活動再開宣言!帰って来たジョニー~Johnny Yoshi Hiro『桃色センセーション』発売記念ライブ
今日はジョニーくんのライブのレポート。
LSD解散後、しばらく目立った活動をしていないように見受けられたジョニーくんだったが、新しい音源を引っ提げていよいよ帰って来てくれた!シンプルな物販コーナー。
いいの、いいの。
ミュージシャンはTシャツやタオルを売るのが仕事ではない。
「自分だけの音楽」を創って売るのが本当の仕事だから。
今回リリースしたミニ・アルバムのイメージ・グッズ。コレはキーホルダーか。
ずいぶん変わったのを作っちゃったナ。ほぼ定刻通りにメンバーが登場。
1曲目はこの日発売となった新しいミニ・アルバムのオープナー「Shidoro Modoro」…「しどろもどろ」ね。Johnny Yoshi Hiro
盆子原幸人
トマム
ジョニ―くんはMarshall。
Marshallとレス・ポールJr.、そしてそれらをつなぐカール・ケーブル。
コレがジョニーくんのリグ。MarshallはSTUDIO VINTAGE。
SV20HとSV212を使用した。
向かって右のSV20CとSV112はスペア。インプットはLOWの1。
ボリュームはほぼフルテンだ。それと、ケイポタスト(「カポタスト」は和製楽器用語)等の小道具。
ピック数枚とスライドバー各種。
気分で選ぶのであろうか?ゴキゲンなミディアム・ファスト・チューンで始まった今日のライブ。
スゲエんだ!
よっぽどこの日を楽しみにしていたのか、「ジョニーくん」が「暴れるくん」になってしまった!ギター・ソロでも暴れる!
ガッツリ「Freebird」をブッ込んで来た!
いいね~。
ロックのクォーテーションというとたいてい「Purple Haze」か「Smoke on the Water」だもんね。
こういうのはいいですよ。ジョニーくんの足元のようす。
床のみ。
つまりエフェクターは全く使用せず。
だから音がズバ抜けて良い。観ている方も、演奏している方も、ジョニーくんがどうかしてしまったのではないか?と心配になるぐらいの狂熱のパフォーマンスでショウはスタートした。
「ありがとう!
もうやりすぎ!力を出しきっちゃった!
いつも運動してないからな~。
でも力はゼンゼン残ってるから大丈夫。みんなも運動した方がいいよ!」
私も人のことを言えた義理ではないが、ジョニーくんもいい加減運動がニガテそうだもんな~。
でも、自転車をこぐのはすこぶる速いよ。「Frebird」が出たところでLynard Skynardをマーブロ的にやっておこうか…。
昔、「世界一セクシーな男」と呼ばれたバート・レイノルズという元アメリカン・フットボール選手の映画俳優がいた。
それが主演を務めたのが『ロンゲスト・ヤード』という映画で、Lynard Skynardのヒット曲、「Saturday Night Special」他が使われた。
私は13歳、中学校1年生の時にこの映画を新宿ミラノ座に観に行った。
この時が私の最初のレイナード・スキナード体験。
この映画を撮ったロバート・アルドリッチ監督が大好きでね。
アルドリッチに『攻撃』という異色戦争映画がある。
1人でも多くの人類にこの映画を観てもらいたい。
私は小学生の時に初めてテレビで観て、いまだに何年かに1回は観ています。
この『攻撃』のことが言いたくてレイナードを引っ張り出した。
ジョニーくん、ゴメン。
お詫びにもうひとつレイナード・ネタ。
コレは知っている人も多いでしょう…1974年の『悪魔のいけにえ』のリメイク。
原題はオリジナルと同じ『The Texas Chainsaw Massacre』。
この2003年のリメイク版に登場する数人の若者はレイナード・スキナードのコンサートに行く途中という設定なんだよ。
「やっとの思いでチケットを取った」みたいなセリフが出てくる。
スゴイ人気だったんだネェ。
レイナードは私が中学生の時に来日したけど行かなかった。 2曲目はLuther Smoke Dokeyes時代のレパートリー「Win, Lose or Honky Tonk」。
コレはThe Allman Brothers Bandの『Win, Lose or Draw』のモジリ。
いいアイデアだ。 これまたゴキゲンな1曲。
急遽出演をお願いしたというトマムさんの軽快なドラミングが大変気持ちいい!
そして、スイング・ビートに乗ってソロを弾くジョニーくん。
さっきのように暴れはしないが、大変楽しそうである。参考までに…
「Honky Tonk」といえば、私はコレよ。
大学生の時に初めて聞いた時は鳥肌が止まらなかったっけナァ。 「今日ね、『Momoiro Sensation』っていうミニアルバムを出したんですよ…ボク。
今年のアタマぐらいに、先にシングルを出していたんです。
その曲を演ります」コレがその新作『Momoiro Sensation(桃色センセーション)』。
この日に発売された。 その2曲目に収録されている「森の中の」。
妖精や妖怪が登場するジョニーくんのメルヘンチックな面がフィーチュアされた曲。
微妙にクランチしたトーンでコンパクトなソロを弾いたジョニーくん。
ジョニーくんはゼンゼン手詰まりになっていないようだ。
「森の中の」か…ん?「森の中野」?続けてユッタリと「愛情制限」。
「ノルウェーの森」をクォートした味なギター・ソロ。
大人だナァ。
SNSを見ていると次から次へと出て来る、どこを切っても同じピロピロ・ギターとはワケが違う。
あの「エコノミー・ピッキング」とかいう速弾きのテクニックはギターをダメにしたね。
見ていてオモシロくもナンともない。
だから「ギター・ソロなんか要らない」なんて言う輩が出て来ちゃうんだよ。「ありがとうございます。
今日はお客様も、演者もキャンセルがありましてね。
健康体の皆様、お越し頂きまして本当にありがとうございます。
ボク、コロナが広がるチョット前まで『LSD』というバンドをずっとやっていたんですけど、それが解散してから全然チャンと活動していなかったんですよ。
多分、今日からちゃんと活動をし始めます!
よろしくお願いします。
色々大変だったんですけど、CDも間に合ったし、全部出来たし、オールOK」
ココでシッカリと「活動再開宣言」をしたジョニーくん。「今日は前髪いい感じだったんですよ。
でももうダメだぁ。
久々に前髪を気にしたの。
前のバンドをやってた頃は前髪に命をかけていて、前髪のコンディションでライブのコンディションも変わってました。
次はそのバンドのメンバーがメチャクチャ好きだった曲を演ります」「♪さよなら モザイクをかけて」
曲は「On the Border」。
名曲。
私なんか時々口ずさんじゃうもんね。LSDのメンバーだった2人を思い出して弾いていたのか、センシティブで美しいソロを披露した。
「今日はサポートしてくれるドラマーがもう1人がいます。
ですのでトマムさんとはコレが最後の曲ですね。
本当に急遽お願いして一緒に演って頂きました。
ありがとうございます。
トマムさん…富良野出身。富良野出身のトマムさん。
苗字は『西原』さん…セコッ!
そんなトマムさんとは最後の曲です」トマムさんとの最後の曲もLSD時代のナンバー「Jukebox Blues」。
ジョニーくんの声がこのレイドバックしたサウンドにベストマッチする。
そんなジョニーくんを完璧にサポートした
幸人くんと…トマムさん。
表の看板を見ると「Meguro Ave.」とかいうチーム名になっていたけど、そうなの?初めてこの曲を聴いた時、「♪大音量のジョージ・ジョーンズ」に驚いたモノだった。
イヤ、ゼンゼン知らない人が出て来たから。
そもそも、私はジョニーくんが演っているようなアメリカむき出しのロックを自発的に聴くことは全くと言っていいほどないんですわ。
でもジョニーくんの音楽はイケちゃうのです。
日本人だからか?家が近いからか?
ココでほぼ前半終了。「トマムさんでした~!
今度はボンちゃんとボクとで1曲演ります。
ナニを演ろうか…知らない曲演っちゃダメだよ。
ボクの知ってる曲にして(「Tush」を弾く)…と言うことで「Willin'」という曲を演ろうかな?」意外!
Little Featの「Willin'」を取り上げた。コレはセットリストに入っていなかった曲。
それにしても幸人くん、久しぶりだネェ~。
昔はMarshall Blogにチョクチョクご登場頂いていたんよ。 予定になかったとはいえ、完璧な演奏であの世界を醸し出していた。
実にいい演奏だった。文句つけるつもりは毛頭ないんですが…。
私はローウェル・ジョージがナマで歌う「Willin'」も聴いているんだけど、この曲のどこがいいのか未だにサッパリわからないんだよね。
TVコマーシャルでその歌声を聴かない日がない日本を代表するバンドの歌手が、かつてこの曲を大絶賛していたけど、ゼンゼン理解できなかった。
でもね、このアルバムが収録されている『Sailin' Shoes』のジャケットは大好き。
ネオン・パークね。
そして、この絵がパロディだったということを知って、なおさら好きになった。
そんな話に興味のある人はコチラ。
「リトル・フィートとロンドン」なんて意外でしょ?
↓ ↓ ↓
【イギリス-ロック名所めぐり】vol.18~ロンドンぶらり途中下車の旅 2015 <後編>
「オレ、やっぱり幸人さんのこと好きだわ!
最近、幸人さんはとても芸能人みたいな生活をされていて、この間も大黒摩季さんのバンドでMステに出ていました」「さ、ギター替えよ。
あの~、地獄の48回分割払いがこの前1本分だけ終わりました。
ボク…全部48回払いでギター買ってきたんですよ。
まだ3本くらい残ってるの…でも、1本終わったんで調子に乗ってまた買っちゃいました」
72回払いなんていうのも活用しているそうで…6年かよ!
94歳のおジイちゃんがそれをやったら払い思った時には100歳になってるんだゼ!
大して変わらないか…。
でも、いいよ、いいよ。
欲しいモノがあるってのは素晴らしいことだゼ。
私もこれまで50本近くのギターを買っちゃ売り、買っちゃ売りしたけど、今ではギターはおろか、CDすら欲しいモノがなくなっちゃったもんね。
一時期ガ~っと夢中になって、お金も時間も人の何倍も費やして来たのですごくスッキリしている。
欲しいモノはあるウチに全部買っておきなさい。
そして断捨離をしないこと。
コレが人生を豊かにするひとつのコツです。 またサンバーストのジュニアに持ち替えて演奏したのは「Jesus」。
この曲からドラムスが浪岡健司郎に交代した。
幸人くんとは長年にわたってタッグを組んで来たのでコンビネーションはバッチリ。
この曲はジョニーくんの一番のお気に入りだとか。
…ということでまた「暴れるくん」になっちゃった!
エキサイトしすぎてテンポが想定外の速さになってしまった。
「スミマセンね…でもコレは速く演る方が楽しい。
音源の倍ぐらいのテンポね。
楽しかったぁ~。
唯一コレぐらいじゃないですか?
ボクの中でこんなアッパーな曲…ねぇ?」続いて「Sunset」。
この曲もかつて頻繁に演奏していた。ボトルネック・プレイも魅力のジョニーくん。
ウマいもんだな~。
ガラスのスライドバーを使用していた。
ボトルネックの時はピックを使わない。ソロの後半は普通のスタイル。
ここでも情感のこもったメロディが次から次へと繰り出されてきた。「『桃色センセーション』というミニ・アルバムを作りました。
全部の楽器を自分で演奏したんですけど、今までやったことがなかった事務作業も自分でやりました。
データの入稿やら、今までバンドのメンバーに任せていたことも全部自分でやったんです。
スリーヴのデザインもやりましたので、見てもらえたらすごくうれしいです!
他にもクソダサいキーホルダーとかも間に合ったのでゼヒゼヒ!
次は1回サブスクから消した、あの『The Waltz』というシングルを演ります」タイトル通りのワルツ。
この曲は前から知ってる。
ナントならばその変奏バージョンをMarshallのデモ・ビデオで披露してくれていたから。このレイドバックした感じが何ともタマらない。
こんなことができるジョニーくんと同年輩の若者って今日本にいないんじゃないかね?
みんな「ありがとう!」と「がんばれ!」ばっかりで。「ありがとうございます!
この曲はミニ・アルバムに入っています。
ところでボク、スゴく髪が長かったんですよ。知ってる人もいると思いますけど。
幸人さんより長い時期がありましたね。
大学1年生ぐらいの時かな?
後ろで三つ編みをしたり…その時に書いた曲を演ります」「神田川」でも演るのかと思ったらLSDのキラー・チューンのひとつだった「Far East Cowboy」。
ココでトラブル発生!
ギターの弦が切れちゃった。幸人くんがベースソロでつないで…
ギター・ソロへ。
完璧なリレーでございました。
「『♪テレレテレレ』の最初のところで弦が切れちゃった!
イヤ~アセった、アセった!
やっぱ同じギター2本持って来ると便利だね。
同じ感じで弾けるし!」
「60回払い」だの「72回払い」だので買った甲斐がありましたな!本編も残すところあと2曲!
ココで登場したのが今回のアルバムのタイトル・チューン「桃色センセーション」。
コレはアニメかなんかの影響なんですかね?
ジョニーくんって私のようなジジイに向かって「アニメを見ろ」って言うんだよ。
無理です。絶対に見ませんから!
もう私も人生に残された時間があまりないので、もっといいモノに(失敬!)貴重な時間を費やしたいのよ!
例えばこの曲とか。タイトルはナンだけど、ストレートでキャッチ―な佳曲ですよ。
ナンダカンダ言って演ってる方も大変楽しそうではありませんか!「今日一番のお気楽ソングですね…♪も~もいろセンセ~ショ~ン。
意味はボクにもわかりません。
語呂だよね…そんなもんでしょ、ロックンロールって。ロックってそんなもんよ!」
あ、絶対にそんなもんですよ。
日本のロックは歌詞にもっと言葉遊びを取り入れるべきだと思う。
J-POPみたいに「等身大の泣ける歌詞」とか、そんなのロックには一切要らないの。
マディ・ウォーターズの曲の歌詞とか見てみな!
あれこそ「男の等身大」だよ。健司郎くんのセカンドライン・スタイルのドラムスからスタートするのはLSD時代のナンバー、「Ramblin' Rider」。
「♪長いハサミでチョキっといって~」
LSD時代のライブではメンバー全員でパーカッションを叩いたりしたものだった。
チョット前のことなのに、なんだかとても懐かしいな。本編最後の渾身のソロもバッチリとキマった!
アンコールではもう1度トマムさんにステージ上がってもらって「Jumpin' Jack Flash」。
ナンでやね~ん?
ま、コレもジョニー流か。アンコールを含めて全14曲。
熱狂的なパフォーマンスを見せてくれた4人!
コピーではなく、オリジナル曲による「ロック」という音楽を久しぶりに聴いたような気になったわ。
ジョニーくんみたいな人ってのは、こういうことをするために生まれて来るんだろうネェ。
決して新しいことをしているワケではないんだけど、「トラディショナル」という枠組みの中で、自分の歌声や器楽の演奏技術をごく自然に駆使し、自分にしか出来ない音楽を創り出していることに圧的的な才能を感じるわ。
これからもいい仲間といい音楽を創り続けて欲しい。
新しく楽器が必要になった時には72回払いで買えばいい!
Johnny Yoshi Hiroの詳しい情報はコチラ⇒Officieal Twitter
さて、ジョニーくんは今回のライブで使用したMarshall STUDIOシリーズのデモ・ビデオにご登場頂いております。
この撮影もオモシロかったナァ。
彼、キメられたセリフを読むのが壊滅的にダメでさ。
2人で大笑いしながら撮ったんよ。
NG集は永久保存だ。
そのあたりにもご注目!
もう1本はコチラ。
コチラはSTUDIO CLASSICというシリーズ。
■□Marshall Music Store Japanからのお知らせ■□
ジョニーくんの音楽もインスト・パートがとても魅力的だ。
ってんでインスト・ミュージックを盛り上げよう! 去る8月26日に発売したD_Driveのインターナショナル・アルバム第2弾『DYNAMOTIVE』絶賛発売しております。
おかげさまで、中身もジャケットも皆さまから大変好評を頂戴しています。コチラはリード・チューンのひとつ「だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)」。
また長らく欠品しておりましたインターナショナル・アルバム第1弾『MAXIMUM IMPACT』も入荷しました!Marshall Music Store JapanでCDをお買い上げのお客様にはMarshallスクエア・ロゴステッカー3枚をプレゼント!
お求めはコチラ⇒Marshall Music Store Japan