぞ。

時は下ってコレは2011年。
私が参加した最後のフランクフルト。
「シゲ、写真撮って!」とダグに頼まれて撮った1枚。40v 当時Marshallのデモンストレーターだったクリス・ジョージを交えて3人でナニか演ろうということになった。
確かダグとクリスが先にステージに上がっていて、そこにバーニーが加わる段取りだった。
ナニを演奏するのかがキマっていなくて、ダグがステージに上がる直前バーニーが「チョットチョット!ナニを演ればいいの?」とダグに尋ねた。
するとダグは「あ~…ストラトゥス」とだけ答え、バーニーが「OK」とだけ答えた。
このやり取りを横で聞いていて「カッコいい~」と思ったよ。
だって「Stratus」が弾けて当たり前ということでしょ。
日本とは異なる音楽のレベルの高さを目の当たりにしたような気がした。503人とも「コレでもか!」とMarshallサウンドの魅力をブチかました素晴らしい演奏だった。60vしかし、ヒドイ写真でスミマセン。
客席は立錐の余地が全くなくて、撮るスペースがこのバーニーの真横しかなかったのです。70その後、バーニーと会うことはなかったが、2019年の6月にロンドンのソーホーをブラブラしていた時のこと。
下のピザ屋は地下がライブハウスになっていて、ジョン・エサーリッジなんかが出ていたこともあったので、気になってこの日誰が出ているのかチョット覗きに行ってみた。80すると、その日のバンドのリハーサルの音が地上に漏れ聞こえて来た。
スゴいギター・サウンドでね、メチャクチャうまいのよ。
「ウワ~、誰だろう?」と思ってスケジュール表を見てみたら…そのギターの音の主はバーニー・マースデンだった。90v_2019ね、バーニーの音ってスゴいワケよ。
ということで、Marshallはバーニーが愛用していた1978年製の1959を下地にバーニーのシグネチャー・モデルをリリースした。
ヘッドが1959HWBM、2x12"キャビネットが1936VBM。
数量限定の取り扱いだったけど、日本には入って来たんだったっけかな?
しかし、やっぱり「白」なのね?100そのデモンストレーション・ビデオが残っているので紹介しておこう。

ああ、アイスクリームを持ってバーニーと一緒に写真を撮っておけばヨカッタな。
 
名ギタリストのご逝去を悼み謹んでお悔やみ申し上げます
 

200 (敬称略)

2023年8月25日 (金)

GATHERING THE FORCES<最終回>~SPiRiTRiALの巻

 
記念すべき第1回目の『GATHERING THE FORCES』を締めくくったのは主催者のSPiRiTRiAL(スピリトライアル)。10vほぼ毎日イギリスのMarshallと連絡を取り合う必要があるので、私は一般の人より幾分英文を使う機会が多いと思う。
つまり、英単語をタイプするのに少しは慣れているつもりではいるんだけど、この「SPiRiTRiAL」とタイプするのが存外にムズカシイ。
よっぽど不慣れだったり、綴りがイレギュラーな単語以外は無意識のウチにバーっとキーを叩いてしまうので、こうして特定の文字だけを小文字で示すということになると、それに気を取られて途中でナニをタイプしているのかわからなくなってしまうのだ。
そこで一計を案じたのが一旦「SPIRITRIAL」と全部大文字でタイプしておいて、後から「I」を「i」に打ち替えるという手法。
コレは明暗だった!
 
Marshall Blog初登場のSPiRiTRiALは結成25周年を迎える大ベテラン・バンド。20バンド名は「spirit」と「trial」を合体させたモノですな?
いわば「挑戦魂」というところか。
こういう風に2つの単語を合体させて作る言葉のことを「ポートマントー(Portmateau)」という。
日本語では「かばん語」と呼ばれている。
ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』の中でハンプティ・ダンプティが「Portmanteau」について「2つの言葉がひとつのカバンの中に詰まっている」とアリスに説明するシーンがあるらしい。
そもそも「portmanteau」という言葉は、よく西洋の映画に出て来るような両開きの旅行カバンのこと。
両側に開いたフタを閉じると、フタのヘリが真ん中でピタリと合体する形状であることからそう名付けられたのではなかろうか?と私は勝手に想像している。
かばん語は知らない間に我々の身の回りに存在していて、恐らく一番有名なのは「smog(スモッグ)ではなかろうか。
コレは「smoke(スモーク:煙)」と「fog(フォグ:霧)」がくっついて出来た言葉。
足のブレスレットの「アンクレット」もそう。
「ブランチ」とか「コスプレ」、「イーメイル」、最近の「ブレクジット(Brexit)」なんてのもみんなポートマントー。
さらに「サイボーグ」は「cybernetic(人工頭脳額の)」と「organism(生命体)」のかばん語だし、
「インターネット」も「interconnected」と「network」だからね。
一方、純粋な日本語同士のかばん語ってあまりないようだが、ビックリしちゃったのは「破く」。
普段ナニも気にしないで使っている言葉だけど、コレは「破る」と「裂く」からなるカバン語なんだって!30sSPiRiTRiALは…
 
伊藤威明30v勝谷健人
50v丸岡 勝40v同期のピアノを伴ってスタートした1曲目は「Core」。
ドワッ!伊藤さん、スゲエ声!60エモーショナルに切り込んでくる丸岡さんのギター・ソロ!70丸岡さんはJCM2000 DSL100と1960Aを使用した。80vさっそくデベソの先端まで足を延ばした伊藤さん。85v「We're Not Over~!!!!」とタイトル名を絶叫して始まった2曲目。90v_wno_yell胸のすくようなストレート・アヘッドなナンバー。
4分で刻むバッキングのアレンジがオモシロい。95v伊藤さんのベース・ソロから…100丸岡さんもデベソの先端でソロ!110「『GATHERING THE FORCES Vol.1』…暑い中ありがとうございます。
本当にずっとやりたかったイベントです。
さっきまで物販スペースで皆さんのステージを観ていたんですが、どのバンドも良くて、そして楽しいです。
みなさんも楽しいですよね?
今日もとても暑い日でしたが、ココはもっと暑い場所だと思います。
最後まで熱くいきましょう!
よろしくお願いします!」115vトリッキーなギターのフレーズが飛び出す3曲目は丸岡さんのペンによる新曲「Karma」。
340v「ムズカシくて演奏するのに苦労した」という伊藤さん。0r4a0927 自然に律動する7/4拍子がカッコいい。130v_7_4イヤイヤ、「ムズカシかった」だなんて…こんな変拍子の曲でよくベースを弾きながら歌えますナァ。
尊敬しちゃうわ~。140v丸岡さんが奏でる魅力的なキメのフレーズから入魂のソロ!0r4a0992 「いつも演らない曲」ということで次に取り上げたのは「逡巡」。
ヘヴィな3連のナンバー。
150_c9MOONSHINEのボーカルズ、藤井重樹さんと共作した『COUNT9』というアルバムからのチョイス。
この曲を藤重さんとお2人で歌っているのかな?
スゴそうだな…「爆歌のカタマリ」に違いない。0r4a0900 丸岡さんのギターと…170v伊藤さんのスーパー・ボイスの掛け合い!
いいナァ、こんな声が出て…。
160v続いたのは「Firefly」。
180_bn勝谷さんのドラミングがゴキゲン!
190v_ff曲だけ聴いている分には「蛍」感なし。
ひたすらギンギンに突っ走るドライビング・ナンバーだ。200v同期が入って丸岡さんが弾きまくる!210テンポを落としたエンディングのパートもカッコよかった。220続いてもノッケから伊藤さんの歌声が炸裂するドライビング・ナンバー「Parallel」。
240フランジャーの効果満点!
この曲は微妙に転調を繰り返すところが大変にクール。260_flg「エイエイエイエイ!」
客席をアオっておいて…
230_pr「Calling」につなげた。
280_cl
コロコロと情景が変わっていく中…
350v伊藤さんが発する「♪Calling」が響き渡る。
このパートは印象に残るね。290v「長丁場、本当に最後までありがとうございます!
楽しかったですか?
こういうイベントを年1回のペースで企画しようかと思ってるんですが、また開催したらゼヒ来てくださいね!」
おお!ゼヒやってください。
できれば若いお客さんも引っ張り込みたいもんですな。
少しでも従来のロックの世界の高齢化を食い止めないと、かつて「ロック」と呼ばれていた音楽が本当に絶滅してしまいます。
このままではそれも時間の問題…というワケでMarshall Blogは従来型のロックの延命のための活動をしています。S41a1042出番の最後を飾ったのはSPiRiTRiALのテーマソング「Anthem」。300 
310v  330「困難を乗り越えてクリエイティヴに生きようとする全ての人に捧げた賛歌」という1曲。
まさに『GATHERING THE FORCES』の第1回目の本編を締めくくるにふさわしいエンディングだった!
 
SPiRiTRiALの詳しい情報はコチラ⇒SPiRiTRiAL Official Facebook
360そしてアンコール。
「どうもありがとうございます!
本当に今日は感謝してます。
こんなに暑い中、そして他にも色んなイベントが開催されている中、ココに来て下さってどうもありがとうございます。
せっかくなのでスペシャルなことをしようかと思います。
今日の出演者からゲストをお迎えしてカバーを1曲演ります。
最近『自由の顔をした不自由』と『不自由の顔をした自由』がいろんな場所に、そしていろんな時に目立つようになった世の中だな…と思うことが多いんですね。
この曲はたぶんアメリカの曲だと思うんですけど、日本も同じだと思います」
116「スペシャルなこと」とはコレ。
SPiRiTRiALにCALAVERASのダグが加わったのだ!370_enc曲は「Rockin' In The Free World」。3801989年のニール・ヤングの曲。
ずいぶん政治色の濃い曲なのね?
イヤ、私はニール・ヤングを全く知らないものだから…。390丸岡さんのソロもフィーチュアされて…400ムズカシイことは抜きにとにかく盛り上がった!
第1回目の『GATHERING THE FORCES』大成功おめでとうございます!
コレでこのイベントの記録が半永久的に残ります。
次回もMarshallが活躍できますように。
420<おしまい>
 
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いいバンドだよ~。
ものスゲエ演奏がウマいの。

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2023年8月24日 (木)

GATHERING THE FORCES~CALAVERASの巻

 
ガール・バンド、プロッグ・ロックと来て、『GATHERING THE FORCES』の3番手はアメリカン・ハード・ロック。
ナゼか知らんが、メッチャ「おなじみ感」が強いCALAVERAS。
今回Marshall Blogにご登場頂くのはまだ2回目なのよ!10vオープニングは昨年の12月に発表した『SLULLS ON FIRE』から「Raining in Hell」。20Doug Wilson(ダグ)30vMelissa Costa(メリッサ)40vJocelyn Guzman(ジョセリン)50vHiro Otobe(乙部さん)60vKen Kishi(キシケン)70vキシケンはもちろんMarshall。80_3今日も愛用のJCM800 2203とJCM900 4100のステレオ仕様。90そしてベースは……ナンでやねん?!
Strange, Beautiful and LoudやMOONSHINEでおなじみの河野充生。
乙部さんのつながりとお聞きした。
思いがけず大好きな河野さんのベースを聴くことができてラッキー!100v今日も1曲目からギンギンにテンション高し!
このハイ・テンションこそCALAVERAS!100_2コレがセカンド・アルバムの『SKULLS ON FIRE』。Sof_2 間髪入れずキシケンが図太いMarshallサウンドでリフをブッ込んでくる「Waste」。110_wst_2ミディアム・ファストのヘヴィ・ナンバー。
中間部の展開がオモシロい!120_2そして、キシケンのソロ!
今日もレスポールで弾きまくるゾ~。
0r4a0873「Otochi!」140全曲のエンディングから「♩ドッタン_ドタドドッタン_ドタン、ドッタン_ドタドドッタン_ドタン…」とリズムをキープする乙部さん。
あ、私チャンと譜面書けますから。170v「What's up Tokyo?…I can't hear you!
You wanna sing with me?」000000r4a0495 早くもダグと観客でコール&レスポンス。
「♪イェ~イエ~!」
160vキシケンが今度はいかにもアメリカンなリフを乙部さんのドラムスに乗せる。180v_ene明るく楽しくノリノリなのは「Enemy」。
曲は楽しげだけど、「私自身こそが私の敵」みたいなやや哲学的な内容の歌詞だ。
180メリッサと…190vジョセリンもハンドマイクで大活躍。
前回のライブ・レポートを公開した時、「ジョセフィン」とお名前を間違えるという大失態を演じてしまったワタシ。
この日、ジョセリンにお会いして直接その失礼をお詫びすることができました。
…というのも私が大好きな映画、ビリー・ワイルダーの『お熱いのがお好き(Some Like It Hot)』の主人公のひとりの役名「ジョセフィーヌ」に引っ張られてしまったのだ。
小学生の時から数えきれないぐらい観ているもんだから…混ざっちゃったのね。
000000r4a0825そのジョセフィーヌ。
映画の中では女装したテナー・サキソフォニストの名前で、それを演じるのがトニー・カーティス。
ジェイミー・リー・カーティスのお父さんね。
したがってジェイミーのご主人である、映画『This is Spinal Tap』のナイジェル・タフネルの義理のお父さんということになる。
ナイジェルは本名をクリストファー・ゲスト(Christopher Guest)といって、イギリスではれっきとした貴族の家系の人で位は「Baron」…つまり「男爵」だ。
一方、「ダフネ(Daphne)」を名乗ってジョセフィーヌの相棒のベーシストを演じるはジャック・レモン。
ジャンゴ・ラインハルトに「Daphne」というオリジナル曲があることでもわかるように、ダフネもジョセフィンもフランスの女性の名前。
この映画はまずこういうところからしてオモシロイわけ。
ついでに…この2人が争って関心を惹こうとする相手は歌手役のマリリン・モンロー。
この役名が「シュガー・"ケイン"・コワルチェク(Sugar "Kane" Kowalczyk)」とナゼかポーランドの苗字。
シカゴからフロリダへ向かう列車の中でビッグバンドをバックにモンローが歌うゴキゲンなスウィング・ナンバーが「Running Wild(ランニング・ワイルド)」。
「running wild」とは「自由気ままにふるまう」という意味。
そして、皆さんよくご存知の「♪ププッピドゥ~」の「I Wanna Be Loved by You」はこの映画の挿入歌だ。
「Nobody's perfect」というセリフで幕を閉じる映画史に残るエンディングも有名。
もし、ご覧になっていない方がいらっしゃれば一度は観た方がよいでしょう。
観ないと人生の大きな損失のひとつとなります。
脱線おわり。Sli デベソの先端でソロを決めるキシケン。
花道があるとみんなどうしても出て来ちゃうよね。0r4a0718 一方、ダグは乙部さんの後ろに入り込んだ!210v「A big shout out to Spiritrial!
We call this out...Let me hear for HADES
Yes, yes, girl power, girl power!」
と、SEVENTH SONも含めて共演した3バンドへエールを送った。
そして「Tokyo...Calaveras is ...Mad about U!」220『SKULLS ON FIRE』収録の人気ナンバー「Mad About U」。230v_mauもうコレは「盛り上がり狙い」としか思えない究極のノリノリ・ナンバー。
285_rdそんな曲に合わせて皆さんアチコチで好きなように暴れちゃう。280河野さんだってノリノリだ! 260「♪Mad about u!!」250続いて単車のエンジン音からスタートするのは「Ride」。290v河野さんが奏でる低音がドッシリとしたノリを発揮するミディアム・ナンバー。300ココでも密度の濃いソロを披露するキシケン。270vダグの歌声にメリッサとジョセリンのコーラスが絡んでと~てもいい感じなのだ!320次も人気のナンバー「Sick」。
乙部さんの叩き出すリズムに合わせて…320v_skみんなで手拍子するよ~!330もうこの頃になると河野さんが正式メンバーに見えて来たゾ。340vキシケンもとても楽しそうだ。350メリッサの「Sick, sick, sick」ポーズ。
頭をヤラレちゃっているところ。
380そして、キシケンがまた出て来た~!380vジョセリンはこんなアクションも見せた。390v「OK!ありがとうございます!
8月はライブがない…ないよ。9月はアメリカで演ります。
よろしくお願いします。来てね!」400v_mc女性陣が右手を高々と上げる。
ガラリと雰囲気が変わる。400v_sdダグが切々と歌い上げる「Soldier」。420vどこまでも陽気でにぎやかなレパートリーが並ぶCALAVERASのステージにあって、こうしたバラードはとても大きなアクセントになる。410…と言っていたのもつかの間、「XXX」でまたぶっ飛ばすゼ!0r4a0444だいたいこの辺になってくると乙部さんのドラミングのスゴさが倍増してくるんだけど…やっぱり爆発した!440vキシケンのソロもますます激しくなる!450何しろ陽気で楽しいハード・ポップ・チューンなのだ。460ア・カペラのダグの激唱でスタートする「Fear」。470_fr『SLULLS ON FIRE』のオープナー。
日本語では絶対にやらない方がいいヤツ。
イヤ、日本語では不可能だな。0r4a0594 「♪ウォーオーウォウオオ」とみんなで叫びながらハード、そしてヘヴィに仕上げてくれた。0r4a0702そしてCALAVERASの出番の最後を飾ったのは楽しい楽しい「Everyday」。
500v_ed 510v 520v 530v 540v 550vさっきダグがMCで触れたようにCALAVERASは9月にアメリカに遠征してハリウッドのWhisky a Go Goに出演する。
何でもアメリカの公演では、ベースにCALAVERASのオリジナル・メンバーであるTim Millerを迎えるとのことだ。
Timさんにどうぞよろしく!1_wgg_2今日も3時間ぐらい観たかのような充実したステージだった!
 
CALAVERASの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook560ところで『HELL WILL DECIDE』のフロント・パネルの「YG」と「71」ね。Hwdキシケンに教えてもらったところ、もちろん左側の表記は「YG」ではなくて「46」。
それぞれキシケンとダグの生年を表しているそうだ。
どうゆうこと?…後は自分で考えよう!
570v<つづく>

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200 (一部敬称略 2023年7月30日 四谷OUTBREAKにて撮影)

2023年8月22日 (火)

GATHERING THE FORCES~SEVENTH SONの巻

 
SPiRiTRiAL企画のイベント、『GATHERING THE FORCES』の2番手はMarshall Blogには2回目の登場となるSEVENTH SON。 
10v大谷保泉(やすもと)のギター…20vドラムスの正田泰…30vベースのGenki…40vそしてキーボーズの小林拓雄…のシャープなキメでスタートしたSEVENTH SONのステージの1曲目は「Behind the Smile」。50vそして、キタキタキタ~!
今日もクリーンなトーンでヌケヌケの声を聴かせてくれるYama。60vとてもストレートなドライビング・チューンなんだけど、どこか全体を覆った不吉なフィーリングがとてもいい感じ。
歌詞にある「desire」や「your bill」のあまりにも意外な歌メロがタマらん!
この曲はキーがDmで、ココはDm→B♭→Cと来て普通はDmの戻るところ、歌メロをA♭にして強引にDm♭5のサウンドにしている。
そうしてすんなりトニックに解決しないところが大変に気持ち悪い…という点が大変気持ちいい。70さっそく大谷さんのギター・ソロ。
大谷さんはもちろんMarshall。85愛用のJCM800 2203。90キャビネットは1960A。100v今回も足元はコレだけ。
パッと見ると「ブルース・ロック系のお方?」と確認したくもなるシンプルさ。
イヤ、いまやブルース系のギターを弾く人も足元は「エフェクターゾロリ」だからね。
大谷さんにはディレイもコーラスもナ~ンにもない。
でも大谷さんは紛れもなく「プロッグ・ロック系の音楽のギタリスト」ですから。110HADESの紗良ちゃんの帽子をかぶってご満悦のYamaさん!115v続けて「Eternal Spiral」。120_es何度もデベソの最先端まで出て来ては強力にお客さんをアオるYamaさん。
前回のライブ・レポートでYamaさんの声を「Marshallのクリーン・トーン」と形容したところ、ご本人にとてもよろこんで頂いた。
でも、そうなのね。
クラシックの声楽の人たちは自分たちのノドを「楽器」と呼んでいるぐらいだから、シンガーの声は「楽器の音色」なんですよ。
そして、クリーン・トーンはディストーション・サウンドよりはるかにヌケが良い。
ちなみに声楽の方々は耳鼻咽喉科の先生のことを「リペアマン」と呼んでいます←未確認。130vミディアム・テンポのヘヴィ・チューン。
Genkiさんのベースに乗って…140vYamaさんが猛り狂う。
ウン、こんな声が出せるなら私だって雄叫びのひとつも上げたくなるわな。
今、チョット声を使った仕事に取り組んでいるんだけど(内容はまだ秘密)、自分の声の情けなさには本当にガッカリするわ。S41a0437_2 言いたいことをまとめてコンパクトに弾き通すのが大谷流ギター・ソロ。
冗長になることは決してない。150以上、オープニングの2曲は2016年に発表したフル・アルバム『Arc of Infinity』から。
このアルバムはヨーロッパでも流通している。155cd「改めまして…東京のSeventh Sonです。
なんか変なヤツが出て来たと思ったでしょ?
新しいアルバムのレコーディングもミックスも終わりました。
イヤ~、今日は今まで溜まりに溜まったモノを全部出すので受け止めてください!
触ると火傷するかもしれないけどね。
よろしくお願いいたします。
大事に大事に作って来た子供たちの子供たち…次は4枚目のアルバムから聞いてください」160vレコーディングが終わった「4枚目のアルバム」というのはコレ。
来る10月リリース予定の『Edge of Insanity』のこと。
クレムリン大炎上。
165cd小林さんのキーボーズからスタートするのは「Welcome」。
ココから4曲続けてそのニュー・アルバムに収録された曲を披露した。170_wcこの曲は前回レポートしたSEVENTH SONを初めて観た時のライブでも取り上げていて、もっとも印象に残った曲。180「♩Welcome to the new world
I'm sure you'll be there
You should be someone else」
…のパートのスケールの大きさにヤラれてしまったのだ。
何しろ時々無意識のウチにこのパートを口ずさんでいる時があるんだよね。
190v壮大な曲を雄大に演出する正田さんのドラミング!
200v続けては大谷さんのハードなリフが炸裂する「Unite」。210v_unこの曲も前回観たステージで演奏していた。
230v正田さんの表情から想像に難くないSEVENTH SONの魅力に溢れたハードなドライビング・ナンバーだ。220「今聴いて頂きました2曲は新しいアルバムにに入っています。
ゼヒ皆さんよろしくお願いします。
じゃあ次は大谷さんがしゃべるかな?
作曲者ハイ、イエーイ!」
240v「今回は自信作なんで…必ず買ってください!」
私みたいに人前でベラベラ余計なことをしゃべるようなタイプではない大谷さん。
テレッテレでニューアルバムをPR。250v「買います!メンバーも買います!
このアルバムはコンセプト・アルバムではないんですけど、色々な意味でつなげて1つのテーマにまとめました。
まだ地球の裏側でも戦争が起きていて、色んな思いや勘違いや策略とかがあって、結局ロシアが攻め込んでるんだと思うんだけど…やっぱ攻め込んじゃ悪いよね。
1日も早くプーチンがくたばれ!って思ってます。
ゼヒ聴いて聴いてください…『くたばれプーチン』」
だからああいうジャケット・デザインだったのね?260タイトルは冗談ですよ~。
曲は「Scarstorm」。
前回は「Scars of Storm」としていたが、アルバムに収録するにあたりポートマントーにしたようだ。
「ポートマントー」についてはSPiRiTRiALの回で触れる予定です。
この曲も大谷さんのギター・リフが暴れまくる!
270v_ssステージ中央でひざまずきナニかに祈るようなしぐさをするのはこの曲のYamaさんのルーティン。290そして、Yamaさんがステージから退く。300すると始まるのはSEVENTH SONのライブの大きな見どころのひとつであるインスト・チームのシンフォニック・パート!310楽器チームが一丸となって…320vイキのあった演奏を聴かせるスリリングなパートだ。330そしてYamaさんが戻って劇的なフィナーレを迎えた。335ガラリと雰囲気が変わってシットリと「Moonlight Dusk Fading」。
コレも新しいアルバムに収録されている曲。340v_mdf小林さんのキーボーズが曲全体に分厚く覆う。350vそして当然「泣き」のギター・ソロ。
JCM800 2203のブッといギター・サウンドがあまりにもピッタリとハマっている。360vそのソロに呼応したかのようなYamaさんの熱唱で曲が練り上げられた。370続いては『Arc of Infinity』に戻って、アルバム冒頭の「In Your Heart」。
大谷さんのアルペジオから今日はスタートし…380_iyh不吉な和音の中、Yamaさんが雄大なメロディを歌い上げていく。390vまた大谷さんがアルペジオに戻ったところで正田さんがフィルを入れると曲は「In my Heart」になる。400vこの曲はアルバムのクローザー。
つまり組曲仕立てにしてアルバムの最初と最後の曲をつないだというワケ。
410vGenkiさんのベースのピックアップからおとなしくしていた曲は俄然ハードに展開し…
420vタッピングをふんだんに取り入れた大谷さんのギターソロで曲はクライマックスを迎えるのだ。430v「ライブがいっぱい決まっています。
日本だけじゃないかもしれない。色んなところに行きます。
色んなところでSEVENTH SONを見て頂いて、気に入って頂いて、自分たちの思いが伝わればいいなと思っています。
準備はいいですか?
じゃあ、ラスト行きます!」440vSEVENTH SONのステージを締めくくったのは「Blaze of Revenge」。450_bor正田さんのツイン・バスドラムがド迫力の1曲。460今度リリースするアルバムを作るに当たって、「この5人でまず1曲作ろう」と決めて出来上がったのがこの曲だという。470vハードにしてスケールデカし!480vこの曲もSEVENTH SONのキラー・チューンになっていくことであろう。
エ?もうなってるって?490v全力投球の50分のステージ!
新しいアルバムのリリースが楽しみだ!
500SEVENTH SONの詳しい情報はコチラ⇒SEVENTH SON Official Website

510ニュー・アルバム『Edge of Insanity』の発売は10月4日を予定しています。520cd 

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イギリス南西部のコーニッシュ出身のキング・クリーチャー。
本場のブリティッシュ・ハードロックを存分にお楽しみあれ!

<Desolation>

<Captives>


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200 (一部敬称略 2023年7月30日 四谷OUTBREAKにて撮影)

2023年8月21日 (月)

GATHERING THE FORCES~HADESの巻

 
4バンドが出演したSPiRiTRiAL主催のイベント『GATHERING THE FORCES』。
まさに4つのバンドの力が結集された内容が濃い~イベントだった。
どんな企画だったのかは私が説明するよりも、ショウの冒頭にステージに上がったSPiRiTRiALの伊藤さんのご挨拶をお聞き頂く方が賢明であろう。10v「ご来場頂きましてありがとうございます。
我々も日々ブッキング・イベントに出演しておりますが、そうしたイベントには色んなバンドがいて、色んなジャンルの音楽があって、それぞれにお客さんが付いていらっしゃいます。
ところがジャンルが混ざり合うようなイベントって意外に少ないんですね。
ですから、そんなイベントを自分主催で演りたいな…と思い、色んなタイプのバンドさんに声をかけて、実現させたのが本日の催しなんです」20v「自分のバンドのメンバーが『このバンドは強力だから絶対共演したい!』というバンドさんにしか声をかけませんでした。
ですから今日に至るまで出演順を決めるのが大変でした。
正直、どのバンドがトリでもいいし、どのバンドがトッパーでもありえるし…みたいな感じ。
よって今日の出演順は、運営上の都合でしかないとお考え下さい。
つまり、みんながヘッドライナー。
ナンならボクらが前座でもいいんじゃないか?という話が出たぐらいなんです。
暑い日にフジロックでもなく、川崎でもなく、ココにお越し下さった皆さんはすごくセンスがいいと思います。
ホントに全バンドが強力なので最後まで楽しんでください!」30最初にステージに上がったのはHADES(ヘイディーズ)。
「ライブ・レポート」としてはMarshall Blog初登場。
40紗良
S41a0171空也
60vyuri70vMayo80vHADESは4月にミニ・アルバム『BRINGS』を発表。
今、絶好調なのだ。
下がその『BRINGS』。
Mayoがスッ飛んでいる下にあるドラムキットはNATAL。90cdそう、MayoはNATALプレイヤーなのだ。110vCDの裏パネルにもNATALのバスドラムを登場させてくれた…ありがとう!
でも今日はイベントなのでNATALの出番は無タール。
100cdオープニングはその『BRINGS』から「No!!!!!!!!!!」。
エキサイティングな演奏で会場を一気に盛り上げる。
0r4a0065続いて空也のギター・リフでスタートするのは「EGOIST」。
AZAZEL時代のナンバー。140v空也はMarshall。
JCM900 4100と1960Aを使用。150vギンギンに突っ走るドライビング・チューン!
50猛犬のように猛り狂うMayoのドラミングが凄まじい!S41a0021今度はyuriのベースがうねる。160v_dare再び『BRINGS』から「Dare」。
紗良の不遜な歌い方がカッコいい。210vyuriと空也のデス・ボイスのコーラスも曲にピッタリだ。180「我々がHADES!
いいですね、皆さん!もっともっと盛り上がっていきましょうネェ~!
改めまして今日のイベントのトップを務めますHADESです!
ミニ・アルバムをリリースして少し時間が経ちましたが、ミュージック・ビデオの再生回数も伸び続けておりましてノリにノッております!
HADESというバンド、今のウチからチェックしておくととてもいいと思います!」200_mc「我々の後にも3バンド登場致しますので最後までイベント楽しんで帰ってください…MCが苦手なワタシです。
ヨッシャ―、みんな準備も出来たということで…いくよ!
みんなも準備いいですか?
この次のセクションはしっとりとセクシーにいきたいと思います」230v曲はコレもAZAZEL時代の「Keep Holding my Heart」。190「バラード」というよりはミディアム・スロー・テンポのポップ・チューン。
自身がMCで言った通り「しっとりセクシーに」演じて見せた紗良。0r4a0079Mayoは暴れまくるだけではない。
当意即妙なドラミングで曲を艶っぽく演出した。
235vそして空也がジックリとギター・ソロを聴かせてくれた。240ガラっと変わって再び胸のすくような直球ナンバー「Revive」。
170vココでもMayoがゴキゲンなロック・グルーヴを聴かせてくれる。260_rv♪ゲンゲンゲロゲロとMayoのドラムスにyuriのベースが絡みつく!
400vそのまま続けて「Untamed Heart」。
320「untamed」とは「飼いならされていない」とか「野生の」という意味。
まさにそんな歌いっぷり?280vデベソでギター・ソロ!310vAZAZEL時代の2曲、カッコよくキマりました~!
紗良はAZAZELを手伝っていたからね。130「(空也がデベソでソロを弾いたことを指して)今の曲ではリハーサルでもやってないことをやりましたね。
どうしても花道を歩かせたかったからね。
せっかくの花道ですからね…ドラムスも出たいって言っているんで。
もしかしたら、どっかで出て来るかも?」
340v「どっかで出るわ。」ってもう出て来ちゃってる!S41a0098 「ではみなさん、今日は本当にありがとうございます。
次のセクションで最後でございます。
最後までね、飛ばしていきますよ~。
皆さん、よろしいですか?
ココは皆さんの元気なお声が欲しいところでございます。
みなさん、よろしいですか?」
とアオっておいて…
S41a0261空也が弾くブリティッシュ・ロック然としたギター・リフから「ダーク・ヒロイン」。
S41a0207帽子を取った紗良の歌声がますます冴えわたる!370vコレも『BRINGS』収録のドライビング・ナンバーだ。380間髪入れずAZAZELのキラー・チューンだった「Helix」。
430vコレはもう Mayoビートが炸裂よ!390vそして「BRING IT ON!!!」、かかってこんかい!
380_hx『BRINGS』のリード・チューンがココで登場。


420cdまさに4人が一丸となった演奏!S41a0280_2  410v 450v 
S41a0132ミュージック・ビデオも大好評なのだ!

そして、出番の最後は「Song for」。470_sfコレまたひたすら突っ走るAZAZEL時代のドライビング・ナンバー。475v会場はHADESの激演に大盛り上がり!480イベントのトップ・バッターとしての重責を見事に果たしたHADES!490HADESの詳しい情報はコチラ⇒HADES OFFICIAL WEBSITE500v <つづく>
 

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<Your Tears>

 <Miss You in the Dark>

 
<Shake Shake>

 
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200 (一部敬称略 2023年7月30日 四谷OUTBREAKにて撮影)

2023年8月18日 (金)

JIMMY 2023 SOLO LIVE!~PON PLAYS NATAL

 
Marshall Blog初登場。
今日は44MAGNUMのJIMMYのライブ・レポート。10 オープニングSEの「Immigrant Song」からJIMMYさんが姿を見せると熱狂的なファンがステージまで押し寄せた!
ココでこんな光景を目にしたのは初めて!
曲はそのまま「Immigrant Song」の生演奏へ。
20JIMMY30vPatty Ando40vチャン・ハマー50vそして、山口"PON"昌人。60v PONさんは当然NATAL。7024"のツー・バスドラム。
素材はメイプル。80スネア・ドラムもNATAL。
愛用の14"x7"のアルミ・シェルだ。90タムは12"&13"と、ロック感溢れるキット。100ものすごいエネルギーを発散しながら曲は「Celebration」から「Make my Day」へ。
「Make my Day」というのは1971年のアメリカ映画『ダーティ・ハリー』の主人公、ハリー・キャラハン刑事のペット・フレーズ。
「楽しませてくれよ」みたいな意味。
かつてアメリカ人の友達が言っていたが、映画がヒットした時、このセリフがメチャクチャ流行したそうだ。110久しぶりのPONさんのドラミング!
相変わらずのパワーでまさに「Make my day」してくれた!0r4a0131 ココでメンバー紹介。
「みなさま、お元気でしょうか~?
ドラムス PONでございます」135v弦チームがチューニングをしている間、PONさんが代表してごあいさつ。
「しっかし今日はメチャクチャ暑いね!大丈夫ですか、みなさん?
今日、ボクらもココに入ってからというもの外に出てませんから…と言うか、もう出られない!怖くて。
マレに見る暑さでございますけど、ココはもっと熱くしようじゃありませんか!」
150v「JIMMY兄貴を中心にオレらはハッスルするんで、皆さんどうぞよろしくお願いします!
今日はワンマンということでガッツリ行きますんで覚悟してくださいね!
よろしく願いしま~す!」
「MCうまいね…」とJIMMYさんからおホメの言葉頂きました~。
140「LOVE SHADOW」、バラードの「Island」、「Out of my Hands」と続く。
160v緩急自在に曲をドラマチックに演出するドラミングはさすがPONさん。S41a0121 JIMMYさんがギターを降ろし、歌に専念する場面も。
曲は「あなたに傷つきたい」、「アリゲーター」、「Kiss Me, Kiss Me」。130そして、再びギターを手にしてア・カペラでタップリと華麗なギターソロを。
210vそのまま、チャンさんの歌で44MAGNUMの「Nightmare」と「Souls」を演奏した。 200vそして、本編も残すところ3曲。
まずはブルース!
ジミ・ヘンドリックスの「Red House」から…
S41a0143「Everything What We Need is Inside Us」…180_2 そして「Flashback」で締めくくった。220vアンコール。
スケスケのメッシュのシャツで登場したJIMMYさん。
コレがまたとってもよくお似合いなのだ!
アンコールでも歌にギターに魅力を爆発させながら3曲を演奏。
曲は「Four Years Gone」、「Knife of Romance」、そして44MAGNUMの「No Standing Still」。

230vJIMMYさんの熱演を支えた3人のメンバーも最高の演奏を聴かせてくれた!240v

250v 260vJIMMYさんを拝見したのは2008年の中野サンプラザ以来(あの時のMarshallの壁を現場で手配したのは私です)。
今回のステージでは久しぶりに「ロック・スターの姿」を観たような気がしてうれしかったな。
MCでは年齢のことについて触れていらしたが、ナンのナンの!…全くお若い!
これからもロックの伝統を後世に伝えていって頂きたい。80 そして、PONさん。
相変わらずの「魅せる」ドラミングでこれまた観ていてとてもうれしかった。
やっぱりPONさんにはNATALのサウンドがピッタリだよ!Zz JIMMYの詳しい情報はコチラ⇒HIROSE SATOSHI-JIMMY- OFFICIAL SITES41a0003 

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日本が世界に誇るインストゥルメンタル・バンド、D_Drive。

<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

コチラはSONY Xperiaとのコラボレーションで制作した最新ビデオ<Wings>。

<Thmbs Up>

<Begin Again>

Marshall Recordsが世界にリリースするセカンドアルバム『DYNAMOTIVE』絶賛発売中!

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200 (一部敬称略 2023年7月29日 二子玉川GEMINI Theaterにて撮影)

2023年8月11日 (金)

犬神サアカス團単独興行~犬神凶子生誕祭2023<天無人>

 
『犬神凶子生誕祭2023』レポ―トの<天無人>いきます。
「天無人(てんむじん)」というのは「2」ということね。
前回の「大無人(だいむじん)」は「1」。
「大」という字から「人」を「無」にすれば…つまり取り除けば「一」。
同じ要領で「天」という字から「人」を取り除けば「二」というワケ。
「三」は「王無棒(おうむぼう)」
「四」は「署無者(しょむしゃ)」
「五」は「吾無口(われむこう)」
この後は興味のある人だけインターネットで調べてみてください。
漢字ってステキね!
10v敦くんからの特大の「お誕生日おめでとう!」に続いては最近よく取り上げている「マッチポンプ」。
 
今回のライブの主役…犬神凶子20v犬神明260v_3明兄さんが愛用しているドラム・キットはNATAL。
「ナタール」といいます、「タ」に強勢を置いて「ナ・タ・ァ・ル」ね。40_2犬神敦50vそして、ギターはONOCHIN。60vONOCHINが使っているのはMarshall。
アンプ・ヘッドがJCM800 2203とスピーカー・キャビネットが1960A。70v明兄さんが16分音符で刻むハイハットに乗って…
430v凶子さんとONOCHINがスックと向かい合ってユニゾるのは「東京2060」。
80_t2060ああ、犬神サアカス團ってカッコいいナァ。90vこの曲の敦くんのベースもお聴き逃がしなきよう。0r4a0226 客席でペンライトが辰野のホタルのように飛び交う「栄光の日々」。
120_ehbコンパクトながら密度の濃いギター・ソロから…130v身体を右へ左へ大盛り上がり!160ひと言コーナー、今度はONOCHINの番。
「はい、こんばんは。小野チンです。
おめでとございます。
昨日干支の話をして…我々、一緒だと思ったら違うのね。
オレは未年なんだけど、羊っぽいって言われるんだよね~。
オレは星座も牡羊座なんだよ」
コレ、ONOCHINのMCで初めて気が付いたんだけど、なるほど…十二支と12星座で共通なのはナンじゃろな?…と。
「未⇔牡羊座」と「丑⇔牡牛座」しかないんだよね。
そもそも「天秤」とか「射手」は動物じゃないし。
210v_2「オレ、凶子ちゃんと明さんとは実は20年くらい前にもう会ってるんですよ。
「ONOCHINさんは『ROUTE14』という本八幡にあるライブハウスのイベントに呼ばれて同じバンドになったんですよね」
凶子さんの記憶には残っていなかったけど、ONOCHINによれば、レベッカの「フレンズ」を演ったそうです。0r4a0317「その時に、初めてONOCHINさんとチャンとお話しをしたんですが、ものすごく良い人だった。
だからサポートをお願いした次第なんです。
あと、ベースはcali≠gariの村井研次郎くんだったと思う。
他の人もいい人たちだったんだけど、白塗りだからなんか謎のイジリ方してくるの。
でも、ONOCHINさんはすごくヨカッタ。
ONOCHINさんがいたから乗り切れたイベントだった」
190v_2ハイ、ココで脱線。
「脱線ファン・犬神支部」の皆さん、お待ちどうさまでした。
ココのナニで脱線するのかというとレベッカ?…イヤイヤイヤイヤ。
cali≠gari?…イヤイヤイヤイヤ、そもそも「カリ不等号ガリ」と読むのかと思っていたぐらい知らない。
でも凶子さんの口から出たそのベースの村井研次郎さんという方は知ってるのだ。
正確に言うと、知っているというのはご本人ではなくて、研次郎さんのおジイちゃんとおバアちゃんとオジさん。
大分前に知って驚いたんだけど、この方のおジイちゃんは1955年の『強力伝』で直木賞を獲得し、『八甲田山死の彷徨』や『剣岳』、『芙蓉の人』等の山岳小説の名作を著した新田次郎先生なんだよ。
たくさんは読んでいないけど、私はファンでしてね、『武田信玄』や『怒る富士』なんてのもすごくオモシロかった。
とりわけ映画にもなった『アラスカ物語』が好きで、極寒の地を舞台にしたこの小説を常夏の宮古島に向かう飛行機の中で夢中になって読んだことをよく覚えている。
諏訪のご出身でね、作家になる前は気象庁に勤めていて、戦時中は満州の気象観測所に赴任していた。220bそしておバアちゃんは、新田先生の奥さんである藤原てい先生。
ご主人の赴任先であるその満州で終戦を迎え、残務整理のために新田さんをひとり満州残し、女ひとりで子供3人を連れ、決死の思いで引き揚げた顛末を綴った『流れる星は生きている』はあまりにも有名。
中学校の教科書にも採用されているらしい。
若い人たちも少しはこういう本を読むといい。
で、この手記の中に登場する、その時2歳だった幼児が研次郎さんのオジさんである藤原正彦先生。230b藤原先生は数学者で、お茶水女子大の名誉教授。
2005年に上梓した『国家の品格』という日本人の堕落ぶりを指摘した新書がベストセラーになった。
私も大きく首を縦に振りながら読んだ。
私は藤原先生の論旨に共感を覚えることが多く、家の本棚にはたくさんの著書が並んでいる。
そんな血筋だもん、その研次郎さんが優秀でないワケがなく、調べてみると…ホラね。
暁星高校から早稲田大学の理工学部へ進んで、大学院まで通い中退したというんだから言わないこっちゃない!240b脱線終わり。
次は結構私のテーマソングだと思っている「たからもの」。250_tm「♪ワン・ツー!」
景気のよいゴーゴー・チューン。Img_5533明さんと敦くんのリズム・コンビネーションこそが「たからもの」!270vゴキゲンなリズムに乗ってONOCHINのソロが炸裂!280v「コレクション」、「コンディション」、「オークション」のところは実にうまい!
そしてピカルディ・ケイデンスがうれしい(短調の曲の最後に長調の和音を強引につなげる終わり方のひとつのスタイル)。
 
…ってんで先日、もう読むことのない本を250冊ほど市川のブックオフに出して来ました。
それで得たお金は帰りに「しゃぶ葉」で使い果たしましたとさ。
コレクションの末路せいぜいなんてそんなもんよ。290v「すべてのボーイズ&ガールズに捧げます!」300_imkこの枕詞に連なるのは犬神サアカス團のキラー・チューンのひとつ「命みぢかし恋せよ人類」。310v_2明兄さんも立ち上がってエキサイトぶりを発露した。320v「楽しい時間はあっという間であと3曲です。
あと3曲って言ったらウチ的には結構あるよ。
ところで…ギューギューで横ッチョから観るようなライブも楽しいけどさ、リラックスして、タマに座ったりして、疲れたらふんぞり返ったり、横に寝っ転がったて怒られない…私はそういう感じのライブを演っていきたいわ。
気楽なヤツね。そして楽しいライブを演りたい。
ピリピリしてることがイヤなのね」
と、ココでは「緊張」をテーマに会話が進んだ。
330「まだ緊張する?」という凶子姉さんの問いに…
「イヤ、緊張はしないんですけど、ちゃんと演らなきゃ…という責任感が芽生え始めました」
加入して3年が経つそうです。ようやく「責任感」が出て来ました。340v「そうですね…人生ってのはやっぱり緊張と緩和だと思うんだよね。
ズ~っと気楽だと気楽なことがわからなくなってしまうからね。
緊張があってこそ気楽を実感することができると言うことでしょう」350v_2ONOCHINは…
「気楽なところと緊張…ボクの中ではありますよ。
割と緊張かな?
ギターソロの内容は予め決めてないんですよ。
そういう意味では気楽なんですけど、次の曲はあまり気楽じゃない」0r4a0317その気楽ではない曲は「運命のカルマ」。
コレも犬神サアカス團員とあらば避けて通ることはできないキラー・チューンのひとつ。380_2でもやっぱり中間部のアンサンブル・パートは緊張するわね。370v7/8+4/4拍子というのか、15/8拍子というのか、とにかくスリリングでカッコいい。390緊張感もナンのその、難なく弾き切っちゃうONOCHINなのであった!400v「♪ロックンロール!」
お客さん参加の「暗黒礼賛ロックンロール」が続いた。0r4a0030今日もクイがバシバシとキマって気持ちいい!
450もう完全に犬神スタンダードになったこの曲…初めて聴いた時は「シンプルに過ぎる」とチョット思ったけど、ナンノナンノ、味が出まくってますナァ。
音楽ってのはこうでなくちゃイケねぇ。Img_5834 「ラスト行くぜ~!最後のアイドル!」
490「♪ウォ~ウォ~」0r4a0365「♪ウォ~ウォ~」460v_2「♪ウォ~ウォ~」。
470vと、猛然とダッシュして凶子姉さんの誕生日を祝ったのであった。
480コレにて本編終了!500vさて、次回の単独興行は9月24日の『地獄から来た女』ね。510v_2そして、続いて10月12日は…ウワ~、久しぶりの下北沢「楽園」だ~!
なつかしいな~、うれしいな~!
3年ぶりのコント付きの公演。
題して「単毒ライブ 死神再降」。
『BAKA EXPO』でおなじみの橋沢進一さんのプロデュース。
橋沢さんは私の学校の後輩なのよ。520v何しろ「楽園」は2013年11月に初めてMarshall Blogの取材をした場所(かも知れない)なのだ!530「♪アンコールが来た
アンコールが来た
ヘブンス・ドアはプロレス入場だから~
そのままアンコールになる…」
アンコールはいつも通り凶子姉さんの「呼び戻しのテーマ」から。
550v告知コーナーを経てこの日の最後に曲に取り掛かった。
曲は「死ぬまでROCK」。0r4a0017 終始気合の入った演奏で記念すべきステージをこなした4人。560v

580v 590v凶子姉さん、お誕生日おめでとうございました!
Img_5772犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒犬神サアカス團公式家頁600

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◎犬神サアカス團の過去の記事が一発で探せる!◎ 
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エルトン・ジョンが絶賛してイギリスで人気爆発のNOVA TWINS!
SUMMER SONIC 2023にも出演するので日本でもブレイクの可能性大!
さぁさ、今のうちにCDやレコードをゲットしよう!
 
<K.B.B.>

<Choose Your Fighter>


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200 (一部敬称略 2023年7月12日 三軒茶屋HEAVEN'S DOORにて撮影)

2023年8月10日 (木)

犬神サアカス團単独興行~犬神凶子生誕祭2023<大無人>

 
昨年お邪魔することができなかった犬神凶子の「生誕祭」。10s今年は来たよ~!
会場は昨年同様の三軒茶屋「HEAVEN''S DOOR」。
20今回も会場内の屋台村には楽しいオリジナル犬神オリジナル・グッズがゾロリ。
40CDはもちろん…
50おなじみの人気グッズに加え…30何やら見慣れないアイテムも…55チラホラ。60いつも通りONOCHINグッズも色々と並んでいる。80「かわいい」ウチワも大人気。
暑いからね~。90そのウチワがノッケから大活躍!
 
冒頭、ソロでステージに上がったのは…110犬神凶子
手にしているのはその「かわいい」ウチワ。120お客さんの「か!わ!い!」コールに囲まれて歌う凶子姉さん。
♪はぁ~いつもアタイはモテモテ
はぁ~捨てた男は数知れず
はぁ~どんな男でもいちころ
はぁ~死んだ男も数知れず
(安全を期して中略)
アタイやっぱりかわいい~
かわいい!かわいい!
コレは「河内音頭」じゃなくて「かわい音頭」かなんかいうのかしら?
いい曲だナァ。Img_5480 やがて團員がステージに上がり、本日の主役にレイをかけた。
130前説完了!
本日の1曲目は「猟奇の国のアリス」。140犬神明150v犬神敦160vそして、ONOCHIN。170v続けて名曲「花嫁」。Ggg 疾駆する明兄さんのドラムス!190vもちろん明兄さんはNATALドラムス。
切れ味鋭く深みのある音が犬神ミュージックにベスト・マッチする。
200そしてONOCHINはMarshall。210vこの日もJCM800 2203と1960Aでソリッド極まりないプレイを聴かせてくれた。220「人を愛する喜びを知りました
そう、それだけが生きがいなんです」
曲半ば過ぎのセリフもキマッた。
ここからクライマックスに突入する。230v「どうもありがとう!
本日は『犬神凶子生誕祭2023』に来てくれてどうもありがとう~!
まずは明兄さんからひと言もらいたいと思います」240v「今日は誕生日おめでとうございます。
どうですか?新しい年を迎えた気分は?」
0r4a0073「ハイ、今日、お母さんからLINEが来ました。
アナタは14時47分に生まれたのよ…あの日も暑かったわ。
今日もガンバってね!って言ってた」
「もうかれこれ29年くらいの付き合いになりますね」
凶子姉さんがスパッと自分の年齢に触れて…
250「モノの始まりが一ならば国の始まりが大和の国、島の始まりが淡路島。
泥棒の始まりが石川五右衛門ならバクチ打ちの始まりが熊坂の長範…」
あ、コレは柴又だわ。
今日は松戸ね。
「今宵お目にかけますは 犬神一座の大サアカス
どうかひとつ 最後まで 最後まで 最後まで
最後まで盛り上がっていくぜ~!」
0r4a0089 お決まりの啖呵に続いては『新宿ゴーゴー』から「あだうち」。
ミディアム・テンポのヘヴィ・チューン。
凶子姉さんの巻き舌が冴えわたる!260vONOCHINがシャープなソロを披露して…270ク~、その後のパートのベース。
敦くん、ホントにかっこいいわ~。
ノリがいかにもベースらしい。
コレは当たり前のことなんだけど、敦くんのように本当にベースらしいベースを聞かせてくれる人はそう多くない。
「いいバンドには必ずいいベーシストがいる」…コレは、44年の長きにわたって山下達郎さんのベースを担当している伊藤広規さんのソロCDのライナーノーツに私が添えた言葉。
おかげさまでご好評を頂戴しました…でも、本当にそう思っていたからそう書いたのだ。280明兄さんのセカンドライン風のイントロが目印の「天変地異」。290v_tp凶子姉さんはタンバリンを振って盛り上げる。300アレ?マイケル・シェンカーの話が出たのは前回だっけ?
MarshallとフライングVの組み合わせっていいんだよね~。
いい具合に張り出した中音域が実に気持ち良い、「いかにも」なロック・ギター・サウンドを聴かせてくれるONOCHIN。310vこういうカッコいい演奏が聴けるウチは「死にたくない!」。315「さぁ、疲れた人は一旦座って!ココはMCだからね。
みんな大丈夫?無理をしたら明日に響くよ!
イスがない子は誰かのヒザの上に乗って大丈夫だからね…みんな優しいから大丈夫だと思います。
出演前に楽屋で準備をするじゃないですか。
楽屋も猛暑でナニがナンだかもうよくわかんない!」320「今日から新しい着物にしました。
意外と夏っぽかったですね。良かったです。
冬もコレを着ますけど。
見た目にもずっと楽しんでいってもらえたらいいなと思ってます。
どうぞよろしくお願いします。
330v冒頭で紹介した「見慣れぬグッズ」は凶子姉さんの新しい衣装で作ったバッジと…60_2巾着袋だったのだ。
とてもいい感じです。55_2この日は凶子姉さんの誕生日なので、『コレを演りたい』とリクエストをしたのが次の曲。
その凶子姉さんのリクエスト曲とは2001年のシングル『人工妊娠中絶』収録の「女囚のブルース」。340_jsbこの4人で初めて演ると言ってたけど、カレコレ10年を超える犬神キャリアの私も初めて聴いたような気がする。
中間にセリフがあってなかなかシアトリカルな作りになっている。
「女囚さそり」なんてのがあったね…「松島ナミ」とか言ったっけ?350vストラトキャスターに持ち替えたONOCHINのギターがいい具合に凶子姉さんに絡んでくる。360続いても「久ぶり」と紹介した2005年の『スケ番ロック』収録の「太陽を待ってる」。
コレもステージで聴いた記憶がゼンゼンないな。
そのまま「悪たれ小僧」が始まってもナンの違和感もない明兄さんのドラムスから「Hush」へ…チガウカ?370_tm見せ場は何と言ってもの後半の凶子姉さんとONOCHINのコール&レスポンスでしょう。380凶子ギランと…380vONOCHINブラックモアのスリリングな掛け合い!390v「どうもありがとうございます。
やっぱ犬神サアカス團のワンマンと言えばバラード…だと思うのでこの辺でバラードを入れたいと思います。
みんな泣いちゃうかも…嬉しくて」400mc凶子姉さんのノドを味わうコーナーは「紅雀」。410v_bs凶子姉さんが歌うこうした「犬神バラード」を聴くと、いつも7年前の寺山修司のイベントを思い出す。
主催者側の方が凶子姉さんの歌声を耳にして「とてもキレイな声ね」とおっしゃったのだ。
今日もその美しい声を存分に聴かせてくれた。
そのイベントのレポートはコチラ。
  ↓   ↓   ↓
【Marshall Blog】冥土への手紙~寺山修司と犬神サアカス團

420ここでもONOCHINのギターが実にいい味を発揮して出して曲をロマンチックに仕上げてくれた。430メンバーからお誕生日の凶子姉さんにひと言贈るコーナーの2人目は敦くん。
「皆様の気持ちをボクが代わりに凶子さんに大きな声で伝えます。
お誕生日おめでとうございます!
 
犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒犬神サアカス團公式家頁

450v<天無人>に続く 
 

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200 (一部敬称略 2023年7月12日 三軒茶屋HEAVEN'S DOORにて撮影)

2023年8月 4日 (金)

Music Jacket Gallery】カー・ジャケット特集<後編>

 
この『Heat in the Street』という1978年のパット・トラヴァースのアルバムは色んな形でMJGに登場して来た経緯がある。
今回はどうしようかと思ったんだけど、後ろの方に白くて長いリムジンが写っているので取り上げることにした。
皆さんはこういうの乗ったことがありますか?
私は一度だけアナハイムでMarshallの連中と乗ったことがあるんだけど、狭いばっかりでちっとも良いことはなかった…コレが言いたかっただけ。250s言わずと知れたカーペンターズの1973年の名盤『Now & Then』。
3面見開きのジャケットがうれしい。
この赤い車はリチャードが所有するところの1973年のフェラーリだそうです…ということは超新車ということかいな?
ま、こういう人たちにとっては税金対策なんでしょうな。
そして、後ろに見えるのはカリフォルニアのダウニーというところにある、1970年にリチャードとカレンが両親のために買って進ぜた5ベッドルームの豪邸。
1983年、カレンが拒食症で亡くなったというニュースにはかなり驚いたが、この家の2階のベッドルームで息を引き取ったそうだ。280s1976年のCaravanの『Blind Dog at St. Danstans(聖ダンスタン通りの盲犬)』。
Caravanといえばカンタベリー一派ね。
この日本のプロッグ・ロック・ファンの間では知らない者がいないであろう「カンタベリー・ミュージック」というカテゴリーね、コレ、イギリスの人に尋ねるとかなりの高い確率でピンと来てもらえない。
イギリスの音楽関係者でも、例えSoft MachineやGongは知っていても「カンタベリー・ミュージック」という言葉を使った人にはコレまで一度も会ったことがない。
「Canterbury Scene」とか「Canterbury Sound」ぐらいに言うとナントカ伝わるようだ。
私もカンタベリー・ミュージックは好きでしてね、2度ほど現地を訪れた。
静かでキレイでメチャクチャいい所ですよ。
ところが、「カンタベリー・ロック」っぽい場所は全くない。290s唯一、スコーンとカンタベリってたのが、この「Westgate」と呼ばれる石造りの建造物。
この写真を撮ったのは今から18年前の今頃なんだけど、実はコレを探してこの門を訪れたワケではなかったの。
ブラブラ歩いていたら出くわしてアラ、ラッキーと相成った。
正直、この時Caravanは全くアタマになかったように記憶している。
カンタベリーへの紀行文はコチラに認めておいたので是非ご覧くださいまし。
    ↓    ↓    ↓
【イギリス - ロック名所めぐり vol.15】 カンタベリー…プログレの聖地

しかし、久しぶりにこのアルバムを引っ張り出してきて聴いてみたけど、エラくポップでコチラもプログレっぽい要素はほとんどないな。293ところで、この門は何のためにあるのかというと…当たり前なんだけど「門」の役割を果たしているの。
建造されたのは1379年のことで、イングランドに現存する最も大きく古い城門なのだそうだ。
古くはロンドンもそうだけど、中世のイギリスの都市は城郭を建造して外部からの侵入者を遮断していた。
ヨークなんかはそのようすがとてもわかかりやすいが、このカンタベリーも同様。
その城郭の通用門のひとつが「Westgate」というワケ。
下は「カンタベリー東」駅を出たところから見た城郭の跡。
Rimg0136_2コチラはヨークの城郭。Img_6271 もう大分収まったのかな?
イギリスはチョット前までガソリンの値段が1リッタ―300円を軽く超えていた。
ま、イギリスではガソリンのことを「petrol(ペトロ―ル)」というけど…。
日本ももうすぐリッター200円を超えるってね。
困るよナァ。
で、こっちは「Gasolin'」というデンマークのバンドがリリースした1973年の3枚目のアルバム。
「カー・ジャケット特集」にふさわしいバンド名だ。
このバンドのことはゼンゼン知らなかったけど、中学生の時に初めて見たこのジャケットはとても印象的だった。
サンフランシスコだな、コリャ?
買い物をして両手イッパイに荷物を抱えたお姉さんが通りを渡るチャンスを窺っている時にパンツが落ちてしまう…みたいな?
何でやねん?
コレはマリリン・モンローのパロディなのかな?
イラストを描いたのはテイジ・ハンセン(っていうのかな?)という人。
この人、自分のイラストがジャケットに使われるということを知らずにアルバム2枚分の料金(当時だと2,000円ぐらいかね?)を受け取ってしまい、その後でイラストに使われたことを知ったという。
ヒドイ話だ。
バンド側がどう説明したのか知らないけど、ダマされたも同然じゃん?
サウンドは毒にも薬にもならない軽めのロックだけど、コレはスウェーデン語なのかな?
英語のようで英語でない響きが何とも新鮮。
悪くない…というのはプロデューサーの力なのかも。
このバンドをプロデュースしていたのはロイ・トーマス・ベイカーだった。
ベイカーがエルトン・ジョンのプロデューサーだったガス・ダッジョンの影響を受けて、ロンドンはソーホーのトライデント・スタジオに勤めてフリーやらナザレスやらの好盤を次々と制作した。
もっとわかりやすく言えば、クイーンのプロデューサー。
トライデント・スタジオについてはコチラをどうぞ。
コレは自分で言うのもナンだけど…我ながら名作だと思っています。
書いていてメチャクチャ楽しかった!
    ↓     ↓     ↓
【イギリス-ロック名所めぐり】vol.49 ~<オールド・ロック・ファンに捧ぐ>トライデント・スタジオとC.ベヒシュタインとデヴィッド・ボウイ

300sこの辺りから後半です。
段々知っているアルバムが少なくなって来た!
もうアッという間に終わっちゃうよ。
223日本では『ギター・ジャンボリー』というタイトルで知られている、クリス・スぺディングが1976年に発表した5枚目のソロ・アルバム。
ブライアン・フェリーのサポートで来日した時のことは<前編>で紹介した「中野サンプラザの思い出」の中で触れているのでココには詳しく書かないが、我々の世代では「三大ギタリスト」のナゾの一角だった。
NucleusとかSharksとか、このひとのキャリアにはとても惹かれるところがあるんだけど、結局この人の持ち味って、後のニューウェイブに通じる軽くてシンプルなロックンロール系の音楽…ということになるんでしょうなナァ。
そのサウンドを確立したのがこの5枚目のソロ・アルバムと言われているそうだ。
ツベコベ言っても、とにかくこのアルバムは「Guitar Jumboree」に尽きるわネェ。
1977年の演歌チャンチャカチャンよりも先に「おいしいとこメドレー」を、東京おとぼけキャッツよりも先に「ギターのモノマネ」をしていたんだからスゴイ。
でも、今聴いて衝撃的なのはその歌詞だわ。
♪ギター・ジャンボリーで音楽の歴史を作った男たちを見てごらん
町でギター・ジャンボリーが開かれるよ
はるばる遠くからミュージシャンたちがやってくるよ
みんなでギター・ヒーローを見に行くんだ
童謡かッ!?
ってんでクリスに誘われるままギター・ジャンボリーへ行ってみると…いるわいるわ、ギター・ヒーローたちが集まってら!
アルバート・キング、チャック・ベリー、ジミ・ヘンドリックス、ジャック・ブルース(ナンでやねん?)、ピート・タウンゼンド、キース・リチャーズ、ジョージ・ハリソン、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベック、ポール・コゾフ、レスリー・ウェスト、デイヴ・ギルモアの皆さん。
クリスがひと節ずつこの人たちの特徴的なプレイを聴かせてくれる…という曲。
ギター・ヒーローの存在はおろか、ギター・ソロもギター・リフも必要としないらしい現在のロックを聴く若者にとっては絶対に理解できない曲だわね。
オモシロいのはジミ・ヘンドリックスあたりなんかは、当時権利問題が絡んでいたのか「Purple Haze」や「Foxy Lady」を弾くでもなく、シブいブルース・フレーズを弾いているんだよね。
コレがイギリス人のジミ・ヘンドリックスの聴き方なのか?と日本人との差を感じてしまう。
ま、そんなことをしていた人だけど、後年ロバート・ゴードンというロカビリーの歌手のバックでギターを弾いているのを見て「ああ、ウマい人だナァ」と、その「仕事人」っぷりに感心した。
さて、今回のブロー・アップ・ジャケットにも選ばれていることだし、少しぐらいは写っている車について調べてみるか…とインターネットをチョコチョコとチェックしてみた。
クリスが寄りかかっている緑の車はオルズモービル(Oldsmobile)。
コレはロゴがフロントに入っているのですぐにわかる。
さて、型番は…ドンズバではないけどほとんど同じヤツが「Super 88」というモデル名だった。
1955年の車だそうだ。
まぁ、そんなもんでしょ?225sところで、「Jumboree(ジャンボリー)」というのはナニか?
英単語としては「陽気な騒ぎ」という意味なんだけど、政党や競技連盟のような団体のお祭り騒ぎのことを指すらしい。
特にボーイスカウトのような「スカウト運動」と呼ばれる社会運動の大会に専門的に用いられる言葉なのだそうだ。
で、私も2015年8月、山口県宇部市の「山口きらら博公園」という所で開催された「世界スカウトジャンボリー」という世界大会に田川ヒロアキさんの取材でお邪魔したことがある。

30 今も信じられないぐらい暑いけど、この時は多分これまで人生で一番暑い日だった。
世界中からスカウトのメンバーが集まって来ていて、暑い所の子たちはまだいいけど、北欧あたりから来ていた子たちは完全にヘロヘロになっていたっけナ。
そんな中、テントで数日間過ごすんだよ。
もう暑すぎてアタマの中がジャンボリーになっていたハズ。
どれだけ暑かったかはコチラをどうぞ!
  ↓    ↓    ↓
世界ボーイスカウトジャンボリーの田川ヒロアキ <前編>
290NAZARETHは好きだった。
高校の時、渋谷公会堂へ観に行ったわ。
アレも私の「行っておいてよかったコンサート」のランク上位に入るな。
このアルバムには「Telegram」というナザレスの代表曲が1曲目に入っていて、コレが長い間コンサートのオープナーだったっていうんだけど覚えてないな~。
それは組曲になっていて、第2曲がByrdsの「So You Want to be a Rock 'n' Roll Star」なんだよね。
つまりコピー。
このバンドって、<前編>でも触れたウディ・ガスリーの「Vigilante Man」とか、Yardbirdsの「The Shapes of Things」とか、ジョニ・ミッチェルの「This Flight Tonight」とか、平気で人の曲を演っちゃうんだよね。
そもそも最大のヒット曲の「Love Hurts」だってエヴァリー・ブラザーズの曲だもんね。
でもそのどれもがカッコいい!
 
この1976年の『Close Enough for Rock 'n' Roll』のジャケット・デザインはヒプノシス。
ナザレスは1974年の『Rampant』もヒプノシスだった。
ちなみにこのアルバムの邦題は『宿命のロンクンローラー』…ナ~ニィ~?やっちまったナァ~!
『Rampant』の『競獅子』というのもナゾだったナ。
それと…『Hair of the Dog』はそのまま『迎え酒』という邦題にするべきだったんだよ!

230s次のセクションも馴染みのない作品が多い。310Gilgameshもカンタベリー系のチームだったっけか?
1975年のファースト・アルバム『Gilgamesh』。
可愛らしいイラストのジャケットは双六になっていて、各コマには…
「ライブの後、ギャラを現金でもらって2コマ進む」
「ギターの弦が切れて1コマ戻る」
…と、手書きの文字で書き込んである。
「本番中にアンプが飛んで2コマ戻る」なんてのもある。
オイオイ、まさかMarshallじゃねーだろうナァ。
せっかくなので緑色の車のコマに書いてあるのを読むと…
「Van breaks down on Ml, miss a rum」とある。
「Mlで機材車が故障する」…か、「Ml」ってなんだろう?
「ミシガン」の略号か?
イヤイヤ、アメリカになんか行けるバンドじゃなかったハズだ。
そもそも、そうだとしたら前置詞が「on」ではなくて「in」になるハズだもんナァ。
考えに考えて「on」でハッと思いついた!
手書きで「l」と書いてあるのは「I」でも「L」の小文字でもなく数字の「1」だ!
つまり「M1」というロンドンからリーズ近郊までイングランドを南北に走る高速道路のこと。
ヒースローからMarshallの工場に行く時もこの高速道路を使う。
あ~、スッキリしたと思ったんだけど「rum」がわからない。
きっとおいしいラム酒でも出す店に行きそびれたんだろう。
そうしたコマの指令の他にもギターのフレット・ボードやギター・ケーブルがコマを跳び越すツールになっているのも楽しい。
デザインはセリア・ウェルカムという人。
他にヒュー・ホッパーのソロ・アルバムを手掛けているようだ。
ノッケから5/4拍子やら芸の細かいキメやらで、このバンドって曲はいいんだよね。
プロッグ・ロック・ファンであればきっと食指をそそられるサウンドだ。
だけどな~…。
私の個人的な意見ということでお許し願いたいのだが、ギターがあまりにも当たり前でオモシロくないと思うのだ。
ギターはフィル・リーという人。
他にどんな仕事をしていた方かは存じ上げないが、2007年にはケン・ペプロウスキーらとビリー・ストレイホーンへのトリビュート・アルバムを制作しているようだが大丈夫なのか?
ギルガメッシュについて言えば、もっと個性とテクニックに恵まれたギタリストが参加していれば、何ランクも上に行けたのではないか?…と感じるのは私だけであろうか?

320sまったく大したコレクションではないんだけど、今、私のところには約5,000枚のCDが収納棚に収まっている。
買った時に1度しか聴いたことがないアルバムがその中にナントたくさんあることよ。
え?何割ぐらいがそれに該当するかって?…ダメダメ!恐ろしくてとてもじゃないけど数えられない!
そこで、少しでも元を取っておこうと思い立ち、『荒行』と称して持っているCDを死ぬまでに全部聴くという愚挙を思い立ち、早や1年チョットが経過した。
紙ジャケットは出し入れするのが面倒なので、まずはプラケースに入って販売していた(ウチは保管スペースを確保するために植村さんのマネをして、厚みが1/3になるソフトケースに入れ替えてCDを保管している)ジャズのアルバムをアルファベット順に「A」から聴き始め、先ごろ先ごろ「Z」まで完遂した。
それに続いて日本人のジャズも聴き終え、フュージョンのゾーンに移った。
まさにそこからが本当の「荒行」だった。
猛烈にツライのである。
元来ニガテだったボブ・ジェイムスやディヴ・グルーシンのようなソフト&アダルト路線は言うに及ばず、かつてアレほどカッコいいと思っていたブレッカー・ブラザーズのような硬派なフュージョンも大変にツラいのだ。
どれも同じに聴こえてカッコよくもナンともない。
「C」の時、チック・コリアのエレクトリック・バンドにもかなり苦しんだのだが、技術の粋を活かした立派な音楽をクリエイトしていることには間違いないのであろうが、ナンと言うか……ファンの方には申し訳ないが、聴いていて音楽に「意味」を感じないのだ。
そこで、いとも簡単に主義を曲げてフュージョンについてはダイジェストで対応させて頂いた。
今、ワールド・ミュージックのゾーンに入ってクルアーンからシャンソンまでを聴いているのだが、どれも素晴らしい。
一時の流行や商売を目的にで作られた音楽とは異なり、とてもイキイキとして聴こえるのだ。
さて、そのフュージョン。
「ダイジェストで対応」と書いた通り素通りしたワケではなく、パット・メセニーは1枚残らず全部聴いた。
新しい目のアルバムは少々ツラかったが総じて実に素晴らしかった。
誰にも創造し得ない自分だけの音楽。
それでいて聴きやすく開放的で、何よりも美しいところがスゴイ。
それと、Weather Report。
私はウェザーは『Domino Line』までしか聴かなかったが、持っているアルバムはデビュー・アルバムから全部聴き直した。
改めてジョー・ザヴィヌルとウェイン・ショーターの独創性に感動した。
簡単に言って「他にない」ということなんだよね。
その中でどちらかというと地味な扱いを受けるこの『Mr. Gone』というアルバム。
コレはリアル・タイムで聴いた。
トニー・ウィリアムスが参加しているのが大きな話題になっていた。
この横尾忠則のコピーのし損ないのような妙チクリンなジャケット・デザインも含めて私はスキだった。
大胆に離れた目をズ~と眺めていると研ナオコに見えて来るという「空目」が楽しい。330sこのアルバムも車が出て来るのは裏のパネル。
というより、最早クライスラー・ビルということか?
植村さんのシャレによるチョイスですな?
昔、勤めていた会社のニューヨークの事務所が3番街にあって、事務所の窓からクライスラー・ビルが見えたのには感動してしまった。
あんなに憧れたニューヨークだったけど…今は浅草の方がいいや。
先週ニューヨークへ旅立った友達のギタリストのSNSへの投稿で知ったんだけど、今、ミネラルウォーターのボトルが1本$5.00ですって?
最近の為替レートだと700円以上だから日本の7倍。
数年前にホーチミンに行ってコンビニで買ったペット・ボトルの水は20円だった。
「中身はナニが入っているかわからない」とは言われたものの、安いと思った。
で今、考えてみるとベトナムの水の値段は日本の1/5。
一方、日本の水の値段はニューヨークの1/7。
もちろん為替レートによるところの結果だけど、なんか日本って本当に貧乏になっちゃった感じがするナァ。
少なくとも「日本=先進国」という感じはもうしないナァ。340sいよいよ最後の棚。
まずは上段。350AC/DCの1976年のアルバム『Dirty Deed Done Dirt Cheap』。
ウチの下の子がこのタイトルを知っていて驚いた。
何でもマンガに出て来るそうで、略して「D4C」というそうな。
そのマンガでは「いともたやすく行われるエゲツない行為」という訳が当てられているそうだけど、ウーム、コレはムズカシイね。
文章としては「dirtでcheap」に「do」された「dirtyなdeed」という組み立て。
英語圏の人の感覚だと「ホンの僅かな報酬で実行される犯罪」とか、「シレっと行われてしまった思いもよらないヒドイこと」みたいなことのようだ。
今の「闇バイト」の犯罪なんかが「D4C」なんじゃないかしらん?
コレ、オリジナルのオーストラリア盤がそれこそ「D4C」な安っぽいマンガのジャケットだけど、直後にリリースされたこのUK仕様のジャケット・デザインはヒプノシスが担当した。
このジャケットの目線を消されたごく普通に見える人たちが徒党を組んで何やら悪事を働いた…ってとこか?
アルバムがリリースされた約50年前では薄気味悪さを感じたろうが、今となっては現実に起こる事件の方がよっぽど「D4C」だわね。
北海道の首なし殺人なんて「D4C」どころじゃないだろう。360s最後のセクション!370『Brothers and Sisters』からのレパートリーを多く含む1976年のオールマンのライブ・アルバム『Wipe the Windows, Check the Oil, Dollar Gas』。
「窓ガラスを拭いて、オイルをチェックして、ガソリンを売って」…タイトルはガソリン・スタンドの通常業務だね。
コレは「世の中インチキなことがナント多いことよ」と歌うチャック・ベリーの「Too Much Monkey Business」からの引用。
「monkey business」は「いい加減なこと」とか「インチキ」という意味。
この曲はビートルズやキンクスにも取り上げられていた。
チャック・ベリーの方はタイヤの状態もチェックしている。
オールマンは来る日も来る日も旅をしてステージに立つ自分たちの仕事を「monkey magic」と考えたのかネェ?
でも、少なくともドライバーやゴルフボールを入れた靴下で車体にダメージを与えて保険会社に保険金の水増し請求をするようなマネはしない。
それこそが「Monkey Business」で「D4C」だ。除草剤もダメよ。
このアルバム、邦題が『熱風』だった。
よくミュージック・ライフ誌に広告が出ていて私もよく覚えているけど…ナンダ『熱風』って?
ジャケット・デザインを担当したのはジム・エヴァンスという人。
ChicagoやThe Beach BoysやTotoのアルバムのジャケット・デザインを手掛けているようだ。
とにかく「オールマン」が出て来ると書かざるを得ないのは、「熱心なファンが信じられないぐらい多い!」ということよ。
私のアメリカ人の友達は子供の時にデュアン・オールマンを観たことがあってコワかったらしい。
どこかのコンサートで真ん前で観ようとしたら「ガキはアッチへ行ってろ!」と言われたとか…。

375s奇しくもまたウェザー・リポート。
1983年の『Procession』。
ジャコとアースキンがバンドから離れてオマー・ハキムとヴィクター・ベイリーに入れ替わった最初のアルバム。
オマー・ハキムってのは人気あるよね~。特にこの頃は飛ぶ鳥を落とす勢いだった。
当時、このアルバムはThe Manhattan Transferが参加していることも話題になった。
ナンカ時代を感じるナァ。
でも、ザヴィヌルが書いたその共演曲「Where the Moon Goes」という曲はスキだったナ。
しかし、ウェザーもこの頃はスッカリ人気者になってしまい、シャカリキになって大衆受けを狙っているようにしか見えなかったナ。
前々作あたりではエリントンの「Rockin' in Rhythm」なんかを取り上げていていい感じだったんだけどね。
私は次作の『Domino Theory』をホンのチョット聴いてウェザーはヤメた。
ジャケットのイラストはジョン・ライクスという人の作品。
マリア・マルダーの『Southern Winds』や『We are the World』のジャケット・デザインを手掛けている。
「Procession」というのは「行列」とか「行進」という意味ね。

380さて、この展示の時『カージャケ CAR GRAPHIC』という本が上梓された。
出版元は三栄書房。
ゴメンなさい、中身は拝見していないんだけど、同社は車や単車に関する雑誌を多く刊行している出版社だけあって、その内容はジャケットに登場する車についての豊富な情報を提供している…と想像する。
私の「カージャケ」は邪道もいいところでしたな。400v今回は冒頭に記した通り、私の車に関する知識のなさからピックアップしたアルバムの点数がいつもより少なかった。
…ということで、ジャズのアルバムから私家版『カー・ジャケット特集』をやってみたいと思うのです。
といっても、Blue Note盤だけね。
繰り返し書きますが…車のことはサッパリわからないので「こんなジャケットがあるよ~」ぐらいの展示。
でもね、多分車がジャケットに出て来るブルー・ノートのレコードは全部網羅したと思うよ。
で、調べてみると…まず膨大な数の名盤を抱える1500番台には、ロケットをあしらったジャケットはあっても車が登場するジャケットは1枚もなかった。
1958年に「1600」番を背負った『Introducing The Three Sounds』で1500番台を終了させると、同じ年に4000番台に移行し、「4001」という番号を付してソニー・ロリンズの『Newk's Time』を発表した。
それから6枚後、『Newk's Time』から3か月後にいよいよ車がジャケットに登場する。
それは下のドナルド・バードの『Off to the Races』。
ベンツですな。
デザインはリード・マイルス、そして撮影はフランシス・ウルフ。
「ジャズのジャケットといえばまずはブルー・ノート」といわれる名作を山ほど作ったコンビだ。
しかし、ナンで急に車が出て来たんだろうネェ。
タイトルの『Off to the Races』というのは「すぐに行動する」というような意味で、英英辞典によると、「ナニかこれから始まることに対するどデカイ期待」を込めて使う表現のようだ。
そうか!わかった!
この作品はブルー・ノート・レーベルにおけるドナルド・バードの第1作で、メチャクチャ張り切っていたからそんなタイトルをつけて、「race」だからシャレで車をジャケットに引っ張り出して来たのだ。
持っていてもほぼ聴くことはないアルバムなんだけど、こうしてタイトルやジャケットに込められた意味がわかると聴きたくなって来るね。
で、CD棚から引っ張り出して来て今聴いているんだけど…ああ~、バードのトランペットがいいように張り切ってるわ~!
J20次もドナルド・バード、
『The Cat Walk』という1962年アルバム。
「キャット・ウォーク」というのは劇場の壁なんかにくっついている狭い足場のことや、ファッションショーのデベソのことを指すのが普通だけどココでの意味はわからない。
同名のオリジナル曲は収録されているけど。
もちろんジャケ写の撮影はフランシス・ウルフ、デザインはリード・マイルス。
ガッと大胆にトリミングしてドバ~っと色をかぶせちゃうのはマイルスの得意ワザ。J301964年のドナルド・バードの『A New Perspective』。
コレは男女混成の合唱団がガッツリ加わって重厚なサウンドを聴かせてくれるシリアスな1枚。
聴き通すと少々疲れる感じ?
この写真!
コレはどれほど絞って撮ったんだろう?
F=22か?とにかく極限まで絞っているハズ。
すると照明はどうしたのか?
デイライトで撮って現像する時に露出を調整したのか?
とにかく黒澤さんもビックリの超パンフォーカス!
このアルバム・ジャケットはリード・マイルスが「自選No.1」に挙げていたそうだ。
リード・マイルスのデザインって写真もさることながら、フォントの使い方が実に巧みだと思うんだよね。
最近の日本のレコード・ジャケットってその辺りが全くなってないと思うのです。
ま、最早「レコード・ジャケットなんてあるのかよ?」という話しですが…。
J40その「自選No.1」の影響か、こんなデザインの1枚も存在する。
ブルー・ノート65周年を記念した世界中のDJによるリミックス・アルバム。
なんたる風格の違い!J50ドナルド・バードが続いた後はオルガンのジミー・スミス。
1960年の『Crazy Baby!』。
タッチが違うと思ったらやっぱり写真はフランシス・ウルフではななかった。
デザインはリード・マイルス。
1960年代の半ばに入るとブルー・ノートも女性モデルをフィーチュアしたチープなデザインのジャケットが登場してくる。
J60もう1枚のジミー・スミスは1963年の『"I'm Movin' on"』。
写真、デザインともにリード・マイルス。
この写真は合成かな?

Hqdefaultスタンリー・タレンタインの『Joyride』1965年。
人気者タレンタインをフィーチュアしたオーケストラ・アルバム。
「joyride」というのは「他人の車を盗んでスリルを味わうために無謀な運転をすること」だそうだ。
だからジャケットも車だ。
ひとつ前の『"I'm Movin' on"』に雰囲気が似てるでしょう?
と思ったら、やっぱりコレも写真もデザインもリード・マイルスが担当していた。
きっと初めにデザインありきでシャッターを切ったんだろうな。
 
J10ハンク・モブレーの1967年の『A Caddy for Daddy』。
コレも上の2枚同様写真もデザインもリード・マイルス。
もうこの辺りになると、古き良き1500番台のジャケットの雰囲気が全くなくなっちゃった。
フランシス・ウルフは写真ではなく、ブルー・ノートの財務の仕事に専念していたらしい。
モッタイない。J70私が調べた限り、車が登場するブルー・ノートのオリジナル・アルバムは以上の7枚。
もっとあるのかと思っていたらそうでもなかった。
今度MJGで「女性ジャケット特集」があった時にはまた調査してみよう。
そっちの方が多いかも。
それと、どうしても紹介しておきたいジャズのアルバムをもう2枚。
いずれもベルベット・ボイスで人気のあったシンガー、メル・トーメのベツレヘム・レーベル時代の作品。
ひとつは1957年の『Gene Norman Presents Mel Torme At The Crescendo』というライブ盤。
思いっきり車ド~ン!Mt1それとコレは顔が車になっちゃってる。
『Mel Tormé With The Marty Paich Dek-Tette』という1956年のアルバム。
メル・トーメに似ているかどうかは何とも言えないけど、好きなんだネェ、車。006 ちなみに…ロッテの「小梅」というアメのTVコマーシャルの最後で「小梅ちゃ~ん!」と叫んでいるのは元トランザムのボーカルズの麻上冬目(あさがみとめ)さんという方で、「冬目」さんというお名前は「Mel Torme」から来ているハズ。
イヤ私、メル・トーメ大好きなんです。Ku_2  
さて、最後はおなじみの立体展示コーナーのご紹介。
今回もゴージャスなボックス・セットが勢ぞろいだ!410 
★HOT ROD & CUSTOM CLASSICS(1999)/ Various Artists
まずは今回の特集にふさわしく車をモチーフにした4枚組のボックス・セット。
Stray Cats、Golden Earing、Chuck Berry、The Beach Boys等々が演奏している車をテーマに据えた曲がワンサカ収録されている。
その顔触れはBill Monroeやら、Johnny "Guitar" Watson、The Doobie Brothersまで種々雑多。
Dinah Shoreまで収録している。
ナニを歌っているのかと思ったら「See the U.S.A. in Your Chevrolet」。
ハイ、出ました「Chevrolet」…「シボレー」ね。
今回の特集の<前編>を読んだ人はもう「シボレー」なんて読まないハズ!430しかし、この「Hot Rod」模様っての、みんな好きだね~。440  
★HAVE A NICE DECADE:THE '70s POP CUTURE BOX (1998) / Various Artists
ハイ、替わって大歓迎なのは70年代のロック。
私はもう完全にコレで育ったもんですから、80年代のロックですらもうムリ。
そりゃ、ロックが最もクリエイティブだった70年代に本当に真剣にロックを聴いていたら80年代のそれは厳しいよ。
ナニひとつ新鮮味が感じられないもん。
ということで、コレは70年代のロックをかき集めた7枚組のボックス・セット…なんだけど、内容はかなりポップ路線ですな。
ジャンルの垣根をさげて英米でヒットした曲がゾロゾロと収録されている。
しかし、「70年代」というとこういうイメージなのかネェ。
何となく万博を連想させる。
1970年、万博へ行った時はうれしかったナァ。
今度の大阪の万博も楽しみだネェ~…ウソこけ!
アレから53年…「人類の進歩と調和」は実現したか?
否、デジタル・テクノロジーとやらの出現で人類はますますアホになり、有益な古来の文化文明を切り捨て、いまだに世界中でいさかいが絶えることがない。
人類の知性は明らかに退化しているといえまいか?610 
★LIKE OMIGOD!:THE 80's POP CULTURE BOX(2002) / Various Artists

今度は80年代をまとめた7枚組ボックス。
私に書けることはナニもない。600 
★WHATEVER : THE 90's POP & CULTURE BOX (2005) / Various Artists

更に90年代のボックスセット。7枚組。
ヒップ・ホップ系の音源が入ってきて、こうなると私は最早近寄ることもニオイをかぐことも出来ない。590 
★THE BRIT BOX (2007) / Various Artists
The Smith、Cocteau Twins、The Cure等、コチラも私には終生縁がないであろうUKインディーズ、シューゲイズ、ブリット・ポップの音源を集めたRhinoの4枚組ボックス・セット。
そういえば、今ニューキャッスルの名門バンド、Geordieでギターを弾いている友達のスティーブに「日本にはUKロックという言葉がある」なんて話をしたら、少々ムッとして、「そんな言葉はない!UKのロックは『British Rock』というんだ!」と真剣な顔をしてい言っていたっけ。
イギリスの電話ボックスの意匠が楽しい。420ロンドンに行くと未だにこの赤い電話ボックスを見かける…と言いたいところだけど、もう4年も入っていないからナァ。
もう全部取っ払っちゃったかも…。1_img_7635  
★THE BIG OL' BOX OF 60's SOUL (1997) / Various Artists
60年代のソウルの音源を集めたCD6枚組のコンピレーション・ボックス・セット。520v一瞬EP盤が同梱されているのかと思ってしまうが、コレはデザインを模したCD。
値段のステッカーまで貼られている。530同梱の146枚のトレーディングカードには60年代のソウル/R&Bシンガーの情報が記載されている。
好きな人は思わず「SHOUT!」ですな?
私はいいや…ソウル/R&B/ファンク/ブルースは全く受け付けないから…。
上の方に書いた『荒行』もそうした黒人音楽のソーンはパスさせてもらった。
540 
★70's THE SOUL EXPERIENCE (2001) / Various Artists
続いて70年代のソウル音源を収めたCD6枚組セット。
顔ぶれを見てもサッパリわからん!
でもコレも装丁がゼイタクでいいよね~。
Rhinoさんはソウルをヒイキしてるんじゃないだろうな?450 
★PURE GENIUS (2005) / Ray Charles
ポータブル・レコードプレイヤーの意匠がステキなレイ・チャールズのボックス・セット。
CD7枚組。460v以前、長野に住んでいた時、来日したレイ・チャールズがナゼか長野でコンサートを開いた。
もう30年位前の話ね。
彼は長野市で2番目に高級とされていた「犀北館」という古いホテルに投宿した。
当時、私は長野の権堂という繁華街にあったパブでハコバンをやっていて、そこにアルバイトに来ていたオーストラリア人の女性の友人がいた。
当時、地方には英語をしゃべることができる人も少なく、その友人が長野滞在中のレイ・チャールズの通訳に選ばれた。
それで後に少し話を聞いたのだが、何でも「とてもアタマの良い人だった」としきりに言っていた。
食事の時、トレイに乗っているモノをすべて説明するそうで、例えば「2時の方向にバター」、「6時の場所にトースト」、「10時の方向にサラダ」のように説明すると間違いなく1回で全部頭に入れてしまうというのだ。
「ホ~!」と思いましたよ。
その時から20年ほど経って田川ヒロアキさんと親しくなった。
彼とイッパイ行く機会もたびたびなのだが、その都度レイ・チャールズのことを思い出す。
というのは、マネージャーの奥さんが食事を始める前に必ずテーブルの上のモノを説明するのだ。
例えば「2時の方向にぼんじり」、「6時の場所に砂肝」、「10時の方向に手羽先」といった具合。
ヒロアキくんはそれをジッと聞いていて、いとも簡単に1回で全部覚えてしまうのだ。
「コレはナンだったっけ?」なんて言っているのを一度も見たことがない。
私なんか食卓に乗っている頂きモノが「誰から送って来た」と何度聞いても忘れてしまうというのに!470 
★ONE KISS CAN LEAD TO ANOTHER (2005) / Varius Artists

女性アーティストの音源をコンパイルした4枚組ボックス・セット。
道理でオシャレなワケだ。480CDのケースがコンパクトにしたアイデアが秀逸!490★ONCE IN A LIFETIME (2003) / Talking Heads
3枚のCDとDVDで構成したTalking Heads初のボックス・セット。
1976~1992年までの音源が4時間分収録されているそうだ。550横長のブック形式のデザインが珍しいね。
このバンドも私はチョットわからないんで…以上。560 
★Cabinet OF CURIOUSITIES (2009) / Jane's Addiction
Jane's AddictionのCD3枚組+DVDのボックス・セット。
「好奇心の戸棚」か…それを開けるとナンジャラホイと。
このチームは確かレッチリのデイヴ・ナヴァロがいたところでしょ?
それしか知らなくてゴメンね。
570 
★NINE LIVES (2006) / Robert Plant
CD9枚にDVD1枚を加えたロバート・プラントのボックス・セット。
かつてエアロスミスもモチーフに取り上げていた「Nine Lives」。
コレは「ネコ」のことだよね。猫は9回も生きちゃう。
つまり「しぶとい」ということ。
展示て「危機を脱する能力」とか「サバイバル能力」と解されることもあるそうだ。580コレで全部おわり。
<前編>の冒頭に書いたが、現在はまだクローズしているMJG。
再開が待ち遠しい。
 
詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト(株式会社 金羊社)620さて、最後に…。
このレコード・ジャケットを提供しているのは先ほどから何度もお名前を拝借している日本屈指のコレクター、植村和紀さん。
これまでにも何度かMarshall Blogにも直接ご登場頂いてきた。

植村さんのコレクションの情報はコチラ⇒The Amazing Uemura Collection~Music Jacket Galleryの源

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その植村さんが西荻窪で経営されているカフェがその名もズバリの『MUSIC JACKET GALLERY』。
時折ココでしか聴けないライブも開催している最高の音楽空間。
やさしい植村さんが笑顔で迎えてくれます。
音楽好きの方はゼヒお立ち寄りください!
 
MUSIC JACKET GALLEYの詳しい情報はコチラ⇒公式Twitter

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