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2022年9月12日 (月)

力作がズラリ!…Marshallファミリーの皆さんと過ごす秋の夜長

 
ソロソロ芸術の秋か…。
と言っても、ここ数年は春と秋がほとんどなくなっちゃった感じですナァ。
夕方ともなれば風がビュービュー吹いて、雨が降ればバカみたいにジャンジャン降って…もうコレは東南アジアの気候だわね。
そのウチ、日常で使う言葉の数もドンドン減っていくよ。
英語2万語、日本語5万語…コレは日常の生活で使う語彙数と言われているけど、この3万語にも上る差異は、恐らく日本語には尽きることのない擬態語や擬音語があるからであろう。
そうした言葉はハッキリした四季の変化が生み出したとされているモノが多いワケで、四季がなくなれば自然と言葉も減っていくにキマっている。
だってもう「雨がサメザメと降る」ことがないんだもの…「ドバー」ばっかりだよ。
 
さて、そんな秋の夜長、皆さんはどうお過ごしですか?
今日のMarshall Blogはここ最近リリースされたMarshallファミリーの皆さんの力作を紹介する1本としたい。
やっぱり、人間モノを作ってナンボですからね。
音楽家の仕事は「自分の音楽を創る」ことであって、Tシャツやタオルを売るのが本業ではありません。
だからMarshallファミリーの皆さんがこうして果敢に自分の音楽世界を創り続けてくれていることに喜びと誇りを感じざるを得ないんですわ。
それではまず、杉本さんのアルバムから。
掲載されているアイテムはだいたいリリースされた順番に並んでいます。
 

1. <CD>Laule'a / 杉本篤彦
杉本さんは自身のシグネチャー・モデルのアーチドトップギターをMarshallに直つなぎしてジャズを演奏するギタリスト。
最近は時折ピックを使うこともあるが、基本的には人差し指の先を弦に当ててアップ&ダウンでストロークするとてもユニークな奏法を身上としている。
あのね、日本人は「ユニーク(unique)」という言葉を「珍しい」ぐらいの意味で使っているけど、コレは「uni(ひとつから成る)」という接頭辞が示すように、「たったひとつだけ」というのが本当に意味なんですよ。
だから、まさに杉本さんの奏法はユニーク。
そして親指のハラで弾くオクターブ奏法を多用することもあって、かつてはウェス・モンゴメリーと同じく、音の速いトランジスタ・アンプのMGシリーズを愛用されていた。
最近はウォームなトーン・キャラクターを重視して大きなステージではJVM等のフルバルブのモデルを使用されている。
20vその杉本さんの通算27枚目のアルバムが『Lauke'a(ラウレア)』。
コレはハワイの言葉で「幸せ」という意味で、ハワイではとても大切にされている言葉なのだそうだ。
かといって、杉本さんがハワイアンに転向したワケではない。
前作の『DAZZ』というアルバムではジャズとクラブ・ミュージックの融合に取り込んだので、今度は「ジャズ+ハワイアンか?」と思ってしまいそうだが、中身は純正の「杉本ミュージック」。
1曲目の「荒野のギター」から全8曲、杉本さんがすぐそこにいるような温かさを感じるアルバムだ。「Moon River」や「Fly to the Moon」のように「月」にまつわる曲を作ろうと思い立って書き上げた「The Way to the Moon」。
古き佳きスイング・ミュージックへに寄せた想いをオクターブで奏でる「夜風のスイング」。
土方歳三をテーマにした得意の幕末チューンの「North Road」…何しろ、杉本さんは土方歳三の大ファンでありながら坂本龍馬のご末裔とお付き合いをしてしまうスケールの大きさなのだ。
せっかくなのでMarshallにちなんで、今度の幕末シリーズは「The House of Glover」でお願いしたい。
そして、ア・カペラで奏でる静謐なタイトル・チューンには心を打たれる。
副題に「'A'ohe mea'imi a ka maka」とあるがコレもハワイのことわざで、スリーブに書いてある通り「本当に大切なモノはすぐそばにある」という意味。
「灯台下暗し」ということだね。
杉本さん、クレジットありがとうございます!
 
杉本篤彦の詳しい情報はコチラ⇒杉本篤彦ホームページ10ナニせ27枚目のアルバムですからね。
こうしてオリジナル曲を作って、休むことなく自分の音楽を世に送り出し続ける杉本さんの姿勢には感銘を受ける。
やっぱりミュージシャンは音楽を創らないと!コピーじゃダメなのよ!
そんな杉本さんのmarshall Blogの最新のライブ・レポートはコチラ⇒真夏のJAZZ葉山 2022

30 

2. <DVD/Blu-ray>MEMORIAL / REACTION
昨年7月、最後のアルバムと称した『Farewell』を発表。
そのリリースから4か月後に『LAST NIGHT』と銘打った最後のコンサートを2日間にわたって目黒鹿鳴館で開催した。
1日目はアコースティック・セット。
2日目はエレクトリック・セット。
その模様を収録したのがこのDVD、またはBlu-ray。402日間のステージから18曲を選び出し、丁寧な編集を加えた上質のライブ映像がココに収められている。
私は小松優也がギターを担当するということからYukiさんから声をかけて頂き、2日目だけ鹿鳴館にお邪魔させて頂いた。
だから1日目のようすが見れるのはうれしいね。
喧ちゃんにCharlie、PONちゃんがYukiさんと並んで直樹さんの伴奏をしている姿が実に絵になっている。
へへへ、NATALが見えているのがまたうれしいじゃあ~りませんか!
Yukiさん、加えてクレジットありがとうございます! 
50Blu-rayを観ていて思ったんだけど、スゲエ音がいいんだよね。
PAは長沢祐介さんがご担当されていたんだけど、自分がこの場にいたとは思えないような不思議な感じがした。60そんな良質のサウンドとともに当日のエキサイティング極まりないパフォーマンスがよみがえる。
編集も変にイジりすぎることがなく、カット割りもとても適切で実に観やすい。
ジータンがベースの弦を切って、愛器をステージに置くところまでジックリご覧頂きたいと思う。
Yukiさん、クレジットありがとうございます!
 
REACTIONの詳しい情報はコチラ⇒REACTION 20121

70v優也くんの雄姿もバッチリ収録されているのでお見逃しなきよう。
Marshallでガンガン攻めてくれています!
 
2日目のステージのMarshall Blogのレポートはコチラ
   ↓    ↓    ↓
①REACTION~FAREWELL 2 days : Last Night <前編>
②REACTION~FAREWELL 2 days : Last Night <後編>80v

3. <CD>II FACE / JEKYLL★RONOVE
私はドップリと70年代のロックで育った世代なんだけど、日本においてはあの頃の音楽は近い将来絶滅すると思っている。
ナゼかと言うと、聴き手がいなくなるからだ。
ロックが世代交代に失敗したことと、右で倣えでみんなで同じことばかりして来たツケがいよいよ回ってくる。
そうならないように、Marshall Blogはトラディショナルなテイストを持った若手のバンドを常にサポートして来たつもり。
そのひとつがJELYLL★RONOVE。
若手と呼ぶにはベテラン過ぎるか…。
残念ながらリズム隊の2人がバンドを離れてしまったが、そんな逆境をモロともせず、先輩ミュージシャンの助けを得て完成させたのが3曲入りのシングル『II FACE』。
ジキロノの魅力がタップリ詰まった充実の3曲。
スミレちゃん、N★OTOくん、クレジットありがとうございます!90Marshallサウンドだから奏でることができるクールなリフとギター・ソロ。
私の世代はそれが「ロック」だった。
ジキロノの音楽にはそれがある。
しかし!
最近痛切に思うのは…
110v歌のある音楽のキメ手は100%ボーカルズだね。
要するにシンガーの声だ。
我々の世代が今の若いバンドに「ロック」を感じないのは、リフやソロの有無ではなく、シンガーの声に「ロック」を感じ取ることができないことに尽きる…と私は悟った。
このシングルに収められた3曲は「ロックの歌」がどうあるべきかをスミレちゃんが身を以って、イヤ、ノドを以って教えてくれる。
 
JEKYLL★RONOVEの詳しい情報はコチラ⇒⇒JEKYLL★RONOVE official site
100vレコーディングに参加してくれた先輩、五十嵐公太さんと満園庄太郎ちゃんを迎えて開催した『II FACE』のレコ発ライブのMarshall Blogのレポートはコチラ
   ↓    ↓    ↓
①『II FACE』レコ発ライブ<前編>
②『II FACE』レコ発ライブ<後編>

230_wdi N★OTOくんが出演したMarshallのデジタル・アンプ「CODE25」のデモ・ビデオもお見逃しなく!
ナンとならば、N★OTOくんは『II FACE』のギター・パートをすべてこのビデオに出て来るCODE25で録音したのだ!
いい音だゼ~。

4. <教則本> Kelly SIMONZ式 超絶プレイを可能にするトレーニング・メソッド [実践編]/ Kelly SIMONZ
DVD付き教則本『Kelly SIMONZ式 超絶プレイを可能にするトレーニング・メソッド』の第2弾。
身につけたギターテクニックで音楽的表現を豊かにする数々のアイデアやサンプル・フレーズを満載した1冊。
Kellyさんの7冊目のリットーミュージックさんからの上梓。
7冊目にして初めてライブの写真が表紙を飾ったのだそうだ。
デへへ、この写真は私が撮ったモノなのです。
Kellyさん、写真のご採用とクレジットどうもありがとうございます!
120模範フレーズのいくつかが、よくある4小節の短いモノではなく、16小節としているところがkellyさんらしい。
音楽として成立するキチっとした尺で表現力を磨け!という狙いであろう。
Kellyさんらしい親切な配慮である。
収録時間90分のDVDつき。
Kellyさんを目指すシュレッダーさんたちはこの教則本でプレイング・テクニックを身につけて、自分だけの音楽を創ることを目指してください。130_2 ライブ写真の表紙が「初めて」ということなので、私もKellyさんとの「初めて」にさかのぼってみた。
それは2010年12月19日のこと。
今はなき新宿のロックインの1階で開催されたクリニックの時のことだった。140この時のようすをMarshall Blogに掲載した。
それがKellyさんのマーブロ・デビューだったのだが、「とうとうMarshall BlogがKelly SIMONZを見つけてしまった!」なんて書き込みがあってね。
別に見つけたワケじゃない!
確か誰かの紹介でKellyさんから直接連絡を頂戴してお邪魔させて頂いたように記憶している。
この時から12年前か…。
レポートは前のMarshall Blogなので今は記事を見ることはできません。
150vJMD:1の試奏会なんてのもやったナァ。160そして、『Marshall GALA2』。
この2月後にはコロナになってしまって、Kellyさんのステージからは遠ざかったままだ。
また、Marshall Blogで取材させて頂くのを楽しみにしている。
  
Kelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Kelly SIMONZ Official Website170Marshall GALA2でのKellyさんの雄姿はコチラ。
まだご覧になっていない方はゼヒどうぞ!

5. <CD>VANITTY OF THE WORLD / NAKED MACHINE
NAKED MACHINEもロックの黄金時代を伝承するために大切にしたいチーム。
時々テレビで「今日の演奏は『薩摩琵琶保存会』の皆さんです」みたいなのを見かけるでしょう?
ホントに昔のロックもそんなっちゃうよ。
「今日の70年代ハードロックの演奏はNAKED MACHINEの皆さんです」なんてことにならないことを祈ってる。
だってこんなにカッコいいんだゼ!
何とかして若い人たちに聴いて好きになってもらえないものか…。
まぁ、若い人は若い人がやることにしか興味はないわな。
だとしたら「ベテラン」に一体何の意味があるというのだ!
そのベテランがコピーばっかりになっちゃったからな~。
でも、年寄は年寄がやることの方がいいにキマってる。
さて、このシングルに収録された3曲…よもや伝統のスタイルのロックが絶滅の危機に瀕しているとは思えないほどの素晴らしい出来栄えだ。
180 どう素晴らしいのかというと、とにかく「NAKED MACHINEの音楽」なのだ。
つまり、最も輝いていた時代のロックを「NAKED MACHINE」という音楽装置を使って新しく創造し直しているというワケ。
残念ながらこの装置には入れ物がない…「NAKED」だから(「ハダカ」という意味)。

190vそれにしても素晴らしいのは源ちゃんのギターよ。
JVMで録った音がまず素晴らしい。
そして、ガリガリ、クシクシとピッキングの音を盛大に出してロックギターの最もカッコいい部分をタップリと実演してくれている。
「タッピング」とか「エコノミー・ピッキング」とかいうテクニックが花盛りだけど、源ちゃんのようにキチっとピックで弦をハジいて弾くギターの音色が一番好き。
 
源ちゃん、KANちゃん、クレジットありがとうございます!
200v源ちゃんにもCODEのデモをお願いしている。
演奏に没頭してバリバリと弾く姿はとてもカッコよかった。
実は源ちゃんのビデオといえば、VintageModernの頃からお世話になっているんだよね…と言うか、あの時が初対面だったんだ。
15年ぐらい前か…なつかしいな~。
こっちは最新の「源ちゃん×Marshall」ね。

 
6. <CD>
UNSTOPPABLE / 大山まき
副題を「かっぱえびせん」としないところがヨカッタ。
先月リリースされたばかりのまきちゃんの4枚目のミニアルバム『UNSTOPPABLE』。
すでに'まきちゃん'のライブでは欠かすことのできないレパートリーである「Dinosaur」や「MERA MERA」等の6曲を収録。
「まき節」炸裂!
いいんだわ~。
スリーブ・デザインもバッチリだ。210 JEKYLL★RONOVEのところにも書いたように、やっぱり歌入りのロックの最大の魅力は「声」だということを'まきちゃん'も教えてくれる。
この魅力的な声と歌い方が'まきちゃん'独特の世界を創るんだね。
'まきちゃん'の曲を似たような声を出す人が歌っても絶対にこうはならない。
コンポジションとパフォーマンスの得も言われぬ化学反応とでも言えばよいのか、コレが「音楽を創る」ということなのだろう。
聴いていてとてもシアワセな気分になる。
どんなシアワセかって?
「ロックを聴く」というシアワセよ!
250vそして、'まきちゃん'をガッチリとサポートするKAZZ。
「Marshallの人」だからね。
KAZZなくして「まきミュージック」は語れない。120v 大山まきの詳しい情報はコチラ⇒大山まきOfficial Site
240CDもいいけど、'まきちゃん'の声はゼヒ、ライブへ出向いてナマで聴いて欲しい。
最初から最後で1秒たりとも手を抜かない熱唱にきっと心を打たれることであろう。
Marshall Blogの最新のライブ・レポートはコチラ。
   ↓   ↓   ↓
①大山まき~the beginning <前編>
②大山まき~the beginning <後編>

'まきちゃん'もMarshall GALA2に出演してSHOW-YAの曲を歌ってもらった。
まきちゃんにはいつか「まきミュージック」を引っ提げてご出演頂きたいと思っている。
それまではコチラをご覧ください。

 
7. <CD>CHANGE! / ALL IMAGES BLAZING

プログレッシブ・ロックの本場であるイギリスにおいて、現在となっては「プログレッシブ・ロック」という言葉が日本人の認識している音楽以外のモノも指すことを知って比較的大きなショックを受けたのは最近のことだった。
その考察はココに記しておいたのでご興味のある方にご覧頂きたい。
  ↓  ↓  ↓
プログレッシブ・ロックってナンだ?
 
さて、前作からそう間を空けずしてリリースされたALL IMAGES BLAZING(以下「AIB」)の新作『CHANGE!』。
コチラは「プログレッシブ・ロック」という言葉しか当てハメようのない、我々世代が知っている正真正銘のあの「プログレッシブ・ロック」。
前作の『Crimson Red』は総帥の片岡さんの意向で古今のロックのモチーフを随所に取り入れた遊び心を交えたロックへのオマージュ作になっていた。
私なんかにはメチャクチャおもしろかった。
今回は新しいギタリストを迎えてドップリとAIB自身と向き合って取り組んだ一作。
こういう音楽はやっぱりいいね。
私は子供の頃から「魂」とか「気合」一発とかいう音楽よりも、丹精込めて作り込んだヨーロッパ的な音楽が好きでしてね。
片岡さんが「これでもか!」と、幾重にも幾通りにも音を重ねて作り上げた世界は圧巻だ。
また今回初めて日本語の歌詞を取り入れたという「LUKA 流迦」に見られるようにポップな場面とシリアスな場面のコントラストがとても魅力的。
歌のパートから5/4の器楽パートに移ってギターソロが出て来るところなんかトリハダもんだ。
ああ、今からでもいいから日本もこういうチームがドンドン出てくればいいのにナァ。260片岡さんは昔からゴダイゴの大ファンで、今回のアルバムをスティーブ・フォックスさんが担当してくれたことにいたく感激されていらっしゃった。
そうそう、音も素晴らしいのです。
 
ALL IMAGES BLAZINGの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook
270v敦子さんは日本語の歌詞はどうだったのかしらん?
今度お会いした時に感想を伺ってみよう。
AIBは関西のプログレッシブ・ロック・バンド。
対して東京には「金属恵比須」がいる。
双方女性ボーカルズだからね…近いうちに「東西プログレ競演」を観てみたいものだナァ。
 
Marshall Blogではメンバー・チェンジ前のライブをレポートしているのでコチラをどうぞ。
  ↓    ↓    ↓
PROG TOKYO 2021 SPRINGのALL IMAGES BLAZING
 
280v 
 
8. <CD>桃色センセーション / Johnny Yoshi Hiro

ジョニーくんはいくつになったのかな?
前のバンド、Luther Smoke Sokeyesを解散した後、しばらくナリを潜めていたジョニーくんが作詞・作曲、歌、すべての楽器演奏を1人でこなした4曲入りのシングルを引っ提げて帰って来てくれた。
この人には本当に「才能」というモノを感じる。
ポールやトッドのようなマルチなところにその「才能」を感じているワケではござらんよ。
ジョニーくんから「音楽」というモノが猛烈に発散されているところに「才能」を感じるのだ。
最近はチュートリアル素材が進化したせいか、ギターでもドラムスでも実に巧みに弾きこなす若者が多いが、総じて彼らから「音楽」を感じることがない。
特にドラマーさんにそういう傾向が強いかな?
「楽器」は知っていても「音楽」はチンプンカンプンみたいな子がナントたくさんいることよ。
やっぱりそういう子の演奏からは「音楽」は聞こえて来ないんだよね。
その点、ジョニーくんのやっていることは新しくもナンともないが、なんと音楽的なのだろう!
「新しい」とされているモノが「良い」モノであるとは絶対に限らない。
また、今の世の中にあっては、SNSへのアクセス数を稼ぐモノが「良いモノ」に成り下がってしまった。
勘違いして欲しくないのは、決して「古いモノだけがいい」と言っているワケではないということね。
ジョニーくんのような新しい世代の人たちが、伝統的なモノを踏襲した上で自分たちの感性を交えてクリエイトする音楽が今一番必要なのではないか?といつも思っているのである。
ココに収録されている4曲はひとことで言えばサザンロックやカントリーのテイストを吸収した「70年代前半までのロック・サウンド」と言えると思うのだが、それに「桃色センセーション」なんて曲名やアルバム名を付けちゃう。
この感覚ですよ。コレでいいのだ。
若いって素晴らしい。
290ロックの曲には不向きの「単語」というモノがあって、そうした言葉が出て来ると一気に興ざめしてしまうのだ。
例えば、目も覚めるようなソリッドなハード・ロックに「青春の輝き」みたいな表現が出て来たらどうだろう?
今のロックにありがちな「ありがとう」もしかり。
その点、ジョニーくんの曲は歌詞もすごくいい。
耳にストレートに入って来てアタマに残る。
すると知らないウチにその曲を口ずさんでいる自分がいたりするんだよね。300v日本のロック界も正気を取り戻して、こういう才能のある子たちが音楽だけで喰っていける世の中に戻ってもらいたいと心から思うね。
 
Johnny Yoshi Hiroの詳しい情報はコチラ⇒Officieal Twitter

310つい先日のシングルの発売記念ライブのレポートはコチラ。
   ↓   ↓   ↓
活動再開宣言!帰って来たジョニー

320v
ジョニーくんにはMarshallの世界的大ヒットモデル、STUDIOシリーズのデモビデオに出演してもらっています。
①STUDIO VINTAGEシリーズ

②STUDIO CLASSICシリーズ

 
9. <MV>Gentrification / 変異種

LINXのギタリストであるZINくんは、現Silexのドラマー石川達也くんと組んでいたトリオBlack Coffeeを通じて知り合った。
だから結構時間が経つんだけど、残念ながらいつもタイミングが悪くドップリとライブにお邪魔したことがなかった。
そんな状態だったところにZinくん本人から連絡を頂戴した。
今度新しいバンドの「変異種」でビデオを撮るのでサポートして欲しい…というのだ。
もちろん、よろこんで!
長年にわたって日ごろからMarshallをご愛用頂いている恩返しが少しでもできればうれしいじゃないか!Thumbnail_img_7682 コレがそのビデオの撮影現場。330用意したのは1959と1960Aのハーフ・スタック。340v曲はラップ・パートを絡めたファンクビート・チューン(筆者註:最近は和製英語である「4ビート」とか「8ビート」とか「16ビート」とかいう言葉をなるべく使わず、「スイング・ビート」、「ロック・ビート」、「ファンク・ビート」と言い換えりようにしているんだけど、コレがなかなかに苦しい!)。
ビジュアル的には普通の格好とディヴァイン装束のシークエンスが混ざり合って出来ている。His2Zinくんはまるでピート・コージーのような独特なソロをカマしてくれていてカッコいい!
後ろのドラマーさんはいつか達也くんと一緒にドラム・クリニックのレポートでMarshall Blogに出てもらった千寿くん。His_2 英語の達人っぽい人がボーカルズを務めていらっしゃるので、知った風なことは書けないが、曲名の「Gentrification」というのは「紳士化」という意味で、元々は「Gentry(ジェントリ)になる」…ということ。
「ジェントリ」というのは昔のイギリスの階級のひとつで、下級の地主層とのことを指し、「郷紳」と日本語では訳されるらしい。
イギリスは「貴族=地主」であり、ジェントリは男爵の下の階級になるが、正式は貴族には含まれない。
そして、「Gentrification」という言葉は現在では「地域に住む人の階層が上がって地域全体の質が向上すること」とされているとか。
日本は空襲で丸焼けになり、行政の区画整理は入ってゼロから街づくりをし直したため、あまりこういう例を見かけることはないようだが、最近は古い民家を改装して手づくりアクセサリーの店が並んでおしゃなエリアになっていたりするケースを見かけるでしょ?
ああいうのも「ジェントリフィケーション」になるそうだ。
新木場の倉庫街や横浜の赤レンガ倉庫なんかも良い例だろう。
ロンドンなんかこういうエリアがたくさんあるのよ。
 
通常時の変異種の皆さん。
ゼンゼン「変異種」ではない。360vコレがそのビデオ。

 

変異種の詳しい情報はコチラ⇒Official Twitter




10. <MV>オンステージ / リアクションザブッタ
先日、初めてMarshall Blogにご登場頂いたリアクションザブッタの最新のミュージック・ビデオが公開された。
写真はギターの健太郎くん。
Thumbnail_img_7106
健太郎くんはMarshall。
創業25周年記念モデルの「2555 Silver Jubilee」のオリジナルのハーフ・スタックを愛用している。
380vもちろん今回のビデオでもバッチリ使ってくれている。390 そのビデオがコレ。
曲は「オンステージ」 。
溌溂としたポップ・ロック。
とてもいい曲だ。

リアクションザブッタの詳しい情報はコチラ⇒Official Website

このチームの音源をよく聴くと、音楽的にとても凝ったことをしているのが散見出来てオモシロい。
一方、ライブはCDとはゼンゼン違ってトグロを巻くようなグルーブ満載の熱狂的なステージを見せてくれる。
 
そんなライブのレポートはコチラ。
  ↓   ↓   ↓
リアクションザブッタ~ツアーに来い来い、あなたの恋

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以上、力作ぞろいの秋のMarshallファミリーでした。
 

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